JPH10112229A - ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置 - Google Patents

ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置

Info

Publication number
JPH10112229A
JPH10112229A JP8281305A JP28130596A JPH10112229A JP H10112229 A JPH10112229 A JP H10112229A JP 8281305 A JP8281305 A JP 8281305A JP 28130596 A JP28130596 A JP 28130596A JP H10112229 A JPH10112229 A JP H10112229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
process line
length
fixed
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8281305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3892919B2 (ja
Inventor
Yutaka Miyamoto
豊 宮本
Kazuyoshi Tomikawa
和芳 富川
Yasuhiro Kawajiri
泰宏 川尻
Toshihiro Inoue
寿弘 井上
Atsushi Nakano
篤 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP28130596A priority Critical patent/JP3892919B2/ja
Publication of JPH10112229A publication Critical patent/JPH10112229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3892919B2 publication Critical patent/JP3892919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの製造工程を全自動化し、手
間と時間を削減する。 【解決手段】 前工程ラインL1とジョイント工程ライ
ンL2及び後工程ラインL3を構成するとともに、移載手
段3,6,9,10によって各ライン間の電線の移載を
可能とし、前工程ラインには、電線をストックする電線
供給ステーションS1と、長尺電線を切断して定尺電線
を作製する定尺電線作製ステーションS2と、定尺電線
の端末処理を行う端末処理ステーションS3と、端末処
理の終了した所定の定尺電線の端子を反転させる反転手
段5とを設置し、ジョイント工程ラインL2には、所定
の定尺電線のジョイント加工を行うジョイントステーシ
ョンS4を設置し、後工程ラインには、前工程ラインか
ら直接移載された定尺電線の端子、及び、ジョイント工
程ラインから移載された定尺電線の端子をコネクタハウ
ジングに挿入する端子挿入ステーションS5とを設置し
た構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に配索され
るワイヤハーネスの製造装置に関し、特に、ワイヤハー
ネス完成までの一連の製造工程を全て自動で行うことを
可能とし、ワイヤハーネスの製造に要する手間と時間の
大幅な削減を図ることができるワイヤハーネスの製造方
法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車1台の配線に必要な電線本数は、
いわゆる普及車から高級車を含めると数百本ないし千数
百本に達し、このような組電線(ワイヤハーネス)の製
造には、次のような多数の製造工程を要していた。 1)定尺電線の作製工程 2)電線の端末処理工程 3)電線の反転及び配列替え工程 4)ジョイント工程 5)端子挿入工程 6)ワイヤハーネスの整形工程
【0003】そして、上記各工程を可能な限り自動化す
べく、本出願人は、特開平6−223646号におい
て、図60に示すような別個独立のステーションからな
るワイヤハーネスのセット式製造装置を提案している。
【0004】具体的には、上記1)及び2)の工程を行
うための端子付電線作製ステーション100(図61参
照)と、端子付電線をロット別に仕分けるための電線整
理棚200(図62参照)と、上記3)の工程を行なう
ための電線打ち込みステーション300(図62及び図
63参照)と、上記4)の工程を行うためのジョイント
ステーション400(図64参照)と、上記5)の工程
を行うための端子挿入ステーション500(図66参
照)と、上記6)の工程を行うための整形ステーション
600(図67参照)とで構成してある。各ステーショ
ン100,300〜600及び電線整理棚200の構成
は次のとおりである。
【0005】[端子付電線作製ステーション]図61に
おいて、101は架台、102,102′は電線供給装
置を構成する検尺供給ローラ、103は電線の切断皮剥
き装置、104,104′は端子圧着装置、105は電
線の搬送装置を示し、該装置105は無端状の搬送ベル
ト105aに所定間隔で電線クリップ105bを設けた
構成としてある。また、106,106′は連鎖状の端
子、107,107′は端子リールを示す。108は多
ロット仕分け装置で、短い定尺電線を受ける製品受け1
09と比較的長い定尺電線を受ける製品受け109′と
からなり、各製品受け109,109′には横スリット
110を介して複数のロット仕分け溝112を有する電
線キャリヤ111が昇降および横移動可能に設けてあ
る。113はコンベヤ装置であり、ベルトコンベヤ11
4とこれを支持する架台115からなり、前記製品受け
109′との間に電線の巻き込み防止カバー116が設
けてある。
【0006】次に、長尺電線を例にとり、両端端子付電
線w1 の作製について説明する。図示しない電線供給ス
テーションから電線wが送られると、まず、該電線wの
先端部が切断皮剥き装置103によって切断,皮剥きさ
れる。そして、皮剥きされた電線wの露出導体に、端子
圧着装置104′によって端子106′が圧着される。
【0007】次いで、検尺供給ローラ102,102′
によって、電線wが所定の長さだけ検尺されつつ供給さ
れ、搬送装置105の始端側で電線クリップ105b,
105bにより把持固定され、再び切断皮剥き装置10
3によって、電線wの他端部が切断,皮剥きされる。
【0008】その後、片端端子付電線wは搬送ベルト1
05aの間欠移動により端子圧着装置104の手前に搬
送され、上記と同様に、他端部の露出導体に端子106
が圧着される。この両端端子付電線w1 は、さらに搬送
ベルト105aにより間欠的に搬送され、搬送装置10
5の終端側で電線クリップ105b,105bから解放
され、製品受け109,109′に一時ストックされ
る。
【0009】なお、電線搬送に際して、ベルトコンベヤ
114の矢線Q方向への回動により、電線w1 も同じ方
向の引張力を受けるから、搬送ベルト105aの動きに
付随して平行移動し、製品受け109,109′に順次
円滑に移設される。
【0010】このようにして、所定の本数の両端端子付
電線w1 すなわち1ロット分の電線の作製が終わると、
前記電線キャリヤ111が図の左側に1ピッチ(ロット
仕分け溝112の幅だけ)移動し、そこで下降して右側
に移動し、最初の位置に上昇する輪行を繰り返すことに
より、複数ロットの電線を製品受け109,109′に
一時ストックすることができる。
【0011】[電線整理棚]図62(a)は、電線整理
棚200と電線打ち込みステーション300を示す斜視
図であり、電線整理棚200は電線打ち込みステーショ
ン300の前方に配置してある。電線整理棚200の各
段は、例えば、一つのハーネスを構成する電線のロット
を一括して載置できる大きさに形成されており、円筒状
の電線ホルダ201,202,203…が所定の順に並
べて格納してある。
【0012】そこで、図61に示す一台または複数台の
端子付電線作製ステーション100により製造した各ロ
ットの定尺電線w1 ,w2 ,w3 …を、その製造ロット
順に電線ホルダ201,202,203…に収納保管す
る。ここで、定尺電線には、両端端子付電線から端子な
し電線を含む種々の電線が含まれ、さらに長さ、線径、
絶縁被覆の色または該絶縁被覆に施された文字,記号,
ストライプなどの標識が異なるものが含まれる。これら
定尺電線をその製造ロット順に上記電線ホルダ201,
202,203…の配列順にしたがって収納することに
より仕分けがなされる。
【0013】[電線打ち込みステーション]図62
(a)に示す電線打ち込みステーション300おいて、
301は自動打込み装置、320は打込み作業テーブル
を示し、該テーブル320の図中左側に電線供給棚33
0が、右側に竿台車340が、また背面側に空竿台車3
50が配置してある。電線供給棚330には、電線整理
棚200から前記配列順序のまま一段分そっくり複数の
電線ホルダ201,202,203…が移設される。空
竿台車350には、電線打込みに使用する電線クランプ
具360が装架され、竿台車340には、既に電線の打
込みを終えた電線クランプ具360が装架されている。
【0014】電線供給棚330は、図62(b)に示す
ように、一端に電線の取り出し規制部331が設けてあ
る。この取り出し規制部331は前記複数の電線ホルダ
201,202,203…の一端を差し込むキャビティ
331aに分割して形成してあり、各キャビティ331
aにソレノイド332により開閉する蓋333が設けて
ある。
【0015】自動打込み装置301は、図63に示すよ
うに、打込み作業テーブル320に対して昇降自在でか
つ横移動可能な一対の電線クランプ治具303,303
を備えている。電線クランプ治具303は開閉自在の一
対の電線クランプ板303a,303aからなり、その
取付ヘッド304は打込み作業テーブル320の長手方
向と平行なスクリューロッド305と案内ロッド306
に装着されており、該ヘッド304に固定したエアシリ
ンダ307の作動により電線クランプ治具303が昇降
する。一対の電線クランプ治具303,303の動作
は、前記電線供給棚330の電線取り出し規制部331
における蓋333の開閉順序とともに、図示しない自動
制御装置により制御され、予めプログラミングされてい
る。
【0016】一方、打込み作業テーブル320の一端側
(図中、左側)には、上記一対の電線クランプ治具30
3,303に対応して電線セット台308,308が並
設され、そこから他端側に向けて電線クランプ具310
を位置決め固定する竿セット台309が設けてある。電
線セット台308は、上記一対の電線クランプ板303
a,303aに対する逃げ溝308aと電線載置溝30
8bを備えている。電線クランプ具310は、複数の電
線クリップ311を直線状の竿セット台309により所
定の間隔で並列に支持固定したものであり、各電線クリ
ップ311は上端部に電線に対する案内斜面311bを
設けた一対の挟持子311a,311aで構成してあ
る。
【0017】次に、電線打ち込みステーション300に
おける電線の配列替えの動作について説明する。なお、
電線の反転は、後述する端子挿入工程を自動化していな
いので、該端子挿入工程において手作業で行っている。
【0018】前述したように打込みテーブル320と並
ぶ電線供給棚330には、各ロットの定尺電線w1 ,w
2 ,w3 …を収納した電線ホルダ201,202,20
3…が準備され、各ホルダ201,202,203…の
一端は取り出し規制部331にセットしてある。
【0019】そこで、作業者は、図62(b)において
蓋333の空いた電線ホルダ201から両端端子付電線
1 を取り出してU字状にし、その両端部を、図63に
示すように、一対の電線セット台308の電線載置溝3
08bにセットする。すると、電線クランプ治具30
3,303が下降してそれぞれ一対のクランプ板303
a,303aが電線両端部を挟持して上昇し、それぞれ
予め設定された電線クランプ具310の所定の電線クリ
ップ311 ,311の真上に移行し、下降により電線
1 を係止した後、元の位置に復帰する。以下同様の手
順で、電線ホルダ202,203…の定尺電線w2 ,w
3 …が所定の電線クリップ311に係止される。
【0020】このように、一つの電線クランプ具310
の電線クリップ311群に対して各ロットの定尺電線w
1 ,w2 ,w3 …が所定の配列順序に従って係止され、
一つのハーネスに対応するハーネス用セットが形成さ
れ、図62(a)に示す竿台車340にストックされ
る。このような電線打込み作業は、各ロットの電線本数
に対応する組のハーネス用セットが完成するまで続けら
れる。
【0021】[ジョイントステーション]図64に示す
ジョイントステーション400において、401は長尺
の作業台を示す。この作業台401の上には、図中左端
側から複数の皮剥き機410,端子圧着機420(42
,422)、ジョイント圧着機430、テープ巻き
機440及び別の複数の端子圧着機410(423
424…)が設置してある。402は作業台401の手
前側の側縁に沿って設けたローラ402aを備えたガイ
ドレールであって、上記電線クランプ具310をライン
送りするためのものである。
【0022】次に、ジョイントステーション400にお
けるジョイント圧着の動作について、図64及び図65
を参照しつつ説明する。なお、このジョイントステーシ
ョン400では、一の電線の一端を他の電線の中間に圧
着する本来のジョイント圧着以外に、二本以上の電線を
一つの端子に圧着するダブル圧着と、電線の一端に標準
規格外の端子を圧着するシングル圧着とが行われる。
【0023】まず、図64に示すように、竿台車340
に装架された電線打込み済みの電線クランプ具310
(ハーネス用セット)を作業台401の手前のガイドレ
ール402に装着する。このハーネス用セットには、図
65に示すように、両端端子付電線w1 以外に片端端子
付電線w2 ,w3 ,w5 ,w6及び端子なし電線w4が係
止され、しかも所定の配列、すなわち、以下のジョイン
ト加工や端子挿入加工の順序に対応する配列で係止して
ある。
【0024】そして、作業者は、上記電線クランプ具3
10の電線クリップ311(図64参照)に係止された
片端端子付電線w2を外し、端子圧着機421によって
規格外端子をシングル圧着し、圧着後再び元の電線クリ
ップ311に係止する。ここで、片端端子付電線w2
一端が皮剥きされていない場合は、皮剥き機410によ
り皮剥きを行う。
【0025】次に、作業者は、片端端子付電線w3 ,端
子なし電線w4 を同様に電線クリップ311から外して
隣の端子圧着機422によりダブル圧着を行う。さら
に、作業者は、矢線R方向にジョイントプレス430ま
で僅かに移動するとともに、電線クランプ具310をガ
イドレール402に沿って移動させ、ここで別の片端端
子付電線w5 ,w6 を電線クリップ311から外し、上
記ダブル圧着電線の一方(w4 )にジョイントプレス4
30によりジョイント端子T2を圧着する。
【0026】ジョイント後、別の作業者が、ジョイント
プレス430とテープ巻き機440との間に設置された
図示しない半田付け装置によって、上記ジョイント部分
の半田付けを行う。最後に、該半田付け部分にテープ巻
き機440によりビニルテープなどの絶縁テープを巻付
け保護する。そして、シングル圧着→ダブル圧着→ジョ
イント圧着された電線w3−w4−w5−w6の各端部を所
定の電線クリップ311に係止する。
【0027】その後、次の電線クランプ具310を矢線
R方向に送り、未処理の電線について上記と同様に順次
シングル圧着→ダブル圧着→ジョイント圧着を行う。こ
のようにして、ハーネス用セットの必要な電線のジョイ
ント圧着等が一つのラインですべて行われる。
【0028】[端子挿入ステーション]上述したジョイ
ントステーション400の作業台401の終端には、こ
れと隣接して又は隔離して、図66に示す端子挿入ステ
ーション500のケース嵌め作業台501が設置してあ
る。同図において、510はケース嵌め誘導装置であ
り、表示器511とその制御盤512とからなり、表示
器511にはコネクタ(またはコネクタハウジング)C
1に形成された複数の端子収容室514に対応する表示
部(例えば、偏光板)が設けてある。そして、該表示部
によって端子の挿入順序が点滅表示されるようになって
いる。なお、513はコネクタ収納箱である。
【0029】次に、端子挿入ステーション500におけ
る端子挿入(ケース嵌め)動作について説明する。ジョ
イントステーション400においてジョイント圧着等の
処理がなされたハーネス用セットは、前記竿台車340
と同様の台車に装架されて、図66に示すケース嵌め作
業台501の側に運搬される。ケース嵌めすべき電線
は、前記のように所定の配列で電線クランプ具310に
係止されているから、作業者は、例えば、該電線クラン
プ具310の一端から他端へ、あるいは中央部から左端
または右端側へと係止された電線端部を取外し、順次コ
ネクタの端子収容室に電線端末の端子を挿入係止する。
【0030】まず、コネクタ収納箱513から第一のコ
ネクタC1 を取り、ケース嵌め誘導装置510を作動さ
せると、表示器511の画面に端子を挿入すべき端子収
容室514の位置が点滅により正しく表示される。この
点滅指示に従って端子を挿入することにより、各端子が
所定のコネクタの所定の端子収容室514に収容され
る。このようにして、以下第二、第三…のコネクタに対
する端子の挿入を行う。
【0031】[整形ステーション]上述した端子挿入ス
テーション500におけるケース嵌めの終了したハーネ
ス用セットは、ハーネスの規模(回路数の大小)などに
より、必要に応じて別の種類のハーネス用セットと組み
合わせた後、図67に示すような整形ステーション60
0に回される。整形ステーション600では、単独又は
組み合わせたハーネス用セットの電線群を布線台601
の上でワイヤハーネスの配線形態に添うように二次元的
に配設し、該配線形態を保持するための電線の集束、分
岐およびテープ巻きなどの仕上げを行い、ハーネス用セ
ットをワイヤハーネスとして完成させる。
【0032】電線群を二次元的に配設するために、予め
布線台601上に複数の電線係止ピン602を立設して
おき、前記電線w(w1 ,w2 ,w3 ,w4 ,w5
…)群をこれらの電線係止ピン602に係止しながらワ
イヤハーネスの配設形態に合わせて整形する。また、ワ
イヤハーネスを配線形態に保持するために、前記電線係
止ピン602で整形された電線束の要部、特に、分岐部
に電線プロテクタ603を添えて集束固定する。603
aは枝線部引出し用の切欠、603bはその支持片であ
る。さらに、エンジンルーム用ハーネスやドア用ハーネ
スなどには、ダッシュボード,パネルなどの穴に貫通固
定するためのグロメット604を外挿する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ワイヤ
ハーネスの製造には、ジョイント圧着や端子挿入など複
雑な加工を要する工程が含まれ、当時の技術水準では、
ワイヤハーネスの全製造工程を自動化することは一般的
に困難とされていた。そこで、一部に手作業を含みなが
らもワイヤハーネスの製造を最大限に効率良く行うこと
ができる装置を提供すべく、上記ワイヤハーネスのセッ
ト式製造装置は提案された。
【0034】ところが、近年、製造効率をさらに向上さ
せつつ、作業者の負担をより一層軽減すべきとの要求が
高まり、上記製造装置について下記点の改善が要望され
るに至った。
【0035】すなわち、上述した従来のワイヤハーネス
の製造装置では、装置を構成する各ステーション10
0,300〜600がそれぞれ別個独立となっていた。
このため、各ステーション100,300〜600にお
ける各作業工程を同期させて連続的に行うことができ
ず、各ステーション100,300〜600間において
製造途中の製品が滞留し、このような作業上の無駄が製
造リードタイムの遅延をまねいていた。
【0036】また、図60に示すように、電線打ち込み
ステーション300からジョイントステーション400
へ移行するとき、及び、ジョイントステーション400
から端子挿入ステーション500へ移行するときに、そ
れぞれ竿台車340による電線の搬送作業を必要とし、
これが作業効率を悪化させるとともに、作業者の負担と
なっていた。
【0037】さらに、ジョイント圧着や端子挿入などの
複雑な工程を手作業で行わなければならず、これもまた
作業効率を悪化させ、作業者に負担を課す大きな要因と
なっていた。
【0038】これらに加え、上述したワイヤハーネスの
セット式製造装置は、その生産可能回路数が最大56回
路であり、時代とともに複雑化する車両配線に対応して
300回路以上のワイヤハーネスを製造することができ
なかった。
【0039】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、ワイヤハーネス完成までの全製造工程を一ライ
ン上で自動化することができ、製造効率のさらなる向上
と作業者の負担をより一層軽減することができるワイヤ
ハーネスの製造方法及び製造装置の提供を目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のワイヤハーネスの製造方法は、所定
ピッチで並設された複数の電線クリップを一定方向に移
動させる搬送手段によって構成した前工程ライン及びジ
ョイント工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う
移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であっ
て、少なくとも、1)ストックされた長尺電線を送り出
す工程、2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切
断し定尺電線を作製する工程、3)該定尺電線を前記前
工程ラインにより搬送する工程、4)該前工程ラインに
より搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、
5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手
段により前記前工程ラインから前記ジョイント工程ライ
ンに移載する工程、6)該ジョイント工程ラインにより
前記定尺電線を搬送する工程、7)該ジョイント工程ラ
インにより搬送された前記定尺電線のジョイント加工を
行う工程を含む手順としてある。
【0041】請求項2記載のワイヤハーネスの製造方法
は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定
方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライ
ン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う
移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であっ
て、少なくとも、1)ストックされた長尺電線を送り出
す工程、2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切
断し定尺電線を作製する工程、3)該定尺電線を前記前
工程ラインにより搬送する工程、4)該前工程ラインに
より搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、
5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手
段により前記前工程ラインから前記後工程ラインに移載
する工程、6)該後工程ラインにより前記定尺電線を搬
送する工程、7)該後工程ラインにより搬送された前記
定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工程を
含む手順としてある。
【0042】請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法
は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定
方向に移動させる搬送手段によって構成した前工程ライ
ン,ジョイント工程ライン及び後工程ラインと、各ライ
ン間の電線の移載を行う第一,第二及び第三の電線移載
手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法であって、少
なくとも、1)ストックされた長尺電線を送り出す工
程、2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し
定尺電線を作製する工程、3)該定尺電線を前記前工程
ラインにより搬送する工程、4)該前工程ラインにより
搬送された前記定尺電線の端末処理を行う工程、5)端
末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント加工の
必要な前記定尺電線を、前記第一の電線移載手段を介し
て、前記前工程ラインから前記ジョイント工程ラインに
移載する工程、6)端末処理の済んだ前記定尺電線のう
ち、ジョイント加工の不要な前記定尺電線を、前記第二
の電線移載手段を介して、前記前工程ラインから前記後
工程ラインに移載する工程、7)ジョイント加工の必要
な前記定尺電線を前記ジョイント工程ラインによって搬
送する工程、8)ジョイント加工の不要な前記定尺電線
を前記後工程ラインによって搬送する工程、9)ジョイ
ント加工の必要な前記定尺電線のジョイント加工を行う
工程、10)ジョイント加工の不要な前記定尺電線の端
子をコネクタハウジングに挿入する工程、11)ジョイ
ント加工の済んだ前記定尺電線を、前記第三の電線移載
手段を介して、前記ジョイント工程ラインから前記後工
程ラインに移載する工程、12)ジョイント加工の済ん
だ前記定尺電線を前記後工程ラインによって搬送する工
程、13)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子
をコネクタハウジングに挿入する工程を含む手順として
ある。
【0043】請求項4記載のワイヤハーネスの製造方法
は、請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法を発展さ
せたものであり、前記コネクタハウジングへの端子挿入
の済んだ前記定尺電線群を整形してワイヤハーネスの形
態にする工程を追加した手順としてある。
【0044】請求項5記載のワイヤハーネスの製造方法
は、請求項4記載のワイヤハーネスの製造方法をさらに
発展させたものであり、少なくとも、ジョイント加工の
不要な前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入
する工程、ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子
をコネクタハウジングに挿入する工程、これら工程によ
って端子挿入の済んだ定尺電線群を整形してワイヤハー
ネスの形態にする工程を連続かつ同期して行うこととし
てある。
【0045】一方、上記目的を達成するために、請求項
6記載のワイヤハーネスの製造装置は、所定ピッチで並
設された複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬
送手段によって前工程ラインとジョイント工程ラインを
構成するとともに、電線の移載手段によって各ライン間
の電線の移載を可能とし、前記前工程ライン沿いには、
長尺電線を送り出し可能な状態でストックする電線供給
ステーションと、該電線供給ステーションから送り出さ
れた電線を所定の長さに切断して定尺電線を作製する定
尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の端末処理を
行う端末処理ステーションとを設置し、前記ジョイント
工程ライン沿いには、所定の前記定尺電線のジョイント
加工を行うジョイントステーションを設置した構成とし
てある。
【0046】請求項7記載のワイヤハーネスの製造装置
は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定
方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインと後工
程ラインを構成するとともに、電線の移載手段によって
各ライン間の電線の移載を可能とし、前記前工程ライン
沿いには、長尺電線を送り出し可能な状態でストックす
る電線供給ステーションと、該電線供給ステーションか
ら送り出された電線を所定の長さに切断して定尺電線を
作製する定尺電線作製ステーションと、前記定尺電線の
端末処理を行う端末処理ステーションとを設置し、前記
後工程ライン沿いには、前記定尺電線の端子をコネクタ
ハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置した
構成としてある。
【0047】請求項8記載のワイヤハーネスの製造装置
は、所定ピッチで並設された複数の電線クリップを一定
方向に移動させる搬送手段によって前工程ラインとジョ
イント工程ライン及び後工程ラインを構成するととも
に、電線の移載手段によって各ライン間の電線の移載を
可能とし、前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り
出し可能な状態でストックする電線供給ステーション
と、該電線供給ステーションから送り出された電線を所
定の長さに切断して定尺電線を作製する定尺電線作製ス
テーションと、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理
ステーションとを設置し、前記ジョイント工程ライン沿
いには、所定の前記定尺電線のジョイント加工を行うジ
ョイントステーションを設置し、前記後工程ライン沿い
には、前記前工程ラインから直接移載された前記定尺電
線の端子、及び、前記ジョイント工程ラインから移載さ
れた前記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入す
る端子挿入ステーションを設置した構成としてある。
【0048】また、必要に応じて、請求項9記載のワイ
ヤハーネスの製造装置のように、前記前工程ラインと前
記ジョイント工程ライン及び前記後工程ラインのいずれ
か前記端末処理ステーションより下流側に、端末処理の
終了した前記定尺電線のうち、所定の定尺電線の端子を
反転させる反転手段を配置した構成としてある。
【0049】そして、上記ワイヤハーネスの製造装置を
構成する各ステーションは、次のような構成としてあ
る。
【0050】前記電線供給ステーションは、請求項10
記載のように、電線を種類別に巻き付けた多数の電線リ
ールと、各電線リールを収納する収納棚と、各電線リー
ルから引き出された多数の電線をガイドロールによって
前記定尺電線作製ステーション側にガイドする電線プリ
フィーダとを備えた構成としてある。
【0051】前記定尺電線作製ステーションは、請求項
11記載のように、前記電線供給ステーションから該定
尺電線作製ステーション側へ前記電線をガイドする電線
ノズルと、該電線ノズルにガイドされた前記電線を真直
ぐに矯正する複数の矯正ロールと、矯正された前記電線
を検尺しながら送り出す一対の検尺送りロールと、送り
出された前記電線の先端をガイドしてUターンさせるU
ターンガイドと、Uターンさせた前記電線の先端に当接
するストッパと、開いた状態となったときに前記Uター
ンガイドから前記電線を開放するシャッタと、Uターン
させた前記電線の二箇所をそれぞれ前記前工程ラインの
電線クリップに押し込む昇降自在な電線押し込み板と、
前記電線を切断して定尺電線を作製するカッタとを備え
た構成としてある。
【0052】前記端末処理ステーションは、請求項12
記載のように、前記前工程ラインにより搬送された前記
定尺電線の端部の被覆を除去する皮剥き装置と、被覆を
除去した前記定尺電線の端部に端子を圧着する端子圧着
機とを備えた構成としてある。
【0053】前記反転手段は、請求項13記載のよう
に、前記前工程ラインにより搬送された前記定尺電線を
把持する回転可能な電線把持ハンドと、前記前工程ライ
ンの電線クリップを押し開く昇降可能なブレードとを備
えた構成としてある。
【0054】前記ジョイントステーションは、請求項1
4記載のように、前記ジョイント工程ラインにより搬送
された複数の前記定尺電線を相互に熱圧着する熱圧着装
置と、該熱圧着装置によって熱圧着された箇所をテーピ
ングするテーピング装置とを備えた構成としてある。
【0055】また、前記ジョイントステーションは、請
求項15記載のように、前記ジョイント工程ラインによ
り搬送された複数の前記定尺電線を、ジョイント用端子
によって相互に圧着する圧着装置を備えた構成としても
よい。
【0056】前記端子挿入ステーションは、請求項16
記載のように、前記後工程ライン沿いに設置された作業
台と、該作業台上に配設された複数のコネクタハウジン
グの保持具と、前記後工程ラインの電線クリップにセッ
トされた前記定尺電線を把持し、その端子を前記コネク
タハウジングに挿入する端子挿入装置を備えた構成とし
てある。
【0057】また、前記端子挿入ステーションは、請求
項17記載のように、前記後工程ライン沿いに設置され
た基台と、該基台上で移動可能な作業テーブルと、該作
業テーブル上に配設された複数のコネクタハウジングの
保持具と、前記作業テーブルの移動範囲内に隣接して設
けられた第一及び第二端子挿入装置とを備え、前記第一
及び第二端子挿入装置に、前記後工程ラインにより搬送
された前記定尺電線を把持し、その端子を前記コネクタ
ハウジングに挿入する電線把持ハンド、及び、該電線把
持ハンドによる端子挿入時において、すでに端子挿入済
みの前記定尺電線を掻き分ける電線掻き分け爪をぞれぞ
れ設け、前記第一端子挿入装置によって、前記前工程ラ
インから前記後工程ラインに直接移載された前記定尺電
線の端子挿入を行うとともに、前記第二端子挿入装置に
よって、前記ジョイント工程ラインから前記後工程ライ
ンに移載された前記定尺電線の端子挿入を行う構成とす
ることもできる。
【0058】さらに、請求項18記載のように、前記端
子挿入ステーションにおいて、前記コネクタハウジング
への端子挿入が終了すると同時に、前記作業テーブル上
のワイヤハーネスが仮整形状態となるように、前記コネ
クタハウジングの保持具を前記作業テーブル上に配設し
た構成としてある。
【0059】これに加え、請求項19記載のように、前
記端子挿入ステーションにおける前記作業テーブルの移
動範囲を拡張し、該端子挿入ステーションに連続するワ
イヤハーネスの整形ステーションを設置した構成として
もよい。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、本発明のワイヤハーネスの
製造方法及び製造装置の一実施形態について、図面を参
照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係るワイ
ヤハーネスの製造装置の全体を示す斜視図であり、ま
た、図2は上記ワイヤハーネスの製造装置の全体を示す
ブロック図である。
【0061】まず、これら図面を参照しつつ、本実施形
態のワイヤハーネスの製造装置の全体について簡単に説
明する。なお、本実施形態に係るワイヤハーネスの製造
方法については、本ワイヤハーネスの製造装置を構成す
る各ステーション等の一連の動作として説明する。
【0062】図1及び図2において、本実施形態のワイ
ヤハーネスの製造装置は、第一〜第五搬送手段A,B,
C,D,Eによって前工程ラインL1とジョイント工程
ラインL2及び後工程ラインL3を構成するとともに、第
一〜第四移載手段3,6,9,10によって各ラインL
1〜L3間の電線30の移載を可能とした構成としてあ
る。
【0063】ここで、第一〜第五搬送手段A〜Eは、図
3に示すように、無端状のタイミングベルト22上に所
定のピッチで複数の電線クリップ20を並設した構成と
なっている。
【0064】各電線クリップ20は、上端に電線30の
挿入案内斜面21aを形成した一対の挟持子21,21
を有し、これら挟持子21,21を図示しないスプリン
グによって閉鎖方向に付勢した構成としてある。
【0065】タイミングベルト22は図示しないタイミ
ングプーリにより一定方向に間欠的に移動する。ここ
で、タイミングベルト22が長すぎると、該タイミング
プーリとのずれが生じて正確な間欠送りができなくなる
ので、前工程ラインL1のごとく長いラインを形成する
場合は、図2に示す第一及び第二搬送手段A,Bのよう
に分割方式にすることが好ましい。
【0066】なお、ジョイント工程ラインL2を構成す
る第三搬送手段Cは、他の搬送手段A,B,D,Eと若
干異なる構成となっており、その詳細については後述す
る。
【0067】図1及び図2に示すように、前工程ライン
1には、長尺電線を送り出し可能な状態でストックす
る電線供給ステーションS1と、該電線供給ステーショ
ンS1から送り出した電線30を所定の長さに切断して
定尺電線(以下、特に必要な場合を除き、単に「電線」
という)30を作製する定尺電線作製ステーションS2
と、前記電線30の端末処理を行う端末処理ステーショ
ンS3と、端末処理の終了した前記電線30のうち、所
定の電線30の端子31(図14参照)を反転させる反
転手段5とが設置してある。
【0068】また、ジョイント工程ラインL2には、所
定の前記電線30のジョイント加工を行うジョイントス
テーションS4が設置してあり、後工程ラインL3には、
前工程ラインL1から直接移載された前記電線30の端
子31、及び、ジョイント工程ラインL2から移載され
た前記電線30の端子31をコネクタハウジング90
(図51参照)に挿入する端子挿入ステーションS5
が設置してある。さらに、端子挿入ステーションS5
は、ワイヤハーネスの整形ステーションS6が連続して
設けてある。
【0069】次に、本ワイヤハーネスの製造装置を構成
する各ステーション等について具体的に説明する。
【0070】[電線供給ステーション]図1に示すよう
に、電線供給ステーションS1は、電線30を種類別に
巻き付けた多数の電線リール11,11,11…と、各電
線リール11を収納する収納棚12,12,12…と、各電
線リール11から引き出された多数の電線30をガイド
ロール13aによって定尺電線作製ステーションS2側に
ガイドする電線プリフィーダ13とで構成してある。
【0071】本実施形態では、約180個の電線リール
1を設け、収納棚12に約180種類の電線30をセッ
トしてある。なお、収納棚12にセットすることができ
る電線30の数は、電線リール11及び収納棚12を増設
すれば、理論上、無制限に増やすことができるが、実際
には約300回路のワイヤハーネスの製造ができれば足
りるので、電線30の種類は約180種で充分である。
【0072】[定尺電線作製ステーション]図4は定尺
電線作製ステーションS2の要部を示す拡大正面図であ
り、図5は図4の側面図である。また、図6(a)は定
尺電線作製ステーションS2を構成するUターンガイド
の部分平面図であり、図6(b)は同図(a)の要部正
面図である。
【0073】定尺電線作製ステーションS2は、電線供
給ステーションS1側から順に、電線30をガイドする
電線ノズル21(図5参照)と、該電線ノズル21にガイ
ドされた電線30を真直ぐに矯正する複数の矯正ロール
2(図5及び図6参照)と、矯正された前記電線を検
尺しながら送り出す一対の検尺送りロール23(図6参
照)とを備えている。
【0074】また、第一搬送手段Aを隔てて、検尺送り
ロール23によって送り出された電線30の先端をガイ
ドしてUターンさせるUターンガイド24と、開いた状
態となったときにUターンガイド24から電線30を開
放するシャッタ25(図5参照)とがフレーム26を介し
て装架してある。なお、図5における27は、シャッタ
5を開閉させるためのシリンダである。
【0075】さらに、二つの電線クリップ20,20上
には、図4に示すように、シリンダ28により昇降する
電線押し込み板29a,29bが設けてあるとともに、電線
クリップ20と電線ノズル21との間には、図6に示す
ように、電線カッタ210とストッパ211がそれぞれ昇降
自在に設けてある。
【0076】次に、図7(a)〜(e)を参照しつつ、
上述した定尺電線作製ステーションS2による定尺電線
の作製動作について説明する。
【0077】まず、図7(a)のように、シャッタ25
が閉じた状態のUターンガイド24の電線案内溝2
4aに、検尺送りロール23によって電線30が送り込ま
れ、電線30の方向転換が行われる。
【0078】次いで、図7(b)のように、電線30の
先端がストッパ211に突き当たると同時に一方の電線押
し込み板29aが降下して、電線30の一端部が電線クリ
ップ20に押し込まれる。その後、シャッタ25が後退
してUターンガイド24の下部を開放し、電線30のU
字状湾曲部30aがフリーになる。
【0079】そして、図7(c)のように、電線クリッ
プ20に固定されていない電線30の他方が、検尺送り
ロール23(図6参照)によって測長されながら繰り出
される。電線30が所望の長さだけ繰り出されると、検
尺送りロール23が停止され、電線カッタ210の下降に
より電線30が切断される。これと同時に、他方の電線
押し込み板29bが下降し、図7(d)のように、電線3
0の他端部が電線クリップ20に押し込まれる。これに
より、所望の長さの定尺電線30が作製される。
【0080】その後、図7(e)のように、シャッタ2
5が閉じ、第一搬送手段Aのタイミングベルト22が、
図4の矢印方向に電線クリップ20の二つ分(2ピッ
チ)移動する。これにより、作製された前記定尺電線3
0が、U字状に屈曲した状態で間欠的に搬送される。そ
して、第一移載手段3を介して、第二搬送手段Bの電線
クリップ20に移載される。
【0081】その後、定尺電線作製ステーションS2
再び図7(a)の開始状態に戻り、以下、同様にして図
7(a)〜(e)の工程が繰り返され、電線30の方向
転換、切断及び搬送が行われ、他の定尺電線30が作製
される。
【0082】ここで、本実施形態の定尺電線作製ステー
ションS2には、Uターンガイド24の近傍において、図
5に示すような電線の飛び出し防止カバー212と、図4
〜図6に示すような不良電線の取出装置213とを設けた
構成としてある。
【0083】図5において、電線の飛び出し防止カバー
12は、Uターンガイド24側に傾斜する上部のストッ
プ板212aと、電線搬送樋214側に傾斜する誘導板212b
とからなっている。この電線の飛び出し防止カバー212
は、スタンド215に取付けてあり、検尺送りロール23
による電線30の飛び出し方向、すなわち、Uターンガ
イド24の手前に位置するように設けてある。
【0084】このような電線の飛び出し防止カバー212
によれば、定尺電線30の作製に際し、Uターンガイド
4による電線30の方向転換及びシャッタ25の後退に
よる電線30の開放後、図8(a)に示すように、検尺
送りロール23から高速で送り出された電線30のU字
状部が、飛び出し防止カバー212のストップ板212a
衝突して自重で垂れ下がる。これに引き続き、検尺送り
ロール23によって電線30が送り出されると、電線3
0のU字状部が誘導板212bの傾斜に案内されて電線搬
送樋214に収納される。
【0085】これにより、架台216の高さ以上の長尺電
線30であっても、図8(b)に示すように、該電線3
0のU字状部を電線搬送樋214に確実に収めることがで
きる。したがって、電線30のU字状部が電線搬送樋2
14からはみ出すことがなく、周辺の機器や作業者の足元
に電線30が絡むといったトラブルを防止できる。
【0086】一方、図4及び図5において、不良電線の
取出装置213は、一対の電線チャック213a,213aを備
え、Uターンガイド24の下方の架台216の内部に設置
してある。電線チャック213a,213aは、前記電線クリ
ップ30と同一ピッチで配置してあり、開閉自在の一対
のチャック爪213b,213bを有する。213cはチャック
爪213bの開閉用シリンダである。図6(a),(b)
において、各電線チャック213a,213aは、昇降用シリ
ンダ213dにより、電線搬送用カバー217の天板217a
設けた取出作業用窓217bから出没する。該取出作業用
窓217bは、一対の電線チャック213a,213aが出没す
ることができ、かつ、電線クリップ20,20からUタ
ーンさせた不良電線を後方へ引き抜くのに十分な大きさ
に形成してある。
【0087】このような不良電線の取出装置213によれ
ば、図9(a)に示すように、ジョイント検出ロール2
2aにより、電線30の不良個所(例えば、ジョイント
部)30bが検出されると、該電線30は不良電線3
0’とみなされ、それ以降の電線送り長さを最小限度に
止めて電線30(30’)の切断が行われる。そして、
該不良電線30’は、正常な電線30と同様に第一搬送
手段Aの電線クリップ20,20に一旦、U字状に把持
される。
【0088】その後、図9(b)のように、取出装置2
13が、不良電線30’を取り出して系外に排除する。具
体的には、まず、シリンダ213c(図4参照)が駆動し
て不良電線30’の下方に位置するチャック爪213b
13bが開いた状態となり、次いで、シリンダ213d(図
4参照)がチャック爪213b,213bを上昇させる。そし
て、シリンダ213cがチャック爪213b,213bを閉じた
状態にし、チャック爪213b,213bに不良電線30’を
把持させる。その後、シリンダ213dがチャック爪
13b,213bをさらに上昇させ、不良電線30’を電線
クリップ20,20から上方に引っ張るようにして分離
させる。最後に、シリンダ213e(図5参照)が電線チ
ャック213aを図9(b)の矢印方向に後退させる。
【0089】これにより、第一搬送手段Aの電線クリッ
プ20,20がともに“空き”状態となる。そして、図
9(c)に示すように、該空き電線クリップ20,20
に、次の電線30を把持させる。したがって、第一搬送
手段Aに不良電線30’がセットされることがなく、以
降の工程における無用なトラブルの発生を防止すること
ができる。
【0090】[第一移載手段]図10,図11,図12
及び図13は、第一移載手段3を示すものである。この
第一移載手段3は、前工程ラインL1における第一搬送
手段Aの電線クリップ20から第二搬送手段Bの電線ク
リップ20へ複数本の電線30を同時に移載するための
ものであり、一本の電線30の両端末30c,30dを
同時に把持して同時に昇降させる複数の電線把持ハンド
1,32,33,34を備える。
【0091】各電線把持ハンド31〜34は、図11及び
図12に示すように、一体的に昇降する左右一対のハン
ド部310,310で構成してある。該ハンド部310は、第
一及び第二搬送手段A,Bの電線クリップ20の前後に
位置する前後各一対のチャック爪311,311と、各一対
のチャック爪311,311を開閉させる前後各一対のチャ
ックシリンダ312,312と、前後のチャック爪311,3
11の間に進退可能なクリップ開放用のブレード313と、
該チャックシリンダ312の上方に位置して該ブレード3
13を昇降させる第二昇降シリンダ314とで構成してあ
る。
【0092】一対のハンド部310,310は、図12に示
すように、スライドブロック315に連結してあり、該ス
ライドブロック315は、第一昇降シリンダ39のロッド
9a(図13参照)に連結してある。該第一昇降シリン
ダ39は垂直基板316に固定してある。該垂直基板316
は、スライドガイド317を介して、水平方向に延びるレ
ール318にスライド自在に係合してあるとともに、図1
0に示す水平方向のベルト319に連結してある。
【0093】本実施形態では、図11に示すように、電
線把持ハンド31〜34を四つ並列に設け、各電線把持ハ
ンド31〜34を共通のシリンダブロック320にそれぞれ
昇降可能に連結した構成としてある。そして、図10に
示すように、各電線把持ハンド31〜34を、ベルト319
によって水平方向に一体的に移動可能としてある。該ベ
ルト319は、サーボモータ321にプーリ322を介して接
続してあり、水平移動手段を構成している。また、各電
線把持ハンド31〜34におけるチャック爪311,3
11は、第一昇降シリンダ39により同時に昇降するよう
にしてある。
【0094】このような構成の電線把持ハンド31〜34
を四つ並列に設けたことにより、八端末すなわち四本の
電線30の両端末30c,30dを同時に把持して移載
することができる。
【0095】一方、図12及び図13において、クリッ
プ開放用のブレード313は一対の楔状先端部313aを有
し、電線クリップ20の各挟持子21,21(図3参
照)間に割り込んで電線クリップ20を開かせて、上述
したチャック爪311,311による電線30の取り出し及
び移し替えを容易にしている。
【0096】該ブレード313は、第二昇降シリンダ314
のロッド314aに連結してあり、中央のセンタブロック
23にガイドされつつ昇降する構成となっている。ま
た、該一対の楔状先端部313aの間には、電線30の挿
通が可能となっている。
【0097】[端末処理ステーション]端末処理ステー
ションS3では、各電線30の端末部のトリミングから
端子圧着までの一切の加工を行う。具体的には、図1に
示すように、電線クリップ20のピッチに合わせて順に
トリミング装置41、ゴム栓挿入装置42、皮剥き装置4
3及びイメージセンサ44が配置してあり、さらに、異な
る品番の端子を圧着するための複数の端子圧着機45a
5b…(以下、代表して示す場合は45で示す)が並設
してある。
【0098】なお、トリミング装置41から端子圧着機
5までの装置や機械は、皮剥き装置43を除き既知の構
成のものを使用すればよいので、詳細な説明は省略す
る。
【0099】図14に示すように、トリミング装置41
により各電線30の端末30eをトリミングして電線ク
リップ20からの長さを一定にした後、必要に応じてゴ
ム栓挿入装置42により防水コネクタ用のゴム栓42a
挿入する。次いで、皮剥き装置43により該端末30e
の被覆除去(皮剥き)を行って、イメージセンサ44
より電線30のストリップ30fの有無を確認した後、
所定の端子圧着機45により所望のサイズの端子31を
圧着する。
【0100】図15,図16,図17において、上述し
た皮剥き装置43は、電線クリップ20にセットされた
電線30の端末30eを上下から電線クランプ431,4
31で挟持固定した後、上下一対のカッタ432,432(又
は433,433)で絶縁被覆に切込みを入れ、次いで、該
カッタ432,432を、図17の矢印方向に後退させるこ
とにより皮剥きを行う。皮剥きにより生じたチップは同
時に後退するバキューム管434により吸入除去される。
【0101】より具体的には、図16において、シリン
ダ435の動作によって駆動リンク436が該シリンダ435
側に前進すると、中間リンク437及び従動リンク438
リンク機構によって、案内ロッド439に摺動自在に装着
されたヘッダ4300,4300を介して、上下の電線クラン
プ431,431が互いに接近し、該電線クランプ431,4
31により電線30の端末30eが上下から挟持固定され
る。
【0102】次いで、図17に示すサーボモータ4301
の動作によるねじ軸4302の回転で、上下のカッタ
32,432が接近し、電線30の絶縁被覆に切込みが入
れられる。該切込みの深さは、原点検出板4303の回転
数(または回転角)を検出する原点センサ4304の検出
信号をフィードバックすることにより正確にコントロー
ルされている。
【0103】次に、サーボモータ4301の正転によるね
じ軸4302の回転で、スライド基板4 305が後退し、これ
により、該スライド基板4305に組み付けられた上下の
カッタ432,432も後退し、電線30の皮剥きが行われ
る。このとき、バキューム管434もカッタ432,432
ともに後退する。
【0104】[反転手段]反転手段5は、図18に示す
ように、回転可能な反転ハンド(電線把持ハンド)51
によって、電線クリップ20にセットされた所定電線3
0の端子31を反転させ、該電線30を再び同じ電線ク
リップ20にセットする。
【0105】ここで、端子31の圧着姿勢は、図14に
示すように、基板部31aが下側、電線圧着部31bが
上側となる。これは正規の圧着姿勢であるが、端子31
を収容するコネクタハウジング90(図51参照)の構
造によっては、上下二段の端子収容室91に背中合わ
せ、すなわち、基板部31a又は電線圧着部31bを向
かい合わせた状態で挿入しなければならない場合があ
る。したがって、使用する端子31のなかには正規姿勢
から180°反転を要するものがある。このような理由
から、端末処理の済んだ所定電線30の端子31を反転
手段5により反転させることとしている。
【0106】図18に戻って説明すると、反転ハンド5
1は開閉および回転可能な一対の把持爪510,510と、
昇降可能のブレード520とを備えている。一対の把持爪
10,510はデュアルシリンダなどの開閉装置530によ
り開閉する。この開閉装置530を支持する軸部531は、
タイミングプーリ532,タイミングベルト533及びタイ
ミングプーリ534を介してパルスモータなどの回転駆動
装置540の出力軸541に連結してあり、該回転駆動装置
40は、図示しない昇降手段に固定してある。このよう
な構成により、一対の把持爪510,510は開閉及び回転
可能で、かつ昇降可能となっている。ブレード520は、
その先端を二股状に形成してあり、アクチュエータ550
の作動により電線クリップ20の一対の挟持子21,2
1と対向してその直上で上下動する。
【0107】一対の把持爪510,510は、図19に示す
ように、その爪部511,511の対向する把持面511a
11bと把持面511c,511dによって電線30を把持す
る。511eは前記開閉装置530への取付穴である。ま
た、図18に示すように、一対の把持爪510,510の上
部には開口510aが形成してあり、該開口510aを通過し
てブレード520が上下動する構成としてある。
【0108】さらに、図19に示す右側の把持爪510
は、回動可能なチャックピン512が設けてあり、左側の
把持爪510には、該チャックピン512の挿入孔513が形
成してある。
【0109】より具体的には、図19及び図20
(a),(b)において、チャックピン512は、把持爪
10の把持面511bに面して形成した溝512aに、固定ピ
ン512bによって約90゜の範囲で回動自在に取り付け
てある。一方、左側の把持爪510に設けた挿入孔5
13は、その内径をチャックピン512の外径よりも若干大
きく形成してあり、一対の把持爪510,510が電線30
を把持したときに前記チャックピン512を容易に挿入で
きるようにしてある。
【0110】次に、図18,図21,図22及び図23
を参照しつつ、反転ハンド51による所定電線30の端
子31の反転動作について説明する。
【0111】反転動作の開始時における反転ハンド51
は、図18及び図21(a)に示すように、一対の把持
爪510,510の開口510aが上方向を向き、ブレード5
20の通過が可能な待機状態となっている。このときの反
転ハンド51は、電線クリップ20の上方の待機位置に
停止され、一方の把持爪510のチャックピン512が水平
方向を向いて、他方の把持爪510の挿入孔513に挿入さ
れた状態となっている。
【0112】このような待機状態から、まず、回転駆動
装置540に連結した前記昇降手段が下降し、これによっ
て、反転ハンド51が電線クリップ20の挟持子510
10の先端に接近する。次に、アクチュエータ550が動
作してブレード520が下降し、ブレード520の先端が挟
持子21,21の挿入案内面21a,21aに押し付け
られて、挟持子21,21を開かせる(図21
(b))。
【0113】そして、把持爪510,510が電線30の受
取位置まで下降し(図21(c))、開閉装置530の作
動により把持爪510,510を閉じて電線30を掴んだ
後、上昇する(図21(d))。その後、ブレード520
が上昇し、電線クリップ20の挟持子21,21を閉鎖
させる(図21(e))。このように、電線クリップ2
0の電線30は、挟持子21,21から反転ハンド51
に移載される。
【0114】次に、回転駆動装置540が、図21(e)
の状態にある把持爪510,510を180°回転させて図
22(a)の状態にする。これにより、電線30も18
0°反転する。このような反転動作において、チャック
ピン512と挿入孔513の係合により把持爪510,510
位置ずれが防止されるので、電線30が把持面511a
11b及び511c,511dにおいて回転してしまうような
ことがなく、したがって、電線30の把持位置(高さ)
のずれが生じることを防止できる。
【0115】そして、上記と同様の動作で、180°反
転した状態の反転ハンド51が挟持子21,21に接近
するとともに(図22(a))、ブレード520が下降し
て挟持子21,21を開かせる(図22(b))。次い
で、把持爪510,510が電線受渡し位置まで下降し、電
線30を挟持子21,21の間に位置させる(図22
(c))。その後、ブレード520が上昇して挟持子2
1,21を閉鎖させる(図22(d))。これにより、
電線30の端子31の反転が完了する。
【0116】次に、電線30の反転が完了して図22
(d)の状態にある把持爪510,510を、図21(a)
の待機状態に戻す動作について、図23を参照して説明
する。なお、図23(a)は図22(d)と同様の状態
を示し、端子31の反転が完了した状態である。
【0117】一対の把持爪510,510が、それぞれ図2
3(b)の矢印方向に移動して開いた状態となり、挿入
孔513に係合していたチャックピン512が抜けて、その
自重により下方に垂れ下がる。次いで、図23(c)に
示すように、把持爪510,510が上昇する。このよう
に、挿入孔513とチャックピン512の係合を解除してか
ら、把持爪510,510が上昇するので、チャックピン5
12に電線30が引掛かるといったトラブルが生じない。
【0118】その後、回転駆動装置540によって把持爪
10,510が図23(d)の矢印方向に回転し、最終的
に図23(e)に示すように、図23(a)の状態から
180°回転した状態で停止する。このとき、チャック
ピン512はその自重により水平方向に戻る。この状態
で、把持爪510,510が、図23(e)に示す矢印方
向、すなわち、閉じる方向に移動して、図21(a)の
待機状態に戻る。
【0119】[第二移載手段]各電線30は、第一搬送
手段Aにおいて検尺切断された順序で、かつ、U字状の
両端部を等ピッチで把持係止しただけの配列で前工程ラ
インL1により搬送される。したがって、前工程ライン
1における各電線30の配列は、実際のワイヤハーネ
スの配設形態とは大きく異なっている。
【0120】この第二移載手段6は、前工程ラインL1
を構成する第二搬送手段Bにより搬送される各電線30
のうち、ジョイント加工を要する電線30を所定の配列
に並び替えつつ、ジョイント工程ラインL2へ移載する
ためのものである。
【0121】図24及び図25に示すように、第二移載
手段6は、前工程ラインL1を構成する第二搬送手段B
の後端側と、ジョイント工程ラインL2を構成する第三
搬送手段Cの前端側とにまたがって設けてあり、上述し
た第一移載手段3とほぼ同じ構成の前後一対の電線把持
ハンド610(,610)及び620(,620)を備えてい
る。そして、各電線把持ハンド610,620が、専用の昇
降シリンダ611,621によってそれぞれ独立に昇降する
ようにしてある。また、各電線把持ハンド610,6
20が、モータ630によって後述するジョイント用電線保
持具50(図27参照)の可倒式クリップ52に対応し
て90゜回動するようにしてある。
【0122】このような構成の電線把持ハンド610,6
20を独立に昇降かつ回動させることにより、電線30の
両端末30c,30dを第三搬送手段Cのジョイント用
電線保持具50に順序を変えて移載可能としている。
【0123】次に、第二移載手段6の移載動作につい
て、図26(a),(b),(c),(d)を参照しつ
つ説明する。
【0124】まず、両電線把持ハンド610,620が、第
二搬送手段Bの電線クリップ20にセットされた一本の
電線30の両端末30c,30dを把持し、ジョイント
工程ラインL3の第三搬送手段C上に移動する(該動作
は図示せず)。なお、図24に示すように、第二移載手
段6に移載される電線30は、一方の端末30cのみに
端子31が圧着してあり、ジョイント加工を行う他方の
端末30dはストリップ30f(図27参照)が剥き出
しになっている。
【0125】次いで、図26(a)のように、昇降シリ
ンダ621が一方の電線把持ハンド620(,620)を下降
させ、第三搬送手段Cの電線クリップ20に電線30の
一方の端末30cをセットする。そして、図26(b)
のように、第三搬送手段Cが所定ピッチだけ送られ、ジ
ョイント用電線保持具50の可倒式クリップ52が、他
方の電線把持ハンド610(,610)の下方に位置決めさ
れる。
【0126】その後、図26(c)のように、両電線把
持ハンド610,620を90゜回動させ、他方の電線把持
ハンド610(,610)に把持された端末30dの向きを
可倒式クリップ52に対応させる。最後に、図26
(d)のように、他方の電線把持ハンド610(,610
を下降させ、可倒式クリップ52に電線30の他方の端
末30dをセットする。
【0127】このような移載動作を繰り返し行うことに
よって、第二搬送手段B上のジョイント加工を必要とす
る複数の電線30を、第三搬送手段C上のジョイント用
電線保持具50に配列替えしつつ移載する(図24参
照)。
【0128】[第三移載手段]図1及び図2において、
第三移載手段9は、前工程ラインL1を構成する第二搬
送手段Bにより搬送される各電線30のうち、ジョイン
ト加工が不要な電線30を所定の配列に並び替えつつ、
後工程ラインL3を構成する第四搬送手段Dに移載する
ものである。このような第三移載手段9は、電線把持ハ
ンドを90゜回動させる構成を備えていない点を除き、
上述した第二移載手段6とほぼ同じ構成としてあるの
で、詳細な説明は省略する。
【0129】[第三搬送手段]第三搬送手段Cは、上述
した他の搬送手段A,B,D,Eと異なり、図示しない
無端状のタイミングベルト上に、図27に示すようなジ
ョイント用電線把持具50を載置するとともに、後述す
るジョイントステーションS4の熱圧着装置71(図35
参照)に対向する移動装置60(図33参照)を備えた
構成としてある。
【0130】図27において、ジョイント用電線保持具
50は、細長な基板53に前記と同様の複数の電線クリ
ップ51を立設するとともに、該基板53の電線導出側
の側部に、ヒンジ54を介して90゜回動自在な可倒式
クリップ52を複数設けた構成としてある。
【0131】同図のように、可倒式クリップ52が起立
状態となったとき、両クリップ51,52の電線セット
高さH1 ,H2が等しくなるように設定してあり、上述
した第二移載手段6の電線把持ハンド610,620による
電線30の自動セットを可能としている。
【0132】また、可倒式クリップ52は、各電線クリ
ップ51の間において該電線クリップ51と直行する方
向に向けて配置してある。該可倒式クリップ52は、合
成樹脂等で形成された一対の挟持子52a,52aと、
該挟持子52a,52aを固定した台座52bとからな
り、該台座52bを、ヒンジ54を介して基板53に回
動自在に取り付けてある。このような構成により、可倒
式クリップ52が図27の状態から図28の状態に可倒
するようにしてある。
【0133】電線クリップ51に端子31側を把持され
た電線30は、弛みをもって屈曲し、ストリップ30f
側を可倒式クリップ52に把持される。そして、各電線
30のストリップ30fは、図27に示すように、所定
の可倒式クリップ52,52の間で重合する。
【0134】図29及び図30は、上記ジョイント用電
線保持具50を前記タイミングベルト上のパレット55
にセットした状態を示すものである。該パレット55
は、金属等によって長方形状に形成してあり、ジョイン
ト用電線保持具50の基板53裏面から突出させた垂直
方向の位置決めピン53aに対応する係合孔55aを有
する。
【0135】ジョイント用電線保持具50は、図30に
示すように、係合孔55aに位置決めピン53aを係合
し、パレット55上に電線クリップ51の基板53と可
倒式クリップ52の台座52bとを載置した状態で、前
記タイミングベルトにより後述するジョイントステーシ
ョンS4へ搬送される。
【0136】さらに、移動装置60の把持ハンド61
(図33参照)に対応すべく、前記基板53の可倒式ク
リップ52と反対側の側部には、図30及び図31に示
すように、把持ハンド61の係合ピン61aと係合する
水平方向のリフト孔53bが穿設してある。また、前記
基板53の上面には、把持ハンド61の挿入ピン61b
と係合する垂直方向の係合孔53cが穿設してある。こ
れらリフト孔53bと係合孔53cにより、図31及び
図32に示すように、把持ハンド61によって該基板5
3を持ち上げることができる。
【0137】そして、ジョイント用電線保持具50を把
持ハンド61によって持ち上げると、図33に示すよう
に、可倒式クリップ52がパレット55から離れるにと
もなってその自重で下向きに回動し、電線クリップ51
の下方において可倒式クリップ52が水平状態となる。
この状態でジョイント用電線保持具50は、ジョイント
ステーションS4を構成する熱圧着装置71上に搬送セッ
トされる。
【0138】次に、移動装置60について、図33及び
図34を参照しつつ説明する。これら図面において、移
動装置60は、ジョイント用電線保持具50を掴む前記
把持ハンド61と、該把持ハンド61を水平(前後)方
向に移動させる進退手段62(例えば、水平シリンダや
モータ駆動のラックとピニオン等の駆動手段)と、該進
退手段62を一定範囲前後に移動可能に支持するスライ
ドガイド63と、該スライドガイド63にロッド64a
を連結して、スライドガイド63を電線保持具50とと
もに昇降させる一次シリンダ64と、該一次シリンダ6
4にロッド65aを連結して該一次シリンダ64を昇降
させる二次シリンダ65とを備えた構成としてある。
【0139】また、二次シリンダ65は、垂直基板66
を介してガイドレール67に沿って水平移動可能となっ
ている。さらに、第三搬送手段Cを覆うガイドカバー6
8には、ジョイントステーションS4の熱圧着装置71
向かって下方に45゜傾斜するガイド斜面68aが形成
してある。
【0140】図33は一次シリンダ64と二次シリンダ
65をともに伸長させた状態を示す。このような状態に
おいて、進退手段62が前進動作し、ジョイント用電線
保持具50が前方の熱圧着装置71(図35参照)に搬
送される。同図のように、両シリンダ64,65が伸長
すると、可倒式クリップ52がヒンジ54を介して倒れ
た状態となり、この状態でジョイント用電線30の熱圧
着作業が行われる。
【0141】熱圧着作業の終了後に、ジョイント用電線
保持具50は、進退手段62の後退動作によって図34
に示すようにパレット55上に戻される。具体的には、
まず、いずれか一方のシリンダ(例えば、一次シリンダ
64)を圧縮し、次いで、進退手段62によってジョイ
ント用電線保持具50を後退させる。これにより、倒れ
た状態の可倒式クリップ52が、ガイドカバー68のガ
イド斜面68a上を摺動し、45°持ち上げられてパレ
ット55上に位置する。その後、他方のシリンダ(例え
ば、二次シリンダ65)を圧縮することにより、可倒式
クリップ52が残りの45°回動して起き上がった状態
となり、図34のようにパレット55上に戻される。
【0142】このように、倒れた状態の可倒式クリップ
52を一気に起き上がらせるのではなく、ガイド斜面6
8aと一次及び二次シリンダ64,65によって段階的
に起き上がらせることにより、ジョイント用電線保持具
50の戻し動作をよりスムーズにすることができる。
【0143】[ジョイントステーション]図1に示すよ
うに、ジョイントステーションS4は、熱圧着装置71
テーピング装置72とからなり、上述した第三搬送手段
C及び移動装置60によって搬送された電線30のジョ
イント加工を行う。具体的には、前記ジョイント用電線
保持具50に保持された各電線30を、熱圧着装置71
によって熱圧着し、その後、テーピング装置72によっ
て各電線30の熱圧着部分に絶縁用のテープを巻き付け
る。
【0144】なお、ジョイントステーションS4を構成
するテーピング装置72は、既知の装置を使用するもの
として説明は省略する。したがって、熱圧着装置71
みについて図35,図36及び図37を参照しつつ説明
する。図35はジョイントステーションS4を構成する
熱圧着装置71を示す部分断面側面図である。また、図
36は図35の矢視F平面図であり、図37は図35の
矢視G正面図である。
【0145】図35において、熱圧着装置71は、上側
電極(抵抗体)711を有するヘッド710と、下側電極
(抵抗体)721を有する基台720とで構成してある。該
ヘッド710には、図37に示すように、電極移動用のシ
リンダ712と移動機構713とが設けてあり、基台720
は、図36に示すように、電極固定用のレバー722とジ
ョイント用電線保持用のスライダ723と該スライダ723
の駆動機構とが設けてある。該駆動機構は、引きばね7
24とカム725とカムガイド726とカム駆動シリンダ727
とを有する。
【0146】上述したように、移動装置60によってジ
ョイント用電線保持具50が熱圧着装置71にセットさ
れると、上下電極711,721の間に電線30のストリッ
プ30fが位置する。そして、スライダ723がストリッ
プ30fを保持した後、カム駆動シリンダ728のラムが
下降し、上下電極711,721の間でストリップ30fが
熱圧着される。
【0147】なお、本実施形態では、ジョイントステー
ションS4を熱圧着装置71とテーピング装置72により
構成したが、各電線30の圧着は、上述したような熱圧
着に限定されないので、例えば、該ジョイントステーシ
ョンS4を、ジョイント用端子によって各電線30を相
互に圧着する圧着装置によって構成してもよい。
【0148】[第四移載手段]図1及び図2において、
第四移載手段10は、上述した第三搬送手段Cにより搬
送されるジョイント加工の済んだ電線群(以下、ジョイ
ント済み回路という)30A(図38参照)を、そのま
まの配列状態で、後工程ラインL3を構成する第五搬送
手段Eに移載するものである。
【0149】図38は第三搬送手段Cと第五搬送手段E
にまたがる第四移載手段10の平面図であり、図39は
上記第四移載手段10の正面図である。また、図40は
図39の部分拡大図である。
【0150】これら図面において、第四移載手段10
は、複数対の電線把持ハンド101を横並びに設けた構
成としてあり、各電線把持ハンド101のピッチを、第
三搬送手段Cのジョイント用電線保持具50の電線クリ
ップ51、及び、第五搬送手段Eの電線クリップ20の
ピッチと同じにしてある。また、横並びに設けた各電線
把持ハンド101の全長は、ジョイント済み回路30A
の横幅とほぼ等しく、ジョイント済み回路30Aは、各
電線把持ハンド101により同時に持ち上げられる。
【0151】さらに、第五搬送手段Eは、第三搬送手段
Cの終端側に重複するように配設してあり、互いの重複
部分において各電線把持ハンド101が、レール102
沿って第三及び第五搬送手段C,E間を往復動するよう
にしてある。
【0152】このような構成により、ジョイント済み回
路30Aを同時かつそのままの配列で、第三搬送手段C
のジョイント用電線保持具50から第五搬送手段Eの電
線クリップ20に移載可能としている。
【0153】[端子挿入ステーション]端子挿入ステー
ションS5は、図1に示すように、後工程ラインL3沿い
に設置された基台70と、該基台70上で移動可能な三
つの作業テーブル71,71,71と、各作業テーブル
71上に配設された複数のコネクタハウジング保持具
(図51参照)と、基台70上の第四搬送手段Dに対向
する位置に設けられた第一端子挿入装置11と、基台7
0上の第五搬送手段Eに対向する位置に設けられた第二
端子挿入装置12とを備える。
【0154】まず、基台70及び作業テーブル71につ
いて説明する。図41は端子挿入ステーションS5を構
成する基台70の平面図である。なお、本図では、該基
台70上に設けた第一及び第二端子挿入装置11,12
を省略してある。
【0155】同図において、基台70の上面は、前工程
ラインL1から後工程ラインL3の第四搬送手段Dに直接
移載された電線30群の端子挿入を行うための第一ステ
ージ70aと、ジョイント工程ラインL2から後工程ラ
インL3の第五搬送手段Eに移載されたジョイント済み
回路30Aの端子挿入を行うための第二ステージ70b
と、後述する整形ステーションS6による整形作業を行
うための第三ステージ70cと、各作業テーブル71,
71,71が第一〜第三ステージ70a,70b,70
cを巡回するための空きスペースである第四ステージ7
0dとに区分してある。
【0156】このような基台70上面の周縁には、該基
台70の四辺に沿ってガイドフレーム72が取り付けて
あり、該ガイドフレーム72を介して、基台70の約1
/4面積の各作業テーブル71,71,71が、基台7
0上面に摺動自在に載置してある。
【0157】これら作業テーブル71,71,71は、
基台70に内蔵した三本の駆動軸73,73,73にそ
れぞれ連結してある。各駆動軸73,73,73は、図
示しない駆動系により、基台70上面に形成したガイド
溝74に沿って駆動し、各作業テーブル71,71,7
1を第一ステージ70a→第二ステージ70b→第三ス
テージ70c→第四ステージ70dの順に巡回させる。
また、各作業テーブル71,71,71は、アルミニウ
ム等の軽金属によって形成してあり、各駆動軸73,7
3,73によって搬送しやすくなっている。
【0158】図41及び図42に示すように、各作業テ
ーブル71の後工程ラインL3側には、整形ステーショ
ンS6の後述する移動ピン131が挿通される複数の長孔
71aと、各長孔71aに挿通された移動ピン131
垂直方向にガイドする半円筒状の複数のピンカバー71
bとが設けてある。
【0159】さらに、各作業テーブル71上の、これら
長孔71aとピンカバー71bの反対側には、複数のホ
ルダベース82が立設してある。該ホルダベース82
は、コネクタハウジングホルダ81とともに前記コネク
タハウジング保持具を構成する。該コネクタハウジング
保持具については後述する。
【0160】なお、ピンカバー71bの突出高は、後述
する端子挿入ヘッド114による端子挿入時において、
各作業テーブル71上に垂れ下がった電線30が該ピン
カバー71bを乗り越えられない程度の高さにし、図5
7に示すように、端子挿入後の電線30が、いずれか二
本のピンカバー71b,71bに規正されてU字状に屈
曲し、各作業テーブル71上で幹線35と分岐線36に
分かれるようにしてある。本実施形態においては、図5
2に示すように、該ピンカバー71bをコネクタハウジ
ング保持具(コネクタハウジングホルダ81及びホルダ
ベース82)とほぼ同じ高さにしてある。
【0161】このような巡回可能な作業テーブル71,
71,71を備えた基台70では、まず、第一ステージ
70aにおいて、前工程ラインL1から第四搬送手段D
に直接移載された電線30群の端子の挿入作業が、第一
端子挿入装置11によって行われる。次いで、第二ステ
ージ70bにおいて、ジョイント工程ラインL2から後
工程ラインL3に移載されたジョイント済み回路30A
の端子挿入が、第二端子挿入装置12によって行われ
る。その後、第三ステージ70c(整形ステーションS
4)において、端子挿入の終了したワイヤハーネスの整
形作業が行われる。
【0162】また、第一〜第三ステージ70a,70
b,70cにおけるこれら作業は、それぞれ同期して行
われる。なお、第一〜第三ステージ70a,70b,7
0cにおける各作業の具体的内容については、後述する
第一及び第二端子挿入装置11,12と整形ステーショ
ンS6の説明において詳述する。
【0163】次に、第一及び第二端子挿入装置11,1
2について説明する。図1において、基台70の第一ス
テージ70a上には、第一端子挿入装置11が設置して
あり、また、基台70の第二ステージ70b上には、第
二端子挿入装置12が設置してある。
【0164】図43は前記基台70上に設けた第一端子
挿入装置11の側面図であり、図44は図43の平面図
である。なお、第二端子挿入装置12は、第一端子挿入
装置11と同じ構成となっているので、以下、第一端子
挿入装置11のみを図示して説明し、第二端子挿入装置
12の説明は省略する。
【0165】これら図面に示すように、第一端子挿入装
置11は、フレーム111,111上に架設した一対のX
軸ビーム112,112と、各X軸ビーム112,112
に移動可能に支持されたY軸ビーム113と、該Y軸ビ
ーム113に沿って移動可能な端子挿入ヘッド114と、
同じくY軸ビーム113に沿って移動可能なコネクタ把
持ユニット115とを備える。
【0166】Y軸ビーム113は、図43に示すよう
に、LMガイド116を介して、X軸ビーム112,11
2上のレール117に移動可能に取り付けてあり、ラック
118とピニオン119及びX軸サーボモータ1110(図
44参照)によりX方向に駆動する。
【0167】なお、図1に示すように、Y軸ビームの隣
には、もう一本のY軸ビーム113が平行して設けてあ
り、上記Y軸ビーム113と同様に端子挿入ヘッド114
及びコネクタ把持ユニット115を備える。各Y軸ビー
ム113,113に設けた端子挿入ヘッド114,114
コネクタ把持ユニット115,115は、第四搬送手段D
の電線クリップ20に把持された一本の電線30の一方
と他方の端子挿入を別々に分担している。
【0168】端子挿入ヘッド114は、図43に示すよ
うに、LMガイド1114を介してY軸ビーム113のレ
ール1111に移動可能に取り付けてある。該端子挿入ヘ
ッド114は、Y軸ビーム113内の第一タイミングベル
ト1112に連結してあり、Y軸ビーム113上に設けた
第一サーボモータ1113によって駆動する。
【0169】さらに、図45において、端子挿入ヘッド
114は、前記LMガイド1114に固定したフレーム1
15(図43参照)と、ボールネジユニット1116を介
して前記フレーム1115に昇降自在に取り付けた第一基
板1117と、該第一基板1117に垂直シリンダ1118
介して昇降自在に取り付けた第二基板1119と、第一基
板1117の前端に設けた電線掻き分けユニット11
20と、第二基板1119に設けた端末把持ユニット1130
とを備える。
【0170】ボールネジユニット1116は、サーボモー
タ1123(図43参照)と、該サーボモータ1123に接
続された図示しないボールネジ等を有し、これらによっ
て、端子挿入ヘッド114全体を昇降させる。
【0171】電線掻き分けユニット1120は、左右に開
閉可能な一対の電線掻き分け爪1121,1121と、該電
線掻き分け爪1121,1121を開閉させるチャックシリ
ンダ1122とを備える。また、一方の電線掻き分け爪1
21には、コネクタハウジング90の端子収容室91内
に端子31を案内する上側ガイド面1121aが形成して
ある。
【0172】端末把持ユニット1130は、一対の前側電
線把持ハンド1131と、一対の後側電線把持ハンド11
32と、該前側把持ハンド1131を左右に開閉させる第一
チャックシリンダ1133と、後側把持ハンド1132を開
閉させる第二チャックシリンダ1134と、端末把持ユニ
ット1130全体を進退させる第一水平シリンダ11
35と、後側電線把持ハンド1132のみを進退させる第二
水平シリンダ1136とを備える。
【0173】ここで、端子挿入ヘッド114による端子
の挿入動作について説明する。図45において、まず、
ボールネジユニット1116が端子挿入ヘッド114を下
降させるとともに、垂直シリンダ1118がロッド11
18aを伸長させて電線把持ハンド1131,1132を下降
させる。そして、該電線把持ハンド1131,1132が、
第四搬送手段Dの電線クリップ20にセットされた電線
30の端末30eを把持する。
【0174】次に、図46に示すように、ボールネジユ
ニット1116が端子挿入ヘッド114全体を上昇させる
とともに、垂直シリンダ1118が最圧縮し、これと同時
に、端子挿入ヘッド114がY軸ビーム113(図43参
照)に沿って前進する。これにより、電線掻き分けユニ
ット1120が、コネクタハウジング90からの導出電線
30gの上方に位置する。
【0175】そして、図47に示すように、ボールネジ
ユニット1116が、端子挿入ヘッド114を再度下降さ
せ、電線掻き分けユニット1120の電線掻き分け爪11
21,1121を導出電線30g間に挿入させる。次いで、
電線掻き分け爪1121,1121が開いた状態となり、導
出電線30gが掻き分けられる(図50参照)。
【0176】その後、図48に示すように、上側の第一
水平シリンダ1135が伸長し、両方の電線把持ハンド1
31,1132を垂直基板1119とともに一体的に前進さ
せる。これにより、コネクタハウジング90の端子収容
室91(図50参照)に端子31が一次挿入される。
【0177】さらに、図49に示すように、前側の電線
把持ハンド1131が開放され、下側の第二水平シリンダ
1136が伸長して、後側の電線把持ハンド1132のみで
電線30が押される。この結果、端子収容室91に端子
31が完全に挿入(二次挿入)される。
【0178】このような端子挿入ヘッド114によれ
ば、すでにコネクタハウジング90の端子収容室91に
挿入された端子31の導出電線30gを掻き分けること
ができるので、任意の端子収容室91に端子31をラン
ダムに挿入することができる。
【0179】次に、図43に戻って、コネクタ把持ユニ
ット115について説明する。コネクタ把持ユニット1
5は、上述した端子挿入ヘッド114と同様に、LMガ
イド1141を介してY軸ビーム113のレール1111
移動可能に取り付けてある。該コネクタ把持ユニット1
5は、Y軸ビーム113内の第二タイミングベルト11
42に連結してあり、Y軸ビーム113上に設けた第二サ
ーボモータ1143によって駆動する。また、図43及び
図44に示すように、第一タイミングベルト1112と第
二タイミングベルト1142、及び、第一サーボモータ1
13と第二サーボモータ1143とは、互いに位相をずら
して配置してある。
【0180】該コネクタ把持ユニット115は、フレー
ム1149内に架設したボールネジ軸1144によりX方向
に移動可能な短尺のX′軸ビーム1145と、該X′軸ビ
ーム1145に回動可能に支持された垂直シリンダ1146
と、該垂直シリンダ1146に連結したチャックシリンダ
1147と、該チャックシリンダ1147に連結した一対の
チャック板1148,1148(図51参照)とを備える。
【0181】チャック板1148,1148は、図示しない
ロータリアクチュエータによってコネクタハウジング9
0の配置角度に応じて回動可能となっており、コネクタ
ハウジング90を保持したコネクタハウジングホルダ8
1を持ち上げて、作業テーブル71上のホルダベース8
2に係合させる。これにより、コネクタハウジング90
が端子挿入ヘッド114に対向して位置決めされる。
【0182】次に、コネクタハウジング保持具を構成す
るコネクタハウジングホルダ81とホルダベース82に
ついて図51を参照しつつ説明する。
【0183】同図において、コネクタハウジングホルダ
81は、コネクタハウジング90を載置するためのベー
スプレート81aと、該ベースプレート81aの一側部
に立設され、前記チャック板1148,1148に把持され
るサイドプレート81bと、ベースプレート81aの他
側部に設けたハウジング押圧用の板バネ81cと、ベー
スプレート81aの底部に突設されたセンタリングピン
81d及び位置決めピン81eとを備える。
【0184】ベースプレート81aの後端部には、板バ
ネ81cと一体の停止板81fが設けてあるとともに、
ベースプレート81aの前端部には、ハウジング係止用
の停止段部81gが形成してある。
【0185】板バネ81cは、コネクタハウジング90
よりも上方に突出し、外向きに傾斜した操作板部81h
を有する。また、該板バネ81cの内面には、コネクタ
ハウジング90の一方の上端部に係合する係止突起81
iが形成してある。このような板バネ81cは、自由状
態において内向きにやや屈曲し、コネクタハウジング9
0に横方向の押圧力を作用させる。
【0186】サイドプレート81bには、コネクタハウ
ジング90の他方の上端部に対する係止段部81jが形
成してある。該サイドプレート81bの外壁面側には、
一方のチャック板1148に形成した水平方向の係止突条
1148aに対応するV字状の係合溝81kが形成してあ
る。また、該サイドプレート81bの内壁面側には、他
方のチャック板1148に形成した垂直方向の係止突条1
48bに対応するV字状の係合溝81lが形成してあ
る。これら係合溝81k,81lにより、コネクタハウ
ジングホルダ81をチャック板1148,1148にガタな
く正確に位置決めすることができる。
【0187】なお、上記サイドプレート81b及び板バ
ネ81cは、ボルト81mと小ネジ81nでベースプレ
ート81aに固定してあり、コネクタハウジング90の
種類に応じて容易に交換可能となっている。
【0188】前記センタリングピン81dは、ホルダベ
ース82の係合孔82dに挿入可能となっており、その
先端には、テーパ面取部81oと係止用の周溝81pと
が形成してある。該センタリングピン81dは、チャッ
ク板1148,1148からの抜き差し力が直接作用するよ
うにサイドプレート81b寄りに設けてある。
【0189】前記位置決めピン81eは、センタリング
ピン81dよりも小径にとなっており、先端にテーパ面
取部81rを有する。
【0190】一方、ホルダベース82は、ボルト82g
によって各作業テーブル71に固定された円板状の下部
フランジ板82aと、該下部フランジ板82aの中心に
立設された支柱82bと、該支柱82bの先端に一体に
設けられ、コネクタハウジングホルダ81を保持する円
板状の上部フランジ板82cとで構成してある。このよ
うなホルダベース82は、ワイヤハーネスのコネクタ配
索位置に対応して、各作業テーブル71,71,71上
に配置してある。なお、該支柱82bを両フランジ板8
2a,82cと同径にしてホルダベース82全体を円柱
状に構成してもよい。
【0191】上部フランジ板82cの中央には、コネク
タハウジングホルダ81のセンタリングピン81dに対
応する前記係合孔82dが設けてあり、該係合孔82d
の内部には、該センタリングピン81dの周溝81pに
係合するボールプランジャ(係合ボール)82eがばね
により出没自在に設けてある。また、該係合孔82dの
周囲には、コネクタハウジングホルダ81の位置決めピ
ン81eに対する複数の位置選択孔82fが等配に設け
てある。所要の位置選択孔82fに位置決めピン81e
を挿入することにより、コネクタハウジングホルダ81
の周方向角度を決定することができ、これにより、コネ
クタハウジング90をワイヤハーネスの整形形態に対応
した周方向角度に位置決めすることができる。
【0192】次に、端子挿入時におけるコネクタハウジ
ングホルダ81とホルダベース82の作用について、図
43及び図51を参照しつつ説明する。
【0193】コネクタハウジングホルダ81は、前記端
子挿入ヘッド114による端子挿入前において、ホルダ
ベース82上に仮保持される。そして、端子挿入時にお
いて、コネクタ把持ユニット115のチャック板1
48,1148に把持され、ホルダベース82から持ち上
げられる。
【0194】次いで、コネクタ把持ユニット115
X′軸ビーム1145の駆動により、コネクタハウジング
ホルダ81が端子挿入ヘッド114の対向位置に移動さ
れ、この状態でコネクタハウジング90への端子31の
挿入が行われる。
【0195】その後、コネクタ把持ユニット115の前
記ロータリアクチュエータが、チャック板1148,11
48を周方向に所定角度だけ回動させ、該チャック板11
48,1148が、コネクタハウジングホルダ81をホルダ
ベース82に戻す。これにより、コネクタハウジング9
0が角度設定され、同時に電線30群が作業テーブル7
1上で簡易整形される。
【0196】なお、ここでいう「簡易整形」とは、電線
30群が上述した幹線35と分岐線36に分かれた状態
をいい(図58参照)、その後、後述の整形ステーショ
ンS 6において、該電線30群の幹線35と分岐線36
を集束させる「本整形」(図59参照)が行われる。
【0197】[整形ステーション]整形ステーションS
6は、図41及び図52に示すように、上記基台70の
第三ステージ70cにおいて、作業テーブル71の下方
に位置する複数の移動ピンユニット13を設けた構成と
してある。
【0198】これら図面において、移動ピンユニット1
3は、以下に説明するように、移動ピン131,駆動シ
リンダ132,スライドブロック133,ガイドレール1
4及びベース板135等で構成してあり、後述する昇降
手段136(図56参照)によって昇降自在となってい
る。
【0199】移動ピン131は、円柱状の金属製となっ
ており、作業テーブル71に立設したピンカバー71b
の約2倍程度の長さとしてある。また、移動ピン131
の先端には、テーパ状ないし半球状の挿入ガイド面13
1aが形成してある。
【0200】このような移動ピン131は、いずれかの
作業テーブル71が第三ステージ70cに送られたとき
に、昇降手段136によって移動ピンユニット13が上
昇することにより、作業テーブル71の長孔71aから
該作業テーブル71上に突出する。このとき、移動ピン
131は、長孔71aの端部に連続して設けたピンカバ
ー71bに沿って垂直に作業テーブル71上に突出す
る。
【0201】駆動シリンダ132は、ベース板135上に
横置きしてあり、その後端部を支持する軸137を介し
てベース板135上で揺動自在となっている。また、駆
動シリンダ132のロッド132aには、スライドブロッ
ク133が連結してあり、該スライドブロック133の先
端には、前記移動ピン131が立設してある。
【0202】また、該スライドブロック133と移動ピ
ン131の間には、上下二つの軸受(ラジアルベアリン
グ)138,138が介在させてあり、移動ピン131
スライドブロック133に回動自在に支持される構成と
してある。
【0203】該スライドブロック133には、ベース板
135上のガイドレール134に沿って移動するスライド
部139が取り付けてある。図53に示すように、ガイ
ドレール134は、長孔71aの真下に該長孔71aの
傾斜角と同一の傾斜角θ1 で位置し、駆動シリンダ13
2は、ガイドレール132及び長孔71aの傾斜角θ1
りも大きな傾斜角θ2 で斜め後方に延びている。
【0204】また、駆動シリンダ132のエア配管13
10には、レギュレータ1311が接続してあり、該レギュ
レータ1311によって供給エア圧を絞り、移動ピン13
1が電線30に加えるテンションを適度に調整すること
ができる。
【0205】このような移動ピンユニット13では、駆
動シリンダ132のロッド132aが伸縮すると、スライ
ドブロック133がガイドレール134上を進退し、これ
により、移動ピン131が、作業テーブル71の長孔7
1aに沿って水平方向に往復動する。このスライドブロ
ック133の往復動にともなって駆動シリンダ132は水
平方向に揺動する。また、駆動シリンダ132が最圧縮
状態となったとき、移動ピン131がピンカバー71b
内に収まる。
【0206】図54及び図55は、複数の移動ピンユニ
ット13の取付状態を示すものである。図54に示すよ
うに、一対の移動ピンユニット13A,13Bは、逆ハ
の字状に配設してある。ここで、一方の移動ピンユニッ
ト13Aが、隣接する他方の移動ピンユニット13Bと
干渉してしまう場合には、これら移動ピンユニット13
A,13Bを上下に重ねて配置し、互いの干渉を防止す
る。
【0207】具体的には、図55に示すように、上側の
移動ピンユニット13Aを、作業テーブル71の下側に
若干の隙間を存して設けるとともに、下側の移動ピンユ
ニット13Bを、上側の移動ピンユニット13Aのベー
ス板135Aの直下に近接かつ交差(図54参照)して設
けてある。上側のベース板135Aと下側のベース板13
5Bとは、ボルト等で連結固定してある。また、下側のベ
ース板135Bは取付ベース1312に固定してあり、該取
付ベース1312はアングル1313を介して基板1314
固定してある。該基板1314は昇降手段136の垂直軸
1361,1361に連結してある。
【0208】図56において、昇降手段136は、垂直
方向にそれぞれラック1362,1362を設けた前記垂直
軸1361,1361と、各ラック1362,1362に噛み合
う一対のピニオン1363,1363と、一方のピニオン1
63にベルト1364を介して接続されたロータリアクチ
ュエータ1365とを備え、該ロータリアクチュエータ1
65を駆動させることにより、各垂直軸1361,1361
が同時に昇降し、これにより、全ての移動ピンユニット
13が一体的に昇降する構成としてある。
【0209】次に、上記ような移動ピンユニット13及
びその昇降手段136を備えた整形ステーションS6にお
けるワイヤハーネスの整形作業について、図57,図5
8及び図59を参照しつつ説明する。
【0210】第一ステージ70aにおける端子挿入作
業、及び、第二ステージ70bにおける端子挿入作業が
終わると、図57のように簡易整形されたワイヤハーネ
スが、巡回駆動する作業テーブル71によって第三ステ
ージ70cに送られてくる(第一ステージ70a,第二
ステージ70b及び第三ステージ70cついては図41
参照)。
【0211】そして、該作業テーブル71が第三ステー
ジ70cにセットされると、昇降手段136が駆動して
各移動ピンユニット13が作業テーブル71に向かって
上昇する。すると、図58に示すように、各移動ピン1
1が、対応する長孔71aの端部にそれぞれ挿入さ
れ、ピンカバー71bに沿って垂直に作業テーブル71
上に突出する。
【0212】なお、移動ピン131がピンカバー71b
に沿って上昇するので、該上昇時に電線30を巻き込ん
だり、移動ピン131とピンカバー71bの間に電線3
0がはみ出したりすることがない。
【0213】各移動ピン131が長孔71aの端部にそ
れぞれ挿入されると、駆動シリンダ132が伸長し、図
59に示すように、各移動ピン131を長孔71aに沿
って内向きに移動させる。これにより、分岐線36の根
本部分の電線30群が対になる移動ピン131,131
寄せ集められ、電線30群の幹線35と分岐線36が集
束される。すなわち、仮整形された電線30群が、ワイ
ヤハーネスの形態に本整形される。
【0214】ここで、上述したように、上下二つの軸受
138,138を介して、移動ピン131をスライドブロ
ック133に回動自在に支持してあるので、移動ピン1
1が、電線30を寄せ集める際に、電線30に加わる
摩擦抵抗を低減させることができる。
【0215】その後、幹線35の要部をテープ(図示せ
ず)で結束し、電線30群の集束状態を保持する。そし
て、本整形されたワイヤハーネスを作業テーブル71か
ら取り外した後、幹線35の両側に分岐線36を展開さ
せてワイヤハーネスとしての最終形態を得る。
【0216】なお、本発明のワイヤハーネスの製造方法
及び製造装置は、上述した実施形態に限定されるもので
はない。例えば、上記実施形態では、本装置を前工程ラ
インL1とジョイント工程ラインL2及び後工程ラインL
3によって構成し、本方法をジョイント工程と後工程の
両方を含む手順としたが、前工程ラインL1及びジョイ
ント工程ラインL2からなる製造装置と、前工程ライン
1及び後工程ラインL3からなる製造装置とを別個に設
ければ、ジョイント工程と後工程を別個のラインで行う
こともできる。
【0217】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のワイヤ
ハーネスの製造方法によれば、所定ピッチで並設された
複数の電線クリップを一定方向に移動させる搬送手段に
よって構成した前工程ライン,ジョイント工程ライン及
び後工程ラインと、各ライン間の電線の移載を行う移載
手段とを用いて、電線の各作業ステーション間の搬送を
可能としているので、従来のような竿台車による電線の
搬送作業が不要となり、作業効率の向上と作業者の負担
軽減を図ることができる。
【0218】また、本発明のワイヤハーネスの製造装置
によれば、人手が一切介在することなく、ワイヤハーネ
ス完成までの全製造工程を、一連のラインL1〜L3上で
同期させて連続的に行うことができる。したがって、従
来のような人手による作業や、製造途中の製品が滞留す
るといった無駄を排除することができ、製造リードタイ
ムの大幅な短縮を図ることができる。これにより、製造
効率のさらなる向上と作業者の負担をより一層軽減する
ことができる。
【0219】さらに、本発明のワイヤハーネスの製造方
法及び製造装置では、電線クリップによる多数の電線の
搬送と、端子挿入装置による端子のランダム挿入によ
り、最大300回路のワイヤハーネスを自動で製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの製造
装置の全体を示す斜視図である。
【図2】本ワイヤハーネスの製造装置の全体を示すブロ
ック図である。
【図3】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する電線の
第一,第二,第四及び第五搬送手段の要部を示す部分拡
大図である。
【図4】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する定尺電
線作製ステーションの要部を示す拡大正面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】同図(a)は定尺電線作製ステーションを構成
するUターンガイドの部分平面図であり、同図(b)は
同図(a)の要部正面図である。
【図7】同図(a)〜(e)は、上記定尺電線作製ステ
ーションによる定尺電線の作製動作を示す説明図であ
る。
【図8】同図(a),(b)は、上記定尺電線作製ステ
ーションを構成する電線の飛び出し防止カバーによる電
線の案内動作を示す説明図である。
【図9】同図(a)〜(c)は、上記定尺電線作製ステ
ーションを構成する不良電線の取出装置の不良電線の取
り出し動作を示す説明図である。
【図10】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第一
移載手段を示す正面図である。
【図11】上記第一移載手段を構成する電線把持ハンド
の拡大正面図である。
【図12】図11の側面図であり、上記電線把持ハンド
が上昇した状態を示す。
【図13】同じく図11の側面図であり、上記電線把持
ハンドが下降した状態を示す。
【図14】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する端末
処理ステーションにおける端子付電線の作製過程を示す
斜視図である。
【図15】上記端末処理ステーションを構成する皮剥き
装置の正面図である。
【図16】図15に示す上記皮剥き装置の右側面図であ
る。
【図17】図15に示す上記皮剥き装置の左側面図であ
る。
【図18】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する反転
手段の要部を示す斜視図である。
【図19】上記反転手段の把持爪を示す分解斜視図であ
る。
【図20】同図(a),(b)は、図19に示す把持爪
のチャックピン及びその挿入口の拡大図である。
【図21】上記反転手段の電線の反転動作を示す説明図
である。
【図22】上記反転手段の電線の反転動作を示す説明図
である。
【図23】上記反転手段の電線の反転動作を示す説明図
である。
【図24】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第二
移載手段を示す平面図である。
【図25】図24に示す上記第二移載手段の正面図であ
る。
【図26】同図(a)〜(d)は、上記第二移載手段の
電線の移載動作を示す説明図である。
【図27】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第三
搬送手段に設けたジョイント用電線把持具の斜視図であ
り、可倒式クリップが起立状態のときを示す。
【図28】上記ジョイント用電線把持具の斜視図であ
り、可倒式クリップが倒れた状態のときを示す。
【図29】上記第三搬送手段を構成するパレットに上記
ジョイント用電線把持具をセットした状態の部分平面図
である。
【図30】図29に示す上記パレット及びジョイント用
電線把持具の側面図である。
【図31】上記第三搬送手段を構成する移動装置の、把
持ハンドによる上記ジョイント用電線把持具の移動過程
を示す側面図である。
【図32】同じく、上記第三搬送手段を構成する移動装
置の、把持ハンドによる上記ジョイント用電線把持具の
移動過程を示す側面図である。
【図33】上記移動装置の全体を示す側面図であり、上
記把持ハンドを前進させた状態を示す。
【図34】上記移動装置の全体を示す側面図であり、上
記把持ハンドを後退させた状態を示す。
【図35】本ワイヤハーネスの製造装置を構成するジョ
イントステーションの熱圧着装置を示す部分断面側面図
である。
【図36】図35に示す上記熱圧着装置の矢視F平面図
である。
【図37】図35に示す上記熱圧着装置の矢視G正面図
である。
【図38】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する第四
移載手段を示す平面図である。
【図39】上記第四移載手段の部分切断正面図である。
【図40】図39に示す上記第四移載手段の電線把持ハ
ンドの部分拡大図である。
【図41】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する端子
挿入ステーションの基台を示す平面図である。
【図42】上記基台上の作業テーブルに設けた長孔とピ
ンカバーを示す斜視図である。
【図43】上記基台上に設けた第一端子挿入装置の側面
図である。
【図44】図43に示す上記第一端子挿入装置の平面図
である。
【図45】上記第一端子挿入装置の端子挿入ヘッドを示
す側面図である。
【図46】上記端子挿入ヘッドによる端子挿入動作を示
す側面図である。
【図47】同じく、上記端子挿入ヘッドによる端子挿入
動作を示す側面図である。
【図48】同じく、上記端子挿入ヘッドによる端子挿入
動作を示す側面図である。
【図49】同じく、上記端子挿入ヘッドによる端子挿入
動作を示す側面図である。
【図50】上記端子挿入ヘッドに設けた電線掻き分けユ
ニットによる導出電線の掻き分け動作を示すものであ
る。
【図51】上記基台上の作業テーブルに設けたコネクタ
ハウジング保持具(コネクタハウジングホルダとホルダ
ベース)を示す斜視図である。
【図52】本ワイヤハーネスの製造装置を構成する整形
ステーションに設けた移動ピンユニットを示す部分断面
側面図である。
【図53】上記移動ピンユニットの平面図である。
【図54】複数の上記移動ピンユニットの取付状態を示
す平面図である。
【図55】図54に示す移動ピンユニットの側面図であ
る。
【図56】上記移動ピンユニットとその昇降手段を含め
た全体を示す側面図である。
【図57】上記整形ステーションにおけるワイヤハーネ
スの整形動作を示す説明図であり、ワイヤハーネスが仮
整形された状態を示す。
【図58】同じく、上記整形ステーションにおけるワイ
ヤハーネスの整形動作を示す説明図であり、上記移動ピ
ンユニットの移動ピンが挿入された状態を示す。
【図59】同じく、上記整形ステーションにおけるワイ
ヤハーネスの整形動作を示す説明図であり、ワイヤハー
ネスが本整形された状態を示す。
【図60】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置を
示すブロック図である。
【図61】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置に
おける端子付電線作製ステーションを示す斜視図であ
る。
【図62】同図(a)は、従来のワイヤハーネスのセッ
ト式製造装置における整理棚と電線打ち込みステーショ
ンを示す斜視図であり、同図(b)は、上記電線打ち込
みステーションを構成する電線供給棚の斜視図である。
【図63】上記電線打ち込みステーションを構成する自
動打ち込み装置を示す斜視図である。
【図64】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置に
おけるジョイントステーションを示す斜視図である。
【図65】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置に
おけるワイヤハーネスの製造工程を示す概念図である。
【図66】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置に
おける端子挿入ステーションを示す斜視図である。
【図67】従来のワイヤハーネスのセット式製造装置に
おける整形ステーションを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 前工程ライン L2 ジョイント工程ライン L3 後工程ライン A 第一搬送手段 B 第二搬送手段 C 第三搬送手段 D 第四搬送手段 E 第五搬送手段 S1 電線供給ステーション S2 定尺電線作製ステーション S3 端末処理ステーション S4 ジョイントステーション S5 端子挿入ステーション S6 整形ステーション 11 電線リール 12 収納棚 13 電線プリフィーダ 13a ガイドロール 21 電線ノズル 22 矯正ロール 23 検尺送りロール 24 Uターンガイド 25 シャッタ 29a,29b 電線押し込み板 210 カッタ 211 ストッパ 3 第一移載手段 43 皮剥き装置 45 端子圧着機 5 反転手段 51 反転ハンド(電線把持ハンド) 520 ブレード 6 第二移載手段 71 熱圧着装置 72 テーピング装置 9 第三移載手段 10 第四移載手段 11 第一端子挿入装置 1121 電線掻き分け爪 1131,1132 電線把持ハンド 12 第二端子挿入装置 20 電線クリップ 30 電線 60 移動装置 70 基台 71 作業テーブル 81 コネクタハウジングホルダ(コネクタ
ハウジング保持具) 82 ホルダベース(コネクタハウジング保
持具)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 寿弘 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 (72)発明者 中野 篤 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ピッチで並設された複数の電線クリ
    ップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した
    前工程ライン及びジョイント工程ラインと、各ライン間
    の電線の移載を行う移載手段とを用いたワイヤハーネス
    の製造方法であって、少なくとも、 1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、 2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺
    電線を作製する工程、 3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工
    程、 4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端
    末処理を行う工程、 5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手
    段により前記前工程ラインから前記ジョイント工程ライ
    ンに移載する工程、 6)該ジョイント工程ラインにより前記定尺電線を搬送
    する工程、 7)該ジョイント工程ラインにより搬送された前記定尺
    電線のジョイント加工を行う工程を含むことを特徴とす
    るワイヤハーネスの製造方法。
  2. 【請求項2】 所定ピッチで並設された複数の電線クリ
    ップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した
    前工程ライン及び後工程ラインと、各ライン間の電線の
    移載を行う移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方
    法であって、少なくとも、 1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、 2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺
    電線を作製する工程、 3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工
    程、 4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端
    末処理を行う工程、 5)端末処理の済んだ前記定尺電線を前記電線の移載手
    段により前記前工程ラインから前記後工程ラインに移載
    する工程、 6)該後工程ラインにより前記定尺電線を搬送する工
    程、 7)該後工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端
    子をコネクタハウジングに挿入する工程を含むことを特
    徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  3. 【請求項3】 所定ピッチで並設された複数の電線クリ
    ップを一定方向に移動させる搬送手段によって構成した
    前工程ライン,ジョイント工程ライン及び後工程ライン
    と、各ライン間の電線の移載を行う第一,第二及び第三
    の電線移載手段とを用いたワイヤハーネスの製造方法で
    あって、少なくとも、 1)ストックされた長尺電線を送り出す工程、 2)送り出された該長尺電線を所定の長さに切断し定尺
    電線を作製する工程、 3)該定尺電線を前記前工程ラインにより搬送する工
    程、 4)該前工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端
    末処理を行う工程、 5)端末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント
    加工の必要な前記定尺電線を、前記第一の電線移載手段
    を介して、前記前工程ラインから前記ジョイント工程ラ
    インに移載する工程、 6)端末処理の済んだ前記定尺電線のうち、ジョイント
    加工の不要な前記定尺電線を、前記第二の電線移載手段
    を介して、前記前工程ラインから前記後工程ラインに移
    載する工程、 7)ジョイント加工の必要な前記定尺電線を前記ジョイ
    ント工程ラインによって搬送する工程、 8)ジョイント加工の不要な前記定尺電線を前記後工程
    ラインによって搬送する工程、 9)ジョイント加工の必要な前記定尺電線のジョイント
    加工を行う工程、 10)ジョイント加工の不要な前記定尺電線の端子をコ
    ネクタハウジングに挿入する工程、 11)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線を、前記第
    三の電線移載手段を介して、前記ジョイント工程ライン
    から前記後工程ラインに移載する工程、 12)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線を前記後工
    程ラインによって搬送する工程、 13)ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子をコ
    ネクタハウジングに挿入する工程を含むことを特徴とす
    るワイヤハーネスの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングへの端子挿入の
    済んだ前記定尺電線群を整形してワイヤハーネスの形態
    にする工程を追加した請求項3記載のワイヤハーネスの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも、ジョイント加工の不要な前
    記定尺電線の端子をコネクタハウジングに挿入する工
    程、ジョイント加工の済んだ前記定尺電線の端子をコネ
    クタハウジングに挿入する工程、これら工程によって端
    子挿入の済んだ定尺電線群を整形してワイヤハーネスの
    形態にする工程を連続かつ同期して行うこととした請求
    項4記載のワイヤハーネスの製造方法。
  6. 【請求項6】 所定ピッチで並設された複数の電線クリ
    ップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラ
    インとジョイント工程ラインを構成するとともに、電線
    の移載手段によって各ライン間の電線の移載を可能と
    し、 前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な
    状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供
    給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切
    断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーション
    と、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーショ
    ンとを設置し、 前記ジョイント工程ライン沿いには、所定の前記定尺電
    線のジョイント加工を行うジョイントステーションを設
    置したことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
  7. 【請求項7】 所定ピッチで並設された複数の電線クリ
    ップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラ
    インと後工程ラインを構成するとともに、電線の移載手
    段によって各ライン間の電線の移載を可能とし、 前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な
    状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供
    給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切
    断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーション
    と、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーショ
    ンとを設置し、 前記後工程ライン沿いには、前記定尺電線の端子をコネ
    クタハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置
    したことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
  8. 【請求項8】 所定ピッチで並設された複数の電線クリ
    ップを一定方向に移動させる搬送手段によって前工程ラ
    インとジョイント工程ライン及び後工程ラインを構成す
    るとともに、電線の移載手段によって各ライン間の電線
    の移載を可能とし、 前記前工程ライン沿いには、長尺電線を送り出し可能な
    状態でストックする電線供給ステーションと、該電線供
    給ステーションから送り出された電線を所定の長さに切
    断して定尺電線を作製する定尺電線作製ステーション
    と、前記定尺電線の端末処理を行う端末処理ステーショ
    ンとを設置し、 前記ジョイント工程ライン沿いには、所定の前記定尺電
    線のジョイント加工を行うジョイントステーションを設
    置し、 前記後工程ライン沿いには、前記前工程ラインから直接
    移載された前記定尺電線の端子、及び、前記ジョイント
    工程ラインから移載された前記定尺電線の端子をコネク
    タハウジングに挿入する端子挿入ステーションを設置し
    たことを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記前工程ラインと前記ジョイント工程
    ライン及び前記後工程ラインのいずれか前記端末処理ス
    テーションより下流側に、端末処理の終了した前記定尺
    電線のうち、所定の定尺電線の端子を反転させる反転手
    段を配置した請求項6〜8いずれか記載のワイヤハーネ
    スの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記電線供給ステーションが、電線を
    種類別に巻き付けた多数の電線リールと、各電線リール
    を収納する収納棚と、各電線リールから引き出された多
    数の電線をガイドロールによって前記定尺電線作製ステ
    ーション側にガイドする電線プリフィーダとを備えた請
    求項6〜9いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
  11. 【請求項11】 前記定尺電線作製ステーションが、前
    記電線供給ステーションから該定尺電線作製ステーショ
    ン側へ前記電線をガイドする電線ノズルと、該電線ノズ
    ルにガイドされた前記電線を真直ぐに矯正する複数の矯
    正ロールと、矯正された前記電線を検尺しながら送り出
    す一対の検尺送りロールと、送り出された前記電線の先
    端をガイドしてUターンさせるUターンガイドと、Uタ
    ーンさせた前記電線の先端に当接するストッパと、開い
    た状態となったときに前記Uターンガイドから前記電線
    を開放するシャッタと、Uターンさせた前記電線の二箇
    所をそれぞれ前記前工程ラインの電線クリップに押し込
    む昇降自在な電線押し込み板と、前記電線を切断して定
    尺電線を作製するカッタとを備えた請求項6〜10いず
    れか記載のワイヤハーネスの製造装置。
  12. 【請求項12】 前記端末処理ステーションが、前記前
    工程ラインにより搬送された前記定尺電線の端部の被覆
    を除去する皮剥き装置と、被覆を除去した前記定尺電線
    の端部に端子を圧着する端子圧着機とを備えた請求項6
    〜11いずれか記載のワイヤハーネスの製造装置。
  13. 【請求項13】 前記反転手段が、前記前工程ラインに
    より搬送された前記定尺電線を把持する回転可能な電線
    把持ハンドと、前記前工程ラインの電線クリップを押し
    開く昇降可能なブレードとを備えた請求項9〜12いず
    れか記載のワイヤハーネスの製造装置。
  14. 【請求項14】 前記ジョイントステーションが、前記
    ジョイント工程ラインにより搬送された複数の前記定尺
    電線を相互に熱圧着する熱圧着装置と、該熱圧着装置に
    よって熱圧着された箇所をテーピングするテーピング装
    置とを備えた請求項6又は8〜13いずれか記載のワイ
    ヤハーネスの製造装置。
  15. 【請求項15】 前記ジョイントステーションが、前記
    ジョイント工程ラインにより搬送された複数の前記定尺
    電線を、ジョイント用端子によって相互に圧着する圧着
    装置を備えた請求項6又は8〜13いずれか記載のワイ
    ヤハーネスの製造装置。
  16. 【請求項16】 前記端子挿入ステーションが、前記後
    工程ライン沿いに設置された作業台と、該作業台上に配
    設された複数のコネクタハウジングの保持具と、前記後
    工程ラインの電線クリップにセットされた前記定尺電線
    を把持し、その端子を前記コネクタハウジングに挿入す
    る端子挿入装置を備えた請求項7〜15いずれか記載の
    ワイヤハーネスの製造装置。
  17. 【請求項17】 前記端子挿入ステーションが、前記後
    工程ライン沿いに設置された基台と、該基台上で移動可
    能な作業テーブルと、該作業テーブル上に配設された複
    数のコネクタハウジングの保持具と、前記作業テーブル
    の移動範囲内に隣接して設けられた第一及び第二端子挿
    入装置とを備え、 前記第一及び第二端子挿入装置に、前記後工程ラインに
    より搬送された前記定尺電線を把持し、その端子を前記
    コネクタハウジングに挿入する電線把持ハンド、及び、
    該電線把持ハンドによる端子挿入時において、すでに端
    子挿入済みの前記定尺電線を掻き分ける電線掻き分け爪
    をぞれぞれ設け、 前記第一端子挿入装置によって、前記前工程ラインから
    前記後工程ラインに直接移載された前記定尺電線の端子
    挿入を行うとともに、前記第二端子挿入装置によって、
    前記ジョイント工程ラインから前記後工程ラインに移載
    された前記定尺電線の端子挿入を行う構成とした請求項
    7〜15記載のワイヤハーネスの製造装置。
  18. 【請求項18】 前記端子挿入ステーションにおいて、
    前記コネクタハウジングへの端子挿入が終了すると同時
    に、前記作業テーブル上のワイヤハーネスが仮整形状態
    となるように、前記コネクタハウジングの保持具を前記
    作業テーブル上に配設した請求項16又は17いずれか
    記載のワイヤハーネスの製造装置。
  19. 【請求項19】 前記端子挿入ステーションにおける前
    記作業テーブルの移動範囲を拡張し、該端子挿入ステー
    ションに連続するワイヤハーネスの整形ステーションを
    設けた請求項16〜18いずれか記載のワイヤハーネス
    の製造装置。
JP28130596A 1996-10-03 1996-10-03 ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置 Expired - Lifetime JP3892919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28130596A JP3892919B2 (ja) 1996-10-03 1996-10-03 ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28130596A JP3892919B2 (ja) 1996-10-03 1996-10-03 ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10112229A true JPH10112229A (ja) 1998-04-28
JP3892919B2 JP3892919B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=17637235

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28130596A Expired - Lifetime JP3892919B2 (ja) 1996-10-03 1996-10-03 ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3892919B2 (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019580A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Yazaki Corporation Procede et dispositif de fabrication d'un faisceau de cables
US6573453B2 (en) 2000-03-14 2003-06-03 Yazaki Corporation Wiring harness and manufacturing method of the same
US6650956B2 (en) 2000-03-14 2003-11-18 Yazaki Corporation Wiring harness checking method
US6901657B2 (en) 2000-03-14 2005-06-07 Yazaki Corporation Wiring harness production apparatus
WO2008059845A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 The Furukawa Electric Co., Ltd. Dispositif et procédé pour sertir une borne de câble électrique
EP1933428A2 (en) 2006-12-14 2008-06-18 Tyco Electronics AMP K.K. Terminal insertion apparatus
WO2009081605A1 (ja) * 2007-12-21 2009-07-02 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. 電線セット揃え装置及びサブアッシーの製造方法
WO2010038488A1 (ja) * 2008-10-01 2010-04-08 住友電装株式会社 電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法
JP2010287369A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線保持バー搬送装置及び電線セット製造方法
WO2013111369A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 住友電装株式会社 電線保持バー搬送装置
US8528199B2 (en) 2005-10-31 2013-09-10 Yazaki Corporation Manufacturing apparatus for wiring harnesses and a manufacturing method for wiring harnesses
JP2014002853A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Yazaki Corp 電線搬送装置及び電線搬送方法
WO2015050027A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2015050146A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2015050085A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2015050028A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP2015215996A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 矢崎総業株式会社 ハーネス配索装置及びハーネス配索方法
JP2015215997A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 矢崎総業株式会社 電線配索装置及び電線配索方法
JP2015220309A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 矢崎総業株式会社 ハーネス配索方法及びハーネス配索装置
JP2015220067A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 矢崎総業株式会社 ハーネス配索装置及びハーネス配索方法
US9315163B2 (en) 2011-08-29 2016-04-19 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Harness protector and wire harness routing structural part
EP3086329A4 (en) * 2013-12-18 2017-01-04 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Wire ejection device
WO2018066388A1 (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 住友電装株式会社 電線加工装置
CN113131306A (zh) * 2021-05-25 2021-07-16 扬州市龙川龙车用电器有限公司 一种耐腐蚀耐氧化的汽车线束制作方法
DE102023000945A1 (de) 2023-03-13 2024-04-18 Mercedes-Benz Group AG Greifeinrichtung

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11823813B2 (en) * 2019-09-19 2023-11-21 Witchita State University Robotic systems for laying out wiring harnesses and other types of line harnesses

Cited By (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6573453B2 (en) 2000-03-14 2003-06-03 Yazaki Corporation Wiring harness and manufacturing method of the same
US6650956B2 (en) 2000-03-14 2003-11-18 Yazaki Corporation Wiring harness checking method
US6901657B2 (en) 2000-03-14 2005-06-07 Yazaki Corporation Wiring harness production apparatus
US7296334B2 (en) 2001-08-27 2007-11-20 Yazaki Corporation Method and device for manufacturing wire harness
WO2003019580A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Yazaki Corporation Procede et dispositif de fabrication d'un faisceau de cables
US8528199B2 (en) 2005-10-31 2013-09-10 Yazaki Corporation Manufacturing apparatus for wiring harnesses and a manufacturing method for wiring harnesses
EP2088649A4 (en) * 2006-11-17 2012-06-06 Furukawa Electric Co Ltd DEVICE AND METHOD FOR CRIMPING AN ELECTRIC WIRE CONNECTOR
US8266799B2 (en) 2006-11-17 2012-09-18 The Furukawa Electric Co., Ltd. Method for crimping electric wire terminal
EP2088649A1 (en) * 2006-11-17 2009-08-12 The Furukawa Electric Co., Ltd. Device and method for crimping electric wire terminal
WO2008059845A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-22 The Furukawa Electric Co., Ltd. Dispositif et procédé pour sertir une borne de câble électrique
JP2008147152A (ja) * 2006-11-17 2008-06-26 Furukawa Electric Co Ltd:The 電線の端子圧着装置及び電線の端子圧着方法
US8671558B2 (en) 2006-11-17 2014-03-18 The Furukawa Electric Co., Ltd. Device for crimping electric wire terminal
EP1933428A3 (en) * 2006-12-14 2010-09-01 Tyco Electronics Japan G.K. Terminal insertion apparatus
US7870662B2 (en) 2006-12-14 2011-01-18 Tyco Electronics Japan G.K. Terminal insertion apparatus
EP1933428A2 (en) 2006-12-14 2008-06-18 Tyco Electronics AMP K.K. Terminal insertion apparatus
WO2009081605A1 (ja) * 2007-12-21 2009-07-02 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. 電線セット揃え装置及びサブアッシーの製造方法
JP2010086849A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法
WO2010038488A1 (ja) * 2008-10-01 2010-04-08 住友電装株式会社 電線接続集合体製造支援装置及び電線接続集合体の製造方法
JP2010287369A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線保持バー搬送装置及び電線セット製造方法
US9315163B2 (en) 2011-08-29 2016-04-19 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Harness protector and wire harness routing structural part
WO2013111369A1 (ja) * 2012-01-25 2013-08-01 住友電装株式会社 電線保持バー搬送装置
JP2013152856A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電線保持バー搬送装置
JP2014002853A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Yazaki Corp 電線搬送装置及び電線搬送方法
WO2015050027A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2015050146A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2015050028A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP2015072861A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP2015072860A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP2015072859A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP2015072862A (ja) * 2013-10-04 2015-04-16 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
CN106448934B (zh) * 2013-10-04 2018-12-21 矢崎总业株式会社 线束生产系统和线束生产方法
CN105637597B (zh) * 2013-10-04 2018-11-30 矢崎总业株式会社 线束生产系统和线束生产方法
CN106448934A (zh) * 2013-10-04 2017-02-22 矢崎总业株式会社 线束生产系统和线束生产方法
CN106340355A (zh) * 2013-10-04 2017-01-18 矢崎总业株式会社 线束生产系统和线束生产方法
WO2015050085A1 (ja) * 2013-10-04 2015-04-09 矢崎総業株式会社 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
CN105612590A (zh) * 2013-10-04 2016-05-25 矢崎总业株式会社 线束生产系统和线束生产方法
CN105637597A (zh) * 2013-10-04 2016-06-01 矢崎总业株式会社 线束生产系统和线束生产方法
EP3086329A4 (en) * 2013-12-18 2017-01-04 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Wire ejection device
JP2015215997A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 矢崎総業株式会社 電線配索装置及び電線配索方法
JP2015215996A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 矢崎総業株式会社 ハーネス配索装置及びハーネス配索方法
JP2015220067A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 矢崎総業株式会社 ハーネス配索装置及びハーネス配索方法
JP2015220309A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 矢崎総業株式会社 ハーネス配索方法及びハーネス配索装置
WO2018066388A1 (ja) * 2016-10-04 2018-04-12 住友電装株式会社 電線加工装置
CN113131306A (zh) * 2021-05-25 2021-07-16 扬州市龙川龙车用电器有限公司 一种耐腐蚀耐氧化的汽车线束制作方法
DE102023000945A1 (de) 2023-03-13 2024-04-18 Mercedes-Benz Group AG Greifeinrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP3892919B2 (ja) 2007-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10112229A (ja) ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置
US5127159A (en) Method and apparatus for inserting terminal-carrying wire ends into a connector housing
JP3056353B2 (ja) ワイヤハーネスのセット式製造方法および製造装置
US4087908A (en) Connector harness assembly machine
KR100225316B1 (ko) 와이어압착소켓 커넥터 제조 방법 및 장치
US7673383B2 (en) Apparatus for manufacturing a complete wire harness from a plurality of partial harnesses
JPH0654611B2 (ja) ワイヤーハーネス用定尺電線の作製方法及び装置
EP0600416B1 (en) Terminal crimping apparatus
US5063656A (en) Apparatus for making a wire harness
JPS61173412A (ja) ワイヤ・ハ−ネスのためのフレキシブル自動製造装置
US5842266A (en) Apparatus for producing wire harnesses
JPH103979A (ja) 定尺電線の製造方法および装置
EP0801826B1 (en) Apparatus for producing wire harnesses
JP3370335B2 (ja) 電気ハーネスを製造する装置及び方法
JPH0963739A (ja) 端子圧着電線の製造方法及び製造装置
JPH01313872A (ja) 電線付端子のコネクタハウジングへの挿入方法及び装置
JPH01313871A (ja) 電線付端子のコネクタハウジングへの挿入方法及び装置
JPH1012350A (ja) 電線の皮剥き装置
JPH06231860A (ja) 端子挿入装置
JPH0222996B2 (ja)
JPH0215994B2 (ja)
JPH01313870A (ja) 電線と端子の連続圧着方法
JP2908717B2 (ja) 丸形二芯電源コードへのプラグ端子の圧着方法及びその装置
JPH07335365A (ja) 多品番端子圧着装置
JPH0656790B2 (ja) 電線処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term