JP4178554B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)に燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、弁部材を電磁的に駆動する燃料噴射弁が公知である。このような燃料噴射弁は、円筒状の収容部材の内側に、弁部材と一体に軸方向へ往復移動する可動コアと、可動コアと対向して収容部材に固定されている固定コアとを備えている。収容部材と、可動コアおよび固定コアとは、断面が同心円状に形成されている。そのため、燃料噴射弁に供給された燃料は、固定コア、可動コアおよび弁部材の内部を貫く孔部を経由して噴孔へ流れる(特許文献1参照)。
特開2002−206468号公報
しかしながら、上記の構成のインジェクタの場合、固定コア、可動コアおよび弁部材には内部を貫く孔部の加工が必要となる。そのため、部材の構造が複雑になるとともに、加工時における工程の複雑化および工数の増大を招くという問題がある。また、孔部の形成によって、孔部の周囲にはバリが生じやすい。そのため、孔部を燃料が通過することによって、燃料へ異物が混入するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で孔部の加工が不要であり、燃料への異物の混入が低減される燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1記載の発明では、可動コアまたは固定コアの少なくともいずれか一方の外周面と収容部材の内周面との間に燃料通路を形成している。このとき、燃料通路は、可動コアまたは固定コアの外周面よりもさらに外側に形成される。ここで、可動コアまたは固定コアの外周面とは、径方向において最も外側に位置する面である。例えば円筒状の可動コアまたは固定コアの外周側に溝部を形成した場合、外周面は溝部を形成する内側の面よりも径方向外側に位置する。そのため、可動コアまたは固定コアに設置した溝部によって燃料通路を形成する場合、燃料通路は可動コアまたは固定コアの外周面よりも径方向内側に形成される。これに対し、請求項1記載の発明では、上述のように、燃料通路は可動コアまたは固定コアの外周面よりも外側に形成される
また、請求項記載の発明では、可動コアまたは固定コアの断面は真円形状であり、収容部材の断面は多角形状である。これにより、固定コアは、収容部材の平坦な内壁面に外周面が接することにより収容部材に保持されるとともに、収容部材の角部との間に隙間を形成する。また、可動コアは、収容部材の平坦な内壁面に外周面が接することにより軸方向の移動が案内されるとともに、収容部材の角部との間に隙間を形成する。燃料は、これら可動コアまたは固定コアと収容部材との間に形成された隙間を通過する。
これにより、可動コアまたは固定コアに孔部の加工をすることなく、可動コアまたは固定コアの径方向外側に燃料通路が形成される。また、請求項1記載の発明では、コイル部は収容部材の断面と相似形状に巻かれているコイルを有している。そのため、コイルを設置するための容積が低減され、体格の大型化を招くことがない。したがって、簡単な構造で燃料通路を形成することができ、燃料への異物の混入を低減することができる。
請求項記載の発明では、可動コアまたは固定コアの少なくともいずれか一方の外周面と収容部材の内周面との間に燃料通路を形成している。すなわち、燃料通路は可動コアまたは固定コアの外周面よりも外側に形成されている。また、コイル部は収容部材の断面と相似形状に巻かれているコイルを有している。
さらに、請求項記載の発明では、可動コアまたは固定コアの断面は真円形状であり、収容部材の断面は楕円形状である。これにより、固定コアは、収容部材の短軸方向の両端部において外周面が収容部材の内壁面に接することにより収容部材に保持されるとともに、収容部材の長軸方向の両端部において収容部材との間に隙間を形成する。また、可動コアは、収容部材の短軸方向の両端部において外周面が収容部材の内壁面に接することにより軸方向の移動が案内されるとともに、収容部材の長軸方向の両端部において収容部材との間に隙間を形成する。燃料は、これら可動コアまたは固定コアと収容部材との間に形成された隙間を通過する。これにより、可動コアまたは固定コアに孔部の加工をすることなく、可動コアまたは固定コアの径方向外側に燃料通路が形成される。したがって、簡単な構造で燃料通路を形成することができ、燃料への異物の混入を低減することができる。
請求項記載の発明では、コイル部は収容部材を挟んで燃料通路の径方向外側に設置されている。これにより、コイル部は、燃料通路と接近して配置される。
ところで、コイル部は、通電することにより発熱する。コイル部の温度が上昇すると、抵抗が増大し、固定コアと可動コアとの間の磁気吸引力が低下する。そのため、コイル部への通電に対する弁部材の作動応答性が低下する。これに対して、請求項3記載の発明では、上述のようにコイル部を燃料通路と接近して配置することができるので、燃料通路を流れる燃料によってコイル部を冷却することができる。
請求項4記載の発明では、可動コアおよび固定コアの外周面と収容部材の内周面との間に燃料通路を形成している。これにより、可動コアおよび固定コアは、いずれも孔部の加工を必要としない。したがって、簡単な構造で燃料通路を形成することができ、燃料への異物の混入を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1参考例
本発明の第1参考例による燃料噴射弁(以下、燃料噴射弁を「インジェクタ」という。)を図2に示す。第1参考例によるインジェクタ10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に吸入される吸気に燃料を噴射する。なお、インジェクタは、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジンに適用してもよい。
インジェクタ10の収容部材としての収容パイプ11は、薄肉の筒状に形成されている。収容パイプ11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。第一磁性部12と非磁性部13、および非磁性部13と第二磁性部14とは、例えばレーザ溶接などにより一体に接続されている。なお、収容パイプ11は、磁性材料により一体に成形し、非磁性部13に対応する部分を熱加工などによって非磁性化してもよい。収容パイプ11は、軸方向の一方の端部に燃料入口15を有している。燃料入口15には、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料入口15に供給された燃料は、燃料フィルタ16を経由して収容パイプ11の内周側に流入する。燃料フィルタ16は、収容パイプ11の端部に設置され、燃料に含まれる異物を除去する。
収容パイプ11の燃料入口15とは反対側、すなわち第一磁性部12の内周側には弁ボディ20が設置されている。弁ボディ20は、略円筒状に形成され、例えば溶接などにより第一磁性部12の内周側に固定されている。弁ボディ20は、先端に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁面に弁座21を有している。弁ボディ20は、収容パイプ11とは反対側の端部に噴孔プレート22を有している。噴孔プレート22は、弁ボディ20側の端面と弁ボディ20とは反対側の端面とを接続する噴孔23を有している。収容パイプ11の端部に噴孔プレート22を取り付けた弁ボディ20を設置することにより、収容パイプ11の軸方向の一方の端部に噴孔23が設置される。
弁部材としてのニードル24は、第一磁性部12および弁ボディ20の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル24は、収容パイプ11および弁ボディ20と概ね同軸上に配置されている。ニードル24は、噴孔プレート22側の端部近傍にシール部25を有している。シール部25は、弁ボディ20に形成されている弁座21と接触可能である。ニードル24は、弁ボディ20との間に燃料が流れる燃料通路26を形成する。燃料通路26は、ニードル24のシール部25が弁座21から離座することにより、噴孔23に接続する。本実施形態の場合、ニードル24は、中実の略円柱状に形成されている。なお、ニードル24は、例えば内部に燃料通路を有する円筒状に形成してもよい。
インジェクタ10は、ニードル24を駆動する駆動部30を有している。駆動部30は、電磁駆動部であり、コイル31、ハウジング32、ホルダ33、固定コア40および可動コア50を有している。コイル31は、樹脂で筒状に形成されているスプール34に巻かれている。コイル31およびスプール34は、特許請求の範囲のコイル部を構成している。ハウジング32およびホルダ33は、磁性材料から形成され、コイル31の外側を覆っている。ハウジング32とホルダ33とは、磁気的に接続している。コイル31、ハウジング32、ホルダ33、および収容パイプ11の外周側は、樹脂モールド35によって覆われている。コイル31は、配線部材36を経由してコネクタ37に設置されているターミナル38と電気的に接続している。コネクタ37は、樹脂モールド35と一体に形成されている。
可動コア50は、収容パイプ11の内周側に軸方向へ往復移動可能に設置されている。可動コア50は、噴孔23とは反対側の端部が固定コア40と対向している。可動コア50は、例えば鉄などの磁性材料から略円筒状に形成されている。可動コア50には、ニードル24のシール部25とは反対側の端部が固定される。ニードル24は、例えば圧入または溶接などにより可動コア50に固定される。これにより、ニードル24と可動コア50とは、一体に軸方向へ往復移動する。
可動コア50は、噴孔23とは反対側の端部において弾性部材としてのスプリング39と接している。スプリング39は、一方の端部が可動コア50に接しており、他方の端部が固定コア40に接している。スプリング39は、軸方向へ伸びる力を有している。そのため、可動コア50と一体のニードル24は、スプリング39により弁座21に着座する方向、すなわち噴孔23方向へ押し付けられている。なお、弾性部材は、スプリング39に限らず例えば油圧ダンパや板ばねなど弾性を有する部材であれば適用することができる。
固定コア40は、収容パイプ11を挟んでコイル31の内周側に固定されている。固定コア40は、例えば鉄などの磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア40は、可動コア50との間に隙間を形成している。この固定コア40と可動コア50とが形成する隙間は、ニードル24のリフト量に対応する。固定コア40は、可動コア50とは反対側の端部に底部41を有するカップ状に形成されている。スプリング39の可動コア50とは反対側の端部は、固定コア40の底部41に接している。
次に、駆動部30について詳細に説明する。
駆動部30の固定コア40および可動コア50は、収容パイプ11の内側に設置されている。固定コア40は、収容パイプ11の内側に固定されている。一方、可動コア50は、一体のニードル24とともに収容パイプ11の内側を軸方向へ往復移動可能に設置されている。図1(A)および図1(B)に示すように、収容パイプ11は、固定コア40および可動コア50が設置されている部分において、軸に垂直な断面が概ね正六角形である。すなわち、図3に示すように、収容パイプ11は、軸方向の途中に断面が正六角形の多角部17を有している。なお、収容パイプ11は、軸方向の両端部の間をすべて多角形状に形成してもよい。この場合、収容パイプ11の内周側に設置される弁ボディ20、および収容パイプ11の外周側に設置されるホルダ33などは、多角形状の収容パイプ11の外形にあわせた形状に成形される。
固定コア40は、図1(A)に示すように収容パイプ11の内周側に設置されている。固定コア40の外周面40aは、一部が多角形状の多角部17の平坦な内壁面17aに接している。固定コア40の外径は、多角部17の平坦な内壁面17a間の内径よりもやや大きい。そのため、固定コア40は、収容パイプ11の内周側に圧入され、収容パイプ11に固定される。これにより、固定コア40は、収容パイプ11の軸方向へ移動することがない。
一方、固定コア40の外周面40aは、一部が多角形状の多角部17の頂点部17bとの間に隙間を形成する。収容パイプ11に多角部17を形成することにより、収容パイプ11と固定コア40とは断面の形状が異なる。すなわち、収容パイプ11と固定コア40とは同心円状の断面を形成しない。そして、固定コア40の外径は、多角部17の頂点部17b間の内径よりも小さい。そのため、円筒状の固定コア40の外周面40aと収容パイプ11との間には、多角部17の頂点部17bにおいて隙間が形成される。この隙間は、燃料入口15から流入した燃料が流れる燃料通路42となる。これにより、固定コア40は、径方向の最も外側の面である外周面40aよりもさらに外側において、収容パイプ11との間に燃料通路42を形成する。
可動コア50は、図1(B)に示すように、収容パイプ11の内周側に設置されている。可動コア50の外周面50aは、一部が多角形状の多角部17の平坦な内壁面17aに接している。可動コア50の外径は、多角部17の平坦な内壁面17a間の内径よりもわずかに小さい。そのため、可動コア50は、内壁面17aと摺動し、内壁面17aに案内されて収容パイプ11の内周側を軸方向へ移動する。可動コア50は、ニードル24と一体に接続している。そのため、一体の可動コア50およびニードル24は、可動コア50が内壁面17aと接することにより、軸方向への移動が案内される。
一方、可動コア50の外周面50aは、一部が多角形状の多角部17の頂点部17bとの間に隙間を形成する。収容パイプ11に多角部17を形成することにより、収容パイプ11と可動コア50とは断面の形状が異なる。すなわち、収容パイプ11と可動コア50とは同心円状の断面を形成しない。そして、可動コア50の外径は、多角部17の頂点部17b間の内径よりも小さい。そのため、円筒状の可動コア50の外周面50aと収容パイプ11との間には、多角部17の頂点部17bにおいて隙間が形成される。この隙間は、燃料入口15および燃料通路42から流入した燃料が流れる燃料通路52となる。これにより、可動コア50は、径方向の最も外側の面である外周面50aよりもさらに外側において、収容パイプ11との間に燃料通路52を形成する。
固定コア40および可動コア50の外周側にはそれぞれ燃料通路42および燃料通路52が設置される。そのため、収容パイプ11を挟んで固定コア40および可動コア50の外周側に設置されているスプール34に巻かれているコイル31は、燃料通路42および燃料通路52が接近して配置される。これにより、コイル31は、燃料通路42および燃料通路52を流れる燃料によって冷却される。その結果、通電時に発熱するコイル31は冷却され、コイル31の抵抗の増大は招かない。
次に、上記構成のインジェクタ10の作動について説明する。
コイル31への通電が停止されているとき、固定コア40と可動コア50との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、可動コア50はスプリング39の押し付け力によって固定コア40とは反対側に移動するとともに、可動コア50と一体のニードル24も固定コア40とは反対側へ移動している。その結果、コイル31への通電が停止されているとき、ニードル24のシール部25は弁座21に着座している。したがって、燃料は噴孔23から噴射されない。
コイル31に通電されると、コイル31に発生した磁界によりハウジング32、第二磁性部14、固定コア40、可動コア50、第一磁性部12およびホルダ33には磁気回路が形成され、磁束が流れる。これにより、スプリング39の押し付け力によって互いに離れている固定コア40と可動コア50との間には、コイル31への通電によって磁気吸引力が発生する。固定コア40と可動コア50との間に発生する磁気吸引力がスプリング39の押し付け力よりも大きくなると、一体の可動コア50およびニードル24は固定コア40方向へ移動する。これにより、ニードル24のシール部25は弁座21から離座する。一体の可動コア50およびニードル24は、可動コア50が固定コア40に接するまで図2の上方へ移動する。
燃料入口15からインジェクタ10の内部へ流入する燃料は、燃料フィルタ16、収容パイプ11の内周側、固定コア40の外周側の燃料通路42、可動コア50の外周側の燃料通路52、および収容パイプ11とニードル24との間を経由して燃料通路26へ流入する。燃料通路26に流入した燃料は、弁座21から離座したニードル24と弁ボディ20との間を経由して噴孔プレート22が形成する噴孔23へ流入する。これにより、噴孔23から燃料が噴射される。
コイル31への通電を停止すると、固定コア40と可動コア50との間の磁気吸引力は消滅する。これにより、ニードル24と一体の可動コア50はスプリング39の押し付け力により固定コア40とは反対側へ移動する。そのため、シール部25は再び弁座21に着座し、燃料通路26と噴孔23との間の燃料の流れは遮断される。したがって、燃料の噴射は終了する。
以上、説明した第1参考例では、固定コア40および可動コア50と収容パイプ11とは断面の形状が異なっている。そのため、固定コア40および可動コア50は、外周面40aおよび外周面50aよりもさらに外周側において収容パイプ11との間に燃料通路42および燃料通路52を形成する。これにより、固定コア40および可動コア50には、燃料入口15から噴孔23へ燃料を供給するための孔部を形成する必要がない。したがって、孔部の加工が不要となり、固定コア40および可動コア50の構造を簡単にすることができるとともに、燃料への異物の混入を低減することができる。
また、第1参考例では、固定コア40および可動コア50の外周側に燃料通路42および燃料通路52を形成している。これにより、コイル31は燃料通路42および燃料通路52と接近して配置される。そのため、コイル31は燃料通路42および燃料通路52を流れる燃料によって冷却され、コイル31の発熱による抵抗の増大は招かない。したがって、固定コア40と可動コア50との間の磁気吸引力は低下せず、ニードル24の作動応答性を向上させることができる。
(第2参考例
本発明の第2参考例によるインジェクタを図4に示す。なお、第1参考例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、第2参考例では、収容パイプ11の固定コア40に対応する断面について説明する。
第2参考例では、収容パイプ11の多角部17の断面形状が第1参考例と異なる。図4(A)に示すように、収容パイプ11は多角部17の断面形状が正方形であってもよい。また、図4(B)に示すように、収容パイプ11は多角部17の断面形状が正五角形であってもよい。さらに、図4(C)に示すように、収容パイプ11は多角部17の断面形状が正八角形でもよい。図4(A)、図4(B)および図4(C)に例示したように、多角部17の断面形状は多角形であれば角数に関わらず適用することができる。
多角部17の角数が増加することにより、固定コア40または可動コア50と収容パイプ11とが接する部分が増加する。そのため、固定コア40はより強固に収容パイプ11に固定されるとともに、可動コア50はより精密に収容パイプ11によって案内される。一方、多角部17の角数が増加することにより、固定コア40または可動コア50と収容パイプ11との間に形成される燃料通路42および燃料通路52の開口面積は小さくなる。したがって、多角部17の角数は、インジェクタ10に要求される性能に応じて、設定すればよい。
なお、第2実施形態では、収容パイプ11の固定コア40に対応する断面について説明した。しかし、可動コア50に対応する断面についても同様に収容パイプ11の多角部17の画数を変更することができる。
(第3参考例
本発明の第3参考例によるインジェクタを図5に示す。なお、第1参考例と実施的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、第3参考例では、収容パイプ11の固定コア40に対応する断面について説明する。
第3参考例では、収容パイプ11は図5に示すように多角部に代えて楕円部18を有している。固定コア40および可動コア50と収容パイプ11とは、断面の形状が異なっていれば、固定コア40および可動コア50の外周側に燃料通路42および燃料通路52を形成することができる。第3参考例では、固定コア40が真円形状の断面であるのに対し、収容パイプ11は楕円形状の断面である。
収容パイプ11の楕円部18は、短軸方向の内径が固定コア40の外径よりわずかに小さい。そのため、固定コア40の外周面40aは、楕円部18の短軸方向の両端部において収容パイプ11の内壁と接する。これにより、固定コア40は、収容パイプ11の内周側に圧入することにより固定される。一方、収容パイプ11の楕円部18は、長軸方向の内径が固定コア40の外径よりも大きい。そのため、固定コア40の外周面40aは、楕円部18の長軸方向の両端部において収容パイプ11との間に隙間を形成する。この隙間は、燃料入口15から流入した燃料が流れる燃料通路42となる。
第3参考例では、収容パイプ11は多角部に限らず断面が楕円形状の楕円部18を有していればよい。収容パイプ11に楕円部18を設置することにより、固定コア40および可動コア50と収容パイプ11との間には、固定コア40および可動コア50の外周側に燃料通路42および燃料通路52を形成することができる。
なお、第3参考例では、収容パイプ11の固定コア40に対応する断面について説明した。しかし、可動コア50に対応する断面についても同様に収容パイプ11の断面形状を楕円形にすることができる。
(第実施形態)
本発明の第実施形態によるインジェクタを図6に示す。なお、第1参考例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、第実施形態では、第1〜第3参考例によるインジェクタがそれぞれさらに有する収容パイプ11の固定コア40に対応する断面について説明する。
実施形態では、収容パイプ11の外周側に設置されているコイル31は図6に示すように収容パイプ11の断面と相似形状に巻かれている。コイル31を収容パイプ11の断面形状と相似形状に巻くことにより、コイル31を設置するために必要な容積が低減される。したがって、駆動部30を小型化することができ、インジェクタ10の体格の増加を抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明の複数の実施形態では、一体の可動コア50およびニードル24の軸方向への移動は、上述のように可動コア50の外周面50aと収容パイプ11の多角部17における内壁面17aとの接触によって案内する例について説明した。そのため、弁ボディ20には、ニードル24の移動を案内するガイド部を設置していない。しかし、弁ボディ20には、ニードル24の移動を案内するガイド部を設置してもよい。この場合、燃料通路52から燃料通路26への燃料の流れを確保するため、弁ボディ20には周方向へ不連続にガイド部を設置すればよい。
また、複数の実施形態では、噴孔23を形成する噴孔プレート22を備えるインジェクタ10について説明した。しかし、噴孔23は弁ボディ20に直接設置する構成としてもよい。
さらに、複数の実施形態では、固定コア40および可動コア50の双方の外周側に燃料通路42および燃料通路52を設置する例について説明した。しかし、固定コア40または可動コア50のいずれか一方の外周側にのみ、燃料通路を設置する構成としてもよい。この場合、固定コア40または可動コア50のいずれか他方に、内部または外部に燃料通路を形成する孔部や溝部が形成される。可動コア50の外周側にのみ燃料通路52を形成する場合、固定コア40はより緊密に収容パイプ11に固定される。一方、固定コア40の外周側にのみ燃料通路42を形成する場合、可動コア50はより精密に収容パイプ11に案内される。また、収容パイプ11の断面形状は、固定コア40に対応する位置と可動コア50に対応する位置とで異なるものとしてもよい。
本発明の第1参考例によるインジェクタを示す図であって、(A)は図2のA−A線で切断した断面図であり、(B)は図2のB−B線で切断した断面図である。 本発明の第1参考例によるインジェクタを示す断面図である。 本発明の第1参考例によるインジェクタの収容パイプを示す概略図である。 本発明の第2参考例によるインジェクタを示す図であって、図2のA−A線に対応する位置における断面図である。 本発明の第3参考例によるインジェクタを示す図であって、図2のA−A線に対応する位置における断面図である。 本発明の第実施形態によるインジェクタを示す図であって、図2のA−A線に対応する位置における断面図である。
符号の説明
10 インジェクタ(燃料噴射弁)、11 収容パイプ(収容部材)、23 噴孔、24 ニードル(弁部材)、31 コイル、40 固定コア、40a 外周面、42 燃料通路、50 可動コア、50a 外周面、52 燃料通路

Claims (4)

  1. 噴孔に流入する燃料の流れを断続する弁部材と、
    軸方向の一方の端部側に前記噴孔が設置され、前記弁部材を収容し、軸に垂直な断面が多角形状である収容部材と、
    前記収容部材の断面と相似形状に巻かれているコイルを有するコイル部と、
    前記弁部材の前記噴孔とは反対側の端部に設置され、前記弁部材と一体に前記収容部材の内周側を軸方向へ往復移動する可動コアと、
    前記収容部材の内部に前記可動コアの前記噴孔とは反対側の端部と対向して設置され、前記コイル部が通電されたとき、前記可動コアとの間に磁気吸引力を発生する固定コアとを備え、
    前記可動コアまたは前記固定コアの軸に垂直な断面が真円形状であり、前記可動コアまたは前記固定コアの少なくともいずれか一方の外周面と前記収容部材の内周面との間に燃料通路を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 噴孔に流入する燃料の流れを断続する弁部材と、
    軸方向の一方の端部側に前記噴孔が設置され、前記弁部材を収容し、軸に垂直な断面が楕円形状である収容部材と、
    前記収容部材の断面と相似形状に巻かれているコイルを有するコイル部と、
    前記弁部材の前記噴孔とは反対側の端部に設置され、前記弁部材と一体に前記収容部材の内周側を軸方向へ往復移動する可動コアと、
    前記収容部材の内部に前記可動コアの前記噴孔とは反対側の端部と対向して設置され、前記コイル部が通電されたとき、前記可動コアとの間に磁気吸引力を発生する固定コアとを備え、
    前記可動コアまたは前記固定コアの軸に垂直な断面が真円形状であり、前記可動コアまたは前記固定コアの少なくともいずれか一方の外周面と前記収容部材の内周面との間に燃料通路を形成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 前記コイル部は、前記収容部材を挟んで前記燃料通路の径方向外側に設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記可動コアおよび前記固定コアの外周面と前記収容部材の内周面との間に前記燃料通路を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
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