JP4745162B2 - 分岐用光成端箱 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバケーブルを分岐接続するための分岐用光成端箱に関するものである。
たとえば建造物の複数階に亘って敷設されているような幹線光ケーブルから分岐ケーブルに分岐させるにあたり、特許文献1に記載されているような分岐用光成端箱が用いられている。
特開2005−312125号公報
ここで、従来、一般的に用いられている分岐用光成端箱61について、図10をもとに説明する。図10は、従来の分岐用光成端箱61の内部を示した説明図である。
分岐用光成端箱61は、平板状のベース板62の上端縁及び下端縁に、幹線光ケーブル63、63・・を固定するための幹線ケーブル固定部64、64と、分岐光ケーブル65、65・・を固定するための分岐ケーブル固定部66、66を備えてなるものである。幹線ケーブル固定部64において、幹線光ケーブル63は、ケーブル本体やテンションメンバ等が切断され、光ファイバ芯線63aが引き出された状態となっており、ケーブル本体は本体固定具67により、テンションメンバはメンバ固定具68により夫々固定されている。一方、分岐ケーブル固定部66において、分岐光ケーブル65は、ケーブル本体等が切断され、光ファイバ芯線65aが引き出された状態となっており、ケーブル本体が固定具69により固定されている。
また、ベース板62の中央部左寄り(上下の幹線ケーブル固定部64、64の間)には、切断されずに分岐用光成端箱61内を通過する光ファイバ芯線63aの余長部を収納するための余長収納部70が設けられている。さらに、ベース板62の中央部右寄り(上下の分岐ケーブル固定部66、66の間)には、幹線光ケーブル63から引き出された光ファイバ芯線63aと分岐光ケーブル65から引き出された光ファイバ芯線65aとを接続した接続部を収納するための接続部収納トレー71が設けられている。
近年、ケーブル本体の自長よりも長い光ファイバ芯線を収納可能な光ケーブル、所謂SZ型ケーブルを幹線光ケーブル63として用いることがある。しかしながら、上記特許文献1に記載の分岐用光成端箱のように、幹線光ケーブルから分岐光ケーブルに分岐するにあたり、ケーブル本体を一々切断して固定しなければならないとすると、上記SZ型ケーブルのメリットを生かしきれないことなる。
また、上記分岐用光成端箱61において、SZ型ケーブルのケーブル本体を切断させずに通過させようとすると、余長収納部70やメンバ固定具68が邪魔となるし、また余長収納部70と接続部収納トレー71とを前後方向に積層するような構成としたところで、上下方向長さが足りないため、たとえSZ型ケーブルであったとしても分岐接続に十分な長さの光ファイバ芯線63aを引き出せないといった問題がある。
そこで、本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであって、ケーブル本体を切断することなく光ケーブルを通過させることが可能で、通過させた際に分岐接続に十分な光ファイバ芯線を引き出すことができ、特にSZ型ケーブルを幹線光ケーブルとして用いた際に好適に利用することができる分岐用光成端箱を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、幹線光ケーブルから引き出した光ファイバ芯線を分岐光ケーブルに分岐接続するための矩形状の分岐用光成端箱であって、前記光ファイバ芯線の余長部分を収納するための余長収納部と、前記光ファイバ芯線の接続部位を収納するための接続部位収納部とを前記幹線光ケーブルの通線方向に沿って並設して、前記分岐用光成端箱を、前記幹線光ケーブルの通線方向へ長い矩形状とするとともに、前記幹線光ケーブルを、前記通線方向両端部において、前記幹線光ケーブルのケーブル本体を固定するためのケーブル本体固定機構と、前記ケーブル本体と平行方向にテンションメンバを固定可能なテンションメンバ固定機構とを備えてなる配線固定具により固定可能とし、さらに、前記配線固定具による前記幹線光ケーブルの固定部間に、前記配線固定具を設置するための設置部を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、立設された複数のガイド部材と前記ガイド部材を取り付けるための複数の取付孔とを備えてなり、該ガイド部材に光ファイバ芯線を巻き付けるようにして前記光ファイバ芯線の余長部分を収納する余長収納部にあっては、前記ガイド部材を取り付ける前記取付孔を選択することによって、前記ガイド部材の立設パターンを変更可能としたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、余長収納部、接続部位収納部、及び配線固定具を設置可能なベースと、該ベースの前方を覆うカバーとからなり、前記ベース及び前記カバーにおける幹線光ケーブルの通線方向での両端縁に、前記ベースと前記カバーとの隙間を閉塞するためのパッキンを固着し、前記パッキンによって通線される幹線光ケーブルを挟み込むようにして組み立て可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバ芯線の余長部分を収納するための余長収納部と、光ファイバ芯線の接続部位を収納するための接続部位収納部とを幹線光ケーブルの通線方向に沿って並設して、幹線光ケーブルの通線方向へ長い矩形状としている。したがって、特に幹線光ケーブルとしてSZ型ケーブルを用いた場合、従来のようにケーブル本体を切断しなくても、通線させる幹線光ケーブルから分岐接続に十分な光ファイバ芯線を引き出すことが可能で、そのメリットを生かすことができる。さらに、たとえば縦幹線用のケーブルラック上や該ケーブルラック付近の幹線ケーブルが密集するような狭い箇所にも設置することができる。
また、本発明によれば、幹線光ケーブルを、通線方向両端部において、幹線光ケーブルのケーブル本体を固定するためのケーブル本体固定機構と、ケーブル本体と平行方向にテンションメンバを固定可能なテンションメンバ固定機構とを備えてなる配線固定具により固定可能とし、さらに、配線固定具による幹線光ケーブルの固定部間に、配線固定具を設置するための設置部を設けており、幹線光ケーブルの終端を固定する際には、設置部に配線固定具を設置して幹線光ケーブルの終端から引き出されるテンションメンバを固定するようにしている。したがって、幹線光ケーブルの固定に係り固定箇所毎に専用の固定具を夫々設置する必要がなく、従来と比較して、幹線光ケーブルを固定するための固定部の構成が簡素となり、コストの低減を図ることができる上、幹線光ケーブルを切断することなく通過させる場合及び幹線光ケーブルの終端を固定する場合のどちらにも分岐用光成端箱を用いることができ、汎用性に富む。加えて、終端固定に用いる場合には、配線固定具を設置部に設置するだけで対応することができ、使い勝手が非常に良い。
さらに、請求項2に記載の発明によれば、立設された複数のガイド部材とガイド部材を取り付けるための複数の取付孔とを備えてなり、該ガイド部材に光ファイバ芯線を巻き付けるようにして光ファイバ芯線の余長部分を収納する余長収納部にあっては、ガイド部材を取り付ける取付孔を選択することによって、ガイド部材の立設パターンを変更可能としているため、光ファイバ芯線の余長長さに応じて、余長収納部の形状、すなわち光ファイバ芯線の収納態様を適当なものに変更することができる。したがって、余長収納部における収納態様等が変更できない従来のものでは、余長として収納するには若干光ファイバ芯線の長さが足りないといった事態が生じていたが、本発明によれば、分岐接続後の光ファイバ芯線の余長長さに応じて余長収納部における収納態様を決定すればよく、上記事態が生じないし、使い勝手が良い。
加えて、請求項3に記載の発明によれば、余長収納部、接続部位収納部、及び配線固定具を設置可能なベースと、該ベースの前方を覆うカバーとからなり、ベース及びカバーにおける幹線光ケーブルの通線方向での両端縁に、ベースとカバーとの隙間を閉塞するためのパッキンを固着し、パッキンによって通線される幹線光ケーブルを挟み込むようにして組み立て可能としている。したがって、幹線光ケーブルを通過させるにあたり、通線加工等が不要で、既設の幹線光ケーブルを分岐させる際にも容易に対応することができる。
以下、本発明の一実施形態となる分岐用光成端箱(以下、単に光成端箱と称す)について、図面をもとに説明する。
図1は、分岐用光成端箱1の外観を示した斜視説明図であり、図2は、分岐用光成端箱1に幹線光ケーブル41及び分岐光ケーブル42を敷設した状態を示した内部説明図である。
分岐用光成端箱1は、幹線光ケーブル41を固定するための配線固定具11等を前面に設置可能とした上下方向(通線方向)に長い矩形状のベース2と、該ベース2の前方を覆うように取り付けられるカバー3とからなるものであり、ベース2の上部及び下部には、幹線光ケーブル41を固定するための配線固定具11、11と、分岐光ケーブル42、42・・を固定するための分岐ケーブル固定部4、4とが設けられている。
ここで、配線固定具11について、図3〜図5をもとに説明する。図3は、配線固定具1を示した説明図であって、(a)は正面から見た説明図、(b)は側方から見た説明図、(c)は下方から見た説明図である。また、図4及び5は、配線固定具11により幹線光ケーブル41を固定した状態を示した説明図である。
配線固定具11は、背板12の上下に一対の突片13、13を一体的に突設してなる本体14を有するものである。背板12の中央部には、前方へと膨出するアーチ状の膨出部16が設けられており、該膨出部16の左右両側には、配線固定具11を設置するとともにケーブル本体43を固定するための固定ネジ35を挿通可能な固定孔15、15が穿設されている。一方、突片13、13の背板12との連結部の略中央には、膨出部16に沿った形状の切り欠き17が設けられており、配線固定具11の設置状態において、本体14の後方、すなわち膨出部16の後方にケーブル本体43を通すことができるようになっている。
また、突片13、13の先端には、それぞれ上下に相反する方向へ突出するフランジ部18、18が設けられている。そして、各突片13とフランジ部18との連結部には、逆三角形状に切り欠かれてなるメンバ挿通孔19が設けられており、本体14の膨出部16前方に、幹線光ケーブル41内に収納されているテンションメンバ44(図8に示す)を挿通可能となっている。さらに、各フランジ部18の基端部(突片13との連結部)には、上記メンバ挿通孔19の前方へ突出する押さえ片20が突設されている。該押さえ片20には、前後方向へ進入/後退する押さえネジ21が取り付けられており、該押さえネジ21の進入具合を調節して、押さえネジ21の軸部先端とメンバ挿通孔19前面との距離を調節することにより、メンバ挿通孔19内を挿通するテンションメンバ44の固定/解除を可能としている。
以上のような配線固定具11は、設置面に対し、背板12を設置面側へ向けた姿勢で固定孔15、15に固定ネジ35、35を挿通させ、各固定ネジ35をベース2等に設けられている設置部としての螺入孔9に螺入することにより設置することができる。このようにして設置する配線固定具11の膨出部16とベース2前面との間には、スペース36が形成されることになる。そこで、該スペース36にケーブル本体43を挿通させた状態で、固定ネジ35、35を締め付けると、図4及び5に示す如く、ケーブル本体43を、膨出部16により設置面側へ押し付けるようにして固定することができる。また、幹線光ケーブル41の終端を固定する場合には、後述するように、押さえネジ21、21等を利用して、テンションメンバ44を固定することができる。尚、配線固定具11を取り付けるための螺入孔9は、下記の分岐ケーブル固定具45及びベース2の中央部左寄りのスペース7内に夫々設けられており、配線固定具11の設置位置は用途等に応じて適宜変更可能となっている。
次に、分岐ケーブル固定部4について説明する。
分岐ケーブル固定部4は、複数の分岐光ケーブル42、42・・を固定可能な分岐ケーブル固定具45をベース2の凹部内に固定して設けられており、分岐ケーブル固定部4における分岐光ケーブル42、42・・の固定は結束バンド等にて行われる。また、分岐ケーブル固定具45には、上記配線固定具11を設置するための螺入孔(図示せず)が設けられている。尚、ベース2上部の分岐ケーブル固定具45と下部の分岐ケーブル固定具45とは対称形状となっている。
さらに、ベース2の中央部左寄り、すなわち配線固定具11、11の上下間は、幹線光ケーブル41を通すためのスペース7となっている。一方、、ベース2の中央部右寄り、すなわち分岐ケーブル固定部4、4の上下間には、幹線光ケーブル41から引き出された光ファイバ芯線41aや分岐光ケーブル42から引き出された光ファイバ芯線42aの余長部分を収納する余長収納部5、5と、幹線光ケーブル41と分岐光ケーブル42との光ファイバ芯線同士を接続した融着接続部を収納するための接続部位収納部6とが設けられている。
余長収納部5は、光ファイバ芯線の余長部分をガイドするガイド片(ガイド部材)25、25・・と、ガイド片25を設置するための複数の取付孔26、26・・とからなる。該余長収納部5は、ガイド片25、25・・を設置する取付孔26、26・・を適宜選択することにより、ガイド片25、25・・の設置パターンを変更することができ、光ファイバ芯線の余長長さ等に応じて、光ファイバ芯線を図2に示す如く長円状に巻き付けて収納したり、又は、図6に示す如く真円状に巻き付けて収納したりすることができるようになっている。そして、該余長収納部5、5は、下記の接続部位収納部6を挟んでその上下に並設されている。
接続部位収納部6は、光ファイバ芯線同士の融着接続部をベース2の前後方向で多段に収納できる収納棚27、27・・と、該収納棚27を設置するための設置孔28、28・・とからなる。収納棚27、27・・も、上記ガイド片25同様、光ファイバ芯線の余長長さ等に応じて使用する設置孔28を選択することにより、図2に示す如く左右方向へ一列に並設したり、図6に示す如く上下方向にずらして設置したりする等、適宜変更可能となっている。
加えて、ベース2及びカバー3の上端縁と下端縁とには、ベース2とカバー3との隙間を閉塞するためのパッキン8、8・・が固着されており、該パッキン8、8・・にて分岐用光成端箱1内へ引き込まれる各種光ケーブルを前後から挟み込むようにして、カバー3はベース2に取り付けられる。
以上のように構成される分岐用光成端1内における幹線光ケーブル41から分岐光ケーブル42への分岐及び両光ケーブル41、42の固定について説明する。
まず、幹線光ケーブル41の被覆部を除去して光ファイバ芯線41aを十分に引き出すとともに、分岐光ケーブル42から光ファイバ芯線42aを十分に引き出して両者を融着接続する。次に、融着接続部を収納棚27に収納するとともに、該収納棚27を適当な設置孔28に設置する。また、各光ファイバ芯線41a、42aの余長長さに応じて、ガイド片25、25・・を取付孔26、26・・に適当な態様となるように設置して余長収納部5を形成し、光ファイバ芯線41a、42aをガイド片25、25・・に巻き付けるようにして余長収納部5に収納する。さらに、幹線光ケーブル41をベース2左寄りのスペース7を通すように載置した後、上下両端の被覆部が除去されていない部分を、配線固定具11を用いて上述の如くして固定する。加えて、分岐光ケーブル42を、分岐ケーブル固定部4において、結束バンド等により固定する。
このようにして、分岐用光成端箱1内における幹線光ケーブル41から分岐光ケーブル42への分岐及び両光ケーブル41、42の固定は行われる。
また、分岐用光成端箱1は、幹線光ケーブル41を終端固定する際にも使用することができる。以下、分岐用光成端箱1を用いた幹線光ケーブル41の終端固定について図7〜図9をもとに説明する。図7〜9は、配線固定具11を用いて幹線光ケーブル41の終端(ケーブル本体43やテンションメンバ44)を固定した状態を示した説明図である。
幹線光ケーブル41の終端を固定するにあたっては、ケーブル本体43の固定とテンションメンバ44との固定のどちらも配線固定具11を用いて行う。ケーブル本体43の固定は、上述した通りで、ベース2の上部又は下部において配線固定具11の膨出部16の後面で押さえ付けるようにして固定する。また、ケーブル本体43から引き出されたテンションメンバ44は、配線固定具11のメンバ挿通孔19、19間を渡すように挿通させ、押さえネジ21、21を締め付けることにより、押さえネジ21とメンバ挿通孔19の上面とで挟持固定することができる(図8及び9)。尚、このようにして幹線光ケーブル41の終端を固定する場合、テンションメンバ44を固定する配線固定具11は、スペース7内に設けられている螺入孔9、9を利用して、ベース2の中央部左寄りに取り付ければよい。また、図8及び9では下方から通線させた状態を示しているが、通線方向を逆とすることも可能である。
上述したような分岐用光成端箱1によれば、ベース2及びカバー3を上下方向に長く形成するとともに、余長収納部5、5及び接続部位収納部6をベース2の中央部右寄りで上下方向へ並設し、ベース2の中央部左寄りに幹線光ケーブル41を通すためのスペース7を設けている。したがって、幹線光ケーブル41を切断することなく容易に分岐用光成端箱1内を通過させることができるし、特に幹線光ケーブル41としてSZ型ケーブルを用いると、ケーブル本体43を切断しなくても分岐するのに十分な光ファイバ芯線41aを引き出すことが可能で、そのメリットを生かすことができる。加えて、ベース2及びカバー3が上下方向に長く形成されていることで、たとえば縦幹線用のケーブルラック上や該ケーブルラック付近の幹線ケーブルが密集するような狭い箇所にも設置することができる。
また、光ファイバ芯線41a、42aの余長長さに応じて、余長収納部5の形状や接続部位収納部6の設置位置を適宜変更可能としている。したがって、余長収納部5の形状等が変更できない従来のものでは、余長として収納するには若干光ファイバ芯線の長さが足りないといった事態が生じていたが、本発明によれば、接続後の余長長さに応じて余長収納部5の形状等を決定すればよく、上記事態が生じないし、使い勝手が良い。
さらに、配線固定具11に、膨出部16等といったケーブル本体固定機構と、メンバ挿通孔19や押さえネジ21等といったテンションメンバ固定機構との両者を具備しているため、幹線光ケーブル41の固定に係り固定箇所毎に専用の固定具を夫々設置する必要がない。したがって、従来と比較して、幹線光ケーブルを固定するための固定部の構成が簡素となり、コストの低減を図ることができる。
さらにまた、上述の如く配線固定具11がケーブル本体固定機構とテンションメンバ固定機構との両者を具備しているため、幹線光ケーブル41を切断することなく通過させる場合及び幹線光ケーブル41の終端を固定する場合のどちらにも分岐用光成端箱1を用いることができる。また、終端固定に用いる場合には、配線固定具11の取付箇所を変更するだけで対応することができる。したがって、使い勝手が非常に良い。
またさらに、ケーブル本体43を固定する場合には、前方から後方へアーチ状の膨出部16の後面にて押さえ付けるようにして固定するため、既設の幹線光ケーブル41に対しても好適に利用することができるし、径の異なる種々の光ケーブルを固定することができ、汎用性に富む。また、テンションメンバ44の固定に関しても、押さえネジ21の締め付け具合によって固定するという構成を採用しているため、同様の効果が言える。さらに、上記配線固定具11を用いることで、分岐用光成端箱1への幹線光ケーブルの通線方向を自由に設定することができ、光ケーブル敷設における設計自由度が増すといった効果もある。
加えて、分岐用光成端箱1は、ベース2とカバー3とで幹線光ケーブル41を挟み込むようにして組み立て可能となっているため、幹線光ケーブル41を通過させるにあたり、通線加工等が不要で、既設の幹線光ケーブル41にも容易に対応することができる。
尚、本発明の分岐用光成端箱に係る構成は、上記実施の形態に記載した態様に何ら限定されるものではなく、ベース、カバー、配線固定具、余長収納部、及び接続部位収納部等に係る構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施の形態では、接続部位収納部の上下に余長収納部を設けているが、余長収納部を接続部位収納部の上方又は下方のどちらかのみにしか設けないようにしてもよい。また、余長収納部におけるガイド部材の設置パターンも長円状及び真円状に何ら限定されることはなく、楕円状等としてもよいし、余長長さに応じて円の径を異ならせて対応するようにしてもよい。
加えて、配線固定具の膨出部の後面や押さえネジの先端に、幹線光ケーブルを傷つけないよう緩衝部材を設けてもよいし、押さえネジの先端に板状の押圧部材を設け、押さえネジが押圧部材を押圧することにより、押圧部材がテンションメンバを押さえ付けるように構成することも可能である。
分岐用光成端箱の外観を示した斜視説明図である。 分岐用光成端箱に幹線光ケーブル及び分岐光ケーブルを敷設した状態を示した内部説明図である。 、配線固定具を示した説明図であって、(a)は正面から見た説明図、(b)は側方から見た説明図、(c)は下方から見た説明図である。 配線固定具により幹線光ケーブルを固定した状態を示した説明図である。 配線固定具により幹線光ケーブルを固定した状態を示した説明図である。 余長収納部及び接続部位収納部の変形例を示した説明図である。 配線固定具を用いて幹線光ケーブルの終端を固定した状態を示した説明図である。 配線固定具を用いて幹線光ケーブルの終端を固定した状態を示した説明図である。 配線固定具を用いて幹線光ケーブルの終端を固定した状態を示した説明図である。 従来の分岐用光成端箱を示した説明図である。
符号の説明
1・・分岐用光成端箱、2・・ベース、3・・カバー、4・・分岐ケーブル固定部、5・・余長収納部、6・・接続部位収納部、7・・スペース、8・・パッキン、9・・螺入孔、11・・配線固定具、12・・背板、13・・突片、14・・本体、15・・固定孔、16・・膨出部、17・・切り欠き、18・・フランジ部、19・・メンバ挿通孔、20・・押さえ片、21・・押さえネジ、25・・ガイド片、26・・取付孔、27・・収納棚、28・・設置孔、35・・固定ネジ、41・・幹線光ケーブル、42・・分岐光ケーブル、41a、42a・・光ファイバ芯線、43・・ケーブル本体、44・・テンションメンバ、45・・分岐ケーブル固定具。

Claims (3)

  1. 幹線光ケーブルから引き出した光ファイバ芯線を分岐光ケーブルに分岐接続するための矩形状の分岐用光成端箱であって、
    前記光ファイバ芯線の余長部分を収納するための余長収納部と、前記光ファイバ芯線の接続部位を収納するための接続部位収納部とを前記幹線光ケーブルの通線方向に沿って並設して、前記分岐用光成端箱を、前記幹線光ケーブルの通線方向へ長い矩形状とするとともに、前記幹線光ケーブルを、前記通線方向両端部において、前記幹線光ケーブルのケーブル本体を固定するためのケーブル本体固定機構と、前記ケーブル本体と平行方向にテンションメンバを固定可能なテンションメンバ固定機構とを備えてなる配線固定具により固定可能とし、さらに、前記配線固定具による前記幹線光ケーブルの固定部間に、前記配線固定具を設置するための設置部を設けたことを特徴とする分岐用光成端箱。
  2. 立設された複数のガイド部材と前記ガイド部材を取り付けるための複数の取付孔とを備えてなり、該ガイド部材に光ファイバ芯線を巻き付けるようにして前記光ファイバ芯線の余長部分を収納する余長収納部にあっては、前記ガイド部材を取り付ける前記取付孔を選択することによって、前記ガイド部材の立設パターンを変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載の分岐用光成端箱。
  3. 余長収納部、接続部位収納部、及び配線固定具を設置可能なベースと、該ベースの前方を覆うカバーとからなり、前記ベース及び前記カバーにおける幹線光ケーブルの通線方向での両端縁に、前記ベースと前記カバーとの隙間を閉塞するためのパッキンを固着し、前記パッキンによって通線される幹線光ケーブルを挟み込むようにして組み立て可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の分岐用光成端箱。
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