JP4879323B2 - 誤り訂正復号装置および再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誤り訂正符号の復号技術に関し、特に外符号と内符号との組み合わせにより構成される連接符号や積符号の復号技術に関する。
誤り訂正技術は、信頼性の高い通信システムや情報記録システムの実現のために必須の技術である。連接符号や積符号は、2種類の符号(外符号と内符号)の組み合わせにより構成される符号であり、たとえば、外符号としてRS符号(リードソロモン符号:Reed-Solomon code)やBCH符号(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem code)が広く使用され、内符号としては、畳み込み符号、ターボ符号あるいはLDPC符号(低密度パリティ検査符号:Low Density Parity Check code)が広く使用されている。特にターボ符号とLDPC符号は、シャノン限界に迫る性能を実現する誤り訂正符号として注目されている。LDPC符号とその復号法については、たとえば、特許文献1(特開2006−279396号公報)に開示されている。
また、前述の誤り訂正符号について誤り検出能力の高い復号アルゴリズムの研究がなされている。光ディスクやHD(ハードディスク)などの記録媒体から読み出された信号には、ランダム誤りだけでなく、当該記録媒体の損傷や再生装置の機械的動作に起因してバースト誤りが発生しやすい。バースト誤りを高精度に検出するための復号アルゴリズムは、たとえば、特許文献2(特開2004−127408号公報)や特許文献3(特開2005−166089号公報)に開示されている。しかしながら、復号アルゴリズムの誤り検出率が高いほどにその復号処理に時間がかかり、スループットの低下を招きやすいという問題がある。
特開2006−279396号公報 特開2004−127408号公報 特開2005−166089号公報
上記に鑑みて本発明の第1の目的は、極めて高い誤り訂正能力を実現し得る誤り訂正復号装置および再生装置を提供することである。本発明の第2の目的は、高い誤り訂正能力を実現しつつスループットをも向上させ得る誤り訂正復号装置および再生装置を提供することである。
第1の態様による誤り訂正復号装置は、第1の誤り訂正用の外符号と第2の誤り訂正用の内符号との組み合わせにより構成された符号化データに誤り訂正復号を施す復号装置であって、前記符号化データを復調して尤度情報値のデータ系列を生成する復調器と、前記尤度情報値のデータ系列を一時的に記憶するメモリ回路と、前記メモリ回路から読み出された尤度情報値のデータ系列に基づいて前記第2の誤り訂正のための繰り返し復号を実行して硬判定値系列を生成する第2誤り訂正復号器と、前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行することにより前記硬判定値系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表すイレージャフラグを生成する第1誤り訂正復号器と、を備え、前記第2誤り訂正復号器は、前記イレージャフラグに応じて、前記メモリ回路から前記尤度情報値のデータ系列を再度読み出し、当該再度読み出されたデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応しない尤度情報値と、当該再度読み出されたデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応する尤度情報値を無効にする所定値とに基づいて前記繰り返し復号を実行することを特徴とする。
本発明の第2の態様による誤り訂正復号装置は、第1の誤り訂正用の外符号と第2の誤り訂正用の内符号との組み合わせにより構成された符号化データに誤り訂正復号を施す復号装置であって、前記符号化データを復調して尤度情報値のデータ系列を生成する復調器と、前記尤度情報値のデータ系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表す第1のイレージャフラグを生成する消失位置検出部と、前記尤度情報値のデータ系列を一時的に記憶するメモリ回路と、前記消失ビットが検出されないときは、前記メモリ回路から読み出されたデータ系列の尤度情報値に基づいて前記第2の誤り訂正のための繰り返し復号を実行して硬判定値系列を生成する第2誤り訂正復号器と、前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行する第1誤り訂正復号器と、を備え、前記消失ビットが検出されたときは、前記第2誤り訂正復号器は、前記メモリ回路から読み出された尤度情報値のデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応しない尤度情報値と、当該読み出された尤度情報値のデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応する尤度情報値を無効にする所定値とに基づいて前記繰り返し復号を実行することを特徴とする。
本発明の第3の態様による再生装置は、第1の誤り訂正用の外符号と第2の誤り訂正用の内符号との組み合わせにより構成された符号化データを記録媒体から読み出し、当該読み出された符号化データに誤り訂正復号を施す再生装置であって、前記記録媒体を駆動して当該記録媒体から前記符号化データを読み出すドライバ部と、当該読み出された符号化データを復調して尤度情報値のデータ系列を生成する復調器と、前記尤度情報値のデータ系列を一時的に記憶するメモリ回路と、前記メモリ回路から読み出された尤度情報値のデータ系列に基づいて前記第2の誤り訂正のための繰り返し復号を実行して硬判定値系列を生成する第2誤り訂正復号器と、前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行することにより前記硬判定値系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表すイレージャフラグを生成する第1誤り訂正復号器と、を備え、前記第2誤り訂正復号器は、前記イレージャフラグに応じて、前記メモリ回路から前記尤度情報値のデータ系列を再度読み出し、当該再度読み出されたデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応しない尤度情報値と、当該再度読み出されたデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応する尤度情報値を無効にする所定値とに基づいて前記繰り返し復号を実行することを特徴とする。
本発明の第4の態様による再生装置は、第1の誤り訂正用の外符号と第2の誤り訂正用の内符号との組み合わせにより構成された符号化データを記録媒体から読み出し、当該読み出された符号化データに誤り訂正復号を施す再生装置であって、前記記録媒体を駆動して当該記録媒体から前記符号化データを読み出すドライバ部と、前記符号化データを復調して尤度情報値のデータ系列を生成する復調器と、前記尤度情報値のデータ系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表す第1のイレージャフラグを生成する消失位置検出部と、前記尤度情報値のデータ系列を一時的に記憶するメモリ回路と、前記消失ビットが検出されないときは、前記メモリ回路から読み出されたデータ系列の尤度情報値に基づいて前記第2の誤り訂正のための繰り返し復号を実行して硬判定値系列を生成する第2誤り訂正復号器と、前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行する第1誤り訂正復号器と、を備え、前記消失ビットが検出されたときは、前記第2誤り訂正復号器は、前記メモリ回路から読み出された尤度情報値のデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応しない尤度情報値と、当該読み出された尤度情報値のデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応する尤度情報値を無効にする所定値とに基づいて前記繰り返し復号を実行することを特徴とする。
図1は、本発明の第1実施例である記録再生装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図2(A)および図2(B)は、符号化データの誤り訂正符号フォーマットの例を示す図である。 図3は、符号化データの誤り訂正符号フォーマットの他の例を示す図である。 図4は、第1実施例に係る誤り訂正復号部の構成を示すブロック図である。 図5は、第1実施例の変形例に係る誤り訂正復号部の構成を示すブロック図である。 図6は、第1実施例に係る誤り訂正復号部による動作手順を概略的に示すフローチャートである。 図7は、第1実施例に係る第2の誤り訂正符号の処理手順を示すフローチャートである。 図8は、サム−プロダクト復号法を説明するための図である。 図9(A)〜図9(C)は、サム−プロダクト復号法のメッセージ・パッシング・アルゴリズムを説明するための図である。 図10は、第1実施例の変形例に係る第2の誤り訂正符号の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、本発明の第2実施例である記録再生装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図12は、第2実施例に係る誤り訂正復号部の構成を示すブロック図である。 図13は、第2実施例に係る誤り訂正復号部による動作手順を概略的に示すフローチャートである。 図14は、第2実施例に係る第2の誤り訂正符号の処理手順を示すフローチャートである。 図15は、本発明の第3実施例である記録再生装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図16は、第3実施例に係る誤り訂正復号部の構成を示すブロック図である。 図17は、第3実施例に係る抽出制御部の構成の一例を示す回路図である。 図18は、第3実施例に係る抽出制御部の構成の他の例を示す回路図である。 図19は、第3実施例に係る抽出制御部の構成のさらに他の例を示す回路図である。 図20は、第3実施例に係る誤り訂正復号部による動作手順を概略的に示すフローチャートである。 図21は、本発明の第4実施例である記録再生装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図22は、第4実施例に係る誤り訂正復号部の構成を示すブロック図である。 図23は、第4実施例に係る誤り訂正復号部による動作手順を概略的に示すフローチャートである。 図24は、本発明の第5実施例である記録再生装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 図25は、第5実施例に係る誤り訂正復号部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E 記録再生装置
2 記録媒体
3 ドライバ部
11 第1誤り訂正符号化器
12 第2誤り訂正符号化器
21,21P SISO復調器(軟入力軟出力復調器)
22A,22B,22C,22D,22E 誤り訂正復号部
23,43 SP変換器(シリアル−パラレル変換器)
24 メモリ回路
25 選択回路
26 第2誤り訂正復号器
27 第1誤り訂正復号器
40 消失位置検出部
41 抽出制御部
42 ゲート回路
44 誤り訂正復号器
44s 復号状態判定部
70 選択回路
発明を実施するための形態
以下、本発明の種々の実施例について説明する。
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例である記録再生装置1Aの概略構成を示す機能ブロック図である。この記録再生装置1Aは、記録媒体2に入力データ(ユーザーデータ)Dinを記録する機能並びに記録媒体2から記録データDoutを再生する機能を有している。記録媒体2としては、たとえば、CD(Compact Disc),DVD(Digital Versatile Disc),BD(Blu-ray Disc)もしくはAOD(Advanced Optical Disc)などの光ディスクであったり、ホログラフィックメモリ,強誘電体プローブメモリあるいはHD(ハードディスク)であればよく、特に制限されるものではない。なお、以下に説明する誤り訂正復号技術は、記録再生装置の分野だけでなく、誤り訂正復号を必要とするいずれの分野にも適用することができる。
記録再生装置1Aは、誤り訂正符号化部10、変調器13およびデータ付加部14を有する。誤り訂正符号化部10は、第1誤り訂正符号化器11と第2誤り訂正符号化器12を含む。誤り訂正符号化部10には、CRC符号(巡回冗長検査符号:Cyclic Redundancy Check code)が付加された入力データDinが供給される。第1誤り訂正符号化器11は、BCH符号あるいはRS符号(リードソロモン符号)などの代数的誤り訂正符号である外符号を生成し、当該外符号を入力データDinに付加する。第2誤り訂正符号化器12は、第1誤り訂正符号化器11の出力系列に基づいて、内符号であるLDPC符号からなる符号語の系列を生成する。ここで、第1誤り訂正符号化器11の出力にインターリーブを施すインターリーバを第1誤り訂正符号化器11と第2誤り訂正符号化器12との間に介在させ、前記インターリーバによりインターリーブされた信号の順序を元に戻すデインターリーブを行うデインターリーバを第2誤り訂正復号器26と第1誤り訂正復号器27との間に介在させてもよい。あるいは、第2誤り訂正符号化器12と変調器13との間にインターリーバを介在させ、前記インターリーバによりインターリーブされた信号の順序を元に戻すデインターリーブを行うデインターリーバを復調器21とメモリ回路24との間に介在させてもよい。なお、インターリーブは、復号時に、バースト誤り(連続的に発生するエラー)のランダム誤りへの変換を可能にするものである。
変調器13は、記録媒体2の規格に対応した記録変調方式により、第2誤り訂正符号化器12から供給される符号語系列を変調する。たとえば、記録媒体2が光ディスクである場合には、変調器13は、公知のRLL(Run-Length Limited)変調を実行することができ、記録媒体2がホログラムメモリである場合には、変調器13は、公知の2−4変調などの2次元変調を実行することができる。データ付加部14は、変調器13から供給された変調信号に同期検出用パターンを付加しあるいは位置補正用マーカーを挿入して記録信号を生成し、当該記録信号をドライバ部3に転送する。ドライバ部3は、当該転送された記録信号を記録媒体2に書き込むこととなる。
図2(A),図2(B)および図3は、それぞれ、誤り訂正符号化部10で生成され得る符号化データの誤り訂正符号フォーマットの例を概略的に示す図である。図2(A)に示される誤り訂正符号フォーマットでは、符号化データは、b1行×a3列のユーザーデータからなるデータブロックと、b1行×(a2−a3)列の外符号(RS符号)系列からなる外符号ブロックと、b1行×(a1−a2)列の内符号(LDPC符号)系列からなる内符号ブロックとで構成される。これらデータブロックと外符号ブロックと内符号ブロックとは直列的に配置されており、データブロックは第0列〜第(a3−1)列の領域に、外符号ブロックは第a3列〜第(a2−1)列の領域に、内符号ブロックは第a2列〜第(a1−1)列の領域に、それぞれ配置される。
図2(B)に示される誤り訂正符号フォーマットでは、符号化データは、d2行×c2列のユーザーデータからなるデータブロックと、d2行×(c1−c2)列の外符号(RS符号)系列からなる外符号ブロックと、(d2−d1)行×c1列の内符号(LDPC符号)系列からなる内符号ブロックとで構成される。これらデータブロックと外符号ブロックとは直列的に配置され、内符号ブロックは、データブロックおよび外符号ブロックと並列に配置されており、データブロックは第0行〜第(d2−1)行且つ第0列〜第(c2−1)列の領域に、外符号ブロックは第0行〜第(d2−1)行且つ第c2列〜第(c1−1)列の領域に、内符号ブロックは第d2行〜第(d1−1)行且つ第0列〜第(c1−1)列の領域に、それぞれ配置される。
図3に示される誤り訂正符号フォーマットは、f1行×e1列の符号ブロックがg1個に亘って3次元的に配列されたフォーマットである。第0番〜第(g2−1)番の符号ブロックの各々は、f2行×e2列のユーザーデータからなるデータブロックと、f2行×(e1−e2)列の外符号(RS符号)系列からなる第1外符号ブロックと、(f1−f2)行×e1列の外符号(RS符号)系列からなる第2外符号ブロックとで構成される。第1外符号ブロックと第2外符号ブロックとで積符号が構成される。データブロックは第0行〜第(f2−1)行且つ第0列〜第(e2−1)列の領域に、第1外符号ブロックは第0行〜第(f2−1)行且つ第e2列〜第(e1−1)列の領域に、第2外符号ブロックは第f2行〜第(f1−1)行且つ第0列〜第(e1−1)列の領域に、それぞれ配置される。残る第g2番〜第(g1−1)番の符号ブロックの各々は、内符号(LDPC符号)系列のみからなる。
図1に示されるように、記録再生装置1Aは、記録媒体2から記録データDoutを再生する機能ブロックとして、ドライバ部3、付加データ検出部20、SISO復調器(軟入力軟出力復調器)21および誤り訂正復号部22Aを有する。誤り訂正復号部22Aは、メモリ回路24、選択回路25、第2誤り訂正復号器26および第1誤り訂正復号器27を含む。上述の如く、第1誤り訂正符号化器11と第2誤り訂正符号化器12との間にインターリーバが設けられている場合、インターリーブされている復調信号の配列を元の配列に戻すデインターリーバが、第2誤り訂正復号器26と第1誤り訂正復号器27との間に設けられる。
付加データ検出部20は、ドライバ部3から供給された再生信号をA/D変換して再生サンプル値系列を生成する。また、付加データ検出部20は、再生サンプル値系列から上記の同期検出用パターンあるいは位置補正用マーカーを検出し、これら同期検出用パターンあるいは位置補正用マーカーを用いて再生サンプル値系列に同期処理および幾何補正などの前処理を施す。付加データ検出部20は、前処理を施された再生サンプル値系列から変調サンプル値系列を抽出し、当該抽出された変調サンプル値系列をSISO復調器21に供給する。
SISO復調器21は、各変調サンプル値についての確からさ(likelihood)を表す事前情報として対数尤度比(Log Likelihood Ratio)の系列からなる尤度情報Ldを生成し、当該尤度情報Ldを誤り訂正復号部22Aに与える。SISO復調器21の機能は、たとえば、公知のBCJR(Bahl-Cocke-Jelinek-Raviv)アルゴリズムを用いて実現できる。BCJRアルゴリズムの詳細は、たとえば「L.R. Bahl, J. Cocke, F. Jelinek and J. Raviv, "Opti-mal decoding of linear codes for minimizing symbol error rate," IEEE Trans. IT, Vol.20, 1974.」の非特許文献に記載されている。
誤り訂正復号部22Aでは、メモリ回路24は、SISO復調器21で生成された尤度情報Ldを一時的に記憶する。メモリ回路24から出力された尤度情報Ldは、選択回路25を介して第2誤り訂正復号器26に供給される。第2誤り訂正復号器26は、LDPC符号に対する復号アルゴリズムに従って、尤度情報Ldに基づいて符号語の系列を推定して硬判定値(二値の系列)の系列を第1誤り訂正復号器27に供給する。本実施例では、好ましい復号アルゴリズムとして公知のサム−プロダクト復号法を採用するが、これに限定されるものではない。サム−プロダクト復号法は、後述する通り、いわゆる繰り返し復号(反復型復号)を行う。
なお、一般にターボ符号化は、並列に連接された2つの符号化器により実行される。ターボ復号は、それら符号化器にそれぞれ対応する2つの軟入力軟出力復号器の間で尤度情報(外部対数尤度)をやり取りすることで実行される。このため、ターボ復号も繰り返し復号を行うものである。本実施例では、第2誤り訂正符号化器12は、LDPC符号化方式を採用し、第2誤り訂正復号器26は、サム−プロダクト復号法に従って推定語系列を生成するが、これに限定されるものではない。繰り返し復号を実行して推定語系列を生成し得るのであれば、第2誤り訂正復号器26は、ターボ復号その他の繰り返し復号(反復型復号)を行う復号器であってよい。
第1誤り訂正復号器27は、第2誤り訂正復号器26から供給された硬判定値系列に対して代数的な誤り訂正復号を実行し、所定ビットからなるシンボル単位で消失ビット(イレージャ)を検出する機能を持つ。消失ビットが検出された場合、第1誤り訂正復号器27は、当該消失ビットの位置を表すイレージャフラグErを生成しこれを選択回路25と第2誤り訂正復号器26とに供給する。かかる場合、第2誤り訂正復号器26は、イレージャフラグErに応じて、メモリ回路24から対数尤度比のデータ系列を再度読み出す。同時に、選択回路25は、イレージャフラグErに応じて、メモリ回路24から読み出されたデータ系列のうち消失ビットの位置に対応しない対数尤度比をそのまま第2誤り訂正復号器26に供給し、消失ビットの位置に対応する対数尤度比の代わりに当該対数尤度比を無効にする所定値を第2誤り訂正復号器26に供給する。
図4は、誤り訂正復号部22Aの構成の一例を示す図である。図4に示されるように、メモリ回路24には、SISO復調器21から、符号語毎にN個の対数尤度比λ,…,λが並列に供給される。各対数尤度比λ(kは1〜Nのうちの任意整数)は、軟出力値を持つ。選択回路25はN個のセレクタ28,…,28を有しており、これらセレクタ28,…,28の一方の端子D1には、それぞれ、メモリ回路24から対応する対数尤度比λ,…,λが入力されており、他方の端子D2には所定値λが入力される。また、これらセレクタ28,…,28の被制御端子には、それぞれ対応するイレージャフラグEr,…,Erが第1誤り訂正復号器27から供給される。各セレクタ28(kは1〜Nのうちの任意整数)は、イレージャフラグErの値(「0」または「1」)に応じて、対数尤度比λと当該対数尤度比λを無効にする所定値λとのいずれか一方を選択し、当該選択された値を第2誤り訂正復号器26に供給することとなる。
第2誤り訂正復号器26は、選択回路25から供給された尤度情報にサム−プロダクト復号を施して推定語e,…,eを生成し、この推定語e,…,eを第1誤り訂正復号器27に供給する。サム−プロダクト復号法の処理手順は後述する。
図4の構成では、選択回路25は、N個のセレクタ28,…,28からなるが、所定値λが「0」であり、且つ、各対数尤度比λ(kは1〜Nの任意整数)の分解能がMビットである場合には、図5に例示されるように選択回路25がN個の論理回路29〜29で構成されてもよい。図5に示されるように各対数尤度比λは、M個のビットλ[0]〜λ[M−1]からなる。各論理回路29(kは1〜Nのうちの任意整数)は、これらビットλ[0]〜λ[M−1]にそれぞれ対応するM個の論理積ゲート30〜30M−1を有している。論理回路29に属する各論理積ゲート30は、イレージャフラグErのビットを反転し、当該反転ビットと対数尤度比λのビットλ[i]とに論理積演算を施し、当該演算結果を第2誤り訂正復号器26に与える。
上記誤り訂正復号部22Aによる処理手順を図6および図7を参照しつつ以下に説明する。図6は、誤り訂正復号部22Aによる処理手順の一部を概略的に説明するためのフローチャートである。
第2誤り訂正復号器26は、選択回路25から対数尤度比λ〜λのデータを受信すると、これら対数尤度比λ〜λに基づいてLDPC復号を実行して推定語e〜eを算出する(ステップS10)。このとき、第1誤り訂正復号器27は、選択回路25に供給すべきイレージャフラグEr〜Erの値を初期値(=「0」)に設定している。このため、選択回路25は、メモリ回路24から受信した全対数尤度比λ〜λのデータをそのまま第2誤り訂正復号器26に供給する。
次に、第1誤り訂正復号器27は、推定語e〜eの系列にRS復号などの代数的な誤り訂正復号を施し、その復号結果をユーザーデータDoutとして出力する(ステップS11)。第1誤り訂正復号器27が推定語e〜eの系列中に消失ビットを検出したとき(ステップS12)、第1誤り訂正復号器27は、当該消失ビットの位置を表すイレージャフラグEr〜Erを生成してこれらイレージャフラグEr〜Erを選択回路25に供給する(ステップS13)。
イレージャフラグEr〜Erの生成(ステップS13)の後、第2誤り訂正復号器26は、メモリ回路24から消失ビットに対応する対数尤度比λ〜λを符号語単位で再度読み出す(ステップS14)。当該読み出された対数尤度比λ〜λは選択回路25に供給される。選択回路25は、イレージャフラグErの値が「0」のときには対数尤度比λを第2誤り訂正復号器26に供給し、イレージャフラグErの値が「1」のときには対数尤度比λの代わりに所定値λを第2誤り訂正復号器26に供給することとなる。そして、ステップS10に処理が戻り、第2誤り訂正復号器26はLDPC復号を実行する。その後、ステップS12で消失ビットが検出されないと判定されるまでステップS10〜S14の手順が繰り返し実行される。
ステップS12で第1誤り訂正復号器27が推定語e〜eの系列中に消失ビットを検出せず、さらにコントローラ(図示せず)により復号処理の終了が指令されなければ(ステップS15)、ステップS10に戻って第2誤り訂正復号器26はLDPC復号を続行する。他方、復号処理の終了が指令されたとき(ステップS15)、以上の復号処理は終了する。
次に、第2誤り訂正復号器26によるサム−プロダクト復号(LDPC復号)の処理手順を図7を参照しつつ以下に説明する。図7は、サム−プロダクト復号の処理手順を示すフローチャートである。
LDPC符号は、M行N列の疎なパリティ検査行列Hを用いて生成される疑似ランダム符号である。LDPC符号の復号法の1つであるサム−プロダクト復号は、パリティ検査行列Hから構成されるタナーグラフ(二部グラフ)を用いて表現されるメッセージパッシングアルゴリズムである。図8に、3行7列のパリティ検査行列Hから構成されるタナーグラフを例示する。図8に示されるように、タナーグラフは、検査行列Hの列にそれぞれ対応する変数ノード(メッセージノード)v〜vと、検査行列Hの行にそれぞれ対応する検査ノードm〜mとで構成される。タナーグラフでは、検査行列Hのi行j列目の要素が非零要素(=1)であるときに限り、j番目の変数ノードvとj番目の検査ノードmとの間が「エッジ」と称する線で結ばれる。i番目の検査ノードmに接続するエッジの数は、検査行列Hのi行目のハミング重み(行重み)に等しく、j番目の変数ノードvに接続するエッジの数は、検査行列Hのj列目のハミング重み(列重み)に等しい。サム−プロダクト復号法は、このようなタナーグラフ上でメッセージをやり取りしてシンボル単位またはビット単位の近似事後確率を計算する方法であるともいえる。
図7を参照すると、第2誤り訂正復号器26は、各符号語の対数尤度比λ〜λについて初期設定を行う(ステップS20)。ここでは、反復回数を示す変数iが「1」に設定され、検査行列Hのm行n列目の非零要素に対応する事前値(対数事前値比)βm,nが全て「0」に設定される。なお、対数尤度比λは、一般に以下の式(1)により定義される。
Figure 0004879323
ここで、xは、第2誤り訂正符号化器12(図1)で生成された元の符号語x=(x,x,…,x)のk番目の要素を表し、cは、記録媒体2から読み出された符号語c=(c,c,…,c)のk番目の要素を表す。P(B|A)は、事象Aが生起したときに事象Bが生起する条件付き確率である。
記録媒体2を含む記録系がAWGN(Additive White Gaussian Noise:加法的白色ガウス雑音)チャネルである場合には、以下の式(1a)により対数尤度比λを算出できることが知られている。
Figure 0004879323
ここで、σは、ガウス雑音の分散である。しかしながら、実際には、ガウス雑音だけでなく変調歪みやジッターなどの要因も対数尤度比λに影響を与えるため、単にAWGNチャネルのみを前提とした対数尤度比λを用いることは好ましくない。図1のSISO復調器21は、LDPC復号を誤り訂正能力を最適化すべく尤度情報Ldを生成するように設計されている。
次に、変数iが、予め設定された最大反復回数imax以下であるか否かが判定される(ステップS21)。変数iが最大反復回数imax以下である場合、ステップS22〜S25では、行番号m=1,2,…,Mの順に行処理(検査ノード処理)を実行することにより外部値αm,nが更新される。すなわち、ステップS22で行番号mが「1」に設定され、ステップS23で行番号mが検査行列Hの行数M以下であるか否かが判定される。行番号mが検査行列Hの行数M以下であれば、m行目についての行処理が実行され(ステップS24)、行番号mがインクリメントされて(ステップS25)、ステップS23の手順に戻る。
より具体的には、行番号m=1,2,…,Mの順に、検査行列Hのm行n列目の非零要素に対応する外部値(対数外部値比)αm,nを下記式(2)に従って算出することにより行処理を実行できる。
Figure 0004879323
ここで、A(m)は、検査行列Hのm行目において存在する非零要素に対応する列番号(列インデックス)の集合である。A(m)\nは、集合A(m)から要素nが除かれた集合を意味する。図8のタナーグラフでは、たとえば、A(1)={1,2,3,5}であり、A(1)\1={2,3,5}である。
上式(1)中の関数sign(x)は、次式(3)で定義される。
Figure 0004879323
また、上式(1)中の関数φ(x)は、ガラガー関数(Gallager function)と呼ばれ、次式(4)で定義される。
Figure 0004879323
タナーグラフを用いて外部値α1,1の算出方法を説明すると、図9(A)に示されるように、変数ノードv〜vにはそれぞれ対数尤度比λ〜λが与えられる。検査ノードmは、集合A(1)\1で指定される変数ノード(メッセージノード)v,v,vからエッジを介して供給されたメッセージに基づいて外部値α1,1を算出する。変数ノードvは、検査ノードmから供給された新しい外部値α1,1で古い外部値を更新する。一方、第1誤り訂正復号器27(図1)が符号語の2番目の位置のみに消失ビットを検出したとき(図6のステップS13)、イレージャフラグErの値は「1」に設定され、他のイレージャフラグEr,Er〜Erの値は「0」に設定される。このとき、図9(B)に示されるように、変数ノードvには所定値λが与えられ、他の変数ノードv,v〜vには、それぞれ、対数尤度比λ,λ〜λが与えられる。
次に、ステップS26〜S29では、列番号n=1,2,…,Nの順に列処理(メッセージノード処理)を実行することにより事前値βm,nが更新される。すなわち、ステップS26で列番号nが「1」に設定され、ステップS27で列番号nが検査行列Hの列数N以下であるか否かが判定される。列番号nが検査行列Hの列数N以下であれば、n列目についての列処理が実行され(ステップS28)、列番号nがインクリメントされて(ステップS29)、ステップS27の手順に戻る。
より具体的には、列番号n=1,2,…,Nの順に、検査行列Hのm行n列目の非零要素に対応する事前値βm,nを次式(5)に従って算出することにより列処理を実行できる。
Figure 0004879323
ここで、B(n)は、検査行列Hのn列目において存在する非零要素に対応する行番号(行インデックス)の集合である。B(n)\mは、集合B(n)から要素mが除かれた集合を意味する。図8のタナーグラフでは、たとえば、B(2)={1,2,3}であり、B(2)\3={1,2}である。タナーグラフを用いて事前値β2,3の算出手順を説明すると、図9(C)に示されるように、変数ノードvは、集合B(2)\3で指定される検査ノードm,mからエッジを介して供給されたメッセージに基づいて事前値β2,3を算出する。検査ノードmは、変数ノードvから供給された新しい事前値β2,3で古い事前値を更新する。
上記のステップS26〜S29の手順が終了した後は、硬判定により一時推定語e=(e,e,…,e)が算出される(ステップS30)。具体的には、次式(6)に従って一時推定語eを算出することができる。
Figure 0004879323
その後、検査行列Hと一時推定語e=(e,e,…,e)とを用いて次式(7)に従ってシンドロームS=H・eを算出する(ステップS31)。
Figure 0004879323
ここで、Tは、転置記号であり、eは、一時推定語を表す1行N列の行列であるベクトルe=(e,e,…,e)を転置して得られるN行1列の行列である。第2誤り訂正復号器26は、シンドロームSに非零要素が含まれていると判定すれば(ステップS32)、変数iをインクリメントして(ステップS33)、ステップS21に処理を戻す。変数iが最大反復回数imaxを超えたとき(ステップS21)、第2誤り訂正復号器26はエラーフラグの生成などのエラー処理(ステップS34)を実行して復号処理を終了する。一方、第2誤り訂正復号器26は、シンドロームSの全要素が零であると判定すれば(ステップS32)、一時推定語eを推定語として出力して復号処理を終了する。
上記行処理(ステップS24)はガラガー関数φ(x)を使用しているが、ガラガー関数の値を算出するためのハードウェア設計は容易ではない。このため、関数値を記憶したルックアップテーブル(LUT)を使用するのが現実的であるが、LUTは多大なメモリ容量を必要とする。そこで、少ないメモリ容量で簡易的な行処理を実行したい場合、ガラガー関数φ(x)を近似することが望ましい。次の近似式(7a),(7b)に従って外部値αm,nの近似値を算出できる。
Figure 0004879323
式(7a)において、Aは、非零の正規化定数であり、cは、任意の定数である。式(7b)においては、Bは、オフセット定数である。
上記の通り、LDPC符号の復号アルゴリズム(サム−プロダクト復号法)では、消失ビットの正確な位置を検出することができないが、RS復号などの代数的誤り訂正復号では、消失ビットの正確な位置を検出することが可能である。第1実施例に係る誤り訂正復号部22Aでは、第2誤り訂正復号器26は、消失ビットの正確な位置を表すイレージャフラグErを用いて、信頼度の低い尤度情報Ldを使用せずに繰り返し復号を実行するので、従来技術と比べると、ランダム誤りおよびバースト誤りを訂正する能力が極めて高い誤り訂正復号を実現することができる。また、従来技術では訂正不可能なデータ系列に対しても高精度の誤り訂正が可能である。
次に、上記第1実施例の変形例に係る復号アルゴリズムを以下に説明する。図10は、第2誤り訂正復号器26による復号処理の手順を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、図7に示したステップS20〜S33を有するとともに、ステップS20の前段にステップS18,S19を追加したことに特徴がある。
図10を参照すると、ステップS18では、第2誤り訂正復号器26は、現在の復号処理がメモリ回路24から1回目に読み出された対数尤度比λ〜λについての最初の処理であるか否かを判定する。第2誤り訂正復号器26は、現在の復号処理が最初の処理である旨判定したとき(ステップS18)、硬判定により一時推定語e=(e,e,…,e)を生成して当該一時推定語eをそのまま第1誤り訂正復号器27に供給する(ステップS19)。このため、最初の復号処理を行う場合には、通常のLDPC復号手順(ステップS20〜S33)がスキップされる。ステップS18の硬判定では、全ての外部値αm,nを零として上式(6)に従って一時推定語eを算出することができる。
かかる場合、第1誤り訂正復号器27は、第2誤り訂正復号器26から供給される一時推定語e〜eの系列に対して誤り訂正復号を実行する(図6のステップS11)。一時推定語e〜eの系列中に消失ビットが検出されず(ステップS12)、さらにコントローラ(図示せず)により復号処理の終了が指令されなければ(ステップS15)、ステップS10に戻って第2誤り訂正復号器26がLDPC復号を続行する。
一方、第1誤り訂正復号器27が一時推定語e〜eの系列中に消失ビットを検出したとき(ステップS12)、第1誤り訂正復号器27は、イレージャフラグEr〜Erを生成する(ステップS13)。次に、第2誤り訂正復号器26は、メモリ回路24から対数尤度比λ〜λを符号語単位で再度読み出す(図6のステップS14)。当該読み出された対数尤度比λ〜λは選択回路25に供給される。選択回路25は、イレージャフラグErの値が「0」のときには対数尤度比λを第2誤り訂正復号器26に供給し、イレージャフラグErの値が「1」のときには対数尤度比λの代わりに所定値λを第2誤り訂正復号器26に供給する。
その後、ステップS10に処理が戻り、第2誤り訂正復号器26はLDPC復号(図10)を実行する。このとき、第2誤り訂正復号器26は、再度読み出された対数尤度比λ〜λについて現在の復号処理は最初の処理ではない旨判定し(ステップS18)、その後、ステップS20〜S33の手順を実行することとなる。
上記の通り、第2誤り訂正復号器26は、各符号語について最初の復号処理を行う場合には、通常のLDPC復号手順(ステップS20〜S33)をスキップするので、第2誤り訂正復号器26は、第1誤り訂正復号器27にイレージャフラグEr〜Erを短時間で生成させることができる。したがって、処理時間が短縮化され、スループットの向上が可能になる。
<第2実施例>
次に、本発明の第2実施例について説明する。図11は、第2実施例である記録再生装置1Bの概略構成を示す機能ブロック図である。記録再生装置1Bは、誤り訂正復号部22Bの構成を除いて、第1実施例の記録再生装置1A(図1)と同じ構成を有している。誤り訂正復号部22Bは、メモリ回路24、選択回路25、第2誤り訂正復号器26Bおよび第1誤り訂正復号器27Bを含む。誤り訂正復号部22Bのメモリ回路24および選択回路25の構成は、第1実施例の誤り訂正復号部22Aのメモリ回路24および選択回路25の構成と同じである。
図12は、第2実施例の誤り訂正復号部22Bの構成の一例を示す図である。図12に示されるように、メモリ回路24には、SISO復調器21から、符号語毎にN個の対数尤度比λ,…,λが供給される。選択回路25は、図4に示した選択回路25と同じ構成を有している。なお、所定値λを「0」とする場合には、図12に示した選択回路25の構成の代わりに、図5に示したようなN個の論理回路29〜29を使用してもよい。
第2誤り訂正復号器26Bは、第1実施例の第2誤り訂正復号器26(図5)と同様に、LDPC符号に対する復号アルゴリズムに従って、尤度情報Ldに基づいて符号語の系列を推定して硬判定値e,e,…,eを生成しこれらを第1誤り訂正復号器27Bに供給する。
第1誤り訂正復号器27Bは、第1実施例の第1誤り訂正復号器27(図4)と同様に、硬判定値e,e,…,eの系列に対して代数的な誤り訂正復号を実行し、所定ビットからなるシンボル単位で消失ビット(イレージャ)を検出する機能を持つ。第1誤り訂正復号器27Bは、消失ビットを検出したときにイレージャフラグErを生成するとともに、復号処理を実行したことを示す値(=1)を持つ状態フラグFrsを生成する。この状態フラグFrsは第2誤り訂正復号器26Bに供給される。
消失ビットが検出されたとき、第2誤り訂正復号器26Bは、第1誤り訂正復号器27Bから供給されたイレージャフラグEr〜Erに応じて、メモリ回路24から対数尤度比λ〜λを再度読み出す。同時に、選択回路25は、イレージャフラグEr〜Erに応じて、メモリ回路24から読み出された対数尤度比λ〜λのうち消失ビットの位置に対応しない対数尤度比λをそのまま第2誤り訂正復号器26Bに供給し、消失ビットの位置に対応する対数尤度比λの代わりに当該対数尤度比λを無効にする所定値λを第2誤り訂正復号器26Bに供給する。
上記誤り訂正復号部22Bによる処理手順を図13および図14を参照しつつ以下に説明する。図13は、誤り訂正復号部22Bによる処理手順の一部を概略的に説明するためのフローチャートであり、図14は、図13のステップS10Bで実行される第2の誤り訂正復号(LDPC復号)の処理手順を示すフローチャートである。
最初に、第1誤り訂正復号器27Bは状態フラグFrsを初期化して状態フラグFrsを「1」以外の値に設定する(ステップS9)。第2誤り訂正復号器26Bは、メモリ回路24から選択回路25を介して対数尤度比λ〜λのデータ(1回目に読み出されたデータ)を受信すると、これら対数尤度比λ〜λに基づいてLDPC復号を実行して一時推定語e〜eを算出する(ステップS10B)。このとき、第1誤り訂正復号器27Bは、選択回路25に供給すべきイレージャフラグEr〜Erの値を初期値(=「0」)に設定している。このため、選択回路25は、選択回路25から受信した全対数尤度比λ〜λのデータをそのまま第2誤り訂正復号器26Bに供給する。
かかる場合、図14を参照すると、第2誤り訂正復号器26Bは、状態フラグFrsの値が「1」以外の値であると判定する(ステップS40)。続けて、図7に示したLDPC復号(ステップS20〜S34)と同じ手順が実行される。ステップS32において、第2誤り訂正復号器26BがシンドロームSに非零要素が含まれていると判定すれば、変数iをインクリメントし(ステップS33)、その後、変数iが所定の制限回数imin(たとえば1〜2回)に一致するか否かを判定する(ステップS41)。変数iが制限回数iminに一致したと判定すれば、第2誤り訂正復号器26Bは一時推定語e=(e,…,e)を出力する。他方、変数iが制限回数iminに一致しないと判定すれば、第2誤り訂正復号器26Bは、ステップS21に処理を戻すこととなる。
よって、反復回数iが制限回数iminに達する前に、シンドロームSの全要素が零になれば(ステップS32)、第2誤り訂正復号器26Bは推定語e=(e,…,e)を出力し、また、シンドロームSの全要素が零になる前に反復回数iが制限回数iminに達すれば、第2誤り訂正復号器26Bは一時推定語e=(e,…,e)を出力する。制限回数iminは、ユーザーにより任意の値に設定可能である。
次に、図13のフローチャートに戻り、第1の誤り訂正復号が実行される(ステップS11)。すなわち、第1誤り訂正復号器27Bは、第2誤り訂正復号器26Bから供給された一時推定語または推定語である硬判定値の系列にRS復号などの代数的な誤り訂正復号を施し、その復号結果をユーザーデータDoutとして出力する。第1誤り訂正復号器27Bが硬判定値系列中に消失ビットを検出したとき(ステップS12)、第1誤り訂正復号器27Bは、当該消失ビットの位置を表すイレージャフラグEr〜Erを生成してこれらイレージャフラグEr〜Erを選択回路25に供給する(ステップS13)。さらに、第1誤り訂正復号器27Bは状態フラグFrsの値を「1」に設定する(ステップS13B)。
状態フラグFrsの設定(ステップS13B)の後、第2誤り訂正復号器26Bは、メモリ回路24から消失ビットに対応する対数尤度比λ〜λを符号語単位で再度読み出す(ステップS14)。当該読み出された対数尤度比λ〜λのデータ(2回目に読み出されたデータ)は、選択回路25に供給される。選択回路25は、イレージャフラグErの値が「0」のときには対数尤度比λを第2誤り訂正復号器26Bに供給し、イレージャフラグErの値が「1」のときには対数尤度比λの代わりに所定値λを第2誤り訂正復号器26Bに供給することとなる。そして、ステップS10Bに処理が戻り、第2誤り訂正復号器26BはLDPC復号を実行する。
かかる場合、図14を参照すると、第2誤り訂正復号器26Bは、状態フラグFrsの値が「1」であると判定する(ステップS40)。このとき、ステップS20の初期設定がスキップされ、図7に示したLDPC復号(ステップS21〜S34)と同じ手順が実行される。ステップS32において、第2誤り訂正復号器26BがシンドロームSに非零要素が含まれていると判定すれば(ステップS32)、変数iをインクリメントし(ステップS33)、その後、変数iが制限回数iminに一致しないと判定する(ステップS41)ので、第2誤り訂正復号器26Bは、ステップS21に手順を戻す。そして、変数iが最大反復回数imaxを超えるか、あるいは、シンドロームSの全要素が零になるとの判定(ステップS21,S32)がなされるまで、復号処理が繰り返し実行される。
その後、図13のフローチャートに戻り、ステップS12で消失ビットが検出されないと判定されるまでステップS10B〜S14の手順が繰り返し実行される。ステップS12で第1誤り訂正復号器27Bが硬判定値e〜eの系列中に消失ビットを検出せず、さらにコントローラ(図示せず)により復号処理の終了が指令されなければ(ステップS15)、ステップS9に戻って第2誤り訂正復号器26BがLDPC復号を続行する。他方、復号処理の終了が指令されたとき(ステップS15)、以上の復号処理は終了する。
上記の通り、第2誤り訂正復号器26Bは、メモリ回路24から1回目に読み出された対数尤度比λ〜λに対しては、シンドロームSの全要素が零にならない場合(図14のステップS32)であっても反復回数iが制限回数iminに達する前に一時推定語を出力する(ステップS41)。このため、第2誤り訂正復号器26Bは、第1誤り訂正復号器27BにイレージャフラグEr〜Erを短時間で生成させることができる。したがって、処理時間が短縮化され、スループットの向上が可能になる。
<第3実施例>
次に、本発明の第3実施例について説明する。図15は、第3実施例である記録再生装置1Cの概略構成を示す機能ブロック図である。記録再生装置1Cは、SISO復調器21Pおよび誤り訂正復号部22Cを除いて、第1実施例の記録再生装置1A(図1)と同じ構成を有している。第1実施例のSISO復調器21は尤度情報Ldをパラレルデータとして出力するが、第3実施例のSISO復調器21Pは、尤度情報Ldをシリアルデータとして出力する。
誤り訂正復号部22Cは、SP変換器(シリアル−パラレル変換器)23、メモリ回路24、選択回路25、第2誤り訂正復号器26、第1誤り訂正復号器27Cおよび消失位置検出部40を有する。図15のメモリ回路24、選択回路25および第2誤り訂正復号器26の構成は、第1実施例の誤り訂正復号部22Aのメモリ回路24、選択回路25および第2誤り訂正復号器26の構成と同じである。第1誤り訂正復号器27Cは、イレージャフラグErを生成する機能を持たない点を除いて、第1実施例の第1誤り訂正復号器27(図1)と同じ復号機能を持つ。
消失位置検出部40は、尤度情報Ldの系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表すイレージャフラグEaを生成する。選択回路25は、イレージャフラグEaに応じて、メモリ回路24から読み出されたデータ系列のうち消失ビットの位置に対応しない対数尤度比をそのまま第2誤り訂正復号器26に供給し、消失ビットの位置に対応する対数尤度比の代わりに当該対数尤度比を無効にする所定値を第2誤り訂正復号器26に供給する。
図16は、第3実施例の誤り訂正復号部22Cの構成の一例を示す図である。SP変換器23には、SISO復調器21Pから尤度情報Ldのシリアルデータが供給される。図16に示されるように、SP変換器23は、尤度情報Ldのシリアルデータを、符号語単位のN個の対数尤度比λ〜λを表すパラレルデータに変換し、メモリ回路24に供給する。選択回路25は、図4に示した選択回路25と同じ構成を有している。ただし、選択回路25は、消失位置検出部40から供給されるイレージャフラグEaの値(「0」または「1」)に応じて、対数尤度比λと当該対数尤度比λを無効にする所定値λとのいずれか一方を選択し、当該選択された値を第2誤り訂正復号器26に供給する。なお、所定値λを「0」とする場合には、図16に示した選択回路25の構成の代わりに、図5に示したようなN個の論理回路29〜29を使用してもよい。
図16に示されるように、消失位置検出部40は、抽出制御部41、ゲート回路42、SP変換器(シリアル−パラレル変換器)43および誤り訂正復号器(RS復号器)44を含む。抽出制御部41およびゲート回路42は、SISO復調器21Pから供給された尤度情報Ldの系列のうち、ユーザーデータ領域と外符号に対応するデータ領域との尤度情報のMSB(最上位ビット)を抽出する符号抽出機能を持つ。抽出制御部41は、コントローラ(図示せず)からリセットパルスStを受信すると、これに応じて、クロックCLKと同期しつつユーザーデータ領域と外符号に対応するデータ領域とを指定する抽出制御信号Ebを生成する。ゲート回路42は、抽出制御信号Ebに応じて当該データ領域の尤度情報のMSBを抽出する。SP変換器43は、当該抽出された尤度情報のMSBからなるシリアルデータを符号語単位のパラレルデータに変換し、誤り訂正復号器44に供給する。
図17〜図19は、抽出制御部41の回路構成の一部を示す図である。図17は、図2(A)の誤り訂正符号フォーマットを持つ符号ブロックからデータブロックおよび外符号ブロックを抽出する回路構成を示し、図18は、図2(B)の誤り訂正符号フォーマットを持つ符号ブロックからデータブロックおよび外符号ブロックを抽出する回路構成を示し、図19は、図3の誤り訂正符号フォーマットを持つ符号ブロックからデータブロックおよび外符号ブロックを抽出する回路構成を示している。
図17に示す回路では、カウンタ50は、リセットパルスStに応じてKビットの計数値を初期値(=「0」)にリセットしてクロックCLKのパルスの計数動作を開始し、その後「0」〜「a1−1」の範囲内の計数値を生成する。比較器51は、カウンタ50から出力された計数値が図2(A)のデータブロックおよび外符号ブロックの列方向長さに対応する範囲(「0」〜「a2−1」)内であれば、「1」の値を持つ1ビットの抽出制御信号Ebをゲート回路42に供給する。このとき、ゲート回路42は尤度情報をSP変換器43に転送する。一方、計数値が図2(A)のデータブロックおよび外符号ブロックの符号長に対応する範囲(「0」〜「a2−1」)を超えたとき、「0」の値を持つ1ビットの抽出制御信号Ebをゲート回路42に供給する。このとき、ゲート回路42は尤度情報を遮断する。
図18に示す回路では、第1カウンタ52は、リセットパルスStに応じてKビットの計数値を初期値(=「0」)にリセットしてクロックCLKのパルスの計数動作を開始し、その後「0」〜「c1−1」の範囲内の計数値を生成する。第1比較器53は、第1カウンタ52から出力された計数値が図2(B)の符号ブロックの列方向長さに対応する値(=「c1−1」)と一致したときに、「1」の値を持つ1ビット出力を論理積ゲート54に供給する。計数値が「c1−1」に一致しないときは、第1比較器53は「0」の値を持つ1ビット出力を論理積ゲート54に供給する。論理積ゲート54は、第1比較器53の出力値が「1」のときに限りクロックCLKを第2カウンタ55に供給する。一方、第1比較器53の出力値が「0」のときには、論理積ゲート54の出力値は「0」に固定される。このとき、第2カウンタ55の計数動作が停止して消費電力が抑制される。このように論理積ゲート54から第2カウンタ55に供給されるクロックはゲーテッドクロックと呼ばれる。第1カウンタ52、第1比較器53および論理積ゲート54は、図2(B)のデータブロックおよび外符号ブロックのデータ領域の列方向範囲を指定する回路群である。
また、第2カウンタ55は、リセットパルスStに応じてKビットの計数値を初期値(=「0」)にリセットしてゲーテッドクロックのパルスの計数動作を開始し、その後「0」〜「d1−1」の範囲内の計数値を生成する。第2比較器56は、第2カウンタ55から出力された計数値が図2(B)のデータブロックおよび外符号ブロックの行方向長さに対応する範囲(「0」〜「d2−1」)内であれば、「1」の値を持つ1ビットの抽出制御信号Ebを供給する。計数値が図2(B)のその範囲(「0」〜「d2−1」)を超えたときは、第2比較器56は「0」の値を持つ1ビットの抽出制御信号Ebを供給する。
次に、図19に示す回路では、第1カウンタ60は、リセットパルスStに応じてKビットの計数値を初期値(=「0」)にリセットしてクロックCLKのパルスの計数動作を開始し、その後「0」〜「e1−1」の範囲内の計数値を生成する。第1比較器61は、第1カウンタ60から出力された計数値が図3の各符号ブロックの列方向長さに対応する値(=「e1−1」)と一致するときに、「1」の値を持つ1ビット出力を第1論理積ゲート62および第2論理積ゲート65に供給する。計数値が「e1−1」に一致しないときは、第1比較器61は「0」の値を持つ1ビットの出力を第1論理積ゲート62および第2論理積ゲート65に供給する。第1論理積ゲート62は、第1比較器61の出力値が「1」のときに限りクロックCLKを通過させてゲーテッドクロックを出力する。一方、第1比較器61の出力値が「0」のときには、第1論理積ゲート62および第2論理積ゲート65の出力値は「0」に固定され、第2カウンタ63および第3カウンタ66の計数動作が停止する。第1カウンタ60、第1比較器61、第1論理積ゲート62および第2論理積ゲート65は、図3の各符号ブロック中のデータブロックおよび外符号ブロックのデータ領域の列方向範囲を指定する回路群である。
また、第2カウンタ63は、リセットパルスStに応じてKビットの計数値を初期値(=「0」)にリセットして、第1論理積ゲート62から供給されたゲーテッドクロックのパルスの計数動作を開始し、その後「0」〜「f1−1」の範囲内の計数値を生成する。第2比較器64は、第2カウンタ63から出力された計数値が図3の各符号ブロックの行方向長さに対応する値(=「f1−1」)に一致したとき、「1」の値を持つ1ビット出力を第2論理積ゲート65に供給する。計数値が「f1−1」に一致しないときは、第2比較器64は「0」の値を持つ1ビットの出力を第2論理積ゲート65に供給する。第2論理積ゲート65は、第1比較器61の出力値が「1」であり且つ第2比較器64の出力値が「1」のときに限りゲーテッドクロックを第3カウンタ66に供給するが、第2比較器64の出力値が「0」のときには、論理積ゲート65の出力値は「0」に固定されるので第3カウンタ66の計数動作が停止する。第2カウンタ63、第2比較器64および第2論理積ゲート65は、図3のデータブロックおよび外符号ブロックのデータ領域の行方向範囲を指定する回路群である。
さらに、第3カウンタ66は、リセットパルスStに応じてKビットの計数値を初期値(=「0」)にリセットして、第2論理積ゲート65から供給されるゲーテッドクロックのパルスの計数動作を開始し、その後「0」〜「g1−1」の計数値を生成する。第3比較器67は、第3カウンタ66から出力された計数値が図3の内符号ブロックを除く範囲(「0」〜「g2−1」)内であれば、「1」の値を持つ1ビットの抽出制御信号Ebを供給する。計数値がその範囲(「0」〜「g2−1」)を超えたときは、第3比較器67は「0」の値を持つ1ビットの抽出制御信号Ebを供給する。
図16に示される誤り訂正復号器44は、SP変換器43から並列に供給された対数尤度比λ〜λのMSBの系列に代数的な誤り訂正復号を施してシンボル単位で消失ビット(イレージャ)を検出する機能を持つ。消失ビットが検出された場合、誤り訂正復号器44は、当該消失ビットの位置を表すイレージャフラグEaを生成しこれを選択回路25と第2誤り訂正復号器26とに供給する。
上記誤り訂正復号部22Cによる処理手順を図20を参照しつつ以下に説明する。図20は、誤り訂正復号部22Cによる処理手順の一部を概略的に説明するためのフローチャートである。
前述の通り、消失位置検出部40は、ユーザーデータ領域および外符号に対応するデータ領域(データブロックと外符号ブロックとを含む領域)の対数尤度比λ〜λのMSBの系列に代数的な誤り訂正復号を施して消失位置検出処理を実行する(ステップS40)。ここで、消失ビットが検出されたとき(ステップS41)、消失位置検出部40は、イレージャフラグEa〜Eaを生成してこれらイレージャフラグEa〜Eaを選択回路25および第2誤り訂正復号器26に供給する(ステップS42)。選択回路25は、イレージャフラグEaの値が「0」のときには、メモリ回路24から読み出された対数尤度比λを第2誤り訂正復号器26に供給し、イレージャフラグEaの値が「1」のときには対数尤度比λの代わりに所定値λを第2誤り訂正復号器26に供給することとなる。一方、消失ビットが検出されないとき(ステップS41)、ステップS42の手順はスキップされる。
次に、第2誤り訂正復号器26は、図7に示したLDPC復号(ステップS20〜S33)と同じ処理を実行して推定語e〜eの系列を第1誤り訂正復号器27Cに供給する(ステップS43)。第1誤り訂正復号器27Cは、推定語e〜eの系列に代数的な誤り訂正復号を施し、その復号結果を出力データDoutとして出力する(ステップS44)。さらにコントローラ(図示せず)により復号処理の終了が指令されなければ(ステップS45)、ステップS40に処理が戻り、他方、復号処理の終了が指令されたとき(ステップS45)、以上の復号処理は終了する。
上記の通り、第3の実施例では、第2誤り訂正復号器26で内符号のLDPC復号が実行される前に、消失位置検出部40が外符号の代数的復号を実行して消失ビットの位置を検出する。第2誤り訂正復号器26は、その消失ビットの正確な位置を表すイレージャフラグEa〜Eaを用いて、信頼度の低い尤度情報Ldを使用せずに繰り返し復号を実行する。したがって、スループットの高い高精度な誤り訂正復号を実現することができる。
なお、上記第3実施例では、図16に示されるように誤り訂正復号部22CはSP変換器23を含み、消失位置検出部40はSP変換器43を含むが、これらSP変換器23,43が必須の構成要素であるとは限らない。誤り訂正復号部22CがSP変換器23を含まない場合には、メモリ回路24はシリアルデータを記憶しパラレルデータを出力し得る構成を持てばよい。また、消失位置検出部40がSP変換器43を含まない場合には、誤り訂正復号器44はゲート回路42のシリアル出力を処理し得る構成を持てばよい。
<第4実施例>
次に、本発明の第4実施例について説明する。図21は、第4実施例である記録再生装置1Dの概略構成を示す機能ブロック図である。記録再生装置1Dは、第1実施例の記録再生装置1A(図1)の機能と第3実施例の記録再生装置1C(図15)の機能とを併せ持つものである。記録再生装置1Dは、SISO復調器21Pおよび誤り訂正復号部22Dを除いて、第1実施例の記録再生装置1A(図1)と同じ構成を有している。第1実施例のSISO復調器21は尤度情報Ldをパラレルデータとして出力するが、第4実施例のSISO復調器21Pは、尤度情報Ldをシリアルデータとして出力する。
誤り訂正復号部22Dは、SP変換器23、メモリ回路24、選択回路25D、第2誤り訂正復号器26D、第1誤り訂正復号器27および消失位置検出部40を有する。図21のメモリ回路24および第1誤り訂正復号器27の構成は、第1実施例の誤り訂正復号部22Aのメモリ回路24および第1誤り訂正復号器27の構成と同じである。また、図21の消失位置検出部40およびSP変換器23の構成は、第3実施例の消失位置検出部40およびSP変換器23(図15)の構成と同じである。
第2誤り訂正復号器26Dは、第1実施例の誤り訂正復号部22Aの第2誤り訂正復号器26と同じ復号機能を有し、さらに、消失位置検出部40からのイレージャフラグEaあるいは第1誤り訂正復号器27からのイレージャフラグErに応じて、メモリ回路24から対数尤度比のデータ系列を再度読み出すことができる。選択回路25Dは、イレージャフラグErまたはEaに応じて、メモリ回路24から読み出されたデータ系列のうち消失ビットの位置に対応しない対数尤度比をそのまま第2誤り訂正復号器26Dに供給し、消失ビットの位置に対応する対数尤度比の代わりに当該対数尤度比を無効にする所定値を第2誤り訂正復号器26Dに供給する。
図22は、誤り訂正復号部22Dの構成の一例を示す図である。SP変換器23には、SISO復調器21Pから尤度情報Ldのシリアルデータが供給される。図22に示されるように、SP変換器23は、尤度情報Ldのシリアルデータを、符号語単位のN個の対数尤度比λ〜λを表すパラレルデータに変換し、メモリ回路24に供給する。選択回路25Dは、図4に示したセレクタ群28〜28と同じ構成を有し、さらに、イレージャフラグEa,Er(kは1〜Nの任意整数)のビットに論理和演算を施す論理和ゲート31を有している。セレクタ28〜28の被制御端子には、それぞれ、論理和ゲート31〜31の出力が供給される。
上記誤り訂正復号部22Dによる処理手順を図23を参照しつつ以下に説明する。図23は、誤り訂正復号部22Dによる処理手順の一部を概略的に示すフローチャートである。
上述の通り、消失位置検出部40は、ユーザーデータ領域および外符号に対応するデータ領域(データブロックと外符号ブロックとを含む領域)の対数尤度比λ〜λのMSBの系列に代数的な誤り訂正復号を施して消失位置検出処理を実行する(ステップS40)。ここで、消失ビットが検出されたとき(ステップS41)、消失位置検出部40は、イレージャフラグEa〜Eaを生成してこれらイレージャフラグEa〜Eaを選択回路25Dおよび第2誤り訂正復号器26Dに供給する(ステップS42)。選択回路25は、イレージャフラグEaの値が「0」のときには、メモリ回路24から読み出された対数尤度比λを第2誤り訂正復号器26に供給し、イレージャフラグEaの値が「1」のときには対数尤度比λの代わりに所定値λを第2誤り訂正復号器26に供給することとなる。一方、消失ビットが検出されないとき(ステップS41)、ステップS42の手順はスキップされる。
次に、第2誤り訂正復号器26Dは、図7に示したLDPC復号(ステップS20〜S33)と同じ処理を実行して推定語e〜eの系列を第1誤り訂正復号器27に供給する(ステップS43)。第1誤り訂正復号器27は、推定語e〜eの系列に代数的な誤り訂正復号を施す(ステップS44)。ここで、消失ビットが検出されたとき(ステップS46)、第1誤り訂正復号器27は、イレージャフラグEr〜Erを生成してこれらイレージャフラグEr〜Erを選択回路25Dおよび第2誤り訂正復号器26Dに供給する(ステップS47)。
イレージャフラグEr〜Erの生成(ステップS47)の後、第2誤り訂正復号器26Dは、メモリ回路24から消失ビットに対応する対数尤度比λ〜λを符号語単位で再度読み出す(ステップS48)。当該読み出された対数尤度比λ〜λのデータは選択回路25Dに供給される。このとき、選択回路25Dは、イレージャフラグErの値が「0」のときには対数尤度比λを第2誤り訂正復号器26Dに供給し、イレージャフラグErの値が「1」のときには対数尤度比λの代わりに所定値λを第2誤り訂正復号器26Dに供給することとなる。そして、ステップS43に処理が戻り、第2誤り訂正復号器26DはLDPC復号を実行する。その後、ステップS46で消失ビットが検出されないと判定されるまでステップS43〜S48の手順が繰り返し実行される。
ステップS46で第1誤り訂正復号器27が推定語e〜eの系列中に消失ビットを検出せず、さらにコントローラ(図示せず)により復号処理の終了が指令されなければ(ステップS45)、ステップS40に戻って復号処理が続行される。他方、復号処理の終了が指令されたとき(ステップS45)、以上の復号処理は終了する。
なお、上記第4実施例では、図22に示されるように誤り訂正復号部22DはSP変換器23を含み、消失位置検出部40はSP変換器43を含むが、これらSP変換器23,43が必須の構成要素であるとは限らない。誤り訂正復号部22DがSP変換器23を含まない場合には、メモリ回路24はシリアルデータを記憶しパラレルデータを出力し得る構成を持てばよい。また、消失位置検出部40がSP変換器43を含まない場合には、誤り訂正復号器44はゲート回路42のシリアル出力を処理し得る構成を持てばよい。
<第5実施例>
次に、本発明の第5実施例について説明する。図24は、第5実施例である記録再生装置1Eの概略構成を示す機能ブロック図である。記録再生装置1Eは、誤り訂正復号部22Eを除いて、第4実施例の記録再生装置1D(図21)と同じ機能を有している。誤り訂正復号部22Eは、第4実施例の誤り訂正復号部22D(図21および図22)のSP変換器23、メモリ回路24、選択回路25D、第2誤り訂正復号器26Dおよび第1誤り訂正復号器27と同じ構成を有し、さらに、選択回路70および消失位置検出部40Eを有している。
図25は、第5実施例の誤り訂正復号部22Eの構成の一例を示す図である。図25に示されるように、消失位置検出部40Eは、上記第4実施例の消失位置検出部40と同じ抽出制御部41、ゲート回路42およびSP変換器43を有する。消失位置検出部40Eは、復号状態判定部44sを備えた誤り訂正復号器44Eを有しており、この誤り訂正復号器44Eは、代数的復号を実行して消失ビットを検出する機能だけでなく、その代数的復号による復号結果DRを出力する機能をも有している。
上述の通り、誤り訂正復号器44Eは、ゲート回路42で抽出された対数尤度比λ〜λのMSBの系列に代数的な誤り訂正復号を施してシンボル単位で消失ビット(イレージャ)を検出する機能を持つ。復号状態判定部44sは、1)シンボルの誤りが無い状態、2)シンボルの誤り個数が訂正可能シンボル個数以内である状態、3)シンボルの誤り個数が誤り位置検出可能シンボル個数以内である状態、4)シンボルの誤り個数が誤り位置検出可能シンボル個数を超えている状態、という4つの復号状態を判別することができる。復号状態判定部44sは、SNR(信号対ノイズ比)が高いときには、前記の状態1)および状態2)の可能性が高い。また、前記の状態4)の場合には、再生不能として処理するのが適切である。
このような観点から、復号状態判定部44sは、復号状態が前記の状態1)および2)であると判別したときには、選択回路70に誤り訂正復号器44Eの復号出力DRを選択させる切替制御信号Sfを生成する。また、復号状態判定部44sは、復号状態が前記の状態4)であると判別したときは、選択回路70に第1誤り訂正復号器27の復号出力DRを選択させる切替制御信号Sfを生成する。
さらに、復号状態判定部44sは、復号状態が前記の状態3)であると判別したときは、消失ビットが検出された誤り訂正不能状態であると判断してイレージャフラグEa〜Eaを生成する。同時に、復号状態判定部44sは、選択回路70に第1誤り訂正復号器27の復号出力DRを選択させる切替制御信号Sfを生成する。
上記の通り、第5実施例では、消失位置検出部40で検出された復号状態に応じて最適な復号処理を実行することができるので、誤り訂正能力の向上並びにスループットの向上が可能である。
なお、上記第5実施例では、図25に示されるように誤り訂正復号部22EはSP変換器23を含み、消失位置検出部40EはSP変換器43を含むが、これらSP変換器23,43が必須の構成要素であるとは限らない。誤り訂正復号部22EがSP変換器23を含まない場合には、メモリ回路24はシリアルデータを記憶しパラレルデータを出力し得る構成を持てばよい。また、消失位置検出部40がSP変換器43を含まない場合には、誤り訂正復号器44はゲート回路42のシリアル出力を処理し得る構成を持てばよい。

Claims (11)

  1. 第1の誤り訂正用の外符号と第2の誤り訂正用の内符号との組み合わせにより構成された符号化データに誤り訂正復号を施す復号装置であって、
    前記符号化データを復調して尤度情報値のデータ系列を生成する復調器と、
    前記尤度情報値のデータ系列を一時的に記憶するメモリ回路と、
    前記メモリ回路から読み出された尤度情報値のデータ系列に基づいて前記第2の誤り訂正のための繰り返し復号を実行して硬判定値系列を生成する第2誤り訂正復号器と、
    前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行することにより前記硬判定値系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表すイレージャフラグを生成する第1誤り訂正復号器と、
    を備え、
    前記第2誤り訂正復号器は、前記メモリ回路から1回目に読み出された尤度情報値のデータ系列に基づいて硬判定を実行して一時推定語または推定語の系列を生成し、
    前記第1誤り訂正復号器は、当該生成された一時推定語または推定語の系列に対して前記代数的復号を実行することにより前記一時推定語または推定語の系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表すイレージャフラグを生成することを特徴とする復号装置。
  2. 請求項1記載の復号装置であって、前記第2誤り訂正復号器は、前記イレージャフラグに応じて、前記メモリ回路から再度読み出されたデータ系列の尤度情報値と前記所定値とのいずれか一方の値を選択するセレクタを有しており、
    前記セレクタは、当該再度読み出されたデータ系列の尤度情報値が前記消ビットの位置に対応しないときは前記尤度情報値を選択し、当該再度読み出されたデータ系列の尤度情報値が前記消失ビットの位置に対応するときは前記所定値を選択することを特徴とする復号装置。
  3. 請求項1または2記載の復号装置であって、前記復調器は、前記符号化データに関する対数尤度比を前記尤度情報値として生成することを特徴とする復号装置。
  4. 請求項3記載の復号装置であって、前記第2の誤り訂正用の内符号は低密度パリティ検査符号であることを特徴とする復号装置。
  5. 請求項4記載の復号装置であって、前記第2誤り訂正復号器は、サム−プロダクト復号法に従って前記繰り返し復号を実行することを特徴とする復号装装置。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の復号装置であって、前記第1誤り訂正復号器は、前記硬判定値系列中の消失ビットを所定ビットからなるシンボル単位で検出することを特徴とする復号装置。
  7. 請求項6記載の復号装置であって、前記第1の誤り訂正用の外符号は、リードソロモン符号であり、前記第1誤り訂正復号器は、前記代数的復号としてリードソロモン復号を実行することを特徴とする復号装置。
  8. 第1の誤り訂正用の外符号と第2の誤り訂正用の内符号との組み合わせにより構成された符号化データに誤り訂正復号を施す復号装置であって、
    前記符号化データを復調して尤度情報値のデータ系列を生成する復調器と、
    前記尤度情報値のデータ系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表す第1のイレージャフラグを生成する消失位置検出部と、
    前記尤度情報値のデータ系列を一時的に記憶するメモリ回路と、
    前記消失ビットが検出されないときは、前記メモリ回路から読み出されたデータ系列の尤度情報値に基づいて前記第2の誤り訂正のための繰り返し復号を実行して硬判定値系列を生成する第2誤り訂正復号器と、
    前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行する第1誤り訂正復号器と、
    を備え、
    前記消失ビットが検出されたときは、前記第2誤り訂正復号器は、前記メモリ回路から読み出された尤度情報値のデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応しない尤度情報値と、当該読み出された尤度情報値のデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応する尤度情報値を無効にする所定値とに基づいて前記繰り返し復号を実行し、
    前記消失位置検出部は、
    前記復調器で生成された尤度情報値のデータ系列からユーザーデータ領域と前記外符号に対応するデータ領域との尤度情報値を抽出する符号抽出部と、
    前記符号抽出部で抽出された尤度情報値の最上位ビットのデータ系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行して前記第1のイレージャフラグを生成する誤り訂正復号器と、を含むことを特徴とする復号装置。
  9. 請求項記載の復号装置であって、
    前記第1誤り訂正復号器は、前記硬判定値系列に対して前記第1の誤り訂正のための代数的復号を実行することにより前記硬判定値系列中の消失ビットを検出して当該検出された消失ビットの位置を表す第2のイレージャフラグを生成するものであり、
    前記第2誤り訂正復号器は、前記第2のイレージャフラグに応じて、前記メモリ回路から前記尤度情報値のデータ系列を再度読み出し、当該再度読み出されたデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応しない尤度情報値と、当該再度読み出されたデータ系列のうち前記消失ビットの位置に対応する尤度情報値を無効にする所定値とに基づいて前記繰り返し復号を実行することを特徴とする復号装置。
  10. 請求項8記載の復号装置であって、前記第1誤り訂正復号器から供給された復号データと前記消失位置検出部の誤り訂正復号器から供給された復号データとのいずれか一方を選択し、当該選択された復号データを出力する選択回路をさらに備え、
    前記消失位置検出部の誤り訂正復号器は、前記尤度情報値の最上位ビットのデータ系列中に誤りを検出したときに誤り訂正可能か否かを判定する復号状態判定部を含み、
    前記選択回路は、前記状態判定部が誤り訂正不能であると判定したときは前記第1誤り訂正復号器から供給された復号データを選択し、前記状態判定部が誤り訂正可能である判定したときは前記消失位置検出部の誤り訂正復号器から供給された復号データを選択することを特徴とする復号装置。
  11. 請求項記載の復号装置であって、前記第1誤り訂正復号器から供給された復号データと前記消失位置検出部の誤り訂正復号器から供給された復号データとのいずれか一方を選択し、当該選択された復号データを出力する選択回路をさらに備え、
    前記消失位置検出部の誤り訂正復号器は、前記尤度情報値の最上位ビットのデータ系列中に誤りを検出したときに誤り訂正可能か否かを判定する復号状態判定部を含み、
    前記選択回路は、前記状態判定部が誤り訂正不能であると判定したときは前記第1誤り訂正復号器から供給された復号データを選択し、前記状態判定部が誤り訂正可能であると判定したときは前記消失位置検出部の誤り訂正復号器から供給された復号データを選択することを特徴とする復号装置。
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