JP4195425B2 - 光ファイバ配線箱 - Google Patents
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Description
従って、いちいち光ケーブル用クロージャから個々の家屋まで配線工事をしなければならず大量の光ファイバが必要であったし、個々の光ファイバに対して特許文献1に示すような光ファイバ収容器具を用いて、或いは電柱等にフック金具等を使用して一旦支持した後、引き込み作業をしなければならなかった。
この構成により、支持線保持手段により光ドロップケーブルの支持線に懸架保持して、予め架空配設した光ドロップケーブルから光ファイバを分岐させて家屋等に引き込むことが可能となり、新たに光ファイバを架空配設する必要がなくなる。また、支持線に懸架させることで別途メッセンジャワイヤを敷設することなく架空設置することができる。従って、延線費用も抑制できる。
また、光ファイバ収容空間には、光ファイバを分離して巻回収容する分離収容手段を有するので、入出線する光ファイバケーブル群と、分岐する光ファイバとを分離して収容することが可能であり、メンテナンスがし易くなる。
この構成により、蓋体を開けて本体前面を開放することで、光ファイバ群のハウジング内への入出線操作を容易に行うことができるし、入出線部が支持線と平行に設けられているので、支持線に懸架したハウジングに、支持線と分離した光ファイバ群を無理なく入出線させることができる。
この構成により、光ファイバのハウジングからの引出操作を容易に行うことができる。
この構成により、ハウジング側面に設けた挿通孔と、ハウジング内部空間との間に閉塞空間を設けたので、水が挿通孔から侵入しても閉塞空間に侵入するだけで済み、ハウジング内部への侵入を阻止でき、高い防水作用を発揮できる。また、送出する或いは挿入する光ファイバを支持孔で支持するので、光ファイバに加わるストレスを軽減できる。
この構成により、光ファイバ配線箱から引き出す光ファイバの支持線を引留部に支持させることで、直接家屋等に光ファイバを分岐して引き出すことができる。そのため、支柱等に一旦支持させる必要が無くなるし、そのための引止部材も必要なくなる。
図において、1aはハウジングの本体、1bはハウジングの蓋体、2は板状体であり、本体1aと蓋体1bとでハウジング1は構成され、板状体2は本体1a上部に形成されている。ハウジング1内部には光ファイバ余長分を収容する光ファイバ収容空間3、及び光ファイバ接続部を保持する接続部保持部4が備えられ、板状体2の上面には、支持線を引き留める引留部5が設けられている。そして、全体は合成樹脂による樹脂成形で形成されている。尚、6は光ドロップケーブルのうち支持線を分離した例えば12芯の光ファイバ群、7は光ドロップケーブルの支持線、8は分岐された例えば2芯の光ファイバを示している。
このように形成された2つの光ファイバ案内路を持つ光ファイバ収容空間3に、光ファイバ群6及び光ファイバ8を夫々巻回収容できるし、8の字に連続して巻回収容することもできる。
そして、第1フック部材11aは左右の光ファイバ案内路に夫々一対ずつ上下に配置され、第2フック部材11bは左右の光ファイバ案内路に1個ずつ設けられ、本体1aに設けた係止部14に、係止突起15を挿入係止して取り付けられている。
こうして、後方収容部と前方収容部とが形成され、例えば後方に分岐した光ファイバ8を収容し、前方に光ファイバ群6を収容して分離収容でき、分岐操作やメンテナンスがし易くなる。また、左右分離して巻回収容すれば、最大4種類の光ファイバを分離して収容できる
尚、壁面19は3重に形成され、ハウジング1中央の空間の気密性を上げると共に、ハウジングの強度アップを図っている。
尚、蓋体1bの本体1aに密着する周縁部にはパッキン22が周設され、対応する本体1a開口部周縁にはパッキンを密着させる凸状帯23が周設され、閉塞した際にハウジング内部全体の気密が保持されるよう形成されている。
溝24はZ字状に形成した分割面の段部に形成され、収容した支持線7を確実に保持するよう形成されている。また、図2に示すように、板状体上部2aは、適宜位置でネジ25により板状体下部2b、即ちハウジング本体1aに連結される。
尚、この実施形体では、左右端部のネジ2の取付部を最端部としているが、左右に設けた巻回部5aに重ねて設けても良く、そうすることで板状体2の左右突出量を少なくできる。また、溝24をZ字状分割面に形成しているが、板状体2の分割面を平坦に形成し、例えば板状体上部2aの下面分割面にV字状の溝を設けて形成することもできる。
このように、脚部材と板状体とで囲まれた空間を、例えばメッセンジャワイヤに光ファイバ配線箱を取り付けるための結束材支持空間として使用でき、支持線以外の部材に容易に取り付けることができ、設置対象を拡大している。
このように、分岐した光ファイバ8を後方に、光ファイバ群6を手前にして収容することで、その後のメンテナンスや、増設に対応し易い。
そして、分岐した光ファイバ8は第2挿通孔17bから引き出されて家屋に引き込まれる。この時、光ファイバ8の支持線は引留部5に引き留めることで、家屋への引き込み操作を支柱等に一旦支持させることなくスムーズに行うことができる。従って、引き止め部材が必要無くなる。
尚、光ファイバ群と引き出す光ファイバとの接続部は接続保持部4に保持される。
更に、横長の板状体全体で支持線を挟持するので、支持線の安定した保持ができ、光ファイバ配線箱を良好に懸架できる。
また、蓋体を開けて本体前面を開放することで、光ファイバ群のハウジング内への入出線操作を容易に行うことができるし、光ファイバ群の入出線部及び光ファイバの引出部が支持線と平行に設けられているので、支持線に懸架したハウジングに、支持線と分離した光ファイバ群を無理なく入出線させることができる。
また、送出する或いは挿入する光ファイバを支持孔で支持するので、光ファイバに加わるストレスを軽減できる。
また、板状体2をハウジング1より長く形成しているが、引留部5の数を減らして左右の突出部を無くしても良い。
更に、引留部5は、分岐した光ファイバ8の支持線を引き留めるためのものであるが、光ドロップケーブルの支持線7を引き留め支持するために使用してもよい。
また、壁面19を3重に形成してハウジング1中央部の密閉性の向上を図っているが、重ねず1重で形成しても良い。
また、光ファイバ配線箱全体を樹脂成形により形成しているが、アルミのような軽金属で作成することもできるし、ハウジング1と板状体2とを別部材で作製してもよい。
Claims (5)
- 上下及び左右方向に広い略四角形の箱体であり、前記箱体を前後方向に略2分割した後部の本体と前面の蓋体とを備えるハウジングを形成し、
前記ハウジング内部の中央に、光ファイバを収容するための光ファイバ収容空間と、前記光ファイバ収容空間を挟むように上下に光ファイバ接続部を保持する接続部保持部とを設ける一方、ハウジング上部に、光ドロップケーブルの支持線を保持する支持線保持手段を設け、該支持線保持手段により架空配設された光ドロップケーブルの支持線を保持してハウジングを懸架装着可能とし、前記ハウジング内に前記光ドロップケーブルに備えられた光ファイバ群を収容すると共に、その収容した光ファイバ群のうち少なくとも1本の光ファイバを分岐してハウジングから引き出し可能とする光ファイバ配線箱であって、
前記光ファイバ収容空間には、前記本体の背面から前方に向けて、左右に2つの光ファイバ案内路を形成して光ファイバ群および光ファイバを巻回収容するための案内壁が立設されると共に、前記光ファイバ収容空間を前後方向に分離する分離収容手段が突設され、
前記分離収容手段は、
前記光ファイバ収容空間を前後方向に分離する分離片と、収容した光ファイバ群及び光ファイバを保持する保持片とをそれぞれ備えてなり、左右の前記光ファイバ案内路に配置された第1フック部材と第2フック部材とで構成され、
前記分離片は、前記本体の背面との間に光ファイバ群及び光ファイバの後方収容部を形成し、
前記保持片は、前記分離片との間に光ファイバ群及び光ファイバの前方収容部を形成する、
ことを特徴とする光ファイバ配線箱。 - 光ファイバ群の入出線部を前記蓋体と前記本体との境界部に位置するハウジングの左右側面に備えると共に、光ドロップケーブルの支持線を左右方向に保持するよう支持線保持手段を設けてなる請求項1記載の光ファイバ配線箱。
- 分岐した光ファイバを引き出す引出部を光ファイバ群の入出線部に隣接させて前記蓋体と前記本体との境界部に位置する前記ハウジングの左右側面に備えてなる請求項2記載の光ファイバ配線箱。
- ハウジング内のハウジング左右側面近傍に、側面に対向する壁面を設けてハウジング両側部に閉塞空間を形成し、光ファイバ群の入出線部及び分岐した光ファイバの引出部を、側面に設けた挿通孔と前記壁面に設けた支持孔の2段で形成してなる請求項3に記載の光ファイバ配線箱。
- 分岐出力する光ファイバの支持線を引き留める引留部を、ハウジング上部の左右両側に夫々備えた請求項1乃至4の何れかに記載の光ファイバ配線箱。
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