JP3660424B2 - 着脱シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱可能なシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13に示すようなフロントシート1とリアシート2からなるシート配置の車両においては、居住空間あるいは荷物スペースを確保するために、図14〜図16に示すリアシート2が設けられことがある。
【0003】
図14(a)は、リアシート2のシートバック2aがシートクッション2bに積層するまで前傾し、シートバック2aの背面を居住空間あるいは荷物スペースに利用する。
【0004】
図14(b)は、図14(a)の状態のリアシート2全体が、シートクッション2bの前部を中心としてフロントシート1方向に回転し、空いたスペースを居住空間あるいは荷物スペースとして利用する。
【0005】
図15は、リアシート2のシートバック2aがフルフラット状態になるまで後傾し(a)、次に、リアシート2全体が車両3の側面方向に回転し(b)、空いたスペースを居住空間あるいは荷物スペースとして利用する。
【0006】
図16は、リアシート2の下面に、フロア上に固着されたストライカ4に係脱可能な部材を設け、リアシート2を車両から容易に取外し可能とする。リアシート2を取外した後のスペースを居住空間あるいは荷物スペースとして利用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の構成のシートについては、下記のような問題点がある。
(1) 図14に示すシートは、前後方向にスライド可能であるが、シートそのものが車両内に残るので、そのスペースが無駄になる。
【0008】
また、特開平6-107050号公報記載のシートは、図14(b)に示すような状態になるとともに、シート自体を車両から取外すことが可能であるが、シートスライドができない。
【0009】
(2) 図15に示すシートは、前後方向にスライドできず、更に、シートそのものが車両内に残るので、そのスペースが無駄になる。
(3) 図16に示すシートは、シートそのものが車両内から無くなるので、スペースは多く確保できるが、シートはスライドしない。
【0010】
また、特開平7-117533号公報記載のシートにおいては、ストライカを車両の複数の箇所に設け、複数のシートスライドポジションを得られるようにしているが、フロア上に設けられるレール(第1及び第2の誘導軌道)の縁がフロア面から突出しており、フロアがフラットにならない問題点がある。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、シートスライドが可能で、シートを取外した後のフロアがフラットな着脱シートを提供することにある。
【0012】
また、本発明の別の目的は、シートの装着が容易な着脱シートを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、フロアに設けられたロアレールと、該ロアレールに摺動可能に係合するスライダ部と、該スライダ部に載置されるシートと、該シートに設けられ、前記スライダ部に係脱可能な第1のロック機構と、前記シートに設けられ、前記ロアレールに係合し、シートの移動を禁止する第2のロック機構とを有した着脱シートであって、前記ロアレールに前記第2のロック機構が係合可能な第1の被係合部を複数設け、前記第1のロック機構は前記シートの前部と、前記シートの後部に設けられ、前記スライダ部は、前記ロアレール上を転動する一対のローラと、該ローラが両端に設けられたシャフトとを有し、前記シートの前部の第1のロック機構が前記シャフトに係脱する第1のスライダ部と、前記ロアレール上を転動する一対のローラと、該ローラが両端に設けられたシャフトとを有し、前記シートの後部の第1のロック機構が前記シャフトに係脱する第2のスライダ部と、前記第1のスライダ部 , 第2のスライダ部の間隔を、前記シートの前部の第1のロック機構 , 前記シートの後部の第1のロック機構の間隔になるように前記第1のスライダ部 , 第2のスライダ部を連結する連結部材と、から構成したことを特徴とする着脱シートである。
【0014】
シートをスライダ部に載置し、第1のロック機構をスライダ部に係合させることで、シートは装着される。
そして、第2のロック機構をロアレールに複数設けられた第1の被係合部のうちの一つの被係合部に係合させることにより、所望のシートポジションを得ることができる。
【0015】
また、第1のロック機構をスライダ部から離脱させることにより、シートはスライダ部から取外すことができる。
更に、第1のスライダ部 , 第2のスライダ部を連結部材を用いて連結したことにより、第1及び第2のスライダ部とは一体化し、第1のスライダ部と第2のスライダ部との間隔が、シートの前部の第1のロック機構 , 前記シートの後部の第1のロック機構の間隔に一致し、シート装着が容易となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ロアレールはフロアに埋設されることを特徴とする着脱シートである。
【0018】
の発明は、第1又は第2の発明において、前記スライダ部に、前記シートが前記スライダ部から取外されると前記ロアレールの被係合部に係合可能となり、前記シートが前記スライダ部に装着されると前記ロアレールの第2の被係合部より離脱する第3のロック機構を設けたことを特徴とする着脱シートである。
【0019】
第1のロック機構を用いてシートをスライダ部から取外すと、第3のロック機構がロアレールの第2の被係合部に係合可能となり、係合させることで、次のシートのスライダ部への装着時まで、スライダ部の自由な移動が禁止される。
【0020】
そして、シートをスライダ部に装着すると、第3のロック機構のロアレールの第2の被係合部への係合が解除され、スライダ部はロアレールに対して移動可能となる。
【0021】
従って、シートをスライダ部に装着する場合、第3のロック機構を用いてスライダ部のロアレールに対する移動を禁止することで、シート装着が容易となる。
更に、ロアレールが二本のロアレールからなる場合、スライダ部が左右ばらばらの位置になることも防止でき、シートの装着が容易となる。
【0022】
ここで、第1の被係合部と第2の被係合部とは別のものとしたが、共用してもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。最初に図1から図3を用いて、本発明の一実施の形態例の着脱シートの全体構成を説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施の形態例の着脱シートの側面図、図2は図1におけるアッパレールの裏面図、図3は図1においてアッパレールを取り除いた構成図、図4は図1における切断線A-Aにおける断面図である。
【0025】
図において、10はフロアFに埋設されたロアレールである。このロアレール10の断面は、図4に示すように、基底部10aと、基底部10aの両側より上方に折曲された側壁部10bと、側壁部10bの先端より折曲され、互いに近づく方向に延出する上面部10cと、上面部10cの先端より基底部10a方向に折曲された折り返し部10dとからなり、折り返し部10d間にロアレール10の長手方向に延出するスリット10eが形成されている。
【0026】
そして、ロアレール10内には、第1のスライダ部12と、第1のスライダ12と同一構造の第2のスライダ部12′とが摺動可能に係合している。第1及び第2のスライダ部12,12′は、シャフト13,13′と、このシャフト13,13′の両端に取り付けられ、ロアレール10の基底部10a上を転動するローラ14,14′とからなる。
【0027】
15は積層された二枚の薄板からなり、シートS下部に固着されるアッパレールである。アッパレール15の前部及び後部には、二枚の鋼板を互いに離反する方向に膨らませて空間が形成され、この空間内に第1のスライダ部12及び第2のスライダ部12′のシャフト13,13′に係合可能な第1のロック機構16,17が設けられている。
【0028】
更に、アッパレール15の略中間部には、ロアレール10の基底部10aに所定の間隔で複数穿設された第1の被係合部としての第1のロック穴10fに係合し、シートSの移動を禁止する第2のロック機構18が設けられている。
【0029】
次に、第1のロック機構を説明する構成図である図5を用いて第1のロック機構16,17の説明を行う。尚、第1ロックの機構16,17の構成は同一なので、第1のロック機構16を用いて説明を行う。
【0030】
アッパレール15の空間内には、ピン21を用いてラチェット20と、ピン22を用いて解除用フック23とが回転可能に設けられている。そして、一端部がラチェット20の回転端部に係止され、他端部が解除用フック23の回転端部に係止されたスプリング(コイルスプリング)24により、ラチェット20はシャフト13に係合する方向の付勢力が与えられている。
【0031】
ラチェット20には、シャフト13に係合可能な係合溝20aと係止突起20bとが形成され、解除用フック23には、ラチェット20の係止突起20bに係合可能な係止突起23aが形成されている。
【0032】
更に、解除用フック23には、ロッド30の一端がピン31を用いて回転可能に取り付けられている。
従って、図5の状態、即ち、ロック状態にあるラチェット20及び解除用フック23において、ロッド30を矢印I方向に所定量移動させると、解除用フック23はピン22を中心に時計方向に回転し、解除用フック23の係止突起23aと、ラチェット20の係止突起20bとの係合が解除される。そして、スプリング24の付勢力により、ラチェット20も時計方向に回転し、図6に示すように、ラチェット20の係止突起20bが解除用フック23の斜面23bに当接した状態となり、ラチェット20の係合溝20aと第1のスライダ部12のシャフト13との係合状態が解除される(ロック解除状態)。
【0033】
また、図6に示すロック解除状態にある第1のロック機構16を第1のスライダ部12のシャフト13に押し付けると、ラチェット20の係合溝20aの側壁20cがシャフト13に押圧され、ラチェット20がスプリング24の付勢力に抗して反時計方向に回転し、ラチェット20の係止突起20bと解除用フック23の係止突起23aとが再び係合し、更に、係合溝20aにシャフト13が係合し、図5に示すロック状態に復帰する。
【0034】
尚、解除用フック23とロッド30との接続は、アッパレール15にピン22を中心とする円弧状の長穴15aが開設され、この長穴15aを介して行われる。
【0035】
同様に、第1のロック機構17においても、解除用フック23の回転端にロッド32の一方の端部がピン31を用いて回転可能に取り付けられている。
そして、ロッド30及び32の他方の端部は、ピン35を用いてアッパレール15に回転可能に取り付けられた略「へ」字形の取外しリンク36の端部に係止されている。
【0036】
この取外しリンク36には、図示しないシート取外しレバーの操作力を伝達するケーブル37が接続され、シート取外しレバーを操作することにより、取外しリンクが図1,図3においては反時計方向、図2においては時計方向に回転し、ロック状態にある第1のロック機構16,17が解除されるようになっている。
【0037】
次に、図7及び図8を用いて第2のロック機構18の説明を行う。図7は第2のロック機構を説明する要部構成図、図8は図7における切断線B-Bにおける断面図である。
【0038】
アッパレール15の略中間部には、ガイドプレート40によってロアレール10に対して略直交する方向に移動可能に設けられ、ロアレールの第1のロック穴10fに係合可能なシートスライドロックレバー41が設けられている。
【0039】
また、ピン35には、シートスライドロック解除レバー42の中間部が回転可能に取り付けられている。シートスライドロック解除レバー42の一方の回転端部には、ピン43が設けられている。このピン43は、ピン35を中心とし、アッパレール15に開設された円弧状の長穴15b及びシートスライドロックレバー41に開設された略水平方向にわずかに延出する長穴41aを挿通する。更に、シートスライドロック解除レバー42の他方の回転端部には、直接又はリンク機構等を介してシートスライドロック操作ハンドルが取り付けられるピン44が設けられている。
【0040】
そして、中間部がピン35に巻回され、一方の端部がピン35の先端に形成されたすり割35aに係止され、他方の端部がシートスライドロック解除レバー42に係止されたスプリング45により、シートスライドロック解除レバー42は、シートスライドロックレバー41がロアレール10の第1のロック穴10fに係合する方向の付勢力が与えられている。
【0041】
従って、スプリング45の付勢力に抗して、図7において、シートトスライドロック解除レバー42をピン35を中心に反時計方向に回転させると、シートスライドロックレバー41は上方に移動し、ロアレール10の第1のロック穴10fとの係合が解除される(ロック解除)。
【0042】
また、取外しリンク36の下部には、シートスライドロック解除レバー42下部に係合可能な折曲部36aが形成され、取外しリンク36が第1のロック機構16,17をロック解除方向、即ち、図7において反時計方向に回転すると、折曲部36aがシートスライドロック解除レバー42を押接し、シートスライドロック解除レバー42も反時計方向、即ち、第2のロック機構18のロック解除方向に回転するようになっている。
【0043】
次に、第1のスライダ部12のシャフト13と、第2のスライダ部12′のシャフト13′とは、二つの連結部材としての連結プレート50を用いて接続され、第1にスライダ部12と第2のスライダ部12′とは一体となってロアレール10内を移動する。
【0044】
また、連結プレート50の長さは、第1及び第2のスライダ部12,12′の間隔が、アッパレール15の第1のロック機構16,17との間隔と一致するように設定されている。
【0045】
次に、図9及び図10を用いて、第3のロック機構60の説明を行う。図9は図1における第3のロック機構60の要部拡大図、図10は図9における切断線C-Cにおける断面図である。
【0046】
二枚の連結プレート50間には、シャフト61が取り付けられている。シャフト61には、ストッパプレート62が回転可能に取り付けられている。このストッパプレートの一方の回転端部は、ロアレール10の基底部10aに設けられた第2の被係合部としてのロック穴10gに係合可能で、他方の端部はシートSの装着時にロアレール10のスリット10eを挿通するアッパレール15が当接可能となっている。更に、中間部がシャフト61に巻回され、一方の端部が連結プレート50に係止され、他方の端部がストッパプレート62に係止されたスプリング63によって、ストッパプレート62はロアレール10の第2のロック穴10gに係合する方向の付勢力が与えられている。
【0047】
尚、本実施の形態例では、第2のロック穴10gはロアレール10に複数箇所設けたが、一ヵ所でもかまわない。
また、本実施の形態例では、ストッパプレート62がロアレール10の第2のロック穴10gと係合状態である場合は、第2のロック機構18のシートスライドロックレバー41は必ず第1のロック穴10fの係合するように、第1及び第2のロック穴10f,10gの位置を設定した。
【0048】
そして、図9において、実線のストッパプレート62は、シートが取外された状態であり、スプリング63の付勢力により、一方の回転端部がロアレール10の第2のロック穴10gに係合した状態、二点鎖線のストッパプレート62は、シートが装着された状態で、アッパレール15によってストッパプレート62の他方の回転端部が押され、一方の回転端部がロアレール10の第2のロック穴10gより離脱した状態を示している。
【0049】
次に、上記構成の作動を説明する。
図1に示す状態は、第1のロック機構16,17がロック状態で、シートS側のアッパレール15が第1及び第2のスライダ部12,12′に取り付けられている。
【0050】
また、第2のロック機構18はロック状態で、シートSのロアレール10に沿っての自由な移動が禁止されている。
更に、第3のロック機構60はアンロック状態で、第1及び第2のスライダ部12,12′単独での移動は可能となっている。
(1) シートスライド
図1において、第2のロック機構18のシートスライドロック解除レバー42をスプリング45の付勢力に抗してピン35を中心に反時計方向に回転させると、シートスライドロックレバー41が上方に移動し、ロアレール10の第1のロック穴10fとの係合が解除され、シートSは、ロアレール10に沿って移動可能となる。そして所望のシートトラック位置までシートSを移動させた後、シートスライドロック解除レバー42への操作力を解除すると、スプリング45の付勢力によって、シートスライドロック解除レバー42は時計方向に回転し、元位置に復帰し、シートスライドロックレバー41が下方に移動し、ロアレール10の第1のロック穴10fとに再び係合し、ロック状態となる。
(2) シートSの取外し
次に、図1に示す状態からシートSを取外す場合は、図示しないシート取外しレバーを操作する。この取外しレバーの操作力は、ケーブル37を介して取外しリンク36に伝達され、取外しリンク36は、図1において反時計方向に回転する。この時、取外しリンク36の折曲部36aによって、シートスライドロック解除レバー42も反時計方向に回転し、シートスライドロックレバー41とロアレール10の第1のロック穴10fとの係合が解除される。
【0051】
取外しリンク36が反時計方向に回転すると、ロッド30は図において矢印I方向に、ロッド32は矢印II方向にそれぞれ移動し、第1のロック機構16,17の解除用フック23を駆動し、解除用フック23はピン22を中心に時計方向に回転し、解除用フック23の係止突起23aと、ラチェット20の係止突起20bとの係合が解除される。そして、スプリング24の付勢力により、ラチェット20も時計方向に回転し、図6に示すように、ラチェット20の係止突起20bが解除用フック23の斜面23bに当接した状態となり、ラチェット20の係合溝20aと第1のスライダ部12のシャフト13との係合状態が解除される(ロック解除状態)となり、シートSは取外し可能となる。
【0052】
そして、シートSを取外すと、第3のロック機構60のストッパプレート62とアッパレール15との当接状態が解除され、ストッパプレート62は、スプリング63の付勢力により、ロアレール10の基底部10a方向に回転し、第2のロック穴10gに係合するか又は基底部10aに当接する。
【0053】
ストッパプレート62がロアレール10の第1のロック穴10gに係合した場合は、第1及び第2のスライダ部12,12′の移動が禁止される。
ストッパプレート62がロアレール10の基底部10aに当接した場合は、一体化した第1及び第2のスライダ部12,12′をロアレール10に沿って移動させることにより、ストッパプレート62はロアレール10の第2のロック穴10gに係合し、それ以上の移動が禁止される。
【0054】
尚、本実施の形態例において、シート取外しレバーを操作すると、第2のロック機構18も駆動し、シートスライドロックレバー41と第1のロック穴10fとの係合も解除するようにした理由は、シートSの取外し時に、斜め上方にシートSを持ち上げ、シートスライドロックレバー41や第1のロック穴10fを痛めるのを防止するためである。
(3) シートSの装着
シートSが取外された状態からシートSを装着するには、アッパレール15の第1及び第2のロック機構16,17を第1及び第2のスライダ部12,12′に押し付ける。即ち、図6に示すように、ロック解除状態にある第1のロック機構16を第1のスライダ部12のシャフト13に押し付けると、ラチェット20の係合溝20aの側壁20cがシャフト13に押圧され、ラチェット20がスプリング24の付勢力に抗して反時計方向に回転し、ラチェット20の係止突起20bと解除用フック23の係止突起23aとが再び係合し、更に、係合溝20aにシャフト13が係合し、図5に示すロック状態に復帰し、シートSの装着が行われる。
【0055】
更に、第2のロック機構18のシートスライドロックレバー41が、ロアレール10の第1のロック穴10fに係合する。
この時、アッパレール15が第3のロック機構60のストッパプレート62を押し、ストッパプレート62とロアレール10の第2のロック穴10gとの係合が解除され、一体化した第1及び第2のスライダ部12,12′はロアレール10に沿って移動可能な状態となる。
【0056】
上記構成によれば、シートSのアッパレール15を第1及び第2のスライダ部12,12′に載置し、第1のロック機構16,17を第1及び第2のスライダ部12,12′に係合させることで、シートSを装着することができる。
【0057】
そして、第2のロック機構18をロアレール10に複数設けられた第1の被係合部であるロック穴10fのうちの一つのロック穴10fに係合させることにより、所望のシートポジションを得ることができる。
【0058】
また、第1のロック機構16,17を第1及び第2のスライダ部12,12′から離脱させることにより、シートSは第1及び第2のスライダ部12,12′から取外すことができる。
【0059】
更に、ロアレール10をフロアFに埋設したことにより、フロアF上がフラットなる。
更にまた、第1のスライダ部12,第2のスライダ部12′を連結部材としての連結プレート50を用いて連結したことにより、第1及び第2のスライダ部12,12′とは一体化し、第1のスライダ部12と第2のスライダ部12′との間隔が、シートSの前部の第1のロック機構16,シートSの後部の第1のロック機構17の間隔に一致し、シート装着が容易となる。
【0060】
また、シートSを取外した時、第3のロック機構60のストッパプレート62がロアレール10の第2のロック穴10gに係合することで、第1および第2のスライダ部12,12′はロアレール10に対して移動が禁止され、シートSの装着が容易となる。
【0061】
更に、ロアレール10が二本ある場合、左右のロアレールの第1及び第2のスライダ部12,12′の位置を揃えることも可能で、シートの装着が更に容易となる。
【0062】
尚、本発明は、上記実施の形態例に限定するものではない。例えば、第1のロック機構16,17のスプリング24はコイルスプリングであったが、他に、ラチェット20及び解除用フック23にそれぞれトーションスプリングを係止させてもよい。
【0063】
また、第1のロック機構16,17は、図11に示すような機構であってもよい。図において、70はアッパレール15にピン71を用いて回転可能に設けられ、第1のスライダ部12,12′のシャフト13,13′に係合可能な係合溝70aが形成されたロック保持部材である。
【0064】
そして、ロック保持部材70は、図示しない付勢部材によって係合溝70aがシャフト13に係合する方向(図において矢印III方向)に付勢されている。
このような構成においても、第1のロック機構16,17は第1及び第2のスライダ部12,12′に係合可能となる。
【0065】
また、ロック保持部材70に操作力を与えるロッド30の代りに、ケーブルを用いてもよい。
更に、第2のロック機構18も図12に示すような機構であってもよい。即ち、上記実施の形態例では、シートスライドロック解除レバー42はケーブル37を介して駆動したが、図に示すように、ロッド75で駆動し、ロッド75に解除用フック23,23′に接続されたワイヤ76,77を係止するようにしてもよい。
【0066】
また、第3のロック機構60はスライダ部のロッド30に設けたが、第1のスライダ部12や第2のスライダ部12′に設けてもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように第1の発明によれば、シートをスライダ部に載置し、第1のロック機構をスライダ部に係合させることで、シートは装着される。
【0068】
そして、第2のロック機構をロアレールに複数設けられた第1の被係合部のうちの一つの被係合部に係合させることにより、所望のシートポジションを得ることができる。
【0069】
また、第1のロック機構をスライダ部から離脱させることにより、シートはスライダ部から取外すことができる。
更に、第1のスライダ部 , 第2のスライダ部を連結部材を用いて連結したことにより、第1及び第2のスライダ部とは一体化し、第1のスライダ部と第2のスライダ部との間隔が、シートの前部の第1のロック機構 , 前記シートの後部の第1のロック機構の間隔に一致し、シート装着が容易となる。
第2の発明によれば、ロアレールをフロアに埋設したことにより、フロア上がフラットなる。
【0071】
の発明によれば、第1のロック機構を用いてシートをスライダ部から取外すと、第3のロック機構がロアレールの第2の被係合部に係合可能となり、係合させることで、次のシートのスライダ部への装着時まで、スライダ部の自由な移動が禁止される。
【0072】
そして、シートをスライダ部に装着すると、第3のロック機構のロアレールの第2の被係合部への係合が解除され、スライダ部はロアレールに対して移動可能となる。
【0073】
従って、シートをスライダ部に装着する場合、第3のロック機構を用いてスライダ部のロアレールに対する移動を禁止することで、シート装着が容易となる。更に、ロアレールが二本のロアレールからなる場合、スライダ部が左右ばらばらの位置になることも防止でき、シートの装着が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の着脱シートの側面図である。
【図2】図1におけるアッパレールの裏面図である。
【図3】図1においてアッパレールを取り除いた構成図である。
【図4】図1における切断線A-Aにおける断面図である。
【図5】図1における第1のロック機構を説明する構成図である。
【図6】図5における別の状態を説明する図である。
【図7】図1における第2のロック機構の要部構成図である。
【図8】図7における切断線B-Bにおける断面図である。
【図9】図1における第3のロック機構の要部構成図である。
【図10】図9における切断線C-Cにおける断面図である。
【図11】他の実施の形態例を説明する図である。
【図12】他の実施の形態例を説明する図である。
【図13】従来例を説明する図である。
【図14】従来例を説明する図である。
【図15】従来例を説明する図である。
【図16】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
10 ロアレール
10f ロック穴
12,12′,30 スライダ部
16,17 第1のロック機構
18 第2のロック機構
F フロア
S シート

Claims (3)

  1. フロアに設けられたロアレールと、
    該ロアレールに摺動可能に係合するスライダ部と、
    該スライダ部に載置されるシートと、
    該シートに設けられ、前記スライダ部に係脱可能な第1のロック機構と、
    前記シートに設けられ、前記ロアレールに係合し、シートの移動を禁止する第2のロック機構とを有した着脱シートであって、
    前記ロアレールに前記第2のロック機構が係合可能な第1の被係合部を複数設け
    前記第1のロック機構は前記シートの前部と、前記シートの後部に設けられ、
    前記スライダ部は、
    前記ロアレール上を転動する一対のローラと、該ローラが両端に設けられたシャフトとを有し、前記シートの前部の第1のロック機構が前記シャフトに係脱する第1のスライダ部と、
    前記ロアレール上を転動する一対のローラと、該ローラが両端に設けられたシャフトとを有し、前記シートの後部の第1のロック機構が前記シャフトに係脱する第2のスライダ部と、
    前記第1のスライダ部 , 第2のスライダ部の間隔を、前記シートの前部の第1のロック機構 , 前記シートの後部の第1のロック機構の間隔になるように前記第1のスライダ部 , 第2のスライダ部を連結する連結部材と、
    から構成したことを特徴とする着脱シート。
  2. 前記ロアレールはフロアに埋設されることを特徴とする請求項1記載の着脱シート。
  3. 前記スライダ部
    前記シートが前記スライダ部より取外されると前記ロアレールの第2の被係合部に係合可能となり、
    前記シートが前記スライダ部に装着されると前記ロアレールの第2の被係合部より離脱する第3のロック機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の着脱シート。
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