JP4212751B2 - ホウ素化こはく酸イミド系化合物及びその用途 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なホウ素化こはく酸イミド系化合物,及びそれを含む混合物、並びにそれらの用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無灰系分散剤は,一般にコハク酸イミド系及びヒドロキシベンジルアミン系等があり,その顕著な微粒子分散作用が重視されて,ガソリンエンジン油,ディーゼルエンジン油,2サイクルエンジン油等の潤滑油添加剤として広範に使用されている。そして,これらはジアルキルジチオリン酸亜鉛,金属系清浄剤等との相乗効果も認められ,極めて重要な潤滑剤用添加剤の1つとなっている。しかし,高温における安定性、高温における清浄性が十分でないことが度々指摘されている。
【0003】
例えば、特公昭46−43631号公報には、油溶性を改善した酸化安定性無灰型清浄分散剤として、アルキルフェノ−ル、ホルムアルデヒド及びポリアルキレンポリアミンの反応中間体をポリアルケニル無水コハク酸と反応させて得られる反応生成物、あるいは得られる反応生成物をホウ素含有化合物と反応させて得られる反応生成物が開示されている。また、特開昭51−8304号公報には、ポリアルケニル(無水)コハク酸とポリアルキレンポリアミンの反応中間体をアルデヒドの存在下に芳香族アルコ−ル(例えば、アルキルフェノ−ル、フェノ−ル、チオジフェノ−ル)を反応させて得られる反応生成物が開示されている。しかしながら、これらの反応生成物も高温安定性を満足することができなかった。
【0004】
さらに、特開昭63−168492号公報には、特公昭46−43631号公報に記載のホウ素含有化合物の替わりにグリコ−ル酸と反応させて得られる反応生成物が開示されているが、同様に高温安定性を満足することができなかった。
【0005】
またさらに、特開平4−345690号公報には、環式ポリアルキレンポリアミンと非環式ポリアルキレンポリアミンとを含有するポリアルキレンポリアミンを用いたスクシンイミド化合物が開示されているが、フルオロエラストマ−製シ−ルに悪影響を与えないものであっても、高温清浄性は、殆ど具備していない。
【0006】
したがって、産業界では高温安定性、高温清浄性に優れる潤滑剤などの添加剤や潤滑剤などの出現が切望されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は,上記従来技術の欠点を解消し,高温安定性、高温清浄性に優れ,かつ微粒子分散作用を有する無灰系清浄分散剤としての有用な新規な化合物,及びそのような化合物と特定のエステル誘導体との混合物、及びそれらを主成分とする潤滑剤用、燃料油用添加剤、並びにそれらの添加剤を含有する潤滑剤及び燃料油組成物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ホウ素化されたこはく酸イミド系化合物であって、特定の化学構造を有するポリアルキレンポリアミンから得られるホウ素化こはく酸イミド系化合物が、予想外に高温清浄性などを高める効果があることを発見し、また、そのようなホウ素化こはく酸イミド系化合物と特定の置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体と混合物が、さらに効果を高めることを見出し、本発明を完成したものである。従って、本発明の要旨は以下の通りである。
(1)(a)数平均分子量200〜5,000のアルキル基又はアルケニル基で置換されたこはく酸若しくはその無水物と、(b)末端が下記の一般式(X)で表される環構造を有するポリアルキレンポリアミン、および(c)ホウ素化合物を反応させて得られるホウ素化こはく酸イミド系化合物。
【0009】
【化4】
(式中、p,qは、それぞれ2〜4の整数を表す。)
【0010】
(2)ポリアルキレンポリアミンが、アミノアルキルピペラジンである前記(1)に記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物。
(3)ホウ素含有量が0.05〜5質量%である前記(1)又は(2)に記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物。
(4)(A)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物10〜90質量%と、(B)下記一般式(I)及び下記一般式(II)で表される置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の中から選ばれる少なくとも一種の化合物90〜10質量%との混合物。
【0011】
【化5】
【0012】
〔式中、R1及びR2は、それぞれ炭素数6以上の炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよく、a、b、c、d及びeは、それぞれ1≦a≦3、1≦b≦3、0≦c≦3、1≦d≦3、1≦e≦3、3≦(a+b+e)≦6及び1≦(c+d)≦5の関係を満たす整数を示す。また、R1及びR2が複数ある場合は、複数のR1及びR2は、それぞれにおいて同一でも異なっていてもよい。〕
【0013】
【化6】
【0014】
〔式中、R3、R4及びR5は、それぞれ炭素数6以上の炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよく、f、g、h、i、j、k及びmは、それぞれ0≦f≦3、0≦g≦3、1≦(f+g)≦3、0≦h≦4、0≦i≦3、1≦(h+i)≦6、0≦j≦3、1≦k≦3、1≦m≦3、0≦(f+h)≦4、1≦(g+i+m)≦4及び1≦(j+k)≦5の関係を満たす整数を示す。また、R3、R4及びR5が複数ある場合は、複数のR3、R4及びR5は、それぞれにおいて同一でも異なっていてもよい。〕
(5)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物,又は前期(4)に記載の混合物を含有する潤滑剤用添加剤。
(6)前記(1)〜(3)のいずれかに記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物,又は前記(4)に記載の混合物を含有する燃料油用添加剤。
(7)前記(5)に記載の潤滑剤用添加剤を含有する潤滑剤組成物。
(8)前記(6)に記載の燃料油用添加剤を含有する燃料油組成物。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の態様について説明する。本発明は、新規なホウ素化こはく酸イミド系化合物、及びそのようなホウ素化こはく酸イミド系化合物と特定の置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体を含有するホウ素化こはく酸イミド系化合物を含む混合物である。以下、ホウ素化こはく酸イミド系化合物、置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体、及びそれらの潤滑剤用添加剤などへの用途について、順次詳述する。
1.ホウ素化こはく酸イミド系化合物本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物は、上記の様に(a)数平均分子量200〜5,000のアルキル基又はアルケニル基で置換されたこはく酸若しくはその無水物、(b)末端が前記一般式(X)で表される環構造を有するポリアルキレンポリアミン、および(c)ホウ素化合物とを反応させて得られるホウ素化こはく酸イミド系化合物である。
【0016】
以下、(a),(b)および(c)の各原料とその合成方法について説明する。
原料(a)
本発明においては、原料(a)としてアルキル基又はアルケニル基で置換されたこはく酸若しくはその無水物を用いる。
【0017】
このアルキル基又はアルケニル基の数平均分子量(以下、分子量又はMnと略することがある。)は、約200〜5,000、好ましくは約500〜2,000である。このアルキル基又はアルケニル基の分子量が200未満であると、こはく酸イミド系化合物が潤滑油基油などに充分溶解しないことがあり、また、分子量が5,000を越えると、こはく酸イミド系化合物が高粘度になり、その取扱が困難になることがある。
【0018】
このような分子量を有するアルキル基又はアルケニル基としては、通常、炭素数2〜16のモノオレフィンやジオレフィンの重合体又は共重合体、若しくはそれらを水素化したものが使用される。モノオレフィンの具体例としては、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、デセン、ドデセン、ヘキサデセンなどなどが挙げられる。これらのモノオレフィンの中で、本発明においては、高温における清浄性を高め、かつ入手し易い点で、特にブテンが好ましく、その重合体であるポリブテニル基、さらにそれを水素化したアルキル基である水素化ポリブテニル基が好ましい。
【0019】
本発明の原料(a)としてのアルキル基又はアルケニル基で置換されたこはく酸若しくはその無水物は、上記のアルキル基又アルケニル基の分子量に該当するポリブテンなどと無水マレイン酸などを公知の方法で反応させればよい。
【0020】
原料(b)
本発明において、原料(b)としては、末端に前記一般式(X)で表される環構造を有するポリアルキレンポリアミンである。
【0021】
末端に環構造を有するポリアルキレンポリアミンの末端の環構造については、前記一般式(X)表されるものである。式(X)中、p,qは2〜4の整数を表す。中でも、p,qのいずれもが2であるもの、すなわち、ピペラジニル基が特に好ましい。末端が環構造を有するポリアルキレンポリアミンの代表例としては、例えば、アミノエチルピペラジン、アミノプロピルピペラジン、アミノブチルピペラジン、アミノ(ジエチレンジアミノ)ピペラジン、アミノ(ジプロピルジアミノ)ピペラジンなど末端にピペラジニル構造を有するアミノアルキルピペラジンが挙げられる。これらの中でも、アミノエチルピペラジンが、入手が容易である点で特に好ましい。
【0025】
原料(c)
本発明においては、原料(c)としてホウ素化合物を用いる。このホウ素化合物としては、例えば、ホウ酸,ホウ酸無水物,ホウ酸エステル、酸化ホウ素,ハロゲン化ホウ素などが挙げられる。中でも、ホウ酸が特に好ましい。
【0026】
ホウ素化コハク酸イミド化合物の合成
本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物は、上記原料(a)と原料(b)及び原料(c)成分を反応して得られる反応生成物である。
【0027】
この反応方法は、特に制限は無く公知の方法で行えばよい。例えば、以下の方法で反応させて、目的物を得ることができる。
まず、原料(a)と原料と(b)を反応させ、次いでその反応生成物と原料(c)とを反応させる。原料(a)と原料(b)の反応における原料(a)と(b)の配合割合については、(a):(b)が0.1〜10:1(モル比)が好ましく、0.5〜2:1(モル比)がより好ましい。また、原料(a)と原料(b)の反応温度については、約80〜250℃が好ましく,約100〜200℃がより好ましい。反応を行うに際しては、原料の取扱上、又は反応を調整するために必要に応じて溶剤,例えば炭化水素油等の有機溶剤を使用することもできる。
【0028】
次いで、上記のようにして得られた原料(a)と(b)の反応生成物を原料(c)と反応させる。この反応原料(c)であるホウ素化合物の配合割合は、ポリアルキレンポリアミンに対して、通常モル比で1:0.05〜10が好ましく、1:0.5〜5がより好ましい。また、反応温度については、通常好ましくは約50〜250℃,より好ましくは100〜200℃である。
【0029】
また、反応を行うに際して、原料(a)と(b)の反応と同様に、取扱上及び反応を調整するために、上記反応生成物を溶剤,例えば炭化水素油等の有機溶剤を使用することもできる。
【0030】
この反応によって、反応生成物としてホウ素化こはく酸イミド系化合物が得られるが、その反応生成物のホウ素含有量としては、生成物、つまりホウ素化こはく酸イミド系化合物中にホウ素(原子)含有量が0.05〜5質量%であるものが好ましく、0.1〜4質量%であるものがより好ましい。このことは、本発明にとって重要な要素であり、ホウ素が分子中に一定量以上存在し、かつ前記した特定のポリアルキレンポリアミン組成が満 たされることによって、予想外の効がえられるものである。つまり、ホウ素化こはく酸イミド系化合物中のホウ素含有量が、0.05質量%未満では、本発明の目的とする優れた高温清浄性は得られない。また一方、ホウ素含有量が5質量%を超えても高温清浄性についてさらなる向上が顕れず、実用性に乏しい。
【0031】
本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物は、上記のように原料(a)と(b)を反応し、次いでその反応生成物を原料(c)と反応させて得ることができるが、反応順序を変えて、まず原料(a)と(c)を反応させ、その後、その反応生成物と(b)を反応させても同様に目的のホウ素化こはく酸イミド系化合物を得られる。
2.置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体
本発明における第二の発明では、前記(A)成分であるホウ素化こはく酸イミド系化合物とともに(B)成分として、置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体を用いる。
【0032】
この(B)成分は、前記一般式(I)および(II)で表される置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の中から選ばれる少なくとも一種の化合物である。
【0033】
前記一般式(I)、(II)において、R1、R2、R3、R4及びR5はそれぞれ炭素数6以上の炭化水素基を示す。好ましくは炭素数6〜100、より好ましくは炭素数8〜20の炭化水素基を挙げることができる。該炭化水素基としては、例えば、アルキル基,アルケニル基,シクロアルキル基,シクロアルケニル基,アラルキル基などが挙げられ、これらは非炭化水素置換基及び鎖又は環中にヘテロ原子を有していてもよい。具体的には、ヘキシル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ドデシル基,ヘキサデシル基,トリアコンチル基などの炭化水素基、さらにはポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテンなどのオレフィン重合体から誘導される基などを挙げることができる。また、低粘度の置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体を所望する場合には、該R1、R2、R3、R4及びR5は、実質上直鎖状の炭化水素基であることが好ましい。該R1及びR2は、たがいに同一であっても異なっていてもよく、また、R3、R4及びR5は、たがいに同一であっても異なっていてもよい。
【0034】
前記一般式(I)において、a,b,c,d及びeは、それぞれ1≦a≦3,1≦b≦3,0≦c≦3,1≦d≦3,1≦e≦3,3≦(a+b+e)≦6及び1≦(c+d)≦5の関係を満たす整数を示す。bが2又は3の場合、複数のR1 は同一であっても異なっていてもよく、dが2又は3の場合、複数のR2 は同一であっても異なっていてもよい。
【0035】
さらに、前記一般式(II)において、f,g,h,i,j,k及びmは、それぞれ0≦f≦3,0≦g≦3,1≦(f+g)≦3,0≦h≦4,0≦i≦3,1≦(h+i)≦6,0≦j≦3,1≦k≦3,1≦m≦3,0≦(f+h)≦4,1≦(g+i+m)≦4及び1≦(j+k)≦5の関係を満たす整数を示す。hが2,3又は4の場合、複数のR3 は同一であっても異なっていてもよく、iが2又は3の場合、複数のR4 は同一であっても異なっていてもよい。また、kが2又は3の場合、複数のR5 は同一であっても異なっていてもよい。
【0036】
前記一般式(I)で表される置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の具体例としては、(ヘキシルヒドロキシ安息香酸)ヘキシルフェニルエステル,(ヘキシルヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(オクチルヒドロキシ安息香酸)オクチルフェニルエステル,(ノニルヒドロキシ安息香酸)ノニルフェニルエステル,(ノニルヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシ安息香酸)ノニルフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸)ヘキシルフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(エイコシルヒドロキシ安息香酸)エイコシルフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシ安息香酸)炭素数11〜15の混合アルキルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシ安息香酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕フェニルエステル,(ヘキシルヒドロキシ安息香酸)ヘキシルヒドロキシフェニルエステル,(オクチルヒドロキシ安息香酸)オクチルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシ安息香酸)ノニルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシ安息香酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(エイコシルヒドロキシ安息香酸)エイコシルヒドロキシフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシ安息香酸)炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシ安息香酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシ安息香酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシフェニルエステル,(ヘキシルジヒドロキシ安息香酸)ヘキシルフェニルエステル,(ノニルジヒドロキシ安息香酸)ノニルフェニルエステル,(ノニルジヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシ安息香酸)ノニルフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(ヘキサデシルジヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(エイコシルジヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(エイコシルジヒドロキシ安息香酸)エイコシルフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルジヒドロキシ安息香酸)炭素数11〜15の混合アルキルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシ安息香酸)ドデシルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシ安息香酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕フェニルエステル,(ヘキシルジヒドロキシ安息香酸)ヘキシルヒドロキシフェニルエステル,(ノニルジヒドロキシ安息香酸)ノニルヒドロキシフェニルエステル,(ノニルジヒドロキシ安息香酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシ安息香酸)ノニルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシ安息香酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルジヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(エイコシルジヒドロキシ安息香酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(エイコシルジヒドロキシ安息香酸)エイコシルヒドロキシフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルジヒドロキシ安息香酸)炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシ安息香酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシ安息香酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシフェニルエステルなどを挙げることができる。
【0037】
一方、前記一般式(II)で表される置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の具体例としては、(ヘキシルヒドロキシナフトエ酸)ヘキシルフェニルエステル,(ヘキシルヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(ノニルヒドロキシナフトエ酸)ノニルフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシナフトエ酸)ドデシルフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシナフトエ酸)エイコシルフェニルエステル,(エイコシルヒドロキシナフトエ酸)エイコシルフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシナフトエ酸)炭素数11〜15の混合アルキルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシナフトエ酸)ドデシルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシナフトエ酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕フェニルエステル,(ヘキシルヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(オクチルヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルヒドロキシナフトエ酸)エイコシルヒドロキシフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシナフトエ酸)炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシナフトエ酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシフェニルエステル,(ヘキシルジヒドロキシナフトエ酸)ヘキシルフェニルエステル,(ヘキシルジヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(ノニルジヒドロキシナフトエ酸)ノニルフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシナフトエ酸)ドデシルフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシナフトエ酸)エイコシルフェニルエステル,(ヘキサデシルジヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルフェニルエステル,(エイコシルジヒドロキシナフトエ酸)エイコシルフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルジヒドロキシナフトエ酸)炭素数11〜15の混合アルキルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシナフトエ酸)ドデシルフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシナフトエ酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕フェニルエステル,(ヘキシルジヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(オクチルジヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(ドデシルジヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルジヒドロキシナフトエ酸)ヘキサデシルヒドロキシフェニルエステル,(ヘキサデシルジヒドロキシナフトエ酸)エイコシルヒドロキシフェニルエステル,(炭素数11〜15の混合アルキルジヒドロキシナフトエ酸)炭素数11〜15の混合アルキルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシナフトエ酸)ドデシルヒドロキシフェニルエステル,(長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ジヒドロキシナフトエ酸)長鎖アルキル〔例えば、炭素数30以上のポリデセンから誘導される基,数平均分子量400以上のポリブテンから誘導される基〕ヒドロキシフェニルエステルなどを挙げることができる。
【0038】
これらの置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の中で、下記一般式(III)
【0039】
【化7】
【0040】
(式中、R1 ,R2 ,b,d及びeは、前記と同じであり、bとeの合計は2〜5である。)
又は下記一般式(III')
【0041】
【化8】
【0042】
(式中、R3 ,R4 ,R5 ,h,k及びmは、前記と同じであり、nは0,1又は2を示し、hとnの合計は1〜6、mとnの合計は1〜3である。)
で表される化合物が好適である。
【0043】
上記置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体においては、一般式(I)で表される化合物一種からなるものであってもよく、二種以上からなるものであってもよい。また、前記一般式(II)で表される化合物一種からなるものであってもよく、二種以上からなるものであってもよい。さらに、該一般式(I)で表される化合物一種以上と該一般式(II)で表される化合物一種以上とからなるものであってもよい。
【0044】
本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物においては、(A)成分である前記ホウ素化こはく酸イミド系化合物と(B)成分である前記一般式(I)又は(II)で表される置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の中から選ばれる少なくとも一種の化合物との配合割合は、質量比で1:99〜99:1、好ましくは10:90〜90:10の範囲にあるのが望ましい。
3.用途
上述の本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物は、清浄分散剤として有効に使用することができる。この清浄分散剤を潤滑剤基油である炭化水素油や合成油に約0.1〜80質量%の割合で配合して潤滑剤組成物を調整することもできる。その際の好ましい配合量は約0.5〜30質量%の範囲である。
【0045】
また、この清浄分散剤は燃料油である炭化水素油にも加えることもできる。その際の好ましい配合量は約0.001〜1質量%の範囲である。
ここで、炭化水素油としては、ガソリン、灯油、軽油などの燃料油又は潤滑油(例えば、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油、芳香族系鉱油など)などの留分のいずれでもよく、溶剤精製、水素化精製又は水素化分解などのいかなる精製法を経たものでも使用することができる。合成油としては、ポリフェニルエ−テル、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、エステル油、グリコ−ル系またはポリオレフィン系合成油などを使用することができる。潤滑油留分としては、100℃における動粘度が1〜50mm2 /s好ましくは3〜20mm2 /sの範囲である。
【0046】
上記こはく酸イミド系化合物を炭化水素油や合成油の潤滑油留分あるいはそれらの混合物に配合したものは、内燃機関用潤滑油組成物(例えば、ディ−ゼルエンジン用潤滑油組成物)、ギヤ油、軸受油、変速機油、ショックアブソ−バ−油及び工業用潤滑油として使用することができる。
【0047】
本発明においては、潤滑油に通常配合される酸化防止剤、耐摩耗剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤及びその他の添加剤を使用してもよく、本発明のこはく酸イミド系化合物の効果を阻害するものではない。
【0048】
また、上記こはく酸イミド系化合物を炭化水素の燃料油に配合したものは、内燃機関の気化器への夾雑物の付着防止及び付着物を除去する清浄剤として使用することができる。
【0049】
【実施例】
次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
参考例1
1Lオートクレーブ中に,ポリブテン(Mn:980)550g,臭化セチル1.5g(0.005モル),無水マレイン酸59g(0.6モル)を入れ,窒素置換し,240℃で5時間反応させた。215℃に降温し,未反応の無水マレイン酸と臭化セチルを減圧留去し,140℃に降温して濾過した。得られたポリブテニルコハク酸無水物の収量は550g,ケン化価は86mgKOH/gであった。1Lセパラブルフラスコ中に,得られたポリブテニルコハク酸無水物500g,アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル),鉱油250gを入れ,窒素気流下150℃で2時間反応させた。200℃に昇温し未反応のAEP,DETAと生成水を減圧留去した。得られたポリブテニルコハク酸イミドの収量は750g,塩基価(過塩素酸法)は51mgKOH/gであった。500mLのセパラブルフラスコ中に,得られたポリブテニルコハク酸イミド150gと硼酸20gを入れ,窒素気流下150℃で4時間反応させた。150℃で生成水を減圧留去し,140℃に降温して濾過した。生成物の収量は165g,ホウ素含有量は2.1質量%であった。
参考例2
アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル)の代わりにアミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),トリエチレンテトラミン(TETA)25g(0.17モル)を使用した以外は,参考例1と同様に反応を行った。得られた生成物の収量は165g,ホウ素含有量は2.1質量%であった。
参考例3
アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル)の代わりにアミノエチルピペラジン(AEP)31g(0.24モル),ジエチレントリアミン(DETA)10g(0.10モル)を使用した以外は,参考例1と同様に反応を行った。得られた生成物の収量は160g,ホウ素含有量は2.1質量%であった。
参考例4
アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル)の代わりにアミノエチルピペラジン(AEP)5g(0.04モル),ジエチレントリアミン(DETA)31g(0.30モル)を使用した以外は,参考例1と同様に反応を行った。得られた生成物の収量は165g,ホウ素含有量は2.2質量%であった。
参考例5
アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル)の代わりにアミノエチルピペラジン(AEP)14g(0.11モル),ジエチレントリアミン(DETA)11.5g(0.11モル),トリエチレンテトラミン(TETA)16g(0.11モル)を使用した以外は,参考例1と同様に反応を行った。得られた生成物の収量は165g,ホウ素含有量は2.1質量%であった。
実施例1
アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル)の代わりにアミノエチルピペラジン(AEP)44g(0.34モル)を使用した以外は,参考例1と同様に反応を行った。得られた生成物の収量は155g,ホウ素含有量は2.0質量%であった。
比較例1
アミノエチルピペラジン(AEP)22g(0.17モル),ジエチレントリアミン(DETA)18g(0.17モル)の代わりにトリエチレンテトラミン(TETA)50g(0.34モル)のみを使用した以外は,参考例1と同様に反応を行った。得られた生成物の収量は165g,ホウ素含有量は2.0質量%であった。
比較例2
比較例1のホウ素化前のポリブテニルコハク酸イミドを使用した。
比較例3
参考例1のホウ素化前のポリブテニルコハク酸イミドを使用した。
参考例6〜10、実施例2及び比較例4〜6
500ニュートラル留分の鉱油に参考例1〜5,実施例1及び比較例1〜3で得られたこはく酸イミド系化合物10質量%を配合し,潤滑油組成物を調整した。
【0050】
これらの潤滑油組成物の性能を、下記に示す条件でホットチューブ試験により評価した。その結果を第1表に示す。
参考例11〜15、実施例3
500ニュートラル留分の鉱油に参考例1〜5、実施例1で得られたイミド7.5質量%,ドデシルサリチル酸ドデシルフェニルエステル2.5質量%を配合し,潤滑油組成物を調整した。この潤滑油組成物の性能をホットチューブ試験により評価した。その結果を第1表に示す。〔ホットチューブ試験条件〕
内径2mmのガラス管中に供試油0.3ミリリットル/hr,空気10ミリリットル/min.をガラス管の温度を270℃に保ちながら16時間流し続けた。ガラス管中に付着したラッカーと色見本とを比較し,透明の場合は10点,黒の場合は0点として評点を付けるとともに,ガラス管中に付着したラッカーの質量を測定した。評点が高いほど,また,ラッカーが少ないほど高性能であることを示す。
【0051】
【表1】
【0052】
上記表1の実施例2と比較例4〜6との対比より、本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物を含有する潤滑剤組成物は従来のこはく酸イミド系化合物よりいずれも270℃におけるホットチューブ試験における評点が著しく高く、堆積物も極度に少ないという、予想外の効果が認められる。
【0053】
また、表1の実施例3と実施例2の対比より、ホウ素化こはく酸イミド系化合物とドデシルサリチル酸ドデシルフェニルエステルとの混合物を含有する潤滑剤組成物については、ホウ素化こはく酸イミド系化合物のみの場合に比較して、さらに評点が高く、効果は一層著しいことが分かる。
【0054】
【発明の効果】
本発明のホウ素化こはく酸イミド系化合物、及びこれと置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体との混合物は、高温における安定性、高温における清浄性が極めて優れている。したがって、潤滑剤用添加剤や燃料油添加剤として好適であり、これを含有する潤滑剤や燃料油組成物も優れた効果を発揮する。
【0055】
Claims (8)
- ポリアルキレンポリアミンが、アミノアルキルピペラジンである請求項1に記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物。
- ホウ素含有量が0.05〜5質量%である請求項1又は2に記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物。
- (A)請求項1〜3のいずれかに記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物10〜90質量%と、(B)下記一般式(I)及び下記一般式(II)で表される置換ヒドロキシ芳香族カルボン酸エステル誘導体の中から選ばれる少なくとも一種の化合物90〜10質量%との混合物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物,又は請求項4に記載の混合物を含有する潤滑剤用添加剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のホウ素化こはく酸イミド系化合物,又は請求項4に記載の混合物を含有する燃料油用添加剤。
- 請求項5に記載の潤滑剤用添加剤を含有する潤滑剤組成物。
- 請求項6に記載の燃料油用添加剤を含有する燃料油組成物。
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