JP2005065399A - プロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

プロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワイヤハーネスの3次元配策を行うことのできるプロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法を提供する。
【解決手段】 配策板40上で電線11を2次元的に配策して、電線11が挿入されたコルゲートチューブ12の端部を第1部材20の第1電線引き出し端部22のチューブ仮固定手段23により保持するので、コルゲートチューブ12がばらけず作業性が改善される。また、3次元的に配策する場合でも一旦2次元的に配策するので、配策板40を用いて電線束11の配策を行うことができる。そして、コルゲートチューブ12を保持している第1電線引き出し端部22を揺動させて第2電線引き出し端部32と係合させるので、第2電線引き出し端部32が3次元的に設けられている場合には、3次元的なワイヤハーネスの製造を容易に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、配策される電線を保護するプロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法に関するものである。
従来、図8に示すような、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線束110を保護する分岐プロテクタ100が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、プロテクタ100はワイヤハーネスW/Hを構成する電線束110と、電線束110を挿入した蛇腹状のコルゲートチューブ111を配置する本体101と、本体101に組みつけられる蓋体102とから構成される。
前記本体101は、一端部に一つのチューブ収容室103aを有し、他端部に二つのチューブ収容室103b、103cを有し、中央部に電線束110を収容する束収容室104を有している。
各チューブ収容室103a、103b、103cの内面には、断面U字状の突条部105a、105b、105cが周設されており、これら突条部105a、105b、105cがそれぞれ対応するコルゲートチューブ111の凹部112を係止し、各コルゲートチューブ111を一時的に固定する。
前記蓋体102は、前記突条部105a、105b、105cにそれぞれ相対向する湾曲状突起106a、106b、106cを内面に有している。
これにより、各チューブ収容室103a、103b、103cの突条部105a、105b、105cと蓋体102の湾曲状突起106a、106b、106cとがコルゲートチューブ111の凹部112に進入して上下から挟持するので、コルゲートチューブ111は分岐プロテクタ100に確実に保持される。
すなわち、上記分岐プロテクタ100によれば、本体101に蓋体102が取付けられる前に、コルゲートチューブ111が各チューブ収容室103a、103b、103cに対して宙ぶらりんの状態でなく、本体101の各突条部105a、105b、105cにちょうど仮係止された状態となる。
そこで、本体101と蓋体102との組み付け時には、コルゲートチューブ111の位置が本体101ないでずれたり、また作業者がわざわざ保持する必要がなくなり、組み付け作業を容易、かつ、迅速に行える。
特開平11−8922号公報(第3,4頁、第1図)
ところで、従来のワイヤハーネスの製造方法においては、例えば配策板の所定位置に配置された複数の配策治具上に、予め複数のプロテクタやコネクタ等をセットし、これら配策治具に複数本の電線を掛け渡しながらワイヤハーネスW/Hの電線束110を配策する。
このため、上述したような分岐プロテクタ100では、電線束110を平面的に配策する平面配策の場合を対象としており、3次元的な配策を考慮していない。
従って、例えば分岐プロテクタにおいて電線束を曲げ降ろすような3次元的な配策を行えないという問題がある。
また、ワイヤハーネスW/Hの製造時には、例えばグロメットの止水部分等に粘着テープを巻き付ける場合があるが、分岐プロテクタ100のチューブ収容室103b、103cが接近している場合には、後から装着するコルゲートチューブ111には粘着テープを巻き付けられないという問題がある。
この発明の目的は、以上のような従来の技術の問題点に着目してなされたものであり、ワイヤハーネスの3次元配策を行うことのできるプロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のプロテクタは、ワイヤハーネスを構成する電線束を保護して所定方向へ分岐あるいは配策する配策路を内部に有し、該電線束を挿入した蛇腹状のコルゲートチューブが装着されるプロテクタであって、前記プロテクタを、互いに係止し合って内部に配策路を形成する第1部材と第2部材とから形成し、前記第1部材が、配策時に前記コルゲートチューブを仮固定するチューブ仮固定手段を有するとともに基端部に該チューブ仮固定手段側を揺動させる揺動ヒンジを備えた第1電線引き出し端部を有し、前記第2部材が、前記第1部材に係合して前記チューブ仮固定手段に仮固定されたコルゲートチューブを固定するチューブ固定手段を備えた第2電線引き出し端部を有することを特徴とするものである。
従って、プロテクタを第1部材および第2部材により構成し、第2部材の配策路に電線を配策した後に電線に装着されているコルゲートチューブを第1部材の第1電線引き出し端部に設けられているチューブ仮固定手段により仮固定するので、配策板上で電線を2次元的に配策する際に、電線がばたつかない。
そして、第1部材と第2部材とを係合させた後に、第1電線引き出し端部を揺動ヒンジを中心として揺動させて第2電線引き出し端部に係合させてチューブ固定手段により固定するので、複数の電線引き出し端部がある場合には、順次コルゲートチューブを固定することができる。
このため、プロテクタにより3次元配策することが可能になる。また、平面的な配策において、作業中に邪魔になるため3次元的に一時よけておいて作業できるので、作業性が良くなる。
また、本発明のプロテクタは、前記第1部材と前記第2部材が開閉ヒンジにより開閉自在に連結されていることを特徴とするものである。
従って、プロテクタを構成する第1部材と第2部材とは、開閉ヒンジにより連結されているので、両者を容易に一体化できる。
さらに、本発明のプロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法は、前記第2電線引き出し端部が前記ワイヤハーネスの配策平面に対して3次元的に設けられており、前記第1電線引き出し端部が前記揺動ヒンジにより前記第2電線引き出し端部に係合自在に設けられていることを特徴とするものである。
従って、第2電線引き出し端部が3次元的に設けられている場合には、第1電線引き出し端部が電線が挿入されているコルゲートチューブの端部を仮固定し、この第1電線引き出し端部を揺動ヒンジを中心として揺動させる。
このため、第1電線引き出し端部と第2電線引き出し端部とを係合させることができるので、電線を3次元的に配策できる。
また、本発明のワイヤハーネスの製造方法は、前述したプロテクタを用いて電線束を所定形状に配策してワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの製造方法であって、配策板上の所定位置に前記第1部材または第2部材の一方の部材を配置し、前記電線束を前記一方の部材を通って配策し、前記電線束が挿入されたコルゲートチューブの端部を前記第1部材の第1電線引き出し端部に設けられているチューブ仮固定手段により仮固定するとともに前記第2部材を前記第1部材に被せて係合させた後、前記プロテクタおよびコルゲートチューブを前記配策板から取り外し、前記第1電線引き出し端部を揺動ヒンジから揺動させて第2部材の第2引き出し端部に係合させて前記コルゲートチューブを固定することを特徴とするものである。
従って、配策板上で電線を2次元的に配策して、電線が挿入されたコルゲートチューブの端部を第1部材の第1電線引き出し端部のチューブ仮固定手段により仮固定するので、コルゲートチューブがばらけず作業性が改善される。
また、3次元的に配策する場合でも一旦2次元的に配策するので、配策板を用いて電線の配策を行える。
そして、配策板から取り外した後にコルゲートチューブを仮固定している第1電線引き出し端部を揺動させて第2電線引き出し端部と係合させるので、第2電線引き出し端部が3次元的に設けられている場合には、3次元的なワイヤハーネスの製造を容易に行える。
そして、本発明のワイヤハーネスの製造方法は、前述したプロテクタを用いて電線束を所定形状に配策してワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの製造方法であって、配策板上の所定位置に前記第1部材を配置し、前記電線束を前記第1部材を通って配策し、前記電線束が挿入されたコルゲートチューブの端部を前記第1部材の第1電線引き出し端部に設けられているチューブ仮固定手段により仮固定し、隣接する一方の第1電線引き出し端部を揺動ヒンジにより退避位置に揺動させてから前記コルゲートチューブのテープ巻きを行い、前記退避位置にある第1電線引き出し端部を元の位置に戻してから第2部材を第1部材に被せて係合することを特徴とするものである。
従って、電線を2次元的に配策して、電線が挿入されたコルゲートチューブの端部を第1部材の第1電線引き出し端部のチューブ仮固定手段により仮固定するので、コルゲートチューブがばらけず作業性が改善される。
また、隣接するコルゲートチューブが接近している場合には、一方のコルゲートチューブが仮固定されている第1電線引き出し端部を揺動させて退避させることができるので、コルゲートチューブのテープ巻き等の作業を容易に行える。
本発明によるプロテクタは、3次元配策することが可能になる。また、平面的な配策において、作業中に邪魔になるため3次元的に一時よけておいて作業できるので、作業性が良くなる。
また、ワイヤハーネスの製造方法は、ワイヤハーネスの3次元配策を容易に行うことができる。そして、ワイヤハーネスの平面的な配策において、作業中に邪魔になるコルゲートチューブを3次元的に一時的によけておいて作業できるので、作業性が良くなる。
さらに、ワイヤハーネスの製造方法は、テープ巻き等の作業を行う際に隣接するコルゲートチューブが接近している場合でも、容易に作業を行うことができる。
以下、この発明の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかるプロテクタを開いた状態を示す斜視図、図2はコルゲートチューブをプロテクタの電線引き出し端部に取付けた状態を示す斜視図、図3は電線引き出し端部を揺動して係止した状態を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、プロテクタ10は、互いに係止し合って内部に配策路を形成する第1部材20と第2部材30とから構成されており、第1部材20と第2部材30とは互いに係合自在に設けられている。
なお、ここでは、第1部材20は、プロテクタ10の前半部分の前側第1部材20Aと、後半部分の後側第1部材20Bに分割されて構成されており、第2部材30は一体のものである。
第2部材30には、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線束11を保護して所定方向へ分岐あるいは配策する配策路31を内部に有し、端部には電線束11が出る複数の第2電線引き出し端部32a、32b、32c、32d、32eが設けられている。
また、配策路31を形成している外壁35の、一方の上端には第1部材20A、20Bを開閉自在に支持する開閉ヒンジ21が設けられ、他方の上端には第1部材20A、20Bを係止するための係止凹部36aまたは係止突起36bが適宜の位置に設けられている。
第2電線引き出し端部32のうち、電線束11を配策面に交差する上方あるいは下方へ3次元的に引き出す第2電線引き出し端部32a、32dには、第1電線引き出し端部22に装着されているコルゲートチューブ12を押えて固定するチューブ固定手段としての押え突起33が設けられている。
また、平面的に電線束11を引き出す第2電線引き出し端部32b、32c、32eのうちコルゲートチューブ12が取付けられる第2電線引き出し端部32c、32eには、装着されるコルゲートチューブ12を仮固定するチューブ仮固定手段としての突条部34が設けられている。
一方、第1部材20においては、前側および後側の第1部材20A、20Bが、第2部材30に対して各々開閉ヒンジ21A、21Bにより開閉自在に設けられている。
また、第1部材20A、20Bを閉じたときに第2部材30の係止突起36bに対向する外壁26の上端には係止凹部27aが設けられており、第2部材30の係止凹部36aに対向する位置には係止突起27bが設けられている。
これにより、第1部材20A、20Bと第2部材30とを閉じたときに、互いに係止しあってプロテクタ10を形成する。
第1電線引き出し端部22のうち、電線束11を上方あるいは下方へ3次元的に引き出す第1電線引き出し端部22a、22dには、装着されるコルゲートチューブ12を仮固定するチューブ仮固定手段である突条部23が設けられている。
また、平面的に電線束11を引き出す第1電線引き出し端部22c、22eには、第2電線引き出し端部32c、32eに装着されているコルゲートチューブ12を押えて脱落を防止するチューブ固定手段である押え突起24が設けられている。
なお、第1部材20および第2部材の一方に係止突起を設け、他方に係止凹部を設けるようにして互いに係止できるようにすれば良く、どちら側に係止突起または係止凹部を配置しても良い。
電線束11を3次元的に引き出す第1電線引き出し端部22a、22dでは、基端部に揺動ヒンジ25が設けられており、第1電線引き出し端部22a、22dの先端側が揺動可能になっている。
従って、コルゲートチューブ12を第1電線引き出し端部22a、22dの突条部23に仮固定した状態で第1電線引き出し端部22a、22dおよびコルゲートチューブ12を揺動させることができる。
次に、上述したプロテクタ10を用いた本発明にかかるワイヤハーネスW/Hの製造方法について説明する。
図4は、配策作業を示す斜視図である。図1〜図4に示すように、配策板40上の所定位置に配策治具41およびプロテクタ10を取付けておく。
このとき、プロテクタ10の第2部材30を必要に応じた高さで配策板40と平行に保持して、第1部材20A、20Bを開けた状態で設置する。なお、第2部材30が3次元的に構成されている場合でも、第1部材20A、20Bは各々平面状態にされている。
そして、電線束11が挿入されたコルゲートチューブ12を配策治具41に取付けて、電線束11をプロテクタ10の第2部材30の配策路31に沿って配策する。
このとき、第2部材30の第2電線引き出し端部32が平面的(配策板40に平行)に設けられている場合には、第2電線引き出し端部32b、32c、32eから電線束11を引き出す。
一方、第2電線引き出し端部32が3次元的(配策板40に交差する方向)に設けられている場合には、第1電線引き出し端部22a、22dから引き出すように配策し、コルゲートチューブ12の端部を第1電線引き出し端部22a、22dの突条部23により仮固定する。
図2に示すように、第1部材20A、20Bを開閉ヒンジ21A、21Bを中心に回転させて第2部材30に被せ、各係止突起27b、36bを係止凹部27a、36aに係止させてプロテクタ10を閉じる。
このようにして配策板40上における配策が完了したら、ワイヤハーネスW/Hおよびプロテクタ10を配策板40から取り外す。
その後、図3に示すように、コルゲートチューブ12が取付けられている第1電線引き出し端部22a、22dを揺動ヒンジ25から揺動させて、第2電線引き出し端部32a、32dに被せ、各係止突起27b、36bを係止凹部27a、36aに係止させて、ワイヤハーネスW/Hの製造を完了する。
以上説明した第1実施形態においては、プロテクタ10を第1部材20および第2部材30により構成し、第2部材30の配策路31に電線束11を配策した後に電線束11に装着されているコルゲートチューブ12を第1部材20の第1電線引き出し端部22に設けられている突条部23により仮固定するので、配策板40上で電線束11を2次元的に配策する際に、電線束11がばたつかない。
そして、第1部材20と第2部材30とを係合させた後に、第1電線引き出し端部22を揺動ヒンジ25を中心として揺動させて第2電線引き出し端部32に係合させて押え突起33により固定するので、複数の電線引き出し端部がある場合には、順次コルゲートチューブ12を固定できる。
このため、プロテクタ10により3次元配策することが可能になる。
なお、本発明のプロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法は、前述した第1実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採用可能である。
例えば、第1部材20A、20Bは2分割されている場合について説明したが、これに限らず、一体でも良いし、3分割以上に分割されていても良い。
さらに、第1部材20と第2部材30との間には開閉ヒンジ21を介して連結されていたが、両部材20、30を切り離して別体としても良い。また、前述の実施形態においては、第2部材30を配策板40上に配置したが、第1部材20が分割されておらず一体の場合には、第1部材20を配策板40上に配置するようにしても良い。
次に、第2実施形態について説明する。図5は本発明にかかるプロテクタを開いた状態を示す斜視図、図6はコルゲートチューブをプロテクタの電線引き出し端部に取付けた状態を示す斜視図、図7は電線引き出し端部を揺動して係止した状態を示す斜視図である。
図5に示すように、このプロテクタ50は、互いに係止し合って内部に配策路を形成する第1部材60と蓋状の第2部材70とから構成されており、第1部材60と第2部材70とは互いに係合自在に設けられている。
第1部材60の内部には配策路61が設けられており、先端は二股に分岐していて、第1電線引き出し端部62a、62bが設けられている。第1電線引き出し端部62a、62bは、揺動ヒンジ63を介して第1部材60と各々連結しており、配策方向に交差する上下方向に揺動可能となっている。また、第1電線引き出し端部62a、62bの先端には、チューブ仮固定手段である突条部64が設けられている。
第2部材70は、中央に開閉ヒンジ71を有する連結部材72介して第1部材60に開閉自在に連結されており、先端部は、第1電線引き出し端部62a、62bに対応した第2電線引き出し端部73a、73bが設けられている。
なお、図示はしないが、第2部材70を開閉ヒンジ71を中心にして回転させて第1部材60の上部開口を覆うと、係止手段により互いに係止して一体化するようになっている。
次に、プロテクタ50に電線束11を配策して行うワイヤハーネスW/Hの製造方法について説明する。なお、前述した第1実施形態におけるワイヤハーネスの製造方法と共通する部位は省略して、第2実施形態の特徴部分を中心に説明する。
まず、図5に示すように、第1部材60を下にして、第2部材70を開け、第1部材60の配策路61に電線束11を配策する。
電線束11が挿入されたコルゲートチューブ13の端部を第1電線引き出し端部62a、62bの突条部64に仮固定する。
次いで、図6に示すように、一方の第1電線引き出し端部62aを揺動ヒンジ63を中心として下方へ退避させ、他方の第1電線引き出し端部62bに仮固定されているコルゲートチューブ12のテープ巻きを行う。
他方の第1電線引き出し端部62bについてテープ巻きが完了したら、他方の第1電線引き出し端部62bを揺動ヒンジ63を中止として下方へ退避させるとともに一方の第1電線引き出し端部62aを揺動ヒンジ63を中心として上げる。
同様にして一方の第1電線引き出し端部62aについてテープ巻きが完了したら、他方の第1電線引き出し端部62bを揺動ヒンジ63を中心として上げ、両第1電線引き出し端部62a、62bを配策面上に戻す。
最後に、図7に示すように、第2部材70を開閉ヒンジ71を中心に回転させて第1部材60の上部開口を覆い、第1部材60と第2部材70を係合させてワイヤハーネスW/Hの製造を完了する。
以上説明した第2実施形態においては、プロテクタ50を第1部材60および第2部材70により構成し、第1部材60の配策路61に電線束11を配策した後に電線束11に装着されているコルゲートチューブ12を第1部材の第1電線引き出し端部62a、62bに設けられている突条部64により仮固定するので、作業中に電線束11がばたつかない。
そして、第1電線引き出し端部62a、62bが接近している場合には、隣接する一方を揺動ヒンジ63を中心に揺動させて退避させることができるので、他方のコルゲートチューブ12にテープ巻き等の作業を容易に行うことができる。
なお、本発明のプロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採用可能である。
例えば、第1部材60と第2部材70との間には開閉ヒンジ71を介して連結されていたが、両部材60、70を切り離して別体としても良い。
また、前述した第2実施形態においては、隣接するコルゲートチューブ12の一方が仮固定された第1電線引き出し端部62を揺動させて他方のコルゲートチューブ12のテープ巻きを行い、その後両コルゲートチューブ12を入れ替えて他方のコルゲートチューブ12のテープ巻きを行ったが、一方のコルゲートチューブ12を退避位置に揺動させた際に、一度に両コルゲートチューブ12についてテープ巻きを行うこともできる。
本発明の第1実施形態にかかるプロテクタを開いた状態を示す斜視図である。 コルゲートチューブをプロテクタの電線引き出し端部に取付けた状態を示す斜視図である。 電線引き出し端部を揺動して係止した状態を示す斜視図である。 配策作業を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかるプロテクタを開いた状態を示す斜視図である。 コルゲートチューブをプロテクタの電線引き出し端部に取付けた状態を示す斜視図である。 電線引き出し端部を揺動して係止した状態を示す斜視図である。 従来のプロテクタを示す分解斜視図である。
符号の説明
10 プロテクタ
11 電線束
12 コルゲートチューブ
20 第1部材
21 開閉ヒンジ
22 第1電線引き出し端部
23 突条部(チューブ仮固定手段)
24 押え突起(チューブ固定手段)
25 揺動ヒンジ
30 第2部材
31 配策路
32 第2電線引き出し端部
40 配策板
W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスを構成する電線束を保護して所定方向へ分岐あるいは配策する配策路を内部に有し、該電線束を挿入した蛇腹状のコルゲートチューブが装着されるプロテクタであって、
    前記プロテクタを、互いに係止し合って内部に配策路を形成する第1部材と第2部材とから形成し、前記第1部材が、配策時に前記コルゲートチューブを仮固定するチューブ仮固定手段を有するとともに基端部に該チューブ仮固定手段側を揺動させる揺動ヒンジを備えた第1電線引き出し端部を有し、前記第2部材が、前記第1部材に係合して前記チューブ仮固定手段に仮固定されたコルゲートチューブを固定するチューブ固定手段を備えた第2電線引き出し端部を有することを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記第1部材と前記第2部材が開閉ヒンジにより開閉自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載したプロテクタ。
  3. 前記第2電線引き出し端部が前記ワイヤハーネスの配策平面に対して3次元的に設けられており、前記第1電線引き出し端部が前記揺動ヒンジにより前記第2電線引き出し端部に係合自在に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載したプロテクタ。
  4. 請求項1〜3に記載したプロテクタを用いて電線束を所定形状に配策してワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの製造方法であって、
    配策板上の所定位置に前記第1部材または第2部材の一方の部材を配置し、前記電線束を前記一方の部材を通って配策し、前記電線束が挿入されたコルゲートチューブの端部を前記第1部材の第1電線引き出し端部に設けられているチューブ仮固定手段により仮固定するとともに前記第2部材を前記第1部材に被せて係合させた後、前記プロテクタおよびコルゲートチューブを前記配策板から取り外し、前記第1電線引き出し端部を揺動ヒンジから揺動させて第2部材の第2引き出し端部に係合させて前記コルゲートチューブを固定することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  5. 請求項1または2に記載したプロテクタを用いて電線束を所定形状に配策してワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの製造方法であって、
    配策板上の所定位置に前記第1部材を配置し、前記電線束を前記第1部材を通って配策し、前記電線束が挿入されたコルゲートチューブの端部を前記第1部材の第1電線引き出し端部に設けられているチューブ仮固定手段により仮固定し、隣接する一方の第1電線引き出し端部を揺動ヒンジにより退避位置に揺動させてから前記コルゲートチューブのテープ巻きを行い、前記退避位置にある第1電線引き出し端部を元の位置に戻してから第2部材を第1部材に被せて係合することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
JP2003291293A 2003-08-11 2003-08-11 プロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法 Pending JP2005065399A (ja)

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