JP4185610B2 - 車両用スペアタイヤの格納構造 - Google Patents

車両用スペアタイヤの格納構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両のスペアタイヤをフロアパネル裏面のタイヤ格納部に格納する格納構造の改良に関し、特にスペアタイヤの格納ミスや脱落等を防止する対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スペアタイヤを格納できるようにした車両として、例えば特開昭62−268779号公報に開示されているように、乗員が車外に出て巻上げケーブル先端の吊下げ具をスペアタイヤのハブ孔に係合させ、この状態で操作ハンドルを巻上げ装置の差込み部に差し込んで回転させて巻上げ装置を作動させることで上記巻上げケーブルを巻き取り、上記スペアタイヤを車体下部に巻き上げて斜め姿勢に保持格納するようにしたタイプのものがある。
【0003】
一方、車両のスペースを有効利用するためにフロアパネル裏面のホイール間にタイヤ格納部を設け、このタイヤ格納部にスペアタイヤを格納する試みがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の後者のタイプにおいて、前者の如きケーブル巻取り方式を採用する場合、タイヤ格納部がフロアパネル裏面にあってハンドル操作がし辛いため、ハンドル操作を車内側で行い得るようすることが望ましい。
【0005】
この場合、スペアタイヤを格納するために乗員が一旦車外に出て巻上げケーブル先端の吊下げ具をスペアタイヤのハブ孔に係合させた後、車内に戻って操作ハンドルを回転させることになるわけであるが、ハンドル操作を忘れてしまってスペアタイヤが格納されずに地上に置いたままになっていることが考えられる。乗員がこのことに気付かずに発車してしまうと、スペアタイヤを引きずってしまうという由々しき事態が生ずることになる。
【0006】
また、テンポラリタイヤを裏表逆向きに格納すると、タイヤ格納部での当たりが正規の格納状態と異なるため不安定である。あるいは、間違ってノーマルタイヤを格納すると、ノーマルタイヤの幅はスペアタイヤに比べて厚いため地上に接近する。
【0007】
さらに、上述の如くスペアタイヤをフロアパネル裏面のタイヤ格納部に吊り下げて格納するタイプにおいては、スペアタイヤが脱落しないように対策を講ずることが必要である。
【0008】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、スペアタイヤの巻上げ忘れ、テンポラリタイヤの逆向き格納、ノーマルタイヤの格納及びスペアタイヤの脱落等を確実になくそうとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、スペアタイヤの巻上げを忘れている場合、テンポラリタイヤが逆向きに格納されている場合及びノーマルタイヤが格納されている場合等には、操作ハンドルが巻上げ装置の差込み部から離脱できないようにするとともに、一旦格納したスペアタイヤが脱落しないように確実に保持するようにしたことを特徴とする。
【0010】
具体的には、この発明は、車両のスペアタイヤをフロアパネル裏面のタイヤ格納部に格納する格納構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0011】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記スペアタイヤのハブ孔に係合する吊下げ具を一端に有する巻上げケーブルと、上記巻上げケーブルの他端側が巻き付けられ、この巻上げケーブルを巻上げ作動により巻き取ることで上記スペアタイヤを巻き上げてタイヤ格納部に格納する一方、巻戻し作動により送り出すことで上記スペアタイヤをタイヤ格納部から降ろす巻上げ装置と、上記巻上げ装置の差込み部に車内側から脱着自在に差し込まれ、ハンドル操作により巻上げ装置を巻上げ作動・巻戻し作動させる操作ハンドルと、上記スペアタイヤが巻上げ完了位置にない段階では、上記操作ハンドルが巻上げ装置から離脱しないようにするハンドル離脱防止手段と、上記巻上げケーブルに固定され、上記スペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、上記ハンドル離脱防止手段に当接して上記操作ハンドルが巻上げ装置から離脱可能なようにハンドル離脱防止手段を作動させる当接部材とを備えていることを特徴とする。
【0012】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、スペアタイヤが巻上げ完了位置に巻き上げられるまではハンドル離脱防止手段は作動しないので、操作ハンドルは引き抜こうとしても巻上げ装置から離脱せず、このことを確認することでスペアタイヤの巻上げ忘れが確実になくなり、スペアタイヤを引きずって運転することがない。
【0013】
また、テンポラリタイヤを裏表逆向きに格納している場合や、ノーマルタイヤを格納している場合には、その形状からして吊下げ具が上昇端位置に達しておらずハンドル離脱防止手段は作動しないので、上記と同様に操作ハンドルが巻上げ装置から離脱せず、このことで格納ミスに気付き、そのまま運転することがない。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ハンドル離脱防止手段は、各々軸回りに回動自在な第1爪部材と第2爪部材とからなり、上記第1爪部材には、当接部材が当接する被当接部が一体に設けられ、上記第2爪部材は、第1爪部材の回動動作に連動して反対方向に回動することで第1爪部材とで開閉作動して操作ハンドルを離脱可能・不能にするように構成されていることを特徴とする。
【0015】
上記の構成により、請求項2に記載の発明では、ハンドル離脱防止手段の構成及び機能が具体化される。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ハンドル離脱防止手段に連動して作動し吊下げ具に係脱可能に係合するフックを備え、上記フックは、スペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、吊下げ具に係合してスペアタイヤの脱落を防止するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
上記の構成により、請求項3に記載の発明では、スペアタイヤは、フックが吊下げ具に係合することでタイヤ格納部での吊下げ状態(格納状態)が安定し、脱落しない。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、巻上げ装置の差込み部側に設けられた操作レバーと、フックに係脱可能に係合してフックを吊下げ具から離脱しないようにロック保持するロック部材とを備え、上記ロック部材は、上記操作レバーの操作により作動して上記フックから離脱し、フックが吊下げ具から離脱可能なようにロック解除するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
上記の構成により、請求項4に記載の発明では、フックの吊下げ具に対する係合姿勢が確保され、スペアタイヤの脱落防止が一層確実になる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、フックは、吊下げ具から離脱する方向に常時付勢されるとともに、上記ハンドル離脱防止手段に連動してスペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、ワイヤで引っ張られて上記吊下げ具に係合可能に構成され、ロック部材は、上記フックに係合する方向に常時付勢され、操作レバーは、非操作状態で巻上げ装置の差込み部を覆っていることを特徴とする。
【0021】
上記の構成により、請求項5に記載の発明では、フックの非作動状態及び作動状態における姿勢と、ロック部材及び操作レバーの非作動状態における姿勢が具体化される。また、操作レバーは非作動状態で巻上げ装置の差込み部を覆うカバーの役目をもなしている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0023】
図7及び図8は本発明の車両用スペアタイヤの格納構造が車両Cに適用された箇所を示す。図示のように、この適用箇所は車両C側部のフロアパネルc1裏面の前後のホイールc2間であり、車内側から見れば車体前後に3列に並べられたシートc3のうち前列のシートc3と中央のシートc3との間に対応しており、当該箇所のフロアパネルc1裏面にタイヤ格納部c4が設けられ、このタイヤ格納部c4に車両CのスペアタイヤTを格納するようになっている。
【0024】
図3に示すように、この発明の実施の形態に係る格納構造は、巻上げ装置1を備えている。この巻上げ装置1は、上記フロアパネルc1裏面に間隔をあけて設けられた支持プレートc5の一端側に設置され、フロアパネルc1の上記巻上げ装置1の真上には操作用孔部c6が形成されている。また、上記支持プレートc5の他端側を上記タイヤ格納部c4としている。
【0025】
図4〜6に示すように、上記巻上げ装置1は、ケース2内を貫通するドライブシャフト3を備え、このドライブシャフト3のケース2内の基端側ほぼ半分の領域には偏心カム4が形成され、この偏心カム4には、外周に複数の歯5aを有するドライブギヤ5がギヤプレート6に支持されて取り付けられている。また、ドライブシャフト3のケース2内の偏心カム4のない先端側には、内周に複数の歯7aを有する巻取りホイール7が取り付けられ、上記ドライブギヤ5がこの巻取りホイール7の歯7aで囲まれるように内側に配置されている。この巻取りホイール7には、吊下げ具8を一端に有する巻上げケーブル9の他端側が巻き付けられ、ドライブシャフト3が回転することでドライブギヤ5は回転中心を変位させながら回転し、その歯5aを巻取りホイール7の歯7aに噛み合わせたり外したりするようになっている。なお、上記ギヤプレート6の一端には膨出部6aが形成され、この膨出部6aが巻上げ装置1の巻上げ作動及び巻戻し作動時にケース2内壁に当接することで逆作動を規制して巻上げケーブル9の弛みを防止するようになっている。これにより、巻上げケーブル9が巻き取られたり巻き戻されたりするとともに、巻取り位置及び巻戻し位置をずれないようにしている。
【0026】
上記巻上げケーブル9の一端側は、図1及び図3に示すように、上記フロアパネルc1のタイヤ格納部c4中央にブラケットc7,8で取り付けられたガイド筒10に挿入されて支持プレートc5の孔部c9を経てタイヤ格納部c4下方に垂下しており、当然に上記吊下げ具8もタイヤ格納部c4の下方に配置されている。この吊下げ具8は、巻上げケーブル9下端が取り付けられた下側の円形プレート11と、その上方にコイルスプリング12を介して配置された矩形プレート13とを備え、そのうち上記矩形プレート13がスペアタイヤTのハブ孔t1に下方から係合するようになっている。その係合操作は、吊下げ具8全体を斜めにしてスペアタイヤTのハブ孔t1に上方から挿入した後、矩形プレート13をハブ孔t1周縁に係合させるようにする。また、上記矩形プレート13の中央には、上方に突出する筒状突出部13aが一体に形成され、巻上げケーブル9の下端が上記突出部13aに挿入されて下側の円形プレート11の中央に連結されている。
【0027】
上記巻上げ装置1のドライブシャフト3基端には、差込み部3aが形成され、この差込み部3a周りには係合溝3bが形成されている。図1及び図3に示すように、この差込み部3aには、操作ハンドル14先端が車内側からフロアパネルc1の操作用孔部c6を介して脱着自在に差し込まれ、その先端から半径方向に突出する係合ピン14aが上記差込み部3aの係合溝3bに係合し、操作ハンドル14のハンドル操作により回転力をドライブシャフト3に伝達して巻上げ装置1を巻上げ作動・巻戻し作動させるようになっている。そして、上記巻上げケーブル9を巻上げ装置1の巻上げ作動により巻き取ることでスペアタイヤTを巻き上げてタイヤ格納部c4に格納する一方、巻上げ装置1の巻戻し作動により送り出すことでスペアタイヤTをタイヤ格納部c4から降ろすようになっている。
【0028】
図1〜図3に示すように、この発明の特徴として、上記タイヤ格納部c4には、ハンドル離脱防止手段としてのハンドル離脱防止装置16を備え、このハンドル離脱防止装置16は、一端が軸17a回りに回動自在な第1爪部材18と、一端が軸17b回りに回動自在な第2爪部材19とからなり、この2つの第1爪部材18及び第2爪部材19は上記軸17a,17bによってフロアパネルc1裏面の操作用孔部c6周り、つまりドライブシャフト3の差込み部3a周りに取り付けられ、そのうち第1爪部材18は図示しないスプリングのばね力で第2爪部材19に接近する方向に常時付勢されている。また、上記第2爪部材19の基端には長孔19aが形成され、この長孔19aには上記第1爪部材18に突設した係合突起18aが第1爪部材18の回動に伴って移動できるように係合しており、この係合突起18aの移動による摺動抵抗で第2爪部材19を第1爪部材18に対して接離させるようになっている。
【0029】
上記第1爪部材18の基端には、被当接部としての開作動レバー15が一体に形成され、その下端先端部には長孔15aが形成されている。一方、上記巻上げケーブル9には当接部材20が固定され、この当接部材20は、巻上げケーブル9が巻き取られて上記スペアタイヤTが巻上げ完了位置に達した際、上記開作動レバー15に当接して上記操作ハンドル14が巻上げ装置1から離脱可能なように上記第1爪部材18及び第2爪部材19を開作動させるようになっている。
【0030】
具体的には、当接部材20が開作動レバー15に当接して開作動レバー15を図1及び図2で仮想線の状態から実線の状態へと軸17aを回動支点として押すと、第1爪部材18が軸17a回りに時計回りに回動して係合突起18aが長孔19aを移動し、このときの摺動抵抗により第2爪部材19が軸17b回りに反時計回りに回動することで、第1爪部材18と第2爪部材19とが図1及び図2で仮想線の状態から実線の状態へと互いに離間して開くようになっている。一方、当接部材20が開作動レバー15に当接していない段階では、第1爪部材18がスプリングのばね力で図1及び図2で軸17a回りに反時計回りに回動して係合突起18aが長孔19aを上記とは逆に方向に移動し、このときの摺動抵抗により第2爪部材19が図1及び図2で軸17b回りに時計回りに回動することで、第1爪部材18と第2爪部材19とを図1及び図2で実線の状態から仮想線の状態へと互いに接近させて閉じるようになっている。つまり、第2爪部材19は、第1爪部材18の回動動作に連動して反対方向に回動することで第1爪部材18とで開閉作動し、開状態で操作ハンドル14の係合ピン14aが第1爪部材18及び第2爪部材19に引っ掛からず、操作ハンドル14をドライブシャフト3の差込み部3aから離脱可能にする(図1及び図2の実線参照)一方、閉状態で操作ハンドル14の係合ピン14aが第1爪部材18及び第2爪部材19に引っ掛かり、操作ハンドル14をドライブシャフト3の差込み部3aから離脱不能にしている(図1及び図2の仮想線参照)。
【0031】
上記ガイド筒10の近傍には、フック21が軸22回りに回動可能に配置され、このフック21はスプリング23のばね力で支持プレートc5の孔部c8から離れる方向に常時付勢されている。また、このフック21中程はワイヤ24で上記第1爪部材18の開作動レバー15中程に連結され、当接部材20が開作動レバー15に当接する動作に連動して、つまりワイヤ24で引っ張られて作動し、吊下げ具8の突出部13aに係脱可能に係合するようになっている。これにより、フック21は、スペアタイヤTが巻上げ完了位置に達した際、吊下げ具8の突出部13aに係合してスペアタイヤTの脱落を防止するように構成されている。
【0032】
上記フック21の後ろ側には、ロック部材25が軸26回りに回動可能に配置され、このロック部材25は図示しないスプリングのばね力で上記フック21の基端に係合する方向に常時付勢され、フック21に係脱可能に係合してフック21を吊下げ具8の突出部13aから離脱しないようにロック保持するようになっている。
【0033】
一方、上記巻上げ装置1の差込み部3a側には、垂下片27aを有する操作レバー27が軸28回りに回動可能に配置され、この操作レバー27は図示しないスプリングのばね力で図2実線の状態に常時付勢されており、非操作状態で巻上げ装置1の差込み部3aを覆ってカバーの役目をなしているとともに、上記垂下片27a下端はワイヤ29で上記ロック部材25の基端に連結されている。これにより、ロック部材25は、上記操作レバー27を図2で実線の状態から仮想線の状態へと軸28回りに回動操作することでワイヤ29で引っ張られて図2で実線の状態から仮想線の状態へと軸26回りに回動作動して上記フック21から離脱し、フック21がスプリング23のばね力で吊下げ具8の突出部13aから離脱可能なようにロック解除するように構成されている。
【0034】
次に、スペアタイヤTの格納要領について説明する。
【0035】
吊下げ具8がタイヤ格納部c4の上昇端位置にあり、スペアタイヤTが地上にあるものとする。この状態では、図2実線にて示すように、巻上げケーブル9の当接部材20が第1爪部材18の開作動レバー15を押しており、ハンドル離脱防止装置16の第1爪部材18及び第2爪部材19は互いに開く方向に広げられて操作ハンドル14が巻上げ装置1の差込み部3aに差込み可能になっている。また、操作レバー27は図2に実線にて示すように巻上げ装置1の差込み部3aを覆っており、フック21は図2に実線にて示すように支持プレートc5の孔部c9側に回動しており、ロック部材25は図2に実線にて示すようにフック21基端をロック保持している。
【0036】
まず、乗員が操作レバー27を図2実線の状態から図2仮想線の状態へと回動操作して巻上げ装置1の差込み部3aを車内に開放し、操作ハンドル14を上記差込み部3aに差し込む。この操作レバー27の回動操作により、ロック部材25がワイヤ29で引っ張られて図2実線の状態から図2仮想線の状態へと回動し、フック21に対するロック部材25のロック状態が解除され、上記フック21がスプリング23のばね力で図2実線の状態から図2仮想線の状態へと回動する。
【0037】
次いで、乗員が操作ハンドル14を操作して巻上げ装置1を巻戻し作動し、巻上げケーブル9を送り出して地上にあるスペアタイヤTのハブ孔t1に吊下げ具8を係合する。この巻上げケーブル9の送出し操作により当接部材20が開作動レバー15から離れ、図2に仮想線にて示すように第1爪部材18及び第2爪部材19がスプリングのばね力で互いに閉じる方向に狭められ、操作ハンドル14が巻上げ装置1の差込み部3aから離脱できないようになる。この状態から巻上げ装置1を巻上げ作動すると、巻上げケーブル9が巻き取られて吊下げ具8がタイヤ格納部c4の上昇端に上昇し、吊下げ具8の突出部13a先端が支持プレートc5の孔部c9を通って図1仮想線の状態から図1実線の状態へと支持プレートc5上方に突出し、スペアタイヤTがタイヤ格納部c4に格納される。これと同時に、巻上げケーブル9の当接部材20が第1爪部材18の開作動レバー15に当接して開作動レバー15を押す。これにより、図1及び図2で実線にて示すように、第1爪部材18及び第2爪部材19は互いに開く方向に拡がって操作ハンドル14が巻上げ装置1の差込み部3aから離脱可能になるとともに、上記フック21がワイヤ24で引っ張られて図2仮想線の状態から図2実線の状態へと回動し、吊下げ具8の突出部13aに係合してスペアタイヤTの落下を防止する。
【0038】
その後、乗員が操作ハンドル14を巻上げ装置1から引き抜き、スペアタイヤTの格納作業を終える。これと同時に、操作レバー27がスプリングのばね力で図2仮想線の状態から図2実線の状態へと元の位置に復帰する。この復帰動作により、ロック部材25がスプリングのばね力で図2仮想線の状態から図2実線の状態へと回動してフック21基端に係合し、フック21を吊下げ具8の突出部13aから離脱しないようにロック保持して一連の作業を完了する。
【0039】
なお、スペアタイヤTをタイヤ格納部c4から地上に降ろす場合も同様にして行われる。また、この作業を行う際には、図7に仮想線にて示すように、前側のシートc3及び中央のシートc3を互いに離れる方向にスライドさせて乗員のハンドル操作の容易化を図るようにしている。
【0040】
このように、この実施の形態では、スペアタイヤTがタイヤ格納部c4に格納されるまでは、第1爪部材18及び第2爪部材19は閉じていて操作ハンドル14が巻上げ装置1の差込み部3aから離脱しないようにしていることから、このことを確認することでスペアタイヤTの格納が未だ完了していないことを知ることができ、スペアタイヤTの巻上げ忘れを確実になくすことができてスペアタイヤTを引きずったまま運転する事態をなくすことができる。
【0041】
また、テンポラリタイヤを裏表逆向きに格納したり、ノーマルタイヤを格納している場合には、その形状の違いによって吊下げ具8が上昇端位置に達していないので、当接部材20は開作動レバー15に当接せず、したがって、第1爪部材18及び第2爪部材19は閉じたままであって操作ハンドル14は第1爪部材18及び第2爪部材19に引っ掛かって抜けず、このことに乗員が気付くことで格納ミスであることが判り、そのまま運転することを回避することができる。
【0042】
さらに、スペアタイヤTをタイヤ格納部c4に格納した状態で、フック21が吊下げ具8の突出部13aに係合しているので、スペアタイヤTをタイヤ格納部c4に脱落することなく安定して格納することができる。また、スペアタイヤ格納状態で、万が一、巻上げケーブル9が切れても、切れた箇所が当接部材20よりも先端側であれば、開作動レバー15は当接部材20で押されたままであり、したがって、フック21はワイヤ24で引っ張られていて吊下げ具8の突出部13aに対する係合状態は変わらず、スペアタイヤTが巻上げケーブル9の切断と同時に脱落するのを回避することができる。
【0043】
加えて、スペアタイヤ格納後の乗員の操作ハンドル14引抜き動作により、ロック部材25をフック21基端に係合させてフック21をロック保持するので、スペアタイヤTの脱落を確実に防止してスペアタイヤTを一層安定して格納することができる。また、フック21を引っ張って作動させるワイヤ24が切れても、ロック部材25がフック21をロック保持しているので、吊下げ具8の突出部13aに対する係合状態は変わらず、スペアタイヤTのタイヤ格納部c4での格納状態を安定させることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜5に係る発明によれば、巻上げケーブルが操作ハンドルのハンドル操作により巻き取られてスペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、当接部材によりハンドル離脱防止手段を当接作動させ、操作ハンドルを巻上げ装置から離脱可能にしたので、このことを確認することでスペアタイヤの巻上げ忘れ、テンポラリタイヤの逆向き格納及びノーマルタイヤの格納等を確実になくすことができる。特に、請求項3〜5に係る発明によれば、スペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、フックを作動させて吊下げ具に係合させるようにしたので、スペアタイヤのタイヤ格納部からの脱落を確実に防止して安定した格納状態とすることができる。また、請求項4に係る発明によれば、フックをロック部材で吊下げ具に確実に係合させるので、スペアタイヤの脱落防止を一層確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態においてハンドル離脱防止機構とタイヤ脱落防止機構とを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態においてタイヤ格納部を示す平面図である。
【図3】この発明の実施の形態においてタイヤ格納部を示す正面図である。
【図4】巻上げ装置の内部構成を示す図6のIV−IV線における断面図である
【図5】巻上げ装置と吊下げ具との関係を示す断面図である。
【図6】図5のVI−VI線における断面図である。
【図7】スペアタイヤの格納位置を車体側方から見た側面図である。
【図8】スペアタイヤの格納位置を車体上方から見た平面図である。
【符号の説明】
1 巻上げ装置
3a 差込み部
8 吊下げ具
9 巻上げケーブル
14 操作ハンドル
15 開作動レバー(被当接部)
16 ハンドル離脱防止装置(ハンドル離脱防止手段)
17a,17b 軸
18 第1爪部材
19 第2爪部材
20 当接部材
21 フック
25 ロック部材
27 操作レバー
C 車両
c1 フロアパネル
c4 タイヤ格納部
T スペアタイヤ
t1 ハブ孔

Claims (5)

  1. 車両のスペアタイヤをフロアパネル裏面のタイヤ格納部に格納する格納構造であって、
    上記スペアタイヤのハブ孔に係合する吊下げ具を一端に有する巻上げケーブルと、
    上記巻上げケーブルの他端側が巻き付けられ、この巻上げケーブルを巻上げ作動により巻き取ることで上記スペアタイヤを巻き上げてタイヤ格納部に格納する一方、巻戻し作動により送り出すことで上記スペアタイヤをタイヤ格納部から降ろす巻上げ装置と、
    上記巻上げ装置の差込み部に車内側から脱着自在に差し込まれ、ハンドル操作により巻上げ装置を巻上げ作動・巻戻し作動させる操作ハンドルと、
    上記スペアタイヤが巻上げ完了位置にない段階では、上記操作ハンドルが巻上げ装置から離脱しないようにするハンドル離脱防止手段と、
    上記巻上げケーブルに固定され、上記スペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、上記ハンドル離脱防止手段に当接して上記操作ハンドルが巻上げ装置から離脱可能なようにハンドル離脱防止手段を作動させる当接部材とを備えていることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。
  2. 請求項1記載の車両用スペアタイヤの格納構造において、
    ハンドル離脱防止手段は、各々軸回りに回動自在な第1爪部材と第2爪部材とからなり、
    上記第1爪部材には、当接部材が当接する被当接部が一体に設けられ、
    上記第2爪部材は、第1爪部材の回動動作に連動して反対方向に回動することで第1爪部材とで開閉作動して操作ハンドルを離脱可能・不能にするように構成されていることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。
  3. 請求項1記載の車両用スペアタイヤの格納構造において、
    ハンドル離脱防止手段に連動して作動し吊下げ具に係脱可能に係合するフックを備え、
    上記フックは、スペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、吊下げ具に係合してスペアタイヤの脱落を防止するように構成されていることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。
  4. 請求項3記載の車両用スペアタイヤの格納構造において、
    巻上げ装置の差込み部側に設けられた操作レバーと、フックに係脱可能に係合してフックを吊下げ具から離脱しないようにロック保持するロック部材とを備え、
    上記ロック部材は、上記操作レバーの操作により作動して上記フックから離脱し、フックが吊下げ具から離脱可能なようにロック解除するように構成されていることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。
  5. 請求項4記載の車両用スペアタイヤの格納構造において、
    フックは、吊下げ具から離脱する方向に常時付勢されるとともに、上記ハンドル離脱防止手段に連動してスペアタイヤが巻上げ完了位置に達した際、ワイヤで引っ張られて上記吊下げ具に係合可能に構成され
    ロック部材は、上記フックに係合する方向に常時付勢され、
    操作レバーは、非操作状態で巻上げ装置の差込み部を覆っていることを特徴とする車両用スペアタイヤの格納構造。
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