JP4215443B2 - ダイナミックバーンイン装置用アダプタ・カードおよびダイナミックバーンイン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は不良な半導体をスクリーニングするためのバーンイン装置および該バーンイン装置に用いられるアダプタ・カードに関し、特に高速にダイナミック・バーンインを行うこと可能とするバーンイン装置および該バーンイン装置用のアダプタ・カードおよびバーンイン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半導体装置の受け入れ等に際し、バーンイン槽内に半導体装置を収納し、半導体装置に信号発生器からクロツク信号とバーンイン信号を入力し、ダイナミックバーンインを行うことにより、不良品をスクリーニングすることが行われている。
図8に上記バーンイン装置の概略構成を示す。同図に示すように、バーンイン装置は信号発生器11aを備えたバックボード11と、バーンイン槽12から構成され、バーンイン用のカード13(半導体装置を取り付けるためのプリント基板、以下バーンインカードという)に被試験対象となるLSI等の半導体装置を取り付けてバーンイン槽12内に設けられたコネクタ12aに接続し、信号発生器11aから半導体装置に、クロツク信号とバーンイン信号を所定時間入力しバーンインを行う。
図9に、DRAM、SRAM等の汎用メモリをバーンインする際のクロツク信号とバーンイン信号の一例を示す。同図に示すように、上記汎用メモリをバーンインするには、クロック信号CLKと、行アドレスストローブRAS(以下単にRASという)、列アドレスストローブCAS(以下単にCASという)、ライトイネーブルWEと、データDIN、行アドレスAD(R),列アドレスAD(C)からなる信号(ここでは、上記RAS,CAS,WE,DIN,AD(R),AD(C)をまとめてバーンイン信号という)を入力し、汎用メモリのバーンインを行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、汎用メモリ等が高速、高機能化しており、これに対応できるバーンイン装置の実現が望まれている。しかし、従来から使用されていたバーンイン装置の信号発生器のクロック周波数の上限は、10MHz程度であり、通常のバーンインでは、例えばクロック周波数が100MHz以上の高速な汎用メモリに対しバーンイン効果が期待できない。
そこで、このような高速な汎用メモリに対してバーンインの加速効果を得るため、バーンイン時間を長くしているのが現状である。他方、バーンイン装置は比較的高価であり、高速なバーンイン装置を新規に導入することは困難である。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、本発明の第1の目的は、高速、高機能な半導体装置を短時間でバーンインすることができる比較的回路構成の簡単なバーンイン装置用アダプタ・カードを提供することである。
また、本発明の第2の目的は、1枚のアダプタ・カードを使用するだけで、複数枚のバーンインカードに装着された高速、高機能な半導体装置を短時間でバーンインすることができるバーンイン装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、バーンイン槽内に収納されたバーンインカードに装着された半導体装置にクロツク信号とバーンイン信号を入力し、半導体装置のバーンインを行うダイナミック・バーンイン装置において、図1に示すように、バーンイン装置のバックボードに設けられた信号発生器が出力するクロツク信号もしくは外部発振器が出力するクロツク信号と、上記信号発生器が出力するバーンイン信号が入力される入力側コネクタ4と、バーンインカードのクロツク入力端子と、バーンイン信号入力端子に接続される出力側コネクタ4と、上記入力側コネクタのクロツク信号入力端子に接続され、該入力端子から入力されるクロツク信号を、該クロツク信号より周波数の高いクロツク信号に変換するクロツク信号変換回路1と、上記入力端子から入力される各バーンイン信号を、上記クロツク信号変換回路1が発生するクロツク信号に同期させるための複数の遅延回路2を具備するアダプタ・カード10を設ける。
上記クロツク信号変換回路は、例えば、入力されたクロツク信号の位相を1/n(n=2,3,…)ずつずらす移相回路と、1/nずつ位相がずれたn個のクロツク信号から入力されるクロツク信号のn倍のクロツク信号を生成するゲート回路から構成され、上記遅延回路は、複数の反転回路から構成される。
また、上記バーンイン装置のバックボードに、上記バーンインカードが接続されるコネクタ12aに加え、上記アダプタ・カード10の出力側コネクタ5が接続され、上記コネクタ12aと端子同士が接続される第1のコネクタと、上記信号発生器が出力するクロック信号とバーンイン信号を出力する第2のコネクタを設ける。
そして、上記アダプタ・カード10を以下のように使用して、バーンインカードに装着された半導体装置のバーンインを行う。
(1) 上記アダプタ・カード10をバックボードに設けられた信号発生器の出力と、バーンインカード間に接続し、上記信号発生器が出力するクロツク信号とバーンイン信号をアダプタ・カード10を介して、バーンインカード上に装着された半導体装置に入力し、バーンインを行う。
(2) 上記アダプタ・カード10の出力側コネクタ5を上記第1のコネクタに接続し、上記アダプタ・カード10の入力側コネクタ4を上記第2のコネクタに接続し、バックボードに設けられた信号発生器が出力するクロック信号とバーンイン信号をアダプタ・カード10に入力し、アダプタ・カード10の出力側コネクタ5から出力されるクロツク信号およびバーンイン信号を上記第1のコネクタおよび上記バックボードを介して、該バックボードに設けられたバーンインカード接続用コネクタから出力し、バーンインカード上に装着された半導体装置のバーンインを行う。
(3) 上記アダプタ・カード10の出力側コネクタ5を上記第1のコネクタに接続し、上記第2のコネクタと上記アダプタ・カード10の入力側コネクタとの間に発振回路を備えた発振回路カードを接続し、上記発振回路が出力するクロック信号と、上記発振回路カードを介して供給されるバーンイン信号をアダプタ・カード10に入力し、上記アダプタ・カードの出力側コネクタ5の出力を上記第1のコネクタおよび上記バックボードを介して、該バックボードに設けられたバーンインカード接続用コネクタから出力し、バーンインカード上に装着された半導体装置のバーンインを行う。
【0005】
本発明においては、アダプタ・カードを上記構成とし、上記(1) 〜(3) のようにアダプタカードを接続してバーンインを行うようにしたので、比較的簡単な回路構成のアダプタ・カードを用いて、高速・高機能な半導体装置のバーンインを短時間で行うことができる。
また、上記(2) のようにアダプタ・カードを接続することにより、1枚のアダプタ・カードを用いて、複数枚のバーンインカードに装着された半導体装置に高い周波数のクロック信号を入力することができ、高速・高機能な半導体装置であっても短時間でバーンインを行うことができる。
さらに、上記(3) のようにアダプタ・カードと発振回路カードを接続することにより、発振回路カード上に設けられた発振回路が出力する高い周波数のクロック信号を、バーンインカードに装着された半導体装置に入力することができ、さらに高速・高機能な半導体装置を短時間でバーンインすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施例のアダプタ・カードの構成例を示す。なお、以下の説明では、汎用メモリのバーンインを行うためのアダプタ・カードについて説明するが、本発明は、その他の半導体装置のバーンインにも適用することができる。
図1に示すように、アダプタ・カード10上には、移相回路1aとゲート回路1bとを備えたクロツク信号変換回路1と、複数の反転回路を直列に接続した遅延回路2とを具備する回路部3と、コネクタ4とコネクタ5が設けられている。上記コネクタ4から、信号発生器11aが出力する前記図9に示したバーンイン信号が入力され、アダプタ・カード10の出力は、コネクタ5を介してバーンインカード13に供給される。
アダプタ・カード10に設けられたクロツク信号変換回路1は、入力されるクロック信号CLK1を例えば3倍の周波数のクロック信号CLK2に変換する。
【0007】
図2に上記クロツク信号変換回路1の動作を示す。クロツク信号変換回路1に設けられた移相回路1aは同図に示すように、信号発生器11aが出力する半周期が30nsのクロック信号CLK1の位相をずらし、10nsずつ位相がずれたクロック信号CLKA,CLKB,CLKCを発生する。
移相回路1aが出力するクロック信号CLKA,CLKB,CLKCは、ナンドゲートから構成されるゲート回路1bに入力され、ゲート回路1bは上記クロック信号CLKA,CLKB,CLKCから図2に示す半周期が10nsのクロック信号CLK2を発生する。
また、アダプタ・カード10に設けられた遅延回路2は、反転回路INVを直列に複数接続したものであり、アダプタ・カード10に入力されるRAS1、CAS1、WE1、AD1(R)、AD1(C)のバーンイン信号を所定量遅延させ、上記クロック信号CLK2に同期させる。
なお、図1、図2では信号発生器11aが出力するクロック信号を、その3倍の周波数のクロック信号に変換する場合について示したが、移相回路1aにより、入力されたクロツク信号の位相を1/n(n=2,3,…)ずつずらし、ゲート回路1bにより1/nずつ位相がずれたn個のクロツク信号から、入力されるクロツク信号のn倍のクロツク信号を生成するように構成してもよい。
また、上記遅延回路2における反転回路INVの数は、必要とされる遅延量に応じて適宜選定される。
【0008】
図3は上記回路部3の入力波形、出力波形を示す図であり、CLK1、RAS1、CAS1は信号発生器11aの出力を示し、CLK2、RAS2、CAS2、WE2、DIN2、AD(R)2、AD(C)2は回路部3の出力を示している。なお、同図では、信号発生器1の出力としてCLK1、RAS、CASのみを示しているが、前記図7に示したタイミングでWE1、DIN1、AD(R)2、AD(C)2の信号も同様にアダプタ・カード10に入力される。
【0009】
図4は、本実施例のバックボード11の構成例を示す図である。
同図において、11aはバックボードに設けられた信号発生器、SWは複数の接点が連動して動く切り換えスイッチである。
信号発生器11aが出力するクロック信号CLK1、および、RAS1、CAS1等のバーンイン信号は、上記切り換えスイッチSWのa側接点に接続されるとともに、バックボード11の例えば背面側に設けられたコネクタ11bの各端子に接続される。また、切り換えスイッチSW1のb側接点は、バックボード11の例えば裏面側に設けられたコネクタ11cに接続される。さらに、切り換えスイッチSWのc端子は、ドライバ回路DRVを介して、バックボード11のバーンイン槽12側に設けられたバーンインカード接続用の複数のコネクタ12aの各端子に接続される。
【0010】
図5は、本実施例のバーンイン装置におけるアダプタ・カードの使用形態を示す図であり、同図(a)はアダプタ・カード10を使用しない場合、同図(b)はアダプタ・カード10をバックボード11に設けられたコネクタ12aとバーンインカード13の間に取り付けた場合、同図(c)はアダプタ・カード10をバックボード11の背面側に設けたコネクタ11bに接続して使用した場合を示している。
本実施例のバーンイン装置およびアダプタ・カードを使用して、以下のようにして半導体装置のバーンインを行うことができる。
(1) 従来通りアダプタ・カード10を使用せずに半導体装置のバーンインを行う場合。
図4の切り換えスイッチSWをa側に切り換え、図5(a)に示すように、バーンインカード13を直接バックボード11のコネクタ12aに接続する。
これにより、信号発生器11aから出力されるクロック信号CLK1、および、RAS1、CAS1等のバーンイン信号が、ドライバ回路DRV、コネクタ12aを介して、バーンインカード13に装着された半導体装置に供給され、半導体装置のバーンインが行われる。
【0011】
(2) バックボード11とバーンインカード13の間にアダプタ・カード10を接続し、比較的高速、高機能な半導体装置のバーンインを行う場合。
図4の切り換えスイッチSWをa側に切り換え、図5(b)に示すように、図1に示したアダプタ・カード10のコネクタ4をバックボード11のコネクタ12aに接続し、アダプタ・カード10のコネクタ5にバーンインカード13を接続する。
そして、バックボード11に設けられた信号発生器11aから、クロック信号CLK1およびRAS1等のバーンイン信号を、コネクタ12a、コネクタ4を介してアダプタ・カード10に入力する。
アダプタ・カード10からは、前記図3に示したようにクロック信号CLK1より周波数が高い(図1の場合には3倍)クロック信号CLK2が出力されるとともに、該クロック信号CLK2に同期したRAS2、CAS2等のバーンイン信号が出力される。これらの信号が、アダプタ・カード10のコネクタ5を介して、半導体装置が装着されたバーンインカード13に入力される。
【0012】
(3) バックボード11の背面側に設けられたコネクタ11b,11cにアダプタ・カード10を接続して、比較的高速、高機能な半導体装置のバーンインを行う場合。
図4の切り換えスイッチSWをb側に切り換え、図5(c)に示すように、バックボード11の背面側に設けられたコネクタ11cにアダプタ・カード10のコネクタ5を接続する。また、バックボード11のバーンイン槽12側に設けられたコネクタ12aに半導体を装着したバーンインカードを接続する。
さらに、図6(a)に示すように、アダプタ・カード10のコネクタ4を接続コード10aを介してバックボード11の背面側に設けられたコネクタ11bに接続する。
これにより、信号発生器11aから出力されるクロック信号、CLK1およびRAS1等のバーンイン信号は、コネクタ11b、上記接続コード10a、アダプタ・カード10のコネクタ4を介して、アダプタ・カード10に入力され、アダプタ・カード10からは、前記図3に示したようにクロック信号CLK1より周波数が高い(図1の場合には3倍)クロック信号CLK2が出力されるとともに、該クロック信号CLK2に同期したRAS2、CAS2等のバーンイン信号が出力される。
アダプタ・カード10から出力される上記クロック信号CLK2およびバーンイン信号は、バックボード11の内のスイッチSWのb側接点、端子c、ドライバ回路DRV、コネクタ12aを介して半導体装置が装着されたバーンインカード13に入力される。
【0013】
(4) バックボード11の背面側に設けられたコネクタ11b,11cにアダプタ・カード10、発振回路カード14を接続して、さらに高速、高機能な半導体装置のバーンインを行う場合。
図4の切り換えスイッチSWをb側に切り換え、図5(c)に示すように、バックボード11の背面側に設けられたコネクタ11cにアダプタ・カード10のコネクタ5を接続する。また、バックボード11のバーンイン槽12側に設けられたコネクタ12aに半導体を装着したバーンインカードを接続する。
さらに、図6(b)に示すように、バックボード11の背面側に設けられたコネクタ11bに、発振回路カード14の入力側のコネクタ14aを接続し、発振回路カード14の出力側のコネクタ14bとアダプタ・カード10のコネクタ4を接続コード10aを介して接続する。
発振回路カード14は、例えば図7に示すように同期発振回路14cを備えており、該同期発振回路14cは、入力側コネクタ14aから入力される信号発生器11aが出力するクロック信号CLK1と同期し、クロック信号CLK1より高い周波数のクロック信号CLK3を発生する。
【0014】
このクロック信号CLK3は、発振回路カード14の出力側コネクタ14b、接続コード10a、コネクタ4を介してアダプタ・カード10に入力される。
また、信号発生器11aが出力するRAS1,CAS1等のバーンイン信号は、発振回路カード14の入力側コネクタ14aから入力され、発振回路カード14を介して出力側コネクタ14bから出力され、接続コード10a、コネクタ4を介してアダプタ・カード10に入力される。
これにより、アダプタ・カード10には、信号発生器11aが出力するクロック信号CLK1より、高い周波数のクロック信号CLK3が入力される。アダプタ・カード10は、上記クロック信号CLK3が入力されると、前記したように、該クロック信号CLK3より周波数が高い(図1の場合には3倍)クロック信号CLK2を出力するとともに、該クロック信号CLK2に同期したRAS2、CAS2等のバーンイン信号を出力する。
アダプタ・カード10から出力される上記クロック信号CLK2およびバーンイン信号は、バックボード11の内のスイッチSWのb側接点、端子c、ドライバ回路DRV、コネクタ12aを介して半導体装置が装着されたバーンインカード13に入力される。
【0015】
上記(2) のようにバックボード11とバーンインカード13の間にアダプタ・カード10を接続すれば、アダプタ・カード10は複数枚必要となるが、各バーンインカード毎にアダプタ・カード10の使用を選択することができる。例えば、比較的高速・高機能な半導体装置を装着したバーンインカードについては、アダプタ・カード10を使用してバーンインを行い、比較的低速な半導体装置を装着したバーンインカードにつては、アダプタ・カードを使用せずにバーンインを行うことが可能である。
また、上記(3) のように、バックボード11の背面側に設けられたコネクタ11b,11cにアダプタ・カード10を接続すれば、1枚のアダプタ・カードを使用して、複数枚のバーンインカードに装着された比較的高速・高機能な半導体装置のバーンインを同時に行うことができる。
さらに、上記(4) のように、アダプタ・カード10と発振回路カードをバックボード11の背面側に設けられたコネクタ11b,11cに接続すれば、クロツク信号の周波数をさらに高くすることができるので、さらに高速・高機能な半導体装置のバーンインを行うことができる。また、上記(3) と同様、1枚のアダプタ・カードを使用して、複数枚のバーンインカードに装着された高速・高機能な半導体装置のバーンインを同時に行うことができる。
なお、上記(4) において、上記クロック信号CLK3と、RAS1,CAS1等のバーンイン信号の同期を取るため、発振回路カード14上に前記図1の示したようにバーンイン信号を遅延させるための遅延回路等を設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)比較的簡単な回路構成のアダプタ・カードにより高速・高機能な半導体装置のバーンインを短時間で行うことができる。
(2)バーンイン装置のバックボードに、バーンインカードが接続されるコネクタに加え、アダプタ・カードの出力側コネクタが接続される第1のコネクタと、信号発生器が出力するクロック信号とバーンイン信号を出力する第2のコネクタを設け、アダプタ・カードの出力側コネクタを、上記第1のコネクタに接続し、上記アダプタ・カードの入力側コネクタを上記第2のコネクタに接続し、バックボードに設けられた信号発生器が出力するクロック信号とバーンイン信号をアダプタ・カードに入力し、アダプタ・カードの出力側コネクタから出力されるクロツク信号およびバーンイン信号を上記第1のコネクタおよび上記バックボードを介して、該バックボードに設けられたバーンインカード接続用コネクタから出力し、バーンインカード上に装着された半導体装置のバーンインを行うことにより、1枚のアダプタ・カードを用いて、複数枚のバーンインカードに装着された半導体装置に高い周波数のクロック信号を入力することができ、高速・高機能な半導体装置であっても短時間でバーンインを行うことができる。
(3)さらに、アダプタ・カードの出力側コネクタを上記第1のコネクタに接続し、上記第2のコネクタと上記アダプタ・カードの入力側コネクタとの間に、発振回路を備えた発振回路カードを接続し、上記発振回路が出力するクロック信号と、上記発振回路カードを介して供給されるバーンイン信号をアダプタ・カードに入力することにより、発振回路カード上に設けられた発振回路が出力する高い周波数のクロック信号を、バーンインカードに装着された半導体装置に入力することができ、さらに高速・高機能な半導体装置を短時間でバーンインすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のアダプタ・カードの構成例を示す図である。
【図2】アダプタ・カードに設けられたクロツク信号変換回路の動作を説明する図である。
【図3】アダプタ・カードに設けられた回路部の入力波形、出力波形の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施例のバックボードの構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施例のアダプタ・カードの使用形態を説明する図である。
【図6】アダプタ・カードをバックボードの背面側に設けられたコネクタに接続する場合を説明する図である。
【図7】発振回路カードの構成例を示す図である。
【図8】バーンイン装置の概略構成を示す図である。
【図9】汎用メモリをバーンインする際のバーンイン信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 クロツク信号変換回路
1a 移相回路
1b ゲート回路
2 遅延回路
3 回路部
4,5 コネクタ
10 アダプタ・カード
11 バックボード
11a 信号発生器
12 バーンイン槽
13 バーンインカード
14 発振回路カード
14a コネクタ
14b コネクタ
14c 同期発振回路
Claims (5)
- クロツク信号とバーンイン用の信号を、バーンイン槽内に収納されたバーンインカードに装着された半導体装置に入力し、半導体装置のバーンインを行うダイナミック・バーンイン装置に用いられるアダプタ・カードであって、
上記アダプタ・カードは、上記ダイナミック・バーンイン装置に設けられた信号発生器が出力するクロツク信号もしくは外部発振器が出力するクロツク信号と、上記信号発生器が出力するバーンイン信号が入力される入力側コネクタと、上記バーンインカードのクロツク入力端子と、バーンイン信号入力端子に接続される出力側コネクタと、
上記入力側コネクタのクロツク信号入力端子に接続され、該入力端子から入力されるクロツク信号を、該クロツク信号より周波数の高いクロツク信号に変換するクロツク信号変換回路と、
上記入力側コネクタの入力端子から入力される各バーンイン信号を、上記クロツク信号変換回路により変換された、上記クロック信号より周波数の高いクロツク信号に同期させるための複数の遅延回路を備え、
上記クロツク信号変換回路が出力するクロツク信号を、上記バーンインカードのクロツク入力端子に接続される出力側コネクタに出力するとともに、上記複数の遅延回路の出力を、上記バーンインカードのバーンイン信号入力端子に接続される出力側コネクタに出力する
ことを特徴とするダイナミックバーンイン装置用アダプタ・カード。 - 上記クロツク信号変換回路は、入力されたクロツク信号の位相を1/n(n=2,3,…)ずつずらす移相回路と、1/nずつ位相がずれたn個のクロツク信号から、入力されるクロツク信号のn倍のクロツク信号を生成るゲート回路から構成され、上記遅延回路は、複数の反転回路から構成される
ことを特徴とする請求項1のダイナミックバーンイン装置用アダプタ・カード。 - バーンイン装置に設けられたバーンインカード接続用のコネクタに、上記アダプタ・カードの入力側コネクタを接続し、上記アダプタ・カードの出力側コネクタにバーンインカードを接続し、該バーンインカードに装着された半導体のバーンインを行う
ことを特徴とする請求項1または請求項2のダイナミックバーンイン装置用アダプタ・カード。 - クロツク信号とバーンイン用の信号を、バーンイン槽内に収納されたバーンインカードに装着された半導体装置に入力し、半導体装置のバーンインを行うダイナミック・バーンイン装置であって、
上記ダイナミック・バーンイン装置に設けられた信号発生器が出力するクロツク信号もしくは外部発振器が出力するクロツク信号と、上記信号発生器が出力するバーンイン信号が入力される入力側コネクタと、上記バーンインカードのクロツク入力端子と、バーンイン信号入力端子に接続される出力側コネクタと、
上記入力側コネクタのクロツク信号入力端子に接続され、該入力端子から入力されるクロツク信号を、該クロツク信号より周波数の高いクロツク信号に変換するクロツク信号変換回路と、
上記入力側コネクタの入力端子から入力される各バーンイン信号を上記クロツク信号変換回路により変換された、上記クロック信号より周波数の高いクロツク信号に同期させるための複数の遅延回路を備えたアダプタ・カードを設け、
上記バーンイン装置のバックボードに、上記アダプタ・カードの出力側コネクタが接続される第1のコネクタと、上記信号発生器が出力するクロック信号とバーンイン信号を出力する第2のコネクタを設け、
上記アダプタ・カードの出力側コネクタを上記第1のコネクタに接続し、
上記アダプタ・カードの入力側コネクタを上記第2のコネクタに接続し、
上記第2のコネクタを介して、上記クロック信号とバーンイン信号をアダプタ・カードに入力し、
上記アダプタ・カードの出力側コネクタから出力される上記クロツク信号変換回路が出力するクロツク信号およびバーンイン信号を上記第1のコネクタおよび上記バックボードを介して、該バックボードに設けられたバーンインカード接続用コネクタから出力する
ことを特徴とするダイナミックバーンイン装置。 - クロツク信号とバーンイン用の信号を、バーンイン槽内に収納されたバーンインカードに装着された半導体装置に入力し、半導体装置のバーンインを行うダイナミック・バーンイン装置であって、
上記ダイナミック・バーンイン装置のバックボードに設けられた信号発生器が出力するクロツク信号もしくは外部発振器が出力するクロツク信号と、上記信号発生器が出力するバーンイン信号が入力される入力側コネクタと、上記バーンインカードのクロツク入力端子と、バーンイン信号入力端子に接続される出力側コネクタと、
上記入力側コネクタのクロツク信号入力端子に接続され、該入力端子から入力されるクロツク信号を、該クロツク信号より周波数の高いクロツク信号に変換するクロツク信号変換回路と、
上記入力側コネクタの入力端子から入力される各バーンイン信号を上記クロツク信号変換回路により変換された、上記クロック信号より周波数の高いクロツク信号に同期させるための複数の遅延回路を備えたアダプタ・カードを設け、
また、上記バーンイン装置のバックボードに、上記アダプタ・カードの出力側コネクタが接続される第1のコネクタと、上記信号発生器が出力するクロック信号とバーンイン信号を出力する第2のコネクタを設け、
上記アダプタ・カードの出力側コネクタを上記第1のコネクタに接続し、
上記第2のコネクタに、上記信号発生器が出力するクロック信号と同期し、該クロック信号より高い周波数のクロック信号を出力する発振回路を備えた発振回路カードを接続し、該発振回路カードの出力を上記アダプタ・カードの入力側コネクタに接続し、
上記発振回路カードの発振回路が出力する上記クロック信号と、第2のコネクタおよび上記発振回路カードを介して供給されるバーンイン信号をアダプタ・カードに入力し、
上記アダプタ・カードの出力側コネクタから出力される上記クロツク信号変換回路が出力するクロツク信号およびバーンイン信号を上記第1のコネクタおよび上記バックボードを介して、該バックボードに設けられたバーンインカード接続用コネクタから出力する
ことを特徴とするダイナミックバーンイン装置。
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