JP2002269470A - 分散型電源事業の需要家情報開示・契約方法 - Google Patents

分散型電源事業の需要家情報開示・契約方法

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JP2002269470A
JP2002269470A JP2001065975A JP2001065975A JP2002269470A JP 2002269470 A JP2002269470 A JP 2002269470A JP 2001065975 A JP2001065975 A JP 2001065975A JP 2001065975 A JP2001065975 A JP 2001065975A JP 2002269470 A JP2002269470 A JP 2002269470A
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    • G06Q50/00Systems or methods specially adapted for specific business sectors, e.g. utilities or tourism
    • G06Q50/06Electricity, gas or water supply

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散型電源供給事業者と電力需要家との間の
電力使用契約に関して双方に対する合理的な情報開示と
契約方法を提供することにある。 【解決手段】 需要家と事業者の情報機器を通信回線に
よって接続し、事業者と需要家との間で電力供給契約を
締結するに際し、事業者は契約対象期間(開始)情報と
対象期間毎の課金単価情報を提示し、需要家はこれらの
情報に基づいて所望の期間におけるカスタマイズドパタ
ーン(負荷パターン)を設定し、事業者は負荷パターン
に対する課金情報を提示し、需要家は当該期間の電力供
給契約を決定する。この際、需要家は今回と過去の負荷
パターン及び実績を照合し、今回値を再設定し、事業者
は変更設定した負荷パターンへの課金情報を提示する。
また、需要家は今回の負荷パターンについて時間帯(期
間帯)の課金単価差の大きい部分の修正パターンを設定
し、事業者は修正パターンに基づく課金情報を提示し、
電力会社との偏差金額情報を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散型電源事業の
需要家情報開示・契約方法に係り、特に、分散型電源を
用いて電力の需要家に電気を供給しようとする事業者が
既存の電力会社の送電線・配電線を用いて事業をなす場
合であって、電力需要顧客に対するサービスを行うに当
って、課金情報の提供と、新規契約や契約更新の時点の
情報開示とその契約方法に関する。
【0002】
【従来の技術】国内の近年の送電・配電系統の負荷需要
家への情報開示方法においては、その一側面として、供
給者側の都合によって課金情報を制御することが常識と
なっている。つまり、日本国内の各地域の電力会社が地
域における公共性の強い、また、独占的な管理を前提と
する一企業としての最適化、一企業としてなし得る独自
の安定的電力供給を目指してその有する送電ネットワー
クのみで基本的にクローズする手法であることから、そ
の管区にある電力の需要家は、自家発電設備を持たない
限り、必ず当該地域の電力会社からの電力供給を受けね
ばならない既定の制約があり、この条件を前提に、電力
会社は課金制度を自らの事務処理の都合を優先させた方
式を需要家に強いることが可能な状況にあったと云え
る。この方式は、特に国内の基幹的公営的産業には共通
的な特徴であり、国民生活に直接関わるユーテリテイー
の提供システムとしては、高信頼性の維持、安定性の確
保の観点が非常に重要であるので、法制面からも十分妥
当なものでもあった。最近の規制緩和の世界的動向に沿
って国内の電力会社の料金体系も多少柔軟性を帯びて来
ており、例えば、(株)東京電力のインターネットにより
開示されている情報(平成12年8月19日現在)で
は、そのホームページにおいて契約電力として、以下の
如く表現されている。 「(イ) 契約負荷設備のうち、最大の入力のものから
最初の2台の入力につき100パーセント、次の2台の
入力につき95パーセント、上記以外のものの入力につ
き90パーセント」 「(ロ) (イ)によって得た値の合計のうち、最初の
6キロワットにつき100パーセント、次の14キロワ
ットにつき90パーセント、次の30キロワットにつき
80パーセント、50キロワットを超える部分につき7
0パーセント」 つまり、契約電力は、上記の(イ)の係数を乗じて得た
値の合計に(ロ)の係数を乗じて得た値となっており、
また、電力量料金のところでは夏季とその他に分けた区
分としている。これらは、分散型電源という通常の電力
会社の規模に比べて小規模の発電単位容量を前提にした
ものではなく、発電・送電・配電に全責任を負う社会的
システムが前提の、運用する側の必然的な手法であると
云える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これからの課
題は、上記の国家的なポリシーであったとも云える、確
立された電気ユーテイリテイーの運用制度が環境問題・
省資源化の世界的動向と、そのグローバル化と称される
世界的な枠組みの中で変容せざるを得ない時代となった
ことにより、新たな対応を如何にするのか、また、換言
すれば、この背景にあるパソコンに代表される電子機器
の高機能化・高度情報化の波と、電気に関する運用シス
テムが如何に適合するのかという点にあり、特に分散化
電源の導入が既存の電化社会に積極的に組み込まれるこ
とが推進される状況に到ったことで、その具体的な対応
方法を経済原理と融合させて如何に合理的に提供する
か、にある。つまり、末端の電気需要者のメリットまで
を考慮した制度構築の提案がなされるべきである。ま
た、この動きの根底には、前述にもある世界的な環境保
全に関連する京都会議における方針にも合致したもので
もある。つまり、従来の需要が右肩上がりに増大して来
た電力消費量の傾向が次の年代への電源設備計画の前提
であったものが、大気の環境問題としてクローズアップ
されている地球温暖化防止への一方策である二酸化炭素
の排出規制、ひいては、地球の省資源化策にも間接的に
合致した課題と云える。上記課題に潜む問題点の解消に
は、既存電力会社の大規模発電設備が支配的で送電ロス
には特に注目されずに推移して来た、与えられた右肩上
がりの量的拡大基調の経済環境における需要を前提とし
た上昇安定運営の時代から、需要飽和、省資源化指向の
電力設備の新設抑制となった状況推移と、また、分散電
源を導入することで一層発電地点と消費地点の近接化に
拍車のかかる時代の到来となり、需要家の合理的判断・
意思を的確に反映することの可能な情報機器を応用する
機運に適合させる制度開発が必要となったわけである。
即ち、低消費電力の電子情報機器を人間が使う時に、不
便でなく容易に感ずるとか、傾注努力以上のゲインを得
ると感じられる利便性が必要であり、また、情報機器の
扱いに習熟していなくとも、常識的な思考程度・段階・
手順を追って社会的立場に依らず、当然知り得るべき内
容をタイミング良く知らしめ、更にユーザーとしての判
断・意思の表示を供給側に知らしめる仕組みを事前に設
定されたものとして提供するシステムが必要となる訳で
ある。
【0004】本発明の課題は、上述した事情に鑑み、分
散型電源供給事業者と電力需要家との間の電力使用契約
に関して双方に対する合理的な情報開示と契約方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、分散型電源供給事業者が既存の電力会社の送電・配
電線、または、専用線を用いて電力の負荷需要家に売電
し、事業を営む分散型電源供給形態であって、需要家の
情報機器と事業者の情報機器を通信回線によって接続
し、事業者と需要家との間で電力供給契約を締結するに
際し、事業者から需要家に契約対象期間(開始)情報と
この対象期間毎の課金単価情報を提示し、需要家はこれ
らの情報に基づいて所望の前記期間におけるカスタマイ
ズドパターン(負荷パターン)を設定すると共に、事業
者に送信し、事業者から前記需要家に負荷パターンに対
する課金情報を提示し、需要家は当該期間の電力供給契
約を決定する。また、需要家は今回設定する負荷パター
ンと過去の既定期間の負荷パターン及び実績を照合し、
今回値を再設定して事業者に送信し、事業者から需要家
に変更設定した負荷パターンへの課金情報を提示する。
また、需要家は今回設定する負荷パターンについて時間
帯または期間帯の課金単価差の大きい部分の修正パター
ンを設定して事業者に送信し、事業者から需要家に修正
パターンに基づく課金情報を提示し、従来の電力会社と
の直接契約に基づく料金(想定)との偏差金額情報を提
供する。
【0006】以下、本発明の実施形態を説明する前に、
本発明の背景とその基本概念について説明する。本発明
の背景としては、分散型電源による電気供給者とその需
要者との課金契約を締結する際に、経済性原理を適用す
る。即ち、まず、大きな前提として、分散型電源の参入
事業者は、その新規顧客との電力売買契約をするに当
り、従来の既存電力会社と電力の需要家との間の契約形
態に比べて経済的メリットを主張することになるが、そ
れは単に一律の単価として安いという形に固定されな
い。需給関係によって単価が変動することを前提とし、
結果的に既存の電力会社との契約に比べて利点を発揮す
ることを顧客需要者にPRする。最近では既存電力会社
が末端需要者に深夜電力の割安契約制度を開発して提供
する例もある。そこで、分散化電源事業者(以降、事業
者という。)は、当該地域を所管とする電力会社の料金
体系を部分的推定を含んで既知とし、自らの発電供給コ
ストとの相関関係を前提として需要側との契約内容を検
討する。その時に、事業者は、ビジネスとして成立させ
る戦略・戦術なり、方針を決定する時に、供給可能能力
に対する負荷率(設備利用率)に関する損益分岐点を意
識しての料金体系を設定するが、この時の料金体系設定
に固定分と経済原理によって変動し得る分の2本建てを
ベースに考案するものである。料金体系設定の全部を変
動分とする場合を排除するものではない。ビジネス上の
利益は、この固定分と変動分の両方でも良いし、どちら
か一方の例えば変動分のみに期待するとしても良い。
【0007】本発明の基本概念としては、説明の都合
上、出力50%相当を大口顧客からの固定入金でコスト
に対してプラスマイナスゼロとし、残出力50%相当の
小口顧客からの入金分がそのまま利益とし得る場合にお
いて、事業者が50%分で小口顧客の変動需要を満たす
時の顧客との契約形態を例として説明する。小口顧客が
一般家庭レベルの構成員であれば、必ずしもパソコンな
どの情報機器のエキスパートでないのは当然であること
から、情報機器側からの提供情報は、銀行ATMの如
く、操作手順ガイダンスの情報をも含めての表示内容と
する。情報機器に表示される内容には、この事業者との
間の契約を具体的に決めるものであって、その結果とし
ての経済的効果を含む。即ち、従来の電力会社との間の
料金体系に従っての課金値に対して金額が小さくなるこ
とと、その差額の値を表示する。そして、需要家の立場
で検討するケースを幾つか試し、当人の検討し得る範囲
の全部を確認して望むものを契約意思表示し、供給者側
からの契約確認を受け取って契約行為を完了させるもの
である。より具体的なケースによって説明する。今、会
社員Aが家族と離れて単身赴任で遠隔地において借家住
まいをしているものとする。この会社員Aは、週末を家
族と過ごし、ウィークデイのみその借家に居住している
ので、借家における電力の消費パターンは、月曜から金
曜までの、しかも、毎日夜から朝までの在宅時の負荷の
みがほぼ定型的パターンで変動し、不在時には家庭電気
機器のスタンバイ状態での固定負荷パターンであるとす
る。毎月の生活経費を合理化する意思のある会社員A
は、契約している分散型電源供給会社Bとの間での2ヵ
月先の1ヵ月間の自己負荷需要を几帳面に詳細契約する
方式を採用している。よって、当月を4月として、6月
の月間負荷パターンを検討するに、パソコン画面に呼出
した供給会社Bの契約メニューと、自己の昨年6月での
実績負荷需要推移を併せて表示し、最近買い替えた高効
率エアコンの電力消費分のみが実質的削減分評価対象で
あるとして、自己向けのカスタマイズ負荷パターンを念
頭に置いて昨年6月の実績より例えば1割低減した想定
パターンを描き、それをパソコン画面上に仮設定する。
供給会社Bの提供するその時点での有効な負荷パターン
課金条件と照らし合わせ、当該月(6月)の予想課金値
を準備されたソフトウエアによって計算し、画面に表示
する。その時、昨年6月時点での実績課金値や、前月3
月での課金値、当該管区の電力会社との契約を想定した
課金値またはその値との偏差も表示可能とし、傾注努力
へのリターンをその場で確認できるものとする。更に、
不意に訪れる来客を想定して一時的な負荷増の日がある
ことを想い、その場合の契約上限の逸脱時のペナルテイ
ーによる課金値アップの想定計算も可能としてあるの
で、予算に対する実算偏差の推定への心積もりをさせる
配慮も必要なものとして準備してある。かくの如くして
一度確定した電力負荷消費のパターンであっても、契約
当該月直前に長期出張(不在)予定が入ることもあり、
予想パターンを大きく下に外れることが事前に明白にな
ることもある。このような場合には、その時点を5月末
頃とすれば、その時に有効な供給会社Bの6月向け課金
パターンデータによる再計算と契約変更を可能とするも
のである。この時の課金パターンデータは、目前に迫っ
た翌月に対するものであることから、供給会社Bとして
みれば、発電予想を変更する要素となるわけであり、ビ
ジネスの通例からして変更に要するコスト発生を必然と
して説明できることから、やや割高推移の料金設定とな
る。逆に、供給会社Bとして設備稼働率の上限余裕の確
保が困難であるという状況であれば、負荷平準化の観点
により、課金条件の変更不要のサービスとすることも可
能である。上記のように、電力の需要家が自身の意思で
消費の合理的形態を設定し、支出の抑制を実現できるこ
とは、金銭的なメリットを含め、自主・自立の社会生活
を営む要件としても重要であると考えられる。一方、電
力の需要家個々の使用形態の異なるパターンを数多く集
計した結果が供給会社Bの想定する全体負荷パターンの
範囲内にあれば、供給会社Bとしても自社の利益計算と
顧客へのサービス提供戦術を検討するデータが電子情報
として入手でき、しかも大きな時間遅れなく利用できる
ので、経営情報的に見ても合理的であると云い得る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明を適用する分散型電源
供給会社参入時の既存電力会社と一般需要家の一構成例
を示す。この構成例は、ある仮定した地域の電力会社、
分散型電源供給会社(事業者)及び電力需要家であるビ
ルオーナーとその店子や借家人、病院そしてある地域の
団地などの複数世帯の居住する地域(集落と称す。)の
住人1,2である。図1では、供給事業者が電力会社の
送電線1に電力を送り、電力会社がその有する送電線1
によって託送し、各電力需要家への配電線路1まで送り
届けるルートを模式的に表現している。なお、供給事業
者が各電力需要家へ電力を送り届けるルートとして専用
線を用いても良い。ここではある纏まった電力消費を想
定し、一家庭レベルの消費ボリュームではなく、その数
倍以上の10kWオーダー、100kWオーダーの消費
電力レベルを想定しているが、図示するように、原理的
には同様の店子レベル、住人レベルの各末端単位での適
用も視野に入れることが可能である。
【0009】図2は、本発明の分散型電源事業の需要家
情報開示・契約方法の一実施形態であり、分散型電力供
給事業者と負荷需要家との間の負荷パターン設定の契約
を行う時の代表的な情報のやり取りの流れを手順(電力
使用予定契約フロー)として示す。事業者は、需要家と
の間で専用回線または電話会社の通信回線或いは電力会
社の有する通信回線等を用いて相互のデータ通信を可能
とするインフラが整備された状況にあるとし、その中に
は、後述するが、需要家の持つパソコンとかデータ端末
処理用のツールを含む。ここでは、需要家は、事業者と
の間で基本的な電力購入自体の契約はなされているもの
とし、その購入に当っての形態パターンを決定するプロ
セスを説明するものである。まず、需要家が装置を起動
し、通信回線を開いて双方向のデータのやり取りを可能
とする。相互の契約に必要な情報往来の手順を示す画面
を表示させ、需要家側の操作開始から完了までの全貌を
概括できるような支援機構を準備しておくものとする。
これは、需要家の電子機器操作の習熟度によらないユー
ザフレンドリーなシステムであることを要件とするため
である。 〈1〉手順の確認後、その時点で事業者の提示するメニ
ューを表示させる。「その時点」とするのは、契約締結
時点から契約対象期間(開始)までの時間差・期間差に
よって電力単価を変更することがあるためである。その
様にする根拠は、事業者として早期に発電電力を確定さ
せた方が発電設備の運用計画上好ましいと判断するよう
な時、比較的安価な単価設定によって顧客需要を喚起す
る経営戦略を背景とする場合である。契約対象期間(開
始)が至近に迫った状況では、事業者側での調整裕度を
圧迫するための必然的対応である。 〈2〉メニューの表示により、需要家が欲するパターン
を検討することが可能となる。このメニューに表示すべ
き基本事項としては、契約対象期間毎の電力(電流)に
応じた電力量単価であり、例えば、7月8月の2ヵ月に
限っては、需要大であるとして、特に昼間の時間帯の割
り増し率が高く設定されるとか、の情報と、需要家の生
活パターン、利用パターンに細かく応ずるための、日替
り、週替り単位の契約期間の組合わせの形態を選択した
りすることを可能とするガイダンスがなされるものであ
る。そして、同時にその区分された期間毎の料金・単価
の情報を併せて表示するものである。上記の基本情報を
概略把握した上で、需要家は自らの欲する電力消費のパ
ターンを所望の期間に対して設定する。ここでは、この
パターンをカスタマイズドパターンと呼ぶ。前述のメニ
ューに従って計算された単価情報を用いれば、需要家側
での課金値計算が可能であり、そのカスタマイズドパタ
ーンの情報を事業者側に送信する。 〈3〉ここでは、事業者側からの提示された課金値とす
る方がトラブルを未然に防ぐ方法としては、好ましい。
情報機器に備えたソフトウエアによっても良いが、事業
者側での単価変更毎に更新処置が必要となる。需要家側
としては、メニュー表示の単価情報とカスタマイズドパ
ターンでの課金値両方を知り得るので、課金値の内訳・
構成を知っての判断が可能となり、高いと思えば、どの
要素を下げれば、全体の課金値を効果的に下げ得るのか
を設計することができる。 〈4〉ここで最低限の需要家側意思の決定は可能である
が、本実施形態では、それに留まらず、過去の既定期間
での実績との照合を可能とする。個人、家庭、ビル等の
ある管理区分での電力消費の傾向の変化は、当人、当家
庭、当管理区分の支出責任者にとっては重要な判断要素
である。これは、従来の課金システム・方法では大規模
事業者でない限り、表面に現れていないものであり、小
電力の分散型電源の需要家に対しては潜在化した需要で
ある。よって、本実施形態では、その潜在している情報
ニーズを需要者に明確に提示することを可能とする。即
ち、新規契約したばかりの需要家では蓄積データに乏し
いので、その時設定したい対象全ての期間における情報
提供サポートはできないが、ある程度の期間蓄積のある
需要家であれば、個々の顧客の消費実績情報を電子情報
として貯えておくことが可能であるので、当時の課金値
実績と共に同じ需要家に示すことが可能である。この情
報提供自体も基本は有償であるか、基本契約内とするか
議論も可能であるが、ここでは契約内とする。独身の需
要者個人が前年同時期の実績負荷パターンと当時の課金
値を知って、今回のデータ設定を行う場合として説明す
る。この需要者は、会社員で昨今の社内機構改革の余波
を受け、業務内容に変更が生じ、毎日の生活パターンの
変更も余儀なくされたことから、現状早朝に出勤しなけ
ればならないものとする。自立生活として朝食準備等の
家事を行う時間帯が以前に比べ2時間早くなったとすれ
ば、1週間の平日の電力消費のパターンは、朝のパター
ンはその分だけシフトし、その結果、早朝・夜間料金と
して設定されている安価な単価領域での電力消費とな
り、また、就寝時刻への影響もあれば、そ時間帯での負
荷パターンへの影響もあることになる。この需要者は前
年実績データを勘案し、より経済的な生活費の切り詰め
を図りたいと思えば、いわゆる「早寝早起き」を励行す
ることを考え、しかも電力消費とその課金値のターゲッ
トを可能な範囲で少なく設定することが可能とある。こ
うすることによって、以前の生活パターンとの経済比較
をなし得ることが出来、自身の生活を律するベース目標
を設定できることになる。 〈5〉更に、この変更設定パターンに対しては、そのと
おりの消費が正確にトレースされる訳ではないので、上
下に偏差を持ちながら、実績として推移する。ここで、
この実績として上方に推移となる場合には、予定パター
ンからの逸脱が事業者の設備容量を圧迫する方向である
ので、契約パターンからの上限逸脱は割り増しコストと
なり、単価も契約内電力よりアップすることになる。 〈6〉従って、この単価の実態偏差分に関する単価割り
増しの情報も需要家にとっては重要な情報である。そこ
で、時間帯や期間帯での単価差の大きい部分を修正して
修正パターンを設定し、事業者に送信する。これに対し
ては、需要家の設定した負荷パターン図をベースに逸脱
することで最も大きな割り増しとなる設定ラインかその
近傍に割り増し値のデータを表示するとか、色変化と
か、線の太さ等による注意喚起情報を表示することを可
能とする。 〈7〉この単価差情報によって修正した再変更パターン
に基づく課金情報を需要家に提示する。また、この単価
差情報の提示とは別に、需要家と従来電力会社との直接
契約に基づくとした場合の課金値情報もしくはその場合
との料金差に関する偏差金額情報を需要家に返信するも
のとする。この操作によって、需要家の経済的メリット
が金額として明示され、その値が大きければ大きい程、
分散型電源の導入促進が進むことになる。 〈8〉ここで契約を確定設定し、口座引落とし時期を選
択設定し、プリペイドまたは総合決済する。 本実施形態では、上記のフローにしたがって確定した負
荷パターンと課金値情報及び実態推定偏差に対する単価
変動情報の確認を可能とすることにより、需要家の利益
と、事業者の顧客確保と発電設備の負荷運転計画の策定
に益するので、双方に利益を産むことになる。
【0010】図3は、本実施形態のデータ設定と参照実
績値の作成フローを示す。このフローでは、需要家側の
実績データ不足を前提に、事業者が既に保有するデータ
サンプルを、例えば平均値、中央値等の標準的なデータ
(パターン)として、需要家に提示する。その後、需要
家当人の意思によって当月(期)の自らのデータ収集を
要請し、当月(期)の契約期間終了後の実績データの提
示を求め、先述の如き運用に供する。
【0011】図4は、本実施形態の事業者と需要家間の
データ通信回線とツールを示す。事業者と複数の需要家
との間の情報通信回線として電話回線等を用い、需要家
側の通信ツールの例としてパソコン(PC)と受発信専
用ツールを接続する。なお、通信の機構としては、イン
ターネットのホームページを開設してその中に双方向の
情報リンクを可能とすることでも良い。
【0012】図5は、本実施形態の専用の情報端末とし
てのツールを示す。図5(a)は、そのツール外形と表
示部・設定操作部を示す。ここでは、負荷パターンの設
定のみを示し、課金値の表示は省略してある。A例は、
負荷パターンの設定対象として1日の中の時間展開での
負荷パターンである。この負荷パターンは、需要家当人
の居住の有無があり、また、消費電力の設備に関わる配
電設備の電気的上限容量の制限があるので、そのライン
を示している。一般的に家庭配電での従来の電力会社と
の契約において使用する設備を流用することが前提であ
るので、20A契約とか、30A契約という火災を発生
させぬ上限容量を認識しての設定が必要である。この値
を超える設定は無効とするが、これは必須の要件であ
る。B例は、設定等操作部であり、上記の表示部の内容
に関わる項目に対応する操作を行うところであり、設定
する対象期間の設定とその期間区分毎の負荷電力の設定
及び定義された負荷パターンに対する課金値の表示操作
と、実績値表示のための操作と、付帯操作一式を行うも
のである。図5(b)は、併せて表示したイメージ図で
ある。
【0013】図6を用いて、本実施形態の負荷パターン
を確定(固定)させる時期について説明する。予定負荷
パターンを決めるに当り、その予定パターンの運用開始
時期に先立って負荷パターンを確定(固定)させること
が必要である。図6では、期間Aの中に現在時刻があ
り、期間Bの設定を行おうとするものである。この期間
Bの設定への最も遅い決定時点をTend(パターン確
定期限)とし、事業者側によりその時点は設定される。
この時点を超えての設定はそれなりの割り増し料金であ
るとか、前回値と同様の設定が自動的になされるとかの
約款が基本的購入条件としてあり、場合によっては、設
備容量上限での連続固定負荷がパターンとして自動設定
される等の次段の策としての準備がされているものとす
る。本来パターン設定を行うことでの合理化を図ること
が本発明の課題でもあるので、何らかの事情によってそ
の設定行為ができない場合であれば、上記の如く代替措
置を講ずることになる。一方、分散型電源事業者は、そ
の持てる設備能力をフルに生かしてのビジネス展開を図
りたいと考えるので、保守期間を除いて設備利用率(発
電設備の負荷率)が大きいほど利益が高いのが一般的で
ある。そこで、上記のパターン設定が数多くの顧客需要
家との間で確定していく中で、契約確定期限近くなって
も、予想された、または、期待した負荷率まで到達しな
いと判断されるに到れば、残された確定要までの時期の
間に割安の料金設定のスポット単価を設定することが可
能である。これは設備稼働率の向上策として実施するも
ので、一般需要家はこの時期を待ってスポット料金によ
っての契約を行うことができる。しかし、逆に需給関係
の推移として、早期に設備稼動の容量上限近傍に到れ
ば、スポット料金を逆に割高に設定することも当然あり
得る。需要家は、季節や時間帯での電力使用状況を睨ん
で自ら合理的と思うならば、固定負荷パターンとの組み
合わせをを可能とする。
【0014】図7に、スポット供給の対象とする事業者
側から見た負荷パターン例を示す。縦軸にパターン負荷
による需要トータル、横軸に時間として、発電設備とし
ての発電能力、負荷パターンの合計(積算)値、余裕能
力、スポット供給可として情報開示する時間帯を示す。
ここでは、事業者の管理する(または、保有する)発電
設備の発電能力または別の事業者からの発電供給を転売
することも含めて、その供給能力に余裕の見込める将来
の一定期間に対して(例えば、#1固定パターン選択顧
客の需要が見込めない時)、設定期間(時間)と単価を
需要者に公平に提示し、スポット契約を可能とする。
【0015】図8に、需要家から見た確定負荷パターン
とスポット供給分との組み合わせの全体負荷パターンを
示す。ここでは、図7のスポット供給可とする時間帯を
参考にし、図6に示した期間Aにおいて確定負荷パター
ンにスポット供給分を追加して全体負荷パターンを設定
する。
【0016】図9に、上述の個別負荷パターンの契約の
不要な、あるいは、できない場合のケースを示す。説明
が一部重複するが、まず、事前に負荷パターンに契約を
なす意志のない需要家に対するもので、その中には、契
約の意思があっても、多忙・不在等でパターン設定行為
が不可能である場合を含むものである。この場合には、
需要家の配電設備容量上限(従来の電力会社と各需要家
の関係に相当する。)が自動的に選択される。または、
前年(或いは、前月)同時期の実績負荷パターンを前提
条件とした最も確度の高いと推定できる電力使用予想に
基づく課金設定がなされ、この時は需要家認証行為を必
要とする。先に説明した過去のパターンを表示画面によ
って確認し、同様の設定を新規設定とする行為が相当す
る。
【0017】図10に、事業者側の処理内容について説
明する。各需要家は自らの意思で需要パターンを設定
し、そのパターン通りの消費実績を仮定しての課金値を
知ってその設定パターン内容を事業者に返信し、契約を
結ぶが、その時のデータ自身が個々の需要家からの積算
値データとして事業者側において集計される。この積算
のデータは、事業者からは時刻に対して変動する曲線と
してスポット需要も含めて表示することが可能であり、
予定する全発電能力からみた裕度の確認が可能である。
図10に示す需要家からの返信情報集約は、その積算集
約情報として1ヵ月前と現状を併せて表示しており、最
終確定時限までの推移を予想させる補助情報を含めてあ
る。これは、顧客としての需要家が天候その他の不確定
な環境変動に応じての設定変更や、契約内容確定時期を
いつ任意操作するのかの偶発的かつ全体としての動向に
注目して、事業者側として柔軟なビジネス展開を図り得
るようにするためのものである。
【0018】図11は、課金への支払い方式に関する課
金精算方式を示す。図11に示すように、(1)予定電
力使用とその課金値の電子化処理を前提に、プリペイド
方式を設けることが可能である。また、(2)当然従来
と同様の出来高確定後払いも可能である。プリペイド方
式は、資金余裕のある需要家の場合、先払いによる金利
相当分の割引、または、事業者の顧客確保を企図する戦
術的アプローチの一環である「商品」としての扱いも可
能である。尚、プリペイド額が実使用額より小さい結果
となれば、事後過不足を精算することになるが、当初予
想からの偏差分のみであることから、需要者側の一時的
な大負担が発生することにはならないので、合理的と云
い得る。更に、図11において、(3)総合(組合わ
せ)決済方式を説明する。これは、分散型電源事業者と
電力需要家との間の関係を電力という基幹ユーテイリテ
イー1種類に限定されたビジネスのみとするのではな
く、事業者が他の事業をも兼業している場合であると
か、または、電力需要家の営む事業に関しては、分散型
電源事業者が顧客側の立場となる場合を想定した複合形
態でのバリエーションであり、例えば、分散型電源事業
者が日用品小売り通販業をも営んでいるとすれば、電力
需要家がその小売り通販事業の顧客でもある場合、事業
者と需要家との間の関係としては、2種類のパスが存在
することになる訳であるが、その決済方式として内訳さ
え明確であれば、一括の決済として本質的な問題はな
い。寧ろ、通販のような商取引は、電子的媒介を通して
の購入意思の伝達と確認が既に可能な社会情勢であるこ
とから、より合理的な生活上実務の形態と云い得る。更
に、分散型電源供給事業者と需要家との関係が需要家の
営む不動産事業の需要者として、先の分散型電源供給事
業者がオフィスを賃借しているのであれば、両者の間の
パスは、上述と同じく2種類のパスが存在することにな
るが、相互に需給関係が構成されることから、やはり、
決済としての一括扱いが可能となる。以上のような一括
精算方式は、通常介在する取り引き銀行を介さなくと
も、内訳の管理と決済対象時期を契約によって明確に合
意しておけば、容易に実現可能である。
【0019】次に、図12によって、分散型電源供給事
業者の複数顧客からの負荷需要の集計に関して説明す
る。需要家を顧客1から顧客Nまでとし、C.1から
C.Nと表わし、横軸に期間(時間)、縦軸に電力とし
て各顧客の負荷パターンを集計する。ΣC.nがその合
計集計とすれば、事業者の全(管理単位での)顧客負荷
パターンが判り、事業者の設備運転計画・設備保守計画
・予備発電設備準備計画・スポット供給に充当する発電
量とその単価設定計画等への基礎データとして、重要な
運用上の、また、経営上の必須の指標とすることができ
る。
【0020】その中でも、スポット供給に充当する発電
量とその単価設定計画等への基礎データの意味合いを図
13によって説明する。図13の上側に示すグラフは、
図12によって得られた集計負荷パターンにおいて、自
社経営の採算ラインを知ってそれを超える営業努力をす
る際に、どの時期の売電PRを強化すべきかを示すと同
時に、各期間においてスポット供給可能力を示すもので
ある。このグラフの下の式Psは、そのスポット電力供
給可能力を概算する計算式であり、破線と一点鎖線で示
す各々上限、下限バラツキは、各需要家の契約設定変更
への対応として柔軟に処置するための見込み値である。
図13では、領域Mが採算割れを起こしていることか
ら、この期間に対しての営業資源の投入努力を示唆して
おり、例えば割引PRによる改善が望まれる部分であ
る。図13の下側のグラフは、スポット料金設定の一例
であって、KW単価係数Mをベースに高需要期間に対し
ては高い単価設定で、また、低需要期間に対しては安い
単価設定を基本に、事業者としての経験ノウハウや他の
戦術的単価設定を行うものである。図13の下部の表
は、スポット料金単価表の設定の一例であって、その
「第一フェーズ」は、実際の運転時期に到るまでの期間
差に応じてこのスポット料金の単価設定を可変とするた
めのものであり、図14に示す「第二フェーズ」は、領
域設定時点での供給可能余裕データがどの程度変動推移
したか、という傾向を把握してその変動トレンドにリン
クした料金設定を行い、最終的に不要な予備能力を零に
させる料金制御を行うものである。このように、本実施
形態では、料金制御を可能とする対応が採れるので、事
業者側と需要者側との契約上及び経営上・家計上の最適
化を図ることができる。
【0021】次に、各需要家の電力使用実績パターンの
作成に必要な装置としてのハードウエアの一部について
説明する。このハードウエアは、先述のパソコンや専用
ツールを用いる各需要家が自らのデータ設定の際に参照
すべき過去の履歴データとしての使用実績パターンや、
また、事業者が需要家の契約履行の実績を見る時に必要
な基礎データの一部を調べるために必要な装置であり、
従来の家庭用の設けられた電力量(電力の時間積算値)
では必ずしもパターンデータが取得できないために、ま
たは、事業形態として既存の電力会社の所有設備を勝手
に利用することができないという事情に基づく。この装
置としてのハードウエアは、対応する計器のハードウエ
アそのものを設備するか、或いは、既存の計器を一部改
造するか、または、既存の計器を物理的には非接触で読
み取るか、の方式で行う。ここでは、図15に、光学的
に非接触で読み取る方式を例として示す。図15に示す
装置は、時系列電力データ取得装置として従来の電力量
計の特徴である円板回転積算とその回転数を数値に置き
変えて数値表示する機構を前提に説明する。電力量の表
示目的として設置されている計器の表示は、数値の表示
が順番に繰り上がっていくものであり、また、回転円盤
は、その機構の前段をなすものであり、1回転で1ヶ所
のマーキングを施しているのが通常である。よって、こ
の可視的に認知できるどちらかの機構を応用して電力量
表示から電力の表示として逆算することが可能であり、
図15に示す装置は、この原理を用いるものである。光
学的というのは、表示内容を鏡面の反射の利用または直
接カメラ撮影によって取り込んで映像情報を元に数値・
回転数変化のパターン認識を行い、微分演算を施すこと
により、電力の値として認識できるということである。
更に、ユーザの使い勝手の面では、予算がまず設定され
ての負荷パターンを検討する場合が想定されることか
ら、需要家の設定した当初の負荷パターンがその予算を
超える場合には、修正操作の目安を得ることが必要とな
るので、予算相当値の期間・電力点をマーキング可能と
する。需要家は、この情報を頼りに、自らの設定を縮減
方向に修正することが容易となる。
【0022】次に、電気は基幹の公益必需ユーテリテイ
ーであり、他の公益必需ユーテリテイーとの課金上のト
レードを可能としておけば、合理的である。例えば、同
じエネルギーの種別では、(都市)ガスの公益必需ユー
テリテイーを同様手法の契約形態であるとし、同一の需
要家が同一の事業者に課金値を支払うものであることか
ら、電気の上限超過分を相当するガス料金への課金値と
して扱うことにより、需要家の支払上の融通のメリット
が生まれる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の電力の需要と供給との間の固定的な課金システム
ではなし得なかった、発電設備の能力を極力引き出した
運用を行い得る、柔軟で合理的な電力の消費形態を実現
することができ、しかも、その過程における需要者側の
経費節減に関する最適化努力を支出抑制に反映でき、自
己の生活パターンへの自立化強化にも貢献でき、ひいて
は、無駄の低減が発電所にも求められる環境への悪影響
を抑制することにも繋がり、社会的観点においても良好
なる状況を作り出すことが可能である。また、従来の電
力会社における設備投資の抑制と、対分散型電力供給会
社及び対一般の電力需要家との間の需給関係が精度良く
確定させる方向に作用するので、事業計画の策定に益す
ることとなり、即ち、発電設備予備能力の余裕部分を低
減することができ、かつ、例年の電力の逼迫時期におけ
る予備能力の低下の心配を払拭でき、広域電力の運用信
頼性を向上させることができる。また、同時に、通常は
定格点における発電設備効率が最も高いので、はからず
も強いられる起動停止や低負荷での運転の可能性が低減
され、従って、広域での総合運転効率が向上するという
利点があり、これはまた、既存の電力会社へも要請さ
れ、社会的使命でもある環境問題の改善活動という意味
で地球環境面の大気排出される有害物質の総量を抑制す
る効果もあり、電気料金引き下げも可能となる。また、
電気は基幹の公益必需ユーテリテイーであり、他の公益
必需ユーテリテイーとの課金上のトレードを可能とする
ことにより、同一の需要家が同一の事業者に課金値を支
払うことができ、融通のメリットを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する分散型電源供給会社参入時の
既存電力会社と一般需要家の一構成例
【図2】本発明の分散型電源事業の需要家情報開示・契
約方法の一実施形態であり、電力使用予定契約フロー図
【図3】本発明のデータ設定と参照実績値の作成フロー
【図4】本発明の事業者と需要家間のデータ通信回線と
ツールを示す図
【図5】本発明の専用ツールの説明図
【図6】本発明の確定(固定)負荷パターンの設定期限
の説明図
【図7】本発明のスポット供給の対象とする負荷パター
ン図
【図8】本発明の確定及びスポットの組合わせ負荷パタ
ーン図
【図9】本発明の個別形式契約不要パターン図
【図10】本発明のユーザ(需要家)から事業者への契
約返信と返信情報集約図
【図11】本発明の課金精算方式の説明図
【図12】本発明の事業者側集計負荷パターン図
【図13】本発明のスポット料金を設定する説明図
【図14】本発明のスポット料金の期間推移による設定
の説明図
【図15】本発明による需要者の電力使用実績データを
取得する説明図
【符号の説明】
1…送・配電線、2…通信用専用ツール

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散型電源供給事業者が既存の電力会社
    の送電・配電線、または、専用線を用いて電力の負荷需
    要家に売電し、事業を営む分散型電源供給形態であっ
    て、前記需要家の情報機器と前記事業者の情報機器を通
    信回線によって接続し、前記事業者と前記需要家との間
    で電力供給契約を締結するに際し、前記事業者から前記
    需要家に契約対象期間(開始)情報と前記対象期間毎の
    課金単価情報を提示し、前記需要家はこれらの情報に基
    づいて所望の前記期間におけるカスタマイズドパターン
    (負荷パターン)を設定すると共に、前記事業者に送信
    し、前記事業者から前記需要家に前記負荷パターンに対
    する課金情報を提示し、前記需要家は当該期間の電力供
    給契約を決定することを特徴とする分散型電源事業の需
    要家情報開示・契約方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記需要家は今回設
    定する前記負荷パターンと過去の既定期間の負荷パター
    ン及び実績を照合し、今回値を再設定して前記事業者に
    送信し、前記事業者から前記需要家に変更設定した負荷
    パターンへの課金情報を提示することを特徴とする分散
    型電源事業の需要家情報開示・契約方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    需要家は今回設定する前記負荷パターンについて時間帯
    または期間帯の課金単価差の大きい部分の修正パターン
    を設定して前記事業者に送信し、前記事業者から前記需
    要家に前記修正パターンに基づく課金情報を提示し、従
    来の電力会社との直接契約に基づく料金(想定)との偏
    差金額情報を提供することを特徴とする分散型電源事業
    の需要家情報開示・契約方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、前記需要家が今回設定する前記負荷パターンの設定
    は、当該パターン契約対象期間(開始)から遡った、予
    め決めたパターン確定期限以前とすることを特徴とする
    分散型電源事業の需要家情報開示・契約方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかにおい
    て、前記需要家に対する前記事業者からの情報提示に当
    って、有効期限が設定された課金演算ソフトウェアを配
    信することを特徴とする分散型電源事業の需要家情報開
    示・契約方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、前記事業者は、管理する発電設備の発電供給能力に
    余裕が見込める将来の一定期間に対してその設定期間と
    課金単価を前記需要家に提示し、スポット供給可として
    の情報を開示することを特徴とする分散型電源事業の需
    要家情報開示・契約方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記需要家は、前記
    スポット供給可としての情報に基づいて前記設定し、確
    定した負荷パターンに前記スポットパターンを組み合わ
    せた組合わせパターンを前記事業者に送信することを特
    徴とする分散型電源事業の需要家情報開示・契約方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかにおい
    て、において、前記事業者は、契約対象期間(開始)以
    前に前記負荷パターン契約することのない前記需要家に
    対し、前記需要家の配電設備容量上限を選択し、前年の
    同時期の実績負荷パターンを前提条件とした最も経済的
    課金を設定すると共に、前記需要家に提示し、需要家認
    証を得ることを特徴とする分散型電源事業の需要家情報
    開示・契約方法。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記事業者は、電力
    供給契約した個々の需要家からのスポット需要を含めた
    前記負荷パターンの内容を積算データとして集計し、全
    発電能力からみた裕度を表示することを特徴とする分散
    型電源事業の需要家情報開示・契約方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかにお
    いて、前記事業者が他の公益的事業を兼業若しくは他の
    公益的事業者とタイアップしている場合であって、更
    に、電力需要家が当該の公益的事業の需要家でもある場
    合には、相互に課金情報を流用処理し、一括課金とする
    ことを特徴とする分散型電源事業の需要家情報開示・契
    約方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    おいて、前記需要家の電力使用実績を計測するに当っ
    て、既に計測されている電力量計表示内容を外部から光
    学的に検出して前記表示内容の変化パターンを認識し、
    使用電力を計測することを特徴とする分散型電源事業の
    需要家情報開示・契約方法。
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