JP3906516B2 - ディジタル磁気記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタルビデオテープレコーダ(VTR)などに適用して好適なディジタル磁気記録再生装置に関する。詳しくは、回転ドラムの回転位相を所定フィールドだけ進相させるか、若しくは遅相させると共に、読み出したディジタル再生信号をエラー訂正用デコーダで所定時間遅延させることによって、回転ドラムのロック状態を外すことなく内部基準信号のカラーフレーム位相に、そのカラーフレーム位相がロックした状態でディジタル再生信号が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルVTRなどの磁気記録再生装置、例えばハンディータイプのディジタルVTRでは、内部で生成された内部基準信号(カラーフレーミング用内部基準信号)に基づいて回転ドラムに対するサーボ信号やテープに記録するフィールド周波数のコントロール信号(CTL)などが生成される。そしてこの内部基準信号に基づいてデジタル信号(デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号など)を記録したり、またこの内部基準信号に基づいてデジタル再生信号を処理している。
【0003】
図6に示すような複数の磁気ヘッドを有する回転ドラムを用いたVTRに適用した場合を次に説明する。同図に示す回転ドラム20には180°離れた位置に片側4個づつ記録ヘッドRa〜Rhが取り付けられると共に、これらと90°離れた位置に再生ヘッドPa〜Phが取り付けられる。再生ヘッドPa〜Phは記録モードのとき、記録と同時再生用の確認ヘッド(Confiヘッド)として使用される場合もある。これら磁気ヘッドR、Pを使用したときのテープフォーマットの一例を図7に示す。
【0004】
同図はコンポーネント記録方式ディジタルビデオテープレコーダのフォーマットの例を示すもので、ビデオデータV1,V2の間に4チャネルのオーディオデータA1〜A4が記録される。SATはサーボ基準信号であり、Tcaはアナログオーディオ信号用のキュー(cue)トラックであり、TCはタイムコード用トラックである。また、Ttcはコントロール信号CTL用のトラックである。
【0005】
1フィールドは3セグメント構成で、1セグメントは2つのトラックで構成されるので、1フレームは6セグメント、12トラック構成となる。したがって内部基準信号REFとセグメントとの関係は図8のようなものとなる。この例ではデジタル信号を記録する場合、内符号を用いたエラー訂正と外符号を用いたエラー訂正を併用した場合を示す。また記録するビデオ信号としてはNTSC方式のビデオ信号を例示する。
【0006】
NTSC方式のビデオ信号の場合、同図Aの内部基準信号REFはカラーフレーミング(カラーフレーム位相)との関係から4フィールドシーケンス(カラー位相単位)の信号形態となされる。同図Bはビデオサーボ用の信号SCであり、また同図Cに示すコントロール信号CTLは4フィールドでカラーフレームが完結するように、パルスのデューティーがフィールドによって異ならされている。図ではパルスデューティーが65%、50%、50%、50%となされている。
【0007】
また、オーディオデータとの間ではオーディオデータのサンプリング周波数(44.1KHz)とフィールド周波数(59.94Hz)との関係から5フィールド完結となるので、5フィールドごとにサーボ信号のデューティーを変更している。図では5フィールドごとに35%のデューティーとなされている。
【0008】
内部基準信号REFとコントロール信号CTLとは時間taだけ相対的にずらされており、そして、この例では同図Dのように内部基準信号REFに対してtbだけ遅れて入力ビデオ信号Dinが入力する。
【0009】
入力ビデオ信号Dinはディジタル変換処理やエラー訂正用コード(ECCパリティーコード)を付加するための処理などによってtc(同図D)なる遅延が生ずる。tcだけ遅れて入力ディジタル信号を記録すると、内部基準信号REFとフィールド位相が全く合わなくなるので、実際に信号の記録が開始されるのは、内部基準信号REFと同期をとる関係でさらにtdだけ遅れることになる(同図E,F)。
【0010】
また、1フィールド3セグメントの入力ディジタル信号は、4つのヘッドRa〜Rd(Re〜Rh)で交互に順次記録されるものであるから、1セグメントのデータはほぼ2/3フィールドの時間をかけて記録されることになる。そのため、記録時間軸は同図Fのように1セグメントの2倍の長さとなる。
【0011】
なお、4つのヘッドで記録する場合、その記録タイミングは各ヘッド間に僅かな時間差が発生するが、図8ではこれを省略して同一タイミングで記録されているように図示している。
【0012】
図8G以降は記録時の確認再生モードでのタイミングチャートを示す。再生ヘッドPは記録ヘッドRに対して90゜ずれているので、teだけ遅れて再生される(同図G)。
【0013】
この再生信号PBaが再生処理回路系に入力することによって入力時と同様な時系列となる(同図H)。この再生信号PBbに対して内符号によるECC訂正処理を行い(同図I)、そしてこの訂正された再生信号PBcに対してさらに外符号によるECC訂正処理が行われるため(同図J)、それぞれ訂正処理時間による信号の遅延tf、tgが生ずる。
【0014】
内符号と外符号とによるエラー訂正処理が済むと、ディジタルビデオ信号の復号化と伸張処理が行われるが、この処理はフィールド単位で行われる。そのため、
エラー訂正処理されたディジタルビデオ信号PBdに対して伸張処理されたディジタル再生信号PBoは丁度1フィールド遅れで出力される(同図K)。
【0015】
ここで、1フィールド遅れで出力されるディジタル再生信号PBoが内部基準信号REFに同期した状態で出力されるようにするため、ECCエンコーダから読み出されるタイミングが調整される。図の例では、それぞれ1.5セグメント分の遅延tf、tgを取ることによって、内部基準信号REFに同期したディジタル再生信号PBoを出力させることができる。したがって最終的に得られる再生信号PBoは同図Kに示すように内部基準信号REFに対して2.5フレーム遅れで出力される。
【0016】
以上の処理によって最終的に出力される確認信号は内部基準信号に同期(フィールド同期)した状態で出力されるが、図8Aのカラーフレーム位相とは同期していない。1フィールド分だけずれている。
【0017】
記録同時再生モードでもカラーフレーム位相が合致していればよいが、カラーフレーム位相を合わせ込むことは困難であり、また記録同時再生モードは記録状態を確認するだけであるので、カラーフレーム位相まで一致させることもない。
【0018】
しかし、この記録同時再生モードとは異なり、通常の再生モードではディジタル再生信号のカラーフレーム位相が内部基準信号REFのカラーフレーム位相と一致する必要がある。それは、ディジタル再生信号を利用して他のディジタルビデオ信号などと共に編集処理などを行うにあたっては、他のディジタルビデオ信号のカラーフレーム位相との関係で、それらとディジタル再生信号のカラーフレーム位相が合致している必要があるからである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カラーフレームの位相を合わせるには図9A、B、Cのように、基準同期信号REFに対して再生信号PBoを3フィールド分遅相(遅延)させるか、1フィールド分進相させればよい。3フィールド分遅延させるためには専用の遅延回路を設ける必要があるので余り得策な解決手段とは言い難い。
【0020】
再生信号PBoを1フィールド進相させる場合には、コントロール信号CTLも1フィールド分進相させればよいが、そうすると今度は回転ドラム20のサーボロックが外れてしまう。これは上述したように1フィールドは6トラックで構成され、回転ドラム20の1回転は8トラックであるから、1フィールド分は3/4回転に相当する。ドラムロックは1回転単位であるから、1フィールド分の進相処理を行うことによって回転ドラム20のサーボロックが外れてしまうからである。
【0021】
ここで、1回転をフィールドに換算すると、8/6=4/3フィールドに相当する。したがって、コントロール信号CTLを図9Eのように4/3フィールド分だけ進相させると、この遅延量は回転ドラム20の1回転分に相当するから回転ドラム20のサーボロックが外れることはない。しかし、進相させたコントロール信号CTL′を使用する場合、再生信号PBoも4/3フィールドずれることになるので、再生信号PBoは内部基準信号REFに対して図9Eのように2/3フィールド分だけずれてカラーフレーミングがとれなくなってしまう。これでは初期の目的を達成できない。
【0022】
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、回転ドラムのサーボロック状態を保持しながら、内部基準信号とのカラーフレーム位相の同期を、既存の回路を利用して実現できるディジタル磁気記録再生装置を提案するものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るディジタル磁気記録再生装置では、内部基準信号に基づいて生成されたコントロール信号に同期して圧縮ディジタル信号の記録再生が行われるディジタル磁気記録再生装置において、上記圧縮ディジタル信号の再生時、回転ヘッドのロックを保持した状態で上記コントロール信号の位相を進相若しくは遅相させるコントロール信号生成部と、再生された上記圧縮ディジタル信号に対して第1のエラー訂正処理を行う第1のエラー訂正用デコーダと、上記第1のエラー訂正処理が行われた上記圧縮ディジタル信号に対して第2のエラー訂正処理を行う第2のエラー訂正用デコーダを有し、上記第1および第2のエラー訂正用デコーダでは、上記出力する圧縮ディジタル信号をそれぞれ遅延させて、上記内部基準信号とカラーフレーム位相が同期した再生出力信号が得られるようにしたことを特徴とする。
【0024】
この発明では、コントロール信号を4/3フィールド分だけ進相させる。そうすると、カラーフレーム位相との関係から2/3フィールド分だけ再生信号PBoと内部基準信号REFとがずれる。そこで、再生信号PBoを4/3フィールド分だけ遅延する。この遅延を第1および第2のエラー訂正用デコーダで行う。これらエラー訂正用デコーダにはデータの読み出し方向を選択するためのバッファ手段としてのメモリが設けられているので、その読み出しタイミングをずらして、トータルで2/3フィールド分に相当する時間遅延させる。
【0025】
そうして、第2のエラー訂正用デコーダの伸張処理出力(1フィールド遅延出力)の位相は内部基準信号REFのカラーフレーム位相に完全に同期した状態で得られる。つまりカラーフレーミングが合ったディジタル再生信号が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
続いて、この発明に係るディジタル磁気記録再生装置の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。この発明でも従来と同じように図6に示すような複数の磁気ヘッドで構成された回転ドラム20が使用されて、図7に示すようなテープフォーマットでディジタル信号が記録再生されるものとする。また、回転ドラム20に設けられた再生ヘッドPは記録時の同時再生ヘッドとしても使用されるものとする。つまり、記録信号確認機能を有した磁気記録再生装置に適用する場合を実施の形態として例示する。
【0027】
図1はこのディジタル式ビデオテープレコーダ10に設けられた記録再生系の要部を示すもので、端子101には記録すべきディジタル信号例えばディジタルビデオ信号、例えばNTSC方式のディジタルビデオ信号が供給される。ディジタルビデオ信号は入力アンプ103を経由して圧縮処理される。
【0028】
本例ではDCTを利用して圧縮・符号化する処理系が採用されており、そのため、このディジタルビデオ信号はDCT変換回路104でDCT係数に変換される。そのため、ディジタルビデオ信号はまず、例えば8画素×8ラインを単位としてブロック化され、ブロック単位でDCT係数が求められる。DCT係数はフィールドシャッフリング回路105でフィールドを単位としたシャッフリング処理が行われ、その後ビット・レート・リダクション回路106で圧縮処理と符号化処理が行われる。
【0029】
圧縮符号化されたディジタルビデオ信号は第1のエラー訂正用エンコーダ(ECCエンコーダ)107においてこの例ではエラー訂正用の外符号が生成される。
【0030】
一方、端子109にはディジタルオーディオ信号が供給され、これが入力アンプ111を経てシャッフリング回路112でビデオ信号と同じようなシャッフリング処理が行われる。その後、第1のエラー訂正用エンコーダ(ECCエンコーダ)113にて外符号が生成されて付加される。
【0031】
ECC処理されたディジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号がそれぞれマルチプレクサ108に供給されて、図7に示すようなフォーマットに則った時系列でディジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号とが出力されるようなマルチプレクス処理が施される。
【0032】
マルチプレクス処理されたディジタル記録信号はID付加回路115においてカラーフレーム情報やセグメント情報などの識別情報IDが付される。その後第2のエラー訂正用エンコーダ117で内符号が生成、付加されると共に、エラー訂正用の外符号と内符号が付加されたこのディジタル記録信号に対しては次の同期付加回路118でデータを識別するための同期データ(シンク)が付加される。そして同期データが付加されたディジタル記録信号はさらにエンコーダ119で、1回転8トラック分のディジタル記録信号を、片側4つの記録ヘッドRに交互に出力させるためのエンコード処理(チャネル変換処理)がなされ、その後記録ヘッド120(=R)によって図7のようなパターンに記録される。
【0033】
磁気テープ121に記録されたディジタル記録信号を再生する再生系では上述したと逆の信号処理を行ってディジタル再生信号が得られる。そのため、まず再生ヘッド122(=P)で再生されたディジタル再生信号はデコーダ123に供給され、片側4つの再生ヘッドPから得られるディジタル再生信号が1回転8トラック分の信号として出力されるようなデコード処理(チャネル変換処理)がなされる。チャネル変換されたディジタル再生信号は同期検出回路124に供給されて上述した同期データの検出が行われる。
【0034】
その後第1のエラー訂正用デコーダ125で内符号によるエラー訂正処理が行われ、エラー訂正処理されたディジタル再生信号はID検出回路126に供給されて、ディジタル再生信号に付加したカラーフレーム情報やセグメント情報などが分離検出される。そして、デマルチプレクサ128でディジタルビデオ信号とディジタルオーディオ信号とに分離され、分離されたディジタルオーディオ信号は第2のエラー訂正用デコーダ130に供給されて外符号によるエラー訂正処理が実行される。エラー訂正されたこのディジタルオーディオ信号はデシャッフリング回路131でシャッフル前のディジタル信号に戻され、さらにエラー修正回路132によってディジタル信号のエラー修正が行われる。そして出力アンプ133を経て出力端子134にエラー訂正およびエラー修正されたディジタルオーディオ信号が出力される。
【0035】
同様に、分離されたディジタルビデオ信号は第2のエラー訂正用デコーダ136に供給されて外符号によるエラー訂正処理が実行される。エラー訂正されたこのディジタルオーディオ信号は逆ビット・レート・リダクション回路137で復号化処理および伸張処理が施され、元のビット長のディジタルビデオ信号となされる。その後、デシャッフリング回路138でシャッフル前のディジタル信号に戻され、さらにエラー修正回路139によってディジタル信号のエラー修正が行われる。そして出力アンプ140を経て出力端子141にエラー訂正およびエラー修正されたディジタルビデオ信号が出力される。
【0036】
コントロール信号生成回路142で生成されたコントロール信号CTLは専用の固定磁気ヘッド143を用いて磁気テープ121の長手方向に記録される。
【0037】
この発明では上述したように、一対のエラー訂正用デコーダ125および136を使用して再生されたディジタルビデオ信号のカラーフレーム位相を内部基準信号REFによって決まるカラーフレームの位相に一致させるような処理が行われる。
【0038】
その前提としてコントロール信号CTLは再生モードのとき4/3フィールドだけ進相されるような位相調整が行われる。これは例えば制御部としてのコンピュータの介在の下で上述したコントロール信号生成回路142の出力位相を調整すればよい。
【0039】
さらに、ディジタルビデオ信号の遅延処理が行われる。遅延処理は図1の再生系のうち、デコーダ123から出力アンプ140までの間で行えばよいが、取り扱うデータ量が少ない信号処理段階で行った方が便利である。しかも信号を遅延させるためのメモリ手段として、既存のメモリ手段を活用できれば回路系を増やすことなく処理できるのでさらに便利である。
【0040】
このような考えで、この発明では特にエラー訂正用デコーダ125および136で装備されているメモリ手段を活用することとする。図2はこれを説明するための概念図であって、説明の便宜上これらデコーダ125,136を直結した構成とすると共に、その周辺回路のみを図示してある。
【0041】
端子1には図1のデコーダ123の出力(ディジタル再生信号)が供給され、このディジタル再生信号がエラー訂正用デコーダ125に供給されて内符号を利用してエラー訂正処理が行われる。内符号は横方向(水平方向)の訂正処理であるのに対し外符号処理は縦方向(垂直方向)の処理であるため、デコーダ125の後段には読み出し方向変換用のメモリ(バッファメモリ)4が設けられている。このメモリ4に対するリード、ライト処理を行うため、端子13を介して同期検出およびクロック生成回路14には再生コントロール信号CTL′や同期コードが供給され、これより再生コントロール信号CTL′に同期したクロックCLK、水平および垂直駆動パルスHD、VDが出力される。これらはタイミング発生回路15に供給されるが、このタイミング発生回路15にはさらに回転ドラム20に取り付けられた周波数発電機12からのパルス信号(FG信号)も供給され、回転ドラム20の回転位相を検出できるようになっている。
【0042】
タイミング発生回路15で生成されたライトパルスWPはライトアドレス発生回路5に供給され、そのアドレスデータで内符号によるエラー訂正処理されたディジタルビデオ信号がライトされる。またリードパルスRPがリードアドレス発生回路6に供給されてそのリードアドレスに基づいてディジタルビデオ信号がリードされる。リードタイミングについては後述する。
【0043】
メモリ4に対するライト方向は横方向であるが、リード方向は縦方向である。この縦方向からリードされたディジタルビデオ信号が第2のエラー訂正用デコーダ136に供給される。このデコーダ136で外符号によるエラー訂正処理が行われる。
【0044】
エラー訂正処理されたディジタル再生信号は読み出し方向を縦方向から横方向に変換するためのメモリ(バッファメモリ)8にライトされる。このメモリ8にも同様なライトアドレス発生回路9とリードアドレス発生回路10が設けられ、ライトされたディジタルビデオ信号を所定のリードタイミングをもってリードするようにしている。
【0045】
さて、コントロール信号CTL′を図3Cのように4/3フィールドだけ進相させると回転ドラム20のドラムロックが外れないことは前述した。しかし、これではディジタル再生信号PBoのカラーフレーム位相が1フィールド遅れるため、図3AおよびDのように内部基準信号REFのカラーフレーム位相と合わないまま出力されることも前述した。
【0046】
進相したコントロール信号CTL′を使用すると図3Dに示すようなディジタル再生信号PBaが再生ヘッドPより得られ、デコーダ123でチャネル変換すると同図Eのようにt1(=2/3フィールド)遅れで1フィールド3セグメント構成のディジタル再生信号PBbが得られる。
【0047】
このディジタル再生信号PBbが内符号用のデコーダ125に与えられ、エラー訂正処理されてt2後に出力(上述したメモリ4の出力)される(図3F)。t2遅れで出力されたこのディジタル再生信号PBcは外符号用のデコーダ136に供給され、ここで再びエラー訂正処理されるので、さらにt3だけ遅延されて出力される(図3G)。t3遅れで出力されたこのディジタル再生信号PBdは逆ビット・レート・リダクション回路137に供給され、t4後つまり1フィールド遅れで伸張されたディジタル再生信号PBoが出力される(図3H)。
【0048】
最終的に得られるこのディジタル再生信号PBoのカラーフレーム位相が内部基準信号REFのカラーフレーム位相と同じになるためには、図3A、Hからも明らかなように再生ヘッドPで再生されてから逆ビット・レート・リダクション回路137までの総遅延量が1.5フレームとなればよい。デコーダ123の遅延量は2/3フィールドであり、逆ビット・レート・リダクション回路137の遅延量は1フィールドであるから、デコーダ125および136の総遅延量は4/3フィールド=4セグメントとなるように選べばよい。デコーダ125、136とも同じ遅延量に選んだ場合には、それぞれで2/3フィールド分(=t2=t3=2セグメント)遅延させればよい。
【0049】
そこで、デコーダ125と136にそれぞれ与えられる図2に示すリードパルスRPは、ライト開始タイミングから2/3フィールドの時間差を持たせる。つまり2/3フィールド遅延させてそれぞれのメモリ4,7よりディジタル再生信号PBc、PBdが読み出されることになる。
【0050】
このようにコントロール信号CTL′の位相を4/3フィールド進相させるとと共に、第1および第2のエラー訂正用デコーダ125,136に設けられたメモリ4,7を利用してディジタル再生信号PBc、PBdを2/3フィールド分づつ遅延させることによって、最終的に出力されるディジタル再生信号PBoのカラーフレーム位相を内部基準信号REFのカラーフレーム位相と一致させることができる。
【0051】
上述したメモリ4の容量は、525本/60HzでNTSC方式によるビデオ信号の場合には、1トラック2ECCブロック構成となり、1ECCブロックは180×106バイト構成であるため、4Mバイトのメモリで十分である。他方のメモリ7の容量はほぼ2Mバイトのメモリで十分であるが、後述するようにNTSC方式とは別のテレビション形式のビデオ信号も同時に取り扱うことを考慮すると、メモリ7の容量も4Mバイトのものが使用される。
【0052】
上述した例では、入力ビデオ信号としてカラーフレームシーケンスとして2フレーム完結型のNTSC方式のビデオ信号を例示したが、この発明ではこれ以外のテレビション方式のビデオ信号でも取り扱うことができる。
【0053】
例えばPAL方式のテレビション信号は周知のようにそのカラーフレームは4フレーム=8フィールドシーケンスであるから、4フレームでカラーフレーム位相が一巡する。そのため、図4のようにサーボ信号SCは同図Bのように8フィールドシーケンスとなり、そのときのコントロール信号CTLは同図Cのようなデューティーとなされている。
【0054】
このようなサーボ信号SCおよびコントロール信号CTLを使用して入力ビデオ信号であるディジタル記録信号を記録すると同図D以下のようなタイミングチャートとなる。この図は図8と殆ど同じであるので対応する部分には同一符号を付し、その説明は割愛する。ただし、図4では再生ヘッドPで再生されたディジタル再生信号PBaについては図示されていない。
【0055】
その詳細は割愛するとして、再生モードでは8/3フィールド分だけコントロール信号CTLを遅延(遅相)させると、回転ドラム20の回転位相を変えずにドラムロックをとることができる。そしてそうした場合には、図4および図5に示すようにディジタル再生信号PBaから丁度1.5フレーム遅れた時点がカラーフレームのゼロ位相(第1フィールド目)となるから、このゼロ位相にカラーフレームを合わせられるように上述したメモリ4および7の遅延時間(リード開始時間)が定められる。図ではそれぞれ2/3フィールド(=2セグメント)分だけ遅延させてディジタル再生信号PBc、PBd(図5F、G、H)を読み出すことによって、逆ビット・レート・リダクション回路137からは同図Iに示すように内部基準信号REFのカラーフレーム位相に同期したディジタル再生信号PBoが得られる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明ではドラムサーボ用のコントロール信号を進相若しくは遅相させると共に、2つのECCデコーダでの読み出し遅延時間を選ぶことによって内部基準信号のカラーフレーム位相に同期したディジタル再生信号が得られるようにしたものである。
【0057】
したがってこの発明では記録時と再生時とで回転ドラムの回転位相を変えることなく処理できることに加え、特にハードウエアを増やさないでも既存のメモリを利用して信号を遅延させることができる特徴を有する。
【0058】
したがってこの発明に係るディジタル磁気記録再生装置では、ハンディータイプのディジタルVTRなどに適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るディジタル磁気記録再生装置の一実施態様を示す系統図である。
【図2】図1の要部の系統図である。
【図3】NTSC方式におけるカラーフレーム位相の同期化を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図4】PAL方式におけるカラーフレーム位相の同期化を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図5】同じく、PAL方式におけるカラーフレーム位相の同期化を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図6】ディジタル磁気記録再生装置に適用される回転ドラムの一例を示す構成図である。
【図7】そのときのテープパターンを示す図である。
【図8】NTSC方式におけるカラーフレーム位相の同期化を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【図9】同じくカラーフレーム位相の同期化を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
10・・・ディジタルVTR、106・・・ビット・レート・リダクション回路、107、113、117・・・エラー訂正用エンコーダ、125,130,136・・・エラー訂正用デコーダ、137・・・逆ビット・レート・リダクション回路、142・・・コントロール信号生成回路、121・・・磁気テープ

Claims (3)

  1. 内部基準信号に基づいて生成されたコントロール信号に同期して圧縮ディジタル信号の記録再生が行われるディジタル磁気記録再生装置において、
    上記圧縮ディジタル信号の再生時、回転ヘッドのロックを保持した状態で上記コントロール信号の位相を進相若しくは遅相させるコントロール信号生成部と、
    再生された上記圧縮ディジタル信号に対して第1のエラー訂正処理を行う第1のエラー訂正用デコーダと、
    上記第1のエラー訂正処理が行われた上記圧縮ディジタル信号に対して第2のエラー訂正処理を行う第2のエラー訂正用デコーダを有し、
    上記第1および第2のエラー訂正用デコーダでは、上記出力する圧縮ディジタル信号をそれぞれ遅延させて、上記内部基準信号とカラーフレーム位相が同期した再生出力信号が得られるようにした
    ことを特徴とするディジタル磁気記録再生装置。
  2. 第1および第2のエラー訂正用デコーダに設けられたメモリのリードタイミングをそれぞれ調整して、上記圧縮ディジタル信号を所定時間遅延させることによってカラーフレーム位相の合った再生出力信号が出力されるようになされたことを特徴とする請求項1記載のディジタル磁気記録再生装置。
  3. 上記圧縮ディジタル信号はNTSC方式若しくはPAL方式のテレビション信号であることを特徴とする請求項1記載のディジタル磁気記録再生装置。
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