JP4186450B2 - 空調設備運用システム及び空調設備設計支援システム - Google Patents

空調設備運用システム及び空調設備設計支援システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調設備を運用する空調設備運用システムおよびその空調設備を設計支援する設計支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空調設備の例が、特開平8−86533号公報に記載されている。この公報では、吸収式空調機と圧縮式空調機とを組み合わせて空調設備を構成している。そして、低負荷時には最初に吸収式空調機を運転する。空調負荷が、吸収式空調機の最大負荷を越えたときには、吸収式空調機と圧縮式空調機の双方を運転している。
【0003】
また、特開平7−139761号公報には、クリーンルームにおいて、冷却塔を利用してエネルギーを効率的に運用するために、外気温度検出手段が検出した外気温度が室内温度検出手段が検出した室内温度より低くいときに、冷却塔を運転することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平8−86533号公報に記載のものにおいては、吸収式冷凍機を優先運転し、その後負荷に応じて圧縮式冷凍機を運転している。しかしながら、この公報に記載のものは冷却能力に応じて運転する冷凍機を変えているだけであり、各冷凍機の特性を考慮して各冷凍機の運転にかかる費用を低減することについては、必ずしも十分には考慮されていない。
【0005】
また特開平7−139761号公報に記載のものにおいては、外気温度が低くなると、冷却塔の運転に切り換えている。しかしながら冷却塔による冷却能力は、外気の湿度条件に大きく依存するので、必ずしも冷却塔の能力を十分に利用できなかったり、冷却塔では冷却できないという事態を引き起こす恐れがある。
【0006】
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は、空調設備を、ランニングコストを低減して運用することにある。本発明の他の目的は、イニシャルコストも含めて空調設備の費用を低減することにある。本発明のさらに他の目的は、低コストで冷水を提供することにある。そして本発明では、少なくともこれらのいずれかの目的を達成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、空調設備を運用する空調設備運用システムにおいて、前記空調設備を制御する空調設備管理制御装置と、この空調設備管理制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバとを有し、この管理サーバは、外気の温度と湿度を含む時系列の予測データを格納する気象情報データベースと、前記空調設備を構成する空調機器の機器特性データが記憶されている機器情報データベースと、前記空調機器を駆動するのに必要な燃料や電力の料金データベースと、前記外気の温度と湿度の予測データと前記空調機器の機器特性データとから求めた冷却負荷を用いて前記空調機器のランニングコストをシミュレーションする空調設備シミュレータと、を有し、前記空調設備シュミレータは、前記空調設備に設けられたポンプや冷凍機の負荷率の計算、前記空調設備に設けられた冷却塔の冷却熱量と冷却水の出口温度の計算、前記空調設備に設けられた熱交換器の熱交換量と熱交換器の出口温度の計算、前記冷凍機の冷凍サイクルのシミュレーション、及び前記冷凍機の冷却負荷と消費電力の特性曲線を基に前記冷凍機の燃料消費量と消費電力の計算、を行なうプログラムを備え、少なくとも外気の温度と湿度の予測データと導入外気の風量を基に計算した導入外気の冷却負荷と、内部発熱による冷却負荷とを加算して冷却負荷を求め、この冷却負荷のときの前記空調設備の各機器の負荷率を計算し、この各機器の負荷率から各機器の消費電力と燃料消費量を計算し、この消費電力と燃料消費量を前記料金データベースに参照して前記空調設備のランニングコストを計算し、前記管理サーバは、前記冷凍機の運転又は停止状態あるいは前記冷凍機の部分負荷率が異なる複数の運用方法の候補を有し、前記空調設備シミュレータが計算したランニングコストが最も小さい運用方法の候補を前記空調機器の運転のための運用方法として決定し、この決定した運用方法に基づき運用計画データを作成し、この作成した運用計画データを前記空調設備管理制御装置へ送信し、前記空調設備管理装置は、前記運用計画データにしたがって前記空調機器を運転するものである。
【0010】
上記構成は次のようにしてもよい;空調設備シミュレータは、空調機器の運用方法毎のランニングコストを演算し、演算されたランニングコストの中で最もランニングコストの低い運用方法から運用計画データを作成する;空調設備は吸収式冷凍機とターボ冷凍機を備えており、前記空調設備シミュレータはこの吸収式冷凍機とターボ冷凍機の設定冷却熱量に応じてこれら冷凍機の全負荷または部分負荷を選択しそのときのランニングコストを演算する;空調設備は冷却塔を備えており、前記空調設備シミュレータは冷却塔の運転と停止とに応じてランニングコストを演算する;空調設備に備えられた被冷却体を、前記サービス提供会社が備える冷水発生装置が発生した冷水で冷却し、この冷水の冷却熱量を検出するための温度センサーを被冷却体の近傍に設け、前記空調設備シミュレータはこの温度センサーが検出した温度から冷却熱量を求めて前記契約サイトの利用料金を演算する;管理サーバは気象予報会社から購入した外気の温度と湿度の予測データから冷却負荷を予測し、前記空調設備シミュレータは予測した冷却負荷から空調設備の運用方法をウエブを介して前記空調設備管理制御装置に設定する;外気の温度および湿度を検出する手段と、空調設備が備える冷却負荷の冷却負荷を検出する手段とを備え、これら検出手段が検出した外気の温度および湿度と冷却負荷から、外気の温度および湿度に対する冷却負荷の関係式を導き、この関係式を用いて冷却負荷を予測するようにしてもよい。
【0011】
上記目的を達成するための本発明のさらに他の特徴は、空調設備が有する多数の空調機器の設計を支援する空調設備設計支援システムであって、(A)空調設備の年間の冷却負荷変動パターンを生成するステップと、(B)前記多数の空調機器の機器特性および価格が記憶された機器情報データベースを参照してイニシャルコストを計算するステップと、(C)年間の冷却負荷変動パターンから、機器特性及び価格が記憶されたデータベースと燃料と電力料金が記憶されたデータベースとを参照して、年間のランニングコストを計算するステップと、(D)機器の税金と金利とを含むコストを計算するステップと、(E)イニシャルコストと設定された年数のランニングコストとを含む総コストを演算するステップと、を有し、空調設備の空調機器の構成を変化させて、前記(B)〜(E)のステップを繰り返し、総コストが最も安くなるように空調設備の各空調機器を設定することにある。
【0012】
そして好ましくは、過去の外気の気温と湿度の気象データが記憶されている気象情報データベースを用いて年間冷却負荷パターンを生成することにある。
【0013】
上記目的を達成するための本発明のさらに他の特徴は、契約サイトに設けられた空調設備をサービス提供会社が運用する空調設備運用システムにおいて、前記空調設備の被冷却体を前記サービス提供会社の冷水発生装置が発生した冷水で冷却し、この冷水の冷却熱量を被冷却体の近傍に位置する温度センサーと流量計の出力から求め、この求められた冷却熱量に予め定められた料率を演算して利用料金を求めることにある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のいくつかの実施例を、図面を用いて説明する。図1に、本発明に係る空調設備運用システムの一実施例の全体構成図を示す。空調設備運用システムでは、サービス提供会社2と各契約サイト1、1a、1bとをネットワーク10を介して接続している。サービス提供会社2は管理サーバ20を有しており、この管理サーバ20に記憶された各種情報は、通信手段52からネットワーク10を介して契約サイト1の空調設備管理制御装置30に送信または受信される。契約サイト1内では、空調設備管理制御装置30から空調設備39の各構成機器へデータが送信または各構成機器からデータを受信できるように、空調設備通信ライン38が接続されている。
【0015】
サービス提供会社2は、気象予報会社8と気象予報情報提供契約を結んでいる。気象予報会社8から気象予報データがネットワーク10を介してサービス提供会社2に提供される。気象予報データは、外気の温度や湿度を含む予測データである。サービス提供会社2は、気象予報会社8の気象予報データを用いて契約サイト1の空調設備39の運用計画を作成する。この作成された運用計画に基づき、空調設備管理制御装置30が空調設備39を管理および制御する。空調設備39から契約会社11へ冷水が供給され、契約会社11の各室を空調し、または装置を冷却する。
【0016】
サービス提供会社2が備える管理サーバ20は、ネットワーク10を介して通信を制御する通信手段52と、ディスプレイやキーボード、マウス等の入出力手段51と、ハードディスク等の記憶手段54およびマイクロコンピュータ等の演算手段53のハードウエアを備える。そして、燃料や電力料金のデータベース21と、機器情報データベース24と、システム構成データベース22と、運転記録データベース25と、気象情報データベース23と、運用管理手段41と、空調設備シミュレータ42と、機器特性修正手段43と、運用方法最適化手段44および設計設備支援手段45とを備えている。
【0017】
機器情報データベース24には、空調設備管理制御装置30に接続された空調設備39を構成する機器の特性データや価格データが記憶されている。これらのデータは、各機器を製造した会社から提供された機器特性データおよび価格データと、それらの機器の運転記録データに基づいて、機器特性修正手段43が修正した機器特性データを含む。燃料や電力料金のデータベース21には、ガス供給会社4のガス料金、電力供給会社5の電力料金、石油販売会社6の石油販売価格が過去及び現在に渡り記憶されている。
【0018】
気象情報データベース23には、気温や湿度等の気象データが記憶されている。気象データには、気象庁が提供しているアメダス等のデータや気象予報会社8が予測した気象予報データが含まれる。気象予報データは、契約した気象予報会社8からネットワーク10を介して契約サイト1、1a、1bに逐次送信され、気象情報データベース23に記憶される。
【0019】
運転記録データベース25には、契約サイト1に設置された空調設備39の運転記録データが記憶される。運転記録データは、空調設備各部に取付けた計測装置が計測したデータや各機器の運転開始信号または停止信号を時系列に記録したものである。この運転記録データは、定期的にあるいは管理サーバ20の要求にしたがって空調設備管理制御装置30から送信される。
【0020】
システム構造データベース22には、各契約サイト1、1a、1b…の空調設備のシステム構造データが記憶されている。空調設備のシステム構造データとしては、空調設備の各機器の構成および各機器の接続情報がある。
【0021】
運用管理手段41は、空調設備の運用計画データを空調設備制御手段30へネットワーク10を介して送信するのを管理するとともに、ネットワーク10を介して空調設備管理制御装置30から受信した空調設備39の運転記録データを運転記録データベース25に記憶管理し、運転記録データから契約会社11へ請求する料金を計算し、気象予報会社8や電力供給会社やガス供給会社に支払う料金を計算し、入出金状況を管理する。空調設備の運転計画データは、空調設備が備える各機器の運転開始指令、運転停止指令および各機器の制御目標値を含む。
【0022】
空調設備シミュレータ42は、契約サイト1に設置された空調機器をシミュレーションする。空調設備シミュレータ42には、空調設備39において接続された機器の情報から使用されるポンプや冷凍機の負荷率を計算するプログラム、空調設備39が備える冷却コイルやドライコイルにおける交換熱量や冷却コイルおよびドライコイルの出口における水または空気の温度を計算するプログラム、熱交換器の交換熱量や熱交換器の出口における温度を計算するプログラム、冷凍機の冷凍サイクルをシミュレーションするプログラムおよび冷却塔の冷却熱量や冷却塔出口における冷却水の温度を計算するプログラムがソフトウエアとして搭載されている。
【0023】
空調設備シミュレータ42が、例えば外気の温度および湿度、冷却負荷、各機器の制御目標値のデータから、機器情報データベース24に記憶されている機器特性データとシステム構造データベース22に記憶されている契約サイト1の空調設備のシステム構造データを参照し、各機器の部分負荷率および各機器の消費電力、燃料消費量を計算する。さらに、燃料や電力料金データベースに記憶されている電力料金データおよびガス料金データ、石油価格データを参照して電力消費や燃料消費に伴うランニングコストを換算する。
【0024】
冷却負荷から吸収式冷凍機32の燃料消費量やターボ冷凍機33の消費電力を求めるときに、各冷凍機が備える蒸発器や凝縮器の伝熱性能等の冷凍サイクルを計算するのに必要なパラメータ値が分かっていれば、サイクルシミュレータを用いて消費電力を計算する。これらの冷凍サイクル計算に必要なパラメータ値が分からないときは、後述する図15に示すターボ冷凍器33の冷却負荷と消費電力の関係を用いて消費電力を計算する。
【0025】
機器特性修正手段43は、運転記録データベース25に記憶された空調設備の運転記録データを参照し、空調設備の機器特性データを修正したのち、機器情報データベース24に修正データを記憶する。機器が劣化して機器特性が変化したことを記録する。運用方法最適化手段44では、契約サイト1に設置された空調設備を、最もランニングコストが安くなるように運用する運用方法を探索し、運転計画データを作成する。設備設計支援手段45は、空調設備を設計するときあるいは空調設備を交換するときに、イニシャルコストおよびランニングコスト、メインテナンスコスト、廃棄コストを含めたトータルコストが最も安くなる空調設備構成を探索する。
【0026】
サービス提供会社2の計画員は、管理サーバ20を用いて契約サイト1、1a、1bが備える空調設備39の運用計画およびメインテナンス計画やリプレイス計画を作成するとともに、新規に契約した契約サイトの空調設備を設計する。サービス提供会社2の管理サーバ20には、燃料や電力料金のデータベース21と、機器情報データベース24と、システム構成データベース22と、運転記録データベース25と気象情報データベース23が記憶されている。新規契約サイトの空調設備を設計する際には、現在同様の機器を使用しているかあるいは過去に同様の機器を使用した契約サイトがあり、その契約サイトで蓄積したデータを使用でるときは、その蓄積データを用いて空調設備の詳細設計が可能となる。
【0027】
同一機種が使われている他の契約サイトの運転記録データも含めて機器の特性を検討できるので、より正確な運用計画を立案できる。また、メインテナンスが必要となる時には、同一機種であれば同様の運転履歴傾向を示す。そこで、同一機種が複数の契約サイトで使用されているときは、蓄積された過去のメインテナンスが必要な時の運転履歴傾向を用いて、メインテナンス計画を立案する。燃料や電力料金のデータベース21に燃料と電力料金の契約条件が一括記憶されているので、燃料消費が少ない時期や電力消費が少ない時期を選んで燃料や電力を多く消費することにより、低コストで燃料や電力を購入できる。
【0028】
図1に示した空調設備管理制御装置30の詳細を、図2に示す。空調設備管理制御装置30は、ネットワーク10を介して通信を制御する通信手段61と、ディスプレイやキーボードやマウスの入出力手段65と、ハードディスク等の記憶手段62と、マイクロコンピュータを含む演算手段63と、空調設備39との通信を制御する空調設備通信手段64とをハードウエアとして備えている。空調設備を運用する空調設備管理制御手段66はソフトウエアである。
【0029】
記憶手段62には、運転記録データ69およびサービス提供会社2の管理サーバ20から送信された気象予報データ68、運用計画データ67が記憶される。空調設備管理制御装置30の空調設備通信手段64は、空調設備通信ライン38を介して、空調設備39が備える各機器とデータを送信または受信する。
【0030】
空調設備管理制御手段66は、空調設備39を管理および制御する。サービス会社2の管理サーバ20から送信され記憶手段62に記憶された運用計画データ67を参照して空調設備39を制御する。それと共に、計測装置が計測した計測値や各機器の運転値を、運転記録データ68として記憶手段62に記憶する。空調設備管理制御手段66は、管理サーバ20から送信された運用計画データと気象予報データを受信し、管理サーバへ運転記録データを送信する。
【0031】
契約サイト1の管理者は、入出力手段65を操作して、空調設備39の運転状況や計測装置の計測値をチェックするとともに、管理サーバの燃料や電力料金のデータベース21、機器情報データベース24、システム構成データベース22および運転記録データベース25の情報にアクセスする。さらに、管理サーバの運用管理手段41、空調設備シミュレータ42、機器特性修正手段43、運用方法最適化手段44および設備設計支援手段45を使用する。
【0032】
図3に、契約サイト1の空調設備39の一例を示す。空調設備39は、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33を備えている。これらの冷凍機32、33が冷水を冷却し、冷却された冷水が冷却負荷を冷却する。冷水は、冷水槽460に溜められる。
【0033】
この冷水を生産する装置を、図3により説明する。吸収式冷凍機32の冷却水は、冷却水ポンプ340により冷却塔310に導かれ、冷却される。同様に、ターボ冷凍機33の冷却水は、冷却水ポンプ341により冷却塔311に導かれ、冷却される。吸収式冷凍機32に、インバータ430で駆動される冷水一次ポンプ342が冷水槽460から冷水を導く。同様に、インバータ431で駆動される冷水一次ポンプ343が冷水槽460から冷水をターボ冷凍機33へ導く。なお、インバータ430、431を用いて負荷割合を変える代わりに、吸収式冷凍機32側に三方弁860を、ターボ冷凍機側に三方弁861を設けて、これらの三方弁860、861を制御して、各冷凍機の負荷割合を変更していもよい。その詳細は、後述する。
【0034】
吸収式冷凍機32では、冷水出口温度センサー806が検出した値が予め設定された目標温度になるように、吸収式冷凍機の図示しない制御装置が吸収式冷凍機32を制御する。同様にターボ冷凍機33を、冷水出口温度センサー807が検出した温度が、目標温度になるようにターボ冷凍機33の図示しない制御装置が制御する。本実施例の空調設備では、目標温度を7℃に設定している。目標温度を、空調設備管理制御装置30の指令により変えることもできる。
【0035】
吸収式冷凍機32には、冷水入口温度を検出する温度センサー808、冷水出口温度を検出する温度センサー806、冷水流量を検出する流量計830、冷却水入口温度を検出する温度センサー804、冷却水出口温度を検出する温度センサー802、冷却水流量を検出する流量計834が取付けられている。ターボ冷凍機には、冷水入口温度を検出する温度センサー809、冷水出口温度を検出する温度センサー807、冷水流量を検出する流量計831、冷却水入口温度を検出する温度センサー805、冷却水出口温度を検出する温度センサー803、冷却水流量を検出する流量計835が取付けられている。温度センサー803〜809および流量計830、831の出力は、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却熱量を計算するのに用いられる。
【0036】
吸収式冷凍機32の冷却熱量Q32(kW)は、次式により計算される。
Q32=cp×ρ×W830/60×(T808―T806)……(式1)
(式1)において、Q32は吸収式冷凍機32の冷却熱量(kW)、cpは水の定圧比熱(kJ/kg°C)、ρは水の密度(kg/m)、W830は流量計830の計測値(m/min)、T806は温度計806の計測値(°C)、T808は温度計808の計測値(°C)である。
【0037】
冷水及び冷却水を循環させるポンプ340〜343では、流量と電流との間に定まった関係があるので、冷水一次ポンプ342に電流計を接続して電流計が計測した値とこのポンプ342の機器特性データを用いて流量を計算するようにしてもよい。ポンプの電流とポンプの機器特性データを用いて流量を求めるようにすると、電流計の方が流量計より価格が安いので低コスト化できる。しかし、流量計に比べて精度は劣る。ターボ冷凍機33の冷却熱量も、同様の計算方法で計算できる。
【0038】
各冷却塔310、311が冷却する熱量は、温度センサー802〜805および流量計834、835が検出した温度及び流量から計算される。これらのセンサーが計測したデータは機器の特性を分析するのにも用いられ、機器特性修正手段43でも使用される。
【0039】
次に、冷水の二次側である冷却負荷側の構成の一例を説明する。吸収式冷凍機32及びターボ冷凍機33で作られ冷水槽460に溜められた冷水は、冷水二次ポンプ344により冷水ヘッダー450に送られる。その後、一部が外気調和機430が備える冷水コイル424に供給される。冷水ヘッダー450には、圧力センサー840が取付けられている。冷水ヘッダー450には、冷水槽に戻す配管が接続されておりこの配管には自動バルブ862が取付けれている。圧力センサー840が検出した圧力が予め設定した圧力となるように、自動バルブ862を制御する。
【0040】
外気調和機430は矩形ダクト状の空気通路であり、図3の左端部から外気がこのダクトに送風機350により取り込まれる。送風機350で取り込まれた外気は、フィルター420、422で塵埃が除去される。フィルター420とフィルター422の間には予熱コイル421が、フィルター422の下流側には順に加湿器423、送風機350、冷却コイル424、再熱コイル425が配置されている。冷却コイル424の近傍には温度センサー813が配置されている。外気調和機430に取り込まれた外気は、予熱コイル421、加湿器423、冷却コイル424及び再熱コイル425により、目標温度及び目標温度まで温度及び湿度を調整される。温度及び湿度を調整された外気は、クリーンルーム360に導かれる。
【0041】
外気調和機430の冷却コイル424に導かれた冷水は、自動バルブ865を経て冷水槽460に戻される。冷却コイル424の近傍には、温度センサー813が配置されている。この温度センサー813が検出した外気温度が設定温度になるように、自動バルブ865を制御する。なお、冷却コイル424に供給される冷水の温度及び流量を検出するために、温度センサー811及び流量計832が冷水供給配管458に、戻り温度を検出するためにの温度センサー812が戻り配管459に設けられている。
【0042】
外気調和機430に取り込まれる外気を加温するために、図示しないボイラーから配管451を経由して予熱コイル421、加湿器423および再熱コイル425に蒸気が供給される。これらの機器に供給する蒸気量を、図示しないセンサーが検出した外気調和機430に取り込まれた外気の温度及び湿度により制御するために、予熱コイル421の下流側には自動バルブ870が、加湿器423の上流側には自動バルブ871が、再熱コイル425の下流側には自動バルブ872がそれぞれ取付けられている。
【0043】
各機器で熱交換して温度が低下し、蒸気が凝縮して得られた水は、配管452を経由してボイラーに戻される。なお、蒸気供給配管451には流量計835及び温度センサー822が、凝縮水戻し配管452には流量計836及び温度センサー823が取付けられている。
【0044】
冷水ヘッダー450に供給された冷水の一部は、クリーンルーム360内の空気を冷却するのに用いられる。冷水配管458から分岐した冷水配管471には、ドライコイル冷却水用熱交換器455が取付けられている。クリーンルーム360内を流通する外気は、ドライコイル427で冷却水配管472内を循環する冷却水と熱交換する。この冷却水と冷水配管471内を流通する冷水が、ドライコイル冷却水用熱交換器455で熱交換する。
【0045】
ドライコイル冷却水用ポンプ345がドライコイル427内を流通させる冷却水量は、ドライコイル入口側温度センサー814、ドライコイル427の流量計およびドライコイル出口側温度センサー816が検出した値が予め設定した値になるように自動流量調整バルブ866により調整される。ドライコイル冷却水用熱交換器455で温度上昇した冷水は、冷水配管459から冷水槽460に戻される。温度センサー814が検出した温度が予め設定した温度となるように、ドライコイル冷却水用熱交換器455と冷水配管459間に設けた自動流量調整バルブ864を制御する。
【0046】
冷水ヘッダー450に供給された冷水のさらに一部は、配管458から分岐した配管472を経てクリーンルーム360内に設置された生産装置411を冷却するのに利用される。配管472を流通する冷水は、生産装置冷却水用熱交換器456において、生産装置411を冷却する冷却水と熱交換する。冷却水と熱交換して温度上昇した冷水は冷水配管459から冷水槽460に戻される。生産装置冷却水用熱交換器456と冷水配管459の間には自動流量調整バルブ863が設けられており、配管459内を流通する冷水量を調整する。
【0047】
生産装置411を冷却する冷却水は、装置冷却水用ポンプ347により生産装置冷却水槽461から装置冷却水用熱交換器456に供給され、冷水と熱交換した後、冷却水配管473を経て生産装置411に供給される。生産装置411を冷却した冷却水は、冷却水配管474を経て生産装置冷却水槽461に戻される。冷却水配管473には、冷却水の入口温度を検出する温度センサー820と入口圧力を検出する圧力センサー841及び冷却水量を検出する流量計834が取付けられている。冷却水配管474には、冷却水の出口温度を検出する温度センサー821が取付けられている。冷却水配管473から分岐して生産装置冷却水槽411に冷却水を戻す配管が設けられており、この配管に自動バルブ869が取付けられている。圧力センサー841が検出した圧力が、予め設定した圧力になるようにこの自動バルブ869を制御する。
【0048】
クリーンルーム360に取り入れられた外気は、ファンユニット355、355、…によりフィルター426に導かれ、除塵されて生産装置411が配置された仕切り室361に供給され、仕切り室361内でダウンフローを形成する。その後、グレーティングが形成された床面から仕切り室361外に流出し、ドライコイル427で冷却水と熱交換して冷却される。仕切り室361内の温度を計測するために温度センサー801が、湿度を測定するために湿度計851が、仕切り室361内の適宜位置に取り付けられている。
【0049】
冷水配管458に介在させた2個の温度センサー811、812と流量計832の検出値から、外気調和機430が有する冷却コイル424での交換熱量が求められる。ドライコイル427の冷却水配管に介在させた温度計814、816と流量計833の検出値からドライコイル427での交換熱量が求められる。生産装置411の冷却水配管473、474に介在させた温度センサー815、821と流量計834の検出値から、生産装置411の生産装置の冷却熱量が求められる。以上の各熱量を合計すると、クリーンルーム360全体の冷却負荷が求められる。
【0050】
外気調和機430の配管451を流通する蒸気の質量流量を、温度センサー822と流量計835の検出値から求める。次いで、外気調和機430の配管451内を流通する水の質量流量を、温度センサー823と流量計836の検出値から求める。配管451を流通する蒸気の質量流量から、配管452を流通する水の質量流量を減算すれば、外気調和機430が備える加湿器423で使用される蒸気量が求められる。
【0051】
外気調和機430の配管451、452に取付けた温度センサー822、823と流量計836の検出値から、配管451を流通する蒸気の比エンタルピおよび配管452を流通する水の比エンタルピと質量流量が求められる。これらの値を用いると、外気調和機430が備える予熱コイル421と再熱コイル425で交換された熱量の合計が、(式2)で与えられる。
(Q421+Q425)=G452×(h451―h452)………(式2)
(式2)において、Q421は予熱コイル421での交換熱量(kW)であり、Q425は再熱コイル425での交換熱量(kW)である。、G452は配管452での水の質量流量(kg/s)であり、h451は、配管451での蒸気の比エンタルピ(kJ/kg)である。h452は、配管452での水の比エンタルピ(kJ/kg)である。
【0052】
クリーンルーム360には、生産装置411の電源410が備えられており、電力計855により消費電力が計測される。生産装置411等の電力を使用する機器で発生した熱は、クリーンルーム内の空気あるいは装置冷却水の冷却負荷となる。消費電力のほとんどが熱となるので、電力計855が計測した消費電力を、冷却負荷の分析に用いる。外気の温度および湿度を計測するために、百葉箱300内に温度計301と湿度計302が備えられている。
【0053】
吸収式冷凍機32、およびそれに付随する冷却塔310、ターボ冷凍機、及びそれに付随する冷却塔311、空調設備運用システムが備える各ポンプ330〜347、バルブ861〜872、温度センサー800〜821、湿度計850〜851、流量計830〜835、圧力センサー840〜841を、空調設備通信ライン38を用いて空調設備管理制御装置30にまたは上記各機器間を接続している。空調設備通信ライン38を用いて、空調設備の各機器を運転開始し、停止し、制御目標値を変更する。さらに、温度センサー、圧力センサー、流量計等の各センサーの検出値、各機器の運転信号や停止信号が送信される。
【0054】
次に、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33を組み合せて運用する方法について説明する。図4に、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33について、冷却負荷に対する単位冷却熱量あたりのランニングコスト指数の一計算例を示す。これらの値は、機器情報データベース24に記憶されている吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の部分負荷特性のデータ及び燃料や電力料金のデータベース21に記憶されているガス料金データと電力料金データを参照して算出することができる。
【0055】
冷却負荷が100%のところは、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33を最大冷却能力で運転したときの値である。以下、熱量の%表示は、冷凍機の最大冷却能力に対する比率を示す。ターボ冷凍機33では、最大冷却能力点で運転すれば高効率になり、冷却熱量が減少するに従い効率が低下する。これに対し、吸収式冷凍機32は、熱量が減少しても効率の変化はわずかに増加する程度である。また図4では、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷房時の成績係数(COP)の比を1:4.7に、ガスと電力のエネルギー単価の比を1:4.2に設定した。
【0056】
図4において、吸収式冷凍機の特性とターボ冷凍機の特性は、冷却熱量Xのところで交叉する。冷却負荷がX以上ではターボ冷凍機33を、冷却負荷がX以下では吸収式冷凍機32を使用した方がランニングコストが安い。図5に、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33を組み合わせて運用する例を示す。吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の最大冷却能力は、同じ100%づつとする。
【0057】
冷却負荷がX%までは吸収式冷凍機32の方がランニングコストが小なので、吸収式冷凍機32を運転する。冷却負荷がX%以上で100%以下の範囲では、ターボ冷凍機33の方がランニングコストが小なのでターボ冷凍機33を運転する。冷却負荷が100%を越え120%以下では、吸収式冷凍機で20%の冷却負荷を冷却して、残り冷却負荷をターボ冷凍機で冷却する。冷却負荷が120%以上では、ターボ冷凍機で100%の冷却負荷を冷却し、残りの冷却負荷を吸収式冷凍機で冷却する。
【0058】
図6に、ターボ冷凍機1台と吸収式冷凍機1台を組み合わせて運転する場合、ターボ冷凍機2台の場合および吸収式冷凍機2台の場合について、冷却熱量に対する単位冷却熱量あたりのランニングコスト指数の変化の一例を示す。なお、ターボ冷凍機を2台使用する場合および吸収式冷凍機を2台使用する場合は、冷却負荷が100%以下では冷凍機を1台運転し、冷却負荷が100%より大きいときは冷凍機を2台運転する。2台の冷凍機の最大冷却熱量は、同一とする。
【0059】
冷却負荷が約155%以上のところでは、ターボ冷凍機を2台運転すると最もランニングコストが小さい。それ以外の冷却負荷の範囲では、吸収冷凍機とターボ冷凍機を各1台づつ用いて、図5の運用方法に従って運転すれば最もランニングコストが小さくなる。
【0060】
冷凍機の最大冷却能力は、夏の最も冷却負荷が大きい時であっても、多少の余裕があるように設定される。四季を通じた運転時間の中に占める、最も冷却負荷が大きい夏季の負荷帯で冷凍機を運転する時間の割合は小さい。つまり、冷却負荷が200%に近いところでの運転時間は短い。
【0061】
図7に、クリーンルームにおける外気の比エンタルピに対する冷却負荷の変化を示す。ライン970は、クリーンルーム360内で生産装置411やファンユニット355および照明や作業員等から発熱する量の合計量である。クリーンルーム360内で発生した熱は、ドライコイル426を流通する冷却水と生産装置を冷却する冷却水により運び去られる。この量は、ドライコイル426の負荷974と、生産装置の冷却負荷973としてそれぞれ表される。ライン971は、クリーンルーム360の内部で発生した熱量と外気の冷却負荷を合計した量である。ライン971の傾きは、導入外気の質量流量(kg/s)に相当する。点972は、外気調和機430から吸込まれる外気の冷却負荷が無くなる点である。
【0062】
図8に、冷却負荷の分布の一例を示す。図7に示した冷却負荷特性を有する空調設備を仮定している。外気条件は、日本国内の一地域の条件を想定している。冷凍機の最大冷却能力に対する冷却負荷の割合毎に、その負荷で運用される積算時間と、積算熱量が示されている。
【0063】
以上のような条件や特性の下に、空調設備運用システムのコストを低減する方法について以下に説明する。図9に、運用方法最適化手段44を用いてガスや電力の料金を低減する方法を示す。ガス料金と電力料金は、季節的にまたは外的要因で変動する。冷却負荷が同じでも、外気の温度や湿度が変われば、冷凍機に付随する冷却塔310、311の冷却熱量が変化する。その結果、冷却水温度が変化して吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33のランニングコストが変化する。
【0064】
図3に示した空調設備39を、例に取る。運用方法最適化手段44は、時刻を計画開始時刻である0時に設定する(ステップ800)。次に、外気の温度と湿度の予測値を読込む(ステップ801)。外気の温度と湿度の予測値としては、気象予報会社8が予報した値を用いる。なお、運用時刻が気象予報会社8が予測した時刻と異なるときは、気象予報会社から送られるデータを補間して運用時刻の予測値を求める。
【0065】
冷却負荷の予測値を、計算する(ステップ802)。外気の温度と湿度の予測値から外気の比エンタルピの予測値を計算する。比エンタルピが求まったら、図7に示した外気の比エンタルピと冷却負荷の関係から冷却負荷を算出する。図7に示した外気の比エンタルピと冷却負荷の関係を、運転記録データベース25に記憶された運転記録データに基づいて予め後述する方法で作成する。
【0066】
次に、運用方法を設定する(ステップ803)。空調設備が、図5に示した特性を有するものとし、冷却負荷の予測値Xは150%であるとする。このとき、冷凍機1台だけでは冷却能力が不足するから、冷凍機を2台必要とする。X1を吸収式冷凍機32の目標冷却熱量、X2をターボ冷凍機33の目標冷却熱量として、可能な組み合わせは、以下の3通りである。この組み合わせは、データベースに予め記憶しておく。
(1)X2=100、X1=X−X2
(2)X1=100、X2=X−X2
(3)X1=X/2、X2=X/2
運用方法(1)を採用したときのランニングコストを、空調運転シミュレータを用いて計算する(ステップ804)。この計算されたランニングコストをステップ810で再度使用するので、記憶手段に記憶させる。これを、3つの運用方法すべてについて実行する。運用方法(1)〜(3)のすべてを計算したら、計算を終了しステップ807に進む(ステップ805)。まだ計算していないケースが残っているときは、ステップ806へ進み、他の運用方法を計算する。計算された3つのランニングコストの結果を比較し、最も安い運用方法を選択するとともに、その運用方法を出力する(ステップ807)。
【0067】
冷却負荷ごとに得られた冷凍機の運用方法の候補は、次の通りである。
X≦100の場合
(A)X1=X、X2=0
(B)X1=0、X2=X
100<X≦120の場合
(C)X1=20、X2=X−X1
(D)X2=20、X1=X−X2
(E)X1=X/2、X2=X/2
120<X≦200の場合
(F)X2=100、X1=X−X2
(G)X1=100、X2=X−X1
(H)X1=X/2、X2=X/2
時刻が、運用終了時刻になっているかどうかを判断する(ステップ808)。時刻が運用終了時刻でないときは、予め定めた時間だけ時刻を進める(ステップ809)。時間間隔を10分とし、時刻を10分進める。この操作を繰り返し、10分毎に記述された1日分の運用計画を作成する。1日分の運用計画を作成したら、機器の運転開始および停止時のランニングコストを考慮する(ステップ810)。
【0068】
運用方法を定めて冷凍機を運転開始した後、その日の中で運用方法を変えると、機器の運転開始と停止に伴うランニングコストが発生する。そこで、1日の中で運用方法を変化させる場合と運用方法を変えない場合とのランニングコストを比較し、ランニングコストが最も低い運用方法を選択する。例えば、計画日の前日の24時までターボ冷凍機を運転し、計画日の0〜12時まではターボ冷凍機を運転し、12〜15時までは吸収式冷凍機を運転し、15〜24時まではターボ冷凍機を運転すると計画を立てる。このとき以下に示す運用方法(4)〜(6)を比較し、最もランニングコストが低いものを選択する。
(4)0〜12時まではターボ冷凍機を運転し、12〜15時までは吸収式冷凍機を運転し、15〜24時まではターボ冷凍機を運転する。
(5)0〜24時までの間、ずっとターボ冷凍機だけを運転する。
(6)0〜24時までの間、ずっと吸収式冷凍機だけを運転する。
【0069】
図9のステップ804で、ランニングコストの計算結果を記憶したので、ランニングコストの計算を行わなくて済む。前日にターボ冷凍機を運転しているので、吸収式圧縮機に代える運用方法(6)や運用冷凍機を途中で代える運用方法(4)では、機器の運転開始や停止に伴うランニングコストが発生する。この費用を加算する。このステップ810の操作により、短時間で運転が切替わるという不具合を排除できる。
【0070】
運用方法最適化手段44で作成された運用計画は、運用計画データとしてネットワーク10を介して空調設備管理制御装置30へ送られる。運用計画データは、例えばif〜then〜形式のような「条件」と「操作」で構成される。空調設備管理制御装置30は、この運用計画データに基づいて空調設備を運転する。なお、機器の運転開始時には、機器が定常状態になるまでに時間を要する。この過渡状態の時間を考慮に入れて、運用計画データを作成する。吸収式冷凍機では、定常状態に達するまで30分弱必要であるから、12時に吸収式冷凍機を定常状態にするには、11時30分までに吸収式冷凍機の運転を開始する運用計画データを作成する。
【0071】
「条件」となるものは、時刻であってもよいし外気の温度等の計測値や冷却負荷等の検出値から求められる物理量であってもよく、それらの組み合せであってもよい。「条件」として、運用を変更する時刻の外気の温度等の計測値や冷却負荷の検出値から計算される物理量と、時刻範囲との組み合せとすると、気象予報から得られた気温や湿度の予測値に対して実際の気温や湿度が多少時間的に前後しても、運用計画データを変更する必要が無いという利点を有する。例えば、「10時に吸収式冷凍機32の運転を開始し、その時の冷却負荷は95%である」との計画がなされたときには、「9〜11時の間に冷却負荷が95%以上になったら、吸収式冷凍機の運転を開始する」との運用計画をデータを作成する。これにより、外気の温度の上昇が多少早まり、9時30分に冷却負荷が95%に達しても対応可能になる。
【0072】
実際の気温や湿度が、気象予報会社8が予想した気象データから得られる許容範囲を越えてしまった場合や、気象予報会社8が気象予報を変更した場合には、運用計画を見直す。実際の気温や湿度が、予想から外れて冷凍機の冷却能力が不足するときは、未稼動の冷凍機を運転させる。この設定を、空調設備管理制御装置30の空調設備制御手段66に予め記憶する。この設定が実行されたときには、運用計画を見直す。
【0073】
図10および図11に、空調設備管理制御装置30の管理モニターに表示した運用計画の一例を示す。サービス提供会社2の計画員は管理サーバ20の入出力手段51を、契約サイト1にいる管理者は空調設備管理制装置30の入出力手段65を使用して、運用計画及び冷却負荷の予測値と計測値を確認する。冷却負荷の予測値、冷却負荷の計測値、現在の時刻およびランニングコストの予測値が表示されている。図10では、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却熱量の予測値も表示されている。図11では、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却能力の最大値も表示されている。
【0074】
図中の現在の日時は、2001年7月1日の22時30分であり、図11の画面からは、7月2日の9時10分頃に冷却負荷の予測値が100%になり、ターボ冷凍機だけでは冷却能力が不足することが分かる。吸収式冷凍機32が運転開始されてから定常状態に達するまでに30分弱の時間を必要とすることから、8時40分に冷却能力を補うために吸収式冷凍機32を立ち上げればよい。8時40分には冷却負荷が94%になるので、冷却負荷が94%ったら吸収式冷凍機32の運転を開始するように予定する。冷却負荷が30分間連続して100%以下になったら、吸収式冷凍機32を停止させる。冷却負荷が30分間連続して100%以下という条件は、短時間に運転開始や停止が繰り返されるのを防止するためである。
【0075】
図10の画面からは、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却負荷の分配状態が分かる。吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却負荷は、各冷凍機の冷水配管に設けられた温度センサー808、809が検出した冷水入口温度が設定した目標温度7℃になるように三方弁860、861を制御していたものを、各冷凍機の冷却負荷に応じた入口温度になるように三方弁860、861を制御することにより、分配される。吸収式冷凍機32の冷水入口温度の目標値は、(式3)から求められる。
Tt808=T806+Qt32/(cp×ρ×W830)………(式3)
(式3)において、Qt32は吸収式冷凍機32の目標冷却熱量(kW)、cpは水の定圧比熱(kJ/kg℃)、ρは水の密度(kg/m)、W830は、流量計830の計測値(m/min)、T806は温度計806の計測値(℃)、Tt808は吸収式冷凍機32の冷水入口温度の目標値(℃)である。ターボ冷凍機33についても、同様に計算する。
【0076】
上記実施例では三方弁860、861を用いて、ターボ冷凍機33と吸収式冷凍機32の冷却負荷を分配しているが、冷水一次ポンプ342、343をインバータ430、431駆動のポンプとしても冷却負荷を分配できる。この方法について、以下に説明する。インバータ430、431により、冷水一次ポンプ342、343の冷水流量を変化させる。吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却熱量比は、冷水一次ポンプ342と冷水一次ポンプ343の冷水流量比にしたっがて変化する。例えば、吸収式冷凍機32とターボ冷凍機33の冷却熱量比を2:10にするときは、冷水一次ポンプ342と冷水一次ポンプ343の冷水流量比が2:10になるようにインバータ430、431の周波数を変える。インバータ430、431を用いると、適正流量を適正動力で実現できるのでランニングコストを低減できる。
【0077】
図12及び図13に、設備設計支援手段45を用いた空調設計の最適化について示す。気象データベースに記憶されている年間の気温と湿度の変動データと、図7に示した外気の比エンタルピに対する冷却負荷の関係図を用いて、年間の冷却負荷パターンをステップ901で生成する。設計段階では、外気の比エンタルピと冷却負荷の関係を次のように作成する。
【0078】
ドライコイル冷却水の冷却負荷973と生産装置冷却水の冷却負荷974は、クリーンルーム360内の生産装置411からの発熱、ファンユニット355の発熱および照明等の発熱である。生産装置411から発生される熱量の中で生産装置冷却水が冷却した熱量を推算し、生産装置冷却水の冷却負荷974とする。クリーンルーム内の生産装置411の発熱量、ファンユニット355の発熱量および照明等の発熱量を推算し、それらを合計した量から生産装置冷却水の冷却負荷974を減算して、ドライコイル冷却水の冷却負荷973とする。
【0079】
図7において、導入外気の冷却負荷975の傾きは、導入外気の質量流量(kg/s)に相当する。この導入外気の冷却負荷の線971が、ドライコイル冷却水の冷却負荷974と装置冷却水の冷却負荷973との和の線970と交わる点972の比エンタルピを、外気調和機430の冷却コイル424が冷却する空気の比エンタルピに設定する。
【0080】
、ステップ902において、空調設備39が有する個々の機器の接続関係を定める。設計者は、コンピュータにインストールされたエディターを用いて、ポンプや冷凍機、温度センサー等の各機器についての種類情報と、ポンプから吐出された冷水が冷凍機に導かれるという物理接続情報と、温度センサーの検出値を制御目標値である設定温度に制御するという制御情報とを入力する。
【0081】
ステップ903において、各機器の型式や台数を決定する。機器情報データベース24に登録されている機器構成データセットを参照して、1個の空調設備を構成する。図14に、機器構成データセットの一例を示す。機器構成データセットには、各機器の型式と台数のデータが含まれる。機器情報データベース24に登録されている機器の中から空調設備に使用する機器を選択し、機器構成データセットの項目に入力する。使用する機器が機器情報データベース24に登録されていないときは、新たに機器情報データベース24にこの機器を登録する。
【0082】
機器情報データベース24には機器特性データの他に価格データも記憶されているので、ステップ904ではこの価格データを用いて各空調設備のイニシャルコストを算出する。ステップ901で作成した年間の冷却負荷パターンに基づいて、ステップ905では各冷却負荷に対する最適運用方法を決定する。この方法で空調設備を1年間稼動したときのランニングコストを算出する。最適運用方法の例としては、図9で示した運用計画の最適化アルゴリズムがある。
【0083】
ステップ906において、保守契約費用やメインテナンス費用、保険費用、税金、廃棄する時にかかる費用等のその他のコストを算出する。ステップ907において、契約等で定めた年数だけ空調設備を稼動したときのランニングコストと、イニシャルコストと、その他のコストとの合計を算出する。ステップ908において、上記各コストの合計であるトータルコストを安い順番から順番付ける。
【0084】
ステップ909において、機器構成データセットを変更するかしないかを判断する。機器構成データセットを変更するときは、ステップ903に戻る。機器構成データセットを変更しないときは、ステップ910に進む。ステップ910におおいて、空調設備の接続関係(フロー)を変更するか否かを判断する。空調機器の接続関係を変更するときはステップ902に戻り、変更しないときはステップ911に進む。ステップ911においては、トータルコストが安い順に候補に挙げた空調設備を表示する。本実施例によれば、空調設備のフローや機器構成データセットを変更して、トータルコストの計算を繰り返しているので、トータルコストが安い空調設備を容易に構築できる。
【0085】
冷却水入口温度が28℃のときのターボ冷凍機33の冷却熱量に対する消費電力の変化の一例を図14に示す。ライン130は、ターボ冷凍機33を製造した時に測定した消費電力特性ラインである。ターボ冷凍機33を運転しつづけた結果、冷却水の汚れ等により蒸発機の伝熱管が汚れ、ターボ冷凍機33に経時変化が生じる。その結果、消費電力の運転記録データ131は、初期の特性ライン130から上方にずれる。そこで、運転記録データを補間または近似して新たな消費電力特性ライン132を得る。この消費電力特性ライン132が初期状態から大幅にずれているときは、メインテナンスをするかどうか検討する。機器特性修正手段43は、この変更を実行する。同様に、吸収式冷凍機32や他の機器について予め記憶されている機器の特性データが、経時変化等により変化したことが運転記録データから判明したときには、機器特性修正手段43は、記憶されている特性データを修正する。
【0086】
運転記録データをプロットして得られた外気の比エンタルピに対する冷却コイル424の冷却負荷の変化の一例を、図15に示す。外気の比エンタルピを、百様箱300の温度計301と湿度計302の計測値から求め、導入外気の冷却負荷を温度センサー811、812および流量計832の検出値に基づいて求めている。冷却コイルで冷却される導入外気の冷却負荷は、外気の比エンタルピーと線形関係161にあることが分かる。この関係161は、運転記録データ160を最小2乗近似して得られる。この近似式は、図9に示した運用計画最適化アルゴリズムのステップ802において、冷却負荷の予測値を求めるのに使用される。また、後述するリプレイス検討時にも使用される。
【0087】
図7に示したドライコイル冷却水の冷却負荷974や装置冷却水の冷却負荷975は、生産量や生産設備が変化しないときは、ほぼ一定である。そこで、運転記録データから各生産体制における平均値を求めておく。図3に示した空調設備の例では、ドライコイル冷却水の冷却負荷974を、温度センサー815、816および流量計833の検出値から求める。同様に、生産装置冷却水の冷却負荷975を、温度センサー820、821、流量計834の検出値から求める。なお、図9に示した運用計画最適化アルゴリズムを用いて、ステップ802において冷却負荷の予測値を求める際に、前日と略同じ生産状況であるとみなされるときには、ドライコイル冷却水の冷却負荷974と生産装置冷却水の冷却負荷975に前日の値を用いてもよい。
【0088】
効率の良い機器が開発されたり、空調設備を設計した時の冷却負荷から大幅に変化したときには、設備をリプレイスすることを、図13に示したフローに従って検討する。ここでは、リプレイスを検討することが設備を設計することと異なる点だけを説明する。
【0089】
導入外気の冷却負荷975を、機器特性修正手段43で作成した図14に一例を示す外気の比エンタルピーに対する導入外気の冷却負荷の図から求める。ドライコイル冷却水の冷却負荷974と装置冷却水の冷却負荷973を、過去の運転記録データから求める。1年間の外気の気温と湿度の変化を、設備設計と同様に過去の外気の温度と湿度のデータから求める。これらの各値を用いて、ステップ901において、年間冷却負荷パターンを作成する。
【0090】
現在ある設備に設定された年数分のトータルコストを算出する。その際、イニシャルコストを、0とみなす。図13のステップ905〜911については、設備設計をするときと同様に実行する。ステップ902に戻り、変更点があるときは、ステップ902で空調設備のフローを変更し、ステップ903で各要素機器の形式や台数を変更する。
【0091】
リプレイスを仮定したときは、イニシャルコストをリプレイスに要する費用とする。ステップ904で、リプレイスに要する費用を算出する。ステップ905〜911については設備設計の場合と同様に実行する。リプレイスした場合のトータルコストが、現在ある設備のトータルコストより安くなったら、ステップ907で先に設定した年数よりも短い期間でリプレイス費用を回収できるので、リプレイスする。
【0092】
図16及び図17に、契約開始時の手続きを示す。空調設備39と空調設備管理制御装置30をサービス提供会社2が所有している。サービス提供会社2は、契約会社11へ冷水を供給し、冷水の供給量に応じて契約会社11から代金を受け取る。これにより、契約会社11は初期投資しないで空調設備を省エネ、省コスト化できる。図16において、サービス提供会社2に契約会社11から注文601がきたら、契約サイト1の冷却負荷を調査602し、冷却負荷データを取得603する。このとき、既設の空調設備のランニングコストを調査し、この設備の単位熱量当たりのランニングコストを算出する。サービス提供会社2は、概略の空調設備を設計604し、製造会社3に構成機器の機器特性等の情報提供と見積りを依頼605し、それらの情報を受領606する。金融会社7と機器を購入する資金の融資を交渉607する。サービス提供会社2は、さらに、電力供給会社5やガス供給会社4と気象予報会社8に、電力の供給条件と料金、ガスの供給条件と料金、気象予報の提供条件と料金についての契約条件を交渉608する。
【0093】
サービス提供会社2は、設備設計支援手段45を使用して設備を詳細にな設計し、契約条件を作成609する。サービス提供会社2は、契約会社11と契約条件を交渉610する。契約条件が合意できないときは、再検討するために605に戻る。契約条件が合意できるときは、契約611、612する。
【0094】
契約会社11に既設の空調設備があって、その空調設備の一部を使用するときは、使用する機器についてはサービス提供会社2が契約会社11から買取るか、または賃貸契約612する。サービス提供会社2は、製造会社3に空調設備を発注613し、契約サイト1に空調設備39と空調設備管理制御装置30とを設置614する。さらにサービス提供会社2は、金融会社7と空調設備39と空調設備管理制御装置30の代金について融資契約615を結び、金融会社7から融資616を受ける。
【0095】
サービス提供会社2は、製造会社3に空調設備39と空調設備管理制御装置30の代金を支払617う。契約会社11から既設の空調設備を買取った場合は、契約会社11にその代金を支払う。サービス提供会社2は、電力供給会社5やガス供給会社4、気象予報会社8と、電力供給契約やガス供給契約、気象予報提供契約618を結ぶ。
【0096】
図17に、通常の運用時の手続きを示す。サービス提供会社2は、契約サイト1に設置されている空調設備管理制御装置30から、ネットワーク10を介して空調設備39の運転記録データを受信する。サービス提供会社2は、ネットワーク10を介して気象予報会社8から気象予報データを受信する。そして、運用方法最適化手段44を用いて最もランニングコストの低い運用方法を求める。得られた運用方法に従い、運用計画データを作成632する。
【0097】
サービス提供会社2は、作成した運用計画データと気象予報会社から受信した気象予報データの時系列データとを、契約サイト1の空調設備管理制御装置30に送信する。また、契約会社11に、現在までの冷却熱量の総量、加熱熱量の総量、蒸気の使用量、現在までの利用料金、冷却熱量、加熱熱量および蒸気の質量流量の時間変化等の稼動状況を通知634する。
【0098】
利用料金は、月額一定の基本料金に、冷却または加熱熱量の積算使用量と蒸気の積算使用量に単価を乗じて得られる従量料金を加えた料金である。冷却熱量は、外気調和機430に導入された空気を冷却コイル424で冷却する熱量(除湿時の潜熱も含む)と、クリーンルーム360内の空気をドライコイル426で冷却した熱量と、装置冷却水で生産装置411を冷却した熱量の和である。加熱熱量は、外気調和機430に導入された空気を予熱コイル421および再熱コイル425内を流通する蒸気で加熱した熱量である。蒸気使用量は、加湿器423で使用した蒸気量である。
【0099】
年間の冷却負荷が変動が少ない契約サイトに対しては基本料金を安く設定し、年間の冷却負荷の変動が大きく年間平均の冷却負荷とピーク時の冷却負荷の差が大きい契約サイトについては、基本料金を高く設定する。あるいは、ピーク時の冷却負荷が大きくなるほど基本料金を高く設定する。加熱熱量と蒸気使用量の基本料金も同様である。
【0100】
料金支払日かどうかを、ステップ635で判断する。料金支払日でないときは、ステップ630に戻る。料金支払日になっているときは、ステップ636で契約会社11へ料金を請求する。そして、サービス提供会社2は、ステップ637において契約会社11から料金を受け取る。契約会社11へ請求するこの料金は、利用料金から土地の賃貸料金等、契約会社11へ支払う料金を差し引いた料金である。
【0101】
サービス提供会社2は、ステップ638において気象予報会社8へ気象予報提供代金を支払う。そしてステップ639において電力供給会社に電力料金を、ステップ640においてガス供給会社4へガス料金を支払い、ステップ641において金融会社7に借入金うを返済する。
【0102】
契約サイト1が空調設備39を保有している場合について、以下に説明する。この場合サービス提供会社2は、契約サイト1が所有する空調設備39の効率を改善してランニングコストを削減し、この削減したコスト分を契約会社11とサービス提供会社2が配分する。サービス提供会社2が運用する前の単位熱量当たりのランニングコスト(円/MJ)を、次式により計算する。
A1=(B1+C1)/D1……………(式4)
(式4)において、A1はサービス提供会社2が運用する以前の単位熱量当たりのランニングコスト(円/MJ)、B1はサービス提供会社2が運用する前の1年間のガス料金(円/年)、C1はサービス提供会社2が運用する前の1年間の電力料金(円/年)、D1はサービス提供会社2が運用する以前の1年間における冷却熱量の総量(MJ/年)である。この冷却熱量D1(MJ/年)は、サービス提供会社2が空調設備を運用する前に計測器を取り付け、測定した値である。これにより、サービス提供会社2の運用開始前ランニングコストA1を精度良く求めることができる。冷却熱量を測定する代わりに、契約会社11の保有するデータから推算して求めてもよい。サービス契約会社2は、他の契約サイトの各種データを保有しているから、設備構成が類似する他の契約サイトのデータを用いて、単位熱量当たりのランニングコストを推定できる。
【0103】
(式5)を用いて、ランニングコストの削減金額を計算する。
M2=D2×A1−(B2+C2+E2)……………(式5)
ここで、M2は1ヶ月間のランニングコストの削減金額(円/月)、B2は1ヶ月間のガス料金(円/月)、C2は1ヶ月間の電力料金(円/月)、E2は1ヶ月間の原価償却や金利を含むその他の費用(円/月)、D2は1ヶ月間の冷却熱量の総量(MJ/年)である。
【0104】
サービス提供会社が運用した結果得られたランニングコストの削減金額M2(円/月)を、契約で決めた割合で契約会社11とサービス提供会社2が配分する。加熱熱量の総量や蒸気の使用量についても、同様に計算する。稼動状況が悪いと、1ヶ月間のランニングコストの削減金額M2(円/月)がマイナスになる。そこで、このリスク負担を契約会社1とサービス提供会社2とあらかじめ定めておく。
【0105】
図18に、本発明の他の実施例を示す。本実施例が図3に示した実施例と異なるのは、生産装置411の冷却水及びクリーンルーム360内に配置したドライコイル427の冷却水を、冷却塔312、313を循環する冷却水と熱交換させていることである。つまり、ドライコイル427を流通した冷却水は、熱交換器455で冷却塔312を循環する冷却水と熱交換して冷却される。なお、冷却塔312を循環する冷却水の配管の途中には、三方弁867が設けられており三方弁867の一方は熱交換器455のバイパス管に接続されている。冷却塔312の冷却水循環配管には、ポンプ346と冷却水出口温度を検出する温度センサー817が設けられている。
【0106】
生産装置411を冷却し生産装置冷却水槽461に溜まった冷却水は、ポンプ348により冷却塔313に導かれる。冷却塔313を出た温度を検出する温度センサー818、この温度センサーの下流に位置し、冷却塔313をバイパスするバイパス管に接続された三方弁868、及び三方弁868の下流に位置し冷却水の温度を検出する温度センサー819が、冷却塔313を循環する冷却水配管に設けられている。温度センサー815、819が検出した温度が設定温度になるように、三方弁867、868を制御する。冷却塔312、313出口の冷却水の温度が低くなりすぎるのを防止するために、温度センサー817、818の検出値に応じて、冷却塔312、313が有するファンをON/OFF制御あるいは回転数制御する。
【0107】
図19に、冷却塔312、313で検出した外気の湿球温度と冷却熱量の関係を示す。この外気の温度と湿度の変化に基づいて、冷却塔312、313の運用計画を作成するとともに、契約サイトにおける年間の温度と湿度の変化に基づいてトータルコストが安くなるように空調設備を設計する。
【0108】
図20に、外気の湿球温度と冷却塔312、313の単位熱量あたりのランニングコストの関係を示す。ランニングコストには、冷却塔312の消費電力と循環ポンプの消費電力も含む。図5に示した吸収式冷凍機32とターボ冷凍機の単位熱量当たりのランニングコストと比較すると、外気の湿球温度によっては冷却塔312、313の単位熱量当たりのランニングコストの方が安い場合がある。その場合には、冷却塔312、313を運転して、ランニングコストを抑える。
【0109】
冷却塔312、313の運用方法を選択するため、各々の冷却塔312、313を運転または停止したときの組み合せを作成する。図9に示した運用フローにしたがい、最適な運用計画を作成する。具体的には、冷凍機の冷却負荷Xが100%以下となったときについて、その例を示す。
X≦100の場合
(11)X1=X、X2=0、冷却塔312と冷却塔313を運転する。
(12)X1=0、X2=X、冷却塔31と冷却塔313を運転する。
(13)X1=X、X2=0、冷却塔312を運転し冷却塔313を停止する。
(14)X1=0、X2=X、冷却塔312を運転し冷却塔313を停止する。
(15)X1=X、X2=0、冷却塔312を停止し冷却塔313を運転する。
(16)X1=0、X2=X、冷却塔312を停止し冷却塔313を運転する。
(17)X1=X、X2=0、冷却塔312と冷却塔313を停止する。
(18)X1=0、X2=X、冷却塔312と冷却塔313を停止する。
【0110】
冷却塔312、313の運転は、外気の湿球温度で決定される。冷却塔312、313を運転可能かどうかを、機器特性データから決定する。冷却塔312、313を運転できるときは、冷却塔312、313が冷却可能な冷却熱量を求める。全体の冷却負荷から冷却塔312、313で冷却する冷却熱量を引いた値を、冷凍機の冷却負荷Xとして、吸収式冷凍機340、341の目標冷却熱量を設定する。
【0111】
図21に、冷却塔出口温度が14℃の時の露点温度と冷却塔の冷却熱量の関係を示す。ライン140は、製造時の特性ラインである。ライン141は、運転記録データを結んだ線である。運転記録データが、初期の特性ライン140から所定量だけずれたときには、運転記録データから求めたライン141に特性ラインを修正する。
【0112】
従量料金の他の計算方法を、図22を用いて説明する。図22は、冷水温度と冷水の重量当たりの単価を示す図である。冷水の温度が低いほど、冷水の単価を高く設定する。その理由は、低い温度の冷水ほど大きなエネルギーを要するからである。冷水コイル424、ドライコイル426および生産装置411の冷却負荷について、従量料金を次式により求める。
MM=(MM1−MM2)×WW/60×TI×ρ……………(式6)
(式6)において、MMは冷水の従量料金(円)、MM1は供給した冷水の温度に対応した単価(円/kg)、MM2は戻り冷水の温度に対応した単価(円/kg)、WWは流量(m/min)、TIは時間(s)、ρは水の密度(kg/m)である。
【0113】
図19に示した実施例の変形例として、吸収式冷凍機340とターボ冷凍機341の台数を、それぞれ増やした場合を例にとる。吸収式冷凍機340とターボ冷凍機341の台数が増加しているので、それに応じて冷水1次ポンプ342、343、冷却水ポンプ340、341、冷却塔310、311も増加している。単純に組み合わせると組み合わせ数は増加するが、空調設備が有する特徴を考慮して、場合の数を減少できる。
【0114】
例えば、冷凍機の冷却負荷が280%のときに、冷凍機の運転台数を4台以上にすれば、運転される冷水一次ポンプ342、343、冷却水ポンプ340、341および冷却塔310、311の電力が増加するが、冷凍機を3台だけ運転させればランニングコストを低下できる。そこで、冷凍機3台運転の前提の下に、冷凍機の運転組み合せを設定する。これにより、組み合わせ数を低減できる。
【0115】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、複数の冷凍機を備えた空調設備運用システムにおいて、各冷凍機の部分負荷特性と燃料や電力の料金を考慮して空調設備を運用するようにしたので、負荷に対するランニングコストを低減した運用が可能になる。また、イニシャルコストとランニングコストを含めたトータルコストを低減した空調設備運用システムを実現できる。さらに、低コストの冷水を供給可能な運営システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空調設備運用システムの一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示した空調設備運用システムに用いられる空調設備管理制御装置のブロック図である。
【図3】図1に示した空調設備運用システムに用いられる空調設備のシステムフロー図である。
【図4】冷凍機のランニングコストを説明する図である。
【図5】冷凍機の運用パターンを説明する図である。
【図6】冷凍機のランニングコストを説明する図である。
【図7】クリーンルームの冷却負荷を説明する図である。
【図8】空調設備の冷却負荷を説明する図である。
【図9】空調設備を運用するフローチャートである。
【図10】冷却負荷の変化を説明する図である。
【図11】冷却負荷の変化の他の説明図である。
【図12】空調設計を最適化するフローチャートである。
【図13】機器構成データセットの一例を示す図である。
【図14】空調設備における消費電力を説明する図である。
【図15】負荷変動を説明する図である。
【図16】各事業者間の契約関係を説明する図である。
【図17】各事業者間の契約関係を説明する図である。
【図18】空調設備のさらに他の実施例のシステムフロー図である。
【図19】冷却塔の動作を説明する図である。
【図20】空調設備のランニングコストを説明する図である。
【図21】冷却塔の動作を説明する図である。
【図22】冷却費用を説明する図である。
【符号の説明】
1…契約サイト、2…サービス提供会社、4…ガス供給会社、5…電力供給会社、6…石油販売会社、8…気象予報、10…ネットワーク、11…契約会社、20…管理サーバ、21…電力料金データベース、24…機器情報データベース、22…システム構成データベース、25…運転記録データベース、23…気象情報データベース、30…空調設備管理制御装置、39…空調設備、38…空調設備通信ライン、41…運用管理手段、42…空調設備シミュレータ、43…機器特性修正手段、44…運用方法最適化手段、45…設計設備支援手段。

Claims (8)

  1. 空調設備を運用する空調設備運用システムにおいて、前記空調設備を制御する空調設備管理制御装置と、この空調設備管理制御装置とネットワークを介して接続する管理サーバとを有し、この管理サーバは、外気の温度と湿度を含む時系列の予測データを格納する気象情報データベースと、前記空調設備を構成する空調機器の機器特性データが記憶されている機器情報データベースと、前記空調機器を駆動するのに必要な燃料や電力の料金データベースと、前記外気の温度と湿度の予測データと前記空調機器の機器特性データとから求めた冷却負荷を用いて前記空調機器のランニングコストをシミュレーションする空調設備シミュレータと、を有し、
    前記空調設備シュミレータは、前記空調設備に設けられたポンプや冷凍機の負荷率の計算、前記空調設備に設けられた冷却塔の冷却熱量と冷却水の出口温度の計算、前記空調設備に設けられた熱交換器の熱交換量と熱交換器の出口温度の計算、前記冷凍機の冷凍サイクルのシミュレーション、及び前記冷凍機の冷却負荷と消費電力の特性曲線を基に前記冷凍機の燃料消費量と消費電力の計算、を行なうプログラムを備え、少なくとも外気の温度と湿度の予測データと導入外気の風量を基に計算した導入外気の冷却負荷と、内部発熱による冷却負荷とを加算して冷却負荷を求め、この冷却負荷のときの前記空調設備の各機器の負荷率を計算し、この各機器の負荷率から各機器の消費電力と燃料消費量を計算し、この消費電力と燃料消費量を前記料金データベースに参照して前記空調設備のランニングコストを計算し、
    前記管理サーバは、前記冷凍機の運転又は停止状態あるいは前記冷凍機の部分負荷率が異なる複数の運用方法の候補を有し、前記空調設備シミュレータが計算したランニングコストが最も小さい運用方法の候補を前記空調機器の運転のための運用方法として決定し、この決定した運用方法に基づき運用計画データを作成し、この作成した運用計画データを前記空調設備管理制御装置へ送信し、前記空調設備管理装置は、前記運用計画データにしたがって前記空調機器を運転する空調設備運用システム。
  2. 前記空調設備シミュレータは、空調機器の運用方法毎のランニングコストを演算し、演算されたランニングコストの中で最もランニングコストの低い運用方法から運用計画データを作成する請求項1に記載の空調設備運用システム。
  3. 前記空調設備は吸収式冷凍機とターボ冷凍機を備えており、前記空調設備シミュレータはこの吸収式冷凍機とターボ冷凍機の設定冷却熱量に応じてこれら冷凍機の全負荷または部分負荷を選択しそのときのランニングコストを演算する請求項2に記載の空調設備運用システム。
  4. 前記空調設備は冷却塔を備えており、前記空調設備シミュレータは冷却塔の運転と停止とに応じてランニングコストを演算する請求項2に記載の空調設備運用システム。
  5. 前記管理サーバは気象予報会社から購入した外気の温度と湿度の予測データから冷却負荷を予測し、前記空調設備シミュレータは予測した冷却負荷から空調設備の運用方法をウエブを介して前記空調設備管理制御装置に設定する請求項1に記載の空調設備運用システム。
  6. 外気の温度および湿度を検出する手段と、空調設備が備える冷却負荷の冷却負荷を検出する手段とを備え、これら検出手段が検出した外気の温度および湿度と冷却負荷から、外気の温度および湿度に対する冷却負荷の関係式を導き、この関係式を用いて冷却負荷を予測する請求項1に記載の空調設備運用システム。
  7. 複数の空調機器からなる空調設備の設計を支援する空調設備設計支援システムであって、外気の温度と湿度を含む時系列の予測データを格納する気象情報データベースと、前記空調設備を構成する空調機器の機器特性データが記憶されている機器情報データベースと、前記空調機器を駆動するのに必要な燃料や電力の料金データベースと、前記外気の温度と湿度の予測データと前記空調機器の機器特性データとから求めた冷却負荷を用いて前記空調機器のランニングコストをシミュレーションする空調設備シミュレータと、を有し、
    (A)少なくとも、前記外気の温度と湿度の予測データと導入外気の風量を基に計算した導入外気の冷却負荷と、内部発熱による冷却負荷とを加算して冷却負荷を求める計算を一年分行い、前記空調設備の年間の冷却負荷変動パターンを生成するステップと、
    (B)前記多数の空調機器の機器特性および価格が記憶された機器情報データベースを参照してイニシャルコストを計算するステップと、
    (C)年間の冷却負荷変動パターンから、前記空調設備シミュレータを用いて機器特性及び価格が記憶されたデータベースと燃料と電力料金が記憶されたデータベースとを参照して、年間のランニングコストを計算するステップと、
    (D)機器の税金と金利とを含むコストを計算するステップと、
    (E)イニシャルコストと設定された年数のランニングコストとを含む総コストを演算するステップと、を有し、
    空調設備の空調機器の構成を変化させて、前記(B)〜(E)のステップを繰り返し、総コストが最も安くなるように空調設備の各空調機器を設定する空調設備設計支援システム。
  8. 過去の外気の気温と湿度の気象データが記憶されている前記気象情報データベースのデータを用いて年間冷却負荷パターンを生成する請求項7に記載の空調設備設計支援システム。
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