JP5287108B2 - 電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法 - Google Patents

電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、自動車や各種機器用のワイヤーハーネスを製造する技術に関する。
ワイヤーハーネスは、例えば、切断圧着工程、仮結工程、ワイヤーハーネス組立工程を経て製造される。切断圧着工程は電線を所定長に切断して端部に端子を圧着する工程であり、仮結工程は複数の電線端部をコネクタハウジングに挿入等してワイヤーハーネス構成部品の一部である仮結を製造する工程であり、ワイヤーハーネス組立て工程は複数の仮結等から最終的なワイヤーハーネスを製造する工程である。
ところで、上記仮結工程において、多数の仮結を効率よく連続的に製造するためには、複数の端子付き電線を効率よく連続的に組立て作業者に供給していく必要がある。
ここで、特許文献1は、ワイヤーハーネスの製造に用いられるワイヤーハーネスの製造装置を開示している。特許文献1は、複数の電線を種類毎に収容する電線収容部と、可動台とを開示している。電線収容部は、複数の樋状収容部を有しており、複数の電線が種類毎に各樋状収容部に収容されるようになっている。可動台は、複数のコネクタを保持可能に構成されている。そして、作業者が、各樋状収容部に収容された各種電線を引き抜くようにして取り出して、可動台に保持された各コネクタに接続することで、仮結が製造される。
特開2005−191129号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、長尺状の電線を樋状収容部から引き抜くように取出す必要がある。このため、電線端部の端子と電線の被覆部とが擦れ合って被覆部に傷が付いてしまう恐れがある。あるいは、電線端部の端子が他の端子に引っかかり、端子変形等を生じさせてしまう恐れもある。
また、長尺状の電線を樋状収容部から引抜く作業自体手間を要する作業である。しかも、電線が樋状収容部で絡んでしまうと、その絡みを解く作業が必要となってしまう。
そこで、本発明は、複数の端子付き電線を連続的に作業者に供給することができ、かつ、端子付き電線を、傷付き及び破損を防止しつつ円滑に取出せるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線接続集合体製造支援装置は、端部に端子が圧着された端子付き電線複数をコネクタに挿入して、電線接続集合体を製造するための電線接続集合体製造支援装置であって、端子付き電線の端部を保持可能な電線保持部が複数直線状に設けられた電線保持バー複数を、所定の送り方向に沿って整列した状態で前記送り方向に沿って移動可能に支持するバー送り案内部を有し、前記送り方向の上流側で前記電線保持バーが前記バー送り案内部に配設可能に構成されると共に、前記送り方向の下流側で前記電線保持バーが前記バー送り案内部から取外し可能に構成されたバー送り部材と、前記送り方向の下流側に設けられ、前記端子付き電線の端部を挿入可能なコネクタがセットされるコネクタセット部を有するコネクタ保持部と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係る電線接続集合体製造支援装置であって、前記バー送り部材は、複数の前記電線保持バーを前記送り方向に沿って直列状に整列した状態で移動可能に支持可能に構成され、前記バー送り部材が複数設けられたものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る電線接続集合体製造支援装置であって、前記バー送り部材を吊下げるようにして支持する吊下げ支持部材をさらに備えるものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれかの態様に係る電線接続集合体製造支援装置であって、前記バー送り部材は、前記電線保持部が斜め上方を向くように前記電線保持バーを移動自在に支持可能に構成されたものである。
第5の態様は、第1〜第4のいずれかの態様に係る電線接続集合体製造支援装置であって、前記バー送り部材は、前記送り方向の下流側で前記バー送り案内部に沿って案内される電線保持バーの移動経路に対して進退自在なバー当接部と前記バー送り部材の外面に設けられ前記バー当接部を進出方向に付勢するバネ部とを有するバー規制部材と、前記バネ部を囲うように形成された突条部とをさらに備えるものである。
第6の態様は、第1〜第5のいずれかの態様に係る電線接続集合体製造支援装置であって、前記コネクタ保持部の前記コネクタセット部は、前記バー送り案内部の下流側部分上方位置に配設されているものである。
第7の態様に係る電線接続集合体製造支援装置は、第6の態様に係る電線接続集合体製造支援装置であって、前記コネクタセット部にセットされたコネクタから延出する端子付き電線を、前記バー送り部材の最下流側の電線保持バーに保持された端子付き電線と接触しないように案内する電線案内線状部材をさらに備えるものである。
また、上記課題を解決するため、第8の態様に係る電線接続集合体の製造方法は、端部に端子が圧着された端子付き電線複数をコネクタに挿入して、電線接続集合体を製造するための電線接続集合体の製造方法であって、(a)端子付き電線端部を保持可能な電線保持部が複数直線状に設けられた電線保持バー複数を、所定の送り方向に沿って整列した状態で前記送り方向に沿って移動可能に支持する工程と、(b)前記送り方向の最下流側の前記電線保持バーから前記端子付き電線を取外し、その端子付き電線の端部をコネクタに挿入する工程と、(c)前記送り方向の最下流側の前記電線保持バーの全ての端子付き電線が取外されたときに、その空になった前記電線保持バーを取除いて、次順の前記電線保持バーを前記送り方向の最下流側に配設する工程と、を備えるものである。
第9の態様は、第8の態様に係る電線接続集合体の製造方法であって、前記工程(a)では、複数列のそれぞれにおいて、電線保持バー複数を前記送り方向に沿って整列した状態で移動可能に支持すると共に、複数種の端子付き電線を前記複数列毎に種類別に前記電線保持バーにより保持し、前記工程(b)では、複数列から供給される複数種の端子付き電線を組合わせて電線接続集合体を組立てるものである。
第1の態様に係る電線接続集合体製造支援装置によると、端子付き電線を保持した電線保持バーを、バー送り案内部にその上流側より配設して当該バー送り案内部で整列した状態で移動可能に支持することができる。そして、電線保持バーをバー送り案内部の下流側に移動させた状態で、電線保持バーに保持された端子付き電線を取外し、その端子付き電線の端部をコネクタ保持部のコネクタセット部にセットされたコネクタに挿入して電線接続集合体を製造することができる。また、バー送り案内部の最下流側の電線保持バーに関して全ての端子付き電線が取外されて空になると、その電線保持バーをバー送り案内部の下流側から取外して、次順の電線保持バーをバー送り案内部の最下流側に配設することで、続けて端子付き電線を供給することができる。このため、バー送り案内部により整列状に支持された複数の電線保持バーにより複数の端子付き電線を連続的に作業者に供給することができる。
また、端子付き電線は、電線保持バーの各電線保持部に保持された状態で供給されることになるため、端子付き電線相互の接触及び絡みが抑制され、端子付き電線の傷付き、破損を防止することができると共に、端子付き電線を円滑に取出せる。
第2の態様によると、前記バー送り部材は、複数の前記電線保持バーを前記送り方向に沿って直列状に整列した状態で移動可能に支持可能に構成されているため、送り方向に略直交する方向においてバー送り部材の幅寸法を小さくすることができ、バー送り部材を多数設けることができる。これにより、比較的多種類の端子付き電線を供給することができる。
第3の態様によると、前記バー送り部材を吊下げるようにして支持する吊下げ支持部材をさらに備えるため、バー送り部材を支持する吊下げ支持部材への端子付き電線の絡みが防止される。
第4の態様によると、前記バー送り部材は、前記電線保持部が斜め上方を向くように前記電線保持バーを移動自在に支持可能に構成されているため、作業者は電線保持部から端子付き電線を取出し易い。
第5の態様によると、バネ部の付勢下バー当接部が進出した状態で、バー送り案内部の下流側から電線保持バーが取外せないように保持することができる。また、バー当接部を押込んで退避移動させることで、バー送り案内部の下流側から電線保持バーを取外すことができる。これにより、比較的簡易な構成で、電線保持バーの抜出規制及び取外しを行うことができる。また、前記バー送り部材は、前記バネ部を囲うように形成された突条部をさらに備えるため、突条部により端子付き電線とバネ部との接触が防止され、バネ部への端子付き電線の引っかかりが防止される。
第6の態様によると、前記コネクタ保持部の前記コネクタセット部は、前記バー送り案内部の下流側部分上方位置に配設されているため、電線保持バーをコネクタセット部から突出させた位置に配設することができる。このため、電線保持バーから取外した端子付き電線をコネクタセット部にセットされたコネクタに挿入し易い。
第7の態様によると、電線案内線状部材により、コネクタから延出する端子付き電線と電線保持バーに保持された端子付き電線との絡みが防止される。
第8の態様に係る電線接続集合体製造方法によると、送り方向最下流側の電線保持バーに保持された端子付き電線を取外し、その端子付き電線の端部をコネクタ保持部のコネクタセット部にセットされたコネクタに挿入して電線接続集合体を製造することができる。そして、送り方向最下流側の電線保持バーが空になると、その電線保持バーを取除いて、次順の電線保持バーを送り方向最下流側に配設することで、続けて端子付き電線を供給することができる。このため、整列状に支持された複数の電線保持バーにより複数の端子付き電線を連続的に作業者に供給することができる。
また、端子付き電線は、電線保持バーの各電線保持部に保持された状態で供給されることになるため、端子付き電線相互の接触及び絡みが抑制され、端子付き電線の傷付き、破損を防止することができると共に、端子付き電線を円滑に取出せる。
第9の態様によると、それぞれの列の電線保持バーには、同種の端子付き電線が保持されているため、そのような電線保持バーの準備を比較的容易に行うことができる。
以下、実施形態に係る電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法について説明する。
本実施形態において製造対象となる電線接続集合体は、ワイヤーハーネスの構成部品の一部として用いられる仮結(サブアッシーとも呼ばれる)を対象としている。
説明の便宜上、ワイヤーハーネス全体の製造方法について説明する。ワイヤーハーネスは、複数の電線に対して所定長の切断及び端部への端子圧着等の各種処理を施した端子付き電線を、所定の配線形態で束ねることで製造される。このように製造されたワイヤーハーネスは、自動車等に組付けられ、当該自動車等に搭載される各種電機部品(例えば、電子制御ユニットや各種センサ、各種アクチュエータ)同士を電気的に接続する配線として用いられる。
上記ワイヤーハーネスの製造方法として、複数の端子付き電線の端部をコネクタ等に挿入接続してワイヤーハーネスの一構成部分である仮結を製造し、複数の仮結等をさらに集合結束して組立てる方法がある。本実施形態は、このような仮結を製造する技術に関している。
もっとも、本実施形態において製造される電線接続集合体は、上記のようなワイヤーハーネスの途中の一部分形態である仮結として用いられる場合に限られず、最終的なワイヤーハーネスとして用いられる場合であってもよい。要するに、複数の端子付き電線をコネクタ等を介して接続してひとまとめにした電線接続集合体を製造する場合に適用可能である。
<電線接続集合体製造支援装置>
図1は電線接続集合体製造支援装置20を示す側面図であり、図2は電線接続集合体製造支援装置20を示す正面図であり、図3は電線接続集合体製造支援装置20の要部概略斜視図である。
この電線接続集合体製造支援装置20は、端子付き電線18をコネクタ14(図3参照)に挿入して電線接続集合体である仮結を製造するための装置であり、バー送り部材30と、コネクタ保持部60と、これらを一定の位置関係及び姿勢に支持するフレーム体21とを備えている。
フレーム体21は、棒状部材を立方体枠状に組立てることにより形成されており、上方部分に複数の送り部材支持フレーム部22が略水平方向に沿って配設されると共に、上方一端部分にコネクタ保持部支持フレーム部24が配設されている。また、フレーム体21の下方4隅には、キャスター21aが取付けられており、本キャスター21aによりフレーム体21は床面上を移動自在に構成されている。
なお、バー送り部材30及びコネクタ保持部60を支持する構成は、上記フレーム体21のような構成に限られず、バー送り部材30及びコネクタ保持部60が別々の支持部材により支持される構成であってもよく、或は、バー送り部材30及びコネクタ保持部60が工場等の建築物の天井から吊下げて支持される構成であってもよい。要するに、バー送り部材30及びコネクタ保持部60を、後述する位置関係及び姿勢で支持可能な構成であればよい。
バー送り部材30は、電線保持バー80を所定の送り方向Pに沿って送る部材として構成されている。
ここで、電線保持バー80について説明しておく。図4は電線保持バー80を示す側面図であり、図5は電線保持バー80を示す正面図である。
電線保持バー80は、本体部82と複数の電線保持部86とを有している。本体部82は、棒状、より具体的には、扁平な細長四角棒状に形成されている。この本体部82の一側面に、複数の電線保持部86が直線状に並ぶようにして突設されている。電線保持部86は、端子付き電線18の端部を保持可能に構成されている。ここでは、電線保持部86は、一対の電線保持片86aを有している。一対の電線保持片86aの先端部は、弧状に湾曲するように形成されている。そして、一対の電線保持片86aの弧状湾曲部分の外周部同士を突合わせるようにして、一対の電線保持片86aの基端部が上記本体部82の一側部に埋設固定されている。そして、端子付き電線18の端部を、一対の電線保持片86aの先端外方から弧状湾曲部分の突き合せ部分の奥に押込むことで、当該端子付き電線18の端部を電線保持部86に保持可能な構成となっている。また、この状態から端子付き電線18の端部を一対の電線保持片86aの先端外方に引抜くことで、電線保持部86から端子付き電線18の端部を取外し可能な構成となっている。
また、電線保持バー80の他側部(上記電線保持部86が設けられた側部とは反対側の側部)には、電線保持バー80の長手方向に沿って延びるガイド溝84が形成されている。ガイド溝84は、電線保持バー80の両端部及び他側部側に開口する断面略U字状の溝形状に形成されている。また、ガイド溝84のうち他側部側の開口両側縁部には、ガイド溝の長手方向に沿って延びる抜止め突条部85が形成されており、ガイド溝84の他側部側の開口幅は、その奥側の開口幅よりも狭くなるように形成されている。
なお、端子付き電線18の端部を保持する構成は、上記した構成に限られない。たとえば、弾性部材にスリットを形成し、このスリット部分に端子付き電線18の端部を挿入して保持する構成等であってもよい。要するに、端子付き電線18の端部を保持可能な構成であればよい。
また、本体部82の両端部には、永久磁石83が取付けられている。そして、電線保持バー80を直線状に並べた状態で、永久磁石83の磁力によって隣設する電線保持バー80同士が相互に吸引された状態とされる。
バー送り部材30の説明に戻る。図6はバー送り部材30を示す側面図であり、図7は図6のVII−VII線断面図であり、図8及び図9はバー送り部材30の下流側部分を示す斜視図であり、図10はバー送り部材30の上流側部分を示す斜視図であり、図11はバー送り部材30の中間部を示す側面図であり、図12は複数のバー送り部材30を示す正面図である。
バー送り部材30は、上記電線保持バー80を所定の送り方向Pに沿って整列した状態で当該送り方向Pに沿って移動可能に支持するバー案内部としてバー送り案内溝32を有しており、送り方向Pの上流側で電線保持バー80がバー送り案内溝32内に配設可能に構成されると共に、送り方向Pの下流側で電線保持バー80がバー送り案内溝32から取外し可能に構成されている。
より具体的には、バー送り部材30は、細長板状の底板部31aの両側縁部から当該底板部31aに対して略垂直姿勢で一対の側板部31bが立設する長尺形状に形成されており、底板部31a及び一対の側板部31bで囲まれる空間によって断面略U字状のバー送り案内溝32が形成されている(図6及び図7参照)。このバー送り案内溝32は、電線保持バー80の長手方向をバー送り案内溝32の長手方向に沿って配設した状態で、当該電線保持バー80の他側部分を挿入配置可能な大きさ及び形状に形成されており、電線保持バー80はバー送り案内溝32内をその長手方向に沿って移動可能に配設される。また、バー送り案内溝32の長さ寸法は、電線保持バー80を複数(例えば、25個)挿入配置可能な長さ寸法を有しており、バー送り案内溝32によって複数の電線保持バー80を支持可能に構成されている。これにより、バー送り部材30は、複数の電線保持バー80を送り方向Pに沿って直列状に整列させた状態で移動可能に支持する構成となっている。
また、バー送り案内溝32の底部には、ガイド溝嵌込突条部33が形成されている。ガイド溝嵌込突条部33は、底板部31aの幅方向略中央部においてバー送り案内溝32の長手方向に沿って延びる突条形状に形成されている。また、ガイド溝嵌込突条部33の先端縁部の両側には、その外方に向けて突出すると共にガイド溝嵌込突条部33の長手方向に沿って延びる拡幅突条部33aが形成されている。そして、電線保持バー80をバー送り案内溝32内に挿入する際、ガイド溝嵌込突条部33をガイド溝84内に挿入すると共に、拡幅突条部33aをガイド溝84内で抜止め突条部85よりも奥側に配設することで、電線保持バー80がバー送り案内溝32の側方開口へ離脱防止された状態で、移動自在に支持される構成となっている。
なお、複数の電線保持バーを送り方向Pに沿って移動可能に支持する構成は、上記例に限られない。例えば、電線保持バーにその長手方向に沿った貫通孔を形成し、棒状部材に形成されたバー送り部材を当該貫通孔に挿入することで、電線保持バーを移動自在に支持する構成であってもよい。要するに、長尺な電線保持バーを移動可能に支持できる構成であればよい。
また、上記バー送り案内溝32は送り方向Pの下流側端部において開口しており、電線保持バー80は当該開口を通じて取外し可能に構成されている(図8及び図9参照)。ここでは、底板部31aのうち送り方向Pの下流側である端部は、その端部側に向けて外方に拡開している。
また、バー送り部材30のうち送り方向Pの下流側端部には、バー規制部材34が設けられている。バー規制部材34は、バー当接部35とバネ部36とを有しており、送り方向Pの下流側において、バー送り案内溝32内を移動する電線保持バー80の下流側への移動を規制するように構成されている。すなわち、一方の側壁部31bの外面にバネ部36(ここでは板バネ)が設けられている。バネ部36の一端部は一方の側壁部31bの外面に取付固定されており、バネ部36の他端部にはバー当接部35が設けられている。このバネ部36は、バー当接部35を後述する進出方向に付勢している。バー当接部35は、一方の側壁部31bの厚み寸法よりも大きな長さ寸法を有する柱状形状(ここでは円柱状形状)に形成されており、上記バネ部36による弾性支持状態下、一方の側壁部31bのうち送り方向Pの下流側に形成された貫通孔31bh内に進退自在に配設されている。そして、上記バネ部36の付勢力によってバー当接部35が進出した状態では、バー当接部35の先端部がバー送り案内溝32内に突出して、バー送り案内溝32内を移動する電線保持バー80の下流側端部に当接し、当該電線保持バー80の移動を規制する。また、バネ部36の付勢力に抗してバー当接部35を退避移動させた状態では、バー当接部35が貫通孔31bh内に退避し、電線保持バー80はバー送り案内溝32の下流側開口より取外し可能とされる。これにより、比較的簡易な構成で、バー送り案内溝32の下流側で電線保持バー80の抜出規制及び抜出規制解除を行うことができる。
また、上記一方の側壁部31bの下流側端部には、上記バネ部36を囲うようにして突条部31bgが形成されている。ここでは、一方の側壁部31bの下流側周縁部に、バネ部36の周囲3方を囲うようにして突条部31bgが形成されている。突条部31bgの突出寸法は、バネ部36がバー当接部35を進出状態に付勢している状態で、当該バネ部36の突出寸法より大きい。従って、端子付き電線18が本バー送り部材30の下流側部分に接触したとしても、当該端子付き電線18はバネ部36には接触し難くなっており、端子付き電線18とバネ部36との引っかかりが防止されている。
なお、上記バネ部36及びバー当接部35は、他方の側壁部31b或は底板部31aに設けられていてもよい。また、突条部31bgは、バネ部36を挟む2方向から或は4方向から囲うように形成されていてもよい。
また、上記バー送り案内溝32は送り方向Pの上流側端部においても開口しており、電線保持バー80は当該開口を通じてバー送り案内溝32内に配設可能に構成されている(図10参照)。ここでは、底板部31aのうち送り方向Pの上流側である端部は、その端部側に向けて外方に拡開している。なお、電線保持バー80の上流側部分には、上記下流側部分と同様に貫通孔31bh等が形成されている。つまり、バー送り部材30の下流側部分と上流側部分とは、上記バー当接部35及びバネ部36の有無を除いて、鏡像対称性を有している。この利点については後述する。
また、ここでは、バー送り部材30は、複数(ここでは5つ)の分割部材30a,30b,30cによって構成されている(図6参照)。バー送り部材30の両端の分割部材30a,30bはそれぞれ上記上流側開口及び下流側開口を有する部材であり、それらを除く中間部の複数の分割部材30bはそれぞれ同形状に形成された部材である。これらの分割部材30a,30b,30c同士の接合は例えば次のようにしてなされる。
すなわち、図11に示すように、分割部材30a,30b,30cの一方端部に一対の接合片30Pを形成すると共に、分割部材30a,30b,30cの他方端部に一対の接合凹部30Qを形成する。一対の接合片30Pの先端部はその手前側部分よりも幅広に形成され、一対の接合凹部30Qの奥部もこれに対応して幅広に形成されている。そして、一対の接合片30Pを一対の接合凹部30Qに嵌め込んだ状態で、分割部材30a,30b,30cの外周囲3側面を囲うようにして略U字状の外嵌め部材30Rを外嵌めする。これにより、分割部材30a,30b,30cが接合された状態に維持される。これにより、中間の分割部材30bの数を適宜調整することで、バー送り部材30の長さ寸法、つまり、移動可能に支持する電線保持バー80の数を調整することができる。
もっとも、分割部材30a,30b,30cを接合状態に維持する構成は上記例に限られない。分割部材30a,30b,30cの端部同士をねじ止等で接合してもよく、周知構造を含む種々の構成で接合することができる。また、バー送り部材30は単一の部材として構成されていてもよい。
上記バー送り部材30の取付構成について説明する。
上記バー送り部材30は、吊下げ支持部材40によって吊下げ状態で支持されている。すなわち、上記バー送り部材30には、その長手方向に沿って間隔をあけた複数箇所に吊下げ支持部材40が取付けられている。ここでは、バー送り部材30を構成する各分割部材30a,30b,30cに吊下げ支持部材40が取付けられている。
吊下げ支持部材40は、支持固定部42と、垂下棒状部44とを有している。支持固定部42は、上記フレーム体21の送り部材支持フレーム部22に固定される部材である。ここでは、支持固定部42は、送り部材支持フレーム部22を挿通可能な支持固定孔42hを有しており、送り部材支持フレーム部22を支持固定孔42hに挿通した状態でねじ締め固定等することで、支持固定部42が送り部材支持フレーム部22の一定位置に取付固定される。もちろん、支持固定部の構成は、取付対象箇所の構成、形状等に応じた取付構成に適宜変更可能である。垂下棒状部44は長尺棒状部材であり、その基端部は支持固定部42に固定されており、その先端部はバー送り部材30に、より具体的には、他方の側壁部31bの外面にねじ止等によって取付固定されている。
この吊下げ支持部材40によるバー送り部材30の支持姿勢は次の通りである。
バー送り部材30は、送り方向P下流側に向けて下向き傾斜となる姿勢とされている(図1参照)。ここでは、複数の送り部材支持フレーム部22の上下位置を異ならせて吊下げ支持部材40の支持固定部42の支持位置を変えることで、上記傾斜状態での支持を実現している。これにより、吊下げ支持部材40として共通する部材を用いることができる。もっとも、吊下げ支持部材40の垂下棒状部44の長さを異ならせることで、上記傾斜状態での支持を実現してもよい。このようにバー送り部材30を傾斜させているのは、バー送り部材30によって移動可能に支持された電線保持バー80を自重によって下流側に移動させることができるようにするためである。もっとも、バー送り部材30は、必ずしも上記傾斜姿勢で取付けられている必要はなく、略水平姿勢で取付けられていてもよい。
また、バー送り部材30は、それによって移動可能に支持された電線保持バー80の電線保持部86が斜め上方を向くように、その長手方向に沿った方向からみても傾斜するような姿勢とされている(図12参照)。ここでは、上記垂下棒状部44を弧状に曲げて、バー送り部材30を支持固定部42の真下から側方にずれた位置に配設しつつ、上記傾斜姿勢で支持している。このような傾斜姿勢とする理由は、電線保持部86が斜め上方を向くようにすることで、作業者が電線保持部86に保持された端子付き電線18の端部を容易に取出せるようにするためである。また、バー送り部材30を支持固定部42の真下から側方にずれた位置に配設しているのは、電線保持部86に保持された端子付き電線18の端部が垂下棒状部44と干渉するのを防止するためである。好ましい傾斜角度は、端子付き電線18の取出し作業性、電線保持部86で保持された端子付き電線18の端部がバー送り部材30或は吊下げ支持部材40に干渉するか否か等を考慮して実験的、経験的に求めることができる。
また、本実施形態では、バー送り部材30は複数設けられている。ここでは、複数(ここでは16個)のバー送り部材30は、略並行する位置関係で配設されている(図2、図3及び図12参照)。また、複数のバー送り部材30は、それぞれで支持された電線保持バー80の電線保持バー80を、バー送り部材30の並び方向中央に向けて配設できる姿勢とされている。より具体的には、複数のバー送り部材30のうち並び方向一方側(コネクタ保持部60側から見て左半部側)のものの側方開口は、バー送り部材30の並び方向中央である右側に向いており、複数のバー送り部材30のうち並び方向他方側(コネクタ保持部60側から見て右半部側)のものの側方開口は、バー送り部材30の並び方向中央である左側に開口している。従って、作業者は、各バー送り部材30で支持された電線保持バー80から端子付き電線18を取外す際には、電線保持バー80の並び方向中間部に向けて端子付き電線18の端部を引抜くようにすればよく、端子付き電線18の取外し作業を円滑に行える。
ところで、上記したように、バー送り部材30の上流側部分と下流側部分とは、バー当接部35及びバネ部36の有無を除いて、鏡像対称性を有している。このため、上記のように、複数列のバー送り部材30を左右で対向する姿勢とした場合、左側のバー送り部材30の上流側部分を右側のバー送り部材30の下流側部分として、また、右側のバー送り部材30の上流側部分を左側のバー送り部材30の下流側部分として利用できる。このため、バー送り部材30を構成する部品用の成形金型種類を少なくすることができる。
なお、上記のように並行状に配設されたバー送り部材30の底板部31aの一側縁部には、透明樹脂シート等のシート状部材38が垂下がるように取付支持されている。このシート状部材38は、各バー送り部材30間に介在し、各列間において、電線保持バー80から垂下がる端子付き電線18同士が絡むのを防止する役割を有している。
コネクタ保持部60は、コネクタセット部64を有する部材であり、上記複数のバー送り部材30に対して送り方向Pの下流側に設けられている(図1〜図3参照)。より具体的には、コネクタ保持部60は、コネクタ保持本体部62と複数のコネクタセット部64とを有している。コネクタ保持本体部62は、略長方形板状に形成されており、その長手方向寸法はフレーム体21の幅寸法と略同じに形成されている。コネクタセット部64は、仮結を製造するためのコネクタ14を所定位置及び所定姿勢に保持可能に構成されている。ここでは、コネクタセット部64は、樹脂等により形成された部材であり、当該コネクタ14の外形状に応じた凹部を有している。このコネクタセット部64は、コネクタ保持本体部62に嵌め込み或はねじ止構造等によって一定位置に取付固定されている。また、複数のコネクタセット部64は所定の配列形態で並ぶようにして、コネクタ保持本体部62に取付固定されている。複数のコネクタセット部64の位置関係は、横一列に並ぶ態様であってもよいし、縦横に並ぶ態様であってもよい。好ましくは、製造される仮結に必要とされるコネクタ14に応じてコネクタセット部64が着脱自在に交換可能であるとよい。そして、複数のコネクタ14をそれぞれ対応するコネクタセット部64の凹部に嵌め込むことで、当該複数のコネクタ14が所定の配列関係で保持されるようになっている。
なお、上記コネクタ14は、自動車等に搭載される各種電機部品への接続に供される部材であり、端子付き電線18の端部の端子を挿入保持可能なキャビティを複数有している。
このコネクタ保持部60は、上記フレーム体21のコネクタ保持部支持フレーム部24によって、バー送り部材30の送り方向P下流側部分上方位置で、前方(送り方向下流側向き)斜め上向き姿勢に支持固定されている。これにより、各コネクタセット部64は、バー送り案内溝32の下流側部分上方位置に配設され、バー送り案内溝32の下流側部分はコネクタセット部64の前方に突出して配設されることになる。なお、上記のようにコネクタ保持部60を前方斜め上向き姿勢としているのは、作業者が端子付き電線18の端子をコネクタ14に容易に挿入できるようにするためである。
もっとも、コネクタ保持部60及びコネクタセット部64は、上記位置に限らず、バー送り案内溝32の送り方向Pの下流側対向位置等にあってもよい。つまり、コネクタ保持部60及びコネクタセット部64は、バー送り案内溝32の送り方向Pの下流側近傍位置にあり、電線保持バー80から取出した端子付き電線18の端部を少ない移動距離でコネクタ14にセット可能な位置にあればよい。また、コネクタ保持部60及びコネクタセット部64の姿勢も上記に限らず、上方又は横方向を向いていてもよい。また、コネクタ保持部60は、コネクタ14を一定位置に保持可能な構成あればよく、上記構成に限られない。
また、本電線接続集合体製造支援装置20は、上記コネクタセット部64にセットされたコネクタ14から延出する端子付き電線18を、バー送り部材30の最下流側の電線保持バー80に保持された端子付き電線18と接触しないように案内する電線案内線状部材28を有している(図3参照)。ここでは、電線案内線状部材28は紐状部材であり、コネクタ保持部60の前方(送り方向Pの下流側方向)であって各バー送り部材30の下流側端部上方位置に、コネクタ保持部60の長手方向(つまり、各バー送り部材30が並ぶ方向)に沿って延びるように、コネクタ保持部支持フレーム部24に結びつけて固定されている。そして、コネクタセット部64にセットされたコネクタ14から延出する端子付き電線18の長手方向中間部分が当該電線案内線状部材28に引っかけられることで、バー送り部材30の下流側部分で垂下がるようになり、端子付き電線18とバー送り部材30との接触さらにはコネクタ14から延出する端子付き電線18と電線保持バー80に保持された端子付き電線18との絡み防止されるようになっている。
<電線接続集合体の製造方法>
上記のように構成された電線接続集合体製造支援装置20を用いた電線接続集合体の製造方法について図13〜図16を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図13〜図16では各構成部材を簡略化して表している。
まず、電線切断圧着機等により、電線に対して所定長の切断及び端子圧着処理を施して端子付き電線18を製造する。端子付き電線18としては、電線の種類、電線長、端子の種類等の組合わせにより、複数種のものが製造される。そして、複数種類の端子付き電線18の端部を、各種類別に、電線保持バー80に保持させる。
次に、図13に示すように、複数列のバー送り部材30のそれぞれに、送り方向Pの上流側から、端子付き電線18の種類別に電線保持バー80を複数挿入する。つまり、ある列のバー送り部材30には、同種の端子付き電線18を保持した電線保持バー80を複数挿入し、これを他の列についても同様に行う。
これにより、複数列のそれぞれにおいて、電線保持バー80複数が送り方向Pに沿って直線状に整列した状態で移動可能に支持されると共に、複数種の端子付き電線18を前記複数列毎に種類別に電線保持バー80により保持した工程が実現される。
次に、図14に示すように、コネクタセット部64の前方で、作業者は、仮結を製造するのに必要な端子付き電線18を、送り方向Pの最下流側の電線保持バー80から取外し、その端子付き電線18の端部をコネクタ14に挿入する。
さらに、図15に示すように、これを製造対象となる仮結を構成する各種端子付き電線18に対して同様に繰返して行う。そして、複数列から供給される複数種の端子付き電線18をコネクタ14に挿入していくことで、図17に示すように、複数種の端子付き電線18の端部が複数のコネクタ14に挿入されることで、複数の端子付き電線18が組合わせて接続された電線接続集合体である仮結19が製造されることになる。
また、上記仮結19の製造途中又は仮結19の製造終了段階で、ある列の送り方向Pの最下流側の電線保持バー80の全ての端子付き電線18が取外されたとする。つまり、ある種類の端子付き電線18が最下流側の電線保持バー80から全て取外されたとする(図15の最左列参照)。この場合、図16に示すように、その空になった電線保持バー80を、バー送り案内溝32の下流側から取外す(矢符Z参照)。すると、バー送り部材30の傾斜により、当該列において次順の電線保持バー80が送り方向Pの下流側に移動し、当該バー送り部材30の最下流側に配設される。このため、作業者は、続けて端子付き電線18の取外し及びコネクタ14への接続作業を行うことができる。
なお、電線保持バー80の両端部には永久磁石83が設けられているため、バー送り部材30に支持された電線保持バー80は磁力により直線状に連なった状態で一体的となって下流側に移動するため、次順、次々順の電線保持バー80も円滑に下流側に移動する。
以上のように構成された電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法によると、複数の電線保持バー80を、バー送り案内溝32内にその上流側より挿入して直線状に整列した状態で支持することができる。そして、バー送り案内溝32の下流側で、電線保持バー80にセットされ端子付き電線18を取外し、その端子付き電線18の端部をコネクタ保持部60のコネクタセット部64にセットされたコネクタ14に挿入することで電線接続集合体である仮結19を製造することができる。そして、ある列の最下流側の電線保持バー80が空になると、当該空になった電線保持バー80を下流側から取外して、次順の電線保持バー80を最下流側に配設し、続けて端子付き電線18の供給及びそのコネクタ14への挿入作業を行うことができる。このため、バー送り案内溝32により整列状に支持された複数の電線保持バー80により多数の端子付き電線18を連続的に作業者に供給することができる。
また、端子付き電線18は、電線保持バー80の電線保持部86に保持された状態で供給されることになるため、端子付き電線18相互の接触及び絡みが抑制され、端子付き電線18の傷付き、破損を有効に防止することができると共に、端子付き電線18の取出しも円滑に行える。
特に従来のように、複数の端子付き電線を樋状収容部に供給する場合においては、端子付き電線製造後樋状収容部に搬送する途中段階で、端子を保護するために端子キャップを取付ける等の端子保護作業が必要であったが、ここでは、端子付き電線18の端部は電線保持部86により保持されており、他への接触を防止することができるので、そのような特別な端子保護作業を省くことができる。また、従来では、端子付き電線を樋状収容部に収容する作業が必要であったが、本実施形態では、電線保持バー80を上記のようにバー送り部材30にセットする作業を行えばよいため、比較的簡易に端子付き電線18をセットすることができる。
また、従来、樋状収容部に収容された端子付き電線を引抜くためには、端子付き電線の長さに応じた引抜き作業が必要であったが、ここでは、端子付き電線18の端部をコネクタに向けて移動させればよく、その移動距離を小さくすることができ、効率のよい生産作業を実施することができる。
また、バー送り部材30は、複数の電線保持バー80を送り方向Pに沿って直列状に整列した状態で移動可能に支持するように構成されているため、送り方向Pに略直交するにおいてバー送り部材30の幅寸法を小さくすることができ、バー送り部材30を多数列設けることができる。これにより、比較的多種類の端子付き電線18を各列毎に供給することができる。
また、電線保持バー80はその長手方向に沿った方向に送られるため、端子付き電線18電線間で絡みにくく、また、絡んだとしても同じ電線保持バー80内に保持され端子付き電線18での絡みがほとんどとなるため、その絡みのほぐしも比較的容易に行うことができる。
また、バー送り部材30を吊下げた状態で支持しているため、吊下げ支持部材40への端子付き電線18の絡みが防止される。
さらに、バー送り部材30は、電線保持部86が斜め上方を向くように、電線保持バー80を移動可能に支持しているため、作業者が電線保持部86に保持された端子付き電線18を取出し易い。
また、コネクタセット部64は、バー送り案内溝32の下流側部分上方位置に配設されているため、電線保持バー80をコネクタセット部64から突出させた位置に配設することができる。このため、電線保持バー80からの端子付き電線18の取外しを容易に行えると共に、取外した端子付き電線18の端部をコネクタセット部64にセットされたコネクタ14に挿入する作業も容易に行える。
また、上記電線接続集合体の製造方法によると、それぞれの列の電線保持バー80には、同種の端子付き電線18が保持されている。このため、事前に準備する電線保持バー80には、同じ種類の端子付き電線18を保持させればよく、その準備作業を比較的容易に行うことができる。
もっとも、各列のバー送り部材30には、必ずしも同種の端子付き電線18を保持した電線保持バー80が配設される必要はなく、製造上の要請等に応じて、複数種の端子付き電線18が混在していてもよい。
{変形例}
なお、上記実施形態では、複数列のバー送り部材30を略並列状態に配設しているが、必ずしもその必要なない。複数列のバー送り部材30が、コネクタセット部64を中心にして略放射状に延びるように配設されていてもよい。また、複数列のバー送り部材30が複数段違いに配設されていてもよい。
また、上記実施形態では、バー送り部材30は複数の電線保持バー80を送り方向Pに沿って直列状に整列した状態で移動可能に支持しているが、必ずしもその必要はない。図18に示す変形例のように、バー送り部材130は、複数の電線保持バー180を送り方向Pに沿って並列状に配列した状態で、送り方向Pに沿って移動自在に支持している。
より具体的には、バー送り部材130は、送り方向Pに対して略直交する方向に間隔をあけて配設された一対の送りガイド130A,130Bを有している。送りガイド130A,130Bは、対向する面側開口する断面略U字状のバー送り案内溝132を有している。また、電線保持バー180の両端部には、電線保持バー180の長手方向に対して略直交する方向に突出する案内凸部181を有しており、この案内凸部181はバー送り案内溝132内に移動自在に挿入可能とされている。電線保持バー180のその他の構成は上記電線保持バー80と略同様構成である。そして、電線保持バー180を一対の送りガイド130A,130B間に掛渡すように配設して、電線保持バー180の両端部の案内凸部181をバー送り案内溝132内に配設することで、複数の電線保持バー80を送り方向Pに沿って並ぶ並列状態で当該送り方向Pに沿って移動可能に支持されている。
本変形例を適用する場合、各バー送り部材130により移動可能に支持される電線保持バー180には、同種の端子付き電線18が保持されていてもよいし、異種の端子付き電線18が保持されていてもよい。
単一の電線保持バー180に異種の端子付き電線18が保持されている場合、複数種の端子付き電線18の端部が、コネクタセット部64にセットされたコネクタ14への挿入作業性を考慮した順序で保持されていることが好ましい。
より具体的には、コネクタ保持部60に所定の配列で保持された複数のコネクタ14に複数種の端子付き電線18の端部を挿入していく場合、配列方向の一端側から他端側に向けて順次端子付き電線18の端部を挿入していくことができれば、迅速に挿入作業を行うことができる。
そこで、図19に示すように、複数のコネクタ14に対して複数種の端子付き電線18を挿入していく場合の挿入順に、より具体的には、所定形態に配列された複数のコネクタ14に対してその配列方向の一端側から他端側に向けて挿入される順で並ぶように、複数種の端子付き電線18の端部が電線保持バー180にセットされていることが好ましい。
これにより、電線保持バー180の一端部から他端部に向けて端子付き電線18の端部を順次取外しつつ、その取外した端子付き電線18の端部を配列された複数のコネクタ14の配列方向の一端側から他端側に向けて順次挿入していければ仮結19を製造することができる。
実施形態に係る電線接続集合体製造支援装置を示す側面図である。 同上の電線接続集合体製造支援装置を示す正面図である。 同上の電線接続集合体製造支援装置の要部概略斜視図である。 電線保持バーを示す側面図である。 電線保持バーを示す正面図である。 バー送り部材を示す側面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 バー送り部材の下流側部分を示す斜視図である。 バー送り部材の下流側部分を示す斜視図である。 バー送り部材の上流側部分を示す斜視図である。 バー送り部材の中間連結部分を示す側面図である。 複数のバー送り部材を示す正面図である。 電線接続集合体の製造方法の製造工程を示す説明図である。 電線接続集合体の製造方法の製造工程を示す説明図である。 電線接続集合体の製造方法の製造工程を示す説明図である。 電線接続集合体の製造方法の製造工程を示す説明図である。 仮結の一例を示す図である。 バー送り部材の変形例を示す斜視図である。 変形例に係る製造例を示す図である。
符号の説明
14 コネクタ
18 端子付き電線
19 仮結
20 電線接続集合体製造支援装置
21 フレーム体
28 電線案内線状部材
30,130 バー送り部材
32,132 案内溝
34 バー規制部材
35 バー当接部
36 バネ部
40 支持部材
60 コネクタ保持部
64 コネクタセット部
80,180 電線保持バー
86 電線保持部

Claims (9)

  1. 端部に端子が圧着された端子付き電線複数をコネクタに挿入して、電線接続集合体を製造するための電線接続集合体製造支援装置であって、
    端子付き電線の端部を保持可能な電線保持部が複数直線状に設けられた電線保持バー複数を、所定の送り方向に沿って整列した状態で前記送り方向に沿って移動可能に支持するバー送り案内部を有し、前記送り方向の上流側で前記電線保持バーが前記バー送り案内部に配設可能に構成されると共に、前記送り方向の下流側で前記電線保持バーが前記バー送り案内部から取外し可能に構成されたバー送り部材と、
    前記送り方向の下流側に設けられ、前記端子付き電線の端部を挿入可能なコネクタがセットされるコネクタセット部を有するコネクタ保持部と、
    を備える電線接続集合体製造支援装置。
  2. 請求項1記載の電線接続集合体製造支援装置であって、
    前記バー送り部材は、複数の前記電線保持バーを前記送り方向に沿って直列状に整列した状態で移動可能に支持可能に構成され、
    前記バー送り部材が複数設けられた、電線接続集合体製造支援装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電線接続集合体製造支援装置であって、
    前記バー送り部材を吊下げるようにして支持する吊下げ支持部材をさらに備える電線接続集合体製造支援装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電線接続集合体製造支援装置であって、
    前記バー送り部材は、前記電線保持部が斜め上方を向くように前記電線保持バーを移動自在に支持可能に構成された、電線接続集合体製造支援装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電線接続集合体製造支援装置であって、
    前記バー送り部材は、
    前記送り方向の下流側で前記バー送り案内部に沿って案内される電線保持バーの移動経路に対して進退自在なバー当接部と前記バー送り部材の外面に設けられ前記バー当接部を進出方向に付勢するバネ部とを有するバー規制部材と、
    前記バネ部を囲うように形成された突条部と、
    をさらに備える電線接続集合体製造支援装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電線接続集合体製造支援装置であって、
    前記コネクタ保持部の前記コネクタセット部は、前記バー送り案内部の下流側部分上方位置に配設されている、電線接続集合体製造支援装置。
  7. 請求項6記載の電線接続集合体製造支援装置であって、
    前記コネクタセット部にセットされたコネクタから延出する端子付き電線を、前記バー送り部材の最下流側の電線保持バーに保持された端子付き電線と接触しないように案内する電線案内線状部材をさらに備える電線接続集合体製造支援装置。
  8. 端部に端子が圧着された端子付き電線複数をコネクタに挿入して、電線接続集合体を製造するための電線接続集合体の製造方法であって、
    (a)端子付き電線端部を保持可能な電線保持部が複数直線状に設けられた電線保持バー複数を、所定の送り方向に沿って整列した状態で前記送り方向に沿って移動可能に支持する工程と、
    (b)前記送り方向の最下流側の前記電線保持バーから前記端子付き電線を取外し、その端子付き電線の端部をコネクタに挿入する工程と、
    (c)前記送り方向の最下流側の前記電線保持バーの全ての端子付き電線が取外されたときに、その空になった前記電線保持バーを取除いて、次順の前記電線保持バーを前記送り方向の最下流側に配設する工程と、
    を備える電線接続集合体の製造方法。
  9. 請求項8記載の電線接続集合体の製造方法であって、
    前記工程(a)では、複数列のそれぞれにおいて、電線保持バー複数を前記送り方向に沿って整列した状態で移動可能に支持すると共に、複数種の端子付き電線を前記複数列毎に種類別に前記電線保持バーにより保持し、
    前記工程(b)では、複数列から供給される複数種の端子付き電線を組合わせて電線接続集合体を組立てる、電線接続集合体の製造方法。
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