JP5331776B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体側のストライカに係止されるラッチ機構の係止状態を保持する車両用ドアロック装置に関する。
車両用ドアロック装置は、ドアの内側にインナドアハンドルを設け、このインナドアハンドルの上方で後部にロックノブを設け、ドアの後方に車体側のストライカに係止するとともに、ストライカの係止状態を維持するラッチ/ロックユニットを設け、インナドアハンドルとラッチ/ロックユニットとをラッチケーブルで連結し、ロックノブとラッチ/ロックユニットとをロックケーブルで連結し、ロックノブに、ロックノブがアンロック位置に移動した際にロックノブを内表面から離反した状態とする一方、ロックノブがロック位置に移動した際にロックノブを内表面に内設した状態で隠蔽するカバー部材を設けたものである。
なお、ラッチ/ロックユニットは、車体側のストライカに係止するラッチ機構と、このラッチ機構の係止状態を保持するロック機構とから構成される。
また、車両用ドアロック装置は、ロック機構がアンロック状態にある場合には、インナドアハンドルを車室側に引くとドアを開動作することができる。ロック機構がロック状態にある場合には、インナドアハンドルを引くとロック機構がアンロック状態に移行し、再度、インナドアハンドルを引くことでドアを開動作することができる。
この車両用ドアロック装置によれば、ロック機構の解除操作をインナドアハンドルの2段動作としたので、例えば、ロックノブの1段動作でロック機構を解除するよりも、ロック機構を簡単に解除されないようにすることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−197511公報
ここで、特許文献1の車両用ドアロック装置の操作方法では、ロックノブによってケーブルを引いた時にロックさせ、ケーブルを押した時にアンロックさせる。車両用ドアロック装置の中には、ロックノブによってケーブルを押した時にロックさせ、ケーブルを引いた時にアンロックさせるものがある。この場合に、ドアのアウタパネルとインナパネルとの隙間から針金等を挿入し、ケーブルを引っ張ることで無理やりロック機構を解除されてしまう恐れがあった。すなわち、車両の盗難防止を防ぐことが困難であった。
本発明は、車両の盗難防止性を高めることができる車両用ドアロック装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体側に設けられたストライカと、ドア側に設けられ、ストライカに係止されるラッチ機構と、ドア側に設けられ、ラッチ機構の係止状態を保持するロック機構と、ドア側に設けられ、ロック機構を解除するロックノブと、これらのロックノブとロック機構を連結するケーブルと、を備えた車両用ドアロック装置において、車両用ドアロック装置は、ロックノブによってケーブルを押すことでロック機構をロックさせ、ロックノブによってケーブルを引っ張ることでロック機構をアンロックさせるものであり、ロックノブに、ケーブルが係合する係合部を備え、係合部は、ケーブルにロックノブによる操作方向とは異なる方向の引っ張りカが作用した際に、係合部を破断する脆弱部が設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ロックノブが、回転軸を中心として回動し、ロックノブのノブ本体部から回転軸の径方向に延ばされたレバー部を備え、係合部が、レバー部に回転軸の軸線に沿わせて設けられケーブルの端部を挿入する係合孔と、軸線に直交するとともに係合孔の内方からレバー部の外方まで連通され、ケーブルを延出するスリットと、軸線方向におけるレバー部の一方面からスリットまで形成されるとともに係合孔に連通され、スリット及び係合孔にケーブルの挿入を可能にするケーブル挿入溝と、これらの係合孔、スリット及びケーブル挿入溝で形成される片持ち形状のケーブル係止片と、からなり、脆弱部が、ケーブル係止片に、軸線に沿わせて設けられたノッチから構成されることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ノッチが、ケーブル係止片のスリット側に設けられることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、ノッチが、ロックノブのロック位置におけるケーブルを挟んでケーブル挿入溝とは反対側に設けられることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、ケーブルが、アウタチューブとインナケーブルとから構成され、ドア側には、アウタチューブの端部を保持する保持部が設けられ、保持部が、回転軸の軸線方向に挿通されるクリップから構成されることを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車両用ドアロック装置に、車体側に設けられたストライカと、ドア側に設けられ、ストライカに係止されるラッチ機構と、ドア側に設けられ、ラッチ機構の係止状態を保持するロック機構と、ドア側に設けられ、ロック機構を解除するロックノブと、これらのロックノブとロック機構を連結するケーブルと、を備える。
車両用ドアロック装置は、ロックノブによってケーブルを押すことでロック機構をロックさせ、ロックノブによってケーブルを引っ張ることでロック機構をアンロックさせるものである。
ロックノブに、ケーブルが係合する係合部を備え、係合部は、ケーブルにロックノブによる操作方向とは異なる方向の引っ張りカが作用した際に、係合部を破断する脆弱部が設けられたので、例えば、針金等によって、ケーブルがロックノブによる操作方向と異なる方向に引っ張られた際に、係合部を破断することができる。これにより、ケーブルの先端が自由端(フリー)となり、それ以上ケーブルを引っ張ることができなくなる。この結果、不正に車両用ドアロック装置が解錠操作されることを回避することができる。
また、ロックノブの係合部に脆弱部を設けるだけなので、ケーブルは一般的なものを用いることができ、車両用ドアロック装置のコストアップを回避できる。さらに、車両用ドアロック装置に別途防盗構造を設ける構成に比べ、ロックノブの成形時に同時に脆弱部を構成できるので、車両用ドアロック装置のコストアップを抑制できる。
請求項2に係る発明では、ロックノブが、回転軸を中心として回動し、ロックノブのノブ本体部から回転軸の径方向に延ばされたレバー部を備え、係合部が、レバー部に回転軸の軸線に沿わせて設けられケーブルの端部を挿入する係合孔と、軸線に直交するとともに係合孔の内方からレバー部の外方まで連通され、ケーブルを延出するスリットと、軸線方向におけるレバー部の一方面からスリットまで形成されるとともに係合孔に連通され、スリット及び係合孔にケーブルの挿入を可能にするケーブル挿入溝と、これらの係合孔、スリット及びケーブル挿入溝で形成される片持ち形状のケーブル係止片と、から構成される。
脆弱部が、片持ち形状のケーブル係止片に、軸線に沿わせて設けられたノッチから構成されるので、ケーブルが引っ張られた初期の小さな荷重でもケーブル係止片を破断することができ、不正な車両用ドアロック装置の解除を確実に抑制することができる。
また、ノッチがロックノブの軸線に沿わせて切り欠かれているので、ケーブルがロックノブによって操作される方向(ロックノブの回転方向)に引かれた時に、ケーブル係止片が破断することを防げ、ケーブルが不正な方向(ロックノブの軸線方向)に引かれた時に、ケーブル係止片を破断することができる。
請求項3に係る発明では、ノッチが、ケーブル係止片のスリット側に設けられたので、例えば、ケーブルによってケーブル係止片が軸線方向に持ち上げられた時に、ノッチを広げる方向に力がかかる。これにより、よりケーブル係止片を破断しやすくなる。 なお、小さなノッチですむので、通常操作時にケーブル係止片が破断することを防止できる。
請求項4に係る発明では、ノッチが、ロックノブのロック位置におけるケーブルを挟んでケーブル挿入溝とは反対側に設けられるので、ノッチ部分でケーブル係止片を破断した後に、ケーブル係止片でケーブルを覆っていた部分が十分に開口される。この結果、ケーブル係止片の残った部分にケーブルの端部が引っ掛かることを防止できる。
請求項5に係る発明では、ケーブルが、アウタチューブとインナケーブルとから構成される。ドア側には、アウタチューブの端部を保持する保持部が設けられ、保持部が、回転軸の軸線方向に挿通されるクリップから構成されたので、ケーブルが軸線方向に引っ張られたときに、クリップが抜けやすくすることもできる。これにより、アウタチューブが自由になり、インナケーブルが動きやすくなる。この結果、ケーブル係止片のノッチがさらに破断しやすくなる。
本発明に係る車両用ドアロック装置が採用された車両の車室を示す斜視図である。 本発明に係る車両用ドアロック装置の側面図である。 図1に示された車両用ドアロック装置の操作ノブ機構の車室側から見た側面図である。 図3に示された操作ノブ機構の車外から見た側面図である。 図3に示された操作ノブ機構の斜視図である。 図3に示された操作ノブ機構のロック状態を示す平面図である。 図3に示された操作ノブ機構のアンロック状態を示す平面図である。 図3に示された操作ノブ機構のロックノブの詳細を示す平面図である。 図3に示された操作ノブ機構の要部を示す分解斜視図である。 図1に示された車両用ドアロック装置の作用を示す斜視図である。 図3に示された操作ノブ機構のケーブルの組立手順前半を示す説明図である。 図3に示された操作ノブ機構のケーブルの組立手順後半を示す説明図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示されるように、車両10は、車室12内に設けられ乗員(運転者)が着座する運転席14と、車体11を操舵するステアリング16と、運転席14の外方に乗員(運転者)が乗降するドア開口部17と、このドア開口部17を開閉自在に覆うドア(車両用ドア)18と、が設けられている。
図2に示されるように、ドア18は、車体11(図1参照)に開閉自在に取付けられるドア本体24と、このドア本体24に昇降自在に取付けられるドアガラス25と、ドア本体24を車室12側から覆うドアライニング27と、このドアライニング27の略中央高さに且つ車体前後方向に設けられるアームレスト28と、ドア本体24に設けられる車両用ドアロック装置30と、からなる。
車両用ドアロック装置30は、車体11(図1参照)側のドア開口17に設けられたストライカ31と、ドア18側に設けられ、ストライカ31に係止されるラッチ機構32と、ドア18側に設けられ、ラッチ機構32の係止状態を保持するロック機構33と、ドア18側に設けられ、ロック機構33を解除するロックノブ34と、ロックノブ34とロック機構33を連結するケーブル35と、ラッチ機構32の係止状態を解除するインナドアハンドル38と、インナドアハンドル38とラッチ機構32とを連結するラッチケーブル39と、を備える。
なお、ケーブル35は、アウタチューブ36(図9参照)とインナケーブル37とから構成された押し引き可能なプッシュプルケーブルである。
ラッチ機構32及びロック機構33は、一体のケース41に収納され、ラッチ/ロックユニット42が構成される。ロックノブ34及びインナドアハンドル38は、ハンドルベース44に回転自在に取付けられている。ハンドルベース44は、ドア本体24に取付けられる。
詳細には、図3〜図9に示されたように、ロックノブ34は、回転軸(軸部)43を介してハンドルベース44に回転自在に取付けられる。すなわち、ロックノブ34は、回転軸43を中心として回動する。インナドアハンドル38は、支軸45を介してハンドルベース44に取付けられ、支軸45に捩りばね46が設けられる。捩りばね46は、一端がインナドアハンドル38に掛けられ、他端がハンドルベース44に掛けられる。インナドアハンドル38は、捩りばね46によって平面視で時計方向に付勢されている。
ロックノブ34、インナドアハンドル38、回転軸43、支軸45、捩りばね46及びハンドルベース44で、操作ノブ機構(ハンドルユニット)48が構成される。操作ノブ機構48は、ドア本体24に取付けられる。
車両用ドアロック装置30は、ロックノブ34によってケーブル35を押すことでロック機構33をロックさせ、ロックノブ34によってケーブル35を引っ張ることでロック機構33をアンロックさせるものであり、インナドアハンドル38を引くことでラッチ機構32の解除をするものである。なお、ラッチ機構32は、ドア18を閉めた時には、自然にドア開口17のストライカ31に係止される。
ロックノブ34は、ロック機構33をアンロック/ロック操作するノブ本体部51と、ノブ本体部51に設けられ、回転軸43で回転自在に支持される軸孔52と、この軸孔52近傍から延ばされたレバー部53と、このレバー部53の先端53aに設けられ、ケーブル35の端部35aが係合する係合部54と、からなる。なお、ケーブル35の端部35aは、インナケーブル37の端部でもある。
係合部54は、レバー部53に回転軸43の軸線43aに沿わせて設けられケーブル35の端部35aを挿入する係合孔61と、軸線43aに直交するとともに係合孔61の内方からレバー部53の外方まで連通され、ケーブル35を延出するスリット62と、軸線43a方向におけるレバー部53の一方面からスリット62まで形成されるとともに係合孔61に連通され、スリット62及び係合孔61にケーブル35の挿入を可能にするケーブル挿入溝63と、これらの係合孔61、スリット62及びケーブル挿入溝63で形成される片持ち形状のケーブル係止片64と、係合部54に設けられ、ケーブル35にロックノブ34による操作方向とは異なる方向の引っ張りカが作用した際に、係合部54を破断する脆弱部65と、からなる。
また、レバー部53の一方面とは、レバー部53の上面である。
詳細には、脆弱部65は、ケーブル係止片64に設けられ、軸線43aに沿わせて軸線43aの上方に向かって凹となる凹状に設けられたノッチである。ノッチ65は、ケーブル係止片64のスリット62側に設けられる。さらに、ノッチ65は、ロックノブ34のロック位置におけるケーブル35を挟んでケーブル挿入溝63とは反対側に設けられる。
インナドアハンドル38は、ラッチ機構32を解除するハンドル本体66と、ハンドル本体66から延ばされたハンドル側レバー部68と、このハンドル側レバー部68の先端68aに設けられ、ラッチケーブル39の一端39aが係合するハンドル側係合部69と、からなる。なお、インナドアハンドル38は、ハンドルベース44に支軸45を介して回転自在に取付けられている。
ハンドルベース44は、ドア本体24に取付ける第1〜第4の取付部71〜74と、後述する保持部81が嵌合する嵌合孔76と、ラッチケーブル39を保持するラッチケーブル側保持部86と、アウタチューブ36の凹溝36bが嵌合するU溝87と、を備える。保持部81は、ロックノブ34(回転軸43)の軸線43a方向に着脱自在に挿通されるクリップである。
すなわち、アウタチューブ36の端部(アウタ端部)36aを保持する保持部81は、ドア18側に設けられたものといえる。さらに、保持部(クリップ)81は、基部となるクリップベース82と、このクリップベース82の上部に設けられ、アウタチューブ36の端部36aを支持する支持部83と、嵌合孔76に嵌め込む突起部84と、が設けられる。突起部84は、クリップベース82の下部に設けられ、且つ平面視で支持部83と所定の距離S1を隔てて設けられている。
支持部83は、端部36aを嵌め込む開口83aが設けられた弾性変形可能な略C字の部分である。また、突起部84は、嵌合孔76に留め置く係止爪84a,84aが設けられる。
図8(a)に示されたように、車両用ドアロック装置30のロック状態、且つ係合部54の近傍において、平面視でケーブル35は車体前後方向に延出されている。ケーブル35の中心線をC1とする。このときに、クリップ81の取付状態は、支持部83の中心と突起部84の中心を結ぶ中心線C2とが、ケーブル35の中心線C1と略一致してセットされている。
図8(b)は図8(a)のb−b線断面図であり、図8(b)に示されたように、ノッチ65は、ケーブル係止片64のスリット62側に設けられる。
図10(a)にロック機構33(図2参照)がロック状態の車両用ドアロック装置30が示される。車両用ドアロック装置30は、ロックノブ34によってケーブル35を引っ張ることでロック機構33をアンロックさせるもので、何らかの理由で矢印a1の如くインナケーブル37を引っ張る力が作用する場合には、アンロック状態に移行する。
例えば、図10(b)に示されるように、ドアガラス25(図1参照)の隙間から不正に針金などが差し込まれ、矢印a2の如くインナケーブル37を引っ張ると、ロック機構33をアンロックしてしまうこともありうる。そこで、車両用ドアロック装置30では、係合部54には、ケーブル35にロックノブ34による操作方向とは異なる方向の引っ張りカが作用した際に、係合部54を破断する脆弱部65が設けられた。従って、矢印a2の如くインナケーブル37を引っ張る力が作用する場合には、矢印a3の如く、係合部54が脆弱部(ノッチ)65で破断し、インナケーブル37が係合部54から外れる。
図1〜図9に示されたように、車両用ドアロック装置30は、車体11側に設けられたストライカ31と、ドア18側に設けられ、ストライカ31に係止されるラッチ機構32と、ドア18側に設けられ、ラッチ機構32の係止状態を保持するロック機構33と、ドア18側に設けられ、ロック機構33を解除するロックノブ34と、これらのロックノブ34とロック機構33を連結するケーブル35と、を備える。
車両用ドアロック装置30は、ロックノブ34によってケーブル35を押すことでロック機構33をロックさせ、ロックノブ34によってケーブル35を引っ張ることでロック機構33をアンロックさせるものである。
ロックノブ34に、ケーブル35が係合する係合部54を備え、係合部54には、ケーブル35にロックノブ34による操作方向とは異なる方向の引っ張りカが作用した際に、係合部54を破断する脆弱部65が設けられたので、例えば、針金等によって、ケーブル35がロックノブ34による操作方向と異なる方向に引っ張られた際に、係合部54を破断することができる。これにより、ケーブル35の先端が自由端(フリー)となり、それ以上ケーブル35を引っ張ることができなくなる。この結果、不正に車両用ドアロック装置30が解錠操作されることを回避することができる。
また、ロックノブ34の係合部54に脆弱部65を設けるだけなので、ケーブル35は一般的なものを用いることができ、車両用ドアロック装置30のコストアップを回避できる。さらに、車両用ドアロック装置30に別途防盗構造を設ける構成に比べ、ロックノブ34の成形時に同時に脆弱部65を構成できるので、車両用ドアロック装置30のコストアップを抑制できる。
ロックノブ34は、回転軸43を中心として回動し、ロックノブ34のノブ本体部51から回転軸43の径方向に延ばされたレバー部53を備え、係合部54が、レバー部53に回転軸43の軸線43aに沿わせて設けられケーブル35の端部35aを挿入する係合孔61と、軸線43aに直交するとともに係合孔61の内方からレバー部53の外方まで連通され、ケーブル35を延出するスリット62と、軸線43a方向におけるレバー部53の一方面からスリット62まで形成されるとともに係合孔61に連通され、スリット62及び係合孔61にケーブル35の挿入を可能にするケーブル挿入溝63と、これらの係合孔61、スリット62及びケーブル挿入溝63で形成される片持ち形状のケーブル係止片64と、から構成される。
脆弱部65が、片持ち形状のケーブル係止片64に、軸線43aに沿わせて設けられたノッチから構成されるので、ケーブル35が引っ張られた初期の小さな荷重でもケーブル係止片64を破断することができ、不正な車両用ドアロック装置30の解除を確実に抑制することができる。
また、ノッチ65がロックノブ34(回転軸43)の軸線43aに沿わせて切り欠かれているので、ケーブル35がロックノブ34によって操作される方向(ロックノブ34の回転方向)に引かれた時に、ケーブル係止片64が破断することを防げ、ケーブル35が不正な方向(回転軸43の軸線43a方向)に引かれた時に、ケーブル係止片64を破断することができる。
ノッチ65は、ケーブル係止片64のスリット62側に設けられたので、例えば、ケーブル35によってケーブル係止片64が軸線43a方向に持ち上げられた時に、ノッチ65を広げる方向に力がかかる。これにより、よりケーブル係止片64を破断しやすくなる。なお、小さなノッチ65ですむので、通常操作時にケーブル係止片64が破断することを防止できる。
ノッチ65は、ロックノブ34のロック位置におけるケーブル35を挟んでケーブル挿入溝63とは反対側に設けられるので、ノッチ65部分でケーブル係止片64を破断した後に、ケーブル係止片64でケーブル35を覆っていた部分が十分に開口される。この結果、ケーブル係止片64の残った部分にケーブル35の端部35aが引っ掛かることを防止できる。
ケーブル35は、アウタチューブ36とインナケーブル37とから構成される。ドア18側には、アウタチューブ36の端部36aを保持する保持部81が設けられ、保持部81が、ロックノブ34(回転軸43)の軸線43a方向に挿通されるクリップ81から構成されたので、ケーブル35が軸線43a方向に引っ張られたときに、クリップ81が抜けやすくすることもできる。これにより、アウタチューブ36が自由になり、インナケーブル37が動きやすくなる。この結果、ケーブル係止片64のノッチ65がさらに破断しやすくなる。
以下に、ケーブル35の取付手順を説明する。
図11(a)に示されたように、ドア本体24に取付けられたハンドルベース44に、ケーブル35を車体前後方向に臨ませ、この状態のケーブル35の中心線をC1に、支持部83の中心と突起部84の中心を結ぶ中心線C2を略直交させてクリップ81を臨ませる。
図11(b)に示されたように、ケーブル35の中心線をC1に、支持部83の中心と突起部84の中心を結ぶ中心線C2を略直交させてクリップ81をハンドルベース44に取付ける。言い換えれば、クリップ81は、支持部83の中心と突起部84の中心を結ぶ中心線C2が車幅方向に指向して取付けられる。
図12(a)に示されたように、ロックレバーの係合部54にケーブル35(インナケーブル37)の端部35aを係合させるとともに、クリップ81の突起部84を中心に矢印b2の如く回転する。
図12(b)に示されたように、クリップ81の支持部83をアウタケーブルの端部36aに嵌め込み、ケーブル35の取付けを完了する。
このように、ケーブル35は押し引き操作可能なプッシュプルケーブルであり、剛性が高いケーブルである。従って、クリップ81の支持部83を、突起部84を中心に回転させることでハンドルベース44へのセットが容易となる。
尚、本発明に係る車両用ドアロック装置は、図11に示すように、ケーブル35はプッシュプルケーブルであったが、これに限るものではなく、引き操作のみ可能なケーブルに採用することを妨げるものではない。
本発明に係る車両用ドアロック装置は、図8(b)に示すように、ノッチ65は、ケーブル係止片64のスリット62側に設けられたが、これに限るものではなく、ノッチはケーブル係止片の表面側に設けられるものであってもよい。これにより、ロックノブの金型の製作が容易となる。
本発明は、ラッチ機構の係止状態を保持するロック機構と、ロック機構を解除するロックノブと、これらのロックノブとロック機構を連結するケーブルと、を備えた車両用ドアロック装置を有する自動車への適用に好適である。
11…車体、18…ドア、30…車両用ドアロック装置、31…ストライカ、32…ラッチ機構、33…ロック機構、34…ロックノブ、35…ケーブル、35a…端部、36…アウタチューブ、37…インナケーブル、43…回転軸、43a…軸線、51…ノブ本体部、53…レバー部、54…係合部、61…係合孔、62…スリット、63…ケーブル挿入溝、64…ケーブル係止片、65…脆弱部(ノッチ)、81…保持部(クリップ)。

Claims (5)

  1. 車体側に設けられたストライカと、ドア側に設けられ、前記ストライカに係止されるラッチ機構と、ドア側に設けられ、前記ラッチ機構の係止状態を保持するロック機構と、
    ドア側に設けられ、前記ロック機構を解除するロックノブと、これらのロックノブとロック機構を連結するケーブルと、を備えた車両用ドアロック装置において、
    前記車両用ドアロック装置は、前記ロックノブによってケーブルを押すことで前記ロック機構をロックさせ、該ロックノブによってケーブルを引っ張ることで前記ロック機構をアンロックさせるものであり、
    前記ロックノブは、前記ケーブルが係合する係合部を備え、
    前記係合部は、前記ケーブルに前記ロックノブによる操作方向とは異なる方向の引っ張りカが作用した際に、該係合部を破断する脆弱部が設けられることを特徴とする車両用ドアロック装置。
  2. 前記ロックノブは、回転軸を中心として回動し、該ロックノブのノブ本体部から前記回転軸の径方向に延ばされたレバー部を備え、
    前記係合部は、前記レバー部に前記回転軸の軸線に沿わせて設けられ前記ケーブルの端部を挿入する係合孔と、前記軸線に直交するとともに前記係合孔の内方から前記レバー部の外方まで連通され、前記ケーブルを延出するスリットと、前記軸線方向における前記レバー部の一方面から前記スリットまで形成されるとともに前記係合孔に連通され、前記スリット及び前記係合孔に前記ケーブルの挿入を可能にするケーブル挿入溝と、これらの係合孔、スリット及びケーブル挿入溝で形成される片持ち形状のケーブル係止片と、からなり、
    前記脆弱部は、前記ケーブル係止片を前記軸線に沿わせて設けられたノッチから構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ドアロック装置。
  3. 前記ノッチは、前記ケーブル係止片の前記スリット側に設けられることを特徴とする請求項2記載の車両用ドアロック装置。
  4. 前記ノッチは、前記ロックノブのロック位置における前記ケーブルを挟んで前記ケーブル挿入溝とは反対側に設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両用ドアロック装置。
  5. 前記ケーブルは、アウタチューブとインナケーブルとから構成され、前記ドア側には、アウタチューブの端部を保持する保持部が設けられ、
    前記保持部は、前記回転軸の軸線方向に挿通されるクリップから構成されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の車両用ドアロック装置。
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