JP2970282B2 - ワイヤーハーネス用組立治具 - Google Patents

ワイヤーハーネス用組立治具

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JP2970282B2
JP2970282B2 JP5024487A JP2448793A JP2970282B2 JP 2970282 B2 JP2970282 B2 JP 2970282B2 JP 5024487 A JP5024487 A JP 5024487A JP 2448793 A JP2448793 A JP 2448793A JP 2970282 B2 JP2970282 B2 JP 2970282B2
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秀樹 中島
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤーハーネスの所
定の位置に取り付けられ、ワイヤーハーネスを車両に組
み付ける際に車両に形成された係合部に係合される複数
のクランプを、組立図板上において、それぞれ指定の位
置に位置決するためのワイヤーハーネス用組立治具に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスは、所定の長
さの複数の電線が集束されてテープ等で固定され、各電
線の両端部には端子が取り付けられて、各端子がコネク
タに挿入されてなるものである。上記ワイヤーハーネス
は、柔軟性があって形態的には細長く、種々の電装部品
に配線されるため、複雑に枝分かれした構造を持ってい
るというのが特徴である。
【0003】このようなワイヤーハーネスを車両に組み
付けるときに、現在では、組付作業性を良くするととも
に、ワイヤーハーネスの車両上の取り回しを指定するた
めに、図11に示すように、車両のボディーBD側に係
合孔H1,H2等の固定構造を設け、この固定構造に結
合するような固定具C1,C2(通常、クランプと呼ん
でいる)を、テープ巻きして集束された電線Wにテープ
Tで固定してワイヤーハーネスに組み込むことが一般的
に行われている。なお、図中X1,X2はコネクタ、Y
1,Y2はコネクタX1,X2に接続される電装部品ま
たは電装部品側コネクタである。
【0004】上記クランプは、ボディー側の固定構造に
合わせてワイヤーハーネスを車両に固定する機能を有し
ている。そのため、ワイヤーハーネスを製造する際にお
いて、クランプの取付位置の精度をどのように確保する
のかが問題となる場合が多い。そこで、従来より、クラ
ンプを組立図板上で位置決めするためのワイヤーハーネ
ス用組立治具が提案されている。
【0005】従来のワイヤーハーネス用組立治具は、図
12に示すように、クランプCを保持するクランプホル
ダーCHと、組立図板AB上に植立され、クランプホル
ダーCHを支持する支持棒SBとを備えている。そし
て、組立図板AB上に形成された孔PHに支持棒SBを
嵌め込み、図示しない手段によって組立図板ABに固定
する。さらに、支持棒SBの先端にクランプホルダーC
Hを装着し、このクランプホルダーCHにクランプCを
取り付けて、クランプCを組立図板AB上で位置決めす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図12に示したワイヤ
ーハーネス用組立治具においては、ワイヤーハーネスの
製造時に、指定のクランプを1個だけ取り付ける場合に
は特に問題が生じないが、2個以上のクランプを所定の
距離だけ離間させて取り付けなければならない場合に
は、互いに隣合うクランプ間の距離を精度よく位置決め
して取り付ける(通常、隣合うクランプをL(クランプ
間距離)±5mmで取り付けることが要求されてい
る。)ことが困難となっている。なぜなら、各支持棒を
組立図板上に立てる際に支持棒が斜めになったり、ある
いは組立図板の孔あけの寸法ばらつきが生じたりするこ
とで、各支持棒のピッチ間隔が正確とならず、その結果
互いに隣合うクランプ間の位置決め精度が悪くなってい
る。
【0007】そのため、クランプ間の距離不良が発生す
る場合がある。クランプ間の距離が正確でなく、車両側
の係合孔間の距離とクランプ間の距離が一致しない場
合、例えばクランプ間の間隔が短いと、車両にワイヤー
ハーネスを組み付けることができなかったり、またクラ
ンプ間の間隔が長くなると、ハーネスがたるむという問
題が発生する。このため、寸法管理を徹底するための検
査を追加する必要があり、歩留りが悪くなっている。よ
って、互いに隣合うクランプを所定の間隔をもって精度
よく位置決めし、ワイヤーハーネスに取り付けることが
望まれる。
【0008】本発明は、上記に鑑み、互いに隣合うクラ
ンプを所定の間隔をもって精度よく位置決めし、ワイヤ
ーハーネスに取り付けることができるワイヤーハーネス
用組立治具の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、ワイヤーハーネスの所定の位置に取り付
けられ、ワイヤーハーネスを車両に組み付ける際に車両
に形成された係合部に係合される複数のクランプを、組
立図板上において、それぞれ指定の位置に位置決するた
めのものであって、上記各クランプを着脱自在に保持可
能な複数の保持手段、上記各保持手段を組立図板上で支
持する複数の支持手段、および上記各支持手段を所定の
間隔をもって一体的に連結する連結手段を含むものであ
る。
【0010】請求項2による課題解決手段は、請求項1
記載のワイヤーハーネス用組立治具において、上記各支
持手段の間隔を調整するための調整手段を備えているも
のである。請求項3による課題解決手段は、請求項1ま
たは2記載のワイヤーハーネス用組立治具において、上
記各支持手段を組立図板上に立てた起立姿勢と、組立図
板上に横たわらせた傾倒姿勢とに切り換えるための切換
手段が備えられているものである。
【0011】
【作用】上記請求項1による課題解決手段では、クラン
プを保持する複数の保持手段を支持する支持手段を、連
結手段によって、各支持手段を所定の間隔をもって一体
的に連結した状態で、組立図板上に設置することができ
るので、隣合う支持手段のピッチ間隔を正確に保った状
態で各支持手段を組立図板上に設置できる。その結果、
互いに隣合うクランプが所定の間隔をもって精度よく位
置決めされるため、車両側の係合部間の距離と、ワイヤ
ーハーネスに取り付けられたクランプ間の距離とを一致
させた状態で、車両にワイヤーハーネスを組み付けるこ
とができる。
【0012】請求項2による課題解決手段においては、
調整手段により、各支持手段を一体的に連結した状態
で、各支持手段の間隔を調整することができるため、車
両側の係合部間の距離が変更される度に治具を変える必
要はない。請求項3による課題解決手段では、切換手段
により、支持手段を組立図板上に立てた起立姿勢と、組
立図板上に横たわらせた傾倒姿勢とに切り換え可能とさ
れているため、クランプをワイヤーハーネスに取り付け
るときには支持手段を起立姿勢とし、その他の場合にお
いては支持手段を傾倒姿勢とすることができる。そのた
め、治具が布線作業等の妨げにならないで済む。
【0013】
【実施例】本発明の第1実施例を図1ないし図3に基づ
き説明する。図1は本発明の第1実施例に係るワイヤー
ハーネス用組立治具の斜視図である。同図を参照して、
本実施例のワイヤーハーネス用組立治具は、ワイヤーハ
ーネスの所定の位置に取り付けられ、ワイヤーハーネス
を車両に組み付ける際に車両のボディー側に形成された
係合孔に係合される複数のクランプC11,C12,C
13を、組立図板20上において、それぞれ指定の位置
に位置決するためのものである。
【0014】つまり、上記ワイヤーハーネス用組立治具
は、各クランプC11,C12,C13を着脱自在に保
持可能な複数のクランプホルダー31,32,33と、
各クランプホルダー31,32,33を組立図板20上
で支持する複数の支持棒41,42,43と、各支持棒
41,42,43を所定の間隔で一体的に連結するL字
形のアングル50とを備えている。
【0015】各クランプホルダー31,32,33は、
各支持棒41,42,43の先端に取り付けられてい
る。このクランプホルダー31,32,33の構成につ
いては、後で詳述する。隣合う支持棒41,42および
42,43は、それぞれ所定の間隔をもって配置されて
いる。そして、各支持棒41,42,43の下方部は、
溶接等により、アングル50の背板50aの内面に沿わ
せた状態で固定されている。
【0016】アングル50は、一対の蝶番61,62を
介して組立図板20に対して回動自在に取り付けられて
いる。つまり、アングル50の底板50bの外面に、各
蝶番61,62の一側のばて(図示せず)が固定されて
おり、組立図板20の表面に、各蝶番61,62の他側
のばて612,622が固定されている。それゆえ、ア
ングル50を回動させることにより、各支持棒41,4
2,43を、図において実線で示す組立図板20上に立
てた起立姿勢と、一点鎖線で示す組立図板20上に横た
わらせた傾倒姿勢とに切り換えることができる。
【0017】図2はクランプおよびクランプホルダーの
構成を示す斜視図である。同図を参照して、クランプC
11,C12,C13は、合成樹脂等の弾性を有する材
料からできており、集束された電線束に取り付けられる
取付基板101と、取付基板101の電線束取付面と反
対側面中央部に突設され、ワイヤーハーネスを車両に組
み付ける際に車両のボディー側に形成された係合孔に係
合される係合突起102とを備えている。なお、取付基
板101の電線束取付面は平坦面とされているが、取付
基板101の電線束取付面に電線または電線束を係止す
るための電線係止片が設けられていてもよい。
【0018】クランプホルダー31,32,33は、ク
ランプC11,C12,C13を保持するホルダー部3
01と、ホルダー部301の底面から下方に向かって突
設され、支持棒41,42,43の先端に形成された螺
合孔(図示せず)に螺合される螺合部302とを備えて
いる。このホルダー部301の正面には、クランプC1
1,C12,C13の取付基板101を保持するための
保持溝301aが凹設されている。保持溝301aの底
面中央部には、クランプC11,C12,C13の係合
突起102を嵌合保持する嵌合孔301bが形成されて
いる。さらに、保持溝301aは、電線束を容易に取付
基板101に案内できるように、左右方向に貫通し、か
つ上下溝壁がテーパ状に傾斜している。また、螺合部3
02の先端には、ねじ山302aが刻設されている。
【0019】上記ワイヤーハーネス用組立治具を使用
し、クランプをワイヤーハーネスに取り付ける手順につ
いて説明する。布線作業を行う際には、アングル50を
回動させて、図1において一点鎖線で示すように、各支
持棒41,42,43を組立図板20上に横たわらせ、
傾倒姿勢とする。この状態で、仮結束された複数の電線
を布線する。そして、最終的には、図3に示すように、
電線束WBをテープ巻きして固定した後、必要があれ
ば、電線束WBにフレキシブル材料からなるプロテクタ
ーPを被せる。
【0020】布線作業が終了すると、各支持棒41,4
2,43の先端に、クランプC11,C12,C13を
保持した各クランプホルダー31,32,33を装着
し、クランプC11,C12,C13をプロテクターP
に取り付ける。すなわち、アングル50を回動させて、
各支持棒41,42,43を組立図板20上に立ち上が
らせ、起立姿勢とする。そうすると、各クランプC1
1,C12,C13の取付基板101(図2参照)の電
線束取付面が、プロテクターPに接触または近接する。
そして、テープにより、各クランプC11,C12,C
13の取付基板101をプロテクターPの所定の位置に
固定する。その後、再びアングル50を回動させて、各
支持棒41,42,43を組立図板20上に横たわら
せ、傾倒姿勢とする。そうすると、各クランプC11,
C12,C13が各クランプホルダー31,32,33
から外れる。この段階で、クランプC11,C12,C
13のワイヤーハーネスへの取付作業が完了する。
【0021】上記ワイヤーハーネス用組立治具において
は、クランプC11,C12,C13を保持するクラン
プホルダー31,32,33を組立図板20上で支持す
る支持棒41,42,43を、アングル50により、所
定の間隔をもって一体的に連結しているので、その間隔
が正確に保持されている。つまり、従来のように、組立
図板上に所定のピッチ間隔で複数の孔をあけ、複数の治
具(支持棒)を組立図板上に個々に独立して立てるので
はなく、支持棒41,42,43の間隔を所望の間隔に
保ち難いが、本実施例ではそのような欠点はない。よっ
て、互いに隣合うクランプC11,C12およびC1
2,C13が所定の間隔をもって精度よく位置決めされ
る。そのため、車両側の係合孔間の距離と、ワイヤーハ
ーネスに取り付けられたクランプ間の距離とを一致させ
ることができ、クランプ間隔の検査を減少でき、歩留り
が向上する。
【0022】また、アングル50は、蝶番61,62を
介して組立図板20に対して回動自在に取り付けられ、
アングル50を回動させることにより、支持棒41,4
2,43を組立図板20上に立てた起立姿勢と、組立図
板20上に横たわらせた傾倒姿勢とに切り換え可能とし
ているから、クランプC11,C12,C13をワイヤ
ーハーネスに取り付けるときには支持棒41,42,4
3を起立姿勢とし、その他の場合においては支持棒4
1,42,43を傾倒姿勢とすることができる。そのた
め、治具が布線作業等の妨げにならないで済む。
【0023】上記実施例において、アングル50を組立
図板20上に固定した構成としてもよい。この構成であ
っても互いに隣合うクランプC11,C12およびC1
2,C13が所定の間隔をもって精度よく位置決めする
ことが可能である。次に、本発明の第2実施例を図4お
よび図5に基づいて説明する。図4および図5は本発明
の第2実施例に係るワイヤーハーネス用組立治具の斜視
図であって、図4は支持体の間隔を調整している状態を
示しており、図5は支持体を起立姿勢と傾倒姿勢とに切
り換える状態を示している。これらの図を参照して、本
実施例のワイヤーハーネス用組立治具は、各クランプホ
ルダー31,32を支持する支持体A,Bの間隔を調整
可能とし、かつ各支持体A,Bを組立図板20上に立て
た起立姿勢と、組立図板20上に横たわらせた傾倒姿勢
とに切り換え可能としたものである。
【0024】つまり、支持体A,Bは、図4に示すよう
に、クランプホルダー31,32を支持する支持棒4
1,42と、支持棒41,42の下端に設けられ、案内
棒70の軸方向に沿って移動自在に外嵌された移動ブロ
ック71,72とを備えている。この移動ブロック7
1,72は、ねじ711,721によって案内棒70の
所望の位置に固定されるようになっている。
【0025】また、案内棒70は、図5に示すように、
その両端が一対のL字形のアングル73,74に固定さ
れている。このアングル73,74は、その折曲部を案
内棒70を挟んで互いに対向させた状態で配置されてい
る。そして、アングル73,74は、それぞれ蝶番6
1,62を介して組立図板20に対して回動自在に取り
付けられている。それゆえ、アングル50を回動させる
ことにより、各支持棒41,42は、図において実線で
示す組立図板20上に立てた起立姿勢と、一点鎖線で示
す組立図板20上に横たわらせた傾倒姿勢とに切り換え
られる。なお、案内棒70は、アングル73,74に一
体的に固定するのではなく、アングル73,74と別体
としてもよい。つまり、案内棒70とアングル73,7
4との間に、適当な結合手段を設け、この結合手段によ
り案内棒70とアングル73,74とを結合してもよ
い。
【0026】上記ワイヤーハーネス用組立治具において
は、移動ブロック71,72を案内棒70の軸方向に沿
って任意の位置に移動させ、この位置でねじ711,7
21を締めて移動ブロック71,72を固定することに
より、支持棒41,42の間隔を調整した後、クランプ
C11,C12のワイヤーハーネスへの取付作業を行
う。
【0027】このように、移動ブロック71,72を案
内棒70の軸方向に沿って移動自在に設けているから、
支持棒41,42を一体的に連結した状態で支持棒4
1,42の間隔を任意の距離に調整でき、その後支持棒
41,42を一体的に連結して組立図板20上に立ち上
がらせることができる。そのため、車両側の係合孔間の
距離が変更される度に治具を変える必要はない。
【0028】なお、上記実施例においては、アングル7
3,74を組立図板20上に固定し、支持棒41,42
が倒れない構成としてもよい。この構成であっても本発
明の目的は十分に達成し得る。つづいて、本発明の第3
実施例を図6および図7に基づいて説明する。図6は本
発明の第3実施例に係るワイヤーハーネス用組立治具の
斜視図である。同図を参照して、本実施例のワイヤーハ
ーネス用組立治具は、各支持体A,Bに着脱自在に装着
される連結板80を備えており、この連結板80の両端
を、ねじ801,802によりそれぞれ各支持体A,B
に固定することで、支持体A,Bを一体的に連結可能と
し、かつ各支持体A,Bを組立図板20上に立てた起立
姿勢と、組立図板20上に横たわらせた傾倒姿勢とに切
り換え可能としたものである。
【0029】図7は支持体の構成を示しており、同図
(a)はその正面図、同図(b)はその一部切欠き側面
図である。図7を参照して、支持体A,Bは、クランプ
ホルダー31,32を支持する支持棒41,42と、支
持棒41,42の下端に設けられ、連結板80によって
連結される連結ブロック81,82とを備えている。そ
して、支持棒41,42の先端には、クランブホルダー
31,32が螺合される螺合孔411,421が形成さ
れている。連結ブロック81,82の正面には、連結板
80が装着される装着溝811,821が形成されてい
る。この装着溝811,821は、左右方向に貫通して
設けられており、装着溝811,821の底面にはねじ
801,802が螺合される螺合孔811a,821a
が前後方向に貫通して形成されている。
【0030】また、連結ブロック81,82は、図6に
示すように、それぞれ蝶番61,62を介して組立図板
20に対して回動自在に取り付けられている。つまり、
連結ブロック81,82の底面に、各蝶番61,62の
一側のばて611,612が固定されており、組立図板
20の表面に、各蝶番61,62の他側のばて612,
622が固定されている。それゆえ、連結ブロック8
1,82を回動させることにより、各支持棒41,42
は、図において実線で示す組立図板20上に立てた起立
姿勢と、一点鎖線で示す組立図板20上に横たわらせた
傾倒姿勢とに切り換えられる。
【0031】上記構成において、ねじ801,802に
より連結板80を連結ブロック81,82に固定するこ
とで、支持棒41,42を所定の間隔をもって一体的に
連結可能としているから、車両側の係合孔間の距離が変
更されると、連結板80の長さを車両側の係合孔間の距
離に応じて変更するだけで、クランプC11,C12を
組立図板20上の指定の位置に位置決めすることができ
る。
【0032】上記実施例において、連結ブロック81,
82を組立図板20上に固定し、支持棒41,42が倒
れない構成としても、本発明の目的を達成し得る。本発
明の第4実施例を図8に基づいて説明する。図8は本発
明の第4実施例に係るワイヤーハーネス用組立治具の斜
視図である。同図を参照して、本実施例のワイヤーハー
ネス用組立治具は、クランプホルダー31,32を支持
する支持棒41,42が組立図板20上に所定のピッチ
間隔をもって形成された孔(図示せず)に嵌め込まれて
立設されており、連結板80を各支持棒41,42に外
嵌することにより、各支持棒41,42を所定の間隔を
もって一体的に連結するものである。
【0033】支持棒41,42の下端には、支持棒4
1,42を組立図板20上に安定した状態で立たせるた
めの円盤状の台座412,413が設けられている。連
結板80は、略両口レンチ状に形成されており、両端に
各支持棒41,41がそれぞれ挿入される挿入孔803
a,803bが設けられている。この挿入孔803a,
803bの孔径は、支持棒41,42の外径に合わせて
設定されている。
【0034】上記ワイヤーハーネス用組立治具において
は、クランプホルダー31,32を取り付ける前に、ま
ず連結板80の両端に設けられた挿入孔803a,80
3bを支持棒41,42にそれぞれ挿入し、支持棒4
1,42を所定の間隔をもって一体的に連結する。そし
て、この状態で支持棒41,42を組立図板20上の孔
に嵌め込み、組立図板20上に立たせる。つづいて、支
持棒41,42の先端に、クランプC11,C12を保
持したクランプホルダー31,32をそれぞれ取り付け
た後、クランプC11,C12のワイヤーハーネスへの
取付作業が行われる。
【0035】このように、連結板80を支持棒41,4
2に嵌め込み、支持棒41,42を所定の間隔をもって
一体的に連結した状態で組立図板20上に立たせること
ができるので、支持棒41,42のピッチ間隔が正確と
なり、その結果互いに隣合うクランプC11,C12間
の位置決め精度が良くなる。さらに、本発明の第5実施
例を図9および図10に基づいて説明する。
【0036】図9は本発明の第5実施例に係るワイヤー
ハーネス用組立治具の斜視図、図10は図9のI−I線
横断平面図である。これらの図を参照して、本実施例の
ワイヤーハーネス用組立治具は、組立図板20上に固定
された案内レール90と、案内レール90に沿って移動
自在に設けられ、各支持棒41,42がそれぞれ立設さ
れる一対の案内ブロック91,92と、支持棒41,4
2を所定の間隔をもって一体的に連結するとともに、支
持棒41,42の間隔を調整可能とする連結部材93と
を備えている。
【0037】連結部材93は、支持棒41,42にそれ
ぞれ嵌め込まれるとともに固定され、端部にねじ部94
1,951が突設されたリング体94,95と、各リン
グ体94,95のねじ部941,951にそれぞれ螺合
され、リング体94,95を連結するとともに、支持棒
41,42の間隔を調整するための連結体96とを備え
ている。そして、リング体94,95は、略虫眼鏡状に
形成されており、そのリング部は、ねじ97,98によ
り支持棒41,42にそれぞれ固定される。また、リン
グ体94,95のねじ部941,951は、互いに交差
する方向にねじ山が刻設されている。連結体96は、四
角形枠状に形成されており、リング体94,95のねじ
部941,951の螺合量が確認できるようになってい
る。
【0038】上記構成において、連結体96を回すと、
リング体94,95のねじ部941,951の螺合量が
変化する。これに伴って、案内ブロック91,92が案
内レール90に沿って移動する。その結果、支持棒4
1,42の間隔が調整される。このように、支持棒4
1,42に固定されたリング体94,95を連結してい
る連結体96を回すだけで、支持棒41,42を一体的
に連結した状態で、支持棒41,42を互いに近接させ
たり、離間させたりして支持棒41,42の間隔を調整
することができるから、その調整作業は極めて簡単とな
る。なお、調整終了後は、図示しない適当な固定手段
で、意図しない原因により連結体96が回転しないよう
にされている。
【0039】上記実施例において、案内レール90を蝶
番を介して組立図板20上に回動自在に取り付け、支持
棒41,42を組立図板20上に立てた起立姿勢と、組
立図板上に横たわらせた傾倒姿勢とに切り換え自在とす
る構成としてもよい。これにより、治具がコネクタC1
1,C12をワイヤーハーネスの取り付ける以外の他の
ワイヤーハーネスの組立作業の邪魔にならないで済む。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を
加え得ることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、隣合う支持手段のピッチ間隔を正確に
保った状態で組立図板上に設置できる結果、互いに隣合
うクランプが所定の間隔をもって精度よく位置決めされ
る。そのため、車両側の係合部間の距離と、ワイヤーハ
ーネスに取り付けられたクランプ間の距離とを一致させ
ることができる。
【0042】請求項2では、各支持手段を一体的に連結
した状態で、各支持手段の間隔を調整することができる
ため、車両側の係合部間の距離が変更される度に治具を
新しいものに変える必要はない。請求項3によると、切
換手段により、クランプをワイヤーハーネスに取り付け
るときには支持手段を組立図板上に立てた起立姿勢と
し、その前後においては各支持手段を組立図板上に横た
わらせた傾倒姿勢とすることができるため、治具が布線
作業等の妨げにならないで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るワイヤーハーネス用
組立治具の斜視図である。
【図2】クランプおよびクランプホルダーの構成を示す
斜視図である。
【図3】クランプをワイヤーハーネスに取り付ける状態
を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るワイヤーハーネス用
組立治具の斜視図であって、支持棒の間隔を調整してい
る状態を示している。
【図5】本発明の第2実施例に係るワイヤーハーネス用
組立治具の斜視図であって、支持棒を起立姿勢と傾倒姿
勢とに切り換える状態を示している。
【図6】本発明の第3実施例に係るワイヤーハーネス用
組立治具の斜視図である。
【図7】支持体の構成を示しており、同図(a)はその
正面図、同図(b)はその一部切欠き側面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係るワイヤーハーネス用
組立治具の斜視図である。
【図9】本発明の第5実施例に係るワイヤーハーネス用
組立治具の斜視図である。
【図10】図9のI−I線横断平面図である。
【図11】ワイヤーハーネスを車両に組み付けた状態を
示す図である。
【図12】従来のワイヤーハーネス用組立治具の斜視図
である。
【符号の説明】
C11,C12,C13 クランプ 20 組立図板 31,32,33 クランプホルダー A,B 支持部 41,42,43 支持棒 50 アングル 61,62 蝶番 70 案内棒 71,72 移動ブロック 73,74 アングル 80 連結板 81,82 連結ブロック 90 案内レール 91,92 案内ブロック 93 連結部材 94,95 リング体 941,951 ねじ部 96 連結体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスの所定の位置に取り付け
    られ、ワイヤーハーネスを車両に組み付ける際に車両に
    形成された係合部に係合される複数のクランプを、組立
    図板上において、それぞれ指定の位置に位置決するため
    のものであって、 上記各クランプを着脱自在に保持可能な複数の保持手
    段、 上記各保持手段を組立図板上で支持する複数の支持手
    段、および上記各支持手段を所定の間隔をもって一体的
    に連結する連結手段を含むことを特徴とするワイヤーハ
    ーネス用組立治具。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネス用組立治
    具において、 上記各支持手段の間隔を調整するための調整手段を備え
    ていることを特徴とするワイヤーハーネス用組立治具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のワイヤーハーネス
    用組立治具において、 上記各支持手段を組立図板上に立てた起立姿勢と、組立
    図板上に横たわらせた傾倒姿勢とに切り換えるための切
    換手段が備えられていることを特徴とするワイヤーハー
    ネス用組立治具。
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