JP4211532B2 - 離型フィルム - Google Patents
離型フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4211532B2 JP4211532B2 JP2003289990A JP2003289990A JP4211532B2 JP 4211532 B2 JP4211532 B2 JP 4211532B2 JP 2003289990 A JP2003289990 A JP 2003289990A JP 2003289990 A JP2003289990 A JP 2003289990A JP 4211532 B2 JP4211532 B2 JP 4211532B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester
- release
- layer
- stretching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
熱示差分析装置(TAInstuments社製 DSC-2920)を使用し、昇温速度20℃/分で測定し、結晶融解に伴う吸熱ピークの頂点の温度を融点とした。
光散乱法によって求められる全粒子の50重量%点にある粒子の等価球形直径をもって平均粒子径とした。
フィルムの長手方向(MD)及び幅方向(TD)に、標点間約50mmを正確に計り(L1)、無張力状態で130℃で10分間オーブン中で加熱処理を行った。この後、フィルムを冷却し、標点間を再度正確に測定し(L2)、熱処理前後での標点間の変化を次式で計算し、130℃の熱収縮率とした。
JIS K 7136(2000)(ISO 14782 1999と同等)に準拠させた積分球式濁度計(日本電色社製 NDH2000)を使用し、全光線透過率(%)を測定した。
積分球式濁度計(日本電色社製 NDH2000)を使用し、JIS K 7136(2000)(ISO 14782 1999と同等)に準じてヘーズ値(%)を求めた。
強制循環式オーブン中、窒素雰囲気下で、四方を固定した離型フィルムを150℃で1時間熱処理を行った後、これを取り出して冷却し、フィルムのヘーズ値を測定した。その値を熱処理前のフィルムヘーズ値と比較し、その差の絶対値を離型フィルムのヘーズ値の変化量(%)とした。
以下に規定する残留接着力および基礎接着力を求め、次式から残留接着率(%)を算出した。なお、接着力の測定は、23±2℃、50±5%RHにて行った。
強制循環式オーブン中、窒素雰囲気下で、四方を固定した離型フィルムを150℃で1時間熱処理を行った後、これを取り出して冷却した。この離型フィルムの離型層面に黒色の塩化ビニルテープ(積水化学社製 エスロンテープNo.360)を貼り合わせた後、塩化ビニルテープを剥がしてその粘着剤層を目視で観察して変化を記録した。
撹拌機、留出管および減圧装置を装備した反応器に1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(1,4-CHDA)(トランス体98%)184重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール(1,4-CHDM)(トランス体67%)158重量部、Ti(OC4H9)4の6重量%ブタノール溶液0.9重量部を仕込み、窒素流通下で150℃まで加熱した後、200℃まで1時間かけて昇温した。その後、200℃で1時間保持しエステル化反応を行った後、200℃から250℃へ45分間で昇温しつつ徐々に反応器内を減圧にしながら重縮合反応を行った。反応器内圧力0.1kPa、反応温度250℃で2時間重合後、得られたポリマーをストランド状に水中に抜き出した後、ペレット状にした。得られたペレットの固有粘度(IV)は0.85dl/gであった。このポリエステルの融点は220℃であった。
ポリエステルAに平均粒径2.4μmの非晶質シリカを0.1重量%となる様にドライブレンドし、ベント付き二軸押出機に投入し、1kPaの真空度で水分を除去しながら溶融混合してストランド状に押出し、水中で冷却して粒子のマスターバッチを作成した。このポリマーの固有粘度は0.76dl/gであった。また、融点は220℃であった。
ポリエステルAに平均粒径1.1μmのジビニルベンゼン架橋ポリスチレン粒子を0.1重量%となる様にドライブレンドし、ベント付き二軸押出機に投入し、1kPaの真空度で水分を除去しながら溶融混合してストランド状に押出し、水中で冷却して粒子のマスターバッチを作成した。このポリマーの固有粘度は0.82dl/gであった。また、融点は220℃であった。
ポリエステルAの製造において、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体98%)の代わりに1、4−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体77%)を使用する以外は、ポリエステルAの製造と全く同様に重合を行ってポリエステルペレットを得た。得られたペレットの固有粘度は0.84dl/gであった。また、このポリエステルの融点は192℃であった。
ポリエステルDに平均粒径2.4μmの非晶質シリカを0.1重量%となる様にドライブレンドし、ベント付き二軸押出機に投入し、1kPaの真空度で水分を除去しながら溶融混合してストランド状に押出し、水中で冷却して粒子のマスターバッチを作成した。このポリマーの固有粘度は0.76dl/gであった。また、融点は192℃であった。
ポリエステルAとポリエステルBを1:1の重量比で混合し、表層用の押出機に投入した。これとは別に中間層用の押出機にポリエステルAを100%の割合で投入した。それぞれの押出機は何れもベント付きの二軸押出機であり、レジンは乾燥すること無しに、ベント口から1kPaの真空度で水分を除去しつつ250℃の溶融温度で押出しを行った。各押出機には、ギアーポンプ、フィルターが設置されており、溶融ポリマーにこれらを経由させた後、フィードブロック内で合流積層してTダイより溶融押出しを行い、両表層が同一原料の3層構造の未延伸シートを作成した。この際、両表層の厚みは同じとし、両表層の厚みの合計が全体厚みの10%となる様に設定した。また、この際には、静電印加密着法を適用して20℃の冷却ドラム上にキャスティングした。こうして作成した未延伸シートを縦延伸工程に導いた。
上記の二軸配向ポリエステルフィルムの片面に、下記組成から成る付加反応性の硬化離型剤を、乾燥・硬化後の塗工量で0.1g/m2となる様に塗布し、乾燥・硬化させて離型層を塗設した。この離型フィルムの特性を表3に示す。
ポリエステルAとポリエステルCを1:1の重量比で混合したものを原料として使用した。レジンは乾燥すること無しに、ベント付き二軸押出機に投入し、メルトライン温度250℃の設定で溶融押出しを行った。この際、ベント口は真空ラインに接続し、1kPaの真空度で水分を除去しつつ溶融押出を行い、ギアーポンプ、フィルターを経由させ、Tダイからシート状に溶融樹脂を押し出し、静電印加密着法を適用して20℃の冷却ドラム上にキャスティングした(単層)。こうして作成した未延伸シートを、実施例1と全く同様に縦延伸・横延伸・熱固定を行い、総厚み38μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
上記の二軸配向ポリエステルフィルムの片面に、実施例1と全く同様に離型層を塗設した。この離型フィルムの特性を表3に示す。
実施例1で作成した総厚み38μmの二軸配向ポリエステルフィルムをそのまま使用した。
上記の二軸配向ポリエステルフィルムの片面に、下記組成から成る縮合反応性の硬化離型剤を、乾燥・硬化後の塗工量で0.1g/m2となる様に塗布し、乾燥・硬化させて離型層を塗設した。この離型フィルムの特性を表3に示す。
平均粒径2.4μmの非晶質シリカを0.05重量%含むポリエチレンテレフタレート樹脂ペレット(固有粘度は0.64g/dl)を表層用の押出機に投入した。これとは別に中間層用の押出機に微粒子を含まないポリエチレンテレフタレート樹脂ペレット(固有粘度は0.64g/dl)を投入した。そして、溶融押出し時のメルトラインの温度設定を285℃に変更する以外は、実施例1と全く同様に溶融押出しし、3層構成の未延伸シートを得た。こうして作成した未延伸シートを次の縦延伸工程に導いた。
上記の二軸配向ポリエステルフィルムの片面に、実施例1と全く同様に離型層を塗設した。この離型フィルムの特性を表3に示す。
(比較例2)
上記の二軸配向ポリエステルフィルムの片面に、実施例1と全く同様に離型層を塗設した。この離型フィルムの特性を表3に示す。
Claims (1)
- 繰り返し単位として、ジカルボン酸成分中の95モル%以上が1,4−シクロヘキサンジカルボン酸であり、ジオール成分中の95モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメタノールであり、融点が200℃以上であるポリエステルから成る二軸配向ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層が積層され、150℃で1時間加熱後のフィルムヘーズ値の変化量が1%以下であることを特徴とする離型フィルム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003289990A JP4211532B2 (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 離型フィルム |
EP04710546A EP1602683A4 (en) | 2003-03-11 | 2004-02-13 | BIAXIALLY ORIENTATED POLYESTER FILM AND DEMOLITION FILM |
PCT/JP2004/001529 WO2004081090A1 (ja) | 2003-03-11 | 2004-02-13 | 二軸配向ポリエステルフィルム及び離型フィルム |
US11/224,740 US20060210768A1 (en) | 2003-03-11 | 2005-09-08 | Biaxially oriented polyester film and release film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003289990A JP4211532B2 (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | 離型フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005059276A JP2005059276A (ja) | 2005-03-10 |
JP4211532B2 true JP4211532B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=34368145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003289990A Expired - Fee Related JP4211532B2 (ja) | 2003-03-11 | 2003-08-08 | 離型フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4211532B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009084180A1 (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-09 | Mitsubishi Plastics, Inc. | 偏光板用離型フィルム用ポリエステルフィルム及び偏光特性の改善された積層体 |
JP2009155621A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-16 | Mitsubishi Plastics Inc | 離型フィルム用ポリエテルフィルム |
JP2009161569A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Mitsubishi Plastics Inc | 離型フィルム用ポリエテルフィルム |
JP2009161574A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Mitsubishi Plastics Inc | 離型フィルム用ポリエテルフィルム |
JP2009161571A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Mitsubishi Plastics Inc | 離型フィルム用ポリエテルフィルム |
US20110070400A1 (en) * | 2008-02-25 | 2011-03-24 | Mitsubishi Plastics, Inc. | Release film |
JP5420454B2 (ja) * | 2010-03-12 | 2014-02-19 | 三菱樹脂株式会社 | 偏光板用離型フィルム |
JP2012027231A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Mitsubishi Plastics Inc | 偏光板基材用ポリエステルフィルム |
JP2012027232A (ja) * | 2010-07-23 | 2012-02-09 | Mitsubishi Plastics Inc | 偏光板基材用ポリエステルフィルム |
JP2012025071A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Mitsubishi Plastics Inc | 離型ポリエステルフィルム |
JP2012027294A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Mitsubishi Plastics Inc | 偏光板基材用ポリエステルフィルム |
JP5664182B2 (ja) * | 2010-12-01 | 2015-02-04 | 東レ株式会社 | 液晶離型用ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
JP2012220743A (ja) * | 2011-04-09 | 2012-11-12 | Mitsubishi Plastics Inc | 偏光板離型フィルム用ポリエステルフィルム |
JP5920640B2 (ja) * | 2014-08-05 | 2016-05-18 | 東洋紡株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
-
2003
- 2003-08-08 JP JP2003289990A patent/JP4211532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005059276A (ja) | 2005-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4211532B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP4151370B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP2009269301A (ja) | 易接着性ポリエステルフィルム | |
JP2009269302A (ja) | 易接着性二軸配向ポリエステルフィルム | |
CN109789678B (zh) | 脱模膜 | |
JP5363176B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP2012159548A (ja) | 偏光板用離型ポリエステルフィルム | |
JP4232004B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2011173260A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよびこれを用いた離型フィルム | |
CN108034065B (zh) | 一种光学聚酯薄膜及其制备方法 | |
JP2001246698A (ja) | 離型フィルム | |
CN110395027B (zh) | 一种高亮聚酯薄膜及其制造方法 | |
JP4388417B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP2015174357A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2005336395A (ja) | 離型フィルム | |
JP2008260179A (ja) | 離型フィルム | |
JP2005105255A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP4766995B2 (ja) | 二軸延伸ポリエテルフィルム | |
JP2018059083A (ja) | ポリエステルフィルム | |
JP2010138024A (ja) | 合わせガラス用ポリエステルフィルムおよび合わせガラス | |
JP4216962B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP4906160B2 (ja) | 二軸延伸ポリエテルフィルム | |
CN111051060A (zh) | 脱模膜 | |
KR102281770B1 (ko) | 폴리에스테르 필름 및 이를 이용한 폴리에스테르 용기의 재생 방법 | |
JP2003020347A (ja) | シリコーン含有ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060529 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20080425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080902 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081007 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081020 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |