JP2018010796A - ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018010796A
JP2018010796A JP2016139130A JP2016139130A JP2018010796A JP 2018010796 A JP2018010796 A JP 2018010796A JP 2016139130 A JP2016139130 A JP 2016139130A JP 2016139130 A JP2016139130 A JP 2016139130A JP 2018010796 A JP2018010796 A JP 2018010796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
wire
electric wires
wire harness
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016139130A
Other languages
English (en)
Inventor
英昭 伊藤
Hideaki Ito
英昭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2016139130A priority Critical patent/JP2018010796A/ja
Priority to PCT/JP2017/024340 priority patent/WO2018012337A1/ja
Publication of JP2018010796A publication Critical patent/JP2018010796A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P21/00Machines for assembling a multiplicity of different parts to compose units, with or without preceding or subsequent working of such parts, e.g. with programme control
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/012Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables for manufacturing wire harnesses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、コネクタから延出する電線がなるべく真っ直ぐになった状態で、コネクタから延出する複数の電線を結束できるようにすることを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス製造用装置20は、電線挟持部材30と、第1ロボット40と、を備える。電線挟持部材30は、複数の電線11が摺動しながら引き出されることが可能な態様で前記複数の電線11を挟持する少なくとも1つの挟持部36を含む。第1ロボット40は、前記電線挟持部材30に前記複数の電線11が挟持された状態でコネクタ14又は前記複数の電線11のうち前記コネクタ14と前記電線挟持部材30との間の部分を保持するロボットハンド44と、前記ロボットハンド44を前記電線挟持部材30から離間移動させるロボットアーム42とを含み、前記電線挟持部材30に挟持された前記複数の電線11を引き出す。
【選択図】図2

Description

この発明は、ワイヤーハーネスの端末を結束する技術に関する。
特許文献1は、数本の電線を所要形態に配索するハーネス布線装置と、該ハーネス布線装置の複数本の電線をテープ巻きで束ねるテープ巻きユニットを所望の方向に移動自在としたテープ巻き装置とで構成されるワイヤーハーネスの製造装置を開示している。ハーネス布線装置としては、複数の縦レールに沿って前記複数本の電線を配索するハーネス整形装置が開示されている。サブワイヤーハーネスのコネクタは、縦レールの受け治具にセットされ、サブワイヤーハーネスの電線部分は下部フレームまでの間で垂れ下がる。この後、ワイヤーハーネスの整形が行われ、幹線部や分岐線部が結束される。
特開2008−192456号公報
しかしながら、特許文献1に開示のように、受け治具にセットされたコネクタから垂れ下がったサブワイヤーハーネスの電線部分を結束しようとすると、コネクタと結束部分との間で電線が曲ったり、飛出したりする恐れがある。
そこで、本発明は、コネクタから延出する電線がなるべく真っ直ぐになった状態で、コネクタから延出する複数の電線を結束できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、コネクタから延出する複数の電線を前記コネクタから離れた位置で結束するのに用いられるワイヤーハーネス製造用装置であって、前記複数の電線が摺動しながら引き出されることが可能な態様で前記複数の電線を挟持する少なくとも1つの挟持部を含む電線挟持部材と、前記電線挟持部材に前記複数の電線が挟持された状態で前記コネクタ又は前記複数の電線のうち前記コネクタと前記電線挟持部材との間の部分を保持する保持部と、前記保持部を前記電線挟持部材から離間移動させる移動機構とを含み、前記電線挟持部材に挟持された前記複数の電線を引き出す電線引出機構と、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記電線引出機構によって引き出された状態の前記複数の電線を結束する結束機構をさらに備える。
第3の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記複数の電線が前記電線挟持部材に挟持されている状態で前記コネクタ及び前記複数の電線の状態情報を取得する状態情報取得部と、前記状態情報取得部によって取得された状態情報に基づいて保持部の保持位置を決定する加工制御部と、をさらに備える。
第4の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記複数の電線が前記電線引出機構によって引き出された状態で、予定結束箇所の前記複数の電線を集線する集線機構をさらに備える。
第5の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記電線挟持部材は、複数の前記挟持部を含む。
第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、コネクタから延出する複数の電線を前記コネクタから離れた位置で結束してワイヤーハーネスを製造するワイヤーハーネスの製造方法であって、(a)前記複数の電線が摺動しながら引き出されることが可能な態様で前記複数の電線を挟持する工程と、(b)前記工程(a)の後で、前記複数の電線のうち挟持された部分をコネクタ側に引き出す工程と、(c)前記工程(b)の後で、前記複数の電線を結束する工程と、を備える。
第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(a)及び前記工程(b)が、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線に対してそれぞれ行われ、前記工程(c)において、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線を1つに結束する。
第8の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(a)において、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線をまとめて挟持する。
第9の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(a)において、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線を分けて挟持する。
第1から第5の態様によると、電線が電線挟持部材に挟持された状態で電線引出機構によって摺動しながら引き出されることによって、引き出された電線のうち電線挟持部材とコネクタとの間の部分がしごかれた状態となる。これにより、コネクタから延出する電線がなるべく真っ直ぐになった状態で、コネクタから延出する複数の電線を結束できる。このとき、1つのコネクタからのみ延出する複数の電線を結束することもできるし、複数のコネクタからそれぞれ延出する複数の電線をまとめて結束することもできる。
特に、第2の態様によると、当該装置によって結束まで行うことができる。
特に、第3の態様によると、状態情報取得部で取得された状態情報に基づいて、保持部の保持位置を決定することで、保持部の保持ミスを抑制できると共に、保持時にコネクタ等を傷つけにくくなる。これにより品質を安定させることができる。
特に、第4の態様によると、集線機構によって電線を集線することによって、結束作業を行いやすくなる。
特に、第5の態様によると、複数のコネクタからそれぞれ延出する複数の電線をまとめて結束する際に、複数の挟持部にそれぞれ挟持された複数の電線をそれぞれ別に引き出してから、まとめて結束することができる。これにより、電線の引出作業が容易になる。
第6から第9の態様によると、電線が挟持された状態で摺動しつつ引き出されることによって、引き出された電線がしごかれた状態となる。これにより、コネクタから延出する電線がなるべく真っ直ぐになった状態で、コネクタから延出する複数の電線を結束できる。
特に、第7の態様によると、簡易な方法で分岐形成を行うことができる。
特に、第8の態様によると、電線を引き出した状態で、予定結束箇所の近傍がまとめて挟持されているため、集線作業を省略又は簡略化できる。
特に、第9の態様によると、電線が引き出される前のコネクタの姿勢が安定しやすくなるため、コネクタを保持して電線を引き出す場合に、コネクタを保持しやすくなる。
ワイヤーハーネスの一例を示す図である。 ワイヤーハーネス製造用装置を示す概略図である。 電線挟持部材を示す概略平面図である。 電線挟持部材を示す概略斜視図である。 電線の結束作業例を示す説明図である。 電線の結束作業例を示す説明図である。 電線の結束作業例を示す説明図である。 電線の結束作業例を示す説明図である。 電線の結束作業例を示す説明図である。 電線の結束作業例を示す説明図である。 電線の結束作業の別の例を示す説明図である。 電線の結束作業の別の例を示す説明図である。 電線の結束作業の別の例を示す説明図である。 電線の結束作業の別の例を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法について説明する。
<ワイヤーハーネスについて>
まず、製造対象となるワイヤーハーネス10について説明する。図1はワイヤーハーネス10の一例を平面に展開した図である。なお、図1において、同じ経路を通る電線11は、1本の線で描かれている。このため、図1において、1本の線で描かれた電線11は、実際には、複数の電線11の束であることがあり得る。
製造対象となるワイヤーハーネス10は、複数のコネクタ14が複数の電線11を介して接続されている。より詳細には、ワイヤーハーネス10は、複数の電線11が分岐しつつ結束された構成とされている。そして、ワイヤーハーネス10の各分岐先では、複数の電線11の端部がコネクタ14に挿入接続されている。本ワイヤーハーネス10が車両に組込まれた状態で、各コネクタ14が車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネス10は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する役割を果す。ワイヤーハーネス10に含まれる電線11は、車両における敷設経路に応じた形態で分岐されつつ結束される。
上述したように、電線11の端部には、コネクタ14が接続される。電線11は、例えば、その端部に圧着又は溶接などによって接続された端子を介してコネクタ14に接続される。
コネクタ14の本体部は、例えば、絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。コネクタ14の本体部には、電線11の端部の端子を挿入保持可能な複数のキャビティが形成されている。複数の電線11の端子がキャビティに挿入保持されることで、各コネクタ14から複数の電線11が延出した状態となる。
<ワイヤーハーネス製造用装置について>
ワイヤーハーネス製造用装置20について説明する。図2はワイヤーハーネス製造用装置20を示す概略図である。図3は、電線挟持部材30を示す概略平面図である。図4は、電線挟持部材30を示す概略斜視図である。
ワイヤーハーネス製造用装置20は、コネクタ14から延出する複数の電線11をコネクタ14から離れた位置で結束するのに用いられる。ワイヤーハーネス製造用装置20は、電線挟持部材30と、電線引出機構としての第1ロボット40と、を備える。ここでは、ワイヤーハーネス製造用装置20は、結束機構としての第2ロボット50と、状態情報取得部としての撮像部70と、加工制御部80とをさらに備える。
電線挟持部材30は、複数の電線11が摺動しながら引き出されることが可能な態様で複数の電線11を挟持する少なくとも1つの挟持部36を含む。ここでは、電線挟持部材30は、複数の挟持部36を含む。電線挟持部材30は、コネクタ14から電線11が垂れ下がった状態で当該コネクタ14から延出する電線11を挟持可能に構成されている。
電線挟持部材30は、長尺状部材であり、その長手方向に沿って略直線状に配列するようにして、上記挟持部36が複数設けられた構成とされている。より具体的には、電線挟持部材30は、3つの押え板部32と、一対の弾性板部材34とを有している。
押え板部32は、樹脂等により形成された部材であり、一方向に長い略長方形板状部材に形成されている。各押え板部32の一長辺側の縁部32aには、押え板部32の長手方向に沿って間隔をあけて複数の保持凹部32hが形成されている。各保持凹部32hは、押え板部32の主面から見て、一長辺側の縁部32a側に開口する略U字溝状に形成されている。
弾性板部材34は、ゴム等の弾性板材により形成された部材であり、上記押え板部32の主面に対応する形状で、一方向に長い略長方形板状に形成されている。また、弾性板部材34の一長辺側の縁部34aであって上記各保持凹部32hに対応する各位置には、それぞれ線状の切込部34hが形成されている。切込部34hは、幅を有していてもよいし、有していなくてもよい。そして、各切込部34hを保持凹部32hの略U字状の幅方向略中央部に配設した状態で、一対の弾性板部材34が、それぞれ上記3つの押え板部32に挟持固定される。ここでは、上記3つの押え板部32と一対の弾性板部材34とが相互に主面を突き合わせる態様で交互に配設された状態で、2つの外側の押え板部32が内側の押え板部32に対して、結束具やネジ止構造、係合構造等により固定されることで、内側の押え板部32の両主面と外側の押え板部32の内向き主面との各間に、一対の弾性板部材34が一定位置で挟持固定される。
この電線挟持部材30では、一対の弾性板部材34の切込部34hが各保持凹部32hの幅方向略中央に配設される構成をもって、挟持部36が構成されている。そして、切込部34hを広げるように弾性板部材34を弾性変形させつつ、各電線11を保持凹部32h内の切込部34hに押込むことで、各電線11が挟持部36に摺動しながら引き出されることが可能な態様で挟持される。なお、ここでは、相互に離れた2つの切込部34hで電線11を挟持することで、電線11の本数等が多い場合でもより確実に電線11を挟持することができる。ここで、弾性板部材34の剛性、切込部34hの幅等を変えることで、電線11が挟持部36に対して摺動する際の摩擦力を変えることができる。また、弾性板部材34の枚数、厚み等を変えることで、電線11が挟持部36に対して摺動する距離を変えることができる。これらを適宜設定することで、摺動した後の複数の電線11をなるべく真っ直ぐな状態にすることができる。
このような電線挟持部材30としては、従来、布線前のコネクタ付電線を布線用の図板に搬送する際に用いられていた部材であって、コネクタ付電線の端末部を保持可能な電線保持具(布線バーとも言う)を流用することができる。もっとも、電線挟持部材30として、電線保持具以外の部材であってもよく、当該ワイヤーハーネス製造用装置20の専用品として形成されたものを用いることもできる。
ここでは、電線挟持部材30は、フレーム部90に支持されている。フレーム部90は、縦フレーム92と、横フレーム94とを備える。縦フレーム92は、床上に立設状態で支持されている。横フレーム94は、縦フレーム92によって床上の位置に水平姿勢で支持されている。電線挟持部材30は、横フレーム94によって床上の位置に水平姿勢で支持されている。このとき電線挟持部材30は、切込部34hの延在方向が鉛直方向と直交する姿勢、つまり、一対の弾性板部材34が鉛直方向に並ぶ姿勢で支持される(図5参照)。
複数の電線11の各端部の端子を対応する各コネクタ14に挿入保持した状態で、各コネクタ14から延出する電線11が上記挟持部36に挟持される。ここでは、コネクタ14が上方の押え板部32の上面に支持されつつ、コネクタ14から延出する電線11が鉛直方向に延在するように一対の弾性板部材34の切込部34hに挟持される。ここでは、1つの挟持部36に2つのコネクタ14a、14bからそれぞれ延出する電線11がまとめて挟持されるものとして説明する。当該2つのコネクタ14a、14bは1次分岐を構成する電線11が延出されるコネクタ14である。同様に2つのコネクタ14c、14dも別の1つの挟持部36に挟持されている。なお、図2に示す状態では、各電線11は、結束されていない。このため、各コネクタ14から延出する各電線11は各コネクタ14から垂れ下がっており、各コネクタ14間の下方位置で、他のコネクタ14に向うように湾曲している。ここでは、各コネクタ14から延出する各電線11は各挟持部36から垂れ下がっており、各挟持部36間の下方位置で、他の挟持部36に向うように湾曲している。
電線引出機構は、電線挟持部材30に挟持された複数の電線11を引き出す。電線引出機構は、保持部と、移動機構とを含む。保持部は、電線挟持部材30に複数の電線11が挟持された状態でコネクタ14又は複数の電線11のうちコネクタ14と電線挟持部材30との間の部分を保持する。移動機構は、保持部を電線挟持部材30から離間移動させる。上述したように、ここでは、電線引出機構として、第1ロボット40が採用されている。
第1ロボット40は、上記移動機構としてのロボットアーム42と、ロボットアーム42の先端部に設けられた上記保持部としてのロボットハンド44とを備える。ロボットアーム42の駆動によってロボットハンド44を各作業位置に移動させることができる。また、ロボットアーム42の駆動によってロボットハンド44の姿勢を変更させることができる。ロボットハンド44は、複数のフィンガを備えており、複数のフィンガによってコネクタ14又はコネクタ14から延出する電線11を把持することが可能とされている。特に、ロボットアーム42の駆動によってロボットハンド44をコネクタ14の位置又はコネクタ14の下方位置に移動させた状態で、ロボットハンド44でコネクタ14又はコネクタ14から延出する電線11を保持し、この状態で、ロボットアーム42の駆動によってロボットハンド44を上方に移動させることで、電線挟持部材30から電線11を引き出すことができる(図6、図8参照)。以下では、ロボットハンド44は、コネクタ14を把持するものとして説明する。このとき電線11は電線挟持部材30に対して摺動しつつ引き出される。つまり、引き出された電線11はしごかれた状態となっている。従って、電線挟持部材30と第1ロボット40とは、複数の電線11をなるべく真っ直ぐな状態に矯正する電線矯正機構としての機能も有している。
結束機構は、電線引出機構によって引き出された状態の複数の電線11を結束する。上述したように、ここでは、結束機構として第2ロボット50が採用されている。
第2ロボット50は、ロボットアーム52と、ロボットアーム52の先端部に設けられた結束装置54とを備える。ロボットアーム52の駆動によって結束装置54を各作業位置に移動させることができる。結束装置54は、複数の電線11を粘着テープ又は結束バンド等の結束部材によって結束する装置である。かかる結束装置54としては、例えば、粘着テープを巻回したテープ巻回体を、複数の電線11周りに回転させることで、当該粘着テープを複数の電線11に巻回する、周知のテープ巻付装置を用いることができる。特に、コネクタ14から距離をあけた下方位置で、複数の電線11が電線挟持部材30によって束ねられた状態で、ロボットアーム52の駆動によって結束装置54を当該電線挟持部材30の上側又は下側の隣の位置に移動させた状態で、当該結束装置54によって複数の電線11に粘着テープを巻付けて、複数の電線11を結束することができる(図9、図10参照)。以下では、結束装置54によって電線挟持部材30の上側の位置(以下、予定結束箇所と称する)で複数の電線11を結束するものとして説明する。
結束装置54によって電線挟持部材30の上側の位置で複数の電線11を結束する場合、コネクタ14と電線挟持部材30との間の部分が比較的張った状態になっていることが好ましい。例えば、ロボットハンド44が電線挟持部材30から上方に移動した状態で、ロボットハンド44がコネクタ14を保持すると共に、電線挟持部材30が複数の電線11を挟持した状態を保つことで、複数の電線11のうちロボットハンド44に把持されたコネクタ14と電線挟持部材30との間の部分を比較的張った状態に保つことができる。この状態で、結束装置54によって複数の電線11のうちコネクタ14と電線挟持部材30との間の部分を結束することで、結束状態が安定する。もっとも、必ずしもロボットハンドがそのままコネクタ14を保持している必要はなく、ロボットハンド44によるコネクタ14の移動予定位置に予めコネクタ14を保持可能な保持部材等が設けられ、ロボットハンド44が把持していたコネクタ14を当該保持部材に受け渡すことで、コネクタ14と電線挟持部材30との間の部分を比較的張った状態に保つものであってもよい。
なお、結束装置54によって電線挟持部材30の下側の位置で複数の電線11を結束する場合、電線11の予定結束箇所が電線挟持部材30のすぐ近くの下方に位置するため、移動させたコネクタ14をロボットハンド44等で保持していなくとも、電線11の予定結束箇所が比較的真っ直ぐな状態で、かつ比較的まとまった状態となる。もちろん、移動させたコネクタ14をロボットハンド44等で保持していてもよい。例えば、引き出されたコネクタ14と電線挟持部材30との間の電線長が長い場合に、結束装置54によって電線挟持部材30の下側の位置で複数の電線11を結束することが考えられる。
上記のように、コネクタ14の下方の予定結束箇所で、複数の電線11が粘着テープT等の結束部材で結束される(図10参照)。これにより、複数の電線11が上記ワイヤーハーネス10の形態をなすように結束されることになる。複数の電線11は、上記予定結束箇所とコネクタ14との間、予定結束箇所の間等でも結束されてもよい。
上記第1ロボット40、第2ロボット50のロボットアーム42、52としては、一般的な産業用ロボットを用いることができる。図2では、第1ロボット40、第2ロボット50のロボットアーム42、52として、一般的な垂直多関節ロボットが図示されている。
なお、ここでは、第1ロボット40、第2ロボット50が別々に設けられている例で説明したが、上記ロボットハンド44と結束装置54とが、共通するロボットアームによって移動する構成であってもよい。
状態情報取得部は、複数の電線11が電線挟持部材30に挟持されている状態でコネクタ14及び複数の電線11の状態情報を取得する。上述したように、ここでは、状態情報取得部として撮像部70が設けられている。
撮像部70は、ここでは、コネクタ14及びコネクタ14から延出する複数の電線11を撮像可能に構成されている。すなわち、撮像部70は、CCDカメラ等によって構成される撮像カメラである。撮像部70としては、2次元カメラが用いられてもよいし、ステレオカメラが用いられてもよい。ロボットハンド44の姿勢を把持対象のコネクタ14の姿勢に応じて3次元的に変更させる場合、撮像部70として、ステレオカメラが用いられることが好ましい。ここでは、撮像部70として、ステレオカメラが用いられる例で説明する。
加工制御部80は、状態情報取得部によって取得された状態情報に基づいて保持部の保持位置を決定する。この際、加工制御部80は、第1ロボット40、第2ロボット50の動作制御を行う機能を備えている。
加工制御部80は、第1ロボット40、第2ロボット50及び撮像部70に接続されている。撮像部70で撮像された画像は、加工制御部80に与えられ、これにより、加工制御部80においてロボットハンド44の保持位置が取得される。また、加工制御部80の制御下、第1ロボット40が電線引出動作、第2ロボット50が結束動作を行う。
加工制御部80は、CPU、ROM、RAM、外部記憶装置等がバスラインを介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されている。ROMは基本プログラム等を格納しており、RAMはCPUが所定の手順に従った処理を行う際の作業領域として供される。外部記憶装置は、フラッシュメモリ或はハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置によって構成されている。外部記憶装置には、OS(オペレーションシステム)、ロボットハンド44の保持位置を決定する保持位置決定プログラムを含む加工プログラム等が格納されている。加工プログラムに記述された手順に従って、主制御部としてのCPUが演算処理を行うことにより、第1ロボット40、第2ロボット50の動作制御がなされる。また、この加工制御部80では、画像信号入力インターフェース及び入出力インターフェースもバスラインに接続されている。そして、撮像部70の撮像信号が、画像信号入力インターフェースを通じて本加工制御部80に入力され、ロボットハンド44の保持位置の取得処理に供される。また、本加工制御部80からの制御信号が入出力インターフェースを介して第1ロボット40、第2ロボット50に与えられ、第1ロボット40、第2ロボット50が駆動制御される。
なお、本加工制御部80には、各種スイッチ、タッチパネル等により構成された入力部が接続され、ワイヤーハーネス製造用装置20は、入力部を通じて本加工制御部80に対する諸指示を受付可能に構成されていることが考えられる。
また、本加工制御部80が行う一部或は全部の機能は、専用の論理回路等でハードウェア的に実現されてもよい。
<動作>
上記ワイヤーハーネス製造用装置20を前提として、ワイヤーハーネスの製造方法を説明する。
まず、複数のコネクタ14のそれぞれに複数の電線11の端部が接続されたものを準備する。そして、複数の電線11が摺動しながら引き出されることが可能な態様で複数の電線11を挟持する(図2、図5参照、工程(a))。具体的には、コネクタ14から延出する複数の電線11のうちコネクタ14近傍の部分を挟持部36に挟持させる。このとき、弾性板部材34の切込部34hに電線11を挿通することで、挟持部36に対して電線11が摺動しながら引き出されることが可能な態様で挟持される。この状態では、図5に示すように、コネクタ14は押え板部32の上面に支持された状態となる。また、挟持部36から複数の電線11が垂れ下がった状態となる。この際、ここでは、複数のコネクタ14a、14bから延出する電線11であって、相互に同じ1次分岐に対応する電線11が1つの挟持部36にまとめて挟持される。
次に、複数の電線11のうち挟持された部分をコネクタ14側に引き出す(工程(b))。具体的には、図6に示すように、第1ロボット40のロボットハンド44でコネクタ14又は複数の電線11のうちコネクタ14と電線挟持部材30との間の部分(ここでは、コネクタ14)を把持し、この状態で、ロボットハンド44を上昇させる。これにより、複数の電線11のうち挟持部36に挟持される部分及びこれより下方に位置する部分が上昇し、順に挟持部36を通過しつつ電線挟持部材30よりもコネクタ14側に引き出される。この際、電線11が弾性板部材34の切込部34hを摺動しつつ通過することで電線11がしごかれた状態となる。
ここで、ロボットハンド44でコネクタ14又は電線11を保持する際、コネクタ14の位置及び姿勢が一定でないと、保持ミスが生じる恐れがある。また、所望外の方向からコネクタ14又は電線11を保持してコネクタ14又は電線11を傷つけてしまう恐れがある。例えば、複数のコネクタ14から延出する複数の電線11をまとめて1つの挟持部36に挟持させると、複数のコネクタ14同士が干渉して、図7に示すように、コネクタ14の位置及び姿勢が一定にならない場合があり得る。また、例えば、1つのコネクタ14aから延出する電線11を引き出す際に他のコネクタ14bから延出する電線11もつられて引き出されるなどしてコネクタ14bの位置及び姿勢が一定にならない場合があり得る。このようにコネクタ14の位置及び姿勢が不安定な場合にもロボットハンド44でコネクタ14又は電線11をより確実に保持できるようにするため、ここではコネクタ14及びコネクタ14から延出する複数の電線11の状態情報を取得する。
すなわち、撮像部70によって、複数の電線11の端末を含む領域を撮像する。例えば、保持したいコネクタ14と、当該コネクタ14の周辺でロボットハンド44によってコネクタ14を保持する際に干渉物になりそうな部材とを含む領域を撮像する。そして、加工制御部80が撮像部70によって撮像された撮像画像におけるコネクタ14及び複数の電線11の状態情報に基づいて、ロボットハンド44の保持位置等を取得する。例えば、加工制御部80は、撮像画像において予めインプットされたコネクタ14の形状と比較するなどすることによってコネクタ14に対してパターン認識を行ってコネクタ14の位置及び姿勢を割り出す。そして、割り出したコネクタ14の位置及び姿勢等からロボットハンド44が他のコネクタ14又は電線11等と干渉しないような接近経路、及び保持したいコネクタ14に対するロボットハンド44の好適な位置並びに姿勢等を取得する。また、ロボットハンド44が電線11を把持する場合には、撮像画像から背景を除去するなどして電線11の画像抽出を行い、ロボットハンド44の保持位置等を取得することが考えられる。背景は、電線11がない状態で撮像された撮像画像から予め取得しておくとよい。こうして取得した保持位置等に基づいて、加工制御部80はロボットハンド44の動作制御を行う。撮像及び保持位置等の取得はコネクタ14又は電線11を保持する前に毎回行われることが好ましい。
1つの挟持部36にセットされた2つのコネクタ14a、14bから延出する電線11をそれぞれ所定距離引出すことで、図8に示すように、それぞれの電線11の予定結束箇所が電線挟持部材30の近く(ここでは、電線挟持部材30の上側の隣の位置)に移動した状態となる。
この状態で、図9に示すように、結束装置54を予定結束箇所に移動させて、コネクタ14から延出する複数の電線11を結束する(工程(c))。ここでは、2つのコネクタ14a、14bから延出する複数の電線11をまとめて結束する。これにより結束された部分が分岐部を成す。
この後、結束装置54が退避移動すると、図10に示すように、コネクタ14から延出する複数の電線11が予定結束箇所で結束されたものが得られる。
上記を複数のコネクタ14のそれぞれ又は分岐箇所に対して行うことで、各コネクタ14から延出する複数の電線11が結束されたワイヤーハーネス10が製造される。
このように構成されたワイヤーハーネス製造用装置20及びワイヤーハーネスの製造方法によると、電線11が電線挟持部材30に挟持された状態で第1ロボット40によって摺動しながら引き出されることによって、引き出された電線11のうち電線挟持部材30とコネクタ14との間の部分がしごかれた状態となる。これにより、コネクタ14から延出する電線11がなるべく真っ直ぐになった状態で、コネクタ14から延出する複数の電線11を結束できる。このとき、1つのコネクタ14からのみ延出する複数の電線11を結束することもできるし、複数のコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11をまとめて結束することもできる。特に、当該ワイヤーハーネス製造用装置20を用いて複数のコネクタ14から延出する複数の電線11を1つに結束することで、簡易な方法で分岐形成を行うことができる。
また、結束機構としての第2ロボット50をさらに備えるため、当該ワイヤーハーネス製造用装置20によって結束まで行うことができる。これにより、結束作業の大部分を自動化させることができる。
また、撮像部70で取得された状態情報に基づいて、ロボットハンド44の保持位置を決定することで、ロボットハンド44によるコネクタ14の保持ミスを抑制できると共に、保持時にコネクタ14等を傷つけにくくなる。これにより品質を安定させることができる。
また、複数のコネクタ14から延出する複数の電線11が1つの挟持部36に挟持された状態で電線11を引き出すことによって、電線11を引き出した状態で、予定結束箇所の近傍がまとめて挟持されているため、集線作業を省略又は簡略化できる。
{製造方法の応用例}
次に、図11乃至図14を参照しつつ、ワイヤーハーネスの製造方法の応用例について説明する。図11乃至図14は、電線11の結束作業の別の例を示す説明図である。
当該応用例では、図11に示すように、2つのコネクタ14a、14bからそれぞれ延出する電線11が別の挟持部36に挟持される。つまり、複数のコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11を分けて挟持している。
次に、この状態で図12に示すように、第1ロボット40によって順にコネクタ14a、14bを保持して移動させることで、電線挟持部材30から電線11を引き出す。
次に、この状態で図13に示すように、2つのコネクタ14からそれぞれ延出する電線11を電線挟持部材30の上方又は下方の位置(図13に示す例では上方の位置)で集線し、結束する。従って、当該応用例では、ワイヤーハーネス製造用装置20Aは、集線機構をさらに備えている。集線機構は、複数の電線11が電線引出機構によって引き出された状態で、予定結束箇所の複数の電線11を集線する。集線機構としては、第3ロボット60を用いることが考えられる。
第3ロボット60は、ロボットアーム62と、ロボットアーム62の先端部に設けられたロボットハンド64とを備える。第3ロボット60のロボットアーム62としては、第1ロボット40、第2ロボット50のロボットアーム42、52と同様に一般的な産業用ロボットを用いることができる。ロボットアーム62の駆動によってロボットハンド64を各作業位置に移動させることができる。ロボットハンド64は、複数の電線11を集線することができる。また、ここでは、ロボットハンド64は、集線した複数の電線11を掴んだり、複数の電線11を束ねた状態で保持したりすることができる。特に、ロボットアーム62の駆動によってロボットハンド64を電線挟持部材30の上方又は下方位置に移動させた状態で、ロボットハンド64を閉じることで、複数の電線11を集線することができる。
もっとも、コネクタ14を把持して移動させることで電線11を引き出した第1ロボット40が、把持していたコネクタ14をコネクタホルダ等に受け渡すなどしてフリーになるように構成されることによって、当該フリーになった第1ロボット40を集線機構として用いることも考えられる。つまり、第1ロボット40が電線引出機構及び集線機構としての機能を兼ねることが考えられる。上記以外にも、第2ロボット50のロボットアーム52に結束装置54のほかに集線機構としてのロボットハンドが別途設けられる構成も考えられる。
なお、図13に示す例では、結束装置54はロボットハンド64とコネクタ14との間の部分を結束しているが、ロボットハンド64と電線挟持部材30との間の部分を結束するものであってもよい。
この後、ロボットハンド64及び結束装置54が退避移動すると、図14に示すように、コネクタ14a、14bから延出する複数の電線11が予定結束箇所で結束されたものが得られる。
上記を複数のコネクタ14のそれぞれに対して行うことで、各コネクタ14から延出する複数の電線11が結束されたワイヤーハーネス10が製造される。
このように構成されたワイヤーハーネス製造用装置20A及びワイヤーハーネスの製造方法によると、複数のコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11をまとめて結束する際に、複数の挟持部36にそれぞれ挟持された複数の電線11をそれぞれ別に引き出してから、まとめて結束することができる。これにより、電線11の引出作業が容易になる。
この際、ロボットハンド64によって電線11を集線することによって、結束作業を行いやすくなる。
また、1つの挟持部36に対応するコネクタ14の数が少なくなるため、電線11が引き出される前のコネクタ14の位置及び姿勢が安定しやすくなるため、コネクタ14を保持して電線11を引き出す場合に、コネクタ14を保持しやすくなる。
{その他の変形例}
実施形態において、2つのコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11をまとめて結束することで分岐部を形成するものとして説明したが、このことは必須ではない。1つのコネクタ14から延出する複数の電線11を結束するものであってもよい。また、分岐部を形成する場合でも、2つのコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11を別々に結束した後で、2つのコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11の結束した部分同士を別途結束することで分岐部を形成するものであってもよい。
なお、3つ以上のコネクタ14から延出する複数の電線11をまとめて結束する場合、3つ以上のコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11を1つの挟持部36にまとめて挟持させてもよいし、3つ以上のコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11を別々の挟持部36に分けて挟持させてもよい。また、3つ以上のコネクタ14からそれぞれ延出する複数の電線11を複数のグループに分けてグループごとに別々の挟持部36に挟持させると共に、そのうちの少なくとも1つのグループにおいて複数のコネクタ14から延出する複数の電線11を1つの挟持部36にまとめて挟持させるものであってもよい。
また、実施形態において、電線引出機構がロボットアーム42とロボットハンド44とを備える第1ロボット40であるものとして説明したが、このことは必須ではない。電線引出機構は、例えば、保持部としてコネクタ14を保持するコネクタホルダが設けられると共に、移動機構としてシリンダ又はリニアモータ等で構成され上記コネクタホルダを移動させるアクチュエータが設けられるものであってもよい。この場合、電線引出機構は、例えばフレーム等に固定されるとよい。また、保持部としてロボットハンド44がコネクタ14又は電線11を把持するものとして説明したが、このことは必須ではない。ロボットハンド44は、例えば、フォーク状に形成され、コネクタ14に引っ掛けてコネクタ14を移動させるものであってもよい。
また、実施形態において、コネクタ14又は電線11を保持したロボットハンド44を鉛直上方に移動させるものとして説明したが、このことは必須ではない。コネクタ14又は電線11を保持したロボットハンドを水平方向に移動させるものであってもよいし、鉛直下方に移動させるものであってもよいし、鉛直方向及び水平方向に対して傾斜した方向に移動させるものであってもよい。これらの場合、一対の弾性板部材34がロボットハンド44の移動方向に沿って並んでいるとよい。つまり、ロボットハンド44の移動方向が弾性板部材34の主面に直交する方向であるとよい。もっとも、ロボットハンド44の移動方向は、弾性板部材34の主面と直交する方向から傾斜した方向であることも考えられる。例えば、ロボットハンド44の移動方向は、弾性板部材34の主面と直交する方向から切込部34hの延在方向に沿って切込部34hの開口(出入口)とは反対側に傾斜した方向であることが考えられる。
また、実施形態では、撮像部70は、第1ロボット40に搭載されている例で説明したが、必ずしもその必要は無い。撮像部70は、他のロボットアーム52に可動に設置されていてもよいし、また、他の箇所に固定設置されていてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
11 電線
14 コネクタ
20 ワイヤーハーネス製造用装置
30 電線挟持部材
36 挟持部
40 第1ロボット
42 ロボットアーム
44 ロボットハンド
50 第2ロボット
52 ロボットアーム
54 結束装置
60 第3ロボット
62 ロボットアーム
64 ロボットハンド
70 撮像部
80 加工制御部

Claims (9)

  1. コネクタから延出する複数の電線を前記コネクタから離れた位置で結束するのに用いられるワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記複数の電線が摺動しながら引き出されることが可能な態様で前記複数の電線を挟持する少なくとも1つの挟持部を含む電線挟持部材と、
    前記電線挟持部材に前記複数の電線が挟持された状態で前記コネクタ又は前記複数の電線のうち前記コネクタと前記電線挟持部材との間の部分を保持する保持部と、前記保持部を前記電線挟持部材から離間移動させる移動機構とを含み、前記電線挟持部材に挟持された前記複数の電線を引き出す電線引出機構と、
    を備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記電線引出機構によって引き出された状態の前記複数の電線を結束する結束機構をさらに備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記複数の電線が前記電線挟持部材に挟持されている状態で前記コネクタ及び前記複数の電線の状態情報を取得する状態情報取得部と、
    前記状態情報取得部によって取得された状態情報に基づいて保持部の保持位置を決定する加工制御部と、をさらに備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記複数の電線が前記電線引出機構によって引き出された状態で、予定結束箇所の前記複数の電線を集線する集線機構をさらに備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記電線挟持部材は、複数の前記挟持部を含む、ワイヤーハーネス製造用装置。
  6. コネクタから延出する複数の電線を前記コネクタから離れた位置で結束してワイヤーハーネスを製造するワイヤーハーネスの製造方法であって、
    (a)前記複数の電線が摺動しながら引き出されることが可能な態様で前記複数の電線を挟持する工程と、
    (b)前記工程(a)の後で、前記複数の電線のうち挟持された部分をコネクタ側に引き出す工程と、
    (c)前記工程(b)の後で、前記複数の電線を結束する工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
  7. 請求項6に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(a)及び前記工程(b)が、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線に対してそれぞれ行われ、
    前記工程(c)において、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線を1つに結束する、ワイヤーハーネスの製造方法。
  8. 請求項7に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(a)において、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線をまとめて挟持する、ワイヤーハーネスの製造方法。
  9. 請求項7に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(a)において、複数の前記コネクタからそれぞれ延出する前記複数の電線を分けて挟持する、ワイヤーハーネスの製造方法。
JP2016139130A 2016-07-14 2016-07-14 ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法 Pending JP2018010796A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016139130A JP2018010796A (ja) 2016-07-14 2016-07-14 ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法
PCT/JP2017/024340 WO2018012337A1 (ja) 2016-07-14 2017-07-03 ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016139130A JP2018010796A (ja) 2016-07-14 2016-07-14 ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018010796A true JP2018010796A (ja) 2018-01-18

Family

ID=60952405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016139130A Pending JP2018010796A (ja) 2016-07-14 2016-07-14 ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2018010796A (ja)
WO (1) WO2018012337A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110767381A (zh) * 2019-11-14 2020-02-07 上海应用技术大学 一种线束自动包覆设备的控制方法
DE112020002910T5 (de) 2019-06-17 2022-03-03 Autonetworks Technologies, Ltd. Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Kabelstrangs
GB2620951A (en) * 2022-07-27 2024-01-31 Aptiv Tech Ltd Automated wire taping system

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022116494B4 (de) * 2022-07-01 2024-02-29 Lisa Dräxlmaier GmbH Stationäres vollautomatisiertes bandagieren und halteteilsetzen

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3077545B2 (ja) * 1995-02-10 2000-08-14 住友電装株式会社 電線束組立体のテーピング装置およびそれを用いたテーピング方法
JP3135843B2 (ja) * 1996-06-14 2001-02-19 株式会社小糸製作所 車両用灯具コードの製造方法及びその製造用金型並びに車両用灯具コードの構造
JP5050501B2 (ja) * 2006-11-27 2012-10-17 住友電装株式会社 ワイヤーハーネス組立用補助装置及びワイヤーハーネスの製造方法
JP5583064B2 (ja) * 2011-03-28 2014-09-03 古河電気工業株式会社 ワイヤハーネスの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020002910T5 (de) 2019-06-17 2022-03-03 Autonetworks Technologies, Ltd. Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Kabelstrangs
CN110767381A (zh) * 2019-11-14 2020-02-07 上海应用技术大学 一种线束自动包覆设备的控制方法
GB2620951A (en) * 2022-07-27 2024-01-31 Aptiv Tech Ltd Automated wire taping system

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018012337A1 (ja) 2018-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018012337A1 (ja) ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法
WO2016158339A1 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及びコネクタ保持部支持装置
WO2017038479A1 (ja) ワイヤーハーネス組立装置及びワイヤーハーネスの製造方法
US11550304B2 (en) System and method for the automated production of a wiring harness
JP2018006309A (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及び電線端末加工装置
WO2018016335A1 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及び電線端末加工用装置
JP4057792B2 (ja) 配索装置
WO2018105384A1 (ja) 電線保持治具、ワイヤーハーネス組立用装置およびワイヤーハーネスの製造方法
CN108352228B (zh) 线束的制造方法以及线束
WO2018105375A1 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法
WO2017141786A1 (ja) 加工ロボット装置
JP2016192135A (ja) 電線群加工用の画像取得システム
JP2018060643A (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置
JP2018067437A (ja) ワイヤーハーネスの製造支援装置
WO2018105382A1 (ja) 電線保持治具、ワイヤーハーネス組立用装置およびワイヤーハーネスの製造方法
JP2018073735A (ja) ワイヤハーネスの製造装置
CN111745675B (zh) 用于自动装入电导体的设备和方法
WO2018003607A1 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法及び電線端末加工装置
CN113196601A (zh) 用于对设置在安装板上的电气开关设备的电气部件进行布线的方法
CN210404322U (zh) 芯线分离装置及具有该芯线分离装置的传感器生产设备
WO2018101020A1 (ja) ワイヤーハーネスの製造方法
WO2017110607A1 (ja) コネクタバー及びワイヤーハーネスの製造方法
WO2017038477A1 (ja) コネクタ保持治具及びコネクタバー
US20230041080A1 (en) Electric wire bundling robot
RU2785573C1 (ru) Способ проводного монтажа электрических компонентов расположенного на монтажной плате электрического коммутационного устройства