JPH0821650A - ビル制御装置 - Google Patents

ビル制御装置

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JPH0821650A
JPH0821650A JP6154772A JP15477294A JPH0821650A JP H0821650 A JPH0821650 A JP H0821650A JP 6154772 A JP6154772 A JP 6154772A JP 15477294 A JP15477294 A JP 15477294A JP H0821650 A JPH0821650 A JP H0821650A
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building
air conditioning
detecting
power consumption
conditioning load
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JP6154772A
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Susumu Sugawara
原 進 菅
Kenzo Yonezawa
沢 憲 造 米
Shuichiro Kobayashi
林 主一郎 小
Nobutaka Nishimura
村 信 孝 西
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2130/00Control inputs relating to environmental factors not covered by group F24F2110/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F2130/00Control inputs relating to environmental factors not covered by group F24F2110/00
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビル内の消費エネルギーを居住者の快適性を
損うことなく抑制し、省エネルギー効果の高いビル制御
を実現する。 【構成】 空調負荷予測装置(31)において、屋外気
象検出装置(1)からの屋外気象、気象予報データ入力
装置(2)からの気象予報データ、ビル内環境状態検出
装置(3)からのビル内環境状態、ビル内環境設定値入
力装置(4)からのビル内環境状態設定値、空調負荷検
出装置(5)からの空調負荷、カレンダ装置(7)から
のカレンダ情報、およびイベント情報入力装置(7)か
らのイベント情報などに基づいて空調負荷を予測し、こ
の予測値に基づいてビルコントローラ(51)によりビ
ル内の空調制御を行わせることにより、省エネルギー的
に快適な空調を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビル制御装置、特に多目
的インテリジェントビルやオフィスビル、ホテル、病
院、住居用ビル等の各種ビルにおいて、冷暖房等の空調
制御や、ビル内のエネルギー負荷の制御を行うビル制御
装置に関する。なお、この明細書においてビルという用
語は、より正確にはビルディングないしレジデンスとい
うべきものであるが、ここでは単にビルと称することに
する。
【0002】
【従来の技術】冷暖房機能を有する空気調和機等の熱源
機器により冷暖房などの空調を行う冷暖房自給のビルで
は、過去の熱負荷実績を参考にし、経験に基づいて、熱
源機器の運転計画を作成し運転を行っている。
【0003】一方、ビル内の照明の制御、空調の制御、
エレベータなどの昇降機の制御は、ビル内の在室人数や
在室率とは無関係に、しかもそれぞれ独立に行われるの
が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにオペレー
タの経験に基づいて、ビル内の各種熱負荷の配分を含む
運転計画を作成し、それに従って運転するのでは、予測
された熱負荷が実際の熱負荷とは異なるものである場
合、熱源機器の運転効率の低下や熱の過不足などの問題
を生ずる。また、在室人数の多少にかかわらず、どこで
も同一温度に設定していたり、人のいない場所でも照明
が行われていたりエレベータが用意されていたりして、
ビル全体の消費エネルギーに大きな無駄を生ずるという
問題点があった。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消し、ビル内の消費エネルギーを、居住者の快適性
を損うことなく合理的に抑制し、省エネルギー効果の高
いビル制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のビル制御装置は、屋外の気象状態
を検出する屋外気象検出手段と、気象予報データを入力
する気象予報データ入力手段と、ビル内の環境状態を検
出するビル内環境状態検出手段と、ビル内環境状態を設
定するビル内環境設定手段と、ビル内の空調負荷を検出
する空調負荷検出手段と、カレンダ情報を入力するため
のカレンダ手段と、ビル内のイベント情報を入力するイ
ベント情報入力手段と、屋外気象検出手段、気象予報デ
ータ入力手段、ビル内環境状態検出手段、ビル内環境設
定手段、空調負荷検出手段、カレンダ手段およびイベン
ト情報入力手段の出力情報に基づいてビル内の空調負荷
を予測する空調負荷予測手段と、この空調負荷予測手段
による予測値に基づいてビル内の空調制御を行うビルコ
ントローラとを備えたものである。
【0007】請求項2に記載のビル制御装置は、ビル内
の人数を検出するビル内人数検出手段と、ビル内のイベ
ント情報を入力するイベント情報入力手段と、カレンダ
情報を入力するためのカレンダ手段と、ビル内人数入力
手段、イベント情報入力手段およびカレンダ手段からの
情報に基づいてビル内の人数およびその変動を予測する
ビル内人数変動予測手段と、屋外の気象状態を検出する
屋外気象検出手段と、気象予報データを入力する気象予
報データ入力手段と、ビル内の環境状態を検出するビル
内環境状態検出手段と、ビル内環境状態を設定するビル
内環境設定手段と、ビル内の空調負荷を検出する空調負
荷検出手段と、ビル内人数変動予測手段、屋外気象検出
手段、気象予報データ入力手段、ビル内環境状態検出手
段、ビル内環境設定手段、空調負荷検出手段、カレンダ
手段およびイベント情報入力手段からの情報に基づいて
ビル内の空調負荷を予測する空調負荷予測手段と、この
空調負荷予測手段による予測値に基づいてビル内の空調
制御を行うビルコントローラとを備えたものである。
【0008】請求項3に記載のビル制御装置は、ビル内
の人数を検出するビル内人数検出手段と、ビル内のイベ
ント情報を入力するイベント情報入力手段と、カレンダ
情報を入力するカレンダ手段と、ビル内人数検出手段、
イベント情報入力手段およびカレンダ手段からの情報に
基づいてビル内の人数およびその変動を予測するビル内
人数変動予測手段と、屋外の気象状態を検出する屋外気
象検出手段と、気象予報データを入力するための気象予
報データ入力手段と、ビル内の環境状態を検出するビル
内環境状態検出手段と、ビル内環境状態を設定するビル
内環境設定手段と、ビル内の空調負荷を検出する空調負
荷検出手段と、ビル内の消費電力を電力負荷ごとに検出
するビル内消費電力検出手段と、ビル内人数変動予測手
段およびビル内消費電力検出手段からの情報に基づいて
ビル内の電力負荷ごとの消費電力を予測する消費電力予
測手段と、ビル内人数変動予測手段、屋外気象検出手
段、気象予報データ入力手段、ビル内環境状態入力手
段、ビル内環境設定手段、空調負荷検出手段、カレンダ
手段、イベント情報入力手段および消費電力予測手段か
らの情報に基づいてビル内の空調負荷を予測する空調負
荷予測手段と、消費電力予測手段および空調負荷予測手
段による予測値に基づいてビル内のエネルギー消費機器
のエネルギー消費量を制御するビルコントローラとを備
えたものである。
【0009】請求項4に記載のビル制御装置は、請求項
2または3に記載のビル制御装置において、ビル内人数
変動予測手段が、ビル内全体および各階の人数変動予測
を、ビル内の各エレベータの荷重変化の情報から検知し
た乗降者数に基づいて算出した実人数変動を記憶・統計
処理して学習することにより行うことを特徴とするもの
である。
【0010】
【作用】請求項1に記載のビル制御装置は、空調負荷予
測手段において、屋外気象、気象予報、ビル内環境状
態、ビル内環境設定値、空調負荷、カレンダ情報および
イベント情報などに基づいて空調負荷を予測し、この予
測値に基づいてビルコントローラによりビル内の空調制
御を行うことにより、省エネルギー的に快適な空調を実
現することができる。
【0011】請求項2に記載のビル制御装置は、空調負
荷予測手段において、ビル内人数変動予測値、屋外気
象、気象予報、ビル内環境状態、ビル内環境設定値、空
調負荷、カレンダ情報、イベント情報などに基づいて空
調負荷を予測し、この予測値に基づいてビルコントロー
ラによりビル内の空調制御を行わせることにより、省エ
ネルギー的に快適な空調を実現する。
【0012】請求項3に記載のビル制御装置は、負荷予
測装置において、ビル内人数変動予測値、屋外気象、気
象予報、ビル内環境状態、ビル内環境設定値、ビル内消
費電力予測値、カレンダ情報、イベント情報などに基づ
いて、ビル内の各電力負荷ごとの消費電力を予測し、そ
の予測値に基づいて、ビルコントローラによりビル内の
空調を含むエネルギー消費機器の制御を行う。それによ
り、省エネルギー的にビル内の負荷を配分し、快適な空
調を実現する。
【0013】請求項4に記載のビル制御装置は、ビル内
全体および各階の人数変動予測を、ビル内の各エレベー
タの荷重変化の情報から検知した乗降者数に基づいて算
出した実人数変動を記憶・統計処理して学習することに
より行う。こうすることにより、かなり正確な人数変動
予測を迅速に行い、より的確なビル制御を行うことがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。 (実施例1)図1は、本発明の請求項1の実施例による
ビル制御装置のブロック図を示すものである。この装置
は、種々の入力データに基づいて空調負荷予測を行う空
調負荷予測装置31と、そこで求められた空調負荷予測
データに基づいてビル内の空調制御を行うビルコントロ
ーラ51とを備えている。
【0015】空調負荷予測装置31には、屋外気象検出
装置1によって検出された屋外気象データが屋外気象記
憶装置11を介して入力され、気象予報データ入力装置
2からの気象予報データデータが気象予報データ記憶装
置12を介して入力され、ビル内環境状態検出装置3に
よって検出されたビル内環境状態データがビル内環境状
態記憶装置13を介して入力され、ビル内環境設定値入
力装置4によって設定されたビル内環境設定値データが
ビル内環境設定値記憶装置14を介して入力され、空調
負荷検出装置5によって検出された空調負荷データが空
調負荷記憶装置15を介して入力され、カレンダ装置7
から種々のカレンダ情報が入力され、さらにイベント情
報入力装置8からのイベント情報データがイベント情報
記憶装置18を介して入力される。
【0016】屋外気象検出装置1は外気温、屋外湿度、
屋外空気エンタルピなどを検出し、それらの検出データ
を屋外気象記憶装置11に記憶させる。気象予報データ
入力装置2は、翌日もしくは当日の気象予報データ、た
とえば予想最高気温、予想最低気温、天候などのデータ
を入力してそれらを気象予報データ記憶装置12に記憶
させる。気象予報データ入力装置2でのデータ入力はキ
ーボードのような入力装置を介してオペレータが行う
か、日本気象協会(団体名)により提供されたデータを
オンラインで入力するなどして実行される。このように
して入力されたデータは気象予報データ記憶装置12に
記憶される。ビル内環境状態検出装置3は、ビル内の室
温、室内湿度、光量、二酸化炭素濃度などのビル内の環
境状態を検出し、これらをビル内環境状態記憶装置13
に記憶させる。ビル内環境設定値記憶装置14への記憶
内容、たとえば室温などの設定値は、オペレータによる
マニュアル操作などによりビル内環境設定値入力装置4
を通じて入力される。空調負荷検出装置5は空調負荷を
検出し、これを空調負荷記憶装置15に記憶させる。カ
レンダ装置7は、日時、曜日、祝祭日などに関する一般
的なカレンダ情報をデータ処理可能な形態で保有してい
る。イベント情報入力装置8は、たとえば、“1”を基
準とした単位時間毎のイベントの割合を入力し、イベン
ト情報記憶装置18に記憶させる。
【0017】空調負荷予測装置31は屋外気象記憶装置
11、気象予報データ記憶装置12、ビル内環境状態記
憶装置13、ビル内環境設定値記憶装置14、空調負荷
記憶装置15、カレンダ装置7およびイベント情報記憶
装置18からの各情報に基づいて、気象値の予測値や空
調方式の選択、外気取入れ量の演算、PMV値の演算、
室内消費電力の予測、壁貫流熱量の予測などを行い、快
適性を維持できる範囲内での省エネルギーを意図した空
調負荷を予測する。この予測結果に基づきビルコントロ
ーラ51を介して空調制御すなわちビル制御が行われ
る。なお、PMV値というのは快適性指標とも言われる
もので、温度や湿度、風速などに基づいて算出され、−
3.0〜+3.0の値をもって表現され、−0.5〜+
0.5の範囲が快適範囲とされている。
【0018】次に、図1に示す空調負荷予測装置31の
動作について、さらに詳細に説明する。空調負荷予測装
置31は、屋外気象記憶装置11から外気温、屋外湿
度、屋外空気エンタルピの実績値を、気象予報データ記
憶装置12から予想最高気温、予想最低気温および天
候、日射量などの実績値、ビル内環境状態記憶装置13
からビル内の室温、室内湿度、室内空気エンタルピ、光
量、二酸化炭素濃度などのビル内の環境状態データの実
績値を、ビル内環境設定値記憶装置14からそれぞれの
設定値を、空調負荷記憶装置15から空調負荷を、カレ
ンダ装置7からカレンダ情報を、さらにイベント情報記
憶装置18からイベント情報をそれぞれ入力し、それら
の入力情報に基づいて、予測対象日の空調機器の運転モ
ード、気象値、外気取入れ量、PMV値、室内消費電
力、壁貫流熱量などの演算・予測値を空調負荷予測式
(1)に従い空調負荷予測値Fとして演算する。なお、
空調負荷予測はゾーン単位またはビル単位のいずれでも
行うことができる。
【0019】 F=f(a,a,a,a) …(1) ただし、 G:ビルの熱貫流量[J] G:内部発熱量[J] G:吸収日射量[J] M:空調機器運転モード値。 エンタルピ制御モードα=0〜1 通常モード値=1 a:Gに対する係数 a:Gに対する係数 a:Gに対する係数 a:Mに対する係数 である。そして、 G=(θ′in−θ′ou)×k×w …(2) である。ただし、 θ′in :予測室温 [℃] θ′ou :予測外気温[℃] k :放熱係数 [Jm-2-1] w :壁面積 [m2 ] である。
【0020】各係数を含む関数式は、過去の実績値を基
に、統計値から周知の最小二乗法などにより逆算して決
定する。ここで、(1)式および(2)式は、線形1次
式もしくは非線形高次多項式である。また、(1)式に
おけるエンタルピ制御モードαは“0”または“1”の
値をとる変数であり、エンタルピ制御の程度に従って決
定される。
【0021】以上のようにして(1)式に従って空調負
荷予測値Fを求め、この空調負荷予測値Fに従いビルコ
ントローラ51を介して空調制御を行う。これにより、
空調負荷予測値Fを求めるのに用いた各要素を考慮した
合理的な空調負荷予測を行い、快適性を損うことなく省
エネルギーの空調運転を実現することができる。
【0022】この制御の特徴は、単に温度偏差(実際室
温と設定室温との差)のみに基づいて空調制御を行うの
ではなく、式(1),(2)からも分かるように、ビル
内環境に係る種々の要素をトータルに加味して空調制御
を行うことにある。
【0023】図2は、請求項2および3に記載の発明の
実施例によるビル制御装置のブロック図である。図2に
おいて図1と同一の符号は図1と同一または類似の要素
を示すものである。この実施例においては、ビル内人数
検出装置6、ビル内人数記憶装置16、ビル内消費電力
検出装置9、消費電力記憶装置19、ビル内人数変動予
測装置21、照明消費電力予測装置41、昇降機消費電
力予測装置42およびOA消費電力予測装置43が付加
的に設けられている。なお、ここでOAというのは電力
を消費する事務機器のことをいう。
【0024】ビル内人数検出装置6としては、たとえば
エレベータ制御の分野において、エレベータの荷重変化
の情報に基づいてビル内各階の乗降人数を検出する技術
が知られており(「東芝レビュー」第39巻第9号(昭
和59年9月)、第776〜778頁)、これを応用し
て、エレベータの各階乗降人数の積算値から各ゾーン
毎、フロア毎またはビル全体の人数を算出することがで
きる。ビル内人数検出装置6によって検出されたビル内
人数はビル内人数記憶装置16に記憶される。ビル内人
数変動予測装置21は、ビル内人数記憶装置16、カレ
ンダ装置7およびイベント情報記憶装置18からの情報
に基づいてビル内の人数変動を予測し、これを空調負荷
予測装置31、照明消費電力予測装置41、昇降機消費
電力予測装置42およびOA消費電力予測装置43に与
える。
【0025】消費電力検出装置9はビル内の各種電力消
費機器、たとえばOA機器や照明機器の消費電力を検出
し、これを消費電力記憶装置19に記憶させる。消費電
力記憶装置19の出力およびビル内人数変動予測装置2
1の出力はそれぞれ照明消費電力予測装置41、昇降機
消費電力予測装置42およびOA消費電力予測装置43
に与えられる。照明消費電力予測装置41には付加的に
屋外気象記憶装置11の出力も与えられる。照明消費電
力予測装置41、昇降機消費電力予測装置42およびO
A消費電力予測装置43の各出力は空調負荷予測装置3
1およびビルコントローラ51に与えられる。
【0026】ビル内人数変動予測装置21は、ビル内人
数記憶装置16の出力、カレンダ装置7から与えられる
時刻・曜日・祝祭日などの情報、およびイベント情報記
憶装置18からの情報に基づいて、ビル内のゾーンもし
くはフロア毎の人数を予測する。
【0027】照明消費電力予測装置41は、屋外気象記
憶装置11からの気象情報、消費電力記憶装置19から
の消費電力情報、およびビル内人数変動予測装置21か
らのビル内人数変動予測情報に基づいて、照明消費電力
を予測し、その予測結果を空調負荷予測装置31および
ビルコントローラ51に与える。昇降機消費電力予測装
置42は、ビル内人数変動予測装置21からのビル内人
数変動予測情報、および消費電力記憶装置18からの消
費電力情報からエレベータなどの昇降機の消費電力予測
値を演算し、その予測結果を空調負荷予測装置31およ
びビルコントローラ51に与える。そして、OA消費電
力予測装置43は、ビル内人数変動予測装置21からの
ビル内人数変動予測情報、および消費電力記憶装置18
からの消費電力情報からOA消費電力の予測値を演算
し、その予測結果を空調負荷予測装置31およびビルコ
ントローラ51に与える。
【0028】空調負荷予測装置31では、屋外気象記憶
装置11、気象予報データ記憶装置12、ビル内環境状
態記憶装置13、ビル内環境設定値記憶装置14、空調
負荷記憶装置15、ビル内人数変動予測装置21、照明
消費電力予測装置41、昇降機消費電力予測装置42、
OA消費電力予測装置43からの情報に基づいて、気象
値の予測、空調方式の選択、外気取入れ量演算、PMV
値演算、室内発生熱予測、貫流熱量予測を行い、快適性
を維持できる範囲内での省エネルギー的な空調負荷を予
測する。
【0029】ビルコントローラ51は、空調負荷予測装
置31からの情報、照明消費電力予測装置41、昇降機
消費電力予測装置42およびOA消費電力予測装置43
からの各種予測情報に基づいて省エネルギー的にビル制
御を実施する。
【0030】図2に示したビル内消費電力検出装置9お
よび消費電力記憶装置19は、図3のブロック図に示す
ように構成される。
【0031】図3に示すように、ビル内消費電力検出装
置9は照明消費電力検出装置61、OA消費電力検出装
置62、空調消費電力検出装置63および昇降機消費電
力検出装置64を有し、消費電力記憶装置19は照明消
費電力記憶装置71、OA消費電力記憶装置72、空調
消費電力記憶装置73および昇降機消費電力記憶装置7
4を有する。
【0032】照明消費電力検出装置61は照明機器の消
費電力を検出し、これを照明消費電力記憶装置71に記
憶させる。以下同様に、OA消費電力検出装置62はO
A機器の消費電力を検出し、これをOA消費電力記憶装
置72に記憶させる。空調消費電力検出装置63は空調
機器の消費電力を検出し、これを空調消費電力記憶装置
73に記憶させる。さらに昇降機消費電力検出装置64
はエレベータなどの昇降機の消費電力を検出し、これを
昇降機消費電力記憶装置74に記憶させる。
【0033】以上のように、ビル内消費電力検出装置9
は検出すべき電力負荷ごとに、つまり、照明、OA、空
調、昇降機ごとに消費電力を検出し、これを消費電力記
憶装置19内に個別に設けられた照明消費電力記憶装置
71、OA消費電力記憶装置72、空調消費電力記憶装
置73、昇降機消費電力記憶装置74に別々に記憶させ
る。
【0034】次に、図2に示した空調負荷予測装置31
の動作について、さらに詳細に説明する。
【0035】空調負荷予測装置31は、屋外気象記憶装
置11からの屋外空気の温度およびエンタルピの実績
値、気象予報データ記憶装置12からの予想最高気温、
予想最低気温および天候、日射量などの実績値、カレン
ダ装置7からのカレンダ情報、ビル内環境設定値記憶装
置14からの室温、室内空気エンタルピおよび光量の設
定値、空調負荷記憶装置15からの空調負荷実績値、ビ
ル内人数変動予測装置21からのビル内人数変動予測
値、照明消費電力予測装置41による照明消費電力予測
値、昇降機消費電力予測装置42からの昇降機消費電力
予測値、およびOA消費電力予測装置43からのOA消
費電力予測値の入力データに基づいて、予測対象日の空
調機器運転モード、PMV値、設定室温、内部発熱量、
熱貫流量の演算を行い、空調負荷予測式(1),(2)
を基本とし、これに次の(3)式を付加することによ
り、より的確な空調負荷を予測することができるのであ
る。
【0036】 G=g(θ′in,a,a,aoa,aH) …(3) である。ただし、 V :照明消費電力予測値 V :昇降機消費電力予測値 Voa :OA消費電力予測値 H :ビル内人数予測値 a :Vに対する係数 a :Vに対する係数 a :Voaに対する係数 a :Hに対する係数 であり、各係数の推定は、過去の実績値を基に、最小二
乗法などを用いた統計的処理による周知の方法により実
施される。
【0037】ビル内人数変動予測装置21では、カレン
ダ装置7、ビル内人数記憶装置16およびイベント情報
記憶装置18からの情報に基づいて、単位時間内のビル
内人数Hを式(4)に従い各階毎に予測する。 H=m(a11,a12k−n,a13) …(4) ただし、 M :曜日モード s=平日 s=休日 s=休日明け Zk−n:k−n時点のビル内人数実績[人] M :イベントモード[0〜1]。会議や展示会な
ど、人の集まる催しものに関連して設定されるモードで
ある。
【0038】式(4)の右辺の各変数に対するそれぞれ
の係数は、 a11 :Mに対する係数 a12 :Zk−nに対する係数 a13 :Mに対する係数 である。各係数の推定は、過去の実績値を基に周知の方
法で実施する。ここで、ビル内人数予測式(4)は、線
形1次式もしくは非線形高次式である。(4)式におい
て、曜日モードMに関連して季節モードMを設定
し、暖房期、冷房期、中間期などに区別してそれを数値
化して季節による修正項を付加するようにしてもよい。
【0039】照明消費電力予測装置41では、屋外気象
記憶装置11から日射量実績値、ビル内人数変動予測装
置21からビル内人数予測値、また消費電力記憶装置1
9から過去の照明電力消費量実績値を与えることによ
り、照明消費電力予測式(5)によって、照明消費電力
を予測する。 V=v(a21,a22H,a23l(k−n)) …(5) ただし、 q :日射量実績値 Zl(k−n):k−n時点の照明消費電力実績値 である。式(5)の右辺の変数に対するそれぞれの係数
は、 a21 :qに対する係数 a22 :Hに対する係数 a23 :Zl(k−n)に対する係数 である。各係数の推定は、過去の実績値を基に、周知の
方法で実施する。ここで、照明消費電力予測式(5)、
線形1次式もしくは非線形高次式である。
【0040】昇降機消費電力予測装置42は、ビル内人
数変動予測装置21からビル内人数予測値を、また消費
電力記憶装置18から過去の昇降機電力消費量実績値を
与えることにより、昇降機消費電力予測式(6)によっ
て、昇降機消費電力Vを予測する。
【0041】 V=v(a31H,a32e(k−n)) …(6) ただし、 Ze(k−n):k−n時点の昇降機消費電力実績値 である。式(5)の右辺の変数に対するそれぞれの係数
は、 a31 :Hに対する係数 a32 :Ze(k−n)に対する係数 である。各係数の推定は、過去の実績値を基に、周知の
方法で実施する。ここで、昇降機消費電力予測式(6)
は、線形1次式もしくは非線形高次式である。
【0042】一方、OA消費電力予測装置43は、ビル
内人数変動予測装置21からビル内人数予測値、消費電
力記憶装置18から過去のOA消費電力実績値を与える
ことにより、OA消費電力予測式(7)によりOA消費
電力Voaを予測する。
【0043】 Voa=voa(a41H,a42oa(k−n)) …(7) ただし、 Zoa(k−n):k−n時点のOA消費電力実績 である。式(5)の右辺の変数に対するそれぞれの係数
は、 a41 :Hに対する係数 a42 :Zoa(k−n)に対する係数 である。各係数の推定は、過去の実績値を基に周知の方
法で実施する。ここでOA消費電力予測式(7)は線形
1次式もしくは非線形高次式である。
【0044】以上述べた実施例においては、ビル内の人
数変動を予測し、この予測値を用いて、空調負荷、昇降
機消費電力、照明消費電力およびOA消費電力を予測
し、これに基づいて最適化演算を行い、ビル全体を最適
制御するので、ビル内の快適性を保ちながらビル全体と
しての省エネルギー制御を実現することができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のビル制御装
置は、ビル内の電力負荷をはじめとして熱エネルギーに
関連する各種情報に基づいて最適空調負荷を予測し、こ
の予測値に従って空調負荷を制御するので、ビル内の快
適性を保ちながら、ビル全体としての省エネルギー制御
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるビル制御装置のブ
ロック図。
【図2】本発明の第2の実施例によるビル制御装置のブ
ロック図。
【図3】図2の装置の消費電力検出装置および消費電力
記憶装置の詳細な構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 屋外気象検出装置 2 気象予報データ入力装置 3 ビル内環境状態検出装置 4 ビル内環境設定値入力装置 5 空調負荷検出装置 6 ビル内人数検出装置 7 カレンダ装置 8 イベント情報入力装置 9 消費電力検出装置 11 屋外気象記憶装置 12 気象予報データ記憶装置 13 ビル内環境状態記憶装置 14 ビル内環境設定値記憶装置 15 空調負荷記憶装置 16 ビル内人数記憶装置 18 イベント情報記憶装置 19 消費電力記憶装置 21 ビル内人数変動予測装置 31 空調負荷予測装置 41 照明消費電力予測装置 42 昇降機消費電力予測装置 43 OA消費電力予測装置 51 ビルコントローラ 61 照明消費電力検出装置 62 OA消費電力検出装置 63 空調消費電力検出装置 64 昇降機消費電力検出装置 71 照明消費電力記憶装置 72 OA消費電力記憶装置 73 空調消費電力記憶装置 74 昇降機消費電力記憶装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】各係数を含む関数式は、過去の実績値を基
に、統計値から周知の最小二乗法などにより逆算して決
定する。ここで、(1)式および(2)式は、線形1次
式もしくは非線形高次多項式である。また、(1)式に
おけるエンタルピ制御モードαは“0”から“1”の間
の任意の値をとる変数であり、エンタルピ制御の程度に
従って決定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 村 信 孝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外の気象状態を検出する屋外気象検出手
    段と、気象予報データを入力する気象予報データ入力手
    段と、ビル内の環境状態を検出するビル内環境状態検出
    手段と、ビル内環境状態を設定するビル内環境設定手段
    と、ビル内の空調負荷を検出する空調負荷検出手段と、
    カレンダ情報を入力するためのカレンダ手段と、ビル内
    のイベント情報を入力するイベント情報入力手段と、前
    記屋外気象検出手段、気象予報データ入力手段、ビル内
    環境状態検出手段、ビル内環境設定手段、空調負荷検出
    手段、カレンダ手段およびイベント情報入力手段の出力
    情報に基づいてビル内の空調負荷を予測する空調負荷予
    測手段と、この空調負荷予測手段による予測値に基づい
    てビル内の空調制御を行うビルコントローラとを備えた
    ビル制御装置。
  2. 【請求項2】ビル内の人数を検出するビル内人数検出手
    段と、ビル内のイベント情報を入力するイベント情報入
    力手段と、カレンダ情報を入力するためのカレンダ手段
    と、前記ビル内人数入力手段、イベント情報入力手段お
    よびカレンダ手段からの情報に基づいてビル内の人数お
    よびその変動を予測するビル内人数変動予測手段と、屋
    外の気象状態を検出する屋外気象検出手段と、気象予報
    データを入力する気象予報データ入力手段と、ビル内の
    環境状態を検出するビル内環境状態検出手段と、ビル内
    環境状態を設定するビル内環境設定手段と、ビル内の空
    調負荷を検出する空調負荷検出手段と、前記ビル内人数
    変動予測手段、屋外気象検出手段、気象予報データ入力
    手段、ビル内環境状態検出手段、ビル内環境設定手段、
    空調負荷検出手段、カレンダ手段およびイベント情報入
    力手段からの情報に基づいてビル内の空調負荷を予測す
    る空調負荷予測手段と、この空調負荷予測手段による予
    測値に基づいてビル内の空調制御を行うビルコントロー
    ラとを備えたビル制御装置。
  3. 【請求項3】ビル内の人数を検出するビル内人数検出手
    段と、ビル内のイベント情報を入力するイベント情報入
    力手段と、カレンダ情報を入力するカレンダ手段と、前
    記ビル内人数検出手段、イベント情報入力手段およびカ
    レンダ手段からの情報に基づいてビル内の人数およびそ
    の変動を予測するビル内人数変動予測手段と、屋外の気
    象状態を検出する屋外気象検出手段と、気象予報データ
    を入力するための気象予報データ入力手段と、ビル内の
    環境状態を検出するビル内環境状態検出手段と、ビル内
    環境状態を設定するビル内環境設定手段と、ビル内の空
    調負荷を検出する空調負荷検出手段と、ビル内の消費電
    力を電力負荷ごとに検出するビル内消費電力検出手段
    と、前記ビル内人数変動予測手段およびビル内消費電力
    検出手段からの情報に基づいてビル内の電力負荷ごとの
    消費電力を予測する消費電力予測手段と、前記ビル内人
    数変動予測手段、屋外気象検出手段、気象予報データ入
    力手段、ビル内環境状態入力手段、ビル内環境設定手
    段、空調負荷検出手段、カレンダ手段、イベント情報入
    力手段および消費電力予測手段からの情報に基づいてビ
    ル内の空調負荷を予測する空調負荷予測手段と、前記消
    費電力予測手段および空調負荷予測手段による予測値に
    基づいてビル内のエネルギー消費機器のエネルギー消費
    量を制御するビルコントローラとを備えたビル制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記ビル内人数変動予測手段は、ビル内全
    体および各階の人数変動予測を、ビル内の各エレベータ
    の荷重変化の情報から検知した乗降者数に基づいて算出
    した実人数変動を記憶・統計処理して学習することによ
    り行うものである請求項2または3に記載のビル制御装
    置。
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