JP7452118B2 - 戸閉装置 - Google Patents

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Description

この発明は、戸閉装置に関し、特に、解除ケーブルを含むロック装置を備える戸閉装置に関する。
従来、解除ケーブルを含むロック装置を備える戸閉装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ワイヤ(解除ケーブル)を含む変換装置拘束部(ロック装置)を備える車両用引戸開閉装置(戸閉装置)が開示されている。車両用引戸開閉装置は、拘束解除部を備えている。
上記特許文献1の変換装置拘束部は、引戸の開方向への移動を拘束するように構成されている。具体的には、変換装置拘束部は、下降した状態で引戸の開方向への移動を拘束するカムフォロワを含んでいる。また、拘束解除部は、変換装置拘束部による引戸の開方向への移動の拘束を解除するように構成されている。具体的には、拘束解除部は、カムフォロワを上昇させるワイヤを含んでいる。ワイヤは、カムフォロワに保持されている。
そして、上記特許文献1の変換装置拘束部では、ワイヤを引いてカムフォロワを上昇させることにより、変換装置拘束部による引戸の開方向への移動の拘束が解除される。
特開2000-142392号公報
ここで、上記特許文献1の車両用引戸開閉装置のような従来の車両用引戸開閉装置では、カムフォロワにおいてワイヤを保持するために、開口と、開口に連通する溝とがカムフォロワに形成されている場合がある。すなわち、開口から挿入されたワイヤが、カムフォロワの溝に通されて、保持されている。この場合、ワイヤが溝に通された後に、ワイヤに作業者の手が当たるなどの意図しない外力によりワイヤが弾かれるとともに溝に当接した際、ワイヤに生じる反発力に起因して、開口に向かってワイヤが跳ね返り、ワイヤが溝から抜けるおそれがある。このため、上記特許文献1の車両用引戸開閉装置(戸閉装置)では、ワイヤ(解除ケーブル)に意図しない外力が加えられた際に、引戸(戸体)の開方向への移動の拘束(規制)を解除するためのワイヤ(解除ケーブル)がカムフォロワ(保持部)の溝から抜けにくくすることが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、解除ケーブルに意図しない外力が加えられた際に、戸体の開方向への移動の規制を解除するための解除ケーブルが保持部の溝から抜けにくくすることが可能な戸閉装置を提供することである。
この発明の一の局面による戸閉装置は、戸体を開閉させるための駆動源と、駆動源による戸体の開方向への移動を規制する規制部と、規制部による戸体の規制状態を解除する解除部とを含むロック装置とを備え、解除部は、解除ケーブルと、解除ケーブルを保持するとともに、解除ケーブルとともに移動することによって、戸体の規制状態を解除する保持部とを有し、保持部は、解除ケーブルが挿入される挿入開口と、挿入開口に連通する保持溝とを有し、保持溝は、複数の角部を有する形状を有し、解除ケーブルの前記挿入口に挿入される側の先端には、前記保持溝の幅よりも大きな係合部が設けられている。ここで、保持とは、解除ケーブルに当接した状態で解除ケーブルの配置を維持する場合だけでなく、隙間を介して配置した状態で解除ケーブルの配置を維持する場合も含む広い概念である。
この発明の一の局面による戸閉装置の保持部では、上記のように、解除ケーブルが挿入される挿入開口と、挿入開口に連通する保持溝とを設ける。保持溝を、複数の角部を有する形状に設ける。これにより、解除ケーブルに加えられた意図しない外力(作業者の手が当たるなど)により解除ケーブルが弾かれた際に、解除ケーブルに生じる反発力に起因して解除ケーブルが跳ね返った場合でも、複数の角部において複数の角部の曲がる方向に沿った力を加えなければ、挿入開口から解除ケーブルを抜くことができない。すなわち、解除ケーブルに対して1方向の力が加わっただけでは、挿入開口から解除ケーブルを抜くことができない。その結果、解除ケーブルに意図しない外力が加えられた際に、戸体の開方向への移動の規制を解除するための解除ケーブルが保持部の保持溝から抜けにくくすることができる。
また、上記一の局面による戸閉装置において、好ましくは、複数の角部は、保持溝に沿った方向において、挿入開口から最も離れた位置に配置された奥側角部を有し、奥側角部の内角は、略直角または鋭角の内角である。このように構成すれば、解除ケーブルに生じる上記反発力だけでなく、奥側角部において略直角または鋭角に曲がる方向に沿った方向に力を解除ケーブルに加えなければ、解除ケーブルが奥側角部を通過することができないようにすることができる。その結果、解除ケーブルに上記意図しない外力が加えられた際に、解除ケーブルが保持部の保持溝からより確実に抜けにくくすることができる。
この場合、好ましくは、保持溝は、挿入開口から第1方向に向かって延びる第1溝部と、第1方向に対して略直角または鋭角に交差する方向である第2方向に向かって延びる第2溝部と、第2方向に対して略直角または鋭角に交差する方向のうち挿入開口側の第3方向に向かって延びる第3溝部とをさらに有し、第2溝部と第3溝部とは、奥側角部を介して接続されている。このように構成すれば、解除ケーブルに上記意図しない外力が加えられた場合でも、奥側角部により、第3溝部から第2溝部に解除ケーブルが進みにくくなるので、挿入開口に繋がる第1溝部に解除ケーブルを到達しにくくすることができる。
上記第2溝部および第3溝部を含む保持溝を備えた戸閉装置において、好ましくは、第2溝部における第2方向の長さは、第3溝部における第3方向の長さよりも大きい。このように構成すれば、第2溝部の長さが比較的大きくなるので、第2溝部を通過して第1溝部に至るまでの距離を十分に確保することができる。その結果、挿入開口に繋がる第1溝部に解除ケーブルをより到達しにくくすることができる。
上記第2溝部および第3溝部を含む保持溝を備えた戸閉装置において、好ましくは、第2溝部における第2方向の長さと、第3溝部における第3方向の長さとの合計長さは、第1溝部における第1方向の長さよりも大きい。このように構成すれば、第2溝部および第3溝部の合計長さが比較的大きくなるので、第3溝部および第2溝部を通過して第1溝部に至るまでの距離を十分に確保することができる。その結果、挿入開口に繋がる第1溝部に解除ケーブルをより到達しにくくすることができる。
上記第2溝部および第3溝部を含む保持溝を備えた戸閉装置において、好ましくは、複数の角部は、保持溝に沿った方向において、挿入開口から最も近い位置に配置された手前側角部をさらに有し、第1溝部と第2溝部とは、手前側角部を介して接続されているとともに、第2溝部と第3溝部とは、奥側角部を介して接続されている。このように構成すれば、手前側角部および奥側角部を保持溝に設けているだけなので、保持溝の形状の複雑化を抑制することができる。
上記手前側角部および奥側角部を設けた保持溝を備える戸閉装置において、好ましくは、第3溝部は、第3方向において第3溝部の奥側に配置され、解除ケーブルを保持する保持孔を有し、保持部の移動方向の一方側から視て、保持溝の挿入開口から保持孔までの形状は、略J字形状を有している。このように構成すれば、保持溝の形状を簡易な略J字形状にすることにより、保持溝を設けるために必要な保持部の寸法を小さくすることができるので、保持部の大型化を抑制することができる。
上記手前側角部および奥側角部を設けた保持溝を備える戸閉装置において、好ましくは、保持溝は、第1溝部の第1方向に平行な中心線に対して第2溝部と線対称の位置に配置した第4溝部と、第4溝部に接続され、第1溝部の第1方向に平行な中心線に対して第3溝部と線対称の位置に配置した第5溝部とをさらに有し、第4溝部は、第1溝部に手前側角部を介して接続されており、第1溝部と、第2溝部と、第3溝部とにより第1保持溝が構成されているとともに、第1保持溝と共通の第1溝部と、第4溝部と、第5溝部とにより第2保持溝が構成されている。このように構成すれば、第1保持溝および第2保持溝において第1溝部を共通にすることにより、第1保持溝および第2保持溝を保持部に設ける際に必要となる保持部の寸法を小さくすることができるので、保持部の大型化を抑制することができる。
上記一の局面による戸閉装置において、好ましくは、保持溝の複数の角部の内側面は、丸形状に形成されている。このように構成すれば、角部の内側面を丸形状に形成することにより、意図しない外力に起因して弾かれて角部に解除ケーブルが接触した際に、解除ケーブルが角部に引っ掛かりにくくすることができるので、角部に起因する解除ケーブルの摩耗を抑制することができる。
上記一の局面による戸閉装置において、好ましくは、車両用の戸体を開閉するように構成されている。このように構成すれば、解除ケーブルに外力が加えられた際に、解除ケーブルが保持部の保持溝から抜けにくくすることが可能な車両用の戸閉装置を得ることができる。
本発明によれば、上記のように、戸体の開方向への移動の規制を解除するための解除ケーブルに意図しない外力が加えられた際に、解除ケーブルが保持部の溝から抜けにくくすることができる。
本実施形態の戸閉装置の斜視図である。 図2(A)は戸閉状態において方向変換装置の筐体を外した状態を示した正面図である。図2(B)は図2(A)のK1部分の拡大図である。 図3(A)は戸開状態において方向変換装置の筐体を外した状態を示した正面図である。図3(B)は図3(A)のK2部分の拡大図である。 本実施形態の戸閉装置におけるロック装置を示した斜視図である。 図4の101-101線に沿った断面図である。 本実施形態の戸閉装置における解除状態を示した正面図である。 本実施形態の戸閉装置における規制状態を示した正面図である。 本実施形態の戸閉装置における第1保持溝、第2保持溝および第3保持溝を示した平面図である。 本実施形態の第1変形例の戸閉装置における保持溝を示した平面図である。 本実施形態の第2変形例の戸閉装置における保持溝を示した平面図である。 本実施形態の第3変形例の戸閉装置における保持溝を示した平面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図8を参照して、本実施形態によるの構成について説明する。図1および図2に示すように、戸閉装置100は、鉄道車両の戸体4および戸体5を開閉するように構成されている。すなわち、戸閉装置100は、鉄道車両に搭載された電動の装置である。戸閉装置100は、駆動源1と、方向変換装置2と、ロック装置3とを備えている。なお、鉄道車両は、特許請求の範囲の「車両」の一例である。
以下の説明において、戸体4および戸体5の並ぶ方向をX方向とし、X方向のうちの戸体4側をX1方向とし、X方向のうち戸体5側をX2方向とする。また、上下方向をZ方向とし、Z方向のうち一方をZ1方向(上方向)とし、Z方向のうち他方をZ2方向(下方向)とする。X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とし、Y方向のうちの一方をY1方向(車内側方向)とし、Y方向のうちの他方をY2方向(車外側方向)とする。また、戸体4および戸体5を閉方向に移動させて閉めた状態を戸閉状態(図2(A)参照)とし、戸体4および戸体5を開方向に移動させて開いた状態を戸開状態(図3(A)参照)とする。
駆動源1は、戸体4および戸体5を開閉させるための駆動力を発生するように構成されている。具体的には、駆動源1は、Y方向に沿った方向に延びる回転中心軸線回りに回転する出力軸を有する電動モータにより構成されている。
方向変換装置2は、筐体21と、ピニオンギヤ22と、第1ラック23と、第1連結アーム24と、第2ラック25と、第2連結アーム26と、係合体27とを含んでいる。筐体21は、X方向に沿って延びた細長い箱形状を有している。筐体21には、ピニオンギヤ22、第1ラック23、第1連結アーム24、第2ラック25および第2連結アーム26が内部に収納されている。ピニオンギヤ22は、駆動源1の出力軸に取り付けられている。ピニオンギヤ22は、出力軸の回転に伴って回転する。
第1ラック23は、戸閉状態において、X1方向側に配置されている。第1ラック23は、X方向に延びている。第1ラック23のZ2方向側の面には、ピニオンギヤ22に係合する第1ギヤ部23aが形成されている。第1ラック23は、ピニオンギヤ22の回転により、ガイドレール23bに沿ってX方向に移動する。第1連結アーム24は、戸体5と第1ラック23とを連結している。すなわち、第1連結アーム24のZ2方向側の端部が、戸体5に固定されている。第1連結アーム24のZ1方向側の端部が、第1ラック23に固定されている。これにより、第1連結アーム24は、第1ラック23と一体的にX方向に移動する。
第2ラック25は、戸閉状態において、X2方向側に配置されている。第2ラック25は、X方向に延びている。第2ラック25のZ1方向側の面には、ピニオンギヤ22に係合する第2ギヤ部25aが形成されている。第2ラック25は、ピニオンギヤ22の回転により、ガイドレール25bに沿ってX方向に移動する。第2連結アーム26は、戸体4と第2ラック25とを連結している。すなわち、第2連結アーム26のZ2方向側の端部が、戸体4に固定されている。第2連結アーム26のZ1方向側の端部が、第2ラック25に固定されている。これにより、第2連結アーム26は、第2ラック25と一体的にX方向に移動する。
図2(A)および図2(B)に示すように、第1ラック23は、ピニオンギヤ22のR1方向(反時計回り方向)への回転により、ガイドレール23bに沿ってX1方向に移動する。この際に、戸体5は、第1連結アーム24が第1ラック23とともにX1方向に移動することにより、X1方向に移動する。これにより、戸体5が閉まる。第2ラック25は、ピニオンギヤ22のR1方向(反時計回り方向)への回転により、ガイドレール25bに沿ってX2方向に移動する。この際に、戸体4は、第2連結アーム26が第2ラック25とともにX2方向に移動することにより、X2方向に移動する。これらにより、戸体4および戸体5が閉まる。
図3(A)および図3(B)に示すように、第1ラック23は、ピニオンギヤ22のR2方向(時計回り方向)への回転により、ガイドレール23bに沿ってX2方向に移動する。この際に、戸体5は、第1連結アーム24が第1ラック23とともにX2方向に移動することにより、X2方向に移動する。第2ラック25は、ピニオンギヤ22のR2方向(時計回り方向)への回転により、ガイドレール25bに沿ってX1方向に移動する。この際に、戸体4は、第1連結アーム24が第1ラック23とともにX1方向に移動することにより、X1方向に移動する。これらにより、戸体4および戸体5が開く。
係合体27は、後述するロック装置3のロックピン35c(図2(B)参照)に係合する部分を有している。係合体27は、X方向に延びる部材である。係合体27のX2方向側の端部は、第2連結アーム26に固定されている。これにより、係合体27は、第2連結アーム26と一体的にX方向に移動する。
図4および図5に示すように、ロック装置3は、鉄道車両などが走行中に戸開状態になることを防止するために、戸体4および戸体5のX方向の移動を規制(施錠)するように構成されている。具体的には、ロック装置3は、取付板31と、ソレノイド32と、施錠検知部33と、スライド部34と、規制部35と、保持部36dを有する解除部36とを含んでいる。
取付板31は、ソレノイド32、施錠検知部33およびスライド部34が取り付けられる板状の部材である。ソレノイド32、施錠検知部33およびスライド部34は、取付板31に締結部材(図示せず)により固定されている。ソレノイド32は、Z方向に進退するプランジャ32a(図3(B)参照)を有している。ソレノイド32は、電磁コイル(図示せず)を励磁または消磁させることにより、プランジャ32aをZ方向に進退させるように構成されている。プランジャ32aは、保持部36dに当接するように構成されている。施錠検知部33は、保持部36dとの接触を検知するスイッチである。詳細には、施錠検知部33は、ソレノイド32または解除部36を経由して規制部35のZ方向の位置を検知し、施錠状態であるかどうかを検知する。スライド部34は、スライドレール34aと、スライダ34bとを有している。スライドレール34aは、Z方向に延びている。スライドレール34aは、規制部35の後述するケース35aに固定されている。スライダ34bは、スライドレール34aにZ方向に移動可能に取り付けられている。スライダ34bには、保持部36dが取り付けられている。
規制部35は、駆動源1による戸体4のX1方向への移動を規制するように構成されている。ここで、規制部35により戸体4の移動を規制した状態を規制状態とする。
具体的には、規制部35は、ケース35aと、圧縮ばね35bと、ロックピン35cとを有している。ケース35aは、圧縮ばね35bおよびロックピン35cの一部を収容可能に構成されている。圧縮ばね35bは、ロックピン35cをZ2方向側に付勢している。
ロックピン35cは、Z1方向側の一部およびZ2方向側の一部を突出させた状態で、Z方向に移動可能にケース35a内に配置されている。ロックピン35cのZ1方向側の突出部分には、おねじ部(図示せず)が形成されている。ロックピン35cのおねじ部には、締結部品35dおよび締結部品35eが締結されている。締結部品35dおよび締結部品35eは、Z方向に隣接している。締結部品35dおよび締結部品35eのうち、Z1方向側の締結部品を締結部品35dとし、Z2方向側の締結部品を締結部品35eとする。Z方向に直交する方向において、締結部品35eの寸法は、締結部品35dの寸法よりも大きい。
ロックピン35cのZ2方向側の突出部分は、係合体27に当接することにより、ロックピン35cと、係合体27とが係合するので、戸体4のX1方向への移動を規制した規制状態にすることが可能である。なお、戸体4のX1方向への移動は、特許請求の範囲の「戸体の開方向への移動」の一例である。
ロックピン35cは、プランジャ32aがZ1方向に移動することにより、圧縮ばね35bの付勢力に抗してZ1方向に移動するように構成されている。すなわち、プランジャ32aがZ1方向にすることにより、規制状態が解除される。また、ロックピン35cは、圧縮ばね35bの付勢力にしたがって、プランジャ32aをZ2方向に移動させるように構成されている。かつ、プランジャ32aがZ2方向に移動することによって、規制状態に戻る。
解除部36は、ソレノイド32とは別個に、規制部35による戸体5の規制状態を解除するように構成されている。解除部36は、手動で規制状態を解除するように構成されている。ここで、規制状態を解除部36により解除した状態を解除状態(手動解除状態)とする。
具体的には、図6および図7に示すように、解除部36は、収容部36aと、操作部36bと、解除ケーブル36cと、保持部36dとを有している。解除ケーブル36cは、アウターケーブル131と、インナーケーブル132と、締結部品133と、締結部品134とを有している。インナーケーブル132は、アウターケーブル131内にインナーケーブル132の延びる方向に移動可能に配置されている。
収容部36aは、T1方向およびT2方向に回動可能に操作部36bを収容している。操作部36bは、T1方向またはT2方向に回動することにより、インナーケーブル132を操作するように構成されている。
アウターケーブル131の一端は、取付板31に取り付けられている。すなわち、取付板31には、アウターケーブル131の一端を取り付けるための取付溝31a(図4参照)が形成されている。アウターケーブル131は、取付溝31a内に挿入された状態で、締結部品133および締結部品134により取付板31に固定されている。取付溝31aは、X方向に複数(3個)並んで配置されている。アウターケーブル131の他端は、収容部36aに取り付けられている。
インナーケーブル132の一端は、保持部36dの後述する保持溝362に挿入されている。すなわち、インナーケーブル132は、保持部36dの保持溝362により移動可能に保持されている。インナーケーブル132の他端は、操作部36bに取り付けられている。
保持部36dは、解除ケーブル36cを保持するとともに、解除ケーブル36cとともに移動することにより、戸体5の規制状態を解除するように構成されている。保持部36dは、スライド部34のスライダ34bに取り付けられている。これにより、保持部36dは、スライド部34のスライドレール34aにガイドされて、Z方向に移動することが可能である。
図5に示すように、保持部36dは、ロックピン35cのZ1方向側の突出部分に螺合された締結部品35dおよび締結部品35eを介して、ロックピン35cに取り付けられている。詳細には、保持部36dには、複数の締結部品35dおよび締結部品35eを内部に収容する収容空間231が形成されている。収容空間231において、複数の締結部品35dおよび締結部品35eのうちZ2方向側の締結部品35eが配置された箇所は、他の部分よりもZ方向に直交する方向(水平方向)に大きい拡径部231aである。Z方向において、拡径部231aは、Z2方向側の締結部品35eと係合している。これにより、保持部36dのZ方向の移動に伴って、拡径部231aが締結部品35eに係合することにより、ロックピン35cもZ方向に移動する。
詳細には、図6に示すように、保持部36dは、操作部36bをT1方向に回動させてインナーケーブル132を引っ張ることにより、Z1方向に引き上げられる。これにより、操作部36bにより保持部36dがZ1方向に移動することによって、ロックピン35cもZ1方向に移動するので、規制状態を解除することが可能である。また、図7に示すように、保持部36dは、操作部36bをT2方向に回動させてインナーケーブル132を押し込むことにより、Z2方向に移動する。これにより、操作部36bにより保持部36dがZ2方向に移動することによって、ロックピン35cもZ2方向に移動するので、規制状態にすることが可能である。
図8に示すように、保持部36dは、挿入開口361と、保持溝362とが形成されるケーブル保持座363を有している。ケーブル保持座363は、保持部36dのZ2方向側の端部に配置されている。ケーブル保持座363は、Y1方向に突出している。挿入開口361は、ケーブル保持座363のY1方向側の端面に設けられている。挿入開口361は、ケーブル保持座363のY1方向側の端面をY1方向に向かって開放している。挿入開口361には、解除ケーブル36cが挿入されている。詳細には、挿入開口361には、取付溝31aから延びるインナーケーブル132が挿入されている。保持溝362は、挿入開口361に連通している。
(保持溝)
本実施形態の保持溝362は、Y2方向側にインナーケーブル132が弾性変形することにより生じる反発力により、挿入開口361にインナーケーブル132が戻りにくいように構成されている。すなわち、保持溝362は、経路の延びる方向を複数回変えることにより、インナーケーブル132の移動を規制するように構成されている。
保持溝362は、第1保持溝364と、第2保持溝365と、第3保持溝366とを有している。第1保持溝364、第2保持溝365および第3保持溝366は、X2方向側からこの順に並んで配置されている。第1保持溝364、第2保持溝365および第3保持溝366は、ケーブル保持座363をZ方向において貫通している。第3保持溝366は、第2保持溝365と同様の構成を有しているので、以下では説明を省略する。
具体的には、第1保持溝364および第2保持溝365は、複数の角部367を有する形状を有している。
複数の角部367は、第1保持溝364および第2保持溝365を複数回屈曲させるために設けられている。複数の角部367は、第1手前側角部367aと、第1奥側角部367bと、第2手前側角部367cと、第2奥側角部367dとを有している。第1手前側角部367aおよび第1奥側角部367bは、第1保持溝364に設けられている。第2手前側角部367cおよび第2奥側角部367dは、第2保持溝365に設けられている。なお、第1手前側角部367aおよび第2手前側角部367cは、特許請求の範囲の「手前側角部」の一例である。また、第1奥側角部367bおよび第2奥側角部367dは、特許請求の範囲の「奥側角部」の一例である。
第1手前側角部367aの内角θ1は、略直角である。第1奥側角部367bの内角θ2は、略直角である。第2手前側角部367cの内角θ3は、略直角である。第2奥側角部367dの内角θ4は、略直角である。また、保持溝362の複数の角部367の内側面は、丸形状に形成されている。すなわち、第1手前側角部367a、第1奥側角部367b、第2手前側角部367cおよび第2奥側角部367dは、丸みを帯びた形状を有している。ここで、内角とは、保持溝362の延びる方向に沿った保持溝362の中心線の屈曲した部分における内側の角度を示す。
第1保持溝364は、第1溝部364aと、第2溝部364bと、第3溝部364cとを有している。第1溝部364aは、挿入開口361からY2方向に向かって延びている。第2溝部364bは、X2方向に向かって延びている。第3溝部364cは、Y1方向に向かって延びている。第3溝部364cは、第1保持孔364dを有している。第1保持孔364dは、Y1方向において第3溝部364cの奥側に配置され、解除ケーブル36cを保持するように構成されている。なお、Y2方向は、特許請求の範囲の「第1方向」の一例である。また、X1方向およびX2方向は、特許請求の範囲の「第2方向」の一例である。また、Y1方向は、特許請求の範囲の「挿入開口側の第3方向」の一例である。また、第1保持孔364dは、特許請求の範囲の「保持孔」の一例である。
第1溝部364aと第2溝部364bとは、第1手前側角部367aを介して接続されている。第2溝部364bと第3溝部364cとは、第1奥側角部367bを介して接続されている。すなわち、Z1方向側から視て、第1保持溝364の挿入開口361から第1保持孔364dまでの形状は、略J字形状を有している。なお、Z1方向は、特許請求の範囲の「保持部の移動方向の一方側」の一例である。
解除ケーブル36cとの接触を抑制するように、第1保持孔364dの直径D1は、第1保持溝364の溝の延びる方向に直交する方向の第1保持溝364の第1溝幅W1よりも大きい。詳細には、第1保持孔364dの直径D1は、第1保持溝364の第1溝幅D1の約2倍以上約3倍以下であることが好ましい。
第1保持溝364の第1溝幅W1は、解除ケーブル36cの移動を抑制する大きさを有している。すなわち、第1溝幅W1は、インナーケーブル132の外径Dcよりも若干大きい。詳細には、第1溝幅W1の大きさは、インナーケーブル132の外径Dcの約1.1倍以上約1.6倍以下であることが好ましい。
第1保持溝364の長さは、第1奥側角部367bから第1手前側角部367aへの解除ケーブル36cの移動を抑制する長さを有している。すなわち、第2溝部364bにおけるX2方向の長さL1は、第3溝部364cにおけるY1方向の長さL2以上である。第3溝部364cにおけるY1方向の長さL2は、第1保持溝364の第1溝幅W1の約2倍以上である。また、第2溝部364bにおけるX2方向の長さL1と、第3溝部364cにおけるY1方向の長さL2との合計長さT1は、第1溝部364aにおけるY2方向の長さL3よりも大きい。また、合計長さT1は、第1保持孔364dの直径D1よりも少なくとも大きい。
第2保持溝365は、上記第1溝部364aと、第4溝部365aと、第5溝部365bとを有している。第4溝部365aは、X1方向に向かって延びている。第4溝部365aは、第1溝部364aのY2方向に平行な中心線Cに対して第2溝部364bと線対称の位置に配置されている。第5溝部365bは、Y1方向に向かって延びている。第5溝部365bは、第1溝部364aのY1方向に平行な中心線Cに対して第3溝部364cと線対称の位置に配置されている。第5溝部365bは、第2保持孔365cを有している。第2保持孔365cは、Y1方向において第5溝部365bの奥側に配置され、解除ケーブル36cを保持するように構成されている。なお、第2保持孔365cは、特許請求の範囲の「保持孔」の一例である。
第4溝部365aは、共通の第1溝部364aに第2手前側角部367cを介して接続されている。第4溝部365aと第5溝部365bとは、第2奥側角部367dを介して接続されている。すなわち、Z1方向側からみて、第2保持溝365の挿入開口361から第2保持孔365cまでの形状は、略J字形状を有している。
解除ケーブル36cとの接触を抑制するように、第2保持孔365cの直径D2は、第2保持溝365の溝の延びる方向に直交する方向の第2保持溝365の第2溝幅W2よりも大きい。詳細には、第2保持孔365cの直径D2は、第2保持溝365の第2溝幅D2の約2倍以上約3倍以下であることが好ましい。
第2保持溝365の第2溝幅W2は、解除ケーブル36cの移動を抑制する大きさを有している。すなわち、第2溝幅W2は、インナーケーブル132の外径Dcよりも若干大きい。詳細には、第2溝幅W2の大きさは、インナーケーブル132の外径Dcの約1.1倍以上約1.6倍以下であることが好ましい。
第2保持溝365の長さは、第2奥側角部367dから第1手前側角部367aへの解除ケーブル36cの移動を抑制する長さを有している。すなわち、第4溝部365aにおけるX1方向の長さL4は、第5溝部365bにおけるY1方向の長さL5以上である。第4溝部365aにおけるY1方向の長さL5は、第2保持溝365の第2溝幅W2の約2倍以上である。また、第4溝部365aにおけるX1方向の長さL4と、第5溝部365bにおけるY1方向の長さL5との合計長さT2は、第1溝部364aにおけるY2方向の長さL3よりも大きい。また、合計長さT2は、第2保持孔365cの直径D2よりも少なくとも大きい。
このように、第1溝部364aと、第2溝部364bと、第3溝部364cとにより第1保持溝364が構成されている。また、第1保持溝364と共通の第1溝部364aと、第4溝部365aと、第5溝部365bとにより第2保持溝365が構成されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、解除ケーブル36cが挿入される挿入開口361と、挿入開口361に連通する保持溝362とを設ける。保持溝362を、複数の角部367を有する形状に設ける。これにより、解除ケーブル36cに加えられた意図しない外力(作業者の手が当たるなど)により解除ケーブル36cが弾かれた際に、解除ケーブル36cに生じる反発力に起因して解除ケーブル36cが跳ね返った場合でも、複数の角部367において複数の角部367の曲がる方向に沿った力を加えなければ、挿入開口361から解除ケーブル36cを抜くことができない。すなわち、解除ケーブル36cに対して1方向の力が加わっただけでは、挿入開口361から解除ケーブル36cを抜くことができない。この結果、解除ケーブル36cに外力が加えられた際に、戸体4および戸体5の開方向への移動の規制を解除するための解除ケーブル36cが保持部36dの保持溝362から抜けにくくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の角部367に、保持溝362に沿った方向において、挿入開口361から最も離れた位置に配置された第1奥側角部367bおよび第2奥側角部367dを設ける。第1奥側角部367bおよび第2奥側角部367dの内角θ2および内角θ4を、略直角の内角に設ける。これにより、解除ケーブル36cに生じる上記反発力だけでなく、第1奥側角部367bおよび第2奥側角部367dにおいて略直角に曲がる方向に沿った方向に力を解除ケーブル36cに加えなければ、解除ケーブル36cが第1奥側角部367bおよび第2奥側角部367dを通過することができないようにすることができる。この結果、解除ケーブル36cに上記意図しない外力が加えられた際に、解除ケーブル36cが保持部36dの保持溝362からより確実に抜けにくくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2溝部364bと第3溝部364cとを、第1奥側角部367bを介して接続する。これにより、解除ケーブル36cに上記意図しない外力が加えられた場合でも、第1奥側角部367bにより、第3溝部364cから第2溝部364bに解除ケーブル36cが進みにくくなるので、挿入開口361に繋がる第1溝部364aに解除ケーブル36cを到達しにくくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2溝部364bにおけるX2方向の長さL1を、第3溝部364cにおけるY1方向の長さL2よりも大きくする。これにより、第2溝部364bの長さが比較的大きくなるので、第2溝部364bを通過して第1溝部364aに至るまでの距離を十分に確保することができる。この結果、挿入開口361に繋がる第1溝部364aに解除ケーブル36cをより到達しにくくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、合計長さT1を、第1溝部364aにおけるY2方向の長さL3よりも大きくする。これにより、第2溝部364bおよび第3溝部364cの合計長さT1が比較的大きくなるので、第3溝部364cおよび第2溝部364bを通過して第1溝部364aに至るまでの距離を十分に確保することができる。この結果、挿入開口361に繋がる第1溝部364aに解除ケーブル36cをより到達しにくくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1溝部364aと第2溝部364bとを、第1手前側角部367aを介して接続する。第2溝部364bと第3溝部364cとを、第1奥側角部367bを介して接続する。これにより、第1手前側角部367aおよび第1奥側角部367bを保持溝362に設けているだけなので、保持溝362の形状の複雑化を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、Z1方向側から視て、第1保持溝364の挿入開口361から第1保持孔364dまでの形状は、略J字形状を有している。Z1方向側から視て、第2保持溝365の挿入開口361から第2保持孔365cまでの形状は、略J字形状を有している。これにより、第1保持溝364の形状を簡易な略J字形状にすることにより、第1保持溝364を設けるために必要な保持部36dの寸法を小さくすることができるので、保持部36dの大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1溝部364aと、第2溝部364bと、第3溝部364cとにより第1保持溝364を構成するとともに、第1保持溝364と共通の第1溝部364aと、第4溝部365aと、第5溝部365bとにより第2保持溝365を構成する。これにより、第1保持溝364および第2保持溝365において第1溝部364aを共通にすることにより、第1保持溝364および第2保持溝365を保持部36dに設ける際に必要となる保持部36dの寸法を小さくすることができるので、保持部36dの大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、保持溝362の複数の角部367の内側面を、丸形状に形成する。これにより、角部367の内側面を丸形状に形成することにより、意図しない外力に起因して弾かれて解除ケーブル36cが角部367に接触した際に、解除ケーブル36cが角部367に引っ掛かりにくくすることができるので、角部367に起因する解除ケーブル36cの摩耗を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、戸閉装置100を、鉄道車両用の戸体4および戸体5を開閉するように構成する。これにより、解除ケーブル36cに外力が加えられた際に、解除ケーブル36cが保持部36dの保持溝362から抜けにくくすることが可能な鉄道車両用の戸閉装置100を得ることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、戸閉装置100は、鉄道車両の戸体を開閉するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、戸閉装置は、バスなどの車両の自動ドア、および、エレベータなどに備えられた自動ドアなどに用いられてもよい。
また、上記実施形態では、戸閉装置100は、駆動源1と、方向変換装置2と、ロック装置3とを備えている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、戸閉装置は、リニアモータの可動子により戸体を移動させる機構であってもよい。また、戸閉装置は、ベルト機構により戸体を移動させるベルト方式、スクリューねじ機構により戸体を移動させるスクリューねじ方式、または、エアシリンダ機構により戸体を移動させる空気式などであってもよい。
また、上記実施形態では、第1手前側角部367aの内角θ1および第1奥側角部367bの内角θ2は、略直角である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図9に示す第1変形例のように、第1奥側角部467bの内角θは、鋭角であってもよい。また、第1奥側角部467bの内角だけでなく、第1手前側角部の内角、第2手前側角部の内角および第2奥側角部の内角の少なくなくともいずれかが、鋭角であってもよい。
また、上記実施形態では、保持溝362は、第1保持溝364と、第2保持溝365と、第3保持溝366とを有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、保持溝は、解除ケーブルの数に合わせて1個、2個、または、4個以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、複数の角部367は、第1保持溝364および第2保持溝365を屈曲させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の角部367は、第1保持溝および第2保持溝を湾曲させてもよい。
また、上記実施形態では、Z1方向側からみて、第1保持溝364および第2保持溝365の形状は、略J字形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図10に示す第2変形例のように、Z1方向側から視て、保持溝562の形状は、凹凸形状を有していてもよい。また、図11に示す第3変形例のように、Z1方向側からみて、保持溝662の形状は、蛇行形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、保持溝362の複数の角部367の内側面は、丸形状に形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、保持溝362の複数の角部367の内側面は、角形状に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、Z1方向側から視て、第1保持溝364の挿入開口361から第1保持孔364dまでの形状は、略J字形状を有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、Z1方向側から視て、第1保持溝の挿入開口から第1保持孔までの形状は、略U字形状を有していてもよい。
1 駆動源
3 ロック装置
4、5 戸体
35 規制部
36 解除部
36c 解除ケーブル
36e 保持部
100 戸閉装置
361 挿入開口
362、562、662 保持溝
364a 第1溝部
364b 第2溝部
364c 第3溝部
364d 第1保持孔(保持孔)
365a 第4溝部
365b 第5溝部
365c 第2保持孔(保持孔)
367 複数の角部
367a 第1手前側角部(手前側角部)
367b 第1奥側角部(奥側角部)
367c 第2手前側角部(手前側角部)
367d 第2奥側角部(奥側角部)
L1 (第2溝部の)長さ
L2 (第3溝部の)長さ
L3 (第1溝部の)長さ
T1 合計長さ

Claims (10)

  1. 戸体を開閉させるための駆動源と、
    前記駆動源による前記戸体の開方向への移動を規制する規制部と、前記規制部による前記戸体の規制状態を解除する解除部とを含むロック装置とを備え、
    前記解除部は、
    解除ケーブルと、
    前記解除ケーブルを保持するとともに、前記解除ケーブルとともに移動することによって、前記戸体の前記規制状態を解除する保持部とを有し、
    前記保持部は、前記解除ケーブルが挿入される挿入開口と、前記挿入開口に連通する保持溝とを有し、
    前記保持溝は、複数の角部を有する形状を有し、
    前記解除ケーブルの前記挿入口に挿入される側の先端には、前記保持溝の幅よりも大きな係合部が設けられている、戸閉装置。
  2. 前記複数の角部は、前記保持溝に沿った方向において、前記挿入開口から最も離れた位置に配置された奥側角部を有し、
    前記奥側角部の内角は、略直角または鋭角の内角である、請求項1に記載の戸閉装置。
  3. 前記保持溝は、
    前記挿入開口から第1方向に向かって延びる第1溝部と、
    前記第1方向に対して略直角または鋭角に交差する方向である第2方向に向かって延びる第2溝部と、
    前記第2方向に対して略直角または鋭角に交差する方向のうち前記挿入開口側の第3方向に向かって延びる第3溝部とをさらに有し、
    前記第2溝部と前記第3溝部とは、前記奥側角部を介して接続されている、請求項2に記載の戸閉装置。
  4. 前記第2溝部における前記第2方向の長さは、前記第3溝部における前記第3方向の長さよりも大きい、請求項3に記載の戸閉装置。
  5. 前記第2溝部における前記第2方向の長さと、前記第3溝部における前記第3方向の長さとの合計長さは、前記第1溝部における前記第1方向の長さよりも大きい、請求項3または4に記載の戸閉装置。
  6. 前記複数の角部は、前記保持溝に沿った方向において、前記挿入開口から最も近い位置に配置された手前側角部をさらに有し、
    前記第1溝部と前記第2溝部とは、前記手前側角部を介して接続されているとともに、前記第2溝部と前記第3溝部とは、前記奥側角部を介して接続されている、請求項3~5のいずれか1項に記載の戸閉装置。
  7. 前記第3溝部は、前記第3方向において前記第3溝部の奥側に配置され、前記解除ケーブルを保持する保持孔を有し、
    前記保持部の移動方向の一方側から視て、前記保持溝の前記挿入開口から前記保持孔までの形状は、略J字形状を有している、請求項6に記載の戸閉装置。
  8. 前記保持溝は、
    前記第1溝部の前記第1方向に平行な中心線に対して前記第2溝部と線対称の位置に配置した第4溝部と、
    前記第4溝部に接続され、前記第1溝部の前記第1方向に平行な中心線に対して前記第3溝部と線対称の位置に配置した第5溝部とをさらに有し、
    前記第4溝部は、前記第1溝部に前記手前側角部を介して接続されており、
    前記第1溝部と、前記第2溝部と、前記第3溝部とにより第1保持溝が構成されているとともに、前記第1保持溝と共通の前記第1溝部と、前記第4溝部と、前記第5溝部とにより第2保持溝が構成されている、請求項6または7に記載の戸閉装置。
  9. 前記保持溝の前記複数の角部の内側面は、丸形状に形成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の戸閉装置。
  10. 車両用の前記戸体を開閉するように構成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の戸閉装置。
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