JP2007078746A - 光ケーブル接続具 - Google Patents

光ケーブル接続具 Download PDF

Info

Publication number
JP2007078746A
JP2007078746A JP2005263107A JP2005263107A JP2007078746A JP 2007078746 A JP2007078746 A JP 2007078746A JP 2005263107 A JP2005263107 A JP 2005263107A JP 2005263107 A JP2005263107 A JP 2005263107A JP 2007078746 A JP2007078746 A JP 2007078746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
optical
housing
optical drop
tip portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005263107A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4458538B2 (ja
Inventor
Katsuo Shinhikari
勝男 神光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2005263107A priority Critical patent/JP4458538B2/ja
Publication of JP2007078746A publication Critical patent/JP2007078746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4458538B2 publication Critical patent/JP4458538B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

【課題】十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うことができる光ケーブル接続具を提供する。
【解決手段】第1および第2の光ドロップケーブル101,102を建物内で接続する光ケーブル接続具1である。第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続するためのファイバ連結部22が、第1および第2のケーブル収容溝211,212の間の領域にハウジング20の凹部として形成されている。ファイバ連結部22には、第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続する光ファイバ心線接続手段をその幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪22a1,22a2が設けられている。ハウジング20には、テンションメンバが通った第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定する光ドロップケーブル固定手段が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ケーブル接続具に関し、特に、建物外から建物内に引き込まれた光ドロップケーブルと建物内に敷設された光ドロップケーブルとを建物内で接続するのに好適な光ケーブル接続具に関する。
インターネットの普及に伴い、光ファイバを用いて高速かつ大容量の信号を各家庭やオフィスなどへ伝送することができるFTTH(Fiber To The Home)が注目されている。光ファイバを各家庭やオフィスなどの建物まで敷設する方法としては、従来のメタル電話線と同様に架空線路を利用して、多芯光ケーブルを敷設する方法が主流である。架空線路から建物までは、引落し用クロージャを介して1芯または2芯の光ドロップケーブルを接続することによって、多芯光ケーブルを分配している。
従来、引落し用クロージャからの光ドロップケーブルと建物内に敷設された光ドロップケーブルとの接続は、建物外に設置された接続部を用いて行われている。
たとえば、下記の特許文献1および特許文献2には、小型かつ軽量でありかつ設置場所の制約を少なくするために、光ファイバと支持線とをそれぞれ備えた2本の光ドロップケーブルの端末同士を接続する光ドロップケーブルの接続部において、双方の光ドロップケーブルの端末からそれぞれ露出された光ファイバの端末同士が直接接続され、直接接続されたそれぞれの光ファイバの端末に弛みが生じるように、双方の光ドロップケーブルの支持線の端末同士が直線的に連結されている、光ドロップケーブルの接続部が開示されている。
また、光ドロップケーブルは、ユーザの変更、建物の変更、あるいは架空線路の変更が生じると、再敷設および撤去される。このことは、光ドロップケーブルの無駄を生じさせてしまう。
そこで、下記の特許文献3には、たとえば光ドロップケーブルの長さが不足したような場合であっても光ドロップケーブルの継ぎ足しが容易に行えて光ドロップケーブルの再敷設などが不要となるようにするために、少なくとも一対の光ファイバケーブルの被覆部を固定する2つのケーブル固定部と、2つのケーブル固定部との間に光ファイバの接続部を固定する接続部固定部とを有する光ファイバケーブル接続用スペーサが開示されている。
特開2004−29499号公報 特開2004−325998号公報 特開2004−212912号公報
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2に開示された光ドロップケーブルの接続部は、加入者用光ファイバケーブルと加入者宅間の架空区間で張力を担う支持線を利用するものであるので、十分な引張強度を持たせて光ドロップケーブル同士を建物外で接続するのには有効であるかもしれないが、支持線は光ドロップケーブルを建物内に引き込む際には切断されるため、十分な引張強度を持たせて光ドロップケーブル同士を建物内で接続するのには有効ではない。
また、上述した特許文献3に開示された光ファイバケーブル接続用スペーサは、光ドロップケーブルの継ぎ足しを容易に行って光ドロップケーブルの再敷設などを不要にするためには有効であるかもしれないが、たとえば建物内に引き込まれている光ドロップケーブルを補修する場合には、このような光ファイバケーブル接続用スペーサを用いて建物外で光ドロップケーブル同士を接続するよりも、建物内で光ドロップケーブル同士を接続した方が、作業性の向上が図れる。
本発明の目的は、十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うことができる光ケーブル接続具を提供することにある。
本発明の光ケーブル接続具は、建物外から建物内に引き込まれた第1の光ドロップケーブル(101)と建物内に敷設された第2の光ドロップケーブル(102)とを建物内で接続するための光ケーブル接続具であって、前記第1および第2の光ドロップケーブルを接続した状態で固定するためのハウジング(20)を具備し、前記ハウジングに、前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝(211,212)が、該ハウジングの両端部から該ハウジングの中央部に向かって延びてそれぞれ形成されており、前記第1および第2のケーブル収容溝の間の領域に、前記第1および第2の光ドロップケーブルから露出された第1および第2の光ファイバ心線(111,112)を接続するためのファイバ連結部(22)が前記ハウジングの凹部として形成されており、前記ファイバ連結部に、前記第1および第2の光ファイバ心線を接続する光ファイバ心線接続手段を該光ファイバ心線接続手段の幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪(22a1,22a2)が設けられており、前記ハウジングに、テンションメンバ(1211,1212,1221,1222)が通った前記第1および第2の光ドロップケーブルを該ハウジングに固定する光ドロップケーブル固定手段が設けられていることを特徴とする。
ここで、前記光ドロップケーブル固定手段が、前記第1のケーブル収容溝を該第1のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第1の軸部材(26a1)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第1のねじ(271)によって該ハウジングに固定される第1のケーブル押さえ(261)と、前記第2のケーブル収容溝を該第2のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第2の軸部材(26a2)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第2のねじ(272)によって該ハウジングに固定される第2のケーブル押さえ(262)とを備えてもよい。
前記第1および第2のケーブル収容溝の深さを前記第1および第2の光ドロップケーブルの厚みよりも浅くして、該第1および第2のケーブル収容溝から出っ張った部分を前記第1および第2のケーブル押さえでそれぞれ押圧してもよい。
前記第1および第2のケーブル押さえが前記ハウジングに固定された状態において、該第1および第2のケーブル押さえの前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する領域に第1および第2の凸部をそれぞれ設け、該第1および第2の凸部によって前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ押圧してもよい。
接続後の前記第1および第2の光ドロップケーブルの前記第1および第2の光ファイバ心線を保護するためのカバー(30)をさらに具備し、前記光ドロップケーブル固定手段が、前記カバーを閉じた状態で前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する前記カバーの領域にそれぞれ設けられた第1および第2の凸部(321,322)を備えてもよい。
前記第1の光ファイバ心線が、前記第1の光ドロップケーブルの第1の被覆(131)を該第1の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第1の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a11,10a12)に分岐させることによって露出されており、前記第2の光ファイバ心線が、前記第2の光ドロップケーブルの第2の被覆(132)を該第2の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第2の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a21,10a22)に分岐させることによって露出されており、前記光ドロップケーブル固定手段が、前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の一方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a11)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a21)とを前記ハウジングに固定するための第1のケーブル固定構造(411)と、前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の他方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a12)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a22)とを前記ハウジングに固定するための第2のケーブル固定構造(412)とを備えてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が挿入される第1のケーブル挿通孔(43a1)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第1のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b11,43b12)が開口された第1のケーブル支持部(431)と、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が挿入される第2のケーブル挿通孔(43a2)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第2のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b21,43b22)が開口された第2のケーブル支持部(432)と、前記第1のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4411,4412)と、前記第2のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4421,4422)とを備えてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が嵌め込まれる第1の溝(45a1)が形成された第1のケーブル支持部(451)と、前記第1の溝に隣接した位置で前記第1のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b11,45b12)と、該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4611,4612)とを備え、前記第2のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が嵌め込まれる第2の溝(45a2)が形成された第2のケーブル支持部(452)と、前記第2の溝に隣接した位置で前記第2のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b21,45b22)と、該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4621,4622)とを備えてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を支持するための第1のケーブル支持部(47a1)と、該第1のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第1のケーブル押さえ部(47b1)とを備え、前記第2のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を支持するための第2のケーブル支持部(47a2)と、該第2のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第2のケーブル押さえ部(47b2)とを備え、前記第1のケーブル支持部と前記第1のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を狭持するための第1の凹部が形成されており、前記第2のケーブル支持部と前記第2のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を狭持するための第2の凹部が形成されており、前記第1のケーブル支持部および前記第1のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第1の係合構造(47c1)が形成されており、前記第2のケーブル支持部および前記第2のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第2の係合構造(47c2)が形成されていてもよい。
前記第1のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a11,48a12)と、前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a13,48a14)とを備え、前記第2のケーブル固定構造が、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a21,48a22)と、前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方からそれぞれ挟み込む一対のクランプ爪(48a23,48a24)とを備えてもよい。
前記光ケーブル接続具の背面に第1および第2の取付け穴(501,502)が形成されており、該第1および第2の取付け穴に、室内の壁面(55)や床面などに設けられた第1および第2のフック(511,512)がそれぞれ挿入されてもよい。
前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(60)で保護されており、該保護スリーブが、一端が前記光ケーブル接続具の前記ハウジングの近傍で該ハウジングから延出した前記第1および第2の光ドロップケーブルの少なくとも一方に取り付けられたゴム製の少なくとも1つのチューブ(611,612)を備えてもよい。
前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(70)で保護されており、該保護スリーブが、前記光ケーブル接続具を包囲するように第1および第2のカップ状部材(711,712)を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブを備え、前記第1および第2のカップ状部材の底部側端部に、前記第1および第2の光ドロップケーブルがそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔(721,722)が形成され、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部の内周面に、第1および第2のねじ溝(731,732)が形成されており、前記光ケーブル接続具の外面に、該光ケーブル接続具の長手方向中央部において、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部を支持する、かつ、外周面に前記第1および第2のカップ状部材の前記第1および第2のねじ溝に対応するねじ山が形成されたリング状部(74)が形成されていてもよい。
前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)をさらに具備し、該カバーおよび前記ハウジングの互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪(30a1,30a2,20a)および係合凹部(20b1,20b2,30b)で構成される係合構造が設けられていてもよい。
前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)と、該カバーおよび前記ハウジングを弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面(811,812)と該第1および第2の挟持面の間の背面(82)とを備えるハウジング固定具(80)とをさらに具備し、前記第1および第2の挟持面に、前記カバーの上面および前記ハウジングの底面にそれぞれ形成された第1および第2の溝(851,852)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部(831,832)がそれぞれ形成されており、前記第1および第2の挟持面の先端に、第1および第2の爪が設けられていてもよい。
本発明の光ケーブル接続具は、以下の効果を奏する。
(1)テンションメンバが通った2本の光ドロップケーブルをハウジングに固定するので、光ドロップケーブルの支持線を用いなくても、十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うことができる。
(2)上述した特許文献1および特許文献2に開示された光ドロップケーブルの接続部のように光ファイバ心線の余長を確保する必要は必ずしもないので、建物内での光ドロップケーブル同士の接続を容易に行うことができる。
(3)カバーおよびハウジングの互いに連結された辺と対向する辺に、互いに係合し合う係合爪および係合凹部で構成される係合構造を設けることにより、光ケーブル接続具を建物内に設置しても、カバーが不用意に開けられることを防止することができる。
十分な引張強度を持たせた光ドロップケーブル同士の接続を建物内で行うという目的を、光ケーブル接続具のハウジングに、テンションメンバが通った第1および第2の光ドロップケーブルをハウジングに固定する光ドロップケーブル固定手段を設けることにより実現した。
次に、本発明の光ケーブル接続具の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施例による光ケーブル接続具1は、建物内に光ドロップケーブルを新規に敷設する敷設作業や建物内での光ドロップケーブルの切断による張り直しといった補修作業などのために、建物内で光ドロップケーブル同士を接続するのに用いられるものであり、図1および図2に示すように、建物外から建物内に引き込まれる第1の光ドロップケーブル101および建物内に敷設される第2の光ドロップケーブル102を互いに光学的に接続した状態で固定するためのハウジング20と、接続後の第1および第2の光ドロップケーブル101,102の第1および第2の光ファイバ心線111,112を保護するためのカバー30とを具備する。
ここで、第1の光ドロップケーブル101は、電柱などに設置されたドロップ用クロージャなどに接続されており、第2の光ドロップケーブル102は、屋内に設置されたメディアコンバータなどに接続されている。
ハウジング20はほぼ直方体をなす部材であり、その上面には、第1および第2の光ドロップケーブル101,102をそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝211,212が、ハウジング20の長手方向両端部において互いに対向する2辺から中央部に向かって延びてそれぞれ形成されている。
第1および第2のケーブル収容溝211,212の間の領域には、第1および第2の光ドロップケーブル101,102から露出された第1および第2の光ファイバ心線111,112を光学的に接続するためのファイバ連結部22がハウジング20の上面の凹部として形成されている。
本実施例による光ケーブル接続具1では、光ファイバ心線接続手段としてメカニカルスプライス25を用いて第1および第2の光ファイバ心線111,112の接続を行っており、ファイバ連結部22には、メカニカルスプライス25をその幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪22a1,22a2が一体的に設けられている。
なお、第1および第2の光ファイバ心線111,112を接続する光ファイバ心線接続手段は、融着スリーブによるものであってもよい。
ハウジング20の上面には、光ドロップケーブル固定手段として第1および第2のケーブル押さえ261,262が第1および第2のケーブル収容溝211,212をそれらの幅方向に横断するようにそれぞれ取り付けられている。
第1のケーブル押さえ261は、一方の端部が第1の軸部材26a1によってハウジング20に回動自在に支持されており、他方の端部が第1のねじ271によってハウジング20に固定される。第2のケーブル押さえ262も、同様に、一方の端部が第2の軸部材26a2によってハウジング20に回動自在に支持されており、他方の端部が第2のねじ272によってハウジング20に固定される。
第1および第2のケーブル押さえ261,262は、第1および第2のケーブル収容溝211,212にそれぞれ挿入された第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212内でそれぞれ固定する働きをする。そのために、第1および第2のケーブル押さえ261,262と第1および第2のケーブル収容溝211,212とは、第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212内にそれぞれ挿入した状態で第1および第2のねじ271,272によってハウジング20にそれぞれ固定した際に、第1および第2のケーブル押さえ261,262が第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212に向けてそれぞれ押圧するように構成されている。
第1および第2のケーブル押さえ261,262と第1および第2のケーブル収容溝211,212とをこのように構成する具体例としては、以下に示すような構成が挙げられる。
(1)第1および第2のケーブル収容溝211,212の深さを第1および第2の光ドロップケーブル101,102の厚みよりも浅くして、第1および第2のケーブル収容溝211,212から出っ張った部分を第1および第2のケーブル押さえ261,262でそれぞれ押圧する構成。
(2)第1および第2のケーブル押さえ261,262がハウジング20に固定された状態において、第1および第2のケーブル押さえ261,262の第1および第2のケーブル収容溝211,212と対向する領域に第1および第2の凸部(不図示)をそれぞれ設け、第1および第2の凸部によって第1および第2の光ドロップケーブル101,102をそれぞれ押圧する構成。
カバー30は、ハウジング20の平面形状とほぼ同一の平面形状を有している。カバー30とハウジング20とは互いの長手方向に沿った辺同士がヒンジ(不図示)によって開閉自在に連結されており、カバー30がハウジング20に対して閉じられた状態では、カバー30はハウジング20の上面を覆う。
また、カバー30には、カバー30を閉じた状態で第1および第2のケーブル押さえ261,262がカバー30に干渉しないようにするために、ハウジング20との対向面の第1および第2のケーブル押さえ261,262に対応する位置に凹部がそれぞれ形成されている。
ハウジング20およびカバー30のヒンジで互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪および係合凹部で構成される係合構造が設けられている。
すなわち、カバー30の長手方向両端部には第1および第2の係合爪30a1,30a2がそれぞれ設けられており、ハウジング20の長手方向両端部には、第1および第2の係合爪30a1,30a2がそれぞれ係合する第1および第2の係合凹部20b1,20b2がそれぞれ設けられている。また、ハウジング20の長手方向中央部には第3の係合爪20aが設けられており、カバー30の長手方向中央部には、第3の係合爪20aが係合する第3の係合凹部30bが設けられている。
このように、互いの係合関係が交互になるように第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aおよび第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bの組を配置することで、閉じているカバー30を単純に開こうとしても両端部または中央部のいずれかで第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aと第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bとが係合しているので、カバー30が不用意に開けられることを防止することができる。
第1の光ドロップケーブル101は、図3に示すように、第1のファイバ心線111と、第1の光ファイバ心線111を間において第1の光ファイバ心線111と平行にかつ間隔をあけて配置された2本のテンションメンバ1211,1212と、第1の光ファイバ心線111と2本のテンションメンバ1211,1212とを保護するための第1の被覆131とを備える。ここで、各テンションメンバ1211,1212は、建物内における第1の光ドロップケーブル101の張力を担っており、鋼線またはFRP(Fiber Reinforced Plastics)などで構成されている。また、各テンションメンバ1211,1212の直径は、一般には、0.4mm程度である。
第2の光ドロップケーブル102は、第1の光ドロップケーブル101と同様の構成を有する。
なお、第1および第2の光ドロップケーブル101,102は、図3に示したように1本の光ファイバ心線を備えるが、2本以上の光ファイバ心線を備えるものであってもよい。
次に、本実施例による光ケーブル接続具1を用いて第1および第2の光ドロップケーブル101,102を接続する方法(光ケーブル接続方法)について説明する。
まず、第1の光ドロップケーブル101の第1の被覆131(図3参照)を2本のテンションメンバ1211,1212とともに先端から所定の長さだけ切断除去し、第1の光ファイバ心線111を所定の長さだけ露出させる。また、第2の光ドロップケーブル102について、同様にして、第2の光ファイバ心線112を所定の長さだけ露出させる。
続いて、第1および第2の光ドロップケーブル101,102を、露出した第1および第2の光ファイバ心線111,112が向き合うように対向させたのち、メカニカルスプライス25を用いて第1および第2の光ファイバ心線111,112の先端部同士を接続する(図1および図2参照)。これにより、第1および第2の光ドロップケーブル101,102が光学的に接続される。
なお、第1および第2の光ファイバ心線111,112の先端部同士を接続する際には、余長を確保してもよいが、余長を確保する必要は必ずしもない。
続いて、第1および第2の光ドロップケーブル101,102が接続された状態でメカニカルスプライス25をファイバ連結部22に保持させるとともに、第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,212にそれぞれ嵌め込む。ここで、ファイバ連結部22によるメカニカルスプライス25の保持は、メカニカルスプライス25を第1および第2の保持爪22a1,22a2の間に押し込むだけで簡単に行うことができる。
続いて、第1および第2のケーブル押さえ261,262を、第1および第2の軸部材26a1,26a2を中心にそれぞれ回動させて第1および第2のケーブル収容溝211,21a2上にそれぞれ掛け渡したのち、第1および第2のケーブル押さえ261,262の他端部を第1および第2のねじ271,272でハウジング20にそれぞれ締め付ける。これにより、第1および第2のケーブル押さえ261,262は第1および第2の光ドロップケーブル101,102を第1および第2のケーブル収容溝211,21a2にそれぞれ押し付けるため、第1および第2の光ドロップケーブル101,102がハウジング20に固定される。
続いて、カバー30を閉じて、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の第1および第2の光ファイバ心線111,112が露出した部分を覆う。カバー30を閉じる際に第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aと第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bとをそれぞれ係合させることによって、ハウジング20に対してカバー30を固定する。これによって、カバー30が不用意に開くのを防止することができる。
以上説明したように、光ケーブル接続具1を用いることによって、極めて簡単に、建物内で第1および第2の光ドロップケーブル101,102を接続することができる。
また、テンションメンバ1211,1212が通った第1および第2の光ドロップケーブル101およびテンションメンバ1221,1222が通った第2の光ドロップケーブル102を第1および第2のケーブル押さえ261,262を用いてハウジング20にそれぞれ固定することにより十分な引張強度を持たせることができるので、たとえば建物内で第1および第2の光ドロップケーブル101,102が何らかの原因で引っ張られても第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続を保つことができる。
以上の説明においては、第1および第2のケーブル押さえ261,262を用いて第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20にそれぞれ固定したが、図4に示すような第1および第2の凸部321,322(第2の凸部322は不図示)をカバー30の長手方向両端部にカバー30と一体的にそれぞれ設けることによって、第1および第2のケーブル押さえ261,262を用いずに第1および第2の光ドロップケーブル101,102を固定してもよい。ここで、第1および第2の凸部321,322は、カバー30を閉じた状態で第1および第2のケーブル収容溝211,212と対向する領域にそれぞれ設けられている。
第1の凸部321を用いて第1の光ドロップケーブル101を固定するには、第1の光ドロップケーブル101を第1のケーブル収容溝211内に嵌め込んだのち、カバー30を閉じる。これにより、第1の光ドロップケーブル101は第1の凸部321によって押圧され、ハウジング20に固定される。第2の光ドロップケーブル102も、同様にして、第2の凸部322を用いてハウジング20に固定される。
このように、第1および第2の光ドロップケーブル101,102をハウジング20に固定するための第1および第2の凸部321,322をカバー30に設けることにより、光ケーブル接続具の構造を簡単化することができる。
次に、本発明の第2の実施例による光ケーブル接続具100について、図5を参照して説明する。なお、図5は、本実施例による光ケーブル接続具100の平面図であり、カバーを除いた状態で示している。
本実施例による光ケーブル接続具100では、第1の光ドロップケーブル101の第1の被覆131(図3参照)をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開くことによって、第1の光ドロップケーブル101の先端部を2つの先端部分10a11,10a12に分岐させて第1の光ファイバ心線111を露出させるとともに、分岐された2つの先端部分10a11,10a12をハウジング20に固定する。
同様にして、第2の光ドロップケーブル102の第2の被覆132(不図示)をその幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開くことによって、第2の光ドロップケーブル102の先端部を2つの先端部分10a21,10a22に分岐させて第2の光ファイバ心線112を露出させるとともに、分岐された2つの先端部分10a21,10a22をハウジング20に固定する。
そのため、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12の一方(先端部分10a11)および第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22の一方(先端部分10a21)をハウジング20に固定するための第1のケーブル固定構造411と、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12の他方(先端部分10a12)および第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22の他方(先端部分10a22)をハウジング20に固定するための第2のケーブル固定構造412とが、ファイバ連結部22の第1および第2の光ファイバ心線111,112が接続される位置の両側にそれぞれ設けられている。
また、ファイバ連結部22には、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11を第1のケーブル固定構造411へ良好に導くための第1のガイドピン421と、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12を第2のケーブル固定構造412へ良好に導くための第2のガイドピン422と、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を第1のケーブル固定構造411へ良好に導くための第3のガイドピン423と、第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル固定構造412へ良好に導くための第4のガイドピン424とが設けられている。
第1および第2の光ドロップケーブル101,102の露出された第1および第2の光ファイバ心線111,112はメカニカルスプライス25を用いて接続される。このとき、第1および第2の光ドロップケーブル101,102は第1および第2のケーブル収容溝211,212に収容された状態で、分岐された先端部分10a11,10a12,10a21,10a22が第1乃至第4のガイドピン421〜424によってメカニカルスプライス25の両側へそれぞれ導かれ、第1および第2のケーブル固定構造411,412でハウジング20に固定される。
なお、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の2つに分岐された先端部分10a11,10a12,10a21,10a22の長さは、先端部分10a11,10a12,10a21,10a22を第1および第2のケーブル固定構造411,412でハウジング20に固定するのに妨げとならない長さであれば特に制限はない。
以上説明したように、本実施例による光ケーブル接続具100では、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の先端部を切り開くことによって2つに分岐させ、第1の光ドロップケーブル101の2つの先端部分10a11,10a12と第2の光ドロップケーブル102の2つの先端部分10a21,10a22とを第1および第2のケーブル固定構造411,412でハウジング20に固定することにより、上述した第1の実施例による光ケーブル接続具1と比較して、廃棄される部材を大幅に削減することができる。
また、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の先端部分10a11,10a12,10a21,10a22にはテンションメンバ1211,1212,1221,1222がそれぞれ通っているので(図3参照)、十分な引張強度を有しており、メカニカルスプライス25を用いて接続された第1および第2の光ファイバ心線111,112の位置関係も良好に維持することができる。
図5では第1および第2のケーブル固定構造411,412について具体的な構造は示していないが、第1および第2のケーブル固定構造411,412としては、第1および第2の光ドロップケーブル101,102の分岐された先端部分10a11,10a12,10a21,10a22をハウジング20に固定できるものであれば如何なる構造を採用することもできる。そのいくつかの具体例について、図6乃至図9を参照して説明する。
図6(a),(b)に示す具体例では、同図(b)に示すように、第1のケーブル固定構造411は、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21が挿入される第1のケーブル挿通孔43a1が形成された筒状の第1のケーブル支持部431を備える。また、第1のケーブル支持部431の長手方向両端部の外表面には、第1のケーブル挿通孔43a1に達する2つのねじ孔43b11,43b12(ねじ孔43b12は不図示)が開口されている。
第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を第1のケーブル挿通孔43a1に通した状態で、2つのねじ孔43b11,43b12に2本のねじ4411,4412(ねじ4412は不図示)がそれぞれねじ込まれる。これによって、図6(a)に示すように、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21が第1のケーブル挿通孔43a1内で2本のねじ4411,4412によってそれぞれ締め付けられて固定される。また、2本のねじ4411,4412を緩めれば、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を第1のケーブル挿通孔43a1から引き出すことができる。
第2のケーブル固定構造412も、第1のケーブル固定構造411と同様に,第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22が挿入される第2のケーブル挿通孔43a2(不図示)が形成された筒状の第2のケーブル支持部432を備え、第2のケーブル支持部432の長手方向両端部の外表面には、第2のケーブル挿通孔43a2に達する2つのねじ孔43b21,43b22(不図示)が開口されている。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル挿通孔43a2内で2本のねじ4421,4422(ねじ4422は不図示)によってそれぞれ締め付けて固定し、2本のねじ4421,4422を緩めれば、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル挿通孔43a2から引き出すことができる。
図7(a),(b)に示す具体例では、同図(b)に示すように、第1のケーブル固定構造411は、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21が嵌め込まれる第1の溝45a1が形成された第1のケーブル支持部451と、第1の溝45a1に隣接した位置で第1のケーブル支持部451の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔45b11,45b12(ねじ孔45b12は不図示)と、2つのねじ孔45b11,45b12にそれぞれねじ込まれる2本のねじ4611,4612(ねじ4612は不図示)とを有する。ここで、第1の溝45a1の深さは、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21の高さよりも浅くされている。
図7(a),(b)に示すように、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21は、第1の溝45a1内に嵌め込まれる。この状態で、2つのねじ孔45b11,45b12に2本のねじ4611,4612をそれぞれねじ込むと、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21は、2本のねじ4611,4612の頭部46a11,46a12(頭部46a12は不図示)によって第1の溝45a1にそれぞれ押し付けられる。これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21が固定される。
第2のケーブル固定構造412も、第1のケーブル固定構造411と同様に、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22が嵌め込まれる第2の溝45a2が形成された第2のケーブル支持部452と、第2の溝45a2に隣接した位置で第2のケーブル支持部452の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔45b21,45b22(不図示)と、2つのねじ孔45b21,45b22にそれぞれねじ込まれる2本のねじ4621,4622(ねじ4622は不図示)とを有し、第2の溝45a2の深さは、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22の高さよりも浅くされている。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を2本のねじ4621,4622の頭部46a21,46a22(不図示)によって第2の溝45a2にそれぞれ押し付けて固定することができる。
なお、図7(a),(b)には第1の溝45a1が形成された第1のケーブル支持部451を用いた例を示したが、ファイバ連結部22の底面に直接、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を載置するなど、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を支持する面は平坦であってもよい。ただし、図7(a),(b)に示した具体例のように、溝状の部分に第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を保持するようにすることにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を安定して保持することができる。
図8(a),(b)に示す具体例では、同図(b)に示すように、第1のケーブル固定構造411は、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21が載置されて支持される第1のケーブル支持部47a1と、第1のケーブル支持部47a1に対して開閉可能にヒンジ連結された第1のケーブル押さえ部47b1とを有する。ここで、第1のケーブル支持部47a1と第1のケーブル押さえ部47b1とは、一体の部材で構成されていてもよい。
第1のケーブル支持部47a1と第1のケーブル押さえ部47b1との間には、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を狭持するための凹部が形成されている。この凹部は、図8(b)に示すように、第1のケーブル支持部47a1および第1のケーブル押さえ部47b1の双方に形成されていてもよいし、いずれか一方のみに形成されていてもよい。
第1のケーブル支持部47a1および第1のケーブル押さえ部47b1には、係合爪および係合溝からなる第1の係合構造47c1が形成されている。第1の係合構造47c1によって、第1のケーブル支持部47a1と第1のケーブル押さえ部47b1とを閉じた状態に保持することができる。図8(b)では、第1のケーブル押さえ部47b1に係合爪を設け、第1のケーブル支持部47a1に係合溝を設けた例を示したが、これらは逆であってもよい。
第2のケーブル固定構造412も、第1のケーブル固定構造411と同様に、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22が載置されて支持される第2のケーブル支持部47a2(不図示)と、第2のケーブル支持部47a2に対して開閉可能にヒンジ連結された第2のケーブル押さえ部47b2とを有し、第2のケーブル支持部47a2および第2のケーブル押さえ部47b2には、係合爪および係合溝からなる第2の係合構造47c2(不図示)が形成されている。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を第2のケーブル支持部47a2および第2のケーブル押さえ部47b2によって狭持することができる。
図9(a),(b)に示す具体例では、同図(b)に示すように、第1のケーブル固定構造411は、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11を側方から挟み込む一対のクランプ爪48a11,48a12と、第2の光ドロップケーブル101の先端部分10a21を側方から挟み込む一対のクランプ爪48a13,48a14(不図示)と備える。ここで、クランプ爪48a11〜48a14は、ペンチのような簡易な工具で塑性変形させることができる金属板などで構成することができる。
第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21は、一対のクランプ爪48a11,48a12および一対のクランプ爪48a13,48a14が開いた状態で一対のクランプ爪48a11,48a12および一対のクランプ爪48a13,48a14の間にそれぞれ挿入される。この状態で一対のクランプ爪48a11,48a12および一対のクランプ爪48a13,48a14を閉じ、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21を一対のクランプ爪48a11,48a12および一対のクランプ爪48a13,48a14でそれぞれ挟み込むことにより、第1の光ドロップケーブル101および第2の光ドロップケーブル102が固定される。
第2のケーブル固定構造412も、第1のケーブル固定構造411と同様に、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12を側方から挟み込む一対のクランプ爪48a21,48a22と、第2の光ドロップケーブル101の先端部分10a22を側方から挟み込む一対のクランプ爪48a23,48a24(不図示)と備える。
これにより、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a22を一対のクランプ爪48a21,48a22および一対のクランプ爪48a23,48a24でそれぞれ挟み込むことにより、第1の光ドロップケーブル101および第2の光ドロップケーブル102が固定される。
以上、第1および第2のケーブル固定構造411,412の具体的構造について説明したが、本発明においては、第1の光ドロップケーブル101の先端部分10a11,10a12および第2の光ドロップケーブル102の先端部分10a21,10a22を着脱可能に固定できるものであれば、これらの具体的構造に限定されるものではない。
次に、光ケーブル接続具1,100の建物内での設置方法について説明する。
光ケーブル接続具1,100は、そのまま建物内に設置してもよいが、壁面あるいは床面に固定することが好ましい。
図10(a),(b)に、光ケーブル接続具1を建物の室内壁面に取り付けられるようにした例を示す。この例では、同図(a)に示すように、光ケーブル接続具1の背面に第1および第2の取付け穴501,502を形成し、同図(b)に示すように、第1および第2の取付け穴501,502に、室内の壁面55に設けられた第1および第2のフック511,512(第2のフック512は不図示)がそれぞれ挿入される構成となっている。
ここで、第1のフック511は、図10(b)に示すように、壁面55に突設された第1の軸部51a1と、第1の軸部51a1の先端の、第1の軸部51a1よりも直径の大きい第1の頭部51b1とを有する。また、第1の取付け穴501は、図10(a)に示すように、第1のフック511の第1の頭部51a1が挿入できるサイズを有する第1のフック挿入部50a1と、第1のフック挿入部50a1に挿入された第1のフック511の第1の頭部51b1を引っ掛けるための、第1のフック挿入部50a1から図示上向きに延びて形成された第1の引掛け部50b1とを有する。
第2のフック512は、第1のフック511と同様に、壁面55に突設された第2の軸部51a2(不図示)と、第2の軸部51a2の先端の、第2の軸部51a2よりも直径の大きい第2の頭部51b2(不図示)とを有する。また、第2の取付け穴502は、第1の取付け穴501と同様に、第2のフック512の第2の頭部51a2が挿入できるサイズを有する第2のフック挿入部50a2(不図示)と、第2のフック挿入部50a2に挿入された第2のフック512の第2の頭部51b2を引っ掛けるための、第2のフック挿入部50a2から上向きに延びて形成された第2の引掛け部50b2(不図示)とを有する。
これにより、第1の取付け穴501の第1のフック挿入部50a1に第1のフック511を挿入するとともに第2の取付け穴502の第2のフック挿入部50a2に第2のフック512を挿入し、その状態で光ケーブル接続具1を壁面55に対して図示下向きに移動させると、光ケーブル接続具1は第1および第2のフック511,512に係合するので、光ケーブル接続具1を壁面55に固定することができる。
なお、第1および第2の取付け穴501,502と第1および第2のフック511,512の形態は、互いに係合し得る形態であれば、図10(a),(b)に示した形態に限られるものではない。
また、光ケーブル接続具1を壁面55に固定する手段としては、上述したような係合を利用したものに限らず、その他にも、ねじや両面テープを利用したものなど、任意の手段を用いることができる。
次に、光ケーブル接続具1,100の保護方法について説明する。
光ケーブル接続具1,100は、保護スリーブで保護してもよい。
図11(a),(b)に示す例では、保護スリーブ60は、ゴム製の第1および第2のチューブ611,612を有する。ここで、第1および第2のチューブ611,612は、一端が光ケーブル接続具1のハウジング20の近傍でハウジング20から延出した第1および第2の光ドロップケーブル101,102にそれぞれ取り付けられている。
なお、図11(a),(b)では、第1および第2のチューブ611,612は断面で示されている。
第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続作業時には、図11(a)に示すように、第1および第2のチューブ611,612の開放した他端側は、固定された一端よりもハウジング20から離れた側を向いている。第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続が完了したのちは、図11(b)に示すように、第1および第2のチューブ611,612を、開放した他端側が光ケーブル接続具1のハウジング20を通過するように反転させる。これにより、光ケーブル接続具1のハウジング20は第1および第2のチューブ611,612によって全体が覆われる。
なお、第1および第2のチューブ611,612を用いた例を示したが、チューブの長さが光ケーブル接続具1をカバーするのに十分な長さを有している場合は、1つのチューブのみとしてもよい。
また、光ケーブル接続具1が接触することによる第1および第2のチューブ611,612の損傷を防止するために、光ケーブル接続具1の第1および第2のチューブ611,612と接触する箇所についてはR加工(丸み付け加工)を施すことが好ましい。
図12(a),(b)に示す例では、保護スリーブ70は、光ケーブル接続具1を包囲するように、第1および第2のカップ状部材711,712を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブである。
第1および第2のカップ状部材711,712は、第1および第2の光ドロップケーブル101,102がそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔721,722が底部側端部に形成されるとともに、第1および第2のねじ溝731,732が開放側端部の内周面に形成されている。
光ケーブル接続具1の外面には、その長手方向中央部において、第1および第2のカップ状部材711,712の開放側端部を支持するリング状部74が形成されている。ここで、リング状部74の外周面には、第1および第2のカップ状部材711,712の第1および第2のねじ溝731,732に対応するねじ山が形成されている。
第1および第2の光ドロップケーブル101,102の接続作業は、第1および第2のカップ状部材711,712を開いた状態で行う。接続作業が完了すると、第1および第2のカップ状部材711,712を互いに接近させ、光ケーブル接続具1のリング状部74に螺合する。これによって、光ケーブル接続具1のハウジング20は第1および第2のカップ状部材711,712によって全体が覆われる。
なお、図11(a),(b)および図12(a),(b)に示したように、光ケーブル接続具1を保護スリーブ60,70で保護する場合は、図1に示したカバー30は必ずしも設けなくともよい。
また、上述した各実施例では、光ケーブル接続具1,100(ハウジング20)は全体として略直方体形状のものとして説明したが、その形状は特に限定されるものではなく、設置場所やデザイン上の要求などに応じた任意の形状であってよい。特に、図12(a),(b)に示したような円筒状の保護スリーブ70を備える場合は、その内部に収容される構造も全体として円筒状であることが望ましい。
さらに、図1に示したように第1乃至第3の係合爪30a1,30a2,20aおよび第1乃至第3の係合凹部20b1,20b2,30bの組を配置することによりカバー30が不用意に開けられることを防止したが、図13(a)の右側に示すようなハウジング固定具80を用いてもよい。
ハウジング固定具80は、カバー30およびハウジング20を弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面811,812と、第1および第2の挟持面811,812の間の背面82とを備える。
第1および第2の挟持面811,812には、カバー30の上面の中央部およびハウジング20の底面の中央部にそれぞれ形成された第1および第2の溝851,852(第2の溝852は不図示)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部831,832がそれぞれ形成されている。
また、第1および第2の挟持面811,812の先端には第1および第2の爪が設けられており、カバー30およびハウジング20を挟み込んだときに第1および第2の爪でカバー30およびハウジング20を掴むようにされている。
図13(b)に示すように、カバー30が閉じられた光ケーブル接続具1にハウジング固定具80を第1および第2の凹部831,832が第1および第2の溝851,852に嵌合するまで挿入し、第1および第2の挟持面811,812が内側に閉じようとする力を利用してカバー30およびハウジング20をハウジング固定具80で挟み込む。これにより、カバー30が不用意に開けられることを防止することができる。
以上説明したように、本発明の光ケーブル接続具は、たとえば、建物外から建物内に引き込まれた光ドロップケーブルと建物内に敷設された光ドロップケーブルとを建物内で接続するのに利用することができる。
本発明の第1の実施例による光ケーブル接続具の斜視図である。 図1に示した光ケーブル接続具1のカバー30を除いた状態での平面図である。 図1に示した第1の光ドロップケーブル101の断面図である。 図1に示した光ケーブル接続具1の第1および第2の光ドロップケーブル101,102の固定構造の変更例を示す要部斜視図である。 本発明の第2の実施例による光ケーブル接続具の要部平面図である。 図5に示した第1および第2のケーブル固定構造411,412の具体例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 図5に示した第1および第2のケーブル固定構造411,412の他の具体例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 図5に示した第1および第2のケーブル固定構造411,412の更に他の具体例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。 図5に示した第1および第2のケーブル固定構造411,412の別の具体例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 本発明による光ケーブル接続具の建物内の壁面への取付け構造の一例を示す図であり、(a)は光ケーブル接続具の背面図、(b)は側方から光ケーブル接続具と壁面との関係を示す。 本発明の光ケーブル接続具用の保護スリーブの一例を示す図である。 本発明の光ケーブル接続具用の保護スリーブの他の例を示す図である。 本発明の光ケーブル接続具用のハウジング固定具の一例を示す図である。
符号の説明
1,100 光ケーブル接続具
101,102 第1および第2の光ドロップケーブル
10a11,10a12,10a21,10a22 先端部分
111,112 第1および第2の光ファイバ心線
1211,1212 テンションメンバ
131 第1の被覆
20 ハウジング
20a 第3の係合爪
20b1,20b2 第1および第2の係合凹部
211,212 第1および第2のケーブル収容溝
22 ファイバ連結部
22a1,22a2 第1および第2の保持爪
25 メカニカルスプライス
261,262 第1および第2のケーブル押さえ
26a1,26a2 第1および第2の軸部材
271,272 第1および第2のねじ
30 カバー
30a1,30a2 第1および第2の係合爪
30b 第3の係合凹部
321 第1の凸部
411,412 第1および第2のケーブル固定構造
421〜424 第1乃至第4のガイドピン
431,432 第1および第2のケーブル支持部
43a1 第1のケーブル挿通孔
43b11 第1のねじ孔
4411,4421 ねじ
451,452 第1および第2のケーブル支持部
45a1,45a2 第1および第2の溝
45b11 ねじ孔
4611,4621 ねじ
46a11 頭部
47a1 第1のケーブル支持部
47b1,47b2 第1および第2のケーブル押さえ部
47c1 第1の係合構造
48a11,48a12,48a21,48a22 クランプ爪
501,502 第1および第2の取付け穴
50a1,50a2 第1および第2のフック挿入部
50b1,50b2 第1および第2の引掛け部
511 第1のフック
51a1 第1の軸部
51b1 第1の頭部
55 壁面
60 保護スリーブ
611,612 第1および第2のチューブ
70 保護スリーブ
711,712 第1および第2のカップ状部材
721,722 第1および第2のケーブル挿通孔
731,732 第1および第2のねじ溝
74 リング状部
80 ハウジング固定具
811,812 第1および第2の挟持面
82 背面
831,832 第1および第2の凹部
851 第1の溝

Claims (15)

  1. 建物外から建物内に引き込まれた第1の光ドロップケーブル(101)と建物内に敷設された第2の光ドロップケーブル(102)とを建物内で接続するための光ケーブル接続具であって、
    前記第1および第2の光ドロップケーブルを接続した状態で固定するためのハウジング(20)を具備し、
    前記ハウジングに、前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ収容するための第1および第2のケーブル収容溝(211,212)が、該ハウジングの両端部から該ハウジングの中央部に向かって延びてそれぞれ形成されており、
    前記第1および第2のケーブル収容溝の間の領域に、前記第1および第2の光ドロップケーブルから露出された第1および第2の光ファイバ心線(111,112)を接続するためのファイバ連結部(22)が前記ハウジングの凹部として形成されており、
    前記ファイバ連結部に、前記第1および第2の光ファイバ心線を接続する光ファイバ心線接続手段を該光ファイバ心線接続手段の幅方向両側から保持する第1および第2の保持爪(22a1,22a2)が設けられており、
    前記ハウジングに、テンションメンバ(1211,1212,1221,1222)が通った前記第1および第2の光ドロップケーブルを該ハウジングに固定する光ドロップケーブル固定手段が設けられている、
    ことを特徴とする、光ケーブル接続具。
  2. 前記光ドロップケーブル固定手段が、
    前記第1のケーブル収容溝を該第1のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第1の軸部材(26a1)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第1のねじ(271)によって該ハウジングに固定される第1のケーブル押さえ(261)と、
    前記第2のケーブル収容溝を該第2のケーブル収容溝の幅方向に横断するように前記ハウジングに取り付けられた、かつ、一方の端部が第2の軸部材(26a2)によって該ハウジングに回動自在に支持され、他方の端部が第2のねじ(272)によって該ハウジングに固定される第2のケーブル押さえ(262)と、
    を備えることを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。
  3. 前記第1および第2のケーブル収容溝の深さを前記第1および第2の光ドロップケーブルの厚みよりも浅くして、該第1および第2のケーブル収容溝から出っ張った部分を前記第1および第2のケーブル押さえでそれぞれ押圧することを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。
  4. 前記第1および第2のケーブル押さえが前記ハウジングに固定された状態において、該第1および第2のケーブル押さえの前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する領域に第1および第2の凸部をそれぞれ設け、該第1および第2の凸部によって前記第1および第2の光ドロップケーブルをそれぞれ押圧することを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。
  5. 接続後の前記第1および第2の光ドロップケーブルの前記第1および第2の光ファイバ心線を保護するためのカバー(30)をさらに具備し、
    前記光ドロップケーブル固定手段が、前記カバーを閉じた状態で前記第1および第2のケーブル収容溝と対向する前記カバーの領域にそれぞれ設けられた第1および第2の凸部(321,322)を備える、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光ケーブル接続具。
  6. 前記第1の光ファイバ心線が、前記第1の光ドロップケーブルの第1の被覆(131)を該第1の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第1の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a11,10a12)に分岐させることによって露出されており、
    前記第2の光ファイバ心線が、前記第2の光ドロップケーブルの第2の被覆(132)を該第2の光ドロップケーブルの幅方向中央部で長手方向に沿って所定の長さだけ切り開いて、該第2の光ドロップケーブルの先端部を2つの先端部分(10a21,10a22)に分岐させることによって露出されており、
    前記光ドロップケーブル固定手段が、
    前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の一方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a11)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方(10a21)とを前記ハウジングに固定するための第1のケーブル固定構造(411)と、
    前記ファイバ連結部の前記第1および第2の光ファイバ心線が接続される位置の両側の他方に設けられた、かつ、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a12)と前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方(10a22)とを前記ハウジングに固定するための第2のケーブル固定構造(412)とを備える、
    ことを特徴とする、請求項2記載の光ケーブル接続具。
  7. 前記第1のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が挿入される第1のケーブル挿通孔(43a1)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第1のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b11,43b12)が開口された第1のケーブル支持部(431)と、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が挿入される第2のケーブル挿通孔(43a2)が形成された、かつ、長手方向両端部の外表面に該第2のケーブル挿通孔に達する2つのねじ孔(43b21,43b22)が開口された第2のケーブル支持部(432)と、
    前記第1のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4411,4412)と、
    前記第2のケーブル支持部に開口された前記2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4421,4422)とを備える、
    ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。
  8. 前記第1のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方が嵌め込まれる第1の溝(45a1)が形成された第1のケーブル支持部(451)と、
    前記第1の溝に隣接した位置で前記第1のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b11,45b12)と、
    該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4611,4612)とを備え、
    前記第2のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方が嵌め込まれる第2の溝(45a2)が形成された第2のケーブル支持部(452)と、
    前記第2の溝に隣接した位置で前記第2のケーブル支持部の長手方向両端部にそれぞれ形成された2つのねじ孔(45b21,45b22)と、
    該2つのねじ孔にそれぞれねじ込まれる2本のねじ(4621,4622)とを備える、
    ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。
  9. 前記第1のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を支持するための第1のケーブル支持部(47a1)と、
    該第1のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第1のケーブル押さえ部(47b1)とを備え、
    前記第2のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を支持するための第2のケーブル支持部(47a2)と、
    該第2のケーブル支持部に対して開閉可能に連結された第2のケーブル押さえ部(47b2)とを備え、
    前記第1のケーブル支持部と前記第1のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を狭持するための第1の凹部が形成されており、
    前記第2のケーブル支持部と前記第2のケーブル押さえ部との間に、前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方および前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を狭持するための第2の凹部が形成されており、
    前記第1のケーブル支持部および前記第1のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第1の係合構造(47c1)が形成されており、
    前記第2のケーブル支持部および前記第2のケーブル押さえ部に、係合爪および係合溝からなる第2の係合構造(47c2)が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。
  10. 前記第1のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a11,48a12)と、
    前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の一方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a13,48a14)とを備え、
    前記第2のケーブル固定構造が、
    前記第1の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方から挟み込む一対のクランプ爪(48a21,48a22)と、
    前記第2の光ドロップケーブルの前記2つの先端部分の他方を側方からそれぞれ挟み込む一対のクランプ爪(48a23,48a24)とを備える、
    ことを特徴とする、請求項6記載の光ケーブル接続具。
  11. 前記光ケーブル接続具の背面に第1および第2の取付け穴(501,502)が形成されており、
    該第1および第2の取付け穴に、室内の壁面(55)や床面などに設けられた第1および第2のフック(511,512)がそれぞれ挿入される、
    ことを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  12. 前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(60)で保護されており、
    該保護スリーブが、一端が前記光ケーブル接続具の前記ハウジングの近傍で該ハウジングから延出した前記第1および第2の光ドロップケーブルの少なくとも一方に取り付けられたゴム製の少なくとも1つのチューブ(611,612)を備える、
    ことを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  13. 前記光ケーブル接続具が、保護スリーブ(70)で保護されており、
    該保護スリーブが、前記光ケーブル接続具を包囲するように第1および第2のカップ状部材(711,712)を向かい合わせた構成を有する円筒状のスリーブを備え、
    前記第1および第2のカップ状部材の底部側端部に、前記第1および第2の光ドロップケーブルがそれぞれ挿通される第1および第2のケーブル挿通孔(721,722)が形成され、
    前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部の内周面に、第1および第2のねじ溝(731,732)が形成されており、
    前記光ケーブル接続具の外面に、該光ケーブル接続具の長手方向中央部において、前記第1および第2のカップ状部材の開放側端部を支持する、かつ、外周面に前記第1および第2のカップ状部材の前記第1および第2のねじ溝に対応するねじ山が形成されたリング状部(74)が形成されている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至10いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  14. 前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)をさらに具備し、
    該カバーおよび前記ハウジングの互いに連結された辺と対向する辺には、互いに係合し合う係合爪(30a1,30a2,20a)および係合凹部(20b1,20b2,30b)で構成される係合構造が設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至13いずれかに記載の光ケーブル接続具。
  15. 前記ハウジングと長手方向に沿った辺同士が開閉自在に連結された、かつ、該ハウジングに対して閉じられた状態では該ハウジングを覆うカバー(30)と、
    該カバーおよび前記ハウジングを弾性的に挟み込む第1および第2の挟持面(811,812)と該第1および第2の挟持面の間の背面(82)とを備えるハウジング固定具(80)とをさらに具備し、
    前記第1および第2の挟持面に、前記カバーの上面および前記ハウジングの底面にそれぞれ形成された第1および第2の溝(851,852)とそれぞれ嵌合する第1および第2の凹部(831,832)がそれぞれ形成されており、
    前記第1および第2の挟持面の先端に、第1および第2の爪が設けられている、
    ことを特徴とする、請求項1乃至13いずれかに記載の光ケーブル接続具。
JP2005263107A 2005-09-09 2005-09-09 光ケーブル接続具 Expired - Fee Related JP4458538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005263107A JP4458538B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 光ケーブル接続具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005263107A JP4458538B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 光ケーブル接続具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007078746A true JP2007078746A (ja) 2007-03-29
JP4458538B2 JP4458538B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=37939191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005263107A Expired - Fee Related JP4458538B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-09 光ケーブル接続具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4458538B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020221A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Fujikura Ltd 光クロージャ、及び、集合光ケーブルから加入者宅への光配線方法
JP2012088500A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Nippon Tsushin Denzai Kk 光ケーブルの分岐方法及び分岐部材
JP2013088748A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 光ケーブル固定金具締付け不足防止構造
JP2013113889A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ケーブル接続用クロージャ
WO2013130301A1 (en) * 2012-02-29 2013-09-06 3M Innovative Properties Company Optical fiber cable splicing box
CN113588994A (zh) * 2021-07-16 2021-11-02 台湾立讯精密有限公司 线缆测试治具
CN113885134A (zh) * 2021-08-31 2022-01-04 杭州富通通信技术股份有限公司 光缆对接装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020221A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Fujikura Ltd 光クロージャ、及び、集合光ケーブルから加入者宅への光配線方法
JP2012088500A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Nippon Tsushin Denzai Kk 光ケーブルの分岐方法及び分岐部材
JP2013088748A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 光ケーブル固定金具締付け不足防止構造
JP2013113889A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ケーブル接続用クロージャ
WO2013130301A1 (en) * 2012-02-29 2013-09-06 3M Innovative Properties Company Optical fiber cable splicing box
US9513450B2 (en) 2012-02-29 2016-12-06 3M Innovative Properties Company Optical fiber cable splicing box
CN113588994A (zh) * 2021-07-16 2021-11-02 台湾立讯精密有限公司 线缆测试治具
CN113885134A (zh) * 2021-08-31 2022-01-04 杭州富通通信技术股份有限公司 光缆对接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4458538B2 (ja) 2010-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4458538B2 (ja) 光ケーブル接続具
US8478100B2 (en) Optical cable gripping member
JP4976267B2 (ja) 光コネクタ
JP4751212B2 (ja) 光ファイバ分岐ケーブル、その配線方法、及びその提供方法
CN111263909A (zh) 把持部件以及光连接器
KR101469804B1 (ko) 현장 조립형 광커넥터
JP2008170743A (ja) アウトレット及びその光配線方法
JPH09325223A (ja) 光接続部収納トレー
JP2005195654A (ja) 光コネクタ用アウトレット
JP4800085B2 (ja) 光クロージャ
JP5019610B2 (ja) 光コネクタ
JP2007240856A (ja) コネクタ接続用ケース
KR200422298Y1 (ko) 계단식 광어댑터 패널이 구비된 광케이블 단자함
JP4458539B2 (ja) 光ケーブル接続具
KR100779155B1 (ko) 여분의 광케이블 수납이 가능한 전신주용 광접속함체
JP4652263B2 (ja) 光クロージャ、光ケーブル分岐方式
JP2005208496A (ja) クロージャおよびその組立方法
KR101792554B1 (ko) 현장 조립형 광커넥터
JP5415905B2 (ja) 二芯光コンセント
JP2006048030A (ja) 光ファイバの接続装置及び接続方法
JP2005107014A (ja) 光ファイバケーブル接続用クロージャ
JP2003344665A (ja) 光ケーブル接続具
JP2005091776A (ja) クロージャ
JP2007316414A (ja) 光ファイバ接続補助器具
JP2005091777A (ja) クロージャ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4458538

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees