JP3995979B2 - 光ケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ケーブル、特に光ファイバ心線を有する光ファイバケーブル(以下光ケーブル)の架空、或いは地上区間のアクセス区間において、ケーブル接続点における外被接続並びに架空乃至地上ケーブルと、ドロップ光ファイバケーブル或いは集合ドロップ光ファイバケーブルの接続のために用いられ、光ケーブルの心線接続部を保護して、心線余長をも収納し、心線の使用効率を高め単心運用に優れた光ケーブル接続用クロージャに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ケーブルの分岐、引込、接続などを行う場合、クロージャ内においてケーブル心線相互を接続すると共に、該心線接続部と、ケーブル心線の余長分とを収納するための心線余長収納トレイを備えたクロージャが知られている。
このクロージャは、心線幹線用光ケーブルの本線から引き出された光ファイバ心線同士或いは分岐用光ケーブルから引き出された心線とを接続するコネクタ等の心線接続部が収納され、さらに接続された心線の余長部分を巻回して保護収納する心線余長収納部とを備えたものとして接続機能専用クロージャ或いはドロップ機能専用クロージャとして用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来での光ケーブルを用いた通信網では、光アクセス網の最適な配線形態とすることや、光アクセスサービスを迅速かつ安価に提供することが要請されているのに、単心運用作業が難しく光アクセス系設備の効率的な使用や経済的な使用が十分満足するものがない。特に、ケーブルの高密度、多心化或いは伝送高速度化が進むにつれて心線余長収納部ではその容量が不足しがちになり、接続分岐に伴う作業や配線整理がやりにくいし、さらには増設も簡単には対応できずコンパクト化できないといった問題が生じている。また光ケーブルの分岐作業においては、ドロップ光ファイバを引き落とすためには、例えば、200〜400心テープの光ケーブル本線から4心テープ単位で取り出して、分岐心線に接続して単心に変換しているが、この場合取り出したテープ心線は、一度切断して分岐心線と接続しているため、分岐心線の単心側は、必要心線のみを接続し、他の心線は保留しておく。このため、余った心線は全て当該クロージャ以外では、使用不能となって不経済となるし、心線を再度本線に戻すことも出来ないなど取り扱いも不便になり、アクセス系設備の効率的かつ経済的な使用ができないなど問題があった。
【0004】
本発明は、これら従来の事情に鑑みてなされたものであり、光ケーブルの心線の使用効率を高めるために、単心に分離することが可能な作業スペースを確保し、単心に分離した心線を保護することができて、光ケーブルを有効利用することが可能で、任意の心線を取り出す際に他の心線に影響を与えないで単心で使用でき、心線の下部延ばし、架空ループ配線にも対応でき、単心の分離、保護、収納作業に優れたクロージャを提供すること、しかも作業が容易に実施できて施工性に優れ、単心線ごとの接続機能とドロップ機能とを統合して整理することができ、その収納並びに心線ごとの増減が簡単にでき増設も楽で、きわめてコンパクトに接続部を収納することができる取扱い簡便な架空または地上載置用の光ケーブル接続用クロージャを安価な形態で提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、この発明は、光ケーブルの単心線を導出入する心線導出入部と、該心線導出入部から出入する心線とスプリッタ心線とを接続した心線接続部を収納する心線接続部収納部と、スプリッタ心線余長を巻回して収納する心線余長収納部と、ドロップ心線保持部と、ドロップテンションメンバ把持部とを備えたドロップ心線用トレイと、心線相互を接続した心線接続部を収納する心線接続部収納部と、心線余長を巻回して収納する心線余長収納部とを備えた接続トレイとをクロージャ本体内の中央部に設けたトレイ収納ケースの棚に水平に挿脱自在に複数段装着して配備する光ケーブル接続用クロージャであって、前記ドロップ心線用トレイは、ドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイをそれぞれトレイ本体にヒンジ部で回動自在に設けてドロップ心線収納部として配備して、該内装トレイの各々がドロップ心線を個別に収納する複数個別収納の多心ドロップ心線用トレイとすると共に、前記ドロップ心線収納部の左右両側に、前記心線導出入部から出入する単心線とスプリッタ心線とを接続する心線接続部と、スプリッタ心線余長とをそれぞれ一括収納する心線余長収納部を設け、さらに該心線余長収納部にスプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタを収納するスプリッタ収納部を設けて、該スプリッタ収納部でのスプリッタを介して分岐後のスプリッタ心線とドロップ心線との心線接続部がドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイの各々に収納される構成としたことを特徴とする。
【0006】
さらに、この発明では、前記接続トレイが心線余長収納部と心線接続部収納部とを備えた上層トレイと、心線余長収納部と心線接続部収納部とを備えた下層トレイとを積層した構造とすると共に、上下層トレイをヒンジ部で回動自在に連結した構成となっている
また、本発明の光ケーブル接続用クロージャにおいては、前記ドロップ心線用トレイが複数枚、例えば8枚の内装トレイをドロップ心線収納部として配備して8層個別収納の多心ドロップ心線用トレイとし、各トレイをヒンジ部で回動自在に連結してなると共に、スプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタを介して分岐後のスプリッタ心線 とドロップ心線との心線接続部がドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイの各々に収納される構成となっている。
【0007】
本発明は、前記ドロップ心線用トレイが、心線を左右両方向いずれからも挿入送出できるようにトレイ本体の左右両側に心線導出入部をけると共に、前記心線導出入部から出入する単心線とスプリッタ心線とを接続した心線接続部とスプリッタ心線余長とをそれぞれ一括収納される心線余長収納部を設け、さらに該心線余長収納部にスプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタを収納するスプリッタ収納部を設けた構成となっている
【0008】
【作用】
本発明の光ケーブル接続用クロージャは、光ケーブルの心線導出入部から出入する心線とスプリッタ心線とを接続した単心線の心線接続部並びにスプリッタ心線余長部分を保護収納する内装トレイを複数備えたドロップ心線用トレイとなっているし、前記接続トレイが心線余長収納部と心線接続部収納部とを備えた上層トレイと、心線余長収納部と心線接続部収納部とを備えた下層トレイとを積層した構造となっているので、光需要に際して多数心の接続が可能で、任意のクロージャにて本線から必要な単心線のみを引き落したり、本線に戻したりすることが容易にできる。
すなわち、光ケーブル本線(主ケーブル)からテープ心線単位で取り出して、テープ心線に割りを入れて引き裂き単心線にさばいて分離する。例えば、工具で単心線にさばいて分離して、接続したい空き単心線とドロップ心線(分岐ケーブル)とを接続して、残りは現用または空き心線として下部(心線の配線下流側)に送り込めるように保有しておくことが可能となる。
また接続作業に必要な余長心線は、任意のドロップ心線用トレイを開いて、或いは取り出したりして心線接続部とともに収納しておき、空いている心線はその後のユーザーの加入など必要な単心線として使用することができ、このクロージャ本体内では、単心に分離することが可能な作業スペース確保と、単心に分離した心線の保護とが簡易にすることができ、そのほか他の心線の接続作業や接続状況の点検、補修、確認、調整など作業をも統合してきわめて容易に行うことができるのである。
【0009】
また、ドロップ心線用トレイは、多段収納棚を前提としたトレイ収納ケースに収納し、接続単位でドロップ心線収納部を複層化したもので、心線接続部は心線接続部収納部に固定して、心線余長も曲率半径を確保した上で取り回し収納できるので、心線余長の吸収に自由度を持たせて納められ、伝送特性に悪影響を及ぼすことがない。
しかも、分離した単心線を保護することができ、その心線接続部が固定可能であるし、左右両方向のいずれからの心線からでも心線の引き落としができるので、架空ループ配線(輪の形に配線)及び心線の下部延し(心線の配線下流側に引き延ばし)にも対応可能であり、また心線接続後にドロップ心線用トレイを移動させて、元の位置に戻しても光ケーブル心線に弛みが生じないし、心線が過度に屈曲することがなく曲率半径の小さい円弧状部分をも生じないで収納でき安全な保護ができるし、任意心線の取り出し、接続、再収納作業に対するハンドリング特性の向上が図れ、単心運用のため分離、保護、収納作業にも優れた機能を発揮できる。
さらに、分離心線と分岐心線並びにその心線接続部を収納するトレイの集合体となるドロップ心線用トレイを、多段棚のトレイ収納ケースに水平に挿し込むことで、多数心接続処理が可能で、またトレイ収納ケースから外して開閉することにより連結した各トレイを別個に開放露出することができ、接続作業や各トレイの接続状況の点検、補修、確認、調整などのほかに更新並びに増設も容易にできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面を用いて説明すると、図1に示すスリーブからなる心線接続クロージャ本体1には、光ケーブルAの単心線aが導出入される心線導出入部11と、心線相互を接続した心線接続部bを収納する心線接続部収納部12と、心線余長を巻回して収納する心線余長収納部13とを備えたループ配線対応、例えば心線を輪の形に巻回した状態に配線できるようにしたり、単心線の下部延し対応、例えば心線を配線下流側に引き延ばすことがでる配線形態にできるドロップ心線用トレイ10と、これら形態と同様のループ配線対応とテープ心線の下部延し対応の接続トレイ20とをクロージャ本体1内に配備する光ケーブル接続用クロージャであって、前記ドロップ心線用トレイ10が、ドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイ2、3、4をそれぞれヒンジ部17で、トレイ本体に回動自在に設けてドロップ心線収納部5とする。即ち、内装トレイ2、3、4を複数積み重ねて、例えば4〜8層積層してドロップ心線収納部5とすると共に、該ドロップ心線収納部5の左右両側に心線余長収納部13を設けて、前記心線導出入部11から出入する単心線aとスプリッタ心線とを接続した心線接続部bと心線余長とをそれぞれ一括収納する構成とし、前記内装トレイ2,3,4の各々がドロップ心線を個別に収納する複数個別収納の多心ドロップ心線用トレイとし、該ドロップ心線用トレイ10と、接続トレイ20とを前記クロージャ本体内の中央部に設けたトレイ収納ケース6の棚に水平に挿脱自在に複数段装着して備えてある。
このドロップ心線用トレイ10に備えられるドロップ心線収納部5には、相似或いは同一形状の7枚の内装トレイ2,3,4が上下に分けて積み重ねたものからなり、該ドロップ心線用トレイ10が、複数組例えば2〜6段棚構造のトレイ収納ケース6の差し込み棚に水平に挿脱自在に内装配備されている。
この内装トレイ2,3,4及びドロップ心線収納部5は、それぞれ図2及び図3に示す如く光ファイバ単心線aを導出入する開口2,3,4,5と、該開口から入る心線相互を接続した心線接続部bを収納する心線接続部収納部2,3,4,5と、心線余長を巻回して収納する心線余長収納部2,3,4,5を備えている。
【0011】
そして、前記ドロップ心線用トレイ10は、内装トレイ2、3、4を含めて、合成樹脂により一体成形またはおのおの成形された成形品であり、図2乃至図4に示すように、略長方形状の外形を有し、内面側が同一或いは相似形状に形成されたもので、各内装トレイ2、3、4を重ねた状態の心線トレイとして用い、前記ドロップ心線用トレイ10の底板の両側対称位置に設けた係合孔7,7と係止部9をそれぞれ対向して設け、該係合孔7,7に、トレイ収納ケース6に嵌挿される支持棒8を通して、ドロップ心線用トレイ10がクロージャ1内に複数一括して固定され、またドロップ心線用トレイ10がトレイ収納ケース6の差し込み棚に挿入された際に、前記係止部9がトレイ収納ケース6の係止部に嵌合されて仮止めされるものである。
【0012】
前記ドロップ心線用トレイ10としては、8心一括収納タイプとした例で、8層構造のものを用い、前記ドロップ心線収納部5の左右両側に形成した心線余長収納部13,13にスプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタcを収納するスプリッタ収納部14を設けたもので、該スプリッタ収納部14に収納するスプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタcを介して分岐後のスプリッタ心線とドロップ心線との心線接続部bがドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイ2、3、4の各々に収納される構成としてあり、前記心線接続部収納部12と、心線余長収納部13及びドロップケーブルに接続される分岐心線分離部またはスプリッタc例えば、単心線を複数心線に分岐するスプリッタcが収納保持されるスプリッタ収納部14とは、必要に応じてガイドリブ及び側壁を選んで区画してもよいし、心線の浮きを阻止する心線係止片15或いは係止爪を一体成形して、余長の心線や心線接続部bをドロップ心線用トレイ10内に確実に保持できるようにするか、また心線接続部収納部12或いは心線余長収納部13のみを区画したトレイを組合せて一つとした形態としてもよく、ドロップ心線収納部5や各内装トレイ2、3、4毎に心線を分離整理収納して、ケーブル挿入部からファイバ心線の曲げが極少で心線収納時のねじれをも防止でき、安全かつ高密度収納で高信頼性が得られるようにすることが配慮される。
【0013】
なお、前記内装トレイ2、3、4及びドロップ心線収納部5は、トレイ内に心線余長収納部2、3、4、5がリブの区画壁によって備えられており、心線の浮きを阻止する心線係止片15或いは係止爪などの心線押え片を一体成形されていて、ドロップ心線用トレイ10の底板上に設けた取付部16にヒンジ17を介して回動自在に連結されて上下方向に積層されるが、前記内装トレイ2は、2層目、5層目、8層目に配し、また内装トレイ3は3層目、6層目に配し、さらに内装トレイ4は、4層目、7層目に配されてドロップ心線収納部5が構成される。
【0014】
図4の配線例では、主ケーブルの分離した単心線aをドロップ心線用トレイ10内に1本ずつ挿入し、各線の融着接続の心線接続部bを経てドロップ心線Bに接続使用する例で、ドロップ心線用トレイ10内の内装トレイ2,3,4に振り分けて、各線の余長心線を挿入収納してドロップ心線Bに接続使用することができる。
これらの場合、テープ心線が1本以上若しくは、0.25mm単心線に0.9mmの保護チューブを装着したものが4本以上のいずれかが挿入できる。また、各種テープ心線または心線が2本以上挿入した際には、任意の心線を取り出すときに他の心線に影響を与えないように挿入することができる。
【0015】
なお、単心に分離することが可能な作業スペースを確保するためには、積層個別収納タイプで、8心ドロップトレイによる高密度収納形態とするのがよく、接続失敗余長が100mm以上を収納する方式を採用するのがよい。
【0016】
また、前記ドロップ心線用トレイ10には、図4及び図5に示す如くその両側面部に係止部9と係合凸部9とが、ドロップテンションメンバ把持部31と共にベース33を介して突設され、該係合凸部9がクロージャ内の前記トレイ収納ケース6の案内溝に摺動自在に嵌装されると共に、該案内溝に形成されるロック部係脱する構成としてクロージャ本体1内でのドロップ心線用トレイ10をトレイ収納ケース6から引き出し移動位置させて心線接続作業が簡便にできるようにしてある。
前記ドロップテンションメンバ把持部31には、テンションメンバの差し込み口34を形成してあって、これにテンションメンバを挿入してスパイラルシリコンチューブを被せて保護した単心線を取付固定し、この単心線をドロップ心線用トレイ10内に挿入してドロップ心線押え具32によって支持してドロップ光ファイバケーブルH(8心インドアケーブルの場合)が固着される。(図5)
即ち、前記ドロップテンションメンバ把持部31にネジ止めした心線押圧片のドロップ心線押え具32で、No.1〜4の各トレイから出るドロップ心線Bが押えられるようにして心線の飛び出し防止保護する。またドロップテンションメンバ把持部31に固定されたドロップテンションメンバをさらに上から押しつける着脱自在のホルダーが備えられ、各トレイの移動時にドロップ光ファイバケーブルHの捩れ防止に役立て、ドロップ光ファイバケーブルHの移動の際に追ずい誘導をスムーズにできるように支持する構成となっている。
【0017】
また、単心に分離した前記単心線aを保護するには、図6に示すように、多心光テープを引き通し単心線と、引き落とし単心線とに分離して該分離部をスパイラルシリコンチューブで保護する。例えば、工具を使用してテープ心線を4心の単心線aに分離する(図6a)。次いで引き落とし接続したい単心線aの下部側を切断し、分離部から切断端までナイロンチューブの保護チユーブCを被覆し保護して引き落とし単心線としたのち(図6b)、この引き通し単心線と単心線保護部の分離部にスパイラルシリコンチューブDを巻き付けて一括保護し(図6c)、さらに分離したテープ心線全体をスパイラルシリコンチューブDを被せて保護する(図6d)。さらに心線保護シートEによってスロットロッドFにまとめて取付け(図6e)、接続用単心線aをドロップ心線Bに融着接続部の心線接続部bを介して接続して分岐処理するのがよく、この引き落とし単心線aおよび単心線との心線接続部bと、ドロップ心線Bとその余長心線を必要なドロップ心線用トレイ10内に挿入収納して引き落としケーブルのドロップ分岐処理するのがよい。
【0018】
なお、スプリッタ処理を行う際には、同一ドロップ心線用トレイ10内において、スプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタcを用いて、光ケーブルの単心線とスプリッタ心線との接続およびスプリッタの分岐後のスプリッタ心線とドロップ心線との接続ができるようにしたり、スプリッタ出線(分岐心線+スプリッタ/テープ分離+スプリッタ)の処理までをドロップ心線用トレイ10で対応するようにするのが望ましい。 いずれにしても、前記ドロップ心線用トレイ10は、多段棚状のトレイ収納ケース6に水平に載置保持され、図1に示すように二つ割りのスリーブからなる円筒状のクロージャ1内に組み込まれて用いられ、該クロージャ1内では、前記配線処理ガイド28によりテープ心線とドロップ心線との動きを分離させ、テープ心線は常に配線処理ガイド28の後ろ側に配置させるのがよい。
【0019】
前記8心インドアケーブルのドロップ心線Bによって引き落とし分岐配線するには、クロージャ本体1の両端に嵌装された端面板30を備えたクロージャの例で説明すると、端面板30に主線光ケーブルAが貫通されてケーブル把持部18で固定され、かつ、該ケーブルのテンションメンバが、テンションメンバ把持部19に接続連結されている。この主線光ケーブルAから分岐したテープ心線を分離した分離単心線aがドロップ心線用トレイ10に挿入されて心線接続部bを介してドロップ心線Bに接続される。
さらにドロップ心線用トレイ10には、ドロップ心線Bのドロップテンションメンバ把持部31を介して固定されるケーブル保持部のほかにドロップ心線押え具32を心線導出入部11の近傍に備えた構造のものを用い、配線処理ガイド28を経由して単心線a及び引き落しケーブルの保護を容易にする。またドロップ心線用トレイ10に導入する分離単心線aに接続され、ドロップ心線用トレイ10から導出されるドロップ心線Bは、端面板30から導出されて分岐ケーブルとしてのドロップ光ファイバケーブルHとして配線される。
【0020】
以上の構成からなるドロップ心線用トレイ10において、テープ心線を単心線aに分離したうち選ばれた単心線aは、トレイのいずれか一方の心線導出入部11から入ると、心線通路を通ると共にドロップ心線押え片32および心線係止片15により押されられ、心線余長はいずれかの心線余長収納部13内に入る。そして心線余長は、前記係止片15によって押さえられると共に、内装トレイ2,3,4内のリブの回りを巻回されて収納されるが、単心線aは、ドロップ心線Bに心線接続部b或いはこれとスプリッタcとを介して接続され、該心線接続部bを心線接続部収納部12に差込み、さらに単心線を複数心線に分岐するスプリッタcはスプリッタ収納部14に差込み保持する。この心線接続部bから出るドロップ心線Bは、その心線余長収納部13を通って、一方または他方の心線導出入部11からドロップ心線用トレイ10外部に出る。
【0021】
図7の例では、単心線aにスプリッタcを融着接続部の心線接続部bと共に備えてドロップ心線Bに接続したものの配線イメージの一例(図7a)であって、前記ドロップ心線用トレイ10内の両側にある心線余長収納部13,13のほかに内装トレイ2,3,4の心線余長収納部にも旋回させてドロップ心線Bを両側から導出すると共に、スプリッタcを各スプリッタ収納部14に差込み保持してある。(図7b)
この場合、ドロップ心線Bとスプリッタ心線Gは、図7cに示すように心線係止片15の上下側を通して整理するのがよい。
【0022】
このように、光ケーブルAを加入者宅等に引き落とす際に、内装トレイ各層が開く構造であると共に、単心に分岐するのに心線導出入部11の一方側から単心線aを入れる場合に、心線余長収納部13に収納したときは、他方の心線導出入部11側に出すことができる。
なお、心線導出入部11の一方側から単心線aを入れて心線余長収納部13に収納する場合、単心線aの巻回の仕方によって、両方の心線導出入部11のいずれの側にも出すこともできる。
以上のように、いずれかの心線導出入部11から単心線a或いはドロップ心線Bをドロップ心線用トレイ10内に入れたり出したりすることができ、かつ心線の曲率を小さくすることなく(過負荷を加えることなく)、入口側となった心線導出入部11と同一の又は異なる心線導出入部11を出口側として出すことができる。これにより、心線の出入口側を自由に選んで、光ケーブル用クロージャ内での心線の配線の便宜を図ることができる。
【0023】
ここで、心線導出入部11には、貫通穴が形成されたスポンジゴム等の弾性変形可能な弾性保持部材が設けられ、心線は、この貫通穴を通ってドロップ心線用トレイ10内に入り、かつドロップ心線用トレイ10外に出る。この心線支持用の弾性保持部材は係止片により保持される。 このように弾性保持部材を心線導出入部11に介在させれば、心線が心線導出入部11を通るときに、心線がトレイ本体に擦れることや、或いは引張衝撃等を確実に防止することができる。
【0024】
そして、前記ドロップ心線用トレイ10の内装トレイ2,3,4をヒンジ部17で連結した重ね合わせ形態としたものを光ケーブル用クロージャ本体1内の多段棚のトレイ収納ケース6に挿入し順次積み重ねられるようにして実装される。
この積み重ねには、係合孔7に挿入される支持棒8で固定化し、重なり合う心線接続収納トレイ同士をネジ止め等することなく積層連結することができ、高密度収納構造の心線接続クロージャ1とすることができる(図1参照)。
この場合、前記ドロップ心線用トレイ10に設けた係合孔7には、ドロップ心線用トレイ10が複数積み重ねられたときに必要に応じ、支持棒8などをトレイ収納ケース6に嵌挿して連結固定保持するために用いてもよいし、上下段ごとに連結ボスを嵌装して連結する形態とすることもできる。
前記ドロップ心線用トレイ10の一つの心線導出入部11から単心線aを入れ心線接続部bを心線接続部収納部12に保持し、中央の内装トレイ2,3,4およびトロップ心線収納部5の心線余長収納部2、3、4、5に巻回して同じ心線導出入部11から取出て配線したり、或いは一方の心線導出入部11から単心線aを入れ心線接続部bを保持し、さらに心線余長を心線余長収納部13に取り廻しして他方の心線導出入部11から取り出す配線形態とすることが、各心内装トレイ2,3,4,ごとに行ってクロージャ1内で整理することができ、テープ心線から単心線aをドロップ心線Bに分岐して引き落し配線できる。
【0025】
さらにまた、クロージャ本体1には、複心光ファイバテープ心線を単心に分離して、その内選ばれた単心線aをドロップ心線Bに心線接続部bによって接続し、これら心線余長及び心線接続部bを収納するドロップ心線用トレイ10を備え、該ドロップ心線用トレイ10中にドロップ心線Bのテープ側接続部の分岐部と、単心線側接続部とが収納可能で、ドロップ心線Bを個別に収納する内装トレイ2,3,4を複数枚内装して配備した8層ドロップ心線用トレイとしている。この内装トレイ2、3,4は、光ファイバ単心線aを導入する開口2,3,4と、該開口 ,3 ,4 から入る単心線aをドロップ心線Bに接続した心線接続部aを収納する心線接続部収納部2,3,4と心線余長を巻回して収納する心線余長収部2,3,4を備えている。
【0026】
また、前記接続トレイ20は、図8及び図9のように1層目の下層トレイ22と、2層目の上層トレイ21とを重合したものを用いてもよい。この上下層トレイ21,22は、心線接続部bが収納保持される心線接続部収納部23と、前記心線接続部bから導出される心線の余長を引き廻し、ループ状(輪の形)に巻回させて保持する心線余長収納部24とを区画して備え、心線押え片25のある略長方形の上層トレイ21と下層トレイ22とを用い、各トレイ21,22は、ヒンジ26によって回動自在に連結されていて、それぞれ重合配備して積層接続トレイとしてある。
この場合、前記クロージャ本体1内に固着したフレーム27に多段棚のトレイ収納ケース6を設け、該トレイ収納ケース6の複数段ある差し込み棚に前記上層トレイ21と下層トレイ22とを重層した状態で挿脱自在に備えて、該上下層トレイ21,22が心線取出方向を上面にする方向で水平に装着され、心線接続部と心線余長とを一括収納できる構成とすると共に、該上層トレイ21或いは下層トレイ22を観音開きに回動自在に設けてある。
また、前記接続部収納部23としては、ユニット或いはブロック状に板材に集合して形成し接続トレイ20の底板上に係合部によって着脱自在に配備され、接続トレイ20内の一方側或いは他方側の位置に片寄せて取り付けられたり、中央部位置に接続部収納部23を配置換えすることが選んでできるようにしてある。
【0027】
例えば、図1のようにAOクロージャにおいて、4〜5段のトレイ収納ケース6の場合には、上側2段を用いて、ドロップ心線用トレイ10を収納ケース6に積層して収める。 また接続トレイ20は、上下層トレイとして積層して用いられているので、トレイ収納ケース6の下側から使用していき、テープ接続200心収納や400心収納のときになど適宜選んで下段から上段に使用でき、また、下段から上段に向けて各段を有効利用することができ、テープ接続心の数量に対応してトレイ20の装着が可能となる。また、SSDケーブルあるいはSSWケーブルによるスプリッタ対応ドロップ配線については、1段最上段にドロップ心線用トレイ10を増設することにより適応することができる。
【0028】
なお、複数の前記ドロップ心線用トレイ10をトレイ収納ケース6、例えば多段の棚状ケースに着脱自在とするには、単独または前後方向を交互に逆に段積装着した積層収納した心線トレイとして用いる。この場合、ドロップ心線用トレイ10に突設された爪状の係止部9に係合する係合凹部は、前記トレイ収納ケース6の両側対称位置に備えればよく、該ドロップ心線用トレイ10を前後いずれの方向でも着脱自在に装着できる構成とすることもでき、さらにクロージャ本体1内でのドロップ心線用トレイ10をトレイ収納ケース6から引出し移動位置させて心線接続作業が簡便にできることも配慮できる。
【0029】
また、前記接続トレイ20に形成した心線導出入部には、分離スリットのある心線挿通孔を設けた弾性保持部材(図示せず)を圧入嵌合して心線の支持を確実にしてあり、この弾性保持部材は心線径或いは心線数に応じた挿通孔のあるナイロンチューブを選んで用いられる。
さらに前記心線接続部収納部23及び心線余長収納部24は、必要に応じガイドリブ及び側壁を選んで区画してもよいし、心線の浮きを阻止する心線押え片25或いは係止爪を一体成形して、余長の心線や心線接続部を接続トレイ20内に確実に保持できるようにするか、また心線接続部収納部23或いは心線余長収納部24のみを区画したトレイを組合わせて一つとした形態としてもよく、各トレイ毎に心線を分離整理収納し、ケーブル挿入部からファイバ心線の曲げが極少で心線収納時のねじれをも防止でき、安全かつ高密度収納で高信頼性が得られるようにすることが配慮される。
【0030】
この場合、多段に積み重ねられた接続トレイ20の中から選んだ接続トレイ20の係止凸部9を外せば、トレイ収納ケース6から引き出して外して、上下層トレイ21,22の合わせ面を開くことが出来てトレイの内面側が露出されるように開いたり取り出したりして収納心線の接続配線作業が容易にできる。
【0031】
即ち、上下層トレイ21,22がヒンジ26によって回動自在に接続されているので、上下層トレイ21,22をそれぞれ一端或いは連結部を支点で回動すれば、水平方向に軽く開くことができて、接続トレイ20内において、テープ心線の心線接続部の収納や心線余長を収納保管或いは、新たな分岐作業並びに配線系の点検、補修、確認、調整など各作業をも統合して極めて容易に行うことができる。この各上層トレイと下層トレイとを相似形状のトレイとして上層側のものを小さい形の入れ込みタイプとして作業、取扱し易くするのが好ましいが、同一形状の複層タイプとすることもできる。
【0032】
なお、前記心線導出入部は、片側に設けたシングルタイプに限らず、両側に対に設け、即ち四隅に設けたダブルタイプのものを用いることもできるし、しかも合成樹脂の射出成形により、トレイを略正方形、長方形の四角形または楕円形に形成されるので、心線接続部収納部23及び心線余長収納部24には、所定間隔に配列される心線は、心線押え片25で伝送特性に悪影響が及ばないように心線がなめらかに湾曲したループ状に巻回保持できるように配慮してある。
例えば、心線を引き回すのに曲率半径30mm以上を確保して心線の取り回し収納ができ、各種の心線接続部b例えば、融着スリーブ、メカニカルスプライス、MTコネクタなどの収納可能であって、トレイ収納ケース6に2段の接続トレイ20を積層し、各トレイ単位で脱着可能に設け、心線余長と心線接続部を一括収納できる。
この場合は、接続トレイ20の一つは、心線余長の吸収に自由度を持たせることもできるし、一つのトレイに120心線分(4心テープ心線30本分)の収納が可能で、さらにトレイ収納ケース6に2段〜4段の接続トレイ20を用いれば、接続数200〜400心単位の収納形態とすることもできる。
【0033】
なお、前記接続トレイ20内での心線接続部収納部23としては、心線接続部bを多数並列配備できる接続ユニットとして、該接続ユニットを係脱部35例えば凹凸若しくは係止孔と係止片によってトレイ本体に着脱自在に設けて、接続トレイ20内に心線接続部収納部23を左右位置又は中央位置に配置転換できる構成とし、心線余長収納部24と心線接続部収納部23との配分を自在に備えることができるようにするのがよい。
また、前記クロージャ本体1の両端にある端面板30(図示せず)を介して幹線光ケーブルAが貫通されるが、ドロップケーブルの挿通用の閉塞孔を用い引落し時に閉塞孔を開口してドロップケーブルをクロージャ外に導出入できるようにしてある。さらに前記クロージャ本体1は、分割接合面にガスケットを介在して突き合わせ密封結合するが、スリーブ外側に設けたヒンジ部にループ状リングからなるヒンジ締結具によって掛止めて連結一体化するようになっている。
【0034】
図10の例では、ループ配線対応と、心線の下部延し対応の接続トレイ20を示し、最大120心接続可能で接続失敗余長100mm以上の接続トレイ20の後分岐配線の一例で、心線接続部収納部23を片側位置に配置し、主ケーブルの短余長テープ心線を心線接続部bを経て分岐ケーブルのテープ心線に後分岐配線したものである。
【0035】
図11の例では、最大120心接続可能で、接続失敗余長100mm以上の全接続配線の一例で、心線接続部収納部23を中央位置に配置したもので、主ケーブルのテープ心線を心線接続部bを経て主ケーブルのテープ心線に全接続配線したものである。
【0036】
図12の例では、最大120心接続可能で、接続失敗余長100mm以上の接続トレイ20のテープ心線の下部延し配線の一例で、心線接続部収納部23の両側に位置に配置したもので、主ケーブルの短余長テープ心線を心線接続部bを経て分岐ケーブルのテープ心線に下部延しし、ループ配線したものである。
【0037】
図13〜図15の実施例では、SSDケーブル或いはSSWケーブルによるスプリッタ対応配線について専用スプリッタ処理トレイ40を装備して用いた例である。その他の各部構成は、図1の例と同様で、同一符号は同一部分を示す。
【0038】
そして、前記専用スプリッタ処理トレイ40は、心線挿出入口41の付近に分離止めスポンジゴムなどの保持部材42を備え、その心線挿出入口41の心線通路と、心線接続部収納部43とスプリッタ収納部44と、心線余長収納部45とを形成すると共に、心線通路に適宜間隔をあけて心線押え片46を複数配備して、トレイに出入する心線を各ガイド片間に通して振り分け配線できるようにしてある。(図14)
【0039】
この専用スプリッタ処理トレイ40においては、図15に示すように、配線イメージは、テープ心線dの途中にテープ心線融着接続の接続部bを備え、そのテープ心線dの一端に分岐部eを経て単心線aに分離し、これに単心融着接続の接続部bを設け、さらに各単心線aにそれぞれ単心線を複数心線に分岐するスプリッタcを設けて4分岐スプリッタ部として分岐心線のテープ心線dとしたもの(図15a)を、図15bのように一方の心線挿出入口41からテープ心線dを挿入して前記保持部材42によって支持したのち、心線余長収納部45に旋回収納し、心線接続部収納部43にテープ心線融着接続の心線接続部bを差し込み、かつ分岐部eをスプリッタ収納部44に差し込んで単心線aを心線余長収納部45に旋回収納し、さらに単心融着接続の心線接続部bを心線接続部収納部43に入れてから単心線 を心線余長収納部45に旋回収納し、前記スプリッタcをスプリッタ収納部44に差し込んでから心線余長収納部45に旋回収納し、スプリッタcの分岐後のスプリッタ心線を他方の心線挿出入口41から分岐心線のテープ心線d として導出した配線整理の形態で使用するのである。
【0040】
この専用スプリッタ処理では、図16に示すように、配線イメージとして、テープ心線dの途中を4心に分離し、各分岐単心線aに単心融着接続の心線接続部bを設け、さらに各単心線 にそれぞれスプリッタcを設けて4分岐スプリッタ部として分岐心線のテープ心線dとしたもの(図16a)を、図16bのようにテープ心線d を一方の心線挿出入口41から挿入して前記保持部材42によって支持したのち、心線余長収納部45に旋回収納し、心線接続部収納部43に単心融着接続の心線接続部bを差し込んでから単心線 を心線余長収納部45に旋回収納し、前記スプリッタcをスプリッタ収納部44に差し込んだのち心線余長収納部45に旋回収納し、他方の心線挿出入口41から分岐心線のテープ心線dとして導出した配線整理の形態で使用することもできる。
【0041】
また、専用スプリッタ処理トレイ40においては、図17に示すように、左右対称に心線挿出入口41の心線通路と、心線接続部収納部43とスプリッタ収納部44と、心線余長収納部45とを備えたトレイを配設した例で、図18に示すように、配線イメージは、テープ心線dの途中にテープ心線融着接続の心線接続部bを備え、そのテープ心線dの一端に分岐部eを経て単心線aに分離し単心融着接続の心線接続部bを設け、さらに各単心線aにそれぞれスプリッタcを設けて4分岐スプリッタ部としてテープ心線dの4心テープ心線としたもの(図18a)を、図18bのように一方の心線挿出入口41からテープ心線dを前記保持部材42によって支持したのち、心線接続部収納部43にテープ心線融着接続の心線接続部bを入れ、単心線aを心線余長収納部45に旋回収納してから分岐部eを心線接続部収納部43に入れ、さらに単心線aを他方のトレイ側に配線し、単心融着接続の心線接続部bを心線接続部収納部43に入れ、単心線 を心線余長収納部45にループ状に旋回収納してから、スプリッタcをスプリッタ収納部44に差し込んでテープ心線d必要に応じ心線余長収納部45に旋回収納し、他方の心線挿出入口41からテープ心線dとして導出した配線整理の形態とした専用スプリッタ処理トレイ40として使用することもできる。
【0042】
さらに、図19に示す他の実施例では、クロージャ本体1内に間隔を置いて多数の突起部51のある保持板48を備え、この突起部51の間に、配線された接続部49を任意位置に取り付けて分岐配線できるようにしたもので、トレイ収納ケース6は、フレーム27の左右いずれの位置に付け替え可能の構成として作業スペースの確保を容易にしてある。 他の構成部分は、図1或いは図13の例と同様で同一符号は同一部分を示し、クロージャ本体1内にテープ心線から分離した単心ごとに心線接続部と心線余長とを個別に一括収納できる。この場合、前記クロージャ1内に設けたトレイ収納ケース6に挿脱自在に嵌装したトレイは、例えばテープ心線を単心分離し、または分岐心線を使用して単心線aに心線接続部bを介してドロップ心線Bを接続したり、更にスプリッタcを介して変換した8心インドアケーブルの心線接続部及び心線余長を収納して使用することができる。
【0043】
なお、前記ドロップ心線用トレイ10および積層した各内装トレイ2,3,4には、心線の曲率半径円をS字状に切り返し配線できるように楕円筒状リブを一対トレイ底面上に間隔をあけて対向配備した構成にしてある。
また、前記下層トレイ22には、その両側面部に係合凸部 と、ドロップ心線用トレイ10にはその両側面部に係合凸部 とドロップテンションメンバ把持部31とをベース33を介して突設し、該係合凸部 ,9 がクロージャ内の前記トレイ収納ケース6の案内溝に摺動自在に嵌装されると共に、該案内溝に形成されるロック部係脱する構成としてクロージャ本体1内でのドロップ心線用トレイ10をトレイ収納ケース6から引き出し移動位置させて心線接続作業が簡便にできるようにしてある。(図2〜図5および図8〜図12)
【0044】
また、前記ドロップ心線用トレイ10には、曲率半径30mm以上を確保して心線の取り回し収納ができ、各種の心線接続部b例えば、融着補強スリーブ、メカニカルスプライス、MTコネクタなどの収納が可能であって、ドロップ心線用トレイ10を4段に積層し、各心線トレイ単位で開閉或いは脱着可能に設け、心線余長と心線接続部bを一括収納できる。
実施例の図1或いは、図19では、主ケーブルAの単心線aをドロップ心線用トレイ10に8本配線し、ドロップ心線用トレイ10のそれぞれの内装トレイ2、3,4に振り分けて、各線の融着接続部及び余長心線を収納して8心インドアケーブルのドロップ心線Bに接続使用することができる。
これらの場合、テープ心線が1本以上若しくは、0.25mm単心線に0.9mmの保護チューブを装着したものが4本以上のいすれかが挿入できる。また、各種テープ心線または心線が2本以上挿入される際には、任意の心線を取り出すときに他の心線に影響を与えないように挿入することができる。
【0045】
例えば、ドロップ心線用トレイ10に備えた各内装トレイの組合せでは、トレイは一体成形品で嵌合入れ込み構造であるが、一体成形或いは着脱自在のヒンジ部で連結したりすることができる。接続トレイ20の上下層での各トレイ21,22は、それぞれヒンジ26で連結して組とする方式が採用されているが、一体成形のヒンジ連結構造或いは、着脱自在のヒンジ連結構造としてもよいし、表面内装トレイの上面に蓋片を付設することもできる。
【0046】
なお、単心に分離することが可能な作業スペースを確保するためには、積層個別収納タイプで、多心ドロップトレイによる高密度収納形態とするのがよく、接続失敗余長が100mm以上を収納する方式を採用するのがよい。
【0047】
例えば、単心分離の場合、現場で光ケーブルの外被を約700mmはぎ取り、スロットルから出てきた任意テープ心線(4心)の一つをツールを用いて単心分岐を行い、テープ心線を単心分離後に4心のうちドロップした空き単心線のみを最遠端でカットし、ナイロンチューブで保護してからこの単心線をドロップ心線用トレイ10内に取り込む。この場合、任意テープ心線(4心)のすべての単心を同時にドロップする形態でなく、オーダごとに1心単位で空き単心線のみ(現用回線を除いて)をドロップすることになり、ドロップ光ファイバケーブル(×4)と接続したのちトレイ収納するが、内装トレイ2,3,4に導入された心線aは、No.1〜8までに分岐されそれぞれのトレイに収納される。
【0048】
即ち、図4に示すように、ドロップ心線用トレイ10に単心線aを心線導出入部11より導入し、心線押え片および心線係止片15の下をくぐらせて、心線余長収納部13に引き廻し、単心接続の心線接続部bを心線接続部収納部12に固定したのち、No.2の内装トレイ2にはNo.2の単心線aをNo.2の内装トレイ2の開口2 より入れ、リブに巻回して開口2より導出し、前記ドロップ心線用トレイ10のドロップテンションメンバ把持部31で固定してドロップ心線Bと接続されてクロージャ本体1外に引き落される。
そして前記ドロップ心線用トレイ10の内装トレイ3内においても、内装トレイ2と同時にNo.1の単心線aを引き廻し、心線接続部収納部12と心線余長収納部13とにそれぞれ整理配線されて、No.2〜8の各トレイから出た単心線aと共に、ドロップテンションメンバ把持部31に固定された状態でクロージャ本体1内に保護される。
【0049】
さらに分岐心線使用の場合には、ドロップ心線用トレイ10に導入されたテープ心線は、内装トレイのNo.1〜8までに分岐されそれぞれのトレイに整理配線されて収納されドロップテンションメンバ把持部31に固定された状態で、クロージャ本体1内に保護されて用いられる。
【0050】
積み重ねた各ドロップ心線用トレイ10は、それぞれ個別にトレイ収納ケース6から前方に引き出し可能で、引き出されたトレイの各層を所定の角度で開いて固定化できる構造としてあって、各トレイの出し入れや各層を開閉することによってトレイ内に収納された心線に損失などの影響が生ずることなく任意のトレイを取り出すことができる。
【0051】
また、この前記ドロップ心線用トレイ10内の内装トレイ2,3,4を8層トレイとした場合には、No1〜8までの識別番号をトレイに順次つけて配線取扱いやすくしてあり、しかも、各内装トレイ2,3,4は、上下層に内装された際に積層したトレイ間での変形しないように配慮されている。
【0052】
前記心線接続部収納部12及び心線余長収納部13は、必要に応じガイドリブ及び側壁を選んで区画してもよいし、心線の浮きを阻止する心線押え片或いは係止片を一体成形して余長の心線や心線接続部をドロップ心線用トレイ10内に確実に保持できるようにするか、また心線接続部収納部12或いは心線余長収納部13のみを区画した内装トレイを組合わせて一つとした形態としてもよく、各ドロップ心線用トレイ10毎に心線を分離整理収納し、ケーブル挿入部からフアイバ心線の曲げが極少で心線収納時のねじれをも防止でき安全かつ高密度収納で高信頼性が得られるようにする。
【0053】
この場合、多段に積み重ねられたドロップ心線用トレイ10の中から所望のトレイ10の係合凸部9をトレイ収納ケース6から外せば、トレイ収納ケース6から引き出せ、各トレイの重ね合わせ面を開くことができて、収納心線の点検、修理、接続の各作業が簡便に行うことができる。
【0054】
各実施例では、前記トレイ収納ケース6の最上段にトレイを増設してSSDケーブル或いはSSWケーブルによる配線に適用させることもできもので、トレイ収納ケース6に着脱自在の増設トレイ収納ケースを介してスプリッタ処理トレイ40を設けたり、クロージャ本体1の上方にFOトレイ50を取付棚53に付設仕手使用できるようにしてもよい。 この場合スプリッタ処理トレイ40は前記ドロップ心線用トレイ10と同様のものを用いることもでき、増設トレイ収納ケースは嵌合溝を備えて、該嵌合溝に沿って増設トレイを差し込み挿入できるもので係止部によって着脱自在に積層するのがよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、ドロップ心線用トレイが、ドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイをそれぞれトレイ本体にヒンジ部で回動自在に設けてドロップ心線収納部として配備され、該内装トレイの各々がドロップ心線を個別に収納する複数個別収納の多心ドロップ心線用トレイとすると共に、前記ドロップ心線収納部の左右両側に心線余長収納部を設けて、前記心線導出入部から出入する単心線とスプリッタ心線とを接続した心線接続部とスプリッタ心線余長とをそれぞれ一括収納する構成とし、さらに心線余長収納部にスプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタを収納するスプリッタ収納部を設けて、該スプリッタ収納部でのスプリッタを介して分岐後のスプリッタ心線とドロップ心線との心線接続部がドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイの各々に収納される構成としたことにより、複数ある各内装トレイにそれぞれドロップ心線を個別に収納でき、さらに心線余長収納部にあるスプリッタ収納部でのスプリッタによつて単心線を複数心線に分岐するスプリッタ処理ができるので、配線作業を安全で迅速に行えるほか、光ケーブルの心線の使用効率を高められ、単心に分離することが可能な作業スペースをも確保して、単心に分離した心線の保護を確実なものとすることができて、光ケーブルを有効利用することが可能で、任意の心線を取り出す際に他の心線に影響を与えないで単心で使用でき、心線の各種の配線形態にも対応でき、しかも一旦分岐した心線を再度本線に戻すこともできるなど単心の分離、保護、収納作業に優れたクロージャを提供すること、しかも作業が容易に実施できて施工性に優れ、単心線ごとの接続機能とドロップ機能とを統合して整理することもでき、接続作業の簡易化の向上に役立ち、接続部並びに心線余長の収納並びに心線ごとの増減が簡単にでき増設も楽で、きわめてコンパクトに心線接続部を収納することができる取扱い簡便な架空または地上載置用の光ケーブル接続用クロージャを安価な形態で提供できる。
【0056】
本発明の光ケーブル接続用クロージャは、光ケーブル心線におけるドロップ心線の心線接続部並びに心線余長を保護収納する複数の内装トレイが、お互いに開閉自在に収納されていて、ドロップ心線を個別に収納する複数個別収納の多心ドロップ心線用トレイとなっているので、光需要に際して任意のクロージャにて本線から必要な単心線のみを引き落としたり、本線に戻したりすることが容易にできる。すなわち、光ケーブル本線からテープ心線単位で取り出して、テープ心線に割りをいれて引き裂き単心線にさばいて分離する。例えば、工具を使用して単心に分離するか、或いは割りを入れてテープ心線から1心のみを選んで引き裂き分離するなどして、接続したい空き単心線とドロップ心線とを接続して、残りは現用または空き心線として下部に送り込めるように保有して置くことが可能となる。また接続作業に必要な余長心線は、任意のドロップ心線用トレイを開いて、或いは取り出したりして心線接続部とともに収納しておくことができると共に、空いている心線はその後のユーザーの加入など必要な単心線として使用することができ、単心に分離することが可能なスペース確保と、単心に分離した心線の保護とが簡易にすることができ、そのほか他の心線の接続作業や接続状況の点検。補修、確認、調整などの作業をも統合して極めて容易に行うことができる。
【0057】
また、ドロップ心線用トレイ及び接続トレイは、多段収納棚を前提としたものに収納し、トレイ収納ケースの棚に水平に挿脱自在に複数段装着して備え、接続単位で複層化したもので心線接続部は固定し、心線余長も曲率半径を確保した上で取り回し収納できるので、伝送特性に悪影響を及ぼすことがなし、分離した単心線を保護することが容易にでき、その心線接続部が固定可能であるし、左右両方向のいずれかの心線からでも心線の引き落としができるので、架空ループ配線にも対応可能であり、また心線接続後にドロップ心線用トレイを移動させて元の位置に戻しても光ケーブル心線に弛みが生じないし、心線に過度に屈曲することがなく曲率半径の小さい円弧状部分をも生じないで収納でき安全な保護ができるし、任意心線の取り出し、接続、再収納作業に対するハンドリング特性の向上が図られ、単心運用のための分離、保護、収納作業にも優れた機能を発揮できる。
さらに分離心線と分岐心線並びにその心線接続部を収納するトレイの集合体となる収納トレイが多段棚のトレイ収納ケースに挿し入むことで隣接されるトレイと容易に連結でき、またトレイ収納ケースから外して開閉することにより連結した各トレイを別個に開放露出することができ、接続作業や各トレイの更新並びに増設も容易にできる。
【0058】
また本発明によれば、光ケーブル接続用クロージャにおいて、ドロップ心線用トレイ及び接続トレイに心線余長収納部にスプリッタ収納部を備え、接続トレイが上層トレイと下層トレイとをヒンジ部により回動自在に連結段積装着した積層個別収納トレイとしてあるので、上下層両トレイの各トレイの両側に心線保持部設けて、トレイ収納ケースに多段に装着できる構成としてなることと、ドロップ心線用トレがドロップ心線用トレイ内に積層した複数の内装トレイを入れ込み構造とし、各内装トレイに心線接続部収納部と心線余長収納部とを備えたことにより、単心線ごとの接続機能とドロップ機能とを統合して整理することもできるし、架空乃至地上ケーブルと、ドロップ光ファイバケーブル或いは集合ドロップ光ファイバケーブルの接続のために用いられ、光ケーブルの心線接続部を保護して、心線余長を収納し、心線の使用効率を高め単心運用と、作業施工性にも優れた光ケーブル接続用クロージャとすることができる。
【0059】
さらに、本発明によれば、光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記ドロップ心線用トレイが、トレイ本体にそれぞれ複数枚の内装トレイを配備して多層個別収納の複心ドロップ心線用トレイとし、各単心に分離した引き通し単心線にチューブ被覆による分離保護部を設けて、該保護部のある単心線を前記ドロップ心線用トレイに入れて支持して単心線分岐する心線のテープ側心線接続部と、分岐部と単心線側心線接続部とが収納可能で、ドロップ心線の接続収納状態を維持する構成としたことで、光ケーブル心線の接続機能とドロップ機能を統合でき、上下層の心線接続用トレイを簡単に多段に積み重ねることができ、しかも複数枚重ねられたトレイは光ケーブルの伝送特性に悪影響を与えることなく光ケーブルの接続や切替え或いは分岐接続作業や再収集作業が容易にできるし、複数接続単位で複層化とした高密度収納構造によって単心線ごとの収納や整理のほか、心線ごとの増減が簡単にでき増設も楽で、極めてコンパクトに心線接続部を安全に収納することができるので、心線接続作業後に任意の収納トレイを開いて収納されている光ファイバ心線を迅速に取り出すことができ、心線識別も容易で心線接続部の再調整や修理など簡単に行うことができ、その作業性を大幅に向上することができる。
【0060】
また本発明によれば、ドロップ心線用トレイの内部を複層化することで心線余長の収納が収まり良くできるし、心線の巻回収納にも余裕があり、しかも心線の保持も緩衝的に行なわれているので、心線に弛みが生じないし、各トレイを展開とても収納した光ファイバ心線の余長部分の長さの変化が少なく光ファイバ心線に無理な屈曲や小円弧が発生することなく光損失をなくして伝送特性を良好に保つことができる。
さらに、本発明によれば、接続トレイが心線余長収納部と心線接続部収納部を多数並列配備した接続ユニットとして、該接続ユニットを係脱部によってトレイ本体に着脱自在に設けて接続トレイ内に接続ユニットを左右または中央部に配置転換できる構成とし、心線余長収納部と心線接続部収納部とを自在に備えることにより、また、ドロップ心線用トレイと共に心線を左右方向いずれからも挿入送出できるようにトレイ本体の両側に心線導出部と心線保持部を設けると共に、前記心線導出部から出入する単心線とスプリッタ心線とを接続した心線接続部と、スプリッタ心線余長とをそれぞれ一括収納する構成としたことによって、心線の分岐、引込の際に接続用トレイへの心線導出入の自由度があって作業上、心線接続部へのアクセスが簡便化でき、管理や組立分解作業も容易に行なえ、かつ高密度・高信頼性が得られる。殊に、接続したい空き単心線とドロップ心線とを接続して、残りは現用または空き心線として下部に送り込めるように保有しておくことが可能となるし、また空いている心線はその後のユーザーの加入など必要な単心線として使用することができ、かつ単心に分離した心線の保護とも簡易にすることができ、そのほか他の心線の接続作業や接続状況の点検、補修、確認、調整など作業をも統合してきわめて容易に行うことができる。
【0061】
さらにまた、本発明でのドロップ心線用トレイは、多段収納棚を前提としたものに収納し、接続単位で複層化したもので、心線接続部は固定し、心線余長も曲率半径を確保した上で取り回し収納できるので、心線余長の吸収に自由度を持たせて納められ、伝送特性に悪影響を及ぼすことがないし、単心線に分離保護部を設けて、該分離保護部のある単心線を支持して単心線分岐する心線のテープ側接続部と、分岐部と、単心線側接続部が収納可能で、ドロップ心線収納部の左右両側に形成した心線余長収納部に単心線を複数心線に分岐するスプリッタを収納するスプリッタ収納部を設けて、該スプリッタ収納部にあるスプリッタを介して分岐後のスプリッタ心線とドロップ心線との心線接続部がドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイの各々に収納される構成としたことにより、任意心線の取り出し、接続、再収納作業に対するハンドリング特性の向上が図れるし、単心運用のため分離、保護、収納作業にも優れた機能を発揮でき、クロージャとして安全性を大幅に高められて心線余長収納での高信頼性が得られるし、必要なだけ多段に積み重ねた心線接続用トレイ同士が外れたりずれたりすることなく、簡単確実に結合されて識別容易な心線接続部を持ったクロージャとして安全性を大幅に高め、心線余長収納での高信頼性がえられるし、収納トレイ相互間を脱着でき取扱いも著しく容易化でき、かつコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】 図1は本発明の実施例の一使用状態の一部縦断面図である。
【図2】 図1の例で用いられるドロップ心線用トレイを示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図3】 図1の例のドロップ心線用トレイを示す分離展開平面図である。
【図4】 図1の例のドロップ心線用トレイの配線イメージの一例を示し、(a)はその単心線接続状態の平面図、(b)はその配線状態のドロップ心線用トレイの平面図である。
【図5】 図1の例のドロップ心線用トレイの一部の拡大して示し、(a)はその単心線固定状態の平面図、(b)はそのテンションメンバ把持部の平面図、(c)はその正面図、(d)はその正面図である。
【図6】 本発明の単心線運用の実施に際しての単心に分離した前記単心線の保護する手順(a)〜(e)を示す説明図である。
【図7】 図1の例のドロップ心線用トレイの配線イメージの他例を示し、(a)はその単心線接続状態の平面図、(b)はその配線状態のドロップ心線用トレイの平面図、(c)は一部の拡大縦断側面図である。
【図8】 図1の例の接続用トレイを示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図9】 図8の例の接続トレイの分離状態の平面図である。
【図10】 図9の例の接続用トレイの配線イメージの一例を示す平面図で、(a)はその上層トレイの平面図、(b)はその下層トレイの平面図である。
【図11】 図9の例の接続用トレイの配線イメージの他例を示す平面図で、(a)はその上層トレイの平面図、(b)はその下層トレイの平面図である。
【図12】 図9の例の接続用トレイの配線イメージのさらに他の例を示す平面図で、(a)はその上層トレイの平面図、(b)はその下層トレイの平面図である。
【図13】 本発明の他の実施例の使用状態の一部縦断面図である。
【図14】 図13の例で用いられるスプリッタ処理トレイを示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図15】 図14の例で用いられるスプリッタ処理トレイの使用状態を示し、(a)はその接続用トレイの配線イメージの単心線接続状態の平面図、(b)は接続用トレイ内の配線状態の平面図である。
【図16】 図14の例で用いられるスプリッタ処理トレイの他の使用状態を示し、(a)はその接続用トレイの配線イメージの単心線接続状態の平面図、(b)は接続用トレイ内の配線状態の平面図である。
【図17】 本発明のさらに他の実施例のスプリッタ処理トレイを示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図18】 図14の例で用いられるスプリッタ処理トレイの他の使用状態を示し、(a)はその接続用トレイの配線イメージの単心線接続状態の平面図、(b)は接続用トレイ内の配線状態の平面図である。
【図19】 本発明のさらに他の実施例の使用状態の一部縦断面図である。
【符号の説明】
【0063】
a 単心線
単心線
b 心線接続部
心線接続部
c スプリッタ
d テープ心線
テープ心線
テープ心線
e 分岐部
A 光ケーブル
B ドロップ心線
C 保護チューブ
D スパイラルシリコンチューブ
E 心線保護シート
F スロットロッド
G スプリッタ心線
H ドロップ光ファイバケーブル
1 クロージャ本体
2,3,4 内装トレイ
,2,2,5 開口
,3,4,5 心線接続部収納部
,3,4,5 心線余長収納部
5 ドロップ心線収納部
6 トレイ収納ケース
7 係合孔
8 支持棒
9 係止部
係止凸部
係止凸部
10 ドロップ心線用トレイ
11 心線導出入部
12 心線接続部収納部
13 心線余長収納部
14 スプリッタ収納部
15 心線係止片
16 取付部
17 ヒンジ
18 ケーブル把持部
19 テンションメンバ把持部
20 接続トレイ
21 上層トレイ
22 下層トレイ
23 心線接続部収納部
24 心線余長収納部
25 心線押え片
26 ヒンジ
27 フレーム
28 配線処理ガイド
29 配線リング
30 端面板
31 ドロップテンションメンバ把持部
32 ドロップ心線押え具
33 ベース
34 差し込み口
35 係脱部
37 ドロップテンションメンバ把持部
38 ドロップテンションメンバ押え具
39 差し込み口
40 スプリッタ処理トレイ
41 心線挿出入口
42 保持部材
43 心線接続部収納部
44 スプリッタ収納部
45 心線余長収納部
46 心線押え片
48 保持板
49 接続部
50 FOトレイ
51 突起部
53 取付棚

Claims (3)

  1. 光ケーブルの単心線を導出入する心線導出入部と、該心線導出入部から出入する心線とスプリッタ心線とを接続した心線接続部を収納する心線接続部収納部と、スプリッタ心線余長を巻回して収納する心線余長収納部と、ドロップ心線保持部と、ドロップテンションメンバ把持部とを備えたドロップ心線用トレイと、心線相互を接続した心線接続部を収納する心線接続部収納部と、心線余長を巻回して収納する心線余長収納部とを備えた接続トレイとをクロージャ本体内の中央部に設けたトレイ収納ケースの棚に水平に挿脱自在に複数段装着して配備する光ケーブル接続用クロージャであって、前記ドロップ心線用トレイは、ドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイをそれぞれトレイ本体にヒンジ部で回動自在に設けてドロップ心線収納部として配備して、該内装トレイの各々がドロップ心線を個別に収納する複数個別収納の多心ドロップ心線用トレイとすると共に、前記ドロップ心線収納部の左右両側に、前記心線導出入部から出入する単心線とスプリッタ心線とを接続する心線接続部と、スプリッタ心線余長とをそれぞれ一括収納する心線余長収納部を設け、さらに該心線余長収納部にスプリッタ心線の単心線を複数心線に分岐するスプリッタを収納するスプリッタ収納部を設けて、該スプリッタ収納部でのスプリッタを介して分岐後のスプリッタ心線とドロップ心線との心線接続部がドロップ心線を個別に収納する複数枚の内装トレイの各々に収納される構成としたことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  2. 請求項1に記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、接続トレイが、心線余長収納部と心線接続部収納部とを備えた上層トレイと、心線余長収納部と心線接続部収納部とを備えた下層トレイとを積層した構造とすると共に、上下層トレイをヒンジ部で回動自在に連結してなることを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光ケーブル接続用クロージャにおいて、前記ドロップ心線用トレイは、心線を左右両方向いずれからも挿入送出できるようにトレイ本体の左右両側に心線導出入部をけると共に、前記心線導出入部から出入する単心線とスプリッタ心線とを接続した心線接続部とスプリッタ心線余長とをそれぞれ一括収納する構成としたことを特徴とする光ケーブル接続用クロージャ。
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