JP5276578B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載されるパワーステアリング装置に関する。
周知のように、車両の転舵後の切り戻し時には、運転者が操舵用のステアリングホイールから手を放し、いわゆるセルフアライニングトルクを利用してステアリングホイールを中立位置(転舵輪が進行方向に向く位置)に戻すような操作が行われることがある。しかしながら、実際には操舵系のフリクションなどによって中立位置まではステアリングホイールが戻りきらないため、転舵後の切り戻し時にパワーステアリング装置によって転舵輪を進行方向に向けるように制御する技術が例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術はアシストモーターによってアシストトルクを発生する電動パワーステアリング装置であって、ハンドル戻し制御実行判定手段が操舵トルクに基づいてハンドル戻し制御を実行すると判定したときに、上記アシストモーターの駆動制御の基礎となるアシストベース電流値をハンドル戻し電流値によって補正し、ステアリングホイールを中立位置まで戻すようになっている。
特開2007−320383号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、大舵角時に上記ハンドル戻し制御が実行されると、上記セルフアライニングトルクが強く働くのに加え、上記ハンドル戻し制御によってパワーステアリング装置によるアシストトルクが減少することから、保舵力および操舵トルクが過大になって運転者の負担が増大してしまうという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてされたものであって、大舵角時における保舵力および操舵トルクの増大を抑制しつつ、転舵後の切り戻し時における操舵角の戻り性を改善したパワーステアリング装置を提供することを目的としている。
本発明は、操舵角に基づいてステアリング戻し制御トルクを算出し、そのステアリング戻し制御トルクを操舵トルクに基づいて算出した基本目標アシストトルクに加算して目標アシストトルクを算出するステアリング戻し制御手段を備えていて、そのステアリング戻し制御手段は、上記操舵角が予め定めた戻し制御設定角度よりも小さいときに、上記ステアリング戻し制御トルクを反操舵角方向に設定する一方、上記操舵角が上記戻し制御設定角度以上のときに、上記ステアリング戻し制御トルクを零または操舵角方向に設定するようになっていることを特徴としている。
本発明によれば、大舵角時における保舵力および操舵力の増大を抑制しつつ、転舵後の切り戻し時における操舵角の戻り性を改善することができる。
本発明の第1の実施の形態として電動油圧式のパワーステアリング装置を示す概略図。 図1におけるコントロールユニットの詳細を示すブロック図。 図2におけるステアリング戻し制御トルク算出部のステアリング戻し制御トルクマップを示す図。 第1の実施の形態における操舵角−操舵トルク特性を示す図。 図3に示すステアリング戻し制御トルクマップの変形例を示す図。 図3に示すステアリング戻し制御トルクマップの別の変形例を示す図。 本発明の第2の実施の形態としてコントロールユニットの詳細を示すブロック図。 図7におけるステアリング戻し制御トルク算出部のステアリング戻し制御トルクマップを示す図。 本発明の第3の実施の形態として電動式のパワーステアリング装置を示す概略図。
図1は本発明の第1の実施の形態としてパワーステアリング装置の概略を示す図である。
図1に示すパワーステアリング装置は、電動モータ1によって回転駆動される正逆回転可能な双方向ポンプ2から油圧パワーシリンダ3に油圧を供給することで操舵アシストを行ういわゆる電動油圧式のものであって、運転者によってステアリングホイール4が回転操作されると、操舵軸であるステアリングシャフト5を介してピニオン6が回転駆動され、いわゆるラック&ピニオン機構をもってラック軸7が軸方向に移動し、左右の転舵輪8a,8bが転向するようになっている。
ステアリングシャフト5には、当該ステアリングシャフト5に作用する操舵トルクおよび当該ステアリングシャフト5の回転位置である操舵角をそれぞれ検出する操舵トルク・操舵角センサ9が設けられ、操舵トルク信号および操舵角信号が後述するコントロールユニット10に出力されるようになっている。すなわち、操舵トルク・操舵角センサ9がトルク検出手段と操舵角検出手段を兼ねている。
また、ラック軸7はシリンダチューブ11を挿通していて、そのラック軸7に結合されたピストン12により、シリンダチューブ11内に第1油圧室11aと第2油圧室11bを隔成している。つまり、ラック軸7とシリンダチューブ11およびピストン12をもって操舵アシスト用の油圧パワーシリンダ3が構成されている。
第1油圧室11aは双方向ポンプ2のうち一方の吸入吐出口に第1油通路13aを介して接続されており、第2油圧室11bは双方向ポンプ2のうち他方の吸入吐出口に第2油通路13bを介して接続されている。
第1,第2油通路13a,13bは、第3,第4油通路14a,14bを介してリザーバタンク15にそれぞれ接続されており、それら第3,第4油通路14a,14bには、リザーバタンク15側への作動油の逆流を防止する第1,第2逆止弁16a,16bがそれぞれ設けられている。そして、第1,第2油通路13a,13bにおける作動油が不足した場合に第1,第2逆止弁16a,16bが開弁し、それら第1,第2油通路13a,13bに作動油が補給されるようになっている。
また、第1,第2油通路13a,13bのうち第3,第4油通路14a,14bとの接続部分と第1,第2油圧室11a,11bとの間の部分は、第5油通路17によって互いに接続されている。第5油通路17には、いわゆるノーマルクローズタイプのパイロット切替弁である第1,第2切替弁18a,18bが直列にそれぞれ設けられていて、第1切替弁18aは第2油通路13b内の油圧を、第2切替弁18bは第1油通路13a内の油圧をそれぞれパイロット圧として動作するようになっている。
また、第5油通路17のうち両切替弁18a,18b同士の間の部分がドレン通路19を介してリザーバタンク15に接続されていて、ドレン通路19にはリザーバタンク15側への作動油の流れのみを許容する背圧弁20が設けられている。これにより、リザーバタンク15からの作動油の逆流を防止しつつ、ドレン通路19内の圧力が背圧弁20の設定圧を超えた場合に、リザーバタンク15へ作動油を排出するようになっている。
そして、コントロールユニット10は、操舵トルク・操舵角センサ9からの操舵トルク信号および操舵角信号のほか、電動モータ1の回転位置を検出するモータ回転位置センサ1aからのモータ回転位置信号と、車両の走行速度を検出する車速センサ21からの車速信号と、に基づき、電動モータ1を駆動制御することになる。これにより、両油圧室11a,11bに作動油を給排し、運転者によるステアリング操作をアシストする。なお、コントロールユニット10は、当該コントロールユニット10に接続されたバッテリ22から電動モータ1へ電力を供給するようになっている。
図2は、コントロールユニット10の詳細を示すブロック図である。
図2に示すように、コントロールユニット10は、後述する目標アシストトルク算出の基礎となる基本目標アシストトルクを算出する基本目標アシストトルク算出手段としての基本目標アシストトルク算出部23と、転舵後における操舵角の戻り性改善のために、基本目標アシストトルク算出部23の出力に後述するステアリング戻し制御トルクを加算して目標アシストトルクを算出するステアリング戻し制御手段としてのステアリング戻し制御部24と、そのステアリング戻し制御部24の出力を所定のリミット値以下に制限して出力するトルクリミッター25と、そのトルクリミッター25の出力に基づいて電動モータ1を駆動制御するモータ駆動制御手段としてのモータ駆動制御部26と、を備えている。
基本目標アシストトルク算出部23は、操舵トルク信号および車速信号に基づいてアシストベーストルクを算出するアシストベーストルク算出部23aと、モータイナーシャ、アシストトルク伝達系の位相遅れを補償し、制御系の安定化を図る位相補償制御トルクを、車速信号および操舵トルク信号に基づいて算出する位相補償制御トルク算出部23bと、車両の収斂性向上のためのモータ回転制御トルクを、モータ回転位置信号および車速信号に基づいて算出するモータ回転制御トルク算出部23cと、それら基本目標アシストトルク算出部23aと位相補償制御トルク算出部23bおよびモータ回転制御トルク算出部23cのそれぞれの出力を加算して基本目標アシストトルクを算出する第1加算器23dと、を備えている。なお、図示は省略しているが、周知のように、アシストベーストルク算出部23aでは、操舵トルクが大きく、車速が低くなるほど、操舵トルク方向のアシストベーストルクを増大させる三次元のアシストベーストルクマップにより、アシストベーストルクを決定するようになっている。
また、ステアリング戻し制御部24は、操舵角信号に基づいてステアリング戻し制御トルクを算出するステアリング戻し制御トルク算出部24aと、そのステアリング戻し制御トルクを基本目標アシストトルク算出部23の出力である基本目標アシストトルクに加算して目標アシストトルクを算出する第2加算器24bと、を備えている。
図3は、ステアリング戻し制御トルク算出部24aにおいてステアリング戻し制御トルクを算出するためのステアリング戻し制御トルクマップを示す図である。
図3に示すように、ステアリング戻し制御トルク算出部24aでは、操舵角の絶対値が予め定めた所定の戻し制御設定角度θpよりも小さい場合に、反操舵角方向、すなわち転舵輪8a,8bを進行方向に向ける切り戻し方向にステアリング戻し制御トルクを設定する一方、操舵角の絶対値が戻し制御設定角度θpよりも大きい場合に、操舵角方向、すなわち転舵輪8a,8bの角度を増大させる切り込み方向にステアリング戻し制御トルクを設定するようになっている。
具体的には、操舵角の絶対値が、戻し制御設定角度θpよりも大きく設定した第1設定角度θ1以上となる操舵角領域では、予め定めた操舵角方向の最大戻し制御トルクT1がステアリング戻し制御トルクとして設定される。
また、操舵角の絶対値が、第1設定角度θ1よりも小さく、且つ戻し制御設定角度θpよりも大きい操舵角領域では、操舵角の絶対値が減少するにしたがって操舵角方向のステアリング戻し制御トルクが漸次減少し、操舵角の絶対値が戻し制御設定角度θpのときにステアリング戻し制御トルクが零に設定される。さらに、操舵角の絶対値が、戻し制御設定角度θpよりも小さく設定した第2設定角度θ2よりも大きく、且つ戻し制御設定角度θpよりも小さい操舵角領域では、操舵角の絶対値が減少するにしたがってステアリング戻し制御トルクが反舵角方向に漸次増大する。換言すれば、操舵角の絶対値が第1設定角度θ1よりも小さく第2設定角度θ2よりも大きい操舵角領域において、自然な操舵フィーリングを得るべく、操舵角の絶対値が変化するのにしたがってステアリング戻し制御トルクが連続的に変化するように設定してある。
また、操舵角の絶対値が、第2設定角度θ2よりも小さく設定した第3設定角度θ3以上であって、且つ第2設定角度θ2以下である操舵角領域では、予め定めた反舵角方向の最大戻し制御トルクT2がステアリング戻し制御トルクとして設定される。
そして、操舵角の絶対値が第3設定角度θ3よりも小さい舵角領域では、舵角の絶対値が減少するにしたがってステアリング戻し制御トルクが漸次減少し、舵角の絶対値が零になるとステアリング戻し制御トルクが零に設定されることになる。
図4は、操舵角−操舵トルク特性を示すグラフであって、本実施の形態における操舵角−操舵トルク特性を実線で示している一方、ステアリング戻し制御部を有しないパワーステアリング装置の操舵角−操舵トルク特性を比較例として破線で示している。
以上のように構成したパワーステアリング装置では、図4に示すように、転舵後の切り戻し時において、大舵角時には、ステアリング戻し制御トルクが操舵角方向に設定され、操舵トルクが比較例よりも小さくなる一方、小舵角時には、ステアリング戻し制御トルクが反舵角方向に設定され、反操舵角方向の操舵トルクが比較例よりも大きくなる。
すなわち、本実施の形態によれば、セルフアライニングトルクが比較的強く働く大舵角時には、ステアリング戻し制御トルクを操舵角方向に設定することにより、保舵力および操舵トルクの増大を抑制して運転者の負担を軽減することができる一方、セルフアライニングトルクが比較的小さくなる小舵角時には、ステアリング戻し制御トルクを反操舵角方向に設定することにより、転舵後の切り戻し時における操舵角の戻り性を改善することができる。
図5は、上述した第1の実施の形態におけるステアリング戻し制御トルクマップの変形例を示す図である。
図5に示す変形例では、操舵角の絶対値が第3設定角度θ3以上であって戻し制御設定角度θpよりも小さいときに、ステアリング戻し制御トルクとして反操舵角方向の最大戻し制御トルクT2を設定するようになっている点で第1の実施の形態と異なっている。つまり、この変形例では、転舵後の切り戻し時において、操舵角の絶対値が戻し制御設定角度θpよりも小さくなった場合に、ステアリング戻し制御トルクを反操舵角方向に漸増させるのではなく、反操舵角方向のステアリング戻し制御トルクを最大戻し制御トルクT2まで即座に増加させることになる。
また、この変形例では、操舵角の絶対値が、第1設定角度θ1よりも小さく戻し制御設定角度θpよりも大きく設定した第4設定角度θ4以下であって、且つ戻し制御設定角度θp以上である操舵角領域において、ステアリング戻し制御トルクを零に設定するようになっている点でも第1の実施の形態と異なっている。なお、他の部分は上述した第1の実施の形態と同様であって、操舵角の絶対値が、第4設定角度θ4よりも大きく、且つ第1設定角度θ1よりも小さい操舵角領域においては、操舵角の絶対値が減少するのに伴って、操舵角方向のステアリング戻し制御トルクを漸減させるようになっている。
つまり、この変形例では、転舵後の切り戻し時において、第1の実施の形態と比較して早期にステアリング戻し制御トルクが零に設定される上、反操舵角方向のステアリング戻し制御トルクの立ち上がりが早くなる。これにより、操舵角の戻り性がより向上するメリットがある。
図6は、上述した第1の実施の形態におけるステアリング戻し制御トルクマップの別の変形例を示す図である。
図6に示す変形例では、操舵角の絶対値が戻し制御設定角度θp以上の操舵角領域において、ステアリング戻し制御トルクを操舵角方向に設定せず、零に設定するようにしたものであり、他の部分は上述した第1の実施の形態と同様である。
この変形例によれば、大舵角時における操舵トルクおよび保舵力が過度に小さくなることを防止することにより、運転者が操舵操作に対する手応えを強く感じるようになるから、操舵フィーリングが向上するメリットがある。
図7,8は本発明の第2の実施の形態を示す図であって、図7はコントロールユニットの詳細を示すブロック図、図8は図7のステアリング戻し制御トルク算出部におけるステアリング戻し制御トルクマップを示す図である。
図7,8に示す第2の実施の形態では、コントロールユニット27のうちステアリング戻し制御手段としてのステアリング戻し制御部28が、ステアリング戻し制御トルク算出部28aにより、操舵角に加えて車速を考慮してステアリング戻し制御トルクを算出する点で上述した第1の実施の形態と異なっている。なお、ステアリング戻し制御部28が、第2加算器28bによって基本目標アシストトルクにステアリング戻し制御トルクを加算するようになっている点は上述した第1の実施の形態と同様であるほか、他の部分も上述した第1の実施の形態と同様である。
詳しくは図8に示すように、ステアリング戻し制御トルク算出部28aは、操舵角方向の最大戻し制御トルクを、第1最大戻し制御トルクT3から第2最大戻し制御トルクT4までの範囲で車速に応じて連続的に変化させるようになっている。
具体的には、セルフアライニングトルクが弱くなる低速走行時には、操舵角方向の最大戻し制御トルクを比較的小さく設定した第1最大戻し制御トルクT3とする一方、セルフアライニングトルクが強く働く高速走行時には、操舵角方向の最大戻し制御トルクを第1最大戻し制御トルクT3よりも大きく設定した第2最大戻し制御トルクT4とすることで、高速走行時における運転者の負担を軽減するようになっている。
より詳しくは、低速走行時には、操舵角の絶対値が、戻し制御設定角度θp以上であって、且つ第1設定角度θ1以下の操舵角領域において、操舵角の絶対値の増加に伴ってステアリング戻し制御トルクを漸増させることになる。一方、高速走行時には、操舵角の絶対値が、戻し制御設定角度θp以上であって、且つ第1設定角度θ1よりも大きく設定した第5設定角度θ5以下の操舵角領域において、低速走行時と同様の勾配でステアリング制御トルクを操舵角の絶対値に応じて変化させることになる。
したがって、この第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と略同様の効果が得られるのは勿論のこと、車速によるセルフアライニングトルクの変化に応じて操舵角方向の最大戻し制御トルクを変化させることにより、特に高速走行時における運転者の負担をより軽減することができる。
なお、以上の各実施の形態ではいわゆる電動油圧式のパワーステアリング装置に本発明を適用した例を示したが、例えば本発明の第3の実施の形態として図9に示すように、いわゆる電動式のパワーステアリング装置にも同様に本発明を適用可能である。
図9に示す電動式のパワーステアリング装置は、電動モータ33がウォーム減速機構29を介してステアリングシャフト5を回転駆動するものであって、コントロールユニット30が、トルク検出手段たる操舵トルクセンサ31とモータ回転位置センサ33aおよび車速センサ21の出力に基づき、上述した第1の実施の形態と略同様に電動モータ1を駆動制御するようになっている。なお、図9における32はラック軸の位置を検出するための位置センサである。
また、この第3の実施の形態におけるコントロールユニット30では、モータ回転位置センサ33aの出力に基づいて算出した操舵角に基づき、ステアリング戻し制御トルクを算出することになる。つまり、モータ回転位置センサ33aが操舵角検出手段を兼ねている。
したがって、この第3の実施の形態においても、上述した第1の実施の形態と略同様の効果が得られる。
ここで、上記各実施の形態から把握される技術的思想であって、特許請求の範囲に記載していないものを、その効果とともに以下に記載する。
(1)上記ステアリング戻し制御手段は、上記操舵角が上記戻し制御設定角度以上のときに、上記ステアリング戻し制御トルクを零に設定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
(1)に記載の技術的思想では、大舵角時に操舵トルクおよび保舵力が過度に小さくなることを防止し、操舵操作に対する手応えを運転者に強く与えることで、操舵フィーリングが向上するメリットがある。
(2)上記ステアリング戻し制御手段は、上記操舵角が上記戻し制御設定角度よりも大きく設定した第1設定角度よりも小さく、且つ上記戻し制御設定角度よりも小さく設定した第2設定角度よりも大きい操舵角領域において、上記操舵角の変化に応じて上記ステアリング戻し制御トルクを連続的に変化させるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
(2)に記載の技術的思想では、上記操舵角の変化に応じて上記ステアリング戻し制御トルクを連続的に変化させることにより、運転者に違和感を与えることを防止して操舵フィーリングを向上させることができる。
(3)車両の走行速度を検出する車速センサをさらに備えていて、上記ステアリング戻し制御手段は、上記車速センサの出力に応じて上記ステアリング戻し制御トルクを変化させるようになっていることを特徴とする請求項1または(2)に記載のパワーステアリング装置。
(3)に記載の技術的思想では、車両の走行速度によって変化するセルフアライニングトルクに応じて上記ステアリング戻し制御トルクを変化させることにより、操舵フィーリングをより向上させることができる。
(4)上記ステアリング戻し制御手段は、上記操舵角が上記戻し制御設定角度よりも大きい操舵角領域において、操舵角方向の上記ステアリング戻し制御トルクを、車両の走行速度の増加に伴って増加させるようになっていることを特徴とする(3)に記載のパワーステアリング装置。
(4)車両の走行速度とともに増加するセルフアライニングトルクに応じ、上記ステアリング戻し制御トルクを操舵角方向で増加させることにより、高速走行時における運転者の負担を軽減することができる。
1…電動モータ
5…ステアリングシャフト(操舵軸)
8a,8b…転舵輪
9…操舵トルク・操舵角センサ(トルク検出手段、操舵角検出手段)
23…基本目標アシストトルク算出部(基本目標アシストトルク算出手段)
24…ステアリング戻し制御部(ステアリング戻し制御手段)
26…モータ駆動制御部(モータ駆動制御手段)
28…ステアリング戻し制御部(ステアリング戻し制御手段)
31…操舵トルクセンサ(トルク検出手段)
33…電動モータ
33a…モータ回転位置センサ(操舵角検出手段)
θp…戻し制御設定角度

Claims (1)

  1. 操舵軸に作用する操舵トルクを検出するトルク検出手段と、
    操舵軸の回転位置である操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    転舵輪にアシスト力を付与するための電動モータと、
    上記トルク検出手段の出力に基づいて基本目標アシストトルクを算出する基本目標アシストトルク算出手段と、
    上記操舵角検出手段の出力に基づいてステアリング戻し制御トルクを算出し、そのステアリング戻し制御トルクを上記基本目標アシストトルクに加算して目標アシストトルクを算出するステアリング戻し制御手段と、
    上記目標アシストトルクに基づいて上記モータを駆動制御するモータ駆動制御手段と、
    を備えていて、
    上記ステアリング戻し制御手段は、上記操舵角が予め定めた戻し制御設定角度よりも小さいときに、上記ステアリング戻し制御トルクを反操舵角方向に設定する一方、上記操舵角が上記戻し制御設定角度以上のときに、上記ステアリング戻し制御トルクを操舵角方向に設定するようになっていることを特徴とするパワーステアリング装置。
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