JP3684848B2 - 通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置に関し、特に、回線の閉結前に交換機側から送られる相手側装置の電話番号に基づいて、録音された相手側装置からのメッセージの出力順序を選択することができる通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電話装置の中には、相手側装置(発呼側装置、発信者)からのメッセージを録音することができる録音機能を備えたものがある。その録音機能をオン状態に設定しておけば、発信者から電話がかかってきた場合に、その電話を取ることができなくても、発信者からのメッセージを録音し、その録音されたメッセージを後で再生することによって誰から電話があったのか認識することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の録音機能を備えた電話装置では、通常、録音されたメッセージの再生は、そのメッセージが着信した順序で行われる。このため、メッセージを再生する受信者は、録音されたメッセージの中に重要な発信者からのメッセージが録音されているかもしれないので、再生されるメッセージを最後まで注意深く聞かなければならない。即ち、受信者にとって重要な発信者からのメッセージが録音されていても、その発信者からのメッセージを優先して再生することができないという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、回線の閉結前に交換機側から送られる相手側装置の識別番号に基づいて、録音された相手側装置からのメッセージの出力順序を選択することができる通信装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の通信装置は、相手側装置からの音声によるメッセージを記憶可能なメッセージ記憶手段と、そのメッセージ記憶手段により記憶された相手側装置からのメッセージを出力可能な出力手段とを備えており、更に、回線の閉結前に交換機側から送られる相手側装置の識別番号を受信可能な受信手段と、その受信手段により受信された相手側装置の識別番号に基づいて前記出力手段によるメッセージの出力順序を選択する選択手段と、前記受信手段により受信され且つ前記メッセージ記憶手段によりメッセージが記憶された相手側装置の識別番号が記憶される番号記憶手段と、その番号記憶手段に既に記憶される相手側装置の識別番号と前記受信手段により受信された相手側装置の識別番号とが一致するか否かを判断する判断手段と、その判断手段により相手側装置の識別番号が一致すると判断された場合に、相手側装置からのメッセージに対応つけて優先であることを示す情報を付与する優先情報付与手段とを備え、前記選択手段は、その優先情報付与手段に優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージを、優先であることを示す情報が付与されていない相手側装置からのメッセージより優先して選択するものである。
【0006】
請求項1記載の通信装置によれば、相手側装置からの音声によるメッセージはメッセージ記憶手段により記憶され、その記憶された相手側装置からのメッセージは出力手段により出力される。この場合に、回線の閉結前に交換機側から送られる相手側装置の識別番号が受信手段により受信されると、選択手段により、その受信された相手側装置の識別番号に基づいて出力手段によるメッセージの出力順序が選択される。ここで、番号記憶手段に既に記憶される相手側装置の識別番号と受信手段により受信された相手側装置の識別番号とが一致するか否かが判断手段により判断される。判断の結果、両識別番号が一致する場合には、相手側装置からのメッセージに対応つけて優先であることを示す情報が優先情報付与手段によって付与される。その優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージは、出力手段により、優先であることを示す情報が付与されていない相手側装置からのメッセージより優先して出力される。
【0007】
請求項2記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置において、前記受信手段により受信された相手側装置の識別番号に基づいて相手側装置の情報を出力する情報出力手段を備え、前記選択手段は、その情報出力手段により出力された相手側装置の情報に基づいて前記出力手段によるメッセージの出力順序を選択するものである。
【0008】
請求項3記載の通信装置は、請求項2記載の通信装置において、文字や記号を表示可能な表示手段を備え、前記情報出力手段は、その表示手段へ相手側装置の情報を表示するものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
請求項4記載の通信装置は、請求項1から3のいずれかに記載の通信装置において、前記番号記憶手段には、複数の相手側装置の識別番号と、その相手側装置の優先度を示す情報とが、それぞれ対応つけて記憶されており、前記選択手段は、その番号記憶手段に記憶されている相手側装置の優先度を示す情報に基づいてメッセージを出力する順序を選択するものである。
【0013】
請求項5記載の通信装置は、請求項1から4のいずれかに記載の通信装置において、前記優先情報付与手段により優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージの件数を記憶する優先件数記憶手段と、その優先件数記憶手段に記憶されている相手側装置からのメッセージの件数を出力する優先件数出力手段とを備えている。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例であるファクシミリ装置1の外観斜視図である。ファクシミリ装置1の本体2の側部には、受話器3が取り付けられている。受話器3は非通話時には本体2に設けられた図示しないフック上に置かれ、通話時にはフックから取り上げられて使用される。前者をオンフック状態、後者をオフフック状態と称している。
【0018】
本体2の上面前部には複数のキー4aを備えた操作パネル4が設けられ、その操作パネル4の左後部には、後述する緊急フラグ14i(図4参照)がオンで、且つ、後述する着信番号エリア14f(図4参照)に記憶されている相手側装置(発呼側装置,発信者)の電話番号(発信者番号)を表示するための液晶表示器(LCD)5が設けられている。
【0019】
操作パネル4の左端部には、上から順に留守録再生キー4bと、表示キー4cと、優先順キー4dと、着信順キー4eとが設けられている。留守録再生キー4bは、録音された相手側装置からのメッセージを再生するためのものである。相手側装置からのメッセージが録音されている場合に、受信者によって留守録再生キー4bが押下されると、かかるメッセージが再生される。
【0020】
表示キー4cは、緊急フラグ14iがオンで、且つ、後述する着信順カウンタ14g(図4参照)の値が最も小さい着信番号エリア14fの内容をLCD5へ表示するためのものである。緊急フラグ14iがオンであるメッセージが2以上ある場合に、留守録再生キー4bが押下され、更に、表示キー4cが押下されると、緊急フラグ14iがオンで、着信順カウンタ14gの値が最も小さい着信番号エリア14fの内容がLCD5へ表示される。
【0021】
優先順キー4dは、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを後述する着信優先度メモリ14h(図4参照)の値の大きい順に全て再生するためのものである。緊急フラグ14iがオンであるメッセージが2以上ある場合に、留守録再生キー4bが押下され、更に、優先順キー4dが押下されると、かかるメッセージが着信優先度メモリ14hの値の大きい順に全て再生される。
【0022】
着信順キー4eは、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを着信順カウンタ14gの値の小さい順に全て再生するためのものである。緊急フラグ14iがオンであるメッセージが2以上ある場合に、留守録再生キー4bが押下され、更に、着信順キー4eが押下されると、かかるメッセージが着信順カウンタ14gの値の小さい順に全て再生される。
【0023】
操作パネル4の右上端部にはカーソルキー4fが、操作パネル4の右下端部にはスタートキー4gがそれぞれ設けられている。カーソルキー4fは、緊急フラグ14iがオンである相手側装置からのメッセージの再生順序を選択するものであり、スタートキー4gは、LCD5に表示されている着信番号エリア14fの内容に対応するメッセージを再生するためのものである。前記したように、受信者により、留守録再生キー4bが押下され、更に、表示キー4cが押下されると、緊急フラグ14iがオンで、着信順カウンタ14gの値が最も小さい着信番号エリア14fの内容、即ち、相手側装置の電話番号がLCD5へ表示される。ここで、カーソルキー4fが押下されると、LCD5に表示されている着信番号エリア14fの内容、即ち、LCD5に表示されている相手側装置の電話番号が変更される。また、スタートキー4gが押下されると、そのLCD5に表示されている電話番号の相手側装置からのメッセージが再生されるのである。
【0024】
ファクシミリ装置1は、この操作パネル4上に設けられた各キー4aが押下されることにより操作されるとともに、その操作状態や操作手順などがLCD5に表示される。
【0025】
操作パネル4及びLCD5の後部には原稿挿入口6が設けられている。ファクシミリ送信される原稿は、この原稿挿入口6に原稿面を下向きにして挿入され、読み取りが行われた後に、本体2の前面であって操作パネル4の下方に設けられた原稿排出口7から排出される。原稿挿入口6の後部には記録紙ホルダ装着部9が設けられており、この記録紙ホルダ装着部9には、複数枚の記録紙を積層収納可能な記録紙ホルダ10が着脱可能に取り付けられている。記録紙ホルダ10から供給され印刷に使用された記録紙は、原稿排出口7の下方に設けられた記録紙排出口8から排出される。本体2の一側面には、着呼があった場合の呼出音の鳴動や、相手側装置からのメッセージを出力するためのスピーカ28が設けられている。
【0026】
図2は、本ファクシミリ装置1の電気的構成を示したブロック図である。ファクシミリ装置1には、CPU11、ROM12、EEPROM13、RAM14、画像メモリ15、音声メモリ16、音声LSI17、ネットワーク・コントロール・ユニット(以下「NCU」と称す)19、モデム20、バッファ21、スキャナ22、符号化部23、復号化部24、プリンタ25、操作パネル4及びアンプ27、とが備えられ、これらはバスライン30を介して相互に接続されている。
【0027】
NCU19は回線制御を行うためのものであり、ファクシミリ装置1はこのNCU19を介して電話回線31に接続されている。NCU19は、交換機29から送信される呼出信号、発信者番号、又は、相手側装置からのメッセージなどを受信するとともに、操作パネル4上に設けられているキー4a操作に応じた発信時のダイヤル信号を交換機29へ送信したり、更には通話時におけるアナログ音声信号の送受信を行うものである。
【0028】
CPU11は、NCU19を介して送受信される各種信号に従って、バスライン30により接続された各部を制御してファクシミリ動作や電話動作、即ち、データ通信を実行するものである。ROM12は、このファクシミリ装置1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能なメモリであり、図5から図8までのフローチャートに示す各プログラムはこのROM12内に格納されている。
【0029】
EEPROM13は書換可能な不揮発性のメモリであり、EEPROM13へ記憶されたデータは、ファクシミリ装置1の電源オフ後も保持される。EEPROM13は、相手側装置メモリ13aを備えている。相手側装置メモリ13aは、予め、相手側装置の電話番号(発信者番号)と、その相手側装置の優先度とを互いに対応つけて記憶するためのメモリである。図3に、その相手側装置メモリ13aの構成を模式的に示す。
【0030】
図3に示すように、相手側装置メモリ13aには、電話番号エリア13bと、優先度メモリ13cとが設けられている。電話番号エリア13bは、発信者番号を記憶するためのエリアである。
【0031】
優先度メモリ13cは、相手側装置の優先度を示す情報を記憶するためのものである。優先度メモリ13cには「0」から「99」までの数字が記憶可能に構成されており、この優先度メモリ13cに記憶される数字が大きいほど優先度が高くなっている。即ち、最も優先度が高い相手側装置の優先度メモリ13cには「99」が記憶され、逆に、最も優先度が低い相手側装置の優先度メモリ13cには「0」が記憶される。メッセージが録音される相手側装置の電話番号と電話番号エリア13bに記憶されている電話番号とが一致する場合には、電話番号エリア13bに対応つけて優先度メモリ13cに記憶されている値が着信優先度メモリ14h(図4参照)へ記憶される。なお、電話番号エリア13bのデータ及び優先度メモリ13cのデータは、受信者による操作パネル4上のキー4a操作によって、予め互いに対応つけて記憶されている。
【0032】
図2に示すRAM14は、ファクシミリ装置1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するためのメモリであり、発信者番号メモリ14aと、留守番カウンタ14bと、着信メモリ14cと、緊急メッセージカウンタ14dと、通常メッセージカウンタ14eとを備えている。
【0033】
発信者番号メモリ14aは、メッセージが録音される相手側装置から着呼があった場合に、発信電話番号表示サービス(「ナンバーディスプレー」、「Caller ID」)によって交換機29から送られる発信者番号を一時的に記憶するためのメモリである。ここで、発信電話番号表示サービスとは、ファクシミリ装置1が当該サービスに加入している場合に、交換機29から発信者番号をファクシミリ装置1へ送信するサービスである。発信者番号が送信されるタイミングは、日本やイギリスでは、呼出信号の直前の無音区間であり、アメリカでは、最初の呼出信号と次の呼出信号との間の無音区間である。このため発信者番号は、受信者によってファクシミリ装置1の受話器3が取り上げられる前に(受話器3がオンフック状態のまま)ファクシミリ装置1によって受信される。よって、このサービスを利用すれば、受話器3が取り上げられる前に、LCD5へ発信者番号を表示して、受信者に発信者を認識させることができる。
【0034】
ファクシミリ装置1は、着呼があっても交換機29から発信者番号が送信されない場合には、発信者番号メモリ14aの内容を「0」クリアしている。従って、発信者番号メモリ14aの内容を調べて、「0」でなければ、発信者番号メモリ14aに記憶される電話番号の相手側装置からの着呼であると判断でき、一方、発信者番号メモリ14aの内容が「0」であれば、着呼のあった相手側装置の電話番号が交換機29から送信されなかったと判断することができる。
【0035】
留守番カウンタ14bは、録音されるメッセージの件数を記憶するためのカウンタである。メッセージが録音される相手側装置からの着呼があると、留守番カウンタ14bの値が「1」加算される。
【0036】
着信メモリ14cは、メッセージが録音される相手側装置の電話番号と、そのメッセージに関する情報とを互いに対応つけて記憶するためのメモリである。図4に、着信メモリ14cの構成を模式的に示す。
【0037】
図4に示すように、着信メモリ14cには、着信番号エリア14fと、着信順カウンタ14gと、着信優先度メモリ14hと、緊急フラグ14iと、終了フラグ14jと、メッセージエリア14kとが設けられている。
【0038】
着信番号エリア14fは、メッセージが録音される相手側装置の電話番号を記憶するためのエリアである。着信番号エリア14fの内容は、発信者番号メモリ14aの内容に基づいて記憶される。具体的には、発信者番号メモリ14aの内容が「0」でなければ、発信者番号メモリ14aの内容、即ち、発信者番号が着信番号エリア14fへ記憶される。一方、発信者番号メモリ14aの内容が「0」である場合には、着信番号エリア14fへ「不明」であることが記憶される。
【0039】
着信順カウンタ14gは、着信番号エリア14fの内容に対応つけて相手側装置からのメッセージを録音する順序を記憶するためのカウンタである。着信順カウンタ14gの値には、メッセージが録音される相手側装置からの着呼があると、留守番カウンタ14bの値が着信番号エリア14fの内容に対応つけて記憶される。
【0040】
着信優先度メモリ14hは、着信番号エリア14fの内容に対応つけて相手側装置からのメッセージの優先度を記憶するためのメモリである。この着信優先度メモリ14hには、相手側装置メモリ13aの電話番号エリア13bに記憶される電話番号の相手側装置からメッセージが録音される場合に、その電話番号エリア13bの電話番号に対応して優先度メモリ13cに記憶される優先度が記憶される。よって、着信優先度メモリ14hには、優先度メモリ13cと同様に、「0」から「99」までの数字が記憶可能に構成されており、この着信優先度メモリ14hに記憶される数字が大きいほど優先度が高くなっている。なお、メッセージが録音される相手側装置の電話番号が電話番号エリア13bに記憶されていなければ、着信番号エリア14fの内容に対応つけて着信優先度メモリ14hの値へ「0」が記憶される。
【0041】
上述したように受信者によって優先順キー4dが押下されると、着信優先度メモリ14fの値の大きい順に、メッセージが再生される。即ち、録音されたメッセージの再生は、そのメッセージに対応つけて記憶される優先度の大きい順に行われる。
【0042】
緊急フラグ14iは、着信番号エリア14fの内容に対応つけて相手側装置からのメッセージの緊急度を記憶するためのフラグである。メッセージが録音される相手側装置の電話番号と電話番号エリア13bに記憶されている相手側装置の電話番号とが一致すると、着信番号エリア14fの内容に対応つけて緊急フラグ14iがオンされる。また、メッセージが既に録音されている相手側装置から再び(2回目に)着呼があった場合には、即ち、その着呼のあった相手側装置の電話番号と着信番号エリア14fに記憶されている電話番号とが一致する場合には、かかる電話番号に対応する緊急フラグ14iは全てオンされる。これは、同一の発信者から2以上のメッセージが録音されている場合には、その発信者からのメッセージは緊急であることが多いことを考慮している。一方、メッセージが録音される相手側装置の電話番号が電話番号エリア13bに記憶されていなければ、着信番号エリア14fの内容に対応つけて緊急フラグ14iがオフされる。
【0043】
受信者によって留守録再生キー4bが押下され、録音された相手側装置からのメッセージが再生される場合に、緊急フラグ14iがオンであるメッセージは、緊急フラグ14iがオフであるメッセージよりも優先して再生される。
【0044】
終了フラグ14jは、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの再生順序の選択を受信者によるキー4a操作によって行う場合に、各メッセージの再生が終了したか否かを記憶するためのフラグである。この終了フラグ14jの初期値は、オフに設定されている。再生するメッセージがカーソルキー4fによって選択されスタートキー4gが押下されると、その選択されたメッセージが再生されるとともに、その再生されたメッセージに対応する終了フラグ14jがオンされる。終了フラグ14jがオンされたメッセージの着信番号エリア14fの内容は、LCD5への表示が禁止される。なお、メッセージエリア14kは、音声メモリ16に記憶される相手側装置からのメッセージのアドレスを着信番号エリア14fの内容に対応つけて記憶するためのエリアである。
【0045】
図2に示す緊急メッセージカウンタ14dは、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの件数を記憶するためのカウンタである。受信者によって留守録再生キー4bが押下されると、緊急メッセージカウンタ14dの値がスピーカ28から音声出力される。よって、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの件数、即ち、優先して再生されるメッセージの件数が受信者に対して報知される。
【0046】
また、緊急メッセージカウンタ14dの値は、受信者による操作パネル4上のキー4a操作によってメッセージが再生された場合に、その再生されたメッセージの件数分だけ減算される。よって、緊急メッセージカウンタ14dの値を監視することにより、未再生のメッセージ件数を把握することができる。
【0047】
通常メッセージカウンタ14eは、緊急フラグ14iがオフであるメッセージの件数を記憶するためのカウンタである。受信者によって留守録再生キー4bが押下されると、通常メッセージカウンタ14eの値がスピーカ28から音声出力される。よって、緊急フラグ14iがオフであるメッセージの件数が受信者に対して報知される。
【0048】
なお、発信者番号メモリ14aのデータ、留守番カウンタ14bのデータ、着信メモリ14cのデータ、緊急メッセージカウンタ14dのデータ、及び、通常メッセージカウンタ14eのデータは、録音されているメッセージの再生が全て終了することによって、それぞれ初期化される。
【0049】
画像メモリ15は、通信履歴や、画像データ及び印刷のためのビットイメージを記憶するためのメモリであり、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(DRAM)により構成されている。受信された画像データは、一旦画像メモリ15に記憶され、プリンタ25によって記録紙に印刷された後に、この画像メモリ15から消去される。一般に、画像データは大容量であるが、画像データが印刷されることを条件にその画像データを消去しているので、画像メモリ15を有効に使用することができる。音声メモリ16は、受信者へ報知されるメッセージや、相手側装置へ送出される応答メッセージ、更には、相手側装置から送られてきた入来メッセージを記憶するためのメモリである。画像メモリ15と同様に、安価な大容量メモリであるダイナミックRAM(DRAM)により構成されている。音声メモリ16に記憶された入来メッセージは、操作パネル4を介して消去操作がなされることにより、或いは、電話回線に接続された他の装置から送られる消去コマンドを受信することによって、消去される。
【0050】
音声LSI17は、NCU19によって受信されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する音声認識処理を行うとともに、ファクシミリ装置1の内部で生成されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、NCU19やスピーカ28(アンプ27)へ出力する音声合成処理を行うためのものである。音声メモリ16に記憶されている相手側装置からのメッセージは、受信者により留守録再生キー4bの押下されることにより、音声LSI17による音声合成処理が行われスピーカ28から出力される。
【0051】
モデム20は、画情報を変調および復調して伝送するとともに伝送制御用の各種手順信号を送受信するためのものであり、バッファ21は、相手側ファクシミリ装置との間で送受信される符号化された画情報を含むデータを一時的に格納するためのものである。スキャナ22は、原稿挿入口6に挿入された原稿から画像を読み取るためのものであり、符号化部23は、スキャナ22により読み取られた画像の符号化を行うものである。復号化部24は、バッファ21又は画像メモリ15に記憶された受信画像データを読み出して、これを復号化するためのものであり、復号化されたデータはプリンタ25によって記録紙に印刷される。
【0052】
操作パネル4は、受信者がこのファクシミリ装置1の設定等を行う場合に各種の操作を行うためのものであり、アンプ27は、そのアンプ27に接続されたスピーカ28を鳴動して、呼出音や音声などを出力するためのものである。
【0053】
このように構成されたファクシミリ装置1は、NCU19を介して、電話回線31に接続されている。電話回線31は、ファクシミリ装置1の交換機29に接続され、交換機29は、電話回線32を介して、他の交換機に接続されている。なお、他の交換機は、更に電話回線を介して、相手側装置に接続されている。
【0054】
次に図5から図8までのフローチャートを参照して、上記のように構成されたファクシミリ装置1の動作について説明する。図5は、メッセージ録音処理を示した図である。図5に示すように、ファクシミリ装置1は、相手側装置からの着呼があるまで待機し(S1:No)、着呼があると(S1:Yes)、留守番モードがオンであるか否かを確認する(S2)。留守番モードがオフである場合には(S2:OFF)、このメッセージ録音処理を終了する。一方、留守モードがオンである場合には(S2:ON)、留守番カウンタ14bの値を1加算する(S3)。加算後、図6に示す優先順位付加処理を実行する(S4)。
【0055】
図6の優先順位付加処理は、相手側装置からのメッセージに対して様々な情報を付加するための処理である。図6に示すように、まず、上述した発信電話番号表示サービスによって交換機29から送られる発信者番号を受信したか否かを確認する(S11)。発信者番号を受信した場合には(S11:Yes)、その受信した発信者番号を発信者番号メモリ14aへ書き込む(S12)。書き込み後、発信者番号メモリ14aの内容が着信番号エリア14fに記憶されているか否かを確認する(S13)。着信番号エリア14fに記憶されている場合には(S13:Yes)、発信者番号メモリ14aに記憶されている電話番号の相手側装置から1以上のメッセージが録音されている。
【0056】
かかる場合には(S13:Yes)、発信者番号メモリ14aの内容を着信番号エリア14fへ書き込み(S14)、発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されているか否かを確認する(S15)。電話番号エリア13bに記憶されている場合には(S15:Yes)、電話番号エリア13bの内容に対応つけて記憶されている優先度メモリ13cの値を、着信番号エリア14fの内容に対応つけて着信優先度メモリ14hへ書き込む(S16)。一方、発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されていない場合には(S15:No)、着信番号エリア14fの内容に対応つけて優先度を記憶することができないので、S16の処理をスキップする。
【0057】
このように発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されている場合には、優先度メモリ13cへ記憶されている値が着信優先度メモリ14hへ記憶される。即ち、メッセージが録音される相手側装置の電話番号が電話番号エリア13bに記憶されている場合には、その相手側装置の優先度をメッセージの優先度として記憶することができる。
【0058】
次に、発信者番号メモリ14aの内容と同一の電話番号を記憶する着信番号エリア14fのデータに対応する緊急フラグ14i、即ち、メッセージが録音される相手側装置と同一の電話番号を記憶する着信番号エリア14fのデータに対応する緊急フラグ14iがオンであるか否かを確認する(S17)。緊急フラグ14iがオフである場合には(S17:OFF)、発信者番号メモリ14aに記憶されている電話番号の相手側装置からの着呼は2回目であるので、発信者番号メモリ14aに記憶されている電話番号と同一の電話番号を記憶する着信番号エリア14fのデータに対応する緊急フラグ14iを全てオンする(S18)。緊急フラグ14iのオン後、緊急フラグ14iをオフからオンへ変更したので、通常メッセージカウンタ14eの値を1減算する(S19)。減算後、緊急メッセージカウンタ14dの値を2加算して(S20)、前回の着信分と今回の着呼分とを加算する。
【0059】
一方、S17の処理において、発信者番号メモリ14aの内容と同一の電話番号を記憶する着信番号エリア14fのデータに対応する緊急フラグ14iがオンである場合には(S17:ON)、今回の着信により記憶される着信番号エリア14fのデータに対応つけて、緊急フラグ14iをオンする(S21)。緊急フラグ14iのオン後、緊急メッセージカウンタ14dの値を1加算する(S22)。
【0060】
このように発信者番号メモリ14aの内容が、既に着信番号エリア14fに記憶されている場合には、その着信番号エリア14fのデータに対応する緊急フラグ14iがオフであっても、オンにされる。よって、メッセージが録音された相手側装置から再度メッセージが録音された場合には、その相手側装置からのメッセージに対応する緊急フラグ14iがオンされるので、そのメッセージを優先して再生することができる。これは、同一の発信者から2以上の着呼があった場合には、その発信者からのメッセージは緊急であることが多いことを考慮している。
【0061】
S13の処理において、発信者番号メモリ14aの内容が着信番号エリア14fに記憶されていない場合には(S13:No)、発信者番号メモリ14aに記憶されている電話番号の相手側装置からの着呼は最初である。この場合には、発信者番号メモリ14aの内容を着信番号エリア14fへ書き込み(S23)、発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されているか否かを確認する(S24)。発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されている場合には(S24:Yes)、電話番号エリア13bの内容に対応つけて記憶されている優先度メモリ13cの値を、着信番号エリア14fの内容に対応つけて着信優先度メモリ14hへ書き込む(S25)。書き込み後、着信番号エリア14fの内容に対応つけて記憶される緊急フラグ14iをオンし(S26)、緊急メッセージカウンタ14dの値を1加算する(S27)。
【0062】
S11の処理において、本ファクシミリ装置1が発信電話番号表示サービスに加入していても、発信者が電話番号の送信を拒否している場合には、交換機29から発信者番号は送られないので、発信者番号を受信することができない。よって、かかる場合には(S11:No)、発信者番号メモリ14aの内容を「0」クリアして(S28)、発信者番号が受信できなかったことを記憶し、着信番号エリア14fへ「不明」であることを書き込む(S29)。
【0063】
着信番号エリア14fへの書き込み後(S29)、または、S24の処理において発信者番号メモリ14aの内容が電話番号エリア13bに記憶されていない場合には(S24:No)、着信番号エリア14fの内容に対応つけて記憶される緊急フラグ14iをオフする(S30)。緊急フラグ14iのオフ後、通常メッセージカウンタ14eの値を1加算する(S31)。
【0064】
緊急メッセージカウンタ14dの値、或いは、通常メッセージカウンタ14eの値を加算した後(S20,S22,S27,S31)、着信番号エリア14fの内容に対応つけて留守番カウンタ14bの値を着信順カウンタ14gの値へ書き込み(S32)、この優先順位付加処理を終了する。
【0065】
優先順位付加処理(S4)の終了後は、処理を図5のS5へ移行して、電話回線を閉結する(S5)。閉結後、相手側装置からのメッセージを音声メモリ16に録音し、その録音されたメッセージの音声メモリ16のアドレスを、対応するメッセージエリア14kに書き込む(S6)。メッセージの録音後、電話回線を開放して(S7)、このメッセージ録音処理を終了する。
【0066】
図7に示すフローチャートは、メッセージ再生処理を示した図である。図7のメッセージ再生処理は、図5のフローチャートに示す処理で録音された相手側装置からのメッセージを再生するための処理である。
【0067】
図7に示すように、メッセージ再生処理では、まず、録音再生キーが押下されるまで待機し(S40:No)、録音再生キーが押下されると(S40:Yes)、緊急メッセージカウンタ14dの値が「0」であるか否かを確認する(S41)。緊急メッセージカウンタ14dの値が「0」でない場合には(S41:No)、緊急メッセージカウンタ14dの値が「2」以上であるか否かを判断する(S42)。判断の結果、緊急メッセージカウンタ14dの値が「2」未満である場合には(S42:No)、即ち、緊急メッセージカウンタ14dの値が「1」である場合には、緊急フラグ14iがオンであるメッセージは1つしかないので、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを再生する(S43)。
【0068】
一方、緊急メッセージカウンタ14dの値が2以上である場合には(S42:Yes)、緊急メッセージカウンタ14dの値と、通常メッセージカウンタ14eの値とをスピーカ28から出力する(S44)。このように緊急メッセージカウンタ14dの値が2以上である場合には、緊急メッセージカウンタ14dの値、即ち、緊急なメッセージの録音件数がスピーカ28から出力される。よって、受信者は、相手側装置からのメッセージの中で、優先して再生されるメッセージの件数を認識することができるのである。
【0069】
緊急なメッセージ件数および通常のメッセージ件数の出力後、受信者によって表示キー4c、優先順キー4d、または、着信順キー4eが押下されるまでの間(S45:No,S46:No,S47:No)、S45からS47までの処理を繰り返す。ここで、表示キー4cが押下されれば(S45:Yes)、図8に示す再生順選択処理を実行する(S48)。
【0070】
図8の再生順選択処理は、受信者による操作パネル4上のキー4a操作によってメッセージの再生順序を選択する処理である。図8に示すように、再生順選択処理では、まず、緊急フラグ14iがオンで、着信順カウンタ14gの値が最も小さい着信番号エリア14fの内容を表示する(S61)。表示後、受信者によってカーソルキー4fが押下されたか否かを確認する(S62)。カーソルキー4fが押下されれば(S62:Yes)、カーソルキー4fの操作に応じて、緊急フラグ14iがオンで、且つ、終了フラグがオフである着信番号エリア14fの内容を順次表示する(S63)。一方、カーソルキー4fが押下されなければ(S62:No)、LCD5の表示内容を変更することなく、S63の処理をスキップして、スタートキー4gの押下を待機する。
【0071】
次に、受信者によってスタートキー4gが押下されたか否かを確認する(S64)。スタートキー4gが押下されなければ(S64:No)、処理をS62へ移行して、スタートキー4gが押下されるまでの間、S62及びS63の処理を繰り返す。一方、スタートキー4gが押下されれば(S64:Yes)、カーソルキー4fにて選択したメッセージ、即ち、LCD5へ表示されている着信番号エリア14fの内容に対応するメッセージを再生する(S65)。再生後、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを1つ再生したので、緊急メッセージカウンタ14dの値を1減算する(S66)。
【0072】
減算後、メッセージを再生した着信番号エリア14fの内容の表示をLCD5から消去する(S67)。消去後、メッセージを再生した着信番号エリア14fに対応する終了フラグをオンする(S68)。終了フラグのオン後、緊急メッセージカウンタ14dの値は「0」であるか否かを確認する(S69)。緊急メッセージカウンタ14dの値が「0」でない場合には(S69:No)、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの再生が全て終了していないので、処理をS62へ移行して、緊急メッセージカウンタ14dの値が「0」になるまでの間、S62からS69までの処理を繰り返す。一方、緊急メッセージカウンタ14dの値が「0」になれば(S69:Yes)、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの再生を全て終了したので、この再生順選択処理を終了する。
【0073】
このように再生順選択処理では、受信者によりカーソルキー4fが押下されると、カーソルキー4fの操作に応じて、LCD5に表示される着信番号エリア14fの表示内容、即ち、LCD5に表示されている相手側装置の電話番号が変更される。よって、受信者は、LCD5へ表示された着信番号エリア14fの内容(相手側装置の電話番号)を見てメッセージの再生順序を選択することができるので、再生順序の選択操作を容易に行うことができる。また、メッセージの再生順序を、このように相手側装置の電話番号に基づいて選択することができるので、受信者にとって重要な発信者からのメッセージが録音されている場合に、その発信者からのメッセージを他のメッセージに優先して再生することができる。
【0074】
図7のS46の処理において、受信者によって優先順キー4dが押下されれば(S46:Yes)、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを着信優先度メモリ14hの値の大きい順に全て再生する(S49)。ここで着信優先度メモリ14hの値が同一である場合には、着信順カウンタ14gの値の小さいメッセージから再生する。よって、録音されたメッセージの再生を着信優先度メモリ14hの値の大きい順に、即ち、メッセージの優先度の大きい順に行うことができるのである。
【0075】
S47の処理において、着信順キー4eが押下されれば(S47:Yes)、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを着信順カウンタ14gの値の小さい順に全て再生する(S50)。
【0076】
一方、S41の処理において、緊急メッセージカウンタ14dの値が「0」である場合には(S41:Yes)、緊急フラグ14iがオンであるメッセージはないので、S42からS50までの処理をスキップする。
【0077】
次に、S51の処理において、通常メッセージカウンタ14eの値が「0」であるか否かを確認する。通常メッセージカウンタ14eの値が「0」でない場合には(S51:No)、緊急フラグ14iがオフであるメッセージを着信順カウンタ14gの小さい順に全て再生する(S52)。一方、通常メッセージカウンタ14eの値が「0」である場合には(S51:Yes)、緊急フラグ14iがオフのメッセージ、即ち、未再生のメッセージは録音されていないので、S52の処理をスキップする。
【0078】
次に、初期化処理を行う(S53)。この初期化処理では、RAM14内に記憶されている全てのデータを(即ち、発信者番号メモリ14aの内容と、留守番カウンタ14bの値と、着信メモリ14cの内容と、緊急メッセージカウンタ14dの値と、通常メッセージカウンタ14eの値)全て「0」クリアする。初期化処理(S53)の終了後、このメッセージ再生処理を終了する。
【0079】
なお、請求項1から5に記載のメッセージ記憶手段としてはS5からS7までの処理が、出力手段としてはS43、S49、S50、S52及びS65の処理が、選択手段としてはS46、S47、及び、S62からS64までの処理がそれぞれ該当する。請求項2から5に記載の情報出力手段としてはS44、S61及びS63の処理が該当する。請求項3から5に記載の表示手段としてはS61及びS63の処理が、請求項1から5に記載の判断手段としてはS13の処理が、優先情報付与手段としてはS18、S21及びS26の処理が、請求項5記載の優先件数記憶手段としてはS20、S22及びS27の処理が、優先件数出力手段としてはS44の処理がそれぞれ該当する。
【0080】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0081】
例えば、本実施例のファクシミリ装置1では、S63の処理において、着信番号エリア14fの内容、即ち、相手側装置の電話番号がLCD5へ表示された。しかし、これに代えて、予め、相手側装置の電話番号に対応つけて、その相手側装置の名称を記憶しておき、S63の処理では、その記憶された名称を着信番号エリア14fの内容に替えてLCD5へ表示するように構成しても良い。
【0082】
また、本実施例では、発信者番号エリアの内容(メッセージが録音される相手側装置の電話番号)と電話番号エリア13bに記憶されている電話番号とが一致する場合(S13:Yes)、または、発信者番号メモリ14aの内容が既に着信番号エリア14fに記憶されている場合には(S15:Yes,S24:Yes)、着信番号エリア14fの内容に対応つけて緊急フラグ14iがオンされた。しかし、これに代えて、相手側装置からのメッセージとともに緊急であることを示す情報が送られてきた場合には、その緊急であることを示す情報が送られてきた相手側装置の電話番号に対応つけて緊急フラグ14iをオンするように構成しても良い。このように構成することより、相手側装置が緊急であると指定したメッセージに対して、受信者の主観でその重要性を判断し、再生順序を選択することができるのである。
【0083】
また、本実施例では、図8の再生順選択処理において、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの再生は、受信者によるカーソルキー4fとスタートキー4gとの操作によって1件ごとに行われていた。しかし、これに代えて、LCD5が複数件の着信番号エリア14fの内容(即ち、緊急フラグ14iがオンであるメッセージに対応する相手側装置の電話番号)を表示可能であれば、その複数表示された着信番号エリア14fの内容の中で再生順序をまとめて指定し、その指定した再生順序によってメッセージを再生するように構成しても良い。
【0084】
また、本実施例では、図8の再生順選択処理において、緊急フラグ14iがオンであるメッセージの全てが、受信者によるカーソルキー4fとスタートキー4gとの操作によって選択され再生されていた。しかし、これに代えて、受信者によるキー4f,4g操作によって重要なメッセージが再生された後は、緊急フラグ14iがオンであるメッセージを全て再生し終わっていなくても、所定の操作により、未再生のメッセージを着信順カウンタ14gの値の小さい順、即ち、着信順に再生するように構成しても良い。
【0085】
また、本実施例では、S50の処理において、緊急フラグ14iがオンであるメッセージは着信順カウンタ14gの値の小さい順、即ち、メッセージの着信順に再生していた。しかし、これに加えて、メッセージを着信順に再生する場合に、その再生するメッセージに対応する相手側装置の電話番号と同一の内容が着信番号エリア14fの内容の中にある場合には、着信順カウンタ14gの値に拘らず、その相手側装置の電話番号(発信者)からのメッセージを連続して再生するように構成しても良い。
【0086】
また、本実施例では、音声によるメッセージが用いられた。しかし、これに代えて、画像データをメッセージとして用いるように構成しても良い。
【0087】
【発明の効果】
請求項1記載の通信装置によれば、回線の閉結前に交換機側から送られる相手側装置の識別番号が受信手段により受信されると、選択手段により、その受信された相手側装置の識別番号に基づいて出力手段によるメッセージの出力順序が選択される。よって、記憶された相手側装置からのメッセージを出力する際に、そのメッセージの出力順序を相手側装置の識別番号に基づいて選択することができるという効果がある。
そしてこの選択は、番号記憶手段に記憶される相手側装置の識別番号と受信手段により受信された相手側装置の識別番号とが一致する場合には、相手側装置からのメッセージに対応つけて優先であることを示す情報が優先情報付与手段により付与される。その優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージは、出力手段により、優先であることを示す情報が付与されていない相手側装置からのメッセージよりも優先して出力されるように行われるため、番号記憶手段に記憶されている相手側装置からのメッセージを、番号記憶手段に記憶されていない相手側装置からのメッセージよりも優先して出力することができるという効果がある。
すなわち、メッセージが記憶されている相手側装置から再度メッセージが記憶された場合には、その相手側装置からのメッセージを優先して出力することができるという効果がある。
【0088】
請求項2記載の通信装置によれば、請求項1記載の通信装置の奏する効果に加え、更に、受信手段により受信された相手側装置の識別番号に基づいて相手側装置の情報が情報出力手段により出力されると、選択手段により、その出力された相手側装置の情報に基づいて出力手段によるメッセージの出力順序が選択される。よって、受信者は、情報出力手段により出力された相手側装置からの情報に基づいて、記憶された相手側装置からのメッセージの出力順序を選択することができるという効果がある。
【0089】
請求項3記載の通信装置によれば、請求項2記載の通信装置の奏する効果に加え、更に、情報出力手段によって、相手側装置の情報が表示手段へ表示される。よって、受信者は、表示手段へ表示された相手側装置の情報を見て、記憶された相手側装置からのメッセージの出力順序を選択することができるので、出力順序の選択操作を容易に行うことができるという効果がある。
【0090】
【0091】
【0092】
請求項4記載の通信装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、更に、番号記憶手段には、複数の相手側装置の識別番号と、その相手側装置の優先度を示す情報とが、それぞれ対応つけて記憶されている。選択手段により、その番号記憶手段に記憶されている相手側装置の優先度を示す情報に基づいてメッセージを出力する順序が選択される。よって、番号記憶手段に記憶されている相手側装置からのメッセージを出力する際に、相手側装置の優先度を示す情報に基づいて出力順序を選択することができるという効果がある。
【0093】
請求項5記載の通信装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の通信装置の奏する効果に加え、更に、優先情報付与手段により優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージの件数が優先件数記憶手段により記憶され、その優先件数記憶手段に記憶された相手側装置からのメッセージの件数が優先件数出力手段によって出力される。よって、受信者は、相手側装置からのメッセージの中で、優先して出力されるメッセージの件数を認識することができるという効果がある。
【0094】
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるファクシミリ装置の斜視図である。
【図2】 上記ファクシミリ装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 EEPROM内の相手側装置メモリの構成を模式的に示した図である。
【図4】 RAM内の着信メモリの構成を模式的に示した図である。
【図5】 メッセージ録音処理を示したフローチャートである。
【図6】 優先順位付加処理を示したフローチャートである。
【図7】 メッセージ再生処理を示したフローチャートである。
【図8】 再生順選択処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置(通信装置)
5 LCD(情報出力手段の一部,表示手段)
13 EEPROM
13a 相手側装置メモリ(番号記憶手段の一部)
13b 電話番号エリア
13c 優先度メモリ
14 RAM
14a 発信者番号メモリ
14b 留守番カウンタ
14c 着信メモリ
14d 緊急メッセージカウンタ(優先件数記憶手段)
14e 通常メッセージカウンタ
14f 着信番号エリア(番号記憶手段の一部)
14g 着信順カウンタ
14h 着信優先度メモリ
14i 緊急フラグ(優先情報付与手段)
14j 終了フラグ
14k メッセージエリア
16 音声メモリ(記憶手段の一部)
19 ネットワークコントロールユニット(NCU)(メッセージ記憶手段および受信手段の一部)
20 モデム(受信手段の一部)
21 バッファ(受信手段の一部)
27 アンプ(出力手段および情報出力手段の一部)
28 スピーカ(出力手段および情報出力手段の一部)
29 交換機
31,32 電話回線
Claims (5)
- 相手側装置からの音声によるメッセージを記憶可能なメッセージ記憶手段と、そのメッセージ記憶手段により記憶された相手側装置からのメッセージを出力可能な出力手段とを備えた通信装置において、
回線の閉結前に交換機側から送られる相手側装置の識別番号を受信可能な受信手段と、
その受信手段により受信された相手側装置の識別番号に基づいて前記出力手段によるメッセージの出力順序を選択する選択手段と、
前記受信手段により受信され且つ前記メッセージ記憶手段によりメッセージが記憶された相手側装置の識別番号が記憶される番号記憶手段と、
その番号記憶手段に既に記憶される相手側装置の識別番号と前記受信手段により受信された相手側装置の識別番号とが一致するか否かを判断する判断手段と、
その判断手段により相手側装置の識別番号が一致すると判断された場合に、相手側装置からのメッセージに対応つけて優先であることを示す情報を付与する優先情報付与手段とを備え、
前記選択手段は、その優先情報付与手段に優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージを、優先であることを示す情報が付与されていない相手側装置からのメッセージより優先して選択することを特徴とする通信装置。 - 前記受信手段により受信された相手側装置の識別番号に基づいて相手側装置の情報を出力する情報出力手段を備え、
前記選択手段は、その情報出力手段により出力された相手側装置の情報に基づいて前記出力手段によるメッセージの出力順序を選択することを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 文字や記号を表示可能な表示手段を備え、
前記情報出力手段は、その表示手段へ相手側装置の情報を表示することを特徴とする請求項2記載の通信装置。 - 前記番号記憶手段には、複数の相手側装置の識別番号と、その相手側装置の優先度を示す情報とが、それぞれ対応つけて記憶されており、
前記選択手段は、その番号記憶手段に記憶されている相手側装置の優先度を示す情報に基づいてメッセージを出力する順序を選択することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信装置。 - 前記優先情報付与手段により優先であることを示す情報が付与された相手側装置からのメッセージの件数を記憶する優先件数記憶手段と、
その優先件数記憶手段に記憶されている相手側装置からのメッセージの件数を出力する優先件数出力手段とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。
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