JP4221929B2 - マルチノズルインクジエットヘッド - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、圧力室に圧力を与えて、ノズルからインク滴を噴射するためのインクジエットヘッドに関し、特に、圧電体列からの電極引き出しを同素子積層体で行うマルチノズルインクジエットヘッドに関する。
【0002】
【背景技術】
インクジェット記録ヘッドは、ノズル,インク室,インク供給系,インクタンク,トランスジューサを備え、トランスジューサで発生した変位・圧力をインク室に伝達することによって、ノズルからインク粒子を噴射させ、紙等の記録媒体上に文字や画像を記録する。
【0003】
一般に良く知られている方式は、トランスジューサとして、インク室の外壁に片面全体が接着された薄板状の圧電素子を用いる。この圧電素子にパルス状の電圧を加え、圧電素子とインク室外壁からなる複合板を撓ませ、撓みによって生じた変位・圧力をインク室の外壁を介してインク室内に伝達するものである。
【0004】
従来のマルチノズルインクジェットヘッド100の斜視断面図を図21に示す。図21に示すように、ヘッド100は、1列の圧電体111と、該圧電体上に形成された個別電極112と、ノズル113が設けられたノズル板114と、ノズル板114と共にノズル113に各々対応するインク室115を形成する金属または樹脂からなるインク室壁117と、振動板116で構成されている。
【0005】
各インク室115に対して、ノズル113および圧電体111が設けられ、インク室115の周辺と対応する振動板116の周辺は強固に接続されている。個別電極112に電圧の印加された圧電体111は、それぞれ対応する振動板116の部分を図中点線にて示す様に変形させる。これにより、ノズル113から、インク滴が噴射される。
【0006】
個々の圧電体111への電圧印加は、印字装置本体からの電気信号をプリント基板を介して個別に行われる。図22は、従来のヘッドとプリント基板との接続構成を示す図である。図22の例では、ヘッド100は、8列、8行のノズル113、即ち、圧電体111、個別電極112を有している。これに対し、装置のドライバ回路と、各個別電極112とを接続するため、フレキシブルプリント基板110が設けられている。
【0007】
従来技術では、この各個別電極112と、プリント基板110の各端子を接続するため、ワイヤボンデイングにより、ワイヤ120で接続していた。又、FPC配線板を直接接続したものも知られている。
【0008】
一方、印刷解像度の向上の要求により、ヘッドのノズル配置の高密度化が要求されている。ノズル密度が高くなると、端子(個別電極)の接点間隔が近くなってくる。例えば、現在、圧電体を用いたヘッドのノズル密度は150dpi程度であるが、180〜300dpi、更には360dpiに進んでおり、接点間隔が小さくなりつつある。これに対し、現状では、半導体製造のワイヤーボンディングでの接点間隔は、150dpiが最高であり、FPC接続でも300dpi接点を開発中である。
【0009】
このため、従来のように、圧電体111の上部もしくは近辺に接点111を設けて電気的接続を行う事は、隣接点との連結(短絡)の問題が生じる。又、多点を短時間に接続するには、圧電体111にかかる荷重が非常に高くなり、薄い膜の圧電体では、破壊の恐れがあり、接続が非常に困難になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、圧力室の駆動部から離れた位置で接続を行い、接続時に荷重が掛かっても、駆動特性への影響を防止するためのマルチノズルインクジエットヘッドを提供することにある。
【0011】
又、本発明の他の目的は、引き出す配線部分が圧電体アクチュエータの積層構造を有していても、入力波形に対する圧電体の駆動動作の遅れを防止するためのマルチノズルインクジエットヘッドを提供することにある。
【0012】
更に、本発明の更に他の目的は、引き出す配線部分が圧電体アクチュエータの積層構造を有していても、配線部分の圧電体の伸縮を防止するためのマルチノズルインクジエットヘッドを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成のため、本発明のマルチノズルインクジエットヘッドの一態様は、複数のノズルと複数の圧力室とを形成するヘッド基板と、 前記複数の圧力室を覆い共通電極を兼ねる振動板と、前記振動板上に、前記各圧力室に対応して設けられる圧電体層と、前記圧電体層上に設けられ、前記圧力室に対応した個別電極部と、前記個別電極部のための配線部とを有する個別電極層と、前記配線部の領域の前記圧電体層と前記振動板との間に設けられた低誘電率層又は絶縁層とを有する。
【0014】
先ず、本発明は、本出願人により1999年12月10日付けでPCT出願(PCT/JP99/06960)された新規なマルチノズルインクジエットヘッドの構造を前提とする。この構造は、圧力室以外の領域にも圧電体層を設け、この上に個別電極からの配線部を形成し、圧力室の圧電体列より離れた位置で、ヘッド外部と接続を行うことを可能とするものである。
【0015】
本発明は、更に、この構造のヘッドの特性を改善するものであり、配線部が圧電体アクチュエータの積層構造を有している為に起因する特性の低下を改善するものである。即ち、前記構造では、配線部分の静電容量が加算され、入力波形に対する圧電体の駆動動作に遅れが生じ、又、配線部分の圧電体が伸縮し、ヘッドの構造的障害(構造的クロストーク・接合部の剥がれ等)が発生するおそれがあった。
【0016】
本発明のこの態様では、配線部の領域の圧電体層と振動板との間に低誘電率層又は絶縁層を形成することで、配線部分の静電容量を低下させることができる。このため、静電容量に起因する駆動動作の遅れを防止し、且つヘッドの構造的障害を防止できる。
【0017】
又、本発明のマルチノズルインクジエットヘッドでは、低誘電率層又絶縁層は、圧電体層間を平坦化する平坦化層で構成されることにより、平坦化層の形成工程で、かかる静電容量を低下するための層を形成でき、工程を短縮できる。
【0018】
本発明の他の態様のマルチノズルインクジエットヘッドは、複数のノズルと複数の圧力室とを形成するヘッド基板と、前記複数の圧力室を覆い共通電極を兼ねる振動板と、前記振動板上に、前記各圧力室に対応して設けられる圧電体層と、前記圧電体層上に設けられ、前記圧力室に対応した個別電極部と、前記個別電極部のための配線部とを有する個別電極層とを有し、前記振動板は、前記配線部の領域以外の領域に設けられた。
【0019】
本発明のこの態様では、配線部分は振動板を形成しないため、配線部分の静電容量をなくすことができる。又、配線部分の圧電体の伸縮を防止できる。
【0020】
又、本発明のマルチノズルインクジエットヘッドでは、前記配線部の領域で、前記振動板と同じ層位置に、絶縁層を設けることにより、配線部の断線を防止できる。
【0021】
本発明の更に他の態様のマルチノズルインクジエットヘッドは、複数のノズルと複数の圧力室とを形成するヘッド基板と、前記複数の圧力室を覆い共通電極を兼ねる振動板と、前記振動板上に、前記各圧力室に対応して設けられる圧電体層と、前記圧電体層上に設けられ、前記圧力室に対応した個別電極部と、前記個別電極部のための配線部とを有する個別電極層とを有し、前記振動板は、前記配線部の領域以外の領域に設けられた共通電極層と、剛体層とを有する。
【0022】
本発明のこの態様は、積層型の振動板(電極層と機械的強度を有する剛性層)の構造を有するヘッドで、配線部分は振動板の電極層を形成しないようにして、配線部分の静電容量を無くし、且つ、配線部分の伸縮も無くした構成とする。
【0023】
本発明のマルチノズルインクジエットヘッドでは、前記剛体層を、前記配線部と前記個別電極部との両方の領域に設けることにより、配線部の断線を防止できる。
【0024】
本発明の他の目的、形態は、以下の実施の形態の説明及び図面の記載から明らかとなる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動特性への影響を防止するためのマルチノズルインクジエットヘッドを提供することができる。
【0026】
【発明を実施するための最良の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図と共に説明する。
【0027】
図1は、インクジエットヘッドを用いたインクジェット記録装置の側面図である。図中、1は、記録媒体であり、インクジェット記録装置によって印字等の処理が施される。2は、インクジェット記録ヘッドであり記録媒体1にインクを噴射する。3は、インクタンクであり、インクジェット記録ヘッド2にインクを供給する。4は、キャリッジであり、インクジェット記録ヘッド2とインクタンク3を搭載している。
【0028】
5は、送りローラ、6は、ピンチローラであり、記録媒体1を挟持して、インクジェット記録ヘッド2へと搬送する。7は、排出ローラ、8は、ピンチローラであり、記録媒体1を挟持して、排出方向へと搬送する。9は、スタッカであり、排出された記録媒体1を収納する。10は、プラテンであり、記録媒体1を押さえる。
【0029】
このインクジェット記録ヘッド2は、電圧を印加して圧電素子を伸縮させることにより生じた圧力によってインクを噴射することにより、媒体に印字等の処理を行っている。
【0030】
図2は、図1のヘッドの周辺部の構成図である。ヘッド2の本体23は、インクタンク3の支持枠20を有している。支持枠20には、インク供給穴24が設けられている。インクタンク3には、インク供給口31が設けられている。ヘッド本体23の支持枠20に、インクタンク3をセットすることにより、インクタンク3のインクが、ヘッド本体23に供給される。従って、インクタンク3は、ヘッド23に対し、交換可能である。
【0031】
ヘッド本体23は、多数のノズルを有している。ここでは、ヘッド本体23には、ノズルの個別電極21が示されている。この個別電極21は、前述の支持枠20内に設けられている。ヘッド本体23の支持枠20の外側には、各個別電極21及び共通電極の接続端子22が設けられている。この接続端子22は、後述するように、個別電極21と接続されている。この接続端子22には、フレキシプルプリントケーブル(FPC)11の端子が接続される。従って、FPC11の接続により、ノズル部の構造は、荷重を受けない。このため、ノズル密度が高くなり、端子間隔が小さくなっても、ノズル部に影響を与えずに、接続が可能である。
【0032】
本発明の実施の形態を説明する前に、本発明の前提となる本出願人により1999年12月10日付けでPCT出願(PCT/JP99/06960)された新規なマルチノズルインクジエットヘッドの構造を、図3乃至図5により説明する。図3は、ヘッドの上面図、図4は、図3のA−A断面図、図5は、図3のB−B断面図である。
【0033】
図4に示すように、ヘッド基板28には、共通インク路25と、これに接続された多数の圧力室26と、圧力室26に接続されたノズル27とが形成されている。このヘッド基板28は、半導体プロセスにより形成される。このヘッド基板28の各圧力室26を覆うように、振動板40が設けられている。振動板40は、例えば、Cr等の導電膜で形成され、共通電極の機能を果す。
【0034】
振動板40の上には、圧電層41が設けられる。この圧電層41は、各圧力室26に対し、独立に設けられる。この圧電層41上に、個別電極層42が設けられる。この個別電極層42も、各圧電層41に、独立に設けられる。
【0035】
図3に示すように、個別電極層42は、各圧力室26の位置に配置された個別電極42−3と、ヘッド23の端部に配置された端子42−1と、これらを接続する接続部42−2とを備える。従って、ヘッド本体23の外周に配置された端子42−1を用いて、外部のFPC11と接続でき、圧力室26の圧電層41及び個別電極42−3に荷重をかけずに接続できる。このため、高密度のノズルを形成するため、圧電層41及び個別電極42−3が、ミクロン単位に薄くなっても、駆動部分の損傷を防止できる。
【0036】
この構造において、図4及び図5に示すように、個別電極層42の配線部分である接続部42−2、端子42−3の下にも、圧電層41が存在し、圧電アクチェータの積層構造を形成している。圧電層41の期待されている機能は、圧力室26へ、インク噴出のエネルギーを与えることであり、配線部分の圧電層41は、不要である。
【0037】
しかし、高密度のノズルのヘッドを形成するには、各部の寸法が、ミクロン単位となるため、半導体プロセスを用いて作成する必要がある。このようにすると、個別電極層42と、圧電層41は、ともに圧力室26毎に、形成するため、同一のマスクで形成したほうが、製造工程上有利である。又、個別の圧電層41を形成するため、金属をエッチングする場合には、個別電極層42を損傷せずに、形成することは、極めて困難であり、実現が難しい。このため、前述の先の出願では、配線部分にも、圧電層を残していた。
【0038】
上記に示した様な薄膜圧電体を用い、高密度なノズル配置を有するヘッドにおいて、配線を圧電体列より離れた位置まで引き出した場合には、以下に示す改良すべき点があることが判った。
【0039】
第1に、引き出す配線部分が、圧電体アクチュエータの積層構造を有している為、配線部分の静電容量が加算されるため、入力波形に対する圧電体の駆動動作に遅れが生ずる。
【0040】
第2に、引き出す配線部分が圧電体アクチュエータの積層構造を有している為、配線部分の圧電体が伸縮し、ヘッドの構造的障害(構造的クロストーク・接合部の剥がれ等)が発生する。
【0041】
これを解決するため、本発明では、配線部分の圧電体の影響を抑圧するものであり、以下、実施の形態を説明する。
【0042】
[第1の実施の形態]
図6は、本発明の第1実施の形態のインクジェットヘッド23の構成斜視図であり、図7乃至図9は、本発明の第1実施の形態のインクジェットヘッドの製造方法を説明するための工程図である。
【0043】
図6に示すように、インクジェットヘッド2は、大略すると基板20、振動板40、本体部28、ノズル板29、及びインク吐出エネルギー発生部等により構成されている。本体部28は、後述するように、ドライフィルムを積層した構造を有しており、その内部に複数の圧力室(インク室)26と、インクの供給路となるインク通路25とが形成されている。また、この圧力室26の図中上部は開放部とされると共に、下面にはインク導通路32が形成されている。
【0044】
また、本体部28の図中下面には、ノズル板29が配設されると共に、上面には振動板40が配設されている。ノズル板29は、例えばステンレスによりなり、インク導通路32と対向する位置にノズル27が形成されている。
【0045】
また、本実施例では、振動板40はクロム(Cr)を用いており、その上部にはエネルギー発生部が配設されている。基板20は、例えば酸化マグネシウム(MgO)により形成されており、その中央位置には開口部33が形成されている。エネルギー発生部は、この開口部33により露出された振動板40上に形成されている。
【0046】
エネルギー発生部は、前記した振動板40(共通電極としても機能する),個別電極42−3及び圧電体41により構成されている。このエネルギー発生部は、本体部28に複数形成されている圧力室26の形成位置と対応する位置に形成されている。
【0047】
個別電極42は、例えば白金(Pt)よりなり、圧電体41の上面に形成されている。また、圧電体41は、圧電気を生じる結晶体であり、本実施例では、各圧力室26の形成位置にそれぞれ独立して形成された構成となっている(即ち、隣接するエネルギー発生部は連続していない)。
【0048】
また、本ヘッドは、基板20の開口部33の外部に、積層体構造のまま引き出された個別電極の端子部42−1を有している。更に、端子部42−1は、個別電極42−3と、接続部42−2で接続されており、一体の電極層で形成されている。
【0049】
本実施の形態で特徴的な点は、配線部分の位置、即ち、圧力室26から壁面28に入った所で、振動板40と圧電体41の間に、低誘電率層(又は絶縁層)44を設けている。従って、配線部分の静電容量は、小さくなり、個別電極42に駆動電圧を印加する場合に、入力波形に対する圧電体の駆動動作の遅れを防止できる。即ち、高速の駆動が可能となり、しかもインクの粒子化速度の低下を防止できる。
【0050】
又、上記構成とされたインクジェットヘッドにおいて、共通電極としても機能する振動板40と個別電極42−3との間に電圧印加をすると、圧電体41は、圧電気現象により歪みを発生する。このように圧電体41に歪みが発生するが、剛体である振動板40はそのままの状態を保とうとする。このため、例えば電圧印加によって圧電体41が縮む方向に歪んだ場合には、振動板40側を凸とする変形が起こる。該振動板40は、圧力室26の周囲で固定されているため、振動板40が、図中破線で示すよう、圧力室26に向け、凸に変形する。
【0051】
よって、圧電体41の歪みに伴う振動板40の変形により、圧力室26内のインクは加圧され、インク導通路32及びノズル27を介して外部に吐出され、これにより記録媒体に印刷が行なわれる。
【0052】
上記構成において、本実施例に係るインクジェットヘッド2は、振動板40及びエネルギー発生部である個別電極42,圧電体41を薄膜形成技術を用いて形成している(詳細な製造方法については、後述する)。
【0053】
このように、振動板40及びエネルギー発生部を薄膜形成技術を用いて形成するにより、薄くかつ微細化されたエネルギー発生部を高精度にかつ高信頼性をもって形成することができる。よって、インクジェットヘッド2の低消費電力化を図ることができると共に、高解像度の印刷を可能とすることができる。
【0054】
また、本実施例では、各エネルギー発生部が圧力室26に対応する位置で分割された構成としている。即ち、各エネルギー発生部は、隣接するエネルギー発生部に拘束されることなく変位することができる。よって、インク吐出に必要とされる印加電圧を低くするこができ、これによってもインクジェットヘッドの低消費電力化を図ることができる。
【0055】
ここで、前述のように、配線部分において、圧電体41と、振動板40との間に、低誘電率層(又は絶縁層)44を形成しているため、配線部分の静電容量が小さくなり、前述の駆動電圧を印加した際に、入力波形に対する駆動の遅れを小さくできる。又、配線部分の圧電体への実効印加電圧も小さくなり、この部分での圧電体の動作を抑えることができる。このため、クロストークや接合部の剥がれを防止できる。
【0056】
次に、上記構成のインクジェットヘッド2の製造方法について、図7〜図9を用いて説明する。
【0057】
インクジェットヘッド2を製造するには、先ず図7(A)に示されるように、基板20を用意する。本実施例では、基板20として厚さが0.3mmの酸化マグネシウム(MgO)単結晶体を用いている。この基板20上には、薄膜形成技術であるスパッタリング法を用い、個別電極層42(以下、単に電極層という),圧電体層41を順次形成する。
【0058】
具体的には、先ず図7(B)に示すように基板20上に電極層42を形成し、続いて図7(C)に示すように電極層42上に圧電体層41を形成する。尚、本実施例では、電極層42の材質として白金(Pt)を用いている。
【0059】
この後、上記積層体を後に形成する圧力室に対応する位置に分割するためのミリングパターンをドライフィルムレジスト(以下、DF−1と記す)にて形成する。図7(D)は,DF−1パターン50を形成した状態を示しており、前記電極層42と圧電体層41の残す部分にDF−1パターン50を形成している。本実施例では、DF−1としてFI−215(東京応化製;アルカリタイプレジスト、15μm厚)を用い、2.5kgf/cm・1m/s・115℃でラミネートした後、ガラスマスクで120mJの露光を行ない、60℃・10minの予備加熱、室温までの冷却を行なった後、1wt.%のNa2CO3溶液での現像を行ないパターン形成した。
【0060】
この基板を銅ホルダーに熱伝導性の良好なグリス(APIEZON L Grease)にて固着し、照射角度15°でArガスのみを用いて700Vでミリングを行なった。その結果、図7(E)のような形状となり、ミリング部分51の深さ方向のテーパ角は、面に対して85°以上の垂直性となった。
【0061】
更に、(図示しないが)レジスト層50を剥離した後、再度全面にレジストをラミネートして、駆動素子部からの引き出し線部(配線部分)のみ開口するパターンを形成し、ミリングを行った。ミリングは圧電体層41が0.7μm削れるまで行った。尚、後工程にある平坦化樹脂の平坦化率が80%以上であるので、圧電体41が2〜3μmの場合には、最大窪みが約0.6μm発生するため、0.7μmの厚さを形成すれば、この部分の平坦化樹脂が必ず残る。
【0062】
この後、図8(F)に示すようにDF−1 50を除去し、図8(G)に示すように、振動板40を平坦に形成するためと、ミリング部分での上部電極(電極層42)と共通電極である振動板40との絶縁を行なうために、絶縁性を有する平坦化層52をミリング部分に形成する。
【0063】
その後、図8(H)に示すように積層型の振動板40をスパッタにて成膜を行なうことで、アクチュエータ部が形成できる。振動板40は、Crを全面に1.5μmスパッタにて形成した。
【0064】
上記のように、薄膜形成技術を用いた各層42〜40の形成処理が終了すると、続いて図9(I)に示すように、各層42〜40の各圧電体に対応する位置に、圧力室開口部28−1,26を形成する。本実施例では、溶剤型のドライフィルムレジスト(以下、DF−2と記す)28−1を用いて形成した。用いたDF−2はPR−100シリーズ(東京応化製)で、2.5kgf/cm・1m/s・35℃でラミネートした後、ガラスマスクを用いて、(図示しない)上記記載のミリング時の圧電体42(電極層41も)パターン内のアライメントマークを用いてアライメントし、180mJの露光を行ない、60℃・10minの予備加熱、室温までの冷却を行なった後、C−3,F−5(東京応化製)溶液での現像を行ないパターン形成した。
【0065】
一方、圧力室26を有した本体部28−2及びノズル板29は、上記した工程と別工程を実施することにより形成される。圧力室26を有した本体部28−2は、ノズル板29(図示しないアライメントマーク付)にドライフィルム(東京応化製溶剤型ドライフィルムPRシリーズ)をラミネート・露光を必要回数だけ現像することにより形成される。
【0066】
具体的な本体部28−2の形成方法は、次の通りである。即ち、ノズル板29(厚さ20μm)上に、ノズル27(20μm径、ストレート穴)まで圧力室26からのインクを誘導し、且つインクの流れを一方向に揃えるためのインク導通路32(60μm径;深さ60μm)のパターンを、ノズル板29のアライメントマークを用いて露光し、続いて圧力室26(幅100μm,長さ1700μm,厚さ60μm)を、インク通路32と同様に、ノズル板29のアライメントマークを用いて露光し、その後10分の自然放置(室温)と加熱硬化(60℃,10分)を行い、溶剤現像によりドライフィルムの不要部分を除去する。
【0067】
上記のように形成されたノズル板29が設けられた本体部28−2は、図9(J)に示すように、アクチュエータ部を有するもう一方の本体部28−1(図8(I))に接合される(接合固定)。この際、圧力室26の部分で本体部28−1,28−2が精度よく対向するよう接合処理される。接合は、圧電体部のアライメントマークとノズル板に形成したアライメントマークを用い、荷重15kgf/cm2で80℃・1時間の予備加熱後、本接合を150℃・14時間行い、自然冷却して行なう。
【0068】
続いて、アクチュエータが振動できるように駆動部の基板除去を行なう。即ち、ノズル板29が下側になるよう基板20を上下反転すると共に、この基板20の略中央部分をエッチングにより除去することにより開口部を形成する(除去工程)。
【0069】
この開口部の形成位置は、少なくともエネルギー発生部(図6参照)により振動板40が変形する変形領域と対応するよう選定されている。このように基板20を除去して、開口部33を形成することにより、図9(K)に示すように、電極層42は、開口部33を介し基板20から露出した構成となる。
【0070】
前述したように、この電極層42は、個別電極42−3と、配線部分42−2,42−1からなる。又、図8(F)に示したように、配線部分において、圧電層41の一部が削られ、図8(G)に示したように、配線部分で、圧電層41の上に絶縁層(平坦化層)52が形成される。このため、図8(H)で示したように、配線部分のみ、圧電層41と、振動板40との間に、絶縁層(平坦化層)52が介在する。
【0071】
この実施の形態では、介在させる絶縁層44に、平坦化層をもちいているため、平坦化層の形成プロセスで、絶縁層を介在することができる。
【0072】
又、上記のように本実施例によれば、基板20上にスパッタリング法等の薄膜形成技術を用いて電極層42,圧電体層41,振動板40を順次形成し、エネルギー発生部を形成するため、従来に比べて薄いエネルギー発生部を高精度(上部電極と同じ形状)にかつ高信頼性をもって形成することができる。
【0073】
更に、第1の実施例の変形例として、平坦化層52とは、別に絶縁層44を形成する。即ち、配線部分の圧電体層の再ミリング(図8(F))の変わりに、図8(G)の平坦化樹脂層形成後に、配線部分に、低誘電率材もしくは絶縁材をコーティングして、絶縁層44を形成する。
【0074】
この変形例では、平坦化層52と別の材料で絶縁層を形成できる。即ち、平坦化層52は、アクチュエータとして圧電体の駆動を拘束しないように、軟らかい材料を用いる。例えば、ポリイミド(PI)である。しかし、絶縁層は、配線部分で、圧電体と振動板の間に設けられるため、軟らかいと、振動板の固定が弱くなり、圧力損失を発生する。これに対し、別の材料で形成する場合には、低誘電率層又は絶縁層は、電気的な特性を要求されるだけのため、材料の硬さは関係しない。例えば、硬い材料を使用できる。このため、材料の選択範囲が広くなる。
【0075】
[第2の実施例]
図10は、本発明の第2の実施の形態のヘッドの上面図、図11は、図10のA−A断面図、図12は、図10のB−B断面図である。この実施例の図は、図3乃至図5の先の出願に対応している。従って、図3乃至図5で示したものは、同一の記号で示してある。
【0076】
図11に示すように、ヘッド基板28には、共通インク路25と、これに接続された多数の圧力室26と、圧力室26に接続されたノズル27とが形成されている。このヘッド基板28は、半導体プロセスにより形成される。このヘッド基板28の各圧力室26を覆うように、振動板40が設けられている。振動板40は、例えば、Cr等の導電膜で形成され、共通電極の機能を果す。
【0077】
振動板40の上には、圧電層41が設けられる。この圧電層41は、各圧力室26に対し、独立に設けられる。この圧電層41上に、個別電極層42が設けられる。この個別電極層42も、各圧電層41に、独立に設けられる。
【0078】
図10に示すように、個別電極層42は、各圧力室26の位置に配置された個別電極42−3と、ヘッド23の端部に配置された端子42−1と、これらを接続する接続部42−2とを備える。従って、ヘッド本体23の外周に配置された端子42−1を用いて、外部のFPC11と接続でき、圧力室26の圧電層41及び個別電極42−3に荷重をかけずに接続できる。このため、高密度のノズルを形成するため、圧電層41及び個別電極42−3が、ミクロン単位に薄くなっても、駆動部分の損傷を防止できる。
【0079】
この構造において、図11及び図12に示すように、個別電極層42の配線部分である接続部42−2、端子42−3の下にも、圧電層41が存在し、圧電アクチェータの積層構造を形成している。
【0080】
振動板40は、図10の斜線で示すように、この配線部分を避けるように、設けられている。このため、配線部分では、共通電極が存在しないため、配線部分の静電容量をゼロにできる。従って、駆動時の圧電体の駆動遅れを防止できる。又、配線部分で、共通電極が存在しないため、配線部分での不要な圧電体の動作を防止でき、クロストークや接合部の剥がれを防止できる。
【0081】
この振動板40を形成するには、図8(H)において、振動板40を図10のように、パターン形成すれば良い。従って、簡単に実現できる。このとき、図13に示すように、振動体40を形成しない配線部分では、圧電層41の下に、絶縁層45を設けることにより、平坦化が可能となる。
【0082】
但し、振動板40は、圧力室の壁28に十分支持されるように、圧力室の壁28にも設けることが望ましい。例えば、図13に示すように、振動板40が、圧力室の壁28に十分乗っからない場合には、圧電層41と振動板40の振動により、圧力室の壁28と、振動板40の間から、インクが染み出し、絶縁層45と振動板40の境から、平坦層側に入り、個別電極層42と短絡を生じる恐れがある。
【0083】
[第3の実施例]
図14は、本発明の第3の実施の形態のヘッドの上面図、図15は、図14のA−A断面図、図16は、図14のB−B断面図である。この実施例の図において、図3乃至図5で示したものは、同一の記号で示してある。
【0084】
図15に示すように、ヘッド基板28には、共通インク路25と、これに接続された多数の圧力室26と、圧力室26に接続されたノズル27とが形成されている。共通インク路25は、圧力室26の両側に設けられている。このヘッド基板28は、半導体プロセスにより形成される。このヘッド基板28の各圧力室26を覆うように、振動板40が設けられている。振動板40は、例えば、Cr等の導電膜で形成され、共通電極の機能を果す。
【0085】
振動板40の上には、圧電層41が設けられる。この圧電層41は、各圧力室26に対し、独立に設けられる。この圧電層41上に、個別電極層42が設けられる。この個別電極層42も、各圧電層41に、独立に設けられる。
【0086】
図14に示すように、個別電極層42は、各圧力室26の位置に配置された個別電極42−3と、ヘッド23の端部に配置された端子42−1と、これらを接続する接続部42−2とを備える。従って、ヘッド本体23の外周に配置された端子42−1を用いて、外部のFPC11と接続でき、圧力室26の圧電層41及び個別電極42−3に荷重をかけずに接続できる。このため、高密度のノズルを形成するため、圧電層41及び個別電極42−3が、ミクロン単位に薄くなっても、駆動部分の損傷を防止できる。
【0087】
この構造において、図15及び図16に示すように、個別電極層42の配線部分である接続部42−2、端子42−3の下にも、圧電層41が存在し、圧電アクチェータの積層構造を形成している。
【0088】
振動板40は、図14の斜線で示すように、この配線部分を避けるように、設けられている。このため、配線部分では、共通電極が存在しないため、配線部分の静電容量をゼロにできる。従って、駆動時の圧電体の駆動遅れを防止できる。又、配線部分で、共通電極が存在しないため、配線部分での不要な圧電体の動作を防止でき、クロストークや接合部の剥がれを防止できる。
【0089】
この振動板40を形成するには、図8(H)において、振動板40を図14のように、パターン形成すれば良い。従って、簡単に実現できる。
【0090】
[第4の実施例]
図17は、本発明の第4の実施の形態のヘッドの上面図、図18は、図17のA−A断面図、図19は、図17のB−B断面図である。この実施例の図において、図3乃至図5で示したものは、同一の記号で示してある。
【0091】
図18に示すように、ヘッド基板28には、共通インク路25と、これに接続された多数の圧力室26と、圧力室26に接続されたノズル27とが形成されている。共通インク路25の上には、インク供給穴24(図2参照)が設けられている。このヘッド基板28は、半導体プロセスにより形成される。このヘッド基板28の各圧力室26を覆うように、振動板40が設けられている。
【0092】
振動板40は、例えば、Cr等の導電膜で形成され、共通電極の機能を果す。振動板40の上には、圧電層41が設けられる。この圧電層41は、各圧力室26に対し、独立に設けられる。この圧電層41上に、個別電極層42が設けられる。この個別電極層42も、各圧電層41に、独立に設けられる。
【0093】
図17に示すように、個別電極層42は、各圧力室26の位置に配置された個別電極42−3と、ヘッド23の端部に配置された端子42−1と、これらを接続する接続部42−2とを備える。従って、ヘッド本体23の外周に配置された端子42−1を用いて、外部のFPC11と接続でき、圧力室26の圧電層41及び個別電極42−3に荷重をかけずに接続できる。このため、高密度のノズルを形成するため、圧電層41及び個別電極42−3が、ミクロン単位に薄くなっても、駆動部分の損傷を防止できる。
【0094】
この構造において、図18及び図19に示すように、個別電極層42の配線部分である接続部42−2、端子42−1の下にも、圧電層41が存在し、圧電アクチェータの積層構造を形成している。
【0095】
振動板40は、図17の斜線で示すように、この配線部分を避けるように、設けられている。このため、配線部分では、共通電極が存在しないため、配線部分の静電容量をゼロにできる。従って、駆動時の圧電体の駆動遅れを防止できる。又、配線部分で、共通電極が存在しないため、配線部分での不要な圧電体の動作を防止でき、クロストークや接合部の剥がれを防止できる。
【0096】
この振動板40を形成するには、図8(H)において、振動板40を図17のように、パターン形成すれば良い。従って、簡単に実現できる。
【0097】
[第5の実施の形態]
図20は、本発明の第5の実施の形態のヘッドの斜視図であり、図6と対応している。図20において、図6で示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。図20は、振動板40として積層体(電極層40−2+剛性層40−1)を用いたヘッドである。
【0098】
この構成のヘッドの場合には、個別電極42−3に接続する引出し配線部42−2,42−1の領域では、振動板40として、絶縁体である剛性層40−1のみを形成する。即ち、電極層40−1は、図10、図14及び図17の斜線部分のみ形成する。これによっても、配線部分の静電容量をゼロに出来、且つ圧電体の不要な振動を防止できる。
【0099】
第1の実施例の形成方法において、図8(H)で電極層40−2としてのCr形成時にパターンニングを行い、駆動部領域にのみCr膜を形成したのち、全面に剛性層40−1(本実施例ではTiN;ヤング率600GPa)を形成する。
【0100】
以上、本発明を実施の形態により説明したが、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0101】
【産業上の利用可能性】
上述の如く本発明によれば、高密度ヘッドにおける薄膜素子の配線部分に低誘電率材層あるいは絶縁層を介在させ、又は共通電極を形成しないことにより、駆動部の静電容量を低下でき、駆動遅れを防止できる。且つ、配線部分の圧電体の伸縮を防止でき、断線・構造的クロストークの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のマルチノズルインクジエットヘッドを用いたプリンタの構成図である。
【図2】 本発明の一実施の形態のインクジエットヘッドの概観図である。
【図3】 本発明の前提である先願にかかわるインクジエットヘッドの上面図である。
【図4】 図3のA−A断面図である。
【図5】 図3のB−B断面図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態の構成図である。
【図7】 図6のヘッドの製造工程説明図(その1)である。
【図8】 図6のヘッドの製造工程説明図(その2)である。
【図9】 図6のヘッドの製造工程説明図(その3)である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のインクジエットヘッドの上面図である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【図12】図10のB−B断面図である。
【図13】図10の構成の動作説明図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態のインクジエットヘッドの上面図である。
【図15】図14のA−A断面図である。
【図16】図14のB−B断面図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態のインクジエットヘッドの上面図である。
【図18】図17のA−A断面図である。
【図19】図17のB−B断面図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態のインクジエットヘッドの構成図である。
【図21】従来のマルチノズルインクジエットヘッドの構成図である。
【図22】従来のインクジエットヘッドの接続機構図である。
Claims (7)
- インクを噴出する複数のノズルを有するマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、
前記複数のノズルと複数の圧力室とを形成するヘッド基板と、
前記複数の圧力室を覆い共通電極を兼ねる振動板と、
前記振動板上に、前記各圧力室に対応して設けられる圧電体層と、
前記圧電体層上に設けられ、前記圧力室に対応した個別電極部と、前記個別電極部のための配線部とを有する個別電極層と、
前記配線部の領域の前記圧電体層と前記振動板との間に設けられた前記圧電体層より低い誘電率を有する低誘電率層又は絶縁層とを有し、
前記圧電体層は、前記配線部の全体にわたって形成されていることを
特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。 - 請求の範囲1項記載のマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、前記低誘電率層又は絶縁層は、
前記圧電体層間を平坦化する平坦化層で構成されたことを
特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。 - インクを噴出する複数のノズルを有するマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、
前記複数のノズルと複数の圧力室とを形成するヘッド基板と、
前記複数の圧力室を覆い共通電極を兼ねる振動板と、
前記振動板上に、前記各圧力室に対応して設けられる圧電体層と、
前記圧電体層上に設けられ、前記圧力室に対応した個別電極部と、前記個別電極部のための配線部とを有する個別電極層とを有し、
前記振動板は、前記配線部の領域以外の領域に設けられたことを
特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。 - 請求の範囲3項記載のマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、前記配線部の領域で、前記振動板と同じ層位置に、絶縁層を設けたことを
特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。 - 請求の範囲3項または4項記載のマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、
前記圧力室は複数の列に配置され、
前記配線部は隣接する前記列の間の領域に設けられ、
前記配線部の端部に接続される端子部が前記列の配列方向に垂直な方向に配置されたこと、
を特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。 - 請求の範囲3項または4項記載のマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、
前記振動板は、櫛の歯状の形状を有し、
前記配線部は、前記櫛の歯状の形状の歯の間の領域に設けられること、
を特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。 - インクを噴出する複数のノズルを有するマルチノズルインクジエットヘッドにおいて、
前記複数のノズルと複数の圧力室とを形成するヘッド基板と、
前記複数の圧力室を覆い共通電極を兼ねる振動板と、
前記振動板上に、前記各圧力室に対応して設けられる圧電体層と、
前記圧電体層上に設けられ、前記圧力室に対応した個別電極部と、前記個別電極部のための配線部とを有する個別電極層とを有し、
前記振動板は、前記配線部の領域以外の領域に設けられた共通電極層と、前記配線部の 領域および前記配線部の領域以外の領域の両方の領域に設けられた絶縁体である剛体層とを有することを
特徴とするマルチノズルインクジエットヘッド。
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