JP2015072860A - ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法 - Google Patents

ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015072860A
JP2015072860A JP2013209034A JP2013209034A JP2015072860A JP 2015072860 A JP2015072860 A JP 2015072860A JP 2013209034 A JP2013209034 A JP 2013209034A JP 2013209034 A JP2013209034 A JP 2013209034A JP 2015072860 A JP2015072860 A JP 2015072860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wire
terminal
coloring
wiping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013209034A
Other languages
English (en)
Inventor
明行 平田
Akiyuki Hirata
明行 平田
中原 光一
Koichi Nakahara
光一 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2013209034A priority Critical patent/JP2015072860A/ja
Priority to PCT/JP2014/075412 priority patent/WO2015050027A1/ja
Publication of JP2015072860A publication Critical patent/JP2015072860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/012Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables for manufacturing wire harnesses
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
    • H01B13/34Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables for marking conductors or cables
    • H01B13/345Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables for marking conductors or cables by spraying, ejecting or dispensing marking fluid
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for forming connections by deformation, e.g. crimping tool
    • H01R43/048Crimping apparatus or processes
    • H01R43/05Crimping apparatus or processes with wire-insulation stripping

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】着色材の「にじみ」を防止することが可能なワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法を提供する。【解決手段】検尺切断電線65を電線保持竿62に略U字状にセットする。この時、検尺切断電線65の各端末66、67を突出させて一方向に向くようにする。これにより、端末拭き取り部70による拭き取り対象が各端末66、67のみの一定範囲になる。端末拭き取り部70は、端末拭き取り部本体である一対の拭き取り部74と、この一対の拭き取り部74を移動させる第一の移動機構75及び第二の移動機構76とを備えて構成される。一対の拭き取り部74は、端末66、67を上下から挟み込んで接触した後、外表面全体を擦るように移動する。端末拭き取り部70は、端末66、67の汚れを拭き取る機能だけでなく、端末66、67を真っ直ぐにのばす機能も有する。【選択図】図15

Description

本発明は、電線被覆部を着色材で着色をするための着色ユニットをシステム構成に含むワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法に関する。
電力や信号を伝えるための電線は、導電性を有する金属製の導体と、絶縁性を有し導体を被覆する樹脂製の絶縁体とを備えて構成される。このような構成の電線は、導体が芯線や電線導体部などと呼ばれることもあり、また、絶縁体が被覆や電線被覆部などと呼ばれることもある。電線は、上記のように電力や信号を伝えるために用いられることから、その用途に応じて導体の材質や太さや構成、絶縁体の材質や厚みなどが異なる。例えば、導体の場合、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金などが採用される。そして、このような材質で素線をつくり、素線を単に束ねたものや撚り合わせたものにて導体が形成される。或いは、素線ではなく単芯構造のもので導体が形成されることもある。電線の太さは、例えば導体断面積で表され、小さいものから大きなものまで様々ある。尚、電線の太さは、上記素線の本数によっても異なってくる。一方、絶縁体に関しては、耐熱性や耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、難燃性などを考慮して樹脂材料が選定される。また、絶縁性を確保するために厚みも適宜設定される。以上から電線は様々な種別のものがあることが分かる。
電線は一本のみで使用されることもあるが、自動車(移動体)の場合、電線は多数使用される。多数の電線は、ワイヤハーネスを構成するものとして使用される。ワイヤハーネスに関し説明をすると、自動車にはクルマの基本性能、すなわち走る・曲がる・止まるという性能や、安全性、そして利便性や快適性を可能にする様々な電子機器が搭載される。これら様々な電子機器は、バッテリーからの電力と制御信号によって動作することになり、この電力と信号の伝送を担うのがワイヤハーネスとなる。ワイヤハーネスは、機器の種類、流す電流の値、配索位置などにより、様々な種別(長さ、太さ、絶縁体材料)の電線が必要になる。
様々な種別の電線を多数備えてなるワイヤハーネスは、例えば電線自体の外観が全て同じであれば、その製造がきわめて困難になってしまうことになる。また、機器同士を接続するにあたり、誤った接続が生じてしまうことにもなる。さらには、メンテナンスに支障を来してしまうことにもなる。そこで、様々な種別の電線を識別するために、電線被覆部に着色やマーキングを施すことが一般的である。下記特許文献1の開示技術は本願出願人によるものであり、ワイヤハーネスを製造する方法の提案の中で着色やマーキングについて示されている。
下記特許文献1の開示技術を簡単に説明すると、ワイヤハーネスの製造方法において、電線を製造する工程、電線を切断する工程、電線被覆部を除去する工程、端子金具を圧着接続する工程、ケース嵌めを行う工程があり、それぞれの工程の直前には、これらの工程に必要な情報を得るための着色やマーキングを施すことが特徴になる。
特公平7−1645号公報
ワイヤハーネスを構成する電線は、電線製造工場からワイヤハーネス組立工場に運ばれ、そして、ワイヤハーネス組立工場では、例えば一定期間在庫保存されるようなことがある。また、着色を行う工程の前には、電線を切断し、運搬する等、種々の工程がある。そのため、着色前の電線被覆部には、埃などの不純物が付着することが考えられる。仮にそのような不純物が付着していた場合は、着色材である染料の電線被覆部内への染み込み、或いは、着色材である顔料の電線被覆部への接着がうまくいかずに「にじみ」が生じることがある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、着色材の「にじみ」を防止することが可能なワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明では、電線被覆部を着色材で着色をするための着色ユニットをシステム構成に含むワイヤハーネス生産システムにおいて、前記着色ユニットよりも前工程側のシステム構成として、電線の長さを測定する検尺部を含み、前記着色ユニットの構成としては、該着色ユニットを通過する前記電線の前記電線被覆部を着色する着色ユニット本体部と、該着色ユニット本体部よりも前工程となり且つ前記電線被覆部の拭き取りを行う拭き取り部と、を含むことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、電線の電線被覆部を着色材で着色する前に、電線被覆部に対して拭き取りを行うことから、着色材の「にじみ」を防止することができる。
本発明では、前記拭き取り部は、前記電線被覆部における着色をしたい一定範囲に接触して拭き取りを行い、前記着色ユニット本体部は、前記一定範囲に着色部を形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、着色をしたい一定範囲を拭き取り部にて拭き取ることから、無駄に拭き取る部分を抑えて拭き取り部の耐久性を高めることができる。また、一定範囲の拭き取りをすればよいので、システムの制御を単純化することもできる。
本発明では、前記検尺部の前記測定に基づいて前記電線を指示した長さで切断し検尺切断電線を得る電線切断部と、複数の電線保持部を有する電線保持竿と、前記検尺切断電線を前記電線保持竿に略U字状にセットするとともに前記検尺切断電線の各端末を前記着色ユニットの配置側に突出させて前記電線保持部に各々保持させる電線U字状セット部と、を更に含み、前記拭き取り部は、前記検尺切断電線の前記各端末の拭き取りを行う端末拭き取り部としての機能を有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、検尺切断電線を電線保持竿に略U字状にセットすることで、この検尺切断電線の各端末を突出させて一方向に向くようにすることができる。これにより、拭き取り対象を各端末のみの一定範囲にすることができる。従って、無駄に拭き取る部分を抑えて拭き取り部の耐久性を高めることができる。また、一定範囲の拭き取りをすればよいので、システムの制御を単純化することもできる。
本発明では、前記拭き取り部の構成として、前記各端末に接触する端末拭き取り部本体と、該端末拭き取り部本体を前記各端末の突出方向に沿って移動させる移動機構と、を含むことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、突出して一方向に向く検尺切断電線の各端末を、端末の突出方向に沿って拭き取るようにすることができ、この拭き取りに伴って各端末を真っ直ぐにのばすこともできる。従って、正確な位置に着色をすることができるようになるとともに、着色ユニットよりも後工程においては、例えば端子金具を正確な位置に取り付けすることもできる。
本発明では、前記着色ユニットよりも後工程側のシステム構成として、前記検尺切断電線の前記各端末を各々皮むきして電線導体部を露出させる端末皮むき部と、該端末皮むき部により露出した前記電線導体部に所望の端子金具を取り付ける端子取付部と、を含み、前記端末皮むき部と前記端子取付部の配置としては、前記各端末の前記突出方向側の配置とすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、突出した端末の方向に全ての装置が設けられ、このような配置で端子金具の取り付けまでの一連の工程を一つの流れで行えるようにすることができる。よって、その一連の工程の中で一つの着色ユニットで着色をし、例えばサブハーネスを生産することができる。
また、上記課題を解決するためになされた本発明では、電線被覆部に対し着色材で着色をする着色工程を含むワイヤハーネス生産方法において、着色ユニットを用いて行う前記着色工程よりも前工程として、電線の長さを測定する検尺工程を含み、前記着色工程としては、前記着色ユニットを通過する前記電線の前記電線被覆部を着色する前に前記電線被覆部の拭き取りを行うことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、上記同様、着色材の「にじみ」を防止することができる。
本発明によれば、着色ユニットを通過する電線に対し、この電線被覆部の拭き取りを行ってから着色をすることから、別な言い方をすれば、電線被覆部を着色材で着色する前に、電線被覆部に対して拭き取りを行うことから、着色材の「にじみ」を防止することができるという効果を奏する。
本発明のワイヤハーネス生産システムを示す基本構成図である。 第一システム構成群を示す基本構成図である。 検尺切断電線を電線保持竿にセットした状態を示す図である。 電線端末を着色した状態を示す図である。 電線端末を皮むきした状態を示す図である。 後識別電線群を示す図である。 サブハーネス(途中)を示す図である。 サブハーネスを示す図である。 ワイヤハーネス生産システムを示す構成図である(実施例)。 ワイヤハーネスの外観を示す斜視図である。 電線端末と着色部とを示す図である。 第一システム構成群を示す構成図である。 自動サブセット切断機を示す拡大構成図である。 着色ユニットを示す構成図である。 端末拭き取り部を示す構成図である。 着色ユニット本体部を示す構成図である。 着色材の付着状態を示す説明図である。 端末皮むき部を示す作用説明図である。 端子取付部を示す作用説明図である。
図1は本発明のワイヤハーネス生産システムを示す基本構成図である。また、図2は図1の第一システム構成群を示す基本構成図である。さらに、図3は検尺切断電線を電線保持竿にセットした状態を示す図、図4は図3に対し電線端末を着色した状態を示す図、図5は図4に対し電線端末を皮むきした状態を示す図、図6は後識別電線群を示す図、図7及び図8はサブハーネスを示す図である。
図1において、ワイヤハーネス生産システム1は、ワイヤハーネスを構成するサブハーネスなどの中間生産品を生産するためのシステムであって、図1に示すシステムは、図8に示すサブハーネス2(中間生産品)を生産するまでの構成を示す。以下、図1ないし図8を参照しながら説明をする。
サブハーネス2(図8参照)を生産するまでの構成としては、第一システム構成群3と、第二システム構成群4と、第三システム構成群5と、第一ストック部6と、第二ストック部7と、第三ストック部8とを含む(一例であるものとする。他の例は後述する)。
第一システム構成群3では、図8に示すサブハーネス2を構成するものとして複数の端子付き後識別電線9(後識別電線群10)が得られる。端子付き後識別電線9には、サブハーネス2の生産に有効な後識別の部分として着色部11が形成される。この着色部11は、着色ユニット12を用い、着色材で電線被覆部13を着色することにより形成される。第一システム構成群3としては、上記の着色ユニット12を含む他、電線端末集合部14と、選択電線引出部15と、検尺部16と、電線切断部17と、端末皮むき部18と、端子取付部19と、電線保持竿20と、電線U字状セット部21と、電線保持竿移動部22とを含む。着色ユニット12は電線切断部17と端末皮むき部18との間に配置される。
電線端末集合部14では、リールに巻かれた複数種の電線23の各電線端末24が集められ、この各電線端末24が各々保持される。選択電線引出部15では、一つのサブハーネス2を構成する電線種別に基づき電線23が選択され、選択電線25として電線端末集合部14から引き出される。引き出された選択電線25は、この後に電線切断部17で指示された長さに切断されて検尺切断電線26となる。検尺切断電線26は、電線U字状セット部21により電線保持竿20に略U字状にセットされる。
検尺切断電線26は、この端末における電線被覆部13の外表面の一定範囲が拭き取られるとともに、拭き取られた部分に対し着色ユニット12の本体部分により着色がなされれる。着色部11は、着色ユニット12の意匠確認部分で検査される。
端子取付部19では、端子金具27が取り付けられ、これにより端子付き後識別電線9が得られる。端子付き後識別電線9は、電線保持竿20に複数保持された状態で後識別電線群10となる。
第二システム構成群4では、電線保持竿20において複数保持された端子付き後識別電線9(後識別電線群10)から図7に示すサブハーネス2が部分的に生産される。第二システム構成群4では、ハウジング28のキャビティに対し端子金具27が自動挿入(自動収容)される。
第三システム構成群5では、サブハーネス2が図8に示す如く完成するように生産される。第三システム構成群5では、自動機化が困難な工程が行われる。具体的には、第二システム構成群4において自動挿入することができなかった端子金具27(例えば他と逆向きに挿入する場合など)を手動で挿入する工程が行われる。また、端子付き後識別電線9をツイストする工程や、電線同士をジョイントする工程等が行われる。この他、グロメットなどのような予め組み付けておいた方がよい外装部品を手動で組み付ける工程も行われる。
第一システム構成群3により得られた後識別電線群10は、第一ストック部6にストックされる。また、第二システム構成群4により得られたサブハーネス2は、第二ストック部7にストックされる。また、第三システム構成群5により得られたサブハーネス2は、第三ストック部8にストックされる。尚、図示しないが、第三ストック部8にストックされた後のサブハーネス2は、布線板にセットされてワイヤハーネスとして組み立てられる。
上記システム構成において、検尺切断電線26を電線保持竿20に略U字状にセットすることで、この検尺切断電線26の各端末を一方向に向くようにすることができる。これにより、拭き取り対象を各端末のみの一定範囲にすることができる。着色部11は、例えば汚れが拭き取られた部分に形成されることから、「にじみ」が生じることはない。
着色ユニット12に関し、これを「着色ユニット及び/又はマーキングユニット」と読み替えてもよいものとする。マーキングユニットは、着色材でマーキングするためのユニットである。
また、サブハーネス2に関し、「サブハーネス」とは、端子金具27(圧着端子など)が全てコネクタハウジングに挿入された状態や、ジョイントされた状態にあるものを指すものとする。別な言い方をすれば、全ての端子金具27が露出してない状態のものを指すものとする。
また、着色部11に関し、着色状態は、図示の如く周方向に線状(帯状)にする他、ドット(・・)やマーク(○△)(AB)等にしてもよいものとする。
尚、第三システム構成群5を備えず、端子金具27を全て自動挿入するような構成にしてもよいものとする。また、逆に、第二システム構成群4を備えず、端子金具27を全て手動挿入するような構成にしてもよいものとする。さらに、第二システム構成群4と第三システム構成群5の配置の順を、図示の逆にしてもよいものとする。或いは、第二システム構成群4と第三システム構成群5のどちらか一方又は両方を、二つ並列に並べてもよいものとする。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図9はワイヤハーネス生産システムを示す構成図である。また、図10はワイヤハーネスの外観を示す斜視図、図11は電線端末と着色部とを示す図である。
図9において、引用符号31はワイヤハーネス生産システムを示す。このワイヤハーネス生産システム31は、サブハーネス生産ライン32と、ワイヤハーネス組み立てライン33とを備えて構成される。尚、サブハーネス生産ライン32を前工程ライン34、ワイヤハーネス組み立てライン33を後工程ライン35と呼んでもよいものとする。
サブハーネス生産ライン32は、本実施例において、二つのラインで構成される。サブハーネス生産ライン32は、第一システム構成群36と、第二システム構成群37と、第一ストック部38(38a、38b)と、第二ストック部39(39a、39b)と、を含む自動機対応が可能なライン、及び、第三システム構成群41と、第三ストック部42(42a、42b)と、を含む手動で対応するライン(作業員による組み立てが行われるライン)からなる。第一システム構成群36には、着色ユニット40が設けられる。
尚、サブハーネス生産ライン32は、本実施例において二つのラインであるが、特にライン数は限定するものでなく、例えば一つのラインであってもよいものとする。
上記自動機対応が可能なラインである第一システム構成群36及び第二システム構成群37は、図示しないコンピュータにより制御されるものとする。また、図示しない制御機構により作動するものとする。コンピュータによる制御部は、システム構成毎に制御することができるように、或いは全体を一括して制御することができるように構成される。制御部は、CPUやRAM、ROM等を有する。サブハーネスの種類に応じたプログラミングにより、生産手順や生産スピード等の変更が可能になるのは勿論のこと、例えば供給部品が数多くあっても、確実に選択等をすることができるものとする。この他、制御部による制御によって、生産途中での良否判定等が可能になるものとする。
ワイヤハーネス組み立てライン33は、サブハーネス生産ライン32よりも下流側に設置される組み立て専用のラインである。このラインでは、図8のサブハーネス2を一又は二以上を布線板上で組み立て、この時にテープ巻き、外装部品の取り付け等をすることによって、図10に示すようなワイヤハーネス43が組み立てられる。図10のワイヤハーネス43の構成や外観形状は一例であるものとする。ここでは、プロテクタやグロメット等の外装部品の図示を省略するものとする。
図10において、ワイヤハーネス43は、電線44の束であって、自動車(移動体)の所定位置に配索されて電力や信号を伝える。自動車において必要な電線本数は、所謂普及車から高級車までを含めて挙げると、数百本から場合によっては千本を超えることもある。このようなワイヤハーネス43は、電線一本一本を加工して生産していくことから、多数の工程を要し、多大な労力と時間が掛かることが分かる。そのため、生産の自動化を図ることが重要である。
ワイヤハーネス43は、自動車に搭載される機器(車載電装品)の配置に応じて生産される。ワイヤハーネス43の種類としては、例えば前側からあげると、エンジンルーム用ワイヤハーネス、カウルサイド用ワイヤハーネス、インストルメントパネル用ワイヤハーネス、ドア用ワイヤハーネス、リアサイド用ワイヤハーネス等がある。
ワイヤハーネス43は、上記の如く電線44の束であって、束の部分の構成としては、幹線45と、この幹線45の所定位置から分岐する複数の枝線46とを有する。幹線45や複数の枝線46の端末には、様々な種類のコネクタ47が設けられる。コネクタ47は、電線44の端末に取り付けられた端子金具と、この端子金具を収容するコネクタハウジングとを有する。
ワイヤハーネス43において、電気的な接続を確実にするためには、電線44の端末の端子金具がコネクタハウジングの所定位置に挿入される必要がある。本発明では、電線44の端末48に、図11に示すような識別のための意匠部分、すなわち着色部49が形成される。尚、上記端末に関し、ここでの説明では引用符号48とするが、電線44を検尺・切断した後は、後述する引用符号66、67で示すものとする。
図11(a)において、先ず電線44の構成について説明をすると、電線44は、電線導体部50(導体)と、電線被覆部51(絶縁体)とを備えて構成される。電線導体部50は、導電性を有する。電線被覆部51は、絶縁性を有する。電線被覆部51は、電線導体部50の外表面に無着色の溶融樹脂材料を押し出すことにより形成される。電線被覆部51は、樹脂材料に白色の着色剤を混入させて白色になる。又は、樹脂材料に着色剤を混入させてないでナチュラルな色になる。尚、本実施例においては白色を原則とするが、ナチュラルやその他の色であってもよいものとする。
次に、着色部49について説明をすると、この着色部49は、白色となる電線被覆部51の外表面に形成される。着色部49は、外表面の所定エリアに、また、全周にわたって形成される。着色部49は、着色材で電線被覆部51の外表面を着色することにより形成される。
図11(b)及び(c)において、引用符号ar1とar2との間が第一エリア、引用符号ar2とar3との間が第二エリア、引用符号ar3とar4との間が第三エリア、引用符号ar5とar6との間が第四エリア、引用符号ar6とar7との間が第五エリア、引用符号ar7とar8との間が第六エリアとすると、図11(b)の着色部49は、第三エリアと、第二エリアの半分に跨って、また、第六エリアと、第五エリアの半分に跨って形成される。一方、図11(c)の着色部49の場合は、第一エリアと第三エリアとにそれぞれ、また、第四エリアと第六エリアとにそれぞれ形成される。尚、ここでの説明に限定されないものとする。識別可能であれば、数や幅などを適宜変更すればよい。また、周方向に線状(帯状)でなく、ドットやマーク等であってもよいものとする。
着色部49の色としては、W/B(ホワイト/ブラック)、B(ブラック)、R(レッド)、L(ブルー)、Lg(ライトグリーン)、G(グリーン)、Y(イエロー)、V(バイオレット)、P(ピンク)、Sb(スカイブルー)、Br(ブラウン)などが挙げられるものとする。着色部49の色に関しては、白色の電線被覆部51に対して識別が可能であれば、また、他色と識別が可能であれば特に問題ないものとする。
着色部49は、図9で示す如く、第一システム構成群36に着色ユニット40が設けられることから、第一システム構成群36において形成される。先ず、第一システム構成群36について説明をする。図12は図9の第一システム構成群36をもう少し詳しく示した構成図である。
図12において、第一システム構成群36は、自動サブセット切断機52と、第一自動サブセット圧着ライン53と、第二自動サブセット圧着ライン54とを備えて構成される。自動サブセット切断機52と、第一自動サブセット圧着ライン53と、第二自動サブセット圧着ライン54は、図12の紙面左から右へと連続するように配設される。第一自動サブセット圧着ライン53と第二自動サブセット圧着ライン54との違いは、主に着色ユニット40の有無であり、着色ユニット40は第一自動サブセット圧着ライン53に組み込まれる。
図13は自動サブセット切断機52を示す拡大構成図である。自動サブセット切断機52は、この装置裏側55に複数種の電線リール56(56a、56b、56c…)を有する。言い換えれば、電線種別の異なる電線リール56が複数設けられる。「電線種別の異なる」とは、例えば電線リール56毎に太さ等が異なる電線44が巻かれるなどを意味するものとする。尚、図中の電線リール56の数(本実施例では五つ図示)は一例であるものとする。少なくともサブハーネス生産に必要な電線種別の分だけあるものとする。
引用符号57は電線端末集合部を示す。この電線端末集合部57は、各電線リール56から引き出された電線44(44a、44b、44c…)の各電線端末48(48a、48b、48c…)を集める部分として設けられる。また、電線端末集合部57は、各電線端末48を各々保持するための部分としても設けられる。電線端末集合部57は、電線44の引き出しが可能な程度の保持力を有する。或いは、電線44の引き出しが必要な時に保持が解除されるような機構を有する。各電線端末48は、この位置が揃えられた状態で電線端末集合部57に保持されるものとする。
自動サブセット切断機52は、このシステム構成として、選択電線引出部58と、検尺部59と、電線切断部60と、電線U字状セット部61と、電線保持竿62と、電線保持竿移動部63とを備える。選択電線引出部58では、一つのサブハーネスを構成する電線種別に基づき電線44が選択され、この選択された電線44が選択電線64として電線端末集合部57から自動で引き出される。選択電線引出部58は、電線保持竿62の移動方向(矢印P参照。生産工程の進行方法と同じ)に対して直交する方向(矢印Q参照)に電線44(選択電線64)を自動で引き出すことができる機構を有する。
選択電線引出部58により引き出された電線44(選択電線64)は、検尺部59によりその引き出し長さが自動で検尺される。尚、引き出し長さは、サブハーネスの内容に応じ予めプログラミングされた数値に基づくものとする。すなわち、配索に必要な長さを確保しなければならないことから、長く引き出すこともあれば逆に短く引き出すこともある。引き出された電線44(選択電線64)は、検尺部59の検尺に基づいて所望の長さで切断される。この切断は電線切断部60により行われ、切断によって検尺切断電線65が得られる。
電線U字状セット部61は、選択電線引出部58による電線44(選択電線64)の引き出しに伴って作動するものとする。電線U字状セット部61の作動により、検尺切断電線65の両端末66、67は、電線保持竿62の所望の位置に各々セットされる。また、検尺切断電線65は、この全体が電線保持竿62に対し略U字状にセットされる。
ここで、電線U字状セット部61についてもう少し詳しく説明をすると、電線U字状セット部61は、矢印Q方向に引き出された選択電線64を略U字状にすることができる機構などを有する。特に図示しないが、具体的には、先ず引き出しのタイミングに合わせて選択電線64の端末66(引き出し先端側の端末)を保持しつつ端末66の向きを180度反転させる第一の機構と、次に矢印Q方向に引き出され電線切断部60により切断された検尺切断電線65の端末67(引き出し後端側の端末)を保持する第二の機構と、上記の如く向きを反転させた端末66を電線保持竿62の所望の位置まで運んでセットする第三の機構と、端末67を電線保持竿62の所望の位置まで運んでセットする第四の機構とを有する。
電線U字状セット部61における上記第一の機構は、先ず選択電線64の端末66の位置に合わせて配置され、端末66を保持したと同時に向きを180度反転させつつ隣りに(矢印P方向に)ずれるような動作をする。第一の機構の向きが180度反転すると、端末66の向きも180度反転の状態、すなわち矢印Qの逆方向の向きになることから、選択電線64はこの端末66の近くに略U字状の反転部分を有するようになる。反転部分は、選択電線64の引き出しに伴って矢印Q方向に移動するようになる(選択電線64の反転部分は、第一の機構から離間するようになる)。
上記の第二の機構は、第一の機構の移動(上記の隣へのずれ)に伴って、引き出し状態にある選択電線64の位置に移動する動作をするとともに、電線切断部60により切断されて得られた検尺切断電線65の端末67を保持する動作をする。
尚、電線保持竿62に対する端末66及び67のセット位置は、例えばワイヤハーネス組み立て時における電線同士の絡み合いの防止に配慮したり、サブハーネス生産時における端子金具挿入順に配慮したりすることが好ましいものとする(図12に模式的に示したように、順々にセットしていくのではなく、図3のような位置にセットすることが好ましいものとする。
電線保持竿62に対し全体が略U字状にセットされた検尺切断電線65は、この両端末66、67が電線保持竿62から所定の長さで突出するように保持される。また、検尺切断電線65は、この両端末66、67が電線保持竿62の移動方向(矢印P参照)に対し直交するとともに、矢印Qの引き出し方向に対しては反対になる方向(後述するQ′方向と同じ)に突出するように保持される。さらに、検尺切断電線65は、この両端末66、67が着色ユニット40の配置側や、後述する端末皮むき部68及び端子取付部69(図12参照)の配置側に突出するように保持される(別な言い方をすれば、端末66、67は、着色ユニット40や端末皮むき部68を通過する位置に保持される)。
電線保持竿62は、矢印P方向に長尺な竿状の部材であって、矢印Pに対し直交する方向に複数のスリットを有する。この複数のスリットは、電線保持部として形成される。電線保持竿62は、特に図示しないが、自動サブセット切断機52の近傍にストックされ、サブハーネス生産に合わせて電線保持竿移動部63に供給される。
電線保持竿62の構造についてもう少し詳しく説明すると、矢印P方向に並ぶ数多くの電線クリップと、この電線クリップを長尺な竿状の状態にしておくクリップベースとを備えて構成される。電線クリップは、一対の挟持子から構成され、この一対の挟持子の間が上記電線保持部として形成される。一対の挟持子の先端部分には、電線案内用としてテーパが形成される。テーパは、電線保持部に向けて傾斜するように形成される。電線クリップは、全て同じ大きさ及び形状に形成される。電線クリップは、一つの電線保持竿62に数十個存在するように設けられる。
尚、本実施例の場合、電線保持竿62の例えば一端から何番目の電線クリップに、どのような電線種別の検尺切断電線65が保持されるのかが予めサブハーネスの内容に応じてプログラミングされるものとする。
電線保持竿移動部63は、複数の検尺切断電線65が保持された状態の電線保持竿62を、着色ユニット40や後述する端末皮むき部68及び端子取付部69(図12参照)へ向けて搬送することができるような機構を有する。具体的には、電線保持竿62を矢印P方向に案内するレール状の部分と、電線保持竿62を矢印P方向に所定のスピードで移動させる機構とを有する。尚、電線保持竿移動部63は、本実施例において、検尺切断電線65のセット中に電線保持竿62の移動が生じないように制御されるものとする。
上記レール状の部分は、自動サブセット切断機52のみならず、第一自動サブセット圧着ライン53及び第二自動サブセット圧着ライン54にまで跨るように配設される。
以上のようなシステム構成からなる自動サブセット切断機52により、検尺切断電線65をサブハーネス生産に必要な電線種別分及び数分まとめて第一自動サブセット圧着ライン53へ流すことができるようになることが分かる(複数の検尺切断電線65をまとめた状態としては図3も参照)。
図12において、第一自動サブセット圧着ライン53は、着色ユニット40と、端末皮むき部68と、端子取付部69とを備えて構成される。第一自動サブセット圧着ライン53は、着色ユニット40が組み込まれたラインである。
先ず、着色ユニット40について、図14ないし図17を順に参照しながら説明をする。図14は着色ユニットを示す構成図、図15は端末拭き取り部を示す構成図、図16は着色ユニット本体部を示す構成図、図17は着色材の付着状態を示す図である。
図14において、着色ユニット40は、電線保持竿62に対し全体が略U字状にセットされた検尺切断電線65の両端末66、67が突出する側に配置される。すなわち、着色ユニット40は、両端末66、67の所望の位置(所望のエリア)に着色材にて着色をすることができるように配置及び構成される。
ここで上記の「着色をする」について説明をすると、この着色をするとは、端末66、67(図11の電線被覆部51参照。以下同様)の外表面を着色材で着色することを示す。着色材とは、色材(工業用有機物質)が水又はその他の溶媒に熔解、分散した液状物質である。有機物質としては、染料、顔料(大部分は有機物であり、合成品)があり、時には染料が顔料として、顔料が染料として用いられることもある。より具体的な例としては、着色材とは、着色液または塗料である。
上記着色液とは、溶媒中に染料が溶けているもの、又は分散しているものを示す。また、上記塗料とは、分散液中に顔料が分散しているものを示す。そのため、着色液で端末66、67(電線被覆部51)の外表面を着色すると、染料が端末66、67(電線被覆部51)内に染み込み、塗料で端末66、67(電線被覆部51)の外表面を着色すると、顔料が端末66、67(電線被覆部51)内に染み込むことなく外表面に接着する。すなわち、ここで言う「着色をする」とは、端末66、67(電線被覆部51)の外表面を染料で染めることと、端末66、67(電線被覆部51)の外表面に顔料を塗ることを示す。
上記溶媒と分散液に関し、端末66、67(電線被覆部51)を形成する合成樹脂材料と親和性のあるものが望ましい。この場合、染料が端末66、67(電線被覆部51)内に確実に染み込んだり、顔料が端末66、67(電線被覆部51)の外表面に確実に接着することになる。
着色ユニット40は、端末拭き取り部70(拭き取り部)と、着色ユニット本体部71と、乾燥部72と、意匠確認部73とを備えて構成される。着色ユニット40は、本実施例において、上記構成を一纏めにしてなる装置である(一例であるものとする。上記構成を一つ一つの装置として適宜間隔で並べて着色ユニット40としてもよいものとする)。着色ユニット40は、図示しない制御部にて制御されるものとする。制御部には、検尺切断電線65の電線種別や、電線保持竿62における端末66(67)の配置など、着色ユニット40の作動に必要な情報が予めプログラミングされているものとする。
図15において、端末拭き取り部70は、電線保持竿62に対し全体が略U字状にセットされた検尺切断電線65の端末66(67)の汚れを自動で拭き取るためとして備えられる。本実施例では、端末拭き取り部70を備えることにより、端末66(67)への着色状態を良好にすることをねらう。
尚、図15中の矢印Pは電線保持竿62の移動方向を示す。また、矢印Qは自動サブセット切断機52(図13参照)での選択電線64の引き出し方向を示す。また、矢印Q′は検尺切断電線65の端末66(67)の突出方向(のびる方向)を示す。さらに、矢印R及びR′は上下方向を示す。
端末拭き取り部70は、一対の拭き取り部74(端末拭き取り部本体)と、この一対の拭き取り部74を移動させる第一の移動機構75及び第二の移動機構76と、図示しない電線チャック部とを備えて構成される。一対の拭き取り部74は、端末66(67)を上下から挟み込んで接触した後、外表面全体を擦るように移動することができる部分として形成される。一対の拭き取り部74は、この外周面が拭き取りに使用される。本実施例において、芯材を布で覆った部分として形成される。芯材は、円柱形状、角柱形状等、適宜選定されるものとする。
尚、一対の拭き取り部74は、常に同じ箇所で端末66(67)の外表面全体を擦って汚れを拭き取るのではなく、適宜タイミングで拭き取り箇所を変えることができるような構成を有することが好ましいものとする(例えば拭き取り部外周面を回転方向に移動させて拭き取り箇所を変更するなど)。
第一の移動機構75及び第二の移動機構76は、拭き取りに必要な動作として、一対の拭き取り部74を矢印R、R′方向に移動させるとともに、矢印Q、Q′方向に移動させることができるように構成される。
一対の拭き取り部74による拭き取りの最中は、図示しない電線チャック部が検尺切断電線65を保持して端末位置ズレを防止するものとする。
本実施例の端末拭き取り部70は、上記のような動作をすることから、端末66(67)の汚れを拭き取る機能だけでなく、端末66(67)を真っ直ぐにのばす機能も有する。端末66(67)を真っ直ぐにのばすことで、着色位置の安定に寄与することができるのは勿論である。また、後述する端子金具89を正確な位置に取り付けることもできる。
端末拭き取り部70は、上記説明からも分かるように、拭き取りを行うことから、着色時の「にじみ」を防止することができるという利点を有する。また、端末拭き取り部70は、検尺切断電線65の全体に対し拭き取りをするものでなく、言い換えれば、着色に必要な部分のみの拭き取り(一定範囲の拭き取り)をすることから、拭き取りに掛かる時間が短く、また、装置の耐久性(拭き取り部74の耐久性)も良いという利点を有する。
尚、拭き取りに関し、着色に必要な部分のみの拭き取りで済むのは、矢印P方向に移動する検尺切断電線65に対し、この端末66(67)が矢印Q′方向に突出するからである。
図16において、着色ユニット本体部71は、電線保持竿62に対し全体が略U字状にセットされた検尺切断電線65の端末66(67)に、識別用の意匠部分として着色部49を自動で形成するために備えられる。着色ユニット本体部71は、本実施例において、端末66(67)の外表面における所定エリアに着色材77を吹き付けて着色部49の形成をすることができるように構成される。
着色ユニット本体部71は、着色ヘッド78と、この着色ヘッド78を移動させる第一の移動機構79及び第二の移動機構80と、図示しない電線チャック部と、同じく図示しないノズル洗浄部と、同じく図示しない着色材供給部とを備えて構成される。着色ヘッド78は、着色ヘッド本体81と、この着色ヘッド本体81から端末66(67)の外表面における所定エリアに着色材77を吹き付けるための複数の着色ノズル82とを有する。
着色ノズル82は、本実施例において12色分の吐出が可能な数だけ設けられる。このような複数の着色ノズル82は、矢印Q及びQ′方向に一列に並んで配置される。複数の着色ノズル82は、着色部49の色に応じて使い分けられる。使い分けは、着色ヘッド78を第一の移動機構79により矢印Q及びQ′方向に移動させることにより行われる。
着色ヘッド78は、検尺切断電線65の端末66(67)に対し矢印Q及びQ′方向に移動するものとする。また、端末66(67)の外表面の全周にわたって着色部49を形成するため、スイング(揺動または首振り)するような矢印S及びS′方向にも移動するものとする。
着色ヘッド78は、矢印P方向に移動する検尺切断電線65に対し、また、矢印Q′方向に突出する端末66(67)に対し、自身が移動して着色部49を形成するように構成される。
図17を参照しながら着色材77の付着状態を説明すると、先ず、端末66(67)の外表面に対し着色材77が付着しない位置では、着色材77の噴射が行われないものとする。次に、図17(a)に示す如く、矢印S方向に着色ヘッド78を移動させて着色材77が外表面に付着する位置になると、着色材77の噴射が行われるようになる。尚、着色材77は、加圧により噴射されるものとする(一例であるものとする)。着色材77が外表面に付着し始めると、着色材77は着色ヘッド78から離れる側へ回り込み、図17(b)に示す如くの状態になる。
端末66(67)に対し着色材77が横切った後、図17(c)に示す如く着色ヘッド78を矢印S′方向に移動させると、今度は逆側から着色材77の回り込みが生じ、これにより全周にわたって着色材77の付着が完了するようになる。
尚、より確実に全周に着色材77を付着させようとするのであれば、例えば図16の仮想線で示す如く、着色ユニット本体部71′を着色ユニット本体部71の反対側に追加配置する例が挙げられるものとする。矢印P方向に移動する検尺切断電線65の妨げにならない配置であれば、特に限定されないものとする。
この他、端末66(67)と着色ヘッド78との間にマスク部材を介在させて、ドットやマーク(マーキング)を施せるような構成にしてもよいものとする。
また、着色部49を幅広に形成したり、端末66(67)の全体を着色したりする場合には、着色ヘッド78を矢印S及びS′方向に移動させながら矢印Q′方向にも移動させ、連続的に着色材77の吹きつけを行えばよいものとする。
図14に示す乾燥部72は、着色材77(図16参照)の吹き付けにより形成された着色部49をヒータ等により乾かして定着させるために備えられる。また、意匠確認部73は、着色部49の形成状態や形成位置を、画像を撮影する等により検査するためとして備えられる。
次に、図18を参照しながら端末皮むき部68について説明をする。また、図19を参照しながら端子取付部69についても説明をする。
図18において、端末皮むき部68は、所定の長さで電線被覆部51(絶縁体)を自動で除去するために備えられる。着色部49を有する後識別電線88(検尺切断電線65)の端末66(67)は、端末皮むき部68により所定の長さで電線被覆部51が除去される。電線被覆部51が除去されると、端末66(67)からは電線導体部50が露出する。尚、端末皮むき部68により、図5に示す如くの状態にもなる。
図19において、端子取付部69は、電線導体部50が露出する端末66(67)に端子金具89を自動で取り付けるために備えられる。端子取付部69は、本実施例において、圧着により端子金具89を取り付けることができるように構成される。また、端子取付部69は、電線種別に対応するように複数種の端子金具89を取り付けることができるように構成される。本実施例の第一自動サブセット圧着ライン53(図12参照)においては、六種類の端子金具89の取り付けが可能である(これ以上の種類の端子金具89の取り付けが必要であれば、本実施例のように第一自動サブセット圧着ライン53と同様な第二自動サブセット圧着ライン54が必要になる)。端子取付部69には、複数種の端子金具89が各々供給される。
尚、複数種の端子金具89の取り付けに関し、端末66(67)の流れてくる順に各種の端子金具89を取り付ける工程や、端子取付部69を移動させて同じ種別の端子金具89毎に取り付ける工程のいずれを採用してもよいものとする。本実施例において、端子金具89は、取り付けの必要がある端末66(67)のみ行われるものとする(この場合、図6に示す如くの状態になる)。
以上、図9ないし図19を参照しながら説明してきたように、第一システム構成群36のシステム構成により、図6に示す如くの、複数の端子付き後識別電線9(後識別電線群10)が得られる。
第一システム構成群36では、検尺切断電線65を電線保持竿62に略U字状にセットすることから、この検尺切断電線65の各端末66、67を突出させて一方向に向くようにすることができる。これにより、端末拭き取り部70における一対の拭き取り部74による拭き取り対象を各端末66、67のみの一定範囲にすることができる。従って、無駄に拭き取る部分を抑えて一対の拭き取り部74の耐久性を高めることができるという効果を奏する。また、常に一定範囲を拭き取りすればよいので、システムの制御を単純化することもできるという効果を奏する。この他、検尺切断電線65の各端末66、67の拭き取りを着色直前において各々行うことから、着色状態を安定させることができ、より確実に「にじみ」を防止することができるという効果を奏する。
第二システム構成群37では、サブハーネス2(図7参照)が部分的に生産される。第二システム構成群37における引用符号90は自動端子挿入機(端子挿入部)を示す。
第三システム構成群41では、サブハーネス2(図8参照)が完成するように生産がなされる。第三システム構成群41における引用符号91は電線ツイスト部を示す。また、引用符号92は手動端子挿入部(端子挿入部)を示す。また、引用符号93は電線間ジョイント部を示す。また、引用符号94はサブハーネス導通検査部を示す。
第三システム構成群41では、自動機化が困難な工程が行われる。具体的には、図8に示す如く端子付き後識別電線9をツイストする工程が行われる。また、第二システム構成群37において自動挿入することができなかった端子金具(例えば他と逆向きに挿入する場合など)を手動で挿入する工程が行われる。また、電線同士をジョイントする工程が行われる。この他、グロメットなどのような予め組み付けておいた方がよい外装部品を手動で組み付ける工程が行われる。そして、最後にサブハーネス2(図8参照)の回路が間違いなくできているか否かを検査する工程が行われる。
ワイヤハーネス組み立てライン33は、サブハーネス2(図8参照)からワイヤハーネス43(図10参照)を組み立てることができるように構成される。引用符号95は布線板を示す。布線板95は複数設けられ、コンベアに取り付けられて環状に回るように流れる。この布線板95にセットされたサブハーネス2(図8参照)に対しテープ巻きや外装部品を取り付けた後、ハーネス導通検査部96及び外観検査部97を順に経ると、ワイヤハーネス43(図10参照)までの一連の生産及び組み立てが完了する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
例えば、一種類の電線リールから引き出された一本の電線をローラで検尺しながら(長さを測定しながら)電線を引っ張り、検尺した値に応じて電線に着色を施し、その後に切断及び端子取付を行う一連の装置を有する生産システムにおいて、着色の前に電線を拭き取るようにしたものでもよいものとする。この場合に拭き取り部を、検尺のローラと同じように電線に絶えず接触させてもよいが、検尺した値に応じて電線端末の着色位置を定めるのと同様に、検尺した値に応じて着色位置である電線端末のみを拭き取るようにしてもよいものとする。また、検尺とは別に、拭き取りのためのローラ(測定)装置を設けてもよいものとする。尚、検尺装置と着色装置と拭き取り部は一つの制御装置で制御されていることが前提であるものとする。
1…ワイヤハーネス生産システム、 2…サブハーネス、 3…第一システム構成群、 4…第二システム構成群、 5…第三システム構成群、 6…第一ストック部、 7…第二ストック部、 8…第三ストック部、 9…端子付き後識別電線、 10…後識別電線群、 11…着色部、 12…着色ユニット、 13…電線被覆部、 14…電線端末集合部、 15…選択電線引出部、 16…検尺部、 17…電線切断部、 18…端末皮むき部、 19…端子取付部、 20…電線保持竿、 21…電線U字状セット部、 22…電線保持竿移動部、 23…電線、 24…電線端末、 25…選択電線、 26…検尺切断電線、 27…端子金具、 28…ハウジング
31…ワイヤハーネス生産システム、 32…サブハーネス生産ライン、 33…ワイヤハーネス組み立てライン、 34…前工程ライン、 35…後工程ライン、 36…第一システム構成群、 37…第二システム構成群、 38…第一ストック部(ストック部)、 39…第二ストック部、 40…着色ユニット、 41…第三システム構成群、 42…第三ストック部、 43…ワイヤハーネス、 44…電線、 45…幹線、 46…枝線、 47…コネクタ、 48…端末、 49…着色部、 50…電線導体部、 51…電線被覆部、 52…自動サブセット切断機、 53…第一自動サブセット圧着ライン、 54…第二自動サブセット圧着ライン、 55…装置裏側、 56…電線リール、 57…電線端末集合部、 58…選択電線引出部、 59…検尺部、 60…電線切断部、 61…電線U字状セット部、 62…電線保持竿、 63…電線保持竿移動部、 64…選択電線、 65…検尺切断電線、 66、67…端末、 68…端末皮むき部、 69…端子取付部、 70…端末拭き取り部(拭き取り部)、 71…着色ユニット本体部、 72…乾燥部、 73…意匠確認部、 74…拭き取り部(端末拭き取り部本体)、 75…第一の移動機構(移動機構)、 76…第二の移動機構、 77…着色材、 78…着色ヘッド、 79…第一の移動機構、 80…第二の移動機構、 81…着色ヘッド本体、 82…着色ノズル、 88…後識別電線、 89…端子金具、 90…自動端子挿入機(端子挿入部)、 91…電線ツイスト部、 92…手動端子挿入部(端子挿入部)、 93…9電線間ジョイント部、 94…サブハーネス導通検査部、 95…布線板、 96…ハーネス導通検査部、 97…外観検査部

Claims (6)

  1. 電線被覆部を着色材で着色をするための着色ユニットをシステム構成に含むワイヤハーネス生産システムにおいて、
    前記着色ユニットよりも前工程側のシステム構成として、
    電線の長さを測定する検尺部を含み、
    前記着色ユニットの構成としては、
    該着色ユニットを通過する前記電線の前記電線被覆部を着色する着色ユニット本体部と、
    該着色ユニット本体部よりも前工程となり且つ前記電線被覆部の拭き取りを行う拭き取り部と、
    を含む
    ことを特徴とするワイヤハーネス生産システム。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネス生産システムにおいて、
    前記拭き取り部は、前記電線被覆部における着色をしたい一定範囲に接触して拭き取りを行い、
    前記着色ユニット本体部は、前記一定範囲に着色部を形成する
    ことを特徴とするワイヤハーネス生産システム。
  3. 請求項2に記載のワイヤハーネス生産システムにおいて、
    前記検尺部の前記測定に基づいて前記電線を指示した長さで切断し検尺切断電線を得る電線切断部と、
    複数の電線保持部を有する電線保持竿と、
    前記検尺切断電線を前記電線保持竿に略U字状にセットするとともに前記検尺切断電線の各端末を前記着色ユニットの配置側に突出させて前記電線保持部に各々保持させる電線U字状セット部と、
    を更に含み、
    前記拭き取り部は、前記検尺切断電線の前記各端末の拭き取りを行う端末拭き取り部としての機能を有する
    ことを特徴とするワイヤハーネス生産システム。
  4. 請求項3に記載のワイヤハーネス生産システムにおいて、
    前記拭き取り部の構成として、
    前記各端末に接触する端末拭き取り部本体と、
    該端末拭き取り部本体を前記各端末の突出方向に沿って移動させる移動機構と、
    を含む
    ことを特徴とするワイヤハーネス生産システム。
  5. 請求項3又は4に記載のワイヤハーネス生産システムにおいて、
    前記着色ユニットよりも後工程側のシステム構成として、
    前記検尺切断電線の前記各端末を各々皮むきして電線導体部を露出させる端末皮むき部と、
    該端末皮むき部により露出した前記電線導体部に所望の端子金具を取り付ける端子取付部と、
    を含み、
    前記端末皮むき部と前記端子取付部の配置としては、前記各端末の前記突出方向側の配置とする
    ことを特徴とするワイヤハーネス生産システム。
  6. 電線被覆部に対し着色材で着色をする着色工程を含むワイヤハーネス生産方法において、
    着色ユニットを用いて行う前記着色工程よりも前工程として、
    電線の長さを測定する検尺工程を含み、
    前記着色工程としては、
    前記着色ユニットを通過する前記電線の前記電線被覆部を着色する前に前記電線被覆部の拭き取りを行う
    ことを特徴とするワイヤハーネス生産方法。
JP2013209034A 2013-10-04 2013-10-04 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法 Pending JP2015072860A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209034A JP2015072860A (ja) 2013-10-04 2013-10-04 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
PCT/JP2014/075412 WO2015050027A1 (ja) 2013-10-04 2014-09-25 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013209034A JP2015072860A (ja) 2013-10-04 2013-10-04 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015072860A true JP2015072860A (ja) 2015-04-16

Family

ID=52778618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013209034A Pending JP2015072860A (ja) 2013-10-04 2013-10-04 ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2015072860A (ja)
WO (1) WO2015050027A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107954170A (zh) * 2017-12-08 2018-04-24 柳州方盛电气系统有限公司 一种导线预装设备
CN116973228B (zh) * 2023-09-20 2023-12-19 山东望声电子科技有限公司 一种汽车线束拉伸测试装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0654145U (ja) * 1993-01-06 1994-07-22 株式会社フジクラ 線条体の着色装置
JPH10112229A (ja) * 1996-10-03 1998-04-28 Yazaki Corp ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置
JP2010257778A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Yazaki Corp 電線、電線の加工方法及び電線の加工装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0654145A (ja) * 1992-07-29 1994-02-25 Fujitsu Ltd 画像データ供給方法及び装置
JP4842691B2 (ja) * 2005-12-08 2011-12-21 矢崎総業株式会社 電線着色装置及び電線着色方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0654145U (ja) * 1993-01-06 1994-07-22 株式会社フジクラ 線条体の着色装置
JPH10112229A (ja) * 1996-10-03 1998-04-28 Yazaki Corp ワイヤハーネスの製造方法及び製造装置
JP2010257778A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Yazaki Corp 電線、電線の加工方法及び電線の加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015050027A1 (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6322377B2 (ja) ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2009125524A1 (ja) ワイヤハーネス
US9027505B2 (en) Apparatus and method for coloring electrical wire
JP4295621B2 (ja) ワイヤハーネスの受注生産方法及びその受注生産システム
JP4035105B2 (ja) ワイヤハーネスの製造方法及びワイヤハーネスの製造装置
JP6212777B2 (ja) ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
WO2015050027A1 (ja) ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP6206663B2 (ja) ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JPWO2004049354A1 (ja) 電線及び電線の識別方法
JP5448047B2 (ja) 電線の加工方法及び電線の加工装置
WO2015050085A1 (ja) ワイヤハーネス生産システム及びワイヤハーネス生産方法
JP4106330B2 (ja) 電線のリサイクル方法
JP2004146308A (ja) 電線、ワイヤハーネスの受注生産方法及びこれらの受注生産システム、電線架橋装置
JP2003303524A (ja) 電線の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171207

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171213

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20171228