JP2012169302A - ワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】仮結のもつれを防止しつつ、比較的簡易な構成で仮結を受け渡して、容易に仮結からワイヤーハーネスを製造することができるようにすること。
【解決手段】ワイヤーハーネス組立用補助装置は、仮結保持具120と、ワイヤーハーネス組立作業台装置230と、仮結保持具120を着脱自在に取付可能な仮結保持具取付部240と、仮結保持具取付部240を移動自在に支持する仮結保持具移動支持部250とを備える。ワイヤーハーネス組立作業台装置230は、主作業面でワイヤーハーネス10の幹線を略水平方向に沿わせた姿勢でかつ主作業面の下側に偏る領域で保持する。仮結保持具取付部240は、仮結保持具120を主作業面に対して略平行でかつ略水平姿勢で取付可能であり、仮結保持具移動支持部250は仮結保持具取付部240を主作業面の下側に偏る領域の対応部分で略水平方向に移動自在に支持する。
【選択図】図9

Description

この発明は、自動車等に敷設されるワイヤーハーネスを製造するための技術に関する。
近年、車両の電子化は著しく、これに伴いワイヤーハーネスに使用される電線本数は増加し、また、布線形態も複雑化している。このように大規模化したワイヤーハーネスを製造するにあたっては、端部にコネクタや端子等を取付けた複数の電線により仮結を製造し、この仮結をワイヤーハーネス組立図板上で複数集合させて束ねることで、最終的なワイヤーハーネスを製造している。
従来では、上記各仮結は各電線をゴム等束ねたり輪状にした状態で搬送及びワイヤーハーネス組立図板に持込まれる。そして、各仮結はワイヤーハーネス組立図板でばらされて、ワイヤーハーネス組立図板上で組立てられる。
しかしながら、上記仮結の電線端部は束ねられた状態であるため、電線、端子及びコネクタがもつれた状態となり易く、これをばらすために作業時間を多く費やしてしまうという問題がある。また、電線と端子、コネクタとが複雑に絡み合うことで、電線の表面に傷がついてしまうという問題もある。
ここで、仮結を容易に受け渡すようにした技術として、特許文献1に開示のものがある。
特許文献1は、伸縮自在な受け渡し具を用いた仮結の受け渡し技術を開示している。すなわち、まず、ワイヤーハーネスの配索形態を圧縮した状態で仮結を製造し、これを縮めた受け渡し具に保持している。そして、この受け渡し具をワイヤーハーネス組立図板で展開するように伸した状態で、当該受け渡し具に保持された仮結をワイヤーハーネス組立図板上でワイヤーハーネス形態として組立てるようにしている。
特開2001−319531号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、仮結を保持する各部分間で伸縮自在な受け渡し具を用いているため、その構成が複雑化する。
そこで、本発明は、仮結のもつれを防止しつつ、比較的簡易な構成で仮結を受け渡して、容易に仮結からワイヤーハーネスを製造することができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、このワイヤーハーネス組立用補助装置は、複数の仮結を組合わせてワイヤーハーネスを製造するためのワイヤーハーネス組立用補助装置であって、前記各仮結の端部を保持する複数の仮結端部保持部を有する仮結保持具と、前記各仮結をワイヤーハーネスの布線形態に沿って保持するためのワイヤーハーネス組立作業台装置と、前記仮結保持具を着脱自在に取付可能な仮結保持具取付部と、前記仮結保持具取付部を前記ワイヤーハーネス組立作業台装置上で移動自在に支持する仮結保持具移動支持部と、を備えたものである。
また、前記仮結保持具は略直線状に配列された前記各仮結端部保持部を有する長尺状部材であり、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置は、主作業面で前記ワイヤーハーネスの幹線を略水平方向に沿わせた姿勢でかつ前記主作業面の下側に偏る領域で保持するものであり、前記仮結保持具取付部は、前記仮結保持具を前記主作業面に対して略平行でかつ略水平姿勢で取付可能であり、前記仮結保持具移動支持部は前記仮結保持具取付部を前記主作業面の下側に偏る領域の対応部分で略水平方向に移動自在に支持する。
さらに、前記仮結保持具取付部に取付けられた前記仮結保持具に保持された各仮結の垂下がり部分を、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置に干渉しないように案内する干渉防止部材をさらに備えていてもよい。
また、前記干渉防止部材は、前記仮結保持具取付部に取付けられた前記仮結保持具に対して並行状に配設される直線状干渉防止部と、前記直線状干渉防止部の端部と仮結保持具の端部との間を閉塞する閉塞部と、を有する部材であってもよい。
また、このワイヤーハーネスの製造方法は、上記ワイヤーハーネス組立用補助装置を用いたワイヤーハーネスの製造方法であって、前記各仮結の端部を、前記ワイヤーハーネスの布線形態における位置に応じて分けられたグループ別に、前記各仮結端部保持部に保持する工程と、前記各仮結を保持した前記仮結保持具を前記仮結保持具取付部に取付ける工程と、前記仮結保持具を前記仮結保持具移動支持部による移動方向に沿って移動させつつ、前記各仮結端部保持部で保持された前記各仮結の端部を、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置上に配設する工程とを備えたものである。
このワイヤーハーネス組立用補助装置によると、前記各仮結の端部を保持する複数の仮結端部保持部を有する仮結保持具を備えているので、各仮結の端部を仮結保持具の各仮結端部保持部に保持させることにより、各仮結のもつれを防止しつつ、比較的簡易な構成で仮結を受け渡すことができる。また、この仮結保持具は、仮結保持具取付部に取付けられた状態で、仮結保持具取付部と共にワイヤーハーネス組立作業台装置上で移動自在に支持されることになるため、仮結保持具に保持された仮結をワイヤーハーネス組立作業台装置上に容易に配設して容易にワイヤーハーネスを製造することができる。
また、前記仮結保持具取付部は、前記仮結保持具を前記主作業面に対して略平行でかつ略水平姿勢で取付可能であり、前記仮結保持具移動支持部は前記仮結保持具取付部を前記主作業面の下側に偏らせた位置の上方で略水平方向に移動自在に支持するものであると、仮結保持具で保持された各仮結を幹線に近い位置に配設することができる。そして、このような配置関係で、各仮結の端部を前記ワイヤーハーネス組立作業台装置に順次組付けていくことができる。
さらに、前記仮結保持具取付部に取付けられた前記仮結保持具に保持された各仮結の垂下がり部分を、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置に干渉しないように案内する干渉防止部材をさらに備えていると、仮結とワイヤーハーネス組立作業台装置との干渉が有効に防止され、ワイヤーハーネスの製造をより容易に行える。
また、前記干渉防止部材は、前記仮結保持具取付部に取付けられた前記仮結保持具に対して並行状に配設される直線状干渉防止部と、前記直線状干渉防止部の端部と仮結保持具の端部との間を閉塞する閉塞部と有する部材であると、各仮結の垂下がり部分を干渉防止部材内に配設することで、当該垂下がり部分が干渉防止部材から脱し難くなり、仮結とワイヤーハーネス組立作業台装置との干渉をより確実に防止できる。
また、このワイヤーハーネスの製造方法によると、前記各仮結の端部を、前記ワイヤーハーネスの布線形態における位置に応じて分けられたグループ別に、前記各仮結保持具に保持する工程と、前記各仮結を保持した前記仮結保持具を前記仮結保持具取付部に取付ける工程と、前記仮結保持具を前記仮結保持具移動支持部による移動方向に沿って移動させつつ、前記各仮結端部保持部で保持された前記各仮結の端部を、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置上に配設する工程とを備えているので、前記ワイヤーハーネスの布線形態における位置に応じて分けられたグループ別に前記各仮結の端部を前記ワイヤーハーネス組立作業台装置上に配設することができる。また、その際に、そのワイヤーハーネス組立作業台装置上の位置に応じて仮結の端部を移動させることができる。したがって、容易にワイヤーハーネスを製造することができる。
ワイヤーハーネスの布線形態例を示す図である。 各仮結の端部を仮結保持具に保持させた状態を示す図である。 仮結を主作業面に配設していく状態を示す説明図である。 仮結保持具を示す正面図である。 仮結保持具を示す斜視図である。 第1の例に係るワイヤーハーネス組立作業台装置、仮結保持具取付部及び仮結保持具移動支持部を示す説明図である。 第1の例に係るワイヤーハーネス組立作業台装置、仮結保持具取付部及び仮結保持具移動支持部を示す説明図である。 仮結保持具取付部部分の拡大説明図である。 第2の例に係るワイヤーハーネス組立作業台装置、仮結保持具取付部及び仮結保持具移動支持部を示す説明図である。 第2の例に係るワイヤーハーネス組立作業台装置、仮結保持具取付部及び仮結保持具移動支持部を示す説明図である。 仮結保持具取付部部分の拡大説明図である。 仮結保持具取付部部分の拡大説明図である。 変形例に係る干渉防止部材を示す図である。 変形例に係る干渉防止部材を示す図である。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法について説明する。
ここでは、ワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法の基本構成について説明してから、ワイヤーハーネス組立用補助装置のより具体的な2つの例について説明する。
<1.ワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法の基本構成>
まず、製造対象となるワイヤーハーネスについて説明する。図1はワイヤーハーネスの布線形態例を示す図である。
このワイヤーハーネス10は、車両における配線材として用いられるものであり、車両における3次元的布線形態を、2次元的に展開した所定の布線形態で組立てられる。このワイヤーハーネス10は、複数の電線を前記所定の布線形態に沿って集合及び分岐させつつ適宜箇所にてテープや結束具等を用いて結束することにより構成されている。また、本ワイヤーハーネス10の途中部分には、電線保護用のコルゲートチューブや、防水用のグロメット、ワイヤーハーネス固定用の固定具等の外装部品が取付けられる。また、各電線の端部にはコネクタや圧着端子等が取付けられ、当該コネクタや圧着端子を介して各電線が所定の車載電気製品に電気的に接続される。
また、ワイヤーハーネス10は、幹線部分12と分岐線部分14とを有している。幹線部分12は、電線を最も多く束ねた部分であり、ここでは、ワイヤーハーネス10の略左右方向に沿って延在するように配設されている。また、分岐線部分14は、幹線部分12の端部又は途中から周囲外方へ延出するように配設されている。
このようなワイヤーハーネス10は、複数の仮結16(図2及び図3参照)を組合わせることにより製造される。仮結16は、端部にコネクタや端子等を取付けた一つ又は複数の電線により構成されている。このような仮結16は、本ワイヤーハーネス10の組立を行うワイヤーハーネス組立作業台装置30(図3参照)とは別場所にある仮結ワイヤーハーネス組立作業台装置等で製造される。そして、この仮結16が、ワイヤーハーネス組立作業台装置30に搬送され、当該ワイヤーハーネス組立作業台装置30で適宜結束等されて上記ワイヤーハーネス10の形態に製造されるのである。
本ワイヤーハーネス10の製造方法について説明する。図2及び図3は上記ワイヤーハーネスを製造する各工程を示す図であり、図2は各仮結の端部を仮結保持具に保持させた状態を示す図であり、図3は仮結を主作業面に配設していく状態を示す図である。なお、各図では、仮結端部のコネクタや端子等を省略している。
本ワイヤーハーネス10の製造方法は、各仮結16の端部を仮結保持具20に保持する工程と、各仮結16の端部をワイヤーハーネス組立作業台装置30の主作業面31に配設していく工程とを備えている。このうち前者の工程は、仮結ワイヤーハーネス組立作業台装置等で製造された仮結16を、ワイヤーハーネス組立作業台装置30に搬送する工程に関するものであり、後者の工程は、搬送された各仮結16を用いてワイヤーハーネス10に製造する工程に関するものである。
各工程別に説明すると、各仮結16の端部を仮結保持具20に保持する工程は、図2に示すように、各仮結16の端部を、ワイヤーハーネス10の布線形態における位置に応じて分けられたグループG1〜G7(図1参照)別に仮結保持具20に保持する工程である。このように、各仮結16の端部をグループG1〜G7別に仮結保持具20に保持することで、各仮結16の端部のからみ防止及び傷付き防止を図るようにしている。
より具体的に説明すると、本工程においては、上記所定の布線形態における各仮結16の端部が複数のグループG1〜G7に分けられていることが前提となる(図1参照)。グループ分けする主な基準は、ワイヤーハーネス組立作業台装置30での上記ワイヤーハーネス10の所定の布線形態における各仮結16の端部の位置に応じたグループ分けである。好ましくは、副次的な基準として、幹線部分12の上下で分けたり、又は、幹線部分12の延在方向に沿って複数に分けるようにするとよい。
このようなグループ分けは、別の観点からすれば、ワイヤーハーネス10の一側部から他側部に向けて、より具体的には、幹線部分12に沿ってその一端部から他端部に向けて、各仮結16の端部を順次ワイヤーハーネス組立作業台装置30に配設していくことができるようにグループ分けしたものである、と捉えることができる。
ここでは、各仮結16の端部を、幹線部分12の一端側から他端側に向けて、グループG1、G2、G3、G4、G5、G6、G7に分けている。
そして、上記のようなグループ分けを前提にして、個別に製造された各仮結16の各端部が、当該属するグループG1〜G7別に仮結保持具20に保持される。
仮結保持具20は、各仮結16の端部を保持する複数の仮結端部保持部22を有している。各仮結端部保持部22は、各仮結16の端部をグループG1〜G7別に保持可能な構成、ここでは、電線を挿入可能な略U字状のスリット溝形状に形成されている。また、このような各仮結端部保持部22は、直線状に間隔をあけて設けられている。そして、各仮結端部保持部22に単数又は複数の仮結16の端部が保持されることで、各仮結16の端部が、上記グループG1〜G7別に保持される。ここでは、各グループG1〜G7が幹線部分12の一端側から他端側に向かう順序で並ぶような位置関係で保持される。このような仮結保持具20は、複数のワイヤーハーネス10用として連続的に製造される各仮結16を、当該対象となるワイヤーハーネス10毎に保持すべく、複数準備される。なお、一つの仮結保持具20で保持される各仮結16は、ワイヤーハーネス10を構成する全ての仮結16であってもよいし、一部の仮結16であってもよい。
そして、複数の仮結16が仮結保持具20を用いて保持された状態で、当該仮結保持具20と共に、仮結ワイヤーハーネス組立作業台装置からワイヤーハーネス組立作業台装置30に搬送される。
次の工程では、図3に示すように、上記仮結保持具20をワイヤーハーネス10が組立てられる主作業面31に沿って移動させつつ、各仮結16の端部を主作業面31に配設していく。
すなわち、ワイヤーハーネス組立作業台装置30は、上記各仮結16をワイヤーハーネス10の前記所定の布線形態に沿って保持可能に構成されている。ここでは、ワイヤーハーネス組立作業台装置30は、ワイヤーハーネス10の組立を行うための作業板32を有している。この作業板32の上面がワイヤーハーネス10の組立を行うための主作業面31である。また、主作業面31は、一方向に長い略長方形状に形成されており、その長手方向が略水平姿勢に沿うように配設されている。また、主作業面31上には、U字状治具等、ワイヤーハーネス10の保持具(図示省略)が立設されており、幹線部分12を主作業面31の長手方向に沿って(即ち、略水平姿勢に沿って)沿わせるような姿勢で、ワイヤーハーネス10が主作業面31上で組立てられるようになっている。なお、幹線部分12が主作業面31の長手方向(略水平姿勢)に沿った姿勢とは、幹線部分12全体として主作業面31の長手方向(略水平姿勢)に沿った姿勢であることをいい、部分的に主作業面31の長手方向(略水平姿勢)に対して斜めになっている場合等を含む。なお、ワイヤーハーネス10は、必ずしも作業板32上で組立てられる必要はなく、棒状のフレームを平面的又は立体的に組立てた作業フレーム上で組立てられてもよい。この場合、ワイヤーハーネス10の幹線部分12等の主要部分が配設される面が主作業面ということになる。
また、このワイヤーハーネス組立作業台装置30には、仮結保持具取付部40と、仮結保持具移動支持部50とが設けられる。
仮結保持具取付部40は、上記仮結保持具20を着脱自在に取付可能に構成されている。仮結保持具20を着脱自在に取付ける構成としては、磁力を利用した構成や、嵌め込み構造、係合構造等を利用した構成が採用される。
また、仮結保持具移動支持部50は、上記仮結保持具取付部40をワイヤーハーネス組立作業台装置30上で移動自在に支持するように構成されている。このような仮結保持具移動支持部50は、ガイドレール構造等により構成される。
そして、仮結保持具20を上記仮結保持具取付部40に取付けることで、仮結保持具移動支持部50により仮結保持具20が主作業面31上で移動自在に支持される。ここでは、仮結保持具20は、幹線部分12の延在方向(即ち、略水平姿勢)に略直交する姿勢で、幹線部分12の延在方向(即ち、略水平方向)に沿って移動自在に支持される。なお、仮結保持具20及び仮結保持具取付部40は、主作業面31の上方でワイヤーハーネス10の保持具等に干渉しない程度の高さ位置で移動するように支持されている。
本ワイヤーハーネス組立用補助装置は、上記仮結保持具20、ワイヤーハーネス組立作業台装置30、仮結保持具取付部40及び仮結保持具移動支持部50とを備えた構成である。
そして、各仮結16をワイヤーハーネス組立作業台装置30上に配設してワイヤーハーネス10を製造するにあたっては、まず、仮結保持具20を仮結保持具取付部40に取付けて、仮結保持具移動支持部50による移動方向Aの一端側、ここでは、幹線部分12の一端側(図3では左端側、以下、移動開始端側という)に配設する。
そして、仮結保持具20をその移動方向Aの他端側(幹線部分12の他端側(図3では右端側、以下、移動終了端側という)へ連続的又は断続的に移動させる。すると、まず、仮結保持具20の移動方向Aに沿って最も移動開始端側よりの位置に存在するグループG1に対応する領域が、仮結保持具20近傍に配設されるようになる。そこで、当該グループG1に対応する仮結16の端部を、仮結保持具20から取外して、作業板32上の所定位置に配設及び固定する。仮結保持具20をさらに移動終了端側に移動させると、次に、移動開始端側よりの位置に存在するグループG2に対応する領域が、仮結保持具20の近傍に配設されるようになる。そこで、当該グループG2に対応する仮結16の端部を、仮結保持具20から取外して、作業板32上の所定位置に配設及び固定する。以下、同様にして、仮結保持具20をその移動方向Aに沿って移動終了端に向けて移動させつつ、グループG3〜G7に対応する仮結16の端部を、順次仮結保持具20から取外して、作業板32上の所定位置に配設及び固定する。
つまり、仮結保持具20を連続的に又は断続的に移動終了端に向けて移動させると、上記各グループG1〜G7に対応する領域が、幹線部分12の一端から他端に向けて並ぶ順番で、次々に仮結保持具20の近傍に配設されるようになる。そこで、仮結保持具20の移動に伴い、仮結保持具20の近傍に配設されるようになったグループG1〜G7に属する仮結16の端部を、順次仮結保持具20から取外して、作業板32上の所定位置に配設及び固定する。この際、各仮結16の端部は、上記グループG1〜G7別に保持され、かつ、各グループG1〜G7が仮結保持具20の一端側から他端側に向かう順序で並ぶような位置関係で保持されているため、仮結保持具20の一端側の仮結端部保持部22から他端側の仮結端部保持部22に向けて順次各仮結16の端部を取外していけばよいことになる。
そして、全ての仮結16が主作業面31のワイヤーハーネス10の構成配線材として配設されると、ワイヤーハーネス10が製造される。この際、適宜別の仮結16を追加することで、ワイヤーハーネス10が製造されてもよい。
全ての仮結16が取外された仮結保持具20は仮結保持具取付部40から取外される。取外された仮結保持具20は、仮結ワイヤーハーネス組立作業台装置等に戻され、ワイヤーハーネス10用の追加の仮結16、又は、別のワイヤーハーネス10用の仮結16が保持されて、再度利用される。
上記のように構成されたワイヤーハーネス組立用補助装置によると、各仮結16の端部を保持する複数の仮結端部保持部22を有する仮結保持具20を備えているので、各仮結16の端部を各仮結端部保持部22に保持させた状態で、当該仮結16を搬送等して取扱うことができる。したがって、各仮結16のもつれや傷等を防止することができる。また、上記仮結保持具20は、仮結保持具取付部40に取付けられた状態で、当該仮結保持具取付部40と共にワイヤーハーネス組立作業台装置30の主作業面31上で移動自在に支持されるため、仮結保持具20を移動させることで、仮結保持具20に保持された仮結16の端部を主作業面31における各グループG1〜G7の取付位置近傍に順次配設することができる。したがって、当該仮結保持具20に保持された仮結16の端部を、ワイヤーハーネス組立作業台装置30の主作業面31に順次容易に配設して、容易にワイヤーハーネス10を製造することができる。しかも、このような仮結保持具20としては、伸縮可能な構成を採用する必要はないので、その構成を簡易化することができる。
また、上記ワイヤーハーネス10の製造方法に着目しても、各仮結16の端部を、ワイヤーハーネス10の所定の布線形態における位置に応じて分けられたグループG1〜G7別に、各仮結保持具20に保持し、当該仮結保持具20を主作業面31に沿って移動させつつ、各仮結16の端部を主作業面31に配設していく。このため、仮結16のもつれを防止しつつ、比較的簡易な構成の仮結保持具20で仮結16を受け渡すことができる。また、当該グループG1〜G7の位置に応じて仮結保持具20を移動させつつ、前記グループG1〜G7別に、各仮結16の端部を主作業面31に配設することができ、容易に仮結16からワイヤーハーネス10を製造することができる。
<2.ワイヤーハーネス組立用補助装置>
ワイヤーハーネス組立用補助装置のより具体的な2つの例について説明する。
<2−1.第1の例に係るワイヤーハーネス組立用補助装置>
関連技術である第1の例に係るワイヤーハーネス組立用補助装置について説明する。
図4は仮結保持具を示す正面図であり、図5は仮結保持具を示す斜視図である。まず、上記仮結保持具20のより具体的な例に係る仮結保持具120について説明する。
この仮結保持具120は、長尺状部材であり、その長手方向に沿って略直線状に配列するようにして、上記仮結端部保持部22に対応する仮結端部保持部122が複数設けられた構成とされている。
より具体的には、仮結保持具120は、保持本体部123と、一対の弾性板部材124と、一対の押え板部126とを有している。
保持本体部123は、樹脂等により形成された部材であり、一方向に長い略長方形板状部材に形成されている。この保持本体部123の一長辺側の縁部(上縁部)には、保持本体部123の長手方向に沿って間隔をあけて複数の保持凹部123aが形成されている。各保持凹部123aは、保持本体部123の主面から見て、一長辺側の縁部(上縁部)側に開口する略U字溝状に形成されている。
また、一対の弾性板部材124は、ゴム等の弾性板材により形成された部材であり、上記保持本体部123の主面に対応する形状で、一方向に長い略長方形板状に形成されている。また、一対の弾性板部材124一長辺側の縁部(上縁部)であって上記各保持凹部123aに対応する各位置には、それぞれ線状の切込部125が形成されている。そして、各切込部125を保持凹部123aの略U字状の幅方向略中央部に配設した状態で、一対の弾性板部材124が、それぞれ上記保持本体部123の一方主面及び他方主面に密接状に配設される。
一対の押え板部126は、樹脂等で形成された部材であり、上記保持本体部123の主面に対応する形状で、一方向に長い略長方形板状に形成されている。この一対の押え板部126の一長辺側の縁部(上縁部)には、上記各保持凹部123aと対応する各位置に、当該各保持凹部123aと同形状の保持凹部127が形成されている。そして、各保持凹部127を各保持凹部123aの外方位置に配設した状態で、一対の押え板部126が一対の弾性板部材124の外面に密接状に配設される。また、このように配設された状態で、一対の押え板部126が保持本体部123に対して、結束具やネジ止構造、係合構造等により固定されることで、保持本体部123の両主面と一対の押え板部126との各間に、一対の弾性板部材124が一定位置で挟持固定される。
この仮結保持具120では、一対の弾性板部材124の切込部125が各保持凹部123a,125の幅方向略中央部に配設される構成をもって、仮結端部保持部122が構成されている。そして、切込部125を広げるように弾性板部材124を弾性変形させつつ、各仮結16の端部を、保持凹部123a,125内の切込部125に押込むことで、各仮結16の端部が仮結端部保持部122に保持される。
また、この仮結保持具120の他長辺側の縁部(下縁部)には、磁石128が設けられている。この磁石128による磁力を利用して、本仮結保持具120が後述する仮結保持具取付部140に着脱自在に取付けられるようになっている。
図6及び図7はワイヤーハーネス組立作業台装置、仮結保持具取付部及び仮結保持具移動支持部を示す説明図であり、図8は仮結保持具取付部部分の拡大説明図である。上記ワイヤーハーネス組立作業台装置30、仮結保持具取付部40及び仮結保持具移動支持部50のより具体的な例に係るワイヤーハーネス組立作業台装置130、仮結保持具取付部140及び仮結保持具移動支持部150について説明する。
ワイヤーハーネス組立作業台装置130は、上記作業板32と同様構成の作業板132を有している。そして、この作業板132の主作業面131上で、幹線部分12を略水平方向(主作業面131の長手方向)に沿わせた姿勢で、製造されるワイヤーハーネス10を保持するように構成されている。
また、仮結保持具取付部140は、仮結保持具120を、上記主作業面131に対して略平行でかつ前記幹線部分12の延在方向(略水平方向)に対して略垂直な姿勢で保持可能に構成されている。また、仮結保持具移動支持部150は、仮結保持具取付部140を略水平方向に移動自在に支持するように構成されている。
より具体的には、仮結保持具取付部140は、磁石により吸着可能な金属等で形成された棒状部材である。なお、仮結保持具取付部140は、樹脂等で形成された棒状部材に、磁石により吸着可能な金属板等を取付けた構成であってもよい。そして、上記仮結保持具120が、その長手方向を仮結保持具取付部140の長手方向に沿わせ、かつ、主作業面131から離反する方向を向いた姿勢で、仮結保持具取付部140に磁力によって着脱自在に取付けられる。また、ここでは、仮結保持具120で保持された仮結16の端部が、その移動方向Aの移動終了端側を指向すると共に、仮結16の中間部分が移動方向Aの移動開始端側を指向するような姿勢で、仮結保持具120が仮結保持具取付部140に取付けられる。
仮結保持具移動支持部150は、作業板132の上方位置に略水平方向に沿って配設されたガイドレール部材152と、当該ガイドレール部材152に対して往復移動自在に取付けられた可動部材154とを有している。作業者の負担軽減という観点から、可動部材154は、例えば、5N程度の押出力で動かせることが好ましい。そして、上記仮結保持具取付部140が、その長手方向を主作業面131に対して略平行でかつ前記幹線部分12の延在方向(略水平方向)に対して略垂直に配設した姿勢で、支持されている。
これにより、仮結保持具取付部140に取付けられた仮結保持具120が、上記姿勢で、略水平方向に沿って移動自在に支持されることになる。
本第1の例に係るワイヤーハーネス組立用補助装置は、上記のようなワイヤーハーネス組立作業台装置130、仮結保持具取付部140及び仮結保持具移動支持部150を備えた構成されている。
また、ワイヤーハーネス組立用補助装置は、仮結保持具120に保持された各仮結16の垂下がり部分を、ワイヤーハーネス組立作業台装置130に干渉しないように案内する干渉防止部材160,162,164を備えている。
ここでは、3つの干渉防止部材160,162,164を備えている。
干渉防止部材160は、樹脂等で形成された略長方形板状部材であり、上記仮結保持具120の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有している。この干渉防止部材160は、仮結保持具取付部140のうち移動方向Aの移動終了端側の側部(図8の右側の側部)に沿って、主作業面131と略平行姿勢で取付けられている。
そして、仮結16の端部、例えば、コネクタ端部や端子端部等が、仮結保持具120から移動方向Aの移動終了端側に大きく延出しているような場合でも、当該仮結16の端部を下方から支えるように案内して、主作業面131側の諸部材に干渉しないようにする。
また、干渉防止部材162は、樹脂等で形成された略直角三角形板状部材である。その直角頂点を挟む2辺のうち1つの辺162aは、上記仮結保持具120の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有している。この干渉防止部材162は、仮結保持具取付部140のうち移動方向Aの移動開始端側の側部(図8の左側側部)に沿って取付けられている。この取付状態では、干渉防止部材162は、直角頂点を挟む2辺のうち上記仮結保持具120の長さ寸法と略同じ長さ寸法の辺162aを、仮結保持具取付部140の上記側部に沿って配設すると共に、他方の辺162bを仮結保持具取付部140の自由端から移動方向Aに沿って移動開始端側に延出するように配設し、かつ、前記主作業面131と略平行な姿勢とされている。
そして、仮結保持具120から略U字状を描くように垂下がる仮結16の中間部分(図8参照)を、下方から支えるようにしつつ仮結保持具取付部140の自由端側に向けて案内して、主作業面131側の部材に干渉しないようにしている。
また、干渉防止部材164は、金属又は樹脂等で形成された略棒状の部材であり、上記干渉防止部材162の各辺のうち移動方向Aに沿って延びる辺162bの長さ寸法よりも大きな長さ寸法に形成されている。この干渉防止部材164は、仮結保持具取付部140の自由端に、そこから移動方向Aに沿って移動開始端側に延出するように取付けられている。
そして、仮結保持具120から略U字状を描くように大きく垂下がる仮結16の中間部分(図8参照)が、仮に干渉防止部材162からはみ出したとしても、当該仮結16の中間部分を干渉防止部材164上に掛けることで、主作業面131側の部材に干渉しないように案内する。
このように構成されたワイヤーハーネス組立用補助装置では、上記したのと同様の手順にて、ワイヤーハーネス10を製造することができる。
したがって、上記したのと同様に、仮結16のもつれを防止しつつ、比較的簡易な構成で仮結16を受け渡して、容易に仮結16からワイヤーハーネス10を製造することができる。
特に、仮結保持具取付部140は、仮結保持具120を主作業面131に対して略平行でかつ幹線部分12の延在方向(略水平方向)に対して略垂直な姿勢で取付可能であり、また、仮結保持具移動支持部150は、仮結保持具取付部140を略水平方向に移動自在に支持している。このため、仮結16の端部、特に、仮結保持具120の長手方向中間部に保持された仮結16の端部を、主作業面131におけるワイヤーハーネス10の上下方向中間部に配設することができる。これにより、仮結保持具120により保持された仮結16の端部を主作業面131の所定位置に配設する際に、その移動量を少なくすることができるというメリットがある。
さらに、仮結保持具120に保持された各仮結16の垂下がり部分を、ワイヤーハーネス組立作業台装置130に干渉しないように案内する干渉防止部材160,162,164を備えているため、仮結16とワイヤーハーネス組立作業台装置130との干渉が有効に防止され、ワイヤーハーネス10の製造をより容易に行える。
なお、干渉防止部材160,162,164を全て備えている必要はなく、そのうちの一つ又は2つだけ備えられた構成であってもよい。
<2−2.第2の例に係るワイヤーハーネス組立用補助装置>
第2の例に係るワイヤーハーネス組立用補助装置では、図4及び図5に示す仮結保持具120と同様構成のものが用いられるので、同様構成部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図9及び図10はワイヤーハーネス組立作業台装置、仮結保持具取付部及び仮結保持具移動支持部を示す説明図であり、図11及び図12は仮結保持具取付部部分の拡大説明図である。
上記ワイヤーハーネス組立作業台装置30、仮結保持具取付部40及び仮結保持具移動支持部50のより具体的な第2の例に係るワイヤーハーネス組立作業台装置230、仮結保持具取付部240及び仮結保持具移動支持部250について説明する。
ワイヤーハーネス組立作業台装置230は、上記ワイヤーハーネス組立作業台装置130と同様構成であるので、同様構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。なお、このワイヤーハーネス組立作業台装置230では、主作業面131で、ワイヤーハーネス10の幹線部分12を、略水平方向に沿わせた姿勢で、かつ、主作業面131の下側に偏る領域(下半領域)で保持する。具体的には、このような状態でワイヤーハーネス10を保持するように、ワイヤーハーネス10の支持具等が適宜位置に立設されている。通常、ワイヤーハーネス10の幹線部分12は、所定の布線形態における真に中央の位置からは偏っている。そこで、幹線部分12を主作業面131の下側に偏るように、主作業面131におけるワイヤーハーネス10の布線形態を設定すればよいことになる。
また、仮結保持具取付部240は、仮結保持具120を、主作業面131に対して略平行で、かつ、幹線部分12の延在方向に沿った姿勢(略水平姿勢)で取付可能に構成されている。また、仮結保持具移動支持部250は、仮結保持具取付部240を前記主作業面の下側に偏る領域の対応部分で略水平姿勢に移動自在に支持するように構成されている。
より具体的には、仮結保持具取付部240は、樹脂や金属板等で形成された部材であり、仮結保持具120の両端下部を嵌め込み可能な一対の受部242を有している。一対の受部242は、後述する支持棒部256の先端部及び干渉防止部材260の先端部に取付けられており、仮結保持具120の長さ寸法に対応する距離を隔てて配設固定されている。そして、仮結保持具120の両端下部を、一対の受部242にそれぞれ嵌め込むことで、仮結保持具120が仮結保持具取付部240に着脱自在に取付けられる。また、このように仮結保持具120が仮結保持具取付部240取付けられた状態では、仮結保持具120で保持された仮結16の端部が、主作業面131から離反する方向を指向すると共に、仮結16の中間部分が主作業面131側に延出するような姿勢とされている。
仮結保持具移動支持部250は、作業板132の上方位置に略水平方向に沿って配設されたガイドレール部材252と、当該ガイドレール部材252に対して往復移動自在に取付けられた可動部材254と、該可動部材254に取付けられた支持棒部256とを有している。支持棒部256は、可動部材254から主作業面131に略平行で、かつ、幹線部分12と略直交する姿勢で延出するように、当該可動部材254に片持ち状に支持されている。なお、前記可動部材254は、作業者の負担軽減という観点から、例えば、5N程度の押出力で動かせることが好ましい。
そして、上記一対の受部242が、支持棒部256の先端部及び支持棒部256に支持された干渉防止部材260の先端部に、略水平方向に沿って間隔をあけて上記のように支持されている。
これにより、仮結保持具取付部240に取付けられた仮結保持具120が、上記略水平姿勢で、略水平方向に沿って移動自在に支持されることになる。
本第1の例に係るワイヤーハーネス組立用補助装置は、上記のようなワイヤーハーネス組立作業台装置130、仮結保持具取付部240及び仮結保持具移動支持部250を備えた構成されている。
また、ワイヤーハーネス組立用補助装置は、仮結保持具120に保持された各仮結16の垂下がり部分を、ワイヤーハーネス組立作業台装置130に干渉しないように案内する干渉防止部材260を備えている。
より具体的には、干渉防止部材260は、金属又は樹脂等で形成された部材であり、仮結保持具取付部240に取付けられた仮結保持具120に対して間隔を有して並行状に配設される直線状干渉防止部262と、直線状干渉防止部262の移動開始端側の端部(図11の左側端部)と仮結保持具120の移動開始端側の端部(図11の左側端部)との間を閉塞する閉塞部264とを有する部材であり、即ち、略J字状を横倒しにしたような形状に形成されている。なお、ここでは、仮結保持具120の移動終了端側の端部と直線状干渉防止部262の移動終了端側の端部との間も支持棒部256の先端部によって閉塞されている。
そして、仮結保持具120を仮結保持具取付部240に取付けた状態で、当該仮結保持具120から略U字状を描くように垂下がる仮結16の中間部分を、仮結保持具120と干渉防止部材260の直線状干渉防止部262との隙間を通って引出し、干渉防止部材260の直線状干渉防止部262上に掛けるようにする(図11及び図12参照)。これにより、各仮結16の中間部分が、主作業面131から遠ざかる下方へ案内され、主作業面131側の部材への干渉が防止される。
また、この状態で、仮結保持具120と直線状干渉防止部262との隙間の両端は、閉塞部264及び支持棒部256の先端部によって閉塞されており、各仮結16の中間部分が、仮結保持具120と直線状干渉防止部262との間から脱し難いようになっている。
このように構成されたワイヤーハーネス組立用補助装置では、上記したのと同様の手順にて、ワイヤーハーネス10を製造することができる。
したがって、上記したのと同様に、仮結16のもつれを防止しつつ、比較的簡易な構成で仮結16を受け渡して、容易に仮結16からワイヤーハーネス10を製造することができる。
特に、仮結保持具取付部240は、仮結保持具120を、主作業面131に対して略平行で、かつ、幹線部分12の延在方向に沿った姿勢(略水平姿勢)で、前記主作業面の下側に偏る領域の対応部分で略水平姿勢に移動自在に支持するように構成されている。このため、仮結保持具20で保持された各仮結16の端部を、幹線部分12に近い位置に配設することがでる。ここで、通常、各仮結16は、所定のグループG1〜G7に属する端部の固定位置から幹線部分12を経由して他のグループG1〜G7に属する端部の固定位置に向けて付設される。したがって、仮結保持具20で保持された各仮結16の端部を、幹線部分12に近い位置で移動自在に支持することで、例えば、仮結16の一端部を主作業面131に配設し、他の端部を仮結保持具20に保持させたままの状態で、仮結16が引張られ難くなるというメリットがある。
さらに、仮結保持具120に保持された各仮結16の垂下がり部分を、ワイヤーハーネス組立作業台装置230に干渉しないように案内する干渉防止部材260を備えているため、仮結16とワイヤーハーネス組立作業台装置230との干渉が有効に防止され、ワイヤーハーネス10の製造をより容易に行える。
しかも、干渉防止部材260は、仮結保持具取付部240に取付けられた仮結保持具120に対して間隔を有して並行状に配設される直線状干渉防止部262と、直線状干渉防止部262の端部から仮結保持具120の端部との間を閉塞する閉塞部264とを有しているため、仮結16の垂下がり部分を干渉防止部材260と仮結保持具120間に配設すると、そこから脱し難くなる。このため、ワイヤーハーネス10の組立作業中において、仮結16とワイヤーハーネス組立作業台装置230との干渉をより有効に防止できる。
さらに、仮結保持具取付部240は、間隔をあけて配設された一対の受部242により仮結保持具120を保持する構成であるため、仮結保持具120の取付前に、仮結16の垂下がり部分を、一対の受部242を通って干渉防止部材260内に容易に配設することができる。
なお、干渉防止部材260の構成は上記例に限られない。
例えば、図13及び図14に示す例では、干渉防止部材360は、支持棒部256の先端部から移動方向Aに沿って仮結保持具120の長さ寸法分移動開始端側に延出してから途中で折返して仮結保持具取付部340のうちの移動開始端側の端部に連結されている。
また、仮結保持具取付部340は、上記仮結保持具取付部140と同様の長尺状部材に形成されており、干渉防止部材360の自由端部に連結固定されている。この仮結保持具取付部340は、干渉防止部材360の自由端部から移動方向Aに沿ってその移動終了端側に延在するように配設されている。
つまり、仮結保持具取付部340と干渉防止部材360とは全体として略U字状を横倒しにしたような形状を有している。
上記のような干渉防止部材360も、仮結保持具取付部340に取付けられた仮結保持具120に対して並行状に配設される直線状干渉防止部362と、直線状干渉防止部362の移動開始端側の端部と仮結保持具120の移動開始端側の端部との間を閉塞する閉塞部264とを有する部材として捉え得る。
このような干渉防止部材360によっても、仮結16とワイヤーハーネス組立作業台装置230との干渉をより有効に防止できる。また、干渉防止部材360の直線状干渉防止部362と仮結保持具120との隙間の一方が閉塞部364で閉塞されているため、仮結16の垂下がり部分を干渉防止部材360と仮結保持具120間から脱し難い。
また、もちろん、上記閉塞部264,364に対応する部分が無い構成であっても、仮結16がワイヤーハーネス組立作業台装置230に干渉することは防止できる。
<3.変形例等>
なお、上記仮結保持具20,120は、一つのワイヤーハーネス組立作業台装置30に対して一つという関係で割当てられる必要はない。例えば、一つのワイヤーハーネス組立作業台装置30に対して複数の仮結保持具20が割当てられる関係であったり、また、複数のワイヤーハーネス組立作業台装置30で一つ又は複数の仮結保持具20を共有される構成であってもよい。
また、仮結保持具取付部140や仮結保持具移動支持部150についても、一つのワイヤーハーネス組立作業台装置30に対して一つという関係で割当てられる必要はない。例えば、環状に配したガイドレール部材に、仮結保持具取付部140や仮結保持具移動支持部150を循環回転移動するように取付ると共に、当該ガイドレール部材に沿って複数のワイヤーハーネス組立作業台装置30を配設するようにしてもよい。
10 ワイヤーハーネス
12 幹線部分
14 分岐線部分
16 仮結
20,120 仮結保持具
22,122 仮結端部保持部
30,130,230 ワイヤーハーネス組立作業台装置
31 主作業面
40,140,240,340 仮結保持具取付部
50,150,250 仮結保持具移動支持部
128 磁石
160,162,164,260,360 干渉防止部材
262,362 直線状干渉防止部
264,364 閉塞部
A 移動方向
G1〜G7 グループ

Claims (4)

  1. 複数の仮結を組合わせてワイヤーハーネスを製造するためのワイヤーハーネス組立用補助装置であって、
    前記各仮結の端部を保持する複数の仮結端部保持部を有する仮結保持具と、
    前記各仮結をワイヤーハーネスの布線形態に沿って保持するためのワイヤーハーネス組立作業台装置と、
    前記仮結保持具を着脱自在に取付可能な仮結保持具取付部と、
    前記仮結保持具取付部を前記ワイヤーハーネス組立作業台装置上で移動自在に支持する仮結保持具移動支持部と、
    を備え、
    前記仮結保持具は略直線状に配列された前記各仮結端部保持部を有する長尺状部材であり、
    前記ワイヤーハーネス組立作業台装置は、主作業面で前記ワイヤーハーネスの幹線を略水平方向に沿わせた姿勢でかつ前記主作業面の下側に偏る領域で保持するものであり、
    前記仮結保持具取付部は、前記仮結保持具を前記主作業面に対して略平行でかつ略水平姿勢で取付可能であり、
    前記仮結保持具移動支持部は前記仮結保持具取付部を前記主作業面の下側に偏る領域の対応部分で略水平方向に移動自在に支持する、ワイヤーハーネス組立用補助装置。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネス組立用補助装置であって、
    前記仮結保持具取付部に取付けられた前記仮結保持具に保持された各仮結の垂下がり部分を、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置に干渉しないように案内する干渉防止部材をさらに備えたワイヤーハーネス組立用補助装置。
  3. 請求項2記載のワイヤーハーネス組立用補助装置であって、
    前記干渉防止部材は、前記仮結保持具取付部に取付けられた前記仮結保持具に対して並行状に配設される直線状干渉防止部と、前記直線状干渉防止部の端部と仮結保持具の端部との間を閉塞する閉塞部と、を有する部材である、ワイヤーハーネス組立用補助装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のワイヤーハーネス組立用補助装置を用いたワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記各仮結の端部を、前記ワイヤーハーネスの布線形態における位置に応じて分けられたグループ別に、前記各仮結端部保持部に保持する工程と、
    前記各仮結を保持した前記仮結保持具を前記仮結保持具取付部に取付ける工程と、
    前記仮結保持具を前記仮結保持具移動支持部による移動方向に沿って移動させつつ、前記各仮結端部保持部で保持された前記各仮結の端部を、前記ワイヤーハーネス組立作業台装置上に配設する工程と、
    を備えたワイヤーハーネスの製造方法。
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