JP2010122597A - スプリッタモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 配線盤内における光コードの取り回しを行い易くすることができるスプリッタモジュールを提供する。
【解決手段】 スプリッタモジュール1は、光スプリッタが収容された下部筐体2と、下部筐体2上に回転可能に連結された上部筐体3とを備えている。下部筐体2の一端部には、光スプリッタと接続された出力側アダプタソケット13を保持するアダプタソケットホルダ14が取り付けられている。下部筐体2には、アダプタソケットホルダ14の反対側において下部筐体2に対する入力側アダプタソケット16の位置を下部筐体2の幅方向両側で切り換えるソケット位置切換部材17が取り付けられている。入力側アダプタソケット16は、光スプリッタと接続されている。上部筐体3には、光スプリッタと接続された出力側アダプタソケット23を保持するアダプタソケットホルダ24が取り付けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光信号を分岐させる光スプリッタを有するスプリッタモジュールに関するものである。
スプリッタモジュールは、例えば集合住宅等に設置された配線盤内に収容され、架空から引き落とされた光ケーブルにより送られてきた光信号を分岐させて各家庭に伝送するものである。このようなスプリッタモジュールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、光ケーブルを分岐して受ける心線受部と、この心線受部で分岐された複数の光ファイバ心線を各光ソケットに接続するコネクタ収納部とを備えた箱形状のスプリッタモジュールが知られている。
特開2007―121398号公報
上記従来技術のようなスプリッタモジュールは、既築の建物内の配線盤内に備え付けられることが多い。この場合、配線盤内には既に他の機器やケーブル等が収容されているため、スプリッタモジュールの収容スペースが限られることがある。このため、スプリッタモジュールに接続される光コードの導入位置によっては光コードの取り回し(配線)に手間がかかることがある。
本発明の目的は、配線盤内における光コードの取り回しを行い易くすることができるスプリッタモジュールを提供することである。
本発明は、入力側光ファイバ心線から入射した光信号を分岐させて複数の出力側光ファイバ心線に出射する光スプリッタを有するスプリッタモジュールにおいて、光スプリッタを収容する第1筐体と、第1筐体の一端側に取り付けられ、出力側光ファイバ心線と接続される出力側光ソケットと、第1筐体の他端側に配置され、入力側光ファイバ心線と接続される入力側光ソケットと、第1筐体に対して可動するように取り付けられ、第1筐体に対する入力側光ソケットの位置を第1筐体の幅方向両側で切り換えるソケット位置切換部材とを備えることを特徴とするものである。
このような本発明のスプリッタモジュールでは、第1筐体に対する入力側光ソケットの位置を第1筐体の幅方向両側で切り換えるソケット位置切換部材を設けることにより、配線盤にスプリッタモジュールを備え付ける際に、第1筐体に対する入力側光ソケットの位置を適宜切り換えることができる。例えば、入力側光ソケットにコネクタ接続される入力側光コードの導入位置に近いほうに入力側光ソケットの位置を設定したり、入力側光コードの曲げが抑制されるほうに入力側光ソケットの位置を設定する。これにより、配線盤内においてスプリッタモジュールの収容スペースが限られる場合でも、入力側光コードを不要に曲げることが少なくなり、入力側光コードの取り回しが行い易くなる。
好ましくは、入力側光ソケットは、第1筐体の幅方向両側の何れの位置にあるときでも、第1筐体の厚さ方向に平行な軸を中心として回動可能となるようにソケット位置切換部材に取り付けられている。この場合には、入力側光ソケットをソケット位置切換部材に対して回動させることで、入力側光ソケットのプラグ受け口の向きを適宜変えることができる。従って、配線盤内において入力側光コードを不要に曲げることが更に少なくなり、入力側光コードの取り回しが一層行い易くなる。
また、好ましくは、第1筐体に対して重なり合うように配置された第2筐体を更に備え、第2筐体には、出力側光ファイバ心線と接続される出力側光ソケットが取り付けられている。この場合には、光スプリッタの分岐数が多くても、スプリッタモジュールの幅寸法を大きくしなくて済み、スプリッタモジュールの小型化を確保することができる。
このとき、出力側光ソケットは、第1筐体及び第2筐体の幅方向に平行な軸を中心として回動可能となるように第1筐体及び第2筐体にそれぞれ取り付けられていることが好ましい。この場合には、スプリッタモジュールが配線盤に取り付けられたときに、出力側光ソケットを回動させることで、出力側光ソケットのプラグ受け口を手前側(前面側)に向けることが可能となる。従って、出力側光コードの端部に装着された光コネクタプラグを出力側光ソケットに対して挿抜しやすくなる。
また、第2筐体は、第1筐体の厚さ方向に平行な軸を中心として回動可能となるように第1筐体に連結されていることが好ましい。この場合には、例えば複数本の出力側光コードが2つに分かれて異なる方向から配線盤内に導入される場合でも、その導入方向に応じて上部筐体を下部筐体に対して回動させることで、配線盤内において出力側光コードを不要に曲げることが少なくなり、出力側光コードの取り回しが行い易くなる。
本発明によれば、配線盤内においてスプリッタモジュールに接続される光コードの取り回しが行い易くなるので、作業性を向上させることができる。
以下、本発明に係るスプリッタモジュールの好適な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明に係るスプリッタモジュールの一実施形態の外観を示す斜視図である。各図において、本実施形態のスプリッタモジュール1は、断面略矩形状の下部筐体2と、この下部筐体2上に重なり合うように配置された断面略半楕円形状の上部筐体3とを備えている。
下部筐体2は、クランク状に形成されたベース4と、このベース4の左右両側に設けられ、下部筐体2の長手方向に延びる側壁部5とを有している。ベース4は、下部筐体2の幅方向に延びる仕切壁部6を有している。仕切壁部6の中央部には、軸穴部6a(図3参照)が形成されている。
下部筐体2は、図3に示すように、ベース4、両側壁部5及び仕切壁部6で形成された光部品収容領域7を有している。光部品収容領域7には、光信号を複数に分岐(ここでは8分岐)させる光スプリッタ8が配置されている。光スプリッタ8の一端には、入力側光ファイバ心線9が接続され、光スプリッタ8の他端には、複数本(ここでは8本)の出力側光ファイバ心線10が接続されている。これにより、入力側光ファイバ心線9から入射した光信号は、光スプリッタ8により分岐されて各出力側光ファイバ心線10に出射されるようになる。
また、光部品収容領域7には、上部筐体3を下部筐体2に対して回動可能に連結するための筒状部11が設けられている。入力側光ファイバ心線9及び出力側光ファイバ心線10の余長は、筒状部11に巻かれている。筒状部11の外周面は、最小曲げ半径Rが15mm以上となるように構成されている。これにより、入力側光ファイバ心線9及び出力側光ファイバ心線10の局所曲がりを防止することができる。
下部筐体2の上部には、筒状部11を貫通させるように光部品収容領域7を覆う蓋部12が設けられている。これにより、光スプリッタ8、入力側光ファイバ心線9及び出力側光ファイバ心線10が保護される。
下部筐体2の一端部には、2つの2連出力側アダプタソケット13を並べた状態で保持するアダプタソケットホルダ14が光部品収容領域7に隣接するように配置されている。
出力側アダプタソケット13は、光ファイバ心線の端部に装着された光コネクタプラグと嵌合するソケット部13aを両側に2つずつ有し、光ファイバ心線同士を接続するコネクタ部品である。出力側アダプタソケット13としては、例えばSC型アダプタソケットが用いられる。出力側アダプタソケット13の一側(筐体内側)の各ソケット部13aには、出力側光ファイバ心線10の先端部に装着された光コネクタプラグ(図示せず)が嵌合されている。
アダプタソケットホルダ14は、下部筐体2に対して上下方向に回動可能に取り付けられている。具体的には、アダプタソケットホルダ14は、下部筐体2の幅方向(光ソケット部13aの配列方向)に平行な軸を支点として回動可能となるように、各側壁部5と一体化された2つの側壁部15に支持されている。これにより、図4に示すように、アダプタソケットホルダ14に保持された出力側アダプタソケット13の各ソケット部13aのプラグ受け口を下部筐体2に対して上方に向けることが可能となる。
また、下部筐体2には、アダプタソケットホルダ14の反対側において下部筐体2に対する入力側アダプタソケット16の位置を下部筐体2の幅方向両側で切り換えるソケット位置切換部材17が回動可能に取り付けられている。
入力側アダプタソケット16は、光ファイバ心線の端部に装着された光コネクタプラグと嵌合するソケット部16aを両側に1つずつ有している。ここでは、入力側アダプタソケット16としてSC型アダプタソケットが用いられる。入力側アダプタソケット16は、ソケット位置切換部材17におけるアダプタソケットホルダ14の反対側部分に取り付けられたアダプタソケットホルダ18に保持されている。
下部筐体2の他端側(アダプタソケットホルダ14の反対側)には、ソケット位置切換部材17を収容保持するための切換部材収容領域19が下部筐体2の下面側に形成されている。下部筐体2の他端には、端壁部20が仕切壁部6と対向するようにベース4から下部筐体2の下面側に突設している。端壁部20と各側壁部5とは、下部筐体2の角部(隅部)を挟んで所定長だけ離間している。端壁部20には、軸穴部20aが形成されている。切換部材収容領域19は、ベース4、各側壁部5、仕切壁部6及び端壁部20で形成されている。
ソケット位置切換部材17の一側(筐体内側)には、仕切壁部6の軸穴部6aと端壁部20の軸穴部20aとに嵌合する2つの突起軸17aが設けられている。これにより、ソケット位置切換部材17は、下部筐体2の下面側において突起軸17aを中心として180度回動可能となる。
仕切壁部6の軸穴部6aと係合する突起軸17aには、光部品収容領域7から入力側アダプタソケット16に入力側光ファイバ心線9を導くための心線導入穴(図示せず)が形成されている(図3参照)。そして、入力側アダプタソケット16の一側(筐体内側)のソケット部16aには、その心線導入穴を通って導入された入力側光ファイバ心線9の先端部に装着された光コネクタプラグ(図示せず)が嵌合している。
入力側アダプタソケット16を保持するアダプタソケットホルダ18は、入力側アダプタソケット16を下部筐体2の角部に位置させるようにソケット位置切換部材17に取り付けられている。つまり、入力側アダプタソケット16は、図1に示すように、下部筐体2の一方の角部に位置している。その状態からソケット位置切換部材17を180度回動させると、図5に示すように、入力側アダプタソケット16が下部筐体2の他方の角部に位置するようになる。
ソケット位置切換部材17の外側面には、入力側アダプタソケット16を下部筐体2の角部位置に保持するための係止用突起21が設けられている(図5参照)。また、各側壁部5には、係止用突起21と係合する係止受け穴22が形成されている。これにより、ソケット位置切換部材17を180度回動させることで、下部筐体2に対する入力側アダプタソケット16の位置を切り換えても、入力側アダプタソケット16をその切り換えた位置に保持しておくことができる。なお、入力側アダプタソケット16が下部筐体2の角部位置に保持されている状態では、ソケット位置切換部材17が下部筐体2の下面と面一となる。
アダプタソケットホルダ18は、図6に示すように、下部筐体2の厚さ方向に平行な軸を中心として回動可能となるようにソケット位置切換部材17に取り付けられている。具体的には、アダプタソケットホルダ18は、入力側アダプタソケット16のプラグ受け口を出力側アダプタソケット13のプラグ受け口の反対側に向けた状態(図1参照)から、入力側アダプタソケット13のプラグ受け口を出力側アダプタソケット13のプラグ受け口に対して垂直に向けた状態(図6参照)まで90度回動可能となっている。
ここで、入力側アダプタソケット16のプラグ受け口が出力側アダプタソケット13のプラグ受け口の反対側を向いているときは、図1に示すように、入力側アダプタソケット16は端壁部20から突き出た状態となる。入力側アダプタソケット13のプラグ受け口が出力側アダプタソケット13のプラグ受け口に対して垂直に向いているときは、図6に示すように、入力側アダプタソケット16は側壁部5から突き出た状態となる。
なお、アダプタソケットホルダ18の回動構造については、特に図示はしないが、突起軸と軸穴部との嵌合により行うことが可能である。このとき、アダプタソケットホルダ18は、上記2つの状態にあるときにソケット位置切換部材17に対して保持可能な構造となっている。
このような下部筐体2の上面には、一端側が開放された上部筐体3が連結されている。上部筐体3の長さ寸法及び幅寸法は、下部筐体2の寸法及び幅寸法よりも短くなっている。
上部筐体3の底面には、下部筐体2の筒状部11に嵌合する円柱状突起(図示せず)が設けられている。これにより、上部筐体3は、図7(A)〜(C)に示すように、筒状部11を中心として下部筐体2に対して360度回動(旋回)可能となる。ここで、上部筐体3を下部筐体2に対して回動させるときは、心線筒状部11の外周面に沿って巻かれた入力側光ファイバ心線9及び出力側光ファイバ10の回転曲げ半径Rが大きくなる方向に、上部筐体3を回転させるようにするのが望ましい。なお、上部筐体3は、下部筐体2に対して任意の角度で保持可能な構成となっている。
上部筐体3の開放部分には、2つの2連出力側アダプタソケット23を並べた状態で保持するアダプタソケットホルダ24が配置されている。出力側アダプタソケット23は、上記の出力側アダプタソケット13と全く同じものであり、ソケット部23aを両側に2つずつ有している。アダプタソケットホルダ24は、上記のアダプタソケットホルダ14と全く同じものである。出力側アダプタソケット23の一側(筐体内側)の各ソケット部23aには、出力側光ファイバ心線10の先端部に装着された光コネクタプラグ(図示せず)が嵌合されている。
アダプタソケットホルダ24は、上部筐体3に対して上下方向に回動可能に取り付けられている。具体的には、上部筐体3の左右両側には、上部筐体3の開放側に突出した側壁部25がそれぞれ設けられている。そして、アダプタソケットホルダ24は、上部筐体3の幅方向(光ソケット部23aの配列方向)に平行な軸を支点として回動可能となるように各側壁部25に支持されている。これにより、図4に示すように、アダプタソケットホルダ24に保持された出力側アダプタソケット23の各ソケット部23aのプラグ受け口を上部筐体3に対して上方に向けることが可能となる。
以上のように構成されたスプリッタモジュール1は、集合住宅等の建物内の壁に設置された主配線盤や分電盤等(以下、まとめて配線盤)に備え付けられる。具体的には、例えば配線盤内の所定のスペースにスプリッタモジュール1を取り付け、入力側光コード9を入力側アダプタソケット16の筐体外側のソケット部16aにコネクタ接続し、複数本の出力側光コード10を出力側アダプタソケット13,23の筐体外側の各ソケット部13a,23aにそれぞれコネクタ接続する。
このとき、配線盤内に既に他の機器やケーブル等が数多く収容されている場合には、スプリッタモジュール1を取り付けるための収容スペースの確保が難しくなり、これに伴ってスプリッタモジュール1の取り扱いや入力側光コード9及び出力側光コード10の取り回し(配線)が困難になることがある。
しかし、本実施形態のスプリッタモジュール1は、下部筐体2及び上部筐体3を有する上下2段構造となっているので、光スプリッタ8の分岐数が多いにも拘わらずスプリッタモジュール1の幅寸法が小さく、スプリッタモジュール1の小型化が図られている。このため、例えば配線盤内の収容スペースが限られていても、スプリッタモジュール1を取り付けることが可能となる。
また、下部筐体2における出力側アダプタソケット13の反対側において下部筐体2に対する入力側アダプタソケット16の配置位置を下部筐体2の幅方向両側で切り換えるソケット位置切換部材17を設けたので、下部筐体2に対する入力側アダプタソケット16の配置位置を必要に応じて適宜変えることができる。例えば、入力側光コードの導入位置が近い方や入力側光コードを曲げることが少なくなる方に、入力側アダプタソケット16の配置位置を切り換えるようにする。
また、入力側アダプタソケット16のプラグ受け口の向きが90度可変であるので、入力側光コードの導入方向等に応じて入力側アダプタソケット16のプラグ受け口の向きを適宜変えることもできる。例えば、入力側光コードが出力側光コードの導入方向の反対側から導入される場合には、図1に示すように、入力側アダプタソケット16のプラグ受け口を出力側アダプタソケットのプラグ受け口の反対側に向けるようにする。また、入力側光コードが出力側光コードの導入方向に対して垂直の方向から導入される場合には、図6に示すように、入力側アダプタソケット16のプラグ受け口を出力側アダプタソケット13のプラグ受け口に対して垂直な方向に向けるようにする。
さらに、上部筐体3は下部筐体2に対して回動可能であるので、出力側光コードの導入方向等に応じて出力側アダプタソケット13に対する出力側アダプタソケット23のプラグ受け口の向きを適宜変えることもできる。例えば、複数本の出力側光コードが半分ずつ互いに反対側の方向から導入される場合には、図1に示すように、出力側アダプタソケット23のプラグ受け口を出力側アダプタソケット13のプラグ受け口の反対側に向けるようにする。また、全ての出力側光コードが同じ方向から導入される場合には、図7(B)に示すように、出力側アダプタソケット23のプラグ受け口を出力側アダプタソケット13のプラグ受け口と同じ側に向けるようにする。さらに、複数本の出力側光コードが半分ずつ互いに垂直な方向から導入される場合には、図7(A),(C)に示すように、出力側アダプタソケット23のプラグ受け口を出力側アダプタソケット13のプラグ受け口に対して垂直な方向に向けるようにする。
このように配線盤内の機器やケーブル等の収容状況に応じて、下部筐体2に対する入力側アダプタソケット16の配置位置、入力側アダプタソケット16のプラグ受け口の向き、出力側アダプタソケット13に対する出力側アダプタソケット23のプラグ受け口の向きを自由に変えることができる。従って、入力側光コード及び出力側光コードの不要な引き回しを行うことなく、入力側光コードを入力側アダプタソケット16に容易にコネクタ接続し、出力側光コードを出力側アダプタソケット13,23に容易にコネクタ接続することができる。これにより、配線盤内における入力側光コード及び出力側光コードの取り回し(配線)が行いやすくなるため、スプリッタモジュール1の備え付けの作業性を向上させることができる。
また、スプリッタモジュール1を配線盤に取り付けたときに、図4に示すようにアダプタソケットホルダ14,24を回動させることで、出力側アダプタソケット13,23のプラグ受け口を手前側に向けることができる。これにより、出力側光コードの先端部に装着された光コネクタプラグを出力側アダプタソケット13,23に対して挿入・抜去しやすくなる。従って、スプリッタモジュール1の備え付けの作業性を一層向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、入力側アダプタソケット16の位置を切り換えるソケット位置切換部材17が下部筐体2に取り付けられているが、そのようなソケット位置切換部材17を上部筐体3に取り付けた構造としても良い。この場合には、入力側アダプタソケット16と光スプリッタ8とを接続する入力側光ファイバ心線9を短くするために、光スプリッタ8を上部筐体3内に収容するのが望ましい。
また、上記実施形態のスプリッタモジュール1は、上部筐体2及び下部筐体3を有する上下2段構造となっているが、光スプリッタの分岐数が少ない場合(上記実施形態では4分岐の場合)には、特にスプリッタモジュールの筐体を2段構造とせずに1つとしても良い。
本発明に係るスプリッタモジュールの一実施形態の外観を示す斜視図である。 図1に示したスプリッタモジュールを下面側から見たときの外観を示す斜視図である。 図1及び図2に示した下部筐体の内部の配線状態を示す斜視図である。 図1に示したアダプタソケットホルダを筐体に対して上方に回動させた状態を示す斜視図である。 図1に示した入力側アダプタソケットの位置が切り換わった状態を示す斜視図である。 図5に示した入力側アダプタソケットの向きを90度変えた状態を示す斜視図である。 図1に示した上部筐体を下部筐体に対して回動させた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…スプリッタモジュール、2…下部筐体(第1筐体)、3…上部筐体(第2筐体)、8…光スプリッタ、9…入力側光ファイバ心線、10…出力側光ファイバ心線、13…出力側アダプタソケット(出力側光ソケット)、16…入力側アダプタソケット(入力側光ソケット)、17…ソケット位置切換部材、23…出力側アダプタソケット(出力側光ソケット)。

Claims (5)

  1. 入力側光ファイバ心線から入射した光信号を分岐させて複数の出力側光ファイバ心線に出射する光スプリッタを有するスプリッタモジュールにおいて、
    前記光スプリッタを収容する第1筐体と、
    前記第1筐体の一端側に取り付けられ、前記出力側光ファイバ心線と接続される出力側光ソケットと、
    前記第1筐体の他端側に配置され、前記入力側光ファイバ心線と接続される入力側光ソケットと、
    前記第1筐体に対して可動するように取り付けられ、前記第1筐体に対する前記入力側光ソケットの位置を前記第1筐体の幅方向両側で切り換えるソケット位置切換部材とを備えることを特徴とするスプリッタモジュール。
  2. 前記入力側光ソケットは、前記第1筐体の幅方向両側の何れの位置にあるときでも、前記第1筐体の厚さ方向に平行な軸を中心として回動可能となるように前記ソケット位置切換部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のスプリッタモジュール。
  3. 前記第1筐体に対して重なり合うように配置された第2筐体を更に備え、
    前記第2筐体には、前記出力側光ファイバ心線と接続される前記出力側光ソケットが取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のスプリッタモジュール。
  4. 前記出力側光ソケットは、前記第1筐体及び前記第2筐体の幅方向に平行な軸を中心として回動可能となるように前記第1筐体及び前記第2筐体にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のスプリッタモジュール。
  5. 前記第2筐体は、前記第1筐体の厚さ方向に平行な軸を中心として回動可能となるように前記第1筐体に連結されていることを特徴とする請求項3または4記載のスプリッタモジュール。
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