JPH1012350A - 電線の皮剥き装置 - Google Patents

電線の皮剥き装置

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JPH1012350A
JPH1012350A JP8160172A JP16017296A JPH1012350A JP H1012350 A JPH1012350 A JP H1012350A JP 8160172 A JP8160172 A JP 8160172A JP 16017296 A JP16017296 A JP 16017296A JP H1012350 A JPH1012350 A JP H1012350A
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electric wire
wire
cutter
wires
terminal
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JP8160172A
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Kazuyoshi Sone
一喜 曽根
Keiji Furuya
啓志 古谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子付電線から成るワイヤハーネスの製造に
際して、1台で太物,細物のいずれにの電線にも使用で
きる電線の皮剥き装置を提供する。 【解決手段】 被覆電線の両側から挟んで固定する電線
クランプ手段(94,94′)と、電線のクランプ位置
よりも電線の端末側で電線の両側から絶縁被覆に切込み
を入れて、該端末側にスライドして被覆除去を行う皮剥
き手段(67,67′、68,68′)とを備える。皮
剥き手段は、前記電線の端末部を挟む両側から接離自在
でかつ電線の軸と並行に往復動可能な相対向する一対の
カッタホルダ70と、該一対のカッタホルダに対してそ
れぞれ電線の軸と直交する方向に往復動可能に装着され
た太物電線用のカッタ67,67′と細物電線用のカッ
タ68,68′とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスの
製造における電線の皮剥き装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤハーネスは電線の径、長さおよび
絶縁被覆の色などが異なる多種多様の端子付電線で構成
されている。製造に際しては、最初に電線を所定の長さ
に切断し、切断された電線(以下、単に定尺電線とい
う)の両端の皮剥き(被覆除去)を行い、露出した導体
(ストリップ)に所定の規格の端子を圧着して端子付電
線をつくる。次いで、これらの端子付電線群を実際のワ
イヤハーネスの配線経路に合うように成形すると共に、
端部の端子群をコネクタハウジングに挿着(以下、ケー
ス嵌めともいう)することにより完成する。定尺電線の
作製に使用する電線はリール巻きした長尺物であるが、
これを使い切ったときに段取り時間を省くため、その端
末を新しいリールの電線と予めジョイントしておく。
【0003】図29は従来の定尺電線の製造装置の側面
図、図30はその平面図、図31は電線の方向転換装置
の斜視図である。これらの図において、201は装置の
架台であり、その長手方向に無端状のタイミングベルト
(又はチェーン)202に所定のピッチで電線クリップ
203を立設した電線搬送装置204が設けられてい
る。
【0004】電線搬送装置204を挟んで一方側(図2
9,図30中右側)に一対の電線の検尺送りロール20
5,205および複数の矯正ロール206が配置され、
他方側に電線の方向転換装置を構成するUターンガイド
207とそのシャッタ208が装架され、その下方には
電線搬送用カバー209と共に浅底の電線搬送樋210
が設けられている。なお、矯正ロール206群の中の一
対206′,206′は電線の前記ジョイント部分を検
出するジョイント検知ロールを兼用する。
【0005】電線クランプ203(又はタイミングベル
ト202)は矢線方向に間欠的に移動する。また、隣合
う電線クランプ203,203の直上には一対の電線押
し込み板211Aと211Bが昇降自在に設けられ、電
線クランプ203と検尺送りロール205間には、電線
Uターンガイド207の電線入口側に電線カッタ212
が、電線出口側にストッパ213がそれぞれ昇降自在に
設けられている。
【0006】図32(A)〜(E)を参照して電線Uタ
ーンガイド(以下、単にガイドと略称する)207を使
用した定尺電線の作製について説明する。最初に(A)
のように、ガイド207に対してシャッタ208を閉じ
た状態で電線案内溝207aに沿って電線200を前記
検尺送りロール205によって送り込み、方向を転換さ
せる。次いで、(B)のように、電線先端がストッパ2
13に突き当たると同時に一方の電線押し込み板211
Aを降下させて、電線先端部を前記電線クリップ203
に押し込み係止した後、シャッタ208を後退させ、こ
れによりガイド207の下部を開放して電線のU字状湾
曲部200aをフリーにする。
【0007】次に、(C)のように、電線200の一端
部を固定して他方を測長しながら繰り出す。所望の長さ
だけ繰り出した後、検尺送りロール205を停止させ、
電線カッタ212の下降により電線200を切断する。
これと同時に他方の電線押し込み板211Bを下降させ
て、(D)のように電線200の他端部を同様にクラン
プする。最後に、(E)のようにシャッタ208を閉
じ、電線搬送装置204のタイミングベルト202を図
30の矢線方向に電線クリップ203の2個分(2ピッ
チ)移動させる。これにより(A)の開始状態に戻る。
以下、同様にして(A)〜(E)の工程を繰り返して、
電線200の方向転換、切断および搬送を行い、所望の
定尺電線を作製する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】作製された定尺電線
は、電線搬送装置204で間欠移送され、電線端末部の
トリミングをして電線クランプ203から端末迄の長さ
を揃えた後、皮剥きを行う。従来、電線の皮剥きは、図
33に示すように、太物電線200A用に上下一対のカ
ッタ216,216をセットした皮剥き装置217と、
同様に細物電線200B用にカッタ216′,216′
をセットした皮剥き装置217′の2台の装置を設けて
行っていた。
【0009】従来は1台の皮剥き装置で太物と細物の電
線径に対応できず、少なくとも2台セットする必要があ
り、そのために広い据え付けスペースを要し、設備費が
高くなる点が問題となっていた。本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、1台で太物,
細物のいずれにの電線にも使用できる電線の皮剥き装置
を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、被覆電線の両側から挟んで固定する電線ク
ランプ手段と、電線のクランプ位置よりも電線の端末側
で電線の両側から絶縁被覆に切込みを入れて、該端末側
にスライドして被覆除去を行う皮剥き手段とを備え、該
皮剥き手段は、前記電線の端末部を挟む両側から接離自
在でかつ電線の軸と並行に往復動可能な相対向する一対
のカッタホルダと、該一対のカッタホルダに対してそれ
ぞれ電線の軸と直交する方向に往復動可能に装着された
太物電線用のカッタと細物電線用のカッタとから成るこ
とを特徴とする。請求項1の発明によれば、カッタホル
ダに対して太物と細物電線用のカッタが左右移動可能に
装着してあるから、1台で多品番の皮剥きを行うことが
でき、その駆動機構も含めて装置の小型化および取付け
の省スペース化と共に設備費の大巾な軽減が可能とな
る。
【0011】請求項2の発明は、前記電線クランプ手段
を、前記電線の軸と平行に往復動可能に設けたものであ
り、これにより電線クランプ位置を仕様に合わせて自由
に変えることができる。また、請求項3の発明は、前記
一対のカッタホルダがデュアルシリンダであって、該デ
ュアルシリンダのピストンロッドに前記太物電線用のカ
ッタと細物電線用のカッタを並設したものであり、これ
により太物および細物電線用の両カッタの取付、駆動機
構が簡素化される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の具体例を説明する。図1は本発明に係るワイ
ヤハーネス製造装置を示す概観斜視図である。ワイヤハ
ーネス製造装置Aは、図の右端側から順に定尺電線の作
製ステーションS1 、電線の端末処理ステーション
2 、端子付電線の反転移載ステーションS3 を横一列
に配置して構成されている。定尺電線の作製ステーショ
ンS1 の背後には電線供給ステーションS4 が、また、
反転移載ステーションS3 の後部にはジョイントステー
ションS5 があり、更にジョイントステーションS5
背後にはケース嵌めステーションS6 を挟んで左右両側
にハウジング供給ステーションS7 およびワイヤハーネ
スの成形ステーションS8 がそれぞれ配置されている。
【0013】〔定尺電線の作製ステーションS1 〕定尺
電線の作製ステーションS1 では、ワイヤハーネスを構
成する端子付電線を作製するために長尺の電線を引出し
ながら測長して所定の長さに切断する。電線供給ステー
ションS4 には、電線の径や被覆の色が異なる多数の電
線リール1が複数の電線収納棚21 ,22 …に分けて用
意されており、各電線3に対応するガイドロール4を備
えた電線プリフィーダ5から電線の色替検尺切断装置
6,6′のいずれかに供給される。
【0014】色替検尺切断装置6,6′で所定の長さに
切断された各電線3は、架台7上に設けられた第1の電
線搬送装置81 によりその両端を所定のピッチで把持固
定され、従来例を示す図30と同様にU字状に屈曲した
状態で間欠的に移送され、次の端末処理ステーションS
2 に達する。
【0015】〔端末処理ステーションS2 〕端末処理ス
テーションS2 では、各電線3の端末部のトリミングか
ら端子圧着までの一切の加工を行う。端末処理ステーシ
ョンS2 には、第2の電線搬送装置82 がセットされ、
第1の電線搬送装置81 で間欠送りされた電線3群は電
線移送ハンド9により順次第2の電線搬送装置82 に移
し替えられる。電線3群の配列順序は前と同じであり、
上記電線把持ピッチに合わせて順にトリミング装置1
0、ゴム栓挿入装置11、皮剥き装置12およびイメー
ジセンサ13が配置され、更に異なる品番の端子を圧着
するための複数の端子圧着機141 ,142 …(代表し
て示す場合は14で示す、以下も同様である)が並設さ
れている。なお、トリミング装置10から端子圧着機1
4までの装置や機械は皮剥き装置12を除き既知の構成
のものを使用すればよいので、詳細な説明は省略する。
【0016】図3に示されるように、トリミング装置1
0により各電線3の端末をトリミングして後述する電線
クリップ18からの長さを一定にした後、必要に応じて
ゴム栓挿入装置11により防水コネクタ用のゴム栓15
を挿入する。次いで、皮剥き装置12により電線端末の
被覆除去(皮剥き)を行って、イメージセンサ13によ
り電線のストリップ3aの有無を確認した後、所定の端
子圧着機14により所望のサイズの端子16を圧着す
る。
【0017】第1と第2の電線搬送装置81 ,82 は同
じ構造であり、図2に示すように、無端状のタイミング
ベルト17上に所定のピッチで複数の電線クリップ18
を並設したものである。各電線クリップ18は上端に電
線の挿入案内斜面19aを形成した一対の挟持子19,
19を有し、図示しないスプリングで閉鎖方向に付勢さ
れている(特開平5−242945号公報)。
【0018】タイミングベルト17は図示しないタイミ
ングプーリにより一定方向に間欠的に移動するが、長す
ぎると該タイミングプーリとのずれが生じ正確な間欠送
りができなくなるから、本実施例の第1,第2の電線搬
送装置81 ,82 のように分割方式にするのが有効であ
る。
【0019】〔反転移載ステーションS3 〕反転移載ス
テーションS3 では、回転可能な反転移載ハンド20
(図2参照)により必要な端子16の反転と共に、タイ
ミングベルト17上の電線3群の配列を変えて後述の電
線クランプ竿21(図4参照)に移載して係止し、スト
ックする。
【0020】端子16の圧着姿勢は、図3に示すよう
に、基板16aが下側、電線圧着部16bが上側とな
る。これは正規の圧着姿勢であるが、端子16を収容す
るコネクタ(ハウジング)の構造によっては、上下二段
の端子収容室に背中合わせ即ち基板16a又は電線圧着
部16bを向かい合わせた状態で挿入しなければならな
い。従って、端子16の中には正規姿勢から180°反
転を要するものがある。また、各電線3は電線搬送装置
2 において検尺切断された順序でU字状の両端部を等
ピッチで把持係止しただけの配列であり、実際のワイヤ
ハーネスの配設形態とは大きく異なっている。そこで、
移載に際しては実際に端子をコネクタに挿入する順序に
仕分けして配列を変えるのが有利である。更に、端末処
理済の電線3群は電線搬送装置82 に逐次間欠移送され
てくるから、これらを一次ストックする必要がある。
【0021】以上の理由から端末処理済の電線3群は反
転移載ハンド20により電線クランプ竿21に反転移載
される。反転移載ハンド20の構成および作用について
は後述する。
【0022】また、図4に示されるように、電線クラン
プ竿21は特公平6−44425号により公知であり、
長尺の支持竿22に対して前記電線クリップ18と同様
に一対の挟持子23a,23aから成る電線クリップ2
3を連鎖状に並設したものであり、各電線クリップ2
3,23間の間隔は電線クリップ18(図3参照)と比
べ小さくセットされている。
【0023】図5(B)は電線3群を一本の電線クラン
プ竿21に反転、配列替えを含めて係止したものであ
る。図5(A)との比較から明らかなように、各電線3
の端部は装着されるコネクタ24(241 ,242 ,2
3 )に対応して数個にグループ分けされ、実際のワイ
ヤハーネスの配設形態に近いものとなっている。
【0024】図1に戻って説明すると、反転移載ステー
ションS3 は電線クランプ竿21のストックフレーム2
5を備え、該フレーム25の内部両側にはスプロケット
26の回動により動く一対の無端状チェーン27がセッ
トされている。各無端状チェーン27には所定のピッチ
で竿受けクランプ27aが設けられている。これによ
り、電線3群の反転、移載を行う時間的余裕が得られる
と共に、これらの電線クランプ竿21の一次ストックを
兼ね、ストックフレーム25の前部から後部のジョイン
トステーションS5 に移動させる。
【0025】〔ジョイントステーションS5 〕ジョイン
トステーションS5 では、端子未圧着の電線についての
ジョイント加工と共に、配列替えをしなかった電線の移
替えを行った後、電線クランプ竿21の位置を一段高く
上げてから後部のケース嵌めステーションS6 に送る。
なお、ジョイントには、図6に示すように、2本以上の
電線3を一つの端子16′に圧着するいわゆるダブル圧
着と、電線3′の一端を他の電線3の中間にジョイント
端子32を用いて圧着する本来のジョイント圧着の二種
がある。
【0026】ジョイントステーションS5 は、ストック
フレーム25を横断して架設した門形のガイドフレーム
28に対して昇降および平行移動可能に装着した移設ハ
ンド29と、ジョイント装置30とを備えている。31
は安全カバーである。
【0027】電線のダブル圧着は、図7(A)に示すよ
うに、ジョイント装置30に予め用意したダブル圧着用
の端子16′に対して電線クランプ竿21に係止された
2本の電線31 ,32 を順次移設ハンド29により引き
抜いてその端末のストリップ3aを載置して圧着を行っ
た後、電線クランプ竿21の所定の位置に係止する。ま
た、配列し残した電線33 を図7(B)のように、配列
替えする。以下同様にしてジョイントおよび配列替えを
行う。
【0028】以上の工程により、反転移載ステーション
3 で第2の電線搬送装置82 から電線クランプ竿21
に移載されたすべての電線3の端末加処理が終了する。
また、電線3群は必要な部分の再配列により各コネクタ
241 ,242 ,24 3 等(図5(B)参照)に対応す
るグループに分けて係止され、端子挿入が容易にできる
ように準備される。
【0029】端末処理および再配列の済んだ電線クラン
プ竿21は移設ハンド29により前記竿受けクランプ2
7aから外され、前述のように一段高く持ち上げられて
ケース嵌めステーションS6 に供給される。
【0030】〔ケース嵌めステーションS6 〕ケース嵌
めステーションS6 では、各電線端末の端子16を対応
するコネクタ24の端子収容室24a(図8参照)に挿
入する。
【0031】ケース嵌めステーションS6 は、複数のコ
ネクタ受け具33を備えた長尺の受け具取付板34を有
し、この受け具取付板34は隣接のハウジング供給ステ
ーションS7 との間で循環使用される。ケース嵌めステ
ーションS6 には、図8に示すように、開閉自在の一対
の電線把持爪35、端子把持爪36および端子姿勢を矯
正する昇降自在の端子押さえ(図示せず)を有する端子
挿入装置37が装備されている(特公平6−54611
号参照)。この端子挿入装置37により、所定のコネク
タ24の指定された端子収容室24aに端子16を挿入
する。通常は電線相互の絡み合いを避けるため、一方の
端子収容室から他方の端子収容室に順次挿着して行く。
【0032】〔ハウジング供給ステーションS7 〕ハウ
ジング供給ステーションS7 には、複数のハウジング収
納樋38が一方の出口端を低くした傾斜姿勢で並設され
ている。これらの出口端の上方には図示しない複数のハ
ウジングクランプが横移動可能に装架されており、各ハ
ウジング収納樋38の最下部の出口端からコネクタ(ハ
ウジング)24を拾い上げて前記コネクタ受け具33に
セットする。
【0033】〔成形ステーションS8 〕ワイヤハーネス
の成形ステーションS8 では、ケース嵌めが終了した電
線3群を車両に配設されるワイヤハーネスの実際的な形
態に合わせて成形する。この成形には、前記電線クラン
プ竿21の1本または2〜3本分の電線3群を組み合わ
せて使用する。
【0034】成形ステーションS8 において、図9に示
すように、布線台39上に複数の電線係止治具40が固
定されている。各電線係止治具40はワイヤハーネスの
配設経路に添うように配置され、上半部に設けた二股状
の電線係止ピン41により電線3を係止する。複数の電
線係止ピン41により係止された電線3群は、いわゆる
幹線部W0 とこれから枝分かれした分岐線部W1 ,W2
…に仕分けされ、要所をテープ42で仮止めした後、プ
ロテクタ43やグロメット44などの外装部品を取付
け、最後に全体を別のテープ42′で集束、固定するこ
とによりワイヤハーネスWが形成される。なお、ワイヤ
ハーネスWと言うときは、上記分岐線部W1 ,W2 …の
端末のコネクタ24にヒューズボックス、リレーボック
スや分岐接続箱などのジャンクションブロックを接続し
たものを含める場合がある。
【0035】形成されたワイヤハーネスWは、ケース嵌
めされた全てのコネクタ24の導通チェックを行い、こ
れに合格したものが完成品となる。
【0036】図10は定尺電線の作製ステーションS1
における色替検尺切断装置6(6′)の要部の拡大正面
図、図11はその側面図、図12(A)は図10の電線
のUターンガイドの部分の平面図、(B)は(A)の要
部正面図、図13は色替検尺切断装置6(6′)の全体
側面図である。これらの図において、架台7上にセット
された第1の電線搬送装置81 を挟んでその後方側に一
対の電線の検尺送りロール45、ジョイント検出ロール
46′を含む複数の矯正ロール46および複数の電線ノ
ズル47が配置されている。また、手前側には電線Uタ
ーンガイド48とそのシャッタ49がフレーム50を介
して装架され、更に2個の電線クリップ18,18上に
はシリンダ51により昇降する電線押し込み板52,5
2が設けられると共に、電線クリップ18と電線ノズル
47との間に電線カッタ53とストッパ54がそれぞれ
昇降自在に設けられており、架台7には電線搬送用カバ
ー55が設けられている。なお、56はシャッタ49を
開閉するシリンダ、57は電線搬送樋である。以上は従
来例を示す図29〜図31と同様であるが、本発明にお
いては、電線Uターンガイド48の近傍において電線の
飛び出し防止カバー58が設けられると共に、電線相互
のジョイント部を含む不良電線の取出装置60および取
出作業用窓66が設けられている。
【0037】電線の飛び出し防止カバー58は電線Uタ
ーンガイド48側に傾斜する上部のストップ板部58a
と、電線搬送樋57側に傾斜する誘導板部58bとから
成る。この電線の飛び出し防止カバー58はスタンド5
9に取付けられており、検尺送りロール45による電線
の飛び出し方向、即ち電線Uターンガイド48の手前側
と電線搬送樋57の上方との交叉部に位置するように設
置されている。
【0038】不良電線の取出装置60は一対の電線チャ
ック61,61を備え、電線Uターンガイド48の下方
の架台7の内部に設置されている。電線チャック61,
61は前記電線クリップ18と同一ピッチで配置され、
開閉自在の一対のチャック爪62,62を有する。63
はチャック爪62の開閉用シリンダである。各電線チャ
ック61は昇降用シリンダ64により電線搬送用カバー
55の天板55aに設けられた取出作業用窓66から出
没する。この取出作業用窓66は、電線Uターンガイド
48より十分大きく、即ち一対の電線チャック61,6
1がそこから出没しかつ電線クリップ18,18からU
ターンさせたジョイント部を含む不良電線を後方へ引き
抜くのに十分な大きさに形成されている。
【0039】図14は前記皮剥き装置12の詳細正面
図、図15は図14の右側面図、図16は図14の左側
面図である。皮剥き装置12は上下一対の太物電線用の
カッタ67,67′と細物電線用のカッタ68,68′
(図23参照)を備えている。カッタ67,68とカッ
タ67′,68′はそれぞれ上下のエアシリンダ69,
69′によりカッタホルダ70を介して左右に往復動自
在に設けられている。エアシリンダ69,69′は上下
に逆ねじをもつねじ軸71に螺着した上下のナット部材
72,72′に取付けられ、ねじ軸71はタイミングベ
ルト73によりサーボモータ74と連結されている。従
って、該モータ74の正逆回転により二対のカッタ6
7,67′、68,68′はそれぞれ開閉する。ねじ軸
71は下部のスライド基板75と支柱76を介して対向
する天板77との間に図示しない軸受を介して垂直に軸
装され、さらにねじ軸71の上端に円板状の原点検出板
78が設けられ、原点センサ(フォットマイクロセン
サ)79によりカッタ67と67′(68,68′も同
じ)間の開き寸法が正確に決定できるようになってい
る。
【0040】また、スライド基板75は皮剥き装置12
の基板80上に一対の軸受部材81,81′を介して設
けた支持板82に対してガイドレール83により矢線R
方向に摺動自在に装着されている。スライド基板75は
また図示しない連結部材を介してナット部材84に固定
され、該ナット部材84は上記軸受部材81,81′間
に支承されたねじ軸85に螺着され、該ねじ軸85はサ
ーボモータ86の出力軸86aとタイミングベルト87
により連結されている。従って、カッタ67,67′
(68,68′)はサーボモータ86の正逆回転により
矢線Rのように進退し、電線の皮剥き位置および皮剥き
長さを自由に設定することができる。
【0041】さらに、カッタ67,67′(68,6
8′)の背後に皮剥きチップを吸入除去するバキューム
管88が該カッタ67,67′の軸線と直交する方向に
進退自在に配置されている。即ち、バキューム管88は
スライド基板75上に立設した支持ブロック89のガイ
ドレール90にスライダ91を介して摺動自在に装着さ
れると共に、アーム92によりスライド基板75上に固
定したシリンダ93のピストンロッド93aに連結され
ている。従って、バキューム管88はシリンダ93の作
動によりカッタ67,67′の後退による皮剥きと同時
に後退し、皮剥きチップを吸入排除することができる。
【0042】皮剥き装置12はまた開閉および進退自在
の上下一対の電線クランプ94,94′を有する。即
ち、電線クランプ94(94′)はヘッダ95に支持さ
れており、該ヘッダ95は取付壁96の前面に設けた案
内ロッド97に上下摺動自在に装着されている。また、
ヘッダ95の背面にはアーム98が突設され、該アーム
98の先端部に形成された横溝98aにはローラ99を
介して従動リンク100の一端が連結されている。従動
リンク100は中間が軸101により取付壁96に回動
自在に軸支され、他端は中間リンク102を介して駆動
リンク104の端部に連結されており、該駆動リンク1
04は取付壁96に固定したシリンダ103の作動によ
り進退する。従って、上下の電線クランプ94,94′
はシリンダ103の作動により矢線Sのように開閉す
る。
【0043】一方、取付壁96の基部の取付基板105
は、前記支持板82の他側に設けたガイドレール106
に摺動自在に装着したスライダ107と一体に形成され
ており、該取付基板105の後端はブラケット108を
介して支持板82上に固定したクランプ前後用シリンダ
109のピストンロッド109aにジョイント110を
介して接続されている。従って、電線クランプ94,9
4′はシリンダ109の作動により取付壁96を介して
矢線Tの如くに進退する。
【0044】上記構成において、色替検尺切断装置6,
6′即ち検尺送りロール45、ジョイント検出ロール4
6′,矯正ロール46,電線ノズル47,電線Uターン
ガイド48等により定尺電線を作製する方法は、従来例
を示す図32(A)〜(E)と同様であるから説明を省
略する。本発明にあっては、図13に示すように電線搬
送用カバー55に電線の飛び出し防止カバー58が設け
てある。従って、定尺電線の作製に際しては、電線Uタ
ーンガイド48による電線3の方向転換およびシャッタ
49の後退による電線3の開放後、検尺送りロール45
から高速で送り出された電線3のU字状部は、図17
(A)に示すように、まず飛び出し防止カバー58のス
トップ板58aに衝突して強制的に速度0となり、U字
状部が自重で垂れ下がる。引き続いて送り出される電線
も同様であり、傾斜した誘導部材58bに案内されて、
自然に電線搬送樋57に誘導収納される。
【0045】このようにして、架台7の高さより十分長
い電線3であっても図17(B)に示すように、電線搬
送樋57に収まる。従って、電線3が従来のように電線
搬送樋57からはみ出すことがなく、周辺の機器や作業
者の足元に絡むといったトラブルも皆無となる。
【0046】また、本発明にあっては、色替検尺切断装
置6,6′の部分に前記不良電線の取出装置60が設け
てある。従って、ジョイント検出ロール46′で電線3
にジョイント部3bを検出したときには、それ以降の電
線送り長さを最小限度に止めて切断し、図18(A)に
示すように、通常の定尺電線の場合と同様に第1の電線
搬送装置81 の電線クリップ181 ,182 により一旦
U字状に把持する。次いで、(B)のように取出装置6
0によりこの不良電線3′を取り出して系外に排除す
る。即ち、(A)に示すように、U字状の不良電線3′
(通常の定尺電線3の場合も全く同様である)の両端部
分の下方には電線チャック爪61が位置し、チャック爪
62,62が開いた状態であるから、該電線チャック6
1を前記シリンダ64により上昇させ、同じくシリンダ
63によりチャック爪62,62を閉じて電線3を掴ん
だ後、更に上昇させて電線クリップ181 ,182 から
上方に引っ張るようにして分離する。その後で、電線チ
ャック61をシリンダ65により矢線Qの如くに後退さ
せる。
【0047】これにより電線搬送装置81 の電線クリッ
プ181 ,182 は共に“空き”状態となるから、この
空き電線クリップ181 ,182 に対して(C)のよう
に次の定尺電線3を把持させることができる。従って、
電線搬送装置81 には不良電電線3′が含まれないこと
になり、以降の工程での無用なトラブル発生を避けるこ
とができる。
【0048】図19(A),(B)はジョイント部3b
を含む不良電線3′の取出しの際に生じるおそれのある
トラブルの例を示す。即ち、不良電線3′は通常短く、
また、ジョイント部3bの存在や剛性のために(A)の
ように電線クリップ18,18によるクランプ巾よも大
きくなる傾向がある。このため、(B)のように、チャ
ック爪62の上端部のテーパ状のすくい面62a,62
aでは電線の誘い込みが不十分でチャックミスを起こ
し、不良電線3′の取出しミスが発生する。そこで、図
20示すように、チャック爪62の上部に巾全面にわた
ってテーパ状のすくい面62bを設けることが好まし
い。これにより、不良電線3′のクランプ巾が広狭に大
きく変化してもチャックミスが生じなくなる。
【0049】図21(A),(B)は定尺電線の作製ま
たは不良電線取出しの際の他のトラブル例を示す。即
ち、電線搬送用カバー55には取出装置60のための取
出作業用窓66が開設されている。従って、検尺送りロ
ール45により繰り出される電線3のU字状先端部が自
重で取出作業用窓66に落ち込む場合がある。これは検
尺送りロール45等による残りの部分の測長、切断には
差支えないが、取出装置60に絡んだりあるいは窓縁に
引っ掛かり、第1の電線搬送装置81 に搬送エラーが生
じ、装置の一時停止を余儀なくされる場合が生じる。
【0050】そこで、図22(A),(B)に示すよう
に、取出作業用窓66の中央に、即ち一対の電線チャッ
ク61,61の中間上方に位置するように、電線落下防
止板111を設けるのが好ましい。これにより、電線3
を送り出したとき、取出作業用窓66を二分する中央の
電線落下防止板111によりU字状先端部が支持される
から、電線3の落ち込みが確実に防止される。
【0051】以上のようにして不良電線3′を系外に取
り除いた定尺電線3群は、前記のように第1の電線搬送
装置81 により間欠移送され、次いで第2の電線搬送装
置8 2 に移載され、トリミング装置10、ゴム栓挿入装
置11による端末処理後、皮剥き装置12により皮剥き
が行われる。皮剥きは、図14〜図16において、前記
電線クリップ18により係止された電線3の端末部を上
下から電線クランプ94,94′で挟持固定した後、上
下一対のカッタ67,67′(または68,68′)で
絶縁被覆に切込みを入れ、次いで該カッタ67,67′
を矢線Rの如くに後退させることにより達成され、皮剥
きにより生じたチップは同時に後退するバキューム管8
8により吸入除去される。
【0052】即ち、図15において、シリンダ103の
動作により駆動リンク104が該シリンダ103側に前
進すると、中間リンク102−従動リンク100のリン
ク機構により案内ロッド97に摺動自在に装着されたヘ
ッダ95を介して上下の電線クランプ94,94′が接
近して互いに電線3の端末部を上下から挟持固定する。
この固定位置はシリンダ109の作動により前後微調整
可能である。
【0053】次いで、サーボモータ74の作動によるね
じ軸71の回転で上下のカッタ67,67′を接近さ
せ、電線3の絶縁被覆に切込みを入れる。切込みの深さ
は、原点検出板78の回転数(または回転角)を検出す
る原点センサ79の検出信号をフィードバックすること
により正確にコントロールされる。次に、サーボモータ
86の正転によるねじ軸85の回転でスライド基板75
が後退するから、該スライド基板75に組み付けられた
上下のカッタ67,67′も後退し、これにより皮剥き
が行われる。同様に、バキューム管88もカッタ67,
67′と同時に後退する。カッタ67,67′とバキュ
ーム管88間の間隔はシリンダ93の作動により調整可
能であり、皮剥きされるチップの殆ど全長を包み込むよ
うにバキューム管88を位置決めすることによりチップ
の脱落を防止することができる。
【0054】図23に示すように、太物電線3Aのため
のカッタ67,67′を細物電線用のカッタ68,6
8′にする必要があれば、上下のエアシリンダ69,6
9′の作動により矢線のように実線位置から破線位置に
移動させればよい。これにより、細物電線3Bの皮剥き
処理位置と上下のカッタ68,68′が上下一直線に並
ぶようになる。逆の場合も同様である。
【0055】このように、太物と細物電線用のカッタ6
7と68(67′と68′)をエアシリンダ69(6
9′)を左右に往復移動させて容易に選択使用すること
ができるようにしたので、一台の皮剥き装置12で足
り、省スペースと共に装置費の大幅な削減が可能とな
る。
【0056】図2に戻って説明すると、反転移載ハンド
20は開閉および回転可能な一対の把持爪121,12
1′と、昇降可能のブレード136とを備えている。一
対の把持爪121,121′はデュアルシリンダなどの
開閉装置130により開閉する。この開閉装置130を
支持する軸部131は、タイミングプーリ132、タイ
ミングベルト133およびタイミングプーリ134を介
してパルスモータなどの回転駆動装置135の出力軸1
35aに連結され、該回転駆動装置135はまた図示し
ない昇降部材に固定されている。これにより、一対の把
持爪121,121′は開閉および回転可能で、かつ昇
降可能に設けられている。ブレード136は先端が二股
状に形成されており、アクチュエータ137の作動によ
り電線クリップ18の一対の挟持子19,19と対向し
てその直上で上下動する。
【0057】一対の把持爪121,121′は、図2
4,図25に示すように、その爪部122,122′の
対向する把持面122a,122bと把持面122c,
122dによって電線を把持する。122eは前記開閉
装置130に対する取付穴である。また、一対の把持爪
121,121′の上部には開口123が形成され、下
部には切欠凹部124が形成され、該開口123、12
4から上下動する前記ブレード136が通過可能に形成
されている。
【0058】さらに、一対の把持爪121,121′の
一方には回動可能のチャックピン126が設けられ、他
方にはその挿入孔129が設けられている。即ち、図示
の例では右側の把持爪121′には、その把持面122
bに面してチャックピン126の径よりも大きな巾の溝
を有する凹部125が形成され、該凹部125内にチャ
ックピン126が配置されている。このチャックピン1
26を貫通する固定ピン127は、その両端が両側の溝
壁125aを貫通し、前記把持面122bの両側側面に
形成された外側凹部125bにおいて、該固定ピン12
7に形成された図示しない溝にEリング128を装着す
ることにより、軸方向の移動が制限されている。これに
より、チャックピン126は矢線Xのように略90°の
範囲で回動可能となり、また、固定ピン127の両端が
把持面122bの両側側面から凹んだ外側凹部125b
に位置しているから、前記ブレード136の通過に支障
がない。
【0059】一方、左側の把持爪122に設けた挿入孔
129はその内径をチャックピン126の外径よりも若
干大きく形成し、一対の把持爪121,121′が電線
を把持した状態で前記チャックピン126を容易に挿入
できるようにしてある。
【0060】次に、図26〜図28を参照して反転移載
ハンド20による端子付電線の移載および反転移載につ
いて説明する。開始状態において、一対の把持爪12
1,121′は開口123が上下方向を向き、ブレード
136が通過可能な待機状態にある。また、タイミング
ベルト17の電線クリップ18の上方の待機位置に停止
し、チャックピン126は水平方向を向いて把持爪12
1の挿入孔129に挿入されている。
【0061】電線クリップ18に挟持された前記端子1
6付電線3を反転移載ハンド20に移載するには、先
ず、図26(A)に示すように、前記回転駆動装置13
5の昇降部材の下降により移載ハンド20を挟持子1
9,19の先端に接近させる。次に、アクチュエータ1
37によりブレード136を下降させ、その先端を挟持
子19の挿入案内面19aに押しつけて、挟持子19,
19を開く(図26(B))。そして、把持爪121,
121′を電線3の受取位置まで下降させ(図26
(C))、開閉装置130の作動により把持爪121,
121′を閉じて電線3を掴んだ後、上昇させる(図2
6(D))。次に、ブレード136を上昇させると、電
線クリップ18の挟持子19が閉鎖する(図26
(E))。以上のように、電線クリップ18の端子付電
線3は挟持子19,19から移載ハンド20に移され
る。
【0062】次に、端子付電線3を180°反転して電
線クランプ竿21における電線クリップ23に移載する
場合について説明する(図27(A)〜(D))。図2
6(E)の状態にある把持爪121,121′を前記回
転駆動装置135により180°回転し、図27(A)
の状態にする。これにより、端子付電線3も180°反
転する。反転に際し、把持爪121,121′はチャッ
クピン126によりズレが防止されているから、電線3
が前記把持面122a,122bなどを回転することは
なく、従って把持位置(高さ)のズレや前記180°の
反転角(ねじり角)の変化は生じない。
【0063】この180°反転した移載ハンド20を前
記と同様にして挟持子23a,23aに接近させ(図2
7(A))、ブレード136を下降させて挟持子23
a,23aを開き(図27(B))、把持爪121,1
21′を電線受渡し位置まで下降させ(図27
(C))、ブレード136を上昇させることにより挟持
子23a,23aを閉鎖する(図27(D))。
【0064】次に、電線の反転、受渡しが完了して図2
7(D)の状態にある把持爪121,121′を図26
(A)の待機状態に戻す動作を図28を参照して説明す
る。図28(A)は図27(D)と同様の状態を示し、
電線の反転、受け渡しが完了した状態である。この後、
先ず一対の把持爪121,121′がそれぞれ図28
(B)の矢線Y方向に移動して開く。すると,挿入孔1
29に係合していたチャックピン126が抜けて、その
自重により下方に垂れ下がる。この状態で把持爪12
1,121′を上方へ引き上げると、既に挿入孔129
とチャックピン126との係合は解除されているから、
チャックピン126が電線3に引っ掛かることなく、把
持爪121,121′を上方へ移動できる。
【0065】次に、把持爪121,121′を前記回転
駆動装置135によりそれぞれ図28(D)に示す如く
矢線Z方向に回転し、最終的に図28(E)のように図
27(A)の状態から180°回転した状態で停止す
る。ここで、チャックピン126はその自重により水平
方向に戻る。この状態で、把持爪121,121′が矢
線Y′方向、即ち閉じる方向に移動して、図26(A)
の待機状態に戻る。
【0066】このように、電線の反転、受け渡しが完了
した状態から待機状態に戻る過程において、チャックピ
ン126が電線3の存在による影響を受けず、把持爪1
21,121′における反転前後の電線3の高さのズレ
やねじり角に変化がなく、電線の反転、受け渡しを連続
的に行うことができる。なお、端子付電線3を電線クリ
ップ18から電線クリップ23に移設する際に反転を要
しない場合には、図26(A)〜(E)の動作の逆に行
えばよいから、説明を省略する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、カッタホルダに対して太物と細物電線用のカッ
タが左右移動可能に装着してあるから、1台で多品番の
皮剥きを行うことができ、その駆動機構も含めて装置の
小型化および取付けの省スペース化と共に設備費の大巾
な軽減が可能となる。また、請求項2の発明は前記電線
クランプ手段を、前記電線の軸と平行に往復動可能に設
けたものであるから、これにより電線クランプ位置を仕
様に合わせて自由に変えることができる。請求項3の発
明によれば、前記一対のカッタホルダがデュアルシリン
ダであって、該デュアルシリンダのピストンロッドに前
記太物電線用のカッタと細物電線用のカッタが並設して
あるから、太物および細物電線用の両カッタの取付、駆
動機構が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイヤハーネス製造装置を示す概
観斜視図である。
【図2】図1における電線搬送装置の要部の斜視図であ
る。
【図3】端子付電線を作製する過程の説明図である。
【図4】本発明装置において使用する電線クランプ竿の
要部の斜視図である。
【図5】(A)は(定尺)電線3群を第1の電線搬送装
置81 における電線クリップ18に係止した状態の説明
図、(B)は電線3群を一本の電線クランプ竿21に反
転、配列替えを含めて係止した状態の説明図である。
【図6】電線のジョイントの説明図である。
【図7】(A),(B)は本発明におけるダブル圧着の
説明図である。
【図8】本発明における端子挿入装置の説明図である。
【図9】ワイヤハーネスの成形ステーションS8 の説明
図である。
【図10】図1における定尺電線の作製ステーションS
1 における色替検尺切断装置6,6′の要部の拡大正面
図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】(A)は図10の電線のUターンガイドの部
分の平面図、(B)は(A)の要部正面図である。
【図13】図1の色替検尺切断装置6,6′の全体側面
図である。
【図14】図1の皮剥き装置12の詳細正面図である。
【図15】図14の右側面図である。
【図16】図14の左側面図である。
【図17】(A),(B)はそれぞれ定尺電線の作製の
際の電線の飛び出しを防止する方法の説明図である。
【図18】(A)〜(C)はそれぞれ定尺電線の作製の
際の不良電線の取り出し方法の説明図である。
【図19】(A),(B)はジョイント部3bを含む不
良電線3′の取出しの際に生じるトラブルの説明図であ
る。
【図20】チャック爪62の他の態様を示す正面図であ
る。
【図21】図21(A),(B)はそれぞれ定尺電線の
作製または不良電線取出しの際の他のトラブル例を示す
説明図である。
【図22】(A),(B)はそれぞれ電線搬送用カバー
に設けた電線取出し装置の平面図である。
【図23】太物および細物電線用のカッタの作用説明図
である。
【図24】図2の把持爪121,121′の分離した状
態の拡大斜視図である。
【図25】(A),(B)はそれぞれ図24のチャック
ピン126の取付部分の平面図と正面図である。
【図26】(A)〜(E)はそれぞれ端子付電線の電線
クリップから反転移載ハンドへの移載過程の説明図であ
る。
【図27】(A)〜(D)はそれぞれ端子付電線の反転
および他の電線クリップへの移設過程の説明図である。
【図28】(A)〜(E)はそれぞれ反転移載ハンドの
反転状態からの復帰過程の説明図である。
【図29】従来の定尺電線の製造装置の側面図である。
【図30】図29の平面図である。
【図31】従来の電線の方向転換装置の斜視図である。
【図32】(A)〜(E)はそれぞれ電線Uターンガイ
ドを用いた定尺電線の作製過程の説明図である。
【図33】従来の皮剥き装置の説明図である。
【符号の説明】
3 電線 3b ジョイント部 3′ 不良電線 6 色替検尺切断装置 7 架台 81 ,82 第1,第2の電線搬送装置 17 タイミングベルト 18,23 電線クリップ 45 検尺送りロール 46 矯正ロール 46′ ジョイント検出ロール 47 電線ノズル 48 電線Uターンガイド 49 シャッタ 55 電線搬送用カバー 57 電線搬送樋 58 電線の飛出し防止カバー 60 取出装置 61 電線チャック 62 チャック爪 66 取出作業用窓 67,67′ (太物電線用の)カッタ 68,68′ (細物電線用の)カッタ 69,69′ エアシリンダ 70 カッタホルダ 94,94′ 電線クランプ 106 ガイドレール 107 スライダ 109 シリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線の両側から挟んで固定する電線
    クランプ手段と、電線のクランプ位置よりも電線の端末
    側で電線の両側から絶縁被覆に切込みを入れて、該端末
    側にスライドして被覆除去を行う皮剥き手段とを備え、 該皮剥き手段は、前記電線の端末部を挟む両側から接離
    自在でかつ電線の軸と並行に往復動可能な相対向する一
    対のカッタホルダと、該一対のカッタホルダに対してそ
    れぞれ電線の軸と直交する方向に往復動可能に装着され
    た太物電線用のカッタと細物電線用のカッタとから成る
    ことを特徴とする電線の皮剥き装置。
  2. 【請求項2】 前記電線クランプ手段が、前記電線の軸
    と平行に往復動可能に設けられている請求項1に記載の
    電線の皮剥き装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のカッタホルダがデュアルシリ
    ンダであって、該デュアルシリンダのピストンロッドに
    前記太物電線用のカッタと細物電線用のカッタが並設さ
    れている請求項1に記載の電線の皮剥き装置。
JP8160172A 1996-06-20 1996-06-20 電線の皮剥き装置 Withdrawn JPH1012350A (ja)

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