JP6017374B2 - 熱源システム - Google Patents
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Description
しかしながら、地中熱ヒートポンプシステムでは、地中との熱交換量が大きすぎると地中と熱交換する冷却水の温度が上昇し、空冷ヒートポンプシステムよりも消費エネルギが多くなるという問題がある。
図1に示すように、熱源システム10は、第1ヒートポンプチラー(地中熱ヒートポンプチラー3)と第2ヒートポンプチラー(空冷ヒートポンプチラー4)の2つのヒートポンプチラーを備える。
地中熱ヒートポンプチラー3には往き配管30aおよび戻り配管30bを介して地中熱交換器1が接続され、地中熱ヒートポンプチラー3と地中熱交換器1の間を冷却水(冷却水Wc)が熱媒体として循環する。つまり、地中熱ヒートポンプチラー3から往き配管30aを介して冷却水Wcが地中熱交換器1に送水され、地中熱交換器1から戻り配管30bを介して冷却水Wcが地中熱ヒートポンプチラー3に送水される。
地中熱交換器1は、地中熱ヒートポンプチラー3から送水された冷却水Wcが流通する管路が地中2に配管され、管路を流通する冷却水Wcが地中2で土壌と熱交換するように構成されている。そして、冷却水Wcは土壌の熱を地中熱ヒートポンプチラー3まで運搬する熱媒体として機能する。
そのため、第1給水管51aには、冷温水Waを還ヘッダ7から地中熱ヒートポンプチラー3に送水する第1ポンプ(第1冷温水ポンプ11)が配設される。第1冷温水ポンプ11はインバータ(第1インバータ11a)を備え、第1冷温水ポンプ11は第1インバータ11aによって周波数制御される。つまり、第1インバータ11aに設定される周波数が制御装置100によって変更されることによって、第1冷温水ポンプ11による冷温水Waの吐出量(出力)が変化するように構成される。
さらに制御装置100は、後記するように演算部100bで第1インバータ11aの周波数を決定し、決定した周波数で第1冷温水ポンプ11が駆動するように、インタフェース部100dから第1インバータ11aに制御信号を送信する。
そのため、第2給水管52aには、冷温水Waを還ヘッダ7から空冷ヒートポンプチラー4に送水する第3ポンプ(第2冷温水ポンプ13)が配設される。
往ヘッダ8から送水された冷温水Waは、空調機5,6で外気と熱交換し、空調機5,6の周囲の外気の温度(外気温度)を調節する。つまり、空調機5,6によって、施設等が空調(冷房や暖房)される。
そして、空調機5,6において外気と熱交換した冷温水Waは、配管60を流通して還ヘッダ7に送水される。
なお、還ヘッダ7と往ヘッダ8の間はバイパス管60aで接続され、バイパス管60aには、当該バイパス管60aを流通する冷温水Waの流量を調節する流量調節弁60bが備わっている。
熱源システム10が冷房装置として動作する場合、地中熱ヒートポンプチラー3および空冷ヒートポンプチラー4は冷熱源として機能し、空調機5,6に送水された冷温水Waは、周囲の外気を冷却する。この場合、周囲の外気が冷温水Waの冷却対象になる。
一方、熱源システム10が暖房装置として動作する場合、地中熱ヒートポンプチラー3および空冷ヒートポンプチラー4は温熱源として機能し、空調機5,6に送水された冷温水Waは、周囲の外気を加熱する。この場合、周囲の外気が冷温水Waの加熱対象になる。
図2の(a)は熱源システムが冷房装置として動作する場合の地中熱ヒートポンプチラーの状態を示す図であり、(b)は熱源システムが冷房装置として動作する場合の空冷ヒートポンプチラーの状態を示す図である。
このように、熱源システム10が冷房運転されると、第1冷媒Co1は、圧縮機3a、凝縮器3b、膨張弁3d、蒸発器3cの順に循環して冷温水Waを冷却する。そして、冷温水Waには冷熱が蓄熱される。つまり、熱源システム10の冷房運転は冷温水Wa(作動流体)に冷熱を蓄熱する蓄熱運転になる。
また、凝縮器3bでの熱交換で温度が上昇した冷却水Wcは地中熱交換器1に送水されて相対的に低温の地中2で冷却された後、再び地中熱ヒートポンプチラー3の凝縮器3bに送水される。
図3の(a)は熱源システムが暖房装置として動作する場合の地中熱ヒートポンプチラーの状態を示す図であり、(b)は熱源システムが暖房装置として動作する場合の空冷ヒートポンプチラーの状態を示す図である。
このように、熱源システム10が暖房運転されると、第1冷媒Co1は、圧縮機3a、凝縮器3b、膨張弁3d、蒸発器3cの順に循環して冷温水Waを加熱する。そして、冷温水Waには温熱が蓄熱される。つまり、熱源システム10の暖房運転は冷温水Waに温熱を蓄熱する蓄熱運転になる。
また、凝縮器3bでの熱交換で温度が低下した冷却水Wcは地中熱交換器1に送水されて相対的に高温の地中2で加熱された後、地中熱ヒートポンプチラー3の蒸発器3cに送水される。
地中熱交換器1に送水される冷却水Wcの水温が高くなると、地中2での熱交換が不十分になって冷却水Wcが充分に冷却されなくなる。そして、第1冷媒Co1が地中熱ヒートポンプチラー3の凝縮器3bで充分に凝縮されなくなり、凝縮器3bにおける第1冷媒Co1の圧力が高くなる。この結果、地中熱ヒートポンプチラー3が停止する場合がある。
そして、制御装置100は、地中熱ヒートポンプチラー3から地中熱交換器1に送水される冷却水Wcの水温が上昇して、あらかじめ設定されている所定の温度以上になった場合、冷却水Wcの水温が所定の温度より低いときよりも第1冷温水ポンプ11の第1インバータ11aに設定する周波数を低くして、第1冷温水ポンプ11からの冷温水Waの吐出量を低減する。
つまり、制御装置100は、温度センサ41の計測値に基づいて第1インバータ11aの周波数を決定する。より詳細には、制御装置100は、温度センサ41の計測値が、あらかじめ設定されている所定の温度以上になった場合、温度センサ41の計測値が所定の温度より低いときよりも第1インバータ11aの周波数を低くする。
また、地中熱交換器1に送水される冷却水Wcの水温が所定の温度以上になったときには、第1インバータ11aに設定される周波数が低くなるため第1冷温水ポンプ11の出力が低下し、第1冷温水ポンプ11での消費電力(消費エネルギ)が低減する。
このような構成によって、制御装置100は、地中熱ヒートポンプチラー3から地中熱交換器1に送水される冷却水Wcの水温に基づいて第1冷温水ポンプ11を駆動することができ、地中熱ヒートポンプチラー3を安定して運転できる。
この構成によって、冷却水Wcは地中熱交換器1において充分に加熱され、蒸発器3cで第1冷媒Co1が好適に蒸発する。そして、地中熱ヒートポンプチラー3が安定して運転される。
また、冷却水ポンプ12は、制御装置100のインタフェース部100dから第2インバータ12aに送信される制御信号で当該冷却水ポンプ12を駆動する周波数が設定されるように構成される。
例えば、第2冷温水ポンプ13は、制御装置100のインタフェース部100dから第3インバータ13aに送信される制御信号で当該第2冷温水ポンプ13を駆動する周波数が設定されるように構成される。
制御装置100の演算部100bは、温度センサ43から通信部100aに送信される計測信号に基づいて、往ヘッダ8から空調機5,6に送水される冷温水Waの水温を算出することができ、温度センサ44から通信部100aに送信される計測信号に基づいて、空調機5,6から還ヘッダ7に送水される冷温水Waの水温を算出できるように構成される。さらに、制御装置100の演算部100bは、流量センサ48から通信部100aに送信される計測信号に基づいて、往ヘッダ8から空調機5,6に送水される冷温水Waの流量を算出できるように構成される。
そのため、外気温度と、空調機5,6における冷却負荷(冷却負荷率)と、各インバータ11a,12a,13aの周波数と、の関係を示すマップ形式のデータテーブルが制御装置100の記憶部100cに記憶されている構成が好ましい。
図4に示す実施例2の制御装置100に備わる演算部100bは、温度センサ43から通信部100aに送信される計測信号に基づいて、往ヘッダ8から空調機5,6に送水される冷温水Waの温度(入側温度T1)を算出する。また、演算部100bは、温度センサ44から通信部100aに送信される計測信号に基づいて、空調機5,6から還ヘッダ7に送水される冷温水Waの温度(出側温度T2)を算出する。さらに、演算部100bは、流量センサ48から通信部100aに送信される計測信号に基づいて往ヘッダ8から空調機5,6に送水される冷温水Waの流量(送水流量V1)を算出する。
そして、演算部100bは、算出した入側温度T1,出側温度T2,送水流量V1から空調機5,6における冷却負荷を算出する。
例えば、演算部100bは、入側温度T1と出側温度T2の差(T1−T2)に、単位時間当たりの送水流量V1を乗算した値を空調機5,6における冷却負荷とする。
この場合、入側温度T1を計測する温度センサ43と、出側温度T2を計測する温度センサ44と、送水流量V1を計測する流量センサ48と、を含んで、熱源システム10の冷却負荷を計測する冷却負荷計測手段が構成される。
また、演算部100bは、外気温度センサ45から送信される計測信号に基づいて外気温度Toutを算出する。そして演算部100bは、算出した外気温度Toutと、算出した冷却負荷率CWに基づいて、各インバータ11a,12a,13aの周波数をそれぞれ設定する。つまり、実施例2の熱源システム10aに備わる制御装置100は、外気温度センサ45の計測値と、冷却負荷計測手段(温度センサ43,温度センサ44,流量センサ48)の計測値と、に基づいて、各インバータ11a,12a,13aの周波数をそれぞれ設定する。
そして、演算部100bは、算出した外気温度Toutと算出した冷却負荷率CWに基づいて、記憶部100cに記憶されている冷却水ポンプ用テーブル121を参照する。演算部100bは、冷却水ポンプ用テーブル121において、外気温度Toutと冷却負荷率CWの交点が示す周波数を第2インバータ12aに設定する周波数に決定する。
冷却水ポンプ用テーブル121は、図5に示すように、外気温度Toutと冷却負荷率CWの組み合わせごとに、熱源システム10a(図4参照)が冷房運転されるときの消費電力を最小にする第2インバータ12aの周波数が決定されているデータテーブルである。
なお、演算部100bは、冷却水ポンプ用テーブル121を使用することなく、算出した外気温度Toutと算出した冷却負荷率CWに基づいて、所定の関数で第2インバータ12aの周波数を算出する構成であってもよい。
そして、演算部100bは、算出した外気温度Toutと算出した冷却負荷率CWに基づいて、記憶部100cに記憶されている第1冷温水ポンプ用テーブル111を参照する。演算部100bは、第1冷温水ポンプ用テーブル111において、外気温度Toutと冷却負荷率CWの交点が示す周波数を第1インバータ11aに設定する周波数に決定する。
第1冷温水ポンプ用テーブル111は、図6に示すように、外気温度Toutと冷却負荷率CWの組み合わせごとに、熱源システム10a(図4参照)が冷房運転されるときの消費電力を最小にする第1インバータ11aの周波数が決定されているデータテーブルである。
なお、演算部100bは、第1冷温水ポンプ用テーブル111を使用することなく、算出した外気温度Toutと算出した冷却負荷率CWに基づいて、所定の関数で第1インバータ11aの周波数を算出する構成であってもよい。
そして、演算部100bは、算出した外気温度Toutと算出した冷却負荷率CWに基づいて、記憶部100cに記憶されている第2冷温水ポンプ用テーブル131を参照する。演算部100bは、第2冷温水ポンプ用テーブル131において、外気温度Toutと冷却負荷率CWの交点が示す周波数を第3インバータ13aに設定する周波数に決定する。
第2冷温水ポンプ用テーブル131は、図7に示すように、外気温度Toutと冷却負荷率CWの組み合わせごとに、熱源システム10a(図4参照)が冷房運転されるときの消費電力を最小にする第3インバータ13aの周波数が決定されているデータテーブルである。
なお、演算部100bは、第2冷温水ポンプ用テーブル131を使用することなく、算出した外気温度Toutと算出した冷却負荷率CWに基づいて、所定の関数で第3インバータ13aの周波数を算出する構成であってもよい。
また、制御装置100は、各データテーブルにおいて各インバータ11a,12a,13aの周波数を設定する冷却負荷率CWの範囲の最低値を設定する。図5〜7に示す一例では、制御装置100は冷却負荷率CWを「5%」に設定する。
同様に、図8のステップS4で制御装置100は、第3インバータ13aに設定されている周波数で第2冷温水ポンプ13が駆動するときに第2冷温水ポンプ13から吐出される冷温水Waの吐出量を空冷ヒートポンプチラー4における冷温水Waの流量とし、第3インバータ13aに設定されている周波数で第2冷温水ポンプ13が駆動するときの消費電力を算出する。
さらに、図8のステップS5で制御装置100は、第2インバータ12aに設定されている周波数で冷却水ポンプ12が駆動するときに冷却水ポンプ12から吐出される冷却水Wcの吐出量を地中熱ヒートポンプチラー3における冷却水Wcの流量とし、第2インバータ12aに設定されている周波数で冷却水ポンプ12が駆動するときの消費電力を算出する。
図8のステップS6で制御装置100は、地中熱ヒートポンプチラー3における冷温水Waの流量と空冷ヒートポンプチラー4における冷温水Waの流量の比と、設定した冷却負荷率CWと、に基づいて、地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4の冷却負荷率を算出する。例えば、設定した冷却負荷率CWが「5%」のときに、地中熱ヒートポンプチラー3における冷温水Waの流量と空冷ヒートポンプチラー4における冷温水Waの流量の比が「1:1」の場合、地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4の冷却負荷率はそれぞれ「2.5%」になる。
制御装置100は、凝縮器3bにおける第1冷媒Co1と冷却水Wcの交換熱量と、地中熱交換器1における冷却水Wcと土壌の交換熱量が等しくなるように、凝縮器3bにおける冷却水Wcの水温を設定する。凝縮器3bにおける第1冷媒Co1と冷却水Wcの交換熱量と、地中熱交換器1における冷却水Wcと土壌の交換熱量は、凝縮器3bにおける冷却水Wcの水温の変化に応じて変化することから、制御装置100は、凝縮器3bにおける冷却水Wcの温度を擬似的に変化させて、凝縮器3bにおける第1冷媒Co1と冷却水Wcの交換熱量と、地中熱交換器1における冷却水Wcと土壌の交換熱量をシミュレートする。そして制御装置100は、凝縮器3bにおける第1冷媒Co1と冷却水Wcの交換熱量と、地中熱交換器1における冷却水Wcと土壌の交換熱量が等しくなる冷却水Wcの水温(凝縮器3bにおける冷却水Wcの水温)を決定する。
そして、制御装置100は、決定した冷却水Wcの水温に基づいて地中熱ヒートポンプチラー3の消費電力を算出する。
制御装置100は、ステップS7で算出した地中熱ヒートポンプチラー3の消費電力とステップS8で算出した空冷ヒートポンプチラー4の消費電力の合計を熱源システム10の消費電力(全体消費電力PWall)とする。つまり、制御装置100は図8のステップS9で全体消費電力PWallを算出する。そして制御装置100は図9のステップS10に手順を進める(符号A)。
一方、算出した全体消費電力PWallが最小値でない場合(図9:ステップS10→No)、制御装置100は手順を図9のステップS12に進める。
一方、第2インバータ12aの周波数が最小周波数の場合(図9:ステップS12→Yes)、制御装置100は、第3インバータ13aの周波数が最小周波数か否かを判定する(図9:ステップS14)。
一方、第3インバータ13aの周波数が最小周波数の場合(図9:ステップS14→Yes)、制御装置100は、第1インバータ11aの周波数が最小周波数か否かを判定する(図9:ステップS16)。
このことによって、熱源システム10aは消費電力(消費エネルギ)が最も小さくなる状態で冷房運転(蓄熱運転)されるため、熱源システム10aの冷房運転での消費エネルギが低減する。
実施例3の熱源システム10bは、以上に説明した構成の他は、図2に示す実施例2の熱源システム10aと同等に構成される。
これに対し、図10に示す実施例3の熱源システム10bは、地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4が同じ系に含まれる。したがって、地中熱ヒートポンプチラー3の消費電力と空冷ヒートポンプチラー4の消費電力は互いに所定の相関を持って変化することになり、それぞれの消費電力は特定の相関関係に基づいて算出される。このような相関関係は、地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4のそれぞれの特性に基づいて適宜決定される。
また、第1冷温水ポンプ11と第1冷温水バルブ54aの間を、空冷ヒートポンプチラー4と第2冷温水バルブ54bの間に接続する接続配管54が備わり、接続配管54に開閉バルブ(接続管バルブ54c)が備わる。
実施例4の熱源システム10cは、以上に説明した構成の他は、図4に示す実施例2の熱源システム10aと同等に構成される。
この状態では、冷温水Waの流通において地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4が並列に接続されることになり、実施例2の熱源システム10a(図4参照)と同等の構成となる。以下、地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4が並列に接続される状態を「並列接続状態」と称する。
この状態では、冷温水Waの流通において地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4が直列に接続されることになり、実施例3の熱源システム10b(図10参照)と同等の構成となる。以下、地中熱ヒートポンプチラー3と空冷ヒートポンプチラー4が直列に接続される状態を「直列接続状態」と称する。
「並列接続状態」に対応したデータテーブルは、実施例2において制御装置100が作成するデータテーブルであり、「直列接続状態」に対応したデータテーブルは、実施例3において制御装置100が作成するデータテーブルとすればよい。
また、制御装置100は、熱源システム10cが「直列接続状態」に切り替わっているときには、外気温度Toutと空調機5,6における冷却負荷率CWに基づいて、「直列接続状態」に対応したデータテーブルを参照し、各インバータの周波数をそれぞれ決定する。
また、熱源システム10cが「直列接続状態」に切り替わっているときに、制御装置100(演算部100b)は、外気温度センサ45の計測値と、冷却負荷計測手段(温度センサ43,温度センサ44,流量センサ48)の計測値と、に基づいて「直列接続状態」に対応したデータテーブルを参照し、各インバータの周波数を決定する。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、実施例1の熱源システム10に温度センサ42〜44(図4参照)や流量計47,48(図4参照)や外気温度センサ45(図4参照)が備わる構成であってもよい。
例えば、図1に示す実施例1の熱源システム10、図4に示す実施例2の熱源システム10a、図10に示す実施例3の熱源システム10b、図11に示す実施例4の熱源システム10cには、2つの空調機5,6が並列に配置されている。しかしながら、空調機の数は2つに限定されるものではなく、1つの空調機のみが備わる熱源システム10(10a〜10c)に本発明を適用することも可能であるし、3つ以上の空調機が並列に配置される熱源システム10(10a〜10c)に本発明を適用することも可能である。また、2つ以上の空調機が直列に配置される熱源システム10(10a〜10c)に本発明を適用することも可能である。
2 地中
3 地中熱ヒートポンプチラー(第1ヒートポンプチラー)
4 空冷ヒートポンプチラー(第2ヒートポンプチラー)
10,10a,10b,10c 熱源システム
11 第1冷温水ポンプ(第1ポンプ)
11a 第1インバータ
12 冷却水ポンプ(第2ポンプ)
12a 第2インバータ
13 第2冷温水ポンプ(第3ポンプ)
13a 第3インバータ
41 温度センサ(温度計測手段)
43,44 温度センサ(冷却負荷計測手段)
45 外気温度センサ
48 流量計(冷却負荷計測手段)
100 制御装置
111 第1冷温水ポンプ用テーブル(第1のデータテーブル)
121 冷却水ポンプ用テーブル(第2のデータテーブル)
131 第2冷温水ポンプ用テーブル(第3のデータテーブル)
Wa 冷温水(作動流体)
Wc 冷却水(熱媒体)
Claims (6)
- 土壌と熱媒体が地中で熱交換するように構成される地中熱交換器と、
前記熱媒体と作動流体が熱交換する第1ヒートポンプチラーと、
前記第1ヒートポンプチラーに前記作動流体を送液する第1ポンプと、
前記第1ポンプを周波数制御する第1インバータと、
前記地中熱交換器と前記第1ヒートポンプチラーの間で前記熱媒体を循環させる第2ポンプと、
前記第1ヒートポンプチラーで前記作動流体と熱交換して前記地中熱交換器に流入する前記熱媒体の温度を計測する温度計測手段と、
前記作動流体に冷熱を蓄熱する蓄熱運転時に、前記温度計測手段の計測値に基づいて前記第1インバータの周波数を決定する制御装置と、を備えることを特徴とする熱源システム。 - 前記制御装置は、前記蓄熱運転時に、前記温度計測手段の計測値が所定の温度以上になったときに、前記温度計測手段の計測値が所定の温度より低いときよりも前記第1インバータの周波数を低くすることを特徴とする請求項1に記載の熱源システム。
- 外気温度を計測する外気温度センサと、
前記作動流体が冷却対象を冷却するときの冷却負荷を計測する冷却負荷計測手段と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記蓄熱運転時に、前記外気温度センサの計測値と、前記冷却負荷計測手段の計測値と、に基づいて、当該蓄熱運転での消費電力が最小になるように前記第1インバータの周波数を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱源システム。 - 前記制御装置は、
前記蓄熱運転時に前記消費電力を最小にする前記第1インバータの周波数の変化を、外気温度の変化および前記冷却負荷の変化に対応してシミュレートするシミュレーション機能を有し、
外気温度と前記冷却負荷の組み合わせごとに前記消費電力を最小にする前記第1インバータの周波数を決定した第1のデータテーブルを作成し、
さらに、前記蓄熱運転時に、前記外気温度センサの計測値と、前記冷却負荷計測手段の計測値と、に基づいて前記第1のデータテーブルを参照して前記第1インバータの周波数を決定することを特徴とする請求項3に記載の熱源システム。 - 前記作動流体が外気と熱交換可能に構成される第2ヒートポンプチラーと、
前記作動流体を前記第2ヒートポンプチラーに送液する第3ポンプと、
前記第2ポンプを周波数制御する第2インバータと、
前記第3ポンプを周波数制御する第3インバータと、
外気温度を計測する外気温度センサと、
前記作動流体が冷却対象を冷却するときの冷却負荷を計測する冷却負荷計測手段と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記蓄熱運転時に、前記外気温度センサが計測する外気温度と、前記冷却負荷計測手段が計測する冷却負荷と、に基づいて、当該蓄熱運転での消費電力が最小になるように、前記第1インバータの周波数と、前記第2インバータの周波数と、前記第3インバータの周波数と、を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱源システム。 - 前記制御装置は、
前記蓄熱運転時に前記消費電力を最小にするための、前記第1インバータの周波数の変化と、前記第2インバータの周波数の変化と、前記第3インバータの周波数の変化と、を外気温度の変化および前記冷却負荷の変化に対応してシミュレートするシミュレーション機能を有し、
外気温度と前記冷却負荷の組み合わせごとに前記消費電力を最小にする前記第1インバータの周波数を決定した第1のデータテーブルと、
外気温度と前記冷却負荷の組み合わせごとに前記消費電力を最小にする前記第2インバータの周波数を決定した第2のデータテーブルと、
外気温度と前記冷却負荷の組み合わせごとに前記消費電力を最小にする前記第3インバータの周波数を決定した第3のデータテーブルと、を作成し、
さらに、前記蓄熱運転時に、前記外気温度センサの計測値と、前記冷却負荷計測手段の計測値と、に基づいて、前記第1のデータテーブルを参照して前記第1インバータの周波数を決定し、前記第2のデータテーブルを参照して前記第2インバータの周波数を決定し、前記第3のデータテーブルを参照して前記第3インバータの周波数を決定することを特徴とする請求項5に記載の熱源システム。
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