JP2015220309A - ハーネス配索方法及びハーネス配索装置 - Google Patents

ハーネス配索方法及びハーネス配索装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品を各電線部分の端末側にそれぞれ有するサブワイヤハーネスを配索板上に自動的に効率良く配索する。【解決手段】サブワイヤハーネス40の各端末11a側に設けられた部品10又は部品を受けた部品受け具5を配列台4に並列に配置し、部品又は部品受け具を把持アーム23で把持し、把持アームを縦・横・高さ方向の移動手段15〜18で配索板3に沿って移動させることで、サブワイヤハーネスの部品に続く電線11を配索板上に配索するハーネス配索方法で、一の部品又は一の部品受け具5Aに続く一の電線11cと、他の部品又は他の部品受け具5Bに続く他の電線11dとが配索時に絡みXを生じることが予測される場合に、一の部品又は一の部品受け具を配列台4の初期位置4aから絡みを回避する他の位置4bに移し替え、他の電線を配索板上に配索した後、一の電線を該配索板上に配索する。【選択図】図11

Description

本発明は、自動車用等のワイヤハーネスを配索板上に配索して形成するためのハーネス配索方法及びハーネス配索装置に関するものである。
従来、例えば自動車用の組電線であるワイヤハーネスを製造するために、種々の装置や方法が提案さている。
例えば特許文献1(図示せず)には、電線付きの端子をコネクタハウジング内に位置ずれなく挿入し、同時にハーネス形態を得るために、フレームベッド上に複数のベース具を固定し、フレームベッドの上方にX軸レールとY軸レールとX’軸レールとを配設し、X’軸レールにチャック部を水平方向回転可能に配設し、Y軸レールの端子挿入ヘッドを配設し、ベース具にコネクタ受け具を着脱自在に配置し、チャック部でコネクタ受け具をゲース具から上方に離脱させて、コネクタ受け具内のコネクタハウジングに端子挿入ヘッドで電線付き端子を挿入し、再度、そのコネクタ受け具をチャック部でベース具に戻すようにしたことが記載されている。
また、特許文献2(図示せず)には、ベースパレットに長孔を設け、長孔に移動ピンをベース板と一体に昇降自在に配置し、ベース板にエアシリンダを水平に設け、エアシリンダのロッドに移動ピンを垂直に固定し、パレット上に複数本の電線を配索し、複数本の電線の分岐部において移動ピンを水平に移動させて、複数本の電線を集束させることが記載されている。
また、特許文献3(図示せず)には、フォームボードに複数のガイド孔を等間隔で設け、ガイド孔にピンを下方のシリンダで進退自在に配置し、フォームボードの上方にX軸走行レールとY軸走行レールとZ軸走行レールを配設し、Z軸走行レールに電線送給ヘッドを設け、電線加工機からハンドリングロボットで電線を電線供給ヘッドに送り、電線供給ヘッドでフォームボード上の各ピンに沿って電線を布線することが記載されている。
また、特許文献4(図示せず)には、板状の電線配索用治具に複数の電線位置決めピンと一対のコネクタ用位置決めピンを立設し、コネクタ付きの複数本の電線を一対のコネクタ用位置決めピンの間に挟むと共に、各電線位置決めピンに沿って屈曲させながら配索することが記載されている。
特開平9−106876号公報(図1) 特開平9−223421号公報(図2〜図3) 特開2004−119444号公報(図1) 特開2012−205484号公報(図1〜図2)
しかしながら、上記した従来の各構成にあっては、例えばコネクタ等といった部品を各電線部分(幹線部や分岐線部)の端末側にそれぞれ有するサブワイヤハーネスを配索板上に自動的に効率良く配索すると共に、配索板上における配索電線の位置精度を高めることはできなかった。
本発明は、上記した点に鑑み、コネクタ等といった部品を各電線部分(幹線部や分岐線部)の端末側にそれぞれ有するサブワイヤハーネスを配索板上に自動的に効率良く配索することのできるハーネス配索方法及びハーネス配索装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るハーネス配索方法は、サブワイヤハーネスの各端末側に設けられた部品又は該部品を受けた部品受け具を配列台に並列に配置し、該部品又は該部品受け具を把持アームで把持し、該把持アームを縦・横・高さ方向の移動手段で配索板に沿って移動させることで、該サブワイヤハーネスの該部品に続く電線を該配索板上に配索するハーネス配索方法であって、一の部品又は一の部品受け具に続く一の電線と、他の部品又は他の部品受け具に続く他の電線とが配索時に絡みを生じることが予測される場合に、該一の部品又は一の部品受け具を該配列台の初期位置から該絡みを回避する他の位置に移し替え、該他の電線を該配索板上に配索した後、該一の電線を該配索板上に配索することを特徴とする。
上記構成により、サブワイヤハーネスの各端末側の部品又は部品受け具が把持アームで把持されて、移動手段で配列台から離脱され、サブワイヤハーネスの部品に続く電線(多くの場合、複数本である)が把持アームから導出された状態で、把持アームが配索板に沿って移動手段で二次元ないし三次元方向に移動され、それにより配索板上に多くの場合、複数本の電線が同時に配索される。電線の端末側の部品又は部品受け具は、配索板の部品支持部又は受け具支持部で支持(保持)される。
上記電線の配索過程において、一の電線と他の電線とが絡みを生じることが予測される場合に、一の電線を導出した一の部品又は一の部品受け具が配列台の初期位置から把持アームで把持されて移動手段(主に横・高さ方向の移動手段)で配列台における電線の絡みを回避できる他の位置に移動される。その状態で、他の部品又は他の部品受け具が把持アームで把持されて移動手段で配索板上に移動されて、他の電線の配索が一の電線との絡みなく行われ、その後、一の部品又は一の部品受け具が把持アームで把持されて移動手段で配索板上に移動されて、一の電線の配索が他の電線との絡みなく行われる。
請求項2に係るハーネス配索装置は、サブワイヤハーネスの各端末側に設けられた部品又は該部品を受けた部品受け具を並列に配置する配列台と、該部品又は該部品受け具を把持する把持アームと、該把持アームを配索板上で縦・横・高さ方向に移動可能で、該サブワイヤハーネスの該部品に続く電線を該配索板に沿って配索する方向に、該把持アームを該配索板の部品支持部又は部品受け具支持部まで移動させる移動手段と、を備え、一の部品又は一の部品受け具に続く一の電線と、他の部品又は他の部品受け具に続く他の電線とが配索時に絡みを生じることが予測される場合に、該移動手段で該一の部品又は部品受け具が該配列台の初期位置から該絡みを回避する他の位置に移し替えられることを特徴とする。
上記構成により、サブワイヤハーネスの各端末側の部品又は部品受け具が把持アームで把持されて、移動手段で配列台から離脱され、サブワイヤハーネスの部品に続く電線(多くの場合、複数本である)が把持アームから導出された状態で、把持アームが配索板に沿って移動手段で二次元ないし三次元方向に移動され、それにより配索板上に多くの場合、複数本の電線が同時に配索される。電線の端末側の部品又は部品受け具は、配索板の部品支持部又は受け具支持部で支持(保持)される。
上記電線の配索過程において、一の電線と他の電線とが絡みを生じることが予測される場合に、一の電線を導出した一の部品又は一の部品受け具が配列台の初期位置から把持アームで把持されて移動手段(主に横・高さ方向の移動手段)で配列台における電線の絡みを回避できる他の位置に移動される。その状態で、他の部品又は他の部品受け具が把持アームで把持されて移動手段で配索板上に移動されて、他の電線の配索が一の電線との絡みなく行われ、その後、一の部品又は一の部品受け具が把持アームで把持されて移動手段で配索板上に移動されて、一の電線の配索が他の電線との絡みなく行われる。
請求項1,2記載の発明によれば、コネクタ等といった部品を各電線部分(幹線や分岐線)の端末側にそれぞれ有するサブワイヤハーネスを配索板上に自動的に効率良く配索することができる。
本発明のハーネス配索装置の一実施形態を示す正面図である。 同じくハーネス配索装置を示す平面図である。 同じくハーネス配索装置を示す側面図である。 図3のA部拡大図である。 ハーネス配索装置のコネクタ受け具の一例を示す斜視図である。 ハーネス配索装置の電線掻き寄せ具の一例を示す斜視図である。 ハーネス配索装置の配索板の一例を示す平面図である。 (a)は、配索板における電線掻き寄せピンの駆動機構の一例、(b)は電線掻き寄せピンの駆動機構の他の例をそれぞれ示す側面図である。 ハーネス配索方法の一例を示す斜視図である。 サブワイヤハーネスの一例を示す平面図である。 (a)〜(e)は、本発明のハーネス配索方法の一実施形態を示す平面図(説明図)である。 (a)〜(g)は、本発明のハーネス配索方法の他の実施形態を示す平面図(説明図)である。
図1〜図10は、本発明のハーネス配索方法及びハーネス配索装置の一実施形態を示すものである。
図1〜図3に示す如く、ハーネス配索装置1のフレーム2の内側に水平な配索板3が設けられ、配索板3の前端側に水平な横長の配列台4が配置され、配列台4の上に複数(多数)のコネクタ受け具(部品受け具)5が等ピッチで並列に配置されている。
配列台4は、前後方向に延びた左右一対のガイドレール6に沿って駆動手段7で配索板3の少し上方を前後方向進退可能となっている。各ガイドレール6は配索板3の左右端側に位置している。駆動手段7は、例えば、一方のガイドレール6に沿うねじ軸(図示せず)と、ねじ軸に螺合して配列台4の一側部に固定されたナット部(図示せず)と、ねじ軸を回転させるモータ7aとを備えている。
図4に図3のA部拡大図を示す如く、配列台4の上面にコネクタ受け具5が着脱自在に載置されている。例えば、コネクタ受け具5の底面に下向きに突設されたピン8が、配列台4の上面に設けられた穴(符号8で代用)に係合して、あるいは、コネクタ受け具5の底面に設けられた穴(図示せず)が、配列台4の上面に突設されたピン(図示せず)に係合して、配列台4にコネクタ受け具5が位置決め保持されている。ピン8は例えば長さ違いの二本であることが、回り止め及び二つの穴(8)へのスムーズな挿入の上から好ましい。
配列台4は、左右両端の垂直な支持板部4aと、両支持板部4aで支持された水平な配列板部4bとを備えている。支持板部4aが左右の前後方向のガイドレール6(図1,図2)にスライド自在に係合している。
各コネクタ受け具5には予めコネクタ(部品)10(図4)がセットされている。コネクタ10は、合成樹脂製のコネクタハウジング(符号10で代用)と、コネクタハウジングの端子収容室内に収容された複数(一つである場合は殆どない)の電線11付きの端子(図示せず)とで概ね構成されている。端子に接続された電線11はコネクタ受け具5から前方に導出されて下向きに湾曲しつつ垂れ下がっている。なお、明細書で前後左右の方向性は説明の便宜上のものである。
配列台4の前側に隣接してロールカーテン12が配設されている。「カーテン」とは膜という意味である。ロールカーテン12は、布又は合成樹脂製のシート状のカーテン(膜)12aと、カーテン12aを巻いた状態に収容する略円筒状のケース12bと、カーテン12aをケース12b内にロール状に引き込む不図示のばね部材とで概ね構成されている。ケース12bの左右両側を支持する垂直な支柱12cがブラケット13でフレーム2に固定されている。
カーテン12aがケース12bから後方に略水平(やや後上がり)に少し引き出されて、カーテン12aの先端(後端)12a’が配列台4の下部に固定されている。図4の状態からカーテン12aがさらに後方に引き出され、カーテン12aは配索板3の上方に対向して位置する。配列台4の下側後部には、後上がりに傾斜した横長板状の配線受け14が設けられている。
配線受け14は、コネクタ受け具5からコネクタ10の電線11を後向きに導出させて、配列台4の後端と配索板3の前端との間の隙間に下向きに垂らす場合に用いられる。この場合、例えば配列台4は前工程の端子挿入を完了した後、左右方向に延びる不図示のガイドレールでハーネス配索装置1に送られる。本例(図4)では電線11をコネクタ10から前方に導出させた例で説明している。
図1〜図3の如く、フレーム2の上部には、左右(横)方向に延びた水平なX軸レール(移動手段)15と、X軸レール15のスライド係合部(移動部)19に固定され、前後(縦)方向に延びた水平な左右一対のY軸レール(移動手段)16とが配設されている。各Y軸レール16のスライド係合部(移動部)20(図3)には、前後(縦)方向に短く延びたY’軸レール(移動手段)17が平行に設けられている。
各Y’軸レール17のスライド係合部(移動部)21に上下方向(高さ方向ないしZ軸方向)の移動部としての垂直なエアシリンダ(移動手段)18が下向きに固定され、各エアシリンダ18のロッドの先端(下端)側に回転駆動部22を介して把持アーム23が設けられている。回転駆動部22はエア圧式ないし電気式のアクチュエータであり、把持アーム23を水平方向回転可能に支持している。
各軸のレール15〜17のスライド係合部(移動部)19,20は、例えば、ねじ軸(図示せず)に螺合したナット部であり、ねじ軸はモータ24,25で回転駆動される。これらねじ軸とナット部とモータとで駆動部が構成される。X軸レール15のモータは図示を省略している。
本例において、一対のY軸レール16は、X軸レール15の一つのスライド係合部19に固定されており、一対の垂直なエアシリンダ18と各回転駆動部22と各把持アーム23と共に、左右方向に一体に移動し、前後方向に別体に(独立して)移動可能である。各Y’軸レール17も同様に移動する。Y’軸レール17は把持アーム23の前後方向位置の微調整を行う。
図5は、コネクタ受け具5の一例を示すものである。このコネクタ受け具5は、金属ないし合成樹脂を材料として、コネクタ受け部26とアーム把持部27とを前後に有したものである。コネクタ受け部26は、前側と上側に各開口26a’を有するコネクタ収容空間26aと、コネクタ10をコネクタ収容空間26a内に係止する不図示のロック手段とを有している。アーム把持部27は後側に垂直な把持壁27aを有している。コネクタ受け具5の形態はこれに限らず、種々の形態を適宜設定可能である。
コネクタ受け部5にコネクタ10が収容係止された状態で、把持アーム23の前後一対のチャック23aがアーム把持部27aを把持し、垂直なエアシリンダ18(図1)のロッドの圧縮動作で把持アーム23がコネクタ受け具5を図1〜図3の配列台4から持ち上げて離脱させる。
他の例のコネクタ受け具(5)として、後方すなわち把持アーム23側にコネクタ10の電線11を導出させるように、図5のコネクタ10を前後逆にコネクタ受け具(5)に配置させる(配列台4にコネクタ受け具5を前後逆に配置する)ことも可能である。この場合は、コネクタ受け具(5)を配列台4(図2)から持ち上げた直後に回転駆動部22(図1)で前後180°反転させる。
図6は、把持アーム23が、コネクタ受け具5(図5)ではなく、電線掻き寄せ具28を把持する状態を示すものである。電線掻き寄せ具28はコネクタ受け具5と並んで配列台4(図1)に例えば一つないし二つ配置される。電線掻き寄せ具28は、把持アーム23の一対のチャック23aで上側の垂直な板部28cを把持された状態で、各軸のレール15〜17の駆動手段で配索板3(図1)の上面3aに沿って移動しながら、配索板3上の電線11(図4)を目標配索位置に向けて掻き寄せるものである。
電線掻き寄せ具28の先端(下端)28a’は配索板3(図1)の上面3aに隙間なく接触するようになっている。例えば、電線掻き寄せ具28の下半部28aが上半部28bに対して自重等で下向きにスライド移動する途中の状態で、下半部28aの先端(下端面)28a’が配索板3の上面3aに接触(当接)するようにする。
電線掻き寄せ具28の下半部28aを上半部28bに対して自重に加えて不図示のばね部材で下向きに付勢した状態で配索板3に当接させることも可能である。電線掻き寄せ具28の下半部28aの下端面28a’には穴を設けて、配列台4(図1)の上面に突設したピンにその穴を係合させて位置決めすることが好ましい。電線掻き寄せ具28は配列台4の例えば端部側に配置される。
図7は、配索板3の一部(左半側)を示すものである。配索板3の上面(表面)3aには各コネクタ受け具5が配列台4(図2)から把持アーム23(図1)で移動して配置されている。配索板3の下側(裏側)には底板29(図1)が配設され、複数の水平なエアシリンダ30が適宜位置に配置され、各エアシリンダ30のロッド30aの先端側に垂直な電線掻き寄せピン31が上向きに配置され、配索板3に各電線掻き寄せピン31を上向きに突出させるための長孔32(図9)が設けられている。長孔32の長手方向は電線掻き寄せピン31の進退方向に一致している。
また、配索板3には、各コネクタ受け具5を把持アーム23(図1)で受け渡して位置決め保持させるために、コネクタ受け具5の底面のピン8(図4)又は穴を係合させる孔又はピン(受け具支持部)33が設けられている。受け具支持部33である孔又はピンは、コネクタ受け具5の二本の円柱形のピン8(図4)又は穴に対応して二つ配置されていることが、回り止めの上で好ましい。これは前記配列台4においても同様である。配索板3はサブワイヤハーネスの品番に応じて交換可能となっている。
例えば図8(a)に示す如く、水平なエアシリンダ30のロッド30aの先端に連結部30cを介して垂直なエアシリンダ34が固定され、垂直なエアシリンダ34の進退可能なロッドが電線掻き寄せピン31を兼ねている。水平なエアシリンダ30の筒部30bは、前後のブラケット35で配索板3の下側に位置する底板29に固定される。
電線掻き寄せピン31は配索板3の長孔32を貫通して上向きに突出し、水平なエアシリンダ30の圧縮動作で長孔32に沿って移動し、垂直なシリンダ34の圧縮動作で配索板3の上面3aよりも下方に引っ込む。水平なエアシリンダ30を長手方向に180°反転させて使用する(圧縮動作で図8(a)の電線掻き寄せピン31の位置を得る)ことも可能である。
あるいは図8(b)に示す如く、水平なエアシリンダ30のロッド30aの先端に連結部30cを介して電線掻き寄せピン31が上向きに固定され、エアシリンダ30の筒部30bが前後のブラケット35で水平な基板部36に固定され、基板部36が垂直なエアシリンダ37のロッド37aで昇降自在に支持され、垂直なエアシリンダ37が下側のブラケット38で底板29に固定される。作用は上記図8(a)におけると同様である。上記図8(a)の昇降構造が簡素化、コンパクト化の上で好ましい。
以下に、上記ハーネス配索装置1の作用すなわちハーネス配索装置1を用いたハーネス配索方法の一実施形態を説明する。
図1の如く、先ず、作業者があるいは前工程の不図示の端子挿入装置で配列台4上の各コネクタ受け具5に電線11付きのコネクタ10(図5)を装着すると共に、配列台4の掻き寄せ具支持部に電線掻き寄せ具28(図6)を配置する。電線掻き寄せ具28は配列台4のコネクタ受け具支持部に配置することもできる。配列台4への各コネクタ(コネクタ毎に種類が異なる)10(図5)の並び順はランダムであるが、配列台4のどの位置にどの品番のコネクタ10が配置されるかは予め設定されて(プログラム化されて)不図示の制御装置に記録されている。
X軸レール15(図1)と例えば一方のY軸レール16(図2)及びY’軸レール17(図3)で、Z軸方向の一方の垂直なエアシリンダ18(図1)と一体に一方の把持アーム23が配列台4の上方に移動し、エアシリンダ18の伸長動作で把持アーム23が下降して、配列台4の上の第一のコネクタ受け具5を把持して、エアシリンダ18の圧縮動作で上昇しつつコネクタ受け具5を配列台4から離脱させる。「第一の」とは、配列台4の端からという意味ではなく、予め設定された選び順の一番目という意味である。
次いで、図9に一例を示す如く、第一のコネクタ受け具5内のコネクタ10の電線11が前方に導出された状態から第一のコネクタ受け具5を把持アーム23と一体に図7の配索板3の上面3aに沿って(上面3aとの間に隙間を存して)各軸のレール15〜17でXY方向(二次元方向)すなわち後方や左右方向(後方に移動した後、前方に移動することも可)に移動させる。この際、エアシリンダ18(図1)の伸長動作で把持アーム23と一体に第一のコネクタ受け具5を配索板3の上面3aに近づくように下降させておく。
これらの操作で、第一のコネクタ受け具5内のコネクタ10から導出された(コネクタ10に続く)電線11を配索板3の第一の目標配索経路L(図9)の近傍に沿って配索する。その際、第一の目標配索経路Lにおける電線掻き寄せピン31を図7,図9の配索板3から上向きに突出させた状態で、目標配索経路Lから離間する方向に移動させておく(一対の対向する電線掻き寄せピン31は互いに開いた状態にしておく)。コネクタ10の電線11は電線掻き寄せピン31と目標配索経路Lとの間を通って配索板3上に配索される。
例えば図7の左端のコネクタ51の電線(コネクタ10からの導出電線)11は、点線111で示すように目標配索経路から外れて配索されるが、その配索位置よりも離れた位置すなわち水平なエアシリンダ301のロッド30aを伸長させた位置に点線で示す電線掻き寄せピン311を配置しておき、その電線掻き寄せピン311の復元方向内側を通って(電線掻き寄せピン311の進退ストロークの範囲内を通って)、電線111を配索する。電線111の配索はあくまでコネクタ受け具51をコネクタ10と一体に把持アーム23(図9)で移動させることで行われる。
電線111を配索した後に、水平なエアシリンダ301のロッド30aを圧縮させて、ロッド30aと一体に電線掻き寄せピン311を復元方向に移動させることで、掻き寄せピン311が電線111を目標配索経路(図7の符号11で示す位置)に移動させる。電線11の配索直後にコネクタ受け具5は把持アーム23(図9)と共に垂直なエアシリンダ18(図1)の伸長動作でさらに下降して配索板3に受け渡されて保持される。すなわち、コネクタ受け具5の底面のピン33(図7)又は穴が配索板3の孔又はピン(受け具支持部)に係合して位置決め支持される。
図7において符号112で示す如く、水平なエアシリンダ301のロッド30aの伸縮範囲(電線掻き寄せピン311の進退ストロークの範囲すなわち配索板3の長孔32(図9)の長さの範囲)よりも外側に電線112が配索されてしまう可能性のある場合(それが事前に分かっている場合)には、予め設定されたプログラムに従って、電線掻き寄せピン311を配索板3の下側に引っ込めた状態で(予め引っ込めておいてもよく、電線配索後に引っ込めてもよい)、図6の電線掻き寄せ具28を用いて電線112の位置を修正する。例えば、外れた電線112の位置が、エアシリンダ301の圧縮された側の実線で示す電線掻き寄せピン31よりも内側(図7で前側)にある場合は、伸長した側の電線掻き寄せピン311を配索板3の下側に引っ込めずに、電線掻き寄せ具28で電線112の位置をエアシリンダ301のロッド30aの伸縮範囲に修正可能である。
すなわち、図1の他方の把持アーム23が図6の電線掻き寄せ具28を配列台4(図1)から取り上げて、XY方向の各レール15〜17の動作で電線掻き寄せ具28(図6)が、範囲に外側に外れた電線112を図7の矢印Pの如く配索台3の上面3aに沿ってエアシリンダ301のロッド30aの伸縮範囲(電線掻き寄せピン31の進退ストロークの範囲)内に押して戻す。その後、電線掻き寄せピン311が図8の垂直なエアシリンダ34,37の動作で配索板3上に突出して、水平なエアシリンダ30の圧縮動作で電線掻き寄せピン311が(図7)目標配索経路まで電線112を押して移動させる。
図7の例の左から一番目と二番目の各エアシリンダ301,302はロッド30aの圧縮動作で電線1113の位置を修正(矯正)するが、その他のエアシリンダ30はロッド30aの伸長動作で電線11の位置を修正している(電線11を目標配索経路に移動させている)。電線11の位置の修正をロッド30aの圧縮動作で行うか伸長動作で行うかは、配索板3の裏側のエアシリンダ配置スペース等の関係による。
図7の例の左端の第一のコネクタ受け具51のコネクタ10から導出された電線111の配索は、図7の左から三番目のエアシリンダ303のロッド30aと、そのロッド30aの電線掻き寄せピン313に隣接する電線掻き寄せピン314を有するエアシリンダ304のロッド30aとを圧縮させて、両電線掻き寄せピン313,314を開いた状態で両電線掻き寄せピン313,314の間に電線111を挿通させて行われる。
この際、電線111の配索経路は両電線掻き寄せピン313,314の進退可能は範囲内であればよく、その範囲よりも外れる場合は、前述の電線掻き寄せ具28(図6)で両電線掻き寄せピン313,314の進退範囲内に電線111を移動させた後、両電線掻き寄せピン313,314を閉じ方向に移動させることで、電線111が目標配索経路に沿って位置修正(矯正)される。なお、電線掻き寄せ具28は、電線11を配索したのと同じ把持アーム(配索専用の把持アーム)23で把持して移動させることも可能である。この場合、把持アーム23の総数は一つでもよい。把持アーム23の総数を三つ以上とすることも可能である。
また、把持アーム23(図1)が配列台4からコネクタ受け具5を持ち上げた後に、例えばコネクタ10の電線11の配索方向に応じて、把持アーム23の上側の回転駆動部22(図1)で把持アーム23を水平方向に適宜角度に回転させることで、コネクタ10の電線11を配索板3の上方で所要の方向に湾曲させて、目標配索経路に沿うようにコネクタ10の電線11の向きを修正することも可能である。その向きでコネクタ受け具5を配索板3の受け具支持部39(図9)に受け渡し(コネクタ受け具の底面のピン8を配索板3の孔(受け具支持部)39に係合させ)てもよく、あるいは配索板3の受け具支持部39の上方でコネクタ受け具5の向き(コネクタ10の向き)を回転駆動部22(図1)で変えることも可能である。
このようにして、第二,第三……のコネクタ受け具5を把持アーム23で把持して移動手段15〜17でXY方向に移動させることで、各コネクタ10から導出された電線11の配索が行われる。配索板3上への電線11の配索本数が少ないうちは、把持アーム23でコネクタ受け具5内のコネクタ10の電線11を例えば一対の電線掻き寄せピン31の間の上方の空間を通って配索することも可能であるが、配索板3上への電線11の配索本数が増えるにつれて、特に短い電線11は電線掻き寄せピン31よりも高く把持アーム23で持ち上げることができなくなるので、図9の如く一対の電線掻き寄せピン31の間を通って把持アーム23を移動させることになる。
図1の配列台4に配置されるサブワイヤハーネスとしては、電線11の一端と他端にコネクタ10を有するU字形態のものは少なく、図10に示すように、電線11の幹線部11Aと分岐線部11Bとが入り組んで配線され、例えば第一の分岐線11Bの一方の端末11aのコネクタ10が第二,第三の分岐線11Bの他方の端末11aの各コネクタ10に続いているというような形態のサブワイヤハーネス40が多い。そのため、上記のように一対の電線掻き寄せピン31(図9)の間を通す配索が必要になる。
また、図7のように配索板3上への電線11の配索が進むにつれて、あるいは配索板3上への電線11の配索の途中で、例えば第四のコネクタ受け具5を把持アーム23で把持してXY方向に移動させると、第四のコネクタ受け具5のコネクタ10から導出された電線11が、例えば第一〜三の何れか又は第五のコネクタ受け具5における配索板3上に配索済みの電線11に絡んでしまう心配があるものは、制御装置における予め設定されたプログラムに従って、第四のコネクタ受け具5を把持アーム23で把持して、電線11の絡みを生じる心配のない(絡みを回避できる)配列台5の位置にXYZの各移動手段15〜18で移し替えておく。
その状態で、第五のコネクタ受け具5を把持アーム23で把持して、第五のコネクタ受け具5内のコネクタ10の電線11を各移動手段15〜18で配索板3に沿って配索し、その後、再度、第四のコネクタ受け具5を把持アーム23で配列台4から取り上げて(離脱させて)、各移動手段15〜18で第四のコネクタ受け具5内のコネクタ10の電線11を配索板3に沿って配索する。
各コネクタ受け具5は、コネクタ受け具5内のコネクタ10の電線11を把持アーム23で配索する度に、配索板3に受け渡して保持させる(コネクタ受け具5の底面のピン8又は穴を配索板3の孔部39又はピンに係合させる)ことは言うまでもない。
以下に、図11,図12を用いて、本発明のハーネス配索方法における配列台4でのコネクタ受け具5の移し替えの各形態例について説明する。
図11(a)〜(e)は、配列台4上ないし配列台4の手前側での電線11の絡みを防止するためのコネクタ受け具5の移し替えの一例を示すものである。
図11(a)の如く、サブワイヤハーネス40(図10)における一本以上の第一の(一の)電線11cの一端末のコネクタ10を保持した第一の(一の)コネクタ受け具(部品受け具)5Aと、第一の電線11cの他端末のコネクタ10を保持した第二のコネクタ受け具5A’と、一本以上の第二の(他の)電線11dの一端末のコネクタ10を保持した第三の(他の)のコネクタ受け具(部品受け具)5Bと、第二の電線11dの他端末のコネクタ10を保持した第四のコネクタ受け具5B’とを、配列台4に左から順に第四のコネクタ受け具5B’、第一のコネクタ受け具5A、第三のコネクタ受け具5B、第二のコネクタ受け具5A’の順で配置し、第一の電線11cの下側に第二の電線11dをクロスして配置している。
この状態から、図11(b)の如く、第三のコネクタ受け具5Bを把持アーム23(図9)で把持してXYZ方向の移動手段15〜18(図3)で隣の第一のコネクタ受け具5Aよりも左側に配索した場合に、第二の電線11dが第一の電線11cに絡んで、配索が上手く行われなくなってしまう(絡み部を符号Xで示す)。
そこで、図11(c)の如く、第三のコネクタ受け具5Bを配列台4から取り上げる前に、第一のコネクタ受け具5Aを配列台4から把持アーム23で取り上げて、配列台4における第二の電線11dの配索に悪影響が出ない位置(配列台4の初期のセット位置4aよりも右側)4bまでXZ方向の移動手段15,18で予め移動させる(移し替える)。その状態で、第三のコネクタ受け具5Bを把持アーム23で把持して配列台4から取り上げて、移動手段15〜18で配索板3上に所定の位置まで移動させつつ、第三のコネクタ受け具5B内のコネクタ10の第二の電線11dを配索板3上に配索する。第二の電線11dは第一の電線11cとの絡みなくスムーズに配索される。
次いであるいはそれと同時に並行して、図11(d)の如く、第一のコネクタ受け具5Aを把持アーム23で把持してXZ方向の移動手段15,18で配列台4の初期のセット位置4aに戻す。この状態から(この直後に、あるいは不図示のその他のコネクタ受け具5を把持アーム23で把持して、その他のコネクタ受け具内のコネクタ10の電線11を配索板3に配索した後)、図11(e)の如く、再度、第一のコネクタ受け具5Aを把持アーム23で把持して、点線K1の如く移動手段15〜18で移動させて、第一のコネクタ受け具5Aから導出された第一の電線11cを配索板3に配索する。このようにして、電線11同士の絡みが防止される。
図11(c)の状態から図11(d)のように第一のコネクタ受け具5Aを初期位置4aに戻さなくても、他の不図示の電線11との絡み等の心配のない場合は、図11(d)の工程を排除して、図11(c)の状態から図11(e)の点線K2で示す経路で第一のコネクタ受け具5Aを移動させて、第一の電線11cを配索する。なお、コネクタ受け具5を用いない場合はコネクタ10を配列台4にセットし、把持アーム23でコネクタ10を把持して移動させる。
図12(a)〜(g)は、配索板3上での電線11の絡みを防止するためのコネクタ受け具5の移し替えの一例を示すものである。
図12(a)の如く、サブワイヤハーネス40(図10)における一本以上の第一の電線11cの一端末のコネクタ10を保持した第一のコネクタ受け具5Aと、第一の電線11cの他端末のコネクタ10を保持した第二のコネクタ受け具5A’と、一本以上の第二の電線11dの一端末のコネクタ10を保持した第三のコネクタ受け具5Bと、第二の電線11dの他端末のコネクタ10を保持した第四のコネクタ受け具5B’とを、配列台4に左から順に第一のコネクタ受け具5A、第三のコネクタ受け具5B、第四のコネクタ受け具5B’、第二のコネクタ受け具5A’の順で配置し、第一の電線11cと第二の電線11dをクロスなく略平行に配置している。
この状態から、図12(b)の如く、先ず、第四のコネクタ受け具5B’を把持アーム23(図9)で把持してXYZ方向の移動手段15〜18(図3)で配列台4から取り上げて、第四のコネクタ受け具5B’から導出された第二の電線11dを配索板3に沿って左方向に配索し、次いで、第二のコネクタ受け具5A’を把持アーム23で把持して移動手段15〜18で配列台から取り上げて、第二のコネクタ受け具5A’から導出された第一の電線11cを第二の電線11dの上側にクロスさせて右方向に配索する。
そうすると、図12(c)の如く、第三のコネクタ受け具5Bを把持アーム23で取り上げて、第三のコネクタ受け具5Bから導出された第二の電線11dを左方向に配索する場合に、第二の電線11dが第一の電線11cに絡んで(絡み部を符号Xで示す)U字状に折り曲げられて、第二の電線11dのそれ以上の配索ができなくなってしまう。
そのような不具合を生じないように、図12(b)において第二の電線11dを配索した後、あるいはそれと同時に並行して、第一の電線11cを配索することなく、図12(d)の如く、第一のコネクタ受け具5Aを配列台4の初期位置4aから第三のコネクタ受け具5Bの右側の位置4bに一時移動させる(移し替える)。
その状態で、図12(e)の如く、第三のコネクタ受け具5Bを配列台4の初期位置4cから把持アーム23で把持して移動手段15〜18で配索板3に沿って左方向に移動させて、第二の電線11dの配索を完了する。次いで、あるいはそれと同時に並行して、第一のコネクタ受け具5Aを把持アーム23で把持してXZ方向の移動手段15〜18で配列台4の初期位置4aに復帰させる。
その状態から、図12(f)の如く、第二のコネクタ受け具5A’を把持アーム23で把持して移動手段15〜18で配索板3に沿って右方向に移動させ、第二のコネクタ受け具5A’から導出された第一の電線11cを配索板3上に配索する。その状態から、初期位置4aの第一のコネクタ受け具5Aを把持アーム23で把持して移動手段15〜18で例えば後方向に移動させて、第一のコネクタ受け具5Aから導出された第一の電線11cを配索板3上に配索する。このようにして、電線11同士の絡みが防止される。
なお、図12(d)の状態から図12(e)のように第一のコネクタ受け具5Aを初期位置4aに戻さなくても、他の不図示の電線11との絡みや配索経路の変化等の心配のない場合は、図12(e)の工程を排除して、図12(d)の状態から図12(f)の第二のコネクタ受け具5A’を移動させ、さらに図12(g)の第一のコネクタ受け具5Aを移動させて、第一の電線11cを配索する。コネクタ受け具5を用いない場合はコネクタ10を配列台4にセットし、把持アーム23でコネクタ10を把持して移動させる。
以下に、配列台4の前後方向の移動とロールカーテン12(図4)の作用について説明する。
図1〜図4において、配列台4は左右一対のガイドレール6に沿って駆動手段(ねじ軸とナット部とモータ)で配索板3の前端側から後端側に向けて前後方向中間部(所望の位置)まで移動可能である。
例えば配索板3の後半側にコネクタ受け具5を配列台4から把持アーム23で移動させる場合は、配列台4を後方に移動させることで、配列台4から配索板3の後半側の受け具支持部(孔部39又はピン)までの前後方向距離が短縮されて、配列台4から把持アーム23でコネクタ受け具5を後半側の受け具支持部39まで運ぶ時間が短縮される。また、サブワイヤハーネス40(図10)のうちの短い電線11を配索板3の後半側に配索する場合は、短い電線11が配索板3の後半側まで届かない場合があるので、その場合も配列台4を後方に移動させた後、短い電線11を配索する。
後方に移動した配列台4は、配索板3上に配置されたコネクタ受け具5よりも上方に位置する。配列台4を後方に移動する際に、配索板3の上に突出している電線掻き寄せピン31はコネクタ受け具5よりも高く突出しているので、電線掻き寄せピン31は必要に応じて垂直なエアシリンダ34,37(図8)の圧縮動作で配索板3よりも下側に引っ込める。
配索板3の後半側から前半側にコネクタ受け具5の移動位置が変わった場合は、配列台4を適宜前進させる。このように、配列台4の移動は一つのサブワイヤハーネス40の配索過程で適宜行われる。サブワイヤハーネス40(図10)は、少なくとも複数本の電線11と、各電線部分(電線群)11A,11Bの端末に設けられた各コネクタ10とで構成される。コネクタ10からは複数本(少なくとも二本)の電線11が導出されている。
図4のロールカーテン12のカーテン(膜部)12aの先端(後端)は配列台4に固定されているので、ロールカーテン12は配列台4の後退時に円筒状のケース12bから引き出され、配列台4の前進時にケース12b内にばね力で引き込まれるというように、配列台4と一体に配索板3上を進退する。
配列台4が後退した際に、後方に引き出されたカーテン12aは配索板3の上を覆って、配索板3の前半側の既に配置されたコネクタ受け具5や配索電線11を外部から隔離して保護する。その状態で、把持アーム23が次のコネクタ受け具5を配列台3から取り上げて後退させる際に、そのコネクタ受け具5のコネクタ10から導出された電線11がカーテン12aの上面に沿って移動することで、配索板3の前半側の既に配置されたコネクタ受け具5や配索電線11との干渉が防止される。
これにより、スムーズで確実な電線11の配索が可能となる。電線11の配索は、コネクタ受け具5を把持アーム23で移動してコネクタ受け具5内のコネクタ10の電線11を配索板3上に配索することで行われることは言うまでもない。
上記図1〜図3における二本の把持アーム23の動作の説明では、一方の把持アーム23でコネクタ受け具5を把持し、他方の把持アーム23で電線掻き寄せ具28(図6)を把持した例で説明したが、二本の把持アーム23でそれぞれ各コネクタ受け具5を把持して、各移動手段15〜18で配索板3上に移動させつつ各コネクタ10の電線11を配索して、配索板3上の各受け具支持部39(図9)まで運ぶことも可能である。
図1〜図3の例では、二本の把持アーム23を支持する一対のY軸レール16(図1)がX軸レール15に一つのスライド係合部19で連結されており、一対のY軸レール16が各把持アーム23と共にY(前後)方向に独立で移動可能で、X(左右)方向には一体的に移動するので、一方の把持アーム23でコネクタ受け具5を把持し、他方の把持アーム23で電線掻き寄せ具28を把持している。
これに対し、二本の把持アーム23を支持する一対のY軸レール16(図1)がX軸レール15にそれぞれ独立した各スライド係合部19で連結される構成とすることで、例えば配索板3の左半側におけるコネクタ10の電線11の配索を左側の把持アーム23で行わせ、それと同時にあるいはそれとは別に、配索板3の右半側におけるコネクタ10の電線11の配索を右側の把持アーム23で行わせることも可能である。
この場合は、必要に応じて例えば何れか一方の把持アーム23がコネクタ受け具5を配索板3上に受け渡した後、配列台4から電線掻き寄せ具28を取り上げて、配索板3上の配索済みの電線11を目標配索経路に近づけるように移動させる。その後、配索板3の電線掻き寄せピン31がその電線11を目標配索経路に沿うように移動させる。使用の終わった電線掻き寄せ具28は把持アーム23から配列台4の所定の位置に戻す。
配索板3上に全てのコネクタ10の電線11の配索が完了して、配索板3上にサブワイヤハーネス40が所定形状(例えば車両への組付形状)に展開される。複数種(例えば二種類)のサブワイヤハーネス40を配索板3上で合体させる(両サブワイヤハーネスは端子接続される)場合もある。そして、例えば配索板上であるいは後工程で、サブワイヤハーネス40にコルゲートチューブや係止クリップやプロテクタや防水グロメット等といった外装部品(ハーネス部品)が装着されて、ワイヤハーネス(組電線)が所定の仕様で完成する。
上記実施形態においては、コネクタ受け具5を把持アーム23で把持したが、例えば、コネクタ受け具5に代えてコネクタ自体(コネクタハウジング)10を把持アーム23で直接把持して、配索板3上に運びながらコネクタ10の電線11を配索板3上に配索することも可能である。この場合、コネクタハウジングに傷が付かないように、把持アーム23は把持面にゴム等の柔軟な部材を有していてもよい。
配列台4には各コネクタ受け具(上記コネクタ受け具5から把持部27を除いた形状のもの)が配置され、各コネクタ受け具内の電線11付きのコネクタ10を把持アーム23で把持してコネクタ受け具から離脱させる。配索板3には予め各コネクタ10に対応する形態の不図示のコネクタ支持部(支持部材)をセットしておく。
また、コネクタ10を把持アーム23で把持することに代えて、サブワイヤハーネスの複数本の電線の端末側に装着されたコルゲートチューブ等(硬質なものが好ましい)といった外装部品を配列台4の上の部品受け具(図示せず)から把持アーム23で把持して配索板3上に運びながら、外装部品からの導出電線11を配索板3上に配索することも可能である。この場合、配索板3には外装部品を支持する部品支持部(支持部材)を予め配設しておく。外装部品はサブワイヤハーネス40のコネクタ10に隣接して設けられる。
また、把持アーム23で外装部品を直接把持するのではなく、外装部品をセットした部品受け具を配列台4から把持アーム23で把持して取り上げて、配索板3上に運びながら、部品受け具内の外装部品からの導出電線11を配索板3上に配索することも可能である。この場合、配索板3には、コネクタ受け具5におけると同様に、部品受け具の底部のピン又は穴等を支持する孔部39又はピン等といった受け具支持部を設けておく。
本発明のハーネス配索方法及びハーネス配索装置は、コネクタ等といったハーネス部品を各電線(幹線や分岐線)の端末側にそれぞれ有するサブワイヤハーネスを配索板上に自動的に効率良く配索するために利用することができる。
1 ハーネス配索装置
3 配索板
4 配列台
4a 初期位置
4b 他の位置
5 コネクタ受け具(部品受け具)
5A 第一の(一の)コネクタ受け具
5B 第三の(他の)コネクタ受け具
10 コネクタ(部品)
11 電線
11a 端末
11c 第一の(一の)電線
11d 第二の(他の)電線
15〜17 レール(移動手段)
18 エアシリンダ(移動手段)
23 把持アーム
39 孔部(部品受け具支持部)
40 サブワイヤハーネス
X 絡み

Claims (2)

  1. サブワイヤハーネスの各端末側に設けられた部品又は該部品を受けた部品受け具を配列台に並列に配置し、該部品又は該部品受け具を把持アームで把持し、該把持アームを縦・横・高さ方向の移動手段で配索板に沿って移動させることで、該サブワイヤハーネスの該部品に続く電線を該配索板上に配索するハーネス配索方法であって、
    一の部品又は一の部品受け具に続く一の電線と、他の部品又は他の部品受け具に続く他の電線とが配索時に絡みを生じることが予測される場合に、該一の部品又は一の部品受け具を該配列台の初期位置から該絡みを回避する他の位置に移し替え、該他の電線を該配索板上に配索した後、該一の電線を該配索板上に配索することを特徴とするハーネス配索方法。
  2. サブワイヤハーネスの各端末側に設けられた部品又は該部品を受けた部品受け具を並列に配置する配列台と、
    該部品又は該部品受け具を把持する把持アームと、
    該把持アームを配索板上で縦・横・高さ方向に移動可能で、該サブワイヤハーネスの該部品に続く電線を該配索板に沿って配索する方向に、該把持アームを該配索板の部品支持部又は部品受け具支持部まで移動させる移動手段と、を備え、
    一の部品又は一の部品受け具に続く一の電線と、他の部品又は他の部品受け具に続く他の電線とが配索時に絡みを生じることが予測される場合に、該移動手段で該一の部品又は部品受け具が該配列台の初期位置から該絡みを回避する他の位置に移し替えられることを特徴とするハーネス配索装置。
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