JP2008233816A - 光コンセント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光レセプタクル10が配置される概ねプレート状のコンセント本体7の前面に、光レセプタクル回りの光ファイバ心線13を収納する心線余長収納部8を設け、背面に光ケーブル12の余長を巻き取るケーブル余長巻取り部9を設ける。ケーブル余長巻取り部9は背面側にあり、前面側では細い光ファイバ心線13のみを扱うことができるので、光レセプタクル回りの心線余長処理の作業が容易である。心線余長収納部8とケーブル余長巻取り部9とがコンセント本体7の前後に分離されているので、光ケーブル12及び光ファイバ心線13のための十分な余長スペースを確保できる。
【選択図】図11
Description
そこで、光ケーブルを束ねて無理矢理押し込むことを防止可能な余長処理方法として、巻き付けリールに光ケーブルを巻き取って収納する方式(特許文献1)や、光ケーブルを2方向へ振り分ける振り分け部材を設ける方式(特許文献2)などがある。
また、複雑な形状の複数の部品に分割されているため必然的に製造コストがアップするという間題もある。
また、巻取りリールの径と幅とによる制限のために、巻取り可能な余長が限定されるので、長い余長には対応できないという問題がある。
さらに、この光コンセントでは、余長収納スペースが少ないため、長い余長には対応できないという間題がある。
また、この光コンセントでは、光ケーブルのまま内部の光レセプタクルに接続されるが、太い光ケーブルを扱う作業は細い光ファイバ心線を扱う場合と比べて作業がしにくいので、光ケーブルの余長処理が簡単ではないという問題もある。
また、この光コンセントも、構造的に長い余長には対応できない、という問題がある。
心線余長収納部とケーブル余長巻取り部とがコンセント本体の前後に分離されているので、光ファイバ(光ケーブル、及び光ファイバ心線)の十分長い余長を確保することが容易である。
部品点数が少なく、かつそれらの部品があまり小型になることはないので、取り扱い性が良好であり、光コンセント設置に際しての配線作業の作業性が向上する。
また、複雑な構造でなく部品形状は単純な形状で済むので、安価に製造することができる。
また、プレート状のコンセント本体に単に突設しただけのマンドレルには、十分長い光ケーブルの余長を巻き取ることが可能である。
また、プレートのコンセント本体に単に並べて突設しただけの2つの円筒部に光ファイバ心線を巻き取る構造は、十分長い光ファイバ心線の余長を巻き取ることが可能である。
また、光ケーブルを円筒状のマンドレルに巻き取る方式は、巻き崩れのない巻き取り方式であると言えるが、マンドレル外周の近くにリブを設けることで、さらに巻き崩れの恐れのない巻き取りが可能となる。
なお、各図は説明のために細部を省略し簡略化されている。
これらの図に示すように、この光コンセント1は、コンセント主体部2と、このコンセント主体部2の前面に取り付けられるカバー3と、コンセント主体部2の背面側に取り付けられる埋込みボックス4とからなっている。
コンセント主体部2は樹脂一体成型品である。
前記コンセント本体7は、光レセプタクル10を所定位置に配置するためのレセプタクル位置決め配置部7a、7bを備えている。各光レセプタクル10は、図8に示すように、中央の位置決め配置部7bとその両側の位置決め配置部7aとの間に配置される。
光レセプタクルは、2個配置される。
7cは壁側の図示せぬ金具にネジで固定するための取付穴である。コンセント本体7の両側縁には壁部7dとなっている。
なお、コンセント主体部2は、コンセント本体7の部分に金属製取付枠(壁側への取付穴7cの部分等を含む金属枠)を埋め込む形の樹脂インサート成形で作製してもよい。
各円筒部は、コンセント本体7から突設する壁により輪郭が形成されており、2つの円筒部の直径は同じである。
光ファイバ心線13の余長はこの2つの円筒部8aに、例えば8の字形に巻き付けられる。
円筒部8aの内部構造の説明と図示は省略する。
前記ケーブル余長巻取り部9は、コンセント本体7の背面に設けられている。このケーブル余長巻取り部9は、コンセント本体7の背面に、円筒状のマンドレル9aをコンセント本体7と一体成形で突設して構成している。
マンドレル9aは、円筒部8aと同様に、コンセント本体7から突設する壁により輪郭が形成されている。
また、マンドレル9aの高さ、すなわち、コンセント本体7からの壁突出長さは、円筒部8aの突出長さよりも大きくなっている。これにより、光ケーブルの巻きつけ量を多くすることができる。
マンドレル9aの内部構造の説明と図示は省略する。
壁内を配線された光ケーブル12の余長は、ケーブル余長巻取り部であるこのマンドレル9aに十分な長さで巻き取られる。
マンドレル9aのコンセント本体幅方向(図1、図3等で左右方向)の両側に、マンドレル9aに巻き取った光ケーブル12のはみ出しを防止するためのリブ14をコンセント本体7と一体成形で立設している。
コンセント本体7のマンドレル9aの下部近傍にケーブル引き留め部15が形成されている。ケーブル引き留め部15は、コンセント本体7の背面に、光ケーブル12の被覆を挟持する1対の挟持片15aを突設して形成している。前記挟持片15aの近傍にコンセント本体7の背面側で光ケーブル12から露出させた光ファイバ心線(テープ心線)13を前面側に引き出すための心線通し穴7eをあけている。マンドレル9aに巻き取られた光ケーブル12はこのケーブル引き留め部15で挟持されて固定され、弛まないようにされる。なお、ケーブル引き留め部の構造は、これに限らず種々の構造を採用できる。要するに、光ケーブル12の被覆部端の近傍を保持して、光ケーブル12から取り出した光ファイバ心線13をコンセント本体7の前面側に引き出すことが可能なものであればよい。
コンセント本体7における取付穴7cのマンドレル9a側位置に、円弧断面の突出片18が形成されている。この突出片18は、光ケーブル12が、取付穴7cに通した固定用ネジに接触して傷付くことを防ぐためのものであるが、マンドレル9aに巻き取った光ケーブル12のはみ出しを防ぐ作用もする。
なお、突出片18の断面は円弧以外のものを採用することができる。
なお、矩形状の枠部3bをカバー本体部3aと別体に設けてもよい。
このレセプタクル先端嵌合穴3cと、光コンセント1内に収容する光レセプタクル10の一方の挿入口が対向する。
図示略の外部の光ファイバの先端に成端された光コネクタプラグが、光レセプタクル先端嵌合穴3cを経由して、光レセプタクル10の一方の挿入口に差し込まれる。
この光コネクタプラグは、光レセプタクル10内で、他方の挿入口から挿入された壁内配線の光ケーブルの先端に成端された光コネクタプラグと突き合わせられ、外部の光ファイバと壁内部配線の光ケーブル12との光接続がなされる。
図5、図6において、3dはコンセント本体7側の図示略の係合部と係合する係合爪である。
コンセント本体7の裏面に取り付けられる埋め込みボックス4には、壁内を配線された光ケーブル12を導入するケーブル導入口4aがあけられている。
ただし、光ファイバケーブルの状態で心線通し穴7eを通過させることもできる。通過後に、光ファイバケーブルの先端に光ファイバ心線を露出させるようにしても良い。
光ファイバ心線13の先端には、好ましくは、現場付け型の光コネクタプラグを取り付け、この光コネクタプラグを光レセプタクル10に装着する。次いで、光ファイバ心線13の余長を心線余長収納部8である2つの円筒部8aに、例えば8字形に巻き取り、光レセプタクル10をコンセント本体7の前面のレセプタクル位置決め配置部7a、7b間に嵌合させて配置する。
次いで、光ケーブル12の余長をマンドレル9aに巻き取り、次いで、光ケーブル12の被覆部端近傍をケーブル把持部15の2つの突片15aにて挟持する。次いで、コンセント本体7の背面に埋込みボックス4を取り付ける。次いで、コンセント本体7を壁側の金具にネジで固定する。ただし、以上の作業手順は前後しても構わない。
次いで、コンセント本体7にカバー3を被せ、光ファイバを光コンセントに接続する接続作業を終了する。
心線余長収納部8とケーブル余長巻取り部9とがコンセント本体7の前後に分離されているので、光ファイバ(光ケーブル12、及び光ファイバ心線13)の十分長い余長を確保することが容易である。
また、この光コンセント1は、コンセント本体7の前面に2つの円筒部8aを一体に突設し背面にマンドレル9aを一体成形してなるコンセント主体部2と、カバー3と、埋込みボックス4とからなる構成であり、極めて簡単な構造であるとともに、部品点数が極めて少ない。そして、それらの各部品はあまり小型になることもない。
したがって、取り扱い性が良好であり、光コンセント設置に際しての配線作業の作業性が向上する。
また、複雑な構造でなく部品形状は単純な形状で済むので、安価に製造することができる。
また、この実施例ではコンセント本体7とその前面の心線余長収納部8と背面のケーブル余長巻取り部9との主要な部分の全体を一体成型で形成できるので、一層安価に製造できる。
また、プレート状のコンセント本体7に単にマンドレル9aを突設しただけのケーブル余長巻取り部9は、制約が少なく十分な巻き取りスペースを確保できるので、十分長い光ケーブル余長を巻き取ることが可能である。
また、プレートのコンセント本体7に単に並べて突設しただけの2つの円筒部8aからなる心線余長収納部8も、制約が少なく十分な収納スペースを確保できるので、十分長い光ファイバ心線13の余長を巻き取ることが可能である。
また、光ケーブル12を円筒状のマンドレル9aに巻き取る方式は、巻き崩れのない巻き取り方式であると言えるが、マンドレル外周の近くにリブ14が設けられていることで、さらに巻き崩れの恐れのない巻き取りが可能である。
2 コンセント主体部
3 カバー
3a カバー本体部
3b 枠部
3c レセプタクル先端嵌合穴
3d 係合爪
4 埋込みボックス
4a ケーブル導入口
7 コンセント本体
7a、7b レセプタクル位置決め配置部
7c 取付穴
7d 壁部
7e 心線通し穴
8 心線余長収納部
8a 円筒部
9 ケーブル余長巻取り部
9a マンドレル
10 光レセプタクル
12 光ケーブル
13 光ファイバ心線
14 リブ
15 ケーブル引き留め部
15a 挟持片
18 突出片
Claims (5)
- 光レセプタクルが配置される概ねプレート状のコンセント本体の前面に、光レセプタクル回りの光ファイバ心線を収納する心線余長収納部を設け、背面に光ケーブルの余長を巻き取るケーブル余長巻取り部を設けたことを特徴とする光コンセント。
- 前記ケーブル余長巻取り部は、コンセント本体の背面に円筒状のマンドレルをコンセント本体と一体に突設して構成したことを特徴とする請求項1記載の光コンセント。
- コンセント本体の背面におけるマンドレル外周から若干離れた箇所に光ケーブルの巻き崩れを防止するためのリブを突設したことを特徴とする請求項2記載の光コンセント。
- 前記心線余長収納部は、コンセント本体の前面に、若干の隙間をあけて並ぶ2つの円筒部を一体に突設して構成したことを特徴とする請求項1〜3記載の光コンセント。
- 光レセプタクルが配置される概ねプレート状のコンセント本体の前面に、光レセプタクル回りの心線余長収納部を設け、背面に円筒状のマンドレルを突設してこれを光ケーブル余長巻き取り用のケーブル余長巻取り部としたことを特徴とする光コンセント。
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