JP2012184919A - 監視装置及び監視方法 - Google Patents

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憲造 米沢
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保之 伊藤
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Nobutaka Nishimura
信孝 西村
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Abstract

【課題】 監視対象の建物の空調システムを高い精度で効率良く制御する監視装置及び監視方法を提供する。
【解決手段】 実施形態によれば監視装置は、データ受信手段と特性関数算出手段と運用条件算出手段とを備える。データ受信手段は、監視対象の建物の空調システムに備えられた各空調設備の性能特性に関するデータと、前記各空調設備の監視データとを受信する。特性関数算出手段は、所定期間の前記監視データと前記性能特性に関するデータとから、前記監視対象ビルの性能特性を示す特性関数を算出する。運用条件算出手段は、前記特性関数を用いて、前記空調設備の消費エネルギーの合計が最小になる空調システムの運用条件データを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、空調システムの監視装置及び監視方法に関する。
従来より、監視対象装置を監視対象装置が設置された現場から離れて監視するリモート監視に関する多数の技術が公表されている。このリモート監視に関する技術は、空調システムなどのビル設備の監視にも応用されている。
通信技術の発展に伴い、空調システムから必要な信号を取得し、この信号を遠方の監視センターに伝える技術がある。今までは各ビルにおいて専門家が現場に立会い監視をする必要があったところ、この技術によれば、常時、少数の専門家により多数地点の空調システムの監視が可能になる。これにより多くの便益が得られている。
遠隔監視に関する技術として、メーカ独自の通信規約とデファクト通信規格の両立を図るために、2つの通信ラインを平行して設置し、遠隔にて監視する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1は、2つの通信ラインを平行して設置し、遠隔にて空気調和装置を監視する方法を開示している。
また、リモート監視で取得したデータから、建物の状況を分析する装置がある(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2が開示している建物設備管理の分析装置は、建物に配置される設備の運転状態を管理するために必要な情報を収容した通信信号を受信する通信インタフェースと、受信した通信信号から情報を取り出して分析データ記憶部に記憶する分析データ収集処理部と、設備の運転状態がその管理目標に到達しない場合に管理目標未到達の原因を推論する推論処理プログラムを予め記憶する推論ルール記憶部と、推論処理プログラムに従って情報を分析して原因を推論する推論部と、推論部の推論結果を表示する出力部とを備える。これにより、設備の運転状態が管理目標に到達しない場合に、管理目標未到達の原因を推論する。
又、空調システムについては、流体を取り扱うため精度が悪く、故障の予兆の検出、故障判定における実機個体差の吸収、故障原因の判定が出来ないと言う問題があった。これを解決するため、冷凍サイクル装置の圧力および温度等冷媒に関するもしくはその他の計測量を複数検出し、これらの計測量から複合変数のような状態量を演算し、演算結果を用いて装置の正常異常を判断する流体回路診断方法がある(特許文献3参照。)。この特許文献3に記載の方法によれば、正常運転時に学習させると現在の状態が判断でき、強制的に異常運転を行わせて学習させたり、現在運転中に異常運転状態を演算させると、マハラノビスの距離の変化から運転限界などの故障予知が可能になる。このような特許文献3に記載の方法によれば、確実な診断を簡単な構成で実現できるという解決方法を提示しており、遠方での異常監視に大きな効果がある。
このように、特許文献1乃至特許文献3に記載の技術では、リモート監視するための信号をやり取りするための基本的な信号の送り出し機能及び受け取り機能を備えている。特許文献2に記載の技術は更に、設備の管理目標未達の原因を推論する論理機能を有している。一方、特許文献3に記載の技術は、監視対象の設備機器の異常又は正常を判断するための論理機能を有している。
特開2005−274125号公報 特開2005−182441号公報 特開2005−351618号公報
しかし、上述した特許文献1乃至特許文献3は、リモート監視によって設備機器の故障を検出するに止まり、各設備機器の特性に応じて適切に運用を支援することはできなかった。一方、例えば、ビルなどの建物は、場所、大きさ、構造、収容人数などの様々な条件があり、建物特性を考慮して最適な運用を行うことは省エネルギーの観点から重要である。
そこで本発明の目的は、監視対象の建物の空調システムに備えられた空調設備の性能特性および空調に関する監視状態を考慮して、監視対象の建物の空調システムを省エネルギーの観点から制御することができる監視装置及び監視方法を提供することである。
上記目的を達成するための実施形態によれば監視装置は、データ受信手段と特性関数算出手段と運用条件算出手段とを備える。データ受信手段は、監視対象の建物の空調システムに備えられる各空調設備の性能特性に関するデータと、前記各空調設備の監視データとを受信する。特性関数算出手段は、所定期間の前記監視データと前記性能特性に関するデータとから、前記監視対象の建物の性能特性を示す特性関数を算出する。運用条件算出手段は、前記特性関数を用いて、前記空調設備の消費エネルギーの合計が小さくなる空調システムの運用条件データを算出する。
図1は、本発明の最良の実施の形態に係る監視装置としてのリモート性能監視装置を利用したリモート性能監視システムのシステム構成と、リモート性能監視装置の機能ブロックを説明する図である。 図2は、本発明の最良の実施の形態に係る監視装置としてのリモート性能監視システムの処理を説明するフローチャートである。 図3は、一般的な中央熱源タイプの空調システムの一例を説明する図である。 図4は、本発明の最良の実施の形態に係る監視装置としてのリモート性能監視装置において、中央熱源タイプの空調システムに適用する場合の入出力データを説明する図である。 図5は、本発明の最良の実施の形態に係る監視装置としてのリモート性能監視システムにおいて、受信する監視データの一例である。 図6は、一般的なビルマルチタイプの空調システムの一例を説明する図である。 図7は、一般的なビルマルチタイプの空調システムにおいて、室内機器の設置の一例を説明する図である。 図8は、本発明の最良の実施の形態に係る監視装置としてのリモート性能監視装置において、ビルマルチタイプの空調システムに適用する場合の入出力データを説明する図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(最良の実施の形態)
(リモート性能監視システム)
図1は、本発明の最良の実施の形態に係る監視装置としてのリモート性能監視システム9のシステム構成図である。リモート性能監視システム9は、監視対象ビル51と、監視対象ビル51を監視する監視データ収集装置5と、リモート性能監視装置1を備えている。図1に示す例では、一つの監視対象ビル51と一つの監視データ収集装置5を備えるが、複数の監視対象ビル51と複数の監視データ収集装置5を備えても良い。監視データ収集装置5とリモート性能監視装置1は、インターネットなどの通信ネットワーク7によって相互に接続されている。
監視対象ビル51には、空調に関する空調設備が備えられている。監視対象ビル51が中央熱源タイプの空調システムを使用している場合、空調設備は、中央熱源機、冷却塔、空調機、冷水ポンプ、冷却水ポンプ及び空気ファンなどである。監視対象ビル51がビルマルチタイプである場合、空調設備は、室外機及び室内機を含む空調機などである。監視対象ビル51の空調システムについては、後に詳述する。
監視データ収集装置5は、例えば監視対象ビル51の内部に設置される情報機器である。監視データ収集装置5は、監視対象ビル51に設けられた各空調設備と電気的に接続されている。監視データ収集装置5は、監視対象ビル51の各空調設備から各空調設備の性能特性を示す監視データを収集し、リモート性能監視装置1に送信する。この監視データは、監視対象ビル51の各空調設備が測定しているデータである。監視データには、各空調設備の消費エネルギーの他に、各空調設備の性能特性に関するデータも含まれる。例えば空調設備が中央熱源機である場合、監視データは、中央熱源機が製造した冷水の冷水温度と、冷水流量と、中央熱源機に取り込まれた冷却水の冷却水温度と、冷却水流量が含まれる。更に監視データ収集装置5は、監視データに基づいて、リモート性能監視装置1によって出力された各空調設備の運用条件を受信する。監視データ収集装置5は、受信した運用条件を参考にして、監視対象ビル51の各空調設備の設定を決定しても良い。又、監視データ収集装置5は、受信した運用条件を監視対象ビル51に備えられた各空調設備の運用条件に適用する機能を備えても良い。
リモート性能監視装置1は、監視対象ビル51の空調システムに係る監視データを取得して、空調システムの運用条件を決定する。具体的には、リモート性能監視装置1は、監視データ収集装置7から受信した監視データに基づいて、監視対象ビル51及び監視対象ビル51の各空調設備の性能特性を決定する。更にリモート性能監視装置1は、決定した各性能特性に基づいて、監視対象ビル51の空調システムにおいてエネルギー効率が最良となるように、各空調設備の運用条件を決定し、監視データ収集装置7に送信する。
(リモート性能監視装置)
次に、図1を参照して本発明の最良の実施の形態に係るリモート性能監視装置1について詳述する。
リモート性能監視装置1は、中央処理制御装置10と、記憶装置20と、通信制御装置30を備えている。リモート性能監視装置1は、中央処理制御装置10、記憶装置20及び通信制御装置30の他に、ROM、RAM、バスなどの各装置を備えている。中央処理制御装置10は、リモート性能監視装置1で実行される処理を制御するための装置である。記憶装置20は、中央処理制御装置10が処理する際に用いるデータや、処理結果のデータを記憶するための装置である。通信制御装置30は、リモート性能監視装置1が通信ネットワーク7と接続するためのインタフェースとなる装置である。
中央処理制御装置10には、リモート性能監視プログラムがリモート性能監視装置1にインストールされることにより、監視データ受信手段11、特性関数算出手段12、運用条件算出手段13及び運用条件送信手段14が実装される。中央処理制御装置10によって、記憶装置20は、監視データ記憶部21及び特性データ記憶部22を備えている。
監視データ受信手段11は、監視対象ビル51の空調システムに備えられた各空調設備の性能特性に関する監視データを、監視対象ビル51の監視データ収集装置52から受信する。ここで性能特性とは、監視対象ビル51の空調システムに備えられた空調設備について、その性能を評価する指標である。性能特性は、空調システムのタイプや空調設備毎に設定されても良い。
監視データ受信手段11は、通信ネットワーク7及び通信制御装置30を介して、監視データ収集装置5から監視データを受信する。監視データ受信手段11は、監視データ収集装置5に監視データ取得に関するリクエストを送信することにより、監視データ収集装置5から監視データを取得しても良い。又、監視データ収集装置5が定期的に監視データをリモート性能監視装置1に送信することにより、監視データ受信手段11は、監視データを受信しても良い。監視データ受信手段11は、複数の監視データ収集装置5から複数の監視対象ビル51について、監視対象ビル毎に監視データを受信しても良い。
監視データ受信手段11は、受信した監視データを記憶装置20の監視データ記憶部21に記憶する。監視データ受信手段11は、監視対象ビル51の識別子、受信日時などを関連づけて、監視データを監視データ記憶部21に記憶する。
特性関数算出手段12は、監視対象ビル51及び監視対象ビル51に備えられた空調設備毎に特性関数を算出する。特性関数算出手段12は、監視対象ビル51の性能特性を示す特性関数を算出するとともに、各空調設備について各空調設備の性能特性を示す特性関数を算出する。空調設備毎の特性関数は、例えば、空調設備の劣化等によって変化する機器特性である。特性関数算出手段12は、監視データ受信手段11によって監視データ記憶部21に所定期間の監視データが蓄積されると、取得された監視データに基づいて、特性関関数を求める。
特性関数を求めるためには、厳密な数理計画法を用いて最適解を求める方法や、各空調設備毎の特性について線形近似して、線形代数方程式を求め、その線形代数方程式を特定関数として出力する方法がある。
ここでは、線形代数方程式を用いて特定関数を求める方法について説明する。例えば、監視対象ビル51の空調システムの中央熱源機について特定関数を求める場合、特性関数算出手段12は、監視データ受信手段11が受信した監視データに対する中央熱源機のCOP(エネルギー消費効率)を、一次関数f=ax+bで近似する。ここで、COPとは、消費電力1kW当たりの冷房又は暖房の能力を表した値である。xは、中央熱源機が製造した冷水の冷水温度と、冷水流量と、中央熱源機に取り込まれた冷却水の冷却水温度と、冷却水流量の要素を含むベクトルである。特性関数算出手段12は、この一次関数f=ax+bを中央熱源機の特性関数として出力する。
特性関数算出手段12は、監視対象ビル51及び各空調機器について算出した特性関数の情報を、特性データとして記憶装置20の特性データ記憶部22に記憶する。特性関数算出手段12は、監視対象ビル51及び特性関数の種類をキーとして、特性関数を記憶する。
特性関数算出手段12の処理は、記憶装置20の監視データ記憶部21に一定期間の監視データが蓄積されると実行される。特性関数算出手段12の処理は、外部からのリクエストに応じて実行されても良いし、一定期間おきに周期的に実行されても良い。特性関数算出手段12によって出力された監視対象ビル51及び各空調機器の特性関数は、特性データ記憶部22に蓄積される。
運用条件算出手段13は、記憶装置20の特性データ記憶部22に記憶された特性関数を用いて、各空調設備の消費エネルギーの合計が最小になる運用条件データを算出する。
運用条件算出手段13は、記憶装置20の特性データ記憶部22から所定の監視対象ビル51に関連する特性関数を抽出する。運用条件算出手段13は、抽出された各特性関数を制約条件として最適運用条件を求める。このとき、評価関数Jは、運用条件算出手段13が運用条件を算出する対象となる監視対象ビル51に設けられた各空調設備の消費エネルギーで表現される。運用条件データは、空調設備毎に設定されることが好ましい。運用条件算出手段13は、1ヶ月に一度などの所定のタイミングで、運用条件を算出しても良い。また運用条件算出手段13は、ユーザからのリクエストなどに応じて、運用条件を算出しても良い。
例えば、空調システムが中央熱源タイプの場合、運用条件算出手段13が算出する運用条件は、冷却塔の運用条件、中央熱源機の運用条件及び水量などである。評価関数Jは、評価関数J=Σ(中央熱源機の消費エネルギー+空気ファンの消費エネルギー+冷水ポンプの消費エネルギー+冷却水ポンプの消費エネルギー+冷却塔の消費エネルギー)で表される。
又、運用条件算出手段13は、監視対象ビル51の立地点の気象データを用いて、年間のビルシステムCOPを評価しても良い。ビルシステムCOPとは、空調に要した年間エネルギーと年間の空調負荷の比である。ビルシステムCOPが大きいビルは、効率よく空調されていると評価される。
運用条件送信手段14は、監視対象ビル51の空調設備について決定した運用条件データを、通信ネットワーク7を介して監視データ収集装置5に送信する。
この様な本発明の最良の実施の形態に係るリモート性能監視装置1は、監視データ収集装置5から逐次、監視対象ビル51の空調システムの空調設備に関する監視データを取得する。この監視データが一定期間取得されると、リモート性能監視装置1は、特性関数を算出して記憶装置20の特性データ記憶部22に記憶する。更に、所定のタイミングで、記憶装置20の特性データ記憶部22に記憶された特性関数に基づいて、監視対象ビル51の空調システムの最適な運用条件を決定し、監視対象ビル51の監視データ収集装置5に送信する。
これにより、本発明の最良の実施の形態に係るリモート性能監視装置1によれば、監視対象ビル51の監視データを取得するだけではなく、その監視データに基づいて最適な運用条件を決定することができるので、監視対象ビル51の省エネルギー及び省コストに貢献することができる。また、この運用条件を決定する際に、専門家が管理監督することにより、監視対象ビル51のそれぞれに専門家を配置しなくても、専門家のアドバイスを受けて空調システムの運用管理に貢献することができる。
(リモート監視方法)
図2を参照して、本発明の最良の実施の形態に係るリモート監視方法を説明する。
まずステップS101において監視データ受信部11は、監視データ収集装置5から、監視対象ビル51の空調設備の監視データを受信する。ステップS102において監視データ受信部11は、ステップS101で受信した監視データを、記憶装置20の監視データ記憶部22に記憶する。
ステップS103において特性関数算出手段12は、監視データ記憶部21に所定期間の監視データが蓄積されているか否かを判定する。蓄積されていないと判定された場合、特性関数算出手段12は処理を実行せず、ステップS101に戻り、新たな監視データが送信されるのを待機する。ステップS103において、所定期間の監視データが蓄積されていると判定された場合、ステップS104において特性関数算出手段12は、ステップS102で監視データ記憶部21に記憶した監視データに基づいて、監視対象ビル及び空調設備毎に特性関数を算出する。特性関数算出手段12は、空調設備毎の特性関数を、記憶装置20の特性データ記憶部22に記憶する。
ステップS105において、所定のタイミングであるか否かを判定する。所定のタイミングでないと判定された場合、ステップS101に戻り、新たな監視データが送信されるのを待機する。
一方、ステップS105において所定のタイミングであると判定された場合、ステップS106において運用条件算出手段13は、記憶装置20の特性データ記憶部22に記憶された特性関数に基づいて、監視対象ビル51の運用システムに最適な運用条件を算出する。ステップS107において運用条件送信手段14は、ステップS104で算出された運用条件を、監視データ収集装置5に送信する。
(中央熱源タイプの空調システム)
次に、図3乃至図6を参照して、監視対象ビル51の空調システムが中央熱源タイプの場合について説明する。
まず図3を参照して中央熱源タイプの空調システムを説明する。中央熱源タイプの空調システム100は、空調機101a及び101b、冷水ポンプ104、中央熱源機105a、105b、105c及び105d、冷却水ポンプ106a、106b、106c及び106d、冷却塔107a、107b、107c及び107dを備えている。
空調機101aは、部屋Aに設けられている外気導入型空調機である。空調機101aは、コイル102a及び空気ファン103aを備えている。コイル102aは、冷水ポンプにより供給された冷水で、空気ファン103aにより供給された空気を冷却する。空気ファン103aは、コイル102aで冷却するために、部屋Aの空気を取り込み、冷却された空気を部屋Aに放出する。空調機101bも、空調機101aと同様の構成を備える。
中央熱源機105aは、空調機101a及び101bのコイル102a及び102bに、冷却された水を供給するための熱源である。中央熱源機105aからは冷却された水が放出され、コイル102a及び102bで空気に触れて熱を持った戻り冷水が取り込まれる。中央熱源機105b、105c及び105dも、中央熱源機105aと同様の構成を備える。
冷却塔107aは、中央熱源機105aに取り込まれた戻り冷水の熱を外気に逃がすものである。冷却塔107aは、冷却水ポンプ106aで冷却塔107aの上部に送られた冷却水が上部で散水され、冷却塔ファンからの気流と接触して一部が蒸発して自らの温度を下げ、下部のタンクに貯水した後、設備に再循環させる。冷却塔107b、107c及び107dも、冷却塔107aと同様の構成を備える。
図3に示す図では、空調システムが冷房運転する時について説明したが、暖房運転をする場合は、冷水が温水になる。
監視ビル対象51が図3に示した空調システムを有する場合、リモート性能監視装置1は、図4に示すデータを送受信する。リモート性能監視装置1の監視データ受信手段11は、監視対象ビル51の監視データ収集装置5から、外気温度・湿度、冷却水温度・流量、冷水温度・流量、環気給気量・温度・湿度、空気ファンの消費エネルギー、冷水ポンプの消費エネルギー、中央熱源機消費エネルギー、冷却塔消費エネルギー、空調機負荷、冷水流量などの監視データを受信する。リモート性能監視装置1の運用条件送信手段14は、冷却水温度・送還温度差の指示、冷水温度・送還温度差の指示、監視対象ビルのシステムCOPなどの運用条件を、監視対象ビル51の監視データ収集装置5に送信する。
ここで、図5を参照して、リモート性能監視装置の監視データ受信手段11が受信するデータの一例を説明する。図5では、随時送信される各監視データを、時系列に表示している。図5(a)は、冷却塔、冷水ポンプ、中央熱源機、空気ファンの各空調設備の消費電力のグラフである。図5(b)は、空調機が設置されている部屋の室内温度及び室内湿度のグラフである。図5(c)は、冷却水の流量、温度及び冷却塔に戻る冷却水の温度のグラフである。図5(d)は、中央熱源機のCOPのグラフである。
リモート性能監視装置1の監視データ受信手段11が上記の様な監視データを受信すると、特性関数算出手段12は、監視対象ビルの特性関数として、外気温度及び外気湿度に対する監視対象ビル51の空調負荷の関数を出力する。ここで空調負荷は、リモート性能監視装置1の監視データ受信手段11が受信するデータである。また空調負荷は、監視データ受信手段11が受信するデータに基づいて、リモート性能監視装置1で算出されても良い。
更に、リモート性能監視装置1の特性関数算出手段12は、空調システムの各空調機器について下記の関数を出力する。特性関数算出手段12は、下記に記載する関数以外の関数についても算出しても良い。
(1)中央熱源機について、中央熱源機が製造した中央熱源機が製造した冷水の冷水温度と、冷水流量と、冷却水の冷却水温度と、冷却水流量に対する中央熱源機の効率COPの関数
(2)冷却塔について、外気温度と、外気湿度と、冷却塔に戻る冷却水の冷却水温度と、冷却水流量に対する冷却塔の熱交換効率の関数
(3)空調機(コイル)について、空調機の冷水水量と、空気流量と、空気温度と、空気湿度に対する空調機(コイル)の熱貫流率の関数
(4)空調機(空気ファン)について、空気ファンの消費エネルギーと空調負荷の関数
(5)冷水ポンプについて、冷水ポンプと冷水流量(バイパスを除く)の関数
(6)冷却水ポンプについて、冷却水ポンプと冷水流量の関数
特性関数算出手段12は、各関数についてf=ax+bで近似して、近似された関数を各特性関数として出力する。
運用条件算出手段13は、最適な運用条件を算出する。このとき運用条件算出手段13は、特性関数算出手段12で出力された特性関数を制約条件として、空調負荷を調節して、各空調設備の消費エネルギーの合計が最も小さくなる運用条件を最適運用条件として出力する。
運用条件算出手段13が算出する運用条件は、冷却塔の運用条件、中央熱源機の運用条件及び水量などである。評価関数Jは、評価関数J=Σ(中央熱源機の消費エネルギー+空気ファンの消費エネルギー+冷水ポンプの消費エネルギー+冷却水ポンプの消費エネルギー+冷却塔の消費エネルギー)で表される。
又、年間のビルシステムCOPを算出する際は、上述した外気温度及び外気湿度に対する監視対象ビル51の空調負荷の関数と、監視対象ビル51の立地点の気象データを用いて評価する。この様に算出された年間のビルシステムCOPは、その年の起床やビルのテナントの稼働率などの利用状況により変化するものではあるが、1年間実際にデータを取得して算出された評価値として評価される。
(ビルマルチタイプの空調システム)
図6乃至図8を参照して、監視対象ビル51の空調システムがビルマルチタイプの場合について説明する。
まず図6を参照してビルマルチタイプの空調システムを説明する。ビルマルチタイプの空調システムは、室外機201と、室内機202a、202b、202c、202d、202e、202fを備えている。室外機201は、各室内機の熱負荷をまとめて処理する。図6の例では、室内機202aが空調制御するゾーンである部屋は、図7の様に設置されている。室内機202aは、部屋Aに設けられ室外機の操作によって部屋Aの空調を制御している。室内機202b、202c、202d、202e、202fも、室内機202aと同様である。
監視ビル対象51が図6に示した空調システムを有する場合、リモート性能監視装置1は、図8に示すデータを送受信する。リモート性能監視装置1の監視データ受信手段11は、監視対象ビル51の監視データ収集装置5から、外気温度・湿度、環気給気量・温度・湿度、空気ファンの消費エネルギー、空調機の消費エネルギー、空調機負荷などの監視データを受信する。リモート性能監視装置1の運用条件送信手段14は、空調機COP、ゾーン毎の空調負荷、監視対象ビル51のシステムCOPなどの運用条件を、監視対象ビル51の監視データ収集装置5に送信する。
リモート性能監視装置1の監視データ受信手段11が上記の様な監視データを受信すると、特性関数算出手段12は、監視対象ビルの特性関数として、外気温度及び外気湿度に対する監視対象ビル51の空調負荷の関数を出力する。ここで空調負荷は、リモート性能監視装置1の監視データ受信手段11が受信するデータである。また空調負荷は、監視データ受信手段11が受信するデータに基づいて、リモート性能監視装置1で算出されても良い。
更に、リモート性能監視装置1の特性関数算出手段12は、空調システムについて下記の関数を出力する。特性関数算出手段12は、下記に記載する関数以外の関数についても算出しても良い。
(1)室外機及び室内機を含む空調機について、外気温度、室内負荷に対する空調機のCOP関数
(2)室内機について、空調機の冷水水量と、空気流量と、空気温度と、空気湿度に対する空調機(コイル)の熱貫流率の関数
ここで、室内負荷は、特定の空調機が空調しているゾーンにおける空調の負荷であって、空調機負荷と同様である。
運用条件算出手段13は、最適な運用条件を算出する。このとき運用条件算出手段13は、特性関数算出手段12で出力された特性関数を制約条件として、空調負荷を調節して、各空調設備の消費エネルギーの合計が最も小さくなる運用条件を最適運用条件として出力する。
運用条件算出手段13が算出する運用条件は、空調機COP、ゾーン空調負荷などである。評価関数Jは、評価関数J=Σ(室外機の消費エネルギー+室内機の消費エネルギー)で表される。
又、年間のビルシステムCOPを算出する際は、上述した外気温度及び外気湿度に対する監視対象ビル51の空調負荷の関数と、監視対象ビル51の立地点の気象データを用いて評価する。この様に算出された年間のビルシステムCOPは、その年の起床やビルのテナントの稼働率などの利用状況により変化するものではあるが、1年間実際にデータを取得して算出された評価値として評価される。
本発明の最良の実施の形態に係るリモート性能監視装置1によれば、監視対象ビル51の監視データを取得するだけではなく、その監視データに基づいて最適な運用条件を決定することができる。従ってリモート性能監視装置1は、監視対象ビル51の省エネルギー及び省コストに貢献することができる。
また、この運用条件を決定する際に、専門家が管理監督することにより、監視対象ビル51のそれぞれに専門家を配置しなくても、専門家のアドバイスを受けて空調システムの運用管理に貢献することができる。従って、本発明の最良の実施の形態に係るリモート性能監視装置1によれば、各監視対象ビル51毎に情報を処理する場合に比べて、効率的にビルの空調設備の管理をすることができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の最良の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、各空調システムにおける特性関数は、空調システムの種別や監視対象ビルの特性などに応じて適切な特性関数が選択されることが好ましい。
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことはもちろんである。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…リモート性能監視装置
5…監視データ収集装置
7…通信ネットワーク
9…リモート性能監視システム
10…中央処理制御装置
11…監視データ受信手段
12…特性関数算出手段
13…運用条件算出手段
14…運用条件送信手段
20…記憶装置
21…監視データ記憶部
22…特性データ記憶部
30…通信制御装置
51…監視対象ビル
100…空調システム(中央熱源タイプ)
101…空調機
102…コイル
103…空気ファン
104…冷水ポンプ
105…中央熱源機
106…冷水ポンプ
107…冷却塔
200…空調システム(ビルマルチタイプ)
201…室外機
202…室内機

Claims (3)

  1. 監視対象の建物に備えられる空調システムの各空調設備の性能特性に関するデータと、
    前記各空調設備の監視データとを受信するデータ受信手段と、
    所定期間の前記監視データと前記性能特性に関するデータとに基づいて、前記監視対象の建物の性能特性を示す特性関数を算出する特性関数算出手段と、
    前記特性関数を用いて、前記空調設備の消費エネルギーの合計が小さくなるように、空調システムの運用条件データを算出する運用条件算出手段
    とを備えることを特徴とする監視装置。
  2. 前記データ受信手段は、前記空調設備の性能特性に関するデータとして、前記空調設備の空調負荷のデータを受信し、前記監視データとして、前記監視対象の建物の外気温度及び外気湿度を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  3. 監視対象の建物に備えられる空調システムの監視装置が、前記空調システムを監視する監視方法であって、
    前記監視対象ビルの空調システムに備えられた空調設備の性能特性に関するデータと、
    前記各空調設備の監視データとを受信するデータ受信ステップと、
    所定期間の前記監視データと前記性能特性に関するデータとから、前記監視対象の建物の性能特性を示す特性関数を算出する特性関数算出ステップと、
    前記特性関数を用いて、前記空調設備の消費エネルギーの合計が小さくなるように、空調システムの運用条件データを算出する運用条件算出ステップ
    とからなることを特徴とする監視方法。
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