JP2001283657A - ワイヤーハーネスのサブアッセンブリ製造方法および製造装置 - Google Patents

ワイヤーハーネスのサブアッセンブリ製造方法および製造装置

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JP2001283657A
JP2001283657A JP2000092170A JP2000092170A JP2001283657A JP 2001283657 A JP2001283657 A JP 2001283657A JP 2000092170 A JP2000092170 A JP 2000092170A JP 2000092170 A JP2000092170 A JP 2000092170A JP 2001283657 A JP2001283657 A JP 2001283657A
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connector
wire harness
manufacturing
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JP2000092170A
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Inventor
Hidetaka Yuri
英隆 由利
Seiichi Kurihara
清一 栗原
Hiroaki Yurikusa
弘明 百合草
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に後工程に移行することのできる大型の
サブアッセンブリMを製造することにより、ワイヤーハ
ーネスの製造工程を大幅に効率化すること。 【解決手段】 メインラインMLの布線板11上での作
業手順に基づいて、各分岐線を複数のグループGに分類
する。各分岐線のグループG毎に対応するコネクタCを
分類してレイアウトする。レイアウトされたコネクタC
に対応する電線Wを接続し、グループG毎に束ねて仮保
持する。各分岐線部分の最終形態をコネクタCのレイア
ウトによって維持できる。この結果、各電線Wが絡みに
くい状態で比較的大型のサブアッセンブリMを容易に製
造することができる。いわゆる先入れ率も、可及的に1
00%に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ワイヤーハーネスのサブアッ
センブリ製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両装備の電子化は目覚しく、車両に配
索されるワイヤーハーネスも複雑に分岐線を有する大型
のものになっている。そのため、ワイヤーハーネスを製
造する際においても、ワイヤーハーネスを幾つかのサブ
アッセンブリに分割し、各サブアッセンブリをメインラ
インの布線板上でグロスアッセンブルする工法が一般に
採用されている。そのようなワイヤーハーネスの組立手
順として、従来は、小サブ工法と呼称される方法と、中
サブ工法と呼称される方法とが採用されていた。
【0003】いわゆる小サブ工法においては、電線の端
部に接続された端子をコネクタに挿入することにより、
幾つかのサブアッセンブリを構成する接続工程と、製造
された複数のサブアッセンブリをメインラインの布線板
上に配索する配索工程と、配索された複数のサブアッセ
ンブリ同士を結束することにより最終的なワイヤーハー
ネスの電線群を構成するグロスアッセンブル工程とを備
えている。
【0004】また、いわゆる中サブ工法においては、上
記サブアッセンブリを幾つか組み合わせて中間アッセン
ブリを製造し、その後、中間アッセンブリをグロスアッ
センブルする工程を含んでいる(特開平8−23594
3号公報参照)。
【0005】ところで、上記いずれの工法においても、
製造されたサブアッセンブリがグロスアセンブル時の形
態に適合させておかなければ、グロスアッセンブル時に
作業動線が錯綜したり、無駄な取り置き作業が発生する
ことになる。
【0006】そのため、従来の工法では、いずれの場合
もサブアッセンブリをグロスアッセンブル時の形態と同
様な形態に配索して製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した各工法を採用
する場合には、車両用ワイヤーハーネスの電子化とあい
まって、複雑な分岐線を有する、例えば80回路〜10
0回路もの大型のサブアッセンブリを製造することが要
請される。特にそのような回路数の大きなサブアッセン
ブリを一度に製造することは、コネクタに未挿入の端子
(以下、「ばら端子」という)を低減する上でも好まし
いことである。
【0008】しかしながら、大型のサブアッセンブリを
一気に製造することは必ずしも生産効率のよいものでは
なかった。
【0009】すなわち、サブアッセンブリをグロスアセ
ンブルする際には、当該ワイヤーハーネスの分岐線を構
成する電線群がもつれたり、作業時に作業者の動線が錯
綜しないように、最終的なワイヤーハーネスの形態に沿
ってサブアッセンブリが構成されている必要がある。特
に電線同士の絡みが一箇所でも生じると、グロスアセン
ブルできなくなるので、その形態の取り扱いは非常に重
要であった。そのため上述のような小サブ工法或いは中
サブ工法においては、いずれも製造されるサブアッセン
ブリを製造図板上でグロスアッセンブル時の配索形態と
同一の配索形態にして布線していた。
【0010】この結果、ワイヤーハーネスの全製造工程
を検証した場合には、当該ワイヤーハーネスを構成する
電線群を最終形態に配索するための布線作業が、サブア
ッセンブリを製造する工程とグロスアセンブル工程での
布線工程と重複してしまい、大きなロスになるという問
題があった。
【0011】特に、上記大型のサブアッセンブリにおい
ては、幹線から分岐する分岐線の数も多くなり、分岐線
の布線作業自体の工数も多いことから、上述のような重
複工程は製造コストを押し上げる原因となっていた。
【0012】また、上述した各工法においては、製造さ
れたサブアッセンブリに対し、当該サブアッセンブリの
配索形態を維持できるように必ずテーピングする必要が
あったので、かかるテーピング作業もコスト高の原因と
なっていた。
【0013】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、容易に後工程に移行することのできる大型のサ
ブアッセンブリを製造することにより、ワイヤーハーネ
スの製造工程を大幅に効率化することのできるワイヤー
ハーネスのサブアッセンブリ製造方法および製造装置を
提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、複数の分岐線および分岐線の端末に接続さ
れるコネクタを有するサブアッセンブリをあらかじめサ
ブアッセンブルラインで製造し、その後、製造されたサ
ブアッセンブリをメインラインの布線板上に配索するこ
とにより最終形態となるワイヤーハーネスを製造するワ
イヤーハーネスのサブアッセンブリ製造方法であって、
上記メインライン上での作業手順に基づいて、各分岐線
を複数のグループに分類する工程と、各分岐線に対応す
るコネクタを当該グループ毎に分類してレイアウトする
工程と、レイアウトされたコネクタに対応する電線を接
続する工程と、接続された電線を当該分岐線のグループ
毎に仮保持する工程とを備えていることを特徴とするワ
イヤーハーネスのサブアッセンブリ製造方法である。
【0015】また本発明の別の態様は、ワイヤーハーネ
スをメインライン上で製造するために、複数の分岐線お
よび分岐線の端末に接続されるコネクタを有するサブア
ッセンブリを製造するためのワイヤーハーネスのサブア
ッセンブリ製造装置において、サブアッセンブリの接続
作業を行うためのボードと、ボードに立設され、当該サ
ブアッセンブリを構成するコネクタを保持するためのコ
ネクタホルダと、各コネクタホルダに保持されたコネク
タの極に接続される電線を指示するための電線接続指示
機構とを備え、上記コネクタホルダは、上記メインライ
ン上での作業手順に基づく分岐線のグループ毎にコネク
タが分類されるようにレイアウトされていることを特徴
とするワイヤーハーネスのサブアッセンブリ製造装置で
ある。
【0016】本発明によれば、メインライン上での作業
手順に基づいて各分岐線毎にコネクタを複数のグループ
に分類し、各グループ毎に対応するコネクタをレイアウ
トしたので、各分岐線部分の最終形態をコネクタのレイ
アウトによって維持することが可能になる。この結果、
各電線が絡みにくい状態で比較的大型のサブアッセンブ
リ(例えば回路数が100回路、コネクタ数が26個)
を容易に製造することができ、しかもこれによって、い
わゆる先入れ率(全体の端子数に対するばら端子以外の
端子の占める割合)も、可及的に100%にすることが
可能になる。
【0017】また、各電線を最終形態に配索する必要は
ない。従って、各電線をコネクタへ接続するだけで各分
岐線部分の形態維持を図ることが可能になるので、従来
工法での重複工程(配索工程)を排除することができ、
ワイヤーハーネスの製造工程全体の大幅な効率化を図る
ことが可能になる。
【0018】特に本発明では、各コネクタを分岐線毎に
分類してレイアウトすることにより、いわば圧縮した状
態でサブアッセンブリの形態維持が図れるので、大型の
サブアッセンブリを製造する場合においても、コネクタ
を密集させてレイアウトすることにより、コンパクトな
作業領域内にてサブアッセンブリの接続作業等を行うこ
とも可能になる。従ってこの点からも作業性が向上す
る。
【0019】上記ワイヤーハーネスのサブアッセンブリ
製造装置において、上記ボードに取り付けられ、上記コ
ネクタに接続された各電線を当該分岐線のグループ毎に
分類したままの状態で仮保持する仮保持具をさらに備え
ていることが好ましい。
【0020】このようにすると、各コネクタに接続され
た電線を仮保持具によって束ねておくことが可能になる
ので、ボードを小型化して各コネクタ(コネクタホル
ダ)を一層密に集約することができるとともに製造され
たサブアッセンブリの後工程が容易になる。
【0021】さらに別の態様に係るサブアッセンブリ製
造装置において、上記仮保持具は、製造されたサブアッ
センブリを保持したままの状態でボードから取り外すこ
とができるように着脱可能に構成されていることが好ま
しい。
【0022】このようにすると、製造されたサブアッセ
ンブリを仮保持具によって仮保持したままメインハーネ
スに搬送することができるので、各電線のテーピング作
業が可及的に不要になる。
【0023】具体的な態様において、上記サブアッセン
ブリは、好ましくは最終形態と同一回路数を有するモジ
ュールである。その場合には、メインラインでの電線接
続工程は行われず、メインラインでは、テーピング作業
や外装部品の取り付け作業に限られることになる。な
お、仮にサブアッセンブリ同士の接続が必要な場合も、
コネクタによる接続が行われ、ばら端子の後入れ工程は
発生しない。
【0024】特に、電線を接続する工程は、端子付電線
の一端側と他端側とが接続される度に導通検査を行うこ
とが好ましい。
【0025】このようにすると、接続された端子付電線
の接続ミスを迅速に検出することができ、後工程に接続
不良が生じた製品が流れるのを可及的に防止することが
できる。
【0026】また、電線を接続する工程は、製造される
サブアッセンブリの種類に応じて選択されるオプション
用の小規模回路に対して行われることが好ましい。
【0027】このようにすると、グレードに相違のある
製品(例えば自動車)のワイヤーハーネスを製造するに
当たり、予めオプション用の小規模回路をオプション用
のステーションにストックしておき、必要に応じて上記
小規模回路に対して端子付電線を接続することにより、
複数種類のサブアッセンブリを製造することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施の形態について詳述する。
【0029】図1は本発明の実施の一形態に係るワイヤ
ーハーネスの生産ラインを示す斜視図である。また図2
は図1に係る昇降式台車搬送装置100の概略構成を簡
略的に示す斜視図である。
【0030】まず、図1を参照して、同図に示す生産ラ
インは、最終的なワイヤーハーネスの仕上げ加工を行う
メインラインMLと、このメインラインMLに対して枝
状に接続される複数のサブアッセンブルラインSLとを
有しており、幾つかのサブアッセンブルラインSLに
は、オプション回路をストックするためのオプションス
テーションOSが設けられている。
【0031】上記メインラインMLは、ワイヤーハーネ
スを布線するための布線板11を周知のコンベヤーで搬
送する形式のものである。このメインラインMLの布線
板11上では、後述するサブアッセンブルラインSLで
製造されたサブアッセンブリM(図14参照)同士をグ
ロスアッセンブルして最終形態のワイヤーハーネスを構
成したり、グロメットやコルゲートチューブ等の外装部
品を取り付けたりする作業が主として行われる。
【0032】上記サブアッセンブルラインSLは、サブ
アッセンブリ製造用の昇降式図板搬送装置100と、上
記昇降式図板搬送装置100によって搬送される図板ユ
ニットBと、上記サブアッセンブリMの材料となる端子
付電線Wをストックする電線供給台300とを含んでい
る。
【0033】昇降式台車搬送装置100は、サブアッセ
ンブルラインSLに設定された幾つかのワークステーシ
ョンST(図14参照)順に手押し式搬送台車110を
直線状に移動させて、各ワークステーションST毎に所
定の加工を施すためのものである。図示の例では、上記
電線供給台300を上記各ワークステーションST毎に
配設しているとともに、上記手押し式搬送台車110に
は後述する図板ユニットB(図4参照)が担持されてお
り、上記各ワークステーションST順に上記端子付電線
WをコネクタCに挿入することによって所定のサブアッ
センブリMを製造するようにしている。
【0034】図2を参照して、図示の実施形態に係る昇
降式台車搬送装置100は、全体的な外郭を構成する枠
体102を有している。枠体102は、複数のアングル
を溶接で上記往動経路PH1に沿って長く延びる箱状に
組みあわせて構成されたものであり、この枠体102の
上部には、アングルで構成されたレール103(図3参
照)によって上記台車110を各ワークステーションS
Tの順に移動させる往動経路PH1が形成されている。
【0035】この枠体102の下部には、レール104
によって復動経路PH2が形成されている。この復動経
路PH2は、上記往動経路PH1の直下に設けられ、往
動経路PH1の下流端に達した手押し式搬送台車110
を往動経路PH1の上流端に復帰させるためのものであ
る。さらに両経路PH1、PH2の両側には、一対の昇
降コンベヤー120、140が配設されており、これら
昇降コンベヤー120、140によって、一方の経路P
H1(PH2)から他方の経路PH2(PH1)へ手押
し式搬送台車110が周回され、全体として無端コンベ
ヤーを構成している。ここで、図示の実施形態では、復
動経路PH2を構成するレール104の上流端高さh1
を下流端高さh2よりも高く設定して傾斜させることに
より、上流端から下流端へ手押し式搬送台車110が後
述するように自重で復動することができるようになって
いる。なお、図2において、128、148は、それぞ
れ上受け渡し位置にある手押し式搬送台車110を覆う
安全カバーである。
【0036】次に上記手押し式搬送台車110に担持さ
れる図板ユニットBについて図3以下を参照しながら説
明する。図3は、図1の実施形態に係る昇降式台車搬送
装置に係る手押し式搬送台車の斜視図であり、図4は、
図板ユニットBを担持した手押し式搬送台車110の斜
視図である。
【0037】まず図3に示すように、手押し式搬送台車
110は、ベース111と図板フレーム112とをヒン
ジ113で連結したものであり、上記図板フレーム11
2上はボード201を担持しているとともに、上記ベー
ス111上に取り付けられたローラ111aによって、
レール103上を走行するものである。そして、上記レ
ール103沿いに設定される複数のステーションを周回
することより、上記ボード201上に設けられた端子挿
入支援ユニット210によってサブアッセンブリMの接
続作業が行われるようになっている。図2において11
1bは弾性ストッパーである。
【0038】ベース111は、各パイプを平面視長方形
に溶接して構成されており、その長手方向両側部(一方
の側部のみ図示)には、ローラ111aが取り付けられ
ている。そして、ベース111は、このローラ111a
を上記レール103(またはレール104)上で転がす
ことにより水平に移動することができるようになってい
る。また、ベース111の両端側部には、一対のゴム製
ストッパ111bが取り付けられている。
【0039】図板フレーム112は、図板ユニットB
(図3では仮想線でのみ図示)を保持するためのもので
あり、ベース111の平面形状と同一の形状にアングル
を溶接で組み付けたものである。図板フレーム112と
上記ベース111とは、それらの一方の側部に配設され
た一対のヒンジ113によって連結されており、これに
よって上記図板フレーム112は、作業者側が下向きに
傾斜することができるようになっている。またベース1
11と図板フレーム112の他方の側部には、それぞれ
一対の取り付け板114、115が片持ち状に溶接され
ている。ベース111に取り付けられた取り付け板11
4と、図板フレーム112に取り付けられた取り付け板
115とは、互いに接合可能な位置に配置されている。
また、各取り付け板114、115には、上記ヒンジ1
13の回動中心と同心の円弧に沿う長孔114a、11
5aが形成されており、これらを挿通する図外のボル
ト、ナットで両者を一体化することにより、図板フレー
ム112を所定の角度で傾斜させた状態でベース111
と一体化することが可能になる。換言すれば、上記取り
付け板114、115が接合させる位置を上記長孔11
4a、115aの長手方向に沿って変更することによ
り、図板フレーム112の傾斜角度を調整することが可
能になる。
【0040】図5は端子挿入支援ユニット210の要部
を拡大して示す斜視図であり、図6は端子挿入支援ユニ
ット210の要部を拡大して示す断面略図である。
【0041】これらの図を参照して、図板ユニットB
は、上記手押し式搬送台車110の図板フレーム112
に固定されるボード201と、このボード201上に設
けられた端子挿入支援ユニット210とを備えている。
【0042】上記挿入支援ユニット210は、上記図板
ユニットBおよび後述する電線供給台300に設けられ
た複数のコネクタホルダ211を備えている。
【0043】コネクタホルダ211は、外殻が概ね直方
体に形成され、その上面には、対象となるコネクタC
(図5および図6に仮想線でのみ図示)の外形に応じて
開口する有底の上記コネクタ収容部212を有してい
る。図4に示すように、コネクタホルダ211は、保持
対象となるコネクタCの極数や形状に対応して様々な形
状に設定されている。これらコネクタホルダ211が複
数個レイアウトされているのは、各コネクタホルダ21
1のコネクタ収容部212にそれぞれ対応するコネクタ
Cを収容し、端子付電線Wの一方の端部を一のコネクタ
ホルダ211に装着されたコネクタCに接続した後、そ
のままの状態で上記端子付電線Wの他方の端部を別のコ
ネクタホルダ211に装着されたコネクタに接続するた
めである。さらに図示の実施形態では、コネクタホルダ
211の側部に一対のロック213がピン214回りに
回動可能に取り付けられ、図示しない弾性部材によって
弾性的にコネクタCの上面に係止爪213aを係止させ
ることによって上記コネクタCの上方への抜け止めが図
られている。図示の実施形態において、各コネクタホル
ダ211は、メインラインMLでの配索順序に対応する
順序でレイアウトされており、これによって、接続工程
で製造されたサブアッセンブリMがそのままの形態を維
持することによって効率よくメインラインMLに移送す
ることができるようになっている。
【0044】図6を参照して、各コネクタホルダ211
のコネクタ収容部212の底部には、プローブ保持プレ
ート215が固定されており、このプローブ保持プレー
ト215によって上記コネクタ収容部212に収容され
るコネクタCの底部を受ける載置面が形成されていると
ともに、詳しくは後述するプローブ220が保持されて
いる。このプローブ220は、各コネクタホルダ211
に保持されるコネクタの極(端子収容部)に1対1対応
で設けられたものであり、コネクタCがコネクタ収容部
212に収容される際に各プローブ220が当該コネク
タCの端子収容室内に入り込み、上記端子収容室に端子
付電線Wの端部が接続されることによって、該端子付電
線Wの端子と接続されるように構成されているものであ
る。
【0045】図7はプローブ220の断面図である。
【0046】同図を参照して、プローブ220は、金属
材料で形成されたスリーブ221と、このスリーブ22
1の内周部に遊嵌された一対のロッド222、223と
を有している。
【0047】上記スリーブ221は、上記プローブ保持
プレート215(図6参照)の金属めっき部分を介して
電気的にアース側に接続されている。
【0048】各ロッド222、223は何れも略捍状の
金属部材である。
【0049】一方のロッド222は、カラー224およ
びその内周に固着された絶縁性カラー225を介して上
記スリーブ221の上端側に取り付けられ、その上部を
スリーブ221の上方に突出させている。さらにロッド
223の途中部には、上記絶縁性カラー225の下面に
対向するフランジ部222aが一体に膨出しており、こ
のフランジ部222aが上記カラー225の下面と当接
することにより、上方向の上記ロッド222の抜け止め
が図られている。さらに上記スリーブ221の途中部に
は絶縁性材料からなる環状のスプリングシート226が
固着されているとともに、このスプリングシート226
とフランジ部222aとの間には、コイルばね227が
介装され、フランジ部222aを介して上記ロッド22
2を上方へ付勢している。加えて、ロッド222の下端
部は、上記スプリングシート226を貫通して、他方の
ロッド223に臨んでいる。
【0050】他方のロッド223は、上記スプリングシ
ート226の下部に連設された筒状の導電性ストッパ2
28に対向する大径のヘッド223aを小径の茎部22
3bと同心に備えている。また、上記スリーブ221の
内周下部には、絶縁材料からなるスプリングシート22
9が固着されており、このスプリングシート229と上
記ヘッド223aとの間には、コイルばね230が介装
されている。この結果、他方のロッド223は、通常は
コイルばね230の付勢力により、上記導電性ストッパ
228からスリーブ221を介して電気的にアース側へ
接続されている。他方、上記ヘッド223aは、その中
心部が上記一方のロッド222の下端部と接続可能に対
向しており、後述するように、上側のロッド222が押
し下げられることにより、その下面と当接して押し下げ
られ、上記導電性ストッパ228との接続が電気的に断
たれるようになっている。
【0051】スリーブ221の最下端にはリード線を接
続するための接続スリーブ231が絶縁性材料からなる
絶縁スリーブ232を介して固定されており、上記他方
のロッド223の茎部223bは、接続スリーブ231
の内周部に摺接することにより、上下に相対変位可能な
状態で電気的に接続されている。
【0052】次に、図5および図6を参照して、上記コ
ネクタホルダ211には、収容されるコネクタCの極に
対応する複数の案内ランプ240が配設されている。
【0053】各案内ランプ240は、発光ダイオードで
具体化されたものであり、後述する複数のインターフェ
ースコネクタ250を介して、電線接続指示機構400
(図8参照)と接続されるように構成されている。なお
図示の実施形態において、上記ボード201には、電気
的にアース側に接続されたタッチ板251が取り付けら
れている。
【0054】図8は、図板ユニットBに設けられた接続
支援ユニットのブロック図である。
【0055】同図に示すように、図示の実施形態におい
ては、手押し式搬送台車110が巡回するステーション
ST別にプローブ220がグループ分けされ、各グルー
プ毎に設けられたインターフェースコネクタ250にそ
れぞれ接続されている。
【0056】各インターフェースコネクタ250は、そ
れぞれ異なる接続口を有しており、これによって各ステ
ーションST、ST、…間で誤接続が行われるのを防止
できるようになっている。また、グループ分けされたプ
ローブ220は、必ずしも同一のコネクタホルダ211
にあるものではなく、異なるコネクタホルダ211間で
プローブのグループ分けが行われる。そして、上記イン
ターフェースコネクタ250を各電線供給台300に設
けられた電線接続指示機構400の接続コネクタ401
と接続することにより、後述するように端子付電線Wの
接続指示や、導通検査を行うことが可能になる。
【0057】そして、図示の実施形態において、上記端
子挿入支援ユニット210は、以下に説明する観点から
グループ分けされている。
【0058】図9は図1の実施形態に係るサブアッセン
ブリ製造装置の要部を概略的に示す平面略図である。
【0059】同図に示すように、上記図板ユニットBの
ボード201上に立設される端子挿入支援ユニット21
0は、メインラインMLの布線板11にサブアッセンブ
リMを配索した場合における各分岐線毎にグループGと
して分類された状態で配設されている。
【0060】これらグループGは、グロスアッセンブル
を行う際の作業手順に基づいている。
【0061】すなわち、メインラインMLの布線板11
が例えば矢印AW1で示すコンベヤー搬送方向に移動す
る場合、メインラインMLの布線板11の流れAW1と
逆向きの方向AW2に沿って作業を行なえば、作業者は
殆ど定位置で止まったままの状態で、個々の作業を効率
よく行うことができる。従って、図示の例では、上記作
業者がメインラインMLの布線板11上で行なう作業エ
リアをコンベヤー12の流れ方向AW1の上流側から分
岐線毎に分割し、対応するグループGに係るコネクタに
対応する端子挿入支援ユニット210を図の左から右側
に配列しているのである。なおグループ分けを識別する
手段としては、各端子挿入支援ユニット210をグルー
プG毎に色分けしたり、ボード201上にグループG毎
の仕切り線等の表記をしておくことにより実現される。
【0062】なお図示の例において、組立図板上にて幹
線より下に配線されるコネクタグループについては、別
のグループFとして分類し、このグループFについて
は、後述する仮保持具500の上では保持しないように
している。
【0063】このように図示の実施形態では、メインラ
インMLの布線板11上での作業手順に基づいて各分岐
線毎にコネクタを複数のグループGに分類し、〜で
示す各グループG毎に対応するコネクタ(端子挿入支援
ユニット210)をレイアウトしたので、各分岐線部分
の最終形態をコネクタ(端子挿入支援ユニット210)
のレイアウトによって維持することが可能になる。この
結果、各電線Wを最終形態に配索する必要がなくなり、
各電線が絡みにくい状態で比較的大型のサブアッセンブ
リ(例えば回路数が100回路、コネクタ数が26個)
を容易に製造することができるようになる。しかもこれ
によって、いわゆる先入れ率も可及的に100%にする
ことが可能になる。
【0064】また、各電線Wを最終形態に配索する必要
がなくなり、各電線WをコネクタCへ接続するだけで各
分岐線部分の形態維持を図ることが可能になるので、従
来工法での重複工程(配索工程)を排除することがで
き、ワイヤーハーネスの製造工程全体の大幅な効率化を
図ることが可能になる。
【0065】特に本実施形態では、各コネクタCを分岐
線毎に分類してレイアウトすることにより、サブアッセ
ンブリMの最終形態をいわば圧縮した状態に維持できる
ので、大型のサブアッセンブリMを製造する場合におい
ても、コネクタCを密集させてレイアウトすることによ
り、コンパクトな作業領域内にてサブアッセンブリMの
接続作業等を行うことも可能になる。従ってこの点から
も作業性が向上する。
【0066】図10は本実施形態に係るサブアッセンブ
リMの仮保持状態を概略的に示す平面略図であり、
(A)は仮保持前の布線状態、(B)は仮保持状態をそ
れぞれ示している。また図11は図4の仮保持具の取り
付け構造を示す斜視図である。
【0067】図4並びに図10および図11に示すよう
に、上記図板ユニットBには各電線WをグループG毎に
仮保持するための仮保持具500が設けられている。仮
保持具500は、レール体501とこのレール体501
に立設される弾性クランプ510を有しており、弾性ク
ランプ510は、図板ユニットBに割り当てられたグル
ープGに対応して複数個立設されている。
【0068】図11に示すように、上記弾性クランプ5
10は、一対のクランプ片511をケース512に開閉
自在に取り付け、さらにケース512に取り付けられた
弾性片513を各クランプ片511毎に設けて図示の閉
じ姿勢に付勢したものである。そして、電線Wをコネク
タCに接続する工程が終了した後に、この弾性クランプ
510によって仮保持を行えば、テーピング作業が不要
になる。
【0069】さらに図11に示すように、上記仮保持具
500は、着脱ホルダ550によって図板ユニットB上
に着脱可能に設けられている。着脱ホルダ550は、係
止爪551を有するブラケット552と、ブラケット5
52に保持されて上記係止爪551と協働して仮保持具
500を挟持する挟持姿勢と開放する開放姿勢との間に
スライドするスライド爪553と、スライド爪553を
挟持姿勢に付勢する平面視X字状の板ばね554とを有
しており、このブラケット552を上記図板ユニットB
の適所に複数個配設して、仮保持具500を着脱できる
ようにしている。
【0070】従って、図示の実施形態では、図板ユニッ
トB上で製造されたサブアッセンブリMを仮保持具50
0で仮保持したままの状態で仮保持具500と一緒にメ
インラインMLの布線板11に搬送することができるよ
うになっている。次に、図12を参照して、サブアッセ
ンブルラインSLに採用されている電線供給台300に
ついて説明する。図12は図1の実施形態に係るストッ
ク台の斜視図である。
【0071】同図を参照して、図示の電線供給台300
は、矩形断面形状の筒体301を多数連設し、かつ多段
に積層した状態でフレーム体302に組み付けたもので
あり、図示の通り、作業者に面する開口303が斜めに
面取りされた状態で開いているとともに、この開口30
3が形成されている側が下向きになるように傾斜した状
態で上記フレーム体302に取り付けられている。
【0072】各筒体301は、それぞれ複数種類の端子
付電線Wを種類別に分類してストックするためのもので
ある。各開口303の近傍には、この開口303に1対
1で対応つけられた案内ランプ304が取り付けられて
おり、この案内ランプ304が択一的に点灯されること
により、作業者が取出すべき端子付電線Wの種類を特定
することができるようになっている。
【0073】図示の例において、各電線供給台300に
は、その電線供給台300に対応する電線接続データが
登録された電線接続指示機構400が付設されている。
【0074】この電線接続指示機構400は、上記図板
ユニットBのボードに設けられた上記インターフェース
コネクタ250に対応するインターフェース401が設
けられており、このインターフェース401を介して図
板ユニットBに設けられた端子挿入支援ユニット210
と電気的に接続されるようになっている。
【0075】図13は図1の実施形態に係る電線接続指
示機構400のブロック図である。
【0076】図12および図13を参照して、電線接続
指示機構400は、上記インターフェースコネクタ40
1とは別の筐体502を有しており、この筐体502内
にCPU410と、このCPU410に接続されるメモ
リ411および各種制御回路412〜416と、ブザー
417とを備えている。また、筐体502には、複数の
押しボタン式スイッチ418が設けられ、これらスイッ
チ418の操作により、外部から電源のON/OFF、
各種モード切り換え、或いは製造されるサブアッセンブ
リの品番の変更等を行うことができるようになってい
る。
【0077】上記CPU410は、メモリ411に予め
記憶されている所定のソフトウエアプログラムに従って
動作するものであり、指示対象となる端子付電線Wに対
応したブローブ220の電圧状態を検知するためのプロ
ーブ検知部421と、案内ランプ240を制御するため
の図板ランプ制御部422と、電線供給台300の案内
ランプ304を制御するためのストック台ランプ制御部
423と、ブザー417を制御するブザー制御部424
と、端子付電線Wの案内制御を司る案内指示部425
と、接続された端子付電線Wの導通検査を司る導通検査
部426とを備えている。
【0078】プローブ検知部421は、検知信号入出力
回路413に接続されており、この検知信号入出力回路
413がインターフェースコネクタ401、250を介
してプローブ220と接続され、指示対象となる端子付
電線Wに対応したプローブ220の電圧を検知すること
ができるようになっている。ここで具体的には図示して
いないが、検知信号入出力回路413とインターフェー
スコネクタ401との間には、プルアップ抵抗を介して
検知電流が導通するようになっており、仮に上記プロー
ブ220の他方のロッド223がアース側と遮断した場
合、この他方のロッド223の電位が上がってその変位
を電位差で検出することができるようになっている。
【0079】上記図板ランプ制御部422は、ランプ制
御回路414に接続されており、このランプ制御回路4
14が上記インターフェースコネクタ401、250を
介して図板ユニットBの案内ランプ240と接続され、
指示対象となる端子付電線Wに対応した案内ランプ24
0を選択的に点灯できるようになっている。
【0080】上記ストック台ランプ制御部423は、ラ
ンプ制御回路415に接続されており、このランプ制御
回路415が対応する電線供給台300の案内ランプ3
04と接続され、指示対象となる端子付電線Wに対応し
た案内ランプ304を選択的に点灯できるようになって
いる。
【0081】上記ブザー制御部424は、ブザー駆動回
路416と接続されており、このブザー駆動回路416
を介してブザー417を駆動できるようになっている。
【0082】上記指示部425は、電線供給台300か
ら選択されるべき端子付電線Wを指示するための電線指
示部427と、端子付電線Wの一端(以下「A端」とい
う)側の接続指示工程を実行するA端指示部428と、
端子付電線Wの他端(以下「B端」という)側の接続指
示工程を実行するB端指示部429とを備えており、こ
れらによって後述する接続指示工程が行われる。
【0083】上記導通検査部426は、メモリ411内
に予め登録された情報に基づいて、接続された端子付電
線WのA、B端がそれぞれ正規であるか否かを、A、B
端の接続毎にチェックする機能を有するとともに、対応
するステーションSTに係る端子付電線Wの全てが接続
された時点で、各回路全ての導通検査を行うことができ
るようになっている。
【0084】次に図8および図13、並びに図14から
図18を参照して、サブアッセンブリを製造する際の接
続工程について説明する。
【0085】図14は本発明の実施形態に係るサブアッ
センブルラインSLの平面部分略図である。また図15
〜図18は本発明に係る接続工程の詳細を示すフローチ
ャートである。
【0086】まず、図14を参照して、上述したよう
に、サブアッセンブルラインSLでは、昇降式台車搬送
装置100によって図板ユニットBが上流側のステーシ
ョンSTから下流側のステーションSTに順次、手押し
で間欠的に搬送され、端子付電線Wの接続作業が行われ
る。ここで、製造されるサブアッセンブリMが仮にオプ
ション付のものである場合には、上記オプションステー
ションOSにストックされているオプションモジュール
OMを図板ユニットBに搭載し、このオプションモジュ
ールOMに端子付電線Wを接続することにより、オプシ
ョン回路を含むサブアッセンブリを選択的に製造するこ
とができるようになっている。
【0087】まず、図板ユニットBにレイアウトされた
各コネクタホルダ211にサブアッセンブリMの製造に
必要な全てのコネクタCを装着する。
【0088】次に、最初のステーションSTにおける電
線接続指示機構400のインターフェースコネクタ40
1を対応する図板ユニットB側のインターフェースコネ
クタ250に接続した後、主電源スイッチ(スイッチ4
18のひとつ)を操作して、主電源をONにする(図1
5のステップS01)。この際、電線接続指示機構40
0のCPU410は、図13に示したランプ制御回路4
14、415を全て駆動して、対応する全ての案内ラン
プ240、304をたとえば2秒間点灯させる。これに
より作業者は、ランプ切れ等のチェックを行うことがで
き、案内ランプ204、304自身の異常を作業前に確
認することができる。
【0089】電源が投入され、CPU410は、図15
のステップS02で示すように初期設定を行い、データ
の読み込みやその他の諸設定を行う。
【0090】初期設定が終了すると、図15のステップ
S03で示すようにCPU410に設けた指示部42
5、ランプ制御部422、423が作動し、ランプ制御
回路414、415を駆動して最初の端子付電線に対応
する案内ランプ304と、その端子付電線WのAが接続
されるべきコネクタホルダ211の案内ランプ240と
をそれぞれ点灯する。これにより作業者は、点灯した案
内ランプ304に対応する筒体301から端子付電線W
を取り出し、そのA端を案内ランプ240が示すコネク
タホルダ211のコネクタCに接続する。
【0091】図16のステップS10に示すように、案
内ランプ304、240の点灯後、CPU410は端子
付電線WのA端側の挿入を待機する。この判別は、対応
するプローブ220における電圧変化を検知することに
より実行される。すなわち、端子付電線Wの端子Tがコ
ネクタCの端子挿入部内に挿入されると、端子Tがプロ
ーブ220の一方のロッド222を押し下げて、その下
方にある他方のロッド223を下方に変位させるので、
他方のロッド223はスリーブ221との電気的な接続
が遮断され、アース側と遮断される結果、検知信号入出
力回路413は、検知電流によって昇圧した他方のロッ
ド223の電位の変化を検出することにより、A端側の
接続がなされたことを検出する。
【0092】A端側の接続がなされると、図16のステ
ップS11、S12に示すように、CPU410の導通
検査部426は、この時点で端子付電線WのA端が正規
の極に接続されているか否かをチェックする。ここで仮
に正規の極に端子付電線Wが接続されていない場合、C
PU410のブザー制御部424がブザー駆動回路41
6を駆動してブザー417を鳴らし、作業者に誤接続を
行ったことを報知する(ステップS13)。その場合に
は挿入位置の修正を行い(ステップS14)、再度ステ
ップS10に復帰する。
【0093】A端側が正しく接続されている場合には、
図16のステップS16に移行し、作業者がA端の接続
された端子付電線WのB端をタッチ板251に接触する
のを待機する。すなわち、図示の実施形態では、全ての
端子付電線Wの両端が何れかのコネクタCに接続される
ので、取り出された端子付電線Wの両端が接続されるま
では次の工程に移行しないように設定されている。
【0094】作業者がB端をタッチ板に接触させると、
図16のステップS17に移行し、A端に対応するプロ
ーブピン220の電圧が再び降下する。これにより、C
PU410のB端指示部429は、点灯すべき案内ラン
プ250を特定することが可能になるので、図板ランプ
制御部422でランプ制御回路414を制御し、対応す
る案内ランプ250を点灯する。このB端の接続指示過
程では、A端に対応する案内ランプ250は点灯したま
まの状態にされている。そして、ステップS18に示す
ように、B端側の端子Tが接続されるのを待機する。
【0095】作業者は、この案内ランプ250の点灯を
見て、これに対応したコネクタCの端子挿入部にB端側
の端子Tを挿入する。すると、A端の場合と同様に、B
端側の端子Tに対応するプローブ220の出力電圧が変
化するので、CPU410は、B端側の端子Tが接続さ
れたことと、その接続位置(極)を識別することが可能
になる。
【0096】図17のステップS19、S20に示すよ
うに、B端側の端子Tが接続されると、CPU410の
導通検査部426は、接続された端子付電線Wの導通検
査をこの段階で行う。仮に端子付電線Wの接続状態が予
めメモリ411に記憶されている正規の状態と異なって
いる場合、CPU410は、B端側の接続不良と判別
し、ブザー417でエラー報知する。これにより作業者
はB端の接続修正を行う(ステップS22)。
【0097】一方、CPU410がB端の接続が正規の
通りであると判別した場合には、CPU410はランプ
制御回路414を駆動し、接続が終了した端子付電線W
に係る案内ランプ250を点滅させ、図17のステップ
S24に移行して、全ての端子挿入が終了したか否かを
判別する。そして、接続すべき端子付電線Wが残ってい
る場合には、図15のステップS03に復帰し、上述し
た手順を繰り返す。
【0098】他方、全ての端子付電線Wの接続が終了す
ると、図17のステップS25、S26に移行し、接続
された全ての端子付電線Wによって構成される回路の導
通検査が行われる。
【0099】この導通検査工程では、CPU410が検
知信号入出力回路413を制御し、A端側に対応する各
プローブ220の出力電圧をひとつずつアース状態に立
ち下げ、対応するB端側の各プローブ220での出力電
圧をチェックすることにより、回路の接続状態を検査す
る。仮に誤接続が検出された場合には、ブザー417、
および対応する案内ランプ240を点滅させて、エラー
報知を行い(ステップS27)、これに基づいて作業者
が修正作業を行う(ステップS28)。
【0100】他方、導通検査に合格した場合には、ステ
ップS29に進み、ブザー417によって合格報知を行
う。ブザー417による合格/不合格報知は、一方を長
音鳴動、他方を短音鳴動に設定することで識別できるよ
うにすればよい。
【0101】導通検査が終了すると、作業者はインター
フェースコネクタ401を図板ユニットBから外して、
手押し式搬送台車110を次のステーションSTに移動
させることになる。CPU410は、図18に示すステ
ップS30に移行して、全ての案内ランプ250を点滅
させた後、インターフェースコネクタ401が取り外さ
れるのを待機する。そして、インターフェースコネクタ
401が取り外された後は、主電源がOFFにされた場
合を除き(ステップS32)、自動リセットを行って
(ステップS33)ステップS03に戻る。
【0102】他方、作業者は、図2で上述した手順で手
押し式搬送台車110を次のステーションSTに移動さ
せ、そのステーションSTの電線接続指示機構400の
インターフェースコネクタ401を対応するインターフ
ェースコネクタ250に接続して、電線接続工程を繰り
返す。ここで、図示の実施形態では、ステーションST
毎に異なる接続口のインターフェースコネクタ401、
205を採用しているので、作業者が誤接続をするおそ
れはない。そして、上述した接続作業が各ステーション
ST毎で繰り返すことにより、比較的大規模なサブアッ
センブリMを端子付電線Wからダイレクトに製造するこ
とが可能になる。
【0103】以上説明したように本実施形態によれば、
端子付電線Wから先入れ率100%に設定されたサブア
ッセンブリMが製造され、そのサブアッセンブリMをそ
のまま最終形態のワイヤーハーネスに仕上げるようにし
ているので、作業者の手作業に依存する後工程を可及的
に低減することができるので、作業効率が向上する。ま
た後工程での手作業が低減することにより、誤接続も生
じなくなる。さらに、後入れ作業がなくなるので、同一
の配線経路に電線を配索する作業もなくなり、布線効率
が可及的に向上する。
【0104】したがって本実施形態によれば、生産効率
が可及的に向上するという顕著な効果を奏する。
【0105】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来工法において重複していた工程をサブアッセンブリの
製造過程で排除して大型のサブアッセンブリを製造する
ことができるので、それによってワイヤーハーネスの製
造工程を大幅に効率化することができるという顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係るワイヤーハーネ
スの生産ラインを示す斜視図である。
【図2】 図1の実施形態に係る昇降式台車搬送装置の
概略構成を簡略的に示す斜視図である。
【図3】 図1の実施形態に係る昇降式台車搬送装置に
係る手押し式搬送台車の斜視図である。
【図4】 図板ユニットを担持した手押し式搬送台車の
斜視図である。
【図5】 端子挿入支援ユニットの要部を拡大して示す
斜視図である。
【図6】 端子挿入支援ユニットの要部を拡大して示す
断面略図である。
【図7】 プローブの断面図である。
【図8】 図板ユニットに設けられた接続支援ユニット
のブロック図である。
【図9】 図1の実施形態に係るサブアッセンブリ製造
装置の要部を概略的に示す平面略図である。
【図10】 本実施形態に係るサブアッセンブリMの仮
保持状態を概略的に示す平面略図であり、(A)は仮保
持前の布線状態、(B)は仮保持状態をそれぞれ示して
いる。
【図11】 図4の仮保持具の取り付け構造を示す斜視
図である。
【図12】 図1の実施形態に係るストック台の斜視図
である。
【図13】 図1の実施形態に係る電線接続指示装置の
ブロック図である。
【図14】 本発明の実施形態に係るサブアッセンブル
ラインの平面部分略図である。
【図15】 本発明に係る接続工程の詳細を示すフロー
チャートである。
【図16】 本発明に係る接続工程の詳細を示すフロー
チャートである。
【図17】 本発明に係る接続工程の詳細を示すフロー
チャートである。
【図18】 本発明に係る接続工程の詳細を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
170 制御ユニット 172 加圧空気供給回路 201 ボード 204 案内ランプ 210 端子挿入支援ユニット 240 案内ランプ 250 インターフェースコネクタ 300 電線供給台 400 電線接続指示装置 425 案内指示部 426 導通検査部 500 仮保持具 B 図板ユニット C コネクタ M サブアッセンブリ ML メインライン P 作業者 SL サブアッセンブルライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分岐線および分岐線の端末に接続
    されるコネクタを有するサブアッセンブリをあらかじめ
    サブアッセンブルラインで製造し、その後、製造された
    サブアッセンブリをメインラインの布線板上に配索する
    ことにより最終形態となるワイヤーハーネスを製造する
    ワイヤーハーネスのサブアッセンブリ製造方法であっ
    て、 上記メインライン上での作業手順に基づいて、各分岐線
    を複数のグループに分類する工程と、 各分岐線に対応するコネクタを当該グループ毎に分類し
    てレイアウトする工程と、 レイアウトされたコネクタに対応する電線を接続する工
    程と、 接続された電線を当該分岐線のグループ毎に仮保持する
    工程とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネス
    のサブアッセンブリ製造方法。
  2. 【請求項2】 ワイヤーハーネスをメインライン上で製
    造するために、複数の分岐線および分岐線の端末に接続
    されるコネクタを有するサブアッセンブリを製造するた
    めのワイヤーハーネスのサブアッセンブリ製造装置にお
    いて、 サブアッセンブリの接続作業を行うためのボードと、 ボードに立設され、当該サブアッセンブリを構成するコ
    ネクタを保持するためのコネクタホルダと、 各コネクタホルダに保持されたコネクタの極に接続され
    る電線を指示するための電線接続指示機構とを備え、上
    記コネクタホルダは、上記メインライン上での作業手順
    に基づく分岐線のグループ毎にコネクタが分類されるよ
    うにレイアウトされていることを特徴とするワイヤーハ
    ーネスのサブアッセンブリ製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のワイヤーハーネスのサブ
    アッセンブリ製造装置において、上記ボードに取り付け
    られ、上記コネクタに接続された各電線を当該分岐線の
    グループ毎に分類したままの状態で仮保持する仮保持具
    をさらに備えていることを特徴とするワイヤーハーネス
    のサブアッセンブリ製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワイヤーハーネスのサブ
    アッセンブリ製造装置において、上記仮保持具は、製造
    されたサブアッセンブリを保持したままの状態でボード
    から取り外すことができるように着脱可能に構成されて
    いることを特徴とするワイヤーハーネスのサブアッセン
    ブリ製造装置。
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