JP4198375B2 - セレン化反応を利用する基板ボンディング法 - Google Patents

セレン化反応を利用する基板ボンディング法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
一般に本発明は、セレン化反応によって形成される化合物結合層、化合物ボンディング層に関する。化合物結合層は2つ以上の基板を互いに接着する。より詳細には本発明は、セレン化反応によって形成され、活性基板又は活性下地の結合表面上に形成されたセレン及びインジウム又はセレン−テルル及びインジウムからなる第1の多重積層体と、ベース基板の実装表面上に形成されたセレン及びインジウム又はセレン−テルル及びインジウムからなる第2の多重積層体とを含む多結晶化合物結合層又は非晶質化合物結合層に関する。結果として得られる化合物結合層は、圧力をかけることなく、活性基板とベース基板とを相互に接着又はボンディングして基板間の結合をもたらし、活性基板及びベース基板を破壊することなく互いに分離することができるように溶解可能である。
【0002】
【従来の技術】
マイクロエレクトロニクス技術において、相補形金属酸化膜半導体(CMOS)回路を効率的に製造するために、又は微小電気機械システム(MEMS)のような微細加工された構造を製造するために、1つのウェーハと別のウェーハとを結合するためにウェーハボンディングを利用することが公知である。従来のウェーハボンディングプロセスは、シリサイド化、シリコンオンインシュレータ(SOI)ウェーハ結合の場合のような酸化及び金属ホットプレスを含む。
【0003】
図1a〜図1cは、従来のシリサイド化ウェーハボンディングプロセス100を示す。図1aでは、ウェーハBに結合されるウェーハAが、その表面上に金属Mを付着される。代替的には、金属Mは、ウェーハBの表面上に付着される。金属Mとしてタングステン(W)のような金属を、ウェーハ(A、B)としてシリコン(Si)ウェーハを利用することができる。次に図1bでは、ウェーハ(A、B)は互いに強制的に接触状態にされ、シリサイド化反応を引き起こすために圧力P及び熱Hが加えられる。金属Mと接触しているウェーハ(A、B)の表面は境界面iを画定する。典型的には、熱、すなわち温度Hは、約300℃〜約450℃の範囲内にある。最後に図1cでは、金属Mがウェーハ(A、B)と反応し、境界面iを越えて、ウェーハ(A、B)の材料内に拡散し、金属シリサイドM+Wを形成するように、シリサイド化反応が完了するまで進められる。たとえばその金属がタングステンであり、ウェーハ(A、B)がシリコンである場合には、金属シリサイドM+WはWSiである。
【0004】
図2a〜図2cは、従来の酸化ウェーハボンディングプロセス200を示す。図2aでは、ウェーハBに結合されるウェーハAが、その表面上に誘電体材料Dを付着される。代替的には、誘電体材料Dは、ウェーハBの表面上に付着される。典型的には、誘電体材料Dは酸化シリコン(SiO2)であり、ウェーハ(A、B)はシリコン(Si)ウェーハである。次に図2bでは、ウェーハ(A、B)が互いに強制的に接触状態にされ、ウェーハAのウェーハBへのボンディングを達成するために圧力P及び熱Hが加えられる。誘電体材料Dと接触しているウェーハ(A、B)の表面は、境界面iを画定する。酸化ウェーハボンディングプロセス200の場合、熱、すなわち温度Hは、約700℃〜約900℃の範囲内とすることができる。最後に図2cでは、ボンディングが完了するが、誘電体材料Dは境界面iを越えて拡散されていない。
【0005】
図3a〜図3cは、従来の金属ホットプレスウェーハボンディングプロセス300を示す。図3aでは、互いに結合されるウェーハA及びウェーハBが、その表面上に軟質金属Sを付着される。たとえば、軟質金属Sとして金(Au)を、ウェーハ(A、B)としてシリコン(Si)ウェーハを利用することができる。次に図3bでは、ウェーハ(A、B)が互いに強制的に接触状態にされ、ウェーハAとウェーハBとのボンディングを達成するために圧力P及び熱Hが加えられる。軟質金属Sと接触しているウェーハ(A、B)の表面は、境界面iを画定する。熱、すなわち温度Hは、約400℃〜約500℃の範囲内とすることができる。最後に図3cでは、ボンディングが完了するが、軟質金属Sは境界面iを越えて拡散されていない。
【0006】
従来のウェーハボンディングプロセスにはいくつかの欠点がある。第1に、CMOS回路又はMEMS構造のような温度に対して敏感な他の部品の場合、従来のウェーハボンディングプロセスによって必要とされる高い温度(すなわち熱H)によって、CMOS回路又はMEMS構造が損傷を受けることがある。たとえば従来のウェーハボンディングプロセスは、500℃を超える温度を必要とすることがある。約500℃以上の温度に暴露される際に、CMOS集積回路は損傷を受ける可能性がある。さらに、従来のウェーハボンディングプロセスの高い温度に近い温度に耐えることはできないが、それでもウェーハボンディング技術から利益を得ることになる未だに確認されていない応用形態が存在する可能性もある。さらに熱は、酸化シリコン(SiO2)のようないくつかのボンディング材料を付着する際にも必要とされる。熱に敏感な応用形態の中には、低温で付着することができるボンディング材料を必要とするものもある。
【0007】
第2に、ウェーハを互いに強制的に接触状態にするために利用される高い圧力(すなわち圧力P)が、ウェーハ、あるいは結果として形成されるウェーハ結合の破壊、歪み、変形又は損傷を結果もたらすことがある。
【0008】
第3に、一旦、ウェーハが互いに結合されたならば、破壊することなく、結合されたウェーハを互いに分離することはできない。それゆえ、可逆的ではないウェーハ結合、すなわち破壊することなく分離することができないウェーハ結合は、ウェーハを分離し、回収することを望む状況を不可能にする。
【0009】
第4に、従来のウェーハボンディングプロセスは、単一の基板(すなわちウェーハB)上に2枚以上の基板(すなわち2枚以上のウェーハA)を結合するように修正することができない。応用形態の中には、単一の基板上に幾つかの基板を結合することが望まれることがある。
【0010】
第5に、従来のウェーハボンディングプロセスは、結合されるウェーハ又は基板が、同じ材料又は類似の材料から形成されることを要求する場合が多い。たとえば、いくつかの従来のウェーハボンディングプロセスでは、ウェーハ(A、B)がシリコン(Si)から形成されなければならない。したがってウェーハ用の材料を選択する際の自由度が制限され、従来のウェーハボンディングプロセスは、ウェーハとして種々の材料を必要とする応用形態には対応できない。
【0011】
最後に、いくつかの従来のウェーハボンディングプロセスでは結果的に、ボンディング材料がウェーハと化学的に反応し、ウェーハ内に拡散する。応用形態によっては、ウェーハとボンディング材料との間の拡散又は界面反応を避けることが望ましい場合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、結合されるウェーハ上に存在する回路又は他の構造体への損傷が回避され、非常に低い温度にしか耐えることができない応用形態でもウェーハボンディングが可能になるように、従来のウェーハボンディングプロセスより著しく低い温度で実施することができるボンディングプロセスを提供することである。本発明の別の目的は、低い温度で付着させることができるボンディング材料を提供することである。また、本発明の別の目的は、互いにウェーハを結合するために、圧力を加える必要がないウェーハボンディングプロセスを提供することである。本発明の別の目的は、結合されたウェーハを、破壊することなく互いに切り離すことが可能なウェーハボンディング材料を提供することである。また本発明の別の目的は、ウェーハと反応することもなく、ウェーハに拡散することもないボンディング材料を提供することである。さらに、本発明の別の目的は、単一の基板に2つ以上の基板を実装し、結合することを可能とするウェーハボンディングプロセスを提供することである。最後に、本発明の目的は、異なる種類の基板を互いに結合することができるウェーハボンディングプロセスを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の要件は、本発明の基板ボンディングプロセスによって満たされる。ボンディングに高い温度を必要とする高温の問題は、従来のウェーハボンディングプロセスよりも著しく低い温度しか必要としないセレン化反応を利用することにより解決される。高温でボンディング材料を付着することに関する問題も、本発明のためのボンディング材料を選択することによって解決される。それらの材料は、室温を含む低い温度範囲で付着させることができる。本発明の基板ボンディングプロセスは、基板を高圧力下で互いに強制的に接触状態にすることを必要とせず、それによって高圧下でウェーハを結合することに関連する上記の問題が解決される。さらに本発明のボンディング材料によって、基板を傷つけることなくボンディング材料を溶解する選択的なエッチング用腐食液又はエッチング剤に、その結合された基板、すなわち結合基板を暴露することにより、結合基板を破壊することなく互いから切り離すことが可能となる。したがって本発明によれば、予め結合されている基板であっても、回収、再加工又は再利用できるようになる。また、本発明の基板ボンディングプロセスは、1つ又は複数の基板を1つのベース基板に結合することにも対応し、それによって別々の基板に1つの基板しか結合できない従来のウェーハボンディングプロセスの制限を克服する。本発明の基板ボンディングプロセスの別の利点は、そのボンディング材料によって、異なる種類の基板が互いに結合可能であるということである。したがって基板材料の選択において自由度が欠けているという問題は、本発明によって解決される。最後に、本発明のボンディング材料は、結合される基板と化学的に反応することもなく、基板内に拡散することもない。
【0014】
概して本発明は、セレン化反応を利用して結合基板を形成し、少なくとも1つの活性基板をベース基板に接着結合する化合物結合層を形成する方法において具現される。化合物結合層は、セレン、又はセレン及びテルルを含む第1の材料と、インジウム、ガリウム、アンチモン及びアルミニウムを含む第2の材料とが交互に積層された交互層を含む。第1の材料及び第2の材料は、活性基板の結合表面上及びベース基板の実装表面上に低温で付着される。交互層を付着された後、基板に大きな圧力を加えることを必要とすることなく、基板が互いに接触状態にされる。その後基板は、焼鈍、アニールされて、化合物結合層が形成される。
【0015】
本発明の一実施形態では、焼鈍ステップが、約200℃〜約300℃の範囲の温度で活性基板とベース基板とを加熱するステップを含む。
【0016】
本発明の別の実施形態では、第1の層がセレン及びテルルを含み、焼鈍ステップが、約150℃〜約300℃の範囲の温度で活性基板とベース基板を加熱するステップを含む。
【0017】
本発明のさらに別の実施形態では、第1の材料と第2の材料からなる交互層が、約0.0℃〜50.0℃の範囲の温度で付着される。
【0018】
本発明の一実施形態では、活性基板及びベース基板がもはや互いに結合しないように、化合物結合層を溶解する選択的エッチング剤に結合基板を暴露することにより、結合基板を破壊することなく分離することができる。
【0019】
本発明の別の実施形態では、第1の材料及び第2の材料は基本的な化合物又は単純な化合物を含み、焼鈍することによって、この基本的な化合物は、活性基板をベース基板に接着結合する多結晶化合物境界層を形成する。
【0020】
本発明の別の実施形態では、第1の材料及び第2の材料が非晶質化合物を含み、焼鈍することによって、この非晶質化合物は、活性基板をベース基板に接着結合する非晶質化合物境界層を形成する。
【0021】
本発明のさらに別の実施形態では、第1の非晶質層が活性基板の結合表面上に付着され、第2の非晶質層がベース基板の実装表面上に付着され、活性基板及びベース基板が焼鈍されて、活性基板をベース基板に接着結合する非晶質化合物境界層が形成される。
【0022】
本発明の一実施形態では、複数の活性基板が、化合物結合層によって互いに結合され、多結晶又は非晶質から形成することができる別々の化合物結合層によってベース基板に結合される活性基板の三次元積層体が形成される。
【0023】
本発明の他の実施形態では、活性基板及びベース基板を、同じ材料、異なる材料、半導体ウェーハを含む半導体材料、金属材料及び誘電体材料を含む材料から形成することができる。
【0024】
本発明の他の態様及び利点は、本発明の原理を例示として示され、添付の図面とともに取り上げられる以下に記載の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に記載される詳細な説明及びいくつかの図面では、同様の構成要素が同様の参照番号で識別される。
【0026】
例示を目的とする図に示されるように、本発明は結合された基板、すなわち結合基板及び、結合基板を製造する方法及び、結合基板を破壊することなく分離する方法において具現される。結合基板は、結合表面を有する少なくとも1つの活性基板と、実装表面を有するベース基板と、活性基板をベース基板に接着結合する結合表面及び実装表面と接続する化合物結合層を含む。活性基板及びベース基板は、以下に記載されるように、化合物結合層を溶解することにより破壊することなく互いから分離することができる。化合物結合層は、非晶質又は多結晶構造を有する。
【0027】
結合基板を製造する方法は、活性基板の結合表面上に第1の材料及び第2の材料からなる交互層を付着することにより、第1の多重積層体を形成するステップと、ベース基板の実装表面上に第1の材料及び第2の材料からなる交互層を付着することにより、第2の多重積層体を形成するステップとを含む。第1及び第2の多重積層体は、その後互いに接触させられる。活性基板及びベース基板は、これらの基板を焼鈍することにより互いに結合され、活性基板をベース基板に接着結合する化合物結合層が形成される。第1及び第2の材料には、結果として生成される化合物結合層が多結晶化合物結合層となるように、基本的な化合物を利用することができる。代替的には、第1及び第2の材料には、結果として生成される化合物結合層が非晶質化合物結合層となるように、非晶質化合物を用いることができる(非晶質化合物結合層は、長い範囲の配列又は規則性を持たない層である)。
【0028】
結合基板を破壊することなく分離する方法は、活性基板又はベース基板に衝撃又は損傷を与えることなく、化合物結合層を選択的に溶解するエッチング剤で、化合物結合層を犠牲的にエッチングするステップを含む。このエッチングは、活性基板及びベース基板がもはや互いに接続しなくなるまで続けられる。
【0029】
図4aには、少なくとも1つの活性基板A及びベース基板Bを含む結合基板を製造する方法が示され、この方法は、活性基板Aの結合表面12上に第1の多重積層体15を形成するステップと、ベース基板Bの実装表面14上に第2の多重積層体17を形成するステップとを含む。第1の多重積層体15は、結合表面12上に第1の材料11と第2の材料13からなる交互層を付着することにより形成される。同様に、第2の多重積層体17は、実装表面14上に第1の材料11と第2の材料13とからなる交互層を付着することにより形成される。
【0030】
結合表面12及び実装表面14は、滑らかな鏡状に仕上げられた実質上平坦な表面であることが好ましい。活性基板A及びベース基板Bは、結合表面12及び実装表面14が実質上平坦であり、滑らかな鏡状に仕上げられるように予め製造される。代替的には、結合表面12及び実装表面14は、研削及び研磨のようなプロセスによって平坦化される。たとえば化学的機械研磨(CMP)を利用して、結合表面12及び実装表面14を平坦化することができる。
【0031】
第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17の第1の材料11には、限定はしないが、以下の表1に記載する材料が含まれる。
【0032】
【表1】
Figure 0004198375
【0033】
第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17の第2の材料13には、限定はしないが、以下の表2に記載する材料が含まれる。
【0034】
【表2】
Figure 0004198375
【0035】
第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を、スパッタリングによって、又は物理蒸着法(PVD、すなわち電子ビーム蒸着)によって付着することができる。第1の材料11及び第2の材料13が、基本的な化合物(すなわち多結晶化合物結合層を形成するための)である場合には、PVDが好ましい付着技術である。一方、第1の材料11及び第2の材料13が、非晶質化合物(すなわち非晶質化合物結合層を形成するための)である場合には、スパッタリングが好ましい付着技術である。スパッタリング又はPVDを利用することの1つの利点は、より低い範囲の温度において付着を実施することができることにある。
【0036】
図4aは結合表面12と接触する第1の材料11と、実装表面14と接触する第2の材料13とを示すが、第1の材料11と第2の材料13からなる交互層が付着される順序は入れ替えることができる。すなわち結合表面12及び実装表面14は、その上に、第1の材料11の層又は第2の材料13の層を付着され得る。したがって、第1の材料11と第2の材料13からなる交互層が付着される順序、及び交互層の数には大きな自由度がある。たとえば、図4aでは、第1の材料11と第2の材料13からなる2つの層より構成される交互層が、結合表面12及び実装表面14それぞれの上に付着される。一方図4bでは、結合表面12上の第1の多重積層体15は3層からなり、実装表面14上の第2の多重積層体17は4層からなる。
【0037】
その自由度はさらに図4bに示されており、第1の多重積層体15は交互層(11、13、11)を含み、第2の多重積層体17は交互層(11、13、11、13)を含む。図4bでは、結合表面12及び実装表面14はいずれも、その上に、第1の材料11からなる層が付着されている。対照的に、図4aでは、結合表面12の上には第1の材料11からなる層が付着され、実装表面14の上には第2の材料13からなる層が付着されている。
【0038】
第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17は、約0.0℃〜約50.0℃の温度範囲を含む広範な低い温度範囲内で付着される。たとえば、第1の多層積層体15及び第2の多重積層体17は、室温(約25℃)で付着することができる。低い温度での付着の1つの利点は、高い温度による影響を受けやすいか、又は高温によって損傷を受けることがある構成要素を、本発明の基板結合方法によって処理可能であるということである。対照的に、これらの構成要素は、上記のような従来のウェーハボンディング方法の高温によって処理することはできないであろう。上記の温度より高い温度を利用して、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を付着することはできるが、それを行う必要はない。
【0039】
第1の材料11及び第2の材料13を、第1の多重積層体及び第2の多重積層体の中で異なる厚みで形成することができる。すなわち、第1の材料11及び第2の材料13は同じ厚みとすることもでき、また異なる厚みとすることもできる。第1の材料11及び第2の材料13は、約50オングストローム〜約2000オングストローム(すなわち約0.005μm〜約0.20μm)の範囲内の厚みとすることが好ましい。
【0040】
図4bでは、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17が付着された後に、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17は破線矢印Cによって示されるように、互いに接触させられる。したがって、図5では、第1の多重積層体15内の第1の材料11からなる最も外側の層は、第2の多重積層体17の第2の材料13からなる最も外側の層と接触し、活性基板Aとベース基板Bとの間の接触面、境界面I(破線によって示される)を画定する。
【0041】
本発明の結合基板を製造する方法の別の利点は、活性基板Aとベース基板Bに実質上圧力をかけることなく、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を互いに接触させることができることにある。結果として、基板が互いに強制的に係合されず、高い圧力下で互いの接触状態が維持されないので、基板を歪ませ、破損し、破壊し又は応力を加えることに関する問題は排除される。半導体ウェーハのような半導体材料を取り扱い、位置決めするためのマイクロエレクトロニクスの製造において一般に用いられる装置を使用して、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を互いに接触させ、活性基板Aのうちの1つ又は複数の基板とベース基板Bとを位置合わせすることができる。活性基板Aのうちの1つ又は複数の基板の質量と、それぞれの第1の多重積層体15の質量を組み合わせた質量に起因して、活性基板Aによって、ある圧力がベース基板Bに作用する。しかしながらその圧力は、従来のウェーハボンディングプロセスによって必要とされる高い圧力と比較してわずかである。
【0042】
図6では、活性基板A及びベース基板Bが、不活性雰囲気内で基板(A、B)を焼鈍することにより互いに結合され、第1の材料11及び第2の材料13からなる交互層間のセレン化反応から化合物結合層19が形成される。セレン化反応の結果として、化合物結合層19は、活性基板Aとベース基板Bとを互いに接着結合し、結合基板10が形成される。
【0043】
第1の材料11がセレン(Se)であり、第2の材料13がインジウム(In)である場合には、化合物結合層19は、限定はしないが、InSe及びIn5Se6のような化合物を含むインジウム−セレン(InXSeY)化合物結合層である。
【0044】
基板(A、B)の焼鈍は、約200℃〜約300℃の温度で基板(A、B)を加熱することにより実施される。不活性雰囲気には、たとえば窒素ガス(N2)を利用することができる。
【0045】
第1の材料11及び第2の材料13として基本的な化合物を利用する結果、多結晶化合物結合層19が生成される。たとえば第1の材料11に対して単体のセレン(Se)が使用され、第2の材料13のために単体のインジウム(In)が使用される場合には、焼鈍ステップの後、インジウム−セレン(InXSeY)多結晶化合物結合層が生成される(図6の参照番号19を参照)。
【0046】
対照的に、第1の材料11及び第2の材料13として非晶質化合物を利用する結果、非晶質化合物結合層19が生成される。たとえば第1の材料11に対して非晶質セレン(Se)が使用され、第2の材料13に対して非晶質インジウム(In)が使用される場合には、焼鈍ステップの後、インジウム−セレン(InXSeY)非晶質化合物結合層が生成される(図6の参照番号19を参照)。
【0047】
本発明の一実施形態では、テルル(Te)が、第1の材料(11)のセレン(Se)に加えられ、セレン−テルル(SeTe)層が形成される。テルル(Te)は、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17のいずれか一方又は両方の第1の材料11のセレン(Se)に加えることができる。したがって第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17は、結合表面12及び実装表面14上に、セレン−テルル(SeTe)と第2の材料13からなる交互層を付着することにより形成される。第2の材料13として、たとえばインジウム(In)を使用することができる。第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17は、約0.0℃〜約50.0℃の温度範囲を含むある範囲内の温度で付着させることができる。たとえば第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17は、室温(約25.0℃)で付着させることができる。
【0048】
セレン−テルル(SeTe)層及び第2の材料13は、第1の多重積層体及び第2の多重積層体の中で種々の厚みとすることができる。すなわち、第1の材料11のセレン−テルル層及び第2の材料13は同じ厚みとすることも、又は異なる厚みとすることもできる。第1の材料11及び第2の材料13は、約50オングストローム〜約2000オングストローム(すなわち0.005μm〜0.20μm)の範囲内の厚みを有する。
【0049】
次に基板(A、B)は、図6を参照して先に記載したように、不活性雰囲気内で焼鈍される。第2の材料13がインジウム(In)を含む場合には、焼鈍によって、セレン−テルル(SeTe)とインジウム(In)の交互層の間のセレン化反応から、インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層19が形成される。セレン化反応の結果として、インジウム−セレン−テルル化合物結合層19は、活性基板Aとベース基板Bを互いに接着結合し、結合基板10を形成する。表2において先に記載した材料を含む材料を、第2の材料13のインジウム(In)の代わりに使用することもできる。
【0050】
インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層19を含む上記の実施形態では、基板(A、B)の焼鈍が、約150℃〜約300℃の温度で基板(A、B)を加熱することにより実施される。不活性雰囲気には、たとえば窒素ガス(N2)を利用することができる。
【0051】
第1の材料11のセレン(Se)にテルル(Te)を加えることの1つの利点は、焼鈍温度の低温側の温度範囲を約50.0℃だけ低くすることができ、それによって基板を焼鈍するために必要な熱量を低減することができる。すなわち、以前の低温側(SeにTeを追加しない場合)の温度、約200℃から、新しい低温側(SeにTeを追加する場合)の温度、150℃に下げることができる。結果として、テルル(Te)の追加によって、さらに低い温度においても基板を結合することができ、低い温度であることによって、結合される基板への損傷を防ぎ、又は結合される基板によって支持される構成要素への損傷を防ぐために、約150℃の温度で基板の結合を行うことが必要とされるある種の温度に敏感な応用形態において有利となる。限定はしないが、数例を挙げると、センサ、加速度計、アクチュエータ、圧力センサ、微小機械、微小電気的機械、電子放出素子、光及び電気光学構成要素及びデータを格納するための相変化媒体を含む広範な構成要素が、結合される基板に支持され、実装され又は結合される基板内に埋め込まれる。
【0052】
第1の材料11及び第2の材料13として基本的な化合物を使用する結果、多結晶化合物結合層19が生成される。たとえば第1の材料11に対して基本的な又は単純なセレン−テルル(SeTe)が使用され、第2の材料13に対して基本的なインジウム(In)、すなわちごく普通のインジウムが使用される場合には、焼鈍ステップの後、インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層19が生成される。
【0053】
対照的に、第1の材料11及び第2の材料13として非晶質化合物を使用する結果、非晶質化合物結合層19が生成される。たとえば第1の材料11に対して非晶質セレン−テルル(SeTe)が使用され、第2の材料13として非晶質インジウム(In)が使用される場合には、焼鈍ステップの後、インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層19が生成される。
【0054】
インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層19及び(InXSeY)化合物結合層19は、多種多様な基板材料を互いに接着結合し得るというさらなる利点を有する。活性基板A及びベース基板Bを、同じ材料から形成することも、又は異なる材料から形成することも可能である。これはまた、ベース基板B上に多数の活性基板を実装する実施形態及び/又は図9a、9bに示されるような活性基板が互いに及びベース基板B上に結合される三次元積層体とする実施形態に当てはまる。
【0055】
活性基板A及びベース基板Bは、限定はしないが、シリコンウェーハを含むシリコン(Si)、酸化シリコン(SiO2)、アルミナ(Al23)、及びガリウム砒素ウェーハを含むガリウム砒素(GaAs)を含む材料から形成される。活性基板A及びベース基板Bとしての他の材料には、限定はしないが、金属、半導体ウェーハを含む半導体材料、及び誘電体材料が含まれる。活性基板A及びベース基板Bの形状は、応用形態によって、及び活性基板A及びベース基板Bによって支持される構成要素の形式に基づいて決定される。しかしながら、半導体ウェーハを取り扱い、処理するように良好に調整されたマイクロエレクトロニクスの製造装置及びプロセスの基礎が確立されているため、活性基板A及びベース基板Bとして、単結晶シリコン(Si)ウェーハのような半導体ウェーハを選択することが望ましい。
【0056】
図7a、図7b及び図9aは本発明の他の利点を示すが、これらの図では、結合基板を製造する方法が、図7aに示されるように、複数の(ここでは3つが示される)活性基板A、D及びEを1つのベース基板Bに結合することに適応されている。活性基板A、D及びEの寸法を相違させることも、又は同じとすることもできる。さらに図7aに示されるように、活性基板A、D及びEからなる第1の多重積層体15は、第1の材料11及び第2の材料13の層がその各結合表面12上に付着される順序を変更して形成することが可能である。また交互層の数も変更することができる。たとえば活性基板Aは3層を有し、活性基板Dは2層を有し、活性基板Eは4層を有する。第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を、上記した温度と同じ温度範囲内で付着することができる。
【0057】
ベース基板B上の第2の多重積層体17は、破線矢印Cによって示されるように、活性基板A、D及びEの第1の多重積層体15と接触し、結果として、図7bに示される構成が形成される。先に記載したように、活性基板A、D及びEとベース基板Bに対して実質上圧力をかける必要はない。したがって図7bでは、活性基板A及びDの第1の材料11の最も外側の層が、ベース基板Bの第1の材料11の最も外側の層と接触して配置され、活性基板Eの第2の材料13の最も外側の層が、ベース基板Bの第1の材料11の最も外側の層と接触して配置され、活性基板とベース基板の間に境界面I(破線で示される)が画定される。
【0058】
図9aでは、活性基板A、D及びEとベース基板Bが、不活性雰囲気内で基板(A、B、D及びE)を焼鈍することにより互いに結合され、第1の材料11と第2の材料13からなる交互層間でのセレン化反応(上記のような)により化合物結合層19が形成される。セレン化反応の結果として、化合物結合層19が、活性基板A、D及びEとベース基板Bを互いに接着結合し、結合基板20を形成する。化合物結合層19は、先に記載したような、多結晶化合物結合層19又は非晶質化合物結合層19とすることができる。
【0059】
図8a、図8b及び図9bは本発明の他の利点を示すが、これらの図では、結合基板を製造する方法が、図8aに示されるように、複数(ここでは3つが示される)の活性基板A、D及びEをベース基板Bに結合し、複数(ここでは2つが示される)の活性基板A及びCを互いに結合することに適応されている。活性基板A及びCが互いに結合される場合、それらの活性基板は三次元積層体22(図9b参照)を形成する。活性基板A、C、D及びEの寸法を相違させることも、又は同じとすることもできる。さらに第1の材料11及び第2の材料13からなる層を、その各結合表面12上に付着する順序を相違させて形成することができ、交互層の数も図7a、図7b及び図9aを参照して先に説明したのと同じく、変えることができる。
【0060】
破線矢印Cによって示されるように、ベース基板B上の第2の多重積層体17は、活性基板A、D及びEの第1の多重積層体15と接触させられ、活性基板Cの第1の多重積層体15は、活性基板Aの第2の多重積層体17に接触させられ、結果として図8bに示される構成が形成される。先に記載したように、活性基板A、C、D及びEとベース基板Bに実質上圧力をかける必要はない。したがって図8bでは、活性基板A及びDの第1の材料11の最も外側の層が、ベース基板Bの第1の材料11の最も外側の層と接触して配置され、活性基板Eの第2の材料13の最も外側の層が、ベース基板Bの第1の材料11の最も外側の層と接触して配置され、活性基板とベース基板の間に境界面I(破線で示される)が画定される。同様に、活性基板Cの第2の材料13の最も外側の層が、活性基板Aの第1の材料11の最も外側の層と接触して配置され、活性基板(A、C)間に境界面I’ (破線で示される)が画定される。
【0061】
図9bでは、活性基板A、C、D及びEとベース基板Bが、不活性雰囲気内で基板(A、B、D及びE)を焼鈍することにより互いに結合され、第1の材料11と第2の材料13からなる交互層間でのセレン化反応(上記のように)により化合物結合層19が形成される。セレン化反応の結果として、化合物結合層19は、活性基板(A、C)を互いに接着結合し、並びに活性基板A、D及びEとベース基板Bを互いに接着結合し、多数の活性基板と三次元積層体22を有する結合基板30が形成される。本質的に本発明によるセレン化反応を利用して活性基板をベース基板に結合する方法は、複数の活性基板を互いに結合し、三次元積層体22を形成することにも適用される。したがって図8a、図8b及び図9bでは、活性基板Aが活性基板Cに対するベース基板として機能する。三次元積層体22には2つの活性基板(A、C)のみが示されるが、本発明の三次元積層体22は、示される構成に限定されず、複数の活性基板に適用可能である。先に記載したように、図9a及び図9bに示される実施形態では、化合物結合層19を、多結晶化合物結合層19又は非晶質化合物結合層19とすることができる。
【0062】
本発明の化合物結合層19(非晶質又は多結晶)は、図10a〜図10c、図11a〜図11c及び図12a〜図12cを参照して以下に記載されるように、活性基板及びベース基板を破壊することなく互いから分離することができるように、溶解可能であるというさらなる利点をもたらす。
【0063】
図10a〜図10cは、少なくとも1つの活性基板Aとベース基板Bを含む結合基板10を破壊することなく分離する方法を示す。活性基板A及びベース基板Bは、化合物結合層19によって互いに接着結合される。化合物結合層19用の材料は、上記のように、インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層19及び/又は(InXSeY)化合物結合層19を含むことがある。
【0064】
活性基板Aとベース基板Bを互いに分離するプロセスは、活性基板A及びベース基板Bに衝撃又は損傷を与えることなく、化合物結合層19を選択的に溶解する選択的ウエットエッチング剤27に化合物結合層19を暴露することにより、化合物結合層19を選択的にエッチングするステップを含む。たとえばウエットエッチング剤27として酸を使用することができる。適切な選択的ウエットエッチング剤は、限定はしないが、以下の表3に記載されるものを含む。
【0065】
【表3】
Figure 0004198375
【0066】
図10bでは、結合基板10が容器25内に配置され、容器25内に、選択的ウエットエッチング剤27が導入される。選択的ウエットエッチング剤27は、図10cに示されるように、活性基板A及びベース基板Bがもはや互いに結合されないように、選択的ウエットエッチング剤27が実質上全ての化合物結合層19を溶解するまで、矢印Sdによって示されるように化合物結合層19を選択的に溶解する。
【0067】
同様に、図11a〜図11cでは、結合基板20は、化合物結合層19によってベース基板Bに接着結合されている複数の活性基板(A、D及びE)を含む。図11bでは、結合基板20が容器25内に配置され、容器25内に、選択的ウエットエッチング剤27が導入される。選択的ウエットエッチング剤27は、図11cに示されるように、活性基板(A、D及びE)及びベース基板Bがもはや互いに結合されないように、選択的ウエットエッチング剤27が実質上全ての化合物結合層19を溶解するまで、矢印Sdによって示されるように化合物結合層19を選択的に溶解する。
【0068】
最後に、図12a〜図12cでは、結合基板30は、化合物結合層19によってベース基板Bに接着結合されている複数の活性基板(A、D及びE)と、化合物結合層19によって互いに接着結合され、三次元積層体22を形成する複数の活性基板(A、C)を含む。図12bでは、結合基板30が容器25内に配置され、容器25内に、選択的ウエットエッチング剤27が導入される。選択的ウエットエッチング剤27は、図12cに示されるように、活性基板(A、C、D及びE)及びベース基板Bがもはや互いに結合されないように、選択的ウエットエッチング剤27が実質上全ての化合物結合層19を溶解するまで、矢印Sdによって示されるように化合物結合層19を選択的に溶解する。
【0069】
図13a〜図13cに示されるような、本発明の別の実施形態では、非晶質化合物結合層19を形成することに関連して先に記載されたように、非晶質化合物(11、13)からなる交互層を付着して第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を形成する代わりに、非晶質化合物が同時に付着されて単一の非晶質層を形成する。図13aでは、活性基板Aは、結合表面12上に形成される第1の非晶質層7を含み、ベース基板Bは、実装表面14上に形成される第2の非晶質層9を含む。
【0070】
上記のように、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、約0.0℃〜約50.0℃までの温度を含む温度範囲内で付着される。たとえば、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9を、室温(約25.0℃)で付着することができる。
【0071】
第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9を形成した後、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は互いに接触して配置される(図13a〜図13cの矢印Cを参照)。上記のように、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9を互いに接触して配置する際、活性基板Aとベース基板Bに実質上圧力をかける必要はない。
【0072】
その後、活性基板A及びベース基板Bは、不活性雰囲気内で活性基板A及びベース基板Bを焼鈍することによって互いに結合され、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9の間のセレン化反応から非晶質化合物結合層(図6の参照番号19を参照)が形成される。セレン化反応は、活性基板A及びベース基板Bを互いに接着結合する。第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9を付着させるための技術として、スパッタリングが好ましい。
【0073】
第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、限定はしないが、表1及び表2において先に記載されたものを含む非晶質化合物から形成される。したがって第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9用の非晶質化合物は、セレン(Se)と、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、アンチモン(Sb)及びアルミニウム(Al)のような別の材料とが含まれる。たとえば第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9に対して非晶質セレン(Se)及び非晶質インジウム(In)が使用される場合には、焼鈍ステップの後、インジウム−セレン(InXSeY)非晶質化合物結合層(図6の参照番号19を参照)が形成される。
【0074】
活性基板A及びベース基板Bの焼鈍は、約200℃〜約300℃の温度で活性基板A及びベース基板Bを加熱することにより実施され、非晶質化合物結合層19を形成する。
【0075】
本発明の別の実施形態では、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、セレン(Se)及びテルル(Te)(すなわちセレン−テルル)と、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、アンチモン(Sb)及びアルミニウム(Al)のような他の材料とを含む。たとえば第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9に対して非晶質セレン−テルル(SeTe)及び非晶質インジウム(In)が使用される場合には、焼鈍ステップの後、インジウム−セレン−テルル(InXSeYTeZ、In2Se3-XTeX、ただしX<1)化合物結合層(図6の参照番号19を参照)が形成される。
【0076】
テルル(Te)がセレン(Se)に加えられると、基板(A、B)の焼鈍は、約150℃〜約300℃の温度で基板(A、B)を加熱することにより実施され、非晶質化合物結合層19を形成する。上記のように、セレン(Se)にテルル(Te)を加えることにより、約200℃から約150℃の低い温度に焼鈍温度が下げられ、熱量を減少させることができる。上記の2つの実施形態のいずれにおいても、焼鈍プロセスにおける不活性雰囲気として、たとえば窒素ガス(N2)を使用することができる。
【0077】
第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9のうちで異なる厚みとすることができる。すなわち第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は同じ厚みとすることも、又は異なる厚みとすることもできる。第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、約50オングストローム〜約8000オングストローム(すなわち約0.005μm〜約0.80μm)の範囲内の厚みを有することが好ましい。
【0078】
活性基板A及びベース基板Bの材料は上記の材料と同じにすることができ、活性基板A及びベース基板Bを同じ材料から形成することも、又は異なる材料から形成することもできる。
【0079】
図13bは、上記の第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9を利用して、複数の活性基板A、D及びEをベース基板Bに結合する場合を示す。活性基板及びベース基板を焼鈍した後、第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、非晶質化合物結合層(図9aの参照番号19を参照)を形成する。
【0080】
図13cでは、先に記載されたように、上記の第1の非晶質層7及び第2の非晶質層9は、複数の活性基板A、D及びEをベース基板Bに結合し、及び活性基板Cを活性基板Aに結合し、三次元積層体(図9bの参照番号22を参照)を形成する。基板を焼鈍した後、第1の非晶質層7び第2の非晶質層9は、非晶質化合物結合層(図9bの参照番号19を参照)を形成する。
【0081】
図13a〜図13cに示される実施形態の場合、活性基板及びベース基板は、図10〜図12cを参照して先に記載されたように、選択的エッチング剤27を使用して、非晶質化合物結合層19を溶解することにより、破壊することなく分離することが可能である。
【0082】
2つ以上の活性基板又は三次元積層体を有する実施形態を含む、本明細書に記載される全ての実施形態では、活性基板A及びベース基板Bは、これらの基板のうちの一方又は両方を薄くすることにより、その厚みを低減することができる。薄くするステップは、活性基板A及びベース基板Bを互いに結合する前に実行することも、又は活性基板A及びベース基板Bを互いに結合した後に実行することもできる。マイクロエレクトロニクス分野において一般に利用されている薄くするプロセスを利用して、活性基板A及びベース基板Bの厚みを低減することができる。そのプロセスは、限定はしないが、研削、ラッピング、研摩、化学的機械研磨(CMP)を含む。さらに、薄くするプロセスを用いて、活性基板A及びベース基板Bの表面を平坦化する(すなわち実質上平坦にする)こともできる。
【0083】
本発明のいくつかの実施形態が開示及び図示されてきたが、本発明は、そのように記載及び図示された特定の形態及び部品の配置に限定されない。本発明は、特許請求の範囲によってのみ画定される。
【0084】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1. 少なくとも1つの活性基板(A)と、該活性基板(A)がセレン化反応によって結合されているベース基板(B)を含む結合基板を製造する方法であって、
前記活性基板(A)の結合表面(12)上に第1の材料(11)と第2の材料(13)からなる交互層を付着することによって第1の多重積層体(15)を形成するステップと、前記第1の材料(11)がセレンを含み、前記第2の材料(13)が、インジウム、ガリウム、アンチモン及びアルミニウムを含むグループから選択される材料を含み、
前記ベース基板(B)の実装表面(14)上に前記第1の材料(11)と前記第2の材料(13)からなる交互層を付着することによって第2の多重積層体(17)を形成するステップと、
前記第1の多重積層体(15)及び前記第2の多重積層体(17)を互いに接触して配置するステップと、
不活性雰囲気内で前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)を焼鈍して、前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)を互いに接着結合する化合物結合層(19)を形成することによって、前記活性基板(A)と前記ベース基板(B)を互いに結合するステップとを含む方法。
【0085】
2. 前記焼鈍するステップが、約200℃〜約300℃の温度で前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)を加熱するステップを含む1項に記載の方法。
【0086】
3. 前記第1の多重積層体(15)及び前記第2の多重積層体(17)からなる前記交互層が、約0.0℃〜約50.0℃の温度で付着される1項に記載の方法。
【0087】
4. さらに前記第1の材料(11)がテルルを含む1項に記載の方法。
【0088】
5. 前記焼鈍するステップが、約150℃〜約300℃の温度で前記活性基板(A)と前記ベース基板(B)を加熱するステップを含む4項に記載の方法。
【0089】
6. 前記第1の多重積層体(15)及び前記第2の多重積層体(17)の前記交互層が、約0.0℃〜約50.0℃の温度で付着される4項に記載の方法。
【0090】
7. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が、半導体、金属及び誘電体からなるグループより選択される材料である1項に記載の方法。
【0091】
8. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が、シリコン、酸化シリコン、アルミナ及びガリウム砒素からなるグループより選択される材料である1項に記載の方法。
【0092】
9. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が異なる材料から形成されている1項に記載の方法。
【0093】
10. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が同じ材料から形成されている1項に記載の方法。
【0094】
11. 前記配置するステップが、前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)に実質上圧力をかけることなく、前記第1の多重積層体(15)と前記第2の多重積層体(17)とを互いに接触させるステップを含む1項に記載の方法。
【0095】
12. 前記第1の材料(11)、前記第2の材料(13)及び前記化合物結合層(19)が、前記第1の材料(11)及び前記第2の材料(13)に対する基本的な材料と、前記化合物結合層(19)に対する多結晶化合物結合層と、前記第1の材料(11)及び前記第2の材料(13)に対する非晶質化合物と、前記化合物結合層(19)に対する非晶質化合物結合層とからなるグループより選択される材料である1項に記載の方法。
【0096】
13. 前記第1の多重積層体(15)と前記第2の多重積層体(17)とを形成するステップが、
少なくとも1つの活性基板の前記結合表面(12)上に前記第1の多重積層体(15)を形成するステップと、
別の活性基板の実装表面(14)上に前記第2の多重積層体(17)を形成するステップと、
前記第1の多重積層体(15)と前記第2の多重積層体(17)とを互いに接触して配置するステップと、
不活性雰囲気内で前記活性基板を焼鈍して、前記活性基板を互いに接着結合する化合物結合層(19)を形成することによって、前記活性基板からなる三次元積層体を形成するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【0097】
【発明の効果】
本発明は、1以上の活性基板をベース基板に結合するセレン化反応に関する。結合基板は、活性基板Aの結合表面12上にセレン及びインジウムからなる第1の多重積層体15を形成し、ベース基板Bの実装表面14上にセレン及びインジウムからなる第2の多重積層体17を形成することによって製造される。第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17は、実質上圧力がかからない状態で、互いに接触して配置される。その後、活性基板A及びベース基板Bは、不活性雰囲気内で焼鈍され、これらの基板を互いに接着結合するインジウム−セレン化合物結合層が形成されることによって、互いに結合される。焼鈍は従来のウェーハボンディングプロセスにおける温度よりも低い温度で行われ、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17を、室温を含む相対的に低い温度の広い範囲内の温度で付着することが可能である。加えて、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17のどちらかの又は双方のセレンにテルルを添加して、焼鈍温度を下げ、かつ活性基板A及びベース基板Bを互いに接着結合するインジウム−セレン−テルル化合物結合層19を形成することができる。基本的な化合物又は非晶質化合物が、第1の多重積層体15及び第2の多重積層体17の材料として使用され、それぞれ多結晶化合物結合層19又は非晶質化合物結合層19を形成する。この化合物結合層19の1つの利点は、活性基板A及びベース基板Bが損傷を受けることなく互いに分離可能であるように、この結合層を、選択的ウエットエッチング剤を使用して溶解することができるということにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1a〜1cは、従来のシリサイド化ウェーハボンディングプロセスを示す。
【図2】図2a〜2cは、従来の酸化ウェーハボンディングプロセスを示す。
【図3】図3a〜3cは、従来の金属ホットプレスウェーハボンディングプロセスを示す。
【図4】図4a及び4bは、本発明による、第1の材料と第2の材料からなる交互層を有する活性基板及びベース基板を示す。
【図5】本発明による、互いに接触している図4a及び図4bの活性基板及びベース基板を示す。
【図6】本発明による、活性基板をベース基板に接着結合する化合物結合層を有する結合基板を示す。
【図7】図7aは、本発明による、複数の活性基板と、第1の材料及び第2の材料からなる交互層を有するベース基板とを示し、図7bは、本発明による、互いに接触して配置されている図7aの活性基板とベース基板を示す。
【図8】図8aは、本発明による、三次元積層体を含む複数の活性基板と、第1の材料及び第2の材料からなる交互層を有するベース基板を示し、図8bは、本発明による、互いに接触して配置されている図8aの活性基板、三次元積層体及びベース基板を示す。
【図9】図9aは、本発明による、ベース基板に図7bの活性基板を接着結合する化合物結合層を有する結合基板を示し、図9bは、本発明による、ベース基板に、図8bの活性基板及び三次元積層体を接着結合する化合物結合層を有する結合基板を示す。
【図10】図10a〜10cは、本発明による、ベース基板から1つ又は複数の活性基板を破壊することなく分離するためのプロセスを示す。
【図11】図11a〜11cは、本発明による、ベース基板から複数の活性基板を破壊することなく分離するためのプロセスを示す。
【図12】図12a〜12cは、本発明による、ベース基板から複数の活性基板及び三次元積層体を破壊することなく分離するためのプロセスを示す。
【図13】図13a〜13cは、本発明による、それぞれの上に形成されている第1及び第2の非晶質層を有する活性基板及びベース基板を示す。
【符号の説明】
11 第1の材料
12 結合表面
13 第2の材料
14 実装表面
15 第1の多重積層体
17 第2の多重積層体
19 化合物結合層
A 活性基板
B ベース基板

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの活性基板(A)と、該活性基板(A)がセレン化反応によって結合されているベース基板(B)を含む結合基板を製造する方法であって、
    前記活性基板(A)の結合表面(12)上に第1の材料(11)と第2の材料(13)からなる交互層を付着することによって第1の多重積層体(15)を形成するステップと、前記第1の材料(11)がセレンを含み、前記第2の材料(13)が、インジウム、ガリウム、アンチモン及びアルミニウムを含むグループから選択される材料を含み、
    前記ベース基板(B)の実装表面(14)上に前記第1の材料(11)と前記第2の材料(13)からなる交互層を付着することによって第2の多重積層体(17)を形成するステップと、
    前記第1の多重積層体(15)及び前記第2の多重積層体(17)を互いに接触して配置するステップと、
    不活性雰囲気内で前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)を焼鈍するステップを実施することにより、前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)を互いに接着結合する化合物結合層(19)形成されるよう、前記活性基板(A)と前記ベース基板(B)を互いに結合するステップとを含む方法。
  2. 前記焼鈍するステップが、200℃〜300℃の温度で前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)を加熱するステップを含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の多重積層体(15)及び前記第2の多重積層体(17)からなる前記交互層が、0.0℃〜50.0℃の温度で付着される請求項1に記載の方法。
  4. さらに前記第1の材料(11)がテルルを含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記焼鈍するステップが、150℃〜300℃の温度で前記活性基板(A)と前記ベース基板(B)を加熱するステップを含む請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の多重積層体(15)及び前記第2の多重積層体(17)の前記交互層が、0.0℃〜50.0℃の温度で付着される請求項4に記載の方法。
  7. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が、半導体、金属及び誘電体からなるグループより選択される材料である請求項1に記載の方法。
  8. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が、シリコン、酸化シリコン、アルミナ及びガリウム砒素からなるグループより選択される材料である請求項1に記載の方法。
  9. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が異なる材料から形成されている請求項1に記載の方法。
  10. 前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)が同じ材料から形成されている請求項1に記載の方法。
  11. 前記配置するステップが、前記活性基板(A)及び前記ベース基板(B)に圧力をかけることなく、前記第1の多重積層体(15)と前記第2の多重積層体(17)とを互いに接触させるステップを含む請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1の材料(11)、前記第2の材料(13)及び前記化合物結合層(19)が、前記第1の材料(11)及び前記第2の材料(13)に対する基本的な材料と、前記化合物結合層(19)に対する多結晶化合物結合層と、前記第1の材料(11)及び前記第2の材料(13)に対する非晶質化合物と、前記化合物結合層(19)に対する非晶質化合物結合層とからなるグループより選択される材料である請求項1に記載の方法。
  13. 前記第1の多重積層体(15)と前記第2の多重積層体(17)とを形成するステップが、
    少なくとも1つの活性基板の前記結合表面(12)上に前記第1の多重積層体(15)を形成するステップと、
    別の活性基板の実装表面(14)上に前記第2の多重積層体(17)を形成するステップと、
    前記第1の多重積層体(15)と前記第2の多重積層体(17)とを互いに接触して配置するステップと、
    不活性雰囲気内で前記活性基板を焼鈍して、前記活性基板を互いに接着結合する化合物結合層(19)を形成することによって、前記活性基板からなる三次元積層体を形成するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
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