JP2017223429A - 性能比較装置、性能比較方法、及びプログラム - Google Patents

性能比較装置、性能比較方法、及びプログラム Download PDF

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Hiroyuki Watanabe
浩之 渡邊
松雄 神谷
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Abstract

【課題】現状の熱源システムと、その機器を新品又は新機種に替えた場合と、を比較可能な性能比較装置等を提供する。
【解決手段】性能比較装置50は、熱源システムの所定期間における実消費エネルギ量、外気の温湿度、及び冷凍機の処理熱量を含むデータを取得するデータ取得部51と、冷凍機及び冷却塔のうち少なくとも一方を新品又は新機種に替えたと仮定し、この仮定における熱源システムを運転したときの予測消費エネルギ量を算出する予測消費エネルギ量算出部52と、実消費エネルギ量及び予測消費エネルギ量を表示装置Dにおいて比較可能に表示させる表示制御部55と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱源システムの性能比較装置等に関する。
熱源システム(空調システム)の性能に関して、例えば、特許文献1には、「空調システムシミュレーションを実施し、…シミュレーションによる目標値と実績値とを比較する」ことが記載されている。
特開2005−90780号公報
ところで、熱源システムが備える冷凍機や冷却塔といった機器を新品又は新機種に替える時期は、機器の運転時間や経過年数等を考慮して、管理者が適宜判断するのが一般的である。しかしながら、熱源システムの運転条件は日々異なるため、どの機器を新品又は新機種にすれば、どの程度のコスト効果が得られるのかを管理者が定量的に把握することは困難であった。
特許文献1に記載の技術では、既存の熱源システムにおける運転制御パラメータを最適化できるものの、前記したコスト効果を管理者が把握できるようにすることは困難である。
そこで、本発明は、現状の熱源システムと、その機器を新品又は新機種に替えた場合と、を比較可能な性能比較装置等を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る性能比較装置は、負荷側の熱交換器を経由して循環する冷媒を冷やす冷凍機と、前記冷凍機を経由して循環する冷却水を外気との熱交換によって冷やす冷却塔と、を有する熱源システムの所定期間における実消費エネルギ量、前記外気の温湿度、及び前記冷凍機の処理熱量を含むデータを取得するデータ取得部と、前記冷凍機及び前記冷却塔のうち少なくとも一方を新品又は新機種に替えたと仮定し、前記データ取得部によって取得された前記処理熱量及び前記外気の温湿度の条件下で、前記仮定における前記熱源システムを運転したときの予測消費エネルギ量を算出する予測消費エネルギ量算出部と、前記データ取得部によって取得された前記実消費エネルギ量、及び前記予測消費エネルギ量算出部によって算出された前記予測消費エネルギ量を表示装置において比較可能に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、現状の熱源システムと、その機器を新品又は新機種に替えた場合と、を比較可能な性能比較装置等を提供できる。
本発明の実施形態に係る性能比較装置の対象である熱源システムの構成図である。 本発明の実施形態に係る性能比較装置を含むネットワーク構成図である。 本発明の実施形態に係る性能比較装置が実行するシミュレーションのパターンA,B,Cと、各パターンで用いられる性能情報と、の組み合わせの説明図である。 新品の冷凍機の処理熱量と消費電力との関係を示す特性図である。 新品の冷凍機の消費電力と、現状の冷凍機の消費電力と、の関係を示す特性図である。 新品の冷却塔の処理熱量と、現状の冷却塔の処理熱量と、の関係を示す特性図である。 本発明の実施形態に係る性能比較装置が実行する処理のフローチャートである。 現状の熱源システムと、パターンCと、の比較結果の画面表示例である。
≪実施形態≫
以下では、まず、性能比較装置50(図2参照)の対象である熱源システム100(図1参照)について説明した後、実施形態に係る性能比較装置50について詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る性能比較装置50の対象である熱源システム100の構成図である。なお、図1では、センサ類・ポンプ類・送風機11aと、コントローラ40と、を接続する信号線の図示を省略している。
熱源システム100は、冷凍機21によって冷やされた冷水(冷媒)を空気調和機27等の負荷設備を介して循環させるとともに、冷凍機21を経由して循環する冷却水を冷却塔11によって冷やすシステムである。
図1に示すように、熱源システム100は、冷却水が循環する冷却水循環システム10と、冷水が循環する冷水循環システム20と、複数のセンサ類・ポンプ類と、コントローラ40と、を備えている。
(冷却水循環システム)
冷却水循環システム10は、冷凍機21を経由して循環する冷却水を、外気との熱交換によって冷やすシステムである。図1に示すように、冷却水循環システム10は、冷却塔11と、冷却水ポンプ12と、を備えている。
冷却塔11は、冷凍機21を経由して循環する冷却水を外気との熱交換によって冷やす設備である。冷却塔11は、例えば、開放式の冷却塔であり、冷却水が流し込まれる充填材(図示せず)と、この充填材に外気を送り込む送風機11aと、を備えている。冷却塔11では、冷却水の一部が蒸発する際の蒸発潜熱や、外気との直接的な接触に伴う熱交換によって、冷却水が冷やされる。
なお、冷凍機21の凝縮器(図示せず)において温度上昇した冷却水は、配管P1を介して、冷却塔11に導かれる。また、冷却塔11で冷やされた冷却水は、配管P2を介して、冷凍機21の蒸発器(図示せず)に導かれる。
冷却水ポンプ12は、冷却塔11で冷やされた冷却水を冷凍機21に圧送するポンプであり、配管P2に設置されている。なお、送風機11a及び冷却水ポンプ12は、コントローラ40からの指令によって駆動する。
(冷水循環システム)
冷水循環システム20は、冷凍機21や冷却コイル27a等を経由して冷水が循環するシステムである。図1に示すように、冷水循環システム20は、冷凍機21と、往ヘッダ22と、還ヘッダ23と、バルブ24と、冷水一次ポンプ25と、冷水二次ポンプ26と、空気調和機27と、熱交換器28と、を備えている。
冷凍機21は、負荷側の冷却コイル27a(熱交換器)や熱交換器28を経由して循環する冷水を冷やす機器である。冷凍機21は、例えば、ターボ冷凍機であり、図示はしないが、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、蒸発器と、が環状に順次接続されてなる冷媒回路を備えている。そして、前記した冷媒回路において、所定の冷媒がヒートポンプサイクルで循環するようになっている。
冷凍機21の凝縮器では、冷却塔11で冷やされた冷却水との熱交換によって、所定の冷媒が凝縮する。一方、冷凍機21の蒸発器では、所定の冷媒の蒸発潜熱によって、冷水が冷やされる。冷凍機21の蒸発器で冷やされた冷水は、配管P4を介して往ヘッダ22に導かれる。
なお、図1に示す例では、熱源システム100に4つの冷凍機21が設けられ、それぞれの冷凍機21に対して、一対一で冷却塔11が接続されている。以下では、冷凍機21と冷却塔11との対を「系統」という。図1に示す熱源システム100は、4系統の構成になっている。
往ヘッダ22は、各冷凍機21で冷やされた冷水を、配管P4を介して合流させるものである。往ヘッダ22で合流した冷水は、配管P5を介して、冷却コイル27aや熱交換器28に導かれる。そして、冷却コイル27aや熱交換器28で熱交換した冷水は、配管P6を介して還ヘッダ23に導かれる。
還ヘッダ23は、冷却コイル27aや熱交換器28で熱交換した冷水を、配管P3を介して各冷凍機21に分配するものである。
往ヘッダ22と還ヘッダ23とは、バルブ24が設けられた配管P7を介して接続されている。バルブ24は、還ヘッダ23内の冷水の圧力が一時的に上昇した場合、配管P7を介して冷水の一部を往ヘッダ22に逃がすための弁である。例えば、空気調和機27の熱負荷が比較的小さく、冷却コイル27aの冷水の流量を調整する流量調整弁(図示せず)が絞られた場合、還ヘッダ23内の冷水の圧力が一時的に上昇することがある。このような場合、コントローラ40によってバルブ24が開かれ、還ヘッダ23(高圧側)から配管P7を介して往ヘッダ22(低圧側)に冷水の一部が流入するようになっている。
冷水一次ポンプ25は、還ヘッダ23から配管P3を介して冷凍機21に冷水を圧送するポンプであり、配管P3に設置されている。
冷水二次ポンプ26は、往ヘッダ22から配管P5を介して冷却コイル27aや熱交換器28に冷水を圧送するポンプであり、配管P5に設置されている。冷水一次ポンプ25及び冷水二次ポンプ26は、コントローラ40によって制御される。
空気調和機27は、冷却コイル27aを通流する冷水との熱交換によって室内空気を冷やす機器であり、冷却コイル27aと、ファン27bと、を備えている。冷却コイル27aは、自身を通流する低温の冷水と、ファン27bによって取り込まれる空気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。ファン27bは、コントローラ40からの指令によって、冷却コイル27aに室内空気を送り込む機能を有している。
熱交換器28は、配管P5を介して流入する冷水と、機器Gを通流する所定の冷媒との間で熱交換が行われるものである。
(センサ類)
温度センサ31は、還ヘッダ23から冷凍機21に向かう冷水の温度(冷水還温度)を検出するセンサであり、配管P3に設置されている。
温度センサ32は、冷凍機21から往ヘッダ22に向かう冷水の温度(冷水往温度)を検出するセンサであり、配管P4に設置されている。
流量センサ33は、冷凍機21から往ヘッダ22に向かう冷水の流量を検出するセンサであり、配管P4に設置されている。
温度センサ34は、冷凍機21から冷却塔11に向かう冷却水の温度(冷却水往温度)を検出するセンサであり、配管P1に設置されている。
温度センサ35は、冷却塔11から冷凍機21に向かう冷却水の温度(冷却水還温度)を検出するセンサであり、配管P2に設置されている。
流量センサ36は、冷却塔11から冷凍機21に向かう(冷却水循環システム10において循環する)冷却水の流量を検出するセンサであり、配管P2に設置されている。
温湿度センサ37は、外気の温湿度を検出するセンサであり、冷却塔11の付近に設置されている。なお、温湿度センサ37に代えて、温度センサと湿度センサとが別体であるものを用いてもよい。
電力計38は、冷凍機21の消費電力を検出するものであり、冷凍機21に設置されている。
電力計39は、冷却塔11の消費電力を検出するものであり、冷却塔11に設置されている。
前記したセンサ類は各検出値は、コントローラ40に出力される。
(コントローラ)
コントローラ40は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。コントローラ40は、前記したセンサ類の検出値等に基づいて、送風機11a、冷却水ポンプ12、冷凍機21、冷水一次ポンプ25、冷水二次ポンプ26等を制御する。
図2は、性能比較装置50を含むネットワーク構成図である。
図2に示す拠点Kには、それぞれ、前記した熱源システム100(図1参照)が設置されている。各拠点Kに設置されたコントローラ40は、ネットワークNを介して性能比較装置50に接続され、前記したセンサ類の各検出値を性能比較装置50に送信するようになっている。
(性能比較装置)
性能比較装置50は、現状の冷凍機21及び冷却塔11の性能と、これらのうち少なくとも一方を新品(又は新機種)に替えた場合の性能と、を比較する装置である。性能比較装置50は、例えば、クラウドコンピュータでもよく、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路と、キーボード、マウス等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置と、を含んで構成されている。
図3は、性能比較装置50が実行するシミュレーションのパターンA,B,Cと、各パターンで用いられる性能情報と、の組み合わせの説明図である。
図3に示す「比較対象」とは、次に説明するパターンA,B,又はCの比較対象となる現状の熱源システム100である。
パターンAは、熱源システム100が、新品の冷凍機21と、現状の冷却塔11と、を備えると仮定した場合のシミュレーションのパターンである。
パターンBは、熱源システム100が、現状の冷凍機21と、新品の冷却塔11と、を備えると仮定した場合のシミュレーションのパターンである。
パターンCは、熱源システム100が、新品の冷凍機21と、新品の冷却塔11と、を備えると仮定した場合のシミュレーションのパターンである。
本実施形態では、現状の冷凍機21及び現状の冷却塔11を備える熱源システム100の実消費エネルギ量と、パターンA,B,又はCにおける熱源システム100の予測消費エネルギ量と、を比較するようにしている。なお、図3に示す「冷凍機第1性能情報」等については後記する。
再び、図2に戻って説明を続ける。
図2に示すように、性能比較装置50は、データ取得部51と、予測消費エネルギ量算出部52と、記憶部53と、損失価格算出部54と、表示制御部55と、性能情報更新部56と、を備えている。データ取得部51等の機能は、ROMに格納されている所定のプログラムをCPUが実行することによって具現化される。
データ取得部51は、熱源システム100が備えるセンサ類の各検出値をコントローラ40から取得する機能を有している。また、データ取得部51は、熱源システム100の所定期間t(例えば、最近の1カ月間)における実消費エネルギ量EXと、外気の温湿度HTXと、冷凍機21の処理熱量qと、を含むデータをコントローラ40から取得する機能も有している。
なお、前記した「実消費エネルギ量EXの取得」という事項には、実消費エネルギ量EXの値そのものを取得する場合の他、電力計38,39(図1参照)の検出値を取得する場合も含まれる。これらの電力計38,39の検出値に基づいて、性能比較装置50が、熱源システム100の実消費エネルギ量EXを算出できるからである。
また、前記した「処理熱量qの取得」という事項には、処理熱量qの値そのものを取得する場合の他、温度センサ31,32(図1参照)及び流量センサ33(図1参照)の検出値を取得する場合も含まれる。これらの温度センサ31,32及び流量センサ33の検出値に基づいて、性能比較装置50が、冷凍機21の処理熱量qを算出できるからである。
図2に示す予測消費エネルギ量算出部52は、冷凍機21及び冷却塔11のうち少なくとも一方を新品に替えたと仮定した場合の予測消費エネルギ量(つまり、予測消費電力量)を算出する熱源シミュレータである。すなわち、予測消費エネルギ量算出部52は、データ取得部51によって取得(算出)された処理熱量q、及び外気の温湿度HTXの条件下で、前記した仮定における熱源システム100を運転したときの予測消費エネルギ量を算出する。このような予測消費エネルギ量の算出は、前記したパターンA,B,C(図3参照)のシミュレーションに基づいて行われる。
記憶部53には、所定のプログラムの他に、冷凍機第1性能情報53aと、冷凍機第2性能情報53bと、冷却塔第1性能情報53cと、冷却塔第2性能情報53dと、が格納されている。
冷凍機第1性能情報53aは、新品の冷凍機21(図1参照)の性能を示す情報である。この冷凍機第1性能情報53aについて、図4を用いて説明する。
図4は、新品の冷凍機21の処理熱量と消費電力との関係を示す特性図である。
図4の横軸は、新品の冷凍機21の処理熱量(つまり、熱負荷)であり、縦軸は、新品の冷凍機21の消費電力である。図4に示す温度Tw1,Tw2,Tw3(Tw1>Tw2>Tw3)は、新品の冷凍機21に流入する冷却水の温度である。なお、冷凍機21に流入する冷却水の温度が低いほど冷凍機21が高効率で駆動するため、所定の処理熱量に要する冷凍機21の消費電力は小さくなる。このような新品の冷凍機21の性能を表すデータが、冷凍機第1性能情報53aとして、予め記憶部53に格納されている。
また、新品の冷凍機21を用いたと仮定した場合(パターンA,C:図3参照)の冷凍機21の時々刻々の消費電力が、冷凍機第1性能情報53aに基づいて、予測消費エネルギ量算出部52によって算出される。つまり、データ取得部51によって取得された過去の所定期間tにおける外気の温湿度HTX、及び冷凍機21の処理熱量qに基づいて、冷凍機21の時々刻々の消費電力が算出される。そして、冷凍機21の消費電力を積算することによって、所定期間tにおける冷凍機21の消費電力量(予測消費エネルギ量)が算出される。
なお、過去の所定期間tにおける温度センサ31,32,35、及び流量センサ33,36(図1参照)の検出値に基づいて、新品の冷凍機21の消費電力を算出するようにしてもよい。つまり、冷凍機21に流入する冷水の温度と、冷凍機21で冷やされた冷水の温度と、冷水の循環量と、冷凍機21に流入する冷却水の温度と、冷却水の循環量と、に基づいて、新品の冷凍機21の消費電力を算出するようにしてもよい。この場合には、冷凍機21の消費電力の算出式が、冷凍機第1性能情報53aとして扱われる。
図2に示す冷凍機第2性能情報53bは、現状の冷凍機21の性能を示す情報である。この冷凍機第2性能情報53bについて、図5を用いて説明する。
図5は、新品の冷凍機21の消費電力と、現状の冷凍機21の消費電力と、の関係を示す特性図である。
図5の横軸に示す「新品の冷凍機の消費電力」とは、過去の所定期間t(例えば、最近の1カ月間)における各検出値と、前記した冷凍機第1性能情報53a(図2参照)と、に基づいて算出された冷凍機21の消費電力である。つまり、「新品の冷凍機の消費電力」とは、冷凍機21を新品に替えたと仮定した場合における冷凍機21の時々刻々の消費電力である。
図5の縦軸に示す「現状の冷凍機の消費電力」とは、過去の所定期間t(例えば、最近の1カ月間)における冷凍機21の実際の消費電力である。つまり、「現状の冷凍機の消費電力」とは、冷凍機21に設置されている電力計38(図1参照)の所定期間tにおける時々刻々の検出値である。
図5に示す複数の点Fは、新品の冷凍機21の消費電力(計算値)と、現状の冷凍機21の消費電力(実測値)と、によって特定される点である。直線Jは、例えば、最小二乗法を用いて、複数の点Fの分布を直線で近似したものである。なお、直線Jの傾きは、通常、破線で示す直線Hの傾き‘1’よりも大きくなる。冷凍機21に関して、新品よりも現状の方が効率が低く、消費電力が大きくなるからである。このような直線Jに関するデータが、冷凍機第2性能情報53bとして、予め記憶部53に格納されている。
この冷凍機第2性能情報53bは、冷凍機21を現状のままとし、冷却塔11を新品に替えたと仮定するパターンB(図3参照)で用いられる。この場合、冷却塔11の性能が現状よりも高いため、冷凍機21に流入する冷却水の温度が現状よりも低くなり、その影響で冷凍機21の効率が現状よりも高くなる。したがって、前記した仮定の下では、冷凍機21に設置された電力計38の検出値ではなく、冷凍機第2性能情報53bに基づいて、現状の冷凍機21の消費電力を算出するほうが正確である。すなわち、パターンBでは、まず、新品の冷凍機21の消費電力W1(図5参照)が算出された後、この消費電力W1と、直線Jと、に基づいて、現状の冷凍機21の消費電力W2(図5参照)が算出される。
図2に示す冷却塔第1性能情報53cは、新品の冷却塔11の性能を示す情報である。具体的には、外気の温湿度HTXと、送風機11aの回転速度と、冷却塔11に流入する冷却水の温度(冷却水往温度)と、冷却水の流量と、に基づいて、冷却塔11の単位時間当たりの処理熱量を算出する式が、冷却塔第1性能情報53cとして、予め記憶部53に格納されている。なお、送風機11aの回転速度等に基づいて、新品の冷却塔11の消費電力を計算する式も、冷却塔第1性能情報53cに含まれている。
図2に示す冷却塔第2性能情報53dは、現状の冷却塔11の性能を示す情報である。この冷却塔第2性能情報53dについて、図6を用いて説明する。
図6は、新品の冷却塔11の処理熱量と、現状の冷却塔11の処理熱量と、の関係を示す特性図である。
図6の横軸に示す「新品の冷却塔の処理熱量」とは、過去の所定期間t(例えば、最近の1カ月間)におけるセンサ類の検出値と、前記した冷却塔第1性能情報53cと、に基づいて算出された冷却塔11の単位時間当たりの処理熱量である。つまり、「新品の冷凍機の処理熱量」とは、冷却塔11を新品に替えたと仮定した場合における冷却塔11の時々刻々の処理熱量である。
図6の縦軸に示す「現状の冷却塔の処理熱量」とは、過去の所定期間t(例えば、最近の1カ月間)における冷却塔11の単位時間当たりの処理熱量である。具体的には、外気の温湿度HTXと、送風機11aの回転速度と、冷却塔11に流入する冷却水の温度(冷却水往温度)と、冷却水の流量と、に基づいて、「現状の冷却塔の処理熱量」が算出される。
図6に示す複数の点Kは、新品の冷却塔11の処理熱量(計算値)と、現状の冷却塔11の処理熱量(実測値)と、によって特定される点である。直線Lは、例えば、最小二乗法を用いて、複数の点Kの分布を直線で近似したものである。なお、直線Lの傾きは、通常、破線で示す直線Mの傾き‘1’よりも小さくなる。冷却塔11に関して、新品よりも現状の方が効率が低く、単位時間当たりの処理熱量が小さくなるからである。このような直線Lに関するデータが、冷却塔第2性能情報53dとして、予め記憶部53に格納されている。その他、送風機11aの回転速度等に基づいて、現状の冷却塔11の消費電力を計算する式も、冷却塔第2性能情報53dに含まれている。
このような冷却塔第2性能情報53dは、冷却塔11を現状のままとし、冷凍機21を新品に替えたと仮定するパターンA(図3参照)で用いられる。すなわち、パターンAでは、まず、新品の冷却塔11の処理熱量Q1(図6参照)が算出された後、この処理熱量Q1と、直線Lと、に基づいて、現状の冷却塔11の処理熱量Q2(図6参照)が算出される。また、所定期間tにおける送風機11aの回転速度等に基づいて、冷却塔11の消費エネルギ量(消費電力量)も算出される。
図2に示す損失価格算出部54は、冷凍機21及び冷却塔11の少なくとも一方を新品に替えた場合(図3に示すパターンA,B,又はC)を基準とする現状の熱源システム100の損失価格を算出する機能を有している。
表示制御部55は、データ取得部51によって取得された実消費エネルギ量、及び予測消費エネルギ量算出部52によって算出された予測消費エネルギ量を表示装置Dにおいて比較可能に表示させる機能を有している。また、表示制御部55は、損失価格算出部54によって算出された損失価格を表示装置Dに表示させる機能も有している。
性能情報更新部56は、データ取得部51によって取得されたデータに基づいて、冷凍機第2性能情報53bや冷却塔第2性能情報25dを更新する機能を有している。
(性能比較装置の処理)
図7は、性能比較装置50が実行する処理のフローチャートである。
なお、図7に示す一連の処理は、性能比較装置50としてコンピュータを機能させるための所定のプログラムによって実行される。
ステップS101において性能比較装置50は、データ取得部51によって、熱源システム100のセンサ類の各検出値を取得し(データ取得ステップ)、取得した検出値を記録する。
ステップS102において性能比較装置50は、管理者の操作によって、第2性能情報(つまり、冷凍機第2性能情報53b、冷却塔第2性能情報53d)の更新指示があったか否かを判定する。
ステップS102において第2性能情報の更新指示があった場合(S102:Yes)、性能比較装置50の処理はステップS103に進む。
ステップS103において性能比較装置50は、ステップS101で取得した各検出値に基づき、性能情報更新部56によって、第2性能情報を更新する。すなわち、性能比較装置50は、管理者によって指定される所定期間tのセンサ類の各検出値に基づいて、図5に示す各点Fを特定し、これらの各点Fの分布に基づいて、直線Jを表す式(つまり、冷凍機第2性能情報53b)を更新する。ちなみに、経年劣化によって現状の冷凍機21の性能が落ちるにつれて、直線Jの傾きが大きくなる。
また、性能比較装置50は、管理者によって指定される所定期間tのセンサ類の各検出値に基づいて、図6に示す各点Kを特定し、これらの各点Kの分布に基づいて、直線Lを表す式(つまり、冷却塔第2性能情報53d)を更新する。ちなみに、経年劣化によって現状の冷却塔11の性能が落ちるにつれて、直線Lの傾きが小さくなる。
なお、管理者の操作によらずに、性能比較装置50が、所定期間ごとに冷凍機第2性能情報53b及び冷却塔第2性能情報53dを更新するようにしてもよい。
ステップS103の処理を行った後、性能比較装置50の処理は、ステップS104に進む。また、ステップS102において第2性能情報の更新指示がない場合にも(S102:No)、性能比較装置50の処理はステップS104に進む。
ステップS104において性能比較装置50は、管理者の操作によって、性能比較指示があったか否かを判定する。前記した「性能比較指示」とは、現状の熱源システム100と、前記したパターンA,B,C(図3参照)のいずれかと、を比較する指示である。したがって、ステップS104の指示には、パターンA,B,Cの選択入力も含まれる。また、「性能比較指示」を行う際、熱源システム100が運転された過去の所定期間tが、管理者によって指定される。なお、「所定期間t」は、数十分又は数時間等の比較的短い期間であってもよいし、また、1カ月等の比較的長い期間であってもよい。
ステップS104において性能比較指示がない場合(S104:No)、性能比較装置50の処理はステップS101に戻る。一方、ステップS104において性能比較指示があった場合(S104:Yes)、性能比較装置50の処理はステップS105に進む。
ステップS105において性能比較装置50は、ステップS101で取得した各検出値に基づいて、所定期間tにおける冷凍機21の時々刻々の処理熱量q[kW](つまり、系統ごとの熱負荷)を、以下の式(1)に基づいて算出する。
ここで、式(1)に示す冷水往温度Tin[℃]は、温度センサ31(図1参照)の検出値であり、冷水還温度Tout[℃]は、温度センサ32(図1参照)の検出値である。また、冷水の循環量Q[m/h]は、流量センサ33(図1参照)の検出値である。
q=(Q/3600)×4.186×1000×(Tin−Tоut)・・・(1)
なお、所定期間tにおける冷凍機21の処理熱量qをコントローラ40が計算し、その計算結果をセンサ類の各検出値とともに、性能比較装置50に送信するようにしてもよい。また、各系統の稼動状態(オン/オフ状態)を示すデータを、性能比較装置50がコントローラ40から取得し、オン状態の系統に関するセンサ類の各検出値を抽出するようにしてもよい。
ステップS106において性能比較装置50は、予測消費エネルギ量算出部52によって、パターンA,B,Cのいずれかに関して、冷凍機21及び冷却塔11の予測消費エネルギ量を算出する(予測消費エネルギ量算出ステップ)。
例えば、パターンAが選択された場合、性能比較装置50は、新品の冷凍機21と、現状の冷却塔11と、を用いた場合の予測消費エネルギ量を、冷凍機第1性能情報53a及び冷却塔第2性能情報53dに基づいて算出する(図3参照)。すなわち、性能比較装置50は、冷凍機21を新品に替えたと仮定し、所定期間tにおける処理熱量及び外気の温湿度の条件下で熱源システム100を運転したときの予測消費エネルギ量を算出する。
また、パターンBが選択された場合、性能比較装置50は、現状の冷凍機21と、新品の冷却塔11と、を用いた場合の予測消費エネルギ量を、冷凍機第2性能情報53b及び冷却塔第1性能情報53cに基づいて算出する(図3参照)。すなわち、性能比較装置50は、冷却塔11を新品に替えたと仮定し、所定期間tにおける処理熱量及び外気の温湿度の条件下で熱源システム100を運転したときの予測消費エネルギ量を算出する。
また、パターンCが選択された場合、性能比較装置50は、新品の冷凍機21と、新品の冷却塔11と、を用いた場合の予測消費エネルギ量を、冷凍機第1性能情報53a及び冷却塔第1性能情報53cに基づいて算出する(図3参照)。すなわち、性能比較装置50は、冷凍機21及び冷却塔11を新品に替えたと仮定し、所定期間tにおける処理熱量及び外気の温湿度の条件下で熱源システム100を運転したときの予測消費エネルギ量を算出する。
なお、パターンA,B,Cのシミュレーションは、熱源システム100のひとつひとつの系統(冷凍機21と冷却塔11の対)に関して行われる。
次に、ステップS107において性能比較装置50は、損失価格算出部54によって、損失価格(ロスコスト)を算出する。例えば、ステップS106でパターンAのシミュレーションを行った場合、性能比較装置50は、このパターンAを基準とする現状の熱源システム100の損失価格を算出する。つまり、性能比較装置50は、電力計38,39の検出値に基づく実消費エネルギ量(実消費電力量)から予測消費エネルギ量を減算した値に所定のエネルギ単価を乗算することによって、損失価格を算出する。なお、パターンB,Cに関しても同様である。
ステップS107において性能比較装置50は、表示制御部55によって、現状の熱源システム100と、パターンA,B,Cのいずれかと、の比較結果を表示装置Dに表示させる(表示制御ステップ)。
図8は、現状の熱源システム100と、パターンCと、の比較結果の画面表示例である。
図8では、熱源システム100の1つの系統に関して、1年間を通した比較結果を月別に表示している。この表示画面には、冷凍機21に関して、左から順に、処理熱量、実消費電力量(実消費エネルギ量)、理想消費電力量(新品の冷凍機21を用いた場合の予測消費エネルギ量)、新品の場合に対する現状の損失価格が表示されている。
また、冷却塔11に関して、左から順に、実冷却水温度(実際の冷却水出口温度)、理想冷却水温度(新品の冷却塔11を用いた場合の冷却水出口温度)、新品の場合に対する現状の損失価格が表示されている。
なお、図8では省略したが、冷却塔11の実消費エネルギ量や予測消費エネルギ量を追加で表示してもよい。なお、冷却塔11の実消費エネルギ量は、所定期間tにおける電力計39の検出値に基づいて算出される。また、冷却塔11の予測消費エネルギ量は、冷却塔第1性能情報53c(図2参照)に基づいて算出される。
また、図8の画面表示例の右端の欄には、冷凍機21に関する損失価格と、冷却塔11に関する損失価格の合計が表示されている。
なお、現状とパターンAとの比較結果や、現状とパターンBとの比較結果も、管理者の操作に応じて表示できるようになっている。また、冷凍機21及び冷却塔11の対である他の系統に関する比較結果も、管理者の操作に応じて表示できるようになっている。
≪効果≫
本実施形態によれば、現状の冷凍機21及び冷却塔11で熱源システム100の運転を継続した場合と、冷凍機21及び冷却塔11の一方又は両方を新品に替えた場合と、の実消費エネルギ量を比較可能に表示できる。これによって、現在の熱源システム100の性能が新品状態からどの程度低下しているか、すなわち、新品の替えた場合の消費エネルギ量の減少を管理者が定量的に把握できる。
また、冷凍機21及び冷却塔11の一方又は両方を新品に替えた場合に対する現状の損失価格が算出され、表示装置Dに表示される。これによって、冷凍機21や冷却塔11の買替えの時期(設備投資の時期)を管理者が検討する際の判断材料として、前記した損失価格を用いることができる。
また、本実施形態によれば、冷凍機21又は冷却塔11の一方を新品状態とし、他方を現状のままとした場合の予測消費エネルギ量が算出される(パターンA,B)。したがって、冷凍機21及び冷却塔11のいずれを新品に買い替えれば、長期的に見てコストが安くなるかを管理者が検討できる。特に、熱源システム100に関する予算が限られており、冷凍機21及び冷却塔11のいずれか一方にしか予算がかけられない場合等に有効である。
また、本実施形態によれば、データ取得部51によって取得されたデータに基づいて、冷凍機第2性能情報53bや冷却塔第2性能情報53dが更新される。これによって、刻々と変化する熱源システム100の現状の性能を冷凍機第2性能情報53b等に反映し、ひいては、予測消費エネルギ量を高精度で算出できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る性能比較装置50について実施形態により説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、実施形態では、冷凍機21及び冷却塔11のうち少なくとも一方を新品に替えた場合の予測消費エネルギ量を性能比較装置50が算出する処理について説明したが、これに限らない。すなわち、冷凍機21及び冷却塔11のうち少なくとも一方を、現状とは異なる機種である「新機種」に替えた場合の予測消費エネルギ量を性能比較装置50が算出するようにしてもよい。なお、「新機種」に関する冷凍機第1性能情報53a、冷凍機第2性能情報53b、冷却塔第1性能情報53c、及び冷却塔第2性能情報53dは、実施形態と同様にして設定される。また、例えば、冷凍機21を新品に替えるとともに、冷却塔11を新機種に替える場合にも、実施形態を適用できる。
また、実施形態では、熱源システム100が4系統で構成されている場合について説明したが、これに限らない。すなわち、熱源システム100は、3系統以下であってもよいし、また、5系統以上であってもよい。
また、冷凍機21として、ターボ冷凍機を用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、冷凍機21として、周知の吸収式冷凍機を用いてもよい。この場合には、電力計38に代えて、吸収液を過熱するガスバーナのガス消費量に基づいて、冷凍機21の実消費エネルギ量等が算出される。
また、図1に示す4つの冷凍機21のうち、例えば、2つの冷凍機21を、それぞれ、熱交換器に代えてもよい。そして、外気の温度が比較的高い時期には冷凍機21を稼動させ、外気の温度が比較的低い時期には冷凍機21を停止させ、前記した熱交換器において冷水と冷却水との熱交換を行う(フリークーリングを行う)ようにしてもよい。
また、実施形態では、冷凍機21と冷却塔11とを一対一で接続する構成について説明したが、これに限らない。すなわち、1つの冷凍機21に複数の冷却塔11を接続してもよいし、また、複数の冷凍機21に1つの冷却塔11を接続してもよい。
また、実施形態では、熱源システム100が流量センサ33,36を備える構成について説明したが、これに限らない。すなわち、流量センサ33を省略し、冷水一次ポンプ25の回転速度に基づいて、冷水の流量を算出してもよい。また、流量センサ36を省略し、冷却水ポンプ12の回転速度に基づいて、冷却水の流量を算出してもよい。
また、現状の熱源システム100の実消費エネルギ量(冷凍機21の消費電力量と冷却塔11の消費電力量の和)と、パターンA,B,又はCにおける予測消費エネルギ量(冷凍機の予測消費電力量と冷却塔11の予測消費電力量の和)を表示装置Dにおいて比較可能に表示してもよい。
また、実施形態では、冷凍機21によって冷やされた冷水を循環させる場合について説明したが、冷水以外の所定の「冷媒」を循環させてもよい。
また、性能比較装置50としてコンピュータを機能させるためのプログラムは、通信回線を介して提供することも可能であり、また、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
また、実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
100 熱源システム
11 冷却塔
21 冷凍機
27 空気調和機
27a 冷却コイル(熱交換器)
28 熱交換器
40 コントローラ
50 性能比較装置
51 データ取得部
52 記憶部
52a 冷凍機第1性能情報
52b 冷凍機第2性能情報
52c 冷却塔第1性能情報
52d 冷却塔第2性能情報
53 予測消費エネルギ量算出部
54 損失価格算出部
55 表示制御部
56 性能情報更新部
M 表示装置

Claims (7)

  1. 負荷側の熱交換器を経由して循環する冷媒を冷やす冷凍機と、前記冷凍機を経由して循環する冷却水を外気との熱交換によって冷やす冷却塔と、を有する熱源システムの所定期間における実消費エネルギ量、前記外気の温湿度、及び前記冷凍機の処理熱量を含むデータを取得するデータ取得部と、
    前記冷凍機及び前記冷却塔のうち少なくとも一方を新品又は新機種に替えたと仮定し、前記データ取得部によって取得された前記処理熱量及び前記外気の温湿度の条件下で、前記仮定における前記熱源システムを運転したときの予測消費エネルギ量を算出する予測消費エネルギ量算出部と、
    前記データ取得部によって取得された前記実消費エネルギ量、及び前記予測消費エネルギ量算出部によって算出された前記予測消費エネルギ量を表示装置において比較可能に表示させる表示制御部と、を備えること
    を特徴とする性能比較装置。
  2. 新品又は新機種の前記冷凍機の性能を示す冷凍機第1性能情報と、新品又は新機種の前記冷却塔の性能を示す冷却塔第1性能情報と、が格納される記憶部を備え、
    前記予測消費エネルギ量算出部は、新品又は新機種の前記冷凍機と、新品又は新機種の前記冷却塔と、を用いた場合の前記予測消費エネルギ量を、前記冷凍機第1性能情報及び前記冷却塔第1性能情報に基づいて算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の性能比較装置。
  3. 前記記憶部には、現状の前記冷凍機の性能を示す冷凍機第2性能情報が格納され、
    前記予測消費エネルギ量算出部は、現状の前記冷凍機と、新品又は新機種の前記冷却塔と、を用いた場合の前記予測消費エネルギ量を、前記冷凍機第2性能情報及び前記冷却塔第1性能情報に基づいて算出すること
    を特徴とする請求項2に記載の性能比較装置。
  4. 前記記憶部には、現状の前記冷却塔の性能を示す冷却塔第2性能情報が格納され、
    前記予測消費エネルギ量算出部は、新品又は新機種の前記冷凍機と、現状の前記冷却塔と、を用いた場合の前記予測消費エネルギ量を、前記冷凍機第1性能情報及び前記冷却塔第2性能情報に基づいて算出すること
    を特徴とする請求項2に記載の性能比較装置。
  5. 前記実消費エネルギ量から前記予測消費エネルギ量を減算した値に所定のエネルギ単価を乗算することによって、前記仮定の場合を基準とする現状の前記熱源システムの損失価格を算出する損失価格算出部を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の性能比較装置。
  6. 負荷側の熱交換器を経由して循環する冷媒を冷やす冷凍機と、前記冷凍機を経由して循環する冷却水を外気との熱交換によって冷やす冷却塔と、を有する熱源システムの所定期間における実消費エネルギ量、前記外気の温湿度、及び前記冷凍機の処理熱量を含むデータを取得するデータ取得ステップと、
    前記冷凍機及び前記冷却塔のうち少なくとも一方を新品又は新機種に替えたと仮定し、前記データ取得ステップで取得された前記処理熱量及び前記外気の温湿度の条件下で、前記仮定における前記熱源システムを運転したときの予測消費エネルギ量を算出する予測消費エネルギ量算出ステップと、
    前記データ取得ステップで取得された前記実消費エネルギ量、及び前記予測消費エネルギ量算出ステップで算出された前記予測消費エネルギ量を表示装置において比較可能に表示させる表示制御ステップと、を含むこと
    を特徴とする性能比較方法。
  7. 請求項6に記載の性能比較方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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