JP4188770B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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    • B62D6/08Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to driver input torque

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーステアリング装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
通常、操舵アシスト後の保舵状態においては、油圧パワーシリンダの加圧側圧力室の油圧が必要以上に上昇しないよう、電動機の回転速度を低下させる制御が実施される。このとき、可逆式オイルポンプと加圧側圧力室とを結ぶ閉回路が高圧のまま保持されるため、可逆式オイルポンプの脈動が大きくなる。この脈動に加えて、電動機および可逆式オイルポンプの動フリクションにより、電動機が回転速度を維持できず、次の操舵アシストが実施されるまでの間に、回転と停止が繰り返され、運転者に違和感を与えることがある。
【0003】
この問題に対応して、従来のパワーステアリング装置では、可逆式オイルポンプの吐出油の一部を、両圧力室外に分岐させる分岐流路を設けたものが知られている。すなわち、分岐流路により可逆式オイルポンプから吐出される吐出油を、油圧パワーシリンダの外に分岐させることで、操舵アシスト後の保舵状態における可逆式オイルポンプの脈動を低減させ、ポンプ停止を抑制している(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−145088号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、ポンプ内における一対のギア(外歯車,内歯車)とサイドプレートとの間に形成されたクリアランスを分岐流路としているため、そのクリアランスがポンプの製造誤差によってバラつき、リーク量を精密に管理することが困難であった。
【0006】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、可逆式オイルポンプのリーク量にかかわらず、常に十分な流量をパワーシリンダ外へ分岐でき、ポンプ低回転時の脈動等に起因するポンプ停止を防止するパワーステアリング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明では、可逆式オイルポンプのポンプハウジングに形成され、可逆式オイルポンプの一対の吐出ポートから吐出される吐出油の一部を、油圧パワーシリンダの両圧力室外に分岐させる分岐流路とを備えたパワーステアリング装置において、分岐流路は、可逆式オイルポンプのリーク部分とは別体に形成され、分岐流路の流路断面積を、可逆式オイルポンプのリーク断面積の合計よりも大きくなるように設定した。
【0008】
すなわち、可逆式オイルポンプのリーク量に関係なく、常に十分な流量をパワーシリンダ外へ分岐させることができるため、加圧側圧力室の圧力上昇を抑制することでポンプ低回転時の脈動が低減され、ポンプ停止を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパワーステアリング装置を実現する実施の形態を、第1〜第3実施例に基づいて説明する。
【0010】
(第1実施例)
図1は、第1実施例のパワーステアリング装置を示す概略構成図である。
第1実施例のパワーステアリング装置は、ステアリングホイール1と、ステアリングシャフト2と、ラックアンドピニオン式のステアリングギア3と、運転者のステアリング操舵力をアシストするパワーステアリング機構4と、ポンプユニット5を主要な構成としている。
【0011】
モータポンプユニット5は、可逆式のオイルポンプ6と、このオイルポンプ6を正逆回転させる電動モータ(電動機)7と、フェールセーフ弁8と、リターンチェック弁9と、分岐流路16とから構成されている。
【0012】
オイルポンプ6は、電動モータ7の回転方向により吐出方向を切り換える一対の第1,第2吐出ポート6a,6bを有している。第1吐出ポート6aとパワーステアリング機構4の油圧パワーシリンダ10の第1圧力室10aは、第1油路11aにより連通している。一方、第2吐出ポート6bと油圧パワーシリンダ10の第2圧力室10bは、第2油路11bにより連通している。
【0013】
前記フェールセーフ弁8は、第1油路11aと第2油路11bとを、オイルポンプ6を介すことなく連通する油路8a上に設けられている。このフェールセーフ弁8は、図外のコントロールユニット(電動機制御手段)からの指令信号により電圧が供給されると閉じた状態となり、電圧の供給がない状態では開いた状態となるノーマルオープン弁を用いている。これにより、ステアリング系に何らかの異常が発生し、電源の供給をシャットダウンした場合であっても、第1圧力室10aと第2圧力室10bを連通状態とすることが可能となり、アシストトルク無しの通常の操舵を確保できる。
【0014】
前記オイルポンプ6の吐出ポートaは、第1油路11aと連通する油路12を介してリザーバタンク14から油を供給される。また、吐出ポートbは、第2油路11bと連通する油路13を介してリザーバタンク14から油を供給される。両油路12,13には、リザーバタンク14から吐出ポートa,bへの油の通過を許可し、吐出ポートa,bからリザーバタンク14への油の通過を禁止するチェック弁12a,13aが設けられている。
【0015】
前記リターンチェック弁9は、第1油路11aと第2油路11bの差圧により駆動するメカ弁である。具体的には、第1油路11a側の油圧が第2油路11b側の油圧よりも高圧となったとき、油路8aを介して第2油路11bと連通するバイパス油路9bとリザーバタンク14とを連通し、第2圧力室10bを大気解放する。一方、第2油路11b側の油圧が第1油路11a側の油圧よりも高圧となったとき、油路8aを介して第1油路11aと連通するバイパス油路9aとリザーバタンク14とを連通し、第1圧力室10aを大気解放する。すなわち、非加圧側回路の油圧を素早くリザーバタンク14へドレンすることで、加圧側回路の油圧上昇が促進され、操舵応答性が高まる。なお、リターンチェック弁9とリザーバタンク14との間の油路15には、リターンチェック弁9からリザーバタンク14へ向かう流れを許可し、逆方向の流れを禁止する一方向弁15aが設けられている。
【0016】
前記ステアリングシャフト2には、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサ(操舵状態検出手段)17が設けられている。トルクセンサ17により検出された運転者の操舵トルクは、操舵トルク信号として図外のコントロールユニットへ出力される。
【0017】
運転者がステアリングホイール1を操作すると、操作方向と操舵トルクに応じて電動モータ7の回転方向が切り換えられ、油圧パワーシリンダ10の第1圧力室10aと第2圧力室10bとの間の油を給排することで、運転者の操舵力をアシストする。具体的には、図中ステアリングホイール1を右に操舵すると、第2圧力室10bから第1圧力室10aに油圧が供給される方向に電動モータ7が駆動することで、ラック軸4aと一体に移動するピストン4bを第2圧力室10b側にアシストする。
【0018】
前記分岐流路16は、油路8aと同様に、第1油路11aと第2油路11bとを、オイルポンプ6を介すことなく連通する油路であり、流量調整のためのオリフィス16aが設けられている。
【0019】
次に、オイルポンプ6の構造について説明する。
図2はオイルポンプ6のポンプハウジングの構造を示す図、図3はオイルポンプ6の構造を示す図2のS3−S3断面図であり、オイルポンプ6は、ポンプハウジング20と、カムリング21と、ポンプカバー22とを主要な構成とし、これらは図示しないボルト等によって互いに締結固定されている。
【0020】
前記ポンプハウジング20には、貫通孔20aが形成されるとともに、この貫通孔20a内には軸支持部20bを介して回動自在に軸支された駆動軸23が設けられている。この駆動軸23の第1端部23aは、電動モータ7の出力軸と連結され、第2端部23bは、カムリング21を貫通してポンプカバー22の凹部22a内にブッシュ24を介して遊嵌されている。
【0021】
また、ポンプハウジング20の下部には、図1に示したリターンチェック弁9が形成されるとともに、このリターンチェック弁9と連通して上方には、バイパス油路9a,9b、下方に油路15の一部が形成されている。さらに、ポンプハウジング20の上部には、中央にオリフィス16aを有する分岐流路16が形成されている。
【0022】
前記カムリング21内には、リング状の外歯車25および内歯車26が設けられている。外歯車25は、カムリング21と内歯車26との間に設けられ、その内周に内歯車26よりも1つ多い歯数の歯部25aを有している。内歯車26は、その内周が駆動軸23にスプライン結合され、外周にはトロコイド曲線を基本とした高次関数曲線で形成された複数の歯部26aを有している。これら外歯車25と内歯車26は回転中心が上下方向に所定寸法Wだけ偏心した状態で密に噛み合い、歯部25a,26a同士間に複数のポンプ室27が形成されている。
【0023】
このポンプ室27の容積は、外歯車25と内歯車26の回転に伴って変化する。すなわち、ポンプ室27の容積は歯部25aと歯部26aが完全に噛み合う位置では略ゼロとなり、噛み合いが解ける位置で最大となり、噛み合いが始まる区間では縮小していく。
【0024】
また、カムリング21の下部には、図1の油路15の一部が形成され、この油路15は、ポンプカバー22の下部から凹部22aを介して上方へ延び、その上端には、一方向弁15aが設けられている。
【0025】
図4にも示すように、ポンプハウジング20におけるカムリング21との当接面には、ポンプ室27の容積が拡張する区間に連通して、所定の深さで三日月状に形成された第1吐出ポート6aが設けられている。また、この第1吐出ポート6aと対照位置には、ポンプ室27の容積が縮小する区間に連通して、所定の深さで三日月状に形成された第2吐出ポート6bが設けられている。これら第1,第2吐出ポート6a,6bの中央には、図1の第1,第2油路11a,11bと連通する第1,第2吐出口28a,28bが設けられている。
【0026】
以上のように構成されたオイルポンプ6において、分岐流路16のオリフィス16aの流路断面積は、オイルポンプ6のリーク断面積の合計よりも大きく形成されている。すなわち、オイルポンプ6には、外歯車25と内歯車26との間の隙間(リップクリアランス部C)と、ポンプハウジング20とカムリング21との間の隙間からリークが発生する。オリフィス16aの流路断面積は、これらリーク部分の断面積の合計よりも大きくなるように設定されている。
【0027】
次に、作用を説明する。
[操舵アシスト時]
ステアリングホイール1が操作されると、トルクセンサ17のトルクセンサ信号に応じて、電動モータ7に駆動電流が出力され、オイルポンプ6が駆動される。これにより、油圧パワーシリンダ10の両圧力室10a,10bに供給される油圧が制御され、操舵力が補助される。
【0028】
[操舵アシスト後の保舵時]
操舵アシスト後の保舵時においては、オイルポンプ6を駆動する電動モータ7が停止しない程度にオイルポンプ6が駆動される。このとき、第1,第2吐出ポート6a,6bの一方から吐出される吐出油の一部が、分岐流路16を介して第1,第2油路11a,11bの高圧側から低圧側へ移動する。すなわち、吐出油の一部が、油圧パワーシリンダ10外へ排出される。
【0029】
ここで、分岐流路16のオリフィス16aの流路断面積は、オイルポンプ6のリーク断面積の合計よりも大きく設定されているため、分岐流路16により分岐される吐出油は、オイルポンプ6のリーク量よりも常に多くなる。
【0030】
[第1実施例と従来技術の対比]
ここで、分岐流路16を設けず、オイルポンプ6のリーク量、すなわち、ポンプハウジング20とカムリング21との間のクリアランスの断面積と、その長さを調整することで、分岐流路を代用した従来技術(特許文献1)について考える。
【0031】
この場合、必要十分なリーク量を得るためには、ポンプハウジング20とカムリング21に高い加工精度および組み付け精度が要求され、加工および組み付けに手間がかかり、コスト高を招く。また、製品の個体差により、オイルポンプ6のリーク量にはバラツキが生じるため、全ての製品で均一な分岐流量を設定するのは不可能である。
【0032】
これに対して、第1実施例のパワーステアリング装置では、ポンプハウジング20に貫通孔を形成して分岐流路16とし、この分岐流路16のオリフィス16aの流路断面積を、オイルポンプ6のリーク断面積よりも大きく設定したため、分岐流量の設定が非常に簡単で、かつ、オイルポンプ6のリーク量のバラツキに影響されることなく、常に必要十分な分岐流量が得られる。
【0033】
図5は、分岐流路を設けない従来の電動パワーステアリング装置において、操舵アシスト後の加圧側圧力室の油圧と電動モータ7の回転速度(回転数)とを示す図である。図を見れば明らかなように、加圧側圧力室の油圧は、脈動の発生により不安定となり、目標油圧6.0MPaから大きく外れている。これに伴い、電動モータ7の回転速度は、回転が停止する250rpmまで何度も低下し、停止と駆動が繰り返されている。
【0034】
一方、図6に示すように、第1実施例の電動パワーステアリング装置では、分岐流路16により高圧側加圧室への吐出油を十分排出できるため、脈動が小さく抑えられ、電動モータ7の回転速度が1000rpm付近、すなわち、回転が停止する回転速度250rpmよりも高い回転速度で維持されている。
【0035】
次に、効果を説明する。
第1実施例のパワーステアリング装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
【0036】
(1) オイルポンプ6の吐出油を油圧パワーシリンダ10外へ排出する分岐流路16を設け、この分岐流路16のオリフィス16aの流路断面積を、オイルポンプ6のリーク断面積よりも大きく設定したため、オイルポンプ6のリーク量のバラツキに影響されることなく、常に必要十分な分岐流量が得られ、ポンプ停止を招く脈動を低減できる。
【0037】
(2) 分岐流路16をポンプハウジング20内に形成したため、ポンプハウジング20は高剛性であることから、分岐流路16を通過することで脈動が低減される。また、分岐流路16をポンプハウジング20外のパイプ等により構成した場合と比較して、脈動に起因する分岐流路16自身の振動を防止できる。
【0038】
(3) 分岐流路16を第1,第2油路11a,11bと連通させてオイルポンプ16と並列に設けたため、オイルポンプ6のリーク量のバラツキを吸収できる。すなわち、製品毎の加工精度によらず、オイルポンプ6のリーク量を一定にでき、加工精度を向上させることなく製品精度の均一化を図ることができる。
【0039】
(第2実施例)
まず、構成を説明する。
図7は、第2実施例のパワーステアリング装置を示す概略構成図であり、第2実施例は、分岐流路をポンプユニット5の外の配管とした点で第1実施例と異なり、その他は同一であるため、同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
図1の第1油路11aに相当する配管30aと、第2油路に相当する配管30bに、それぞれ分岐配管31a,31bが接続され、これら分岐配管31a,31bを接続する配管32により、分岐流路が構成されている。配管32の中央には、流量調整のためのオリフィス32aが形成されている。このオリフィス32aの流路断面積は、第1実施例と同様、オイルポンプ6のリーク断面積よりも大きく設定されている。
【0041】
次に、効果を説明する。
(4) 第2実施例のパワーステアリング装置にあっては、分岐流路(配管32)を配管30aと配管30bとを接続する配管32で構成したため、レイアウト自由度が高く、既存のシステムに分岐流路を容易に追加できる。
【0042】
(第3実施例)
まず、構成を説明する。
図8は、第3実施例のパワーステアリング装置を示す概略構成図であり、第3実施例は、油圧パワーシリンダ10の両圧力室10a,10bを仕切るピストン4bに、両圧力室10a,10bを連通する貫通孔50を形成し、これを分岐流路とした点で、第1,第2実施例と異なる。この貫通孔50の流路断面積は、第1,第2実施例のオリフィス16a,32aと同様、オイルポンプ6のリーク断面積よりも大きく設定されている。
【0043】
次に、効果を説明する。
(5) 第3実施例のパワーステアリング装置にあっては、分岐流路(貫通孔50)を油圧パワーシリンダ10の両圧力室10a,10bを仕切るピストン4bに設けたため、油圧パワーシリンダ10にダンパー効果を持たせることができ、突き当てによる衝撃吸収性を向上できる。
【0044】
(その他の実施例)
以上、本発明の実施の形態を第1〜第3実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0045】
例えば、第1実施例では、分岐流路として、ポンプハウジング20に貫通孔を形成した構成を示したが、図9に示すように、ポンプハウジング20において、第1吐出ポート6aと第2吐出ポート6bとの間を連通する溝60を形成して分岐流路としてもよい。
【0046】
さらに、上記第1〜第3実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
【0047】
(イ) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記分岐流路を、可逆式オイルポンプの第1,第2吐出ポートと油圧パワーシリンダの両圧力室とを接続する配管内に設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
これにより、分岐流路のレイアウト自由度が高まり、既存のシステムに分岐流路を容易に追加できる。
【0048】
(ロ) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記分岐流路を、油圧パワーシリンダ内に設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
これにより、油圧パワーシリンダにダンパー効果を持たせることができ、突き当てによる衝撃吸収性能が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のパワーステアリング装置を示す概略構成図である。
【図2】オイルポンプのポンプハウジングの構造を示す図である。
【図3】図2のS3−S3断面図である。
【図4】ポンプハウジングのカムリング当接面の要部を示す図である。
【図5】従来装置の作用を示す図である。
【図6】第1実施例の作用を示す図である。
【図7】第2実施例のパワーステアリング装置を示す概略構成図である。
【図8】第3実施例のパワーステアリング装置を示す概略構成図である。
【図9】その他の実施例の連通流路を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングギア
4 パワーステアリング機構
5 ポンプユニット
6 オイルポンプ
6a 第1吐出ポート
6b 第2吐出ポート
7 電動モータ
8 フェールセーフ弁
8a 油路
9 リターンチェック弁
9a,9b バイパス油路
10 油圧パワーシリンダ
10a 第1圧力室
10b 第2圧力室
11a 第1油路
11b 第2油路
12,13 油路
12a,13a チェック弁
14 リザーバタンク
15 油路
15a 一方向弁
16 分岐流路
16a オリフィス
17 トルクセンサ
20 ポンプハウジング
20a 貫通孔
20b 軸支持部
21 カムリング
22 ポンプカバー
23 駆動軸
23a 第1端部
23b 第2端部
24 ブッシュ
25 外歯車
25a,26a 歯部
26 内歯車
27 ポンプ室
28a 第1吐出口
28b 第2吐出口

Claims (2)

  1. 操舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助する油圧パワーシリンダと、
    この油圧パワーシリンダの両圧力室に対し、第1,第2油路を介して油圧を供給する一対の吐出ポートを備えた可逆式オイルポンプと、
    この可逆式オイルポンプを正逆回転させる電動機と、
    前記可逆式オイルポンプのポンプハウジングに形成され、前記可逆式オイルポンプの一対の吐出ポートから吐出される吐出油の一部を、前記油圧パワーシリンダの両圧力室外に分岐させる分岐流路と、
    運転者の操舵状態を検出する操舵状態検出手段と、
    検出された操舵状態に基づいて、電動機に対し駆動指令を出力する電動機制御手段と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    前記分岐流路は、前記可逆式オイルポンプのリーク部分とは別体に形成され、前記分岐流路の流路断面積を、可逆式オイルポンプのリーク断面積の合計よりも大きくなるように設定したこと
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 操舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助する油圧パワーシリンダと、
    この油圧パワーシリンダの両圧力室に対し、第1,第2油路を介して油圧を供給する一対の吐出ポートを備えた可逆式オイルポンプと、
    この可逆式オイルポンプを正逆回転させる電動機と、
    前記油圧パワーシリンダ内に設けられ、前記可逆式オイルポンプの一対の吐出ポートから吐出される吐出油の一部を、前記油圧パワーシリンダの一方の圧力室から他方の圧力室に分岐させる分岐流路と、
    運転者の操舵状態を検出する操舵状態検出手段と、
    検出された操舵状態に基づいて、電動機に対し駆動指令を出力する電動機制御手段と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    前記分岐流路の流路断面積を、可逆式オイルポンプのリーク断面積の合計よりも大きくなるように設定したこと
    を特徴とするパワーステアリング装置。
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