JP4182823B2 - ワイヤーハーネスの製造方法及び、製造装置 - Google Patents

ワイヤーハーネスの製造方法及び、製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電線の端末にコネクタを接続して接続体を製造し、この接続体をグロスアッセンブリ用の図板上に布線することによりワイヤーハーネスを製造するためのワイヤーハーネスの製造方法及び、製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤーハーネスは、複数のコネクタと、これらコネクタを接続する複数の電線により所定の回路網が形成された電気配線システムである。この種のワイヤーハーネスは、近代の車両装備の電子化に伴い、その幹線部分から複雑に分岐する分岐線を有する大型のものになっている。そのため、ワイヤーハーネスを製造する際においても、ワイヤーハーネスの構成要素を複数の電線及び、これら電線に接続されるコネクタから構成される幾つかの接続体に分割設定し、これら接続体を予め製造するとともに、製造された各接続体をグロスアッセンブリ用の図板上に布線して、それぞれグロスアッセンブルする工法が一般に採用されている。ここで、布線とは、上記図板上に設けられた電線保持具や、コネクタ保持具等を利用して、上記接続体の電線群を図板上に配索するとともに、各電線の端末に接続されたコネクタをコネクタ保持具へ装着することをいう。
【0003】
上記のようなワイヤーハーネスを製造する製造方法としては、例えば、下記特許文献1や特許文献2に示すワイヤーハーネスのサブアッセンブリ製造方法が知られている。これら従来のサブアッセンブリ製造方法は、何れもコネクタをコネクタ保持具に装着し、装着されたコネクタに対して、電線の端末に接続された端子を挿入し、端子挿入後の電線を最終形態に配索して、その形態を仮保持しながらサブアッセンブリを製造する点で共通している。また、製造されたサブアッセンブリをグロスアッセンブリ用の図板に搬送する際には、まず、当該サブアッセンブリの電線部分の配索形態を維持した状態で上記コネクタ保持具からコネクタを抜取り、サブアッセンブリをグロスアッセンブリ用の図板に搬送していた。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−283657号公報
【特許文献2】
特開2002−367450号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1又は、特許文献2のサブアッセンブリ製造方法は、電線部分の配索形態が仮保持された状態でサブアッセンブリをグロスアッセンブリ用の図板上へ布線することとしているため、各電線がそれぞれ絡まる等の不具合を抑制した状態でサブアッセンブリをグロスアッセンブリ用の図板上へ布線することが可能となる結果、ワイヤーハーネスの製造作業の作業性を向上させることができるという利点がある。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1又は、特許文献2のサブアッセンブリ製造方法においては、サブアッセンブリを上記グロスアッセンブリ用の図板上へ布線する場合に、サブアッセンブリを搬送するためにコネクタをコネクタ保持具から抜取る必要があったため、作業者は、グロスアッセンブリ用の図板に対して各電線の配索作業を行いつつ、各コネクタをグロスアッセンブリ用の図板上に配設されたコネクタ保持具へ再度装着する必要があった。このことは、各電線の配索作業を重ねて行うことになり、作業性が低下するおそれがあった。
【0007】
また、上記特許文献1又は、特許文献2のサブアッセンブリ製造方法においては、サブアッセンブリを上記グロスアッセンブリ用の図板上へ布線する場合に、サブアッセンブリを構成するコネクタの中からグロスアッセンブリ用の図板上のコネクタ保持具に装着するためのコネクタを特定することが困難となり、この特定作業に要する時間が多大なものとなる結果、ワイヤーハーネス製造作業の作業性を低下させるおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業性を向上させることのできるワイヤーハーネスの製造方法及び、製造装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、複数の電線を収容する電線収容部とグロスアッセンブリ用の図板との間で移動可能な可動台において上記電線の端末コネクタを接続して接続体を製造し、上記可動台で製造された接続体をグロスアッセンブリ用の図板上に布線してグロスアッセンブルすることによりワイヤーハーネスを製造するワイヤーハーネスの製造方法であって、
上記グロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて、上記可動台に各コネクタを配置する配置工程と、
上記可動台に配置された各コネクタに対し、対応する電線を接続する接続工程と、
上記可動台をグロスアッセンブリ用の図板に移動させることにより、上記接続体を上記グロスアッセンブリ用の図板に対し、コネクタ配列を維持した状態で搬送する搬送工程と、
搬送された接続体について、上記コネクタをグロスアッセンブリ用の図板に対して順次装着しつつこの装着の過程において当該コネクタに接続された電線を上記図板に布線する布線工程とを備えていることを特徴とするものである。
【0010】
この発明によれば、上記搬送工程において、コネクタ配置を維持した状態で各コネクタをグロスアッセンブリ用の図板に対して搬送するとともに、これらコネクタを布線工程でグロスアッセンブリ用の図板に対して装着することとしているため、各電線の配索作業の重複を回避することができる。換言すると、上記接続体を構成する各電線は、上記搬送工程でグロスアッセンブリ用の図板へ搬送されて初めて、当該図板上に配索されることとなるため、各電線の配索作業の重複を回避することができる。そのため、ワイヤーハーネス製造作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
また、上記配置工程において各コネクタがグロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて配置されるとともに、上記搬送工程において上記コネクタ配置を維持した状態で接続体をグロスアッセンブリ用の図板に対して搬送することとしているため、例えば、各コネクタをワイヤーハーネスにおける長手方向(すなわち、グロスアッセンブリ用の図板の長手方向)の一端部に近いものから順に一列に配置することとすれば、上記布線工程において、一列に配置されたコネクタをその一端部側から順に図板上に装着していくことができる結果、図板に対して装着するコネクタの特定に要する時間を可及的に低減させることができる。
【0012】
さらに、上記搬送工程において、上記のように配置されたコネクタ配置を維持した状態で各コネクタをグロスアッセンブリ用の図板に対して搬送することとしているため、布線工程において、作業者は、コネクタ配置における列方向に沿って移動しつつ、コネクタをコネクタホルダから順次取出すことができる結果、作業者の動線(すなわち、ワイヤーハーネス製造時における移動量)を可及的に低減させることができる。
【0013】
本発明の別の態様は、ワイヤーハーネスを製造するための製造装置において、
所定の取出部から取出可能となるように複数の電線を収容する電線収容部と、
複数のコネクタを保持するためのコネクタホルダを有するとともに、このコネクタホルダに保持されたコネクタと上記電線の端末を接続して接続体を製造するための可動台と
上記接続体を布線するとともに、布線された接続体をグロスアッセンブルするためのグロスアッセンブリ用の図板とを備え、
上記コネクタホルダは、上記グロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて配置されたコネクタを保持するように構成され
上記可動台は、上記各電線の接続作業を行うために電線収容部の取出部に近接する接続ポジションと、上記コネクタを上記図板に対して順次装着しつつこの装着の過程において当該コネクタに接続された電線を図板上に配索することが可能となるように上記各コネクタホルダに保持されたコネクタ配置を維持した状態で上記図板に近接するグロスポジションとの間で変位自在に配設されていることを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、上記可動台が、コネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板に対して近接するように構成されているため、作業者は、上記可動台に保持されたコネクタを順次、グロスアッセンブリ用の図板に対して装着しつつ、この装着の過程において、当該コネクタに接続された電線を図板上へ配索することが可能となる結果、各電線の配索作業の重複を回避することができる。換言すると、作業者は、可動台上で各電線を配索することなく、接続体を形成し、この接続体をグロスアッセンブリ用の図板へ布線する際に初めて各電線を配索することとなるため、各電線の配索作業の重複を回避することができる。そのため、ワイヤーハーネス製造作業の作業性を向上させることができる。
【0015】
また、上記コネクタホルダがグロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて配置されたコネクタを保持するように構成されているとともに、このコネクタホルダを備える可動台が上記コネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板へ近接するように構成されているため、上記接続体を可動台から取り外してグロスアッセンブリ用の図板に布線する際に、上記可動台上のコネクタ配置が維持されることとなる。したがって、各コネクタを例えば、ワイヤーハーネスにおける長手方向(すなわち、グロスアッセンブリ用の図板の長手方向)の一端部に近いものから順に一列に配置することとすれば、後に行う接続体の布線作業時において、一列に配置されたコネクタをその一端部側から順に図板上に装着することができ、図板に対して装着するコネクタの特定に要する時間を可及的に低減させることができる。
【0016】
さらに、上記可動台が、上記のようにコネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板に対して近接するように構成されているため、上記接続体をグロスアッセンブリ用の図板へ布線する場合に、作業者は、コネクタ配置における列方向に沿って移動しつつ、コネクタをコネクタホルダから順次取出すことができる結果、作業者の動線を可及的に低減させることができる。なお、ここで列方向とは、コネクタ配置における長手方向のことを意味している。
【0017】
また、上記のように可動台に保持されたコネクタを順次、グロスアッセンブリ用の図板に対して装着しつつ、この装着の過程において、当該コネクタに接続された電線を図板上へ配索することができるため、従来の製造装置のように仮保持部分をグロスアッセンブリ用の図板に対して配索するといった作業が不要となる結果、当該仮保持部分の重量が多大なものとなる場合に作業者へ与える負担を無くした状態で接続体をグロスアッセンブリ用の図板に布線することができる。
【0018】
上記ワイヤーハーネスの製造方法において、上記可動台は、グロスポジションへ変位することにより、上記各コネクタホルダに保持されたコネクタ配置における列方向をグロスアッセンブリ用の図板の長手方向に沿わせることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、上記可動台がグロスポジションへ変位することにより、グロスアッセンブリ用の図板の長手方向(すなわち、ワイヤーハーネスの長手方向)に沿ってコネクタが配置されるため、作業者は、コネクタ配置における列方向に沿って移動することに伴い、図板の長手方向に沿って移動することが可能となるため、上記コネクタホルダから装着対象となるコネクタを取出す作業と、このコネクタを図板上へ装着する作業とを略直線の移動経路で行うことが可能となる結果、作業者の動線をより低減させることができる。なお、上記列方向とは、上述のものと同様の意味である。
【0020】
上記ワイヤーハーネスの製造装置において、上記電線保持部は、複数の電線を種類毎に保持するように構成され上記取出部は、上記電線保持部に保持された各電線をそれぞれ取出可能に露出させるように一列多段に配設され、上記可動台は、接続ポジションへ変位することにより、上記各コネクタホルダに保持されたコネクタ配置における列方向を上記各取出部の配置における列方向に沿わせることが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、可動台が接続ポジションへ変位することにより、電線保持部の各取出部の配置における列方向に沿って各コネクタが配置されるため、各コネクタに対する電線の接続作業時において、作業者は、上記列方向に沿って移動して、取出部から電線を取出すとともに、この電線の一端をコネクタへ接続し、さらに上記列方向に沿って移動しつつ、この電線の他端部を接続対象となるコネクタまで搬送するとともに、当該コネクタへ接続する。このような電線の接続作業を繰り返し行うことにより各コネクタに対して電線を接続することができる結果、電線接続作業時における作業者の動線を上記各列方向に沿った直線に設定することができるため、接続体の製造作業における作業者の動線をより低減させることができる。なお、上記列方向は、上述のものと同様の意味である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施形態に係るワイヤーハーネス製造装置の全体構成を示す斜視図である。
【0024】
図1を参照して、ワイヤーハーネス製造装置1は、ワイヤーハーネスを構成する複数の電線Wを種類毎に収容する電線収容部10と、この電線収容部10に収容された電線Wとコネクタとが接続されることにより構成される接続体を布線するとともに、布線された接続体をグロスアッセンブルするための図板20と、複数のコネクタを保持するとともに、各コネクタと上記各電線Wとを接続して接続体を製造するための可動台30とを備えている。また、ワイヤーハーネス製造装置1は、後述する電線収容部10の取出部T1、T2の配置における列方向と、図板20の長手方向とが略直交するように配置され、上記可動台30がこれら取出部T1、T2と図板20の作業面との内側で移動可能に配置されている。なお、以下の説明においては、上記取出部T1、T2の列方向及び、図板20の長手方向を仮にそれぞれ、電線収容部10及び、図板20に対する左右方向として説明する。
【0025】
上記電線収容部10は、各電線Wを前後方向へ収容するとともに、左右2列に配置された横型収容部11と、各電線Wを吊り下げた状態で保持する縦型収容部15と、これら横型収容部11及び、縦型収容部15にそれぞれ設けられ、各収容部11、15に収容された電線Wの内、次の接続対象となる電線Wに対応する位置で点灯することにより作業者に対して接続対象の電線Wを指示するための電線指示ランプ(図示せず)とを備えている。
【0026】
上記各横型収容部11は、外郭を構成する左右一対のフレーム12と、これらフレーム間に配設された樋状の樋状収容部13と、この樋状収容部13の前方側(すなわち、上記可動台30の配設側)で、かつ下方位置に配設された筒状の筒状収容部14とを備えている。
【0027】
本実施形態において、上記樋状収容部13は、上記各フレーム12間で5列3段の15個配列されている。各樋状収容部13は、それぞれ前方側が上がるように傾斜された状態で各フレーム12に取付けられるとともに、下段になるにつれて、その前端部が後方側に位置するように配置されている。また、各樋状収容部13は、上方へ向けて開くとともに、前後方向へ延びる樋状に形成され、その内部にそれぞれ種類の異なる電線Wを収容するとともに、収容された各電線Wを前端部から垂下するようになっている。
【0028】
上記筒状収容部14は、上下方向に延びるとともに、左右5列、前後3行の15個配置され、上記各樋状収容部13の前端部から垂下された各電線Wの一端部をそれぞれ収容可能に構成されている。このように筒状収容部14が上記樋状収容部13から垂下される電線Wの端部を収容することにより、これら電線Wの端部がそれぞれ絡まる等の不具合を抑制するようになっている。なお、本実施形態の横型収容部11においては、上記樋状収容部13と筒状収容部14との間で各電線Wが露出した部分に対応する個所が電線Wを取出すための取出部T1の一例を構成している。
【0029】
上記縦型収容部15は、外郭を構成する左右一対のフレーム16と、これらフレーム間に架設された上下2段の棚部17と、前記各フレーム16の上端部から前方側へ屈曲する屈曲部18と、この屈曲部18の各前端部間に架設された吊下げ部19とを備えている。上記縦型収容部15は、例えば、長大に調尺された電線Wを上記吊下げ部19に対して吊下げることにより保持するとともに、必要に応じて吊下げ部19に吊下げられた電線Wの一端部を後方側へ取り回し、上記棚部17上へ載置することにより電線Wを保持するようになっている。なお、本実施形態の縦型収容部15においては、上記吊下げ部19に吊下げられ、前方側へ垂下された電線Wの端部に対応する個所が電線Wを取出すための取出部T2の一例を構成している。
【0030】
一方、上記図板20は、外郭を構成するフレーム21と、このフレーム21に取付けられた図板本体22と、この図板本体22の下端部に配設された被覆シート23とを備えている。この図板本体22は、正面視で略長方形の板状部材であり、その前方側(すなわち、可動台30の配設側)が下がるように傾斜された状態で上記フレーム21に取付けられている。また、上記図板本体22上には、複数の電線Wとコネクタとが接続された接続体を所定の布線形態に沿って布線するために、複数の電線保持具24と、電線支持ピン25と、コネクタ保持具26が立設されている。
【0031】
上記各電線保持部24は、図板本体22の上方に向けて開くU字型の部材であり、このU字の間に電線Wが挿入されることにより、当該電線Wを図板本体22上に対して位置決めした状態で保持するようになっている。上記各電線支持ピン25は、上記図板本体22上に立設された円柱状の部材であり、この電線支持ピン24に対して、張力を付加した電線Wを沿わせることにより、当該電線支持ピン25を中心として電線Wを屈折させるようになっている。上記各コネクタ保持具26は、略直方体のブロック体であり、電線Wの端末に接続されたコネクタを収容するように構成されている。なお、本実施形態におけるコネクタ保持具26は、上記図板本体22上に9個設けられており、これらコネクタ保持具26に対して上記図板本体22の左側から順に26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26h、26iの符号を付している(図3参照)。
【0032】
上記被覆シート23は、略長方形のシートであり、上記図板本体22上における特定の電線保持具24、電線支持ピン25及び、コネクタ保持具26を被覆する位置P1と、上記図板本体22の下端部から垂下される位置P2との間で変位自在となるように、図板本体22の下端部に取付けられている。このように被覆シート23により特定の電線保持具24、電線支持ピン25及び、コネクタ保持具26が被覆されることにより、上記接続体を図板本体22上へ布線する場合に、当該接続体の電線Wが不意に電線保持具24、電線支持ピン25及び、コネクタ保持具26等に引っ掛かる等の不具合が抑制されることとなる。なお、本実施形態においては、上記被覆シート23により、上記のような不具合を抑制することとしているが、被覆シート23に限定されることはなく、例えば、特開2001−250436号公報に示されるようなカバーボードを使用することも可能である。
【0033】
以下、図2及び、図3を参照して、上記可動台30について説明する。
【0034】
図2は、図1に示す可動台30を示す斜視図であり、図3は、図1に示す図板本体22上の布線形態と、可動台30に保持されるコネクタとの相関を示す平面概略図である。
【0035】
図1、図2及び、図3を参照して、可動台30は、外郭を構成するフレーム31と、これらフレーム31の上端部に架設されたホルダベース40と、このフレーム31に取付けられた電線受止部50と、上記ホルダベース40の下端部に対して着脱可能に取付けられたチューブホルダ60とを備えている。なお、以下の説明においては、上記ホルダベース40の長手方向を仮に左右方向とし、短手方向を仮に前後方向として説明する。
【0036】
上記フレーム31は、4本の支柱32(図では3本示している)と、これら支柱31を連結して補強するサブフレーム33とを備え、全体として略直方体の枠体を形成している。上記各支柱32の下端部には、それぞれ車輪34が設けられ、これら車輪34により、フレーム31は、その長手方向を上記電線収容部10の取出口T1、T2の列方向に沿わせる接続ポジションSPと、その長手方向を上記図板20の図板本体22の長手方向に沿わせるグロスポジションGPとの間で移動自在に構成されている(図1参照)。なお、上記接続ポジションSPは、図2における可動台30の後方側に上記電線収容部10が位置するように可動台30が移動した状態である一方、上記グロスポジションGPは、図2における可動台30の前方側に上記図板20が位置するように可動台30が移動した状態である。
【0037】
一方、上記ホルダベース40は、上記各支柱32の上端部に架設された略直方体のブロック体である。本実施形態では、ホルダベース40の上面には、長手方向に沿って9個のコネクタホルダ41が一列に配置されている。このコネクタホルダ41は、収容対象となるコネクタの外形に応じて上方へ開口する有底のコネクタ収容部42と、このコネクタ収容部42に収容されるコネクタのキャビティ(すなわち、電線Wに接続された端子を挿入するためにコネクタに設けられた孔)に応じて配設されるコネクタ指示ランプ43とを備えている。なお、本実施形態におけるコネクタホルダ41には、ホルダベース40の右側から順に41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h、41iの符号を付している。
【0038】
上記各コネクタホルダ41の底部には、図略のプローブ保持プレートが固定されており、このプローブ保持プレートによって上記コネクタ収容部41に収容されるコネクタの底部を受ける載置面が形成されているとともに、図略のプローブが保持されている。このプローブは、各コネクタホルダ41に保持されるコネクタのキャビティ毎に設けられたものであり、コネクタがコネクタ収容部41に収容される際に各プローブが当該コネクタのキャビティ内に入り込み、当該キャビティに端子が接続されることによって、当該端子と接続され、このようにコネクタに対して端子が挿入されたか否かに関する情報を出力可能に構成されている。
【0039】
一方、上記各コネクタ指示ランプ43は、図略の電線接続指示装置と接続されている。この電線接続指示装置は、上記プローブから送信されるコネクタと端子(電線W)との接続に関する情報を利用して、次の接続対象となるコネクタのキャビティを上記コネクタ指示ランプ43を点灯することにより、作業者へ指示するとともに、このコネクタへ接続する電線W(端子)を上記電線収容部10に配設された電線指示ランプ(図示せず)を点灯させることにより、作業者へ指示するようになっている。なお、上記電線接続支持装置の構成としては、特開平13−283657号公報に示されるようなものを採用することが可能である。
【0040】
また、上記各コネクタホルダ41は、本実施形態において、上記図板本体22上のコネクタ保持具26の配置に応じて(グロスアッセンブリ用の図板20の作業手順に応じて)、図3に示すような配置順で上記ホルダベース40に対して一列に配置されている(配置工程)。すなわち、本実施形態では、作業者Sが矢印Y1の方向へ移動しつつ、コネクタホルダ41のコネクタを上記図板本体22のコネクタ保持具26へ装着することとしており、この場合には、コネクタ保持具26aに装着するコネクタをコネクタホルダ41aに保持することとし、コネクタ保持具26bに装着するコネクタをコネクタホルダ41bに保持することとし、以下同様にコネクタ保持具26cとコネクタホルダ41c、コネクタ保持部26dとコネクタホルダ41d、コネクタ保持具26eとコネクタホルダ41e、コネクタ保持具26fとコネクタホルダ41f、コネクタ保持具26gとコネクタホルダ41g、コネクタ保持具26hとコネクタホルダ41h、コネクタ保持具26iとコネクタ保持具41iに対してそれぞれ対応したコネクタを保持させるように上記各コネクタホルダ41をホルダベース上に一列に配置している。
【0041】
一方、上記電線受止部50は、可動台30の前方側における左右一対の支柱32に対してそれぞれ接続された一対の揺動アーム51を備えている。この揺動アーム51の一端部は、それぞれ左右方向に配設された軸Jを中心として上記各支柱32に対して揺動可能に接続されている一方、各揺動アーム51の他端部は、それぞれ支持ロープ52により連結されている。また、上記揺動アーム51は、上記フレーム31に対して前方側へ突出する突出姿勢と、上方側へ揺動して、上記フレーム31に沿う待避姿勢との間で上記各支柱32に対して変位自在に構成されている。上記支持ロープ52には、シート部材53の一端部が固定され、このシート部材53の他端部は、上記ホルダベース40に固定されている。シート部材53は、略長方形のシートであり、上記支持ロープ52と略同一の長手寸法を有する一方、上記揺動アーム51が突出姿勢に変位した状態で上記支持ロープ52と上記ホルダベース40との間で若干弛んだ状態となる短手寸法を有している。上記のように構成された電線受止部50は、後述する接続工程や搬送工程等の一連の作業時においては、揺動アーム51が突出姿勢とされ、この揺動アーム51とホルダベース40との間に広がるシート部材53によって、コネクタに接続されてホルダベース40の前方側へ垂下された電線Wが床面に接触することを防止する一方、一連の作業が終了すると、揺動アーム51が待避姿勢とされ、他の作業の邪魔にならぬようにコンパクトな形態をとるようになっている。特に、本実施形態において、電線受止部50は、後述する搬送工程時に可動台30が接続ポジションSPからグロスポジションGPへ変位する場合に、ホルダベース40から垂下された電線Wが床面に擦りつけられることを防止するという機能を発揮することとなる。
【0042】
上記チューブホルダ60は、弾性を有する合成樹脂等で板状に形成されており、略長方形のホルダ部61と、このホルダ部61から前方へ向けて突設された接続部62とを備えている。上記ホルダ部61は、例えば、コネクタに接続される複数の電線Wを結束するためのチューブC(図4の(a)参照)を保持する保持孔61aが形成されている。この保持孔61aは、平面視で円形に形成されるとともに、上記接続部62を上下方向に貫通し、その直径寸法が上記チューブCの直径寸法よりも若干小さく設定されている。一方、上記接続部62は、上記ホルダベース40に形成された図略の接続孔に対して嵌装されることにより、ホルダベース40に対して固定されるようになっており、この接続部62によりチューブホルダ60がホルダベース40に固定されると、上記各保持孔61aは、上記コネクタホルダ41に保持されたコネクタに対応する後方位置に配置されるようになっている。
【0043】
以下、上記ワイヤーハーネス製造装置1を用いてワイヤーハーネスを製造する場合の作業手順について説明する。
【0044】
図4は、図1のワイヤーハーネス製造装置1を用いたワイヤーハーネスの製造手順を示す斜視一部略図であり、(a)はチューブCに電線Wを挿入する状態、(b)はチューブCに一通り電線Wを挿入した状態をそれぞれ示している。
【0045】
図5は、図1のワイヤーハーネス製造装置1を用いたワイヤーハーネスの製造手順を示す斜視一部略図であり、(a)はチューブCをチューブホルダ60から取り外した状態、(b)はコネクタに対して電線Wを一通り挿入した状態をそれぞれ示している。
【0046】
図4の(a)を参照して、ワイヤーハーネスを製造するに際し、まず上記可動台30を接続ポジションSPへ変位させるとともに(図1参照)、チューブCにより結束されるべき電線Wが接続されるコネクタに対応する上記チューブホルダ60の保持孔61aに対して予めチューブCを装着し、次いで、作業者は、上記電線指示装置の指示にしたがって電線Wをコネクタのキャビティへ挿入していく。ここで、上記電線指示装置により指示された電線Wの接続先のコネクタに対応する保持孔61aにチューブCが設置されている場合には、当該電線Wを一旦チューブCへ挿入する。
【0047】
そして、上記チューブCに対して結束されるべき電線Wの全てが挿入されると、図4の(b)に示すように、このチューブCを、挿入された電線Wとともにチューブホルダ60から取り外し、図5の(a)に示すように、これら各電線Wの端子を対応するコネクタに対して接続する。なお、上記のように各コネクタに接続される電線Wの途中部は、それぞれホルダベース40の短手方向の一方側(図2の前方側)に垂下されることとなる。
【0048】
上記のような作業を繰り返し、複数の電線Wが各コネクタホルダ41a〜41iに保持されたコネクタに対して接続され(接続工程)、これら各電線W及び、コネクタにより接続体が形成されると、図5の(b)に示すように、上記チューブホルダ60をホルダベース40から取り外し、可動台30を矢印Y2の方向へ移動して、グロスポジションGPへ変位させる(搬送工程、図1参照)。このとき、各コネクタは、上記コネクタホルダ41a〜41iに保持された配置を維持しつつ、グロスポジションGPへ変位することとなる。このように可動台30をグロスポジションGPへ変位させた後、作業者は、図3の矢印Y1に示すように、コネクタホルダ41aに保持されたコネクタから順に図板20に装着していくとともに、この装着の過程において各コネクタに接続された各電線Wを図板20上へ配索していくこととなる(布線工程)。
【0049】
以上説明したように、上記ワイヤーハーネス製造装置1によれば、上記可動台30が、上記のように一列に配置されたコネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板20に対して近接するように構成されているため、作業者は、上記可動台30に保持されたコネクタを順次、グロスアッセンブリ用の図板20に対して装着しつつ、この装着の過程において、当該コネクタに接続された電線Wを図板20上に配索することが可能となる結果、各電線Wの配索作業の重複を回避することができる。換言すると、作業者は、可動台30上で各電線Wを配索することなく、接続体を形成し、この接続体をグロスアッセンブリ用の図板20へ布線する際に初めて各電線Wを配索することとなるため、各電線の配索作業の重複を回避することができる。そのため、ワイヤーハーネス製造作業の作業性を向上させることができる。
【0050】
また、上記コネクタホルダ41がグロスアッセンブリ用の図板20上での作業手順に基づいて一列に配置されたコネクタを保持するように構成されているとともに、このコネクタホルダ41を備える可動台30が上記コネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板20へ近接するように構成されているため、上記接続体を可動台から取り外してグロスアッセンブリ用の図板20に布線する際に、上記可動台30上のコネクタ配置が維持されることとなる。したがって、各コネクタを例えば、ワイヤーハーネスにおける長手方向(すなわち、図板20の長手方向)の一端部に近いものから順に一列に配置することとすれば、後に行う接続体の布線作業時において、一列に配置されたコネクタをその一端部側から順に図板上に装着することができ、図板20に対して装着するコネクタの特定に要する時間を可及的に低減させることができる。
【0051】
さらに、上記可動台30が、上記のように一列に配置されたコネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板20に対して近接するように構成されているため、上記接続体をグロスアッセンブリ用の図板20へ布線する場合に、作業者は、コネクタ配置における列方向に沿って移動しつつ、コネクタをコネクタホルダ41から順次取出すことができる結果、作業者の動線を可及的に低減させることができる。
【0052】
また、上記のように可動台に保持されたコネクタを順次、グロスアッセンブリ用の図板20に対して装着しつつ、この装着の過程において、当該コネクタに接続された電線Wを図板20上へ配索することができるため、従来の製造装置のように仮保持部分をグロスアッセンブリ用の図板20に対して配索するといった作業が不要となる結果、当該仮保持部分の重量が多大なものとなる場合に作業者へ与える負担を無くした状態で接続体をグロスアッセンブリ用の図板20に布線することができる。
【0053】
また、上記ワイヤーハーネス製造装置1において、上記可動台30は、グロスポジションGPへ変位することにより、上記各コネクタホルダ41に保持されたコネクタ配置における列方向をグロスアッセンブリ用の図板20の長手方向に沿わせるように構成されているため、作業者は、コネクタ配置における列方向に沿って移動することに伴い、図板20の長手方向に沿って移動することが可能となる結果、上記コネクタホルダ41から装着対象となるコネクタを取出す作業と、このコネクタを図板20上へ装着する作業とを略直線の移動経路で行うことができる。
【0054】
さらに、上記ワイヤーハーネス製造装置1において、上記各電線Wを種類毎に保持する電線保持部10をさらに備え、この電線保持部10には、保持された各電線Wをそれぞれ取出可能に露出させる取出部T1、T2が一列多段に配設され、上記可動台30は、接続ポジションSPへ変位することにより、上記各コネクタホルダ41に保持されたコネクタ配置における列方向を上記各取出部T1、T2の配置における列方向に沿わせるように構成されているため、各コネクタに対する電線Wの接続作業時において、作業者は、上記列方向に沿って移動して、取出部T1、T2から電線Wを取出すとともに、この電線Wの一端をコネクタへ接続し、さらに上記列方向に沿って移動しつつ、この電線Wの他端部を接続対象となるコネクタまで搬送するとともに、当該コネクタへ接続する。このような電線Wの接続作業を繰り返し行うことにより各コネクタに対して電線Wを接続することができる結果、電線接続作業時における作業者の動線を上記各列方向に沿った直線に設定することができ、接続体の製造作業における作業者の動線をより低減させることができる。
【0055】
なお、上記実施形態においては、図板20の長手方向の一端部側から配設されるコネクタ保持具26に対応する順序でコネクタホルダ41の配列を設定しているが、これに限定されることはなく、コネクタホルダ41の配列は、コネクタ保持具26に対するコネクタの装着順序等に応じて随時変更可能である。
【0056】
また、上記実施形態においては、コネクタホルダ41を一列に配置しているが、これに限定されることはなく、上記図板20上の作業手順に基づいて複数列に配置することも可能であり、この場合に上述した列方向とは、コネクタホルダ41の配置における長手方向を意味することとなる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、上記可動台が、コネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板に対して近接するように構成されているため、作業者は、上記可動台に保持されたコネクタを順次、グロスアッセンブリ用の図板に対して装着しつつ、この装着の過程において、当該コネクタに接続された電線を図板上へ配索することが可能となる結果、各電線の配索作業の重複を回避することができる。換言すると、作業者は、可動台上で各電線を配索することなく、接続体を形成し、この接続体をグロスアッセンブリ用の図板へ布線する際に初めて各電線を配索することとなるため、各電線の配索作業の重複を回避することができる。そのため、ワイヤーハーネス製造作業の作業性を向上させることができる。
【0058】
また、上記コネクタホルダがグロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて配置されたコネクタを保持するように構成されているとともに、このコネクタホルダを備える可動台が上記コネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板へ近接するように構成されているため、上記接続体を可動台から取り外してグロスアッセンブリ用の図板に布線する際に、上記可動台上のコネクタ配置が維持されることとなる。したがって、各コネクタを例えば、ワイヤーハーネスにおける長手方向(すなわち、グロスアッセンブリ用の図板の長手方向)の一端部に近いものから順に一列に配置することとすれば、後に行う接続体の布線作業時において、一列に配置されたコネクタをその一端部側から順に図板上に装着することができ、図板に対して装着するコネクタの特定に要する時間を可及的に低減させることができる。
【0059】
さらに、上記可動台が、上記のようにコネクタ配置を維持した状態でグロスアッセンブリ用の図板に対して近接するように構成されているため、上記接続体をグロスアッセンブリ用の図板へ布線する場合に、作業者は、コネクタ配置における列方向に沿って移動しつつ、コネクタをコネクタホルダから順次取出すことができる結果、作業者の動線を可及的に低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るワイヤーハーネス製造装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す可動台を示す斜視図である。
【図3】 図1に示す図板本体上の布線形態と、可動台に保持されるコネクタとの相関を示す平面概略図である。
【図4】 図1のワイヤーハーネス製造装置を用いたワイヤーハーネスの製造手順を示す斜視一部略図であり、(a)はチューブに電線を挿入する状態、(b)はチューブに一通り電線を挿入した状態をそれぞれ示している。
【図5】 図1のワイヤーハーネス製造装置を用いたワイヤーハーネスの製造手順を示す斜視一部略図であり、(a)はチューブをチューブホルダから取り外した状態、(b)はコネクタに対して電線を一通り挿入した状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
W 電線
SP 接続ポジション
GP グロスポジション
T1、T2 取出部
10 電線保持部
20 図板
30 可動台
41 コネクタホルダ

Claims (4)

  1. 複数の電線を収容する電線収容部とグロスアッセンブリ用の図板との間で移動可能な可動台において上記電線の端末コネクタを接続して接続体を製造し、上記可動台で製造された接続体をグロスアッセンブリ用の図板上に布線してグロスアッセンブルすることによりワイヤーハーネスを製造するワイヤーハーネスの製造方法であって、
    上記グロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて、上記可動台に各コネクタを配置する配置工程と、
    上記可動台に配置された各コネクタに対し、対応する電線を接続する接続工程と、
    上記可動台をグロスアッセンブリ用の図板に移動させることにより、上記接続体を上記グロスアッセンブリ用の図板に対し、コネクタ配列を維持した状態で搬送する搬送工程と、
    搬送された接続体について、上記コネクタをグロスアッセンブリ用の図板に対して順次装着しつつこの装着の過程において当該コネクタに接続された電線を上記図板に布線する布線工程とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
  2. ワイヤーハーネスを製造するための製造装置において、
    所定の取出部から取出可能となるように複数の電線を収容する電線収容部と、
    複数のコネクタを保持するためのコネクタホルダを有するとともに、このコネクタホルダに保持されたコネクタと上記電線の端末を接続して接続体を製造するための可動台と
    上記接続体を布線するとともに、布線された接続体をグロスアッセンブルするためのグロスアッセンブリ用の図板とを備え、
    上記コネクタホルダは、上記グロスアッセンブリ用の図板上での作業手順に基づいて配置されたコネクタを保持するように構成され
    上記可動台は、上記各電線の接続作業を行うために電線収容部の取出部に近接する接続ポジションと、上記コネクタを上記図板に対して順次装着しつつこの装着の過程において当該コネクタに接続された電線を図板上に配索することが可能となるように上記各コネクタホルダに保持されたコネクタ配置を維持した状態で上記図板に近接するグロスポジションとの間で変位自在に配設されていることを特徴とするワイヤーハーネスの製造装置。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネスの製造装置において、上記可動台は、グロスポジションへ変位することにより、上記各コネクタホルダに保持されたコネクタ配置における列方向をグロスアッセンブリ用の図板の長手方向に沿わせることを特徴とするワイヤーハーネスの製造装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のワイヤーハーネスの製造装置において、上記電線保持部は、複数の電線を種類毎に保持するように構成され上記取出部は、上記電線保持部に保持された各電線をそれぞれ取出可能に露出させるように一列多段に配設され、上記可動台は、接続ポジションへ変位することにより、上記各コネクタホルダに保持されたコネクタ配置における列方向を上記各取出部の配置における列方向に沿わせることを特徴とするワイヤーハーネスの製造装置。
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