JP4186110B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用のラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ピニオンの回転に伴いラック軸(転舵軸)が軸方向に移動することで、転舵輪を操向するようになっている。より具体的には、ハウジングに支持されたラック軸の両端部に、ボールジョイントを介してタイロッドがそれぞれ連結されている。これにより、ラック軸の軸方向の移動に伴い各タイロッドが移動し、各タイロッドに連結されたナックルアームの回動を引き起こす。
【0003】
通常、ラック軸の両端部分には、スペーサが装着されている。各スペーサは、ラック軸のストロークの終端位置で、ハウジングに固定された金属製のストッパ部材に当接することで、ラック軸の移動を規制するようになっている。このようなスペーサとして、ボールジョイントのハウジングに弾性部を介して支持される金属環を備え、この金属環が金属製のストッパ部材に当接することで、ラック軸の軸方向移動を規制するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、スペーサの金属環がストッパ部材に当接する際、金属同士の打撃音による騒音が発生してしまう。そこで、この打撃音を低減するために、金属環の外周に、この金属環に先んじてストッパ部材に当接するゴム状弾性材製の緩衝部を設けたものや(例えば、特許文献2参照)、金属環の少なくとも一方の側面に、径方向外方に開放する複数の凹陥部を周方向に並べ、この凹陥部に金属環の端面よりも軸方向に突出するゴム様弾性体からなる緩衝部を設けたもの(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−54150号公報。
【特許文献2】
特開平11−78914号公報。
【特許文献3】
特開平10−297504号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2および3記載の構成において、緩衝部は、ストッパ部材への衝突時に径方向外方へ拡がる傾向にある。しかしながら、緩衝部は径方向外方への変形を拘束されていない。このため、緩衝時に緩衝部の肉が軸方向に十分に圧縮されずに径方向外方に逃げてしまい、騒音を低減するために必要な緩衝効果を確実に発揮できない虞がある。
【0007】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、騒音を確実に低減することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するため、本発明は、ハウジングにより軸方向に摺動自在に支持されるラック軸と、このラック軸の端部とタイロッドの端部とを連結する継手と、ハウジングに設けられストロークの終端位置にあるラック軸の軸方向移動を規制するストッパ部材と、ラック軸がストロークの終端位置にあるときにストッパ部材および継手の対向端面間に挟持されるスペーサとを備えるステアリング装置において、上記スペーサは、金属製の第1の環状部材および弾性体製の第2の環状部材を組み合わせてなり、第1の環状部材は、第2の環状部材よりも径方向外方に配置される外周環状部を含み、この外周環状部は上記ストッパ部材の対向端面に当接可能な第1の当接部を含み、上記第2の環状部材は、ラック軸の端部に嵌合される内周環状部と、上記第1の環状部材の外周環状部の内周に沿って配置され、上記第1の当接部よりもストッパ部材側へ突出する第1の突出部とを含み、上記第1の環状部材は、上記外周環状部の継手側端部から径方向内方に延設される環状の受け板を含み、この受け板は、上記継手の対向端面に当接可能な第2の当接部と、この第2の当接部と反対側に設けられる受け部とを含み、第2の環状部材は、上記内周環状部から延設され上記受け部によって受けられる環状の主体部を含むことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、ラック軸がストロークの終端位置に移動する際、弾性体製の第2の環状部材の上記突出する第1の突出部が、金属製の第1の環状部材の第1の当接部よりも先にストッパ部材に当接して衝撃を緩和するが、このとき、第1の環状部材の外周環状部によって、上記第1の突出部の径方向外方への変形が拘束されるので、上記第1の突出部を軸方向に十分に圧縮して高い緩衝効果を得ることができる。このように高い緩衝効果を得た後、第1の当接部がストッパ部材に当接するので、金属同士の衝突音の発生を確実に抑制することができる。また、第2の環状部材の硬度を変更するのみで、上記の衝撃の緩和の程度を容易に調節することができる。
【0010】
さらに、第2の環状部材が弾性変形できるので、スペーサをラック軸に予め精度良く組み付けていなくても、スペーサがストッパ部材に対して傾いて当接(片当たり)することを防止できる。したがって、ラック軸に対するスペーサの組付け精度を高める手間を省くことができ、組立にかかる労力を格段に低減することができる
また、外周環状部の径方向内方に延設された受け板に継手への第2の当接部を設けるので、ストッパ部材への第1の当接部の径サイズの影響を受けずに、継手への第2の当接部の径サイズを設定できる。その結果、継手をコンパクトにすることができる。
【0011】
好ましくは、本発明は、上記第2の環状部材の内周環状部は、上記第1の環状部材の受け板の第2の当接部よりも継手側へ突出する第2の突出部を含む場合がある。この場合、弾性体製の第2の環状部材が第1の環状部材に先んじてストッパ部材および継手にぴったりと当接するので、第1の環状部材の各当接部が対応する対向端面に対して傾いて当接(片当たり)することを防止できる。したがって、スペーサを、これら対向端面に対して厳密に位置決めしてラック軸に組付ける必要がなく、組立にかかる労力を格段に低減することができる。また、スペーサは、継手に対して弾性体製の部分が金属製の当接部よりも先に当接するので、継手との当接に起因する衝撃をより緩和することができる。
【0012】
好ましくは、本発明は、上記ラック軸は断面Y字形形状の部分を含み、ラック軸の端部に円筒部が設けられ、この円筒部の外周に上記スペーサの第2の環状部材の内周環状部が嵌合される場合がある。この場合、ラック軸に断面Y字形形状の部分を設けることで、例えば、このラック軸に形成される歯部の歯幅を十分に長くでき、極めて大きな動力を伝達することができる。しかも、円筒部に内周環状部を嵌め込むのみで、スペーサをラック軸に容易に組付けることができる。
また、本発明は、ハウジングにより軸方向に摺動自在に支持されるラック軸と、このラック軸の端部とタイロッドの端部とを連結する継手と、ハウジングに設けられストロークの終端位置にあるラック軸の軸方向移動を規制するストッパ部材と、ラック軸がストロークの終端位置にあるときにストッパ部材および継手の対向端面間に挟持されるスペーサとを備えるステアリング装置において、上記スペーサは、金属製の第1の環状部材および弾性体製の第2の環状部材を組み合わせてなり、第1の環状部材は、第2の環状部材よりも径方向外方に配置される外周環状部を含み、この外周環状部は上記ストッパ部材の対向端面に当接可能な第1の当接部を含み、上記第2の環状部材は、ラック軸の端部に嵌合される内周環状部と、上記第1の環状部材の外周環状部の内周に沿って配置され、上記第1の当接部よりもストッパ部材側へ突出する第1の突出部とを含み、上記ラック軸は断面Y字形形状の部分を含み、ラック軸の端部に円筒部が設けられ、この円筒部の外周に上記スペーサの第2の環状部材の内周環状部が嵌合されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のステアリング装置1の概略構成を示す模式的な一部破断正面図である。図2は、図1のII−II線に沿うラック軸2およびピニオン3の断面図である。図1を参照して、本ステアリング装置1は、ステアリングホイール(図示せず)に同伴回転可能に連結されるピニオン軸4と、ピニオン軸4の先端部のピニオン3に噛み合うラック軸2と、このラック軸2を第1および第2軸方向S1,S2(以下では単に「第1軸方向S1」、「第2軸方向S2」ともいう)に摺動自在に支持するハウジング12とを備えている。
【0014】
ラック軸2の両端部5(図1において、一方の端部5のみを図示)には、各両端部5と対応するタイロッド6の一端部7とを連結する継手としてのボールジョイント8がそれぞれ連結され、各タイロッド6の他端部9には、ナックルアーム10を介して車輪11が連結されている。
上記の構成により、ステアリングホイールが操作されてピニオン3が回転されると、ラック軸2が第1および第2軸方向S1,S2の何れかに移動されてナックルアーム10の回動を引き起こし、車輪11を操向することができる。
【0015】
図1および図2を参照して、ラック軸2は、ピニオン3の歯部18に動力伝達可能に噛み合うラック歯部13を頂面14に有する、断面Y字形形状の部分としての主体部15と、ラック軸2の第1軸方向S1側の端部16に設けられる円筒部17とを備えている。
このように、主体部15の平面状の頂面14にラック歯部13を形成することで、従来の断面円形のラック軸にラック歯部を形成する場合に比べて、各ラック歯部13がピニオン3の歯部18に噛み合う部分をより多くとることができ、極めて大きなトルクをピニオン3からラック軸2に伝達することができる。再び図1を参照して、円筒部17は、主体部15の第1軸方向S1側の端面19から第1軸方向S1に突出し、その直径D1は、主体部15の縦幅D2より小さく(D1<D2)設定されている。
【0016】
ハウジング12は、ピニオン軸4の先端部とピニオン3とラック軸2の一部とを収容する収容室20と、収容室20の第1軸方向S1側の端部の内側と外側とを連通しラック軸2が挿通される挿通孔21とを備えている。
挿通孔21は、大径部22と、この大径部22の第2軸方向S2側に形成され、大径部22よりも小径な小径部23とを含む。大径部22はテーパ状に形成されており、第1軸方向S1から第2軸方向S2側に向けて内径が減少している。
【0017】
大径部22と小径部23とは、環状の段部24を介して接続され、大径部22の内周に、ラック軸2が挿通される環状の金属製のストッパ部材25が例えば圧入により固定されている。このストッパ部材25は、ラック軸2が円筒部17の第2軸方向S2へのストロークの終端位置Pに変位した状態で、ラック軸2の第2軸方向S2への移動を規制するためのものである。ストッパ部材25は、第2軸方向S2側の端面が環状の段部24に当接することで、ハウジング12の軸方向に位置決めされている。
【0018】
ボールジョイント8は、ラック軸2の円筒部17に固定されるハウジング部26と、ハウジング部26内に回動自在に収容されると共に、ハウジング部26の開口部27を介してタイロッド6の一端部7に連結される球状部28とを備えている。球状部28は、ハウジング部26の球面支持部26aによって受けられる。ハウジング部26は、第2軸方向S2側の平面状の対向端面29から突設されたねじ部を、ラック軸2の円筒部17のねじ孔にねじ込むことにより固定されている。
【0019】
ハウジング12の第1軸方向S1側の端部30とタイロッド6の軸方向中間部との間には、伸縮自在な蛇腹状のブーツ31が被せられている。
ラック軸2の円筒部17の外周32には、ラック軸2がストロークの終端位置Pにあるときに、ストッパ部材25およびボールジョイント8のハウジング部26の各対向端面29,33間に挟持されるスペーサ34が装着されている。図3は、スペーサ34の断面正面図であり、図4は、図1のスペーサ34付近の拡大図である。
【0020】
図3および図4を参照して、スペーサ34は、金属製の第1の環状部材35および弾性体製の第2の環状部材36を組み合わせてなる。第1の環状部材35は、第2の環状部材36よりも径方向Rの外方に配置される外周環状部37と、外周環状部37の継手側端部である第1軸方向S1側端部から径方向Rの内方に延設される環状の受け板38とを含む。
径方向Rに関して、外周環状部37は、ラック軸2の主体部15の外方に配置されている。この外周環状部37の第2軸方向S2側の端面には、第1の当接部39が形成されている。この第1の当接部39は、ストッパ部材25の第1軸方向S1側の端面に形成される前述の対向端面33に当接可能となっている。これら第1の当接部39および対向端面33は、ラック軸2がストロークの終端位置Pにあるときに互いに面接触するようになっている。
【0021】
径方向Rに関して、受け板38は、ラック軸2の主体部15の内側に延びている。この受け板38は、ボールジョイント8のハウジング部26の対向端面29に当接可能な第2の当接部40と、この第2の当接部40と反対側である第2軸方向S2側の端部に設けられる受け部41とを含む。第2の当接部40は、受け板38の第1軸方向S1側の端面に設けられ、ボールジョイント8のハウジング部26の対向端面29と面接触するようになっている。これら第2の当接部40と対向端面29との当接により、第1の環状部材35の第1軸方向S1側への移動が規制される。
【0022】
受け部41は、受け板38の第2軸方向S2側の端面に設けられ、また、受け板38の内周面43のうち、第2軸方向S2側半部には、径方向Rの内方に突出する環状凸部44が設けられている。
第2の環状部材36は、例えばポリウレタン等の樹脂材料により形成されており、その硬度は、例えばD硬度で約50〜60(本実施の形態では、D硬度55)に設定されている。この第2の環状部材36は、ラック軸2の円筒部17の外周32に嵌合される内周環状部45と、内周環状部45から延設され第1の環状部材35の受け板38の受け部41によって受けられる環状の主体部46と、第1の環状部材35の外周環状部37の内周42に沿って配置され、この第1の環状部材35の外周環状部37の第1の当接部39よりもストッパ部材側、すなわち第2軸方向S2側へ突出する部分としての第1の突出部47とを含む。
【0023】
図3のスペーサ34を第2軸方向S2に沿って見た側面図である図5を参照して、内周環状部45の内周48には、ラック軸2の円筒部17の外周32に接触する凸部49が、周方向等配に例えば4箇所設けられている。これにより、内周環状部45の内周48が、上記円筒部17の外周32の全周にベタ当たりすることを防止している。したがって、内周環状部45をラック軸2の円筒部17に嵌め込む際に生じる摩擦抵抗を極めて少なくでき、スペーサ34をラック軸2に極めて容易に装着することができる。
【0024】
再び図4を参照して、第1および第2軸方向S1,S2に関し、ラック軸2の円筒部17の長さL1は、スペーサ34の長さ、すなわち、第2の環状部材36の長さL2よりも長く(L1>L2)設定されており、スペーサ34は、この円筒部17上を第1および第2軸方向S1,S2に摺動可能となっている。
内周環状部45の外周に形成された環状溝部50には、第1の環状部材35の受け板38の環状凸部44が嵌め込まれている。内周環状部45の第1軸方向S1側の端部には、第1の環状部材35の受け板38の第2の当接部40よりもボールジョイント8のハウジング部26側、すなわち第1軸方向S1側へ突出する部分としての第2の突出部51が設けられている。この第2の突出部51の第1軸方向S1側の端面54が、ボールジョイント8のハウジング部26の対向端面29に押圧されて、第2の環状部材36が圧縮されることで、受け板38の第2の当接部40が対向端面29に当接する。
【0025】
内周環状部45の第1軸方向S1側の端部の外周はテーパ状に形成されて径方向内方に逃げている。これにより、内周環状部45がボールジョイント8のハウジング部26と受け板38との間に噛み込まれて損傷することを防止している。環状の主体部46は、内周環状部45のストッパ部材25側の端部、すなわち第2軸方向S2側の端部に設けられ、ラック軸2の主体部15の縦幅D2よりも大径となるように、径方向Rの外方に延びている。環状の主体部46の第1軸方向S1側の端面52は、受け板38の受け部41に密接し、また、第2軸方向S2側の端面53は、ラック軸2の主体部15の第1軸方向S1側の端面19と相対向してこの端面19と当接可能となっている。
【0026】
第1の突出部47は、環状の主体部46の外周縁部から第2軸方向S2に延び、その内径D3は、ラック軸2の主体部15の縦幅D2よりも大きく(D2<D3)設定されている。この第1の突出部47は、その一部が、内周環状部37の第1の当接部39よりも第2軸方向S2側に突出している。第1の突出部47の第2軸方向S2側の端面55は、ストッパ部材25の対向端面33と相対向しており、これら端面55および対向端面33が互いに当接可能となっている。
【0027】
第1の突出部47の外周はテーパ状に形成されており、第1軸方向S1側から第2軸方向S2側へ向かうに伴い径方向内方に逃げている。これにより、第1の突出部47が、ストッパ部材25と外周環状部37との間に噛み込まれて損傷することを防止している。
図6を参照して、ピニオン3の回転に伴いラック軸2が第2軸方向S2のストロークの終端位置Pに移動すると、スペーサ34のうち、第2の環状部材36の第1および第2の突出部47,51の端面54,55がそれぞれ、ボールハジョイント8のハウジング部26およびストッパ部材25の対応する対向端面29,33に当接する。
【0028】
図7を参照して、さらに、ラック軸2が第2軸方向S2へ移動されると、第2の環状部材36が軸方向に圧縮され、第1の環状部材35の第1および第2の当接部39,40が、ボールジョイント8のハウジング部26およびストッパ部材25の対応する対向端面29,33に当接して、ラック軸2の第2軸方向S2への移動が規制される。
このように、本実施の形態によれば、ラック軸2がストロークの終端位置Pに移動する際、弾性体製の第2の環状部材36の第1の突出部47が、第1の環状部材35の第1の当接部39よりも先にストッパ部材25の対向端面33に当接して衝撃を緩和するが、このとき、第1の環状部材35の外周環状部37によって、上記第1の突出部47の径方向外方への変形が拘束されるので、この第1の突出部47を第1軸方向S1に十分に圧縮して高い緩衝効果を得ることができる。このように高い緩衝効果を得た後、第1の当接部39がストッパ部材25の対向端面33に当接するので、金属同士の衝突音の発生を確実に抑制することができる。また、第2の環状部材36の材質を変更する等してその硬度を変更するのみで、上記の衝撃の緩和の程度を容易に調節することができる。
【0029】
さらに、第2の環状部材36が弾性変形できるので、スペーサ34をラック軸2の円筒部17に予め精度良く組み付けていなくても、スペーサ34がストッパ部材25に対して傾いて当接(片当たり)することを防止できる。したがって、ラック軸2に対するスペーサ34の組付け精度を高める手間を省くことができ、組立にかかる労力を格段に低減することができる。
また、第1の環状部材35の外周環状部37の径方向内方に延設された受け板38に、ボールジョイント8のハウジング部26への第2の当接部40を設けるので、ストッパ部材25への第1の当接部39の径サイズの影響を受けずに、ボールジョイント8への第2の当接部40の径サイズを設定できる。その結果、ボールジョイント8のハウジング部26をコンパクトにすることができる。
【0030】
さらに、第2の環状部材36の内周環状部45に第2の突出部51を設けることで、第2の環状部材36が第1の環状部材35に先んじて、ストッパ部材25およびボールジョイント8のハウジング部26にぴったりと当接するので、第1の環状部材35の各当接部39,40が対応する対向端面29,33に片当たりすることを防止できる。したがって、スペーサ34を、これら対向端面29,33に対して厳密に位置決めしてラック軸2に組付ける必要がなく、組立にかかる労力を格段に低減することができる。
【0031】
また、スペーサ34は、ボールジョイント8のハウジング部26の対向端面29に対して第2の突出部51の端面54が第2の当接部40よりも先に当接するので、スペーサ34とボールジョイント8のハウジング部26との当接に起因する衝撃をより緩和することができる。
さらに、ラック軸2に断面Y字形形状の主体部15を設けることで、ラック軸2のラック歯部13の歯幅を十分に長くでき、ピニオン3の歯部18との噛合い部分を十分に大きくして極めて大きな動力を伝達することができる。しかも、ラック軸2の円筒部17に第2の環状部材36の内周環状部45を嵌め込むのみで、スペーサ34をラック軸2に容易に組付けることができる。
【0032】
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のステアリング装置の概略構成を示す模式的な一部破断正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿うラック軸およびピニオンの断面図である。
【図3】スペーサの断面正面図である。
【図4】図1のスペーサ付近の拡大図である。
【図5】図3のスペーサを第2軸方向に沿って見た側面図である。
【図6】スペーサの第2の環状部材がボールジョイントのハウジング部およびストッパ部材に当接した状態を示す図である。
【図7】スペーサの第1の環状部材がボールジョイントのハウジング部およびストッパ部材に当接した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリング装置
2 ラック軸
5 ラック軸の端部
6 タイロッド
7 一端部(端部)
8 ボールジョイント(継手)
12 ハウジング
15 主体部(断面Y字形形状の部分)
16 端部
17 円筒部
25 ストッパ部材
29 対向端面
32 外周
33 対向端面
34 スペーサ
35 第1の環状部材
36 第2の環状部材
37 外周環状部
38 受け板
39 第1の当接部
40 第2の当接部
41 受け部
42 内周
45 内周環状部
46 環状の主体部
47 第1の突出部
51 第2の突出部
P 終端位置
R 径方向
S1 第1軸方向(軸方向)
S2 第2軸方向(軸方向)

Claims (4)

  1. ハウジングにより軸方向に摺動自在に支持されるラック軸と、
    このラック軸の端部とタイロッドの端部とを連結する継手と、
    ハウジングに設けられストロークの終端位置にあるラック軸の軸方向移動を規制するストッパ部材と、
    ラック軸がストロークの終端位置にあるときにストッパ部材および継手の対向端面間に挟持されるスペーサとを備えるステアリング装置において、
    上記スペーサは、金属製の第1の環状部材および弾性体製の第2の環状部材を組み合わせてなり、
    第1の環状部材は、第2の環状部材よりも径方向外方に配置される外周環状部を含み、この外周環状部は上記ストッパ部材の対向端面に当接可能な第1の当接部を含み、
    上記第2の環状部材は、ラック軸の端部に嵌合される内周環状部と、上記第1の環状部材の外周環状部の内周に沿って配置され、上記第1の当接部よりもストッパ部材側へ突出する第1の突出部とを含み、
    上記第1の環状部材は、上記外周環状部の継手側端部から径方向内方に延設される環状の受け板を含み、
    この受け板は、上記継手の対向端面に当接可能な第2の当接部と、この第2の当接部と反対側に設けられる受け部とを含み、
    第2の環状部材は、上記内周環状部から延設され上記受け部によって受けられる環状の主体部を含むことを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項において、上記第2の環状部材の内周環状部は、上記第1の環状部材の受け板の第2の当接部よりも継手側へ突出する第2の突出部を含むことを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、上記ラック軸は断面Y字形形状の部分を含み、ラック軸の端部に円筒部が設けられ、この円筒部の外周に上記スペーサの第2の環状部材の内周環状部が嵌合されることを特徴とするステアリング装置。
  4. ハウジングにより軸方向に摺動自在に支持されるラック軸と、
    このラック軸の端部とタイロッドの端部とを連結する継手と、
    ハウジングに設けられストロークの終端位置にあるラック軸の軸方向移動を規制するストッパ部材と、
    ラック軸がストロークの終端位置にあるときにストッパ部材および継手の対向端面間に挟持されるスペーサとを備えるステアリング装置において、
    上記スペーサは、金属製の第1の環状部材および弾性体製の第2の環状部材を組み合わせてなり、
    第1の環状部材は、第2の環状部材よりも径方向外方に配置される外周環状部を含み、この外周環状部は上記ストッパ部材の対向端面に当接可能な第1の当接部を含み、
    上記第2の環状部材は、ラック軸の端部に嵌合される内周環状部と、上記第1の環状部材の外周環状部の内周に沿って配置され、上記第1の当接部よりもストッパ部材側へ突出する第1の突出部とを含み、
    上記ラック軸は断面Y字形形状の部分を含み、ラック軸の端部に円筒部が設けられ、この円筒部の外周に上記スペーサの第2の環状部材の内周環状部が嵌合されることを特徴とするステアリング装置。
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