JP2004108235A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁部材を小型化しても、シール部における密閉度の低下ならびに燃料噴射量のばらつきを招くことなく、応答性が向上する燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】ニードル30の当接部33とともにシール部35を形成する弁座27は、弁ボディ20の内周壁20aに形成されている。シール部35を通り内周壁20aに垂直な仮想垂線は、可動コア31側の一点で交差する。この仮想垂線が交差する交点は、ガイド部28のシール部35側の端部と反シール部側の端部との間に位置する。ニードル30の当接部33側の端部は仮想垂線の交点を中心として回転するため、交点をガイド部28に近づけることにより、ニードル30とガイド部28とは接触しにくくなる。そのため、ニードル30の全長を短縮し小型化しても、ニードル30が傾いてガイド部28と接触することがなく、ニードル30とガイド部28との接触によるシール部35の密閉度の低下を防止できる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料などの流体を噴射する流体噴射装置として、ノズルボディの弁座に弁部材の当接部が着座または離座することにより、流体の噴射が断続されるものが公知である(特許文献1参照)。このような流体噴射装置では、弁部材の反当接部側の端部に設置されている電磁駆動手段により弁部材は往復駆動される。
【0003】
【特許文献1】
特許第3183156号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年では、エンジンの高性能化に対応するため、燃料噴射装置の作動時における応答性の向上が要求されている。燃料噴射装置の応答性を向上するためには、可動部材である弁部材を小型・軽量化することが有効である。
【0005】
しかしながら、弁部材を小型化するために軸方向の全長を短縮した場合、弁部材の軸方向の安定性が低下し、弁部材は軸に対し傾きやすくなる。当接部が弁ボディの弁座に着座したときに弁部材が傾くと、弁部材を軸方向へ往復移動可能に案内するために例えば弁ボディに形成されているガイド手段と弁部材とが接触することがある。弁部材とガイド手段とが接触すると、接触部を支点として弁部材の当接部側の端部は回転し、弁座から当接部が離間するおそれがある。その結果、当接部と弁座との間の密閉度が低下し、燃料漏れを招くおそれがある。
【0006】
そこで、弁部材とガイド手段との間に形成されるクリアランスを大きくし、弁部材とガイド手段との接触を防止することが考えられる。しかし、弁部材とガイド手段との間に形成されるクリアランスを大きくすると、弁部材の作動時における安定性が悪化し、燃料噴射量にばらつきが生じるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、弁部材を小型化しても、シール部における密閉度の低下ならびに燃料噴射量のばらつきを招くことなく、応答性が向上する燃料噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の燃料噴射装置によると、シール部を通る任意の仮想垂線が交差する交点は、ガイド手段のシール部側の端部と反シール部側の端部との間に位置する。この交点を中心として弁部材の当接部側の端部は回転する。そのため、弁部材が傾いた場合でも、回転の中心となる交点から近いガイド手段と弁部材とは接触しにくい。その結果、弁部材の軸方向の全長を短縮しても、弁部材とガイド手段との接触は防止される。また、弁部材とガイド手段との接触が防止されるため、ガイド手段を形成する弁ボディの内壁と弁部材の外壁との間の距離を大きくする必要がない。そのため、弁部材の作動が安定する。したがって、弁部材を小型化しても、シール部における密閉度の低下ならびに燃料噴射量のばらつきを招くことなく、弁部材の応答性を向上することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載の燃料噴射装置によると、ガイド手段は弁ボディの周方向へ連続して形成されている。そのため、弁部材の移動を軸方向へ安定して案内することができる。
本発明の請求項3記載の燃料噴射装置によると、弁部材は内部に燃料通路を有する筒状に形成されている。そのため、弁部材は、中空となり軽量化される。したがって、弁部材の応答性を高めることができる。
【0010】
本発明の請求項4記載の燃料噴射装置によると、電磁駆動手段を備えている。
電磁駆動手段のコイルに通電することにより、弁部材の反当接部側の端部に設置されている可動コアと固定コアとの間には電磁吸引力が発生し、弁部材は駆動される。そのため、弁部材を高速に駆動し、噴孔の開閉を迅速に実施することができる。また、弁部材の傾きを防止するために可動コアと可動コアを案内する面との間のクリアランスを小さくする必要がない。したがって、可動コアの寸法精度を高める必要がなく、可動コアの加工工数を低減することができる。
【0011】
本発明の請求項5記載の燃料噴射装置によると、交点からガイド手段の反シール部側の端部までの距離をtとし、シール部から可動コアの反シール部側の端部までの距離をLとすると、t≦0.1×Lである。これにより、弁部材の当接部側の端部が交点を中心として回転しても、弁部材とガイド手段とが当接することはない。
【0012】
本発明の請求項6記載の燃料噴射装置によると、シール部から可動コアの反弁部材側の端部までの距離Lは、L≦18mm以下である。これにより、L≦18mm以下の全長が短い小型の弁部材であっても、弁部材とガイド手段との接触を防止することができる。
【0013】
本発明の請求項7記載の燃料噴射装置によると、可動コアの外壁摺動可能な内壁を有するホルダを備えている。そのため、弁部材が傾くと、交点から遠い弁部材の反当接部側の端部に設置されている可動コアとホルダとが当接する。可動コアとホルダとが当接することにより、弁部材とガイド手段とが接触する前に弁部材の傾きは制限される。
【0014】
本発明の請求項8記載の燃料噴射装置によると、シール部から交点までの距離をMとし、シール部の径をDとし、交点とシール部の径方向の両端部とを結ぶ仮想直線がなす角度をθとすると、M=D/2×tan(θ/2)である。これにより、弁部材とガイド手段との接触が防止される交点の位置を規定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例による燃料噴射装置としてのインジェクタを図2に示す。
インジェクタ1のホルダ10は、磁性部材と非磁性部材とからなる円筒状に形成されている。ホルダ10には燃料通路11が形成されており、この燃料通路11に弁ボディ20、弁部材としてのニードル30、可動コア31、スプリング21、固定コア22およびアジャスティングパイプ23が収容されている。
【0016】
ホルダ10は、図2において下方の弁ボディ20側から第一磁性部材12、非磁性部材13、第二磁性部材14をこの順で有している。第一磁性部材12と非磁性部材13、ならびに非磁性部材13と第二磁性部材14とは溶接により接合している。溶接は例えばレーザ溶接などにより行われる。非磁性部材13は第一磁性部材12と第二磁性部材14との間で磁束が短絡することを防止する。第一磁性部材12の反非磁性部材側には、弁ボディ20が溶接により固定されている。
【0017】
図1に示すように、カップ状の噴孔プレート24は弁ボディ20の外周壁に溶接により固定されている。噴孔プレート24は薄板状に形成されており、中央部に複数の噴孔25が形成されている。噴孔プレート24の外側には、噴孔プレート24を覆うプレートホルダ26が装着されている。
【0018】
ニードル30は、内部に燃料通路32を有する中空の円筒状であり、底側に当接部33が形成されている。当接部33は弁ボディ20の内周壁20aに形成されている弁座27に着座可能である。弁座27に当接部33が着座することにより、ニードル30と弁ボディ20との間に形成される燃料通路34と噴孔25の入口側との連通を遮断するシール部35が形成される。ニードル30の外径は、ガイド部28における弁ボディ20の内径よりもわずかに小さく形成されている。これにより、ニードル30の外壁とガイド部28の内壁との間にはわずかなクリアランスが形成され、ニードル30はガイド部28に摺動可能に支持される。
ガイド部28は、第一磁性部材12の内周側に位置しており、弁ボディ20の周方向へ連続して形成されている。なお、ガイド部28は周方向に不連続であってもよい。ガイド部28は、ニードル30の軸方向においてシール部35と可動コア31との間に位置している。ニードル30の外壁と弁ボディ20のガイド部28における内壁とが摺動することにより、ニードル30は軸方向への移動が案内される。ニードル30の外壁と弁ボディ20のガイド部28における内壁により請求項に記載のガイド手段が形成されている。ニードル30には側壁を貫く燃料孔36、37が形成されている。ニードル30の燃料通路32に流入した燃料は、燃料孔36または燃料孔37を通過し、噴孔25の入口側へ流れる。
【0019】
図2に示すように、ニードル30の反シール部側には電磁駆動手段50が設置されている。電磁駆動手段50は、可動コア31、固定コア22、コイル51、スプリング21および磁性部材15、16、17、18などを有している。可動コア31はニードル30の反シール部側の端部にニードル30と一体に設置されている。可動コア31の外径はホルダ10の第一磁性部材12および非磁性部材13の内径よりもわずかに小さく形成されており、可動コア31の外壁とホルダ10の第一磁性部材12および非磁性部材13の内壁とは摺動可能である。可動コア31の外壁と第一磁性部材12および非磁性部材13の内壁とは、ニードル30の反シール部側でニードル30と一体の可動コア31の軸方向への移動を案内するコアガイドを形成している。
【0020】
固定コア22は円筒状に形成されている。固定コア22は、ホルダ10の非磁性部材13および第二磁性部材14の内部に圧入されることによりホルダ10に取り付けられ固定されている。固定コア22は可動コア31に対し反当接部側に設置され可動コア31と対向している。
【0021】
アジャスティングパイプ23は固定コア22の内部に圧入されている。スプリング21は一方の端部がアジャスティングパイプ23に当接し、他方の端部が固定コア22に当接している。アジャスティングパイプ23の圧入量を調整することにより、スプリング21の荷重は変更される。スプリング21はニードル30を弁座27方向へ付勢している。
【0022】
磁性部材15、16、17、18は、互いに磁気的に接続されてコイル51の外周側に設置されている。磁性部材15は、第一磁性部材12の外周側に設置され、第一磁性部材12と磁気的に接続されている。磁性部材16は磁性部材15および磁性部材17と磁気的に接続されている。磁性部材18は磁性部材17および第二磁性部材14と磁気的に接続されている。固定コア22、可動コア31、第一磁性部材12、磁性部材15、16、17、18および第二磁性部材14は磁気回路を構成している。
【0023】
コイル51が巻回されているスプール52はホルダ10の外周に取り付けられている。ターミナルは53、コイル51と電気的に接続されており、コイル51に駆動電流を供給する。樹脂ハウジング54はホルダ10およびコイル51の外周を覆っている。
【0024】
ホルダ10の図2において上方から燃料通路11に流入する燃料は、フィルタ部材19により異物が除去される。異物が除去された燃料は、燃料通路11、アジャスティングパイプ23の内周側、固定コア22の内周側、可動コア31の内周側、ニードル30の燃料通路32および燃料孔36または燃料孔37を経由してニードル30と弁ボディ20との間の燃料通路34へ供給される。燃料通路34へ供給された燃料は、当接部33が弁座27から離座したときに当接部33と弁座27との間に形成される開口を通り噴孔25へ流れ、噴孔25から噴射される。
【0025】
次に、弁ボディ20およびニードル30について詳細に説明する。
ニードル30の当接部33は、弁ボディ20の弁座27に着座することによりシール部35を形成する。シール部35は、弁ボディ20の周方向へ円環状に形成される。図3に示すように、シール部35を形成する弁ボディ20の内周壁20aは、可動コア31側に開いた円錐台面状に形成されている。そのため、シール部35を通り円錐台面状の内周壁20aに垂直な複数の仮想的な垂線Pは、ニードル30の反シール部側の交点mで相互に交差する。ニードル30は、図4に示す可動コア31を含めた軸方向の全長Lが短くなるほど、図5の破線に示すようにニードル30の軸に対し傾きやすくなる。このとき、ニードル30は、円錐台面状の内周壁20aと当接しつつ交点mを中心として傾く。すなわち、ニードル30のシール部35側の端部は、交点mを中心として円錐台面状の内周壁20aと当接しつつ回転する。
【0026】
シール部35は円錐台状の内周壁20aに円環状に形成されている。そのため、シール部35から交点mへ伸びる垂線Pの集合は、図6に示すように交点mを頂点、垂線Pを母線、ならびにシール部35の内周側を底面とする円錐を形成する。そのため、シール部35から交点mまでの距離Mは、シール部35の内径をDとし、交点mとシール部35の径方向の両端部とを結ぶ垂線Pがなす角度すなわち円錐の頂角をθとすると、M=D/2×tan(θ/2)となる。
【0027】
図3に示すようにニードル30の回転時の中心となる交点mは、弁ボディ20のガイド部28のシール部側の端部28aと反シール部側の端部28bとの間に位置している。これにより、ニードル30の回転時の中心となる交点mとガイド部28の端部28a、28bとが接近し、ニードル30が傾いた場合でも、ニードル30とガイド部28の端部28a、28bとは当接しにくくなる。ガイド部28の端部28aと端部28bとの間に位置する交点mを中心としてニードル30が回転することにより、図5の破線に示すようにニードル30の反シール部側の可動コア31も交点mを中心に回転する。このとき、回転の中心となる交点mから遠ざかるにつれて、ニードル30の回転角度に対する初期位置からの移動量は大きくなる。ここで、初期位置とはニードル30の軸に対しニードル30の傾きが生じていない位置をいう。そのため、回転にともなう反シール部側の端部すなわち可動コア31の反ニードル側の端部31aにおける可動コア31の移動量は、ガイド部28の近傍におけるニードル30の移動量よりも大きくなる。その結果、ニードル30とガイド部28とが当接する前に、可動コア31とホルダ10の非磁性部材13とが当接し、ニードル30のさらなる傾きが防止される。これにより、ニードル30とガイド部28との接触は防止される。
【0028】
図4に示すように、シール部35からガイド部28の反シール部側の端部28aまでの距離をHとし、シール部35から交点mまでの距離をMとすると、交点mとガイド部28の反シール部側の端部28aとの間の距離tは、t=H−Mにより求められる。また、本実施例では、シール部35から可動コア31の反シール部側の端部31aまでの距離Lは18mm以下である。すなわち、ニードル30と可動コア31とを合わせた軸方向の全長を18mm以下に設定している。また、本実施例ではt≦0.1×Lに設定している。上述のように、ニードル30は全長が短縮されるほど、傾きやすく、かつ傾きが大きくなる。本実施例では、交点mをガイド部28のシール部35側の端部28bと反シール部側の端部28aとの間に位置させ、かつt≦0.1×以下とすることにより、ニードル30と可動コア31とを合わせた全長が18mm以下であっても、ニードル30とガイド部28との接触が防止される。
【0029】
次に、本発明の一実施例によるインジェクタ1の作動について説明する。
コイル51への通電がオフされているとき、可動コア31と固定コア22との間には磁気吸引力が発生しない。このとき、ニードル30はスプリング21の付勢力により弁座27方向へ付勢されているため、ニードル30は弁ボディ20方向へ移動し、当接部33は弁座27に着座している。そのため、噴孔25からの燃料の噴射は停止されている。
【0030】
コイル51への通電をオンすると、固定コア22、可動コア31、第一磁性部材12、磁性部材15、16、17、18および第二磁性部材14からなる磁気回路を磁束が流れ、固定コア22と可動コア31との間に磁気吸引力が発生する。これにより、可動コア31は固定コア22に吸引されるとともに、可動コア31と一体のニードル30も固定コア22側へ移動する。ニードル30の移動にともなって当接部33が弁座27から離座すると、噴孔25から燃料が噴射される。可動コア31と固定コア22とが当接することにより、ニードル30の移動は制限される。
【0031】
再びコイル51への通電をオフすると、磁気回路を流れる磁束が消失し、固定コア22と可動コア31との間の磁気吸引力も消失する。そのため、ニードル30はスプリング21の付勢力により弁ボディ20方向へ移動し、当接部33は弁座27に着座する。これにより、噴孔25からの燃料の噴射は停止される。
【0032】
以上、説明したように、本発明の第1実施例によるインジェクタ1によると、ニードル30の回転時の中心となる交点mは、ガイド部28のシール部35側の端部28bと反シール部側の端部28aとの間に位置している。ニードル30は交点mを中心に回転するため、交点mとガイド部38とが接近することにより、ガイド部28の近傍におけるニードル30の移動量は小さくなる。そのため、ニードル30とガイド部28との間のクリアランスを大きくすることなく、ニードル30とガイド部28との接触は防止される。すなわち、ニードル30の傾きが大きくなると、交点mから遠い可動コア31と非磁性部材13とが当接するため、ニードル30の傾きは制限される。その結果、ニードル30とガイド部28とが当接したり、ニードル30がガイド部28の反シール部側の端部28aを支点として回転することが防止される。したがって、ニードル30の全長を短縮した場合でも、シール部35における密閉度の低下を防止することができる。また、ニードル30の作動時における安定性が向上するため、燃料の噴射量のばらつきを招くことがない。
【0033】
また、第1実施例では、ニードル30の傾きを低減するために可動コア31と非磁性部材13との間のクリアランスを小さくする必要がない。そのため、可動コア31および非磁性部材13の寸法精度を高める必要がない。したがって、加工工数の増大を招くことがない。
【0034】
さらに、第1実施例では、ニードル30の全長を短縮するとともに、ニードル30を中空の筒状に形成している。そのため、ニードル30の軽量化が図られる。これにより、ニードル30を駆動するコイル51の小型化、ならびにニードル30を電磁吸引力とは反対側に付勢するスプリング21の付勢力の低減を図ることができる。したがって、ニードル30の作動時における応答性を高めることができる。
【0035】
(第2実施例)
本発明の第2実施例によるインジェクタを図7に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、第2実施例によるインジェクタは、弁ボディ20およびニードル30の形状が第1実施例と異なる。第2実施例では、ニードル30は外周側に突出するガイド部38を有している。ガイド部38の外径は弁ボディ20の内径よりもわずかに小さく形成されており、ガイド部38の外壁と弁ボディ20の内壁とは摺動する。第2実施例では、ニードル30のガイド部38における外壁と弁ボディ20の内壁とによりガイド手段が形成されている。ガイド部38の外壁と弁ボディ20の内壁とが摺動することにより、ニードル30は軸方向へ往復移動可能に案内される。ガイド部38はニードル30の周方向へ不連続に形成されている。これにより、燃料孔36を通過した燃料はニードル30に形成された不連続なガイド部38の間を経由してシール部35側へ流れる。
【0036】
第2実施例では、第1実施例と同様にニードル30の回転時の中心となる交点mはガイド部38のシール部35側の端部38aと反シール部側の端部38bとの間に位置している。これにより、ニードル30の全長を短縮した場合でも、シール部35における密閉度の低下を防止することができる。
【0037】
(第3実施例)
本発明の第3実施例によるインジェクタを図8に示す。第1実施例と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、第3実施例によるインジェクタは中実円柱状のニードル40を備えている。すなわち、燃料が流れる燃料通路41はニードルの外周側に形成されている。ニードル40はガイド部42を有している。ガイド部42の外壁は、弁ボディ20の内壁と摺動可能である。第3実施例では、ニードル40のガイド部42における外壁と弁ボディ20の内壁とによりガイド手段が形成されている。ニードル40は、燃料の流れを許容するため、不連続に形成されている。
ニードル40の当接部43は、弁ボディ20の弁座27とともにシール部45を形成している。
【0038】
第3実施例では、第1実施例と同様にニードル30の回転時の中心となる交点mは、シール部45側の端部42aと反シール部側の端部42bとの間に位置している。これにより、ニードル40の全長を短縮した場合でも、シール部45における密閉度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるインジェクタの弁ボディの近傍を拡大して示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるインジェクタを示す模式的な断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるインジェクタの交点mとガイド部との位置関係を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例によるインジェクタの弁ボディとニードルとの位置関係を示す模式的な断面図である。
【図5】本発明の第1実施例によるインジェクタの弁ボディとニードルとを示す断面図であって、交点mを中心にニードルが回転した状態を示す模式図である。
【図6】本発明の第1実施例によるインジェクタの交点mとシール部との位置関係を示す模式図である。
【図7】本発明の第2実施例によるインジェクタの弁ボディの近傍を拡大して示す模式的な断面図である。
【図8】本発明の第3実施例によるインジェクタの弁ボディの近傍を拡大して示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1  インジェクタ(燃料噴射装置)
10  ホルダ
20  弁ボディ(ガイド手段)
20a 内周壁
22  固定コア(電磁駆動手段)
25  噴孔
27  弁座
28  ガイド部(ガイド手段)
30  ニードル(弁部材)
31  可動コア(電磁駆動手段)
32  燃料通路
33  当接部
35  シール部
38  ガイド部(ガイド手段)
40  ニードル
42  ガイド部(ガイド手段)
43  当接部
45  シール部
50  電磁駆動手段
51  コイル(電磁駆動手段)

Claims (8)

  1. 噴孔、ならびに前記噴孔の燃料入口側に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁座とシール部を形成する当接部を有し、前記当接部が前記弁座に着座することにより前記噴孔からの燃料の噴射を遮断し、前記当接部が前記弁座から離座することにより前記噴孔からの燃料の噴射を許容する弁部材と、
    互いに摺動する前記弁ボディの内壁と前記弁部材の外壁とから形成され、前記弁部材を軸方向へ往復移動可能に案内するガイド手段とを備え、
    前記シール部を通り前記弁座が形成されている前記弁ボディの内周壁に垂直な任意の仮想垂線が交差する交点は、前記ガイド手段の前記シール部側の端部から反シール部側の端部までの間に位置することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記ガイド手段は、前記弁ボディの周方向へ連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射装置。
  3. 前記弁部材は、内部に燃料通路を有する筒状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射装置。
  4. コイル、前記弁部材の反当接部側の端部に設置されている可動コア、ならびに前記コイルに通電されることにより前記可動コアとの間に磁気吸引力が発生する固定コアを有する電磁駆動手段をさらに備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の燃料噴射装置。
  5. 前記交点から前記ガイド手段の反シール部側の端部までの距離をtとし、前記シール部から前記可動コアの反シール部側の端部までの距離をLとすると、t≦0.1×Lであることを特徴とする請求項4記載の燃料噴射装置。
  6. 前記シール部から前記可動コアの反弁部材側の端部までの距離Lは、L≦18mmであることを特徴とする請求項5記載の燃料噴射装置。
  7. 前記可動コアの外壁と摺動可能な内壁を有するホルダをさらに備えることを特徴とする請求項4、5または6記載の燃料噴射装置。
  8. 前記シール部から前記交点までの距離をMとし、前記シール部の径をDとし、前記交点と前記シール部の径方向の両端部とを結ぶ仮想直線がなす角度をθとすると、M=D/2×tan(θ/2)であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の燃料噴射装置。
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