JP4198904B2 - 記録再生装置、信号復号回路、エラー訂正方法、及び反復型復号器 - Google Patents
記録再生装置、信号復号回路、エラー訂正方法、及び反復型復号器 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどからの信号再生や通信機器における信号復号のための記録再生装置、信号復号回路、エラー訂正方法及び反復型復号器に関し、特に、反復型復号法によるエラー訂正機能を備えた記録再生装置、信号復号回路、エラー訂正方法及び反復型復号器に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、記録再生装置には、記録した信号を誤りなく再生するため、強力なエラー訂正機能が搭載されている。このエラー訂正によって初めて、ノイズが含まれた不安定な信号の中から記録信号を確実に復元することが可能となる。
【0003】
近年、記録再生装置のエラー訂正は、主としてPRML(Partial Response Maximum Likelihood)及びECC(Error Correcting Code)と呼ぶ2つの手法の組合せによって実現されている。
【0004】
PRMLは、記録チャネルを符号間干渉のあるパーシャルレスポンスチャネル(PRチャネル)とみなし、一般にビタビ検出器を用いた最尤復号(Maximum Likelihood Detection)を行う方式である。
【0005】
一方、ECC(Error Correcting Code)は、ビタビ検出器で訂正できなかったエラーを訂正するものであり、一般にリードソロモン符号が用いられている。ビタビ検出器やリードソロモン符号に関する一般的な解説は、多数の文献に示されているが、例えば文献「S. Lin and D. J. Costello, Jr., "Error control coding: fundamentals and applications," Prentice-Hall, 1983」がある。記録再生装置の代表例である磁気ディスク装置に関して、記録再生系の主要構成を図12に示す。磁気ディスク装置の記録再生系は、大きく分けて、ハードディスクコントローラ(HDC)200、リードチャネル(RDC)202、そしてヘッドIC204からなる。
【0006】
記録データには、まずHDC200内で、CRC符号器206とECC符号器208とによるパリティが付加される。CRC(Cyclic Redundancy Check)符号は、ECCの誤訂正を検出するために用いられるものである。次に、RDC202では、符号器210、記録補償器212、ドライバ214を経由し、ヘッドIC204のドライバ216に記録データを送出する。
【0007】
符号器210では、PLLによるクロック再生を安定化するためのRLL符号等が用いられる。また記録補償器212は、磁化反転が隣接する個所で反転間隔を多少広げる補償処理を行う。最後にヘッドIC204では、ドライバ216によって記録ヘッドへのライト電流を発生させる。
【0008】
一方、再生の際は、再生ヘッドからのアナログ電圧をまずヘッドIC204のプリアンプ218によって増幅した後、RDC202に送る。RDC202では、後で述べるサーマルアスペリティ検出部220による検出処理の後、可変利得アンプ(VGA)222、ローパスフィルタ(LPF)224、ADコンバータ(ADC)226を経由してデジタル信号への変換を行う。
【0009】
引き続きFIRフィルタ228によって波形等化を行った後、復号器230でビタビ復号を行う。なお、RDC202内には、信号をサンプリングするタイミングを制御するPLL232、および可変利得アンプ222の利得を制御する自動利得制御器(AGC)234も搭載されている。RDC202による復号結果はHDC200に戻され、ECC復号器236によるエラー訂正を行った後、CRC復号器238の検査処理を経て、再生データとなる。
【0010】
近年の磁気ディスク装置は、再生用ヘッドとしてMR(Magnetoresi-stive)ヘッドを用いている。MRヘッドはディスク媒体表面から30〜50nmしか浮上していないため、ヘッドがディスク表面の突起等に接触・衝突することがある。
【0011】
接触・衝突が起こると、ヘッド温度の上昇に伴って抵抗値が上昇するため、図13(A)に示すように、再生信号E1の直流レベルが大きく変動する。この現象をサーマルアスペリティ(TA: Thermal Asperity)現象と称する。TAが発生すると、大振幅の信号が入力され、これまで安定動作していたAGC回路やPLL回路に悪影響が生じる。
【0012】
そこで、一般に固定しきい値±ThでTAを検知し、図13(B)に示すように、信号E1がしきい値を越えた範囲のみオンとなる検知信号E2をイレージャフラグとして発生させる。そして、イレージャフラグがオンの間は、PLL232やAGC234の動作を固定する。その結果、リード信号は、図13(C)に示すように、しきい値±Thで挟み込まれた信号E3となる。
【0013】
またTAの影響を最小限に抑えるため、TA検出回路220内に高域通過フィルタ(HPF)の特性を持たせる方法が提案されている(米国特許第5233482号明細書図面,米国特許第6226136号明細書図面)。この場合、図14に示すように、ヘッド出力をより早く元のレベルに復帰させることがる。
【0014】
TA発生中、即ちイレージャフラグがオンの間は、本来のリード信号を観測できないため、入力データが消失した状態とみなすことができる。ビタビ復号器では長い消失を復元することができない。従来、このような消失訂正は、もっぱらECCに頼っている。
【0015】
ECCはある程度の消失データを訂正でき、さらに図12でも示したように、TA検出器220の出力するイレージャフラグを参照し、データ消失の位置を知ることによって、消失訂正能力を高めることもできる。
【0016】
しかし、ディスクスピンドルモータの回転速度の増加に伴い、TA長も次第に増加しており、HPFを用いた場合でも、数十バイトに達している。これに応じてECCのパリティ長も増大せざるを得ず、記録容量の低下を招いている。
【0017】
なお、イレージャフラグをECCへ入力して消失訂正する方法は、米国特許第5701314号明細書図面、同第5875199号明細書図面等に開示されている。また、ECCにおける消失訂正の様々な改良案が、例えば米国特許第5715262号明細書図面、同第4852099号明細書図面等に示されている。
【0018】
TAのようなデータ消失現象は、磁気ディスクだけで発生するものではない。例えば、光磁気ディスクにおいても、媒体欠陥やキズ・塵埃などによって、磁気ディスクと同様な消失現象が発生する。そこで、しきい値処理でデータ消失を検知し、AGCやPLLの動作を固定する処理も同様に行われており、エラー訂正をECCで行う点も同じである。
【0019】
このようなTAによるデータ消失以外に、リード信号が消失する要因としてメディアディフェクト(欠陥)がある。メディアディフェクトは、記録媒体上の欠陥等により再生信号の出力が弱まる現象である。
【0020】
図16に信号減衰率50%のディフェクトが発生した場合の、再生信号の例を示す。矢印で示した区間がディフェクト区間260であり、信号が弱まっている様子が分かる。ディフェクト区間では減衰した信号にノイズが加わるため、単純なしきい値処理でディフェクトを検知することは難しい。
【0021】
一般に、所定長以上のディフェクトについては、事前検査で抽出を行った上で、欠陥部分を正常なセクタで代替する。しかしながら、所定長以下の短いディフェクトは代替されない上、経年変化によりディフェクトが新たに発生する場合がある。従って、ディフェクトがあっても復号性能が大幅に劣化することのない復号法が必要とされる。
【0022】
近年、PRML方式に変わる新しい符号・復号方式として、ターボ符号や低密度パリティ検査符号(LDPC: Low Density Parity Check Code)等が提案されている。これらは反復計算で復号を行うことから、ここでは反復型復号法(iterative method)と総称する。
【0023】
反復型復号法としては、米国特許第5446747号明細書図面に開示されているターボ符号が代表的である。ターボ符号は、2つの再帰的組織畳み込み符号(RSC: Recursive systematic convolutional code)をランダムインターリーバを介して接続した並列連接(parallel concatenation)符号であり、復号は2つの軟入出力復号器を用いた反復計算によって行う。
【0024】
ターボ符号は通信の分野で考案されたが、これを記録再生系のPRチャネルに適用する複数の方式が、文献「 T. Souvignier et al., "Turbo Decoding for PR4: Parallel Versus Serial Concatenation," Proc. IEEE Int. Conf. on Communications, pp. 1638-1642, 1999. 」に開示されている。
【0025】
PRチャネルに適用する場合、図15(A)に示すように、2つの要素符号器(constituent encoder)240,244をπと表示されたランダムインターリーバ242を介して縦列連接(serial concatenation)した構成を取る。この時、チャネルに近い要素符号器244を内符号器(inner encoder)、もう一方の要素符号器240を外符号器(outer encoder)と呼ぶ。
実は、PRチャネルでは、チャネル自体を畳み込み符号器とみなすことができるので、内符号器244は明に設ける必要がない。ただし、再帰的組織畳み込み符号にするためにプリコーダと呼ぶ補完的な符号器を用いる場合もある。
【0026】
一方、外符号器240としては、2つの再帰的組織畳み込み符号(RSC)を用いるものや1つの再帰的組織畳み込み符号(RSC)を用いるものなどが各種提案されている。
【0027】
また、文献「R. G. Gallager, "Low-Density Parity-Check Codes," Cambridge, MA: MIT Press, 1963」に開示される低密度パリティ検査符号(LDPC: Low density parity check codes)を用いる場合や、文献「R. M. Pyndiah, "Near-optimum decoding of product codes: block turbo codes," IEEE Trans. on Communications, 46-8, pp. 1003-1010, 1998」に示される積符号(TPC: Turbo product code)を用いる場合もある。
反復型方式の復号器は、図15(B)のように、内復号器246と外復号器250と呼ぶ2つの要素復号器(constituent decoder)で構成する。内復号器246は図15(A)の内符号器244に対応した復号を行い、外復号器250は図15(A)の外符号器240に対応した復号を行う。内復号器をチャネル復号器と呼ぶこともある。
【0028】
反復型復号法で特徴的な点は、最大事後確率(MAP: Maximum a posteriori Probability)復号を行うという点であり、そのため2つの要素復号器はいずれも軟入力・軟出力(SISO: Soft-In/Soft-Out)復号器となる。SISO復号器は単なる0または1といった硬判定結果を出力するのではなく、0.4や0.9といった信頼度情報を出力する。
【0029】
例えば内復号器246は、チャネルからのリード信号系列yk(k=1〜N)が与えられた条件下で、符号化前の情報シンボルxkの事後確率を計算するものであり、事後確率はxkが1である確率と0である確率の対数尤度比(Log-Likelihood Ratio)
【0030】
【数1】
【0031】
で表現される。ただし、y1 N={y1,y2,…yN}である。
【0032】
一方、内復号器246には、復号に先立って得られている事前情報Λa(xk)がやはり対数尤度比の形で入力される。内復号器246は、この事前情報Λa(xk)とリード信号系列ykから、(1)式の事後確率を算出する。また、事後確率から事前情報を差し引いた外部情報(Extrinsic Information)
【0033】
【数2】
【0034】
を出力し、この外部情報Λe(xk)がもう一方の復号器に伝えられる。
復号の手順を改めて図15(B)で説明する。リード信号系列ykは、まず内復号器246に入る。内復号器246では、リード信号系列ykと外復号器250から出力される事前情報Λa(xk)とから、外部情報Λe(xk)を算出し出力する。
【0035】
外部情報Λe(xk)は、π-1と表示された逆インターリーバ248を経由して外復号器250のチャネル情報Λa(x'k)となる。外復号器250では、チャネル情報Λa(x'k)から情報系列の事後確率Λ(uk)と外部情報Λe(x'k)を出力し、外部情報Λe(x'k)は再度、πと表示されたインターリーバ252を経由して内復号器246の事前情報Λa(xk)として用いられる。これを所定回反復した後、外復号器250が出力する事後確率Λ(uk)を比較器254でしきい値処理することで復号が達成される。
畳み込み符号等の状態遷移で定義される符号に対する軟入力軟出力(SISO)復号の具体的計算法として、BCJRアルゴリズムがある。一般には内符号器・外符号器ともBCJRアルゴリズムを用いるが、外符号器としてLDPC符号を使う場合は、外符号器は信頼度伝播法(Belief Propagation Algorithm)に基づく。BCJRアルゴリズムは、文献「 L. R. Bahl et al., "Optimal decoding of linear codes for minimizing symbol error rate," IEEE Trans. Inform. Theory, vol. 20, pp. 248-87, 1974.」に詳しく説明されている。また、反復型方式全般に亘る解説が文献「 Z. Wu, "Coding and iterative detection for magnetic recording channels," Kluwer Academic Publishers, 2000」で述べられている。
以上で示した反復型復号法は、PRML復号法を上回る高いエラー訂正能力を有しており、次世代符号化方法として有望視されている。
【0036】
【解決しようとする課題】
しかしながら、このような反復型復号法は従来のPRML復号法に比べ極めて高いエラー訂正能力を有している反面、ECCの効果が低いという問題を有している。これは、反復復号によってほとんどのエラーが訂正されてしまうので、ECCで訂正すべきエラーがほとんど残らないために生じる。
【0037】
実際、反復型復号法では、ECCを付加することによるSN改善は僅か0.5dB以下である。そのため、ECC前で見ると反復型復号法はPRML復号法より4〜5dBの高いSN改善を示すのに対して、ECC後ではほとんど差が現れない。
【0038】
このようにECCの効果が低いのであれば、ECCを取り除いてもエラー訂正能力に問題はなく、むしろECCを取ることによってECCの付加で生じていたロスがなくなり、その分、所要S/Nが改善される利点がある。
【0039】
しかし、ECCをとってしまうと反復型復号法だけではTA等により発生するデータ消失を訂正できない問題がある。その結果、例え通常時のS/Nの改善が小さくても、TA等により発生するデータ消失を訂正するためにECCと組み合わせて使うことが必要となっている。
【0040】
本発明は、反復型復号法の復号器内で消失データを訂正することによりECCを不要にした記録再生装置、信号復号回路、エラー訂正方法及び反復型復号器を提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。本発明は、ECCレスのエラー訂正機能を備えた記録再生装置であって、図1(A)のように、リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出器80と、内復号器84と外復号器86との2つの軟入力軟出力(SISO)の復号器を有し、イレージャフラグek を内復号器84に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器82とを備えたことを特徴とする。ここで、内復号器84での消失補償としては、イレージャフラグがオン期間に亘りチャネル情報をマスクする。
【0042】
このように本発明にあっては,ECCが無くなることで、ECCのパリティの分だけ記録容量を高める、あるいは反復型復号法で付加するパリティの数を増やし、エラー訂正能力を一層高めることとなる。
【0043】
消失検出器80は、サーマルアスペリティ(TA)を検出してリード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる。
【0044】
内復号器は、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、図1(B)のように、イレージャフラグekがオンの時、内復号器内でチャネル情報Λc(yk)を0にマスクする。
【0045】
また内復号器は、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報の指数値を1にマスクしても良い。
【0046】
内復号器は、対数最大事後確率復号法(LogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクする。
【0047】
内復号器は、近似型対数最大事後確率復号法(MaxLogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクしても良い。
【0048】
内復号器は、軟出力ビタビ復号法(SOVA復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクする。
【0049】
消失検出部は、イレージャフラグの前エッジを所定のビット数だけ前方に拡張する。また消失検出部は、イレージャフラグの後エッジを所定のビット数だけ後方に拡張する。これによりイレージャフラグの立上りエッジや立下りエッジでのリード信号における直流成分の変動による影響を軽減する。
【0050】
本発明は、反復型復号器において、メディアディフェクトに起因するリード信号の消失を補償する。このため本発明の記録再生装置であって、反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする。
【0051】
ここで第2消失検出部は、RLL拘束の違反を調べることによってイレージャフラグを発生させる。また第2消失検出部は、更にRLL拘束の違反回数が所定数以上である場合のみイレージャフラグを発生させる。
【0052】
このように本発明は、反復型復号器内に第2消失検出器を設け、ディフェクトを検知することでイレージャフラグを生成するように構成することによって、消失補償処理をディフェクトに対しても適用することが可能となり、全ての消失要因に対応したECCレスの記録再生装置を実現することができる。
【0053】
本発明は、信号復号回路を提供するものであり、リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出部と、内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器とを備えたことを特徴とする。この信号復号回路の詳細は、記録再生装置の場合と同じになる。
【0054】
本発明は、リード信号を内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を備えた反復型復号器で復号するECCレスのエラー訂正方法であって、リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させ、イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正することを特徴とする。このエラー訂正方法の詳細は、装置構成の場合と同じになる。
【0055】
また本発明は、ECCレスのエラー訂正機能を備えたリードチャネルであって、リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出器と、内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器とを備えたことを特徴とする。
【0056】
更に、本発明は、反復型復号器を提供するものであり、内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、リード信号の消失を示すイレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正することを特徴とする。このリードチャネル及び復号型復号器の詳細も記録再生装置の場合と同じになる。
【0057】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明が適用されるハードディスクドライブのブロック図である。図2において、ハードディスクドライブは、SCSIコントローラ10、ドライブコントロール12及びディスクエンクロージャ14で構成される。勿論、ホストとのインタフェースはSCSIコントローラに限定されず、適宜のインタフェースコントローラを含む。
【0058】
SCSIコントローラ10には、MCU(メインコントロールユニット)16、制御記憶として使用されるDRAMもしくはSRAMを用いたメモリ18、制御プログラムを格納するフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを使用したプログラムメモリ20、ハードディスクコントローラ(HDC)22、及びデータバッファ24が設けられる。
【0059】
SCSIコントローラ10のハードディスクコントローラ22には、通常はフォーマッタ及びECC処理部を設けているが、本発明に合っては、ECCが不要であることから、ECCレスのハードディスクコントローラとしている。
【0060】
図3は、図2のハードディスクドライブにおける本発明による記録再生系の主要部の構成である。磁気ディスク装置の記録再生系は、大きく分けて、ハードディスクコントローラ(HDC)22、リードチャネル(RDC)30及びヘッドIC34からなる。
【0061】
記録データには、まずHDC22内で、CRC符号器208とによるパリティが付加される。本発明ではECCは必要ないためECC符号器はもうけられていない。次に、RDC30では、反復型方法の符号器46、記録補償器48、ドライバ50を経由し、ヘッドIC34のドライバ52に記録データを送出する。
【0062】
符号器46では、PLLによるクロック再生を安定化するためのRLL符号等が用いられる。また記録補償器48は、磁化反転が隣接する個所で反転間隔を多少広げる補償処理を行う。最後にヘッドIC34では、ドライバ52によって記録ヘッドへのライト電流を発生させ、磁気ディスクに記録する。
【0063】
一方、再生の際は、MRヘッドからのアナログ電圧をまずヘッドIC34のプリアンプ54によって増幅した後、RDC30に送る。RDC30では、サーマルアスペリティ検出部56による検出処理の後、可変利得アンプ(VGA)58、ローパスフィルタ(LPF)60、ADコンバータ(ADC)62を経由してデジタル信号への変換を行う。
【0064】
続いてFIRフィルタ64によって波形等化を行った後、反復型復号法の復号器66で反復型の復号を行う。またRDC30内には、信号をサンプリングするタイミングを制御するPLL68、および可変利得アンプ58の利得を制御する自動利得制御器(AGC)70も設けられる。RDC30による復号結果はHDC22に戻され、CRC復号器72の検査処理を経て、再生データとなる。また本発明はECCを必要としないため、HDC22にECC復号器は設けられていない。
更に本発明では、TA検出器56から出力するイレージャフラグを復号器66に入力し、復号器66内で消失データの訂正を行う。このためECCは不要となり、記録データはCRC符号器44だけを経由してRDC30の符号器46に送出し、また、復号器66の出力を直接CRC検査器72に送っている。
【0065】
図4(A)に本発明による符号器の基本構成を示し、図4(B)に復号器の基本構成を示す。
【0066】
図4(A)において、符号器46は、外符号器74と内符号器78を縦列連接した構成を取る。ここでPRチャネルでは、チャネル自体を畳み込み符号器とみなすことができるので、内符号器78は設ける必要がない。この符号器46は、記録データの中にECCを含まない点を除き、基本的には、図15(A)の符号器と同じになる。
【0067】
図4(B)の本発明による復号器66は、消失検出器80と反復型復号器82で構成される。消失検出器80は、TAなどによるデータの消失を検出し、消失したビットの位置を示すイレージャフラグ信号を出力する。反復型復号器82は、内復号器84と外復号器86の2つの軟入力・軟出力(SISO)の復号器からなる。
【0068】
内復号器84は、イレージャフラグ信号E10を受け、消失したビットに対応するチャネル情報をマスクしながら復号計算を行う。2つの符号器を構成する内復号器84と外復号器86間で所定回の反復型復号を行った後、比較器88のしきい値処理によって復号データを生成し出力する。
【0069】
ここで、消失検出器80を反復型復号器82の外部に配置しているが、中に配置してもよい。また、比較器88によるしきい値処理を行わない場合もある。更に、図5の反復型復号器82の構成は、主要部分のみを記載したものであり、実際には記載した以外のモジュールが構成要素の間に付加される。例えば、内復号器84と外復号器86の間にランダムインターリーバを挿入することがある。
【0070】
本発明の内復号器84において、消失データを訂正するためのチャネル情報をマスクする具体的な処理を説明する。まず、内復号器84で実施されるBCJR復号手順を詳細に説明する。既に図15(B)に示したのと同様に、内復号器84は、チャネルからのリード信号ykと外復号器86からの事前情報Λa(xk)を用いて、外部情報Λe(xk)を計算するものである。
【0071】
ここで符号の状態遷移を表現するトレリスを考え、可能性のある状態遷移毎に、リード信号ykとその状態遷移に関連付けられた理想信号mkとから、チャネル情報Λc(yk)を次式により求める。
【0072】
【数3】
【0073】
ただし、σ2はノイズの分散値である。
【0074】
次に、状態遷移sk-1→skに対するパスメトリックγを、
【0075】
【数4】
【0076】
と求める。そして、順方向の再帰計算により、
【0077】
【数5】
【0078】
を、逆方向の再帰計算により、
【0079】
【数6】
【0080】
を求める。ただし、初期状態と終了状態を状態0と仮定すると、終端条件は以下の通りである。
【0081】
【数7】
【0082】
α、β、γから、事後確率Λ(xk)を次式で算出する。
【0083】
【数8】
【0084】
ただし、S1はに関連付けられた全ての状態遷移を、S0はxk=0に関連付けられた全ての状態遷移を意味する。最後に、事前情報Λa(xk)を差し引いて、外部情報Λe(xk)を得る。
【0085】
【数9】
【0086】
図5は、図4(B)の内復号器84における計算の手順をまとめたフローチャートである。まずステップS1で(3)式と(4)式に基づいてγk(sk-1,sk)を算出する。次に、ステップ2で(5)式に基づきαk(sk)を求め、更にステップS3で(6)式に基づいてβk(sk)を求める。最後にステップS4で(8)式及び(9)式に基づいてΛ(xk),Λe(xk)を得る。
【0087】
一方、内復号器84における計算量を減らすため、BCJRアルゴリズムをlogドメインで計算するLogMAP復号法も提案されている。LogMAP復号法では、(4)〜(8)式が以下の(10)〜(14)式に置き替わるが、計算の手順は同様である。
【0088】
【数10】
【0089】
ただし、
【0090】
【数11】
【0091】
である。さらに、(15)式を、
【0092】
【数12】
【0093】
と近似し、計算量を一層削減するMax-LogMAP復号法も提案されている。
【0094】
また、従来のビタビ復号の過程で事後確率を計算するSOVA(Soft Output Viterbi Algorithm)も文献「 J. Hagenauer and P. Hoeher, "A viterbi algorithm with soft-decision outputs and its applications", IEEE GlobeCom, pp. 1680-86, 1989.」や文献「M.C. Valent." Iterative detection and decoding for wireless communications." Ph.D. Dissertation. Virginia Tech,.July 1999 < HYPERLINK "http://www.cs.wvu.edu/~mvalenti/pubs.html" http://www.cs.wvu.edu/~mvalenti/pubs.html>」等に開示されている。本発明による消失データを訂正する復号法は、BCJR復号法における(3)式の演算を次式で置き換えるものである。
【0095】
【数13】
【0096】
ただし、はイレージャフラグである。
【0097】
即ち、イレージャフラグekがONの場合、チャネル情報Λc(yk)を0にセットし、イレージャフラグekがOFFの場合、チャネル情報Λc(yk)を従来通り計算するように構成する。
【0098】
図6は、消失データを訂正するための本発明に基づくBCJR復号法によるパスメトリックγk(sk-1,sk)の計算手順のフローチャートである。ステップS1でイレージャフラグekを調べ、ONであれば、ステップS2でチャネル情報Λc(yk)=0とし、OFFであればステップS3でチャネル情報Λc(yk)を算出する。そして、ステップS4でパスメトリックγk(sk-1,sk)を得る。
なお、チャネル情報Λc(yk)=0の時、exp[Λc(yk)}=1であるから、(4)式の第2項を直接
【0099】
【数14】
【0100】
としてもよい。
【0101】
このようにイレージャフラグekを調べ、ONであればチャネル情報Λc(yk)=0とすることで、データ消失中は、(4)式のパスメトリックγk(sk-1,sk)を、事前情報Λa(xk)のみを用いて計算することを意味する.
LogMAP復号法、Max-LogMap復号法においても、(17)式を共通に適用することができる。また、SOVA( Soft Output Viterbi Algorithm)においても同様である。SOVAは、ビダビ復号法を軟出力を行うように拡張したものであり、原理的にはBCJR復号法と同じ軟入力軟出力のSISO復号法である。
【0102】
BCRJ復号法とSOVA復号法の違いは、BCRJ復号法が全ての可能なパス(状態遷移の系列)を考えて事後確率を求めるのに対し、SOVA復号法は一部のパスだけから事後確率を求める点にある。そのため、SOVA復号法は、BCJR復号法より性能は劣るものの、計算量は少ない。
【0103】
またパスの選び方は異なるが、原理的に同じSISO復号法であることから、各状態遷移に対するパスメトリックの計算はBCJR復号法と同じ(3)(4)式あるいは(10)式に基づいている。従って、本発明による(17)式をそのまま適用することができる。
以上のように構成することで、消失したビットに対しては敢えてリード信号を参照しないようにすることができ、反復型復号法の高いエラー訂正能力を活かし、消失のない他のビットから消失したビットを正しく復元することができる。
【0104】
図7は、図4(B)の内復号器84におけるパスメトリック計算回路の例である。引き算器118は、信号系列ykと理想信号mkとの差を求めるものである。ルックアップテーブル(LUT)120は、yk−mkから、(3)式に基づいてチャネル情報Λc(xk)を求めるためのテーブルである。
【0105】
セレクタ122は、イレージャフラグekに応じて、ルックアップテーブル120の出力と0とのどちらか一方を選択する。セレクタ124はxkに応じて、事前情報Λa(xk)か0のいずれかを選択する。加算器126ではセレクタ122の出力とセレクタ124の出力を加算することによってパスメトリックγkを出力する。
【0106】
なお、図7ではイレージャフラグをそのまま参照したが、図13、図14からも分かる通り、イレージャフラグがOFFからONに変わる直前、およびONからOFFに変わった直後は、リード信号の直流成分が少なからず変動している。従って、イレージャフラグの立ち上がりエッジを前倒ししたり、立下りエッジを一定時間ホールドしたりして、直流成分の変動による影響を軽減することも可能である。立ち上がりエッジの前倒しとしては、リード信号をバッファリングして相対的に遅らせることで実現できる。
【0107】
図8は、外符号としてLDPC符号を用いた場合の符号器と復号器の具体例である。図8(A)は、図3の符号器46の具体例であり、MTR符号器90とLDPC符号器96で構成する。記録データは、まずMTR符号器90で符号化され、変換器92で1/(1+D)変換される。
【0108】
次に、ランダムインターリーバ94を経由した後、LDPC符号器96でパリティ列を生成する。パリティ列に対してはMTR (Maximum Transition Run)拘束が満たされないので、ガード挿入器98にて定期的に0を挿入する。ここで、0を挿入する代わりに1を挿入し、RLL拘束だけを満たすようにしてもよい。ガード挿入結果は、変換器92の出力に付け加えられてからPRチャネルに記録される。内符号器はPRチャネルを利用することで特に設けておらず、図8(A)全体が外符号器として機能する。
【0109】
また図4(A)では外符号器74の後にランダムインターリーバ76を結合しているが、この実施形態では、外符号器の中にランダムインターリーバ94を搭載している。このように構成してもインターリーバの効果は同じであるのみならず、MTR拘束がインターリーバにより破壊されないという効果を有する。
なお、LDPC符号器90で用いるパリティ検査行列自体がランダム性を有しているため、ランダムインターリーバを省略することもある。
【0110】
図8(B)の復号器66は、Max-LogMAPに基づくチャネル復号器(内復号器)100と、LDPC復号のための信頼度伝播法に基づく外復号器106を主要部とする。チャネル復号器100にはイレージャフラグekが入力され、本発明に基づく消失訂正を行っている。
【0111】
チャネル復号器100の出力のうち、情報シンボル部分はπと表示されたランダムインターリーバ102を経由し、パリティ部はと表記されたガードビット削除器104を経由して、外復号器106に入力される。
【0112】
一方、外復号器106の外部情報出力は、情報シンボル部分がと表記された逆インターリーバ108を、パリティ部分はと表記されたガード挿入器110を経由して、チャネル復号器100に戻される。
【0113】
所定回数の反復が終わると、外復号器106の出力する事後確率を、比較器112によるしきい値処理で0か1の信号に変換し、変換器114で1+D変換の後、MTR復号器116を経由して再生データとして出力される。
【0114】
なお、符号器46のランダムインターリーバ94を省略した場合は、復号器66のランダムインターリーバ102と逆ランダムインターリーバ108も省略する。
【0115】
図9にTA及びディフェクトによるデータ消失を補償する本発明による反復型復号器の基本構成を示す。
【0116】
図9の反復型復号器82は、入力段に図4と同じTAによるデータ消失を検出する第1消失検出器80を設け、新たに反復型復号器82内に第2消失検出器128を設ける。反復型復号器82には更に図4と同様に、外復号器86と比較器88が設けられる。
【0117】
第2消失検出器128は、内復号器84の出力を見て、RLL拘束を満たしているか、即ち磁化反転の無い区間が所定長以内であるかを調べる。そしてRLL拘束に違反する箇所、即ち磁化反転の無い区間が所定長以上である箇所をディフェクトと判定し、対応するイレージャフラグをオンにセットし、それを第2イレージャフラグek2として出力する。
【0118】
第2消失検出器128が出力する第2イレージャフラグek2と第1消失検出器80が出力する第1イレージャフラグek1は、OR回路130で論理和(OR)を取って内復号器84に入力される。
【0119】
第2消失検出器128で違反するか否か調べるRLL拘束について説明する。記録再生装置では、PLLによるクロック再生を安定化するため、磁化反転の無い区間が所定長以上にならないような記録を行う。所定長区間に渡って磁化反転が無いとリードした信号において0が連続する結果となり、PLLが正常に動作しない。
【0120】
そこで、例えば16ビットに必ず1回は磁化反転が有るように記録し、PLLの正常動作を保証する。実際には、ユーザデータは任意であるから、RLL(Run Length Limited)符号と呼ぶ符号化を行い、拘束を満たすようにデータを変換してから媒体に記録する。
【0121】
従って、復号結果においても、通常は、磁化反転の無い区間の長さは一定値以下に保たれる。しかしながら、ディフェクトが発生すると、信号が減衰するため、磁化反転が無い系列に誤って復号される可能性が極めて高くなる。
【0122】
そこで逆に、RLL拘束を満たさない復号結果が得られた場合、これをディフェクトと見なせば、極めて高い確率でディフェクトを検知することができる。このように本発明では、第2消失検出器128において、RLL拘束の違反を調べることでディフェクトを検知するよう構成する。
【0123】
第2消失検出器128が出力する第2イレージャフラグek2は、第1消失検出器80が出力する第1イレージャフラグek1との論理和をOR回路130で取った後、内復号器84に入力される。この時、第2イレージャフラグek2は、内復号器84における1回目の復号が終わるまで確定しない。即ち、反復1回目は第1イレージャフラグek1だけが有効であり、第2イレージャフラグek2は反復2回目以降初めて有効となる。
また、第2消失検出器128は、1回目の反復時だけ動作させる。即ち、1回目の内復号器84での復号を行った後のみ、第2消失検出器128において検出処理を行い、2回目以降の内復号器84での復号を行った後は、第2消失検出器118における検出処理を行わなず、1回目に生成したイレージャフラグをそのまま維持するように構成する。
【0124】
このように構成する理由は、ひとたび外復号器86による復号を行うと、部分的ながら外復号による正しい復号が行われ、ディフェクトに起因するRLL拘束違反を検出しにくくなるからである。
【0125】
図10は、第2消失検出器128でのディフェクト検知処理の手順を具体的に示したフローチャートである。ここで、信号系列の長さをNとする(k=0〜N-1)。また、内復号器の出力をΛe(xk)とする。cを磁化反転の無いビットの連続数(NRZIで表現した時の"0"の連続数)とし、nをRLL拘束に違反した回数とする。
【0126】
まず、ステップS1で違反数nとカウンタcを0に初期化する。次に、ステップS2においてk=1とする。また、Λe(x0)をしきい値処理することで0ビット目の仮判定を行う。
【0127】
【数15】
【0128】
以下、ステップS3〜S10においてビットk毎に処理を繰り返す。まず、ステップS3でビットkの仮判定を
【0129】
【数16】
【0130】
とした上で、ステップS4のmod2計算によって、NRZデータをNRZIデータに変換する。
【0131】
t‘k=tk+tk-1(mod2) (21)
ただし、t‘k=0は磁化反転が無いことを示す。よって、ステップS5においてt‘k=0ならカウンタcを1増やし、それ以外ならc=0とする。
【0132】
【数17】
【0133】
ステップS6でカウンタcがRLL拘束長を超える場合、ビットkを拘束違反とみなす。この時、ステップS7で違反数nを1増やした後、ステップS8でビットkを中心とする±pビットの範囲(pは予め決める定数)について、イレージャフラグを1にセットする。以上の処理をステップS7でビットkを1つ増加させながら、ステップS10でk<Nの間繰り返すことで所望のディフェクト検知処理が達成される。
【0134】
なお、最後に、ステップS11で違反数nがしきい値Tdより小さい場合、ステップS12でイレージャフラグを0にクリアする処理を設けてもよい。違反数が少ない場合、誤検知の恐れがあり、しきい値処理によって誤検知を抑制することができるからである。
【0135】
また、この時、第1イレージャフラグのオンの区間については、(4)式で常にc=0とし、消失検出を行わないようにしてもよい。第2消失検器128はTAによる消失も検知するので、TA発生時は違反数が容易にしきい値Tdを越え、TA以外の部分で誤検出が発生しやすい。また、p値を大きく選んだ場合、TAの範囲を必要以上に±pビット広げてしまうことがある。第1イレージャフラグがオンの区間で消失検出を行わないようにすれば、これらを避けることができる。
【0136】
以上のように第2消失検出器128によれば、メディアディフェクトによって生じるリードデータの消失を検知することができ、ひいてはディフェクトがあっても正しく記録信号を再生することが可能となる。
【0137】
図11は、図9の基本構成を適用した本発明の反復型復号器の実施形態を示す。図11(A)の符号器46は、先に示した図8の実施形態の符号器46と同じであり、MTR符号器90が磁化反転が無い区間の長さを制限するようなRLL符合化を行う。
【0138】
一方、図11(B)の復号器66は、図8の復号器66に第2消失検出器128を加えたものであり、第2消失検出器128から出力される第2イレージャフラグek2と、復号器66の外から入力される第1イレージャフラグek1との論理和がOR回路130で取られ、チャネル復号器100に入力される。このように構成すれば、ディフェクトがあっても正しく記録信号を再生することが可能となる。
【0139】
なお、この実施形態では、チャネル復号器100の直後に正規化処理部132を加えている。これはチャネル復号器100の出力Λ(xk)の絶対値の最大値を以下のように求め、それを所定の範囲Aに収めるようにする処理である。
【0140】
【数18】
【0141】
Λ(xk)は、SNが高い程あるいは復号器66の反復が進む程大きな値を取るが、Λ(xk)が大き過ぎると外復号器106での計算でオーバーフローが発生して正常に復号できないことがある。この現象はディフェクト時に顕著であり、これを補うため正規化処理部132を設けている。
【0142】
正規化処理部132を設けて正規化を行う場合も、第2消失検出器128によるディフェクト検知処理の動作は、正規化が無い場合と同様である。
【0143】
(付記)
(付記1)
記録再生装置であって、
リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出部と、
内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、前記イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器と、
を備えたことを特徴とする記録再生装置。(1)
【0144】
(付記2)
付記1の記録再生装置であって、前記内復号器での消失補償として、前記イレージャフラグがオン期間に亘りチャネル情報をマスクすることを特徴とする記録再生装置。(2)
【0145】
(付記3)
付記1記載の記録再生装置であって、前記消失検出部は、サーマルアスペリティを検出してリード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させることを特徴とする記録再生装置。(3)
【0146】
(付記4)
付記1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。(4)
【0147】
(付記5)
付記1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、BCJR(Bahi-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報の指数値を1にマスクすることを特徴とする記録再生装置。(5)
【0148】
(付記6)
付記1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、対数最大事後確率復号法(LogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。(6)
【0149】
(付記7)
付記1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、近似型対数最大事後確率復号法(MaxLogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。(7)
【0150】
(付記8)
付記1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、軟出力ビタビ復号法(SOVA復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。
【0151】
(付記9)
付記1乃至8のいずれかに記載の記録再生装置であって、前記消失検出部は、イレージャフラグの前エッジを所定のビット数だけ前方に拡張することを特徴とする記録再生装置。
【0152】
(付記10)
付記1乃至8のいずれかに記載の記録再生装置であって、前記消失検出部は、イレージャフラグの後エッジを所定のビット数だけ後方に拡張することを特徴とする記録再生装置。
【0153】
(付記11)
付記1記載の記録再生装置であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする記録再生装置。(8)
【0154】
(付記12)
付記11記載の記録再生装置であって、前記第2消失検出部は、RLL拘束の違反を調べることによってイレージャフラグを発生させることを特徴とする記録再生装置。
【0155】
(付記13)
付記12記載の記録再生装置であって、前記第2消失検出部は、更にRLL拘束の違反回数が所定数以上である場合のみイレージャフラグを発生させることを特徴とする記録再生装置。
【0156】
(付記14)
信号復号回路であって、
リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出部と、
内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、前記イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器と、
を備えたことを特徴とする信号復号回路。(9)
【0157】
(付記15)
付記14の信号復号回路であって、前記内復号器での消失補償として、前記イレージャフラグがオン期間に亘りチャネル情報をマスクすることを特徴とする信号復号回路。(10)
【0158】
(付記16)
付記14記載の信号復号回路であって、前記消失検出部は、サーマルアスペリティを検出してリード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させることを特徴とする信号復号回路。(11)
【0159】
(付記17)
付記14記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。(12)
【0160】
(付記18)
付記14記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報の指数値を1にマスクすることを特徴とする信号復号回路。(13)
【0161】
(付記19)
付記14記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、対数最大事後確率復号法(LogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。(14)
【0162】
(付記20)
付記14記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、近似型対数最大事後確率復号法(MaxLogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。(15)
【0163】
(付記21)
付記14記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、軟出力ビタビ復号法(SOVA復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。
【0164】
(付記22)
付記14乃至21のいずれかに記載の信号復号回路であって、前記消失検出部は、イレージャフラグの前エッジを所定のビット数だけ前方に拡張することを特徴とする信号復号回路。
【0165】
(付記23)
付記14乃至21のいずれかに記載の信号復号回路であって、前記消失検出部は、イレージャフラグの後エッジを所定のビット数だけ後方に拡張することを特徴とする信号復号回路。
【0166】
(付記24)
付記14記載の信号復号回路であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする信号復号回路。(16)
【0167】
(付記25)
付記24記載の信号復号回路であって、前記第2消失検出部は、RLL拘束の違反を調べることによってイレージャフラグを発生させることを特徴とする信号復号回路。
【0168】
(付記26)
付記25記載の信号復号回路であって、前記第2消失検出部は、更にRLL拘束の違反回数が所定数以上である場合のみイレージャフラグを発生させることを特徴とする信号復号回路。
【0169】
(付記27)
リード信号を内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を備えた反復型復号器で復号するエラー訂正方法であって、
前記リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させ、
前記イレージャフラグを前記内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正することを特徴とするエラー訂正方法。(17)
【0170】
(付記28)
付記27記載のエラー訂正方法であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とするエラー訂正方法。(18)
【0171】
(付記29)
内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、リード信号の消失を示すイレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正することを特長とする反復型復号器。(19)
【0172】
(付記30)
付記29記載の反復型復号器であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする反復型復号器。(20)
【0173】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、反復型の復号器内でTA等により消失したデータの訂正が可能となり、そのためECCが不要となり、ECCのパリティを除去した分、ユーザデータを余分に記録することができ、ひいては記録容量を高めることができる。
【0174】
また、ECCのパリティを除去する代わりに反復型符号のパリティを増強することで、エラー訂正能力を高めることが可能となる。
【0175】
更に、TAやメディアディフェクトによって生じるリードデータの消失を反復型復号器内で正しく復号することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明が適用されるハードディスクドライブのブロック図
【図3】ECCを必要としない図2の記録再生系のブロック図
【図4】図3の反復型復号に適用する本発明の符号器と復号器の基本構成のブロック図
【図5】図3(B)の復号器におけるBCJR復号法のフローチャート
【図6】本発明によるパスメトリック計算法のフローチャート
【図7】本発明によるパスメトリック計算回路のブロック図
【図8】LDPC符号を用いた本発明による符号器と復号器の具体的実施形態のブロック図
【図9】メディアディフェクトによるデータ消失も保障する本発明による反復型復号器の基本構成のブロック図
【図10】図9の反復型復号器内における消失検出処理のフローチャート
【図11】図9の基本構成に従った本発明による反復型復号器の具体的な実施形態を符号器と共に示したブロック図
【図12】PRMLを適用した従来の記録再生系のブロック図
【図13】TA発生時のヘッド出力信号、TA検出によるイレージャフラグ、及びしきい値処理したアンプ出力信号のタイムチャート
【図14】TA発生時にハイパスフィルタで変動を抑制した際のヘッド出力信号、TA検出によるイレージャフラグ、及びしきい値処理したアンプ出力信号のタイムチャート
【図15】ECCを必要とする反復型復号法で使用している従来の符号器と復号器の基本構成のブロック図
【図16】磁気ディスク装置におけるディフェクト発生時の再生波形の説明図
【符号の説明】
10:SISCコントローラ
12:ドライブコントロール
14:エンクロージャ
16:メインコントロールユニット(MCU)
18:メモリ
20:プログラムメモリ
22:ハードディスクコントローラ(HDC)
24:データバッファ
26:ドライブインタフェースロジック
28:DSP
30:リードチャネル(RDC)
32:サーボドライバ
34:ヘッドIC
36−1〜36−6:復号ヘッド
38−1〜38−3:磁気ディスク
40:スピンドルモータ(SPM)
42:ボイスコイルモータ(VCM)
44:CRC符号器
46:符号器
48:記録補償器
50,52:ドライバ
54:プリアンプ
56:TA検出器
58:可変利得アンプ(VGA)
60:ローパスフィルタ(LPF)
62:ADコンバータ
64:FIRフィルタ
66:復号器(反復型復号器)
68:PLL
70:AGC
72:CRC復号器
74:外符号器
76:ランダムインターリーバ
78:内符号器(PRチャネル)
80:消失検出器
84:内復号器
86:外復号器
88:比較器
90:MTR符号器
92:変換器
94,102:インターリーバ
96:LDPC符号器
98,110:ガード挿入器
100:チャネル復号器(Max−LogMAP)
104:ガードビット削除器
106:外復号器
110:逆インターリーバ
112:比較器
114:変換器
116:MTR復号器
118:引き算器
120:ルックアップテーブル(LUT)
122,124:セレクタ
126:加算器
128:第2消失検出器
130:OR回路
132:正規化処理部
Claims (20)
- 記録再生装置であって、
リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出部と、
内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、前記イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器と、
を備えたことを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1の記録再生装置であって、前記内復号器での消失補償として、前記イレージャフラグがオン期間に亘りチャネル情報をマスクすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置であって、前記消失検出部は、サーマルアスペリティを検出してリード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報の指数値を1にマスクすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、対数最大事後確率復号法(LogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置であって、前記内復号器が、近似型対数最大事後確率復号法(MaxLogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする記録再生装置。
- 信号復号回路であって、
リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させる消失検出部と、
内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、前記イレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正する反復型復号器と、
を備えたことを特徴とする信号復号回路。 - 請求項9の信号復号回路であって、前記内復号器での消失補償として、前記イレージャフラグがオン期間に亘りチャネル情報をマスクすることを特徴とする信号復号回路。
- 請求項9記載の信号復号回路であって、前記消失検出部は、サーマルアスペリティを検出してリード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させることを特徴とする信号復号回路。
- 請求項9記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。
- 請求項9記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、BCJR(Bahl-Cocke-Jeinek-Raviv)復号法に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報の指数値を1にマスクすることを特徴とする信号復号回路。
- 請求項9記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、対数最大事後確率復号法(LogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。
- 請求項9記載の信号復号回路であって、前記内復号器が、近似型対数最大事後確率復号法(MaxLogMAP復号法)に基づく軟入力軟出力の復号器であり、前記イレージャフラグがオンの時、内復号器内でチャネル情報を0にマスクすることを特徴とする信号復号回路。
- 請求項9記載の信号復号回路であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする信号復号回路。
- リード信号を内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を備えた反復型復号器で復号するエラー訂正方法であって、
前記リード信号の消失を示すイレージャフラグを発生させ、
前記イレージャフラグを前記内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正することを特徴とするエラー訂正方法。 - 請求項17記載のエラー訂正方法であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とするエラー訂正方法。
- 内復号器と外復号器との2つの軟入力軟出力の復号器を有し、リード信号の消失を示すイレージャフラグを内復号器に入力して内復号器内で消失補償を行うことによって消失を訂正することを特長とする反復型復号器。
- 請求項19記載の反復型復号器であって、前記反復型復号器内にリード信号の消失を示す第2イレージャフラグを発生させる第2消失検出部を設け、前記消失検出器による第1イレージャフラグと第2イレージャフラグとの論理和を内復号器に入力することを特徴とする反復型復号器。
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