JP2009119899A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手放し状態におけるハンチングを回避して違和感を低減したパワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】 ステアリングホイールに連結された操舵機構と、操舵機構と転舵輪とを接続する伝達機構と、操舵機構へ入力されるトルクに基づき伝達機構を駆動することにより、転舵輪に対しアシスト力を付与する電動機と、転舵輪に与える操舵アシスト力に応じて、電動機に駆動信号を出力する電動機制御手段と、電動機制御手段からの駆動信号によって電動機を回転させようとする方向と、電動機の実際の回転方向とが不一致のとき、電動機逆回転状態と判定する電動機逆回転判定手段と、電動機逆回転判定手段が電動機逆回転状態と判定するとき、電動機に発生するトルクを減衰させるダンピングトルク付与手段とを有することとした。
【選択図】 図12

Description

本発明は、運転者の操舵をアシストするパワーステアリング装置に関する。
従来、特許文献1に開示されるパワーステアリング装置にあっては、モータによってラック軸を駆動することで操舵アシスト力を付与している。
特開2006−131074号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、操舵アシスト指令が終了しているにもかかわらず、慣性や制御上の遅れによって操舵軸にモータトルクが付与され、ステアリングホイールが運転者の意図とは異なる動きをするおそれがある、という問題があった。
例えば、モータによってラック軸を直接駆動する電動パワーステアリング装置の場合、運転者がステアリングホイールから手を離した(手ばなし状態)にもかかわらずモータ慣性や制御応答遅れによって意図しないアシスト力が発生し、このアシスト力がステアリングホイールを回転させる場合がある。
また、電動ポンプによって油圧シリンダ内の作動油を給排することで操舵アシスト力を得る油圧パワーステアリング装置の場合、操舵後の手ばなし状態において高圧側シリンダから低圧側シリンダへ作動油が逆流してポンプが逆回転し、両シリンダの体積が変わってラック軸が移動し、ステアリングホイールが意図しない動きをするおそれがある。
本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、手放し状態におけるステアリングホイールの意図しない動き(ハンチング)を回避して違和感を低減したパワーステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、ステアリングホイールに連結された操舵機構と、前記操舵機構と転舵輪とを接続する伝達機構と、前記操舵機構へ入力されるトルクに基づき前記伝達機構を駆動することにより、前記転舵輪に対しアシスト力を付与する電動機と、前記転舵輪に与える操舵アシスト力に応じて、前記電動機に駆動信号を出力する電動機制御手段と、前記電動機制御手段からの駆動信号によって前記電動機を回転させようとする方向と、前記電動機の実際の回転方向とが不一致のとき、電動機逆回転状態と判定する電動機逆回転判定手段と、前記電動機逆回転判定手段が電動機逆回転状態と判定するとき、前記電動機に発生するトルクを減衰させるダンピングトルク付与手段とを有することとした。
よって、手放し状態におけるハンチングを回避して違和感を低減したパワーステアリング装置を提供できる。
以下、本発明のパワーステアリング装置を図面に示す実施例に基づいて説明する。
[油圧パワーステアリング装置のシステム構成]
実施例1につき説明する。図1は本願発明を油圧パワーステアリング装置に適用した場合のシステム構成図である。なお、ラック軸5の軸方向をx軸とし、パワーシリンダ8における第2シリンダ8b側を正方向とする。
運転者がステアリングホイールSW(操舵輪)を操舵するとシャフト2を介してピニオン4が駆動され、所謂ラック&ピニオン機構(操舵機構)によりラック軸5が軸方向に移動し、転舵輪6a,6bを操舵する。シャフト2には運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサTSが設けられ、コントロールユニット100(電動機制御手段)に対しトルク信号を出力する。
ラック軸5には、運転者の操舵トルクに応じてラック軸5の移動をアシストするパワーステアリング機構が設けられている。このパワーステアリング機構は、モータM(電動機)により駆動する可逆式のポンプPと、ラック軸5を左右に移動させるパワーシリンダ8が設けられている。
このポンプPには第1ポート21aおよび第2ポート22a(一対の吐出口)が設けられ、パワーシリンダ8の内部には軸方向移動可能なピストン8cが設けられ、このピストン8cにより第1シリンダ8aおよび第2シリンダ8b(一対の両圧力室)が画成される。
コントロールユニット100には、トルクセンサTSからの操舵トルクTs、モータ回転数センサ3によって検出されたモータMの回転数信号Nm、車速信号等が入力される。モータMの指令信号であるアシストトルクTa(図2参照)は操舵トルクTsの値のみによって決定され、実モータトルクTmおよびポンプPの回転方向には無関係に出力される。
また、第1、第2油路21,22の一部は合成樹脂で形成された樹脂配管71,72により形成されている。配管の一部を合成樹脂で形成することで、配管レイアウト性の向上と油圧脈動の低減による制御性の安定化を図っている。
ここで、アシストトルクTaがラック軸5からの反力に対抗できない場合、例えば操舵トルクTsは左方向であるにもかかわらずラック軸5の移動方向は右転舵方向という状況が発生する可能性がある(例えば第1、第2シリンダ8a,8bの差圧によってラック軸5が移動する場合等)。その際はアシストトルクTaの方向とモータMの実回転方向が反対向きとなってポンプPがアシストトルクTaに対し逆方向に回転する。
したがって、ポンプPの逆回転を検出した場合、アシストトルクTaをかさ上げしてポンプ逆回転を抑制する。かさ上げはアシストトルクTaにダンピングトルクTdを付与することにより行われる(図2参照)。
[制御ブロック図]
図2はコントロールユニット100の制御ブロック図である。コントロールユニット100は目標アシストトルク演算部110、ポンプ逆回転判定部120、ダンピングトルク演算部130、およびダンピングトルク付与部140を有する。
目標アシストトルク演算部110は操舵トルクTsに基づき目標アシストトルクTaを演算し、加算部150へ出力する。ポンプ逆回転判定部120はモータMの電流方向(回転方向)と操舵トルクTsの方向に基づきポンプPの正転/逆転を判定し、判定結果をダンピングトルク付与部140へ出力する。
ダンピングトルク演算部130はモータ回転数Nmに基づきダンピングトルクTdを演算し、ダンピングトルク付与部140へ出力する。このダンピングトルクTdとは、ポンプPおよびモータMの実回転方向が駆動指令値に対し逆方向である場合、この逆回転を解消するために正転方向のトルクをかさ上げするためのものである。
なお、ダンピングトルクTdの演算はモータ回転数Nmにあらかじめ定められた補正係数を乗じてもよいし、他の方法を用いてもよい。また、ダンピングトルクTdは、モータMの回転数と同じ回転数が逆方向に生じる大きさである。
ダンピングトルク付与部140は、ポンプ逆回転判定部120の判定結果によってダンピングトルクTdを付与するか否かを切り替える。ポンプ駆動指令に対するポンプ実回転方向が正転であればダンピングトルクTd=0(付与せず)とし、逆転であれば演算されたダンピングトルクTdを加算部150へ出力する。
加算部150は目標アシストトルクTaとダンピングトルクTdを加算し、目標モータトルクTm*として出力する。
[スイッチング回路]
図3はスイッチング回路30の回路図である。また、図4、図5はそれぞれモータMの力行時および回生時における電流の流れを示す図である。スイッチング回路30は6個のトランジスタから構成され、u,v,wの各相にそれぞれハイ(電源B)側とロー(接地G)側のトランジスタTrが設けられている。電源Bとスイッチング回路30との間には電流検出部31が設けられ、電流の流れがモータMを駆動する方向か、またはモータMによる回生電流が生じている方向かを検出してコントロールユニット100へ出力する。
[モータ力行状態(正転)および回生状態(逆転)]
図4はモータMの力行状態(正転時)、図5は回生状態(逆転時)におけるモータMとスイッチング回路30の電流の流れを示す図である。正転時には電源Bから電流がモータMに流れて力行状態となり、逆転時にはモータMの発電により電流がモータMから電源B側に流れる回生状態となる。電流の方向は電流検出部31によって検出され、コントロールユニット100へ出力される。
[ポンプ逆回転時ダンピングトルク付与制御]
図6〜図8は、ポンプ逆回転のメカニズムを示す模式図である。図6は第2油路22加圧時、図7は図6の後の第1油路21加圧時、図8は第1油路21の加圧後にポンプPが逆回転している状態を示す。また、図9〜図11は、ポンプ逆回転時における操舵反力、操舵角、左右圧力(第1、第2シリンダ圧)の変動を示す図である。
第1、第2油路21,22加圧時には、それぞれの方向にポンプPを駆動して作動油を加圧側の油路に供給する。加圧後は、ポンプPは差圧によってそれまでの回転方向とは逆方向に回転しようとする。その際ポンプPの正転側トルクが差圧に抗することができない場合(手放し時等)はポンプPが逆回転し、この逆回転がステアリングホイールSWに伝達して運転者が違和感を覚えるおそれがある。
とりわけ、油路21,22の一部には樹脂製の配管71,72が設けられており、アシスト時に膨張した高圧側配管が収縮する際に低圧側への流れを助長するため、ポンプPが逆回転して第1、第2シリンダ8a,8bの圧力が振動し、操舵反力に与える影響が大きくなる(図9〜図11参照)。配管71,72が長くなればなるほど振動も大きい。
したがって本願では、ポンプPの逆回転を検出した場合はモータMに対し正転側のトルク(ダンピングトルクTd)を付与し、ポンプPの逆回転を防止する(図2参照)。これにより運転者に与える違和感を低減する。ポンプPとモータMは直結するため、モータ回転数センサ3によってポンプ逆回転を検出可能となっている。
図12はポンプP逆回転時のタイムチャートである。時刻t1においてポンプPの逆回転判定がなされると、ダンピングトルク付与部140においてダンピングトルクTd付与に切り替えられる。時刻t2においてポンプ正回転判定がなされると、ダンピングトルク非付与に切り替えられる。
図13はダンピングトルクTdを付与しない場合(比較例)、図14は付与する場合(本願)の操舵反力、左右シリンダ(第1、第2シリンダ8a,8b)圧力のタイムチャートである。ダンピングトルクTdの付与により、第1、第2シリンダ8a,8bの振動が抑制され、結果的に操舵反力の振動が低減されて運転者への違和感も低減される。
[実施例1の効果]
(1)(17)転舵輪6a,6bに連結された操舵機構の操舵力を補助するパワーシリンダ8と、パワーシリンダ8の第1、第2シリンダ8a,8b(両圧力室)に対し選択的に油圧を供給し、一対の吐出口を有する可逆式ポンプPと、パワーシリンダ8の第1、第2シリンダ8a,8bと可逆式ポンプPの一対の吐出口とをそれぞれ接続するとともに、少なくとも一部分の配管71,72がエラストマー材(樹脂)で形成された第1油路21および第2油路22と、可逆式ポンプPを駆動するモータMと、転舵輪6a,6bに与える操舵アシスト力に応じて、モータMに駆動信号を出力するコントロールユニット100と、コントロールユニット100からの駆動信号によってモータMを回転させようとする方向と、可逆式ポンプPの実際の回転方向とが不一致のとき、ポンプ逆回転状態と判定するポンプ逆回転判定部120(電動機逆回転判定手段)と、ポンプ逆回転判定部120がポンプ逆回転状態と判定するとき、可逆式ポンプPに発生するトルクを減衰させるダンピングトルク付与部140とを有することとした。
ポンプ逆回転状態において可逆式のポンプPにダンピングトルクを付与することにより、ポンプPの逆回転状態を抑制することが可能となる。よって、ステアリングホイールSWに伝達される余剰トルクが抑制され、操舵フィーリングを向上させることができる。
(5)モータMは、このモータMの回転を制御するスイッチング回路によって制御され、ポンプ逆回転判定部120は、電源とスイッチング回路との間に流れる電流の方向により、可逆式ポンプPの回転方向を判定することとした。
電流の方向によってポンプ回転方向を判定するため、電流微分値等を用いて判定する場合と比べて安定かつ正確に回転方向を判定することができる。
(15)モータMは、このモータMの回転を制御するスイッチング回路30によって制御され、ダンピングトルク付与部140は、スイッチング回路30の相間同士をショートさせることにより、モータMの回転を減衰させることとした。
スイッチング回路30をショートさせるとモータMに逆起電力が生じて電気ブレーキ状態となる。この電気ブレーキのブレーキ力はモータ回転数に比例するため、回転速度に応じた適切なブレーキ力を得ることができる。
(23)第1、第2油路21,22は、少なくとも一部がエラストマー材(樹脂製)の配管71,72で形成されていることとした。樹脂製の配管71,72にあってはアシスト時に高圧側が膨張し、収縮する際に低圧側への流れを助長してポンプPが逆回転しやすくなるため、本願のポンプ逆回転抑制効果がより顕著となる。
以下、実施例1の変形例を示す。
(実施例1−1)
図15はコントロールユニット100においてダンピングトルクTd出力時に積分制御を行う場合の制御ブロック図、図16はダンピングトルクTd付与時のタイムチャートである。
ダンピングトルク付与部140と加算部150との間に積分制御部160を追加し、積分制御を行う。なお、積分制御部160の時定数τは操舵機構の伝達応答遅れに基づき設定されている。これにより時刻t11のダンピングトルクTd立ち上がり時、および時刻t12のTd立下り時におけるトルク変化が安定的に収束する。
[実施例1−1の効果]
(11)ダンピングトルクTd(ダンピング信号)は、モータMの回転数の積分値に基づき算出されることとした。積分値を用いることで、モータ逆回転を安定的に収束させることができる。
(13)ダンピングトルク付与部14は、操舵機構の伝達応答遅れに基づき、モータMの回転数の積分を行う際の時定数τを設定することとした。これによりシステムの応答遅れを見込んだ制御を行うことができる。
(実施例1−2)
図17は、コントロールユニット100においてダンピングトルクTd付与から非付与に遷移する際に、Tdの値を漸減させる場合の制御ブロック図である。実施例1ではポンプPが逆転から正転に遷移した際にダンピングトルクTdを直ちにゼロとしたが、実施例1−2では正転に遷移した際に徐々にダンピングトルクTdを徐々に低減する。
図17の制御ブロック図において、ダンピングトルク演算部130と並列に漸減処理部170を設け、ポンプPが正転側の場合はこの漸減処理部170からダンピングトルク付与部140へ漸減トルク信号を出力する。その際、あらかじめ設定された漸減トルクに基づきダンピングトルクTdを漸減して出力する。
図18は漸減処理部170の制御ブロック図である。符号算出部171はダンピングトルクTdの符号を算出し、+であれば+1、−であれば−1を乗算部172へ出力する。乗算部172において出力された符号と漸減トルク制限量を乗じ、加算部173においてダンピングトルクTdとの差分をとって出力する。
図19は実施例1−2においてポンプPが逆転から正転に移行する際のタイムチャートである。実施例1のようにポンプPが逆転から正転に遷移した際にダンピングトルクTdが急激にゼロとなることがなく、モータMに対する目標モータトルクTm*は急変しない。したがってモータトルクの変動を徐々に目標アシストトルクTaに収束させ、モータMの回転を安定して収束させる。
[実施例1−2の効果]
(10)(12)ダンピングトルク付与部140は、モータMの回転を減衰させるようにこのモータMに対しダンピングトルクTdを付与することとした。モータ回転に基づきダンピングを行うことで、的確にモータMの逆回転を収束させることができる。
実施例2につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1ではモータ回転方向と操舵トルク方向に基づきポンプPの正転/逆転を判断したが、実施例2ではトルクセンサTSの検出した操舵トルクと、この操舵トルクTsの変化量の符号が不一致の場合、ポンプ逆回転と判断する点で異なる。
図20は実施例2におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。実施例2のポンプ逆回転判定部120は、トルク方向判断部121、トルク変化方向判断部122、および符号判断部123を有し、入力された操舵トルクTsの符号とその微分値の符号の一致・不一致を判断する。一致していればダンピングトルク付与部140はダンピングトルクTd=0(非付与)とし、不一致であればダンピングトルクTdを付与する。
[実施例2の効果]
(2)操舵機構に生じるトルクを検出するトルク検出手段をさらに備え、ポンプ逆回転判定部120は、トルク検出手段によって検出されたトルクの値の符号と、このトルクの変化量の符号が不一致であるとき、ポンプ逆回転状態と判定することとした。これにより、簡単にポンプ逆回転状態を判定することができる。
(3)トルク検出手段は、操舵機構に生じるトルクを検出するトルクセンサTSであることとした。システム上の必須構成であるトルクセンサTSを用いることにより、別途構成を付加することなく連れ回り状態を判定することができる。
以下、実施例2の変形例である。
[実施例2−1]
図21は実施例2−1におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。実施例2−1では、操舵トルクTsの符号とモータM回転方向の不一致に基づきポンプ逆回転を判定する。モータ回転方向判断部124においてモータMの回転方向を判断し、符号判断部123において一致・不一致を判断する。
(7)ポンプ逆回転判定部120は、操舵トルクTsとモータMの回転方向とを比較することにより、ポンプ逆回転状態を判定することとした。この実施例2−1においても、実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
(8)なお、モータMの回転方向の代わりに転舵輪6a,6bの転舵方向を用いて逆回転状態を判定してもよい。転舵方向はラック軸5のストローク方向や第1、第2シリンダ8a,8bの差圧により判断する。
実施例3につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1ではモータ回転方向と操舵トルクTsの方向に基づきポンプ逆回転を判断したが、実施例3ではモータ回転方向と第1、第2シリンダ8a,8bの圧力との比較に基づきポンプ逆回転を判断する。
図22は実施例3におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。モータ回転方向判断部125においてモータ電流Imに基づきモータMの回転方向を判断し、アシスト方向判断部126において第1、第2シリンダ8a,8bの圧力差に基づき現在の操舵アシスト方向を判断する。
方向判断部123aにおいてモータ回転方向とアシスト方向の一致・不一致を判断し、一致していればダンピングトルクTd=0とし、不一致であればダンピングトルクTdを付与する。
[実施例3の効果]
(18)ポンプ逆回転判定部120は、パワーシリンダ8に発生する油圧と、モータMの回転方向とを比較することにより、ポンプ逆回転状態を判定することとした。
パワーシリンダ8内に発生する油圧はステアリングホイールSWを介して運転者に対し操舵感として伝達される。したがって操舵感に直接影響を与えるパワーシリンダ8内の油圧に基づきポンプ逆回転を判定することにより、操舵感をより向上させることができる。
実施例4につき説明する。実施例4では転舵輪6a,6bの転舵方向と第1、第2シリンダ8a,8bの圧力との比較に基づきポンプ逆回転を判断する。図23は実施例4における制御ブロック図である。転舵方向判断部127においてラック軸5の移動速度に基づき転舵方向を判断し、方向判断部123aにおいてアシスト方向と転舵方向とを比較して一致/不一致を判断し、ダンピングトルクTdの付与/非付与を決定する。
[実施例4の効果]
(19)ポンプ逆回転判定部120は、転舵輪6a,6bの転舵方向とパワーシリンダ8に発生する油圧とを比較することにより、ポンプ逆回転状態を判定することとした。転舵方向はステアリングホイールSWを介して運転者に対し操舵感として伝達されるため、実施例3と同様の作用効果を得ることができる。
実施例5につき説明する。実施例5では第1、第2油路21,22を切換弁200を介して連通し、高圧側油路から低圧側油路へ作動油を還流することによってハンチングを回避する。
図24は実施例5のシステム構成図である。第1油路21は第3油路23を介して第2油路22と接続し、第3油路23上には切換弁200が設けられている。このため第1、第2油路21,22は切換弁200によって連通/遮断される。また、切換弁200はポンプ逆回転が検出された場合に開弁する常閉電磁弁である。
例えばx軸正方向への転舵が行われて第1油路21が高圧となり、作動油が第2油路22へ逆流してポンプ逆回転状態となった場合、コントロールユニット100内のポンプ逆回転判定部120において逆回転判定が行われ、これに基づき切換弁200を開弁する。これにより作動油はポンプPを介することなく高圧の第1油路21から低圧の第2油路22へ還流され、ポンプ逆回転を回避する。
[実施例5の効果]
(20)第1油路21と第2油路22とを連通する第3油路23と、第3油路23に設けられ、第1、第2油路21,22のうち高圧側の圧力を低圧部に開放する圧力開放手段とを有することとした。これにより、ポンプPを介することなく高圧を低圧部へ還流し、ポンプ逆回転を回避することができる。
(21)圧力開放手段は、第1、第2油路21,22を連通/遮断する切換弁200であって、低圧部は、第1、第2油路21,22のうち低圧側の油路であることとした。これにより、ポンプPを介することなく高圧側油路から低圧側油路へ作動油を還流し、ポンプ逆回転を回避することができる。
以下、実施例5の変形例である。
[実施例5−1]
実施例5−1につき説明する。実施例5の切換弁200では高圧側の油路から低圧側の油路を連通することで圧力開放を行ったが、実施例5−1の切換弁200'では高圧側の油路をリザーバタンク9へ連通することで圧力開放を行う点で異なる。
図25は実施例5−1においても第1、第2油路21,22を第3油路23で接続し、この第3油路23上に切換弁200'を設けるが、実施例5−1における切換弁200'は機械弁であってリザーバタンク9と接続し、高圧側をこのリザーバタンク9に連通するよう設けられている。
したがって、第1油路21が高圧の場合、第1油路21内の作動油はこの切換弁200'を介してリザーバタンク9に排出され、ポンプPを介して第2油路22へ逆流することがない。これによりポンプ逆回転を回避する。なお、油路21,22には吸入チェック弁C/Vを介してリザーバタンク9に接続する油路23,24が設けられ、この油路23,24を介して不足分の作動油を補う。
[実施例5−1の効果]
(22)作動油を貯留するリザーバタンク9をさらに備え、圧力開放手段は、第1、第2油路21,22のうち高圧側の油路とリザーバタンク9とを連通する切換弁200'であって、低圧部はリザーバタンク9であることとした。これにより、実施例5−1においてもポンプ逆回転を回避することができる。
[実施例5−2]
図26は実施例5−2のシステム構成図である。実施例5−2では第1、第2油路21,22にそれぞれ油路25,26を介して第1、第2アキュムレータAC1,AC2(体積吸収部材)を接続する。各アキュムレータAC1,AC2と各油路21,22との間には常閉電磁弁である切換弁61,62が設けられ、コントロールユニット100からの指令に基づき開弁する。
第1シリンダ8a増圧時には第1切換弁61は閉弁され、作動油は全て第1シリンダ8aに供給される。操舵アシスト終了により第1シリンダ8aへの作動油の供給が停止すると、第1切換弁61が開弁されて第1油路21内の高圧が第1アキュムレータAC1に吸収され、ポンプ逆回転を防止する。第2シリンダ8b高圧時においても同様である。
[実施例5−2の効果]
(24)第1油路21と第2油路22にそれぞれ設けられた第1、第2アキュムレータAC1,AC2と、第1、第2アキュムレータAC1,AC2と第1、第2油路21,22の間にそれぞれ設けられた切換弁61,62とを有することとした。これにより、ポンプ逆回転を回避することができる。
実施例6につき説明する。実施例1〜5では油圧パワーステアリング装置について示したが、実施例6ではモータMによってラック軸5を直接駆動する電動パワーステアリング装置について示す。
モータによってラック軸を直接駆動する電動パワーステアリング装置の場合、操舵アシスト中に運転者がステアリングホイールから手を離した(手ばなし状態)にもかかわらず慣性等によってモータが従前のアシスト方向に回転するおそれがある。運転者の意図する回転方向とは異なるおそれがあるため、モータ逆回転判定が行われた場合はダンピングトルクTdを付与する。
ここで、実施例6の電動パワーステアリング装置ではモータ3、ステアリングホイールSW、および転舵輪6a,6bが直結されている(図27参照)。ここでモータの制御周期は一般的に数ms〜数十msであるため、モータ3がステアリングホイールSWの動きに対し独立して逆回転する時間はこの数ms〜数十msである。したがって実施例6以下の電動パワーステアリング装置においては、モータ逆回転はこの数ms〜数十msの時間に発生するものとする。
図27は電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。ステアリングホイールSWはステアリングシャフト2を介してピニオン4を接続し、ステアリングシャフト2上にはトルクセンサTSが設けられている。モータMはウォーム歯車6を介してピニオン4を駆動し、ラック軸5をx軸方向に移動させて操舵アシスト力を付与する。
モータMの回転数Nmはモータ回転数センサ3により検出され、コントロールユニット100へ出力される。またステアリングホイールSWの回転角θを検出する操舵角センサ9が設けられ、操舵角θをコントロールユニット100へ出力する。
図28はコントロールユニット100の制御ブロック図である。実施例6ではモータ逆回転数判定部120においてモータMの実トルクTmと目標アシストトルクTaとを比較し、トルクの方向が逆向きであればモータ逆回転と判定する。判定結果はダンピングトルク付与部140へ出力される。その他は実施例1の図2と同様である。
[実施例6の効果]
(4)モータMの実トルクTmと目標アシストトルクTaとを比較し、トルクの方向が逆向きであればモータ逆回転と判定することとした。これにより、操舵トルクTsを用いて逆回転判定を行う場合と比べ、ノイズや位相補償の影響を排除してより適切な逆回転判定を行うことができる。
(6)なお、実施例2のように操舵トルクTsおよびその変化量(微分値)を用いて逆回転判定を行ってもよい。上記(2)、(3)と同様の作用効果を得ることができる。また、装置全体のトルク応答特性に基づき算出した時定数のローパスフィルタを用いて操舵トルクTsを処理し、逆回転判定を行ってもよい。
電動パワーステアリング装置にほぼ不可欠な構成であるトルクセンサTSの検出値である操舵トルクを用いて逆回転判定を行うことにより、最低限の構成で効率よく逆回転判定を行うことができる。
以下、実施例6の変形例である。
[実施例6−1]
図29は実施例6−1におけるシステム構成図である。実施例6−1ではステアリングシャフト2に摩擦抵抗部材7を設け、この摩擦抵抗部材7が付与する摩擦抵抗力によってモータ逆回転を抑制する。
[実施例6−1の効果]
(16)ダンピングトルク付与手段は、操舵機構に摩擦抵抗力を付与する摩擦抵抗部材7であることとした。これによりモータ慣性や制御応答遅れに基づく意図しないアシスト力が発生した場合であってもトルクが摩擦抵抗部材7により吸収されるため、意図しないアシスト力がステアリングホイールSWに伝達することを抑制し、運転者の違和感を低減することができる。
[実施例6−2]
(9)実施例6−2では、図29のシステム図において操舵角θから操舵角加速度ω'を求め、このω'と操舵トルクTsの方向を比較してモータ逆回転を判定する。操舵速度の微分値である操舵角速度ω'を用いることにより、機構全体の応答遅れを考慮して逆回転判定を行うことができる。特にトルクセンサTSにトーションバーを用いる場合、このトーションバートルクの応答遅れ分の補償を行うことができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を各実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
本願パワーステアリング装置のシステム構成図である。 実施例1におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 スイッチング回路30の回路図である。 モータMの力行時における電流の流れを示す図である。 モータMの回生時における電流の流れを示す図である。 第2油路22加圧時における模式図である。 第2油路22加圧後、第1油路21加圧時における模式図である。 第1油路21の加圧後にポンプPが逆回転している状態の模式図である。 ポンプ逆回転時における操舵トルク、操舵角、左右圧力(第1、第2シリンダ圧)の変動を示す図である(鋼管油路)。 ポンプ逆回転時における操舵トルク、操舵角、左右圧力(第1、第2シリンダ圧)の変動を示す図である(樹脂配管:短)。 ポンプ逆回転時における操舵トルク、操舵角、左右圧力(第1、第2シリンダ圧)の変動を示す図である(樹脂配管:長)。 ポンプP逆回転時のタイムチャートである。 ダンピングトルクを付与しない場合(比較例)の操舵反力のタイムチャートである。 ダンピングトルクを付与する場合(本願)の操舵反力のタイムチャートである。 実施例1−1におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例1−1におけるタイムチャートである。 実施例1−2におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例1−2における漸減処理部170の制御ブロック図である。 実施例1−2におけるタイムチャートである。 実施例2におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例2−1におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例3におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例4におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例5のシステム構成図である。 実施例5−1のシステム構成図である。 実施例5―2のシステム構成図である。 実施例6における電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。 実施例6におけるコントロールユニット100の制御ブロック図である。 実施例6−1におけるシステム構成図である。
符号の説明
3 モータ回転数センサ
4 ピニオン
5 ラック軸
6a,6b 転舵輪
8 パワーシリンダ
8a 第1シリンダ
8b 第2シリンダ
8c ピストン
21,22 油路
30 スイッチング回路
31 電流検出部
71,72 樹脂配管
100 コントロールユニット
110 目標アシストトルク演算部
120 ポンプ逆回転判定部
121 トルク方向判断部
122 トルク変化方向判断部
123 符号判断部
123a 方向判断部
124 モータ回転方向判断部
125 モータ回転方向判断部
126 アシスト方向判断部
127 転舵方向判断部
130 ダンピングトルク演算部
140 ダンピングトルク付与部
150 加算部
160 積分制御部
170 漸減処理部
171 符号算出部
172 乗算部
173 加算部
B 電源
G 接地
M モータ
P ポンプ
SW ステアリングホイール
Tr トランジスタ
TS トルクセンサ

Claims (24)

  1. ステアリングホイールに連結された操舵機構と、
    前記操舵機構と転舵輪とを接続する伝達機構と、
    前記操舵機構へ入力されるトルクに基づき前記伝達機構を駆動することにより、前記転舵輪に対しアシスト力を付与する電動機と、
    前記転舵輪に与える操舵アシスト力に応じて、前記電動機に駆動信号を出力する電動機制御手段と、
    前記電動機制御手段からの駆動信号によって前記電動機を回転させようとする方向と、前記電動機の実際の回転方向とが不一致のとき、電動機逆回転状態と判定する電動機逆回転判定手段と、
    前記電動機逆回転判定手段が電動機逆回転状態と判定するとき、前記電動機に発生するトルクを減衰させるダンピングトルク付与手段と
    を有することを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記操舵機構に入力されるトルクを検出するトルク検出手段をさらに備え、
    前記電動機逆回転判定手段は、前記トルク検出手段によって検出されたトルクの値の符号と、このトルクの変化量の符号が不一致であるとき、前記電動機逆回転状態と判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
    前記トルク検出手段は、前記操舵機構に生じるトルクを検出するトルクセンサであること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  4. 請求項2に記載のパワーステアリング装置において、
    前記トルク検出手段は、前記電動機の実トルクを検出すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電動モータは、この電動モータの回転を制御するスイッチング回路によって制御され、
    前記電動機逆回転判定手段は、電源と前記スイッチング回路との間に流れる電流の方向により、前記電動機の回転方向を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  6. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電動機逆回転判定手段は、操舵トルクに基づき前記電動機逆回転状態を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  7. 請求項6に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電動機逆回転判定手段は、前記操舵トルクと前記電動モータの回転方向とを比較することにより、電動機逆回転状態を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  8. 請求項6に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電動機逆回転判定手段は、前記操舵トルクと前記転舵輪の転舵方向とを比較することにより、電動機逆回転状態を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  9. 請求項6に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電動機逆回転判定手段は、前記操舵トルクと操舵角加速度とを比較することにより、電動機逆回転状態を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  10. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ダンピングトルク付与手段は、前記電動モータの回転を減衰させるようにこの電動モータに対しダンピング信号を付与すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  11. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ダンピング信号は、前記電動モータの回転数の積分により算出されること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  12. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ダンピングトルク付与手段は、前記電動機逆回転状態が解消した場合、前記ダンピング信号を漸減させること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  13. 請求項11に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ダンピングトルク付与手段は、前記操舵機構の伝達応答遅れに基づき、前記電動モータの回転数の積分を行う際の時定数を設定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  14. 請求項10に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ダンピングトルク付与手段は、前記モータ回転数の符号の反転値を用いて前記ダンピング信号を演算すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  15. 請求項10に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電動モータは、この電動モータの回転を制御するスイッチング回路によって制御され、
    前記ダンピングトルク付与手段は、前記スイッチング回路の相間同士をショートさせることにより、前記電動モータの逆回転を減衰させること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  16. 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ダンピングトルク付与手段は、前記操舵機構に摩擦抵抗力を付与する摩擦抵抗部材であること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  17. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助するパワーシリンダと、
    前記パワーシリンダの両圧力室に対し選択的に油圧を供給し、一対の吐出口を有する可逆式ポンプと、
    前記パワーシリンダの両圧力室と前記可逆式ポンプの一対の吐出口とをそれぞれ接続する第1油路および第2油路と、
    前記可逆式ポンプを駆動する電動機と、
    前記転舵輪に与える操舵アシスト力に応じて、前記電動機に駆動信号を出力する電動機制御手段と、
    前記電動機制御手段からの駆動信号によって前記電動機を回転させようとする方向と、前記可逆式ポンプの実際の回転方向とが不一致のとき、ポンプ逆回転状態と判定するポンプ逆回転判定手段と、
    前記ポンプ逆回転判定手段がポンプ逆回転状態と判定するとき、前記可逆式ポンプに発生するトルクを減衰させるダンピングトルク付与手段と
    を有することを特徴とするパワーステアリング装置。
  18. 請求項17に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ポンプ逆回転判定手段は、前記パワーシリンダに発生する油圧と、前記電動モータの回転方向とを比較することにより、ポンプ逆回転状態を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  19. 請求項17に記載のパワーステアリング装置において、
    前記ポンプ逆回転判定手段は、前記転舵輪の転舵方向と前記パワーシリンダに発生する油圧とを比較することにより、ポンプ逆回転状態を判定すること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  20. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助するパワーシリンダと、
    前記パワーシリンダの両圧力室に対し選択的に油圧を供給し、一対の吐出口を有する可逆式ポンプと、
    前記パワーシリンダの両圧力室と前記可逆式ポンプの一対の吐出口とをそれぞれ接続する第1油路および第2油路と、
    前記可逆式ポンプを駆動する電動機と、
    前記転舵輪に与える操舵アシスト力に応じて、前記電動機に駆動信号を出力する電動機制御手段と、
    前記第1油路と前記第2油路とを連通する第3油路と、
    前記第3油路に設けられ、前記第1、第2油路のうち高圧側の圧力を低圧部に開放する圧力開放手段と
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  21. 請求項20に記載のパワーステアリング装置において、
    前記圧力開放手段は、前記第1、第2油路を連通/遮断する切換弁であって、
    前記低圧部は、前記第1、第2油路のうち低圧側の油路であること
    を特徴とするパワーステアリング装置、
  22. 請求項20に記載のパワーステアリング装置において、
    作動油を貯留するリザーバタンクをさらに備え、
    前記圧力開放手段は、前記第1、第2油路のうち高圧側の油路と前記リザーバタンクとを連通する切換弁であって、
    前記低圧部は、前記リザーバタンクであること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  23. 請求項20ないし請求項22のいずれか1項に記載のパワーステアリング装置において、
    前記第1、第2油路は、少なくとも一部がエラストマー材で形成されていること
    を特徴とするパワーステアリング装置。
  24. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助するパワーシリンダと、
    前記パワーシリンダの両圧力室に対し選択的に油圧を供給し、一対の吐出口を有する可逆式ポンプと、
    前記パワーシリンダの両圧力室と前記可逆式ポンプの一対の吐出口とをそれぞれ接続する第1油路および第2油路と、
    前記可逆式ポンプを駆動する電動機と、
    前記転舵輪に与える操舵アシスト力に応じて、前記電動機に駆動信号を出力する電動機制御手段と、
    前記第1油路と前記第2油路にそれぞれ設けられた体積吸収手段と、
    前記体積吸収手段と前記第1油路および前記第2油路の間にそれぞれ設けられた切換弁と
    を有することを特徴とするパワーステアリング装置。
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