JP2005140826A - 光ケーブル用クロージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】壁面に沿って敷設され、隣接して他のケーブルがあるような狭い部分においても設置することができ、また、主光ケーブルとドロップ光ケーブルの接続作業が容易でコスト的にも安価なクロージャを提供する。
【解決手段】多数本の光ファイバを収納した主光ケーブル2から所定数の光ファイバを分岐し、ファイバ接続部4及びファイバ余長を保護する光ケーブル用クロージャである。クロージャ筐体は、軸方向に沿って2分割された第1と第2のスリーブからなり、第1のスリーブ5の端部に主光ケーブル2の導入部を挿入把持するスリット7aを入れた第1のシール部材7を配し、第2のスリーブ6の端部に分岐用光ケーブル3の導入部を挿入把持するスリット8aを入れた第2のシール部材8を配し、第1のシール部材7のスリット方向と第2のシール部材8のスリット方向を互いに異ならせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多数本の光ファイバを収納した光ケーブルから所定数の光ファイバを分岐して引落とす際に、ファイバ接続部及びファイバ余長等を筐体で覆って保護する光ケーブル用クロージャに関する。
多数本の光ファイバを収納した主光ケーブルから所定数の光ファイバを分岐し、これに分岐用光ケーブル(通常、引落とし光ケーブル、ドロップ光ケーブルとも言われている)を接続するのに、光ケーブル用クロージャ(以下、単にクロージャという)が用いられる。光ファイバの分岐に際しては、主光ケーブルの外被が所定長さ除去され、所定の光ファイバを光ケーブルから引出して切断し、この切断した光ファイバに分岐用光ケーブル(以下、ドロップ光ケーブルという)の光ファイバを接続する。このときのファイバ接続部と所定長さのファイバ余長は、余長収納ケース或いは余長収納トレイに入れて整理され、外被が除去されたケーブル部分を含めてクロージャで囲って、外部から保護している。
クロージャは、屋外用のものは光ケーブルの導入部分である両端部をゴムパッキン等による水密の密封構造とされ、通常、水平に布設された光ケーブルに支持させる形状で、開閉構造のものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、クロージャを光ケーブルの軸方向に沿って2分割し、分岐作業終了後に互いに組付けて締付けバンド等により閉塞する構造のものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−243951号公報(図1,5、10,13) 特開2001−350029号公報(図1)
上述した従来のクロージャは、光ケーブルが単体で敷設された環境下での使用を意図したもので、例えば、屋内の狭い場所で、また、他の電気ケーブル等が隣接するような場所に設置するには適していない構造のものである。例えば、集合住宅やオフィスビル等における光ケーブルの敷設では、光ケーブルは壁面に沿って敷設されると共に、電気ケーブル等の他のケーブル類と隣接して敷設されることが多い。このような敷設環境下にある光ケーブルから光ファイバを引落とすのに適した作業性のよいクロージャの要求が高まっている。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、壁面に沿って敷設され、隣接して他のケーブルがあるような狭い部分においても設置することができ、また、主光ケーブルとドロップ光ケーブルの接続作業が容易でコスト的にも安価なクロージャの提供を課題とする。
本発明による光ケーブル用クロージャは、多数本の光ファイバを収納した主光ケーブルから所定数の光ファイバを分岐し、ファイバ接続部及びファイバ余長を保護する光ケーブル用クロージャである。クロージャ筐体は、軸方向に沿って2分割された第1と第2のスリーブからなり、第1のスリーブの端部に主光ケーブルの導入部を挿入把持するスリットを入れた第1のシール部材を配し、第2のスリーブの端部に分岐用光ケーブルの導入部を挿入把持するスリットを入れた第2のシール部材を配し、第1のシール部材のスリット方向と第2のシール部材のスリット方向を互いに異ならせる。
また、第1のスリーブのシール部材スリットの入口を、第2のスリーブの筐体壁で閉鎖するような構造で、第1のスリーブの深さは、前記第2のスリーブの深さより小さくし、シール部材は発泡構造の弾性体を用いる。さらに、積層収納するファイバ接続部及びファイバ余長の複数の収納ケースを用いる場合には、各収納ケースに分岐用光ケーブルを把持する把持部を設ける。複数のファイバ接続部及びファイバ余長が収納される余長収納トレイを用いる場合には、余長収納トレイを回動可能に取付ける。
上記の本発明の構成によれば、光ケーブルが敷設されている背面側、両側面側のスペースが小さくても、光ファイバ用クロージャの設置を可能とし、また、分岐、引落とし作業も容易に行なうことができる。
図1〜図5により第1の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態の概略を説明する図で、図1(A)は側断面図、図1(B)は図1(A)のb−b方向側面図、図1(C)は同c−c方向側面図である。図2はクロージャ筐体の概略を説明する図で、図2(A)は組付け前の状態を示す図、図2(B)は組付け後の状態を示す図である。図中、1は光ファイバ用クロージャ(クロージャ)、2は主光ケーブル、3は分岐用光ケーブル(ドロップ光ケーブル)、2a,3aは光ファイバ、4はファイバ接続部、5は第1のスリーブ、6は第2のスリーブ、7は第1のシール部材、8は第2のシール部材、7a,8aはスリット、9は把持部材、10は支持フレーム、11は余長収納部、12はガイド部を示す。
図1に示すように、クロージャ1は、断面が長方形で縦長のスリーブで2分割できるように形成され、多数本の光ファイバを収納した主光ケーブル2の分岐部分に取付けられる。主光ケーブル2は、例えば、屋内の壁部Wに沿って下方から上方に向かって立ち上げられ、その分岐部分の外被を剥ぎとって所定の光ファイバ2aを引出し、ドロップ光ケーブル3の光ファイバ3aと接続される。光ファイバ2aと3aのファイバ接続部4及びその余長部分は、余長収納部11で整理収納されて主光ケーブル2に支持される。なお、余長収納部11の構成については後述する。
主光ケーブル2の分岐部分の両端部には、ケーブル外被を把持する把持部材9が取付けられ、この把持部材9を介して取付けた支持フレーム10により余長収納部11が支持される。また、この支持フレーム10には、ガイド部12が設けられていて、主光ケーブル2から引出された光ファイバ2aが所定の曲げ半径以下に曲げられないようにしている。主光ケーブル2に対する引落とし作業は、スペース的に余裕のある前面(図1に作業面側と表示)から行なわれるものとする。
クロージャ筐体となるスリーブは、図1(B),図1(C)及び図2に示すように、ケーブル軸方向に沿って2分割された第1のスリーブ5と第2のスリーブ6で形成され、両スリーブを主光ケーブル2及び余長収納部11を覆うようにして取付けられる。第1のスリーブ5は、底壁部5a、側壁部5b及び5c、端壁部5dからなる舟形で形成され、端壁部5dには第1のシール部材7が配される。また、第2のスリーブ6は、底壁部6a、側壁部6b及び6c、端壁部6dからなる舟形で形成され、端壁部6dには第2のシール部材8が配されている。
第1のシール部材7には、弾性的に撓んで主光ケーブル2を挿入把持するスリット7aが設けられ、第2のシール部材8には、弾性的に撓んでドロップ光ケーブル3を挿入把持するスリット8aが設けられている。第1のシール部材7のスリット7aは、スリット方向が側壁部5b及び5cを横切る方向に形成され、主光ケーブル2は側壁5b側から挿入される。これに対し、第2のシール部材8のスリット8aは、スリット方向が底壁部6aを横切る方向に形成され、ドロップ光ケーブル3はスリーブ6の開口方向から挿入される。すなわち、第1のシール部材7と第2のシール部材8のスリット方向が互いに異ならせてあり、主光ケーブル2とドロップ光ケーブル3との挿入方向が異なっている。
上述した第1及び第2のスリーブ5,6でケーブル分岐部分を覆うには、先ず、第1のスリーブ5の側壁5b側から主光ケーブル2を挿入し、第1のシール部材7のスリット7aに挿入把持させて、第1のスリーブ5を主ケーブル2上に取付ける。この後、作業面側から、ケーブル分岐部分の外被の除去際を把持部材9により把持して、支持フレーム10、余長収納部11、ガイド部12等を主光ケーブル2上に支持させる。そして、主光ケーブル2から分岐する光ファイバ2aの取出し、ドロップ光ケーブル3との接続を行ない、後述する余長収納ケースを用いて余長収納部11にファイバ接続部4及び余長を収納する。なお、第1のスリーブ5の取付けは、これらの分岐作業を終えた後に行なってもよい。
次いで、第2のスリーブ6の開口部側(底壁部6aの反対側)から複数本のドロップ光ケーブル3を順次挿入し、第2のシール部材8のスリット8aに挿入把持させ、側壁部6b,6cを第1のスリーブ5の側壁部5b,5cに一致させて側壁部を閉塞し、その組付けを締付けバンド等の適当な緊諦手段(図示せず)により固定する。このとき、第2のスリーブ6の側壁部6bが第1シール部材7のスリット7aの入口を塞ぎ、主ケーブル2の挿入部が閉塞される。
また、第1のスリーブ5の深さは、第2のスリーブの深さより浅く、主光ケーブル2を僅かに覆う程度の深さで形成されているのが好ましい。第1のスリーブ5は、壁面W側の狭い部分で主光ケーブル2に取付けるので、深さが大きいと主光ケーブル2への取付け困難となったり、作業性が低下する可能性がある。第2のスリーブ6は、第1のスリーブに作業面側から嵌め込むだけでよいので、実質的に第2のスリーブ6で主たる囲いを形成する構成とするのが望ましい。
また、第1及び第2のシール部材7及び8は、クロージャが屋内での使用に限られる場合は、発泡構造の弾性体(例えば、スポンジ状のもの)を用いることができる。屋内用の場合は、ケーブルの導入部分を水密構造とする必要がないので、ケーブルの挿入が容易でコスト的にも安価なシール部材を用いることができる。
図3〜図4は、余長収納部11の構成の概略を説明する図で、図3(A)は図1(A)を矢印a−a方向から見た図、図3(B)は図3(A)の矢印d−d方向より見た正面図、図4は構成の詳細を示す立体図である。図中、13は余長収納ケース、14はファイバ接続部の挿着部、15はケーブル把持部、15aはケーブル抑え片を示し、その他の符号は、図1で用いた符号を用いることにより説明を省略する。
主光ケーブル2から引出された分岐用の光ファイバ2aと分岐用のドロップ光ケーブル3の光ファイバ3aは、例えば、融着接続によって接続される。この接続によって生じた補強部材等による保護されたファイバ接続部4及び光ファイバ2a,3aの余長は、例えば、図4に示すような余長収納ケース13を用いて個別に収納保持させることができる。余長収納ケース13は、プラスチック等により薄形の透明ケースで形成され、一方の縁部13a側にファイバ接続部4を保持する挿着部14及びドロップ光ケーブル3を保持するケーブル把持部15が一体的に設けられ、また、光ファイバ3aの余長を引き入れる開口16が設けられている。他方の縁部13bは、縁部13aがより厚みが薄くなるようにケース面をテーパ形状とし、余長収納部11の積層スペース及び幅が小さくなるようにされている。
ケーブル把持部15は、ドロップ光ケーブル3の外被部分を把持し、ケーブルの引出し方向が所定の方向に揃うようにケーブル抑え片15aを有し、作業時のケーブル取扱が楽になるようにしている。余長収納ケース13への収納は、図3に示すように作業面側にて行なわれ、余長収納部11の収納架には、左右両側から挿入され、テーパ形状を利用してコンパクトに収納させることができる。
なお、単一のファイバ接続部及び光ファイバを収納する余長収納ケースとしては、他に種々の形状のものが提案されているが、本発明では、これらの形状のものを用いることができ、図示のものに限定されない。
図5は、主光ケーブル2を把持する把持部材9の一例を示す図である。図中、17は把持部材本体、17aはベース部、17bはアーム部、17cはフレーム支持部、18a,18bはクランプねじ、18cは取付けねじを示す。把持部材本体17は、金属の鋳造又はプラスチックの成形等より形成され、クランプねじ18a,18bを螺合させるアーム部17a,17bを有している。また、余長収納部やガイド部を設けるための支持フレームを取付けるフレーム支持部17cを有し、取付けねじ18c等が配されている。
主光ケーブル2は、クランプねじ18a,18bの先端に取付けたクランプ片19等によって把持固定される。なお、図3(A)に示すように、壁面側に位置するクランプねじ(例えば、図5の18b)は、第1のスリーブ5の取付けによって回動操作ができなくなるので、主光ケーブル2の把持位置を予め推定して、クランプ片19のクランプ位置を定めておき(固定としてもよい)、作業面側から操作が可能なクランプねじ18aだけの回動により把持固定するようにしてもよい。
図6〜図11は第2の実施形態を説明する図である。図6は本発明の第2の実施形態の概略を説明する図で、図6(A)は側断面図、図6(B)は図6(A)のb−b方向側面図、図6(C)は同c−c方向側面図である。図7は余長収納部21の構成の概略を説明する図で、図7(A)は図6(A)を矢印a−a方向から見た図、図7(B)は図7(A)の矢印d−d方向より見た正面図である。図中、21は余長収納部、22は余長収納トレイ、23はトレイ蓋、24はドロップ光ケーブル把持具を示し、その他の符号は、図1〜図5で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
図6に示すように、クロージャ1は、第1の実施形態と同様に、断面が長方形で縦長のスリーブで2分割して形成され、多数本の光ファイバ2aを収納した主光ケーブル2の分岐部分に取付けられる。主光ケーブル2は、例えば、屋内の壁部Wに沿って下方から上方に向かって立ち上げられ、その分岐部分の外被を剥ぎとって所定の光ファイバ2aを引出し、ドロップ光ケーブル3の光ファイバ3aと接続される。光ファイバ2aと3aとの接続部及びその余長部分は、余長収納部21で整理収納されて主光ケーブル2上に支持される。
主光ケーブル2の分岐部分の両端部には、ケーブル外被を把持する把持部材9が取付けられ、この把持部材9を介して取付けた支持フレーム10により余長収納部21が支持される。また、この支持フレーム10には、ガイド部12が設けられていて、主光ケーブル2から引出された光ファイバ2aが所定の曲げ半径以下に曲げられないようにしている。主光ケーブル2からの引落とし作業は、スペース的に余裕のある前面から行なわれるものとする。ドロップ光ケーブル3はケーブル把持具24により保持されて、余長収納部21の下方側から導入される。
クロージャ筐体となるスリーブは、図2で説明したのと同様に、ケーブル軸方向に沿って2分割された第1のスリーブ5と第2のスリーブ6で形成され、両スリーブを主光ケーブル2及び余長収納部21を覆うようにして取付けられる。第1のスリーブ5の両端の端壁部には第1のシール部材7が配され、第2のスリーブ6の両端の端壁部には第2のシール部材8が配されている。第1のシール部材7には、弾性的に撓んで主光ケーブル2を挿入把持するスリット7aが設けられ、第2のシール部材8には、弾性的に撓んでドロップ光ケーブル3を挿入把持するスリット8aが設けられている。第1のシール部材7と第2のシール部材8のスリット方向が互いに異ならせてあり、主光ケーブル2とドロップ光ケーブル3との挿入方向が異なっている。
余長収納部21は、図7に示すように、複数のファイバ接続部及びファイバ余長を収納しうる余長収納トレイ22を、1組又は2組を支持フレーム10に支持させて配置される。この余長収納部21は、図7(A)に示すように、分岐作業時は、トレイ開放面側が作業面側を向くように回動可能に取付けられ、±90°の回転が許容されているのが望ましい。すなわち、ファイバの接続、余長処理作業は、点線のように作業面側にトレイ蓋23が来るように回転させ、作業終了後に実線の位置に戻し、第2のスリーブ6を嵌めて閉塞する。余長収納トレイ22の下方には、ドロップ光ケーブル把持具24が設けられ、分岐作業中はドロップ光ケーブル3を所定位置に保持し、作業終了後はクロージャ内にドロップ光ケーブル3を引き止め固定する。
図8〜図9は、余長収納部21に設置される余長収納トレイ22の一例を示す図、図10はドロップ光ケーブル把持具24の一例を示す図である。図中、25aはトレイ底壁、25bはトレイ側壁、26はファイバ接続部保持片、27はファイバ保持片、27aは開口、28a,28bはトレイ蓋保持片、28cは開口、29はトレイ取付部、30は把持具ベース、31は把持スロット、32はケーブル抑え片を示す。
余長収納トレイ22は、図8に示すように、底壁25aと互いに平行な一対の側壁25bからなる断面凹状で、透明プラスチック等により形成されている。底壁25aの所定部分には、ファイバ接続部を着脱可能に弾性保持するファイバ接続部保持片26が一体に設けられ、支持フレームに支持させるためのトレイ取付け部29が形成されている。側壁25bには、光ファイバをトレイ内に収納保持するファイバ保持片27及びトレイ蓋23を保持するトレイ蓋保持片28a,28bが一体に設けられている。また、底壁25aには、ファイバ保持片27及びトレイ蓋保持片28a,28bを一体に成形するための開口27a,28cが形成されている。
トレイ蓋23は、余長収納トレイ22と同様な透明プラスチックにより長方形状に形成され、図9に示すように、余長収納トレイ22の側壁に設けた上側のトレイ蓋保持片28aと下側のトレイ蓋保持片28bで挟むようにして取付けられる。取付に際しては一方の縁部をトレイ側壁の保持片28aと28bの間に挿入させた後、反対側のトレイ側壁を2点鎖線のように押し開いて他方の縁部を保持片28aと28bの間に嵌め込むことにより簡単に取付けることができる。
ドロップ光ケーブル把持具24は、余長収納トレイ22の端部側に位置するように設置(図6では余長収納トレイ22の取付け位置の下方に設置)される。このドロップ光ケーブル把持具24は、例えば、図10に示すように、把持具ベース30に複数の把持スロット31とケーブル抑え片32を備えた形状で、合成樹脂の成形により形成される。把持スロット31内には、弾性部材(図示せず)が配されていて、ドロップ光ケーブル3は、外被部分を把持スロット31内に押し込むことにより把持される。1つの把持スロット31には、ドロップ光ケーブル3を挿入保持させることができ、また、ケーブル抑え片32により、引出し方向を所定の方向に揃えることができ、作業性を高めることができる。
図11は、上述の構成のクロージャで分岐作業の一例を示す図である。主光ケーブル2に沿って取付けられた余長収納トレイ22は、図7で説明したように、その開放面側が作業面側を向くように回動される。次いで、図11(A)に示すように、主光ケーブル2から分岐される光ファイバ2aは、外被の除去際で切断され、クロージャ下方から導入される分岐用のドロップ光ケーブル3の光ファイバ3aと融着又はメカニカル接続により接続される。ドロップ光ケーブル3は、余長収納トレイ22の下部に取付けられているドロップ光ケーブル把持具24により保持され、導入長さ等が確保されている。
光ファイバ2aと3aとのファイバ接続部4は、余長収納トレイ22に設けられているファイバ接続部保持片26に挿入して保持させ、余長部分はファイバ保持片27に潜らせて収納する。全てのドロップ光ケーブル3の接続と収納作業が終えたら、図9で示したようにトレイ蓋23でふたをし、次いで、余長収納部21の全体を180度回動して反対側の余長収納トレイ22の開放面側を作業面側に向ける。同様にファイバ接続と余長収納を行ない、作業終了後、余長収納部21を図7の実線位置に戻し、スリーブで囲う。
図6に戻ってスリーブの取付けを説明すると、第1の実施形態と同様に、第1のスリーブ5の側壁側から主光ケーブル2を挿入し、第1のシール部材7のスリット7aに挿入把持させて第1のスリーブ5を主ケーブル2上に支持させる。この第1のスリーブ5の取付け支持は、上述の接続、余長収納作業の前であっても、後であってもよい。次いで、第2のスリーブ6の開口部側から複数本のドロップ光ケーブル3を順次挿入し、第2のシール部材8のスリット8aに挿入把持させる。そして、第1のスリーブ5と第2のスリーブ6の側壁を互いに嵌合又は接合させて閉塞させ、また、第2の側壁で第1のシール部材7のスリット7aの入口を閉鎖する。
本発明の第1の実施形態の概略を説明する図である。 本発明によるクロージャ筐体の組付けの概略を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における余長収納部の概略を説明する図である。 本発明の第1の実施形態における余長収納部の詳細を説明する図である。 本発明で使用する把持部材の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の概略を説明する図である。 本発明の第2の実施形態における余長収納部の概略を説明する図である。 本発明の第2の実施形態で使用する余長収納トレイの一例を示す図である。 図8の余長収納トレイに蓋をした状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態で使用するドロップケーブル把持具の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における分岐作業を説明する図である。
符号の説明
1…光ファイバ用クロージャ(クロージャ)、2…主光ケーブル、3…分岐用光ケーブル(ドロップ光ケーブル)、2a,3a…光ファイバ、4…ファイバ接続部、5…第1のスリーブ、6…第2のスリーブ、7…第1のシール部材、8…第2のシール部材、7a,8a…スリット、9…把持部材、10…支持フレーム、11…余長収納部、12…ガイド部、13…余長収納ケース、14…ファイバ接続部の挿着部、15…ケーブル把持部、15a…ケーブル抑え片、17…把持部材本体、17a…ベース部、17b…アーム部、17c…フレーム支持部、18a,18b…クランプねじ、18c…取付けねじ、21…余長収納部、22…余長収納トレイ、23…トレイ蓋、24…ドロップ光ケーブル把持具、25a…トレイ底壁、25b…トレイ側壁、26…ファイバ接続部保持片、27…ファイバ保持片、27a…開口、28a,28b…トレイ蓋保持片、28c…開口、29…トレイ取付部、30…把持具ベース、31…把持スロット、32…ケーブル抑え片。

Claims (7)

  1. 多数本の光ファイバを収納した主光ケーブルから所定数の光ファイバを分岐し、ファイバ接続部及びファイバ余長を保護する光ケーブル用クロージャであって、
    クロージャ筐体は軸方向に沿って2分割された第1と第2のスリーブからなり、第1のスリーブの端部に前記主光ケーブルの導入部を挿入把持するスリットを入れた第1のシール部材を配し、第2のスリーブの端部に分岐用光ケーブルの導入部を挿入把持するスリットを入れた第2のシール部材を配し、前記第1のシール部材のスリット方向と前記第2のシール部材のスリット方向を互いに異ならせたことを特徴とする光ケーブル用クロージャ。
  2. 前記第1のシール部材のスリットの入口部分を、前記第2のスリーブの筐体壁で閉鎖することを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル用クロージャ。
  3. 前記第1及び第2のシール部材は、発泡構造の弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル用クロージャ。
  4. 前記第1のスリーブの深さは、前記第2のスリーブの深さより小さく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル用クロージャ。
  5. 前記第1及び第2のスリーブは透明な樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル用クロージャ。
  6. 単一のファイバ接続部及びファイバ余長が収納される余長収納ケースに分岐用光ケーブルを把持する把持部を設け、前記余長収納ケースの複数個を収納装置に着脱可能に積層収納する構成を特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル用クロージャ。
  7. 複数のファイバ接続部及びファイバ余長が収納される余長収納トレイと、分岐用光ケーブルを把持する把持部とを備え、前記余長収納トレイは前記主光ケーブルの軸方向に平行な軸に対して回動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブル用クロージャ。
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