JP4182606B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通帳や帳票および伝票等の処理媒体に対して、所定の位置に処理を行う媒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
金融機関で使用される通帳や伝票を処理(例えば印字)する媒体処理装置には特公平6−15254号公報に示すようなものがある。上段に配した伝票の挿入口と下段に配した通帳の挿入口よりそれぞれ伝票と通帳が挿入される、通帳を取込み磁気ストライプの読取りを行った後、通帳は伝票の吸入の邪魔にならない位置に一旦退避させてから、伝票を吸入して印字ヘッドにより印字する。次に印字の完了した伝票を排出し、退避していた通帳を再度吸入して印字して磁気ストライプの書込みが行われて排出される。オペレータは排出された伝票と通帳を抜き取ることにより処理が完了する。
【0003】
通帳と伝票による一部の取引において通帳1冊(同一口座の場合など)に対して、複数枚の伝票を処理する場合がある。本来であれば複数の取引として個別に処理すれば問題ないが、同じ通帳を複数回挿入して同様な処理を行うのは処理時間的に好ましくないので、「連続取引」として1取引(操作)を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような媒体処理装置には次のような問題があった。媒体処理装置では上段側に伝票を挿入して印字し排出されるが、その伝票の縦長さにより伝票の後端が伝票の挿入口より垂れ下がり、通帳の挿入口側を覆ってしまうことがあり、通帳の排出が目視確認できないこと。また、縦長さによっては排出された伝票が手に取り難いという問題があった。本発明はこのような問題に対してなされたものであり、装置を大型化することなく排出した伝票の装置外への落下を防止し、取り出しの容易な媒体処理装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の実施の形態では、第1の媒体挿入ステージより挿入される第1の媒体を取込み、内部に搬送する第1の媒体搬送路と、第1の媒体搬送路の上段側に設けられ、第2の媒体挿入ステージより挿入された第2の媒体を取込むときに、搬送して該第2の媒体の縦長さの計測するためのセンサを配した第2の媒体搬送路と、前記第1の媒体は下段側の第1の媒体搬送路から前記第1の媒体挿入ステージ上に排出し、前記第2の媒体は上段側の第2の媒体搬送路から前記第2の媒体挿入ステージ上に排出する媒体処理装置において、
前記第2の媒体の縦長さ情報に対しての排出位置情報を格納した記憶部を設け、
該排出位置情報は、搬送方向で位置の異なる少なくとも2箇所以上の位置情報とし、かつ、当該第2の媒体の縦長さが所定長のときには前記第2の媒体搬送路の内部側に設定しておき、前記第2の媒体の取込み時に第2の媒体の縦長さを算出し、排出時には前記記憶部から第2の媒体の排出位置情報を読み出し、前記第2の媒体を当該排出位置情報に基づいて排出する
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明の媒体処理装置の媒体挿入部を示す概略側面図で、図2は媒体処理装置全体を示す概略側面図である。また、図3は媒体処理装置の制御ブロック図であり、図4は伝票挿入部の斜視図で、図5はそのC−C矢視図である。なお、本実施の形態の媒体処理装置において使用可能な媒体寸法は図6に示す例の通りとする。
【0007】
1は媒体処理装置であり、第1の媒体である通帳2を下段に、第2の媒体である伝票3を上段側から挿入可能な構成のものである。4はプレッシャローラであり対向して配置されているフィードローラ5と共に下側ガイド6a及び上側ガイド6bに設けられた穴部から第1の媒体搬送路(以後、通帳搬送路とする)7に突出可能に構成され、通帳挿入ステージ7aから挿入される通帳2を挟持,圧接可能になっている。
【0008】
8はプレッシャローラであり対向して配置されているフィードローラ9と共に第2の媒体搬送路(以後、伝票搬送路とする)10に突出可能に構成され、伝票挿入ステージ10aに沿って挿入される伝票3を挟持,圧接可能になっている。なお、通帳搬送路7および伝票搬送路10の横幅は媒体幅210mmが搬送可能なように形成してある。
【0009】
通帳搬送路7の上段に設けられた伝票搬送路10は内部において合流している。その合流部11には、図示しない駆動源によりシャフト12aを中心に回動して、搬送される通帳2又は伝票3を共通搬送路13へと誘導するためのブレード12がある。なお、本実施の形態では図示するように待機動作状態では通帳搬送路7と共通搬送路13が接続されており、略一直線上になっている。
14は挿入された通帳2に設けられた磁気ストライプの記録情報を処理する磁気ストライプリードライト部であり磁気ヘッド14aなどで構成される。15は通帳2に設けられた頁マーク情報の読取処理などを行うページ・行読取センサである。
【0010】
16はフィードローラ5の回転により印字位置まで搬送された通帳2又は伝票3に対して印字を行うための印字ヘッドである。17は印字ヘッド16に対向配置されたプラテンである。18は改頁部であり、通帳2の印字頁に印字可能行がなくなった場合に頁捲りを行うためのものである。
【0011】
19は通帳LFモータ(LF:ラインフィード)であり、前述したフィードローラ5を回転させる動力源である。20は伝票LFモータであり、前述したフィードローラ9を回転させる動力源である。21は共通LFモータであり、共通搬送路13における媒体搬送の駆動源であり、通帳LFモータ19および伝票LFモータ20のいずれかと同期をとって駆動される。
【0012】
この通帳LFモータ19、伝票LFモータ20および共通LFモータ21はステッピング駆動が可能なモータ(ステッピングモータ)であり、1ステップで1/240インチ(0.10583mm)の搬送が可能なものとする。なお、以下の説明において通帳LFモータ19又は伝票LFモータ20の回転時には共通LFモータ21も同時に同方向に回転していることとして、共通LFモータ21の回転については記述を省略する。
【0013】
フィードローラ5,9はフィードシャフト5a,9aに固着され同心度や外径寸度が厳密に製造,管理されており通帳LFモータ19、伝票LFモータ20の回転量を制御することにより挟持した通帳2や伝票3の搬送量を管理できる。
【0014】
22は通帳クランプマグネットであり、励磁することによりフィードローラ5とプレッシャローラ4が圧接状態となる。通帳クランプマグネット22の励磁が停止されると図示しないスプリングの張力によりプレッシャローラ4はフィードローラ5から離れ、上側ガイド6bより上方に戻る。
【0015】
23は伝票クランプマグネットであり、フィードローラ9と対向して配置されているプレッシャローラ8とで伝票2を挟持するもので、細部は通帳側と同一であるので説明を省略する。第1の実施の形態においては、磁気ストライプリードライト部14、ページ・行読取センサ15、印字ヘッド16及びプラテン17等で構成される印字機構及び改頁部18などの詳細な説明も省略する。
【0016】
SE1は通帳挿入検出センサであり、発光ダイオードと受光トランジスタを対向配置し構成された光学検出器で通帳搬送路7と直交する方向に光軸を透過させてある。この光軸を通帳2が遮断することにより生じる受光トランジスタの出力変動を利用してON/OFF信号を得るものである。SE2は伝票挿入検出センサであり、図示するように伝票3の挿入を検出する光学検出器で、伝票搬送路10と直交する方向に光軸を透過させてある。この光軸を伝票3が遮断することにより生じる受光トランジスタの出力変動を利用してON/OFF信号を得ることができる。以下同様に位置検出センサSE3,4が通帳搬送路7の図示する位置に設けてある。
【0017】
SE5は伝票挿入ガイド10dの直近に設けられたスキュー検出センサである。SE6は伝票幅検出センサで伝票挿入ガイド10dより160mm離れた位置に設けてあり、挿入された伝票3により光軸が遮断された時には、「伝票幅160mm以上」を意味するフラグ「1」をセットする。これらの各センサSE2,SE5,SE6は発光ダイオードと受光トランジスタを対向配置し構成された光学検出器で伝票搬送路10と直交する方向に光軸を透過させてある。伝票3により光軸が遮断されることにより生じる受光トランジスタの出力変動を利用してON/OFF信号を得るのは前述したセンサと同一である。
【0018】
通帳搬送路7や伝票搬送路10および共通搬送路13における各搬送系には通帳挿入検出センサSE1および伝票挿入検出センサSE2を“0”(ゼロ基準)としてその配設位置までの距離に応じた位置アドレスが付与されている。
【0019】
24は幅寄モータであり、その回転軸の一端には幅寄ローラ25を固着している。この幅寄ローラ25は外周部の一部に高摩擦部材で構成された突起部25aを有しており、幅寄ローラ25が矢印D方向に回転すると、この突起部25aが伝票搬送路10に突出する。摩擦部材で形成されるこの種のローラは公知(例えば、特公平3−78277号)であるので説明は省略するが幅寄せの機能としては斜めに挿入された場合であっても伝票3は伝票挿入ガイド10dに当接する際に、矯正され一側辺が密着できるものとする。
【0020】
26はアイドルローラであり、図示しない支持軸により自由回転が可能に軸支され、幅寄ローラマグネット27が励磁されると伝票挿入ステージ10a側から外周部の一部が突出し、前述した幅寄ローラ25と対向する。なお、このアイドルローラ26は幅寄ローラマグネット27が励磁された時点には、上方に付勢されているが矢印E方向には自由に押し下げ可能になっている。
【0021】
28は幅寄モータ24の回転軸のに固着されたディスク板であり、その一部には光透過穴28aを有している。この光透過穴28aに対応する位置には幅寄ホームポジション検出センサ(以後、幅寄HPセンサとする)SE7が配設されており、光透過穴28aを光軸が通過するとON信号を得ることができる。この幅寄HP検出センサSE7からの信号により幅寄モータ24の停止位置及び回転量(数)を管理する。なお、原点位置において突起部25aは、伝票搬送路10に突出していない位置となっている。また、幅寄ローラ25は伝票3の最小横幅を考慮して配設されていることは言うまでもない。
【0022】
30はドライバ回路であり、前述した各モータ19,20,21,24及び各マグネット22,23,27の駆動回路である。31はアンプ回路であり、通帳挿入検出センサSE1や伝票挿入検出センサSE2等の増幅回路であり、制御部32が各信号を検出することにより制御部32からドライバ回路30に駆動指示が発信されるようにプログラムされている。また、33は各種の動作制御プログラムが格納されたROMやCD−ROM及び動作情報などを一時的に格納するRAMなどで構成された記憶部である。以上説明した各部の他に、キーボード部や表示部及び電源部や上位装置との接続口であるインターフェース部等を有するが省略する。
【0023】
図6(a)は本媒体処理装置で使用可能な媒体サイズ(縦寸法、横寸法)を示したもので、最小サイズが縦76mm,横105mmで、最大サイズは縦297mm,横210mm(A4版)である。なお媒体連量は40kgから130kgとする。図6(b)は縦長さにより媒体を区分けしたものであり、後述する方法によって媒体長さを測定した結果に応じて、排出位置を制御するための説明表である。説明を簡素化するために、縦長さの測定値75mm〜131mmのものを符号X1とし、以下、縦長さに応じてX2〜X4を付している。フラグ“0”,“1”は媒体を横幅により区分けしたものであり、横幅160mm以上であるか否かによりフラグが設定される。(詳細は後述)
本発明の媒体処理装置における排出動作を図7に示す動作フローチャートと図8に示す媒体排出状態図により説明する。なお、Sは動作ステップを示す。通帳および伝票処理モードにおいて、係員が通帳挿入ステージ7aから通帳2を挿入すると、通帳挿入検出センサSE1がこれを検出する。また、伝票3が挿入されると伝票挿入検出センサSE2がこれを検出することになる(S1)。まず、制御部32はこの信号を受けて通帳クランプマグネット22を励磁させて通帳2を挟持する(S2)。伝票3が挿入され伝票挿入検出センサSE2がONしていれば、伝票クランプマグネット23を励磁させて伝票3を挟持する(S3)。
【0024】
制御部32が先に通帳吸入指示を発信すれば、通帳LFモータ19が回転駆動されて通帳2を磁気ストライプリードライト部14まで吸入して、磁気ストライプ(MS)の読取りを行う(S4)。磁気ストライプの読取りが行われるとプラテン17まで搬送され、印字ヘッド16により印字処理が行われることになる(S5)。この搬送動作時にページ・行読取センサ15により印字頁及び印字済み行の確認も行われる。印字すべき記帳データがなくなると、通帳2を通帳搬送路7内のブレード12が動作しても触れない位置センサSE3近傍まで搬送して待機状態に入る(S6)。
【0025】
制御部32は記憶部33に記憶されている制御プログラムに従って、伝票3の「先端位置出し」動作を行う(S7)。先端位置出し動作は、まず伝票LFモータ20を逆回転させる。するとフィードローラ9の逆回転により伝票3は排出方向に移動し、間もなく伝票挿入検出センサSE2がOFFすることになる。伝票挿入検出センサSE2がOFFしてから所定パルス(例えば、10パルス)で伝票LFモータ20の逆回転(BLF;バックラインフィード)を停止させる。この位置での伝票3はプレッシャローラ8とフィードローラ9で挟持され、かつ、伝票挿入検出センサSE2はOFF状態である。
【0026】
制御部32は伝票LFモータ21の回転を指示し、伝票3の吸入を開始する。約10パルス程度の吸入が行われると、伝票挿入検出センサSE2がONとなる。制御部32はこのON信号を受けた時点で伝票3の先端アドレス値Fp=0(ゼロ)をセットして先端位置出しが完了する。以降の伝票搬送は伝票LFモータ20の回転パルス数に従って先端アドレス値Fpも更新される。
【0027】
ステップS7にて先端位置出しが完了したら、伝票幅検出センサSE6の検知状態を確認する(S8)。挿入されている伝票3の横幅が160mm以上、即ち光軸が遮断されていればフラグ=1をセットし(S9)、160mm以下であればフラグ=0のままとして記憶部33に一時記憶させる。
【0028】
制御部32が吸入指示を発信すれば、ブレード12を回動させて共通搬送路13への接続ルートを構築して、伝票LFモータ20を駆動させて伝票3の吸入を開始する(S10)。制御部32は伝票吸入開始に伴って、伝票3の後端通過の監視を開始する。伝票3の吸入が進み伝票挿入検出センサSE2がOFFしたら後端アドレス値Tp=0(ゼロ)をセットする。この後端アドレス値Tpも伝票LFモータ20の回転パルス数に従って更新される(S11)。
伝票LFモータ20の駆動により、所定の印字行まで搬送された伝票3に印字処理を行う(S12)。なお、印字が複数行に渡るときには言うまでもなく改行しての次行印字となる。伝票3の最終行の印字が終了したら、後端アドレス値Tpの読み出しを行う。ここで伝票3の縦寸法が大きい場合には伝票挿入検出センサSE2がON状態である場合もあるため、伝票挿入検出センサSE2の状態を確認する(S13)。
【0029】
ステップS11で伝票挿入検出センサSE2=OFFであれば、後端アドレス値Tpが存在するはずであるので、制御部32は先端アドレス値Fpから後端アドレス値Tpの減算(演算)を行う(S14)。
【0030】
演算された縦長さ情報は、例えば「4BA(16進数)」であれば図6(b)に示したように測定値符号X1に該当し、「973」や「AF6」であれば測定値符号X4に該当することになる。なお、演算により得られた数値(16進数)に1/240インチを乗算すれば伝票3の縦長さが算出できることになる。よって、「4BA(16進数)」は10進数で1210を意味し、この数値に1/240インチを乗算すると縦128mmとなり、同様に「973」は縦256mm,「AF6」は縦297mmの伝票であることになる。
【0031】
伝票挿入検出センサSE2がON状態であれば、後端位置アドレス値Tp≦0として演算を行う。この場合の縦長さは不確定でその値以上の長さを有するものとして処理される(S15)。
【0032】
伝票3の縦長さが測定され、図6(b)に示すような値になったらその縦長さに応じた排出位置情報が記憶部33から読み出されて伝票3の移動先の先端位置アドレス値として指定される(S16)。
【0033】
制御部32は伝票LFモータ19を制御して、縦長さ符号(X1〜X4)のそれぞれに割り当てられている排出位置まで搬送する(S17)。本実施例では先端位置アドレスFpが該当する排出位置(アドレス)と一致するまで搬送されることになり、排出位置としては図1に示す、A,B位置とする。以下符号X1〜X4までの縦長さに対しての排出位置をそれぞれ説明する。
【0034】
符号X1の場合には、伝票搬送路10における位置Aに伝票3の先端が達するまで排出してプレッシャローラ8を開放する。伝票3の縦長さが比較的に小さいのでこの排出位置においては図8(a)に示すように伝票挿入ステージ10a上に伝票3のほぼ全面が乗っていることになり、係員が手先を伝票挿入ステージ10a上に乗せて引き抜くことが容易にできる。この時に通帳2が排出されていても通帳2には触れることなく操作できる。
【0035】
符号X2の場合には、伝票搬送路10における位置Bに伝票3の先端が達するまで排出してプレッシャローラ8を開放する。伝票3の縦長さは中程度であり、この排出位置においては図8(b)に示すように伝票搬送路10の内部まで伝票3の先端側が入り込んでいる。そして伝票3の後端(図示左端側)は伝票挿入ステージ10a上に乗っていることになり、係員が手先を伝票挿入ステージ10a上に乗せて引き抜くことが容易にできる。更に伝票搬送路10における接触摩擦負荷により伝票3の落下することが防止できる。
【0036】
符号X3の場合には、まず、ステップS9におけるフラグ情報により排出位置の選択が行われ、フラグ=0のときには位置Bまで排出してプレッシャローラ8を開放する。伝票3の縦長さはやや長いものであり、この排出位置においては図8(c)に示すように伝票搬送路10の内部まで伝票3の先端側が入り込んでおり、そして伝票3の後端は伝票挿入ステージ10a上から垂れ下がり、通帳挿入ステージ7a上に乗っていることになる。しかしながら、伝票3の横幅が160mm以下であるので伝票挿入ステージ10aから垂れ下がっている右手前の空間に手先を入れての引き抜くこと容易にできる。
【0037】
フラグ=1の時には、挿入されている伝票3の横幅が160mm以上であり、伝票搬送路10における位置Aまで搬送する。搬送が終了したら幅寄モータ24を回転させて、伝票3を幅寄ローラ25の突起部25aとアイドルローラ26とにより挟持させる。挟持したあとでプレッシャローラ8を開放する。この状態では伝票3の後端は通帳挿入ステージ7aの前側まで垂れ下がっているので、通帳挿入ステージ7aの前側空間から手先を入れての引き抜きができる。
【0038】
最後に符号X4の場合を説明すると、前述した符号X3,フラグ=1の時と同様に伝票搬送路10における位置Aまで排出し、かつ、幅寄ローラ25の突起部25aとアイドルローラ26とにより挟持させることにより、通帳挿入ステージ7aから装置手前に伝票3が落下することなく伝票3の引き抜きが容易にできる。
伝票3の排出が行われると、待機している通帳2の処理を再開する(S18)。この処理内容としては、まず、ブレード12を開放させて通帳搬送路7と共通搬送路13を結合させて、磁気ストライプリードライト部14にて磁気ストライプの書替を行ってから通帳2の排出を行う(S19)。通帳挿入検出センサSE1および伝票挿入検出センサSE2がOFFしたら、それぞれ通帳2および伝票3が係員により抜き取られたと判断して処理を完了する(S20)。
【0039】
以上説明した媒体処理装置は、通帳挿入ステージ7a及び伝票挿入ステージ10aに直近のプレッシャローラ4,9のみを通帳クランプマグネット22,伝票クランプマグネット23で動作させた。その他のプレッシャローラについては常時フィードローラと圧接している構成としたが、全てにマグネットを配したプレッシャローラON/OFF方式を採用すればブレード12を切替えたままで排出完了とすることも可能である。更に、伝票幅検出センサSE6(媒体幅信号)によって、排出位置を切換えたが、通帳搬送路7内に通帳2があるか否かに従って排出位置を切換えることもできる。
【0040】
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態のでは伝票の排出について説明したが、通帳の待機位置において通帳下部が通帳挿入ステージ側に突出している場合がある。第2の実施の形態では、前述した「連続取引時」に通帳の抜き取りを想定した動作について対応するものである。
【0041】
図9は本発明の第2の実施の形態の動作フローチャートであり、図10はその動作工程図である。これらの図を用いて説明するが媒体処理装置としては第1の実施の形態で説明したものとほぼ同一であり、異なる点は通帳搬送路にも通帳幅寄機構を付加したものである。この幅寄機構は伝票側のそれと同一でも良いし、特開昭61−206680号公報、特開昭61−217449号公報及び実開昭62−86354号公報等により開示されているので説明を省略する。
【0042】
通帳および伝票処理モードにおいて、係員が通帳挿入ステージ7aから通帳2を挿入すると通帳挿入検出センサSE1がこれを検出する。通帳LFモータ19を回転駆動して通帳2を磁気ストライプリードライト部14まで吸入して磁気ストライプ(MS)の読取りを行う。磁気ストライプの読取りが行われるとプラテン17まで搬送され、印字ヘッド16により印字処理が行われることになる(S21)。
【0043】
複数取引分の印字が行われ、印字すべき記帳データがなくなると、図10(a)に示すように通帳2を通帳搬送路5内のブレード12が動作しても触れない通帳待機位置まで搬送して待機状態に入る(S22)。
【0044】
第1の伝票3が挿入されると伝票挿入検出センサSE2がこれを検出することになる。まず、制御部32はこの検知信号を受けて伝票クランプマグネット23を励磁させて第1の伝票3を挟持する。制御部32が伝票吸入指示を発信すれば、ブレード12を切換えて(S23)、伝票LFモータ20を駆動させて所定の印字行まで搬送した第1の伝票3に対して印字処理を行う(S24)。
【0045】
伝票印字が終了すると、制御部32は伝票LFモータ20を制御して、図10(b)に示すように第1の実施の形態で説明した排出位置まで搬送する(S25)。制御部32は第1の伝票3が所定の排出位置まで搬送されると、直ちにブレード12を開放させて通帳搬送路7と共通搬送路13を結合させる(S26)。続いて通帳LFモータ19を駆動させて通帳2を図10(c)に示す位置まで吸入させる。この吸入量は通帳挿入ステージ7a上において係員が通帳2に触れることができなくなる量であり、おおよそ4cm〜6cm程度である(S27)。ステップS24にて排出された第1の伝票3が係員により抜き取られると、第2の伝票3を挿入するように係員誘導がおこなわれ、係員は図10(d)に示すように第2の伝票3を挿入する(S28)。
【0046】
第2の伝票3が挿入されると伝票挿入検出センサSE2がこれを検出し、伝票クランプマグネット23を励磁させて第2の伝票3を挟持する。制御部32は通帳2を通帳搬送路5内を搬送させて図10(e)に示す待機位置まで搬送する(S29)。続いて制御部32はブレード12の切換指示を発信した後で(S30)、伝票LFモータ20を駆動させ、図10(f)に示すようにして所定の印字行まで搬送された第2の伝票3に印字処理を行う(S31)。
【0047】
伝票印字が終了すると、制御部32は伝票LFモータ20を制御して、第1の実施の形態で説明した排出位置まで搬送する(S32)。制御部32は第2の伝票3が所定の排出位置まで搬送されると、直ちにブレード12を開放させて通帳搬送路7と共通搬送路13を結合させて待機している通帳2の処理を再開する(S33)。
【0048】
この通帳2の再吸入時において、係員が通帳2を誤って引き抜いた場合や、第2の伝票3(第1の伝票についても同様)を取出す際に通帳2に触れて通帳2にスキューが発生している場合がある。制御部32はこの場合を想定してステップS29における通帳待機位置への移動が完了した時点からセンサ監視して、通帳挿入検出センサSE1の状態変化有無を検知する(S34)。
【0049】
通帳挿入検出センサSE1がON状態(状態変化なし)であれば係員による「抜取なし」と判定して、磁気ストライプリードライト部14まで搬送して磁気ストライプの更新を行う(S35)。なお、説明を省略していたが一般的な装置では磁気情報の更新前において、通帳2を通帳挿入ガイド(基準面)側に引き寄せる通帳幅寄プログラムが組み込まれているので、例えばスキューが発生していても磁気ストライプの更新前に修正される。磁気ストライプ(MS)の更新が完了したら、通帳挿入ステージ7a上から抜き取り可能な位置まで搬送して処理が完了する(S36)。
【0050】
ステップS34において、通帳挿入検出センサSE1がOFF状態(状態変化あり)であれば係員により通帳2が抜き取られたとして処理を進める。制御部32は図示しない表示部に「処理が終了しておりません、通帳を再セットしてください」と表示して係員に通帳再挿入を促す(S37)。係員が通帳2を再挿入すると、通帳挿入検出センサSE1がONになり(S38)、前述した手順で通帳2を取り込み通帳2の磁気ストライプを読み取る(S39)。この読み取った磁気情報とステップS21にて読み取った磁気情報が同一であれば、「通帳一致」と判定して(S40)、以降の処理を行う。なお、磁気情報の一致が見られない場合には「通帳不一致」として通帳2の排出を行う(S41)。
【0051】
以上説明した「連続取引」において、係員が伝票3の排出を目視してから手を伸ばして取り出すまでの時間内には通帳2の内部への取り込みが完了するので、誤って抜き取られることは少ないが、係員が通帳挿入ステージ7aや伝票挿入ステージ10aの近傍まで手を伸ばして、排出待ちの姿勢を採っている場合がある。このような時には通帳2の抜き取りや通帳スキューが発生する可能性があるが、誤って抜き取ったことに気付き、再挿入すれば装置側で通帳の同一性を確認するので、処理が中断になることはない。
【0052】
通帳の同一性の確認動作を磁気ストライプの読取りにより行う説明をしたが、これに限定されるものではなく、例えば、印字した印字済み情報を光学的に読取ったり、外形サイズを検出して比較することなどでも可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上、説明した本発明は次の効果を奏する。処理された伝票を排出する際に、伝票縦長さ情報に加えて伝票幅検出センサからの信号に従って伝票の排出位置を切換えるので伝票の後端が伝票の挿入口より垂れ下がらなくなる。また、伝票縦長さにより通帳の挿入口側を覆ってしまうことがあっても伝票横幅が小さい時であれば通帳の排出が目視で確認できる。更に、長尺の伝票では装置前面の通帳挿入ステージから垂れ下がるまで排出するので伝票を手に取り易い。このときには伝票の先端を幅寄せ機構がクランプしているので落下することはない。
【0054】
通帳搬送路に待機中の通帳が存在し、その通帳の一部が通帳挿入ステージ上に突出しているときに伝票が排出されても、即時、通帳を通帳挿入ステージ上に突出しなくなるまで一旦装置内部に取込むので、誤って係員が通帳を引き抜く可能性がない。万一、引き抜かれた場合を想定して引抜検知し、通帳の同一性の確認をも行うので処理を中断することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体処理装置の媒体挿入部を示す概略側面図である。
【図2】本発明の媒体処理装置全体を示す概略側面図である。
【図3】本発明の媒体処理装置の制御ブロック図である。
【図4】本発明の媒体処理装置の伝票挿入部を示す斜視図である。
【図5】本発明のC−C矢視図である。
【図6】本発明の媒体寸法と判定符号関係を示す説明表である。
【図7】本発明の動作フローチャートである。
【図8】本発明の媒体排出状態図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の動作フローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態における動作工程図である。
【符号の説明】
1 媒体処理装置
2 第1の媒体(通帳)
3 第2の媒体(伝票)
7 第1の媒体搬送路(通帳搬送路)
7a 通帳挿入ステージ
10 第2の媒体搬送路(伝票搬送路)
10a 伝票挿入ステージ
11 合流部
12 共通搬送路
19 通帳LFモータ
20 伝票LFモータ
21 共通LFモータ
22 通帳クランプマグネット
23 伝票クランプマグネット
SE1 通帳挿入検出センサ
SE2 伝票挿入検出センサ

Claims (1)

  1. 第1の媒体挿入ステージより挿入される第1の媒体を取込み、内部に搬送する第1の媒体搬送路と、
    第1の媒体搬送路の上段側に設けられ、第2の媒体挿入ステージより挿入された第2の媒体を取込むときに、搬送して該第2の媒体の縦長さの計測するためのセンサを配した第2の媒体搬送路と、
    前記第1の媒体は下段側の第1の媒体搬送路から前記第1の媒体挿入ステージ上に排出し、
    前記第2の媒体は上段側の第2の媒体搬送路から前記第2の媒体挿入ステージ上に排出する媒体処理装置において、
    前記第2の媒体の縦長さ情報に対しての排出位置情報を格納した記憶部を設け、
    該排出位置情報は、搬送方向で位置の異なる少なくとも2箇所以上の位置情報とし、かつ、当該第2の媒体の縦長さが所定長のときには前記第2の媒体搬送路の内部側に設定しておき、
    前記第2の媒体の取込み時に第2の媒体の縦長さを算出し、排出時には前記記憶部から第2の媒体の排出位置情報を読み出し、前記第2の媒体を当該排出位置情報に基づいて排出することを特徴とする媒体処理装置。
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