JP3892919B2 - ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に配索されるワイヤハーネスの製造装置に関し、特に、ワイヤハーネス完成までの一連の製造工程を全て自動で行うことを可能とし、ワイヤハーネスの製造に要する手間と時間の大幅な削減を図ることができるワイヤハーネスの製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車1台の配線に必要な電線本数は、いわゆる普及車から高級車を含めると数百本ないし千数百本に達し、このような組電線(ワイヤハーネス)の製造には、次のような多数の製造工程を要していた。
1)定尺電線の作製工程
2)電線の端末処理工程
3)電線の反転及び配列替え工程
4)ジョイント工程
5)端子挿入工程
6)ワイヤハーネスの整形工程
【0003】
そして、上記各工程を可能な限り自動化すべく、本出願人は、特開平6−223646号において、図60に示すような別個独立のステーションからなるワイヤハーネスのセット式製造装置を提案している。
【0004】
具体的には、上記1)及び2)の工程を行うための端子付電線作製ステーション100(図61参照)と、端子付電線をロット別に仕分けるための電線整理棚200(図62参照)と、上記3)の工程を行なうための電線打ち込みステーション300(図62及び図63参照)と、上記4)の工程を行うためのジョイントステーション400(図64参照)と、上記5)の工程を行うための端子挿入ステーション500(図66参照)と、上記6)の工程を行うための整形ステーション600(図67参照)とで構成してある。各ステーション100,300〜600及び電線整理棚200の構成は次のとおりである。
【0005】
[端子付電線作製ステーション]
図61において、101は架台、102,102′は電線供給装置を構成する検尺供給ローラ、103は電線の切断皮剥き装置、104,104′は端子圧着装置、105は電線の搬送装置を示し、該装置105は無端状の搬送ベルト105aに所定間隔で電線クリップ105bを設けた構成としてある。
また、106,106′は連鎖状の端子、107,107′は端子リールを示す。108は多ロット仕分け装置で、短い定尺電線を受ける製品受け109と比較的長い定尺電線を受ける製品受け109′とからなり、各製品受け109,109′には横スリット110を介して複数のロット仕分け溝112を有する電線キャリヤ111が昇降および横移動可能に設けてある。113はコンベヤ装置であり、ベルトコンベヤ114とこれを支持する架台115からなり、前記製品受け109′との間に電線の巻き込み防止カバー116が設けてある。
【0006】
次に、長尺電線を例にとり、両端端子付電線w1 の作製について説明する。
図示しない電線供給ステーションから電線wが送られると、まず、該電線wの先端部が切断皮剥き装置103によって切断,皮剥きされる。そして、皮剥きされた電線wの露出導体に、端子圧着装置104′によって端子106′が圧着される。
【0007】
次いで、検尺供給ローラ102,102′によって、電線wが所定の長さだけ検尺されつつ供給され、搬送装置105の始端側で電線クリップ105b,105bにより把持固定され、再び切断皮剥き装置103によって、電線wの他端部が切断,皮剥きされる。
【0008】
その後、片端端子付電線wは搬送ベルト105aの間欠移動により端子圧着装置104の手前に搬送され、上記と同様に、他端部の露出導体に端子106が圧着される。
この両端端子付電線w1 は、さらに搬送ベルト105aにより間欠的に搬送され、搬送装置105の終端側で電線クリップ105b,105bから解放され、製品受け109,109′に一時ストックされる。
【0009】
なお、電線搬送に際して、ベルトコンベヤ114の矢線Q方向への回動により、電線w1 も同じ方向の引張力を受けるから、搬送ベルト105aの動きに付随して平行移動し、製品受け109,109′に順次円滑に移設される。
【0010】
このようにして、所定の本数の両端端子付電線w1 すなわち1ロット分の電線の作製が終わると、前記電線キャリヤ111が図の左側に1ピッチ(ロット仕分け溝112の幅だけ)移動し、そこで下降して右側に移動し、最初の位置に上昇する輪行を繰り返すことにより、複数ロットの電線を製品受け109,109′に一時ストックすることができる。
【0011】
[電線整理棚]
図62(a)は、電線整理棚200と電線打ち込みステーション300を示す斜視図であり、電線整理棚200は電線打ち込みステーション300の前方に配置してある。
電線整理棚200の各段は、例えば、一つのハーネスを構成する電線のロットを一括して載置できる大きさに形成されており、円筒状の電線ホルダ201,202,203…が所定の順に並べて格納してある。
【0012】
そこで、図61に示す一台または複数台の端子付電線作製ステーション100により製造した各ロットの定尺電線w1 ,w2 ,w3 …を、その製造ロット順に電線ホルダ201,202,203…に収納保管する。ここで、定尺電線には、両端端子付電線から端子なし電線を含む種々の電線が含まれ、さらに長さ、線径、絶縁被覆の色または該絶縁被覆に施された文字,記号,ストライプなどの標識が異なるものが含まれる。これら定尺電線をその製造ロット順に上記電線ホルダ201,202,203…の配列順にしたがって収納することにより仕分けがなされる。
【0013】
[電線打ち込みステーション]
図62(a)に示す電線打ち込みステーション300おいて、301は自動打込み装置、320は打込み作業テーブルを示し、該テーブル320の図中左側に電線供給棚330が、右側に竿台車340が、また背面側に空竿台車350が配置してある。
電線供給棚330には、電線整理棚200から前記配列順序のまま一段分そっくり複数の電線ホルダ201,202,203…が移設される。
空竿台車350には、電線打込みに使用する電線クランプ具360が装架され、竿台車340には、既に電線の打込みを終えた電線クランプ具360が装架されている。
【0014】
電線供給棚330は、図62(b)に示すように、一端に電線の取り出し規制部331が設けてある。この取り出し規制部331は前記複数の電線ホルダ201,202,203…の一端を差し込むキャビティ331aに分割して形成してあり、各キャビティ331aにソレノイド332により開閉する蓋333が設けてある。
【0015】
自動打込み装置301は、図63に示すように、打込み作業テーブル320に対して昇降自在でかつ横移動可能な一対の電線クランプ治具303,303を備えている。電線クランプ治具303は開閉自在の一対の電線クランプ板303a,303aからなり、その取付ヘッド304は打込み作業テーブル320の長手方向と平行なスクリューロッド305と案内ロッド306に装着されており、該ヘッド304に固定したエアシリンダ307の作動により電線クランプ治具303が昇降する。
一対の電線クランプ治具303,303の動作は、前記電線供給棚330の電線取り出し規制部331における蓋333の開閉順序とともに、図示しない自動制御装置により制御され、予めプログラミングされている。
【0016】
一方、打込み作業テーブル320の一端側(図中、左側)には、上記一対の電線クランプ治具303,303に対応して電線セット台308,308が並設され、そこから他端側に向けて電線クランプ具310を位置決め固定する竿セット台309が設けてある。
電線セット台308は、上記一対の電線クランプ板303a,303aに対する逃げ溝308aと電線載置溝308bを備えている。電線クランプ具310は、複数の電線クリップ311を直線状の竿セット台309により所定の間隔で並列に支持固定したものであり、各電線クリップ311は上端部に電線に対する案内斜面311bを設けた一対の挟持子311a,311aで構成してある。
【0017】
次に、電線打ち込みステーション300における電線の配列替えの動作について説明する。なお、電線の反転は、後述する端子挿入工程を自動化していないので、該端子挿入工程において手作業で行っている。
【0018】
前述したように打込みテーブル320と並ぶ電線供給棚330には、各ロットの定尺電線w1 ,w2 ,w3 …を収納した電線ホルダ201,202,203…が準備され、各ホルダ201,202,203…の一端は取り出し規制部331にセットしてある。
【0019】
そこで、作業者は、図62(b)において蓋333の空いた電線ホルダ201から両端端子付電線w1 を取り出してU字状にし、その両端部を、図63に示すように、一対の電線セット台308の電線載置溝308bにセットする。すると、電線クランプ治具303,303が下降してそれぞれ一対のクランプ板303a,303aが電線両端部を挟持して上昇し、それぞれ予め設定された電線クランプ具310の所定の電線クリップ311 ,311の真上に移行し、下降により電線w1 を係止した後、元の位置に復帰する。以下同様の手順で、電線ホルダ202,203…の定尺電線w2 ,w3 …が所定の電線クリップ311に係止される。
【0020】
このように、一つの電線クランプ具310の電線クリップ311群に対して各ロットの定尺電線w1 ,w2 ,w3 …が所定の配列順序に従って係止され、一つのハーネスに対応するハーネス用セットが形成され、図62(a)に示す竿台車340にストックされる。このような電線打込み作業は、各ロットの電線本数に対応する組のハーネス用セットが完成するまで続けられる。
【0021】
[ジョイントステーション]
図64に示すジョイントステーション400において、401は長尺の作業台を示す。この作業台401の上には、図中左端側から複数の皮剥き機410,端子圧着機420(421 ,422)、ジョイント圧着機430、テープ巻き機440及び別の複数の端子圧着機410(423 ,424…)が設置してある。402は作業台401の手前側の側縁に沿って設けたローラ402aを備えたガイドレールであって、上記電線クランプ具310をライン送りするためのものである。
【0022】
次に、ジョイントステーション400におけるジョイント圧着の動作について、図64及び図65を参照しつつ説明する。
なお、このジョイントステーション400では、一の電線の一端を他の電線の中間に圧着する本来のジョイント圧着以外に、二本以上の電線を一つの端子に圧着するダブル圧着と、電線の一端に標準規格外の端子を圧着するシングル圧着とが行われる。
【0023】
まず、図64に示すように、竿台車340に装架された電線打込み済みの電線クランプ具310(ハーネス用セット)を作業台401の手前のガイドレール402に装着する。
このハーネス用セットには、図65に示すように、両端端子付電線w1 以外に片端端子付電線w2 ,w3 ,w5 ,w6及び端子なし電線w4が係止され、しかも所定の配列、すなわち、以下のジョイント加工や端子挿入加工の順序に対応する配列で係止してある。
【0024】
そして、作業者は、上記電線クランプ具310の電線クリップ311(図64参照)に係止された片端端子付電線w2を外し、端子圧着機421によって規格外端子をシングル圧着し、圧着後再び元の電線クリップ311に係止する。ここで、片端端子付電線w2 の一端が皮剥きされていない場合は、皮剥き機410により皮剥きを行う。
【0025】
次に、作業者は、片端端子付電線w3 ,端子なし電線w4 を同様に電線クリップ311から外して隣の端子圧着機422によりダブル圧着を行う。
さらに、作業者は、矢線R方向にジョイントプレス430まで僅かに移動するとともに、電線クランプ具310をガイドレール402に沿って移動させ、ここで別の片端端子付電線w5 ,w6 を電線クリップ311から外し、上記ダブル圧着電線の一方(w4 )にジョイントプレス430によりジョイント端子T2を圧着する。
【0026】
ジョイント後、別の作業者が、ジョイントプレス430とテープ巻き機440との間に設置された図示しない半田付け装置によって、上記ジョイント部分の半田付けを行う。最後に、該半田付け部分にテープ巻き機440によりビニルテープなどの絶縁テープを巻付け保護する。
そして、シングル圧着→ダブル圧着→ジョイント圧着された電線w3−w4−w5−w6の各端部を所定の電線クリップ311に係止する。
【0027】
その後、次の電線クランプ具310を矢線R方向に送り、未処理の電線について上記と同様に順次シングル圧着→ダブル圧着→ジョイント圧着を行う。このようにして、ハーネス用セットの必要な電線のジョイント圧着等が一つのラインですべて行われる。
【0028】
[端子挿入ステーション]
上述したジョイントステーション400の作業台401の終端には、これと隣接して又は隔離して、図66に示す端子挿入ステーション500のケース嵌め作業台501が設置してある。
同図において、510はケース嵌め誘導装置であり、表示器511とその制御盤512とからなり、表示器511にはコネクタ(またはコネクタハウジング)C1に形成された複数の端子収容室514に対応する表示部(例えば、偏光板)が設けてある。そして、該表示部によって端子の挿入順序が点滅表示されるようになっている。なお、513はコネクタ収納箱である。
【0029】
次に、端子挿入ステーション500における端子挿入(ケース嵌め)動作について説明する。
ジョイントステーション400においてジョイント圧着等の処理がなされたハーネス用セットは、前記竿台車340と同様の台車に装架されて、図66に示すケース嵌め作業台501の側に運搬される。ケース嵌めすべき電線は、前記のように所定の配列で電線クランプ具310に係止されているから、作業者は、例えば、該電線クランプ具310の一端から他端へ、あるいは中央部から左端または右端側へと係止された電線端部を取外し、順次コネクタの端子収容室に電線端末の端子を挿入係止する。
【0030】
まず、コネクタ収納箱513から第一のコネクタC1 を取り、ケース嵌め誘導装置510を作動させると、表示器511の画面に端子を挿入すべき端子収容室514の位置が点滅により正しく表示される。この点滅指示に従って端子を挿入することにより、各端子が所定のコネクタの所定の端子収容室514に収容される。このようにして、以下第二、第三…のコネクタに対する端子の挿入を行う。
【0031】
[整形ステーション]
上述した端子挿入ステーション500におけるケース嵌めの終了したハーネス用セットは、ハーネスの規模(回路数の大小)などにより、必要に応じて別の種類のハーネス用セットと組み合わせた後、図67に示すような整形ステーション600に回される。
整形ステーション600では、単独又は組み合わせたハーネス用セットの電線群を布線台601の上でワイヤハーネスの配線形態に添うように二次元的に配設し、該配線形態を保持するための電線の集束、分岐およびテープ巻きなどの仕上げを行い、ハーネス用セットをワイヤハーネスとして完成させる。
【0032】
電線群を二次元的に配設するために、予め布線台601上に複数の電線係止ピン602を立設しておき、前記電線w(w1 ,w2 ,w3 ,w4 ,w5 ,…)群をこれらの電線係止ピン602に係止しながらワイヤハーネスの配設形態に合わせて整形する。
また、ワイヤハーネスを配線形態に保持するために、前記電線係止ピン602で整形された電線束の要部、特に、分岐部に電線プロテクタ603を添えて集束固定する。603aは枝線部引出し用の切欠、603bはその支持片である。
さらに、エンジンルーム用ハーネスやドア用ハーネスなどには、ダッシュボード,パネルなどの穴に貫通固定するためのグロメット604を外挿する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ワイヤハーネスの製造には、ジョイント圧着や端子挿入など複雑な加工を要する工程が含まれ、当時の技術水準では、ワイヤハーネスの全製造工程を自動化することは一般的に困難とされていた。そこで、一部に手作業を含みながらもワイヤハーネスの製造を最大限に効率良く行うことができる装置を提供すべく、上記ワイヤハーネスのセット式製造装置は提案された。
【0034】
ところが、近年、製造効率をさらに向上させつつ、作業者の負担をより一層軽減すべきとの要求が高まり、上記製造装置について下記点の改善が要望されるに至った。
【0035】
すなわち、上述した従来のワイヤハーネスの製造装置では、装置を構成する各ステーション100,300〜600がそれぞれ別個独立となっていた。
このため、各ステーション100,300〜600における各作業工程を同期させて連続的に行うことができず、各ステーション100,300〜600間において製造途中の製品が滞留し、このような作業上の無駄が製造リードタイムの遅延をまねいていた。
【0036】
また、図60に示すように、電線打ち込みステーション300からジョイントステーション400へ移行するとき、及び、ジョイントステーション400から端子挿入ステーション500へ移行するときに、それぞれ竿台車340による電線の搬送作業を必要とし、これが作業効率を悪化させるとともに、作業者の負担となっていた。
【0037】
さらに、ジョイント圧着や端子挿入などの複雑な工程を手作業で行わなければならず、これもまた作業効率を悪化させ、作業者に負担を課す大きな要因となっていた。
【0038】
これらに加え、上述したワイヤハーネスのセット式製造装置は、その生産可能回路数が最大56回路であり、時代とともに複雑化する車両配線に対応して300回路以上のワイヤハーネスを製造することができなかった。
【0039】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ワイヤハーネス完成までの全製造工程を一ライン上で自動化することができ、製造効率のさらなる向上と作業者の負担をより一層軽減することができるワイヤハーネスの製造方法及び製造装置の提供を目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のワイヤハーネスの製造方法は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン及びジョイント工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少なくとも、1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺電線を作製する工程、3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工程、4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手段により前記前工程ラインから前記ジョイント工程ラインに移載する工程、6)該ジョイント工程ラインにより前記定尺電線を搬送する工程、7)該ジョイント工程ラインにより搬送された前記定尺電線のジョイント加工を行う工程を含む手順としてある。
【0041】
請求項2記載のワイヤハーネスの製造方法は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少なくとも、1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺電線を作製する工程、3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工程、4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手段により前記前工程ラインから前記後工程ラインに移載する工程、6)該後工程ラインにより前記定尺電線を搬送する工程、7)該後工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程を含む手順としてある。
【0042】
請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン,ジョイント工程ライン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う第一,第二及び第三の電線移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少なくとも、1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺電線を作製する工程、3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工程、4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、5)端末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント加工の必要な前記定尺電線を、前記第一の電線移載手段を介して、前記前工程ラインから前記ジョイント工程ラインに移載する工程、6)端末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント加工の不要な前記定尺電線を、前記第二の電線移載手段を介して、前記前工程ラインから前記後工程ラインに移載する工程、7)ジョイント加工の必要な前記定尺電線を前記ジョイント工程ラインによって搬送する工程、8)ジョイント加工の不要な前記定尺電線を前記後工程ラインによって搬送する工程、9)ジョイント加工の必要な前記定尺電線のジョイント加工を行う工程、10)ジョイント加工の不要な前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程、11)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線を、前記第三の電線移載手段を介して、前記ジョイント工程ラインから前記後工程ラインに移載する工程、12)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線を前記後工程ラインによって搬送する工程、13)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程を含む手順としてある。
【0043】
請求項4記載のワイヤハーネスの製造方法は、請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法を発展させたものであり、前記コネクタハウジングへの端子挿入の済んだ前記定尺電線群を整形してワイヤハーネスの形態にする工程を追加した手順としてある。
【0044】
請求項5記載のワイヤハーネスの製造方法は、請求項4記載のワイヤハーネスの製造方法をさらに発展させたものであり、少なくとも、ジョイント加工の不要な前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程、ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程、これら工程によって端子挿入の済んだ定尺電線群を整形してワイヤハーネスの形態にする工程を連続かつ同期して行うこととしてある。
【0045】
一方、上記目的を達成するために、請求項6記載のワイヤハーネスの製造装置は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインとジョイント工程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、前記ジョイント工程ライン沿いには、所定の前記定尺電線のジョイント加工を行うジョイントステーションを設置した構成としてある。
【0046】
請求項7記載のワイヤハーネスの製造装置は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインと後工程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、前記後工程ライン沿いには、前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置した構成としてある。
【0047】
請求項8記載のワイヤハーネスの製造装置は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインとジョイント工程ライン及び後工程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、前記ジョイント工程ライン沿いには、所定の前記定尺電線のジョイント加工を行うジョイントステーションを設置し、前記後工程ライン沿いには、前記前工程ラインから直接移載された前記定尺電線の端子、及び、前記ジョイント工程ラインから移載された前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置した構成としてある。
【0048】
また、必要に応じて、請求項9記載のワイヤハーネスの製造装置のように、前記前工程ラインと前記ジョイント工程ライン及び前記後工程ラインのいずれか前記端末処理ステーションより下流側に、端末処理の終了した前記定尺電線のうち、所定の定尺電線の端子を反転させる反転手段を配置した構成としてある。
【0049】
そして、上記ワイヤハーネスの製造装置を構成する各ステーションは、次のような構成としてある。
【0050】
前記電線供給ステーションは、請求項10記載のように、電線を種類別に巻き付けた多数の電線リールと、各電線リールを収納する収納棚と、各電線リールから引き出された多数の電線をガイドロールによって前記定尺電線作製ステーション側にガイドする電線プリフィーダとを備えた構成としてある。
【0051】
前記定尺電線作製ステーションは、請求項11記載のように、前記電線供給ステーションから該定尺電線作製ステーション側へ前記電線をガイドする電線ノズルと、該電線ノズルにガイドされた前記電線を真直ぐに矯正する複数の矯正ロールと、矯正された前記電線を検尺しながら送り出す一対の検尺送りロールと、送り出された前記電線の先端をガイドしてUターンさせるUターンガイドと、Uターンさせた前記電線の先端に当接するストッパと、開いた状態となったときに前記Uターンガイドから前記電線を開放するシャッタと、Uターンさせた前記電線の二箇所をそれぞれ前記前工程ラインの電線クリップに押し込む昇降自在な電線押し込み板と、前記電線を切断して定尺電線を作製するカッタとを備えた構成としてある。
【0052】
前記端末処理ステーションは、請求項12記載のように、前記前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端部の被覆を除去する皮剥き装置と、被覆を除去した前記定尺電線の端部に端子を圧着する端子圧着機とを備えた構成としてある。
【0053】
前記反転手段は、請求項13記載のように、前記前工程ラインにより搬送された前記定尺電線を把持する回転可能な電線把持ハンドと、前記前工程ラインの電線クリップを押し開く昇降可能なブレードとを備えた構成としてある。
【0054】
前記ジョイントステーションは、請求項14記載のように、前記ジョイント工程ラインにより搬送された複数の前記定尺電線を相互に熱圧着する熱圧着装置と、該熱圧着装置によって熱圧着された箇所をテーピングするテーピング装置とを備えた構成としてある。
【0055】
また、前記ジョイントステーションは、請求項15記載のように、前記ジョイント工程ラインにより搬送された複数の前記定尺電線を、ジョイント用端子によって相互に圧着する圧着装置を備えた構成としてもよい。
【0056】
前記端子挿入ステーションは、請求項16記載のように、前記後工程ライン沿いに設置された作業台と、該作業台上に配設された複数のコネクタハウジングの保持具と、前記後工程ラインの電線クリップにセットされた前記定尺電線を把持し、その端子を前記コネクタハウジングに挿入する端子挿入装置を備えた構成としてある。
【0057】
また、前記端子挿入ステーションは、請求項17記載のように、前記後工程ライン沿いに設置された基台と、該基台上で移動可能な作業テーブルと、該作業テーブル上に配設された複数のコネクタハウジングの保持具と、前記作業テーブルの移動範囲内に隣接して設けられた第一及び第二端子挿入装置とを備え、前記第一及び第二端子挿入装置に、前記後工程ラインにより搬送された前記定尺電線を把持し、その端子を前記コネクタハウジングに挿入する電線把持ハンド、及び、該電線把持ハンドによる端子挿入時において、すでに端子挿入済みの前記定尺電線を掻き分ける電線掻き分け爪をぞれぞれ設け、前記第一端子挿入装置によって、前記前工程ラインから前記後工程ラインに直接移載された前記定尺電線の端子挿入を行うとともに、前記第二端子挿入装置によって、前記ジョイント工程ラインから前記後工程ラインに移載された前記定尺電線の端子挿入を行う構成とすることもできる。
【0058】
さらに、請求項18記載のように、前記端子挿入ステーションにおいて、前記コネクタハウジングへの端子挿入が終了すると同時に、前記作業テーブル上のワイヤハーネスが仮整形状態となるように、前記コネクタハウジングの保持具を前記作業テーブル上に配設した構成としてある。
【0059】
これに加え、請求項19記載のように、前記端子挿入ステーションにおける前記作業テーブルの移動範囲を拡張し、該端子挿入ステーションに連続するワイヤハーネスの整形ステーションを設置した構成としてもよい。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のワイヤハーネスの製造方法及び製造装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置の全体を示す斜視図であり、また、図2は上記ワイヤハーネスの製造装置の全体を示すブロック図である。
【0061】
まず、これら図面を参照しつつ、本実施形態のワイヤハーネスの製造装置の全体について簡単に説明する。
なお、本実施形態に係るワイヤハーネスの製造方法については、本ワイヤハーネスの製造装置を構成する各ステーション等の一連の動作として説明する。
【0062】
図1及び図2において、本実施形態のワイヤハーネスの製造装置は、第一〜第五搬送手段A,B,C,D,Eによって前工程ラインL1とジョイント工程ラインL2及び後工程ラインL3を構成するとともに、第一〜第四移載手段3,6,9,10によって各ラインL1〜L3間の電線30の移載を可能とした構成としてある。
【0063】
ここで、第一〜第五搬送手段A〜Eは、図3に示すように、無端状のタイミングベルト22上に所定のピッチで複数の電線クリップ20を並設した構成となっている。
【0064】
各電線クリップ20は、上端に電線30の挿入案内斜面21aを形成した一対の挟持子21,21を有し、これら挟持子21,21を図示しないスプリングによって閉鎖方向に付勢した構成としてある。
【0065】
タイミングベルト22は図示しないタイミングプーリにより一定方向に間欠的に移動する。ここで、タイミングベルト22が長すぎると、該タイミングプーリとのずれが生じて正確な間欠送りができなくなるので、前工程ラインL1のごとく長いラインを形成する場合は、図2に示す第一及び第二搬送手段A,Bのように分割方式にすることが好ましい。
【0066】
なお、ジョイント工程ラインL2を構成する第三搬送手段Cは、他の搬送手段A,B,D,Eと若干異なる構成となっており、その詳細については後述する。
【0067】
図1及び図2に示すように、前工程ラインL1には、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションS1と、該電線供給ステーションS1から送り出した電線30を所定の長さに切断して定尺電線(以下、特に必要な場合を除き、単に「電線」という)30を作製する定尺電線作製ステーションS2と、前記電線30の端末処理を行う端末処理ステーションS3と、端末処理の終了した前記電線30のうち、所定の電線30の端子31(図14参照)を反転させる反転手段5とが設置してある。
【0068】
また、ジョイント工程ラインL2には、所定の前記電線30のジョイント加工を行うジョイントステーションS4が設置してあり、後工程ラインL3には、前工程ラインL1から直接移載された前記電線30の端子31、及び、ジョイント工程ラインL2から移載された前記電線30の端子31をコネクタハウジング90(図51参照)に挿入する端子挿入ステーションS5とが設置してある。
さらに、端子挿入ステーションS5には、ワイヤハーネスの整形ステーションS6が連続して設けてある。
【0069】
次に、本ワイヤハーネスの製造装置を構成する各ステーション等について具体的に説明する。
【0070】
[電線供給ステーション]
図1に示すように、電線供給ステーションS1は、電線30を種類別に巻き付けた多数の電線リール11,11,11…と、各電線リール11を収納する収納棚12,12,12…と、各電線リール11から引き出された多数の電線30をガイドロール13aによって定尺電線作製ステーションS2側にガイドする電線プリフィーダ13とで構成してある。
【0071】
本実施形態では、約180個の電線リール11を設け、収納棚12に約180種類の電線30をセットしてある。
なお、収納棚12にセットすることができる電線30の数は、電線リール11及び収納棚12を増設すれば、理論上、無制限に増やすことができるが、実際には約300回路のワイヤハーネスの製造ができれば足りるので、電線30の種類は約180種で充分である。
【0072】
[定尺電線作製ステーション]
図4は定尺電線作製ステーションS2の要部を示す拡大正面図であり、図5は図4の側面図である。また、図6(a)は定尺電線作製ステーションS2を構成するUターンガイドの部分平面図であり、図6(b)は同図(a)の要部正面図である。
【0073】
定尺電線作製ステーションS2は、電線供給ステーションS1側から順に、電線30をガイドする電線ノズル21(図5参照)と、該電線ノズル21にガイドされた電線30を真直ぐに矯正する複数の矯正ロール22(図5及び図6参照)と、矯正された前記電線を検尺しながら送り出す一対の検尺送りロール23(図6参照)とを備えている。
【0074】
また、第一搬送手段Aを隔てて、検尺送りロール23によって送り出された電線30の先端をガイドしてUターンさせるUターンガイド24と、開いた状態となったときにUターンガイド24から電線30を開放するシャッタ25(図5参照)とがフレーム26を介して装架してある。なお、図5における27は、シャッタ25を開閉させるためのシリンダである。
【0075】
さらに、二つの電線クリップ20,20上には、図4に示すように、シリンダ28により昇降する電線押し込み板29a,29bが設けてあるとともに、電線クリップ20と電線ノズル21との間には、図6に示すように、電線カッタ210とストッパ211がそれぞれ昇降自在に設けてある。
【0076】
次に、図7(a)〜(e)を参照しつつ、上述した定尺電線作製ステーションS2による定尺電線の作製動作について説明する。
【0077】
まず、図7(a)のように、シャッタ25が閉じた状態のUターンガイド24の電線案内溝24aに、検尺送りロール23によって電線30が送り込まれ、電線30の方向転換が行われる。
【0078】
次いで、図7(b)のように、電線30の先端がストッパ211に突き当たると同時に一方の電線押し込み板29aが降下して、電線30の一端部が電線クリップ20に押し込まれる。その後、シャッタ25が後退してUターンガイド24の下部を開放し、電線30のU字状湾曲部30aがフリーになる。
【0079】
そして、図7(c)のように、電線クリップ20に固定されていない電線30の他方が、検尺送りロール23(図6参照)によって測長されながら繰り出される。電線30が所望の長さだけ繰り出されると、検尺送りロール23が停止され、電線カッタ210の下降により電線30が切断される。
これと同時に、他方の電線押し込み板29bが下降し、図7(d)のように、電線30の他端部が電線クリップ20に押し込まれる。これにより、所望の長さの定尺電線30が作製される。
【0080】
その後、図7(e)のように、シャッタ25が閉じ、第一搬送手段Aのタイミングベルト22が、図4の矢印方向に電線クリップ20の二つ分(2ピッチ)移動する。これにより、作製された前記定尺電線30が、U字状に屈曲した状態で間欠的に搬送される。そして、第一移載手段3を介して、第二搬送手段Bの電線クリップ20に移載される。
【0081】
その後、定尺電線作製ステーションS2が再び図7(a)の開始状態に戻り、以下、同様にして図7(a)〜(e)の工程が繰り返され、電線30の方向転換、切断及び搬送が行われ、他の定尺電線30が作製される。
【0082】
ここで、本実施形態の定尺電線作製ステーションS2には、Uターンガイド24の近傍において、図5に示すような電線の飛び出し防止カバー212と、図4〜図6に示すような不良電線の取出装置213とを設けた構成としてある。
【0083】
図5において、電線の飛び出し防止カバー212は、Uターンガイド24側に傾斜する上部のストップ板212aと、電線搬送樋214側に傾斜する誘導板212bとからなっている。この電線の飛び出し防止カバー212は、スタンド215に取付けてあり、検尺送りロール23による電線30の飛び出し方向、すなわち、Uターンガイド24の手前に位置するように設けてある。
【0084】
このような電線の飛び出し防止カバー212によれば、定尺電線30の作製に際し、Uターンガイド24による電線30の方向転換及びシャッタ25の後退による電線30の開放後、図8(a)に示すように、検尺送りロール23から高速で送り出された電線30のU字状部が、飛び出し防止カバー212のストップ板212aに衝突して自重で垂れ下がる。これに引き続き、検尺送りロール23によって電線30が送り出されると、電線30のU字状部が誘導板212bの傾斜に案内されて電線搬送樋214に収納される。
【0085】
これにより、架台216の高さ以上の長尺電線30であっても、図8(b)に示すように、該電線30のU字状部を電線搬送樋214に確実に収めることができる。したがって、電線30のU字状部が電線搬送樋214からはみ出すことがなく、周辺の機器や作業者の足元に電線30が絡むといったトラブルを防止できる。
【0086】
一方、図4及び図5において、不良電線の取出装置213は、一対の電線チャック213a,213aを備え、Uターンガイド24の下方の架台216の内部に設置してある。電線チャック213a,213aは、前記電線クリップ30と同一ピッチで配置してあり、開閉自在の一対のチャック爪213b,213bを有する。213cはチャック爪213bの開閉用シリンダである。
図6(a),(b)において、各電線チャック213a,213aは、昇降用シリンダ213dにより、電線搬送用カバー217の天板217aに設けた取出作業用窓217bから出没する。該取出作業用窓217bは、一対の電線チャック213a,213aが出没することができ、かつ、電線クリップ20,20からUターンさせた不良電線を後方へ引き抜くのに十分な大きさに形成してある。
【0087】
このような不良電線の取出装置213によれば、図9(a)に示すように、ジョイント検出ロール22aにより、電線30の不良個所(例えば、ジョイント部)30bが検出されると、該電線30は不良電線30’とみなされ、それ以降の電線送り長さを最小限度に止めて電線30(30’)の切断が行われる。そして、該不良電線30’は、正常な電線30と同様に第一搬送手段Aの電線クリップ20,20に一旦、U字状に把持される。
【0088】
その後、図9(b)のように、取出装置213が、不良電線30’を取り出して系外に排除する。
具体的には、まず、シリンダ213c(図4参照)が駆動して不良電線30’の下方に位置するチャック爪213b,213bが開いた状態となり、次いで、シリンダ213d(図4参照)がチャック爪213b,213bを上昇させる。そして、シリンダ213cがチャック爪213b,213bを閉じた状態にし、チャック爪213b,213bに不良電線30’を把持させる。その後、シリンダ213dがチャック爪213b,213bをさらに上昇させ、不良電線30’を電線クリップ20,20から上方に引っ張るようにして分離させる。
最後に、シリンダ213e(図5参照)が電線チャック213aを図9(b)の矢印方向に後退させる。
【0089】
これにより、第一搬送手段Aの電線クリップ20,20がともに“空き”状態となる。そして、図9(c)に示すように、該空き電線クリップ20,20に、次の電線30を把持させる。したがって、第一搬送手段Aに不良電線30’がセットされることがなく、以降の工程における無用なトラブルの発生を防止することができる。
【0090】
[第一移載手段]
図10,図11,図12及び図13は、第一移載手段3を示すものである。この第一移載手段3は、前工程ラインL1における第一搬送手段Aの電線クリップ20から第二搬送手段Bの電線クリップ20へ複数本の電線30を同時に移載するためのものであり、一本の電線30の両端末30c,30dを同時に把持して同時に昇降させる複数の電線把持ハンド31,32,33,34を備える。
【0091】
各電線把持ハンド31〜34は、図11及び図12に示すように、一体的に昇降する左右一対のハンド部310,310で構成してある。
該ハンド部310は、第一及び第二搬送手段A,Bの電線クリップ20の前後に位置する前後各一対のチャック爪311,311と、各一対のチャック爪311,311を開閉させる前後各一対のチャックシリンダ312,312と、前後のチャック爪311,311の間に進退可能なクリップ開放用のブレード313と、該チャックシリンダ312の上方に位置して該ブレード313を昇降させる第二昇降シリンダ314とで構成してある。
【0092】
一対のハンド部310,310は、図12に示すように、スライドブロック315に連結してあり、該スライドブロック315は、第一昇降シリンダ39のロッド39a(図13参照)に連結してある。該第一昇降シリンダ39は垂直基板316に固定してある。該垂直基板316は、スライドガイド317を介して、水平方向に延びるレール318にスライド自在に係合してあるとともに、図10に示す水平方向のベルト319に連結してある。
【0093】
本実施形態では、図11に示すように、電線把持ハンド31〜34を四つ並列に設け、各電線把持ハンド31〜34を共通のシリンダブロック320にそれぞれ昇降可能に連結した構成としてある。そして、図10に示すように、各電線把持ハンド31〜34を、ベルト319によって水平方向に一体的に移動可能としてある。
該ベルト319は、サーボモータ321にプーリ322を介して接続してあり、水平移動手段を構成している。
また、各電線把持ハンド31〜34におけるチャック爪311,311は、第一昇降シリンダ39により同時に昇降するようにしてある。
【0094】
このような構成の電線把持ハンド31〜34を四つ並列に設けたことにより、八端末すなわち四本の電線30の両端末30c,30dを同時に把持して移載することができる。
【0095】
一方、図12及び図13において、クリップ開放用のブレード313は一対の楔状先端部313aを有し、電線クリップ20の各挟持子21,21(図3参照)間に割り込んで電線クリップ20を開かせて、上述したチャック爪311,311による電線30の取り出し及び移し替えを容易にしている。
【0096】
該ブレード313は、第二昇降シリンダ314のロッド314aに連結してあり、中央のセンタブロック323にガイドされつつ昇降する構成となっている。また、該一対の楔状先端部313aの間には、電線30の挿通が可能となっている。
【0097】
[端末処理ステーション]
端末処理ステーションS3では、各電線30の端末部のトリミングから端子圧着までの一切の加工を行う。
具体的には、図1に示すように、電線クリップ20のピッチに合わせて順にトリミング装置41、ゴム栓挿入装置42、皮剥き装置43及びイメージセンサ44が配置してあり、さらに、異なる品番の端子を圧着するための複数の端子圧着機45a,45b…(以下、代表して示す場合は45で示す)が並設してある。
【0098】
なお、トリミング装置41から端子圧着機45までの装置や機械は、皮剥き装置43を除き既知の構成のものを使用すればよいので、詳細な説明は省略する。
【0099】
図14に示すように、トリミング装置41により各電線30の端末30eをトリミングして電線クリップ20からの長さを一定にした後、必要に応じてゴム栓挿入装置42により防水コネクタ用のゴム栓42aを挿入する。次いで、皮剥き装置43により該端末30eの被覆除去(皮剥き)を行って、イメージセンサ44により電線30のストリップ30fの有無を確認した後、所定の端子圧着機45により所望のサイズの端子31を圧着する。
【0100】
図15,図16,図17において、上述した皮剥き装置43は、電線クリップ20にセットされた電線30の端末30eを上下から電線クランプ431,431で挟持固定した後、上下一対のカッタ432,432(又は433,433)で絶縁被覆に切込みを入れ、次いで、該カッタ432,432を、図17の矢印方向に後退させることにより皮剥きを行う。皮剥きにより生じたチップは同時に後退するバキューム管434により吸入除去される。
【0101】
より具体的には、図16において、シリンダ435の動作によって駆動リンク436が該シリンダ435側に前進すると、中間リンク437及び従動リンク438のリンク機構によって、案内ロッド439に摺動自在に装着されたヘッダ4300,4300を介して、上下の電線クランプ431,431が互いに接近し、該電線クランプ431,431により電線30の端末30eが上下から挟持固定される。
【0102】
次いで、図17に示すサーボモータ4301の動作によるねじ軸4302の回転で、上下のカッタ432,432が接近し、電線30の絶縁被覆に切込みが入れられる。該切込みの深さは、原点検出板4303の回転数(または回転角)を検出する原点センサ4304の検出信号をフィードバックすることにより正確にコントロールされている。
【0103】
次に、サーボモータ4301の正転によるねじ軸4302の回転で、スライド基板4305が後退し、これにより、該スライド基板4305に組み付けられた上下のカッタ432,432も後退し、電線30の皮剥きが行われる。このとき、バキューム管434もカッタ432,432とともに後退する。
【0104】
[反転手段]
反転手段5は、図18に示すように、回転可能な反転ハンド(電線把持ハンド)51によって、電線クリップ20にセットされた所定電線30の端子31を反転させ、該電線30を再び同じ電線クリップ20にセットする。
【0105】
ここで、端子31の圧着姿勢は、図14に示すように、基板部31aが下側、電線圧着部31bが上側となる。これは正規の圧着姿勢であるが、端子31を収容するコネクタハウジング90(図51参照)の構造によっては、上下二段の端子収容室91に背中合わせ、すなわち、基板部31a又は電線圧着部31bを向かい合わせた状態で挿入しなければならない場合がある。したがって、使用する端子31のなかには正規姿勢から180°反転を要するものがある。
このような理由から、端末処理の済んだ所定電線30の端子31を反転手段5により反転させることとしている。
【0106】
図18に戻って説明すると、反転ハンド51は開閉および回転可能な一対の把持爪510,510と、昇降可能のブレード520とを備えている。
一対の把持爪510,510はデュアルシリンダなどの開閉装置530により開閉する。この開閉装置530を支持する軸部531は、タイミングプーリ532,タイミングベルト533及びタイミングプーリ534を介してパルスモータなどの回転駆動装置540の出力軸541に連結してあり、該回転駆動装置540は、図示しない昇降手段に固定してある。このような構成により、一対の把持爪510,510は開閉及び回転可能で、かつ昇降可能となっている。
ブレード520は、その先端を二股状に形成してあり、アクチュエータ550の作動により電線クリップ20の一対の挟持子21,21と対向してその直上で上下動する。
【0107】
一対の把持爪510,510は、図19に示すように、その爪部511,511の対向する把持面511a,511bと把持面511c,511dによって電線30を把持する。511eは前記開閉装置530への取付穴である。また、図18に示すように、一対の把持爪510,510の上部には開口510aが形成してあり、該開口510aを通過してブレード520が上下動する構成としてある。
【0108】
さらに、図19に示す右側の把持爪510には、回動可能なチャックピン512が設けてあり、左側の把持爪510には、該チャックピン512の挿入孔513が形成してある。
【0109】
より具体的には、図19及び図20(a),(b)において、チャックピン512は、把持爪510の把持面511bに面して形成した溝512aに、固定ピン512bによって約90゜の範囲で回動自在に取り付けてある。
一方、左側の把持爪510に設けた挿入孔513は、その内径をチャックピン512の外径よりも若干大きく形成してあり、一対の把持爪510,510が電線30を把持したときに前記チャックピン512を容易に挿入できるようにしてある。
【0110】
次に、図18,図21,図22及び図23を参照しつつ、反転ハンド51による所定電線30の端子31の反転動作について説明する。
【0111】
反転動作の開始時における反転ハンド51は、図18及び図21(a)に示すように、一対の把持爪510,510の開口510aが上方向を向き、ブレード520の通過が可能な待機状態となっている。このときの反転ハンド51は、電線クリップ20の上方の待機位置に停止され、一方の把持爪510のチャックピン512が水平方向を向いて、他方の把持爪510の挿入孔513に挿入された状態となっている。
【0112】
このような待機状態から、まず、回転駆動装置540に連結した前記昇降手段が下降し、これによって、反転ハンド51が電線クリップ20の挟持子510,510の先端に接近する。
次に、アクチュエータ550が動作してブレード520が下降し、ブレード520の先端が挟持子21,21の挿入案内面21a,21aに押し付けられて、挟持子21,21を開かせる(図21(b))。
【0113】
そして、把持爪510,510が電線30の受取位置まで下降し(図21(c))、開閉装置530の作動により把持爪510,510を閉じて電線30を掴んだ後、上昇する(図21(d))。
その後、ブレード520が上昇し、電線クリップ20の挟持子21,21を閉鎖させる(図21(e))。
このように、電線クリップ20の電線30は、挟持子21,21から反転ハンド51に移載される。
【0114】
次に、回転駆動装置540が、図21(e)の状態にある把持爪510,510を180°回転させて図22(a)の状態にする。これにより、電線30も180°反転する。このような反転動作において、チャックピン512と挿入孔513の係合により把持爪510,510の位置ずれが防止されるので、電線30が把持面511a,511b及び511c,511dにおいて回転してしまうようなことがなく、したがって、電線30の把持位置(高さ)のずれが生じることを防止できる。
【0115】
そして、上記と同様の動作で、180°反転した状態の反転ハンド51が挟持子21,21に接近するとともに(図22(a))、ブレード520が下降して挟持子21,21を開かせる(図22(b))。次いで、把持爪510,510が電線受渡し位置まで下降し、電線30を挟持子21,21の間に位置させる(図22(c))。その後、ブレード520が上昇して挟持子21,21を閉鎖させる(図22(d))。これにより、電線30の端子31の反転が完了する。
【0116】
次に、電線30の反転が完了して図22(d)の状態にある把持爪510,510を、図21(a)の待機状態に戻す動作について、図23を参照して説明する。なお、図23(a)は図22(d)と同様の状態を示し、端子31の反転が完了した状態である。
【0117】
一対の把持爪510,510が、それぞれ図23(b)の矢印方向に移動して開いた状態となり、挿入孔513に係合していたチャックピン512が抜けて、その自重により下方に垂れ下がる。次いで、図23(c)に示すように、把持爪510,510が上昇する。
このように、挿入孔513とチャックピン512の係合を解除してから、把持爪510,510が上昇するので、チャックピン512に電線30が引掛かるといったトラブルが生じない。
【0118】
その後、回転駆動装置540によって把持爪510,510が図23(d)の矢印方向に回転し、最終的に図23(e)に示すように、図23(a)の状態から180°回転した状態で停止する。
このとき、チャックピン512はその自重により水平方向に戻る。この状態で、把持爪510,510が、図23(e)に示す矢印方向、すなわち、閉じる方向に移動して、図21(a)の待機状態に戻る。
【0119】
[第二移載手段]
各電線30は、第一搬送手段Aにおいて検尺切断された順序で、かつ、U字状の両端部を等ピッチで把持係止しただけの配列で前工程ラインL1により搬送される。したがって、前工程ラインL1における各電線30の配列は、実際のワイヤハーネスの配設形態とは大きく異なっている。
【0120】
この第二移載手段6は、前工程ラインL1を構成する第二搬送手段Bにより搬送される各電線30のうち、ジョイント加工を要する電線30を所定の配列に並び替えつつ、ジョイント工程ラインL2へ移載するためのものである。
【0121】
図24及び図25に示すように、第二移載手段6は、前工程ラインL1を構成する第二搬送手段Bの後端側と、ジョイント工程ラインL2を構成する第三搬送手段Cの前端側とにまたがって設けてあり、上述した第一移載手段3とほぼ同じ構成の前後一対の電線把持ハンド610(,610)及び620(,620)を備えている。そして、各電線把持ハンド610,620が、専用の昇降シリンダ611,621によってそれぞれ独立に昇降するようにしてある。また、各電線把持ハンド610,620が、モータ630によって後述するジョイント用電線保持具50(図27参照)の可倒式クリップ52に対応して90゜回動するようにしてある。
【0122】
このような構成の電線把持ハンド610,620を独立に昇降かつ回動させることにより、電線30の両端末30c,30dを第三搬送手段Cのジョイント用電線保持具50に順序を変えて移載可能としている。
【0123】
次に、第二移載手段6の移載動作について、図26(a),(b),(c),(d)を参照しつつ説明する。
【0124】
まず、両電線把持ハンド610,620が、第二搬送手段Bの電線クリップ20にセットされた一本の電線30の両端末30c,30dを把持し、ジョイント工程ラインL3の第三搬送手段C上に移動する(該動作は図示せず)。
なお、図24に示すように、第二移載手段6に移載される電線30は、一方の端末30cのみに端子31が圧着してあり、ジョイント加工を行う他方の端末30dはストリップ30f(図27参照)が剥き出しになっている。
【0125】
次いで、図26(a)のように、昇降シリンダ621が一方の電線把持ハンド620(,620)を下降させ、第三搬送手段Cの電線クリップ20に電線30の一方の端末30cをセットする。
そして、図26(b)のように、第三搬送手段Cが所定ピッチだけ送られ、ジョイント用電線保持具50の可倒式クリップ52が、他方の電線把持ハンド610(,610)の下方に位置決めされる。
【0126】
その後、図26(c)のように、両電線把持ハンド610,620を90゜回動させ、他方の電線把持ハンド610(,610)に把持された端末30dの向きを可倒式クリップ52に対応させる。
最後に、図26(d)のように、他方の電線把持ハンド610(,610)を下降させ、可倒式クリップ52に電線30の他方の端末30dをセットする。
【0127】
このような移載動作を繰り返し行うことによって、第二搬送手段B上のジョイント加工を必要とする複数の電線30を、第三搬送手段C上のジョイント用電線保持具50に配列替えしつつ移載する(図24参照)。
【0128】
[第三移載手段]
図1及び図2において、第三移載手段9は、前工程ラインL1を構成する第二搬送手段Bにより搬送される各電線30のうち、ジョイント加工が不要な電線30を所定の配列に並び替えつつ、後工程ラインL3を構成する第四搬送手段Dに移載するものである。
このような第三移載手段9は、電線把持ハンドを90゜回動させる構成を備えていない点を除き、上述した第二移載手段6とほぼ同じ構成としてあるので、詳細な説明は省略する。
【0129】
[第三搬送手段]
第三搬送手段Cは、上述した他の搬送手段A,B,D,Eと異なり、図示しない無端状のタイミングベルト上に、図27に示すようなジョイント用電線把持具50を載置するとともに、後述するジョイントステーションS4の熱圧着装置71(図35参照)に対向する移動装置60(図33参照)を備えた構成としてある。
【0130】
図27において、ジョイント用電線保持具50は、細長な基板53に前記と同様の複数の電線クリップ51を立設するとともに、該基板53の電線導出側の側部に、ヒンジ54を介して90゜回動自在な可倒式クリップ52を複数設けた構成としてある。
【0131】
同図のように、可倒式クリップ52が起立状態となったとき、両クリップ51,52の電線セット高さH1 ,H2が等しくなるように設定してあり、上述した第二移載手段6の電線把持ハンド610,620による電線30の自動セットを可能としている。
【0132】
また、可倒式クリップ52は、各電線クリップ51の間において該電線クリップ51と直行する方向に向けて配置してある。該可倒式クリップ52は、合成樹脂等で形成された一対の挟持子52a,52aと、該挟持子52a,52aを固定した台座52bとからなり、該台座52bを、ヒンジ54を介して基板53に回動自在に取り付けてある。このような構成により、可倒式クリップ52が図27の状態から図28の状態に可倒するようにしてある。
【0133】
電線クリップ51に端子31側を把持された電線30は、弛みをもって屈曲し、ストリップ30f側を可倒式クリップ52に把持される。そして、各電線30のストリップ30fは、図27に示すように、所定の可倒式クリップ52,52の間で重合する。
【0134】
図29及び図30は、上記ジョイント用電線保持具50を前記タイミングベルト上のパレット55にセットした状態を示すものである。
該パレット55は、金属等によって長方形状に形成してあり、ジョイント用電線保持具50の基板53裏面から突出させた垂直方向の位置決めピン53aに対応する係合孔55aを有する。
【0135】
ジョイント用電線保持具50は、図30に示すように、係合孔55aに位置決めピン53aを係合し、パレット55上に電線クリップ51の基板53と可倒式クリップ52の台座52bとを載置した状態で、前記タイミングベルトにより後述するジョイントステーションS4へ搬送される。
【0136】
さらに、移動装置60の把持ハンド61(図33参照)に対応すべく、前記基板53の可倒式クリップ52と反対側の側部には、図30及び図31に示すように、把持ハンド61の係合ピン61aと係合する水平方向のリフト孔53bが穿設してある。また、前記基板53の上面には、把持ハンド61の挿入ピン61bと係合する垂直方向の係合孔53cが穿設してある。
これらリフト孔53bと係合孔53cにより、図31及び図32に示すように、把持ハンド61によって該基板53を持ち上げることができる。
【0137】
そして、ジョイント用電線保持具50を把持ハンド61によって持ち上げると、図33に示すように、可倒式クリップ52がパレット55から離れるにともなってその自重で下向きに回動し、電線クリップ51の下方において可倒式クリップ52が水平状態となる。この状態でジョイント用電線保持具50は、ジョイントステーションS4を構成する熱圧着装置71上に搬送セットされる。
【0138】
次に、移動装置60について、図33及び図34を参照しつつ説明する。
これら図面において、移動装置60は、ジョイント用電線保持具50を掴む前記把持ハンド61と、該把持ハンド61を水平(前後)方向に移動させる進退手段62(例えば、水平シリンダやモータ駆動のラックとピニオン等の駆動手段)と、該進退手段62を一定範囲前後に移動可能に支持するスライドガイド63と、該スライドガイド63にロッド64aを連結して、スライドガイド63を電線保持具50とともに昇降させる一次シリンダ64と、該一次シリンダ64にロッド65aを連結して該一次シリンダ64を昇降させる二次シリンダ65とを備えた構成としてある。
【0139】
また、二次シリンダ65は、垂直基板66を介してガイドレール67に沿って水平移動可能となっている。さらに、第三搬送手段Cを覆うガイドカバー68には、ジョイントステーションS4の熱圧着装置71に向かって下方に45゜傾斜するガイド斜面68aが形成してある。
【0140】
図33は一次シリンダ64と二次シリンダ65をともに伸長させた状態を示す。このような状態において、進退手段62が前進動作し、ジョイント用電線保持具50が前方の熱圧着装置71(図35参照)に搬送される。
同図のように、両シリンダ64,65が伸長すると、可倒式クリップ52がヒンジ54を介して倒れた状態となり、この状態でジョイント用電線30の熱圧着作業が行われる。
【0141】
熱圧着作業の終了後に、ジョイント用電線保持具50は、進退手段62の後退動作によって図34に示すようにパレット55上に戻される。
具体的には、まず、いずれか一方のシリンダ(例えば、一次シリンダ64)を圧縮し、次いで、進退手段62によってジョイント用電線保持具50を後退させる。これにより、倒れた状態の可倒式クリップ52が、ガイドカバー68のガイド斜面68a上を摺動し、45°持ち上げられてパレット55上に位置する。
その後、他方のシリンダ(例えば、二次シリンダ65)を圧縮することにより、可倒式クリップ52が残りの45°回動して起き上がった状態となり、図34のようにパレット55上に戻される。
【0142】
このように、倒れた状態の可倒式クリップ52を一気に起き上がらせるのではなく、ガイド斜面68aと一次及び二次シリンダ64,65によって段階的に起き上がらせることにより、ジョイント用電線保持具50の戻し動作をよりスムーズにすることができる。
【0143】
[ジョイントステーション]
図1に示すように、ジョイントステーションS4は、熱圧着装置71とテーピング装置72とからなり、上述した第三搬送手段C及び移動装置60によって搬送された電線30のジョイント加工を行う。
具体的には、前記ジョイント用電線保持具50に保持された各電線30を、熱圧着装置71によって熱圧着し、その後、テーピング装置72によって各電線30の熱圧着部分に絶縁用のテープを巻き付ける。
【0144】
なお、ジョイントステーションS4を構成するテーピング装置72は、既知の装置を使用するものとして説明は省略する。したがって、熱圧着装置71のみについて図35,図36及び図37を参照しつつ説明する。
図35はジョイントステーションS4を構成する熱圧着装置71を示す部分断面側面図である。また、図36は図35の矢視F平面図であり、図37は図35の矢視G正面図である。
【0145】
図35において、熱圧着装置71は、上側電極(抵抗体)711を有するヘッド710と、下側電極(抵抗体)721を有する基台720とで構成してある。該ヘッド710には、図37に示すように、電極移動用のシリンダ712と移動機構713とが設けてあり、基台720には、図36に示すように、電極固定用のレバー722とジョイント用電線保持用のスライダ723と該スライダ723の駆動機構とが設けてある。該駆動機構は、引きばね724とカム725とカムガイド726とカム駆動シリンダ727とを有する。
【0146】
上述したように、移動装置60によってジョイント用電線保持具50が熱圧着装置71にセットされると、上下電極711,721の間に電線30のストリップ30fが位置する。そして、スライダ723がストリップ30fを保持した後、カム駆動シリンダ728のラムが下降し、上下電極711,721の間でストリップ30fが熱圧着される。
【0147】
なお、本実施形態では、ジョイントステーションS4を熱圧着装置71とテーピング装置72により構成したが、各電線30の圧着は、上述したような熱圧着に限定されないので、例えば、該ジョイントステーションS4を、ジョイント用端子によって各電線30を相互に圧着する圧着装置によって構成してもよい。
【0148】
[第四移載手段]
図1及び図2において、第四移載手段10は、上述した第三搬送手段Cにより搬送されるジョイント加工の済んだ電線群(以下、ジョイント済み回路という)30A(図38参照)を、そのままの配列状態で、後工程ラインL3を構成する第五搬送手段Eに移載するものである。
【0149】
図38は第三搬送手段Cと第五搬送手段Eにまたがる第四移載手段10の平面図であり、図39は上記第四移載手段10の正面図である。また、図40は図39の部分拡大図である。
【0150】
これら図面において、第四移載手段10は、複数対の電線把持ハンド101を横並びに設けた構成としてあり、各電線把持ハンド101のピッチを、第三搬送手段Cのジョイント用電線保持具50の電線クリップ51、及び、第五搬送手段Eの電線クリップ20のピッチと同じにしてある。
また、横並びに設けた各電線把持ハンド101の全長は、ジョイント済み回路30Aの横幅とほぼ等しく、ジョイント済み回路30Aは、各電線把持ハンド101により同時に持ち上げられる。
【0151】
さらに、第五搬送手段Eは、第三搬送手段Cの終端側に重複するように配設してあり、互いの重複部分において各電線把持ハンド101が、レール102に沿って第三及び第五搬送手段C,E間を往復動するようにしてある。
【0152】
このような構成により、ジョイント済み回路30Aを同時かつそのままの配列で、第三搬送手段Cのジョイント用電線保持具50から第五搬送手段Eの電線クリップ20に移載可能としている。
【0153】
[端子挿入ステーション]
端子挿入ステーションS5は、図1に示すように、後工程ラインL3沿いに設置された基台70と、該基台70上で移動可能な三つの作業テーブル71,71,71と、各作業テーブル71上に配設された複数のコネクタハウジング保持具(図51参照)と、基台70上の第四搬送手段Dに対向する位置に設けられた第一端子挿入装置11と、基台70上の第五搬送手段Eに対向する位置に設けられた第二端子挿入装置12とを備える。
【0154】
まず、基台70及び作業テーブル71について説明する。
図41は端子挿入ステーションS5を構成する基台70の平面図である。
なお、本図では、該基台70上に設けた第一及び第二端子挿入装置11,12を省略してある。
【0155】
同図において、基台70の上面は、前工程ラインL1から後工程ラインL3の第四搬送手段Dに直接移載された電線30群の端子挿入を行うための第一ステージ70aと、ジョイント工程ラインL2から後工程ラインL3の第五搬送手段Eに移載されたジョイント済み回路30Aの端子挿入を行うための第二ステージ70bと、後述する整形ステーションS6による整形作業を行うための第三ステージ70cと、各作業テーブル71,71,71が第一〜第三ステージ70a,70b,70cを巡回するための空きスペースである第四ステージ70dとに区分してある。
【0156】
このような基台70上面の周縁には、該基台70の四辺に沿ってガイドフレーム72が取り付けてあり、該ガイドフレーム72を介して、基台70の約1/4面積の各作業テーブル71,71,71が、基台70上面に摺動自在に載置してある。
【0157】
これら作業テーブル71,71,71は、基台70に内蔵した三本の駆動軸73,73,73にそれぞれ連結してある。各駆動軸73,73,73は、図示しない駆動系により、基台70上面に形成したガイド溝74に沿って駆動し、各作業テーブル71,71,71を第一ステージ70a→第二ステージ70b→第三ステージ70c→第四ステージ70dの順に巡回させる。
また、各作業テーブル71,71,71は、アルミニウム等の軽金属によって形成してあり、各駆動軸73,73,73によって搬送しやすくなっている。
【0158】
図41及び図42に示すように、各作業テーブル71の後工程ラインL3側には、整形ステーションS6の後述する移動ピン131が挿通される複数の長孔71aと、各長孔71aに挿通された移動ピン131を垂直方向にガイドする半円筒状の複数のピンカバー71bとが設けてある。
【0159】
さらに、各作業テーブル71上の、これら長孔71aとピンカバー71bの反対側には、複数のホルダベース82が立設してある。該ホルダベース82は、コネクタハウジングホルダ81とともに前記コネクタハウジング保持具を構成する。該コネクタハウジング保持具については後述する。
【0160】
なお、ピンカバー71bの突出高は、後述する端子挿入ヘッド114による端子挿入時において、各作業テーブル71上に垂れ下がった電線30が該ピンカバー71bを乗り越えられない程度の高さにし、図57に示すように、端子挿入後の電線30が、いずれか二本のピンカバー71b,71bに規正されてU字状に屈曲し、各作業テーブル71上で幹線35と分岐線36に分かれるようにしてある。本実施形態においては、図52に示すように、該ピンカバー71bをコネクタハウジング保持具(コネクタハウジングホルダ81及びホルダベース82)とほぼ同じ高さにしてある。
【0161】
このような巡回可能な作業テーブル71,71,71を備えた基台70では、まず、第一ステージ70aにおいて、前工程ラインL1から第四搬送手段Dに直接移載された電線30群の端子の挿入作業が、第一端子挿入装置11によって行われる。
次いで、第二ステージ70bにおいて、ジョイント工程ラインL2から後工程ラインL3に移載されたジョイント済み回路30Aの端子挿入が、第二端子挿入装置12によって行われる。
その後、第三ステージ70c(整形ステーションS4)において、端子挿入の終了したワイヤハーネスの整形作業が行われる。
【0162】
また、第一〜第三ステージ70a,70b,70cにおけるこれら作業は、それぞれ同期して行われる。
なお、第一〜第三ステージ70a,70b,70cにおける各作業の具体的内容については、後述する第一及び第二端子挿入装置11,12と整形ステーションS6の説明において詳述する。
【0163】
次に、第一及び第二端子挿入装置11,12について説明する。
図1において、基台70の第一ステージ70a上には、第一端子挿入装置11が設置してあり、また、基台70の第二ステージ70b上には、第二端子挿入装置12が設置してある。
【0164】
図43は前記基台70上に設けた第一端子挿入装置11の側面図であり、図44は図43の平面図である。
なお、第二端子挿入装置12は、第一端子挿入装置11と同じ構成となっているので、以下、第一端子挿入装置11のみを図示して説明し、第二端子挿入装置12の説明は省略する。
【0165】
これら図面に示すように、第一端子挿入装置11は、フレーム111,111上に架設した一対のX軸ビーム112,112と、各X軸ビーム112,112上に移動可能に支持されたY軸ビーム113と、該Y軸ビーム113に沿って移動可能な端子挿入ヘッド114と、同じくY軸ビーム113に沿って移動可能なコネクタ把持ユニット115とを備える。
【0166】
Y軸ビーム113は、図43に示すように、LMガイド116を介して、X軸ビーム112,112上のレール117に移動可能に取り付けてあり、ラック118とピニオン119及びX軸サーボモータ1110(図44参照)によりX方向に駆動する。
【0167】
なお、図1に示すように、Y軸ビームの隣には、もう一本のY軸ビーム113が平行して設けてあり、上記Y軸ビーム113と同様に端子挿入ヘッド114及びコネクタ把持ユニット115を備える。
各Y軸ビーム113,113に設けた端子挿入ヘッド114,114とコネクタ把持ユニット115,115は、第四搬送手段Dの電線クリップ20に把持された一本の電線30の一方と他方の端子挿入を別々に分担している。
【0168】
端子挿入ヘッド114は、図43に示すように、LMガイド1114を介してY軸ビーム113のレール1111に移動可能に取り付けてある。該端子挿入ヘッド114は、Y軸ビーム113内の第一タイミングベルト1112に連結してあり、Y軸ビーム113上に設けた第一サーボモータ1113によって駆動する。
【0169】
さらに、図45において、端子挿入ヘッド114は、前記LMガイド1114に固定したフレーム1115(図43参照)と、ボールネジユニット1116を介して前記フレーム1115に昇降自在に取り付けた第一基板1117と、該第一基板1117に垂直シリンダ1118を介して昇降自在に取り付けた第二基板1119と、第一基板1117の前端に設けた電線掻き分けユニット1120と、第二基板1119に設けた端末把持ユニット1130とを備える。
【0170】
ボールネジユニット1116は、サーボモータ1123(図43参照)と、該サーボモータ1123に接続された図示しないボールネジ等を有し、これらによって、端子挿入ヘッド114全体を昇降させる。
【0171】
電線掻き分けユニット1120は、左右に開閉可能な一対の電線掻き分け爪1121,1121と、該電線掻き分け爪1121,1121を開閉させるチャックシリンダ1122とを備える。また、一方の電線掻き分け爪1121には、コネクタハウジング90の端子収容室91内に端子31を案内する上側ガイド面1121aが形成してある。
【0172】
端末把持ユニット1130は、一対の前側電線把持ハンド1131と、一対の後側電線把持ハンド1132と、該前側把持ハンド1131を左右に開閉させる第一チャックシリンダ1133と、後側把持ハンド1132を開閉させる第二チャックシリンダ1134と、端末把持ユニット1130全体を進退させる第一水平シリンダ1135と、後側電線把持ハンド1132のみを進退させる第二水平シリンダ1136とを備える。
【0173】
ここで、端子挿入ヘッド114による端子の挿入動作について説明する。
図45において、まず、ボールネジユニット1116が端子挿入ヘッド114を下降させるとともに、垂直シリンダ1118がロッド1118aを伸長させて電線把持ハンド1131,1132を下降させる。そして、該電線把持ハンド1131,1132が、第四搬送手段Dの電線クリップ20にセットされた電線30の端末30eを把持する。
【0174】
次に、図46に示すように、ボールネジユニット1116が端子挿入ヘッド114全体を上昇させるとともに、垂直シリンダ1118が最圧縮し、これと同時に、端子挿入ヘッド114がY軸ビーム113(図43参照)に沿って前進する。これにより、電線掻き分けユニット1120が、コネクタハウジング90からの導出電線30gの上方に位置する。
【0175】
そして、図47に示すように、ボールネジユニット1116が、端子挿入ヘッド114を再度下降させ、電線掻き分けユニット1120の電線掻き分け爪1121,1121を導出電線30g間に挿入させる。次いで、電線掻き分け爪1121,1121が開いた状態となり、導出電線30gが掻き分けられる(図50参照)。
【0176】
その後、図48に示すように、上側の第一水平シリンダ1135が伸長し、両方の電線把持ハンド1131,1132を垂直基板1119とともに一体的に前進させる。これにより、コネクタハウジング90の端子収容室91(図50参照)に端子31が一次挿入される。
【0177】
さらに、図49に示すように、前側の電線把持ハンド1131が開放され、下側の第二水平シリンダ1136が伸長して、後側の電線把持ハンド1132のみで電線30が押される。この結果、端子収容室91に端子31が完全に挿入(二次挿入)される。
【0178】
このような端子挿入ヘッド114によれば、すでにコネクタハウジング90の端子収容室91に挿入された端子31の導出電線30gを掻き分けることができるので、任意の端子収容室91に端子31をランダムに挿入することができる。
【0179】
次に、図43に戻って、コネクタ把持ユニット115について説明する。
コネクタ把持ユニット115は、上述した端子挿入ヘッド114と同様に、LMガイド1141を介してY軸ビーム113のレール1111に移動可能に取り付けてある。該コネクタ把持ユニット115は、Y軸ビーム113内の第二タイミングベルト1142に連結してあり、Y軸ビーム113上に設けた第二サーボモータ1143によって駆動する。
また、図43及び図44に示すように、第一タイミングベルト1112と第二タイミングベルト1142、及び、第一サーボモータ1113と第二サーボモータ1143とは、互いに位相をずらして配置してある。
【0180】
該コネクタ把持ユニット115は、フレーム1149内に架設したボールネジ軸1144によりX方向に移動可能な短尺のX′軸ビーム1145と、該X′軸ビーム1145に回動可能に支持された垂直シリンダ1146と、該垂直シリンダ1146に連結したチャックシリンダ1147と、該チャックシリンダ1147に連結した一対のチャック板1148,1148(図51参照)とを備える。
【0181】
チャック板1148,1148は、図示しないロータリアクチュエータによってコネクタハウジング90の配置角度に応じて回動可能となっており、コネクタハウジング90を保持したコネクタハウジングホルダ81を持ち上げて、作業テーブル71上のホルダベース82に係合させる。これにより、コネクタハウジング90が端子挿入ヘッド114に対向して位置決めされる。
【0182】
次に、コネクタハウジング保持具を構成するコネクタハウジングホルダ81とホルダベース82について図51を参照しつつ説明する。
【0183】
同図において、コネクタハウジングホルダ81は、コネクタハウジング90を載置するためのベースプレート81aと、該ベースプレート81aの一側部に立設され、前記チャック板1148,1148に把持されるサイドプレート81bと、ベースプレート81aの他側部に設けたハウジング押圧用の板バネ81cと、ベースプレート81aの底部に突設されたセンタリングピン81d及び位置決めピン81eとを備える。
【0184】
ベースプレート81aの後端部には、板バネ81cと一体の停止板81fが設けてあるとともに、ベースプレート81aの前端部には、ハウジング係止用の停止段部81gが形成してある。
【0185】
板バネ81cは、コネクタハウジング90よりも上方に突出し、外向きに傾斜した操作板部81hを有する。また、該板バネ81cの内面には、コネクタハウジング90の一方の上端部に係合する係止突起81iが形成してある。
このような板バネ81cは、自由状態において内向きにやや屈曲し、コネクタハウジング90に横方向の押圧力を作用させる。
【0186】
サイドプレート81bには、コネクタハウジング90の他方の上端部に対する係止段部81jが形成してある。
該サイドプレート81bの外壁面側には、一方のチャック板1148に形成した水平方向の係止突条1148aに対応するV字状の係合溝81kが形成してある。また、該サイドプレート81bの内壁面側には、他方のチャック板1148に形成した垂直方向の係止突条1148bに対応するV字状の係合溝81lが形成してある。
これら係合溝81k,81lにより、コネクタハウジングホルダ81をチャック板1148,1148にガタなく正確に位置決めすることができる。
【0187】
なお、上記サイドプレート81b及び板バネ81cは、ボルト81mと小ネジ81nでベースプレート81aに固定してあり、コネクタハウジング90の種類に応じて容易に交換可能となっている。
【0188】
前記センタリングピン81dは、ホルダベース82の係合孔82dに挿入可能となっており、その先端には、テーパ面取部81oと係止用の周溝81pとが形成してある。該センタリングピン81dは、チャック板1148,1148からの抜き差し力が直接作用するようにサイドプレート81b寄りに設けてある。
【0189】
前記位置決めピン81eは、センタリングピン81dよりも小径にとなっており、先端にテーパ面取部81rを有する。
【0190】
一方、ホルダベース82は、ボルト82gによって各作業テーブル71に固定された円板状の下部フランジ板82aと、該下部フランジ板82aの中心に立設された支柱82bと、該支柱82bの先端に一体に設けられ、コネクタハウジングホルダ81を保持する円板状の上部フランジ板82cとで構成してある。このようなホルダベース82は、ワイヤハーネスのコネクタ配索位置に対応して、各作業テーブル71,71,71上に配置してある。
なお、該支柱82bを両フランジ板82a,82cと同径にしてホルダベース82全体を円柱状に構成してもよい。
【0191】
上部フランジ板82cの中央には、コネクタハウジングホルダ81のセンタリングピン81dに対応する前記係合孔82dが設けてあり、該係合孔82dの内部には、該センタリングピン81dの周溝81pに係合するボールプランジャ(係合ボール)82eがばねにより出没自在に設けてある。
また、該係合孔82dの周囲には、コネクタハウジングホルダ81の位置決めピン81eに対する複数の位置選択孔82fが等配に設けてある。所要の位置選択孔82fに位置決めピン81eを挿入することにより、コネクタハウジングホルダ81の周方向角度を決定することができ、これにより、コネクタハウジング90をワイヤハーネスの整形形態に対応した周方向角度に位置決めすることができる。
【0192】
次に、端子挿入時におけるコネクタハウジングホルダ81とホルダベース82の作用について、図43及び図51を参照しつつ説明する。
【0193】
コネクタハウジングホルダ81は、前記端子挿入ヘッド114による端子挿入前において、ホルダベース82上に仮保持される。そして、端子挿入時において、コネクタ把持ユニット115のチャック板1148,1148に把持され、ホルダベース82から持ち上げられる。
【0194】
次いで、コネクタ把持ユニット115のX′軸ビーム1145の駆動により、コネクタハウジングホルダ81が端子挿入ヘッド114の対向位置に移動され、この状態でコネクタハウジング90への端子31の挿入が行われる。
【0195】
その後、コネクタ把持ユニット115の前記ロータリアクチュエータが、チャック板1148,1148を周方向に所定角度だけ回動させ、該チャック板1148,1148が、コネクタハウジングホルダ81をホルダベース82に戻す。これにより、コネクタハウジング90が角度設定され、同時に電線30群が作業テーブル71上で簡易整形される。
【0196】
なお、ここでいう「簡易整形」とは、電線30群が上述した幹線35と分岐線36に分かれた状態をいい(図58参照)、その後、後述の整形ステーションS6において、該電線30群の幹線35と分岐線36を集束させる「本整形」(図
59参照)が行われる。
【0197】
[整形ステーション]
整形ステーションS6は、図41及び図52に示すように、上記基台70の第三ステージ70cにおいて、作業テーブル71の下方に位置する複数の移動ピンユニット13を設けた構成としてある。
【0198】
これら図面において、移動ピンユニット13は、以下に説明するように、移動ピン131,駆動シリンダ132,スライドブロック133,ガイドレール134及びベース板135等で構成してあり、後述する昇降手段136(図56参照)によって昇降自在となっている。
【0199】
移動ピン131は、円柱状の金属製となっており、作業テーブル71に立設したピンカバー71bの約2倍程度の長さとしてある。また、移動ピン131の先端には、テーパ状ないし半球状の挿入ガイド面131aが形成してある。
【0200】
このような移動ピン131は、いずれかの作業テーブル71が第三ステージ70cに送られたときに、昇降手段136によって移動ピンユニット13が上昇することにより、作業テーブル71の長孔71aから該作業テーブル71上に突出する。このとき、移動ピン131は、長孔71aの端部に連続して設けたピンカバー71bに沿って垂直に作業テーブル71上に突出する。
【0201】
駆動シリンダ132は、ベース板135上に横置きしてあり、その後端部を支持する軸137を介してベース板135上で揺動自在となっている。また、駆動シリンダ132のロッド132aには、スライドブロック133が連結してあり、該スライドブロック133の先端には、前記移動ピン131が立設してある。
【0202】
また、該スライドブロック133と移動ピン131の間には、上下二つの軸受(ラジアルベアリング)138,138が介在させてあり、移動ピン131がスライドブロック133に回動自在に支持される構成としてある。
【0203】
該スライドブロック133には、ベース板135上のガイドレール134に沿って移動するスライド部139が取り付けてある。図53に示すように、ガイドレール134は、長孔71aの真下に該長孔71aの傾斜角と同一の傾斜角θ1 で位置し、駆動シリンダ132は、ガイドレール132及び長孔71aの傾斜角θ1 よりも大きな傾斜角θ2 で斜め後方に延びている。
【0204】
また、駆動シリンダ132のエア配管1310には、レギュレータ1311が接続してあり、該レギュレータ1311によって供給エア圧を絞り、移動ピン131が電線30に加えるテンションを適度に調整することができる。
【0205】
このような移動ピンユニット13では、駆動シリンダ132のロッド132aが伸縮すると、スライドブロック133がガイドレール134上を進退し、これにより、移動ピン131が、作業テーブル71の長孔71aに沿って水平方向に往復動する。このスライドブロック133の往復動にともなって駆動シリンダ132は水平方向に揺動する。
また、駆動シリンダ132が最圧縮状態となったとき、移動ピン131がピンカバー71b内に収まる。
【0206】
図54及び図55は、複数の移動ピンユニット13の取付状態を示すものである。
図54に示すように、一対の移動ピンユニット13A,13Bは、逆ハの字状に配設してある。ここで、一方の移動ピンユニット13Aが、隣接する他方の移動ピンユニット13Bと干渉してしまう場合には、これら移動ピンユニット13A,13Bを上下に重ねて配置し、互いの干渉を防止する。
【0207】
具体的には、図55に示すように、上側の移動ピンユニット13Aを、作業テーブル71の下側に若干の隙間を存して設けるとともに、下側の移動ピンユニット13Bを、上側の移動ピンユニット13Aのベース板135Aの直下に近接かつ交差(図54参照)して設けてある。
上側のベース板135Aと下側のベース板135Bとは、ボルト等で連結固定してある。また、下側のベース板135Bは取付ベース1312に固定してあり、該取付ベース1312はアングル1313を介して基板1314に固定してある。該基板1314は昇降手段136の垂直軸1361,1361に連結してある。
【0208】
図56において、昇降手段136は、垂直方向にそれぞれラック1362,1362を設けた前記垂直軸1361,1361と、各ラック1362,1362に噛み合う一対のピニオン1363,1363と、一方のピニオン1363にベルト1364を介して接続されたロータリアクチュエータ1365とを備え、該ロータリアクチュエータ1365を駆動させることにより、各垂直軸1361,1361が同時に昇降し、これにより、全ての移動ピンユニット13が一体的に昇降する構成としてある。
【0209】
次に、上記ような移動ピンユニット13及びその昇降手段136を備えた整形ステーションS6におけるワイヤハーネスの整形作業について、図57,図58及び図59を参照しつつ説明する。
【0210】
第一ステージ70aにおける端子挿入作業、及び、第二ステージ70bにおける端子挿入作業が終わると、図57のように簡易整形されたワイヤハーネスが、巡回駆動する作業テーブル71によって第三ステージ70cに送られてくる(第一ステージ70a,第二ステージ70b及び第三ステージ70cついては図41参照)。
【0211】
そして、該作業テーブル71が第三ステージ70cにセットされると、昇降手段136が駆動して各移動ピンユニット13が作業テーブル71に向かって上昇する。
すると、図58に示すように、各移動ピン131が、対応する長孔71aの端部にそれぞれ挿入され、ピンカバー71bに沿って垂直に作業テーブル71上に突出する。
【0212】
なお、移動ピン131がピンカバー71bに沿って上昇するので、該上昇時に電線30を巻き込んだり、移動ピン131とピンカバー71bの間に電線30がはみ出したりすることがない。
【0213】
各移動ピン131が長孔71aの端部にそれぞれ挿入されると、駆動シリンダ132が伸長し、図59に示すように、各移動ピン131を長孔71aに沿って内向きに移動させる。これにより、分岐線36の根本部分の電線30群が対になる移動ピン131,131に寄せ集められ、電線30群の幹線35と分岐線36が集束される。すなわち、仮整形された電線30群が、ワイヤハーネスの形態に本整形される。
【0214】
ここで、上述したように、上下二つの軸受138,138を介して、移動ピン131をスライドブロック133に回動自在に支持してあるので、移動ピン131が、電線30を寄せ集める際に、電線30に加わる摩擦抵抗を低減させることができる。
【0215】
その後、幹線35の要部をテープ(図示せず)で結束し、電線30群の集束状態を保持する。そして、本整形されたワイヤハーネスを作業テーブル71から取り外した後、幹線35の両側に分岐線36を展開させてワイヤハーネスとしての最終形態を得る。
【0216】
なお、本発明のワイヤハーネスの製造方法及び製造装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、本装置を前工程ラインL1とジョイント工程ラインL2及び後工程ラインL3によって構成し、本方法をジョイント工程と後工程の両方を含む手順としたが、前工程ラインL1及びジョイント工程ラインL2からなる製造装置と、前工程ラインL1及び後工程ラインL3からなる製造装置とを別個に設ければ、ジョイント工程と後工程を別個のラインで行うこともできる。
【0217】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のワイヤハーネスの製造方法によれば、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン,ジョイント工程ライン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う移載手段とを用いて、電線の各作業ステーション間の搬送を可能としているので、従来のような竿台車による電線の搬送作業が不要となり、作業効率の向上と作業者の負担軽減を図ることができる。
【0218】
また、本発明のワイヤハーネスの製造装置によれば、人手が一切介在することなく、ワイヤハーネス完成までの全製造工程を、一連のラインL1〜L3上で同期させて連続的に行うことができる。したがって、従来のような人手による作業や、製造途中の製品が滞留するといった無駄を排除することができ、製造リードタイムの大幅な短縮を図ることができる。これにより、製造効率のさらなる向上と作業者の負担をより一層軽減することができる。
【0219】
さらに、本発明のワイヤハーネスの製造方法及び製造装置では、電線クリップによる多数の電線の搬送と、端子挿入装置による端子のランダム挿入により、最大300回路のワイヤハーネスを自動で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造装置の全体を示す斜視図である。
【図2】本ワイヤハーネスの製造装置の全体を示すブロック図である。
【図3】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する電線の第一,第二,第四及び第五搬送手段の要部を示す部分拡大図である。
【図4】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する定尺電線作製ステーションの要部を示す拡大正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】同図(a)は定尺電線作製ステーションを構成するUターンガイドの部分平面図であり、同図(b)は同図(a)の要部正面図である。
【図7】同図(a)〜(e)は、上記定尺電線作製ステーションによる定尺電線の作製動作を示す説明図である。
【図8】同図(a),(b)は、上記定尺電線作製ステーションを構成する電線の飛び出し防止カバーによる電線の案内動作を示す説明図である。
【図9】同図(a)〜(c)は、上記定尺電線作製ステーションを構成する不良電線の取出装置の不良電線の取り出し動作を示す説明図である。
【図10】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第一移載手段を示す正面図である。
【図11】上記第一移載手段を構成する電線把持ハンドの拡大正面図である。
【図12】図11の側面図であり、上記電線把持ハンドが上昇した状態を示す。
【図13】同じく図11の側面図であり、上記電線把持ハンドが下降した状態を示す。
【図14】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する端末処理ステーションにおける端子付電線の作製過程を示す斜視図である。
【図15】上記端末処理ステーションを構成する皮剥き装置の正面図である。
【図16】図15に示す上記皮剥き装置の右側面図である。
【図17】図15に示す上記皮剥き装置の左側面図である。
【図18】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する反転手段の要部を示す斜視図である。
【図19】上記反転手段の把持爪を示す分解斜視図である。
【図20】同図(a),(b)は、図19に示す把持爪のチャックピン及びその挿入口の拡大図である。
【図21】上記反転手段の電線の反転動作を示す説明図である。
【図22】上記反転手段の電線の反転動作を示す説明図である。
【図23】上記反転手段の電線の反転動作を示す説明図である。
【図24】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第二移載手段を示す平面図である。
【図25】図24に示す上記第二移載手段の正面図である。
【図26】同図(a)〜(d)は、上記第二移載手段の電線の移載動作を示す説明図である。
【図27】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第三搬送手段に設けたジョイント用電線把持具の斜視図であり、可倒式クリップが起立状態のときを示す。
【図28】上記ジョイント用電線把持具の斜視図であり、可倒式クリップが倒れた状態のときを示す。
【図29】上記第三搬送手段を構成するパレットに上記ジョイント用電線把持具をセットした状態の部分平面図である。
【図30】図29に示す上記パレット及びジョイント用電線把持具の側面図である。
【図31】上記第三搬送手段を構成する移動装置の、把持ハンドによる上記ジョイント用電線把持具の移動過程を示す側面図である。
【図32】同じく、上記第三搬送手段を構成する移動装置の、把持ハンドによる上記ジョイント用電線把持具の移動過程を示す側面図である。
【図33】上記移動装置の全体を示す側面図であり、上記把持ハンドを前進させた状態を示す。
【図34】上記移動装置の全体を示す側面図であり、上記把持ハンドを後退させた状態を示す。
【図35】本ワイヤハーネスの製造装置を構成するジョイントステーションの熱圧着装置を示す部分断面側面図である。
【図36】図35に示す上記熱圧着装置の矢視F平面図である。
【図37】図35に示す上記熱圧着装置の矢視G正面図である。
【図38】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第四移載手段を示す平面図である。
【図39】上記第四移載手段の部分切断正面図である。
【図40】図39に示す上記第四移載手段の電線把持ハンドの部分拡大図である。
【図41】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する端子挿入ステーションの基台を示す平面図である。
【図42】上記基台上の作業テーブルに設けた長孔とピンカバーを示す斜視図である。
【図43】上記基台上に設けた第一端子挿入装置の側面図である。
【図44】図43に示す上記第一端子挿入装置の平面図である。
【図45】上記第一端子挿入装置の端子挿入ヘッドを示す側面図である。
【図46】上記端子挿入ヘッドによる端子挿入動作を示す側面図である。
【図47】同じく、上記端子挿入ヘッドによる端子挿入動作を示す側面図である。
【図48】同じく、上記端子挿入ヘッドによる端子挿入動作を示す側面図である。
【図49】同じく、上記端子挿入ヘッドによる端子挿入動作を示す側面図である。
【図50】上記端子挿入ヘッドに設けた電線掻き分けユニットによる導出電線の掻き分け動作を示すものである。
【図51】上記基台上の作業テーブルに設けたコネクタハウジング保持具(コネクタハウジングホルダとホルダベース)を示す斜視図である。
【図52】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する整形ステーションに設けた移動ピンユニットを示す部分断面側面図である。
【図53】上記移動ピンユニットの平面図である。
【図54】複数の上記移動ピンユニットの取付状態を示す平面図である。
【図55】図54に示す移動ピンユニットの側面図である。
【図56】上記移動ピンユニットとその昇降手段を含めた全体を示す側面図である。
【図57】上記整形ステーションにおけるワイヤハーネスの整形動作を示す説明図であり、ワイヤハーネスが仮整形された状態を示す。
【図58】同じく、上記整形ステーションにおけるワイヤハーネスの整形動作を示す説明図であり、上記移動ピンユニットの移動ピンが挿入された状態を示す。
【図59】同じく、上記整形ステーションにおけるワイヤハーネスの整形動作を示す説明図であり、ワイヤハーネスが本整形された状態を示す。
【図60】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置を示すブロック図である。
【図61】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置における端子付電線作製ステーションを示す斜視図である。
【図62】同図(a)は、従来のワイヤハーネスのセット式製造装置における整理棚と電線打ち込みステーションを示す斜視図であり、同図(b)は、上記電線打ち込みステーションを構成する電線供給棚の斜視図である。
【図63】上記電線打ち込みステーションを構成する自動打ち込み装置を示す斜視図である。
【図64】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置におけるジョイントステーションを示す斜視図である。
【図65】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置におけるワイヤハーネスの製造工程を示す概念図である。
【図66】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置における端子挿入ステーションを示す斜視図である。
【図67】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置における整形ステーションを示す斜視図である。
【符号の説明】
L1 前工程ライン
L2 ジョイント工程ライン
L3 後工程ライン
A 第一搬送手段
B 第二搬送手段
C 第三搬送手段
D 第四搬送手段
E 第五搬送手段
S1 電線供給ステーション
S2 定尺電線作製ステーション
S3 端末処理ステーション
S4 ジョイントステーション
S5 端子挿入ステーション
S6 整形ステーション
11 電線リール
12 収納棚
13 電線プリフィーダ
13a ガイドロール
21 電線ノズル
22 矯正ロール
23 検尺送りロール
24 Uターンガイド
25 シャッタ
29a,29b 電線押し込み板
210 カッタ
211 ストッパ
3 第一移載手段
43 皮剥き装置
45 端子圧着機
5 反転手段
51 反転ハンド(電線把持ハンド)
520 ブレード
6 第二移載手段
71 熱圧着装置
72 テーピング装置
9 第三移載手段
10 第四移載手段
11 第一端子挿入装置
1121 電線掻き分け爪
1131,1132 電線把持ハンド
12 第二端子挿入装置
20 電線クリップ
30 電線
60 移動装置
70 基台
71 作業テーブル
81 コネクタハウジングホルダ(コネクタハウジング保持具)
82 ホルダベース(コネクタハウジング保持具)
Claims (19)
- 所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン及びジョイント工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少なくとも、
1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、
2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺電線を作製する工程、
3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工程、
4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、
5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手段により前記前工程ラインから前記ジョイント工程ラインに移載する工程、
6)該ジョイント工程ラインにより前記定尺電線を搬送する工程、
7)該ジョイント工程ラインにより搬送された前記定尺電線のジョイント加工を行う工程を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。 - 所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少なくとも、
1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、
2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺電線を作製する工程、
3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工程、
4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、
5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手段により前記前工程ラインから前記後工程ラインに移載する工程、
6)該後工程ラインにより前記定尺電線を搬送する工程、
7)該後工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。 - 所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライン,ジョイント工程ライン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う第一,第二及び第三の電線移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少なくとも、
1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、
2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺電線を作製する工程、
3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工程、
4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、
5)端末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント加工の必要な前記定尺電線を、前記第一の電線移載手段を介して、前記前工程ラインから前記ジョイント工程ラインに移載する工程、
6)端末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント加工の不要な前記定尺電線を、前記第二の電線移載手段を介して、前記前工程ラインから前記後工程ラインに移載する工程、
7)ジョイント加工の必要な前記定尺電線を前記ジョイント工程ラインによって搬送する工程、
8)ジョイント加工の不要な前記定尺電線を前記後工程ラインによって搬送する工程、
9)ジョイント加工の必要な前記定尺電線のジョイント加工を行う工程、
10)ジョイント加工の不要な前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程、
11)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線を、前記第三の電線移載手段を介して、前記ジョイント工程ラインから前記後工程ラインに移載する工程、
12)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線を前記後工程ラインによって搬送する工程、
13)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程を含むことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。 - 前記コネクタハウジングへの端子挿入の済んだ前記定尺電線群を整形してワイヤハーネスの形態にする工程を追加した請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法。
- 少なくとも、ジョイント加工の不要な前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程、ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程、これら工程によって端子挿入の済んだ定尺電線群を整形してワイヤハーネスの形態にする工程を連続かつ同期して行うこととした請求項4記載のワイヤハーネスの製造方法。
- 所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインとジョイント工程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、
前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、
前記ジョイント工程ライン沿いには、所定の前記定尺電線のジョイント加工を行うジョイントステーションを設置したことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。 - 所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインと後工程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、
前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、
前記後工程ライン沿いには、前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置したことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。 - 所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインとジョイント工程ライン及び後工程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、
前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、
前記ジョイント工程ライン沿いには、所定の前記定尺電線のジョイント加工を行うジョイントステーションを設置し、
前記後工程ライン沿いには、前記前工程ラインから直接移載された前記定尺電線の端子、及び、前記ジョイント工程ラインから移載された前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置したことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。 - 前記前工程ラインと前記ジョイント工程ライン及び前記後工程ラインのいずれか前記端末処理ステーションより下流側に、端末処理の終了した前記定尺電線のうち、所定の定尺電線の端子を反転させる反転手段を配置した請求項6〜8いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記電線供給ステーションが、電線を種類別に巻き付けた多数の電線リールと、各電線リールを収納する収納棚と、各電線リールから引き出された多数の電線をガイドロールによって前記定尺電線作製ステーション側にガイドする電線プリフィーダとを備えた請求項6〜9いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記定尺電線作製ステーションが、前記電線供給ステーションから該定尺電線作製ステーション側へ前記電線をガイドする電線ノズルと、該電線ノズルにガイドされた前記電線を真直ぐに矯正する複数の矯正ロールと、矯正された前記電線を検尺しながら送り出す一対の検尺送りロールと、送り出された前記電線の先端をガイドしてUターンさせるUターンガイドと、Uターンさせた前記電線の先端に当接するストッパと、開いた状態となったときに前記Uターンガイドから前記電線を開放するシャッタと、Uターンさせた前記電線の二箇所をそれぞれ前記前工程ラインの電線クリップに押し込む昇降自在な電線押し込み板と、前記電線を切断して定尺電線を作製するカッタとを備えた請求項6〜10いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記端末処理ステーションが、前記前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端部の被覆を除去する皮剥き装置と、被覆を除去した前記定尺電線の端部に端子を圧着する端子圧着機とを備えた請求項6〜11いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記反転手段が、前記前工程ラインにより搬送された前記定尺電線を把持する回転可能な電線把持ハンドと、前記前工程ラインの電線クリップを押し開く昇降可能なブレードとを備えた請求項9〜12いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記ジョイントステーションが、前記ジョイント工程ラインにより搬送された複数の前記定尺電線を相互に熱圧着する熱圧着装置と、該熱圧着装置によって熱圧着された箇所をテーピングするテーピング装置とを備えた請求項6又は8〜13いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記ジョイントステーションが、前記ジョイント工程ラインにより搬送された複数の前記定尺電線を、ジョイント用端子によって相互に圧着する圧着装置を備えた請求項6又は8〜13いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記端子挿入ステーションが、前記後工程ライン沿いに設置された作業台と、該作業台上に配設された複数のコネクタハウジングの保持具と、前記後工程ラインの電線クリップにセットされた前記定尺電線を把持し、その端子を前記コネクタハウジングに挿入する端子挿入装置を備えた請求項7〜15いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記端子挿入ステーションが、前記後工程ライン沿いに設置された基台と、該基台上で移動可能な作業テーブルと、該作業テーブル上に配設された複数のコネクタハウジングの保持具と、前記作業テーブルの移動範囲内に隣接して設けられた第一及び第二端子挿入装置とを備え、
前記第一及び第二端子挿入装置に、前記後工程ラインにより搬送された前記定尺電線を把持し、その端子を前記コネクタハウジングに挿入する電線把持ハンド、及び、該電線把持ハンドによる端子挿入時において、すでに端子挿入済みの前記定尺電線を掻き分ける電線掻き分け爪をぞれぞれ設け、
前記第一端子挿入装置によって、前記前工程ラインから前記後工程ラインに直接移載された前記定尺電線の端子挿入を行うとともに、前記第二端子挿入装置によって、前記ジョイント工程ラインから前記後工程ラインに移載された前記定尺電線の端子挿入を行う構成とした請求項7〜15記載のワイヤハーネスの製造装置。 - 前記端子挿入ステーションにおいて、前記コネクタハウジングへの端子挿入が終了すると同時に、前記作業テーブル上のワイヤハーネスが仮整形状態となるように、前記コネクタハウジングの保持具を前記作業テーブル上に配設した請求項16又は17いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
- 前記端子挿入ステーションにおける前記作業テーブルの移動範囲を拡張し、該端子挿入ステーションに連続するワイヤハーネスの整形ステーションを設けた請求項16〜18いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
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