JP2018060643A - ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置 - Google Patents

ワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、布線時の電線の絡みを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネスの製造方法は、下記工程(a)、(b)及び(c)を備える。工程(a)は、電線12の一端側端部を支持させ、前記一端側端部よりも他端側の部分を重力方向に沿わせる工程である。工程(b)は、前記一端側端部よりも他端側の部分を分岐形態に応じた形状に布線する工程である。工程(c)は、布線された前記電線12の少なくとも他端側端部をコネクタ14に挿入する工程である。
【選択図】図4

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを製造するための技術に関する。
特許文献1は、複数の電線を図板上で車両における布線経路に応じた状態に布線すると共に、前記布線経路に応じた形態に分岐させつつ結束することによってワイヤーハーネスを製造する方法を開示している。
特開2014−32840号公報
しかしながら、特許文献1のように図板上で分岐形成をする場合、コネクタに電線を挿入して回路が完成した複数の部分完成品を図板に載せて分岐形成を行う場合が有る。このような場合、電線同士が絡みやすい。また、水平方向に電線を布線すると、電線同士が絡みやすい。
そこで、本発明は、布線時の電線の絡みを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、(a)電線の一端側端部を支持させ、前記一端側端部よりも他端側の部分を重力方向に沿わせる工程と、(b)前記一端側端部よりも他端側の部分を分岐形態に応じた形状に布線する工程と、(c)布線された前記電線の少なくとも他端側端部をコネクタに挿入する工程と、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第1の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(b)は、前記電線の中間部分を保持する部材を移動させる工程を含む。
第3の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(b)は、(b1)前記電線を個別に最終ハーネス形状に応じた形状に布線する工程と、(b2)前記工程(b1)で布線された状態の前記電線を保持図板に渡す工程と、を含み、複数の前記電線は、前記保持図板において最終ハーネス形状で保持される。
第4の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第3の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記工程(b1)は、前記保持図板とは別に設けられた布線図板において移動可能な電線保持部を用いて行われ、前記工程(b2)は、前記布線図板から前記保持図板に渡す。
第5の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、重力方向に沿った方向に広がる保持図板本体と、前記保持図板本体に設けられ複数の電線の端部を分けて把持可能な端部把持部と、前記保持図板本体に設けられ前記電線の中間部分を保持可能な中間部分保持部と、前記保持図板本体に設けられ前記電線の端部が挿入されるコネクタを保持可能なコネクタ保持部と、を含む保持図板を備える。
第6の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第5の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記保持図板に前記電線を受け渡す受渡機構をさらに備える。
第7の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第6の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記受渡機構は、重力方向に広がる布線図板本体と、前記布線図板本体に設けられ電線の端部を把持可能な把持部と、前記布線図板本体に設けられ前記電線の中間部分を保持可能な移動保持部と、前記移動保持部を移動可能な移動機構と、を有する布線図板を含む。
第8の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第6又は第7の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記受渡機構は、前記電線の両端部を含む複数個所を把持可能な複数のハンドと、前記ハンドを移動可能なアームとを有するロボットを含む。
第1から第4の態様によると、電線を重力方向に沿わせて布線すると共に先に布線した電線を後からコネクタに挿入するため、電線同士の絡みを抑制することができる。
特に、第2の態様によると、電線を簡易に最終ハーネス形状に応じた形状に布線することができる。
特に、第3の態様によると、保持図板とは別の位置で布線された各電線を、形状を保ったまま保持図板に渡すことによって、複数の電線がある中での形状の作りこみ作業がなくなるため、電線の絡まりが生じにくくなる。
特に、第4の態様によると、布線図板で簡易に電線を布線することができる。
第5から第8の態様によると、保持図板に電線を重力方向に沿わせて布線することで、布線時の電線同士の絡みを抑制することができる。
特に、第6の態様によると、布線作業の自動化を図ることができる。
特に、第7の態様によると、布線図板で最終ハーネス形状に応じた形状に布線された電線を保持図板に受け渡すことができる。
特に、第8の態様によると、複数のハンドで電線の両端部を含む複数個所を把持させると共にアームでハンドをハーネス形状に応じた位置に移動させることで、電線がハーネス形状に応じた形状になる。そして、この状態で、保持図板に電線を受け渡すことができる。
製造対象のワイヤーハーネスの一例を示す平面図である。 実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置を示す概略図である。 実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 変形例に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 変形例に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 変形例に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 別の変形例に係るワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置について説明する。
まず、図1を参照しつつ製造対象となるワイヤーハーネスについて説明する。図1は、製造対象のワイヤーハーネス10の一例を平面に展開した様子を示す平面図である。なお、図1において、同じ経路を通る電線12は、1本の線で描かれている。このため、図1において、1本の線で描かれた電線12は、実際には、複数の電線12の束であることがあり得る。
加工対象となるワイヤーハーネス10は、複数のコネクタ14が複数の電線12を介して接続された構成とされている。より詳細には、ワイヤーハーネス10は、複数の電線12が分岐しつつ結束された構成とされている。そして、ワイヤーハーネス10の各分岐先では、複数の電線12の端部がコネクタ14に挿入接続されている。本ワイヤーハーネス10が車両に組込まれた状態で、各コネクタ14が車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネス10は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する役割を果す。ワイヤーハーネス10に含まれる電線12は、車両における敷設経路に応じた形態で分岐されつつ結束される。
上述したように、電線12の端部には、コネクタ14が接続される。電線12は、例えば、その端部に圧着又は溶接などによって接続された端子を介してコネクタ14に接続される。
コネクタ14の本体部は、例えば、絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。コネクタ14の本体部には、電線12の端部の端子を挿入保持可能な複数のキャビティが形成されている。複数の電線12の端子がキャビティに挿入保持されることで、各コネクタ14から複数の電線12が延出した状態となる。
ここでは、ワイヤーハーネス製造用装置を用いて、少なくとも一方の端部がコネクタ14に接続される前の電線12を最終ハーネス形状に応じた状態に布線した後、当該フリーとなっている端部をコネクタ14に挿入接続して、ワイヤーハーネス10を製造する。
次に、図2を参照しつつワイヤーハーネス製造用装置について説明する。図2は、実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置20を示す概略図である。
ここでは、ワイヤーハーネス製造用装置20は、保持図板30を備える。以下では、保持図板30に対して作業者が直接電線12を布線していくものとして説明する。
保持図板30は、保持図板本体32と、端部把持部と、中間部分保持部36と、コネクタ保持部38と、を含む。
保持図板本体32は、電線12が布線される主面が重力方向に沿った方向に広がるように設けられている。ここでは、保持図板本体32は、長方形板状に形成されている。そして、保持図板本体32の主面に対する法線は、重力方向と直交している。
端部把持部34は、保持図板本体32に設けられている。端部把持部34は、最終ハーネス形状におけるコネクタ14の位置に応じた位置にそれぞれ設けられている。端部把持部34は、複数の電線12の端部を分けて把持可能となっている。例えば、端部把持部34は、棒状部材34aと棒状部材34aに設けられたスリット34bとで構成される。棒状部材34aは、保持図板本体32の主面に対する法線と平行に延びている。スリット34bは、重力方向及び法線方向に直交する方向に延びている。スリット34bは、相互に平行に延びるように棒状部材34aの延在方向に複数並んで形成されている。スリット34bに電線12を通すことで、端部把持部34が電線12を把持可能となっている。このようなスリット34bは、例えば、弾性変形を伴って電線12を挟持する挟持片であってもよい。
中間部分保持部36は、保持図板本体32に設けられている。中間部分保持部36は、電線12の中間部分を保持可能となっている。ここでは、中間部分保持部36は、U字状に形成されてU字の間に電線12を保持可能となっている。
図2に示す例では、保持図板本体32に複数の中間部分保持部36が設けられている。このうちワイヤーハーネス10における幹線部分を規定する中間部分保持部36は、重力方向に沿って1列に並んでいる。
コネクタ保持部38は、保持図板本体32に設けられている。コネクタ保持部38は、電線12の端部が挿入されるコネクタ14を保持可能となっている。例えば、コネクタ保持部38は、コネクタ14の形状に応じた枠部を有する形状に形成される。コネクタ14は、キャビティが形成される面を露出させた状態で、コネクタ保持部38に保持される。コネクタ保持部38は、例えば、端部把持部34の近傍に配置される。
<製造方法>
次に上記ワイヤーハーネス製造用装置20を用いたワイヤーハーネス10の製造方法について図3乃至図5を参照しつつ説明する。図3乃至図5は、実施形態に係るワイヤーハーネス10の製造方法の一工程を示す説明図である。
まずは、図3に示すように、所定の長さに調尺、切断されて端部に端子が取付けられた電線12を1本ずつ保持図板30に布線していく。
ここでは、まず、電線12の一端側端部を支持させ、一端側端部よりも他端側の部分を重力方向に沿わせる(工程(a))。より詳細には、重力方向に沿って上方の端部を所定の端部把持部34に保持させる。
次に、一端側端部よりも他端側の部分を分岐形態に応じた形状に布線する(工程(b))。より詳細には、端部把持部34に保持された部分よりも重力方向に沿って下方に位置する部分を重力方向に沿って上方側から順に中間部分保持部36に保持させていく。そして、電線12の中間部分が所定の中間部分保持部36にすべて保持させたら、重力方向に沿って下方の端部を所定の端部把持部34に保持させる。この際、重力方向に沿って1列に並ぶ中間部分保持部36に対しては、電線12を重力方向下方に引っ張る程度で保持させることができるため、布線作業が容易となる。
1本ずつの電線12の布線作業が完了すると、図4に示すような状態となる。この際、1つの端部把持部34が複数の電線12の端部を保持する場合、複数の電線12の端部が分かれて保持される。
また、図4に示す状態では、コネクタ保持部38にコネクタ14がセットされている。コネクタ保持部38へのコネクタ14のセットは、布線作業前であってもよいし、布線作業後であってもよいし、布線作業中であってもよい。なお、電線12の上方の端部が予めコネクタ14に挿入され、当該電線12付のコネクタ14がコネクタ保持部38にセットされてもよい。この場合、電線12の上方の端部を端部把持部34に保持させる必要がなくなる。
電線12の布線作業及びコネクタ保持部38へのコネクタ14のセットが完了したら、次に、布線された電線12の少なくとも他端側端部をコネクタ14に挿入する(工程(c))。より詳細には、端部把持部34に保持されている電線12の端部をコネクタ14へ挿入する。端部把持部34に保持されている全ての端部をコネクタ14に挿入すると、図5に示すような状態となる。これにより、ワイヤーハーネス10の回路構成が完成する。
後は、分岐位置での結束及び外装部品の取付等がなされることによって、ワイヤーハーネス10が完成となる。
このように構成されたワイヤーハーネス10の製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置20によると、電線12を重力方向に沿わせて布線すると共に先に布線した電線12を後からコネクタ14に挿入するため、電線12同士の絡みを抑制することができる。
また、保持図板30に先に布線された電線12を後からコネクタ14に挿入することによって、部分完成品を製造する必要がなくなる。このため、品番対応が容易となる。
また、保持図板30において、幹線部分などの直線部分を重力方向に沿った方向に設定することで、この部分の布線が容易となり、布線作業の作業時間の短縮を図ることができる。
{変形例}
次に、変形例に係るワイヤーハーネス10の製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置について図6乃至図8を参照しつつ説明する。図6乃至図8は、変形例に係るワイヤーハーネス10の製造方法の一工程を示す説明図である。
実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法は作業者が布線するものであったが、変形例に係るワイヤーハーネスの製造方法は、布線作業の少なくとも一部の自動化が図られたものである。
具体的には、変形例に係るワイヤーハーネス製造用装置120は、受渡機構をさらに備える。
受渡機構は、保持図板30に電線12を受け渡す。ここでは、受渡機構は、最終ハーネス形状に応じた形状となった状態の電線12を保持図板30に受け渡す。ここでは、受渡機構は、布線図板40を含む。
布線図板40は、電線12を1本ずつ最終ハーネス形状に作りこんで、保持図板30に受け渡す。布線図板40は、布線図板本体42と、把持部と、移動保持部と、移動機構46と、を有する。さらにここでは、布線図板40は、伸縮移動機構48を有する。
布線図板本体42は、電線12が布線される主面が重力方向に沿った方向に広がるように設けられている。ここでは、布線図板本体42は、長方形板状に形成されている。そして、布線図板本体42の主面に対する法線は、重力方向と直交している。
把持部は、布線図板本体42に設けられている。把持部は、電線12の端部を把持可能である。
移動保持部は、布線図板本体42に設けられている。移動保持部は、電線12の中間部分を保持可能である。
ここでは、把持部及び移動保持部が共に電線12をチャック可能なチャック機構44であるものとして説明する。
移動機構46は、移動保持部を移動可能である。ここでは、移動機構46は、図板本体に設けられたレール47と、移動保持部に設けられたスライダ(図示省略)とで構成されている。スライダがレール47に沿って摺動することで、移動保持部が図板本体に対して移動可能となっている。より詳細には、ここでは、レール47は、図板本体の主面において、水平方向に延びるように設けられている。または、レール47は、重力方向に沿って複数設けられている。また、スライダは、チャック機構44の基端に設けられている。ここでは、すべてのチャック機構44に移動機構46が設けられている。もっとも、一部のチャック機構には移動機構が設けられていない場合もあり得る。また、移動機構は、リニアモータ等によって構成されることも考えられる。これにより、チャック機構44の移動の自動化を図ることができる。
伸縮移動機構48は、把持部を布線図板本体42の主面に対して法線方向に接近及び離間移動可能に設けられている。より詳細には、伸縮移動機構48は、チャック機構44とスライダとの間に設けられている。伸縮移動機構48は、例えば、シリンダ等で構成される。ここでは、すべてのチャック機構44とスライダとの間に伸縮機構が設けられているものとして説明する。
<製造方法>
上記布線図板40を備えるワイヤーハーネス製造用装置120を用いたワイヤーハーネスの製造方法について説明する。
ここでは、まず、電線12を個別に最終ハーネス形状に応じた形状に布線する(工程(b1))。ここでは、布線図板40で電線12を最終ハーネス形状に作りこむ。より詳細には、まず、図1に示すように、チャック機構44が重力方向に沿って一列に並んだ状態で、上方の電線12の端部を上方のチャック機構44にチャックさせる。これにより、電線12のうち上方のチャック機構44にチャックされた部分から下方に延びる部分が下方のチャック機構44に収まるので、収まった部分を順次下方のチャック機構44にチャックさせる。この際、分岐位置、ずなわち、電線12が曲がる位置を挟むように位置するチャック機構44のみチャックさせるとよい。
次に、電線12の中間部分を保持する部材を移動させる。より詳細には、図7に示すように、スライダとレール47とを用いてチャック機構44を水平方向に移動させて、電線12を最終ハーネス形状に作りこむ。図7に示す例では、図3に示す電線12を最終ハーネス形状に作りこんでいる。なお、詳しくは後で説明するがここでは布線図板40と保持図板30とが面と向かった状態で、布線図板40から保持図板30に電線12を受け渡すため、布線図板40においては、保持図板30での保持形態に対して鏡像となるように電線12が布線される。
次に、工程(b1)で布線された状態の電線12を保持図板30に渡す(工程(b2))。ここでは、まず、布線図板40と保持図板30とを受渡可能状態にする。ここで、受渡可能状態とは、布線図板40と保持図板30とがお互いの主面を向い合せた状態であって、受渡可能な距離に接近した状態である。この際、布線図板40が保持図板30と離れた位置にある状態で布線図板40に布線した後に、布線図板40と保持図板30とが受渡可能状態となってもよい。この場合、布線図板40又は保持図板30の少なくとも一方を移動させる図板移動機構が設けられることで、図板移動の自動化が図られる。もっとも、受渡可能状態下で布線図板40に布線されて、布線後に図板移動を伴うことなく電線12が受け渡されてもよい。布線図板40と保持図板30とが受渡可能状態になったら、伸縮移動機構48でチャック機構44を保持図板30に接近させる。例えば、図8に示すように、分岐位置をチャックしているチャック機構44を伸縮移動機構48で保持図板30に接近させて、端部把持部34又は中間部分保持部36に電線12を受け渡す。これにより、当該電線12が最終ハーネス形状に応じた形状で保持図板30に保持される。
布線図板40で電線12を最終ハーネス形状に作りこみ、これを保持図板30に受け渡す作業を繰り返すことで、複数の電線12は、保持図板30において最終ハーネス形状で保持され、例えば、図4のような状態となる。あとは、実施形態と同様に、電線12端部をコネクタ14に挿入したあと、分岐結束及び外装部材の取付などを経てワイヤーハーネス10が完成する。なお、チャックとチャック移動機構とを備える自動挿入機を用いて端部把持部34から自動でコネクタ14へ電線12の端部が挿入されることも考えられる。この場合でも、端部把持部34に端部が分かれて把持されていることで、自動化に対応しやすくなる。
次に、別の変形例に係るワイヤーハーネスの製造方法及びワイヤーハーネス製造用装置について図9を参照しつつ説明する。図9は、変形例に係るワイヤーハーネス10の製造方法の一工程を示す説明図である。
ここでは受渡機構として、上記布線図板40に替わり、ロボット50が採用されている。従ってここでは、ロボット50で保持図板30に最終ハーネス形状に応じた形状となった電線12を渡す。ロボット50は、複数(図9に示す例では、3つ)のアーム52と、各アーム52の先端に設けられたハンド56とを含む。
各アーム52は、アーム固定部58から重力方向に延びる第1部分53と、第1部分53から水平方向に延びる第2部分54とを含む。ここでは、3つのアーム52の第1部分53の長さ寸法が異なっており、3つのハンド56が重力方向に沿って離れて存在している。また、第1部分53及び第2部分54は蛇腹状に形成され、それぞれ延在方向に伸縮可能とされている。これにより、アーム52がハンド56を移動可能である。また、下方に位置するハンド56を有するアーム52の第2部分54が上方に位置するハンド56を有するアーム52の第2部分54よりも長くなっている。これにより、上方のハンド56を基準に電線12を最終ハーネス形状に応じた形状に作りこみやすくなっている。
各ハンド56は、電線12を把持可能に形成されている。ここでは、3つのハンド56は、電線12の両端部を含む複数個所を把持可能な位置に設けられている。
上記ロボット50を用いて電線12を受け渡すには、以下のようにする。すなわち、まず重力方向に並ぶ3つのハンド56で電線12を把持する。次に、各アーム52の第1部分53及び第2部分54を適宜伸縮させて、ハンド56の位置を動かし、電線12形状を作りこむ。この状態で、アーム固定部58を動かしてロボット50を保持図板30に接近させて、電線12を保持図板30に受け渡す。
以上のように構成された2つの変形例に係るワイヤーハーネス10の製造方法によると、布線作業の少なくとも一部の工程の自動化を図ることができる。また、電線12を簡易に最終ハーネス形状に応じた形状に布線することができる。
また、保持図板30とは別の位置で布線された各電線12を、形状を保ったまま保持図板30に渡すことによって、複数の電線12がある中での形状の作りこみ作業がなくなるため、電線12の絡まりが生じにくくなる。
また、布線図板40を用いる場合、布線図板40で簡易に電線12を布線することができる。そして、布線図板40で最終ハーネス形状に応じた形状に布線された電線12を保持図板30に受け渡すことができる。
また、ロボット50を用いる場合、複数のハンド56で電線12の両端部を含む複数個所を把持させると共にアーム52でハンド56をハーネス形状に応じた位置に移動させることで、電線12がハーネス形状に応じた形状になる。そして、この状態で、保持図板30に電線12を受け渡すことができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。例えば、布線図板40で最終ハーネス形状に作りこまれた電線12をロボット50によって保持図板30に受け渡すものであってもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線
14 コネクタ
20 ワイヤーハーネス製造用装置
30 保持図板
32 保持図板本体
34 端部把持部
36 中間部分保持部
38 コネクタ保持部
40 布線図板
42 布線図板本体
44 チャック機構
46 移動機構
48 伸縮移動機構
50 ロボット
52 アーム
53 第1部分
54 第2部分
56 ハンド

Claims (8)

  1. (a)電線の一端側端部を支持させ、前記一端側端部よりも他端側の部分を重力方向に沿わせる工程と、
    (b)前記一端側端部よりも他端側の部分を分岐形態に応じた形状に布線する工程と、
    (c)布線された前記電線の少なくとも他端側端部をコネクタに挿入する工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(b)は、前記電線の中間部分を保持する部材を移動させる工程を含む、ワイヤーハーネスの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記電線を個別に最終ハーネス形状に応じた形状に布線する工程と、
    (b2)前記工程(b1)で布線された状態の前記電線を保持図板に渡す工程と、
    を含み、
    複数の前記電線は、前記保持図板において最終ハーネス形状で保持される、ワイヤーハーネスの製造方法。
  4. 請求項3に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記工程(b1)は、前記保持図板とは別に設けられた布線図板において移動可能な電線保持部を用いて行われ、
    前記工程(b2)は、前記布線図板から前記保持図板に渡す、ワイヤーハーネスの製造方法。
  5. 重力方向に沿った方向に広がる保持図板本体と、前記保持図板本体に設けられ複数の電線の端部を分けて把持可能な端部把持部と、前記保持図板本体に設けられ前記電線の中間部分を保持可能な中間部分保持部と、前記保持図板本体に設けられ前記電線の端部が挿入されるコネクタを保持可能なコネクタ保持部と、を含む保持図板を備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  6. 請求項5に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記保持図板に前記電線を受け渡す受渡機構をさらに備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  7. 請求項6に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記受渡機構は、重力方向に広がる布線図板本体と、前記布線図板本体に設けられ電線の端部を把持可能な把持部と、前記布線図板本体に設けられ前記電線の中間部分を保持可能な移動保持部と、前記移動保持部を移動可能な移動機構と、を有する布線図板を含む、ワイヤーハーネス製造用装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記受渡機構は、前記電線の両端部を含む複数個所を把持可能な複数のハンドと、前記ハンドを移動可能なアームとを有するロボットを含む、ワイヤーハーネス製造用装置。
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