JPH0555994B2 - - Google Patents

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JPH0555994B2
JPH0555994B2 JP63143559A JP14355988A JPH0555994B2 JP H0555994 B2 JPH0555994 B2 JP H0555994B2 JP 63143559 A JP63143559 A JP 63143559A JP 14355988 A JP14355988 A JP 14355988A JP H0555994 B2 JPH0555994 B2 JP H0555994B2
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wire
plate
electric wire
connector housing
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Shigeharu Kudo
Sanae Suzuki
Hideaki Morita
Hiroo Suzuki
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電線付端子をコネクタハウジング内
に自動的に挿入する方法及び装置に関する。
従来の技術 従来、電線付端子をコネクタハウジング内に挿
入する方法としては、ハウジングの端子収容室に
臨んでラツパ状の端子挿入ガイドを位置せしめ、
端子形状に合わせた端子挟治具により該ガイドを
通して端子を自動的に挿入する方法がある。
しかし、端子の種類は非常に多く、その形状も
様々であるから、端子の形状と同じ種類のガイド
や挟持具を準備しなければならず、機械の寸法や
構成が大きく煩雑となり、動作ステツプが多く、
生産タクトが長くなるという欠点があつた。
特に、極数の多いハウジングでは、多種類の端
子を挿入する必要があるから、機械による自動化
は困難であり、人力に頼ることになるが、誤挿入
により誤配線や挿入不完全が生じやすく、コネク
タ組立工程上の多きな問題となつていた。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、かかる問題点を解決すべく検討
を重ねた結果、端子が相手側端子との電気接触部
と電線接続部とにより構成され、端子の形状や大
きさが変わつてもその電線接続部の寸法には大き
な差がないことに着目して、本発明を完成させる
に至つた。
すなわち、本発明の課題は、端子挿入ガイドの
ような補助治具を必要とせず、端子の種類によら
ず汎用的に適用できしかも不完全挿入の有無をチ
エツクし、不良品の発生を未然に防止できる電線
は端子のコネクタハウジングへの挿入方法及び装
置を提供することにある。
課題を解決するための手段 前記の課題を達成するため、本発明の方法は、
移動板に対して接離及び昇降自在に取付ヘツドを
装着し、取付ヘツドには端子の電線接続部に対す
る一対の端子把持爪及び電線把持爪を昇降及び開
閉自在に設けると共に開閉自在の一対の電線クラ
ンプ板を設け、電線クランプ竿に並設された複数
の電線クランプには電線付端子を並列に挟持さ
せ、これらの複数の電線付端子から選ばれる所望
の端子の電線接続部及び電線を前記取付ヘツドの
端子把持爪、電線把持爪及び電線クランプ板によ
り把持させると共に該端子把持爪間に昇降自在に
設けた端子押え板の下降により端子を水平状態と
した後、取付ヘツドをコネクタハウジングに接近
させ、該端子の電子接触部が該コネクタハウジン
グの端子収容室内に挿入された時、該端子把持爪
及び電線把持爪を開いて両把持爪を上昇させ、次
いで電線を把持した前記電線クランプ板を該コネ
クタハウジングに接近させて電線付端子を前記端
子収容室に係止させ、係止終了後前記電線クラン
プ板を前記コネクタハウジングから遠ざけて電線
付端子に所定のテンシヨンをかけ係止状態の良否
を判別させることを特徴とする。
本発明において、電線クランプ板をコネクタハ
ウジングから遠ざけるには、前記取付ヘツドを前
記移動板に対して後退させるか、取付ヘツドをヘ
ツドホルダを介して移動板に装着し、取付ヘツド
をヘツドホルダに軸支してバツクスイング(揺
動)させる、何れの方法をとるようにしてもよ
い。
また、上記の方法を実施するための装置は、取
付ヘツドの下端に端子の電線接続部に対する端子
把握爪及び電線把持爪を昇降及び開閉自在に設け
ると共に、開閉自在の電線クランプ板を設け、さ
らに前記開閉自在の一対の端子把持爪間に端子押
え板を昇降自在に設け、前記取付ヘツドを移動板
に対して接離及び昇降自在に設け、該移動板を複
数のコネクタハウジグを並例に配置するセツト台
に対して平行移動可能に設けたことを特徴とす
る。
作 用 本発明は、電線付端子のコネクタハウジングの
端子収容室への挿入に際し、端子の電線接続部あ
るいは電線圧着部を端子把持爪で把持させるの
で、端子の種類が変わつても汎用的に実施でき、
従来における端子の挿入ガイドのような補助治具
を要しない。
そして、端子の挿入後はその電線を電線クラン
プ板で把持したまま電線を後方に引つ張り、所定
のテンシヨンをかけるので、挿入不完全であれば
端子が抜け出し、直ちにこれが発見され、不良品
の発生を未然に防止することができる。
以下、本発明を実施例を示す添付の図面を参照
して具体的に説明する。
実施例 第1図は本発明装置を含むコネクタハウジング
への電線付端子の自動挿入装置全体の概略配設図
を示す。
電線付端子の自動挿入工程は、定尺電線の作製
工程、定尺電線の皮剥ぎ工程、電線への端子圧着
工程(2本以上の電線の複合圧着を含む)及び電
線付端子のケース嵌め工程等から成る。
1および1′はこれらの各種工程に供される電
線クランプ竿3の搬送台で、無端チエーン2を備
えている。搬送台1の図示左端部から、リールス
テーシヨンAの長尺電線Wから定尺電線W1を作
る定尺電線の作製装置Bが、又これに隣接して電
線の矯正装置C、電線の皮剥ぎ装置D、複数の端
子圧着装置E1,E2……およびケース嵌め装置F
が順次配置されている。Gはこれらの各種装置を
予めプロミングした情報に基づいて作動させる制
御装置である。なお、装置C,D及びE1,E2
…は既知の装置を使用することができる。
各種工程に共通して使用される電線クランプ竿
3は、所定の長さに作製される定尺電線W1をU
字状にして、その両端部を挟持するものであり、
第2図a,bに示すように、対向する一対の挟持
子4a,4bからなる電線クランプ4の基部4b
を樋状断面の支持竿5に多数組並列に嵌着して成
る。挟持子4aの先端部には電線の案内傾斜面4
c、その対向面の一方には凹溝4d、他方には突
条4eがそれぞれ形成され、電線の挿入を容易に
し、確実に挟持できる構造をもつ。
第1図における符号Hは、空き電線クランプ竿
3のストツクステーシヨンを示し、一対の無端チ
エーン6,6に所定ピツチで設けられた竿受台7
により電線クランプ竿3が遂次定尺電線の作製装
置Bに供給される。
この定尺電線の作製装置Bは、電線のUターン
旋回ヘツド8と引伸ヘツド9を主体とし、これに
補助的な電線保持板10および移送ヘツド11等
を加えて構成される。
電線のUターン旋回ヘツド8は、電線の先端部
をU字状に折り曲げるものであつて、第3図aの
ようにピン12を中心に180°回転する開閉自在の
一対の電線クランプ板13と、既知の構造の一対
の電線切断片14を備えている。電線クランプ板
13はピン12の回転スリーブ15の前方に位置
し、前記電線クランプ4に対する逃げ用の切欠凹
部13aをもつ。回転スリーブ15の取付基板1
6は図示しない支柱のフレーム17に固定された
シリンダ18のピストンロツド18aの先端に螺
着されている。また、電線切断刃14は上記取付
基板16の前方に垂設した切断刃取付板19にピ
ン20とその案内溝(図示せず)により上下摺動
自在に接着されると共に、その上端部がシリンダ
21のピストンロツド21aにリンク結合されて
いる。従つて、電線切断刃14は電線クランプ板
13と独立して昇降及び開閉自在である。なお、
電線切断刃14はUターン旋回ヘツド8とは分離
し、前記定尺電線W1の下側に設けてもよい。2
2は回転スリーブ15のステツプ回転用のモータ
である。
引伸ヘツド9は、電線を必要な長さだけ引き伸
ばして定尺電線を作製するものであつて、第3図
dのように、前方が開いた上下一対のピンガイド
板23と該板23の孔(図示せず)を貫通して昇
降する電線引掛ピン24を備えている。電線引掛
ピン24の取付基板25はヘツド9に固定したシ
リンダ26のピストンロツド26aの下端部に螺
着されている。また、引伸ヘツド9は、第1図の
ように搬送台1と直交して配置されたガイドフレ
ーム27に装架されると共に、該フレーム27に
取り付けた測長モータ28およびスプロケツト2
9により回動する無端チエーン30に固定され、
搬送台1に対して接着自在に構成されている。
電線仮保持板10は、U字状に折り曲げた電線
を一定のピツチで保持しておくもので、リールス
テーシヨンA側の側縁に電線配列板31を有し、
ストツクステーシヨンH側の側縁に電線クランプ
竿3の竿受台32を有する。電線配列板31には
一定のピツチでラツパ状をした複数の電線送給ガ
イドリング33が装着され、該リング33の前方
に電線逆止ロール34および電線挿通管35が一
直線上に立設されると共に、該挿通管35を並ん
で一対の電線係止板36が立設されている。
移送ヘツド11は、電線仮保持板10上で先端
部がU字状に折り曲げられた電線を電線クランプ
竿3の電線クランプ4に移すもので、前記Uター
ン旋回ヘツド8が同様に一対の開閉自在の電線ク
ランプ板37を備えている。移送ヘツド11はヘ
ツドホルド38のシリンダ39により昇降自在に
設けられると共に、電線仮保持板10上に横断し
て架設したフレーム40のシリンダ41により往
復動自在に設けられる。すなわち、電線クランプ
板37は前記電線係止板36および電線クランプ
4の間で往復動および昇降自在である。
また、前記Uターン旋回ヘツド8と並んで一対
の電線固定板42aが電線固定ヘツド42に対し
て開閉および昇降自在に設けられている。この電
線固定板42は後述する電線の引伸工程において
U字状に折り曲げられた電線の折曲端部を挟持す
るものである(第3図d,e)。
電線の皮剥ぎ装置Dは電線端末の絶縁被覆を切
断除去して端子の圧着に必要な長さの導体を露出
させるものであり、電線の矯正装置Cと共に既知
の装置を使用することができ、説明を省略する。
端子圧着装置E1,E2……は、それぞれ異種類
の端子を圧着するもので、装置自体の構成は既知
であるが、第5図a,bに示すように、各装置の
基盤43が昇降シリンダ44およびロツド45と
その案内管45aにより昇降可能に設けられてい
る。第5図aは装置が下降位置にあり、定尺電線
W1の露出導体w部分が開いたラム46とプレス
台47の間に位置する状態を示し、第5図bは装
置が上昇位置にあり、導体wがプレス台47に載
つた状態を示す。図中48は連鎖状の端子、49
は端子巻取リールを示す。また端子圧着装置E1
と前記皮剥ぎ装置Dとの間には、電線の複合圧着
に使用する複合ヘツド50が架設されている。複
合ヘツド50は昇降自在であつて、前記電線クラ
ンプ板13,37と同じ構造の開閉自在の電線ク
ランプ板51をもつ。
ケース嵌め装置Fは、複数のコネクタハウジン
グI1、I2、I3……のセツト台52の背部に横設し
た支持フレーム53に摺動自在に装架されてい
る。
第6図aに示すように、ケース嵌め装置Fは、
それぞれ開閉自在に構成された一対の端子把持爪
54、電線把持爪55および電線クランプ板56
を備えている。端子把持爪54と電線把持爪55
は第7図a,bに示すように、それぞれ先端にL
型の突起54a,55aを有する鉤形に形成され
ると共に、端子把持爪54,54間には昇降自在
の端子押え板57が設けられている。端子把持爪
54は端子48の電線圧着部48aを両側から挟
み込む。
58は上記爪54,55および電線クランプ板
56の取付ヘツドであつて、そのヘツドホルダ5
9は上下2本の平行な案内ロツド60およびスク
リユーロツド(図示せず)によりホルダ支持板6
1に摺動自在に装架され、コネクタハウジング
I1,I2……に対して接離自在に設けられている。
そして、端子把持爪54および電線把持爪55は
取付ヘツド58内のシリンダ(図示せず)により
昇降自在に設けられている。63は上記端子押え
板57の昇降用シリンダである。また、ホルダ支
持板61の基板部62は移動板64に取り付けた
シリンダ65のピストンロツド65aの下端部に
螺着され、移動板64は前記支持フレーム53の
ガイドレーム66に上下一対のガイドロール67
により摺動自在に装架されると共に、支持フレー
ム53に装着したステツプモータ68および無端
チエーン69により前記セツト台52の所望のコ
ネクタハウジング(I1,I2……)に向けて移動す
る。70は各コネクタハウジングI1,I2……のロ
ツク台である。
以上のように、端子把持爪54、電線把持爪5
5および電線クランプ板56は移動板64と共に
コネクタハウジングI1,I2……に対して平行移動
し、ホルダ支持板61と共に昇降および接離自在
に移動し、かつ端子把持爪54と電線把持爪55
は取付ヘツド58内のシリンダにより電線クラン
プ板56とは独立に昇降する。
また、ケース嵌め装置Fに附髄して、端子のコ
ネクタハウジングへの挿入時における芯合わせ機
構および挿入後のチエツク機構を備えている。
芯合わせ機構は第8図a,bに示すように、端
子48の相手端子(図示せず)との電気接触部4
8bの側方にセンサ71を位置せしめて構成す
る。すなわち、センサ71は、第6図aに示す取
付ヘツド58における端子把持爪54および電線
把持爪55の取付基板58aから図示しない支持
アームを介して端子把持爪54の斜め前方に取り
付け、センサ71と端子48間の距離l′と予め設
定した距離lとの誤差を測定する。
また、端子挿入のチエツク機構は、第9図に示
すように、端子把持爪54、電線把持持55など
の取付ヘツド58をそのヘツドホルダ59に対し
て支軸72により矢線方向に揺動可能に取り付け
て構成する。揺動動作に替えて、ヘツドホルダ5
9をホルダ支持板61の案内ロツド60により後
退させてもよい。しかし、端子48が第10図に
示すようにコネクタハウジングI1の端子収容室7
3において係止腕74により係止するような構造
の場合は、揺動により端子48を上方に持ち上げ
るように引つ張るのが好ましい。
以下、定尺電線の作製からケース嵌めに至る工
程と各装置の作動について説明する。
〔定尺電線の作製工程〕
先ず、第3図aおよび第4図aは、電線仮保持
板10上において、リールステーシヨンA(第1
図)から引き出された長尺電線Wの先端が、電線
送給ガイドリング33、電線逆止ロール34およ
び電線挿通嵌35を経て引伸ヘツド9によりU字
状に引き伸ばされ、Uターン旋回ヘツド8の電線
切断刃14により切断されて、その両端部が電線
クランプ竿3の隣接する2個の電線クランプ4に
挟持されている状態を示す(以下、「終点」とい
う。)。
この引伸、切断された定尺電線W1のU字状の
引伸距離はL、その全長はほぼ2Lである。
切断後、電線切断刃14は第3図b、第4図b
のようにシリンダ21の作動により上昇し、ほぼ
同時に電線クランプ板13はモータ22の作動に
よりピン12を中心に180°回転して残された長尺
電線Wの先端部をU字状に折り曲げ、その折曲端
部を電線挿通管35と隣接の一対の電線係止板3
6間に押し込み挟持する。挟持後、電線仮保持板
10は第1図矢線方向に1ピツチ(電線クランプ
竿3の隣接の電線クランプ4,4間の距離)移動
する。
かくして、長尺電線Wから引伸、切断により定
尺電線W1を作製した後、残された長尺電線Wの
先端部はU字状に折曲されて、順次、次の引伸、
切断による定尺電線の製作工程に備えられる。第
1図において、二点鎖線で示される電線仮保持板
10(第4図b参照)はU字状に折曲された複数
の長尺電線Wを電線挿通管35および電線係止板
36などで保持している状態を示す。(以下、「始
点」という。)。
第3図Cおよび第4図Cは電線引伸工程の開始
状態を示す。この状態でシリンダ41の作動によ
り移送ヘツド11が矢線のように電線係止板36
の上に移動し、一対の電線クランプ板37が下降
して長尺電線WのU字状折曲端部とその対向部位
を把持し、逆の動作で上昇後退した後、電線クラ
ンプ4に移設、挟持させる(第4図d)。
次いで、第3図dおよび第4図dに示すよう
に、電線固定ヘツド42の電線固定板42aが下
降して、U字状折曲端部を電線クランプ4に挟持
固定させる。同時に引伸ヘツド9が側長モータ2
8(第1図)の回動によつてU字状折曲部に接近
する。このとき、電線引掛ピン24は下降位置に
あり、上下のピンガイド板23,23の前方は開
放状態にあり、U字状折曲部は該板23,23間
に進入する。そこで、電線引掛ピン24をシリン
ダ26の作動により上昇させて上記開放部分を閉
塞する。
次いで、引伸ヘツド9を第3図eおよび第4図
eに示す如く、必要とする電線線長の半分Lだけ
前記と逆の動作で後退させる。そして、上記電線
引掛ピン24を降下させて電線との係合を解除
し、電線固定板42を上昇し、復帰させる。
最後に、第3図fに示すようにUターンさせた
長天電線W側に旋回Uターンヘツド8をシリンダ
18の作動により下降させて、その電線クランプ
板13で電線を挿持した後、電線切断刃14によ
り切断すると、第3図aの如く「終点」に戻る。
次いで、順次長尺電線WにはU字状折曲部が形成
され、第1図の二点鎖線の位置に移送され、新た
に供給される電線クランプ竿3に挟持される。
これにより、全長ほぼ2Lの所望の定尺電線W1
が作製される。
以下、第3図a〜fおよび第4図a〜eの「始
点」から「終点」を反復繰り返すことにより、第
11図aに示す如くに、電線クランプ竿3に長さ
の同一または異なる複数の定尺電線W1の両端部
が電線クランプ4に挟持固定されたワイヤーハー
ネスの1次中間製品P1が得られる。
上記の定尺電線の作製工程において、定尺電線
W1の両端部の挟持固定手段として、電源クラン
プ4を並設した電線クランプ竿3を使用している
が、これに代えて特公昭62−12604号公報に開示
されているような無端チエーンに所定ピツチで電
線の把持具(開閉自在の一対の把端子から成る)
を設けたものを使用することができる。また長尺
電線W1の先端部をU次状に折曲する工程、引伸
工程および切断工程並びにその処理位置をそれぞ
え分離し、更に移送ヘツド11を省いてU字状折
曲部の電線仮保持板10から電線クランプ竿3へ
の移設工程を省略してもよいことは容易に理解さ
れるであろう。
〔電線の皮剥ぎ及び矯正工程〕
前記1次中間製品P1は、第1図および第11
図aのように搬送台1′において矢線方向に1ピ
ツチずつ遂次搬送され、電線の矯正装置Cにより
電線端部の曲がりやくせを無くした後、電線の皮
剥ぎ装置Dにより皮剥ぎを行う。
〔端子圧着工程〕
第1図に示す複数の端子圧着装置E1,E2……
は、前述したように(第5図a,b)それぞれラ
ム46とプレス台47が開いた状態で下降位置に
ある。この開放空間を通つてクランプ竿3に固定
された複数の定尺電線W1の端末部が1ピツチず
つ間欠的に移動する。そして、角装置E1,E2
…はそれぞれ形状、大きさなどの異なる連鎖状の
端子48を備えている。
従つて、上記間欠移動の際に、所定の定尺電線
W1の両端部に各装置E1,E2……から選ばれる装
置で所望の端子48を遂次連続的に圧着すること
ができる。第11図b,cにおいて、符号W1′で
示される定尺電線の一端には装置E1により端子
481が圧着された状態を示す。圧着は第5図a,
bのように装置E1をシリンダ44により上昇さ
せる。次にプレス台47に端子48の電線圧着部
48aを載置してラム46を下降させる既知の機
構で行われる。圧着後は装置E1を上記の逆に下
降させ、第5図aの状態に復帰させる。
また、端子の連続的圧着には、電線クランプ竿
3と、圧着装置E1,E2……群との一方を他方に
対して接離自在に設けることによつても達成でき
る。
〔端子の複合圧着工程〕
1個の端子に2本以上の電線を圧着接続する複
合圧着は、前記圧着工程と併行して達成させる。
すなわち、第11図bに示すように、皮剥ぎ装
置Dと端子圧着装置E1の間に昇降自在の複合ヘ
ツド50が位置しており、その電線クランプ板5
1は符号41で示される電線クランプの真上にあ
る。そこで、電線クランプ板51が下降して定尺
電線W1″の端末部を把持した後に上昇し、電線ク
ランプ竿3を1ピツチ移動させ、上記と逆の動作
で下降および上昇させ、第11図cのように隣接
の電線クランプ42における定尺電線W1に重ね
て挟持する。
第12図は電線クランプ42による定尺電線
W1″とW1の複合挟持状態を示す。そこで、電
線クランプ竿3の間欠移動により電線クランプ4
が所望の端子圧着装置(E1,E2……)に達した
ときに、通常の圧着工程と同様に圧着接続すれば
よい。
また、電線の複合圧着のための前記の複合挟持
(第12図)は、複合ヘツド50を電線クランプ
3に対して平行移動させるようにすることによ
り、所望の定尺電線W1間で一層容易にかつ多様
の形態で行われる。
かくして、第11図dに示すように、複合圧着
を含む複数の端子付電線(定尺電線)W1が、そ
の両端部を電線クランプ竿3の電線クランプ4に
挟持された2次中間製品P2が得られる。
〔ケース嵌め工程〕
上記2次中間製品P2は第1図のように複数の
コネクタハウジングI1,I2,I3およびI4を並べた
セツト台52に一括移送される。
ここで、移動板64を第6図aに示すようにス
テツプモータ68の作動によりガイドレール66
に沿つて移動させ、所望の電線クランプ4の上に
位置させる。
次いで、シリンダ65の作動によりホルダ支持
板61即ち電線クランプ板56を下降させて定尺
電線W1を把持し(第6図b)、続いて端子把持爪
54および電線把持爪55を下降させてそれぞれ
端子48の電線圧着部48aおよび電線W1を両
側から挟み込む(第6図c)。
このとき、第7図a,bに示すように、端子把
持爪54,54間の端子押え板57を昇降シリン
ダ63の動作により下降させて端子48を押し下
げ、突起54aおよび55aと協働して端子48
をほぼ水平な一定の姿勢に整える。
続いて、端子把持爪54乃至電線クランプ板5
6を上記と逆の動作で上昇させて電線W1を電線
クランプ4から取り外すと共に、必要ならば移動
板64を前記と同様に横移動させ、端子48の先
端部を複数のコネクタハウジングI1,I2……から
選ばれる所望のハウジングの端子収容室73(第
10図)と対向させる(第6図d)。
次に、第6図e,fのように、ヘツドホルダ5
9をハウジング側に前進させて、端子48の電気
接触部48bを端子収容室73に挿入したのち、
端子把持爪54および電線把持爪55を開いて上
昇させる。
続いて、第6図gのように、電線クランプ板5
6で電線W1を把持したままヘツドホルダ59を
更に前進させ、端子48を第10図のように端子
収容室73に挿入する。これにより、端子48は
係止腕74と係合し係止される。
以上の動作の繰返しにより、所望の定尺電線
W1の端子48を所望のコネクタハウジングI1,I2
……の所定の端子収容室73に挿入することがで
きる。
〔端子の芯合わせ機構〕
前記第6図d,eにおける端子48の端子収容
室73への挿入に際し、第8図aのように両者の
軸線N,N′が平行であればよいが、第8図bの
ように端子48の軸線Nが傾いていると、円滑な
挿入ができない。
そこで、センサ71によりセンサ71と端子4
8の先端部との間の距離l′と設定値lとの誤差を
検出し、誤差がなければlだけ移動させてそのま
ま挿入を行い、誤差(±Δl)がある場合には前
記移動板64をl±Δlだけ移動させて修正する。
この設定値lは、端子48の形状、大きさなど
により異なるから予め種類別に制御装置Gに記憶
させておく。センサ71はたとえばフオトトラン
ジスタからなる発光素子と受光素子を備える既知
のものを使用することができる。また距離l,
l′に代えて反射角を測定、比較するようにしても
よい。
なお、芯合わせに際しては、端子の軸線Nを
N′と必ずしも平行にする必要はなく、端子48
の先端部中央Oが端子収容室73の軸線N′と一
致するようにすれば、挿入は可能である。
〔端子の挿入チエツク機構〕
前記第6図gに示す端子48の挿入によりケー
ス嵌めは終了するが、不完全挿入の有無を調べる
のが好ましい。
そこで、第9図に示す如く、取付ヘツド58を
矢線方向に揺動(バツクスイング)させて、電線
W1に所定のテンシヨンをかける。これにより、
不完全挿入の有無を判別できる。揺動に代えて、
電線クランプ6即ちヘツドホルド59を後退させ
てもよいことは前述したとおりである。
第13図はケース嵌めされた定尺電線W1群を
電線クランプ竿3か外した状態を示す。そして、
各コネクタハウジングI1,I2,I3およびI4間いU
字状に配された定尺電線W1群の適宜箇所をテー
プT1,T2,T3……で集束し、これらを展開する
と、第14図の如き通常のワイヤーハーネスの形
態をした最終製品P3が得られる。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、電線付
端子のコネクタハウジングへの挿入を端子の種類
に左右されず、しかも端子の挿入ガイドのような
補助治具を用いずに行うことができると共に、端
子の不完全挿入をチエツクし、不良品の発生を未
然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を含むコネクタハウジング
への電線付端子の自動挿入装置全体の概略配設
図、第2図a,bは本発明で使用する電線クラン
プ竿の拡大平面図と側面図、第3図a〜fは本発
明に係る定尺電線の作製工程を示す側面図、第4
図a〜eは同じく定尺電線の作製工程を示す平面
図、第5図a,bは本発明に係る端子の連続圧着
方法の説明図、第6図a〜gは本発明に係るケー
ス嵌め工程の説明図、第7図a,bはそれぞれケ
ース嵌め工程における電線と端子の把持状態を示
す要部の拡大説明図、第8図a,bはケース嵌め
工程における端子の芯合わせ機構の説明図、第9
図はケース嵌め工程における端子の挿入状態のチ
エツク機構の説明図、第10図は端子のコネクタ
ハウジングへの挿入状態を示す断面図、第11図
a〜dはそれぞれ本発明に係る定尺電線の矯正及
び皮剥ぎから端子圧着までの工程説明図、第12
図は定尺電線の複合圧着のために2本の電線を1
個の電線クランプに挟持させた状態の側面図、第
13図および第14図は本発明によりケース嵌め
を終了した定着電線を通常のワイヤーハーネスの
形態にするための説明図である。 1,1′……搬送台、2……無端チエーン、3
……電線クランプ竿、4……電線クランプ、4a
……挟持子、5……支持竿、6……無端チエー
ン、7……竿受台、8……Uターン旋回ヘツド、
9……引伸ヘツド、10……電線仮保持板、11
……移送ヘツド、12……ピン、13……電線ク
ランプ板、13a……切欠凹部、14……電線切
断刃、15……回転スリーブ、16……取付基
板、17……フレーム、18……シリンダ、19
……切断刃取付板、20……ピン、21……シリ
ンダ、22……モータ、23……ピンガイド板、
24……電線引掛ピン、25……取付基板、26
……シリンダ、27……ガイドフレーム、28…
…測長モータ、29……スプロケツト、30……
無端チエーン、31……電線配列板、32……竿
受台、33……電線送給ガイドリング、34……
電線逆止ロール、35……電線挿通管、36……
電線係止板、37……電線クランプ板、38……
ヘツドホルダ、39……シリンダ、40……フレ
ーム、41……シリンダ、42……電線固定ヘツ
ド、42a……電線固定板、43……基盤、44
……昇降シリンダ、45……ロツド、45a……
案内管、46……ラム、47……プレス台、48
……端子、48a……電気圧着部、48b……電
気接触部、49……端子巻取リール、50……複
合ヘツド、51……電線クランプ板、52……セ
ツト台、53……支持フレーム、54……端子把
持爪、54a……突起、55……電線把持爪、5
5a……突起、56……電線クランプ板、57…
…端子押え板、58……取付ヘツド、58a……
取付基板、59……ヘツドホルダ、60……案内
ロツド、61……ホルダ支持板、62……基板
部、63……昇降シリンダ、64……移動板、6
5……シリンダ、66……ガイドレール、67…
…ガイドロール、68……ステツプモータ、69
……無端チエーン、70……ロツク台、71……
センサ、72……支軸、73……端子収容室、7
4……係止腕、A……リールステーシヨン、B…
…定尺電線の作製装置、C……電線の矯正装置、
D……電線の皮剥ぎ装置、E1,E2……端子圧着
装置、F……ケース嵌め装置、G……制御装置、
H……ストツクステーシヨン、I1,I2,I3……コ
ネクタハウジング、L……長さ、N,N′……軸
線、O……中心、P1,P2,P3、……1次、2次、
最終製品、T1,T2,T3……テープ、W……長尺
電線、W1……定尺電線、w……導体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 移動板に対して接離及び昇降自在に取付ヘツ
    ドを装着し、取付ヘツドには端子の電線接続部に
    対する一対の端子把持爪及び電線把持爪を昇降及
    び開閉自在に設けると共に開閉自在の一対の電線
    クランプ板を設け、電線クランプ竿に並設された
    複数の電線クランプには電線付端子を並列に挟持
    させ、これらの複数の電線付端子から選ばれる所
    望の端子の電線接続部及び電線を前記取付ヘツド
    の端子把持爪、電線把持爪及び電線クランプ板に
    より把持させると共に該端子把持爪間に昇降自在
    に設けた端子押え板の下降により端子を水平状態
    とした後、取付ヘツドをコネクタハウジングに接
    近させ、該端子の電気接触部が該コネクタハウジ
    ングの端子収容室内に挿入された時、該端子把持
    爪及び電線把持爪を開いて両把持爪を上昇させ、
    次いで電線を把持した前記電線クランプ板を該コ
    ネクタハウジングに接近させて電線付端子を前記
    端子収容室に係止させ、係止終了後前記電線クラ
    ンプ板を前記コネクタハウジングから遠ざけて電
    線付端子に所定のテンシヨンをかけ係止状態の良
    否を判別させることを特徴とする電線付端子のコ
    ネクタハウジングへの挿入方法。 2 前記取付ヘツドを前記移動板に対して後退さ
    せて前記電線クランプ板をコネクタハウジングか
    ら遠ざけて実施する請求項1の挿入方法。 3 前記取付ヘツドが前記移動板に対して接離及
    び昇降自在に装着されたヘツドホルダに回動可能
    に軸支され、前記取付ヘツドをヘツドホルダに対
    してバツクスイングさせて前記電線クランプ板を
    コネクタハウジングから遠ざけて実施する請求項
    1の挿入方法。 4 取付ヘツドの下端に端子の電線接続部に対す
    る端子把持爪及び電線把持爪を昇降及び開閉自在
    に設けると共に、開閉自在の電線クランプ板を設
    け、さらに前記開閉自在の一対の端子把持爪間に
    端子押え板を昇降自在に設け、前記取付ヘツドを
    移動板に対して接離及び昇降自在に設け、該移動
    板を複数のコネクタハウジングを並列に配置する
    セツト台に対して平行移動可能に設けたことを特
    徴とする電線付端子のコネクタハウジングへの挿
    入装置。 5 前記取付ヘツドが、前記移動板に対して接離
    及び昇降自在に設けたヘツドホルダに回動可能に
    軸支されている請求項4の挿入装置。
JP14355988A 1988-06-13 1988-06-13 電線付端子のコネクタハウジングへの挿入方法及び装置 Granted JPH01313872A (ja)

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PT90825A PT90825B (pt) 1988-06-13 1989-06-12 Processo e aparelho para inserir extremidades de fios que suportam terminais numa caixa de um conector
MX016437A MX170092B (es) 1988-06-13 1989-06-13 Metodo y aparato para insertar extremos de alambre con terminales en un alojamiento de conexion
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