JP2007205235A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の低減を図りつつ軸方向長さを短くでき、かつ、可動部材を押し付けるコイルスプリングの曲げを抑制して、コイルスプリングの耐久性向上およびニードル作動の応答性のばらつき低減を図ることができる燃料噴射弁を提供する。
【解決手段】燃料通路の燃料の流れを断続するニードルと、ニードルとともに軸方向へ往復移動する可動コアと、燃料に含まれる異物を除去するフィルタ部材50と、一端が可動コアに接触するとともに他端がフィルタ部材50の係止部531に接触し、可動コアをニードルの側に押し付ける圧縮コイルスプリング17とを備える。そして、フィルタ部材50は、スプリング17の外周面に沿って係止部531から軸方向に延びる外壁部533を有し、外壁部533の外面は、固定コアに圧入され、固定コアに対してフィルタ部材50を軸方向に位置決めする。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、ニードルを電磁的に駆動する燃料噴射弁が公知である。このような燃料噴射弁では、内部に燃料通路を区画するハウジング内において、ニードルおよび可動コアは一体となって軸方向へ往復移動する。コイルへ通電すると、固定コアと可動コアとの間には磁気吸引力が発生する。これにより、一体の可動コアおよびニードルは、固定コア側へ移動して開弁する。一方、コイルへの通電を停止すると、一体の可動コアおよびニードルは、コイルスプリングによって固定コアとは反対側すなわち弁座側へ移動して閉弁する(特許文献1参照)。
特許文献1記載の燃料噴射弁では、燃料に含まれる異物を除去するフィルタ部材がハウジングに固定されている。そして、コイルスプリングの一端は可動コアに接触し、他端はフィルタ部材のケーシングに接触する。フィルタ部材には、ハウジングと接触してフィルタ部材を固定する位置調整部分が設けられている。これにより、位置調整部分のハウジングに対する軸方向の固定位置を調整することで、コイルスプリングによる押し付け力を調整できる。そのため、この調整を行う専用の部材をフィルタ部材とは別に設ける場合に比べて、部品点数の低減が図られる。
特表平6−502902号公報
しかしながら、上記従来の燃料噴射弁では、部品点数の低減が図られるものの、位置調整部分の軸方向長さ分だけフィルタ部材が長くなる。そのため、燃料噴射弁が軸方向に長くなる。
また、コイルスプリングの他端は、単にフィルタ部材の底面に接触しているだけであり、軸方向にガイドされていない。そのため、コイルスプリングが軸方向に弾性変形する際に、コイルスプリングは軸方向と交差する方向に折れ曲がり易くなる。すると、コイルスプリングの耐久性が低下するとともに、ニードルの作動の応答性にばらつきが生じる。
そこで、本発明の目的は、部品点数の低減を図りつつ軸方向長さが短縮され、かつ、可動部材を押し付けるコイルスプリングの曲げを抑制して、コイルスプリングの耐久性向上およびニードル作動の応答性のばらつきの低減を図る燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1から6のいずれか一項記載の発明では、フィルタ部材は係止部および外壁部を有する。そのため、ハウジングに対して外壁部の接触位置を調整することで、コイルスプリングによる押し付け力が調整される。よって、この調整を行う専用の部材をフィルタ部材とは別に設けることを不要にでき、部品点数の低減が図れる。
また、ハウジングに対してフィルタ部材を軸方向に位置決めする外壁部は、コイルスプリングの外周面に沿って軸方向に延びる形状である。そのため、コイルスプリングが軸方向に弾性変形する際に、コイルスプリングの他端は外壁部により軸方向にガイドされる。よって、コイルスプリングは、軸方向と交差する方向に折れ曲がり易くなるので、コイルスプリングの耐久性向上およびニードル作動の応答性のばらつき低減を図ることができる。
しかも、外壁部の軸方向位置は、コイルスプリングの軸方向位置と重複することとなるので、燃料噴射弁が軸方向に長くなることを抑制できる。
請求項2記載の発明では、フィルタ部材は、コイルスプリングの内周面に沿って軸方向に延びる内壁部を有する。そのため、コイルスプリングの他端は、外壁部に加え内壁部によっても軸方向にガイドされる。よって、コイルスプリングはより一層折れ曲がり易くなるので、コイルスプリングの耐久性向上およびニードル作動の応答性のばらつき低減の効果を増大できる。
請求項4記載の発明では、内壁部はケーシングと一体に形成されている。そのため、内壁部、係止部、外壁部およびケーシングをハウジングに組み付ける過程において、内壁部、係止部、外壁部およびケーシングを1つのユニットとして一度に組み付けることができる。よって、ハウジングへの組み付け作業性を向上できる。
請求項5記載の発明では、メッシュは軸方向に延びる袋形状である。そのため、軸方向に垂直な方向への燃料噴射弁の大型化を抑制しつつ、ろ過面積を大きく確保することができる。また、袋形状のメッシュはコイルスプリングの内部に位置する。そのため、メッシュの軸方向位置は、コイルスプリングの軸方向位置と重複することとなるので、燃料噴射弁が軸方向に長くなることを抑制できる。
請求項6記載の発明では、外壁部は、コイルスプリングと軸方向に係合する係合部を有する。そのため、コイルスプリングおよびフィルタ部材をハウジングに組み付ける過程において、コイルスプリングをフィルタ部材に組み付けた状態で、コイルスプリングがフィルタ部材から抜け落ちることを防止できる。このように、コイルスプリングをフィルタ部材とユニット化することができるので、ハウジングへの組み付け作業性を向上できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁としてのインジェクタを、図1および図2に示す。第1実施形態によるインジェクタ10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に吸入される吸気に燃料を噴射する。なお、インジェクタ10は、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンに適用してもよい。燃料噴射装置は、インジェクタ10、およびインジェクタ10に燃料を供給する図示しないデリバリパイプなどから構成されている。
インジェクタ10の収容パイプ11は、薄肉の筒状に形成されている。収容パイプ11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止している。収容パイプ11は、一方の端部に燃料導入口15を有している。燃料導入口15は、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料導入口15に供給された燃料は、フィルタ部材50を経由して収容パイプ11の内周側の燃料通路41に流入する。フィルタ部材50は、収容パイプ11の内部に設置され、燃料に含まれる異物を除去する。
収容パイプ11の燃料導入口15とは反対側、すなわち第一磁性部12の先端にはノズル20が設置されている。ノズル20は、弁ボディ21および噴孔プレート22を有している。弁ボディ21は、略円筒状に形成され、第一磁性部12の内周側に固定されている。弁ボディ21は、先端すなわち燃料導入口15とは反対側の端部に開口部21aを有している。弁ボディ21は、開口部21aに近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁に弁座23を有している。弁ボディ21は、収容パイプ11とは反対側の端部に噴孔プレート22を有している。噴孔プレート22は、弁座23側の内壁と弁座23とは反対側の外壁とを連通する噴孔24を有している。
ニードル25は、第一磁性部12および弁ボディ21の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル25は、収容パイプ11および弁ボディ21と概ね同軸上に配置されている。ニードル25は、噴孔プレート22側の端部近傍にシール部26を有している。シール部26は、弁ボディ21に形成されている弁座23に着座可能である。ニードル25は、弁ボディ21との間に燃料が流れる燃料通路27を形成する。ニードル25のシール部26が弁座23から離座することにより、燃料通路27は噴孔24と連通する。本実施形態の場合、ニードル25は筒状に形成されている。ニードル25は、内周側に燃料通路42を形成している。ニードル25は、燃料通路42と燃料通路27とを接続する孔251および孔252を有している。なお、ニードル25は、筒状に限らず中実の柱状でもよい。
インジェクタ10は、ニードル25を駆動する駆動部30を有している。駆動部30は、電磁駆動部である。駆動部30は、コイル31、プレート32、ホルダ33、固定コア34および可動コア35を有している。プレート32およびホルダ33は、磁性材料から形成されている。プレート32は、コイル31の外周側を覆っている。ホルダ33は、収容パイプ11の外周側に配置され、噴孔24側からコイル31を保持している。プレート32およびホルダ33は、磁性材料から形成され、磁気的に接続している。コイル31、プレート32、ホルダ33および収容パイプ11の外周側は、樹脂モールド36によって覆われている。コイル31は、配線部材37を経由してコネクタ38に設置されているターミナル39と電気的に接続している。筒状の固定コア34、収容パイプ11、弁ボディ21、これらの外周側に設置される駆動部30、およびこれらを覆う樹脂モールド36などは、内部に燃料通路を区画するハウジングである。
固定コア34は、収容パイプ11を挟んでコイル31の内周側に固定されている。固定コア34は、例えば鉄などの磁性材料により略円筒状に形成されている。固定コア34は、内周側に燃料通路43を形成している。固定コア34は、可動コア35との間に所定の隙間を形成して設置される。この固定コア34と可動コア35との間の隙間は、ニードル25のリフト量に対応する。
可動コア35は、収容パイプ11の内周側に収容されている。可動コア35は、収容パイプ11の内周側を軸方向へ往復移動可能である。可動コア35は、噴孔24とは反対側の端部が固定コア34と対向している。可動コア35は、例えば鉄などの磁性材料から略円筒状に形成されている。可動コア35は、内周側に燃料通路44を形成している。ニードル25は、シール部26とは反対側の端部が可動コア35の内周側に固定されている。これにより、ニードル25および可動コア35は、一体となって軸方向へ往復移動する。
一体のニードル25および可動コア35は、シール部26が弁座23に着座することにより、噴孔24側への移動が規制される。また、一体のニードル25および可動コア35は、噴孔24とは反対側へ移動すると可動コア35が固定コア34に接する。これにより、一体のニードル25および可動コア35は、固定コア34側への移動が規制される。そのため、固定コア34は、一体のニードル25および可動コア35の固定コア34側への移動を規制するストッパとして機能する。
可動コア35は、圧縮コイルスプリング17(以下、単にスプリング17と呼ぶ)と接している。スプリング17は、軸方向の一方の端部が可動コア35と接し、他方の端部がフィルタ部材50と接している。フィルタ部材50は、固定コア34の内周側に固定されている。スプリング17は、軸方向へ伸長する力を有している。そのため、一端が固定されているスプリング17は、他端側において一体のニードル25および可動コア35を弁座23側へ押し付ける。スプリング17の荷重は、フィルタ部材50の固定コア34への圧入量により調整される。コイル31に通電していないとき、一体のニードル25および可動コア35は弁座23側へ押し付けられる。これにより、シール部26は弁座23に着座する。フィルタ部材50は略円筒状に形成されている。
燃料導入口15からフィルタ部材50へ流入した燃料は、収容パイプ11が形成する燃料通路41を経由してフィルタ部材50を通過する。その後、燃料通路41、固定コア34が形成する燃料通路43、可動コア35が形成する燃料通路44、ニードル25の燃料通路42、孔251および孔252を経由して燃料通路27へ流入する。
次に、フィルタ部材50の構造の詳細を、図3を用いて説明する。図3は、スプリング17が取り付けられた状態のフィルタ部材50を示す断面図である。
フィルタ部材50は、燃料に含まれる異物を捕捉するメッシュ51と、メッシュを一定形状に保持するケーシング52と、ケーシング52を固定コア34に保持させるカラー53とから構成されている。メッシュ51およびカラー53は金属製、ケーシング52は樹脂製である。メッシュ51およびカラー53はインサート成形によりケーシング52と一体に形成されている。
ケーシング52は、軸方向に延びる略円筒形状である。ケーシング52の両端のうち、燃料流れ上流側の端部には、燃料通路43の上流側に向けて開口する開口部521が形成されている。ケーシング52の両端のうち下流側端部は閉塞されており、ケーシング52の側面には、燃料通路43の下流側に向けて開口する開口部522が形成されている。開口部522は軸方向に延びる形状であり、周方向へ複数形成されている。
メッシュ51は、燃料通路43の上流側に向けて開口する袋形状である。メッシュ51は、ケーシング52の内周面に沿って配置され、開口部522を覆っている。従って、開口部521からケーシング52内に流入した燃料通路43の燃料は、メッシュ51を通過して開口部522から流出する。
メッシュ51は、軸方向に延びる形状であり、スプリング17の内部に位置する。そのため、メッシュ51の軸方向位置は、スプリング17の軸方向位置と重複することとなるので、インジェクタ10が軸方向に長くなることを抑制できる。また、開口部522のうち軸に垂直な方向の寸法、すなわち開口幅は、下流側に位置するほど小さく設定されている。従って、下流側ほどメッシュ51の幅寸法は小さい。
カラー53は、係止部531、内壁部532および外壁部533を有する鍵状に形成されている。係止部531は、スプリング17のうちニードル25と反対側の端部を係止することで、スプリング17が軸方向においてニードル25と反対側に移動することを規制している。
内壁部532は、係止部531から軸方向に延びる略円筒形状である。内壁部532の外周面は、スプリング17の内周面に沿って軸方向に延び、内壁部532の内周面は、ケーシング52の外周面に接触している。内壁部532は、ニードル25の側の端部に、径方向内側に向けて屈曲してケーシング52と軸方向に係合する係合部534を有する。これにより、ケーシング52がカラー53から抜け出ることを抑制している。
外壁部533は、係止部531から軸方向に延びる略円筒形状である。外壁部533の内周面は、スプリング17の外周面に沿って軸方向に延び、外壁部533の外周面は、固定コア34の内周面に接触している。なお、本実施形態における「スプリング17の外周面」とは、スプリング17の線材のうち、スプリング17のコイル中心と反対側に位置する面のことを言う。また、「スプリング17の内周面」とは、スプリング17の線材のうち、スプリング17のコイル中心側に位置する面のことを言う。
外壁部533は、ニードル25の側の端部に、径方向内側に向けて屈曲してスプリング17と軸方向に係合する係合部535を有する。そのため、スプリング17およびフィルタ部材50を固定コア34の内部に組み付ける過程において、スプリング17をフィルタ部材50に組み付けた状態で、スプリング17がカラー53から抜け落ちることを防止できる。このように、スプリング17をフィルタ部材50とユニット化することができるので、固定コア34への組み付け作業性を向上できる。
カラー53は、外壁部533を固定コア34の内周面に押し付けながら、固定コア34の内部に軸方向に圧入されている。この圧入量を調整することで、カラー53のハウジングに対する軸方向の固定位置は調整される。これにより、可動コア35をニードル25の側に押し付けるスプリング17の押し付け力は調整される。
外壁部533は、圧入により固定コア34の内周面と密着する。そのため、カラー53と固定コア34との接触面から燃料がメッシュ51を通過することなく漏れ出ることを防止している。
外壁部533のうちニードル25の側の端部、すなわち係合部535は開放端となっている。そのため、カラー53を固定コア34に圧入する際に、外壁部533は径方向内側に変形しやすくなる。よって、圧入する力が過剰になることを回避しつつ、カラー53と固定コア34との接触面から燃料が漏れ出ることを防止できる。
次に、上記構成によるインジェクタ10の作動を説明する。
コイル31への通電を停止しているとき、固定コア34と可動コア35との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、一体のニードル25および可動コア35は、スプリング17によって弁ボディ21側へ押し付けられる。これにより、一体のニードル25および可動コア35は、弁ボディ21側へ移動し、シール部26が弁座23に着座している。その結果、燃料通路27と噴孔24との間は遮断され、噴孔24から燃料は噴射されない。
コイル31へ通電すると、発生した磁界により、第二磁性部14、固定コア34、可動コア35、第一磁性部12、ホルダ33およびプレート32には磁気回路が形成される。これにより、固定コア34と可動コア35との間には、磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力によって、可動コア35は固定コア34側へ吸引される。磁気吸引力がスプリング17の押し付け力よりも大きくなると、一体のニードル25および可動コア35は固定コア34側へ移動する。一体のニードル25および可動コア35は、固定コア34に接するまで、固定コア34側へ移動する。一体のニードル25および可動コア35が固定コア34側へ移動すると、シール部26は弁座23から離座する。これにより、燃料通路27と噴孔24とは開口部21aを介して連通し、噴孔24から燃料が噴射される開弁状態となる。
コイル31への通電を停止すると、固定コア34と可動コア35との間の磁気吸引力は消滅する。そのため、一体にニードル25および可動コア35は、再びスプリング17によって弁ボディ21側へ押し付けられる。これにより、一体のニードル25および可動コア35は、弁ボディ21側へ移動する。一体のニードル25および弁ボディ21は、シール部26が弁座23に着座するまで弁ボディ21側へ移動する。シール部26が弁座23に着座すると、燃料通路27と噴孔24との間は遮断され、噴孔24から燃料は噴射されない閉弁状態となる。
本実施形態によれば、フィルタ部材50のカラー53を固定コア34の内部に圧入する構造であり、スプリング17はフィルタ部材50の係止部531で軸方向に係止される。そのため、カラー53の圧入量を調整することによりスプリング17による押し付け力を調整できる。よって、この調整を行う専用の部材をフィルタ部材50とは別に設けることを不要にでき、部品点数の低減が図れる。
また、フィルタ部材50は、スプリング17の外周面に沿って係止部531から軸方向に延びる外壁部533と、スプリング17の内周面に沿って係止部531から軸方向に延びる内壁部532を有する。そのため、スプリング17が軸方向に弾性変形する際に、スプリング17の端部は外壁部533および内壁部532により軸方向にガイドされる。よって、スプリング17は、軸方向と交差する方向に折れ曲がり易くなるので、スプリング17の耐久性向上およびニードル25の作動の応答性のばらつき低減を図ることができる。
また、スプリング17は、固定コア34に圧入される外壁部533の内側に配置されている。よって、軸方向において、外壁部533とスプリング17とは重複した位置となる。そのため、インジェクタ10を軸方向に短縮できる。
ここで、燃焼室に連通する吸気管に燃料を噴射する吸気管噴射式のエンジンに適用されるインジェクタ10は、燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のエンジンに適用されるインジェクタ10に比べて、軸方向に短く設計する必要がある。また、車種毎に要求されるインジェクタの全長は異なる。本実施形態によるインジェクタ10は、軸方向長さを短縮することができる。よって、本実施形態によるインジェクタ10は、吸気管噴射式のエンジンに適用されるインジェクタ10の収容パイプ11の長さを変更するだけで、車種あるいはエンジンの種類を問わず適用することができる。
以下、本発明の第2〜第6実施形態を図4〜図8に基づいて説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態によるフィルタ部材50を示す断面図である。第2実施形態では、係合部535を廃止している。
ここで、上述の第1実施形態では、外壁部533の端部に、径方向内側に向けて屈曲してスプリング17と軸方向に係合する係合部535を有している。そのため、スプリング17をフィルタ部材50とユニット化して固定コア34への組み付け作業性を向上できる。しかしながら、スプリング17を外壁部533と内壁部532の間に挿入した後に、外壁部533の端部を屈曲させる曲げ加工が必要となるため、カラー53を加工する工数が増大する。
これに対し、係合部535を廃止した第2実施形態によれば、固定コア34への組み付け作業性は低下するものの、カラー53を加工する工数を低減できる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態によるフィルタ部材50を示す断面図である。第3実施形態では、ケーシング52は、カラー53の係合部534が係合する部分に、係合部534と係合する係合部523を有している。この係合部523は径方向外側に屈曲する形状であるとともに、係合部534の上流側の面に対向して円環状に延びる形状である。
そのため、燃料の流圧によりケーシング52がカラー53から下流側に抜け出てしまうことを抑制できる。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態によるフィルタ部材50を示す断面図である。上述の第1実施形態では、ケーシング52およびメッシュ51を袋形状に形成している。これに対し、第4実施形態では、ケーシング52およびメッシュ51は、軸方向に対して垂直に拡がる面状に形成されている。また、ケーシング52およびメッシュ51は、カラー53のうち係止部531と隣接する位置に配置されている。また、ケーシング52およびメッシュ51は円形であり、その外形寸法は、内壁部532の内径よりも大きく設定されている。そのため、燃料の流圧によりケーシング52がカラー53から下流側に抜け出てしまうことを抑制できる。
(第5実施形態)
図7は、第5実施形態によるフィルタ部材50を示す断面図である。第5実施形態では、内壁部532を廃止して、スプリング17の軸方向へのガイドを、外壁部533のみで行っている。そのため、カラー53の加工コストを低減できる。
(第6実施形態)
図8は、第6実施形態によるフィルタ部材50を示す断面図である。上述の第1実施形態では、ケーシング52およびメッシュ51は、カラー53のうち係止部531と隣接する位置に配置されている。これに対し、第6実施形態では、ケーシング52およびメッシュ51は、内壁部532の下流側の端部と隣接する位置に配置されている。また、ケーシング52およびメッシュ51は、係合部534の上流側の面に対向して配置されている。そのため、燃料の流圧によりケーシング52がカラー53から下流側に抜け出てしまうことを抑制できる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、カラー53は金属製であるが、本発明の実施にあたり、カラー53は樹脂製であり、ケーシング52と一体に樹脂成形されていてもよい。これによれば、フィルタ部材50の部品点数の低減を図ることができる。
上記各実施形態では、外壁部533を固定コア34に圧入しているが、本発明は固定コア34への圧入に限定されるものではなく、例えば、収容パイプ11に圧入してもよい。また、本発明は、外壁部533を固定コア34等に固定するにあたり、圧入により固定する場合に限られるものではなく、例えばスポット溶接等により固定するようにしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態によるインジェクタを示す断面図である。 図1に示すインジェクタのノズルを拡大した断面図である。 図1に示すインジェクタにおいて、スプリングが取り付けられた状態のフィルタ部材を示す断面図。 本発明の第2実施形態によるフィルタ部材を示す断面図。 本発明の第3実施形態によるフィルタ部材を示す断面図。 本発明の第4実施形態によるフィルタ部材を示す断面図。 本発明の第5実施形態によるフィルタ部材を示す断面図。 本発明の第6実施形態によるフィルタ部材を示す断面図。
符号の説明
10:インジェクタ(燃料噴射弁)、11:収容パイプ(ハウジング)、17:圧縮コイルスプリング(コイルスプリング)、21:弁ボディ(ハウジング)、23:弁座、25:ニードル、27、41、42、43、44:燃料通路、30:駆動部(ハウジング)、34:固定コア(ハウジング)、35:可動コア、36:樹脂モールド(ハウジング)、50:フィルタ部材、51:メッシュ、52:ケーシング、531:係止部、532:内壁部、533:外壁部、535:係合部

Claims (6)

  1. 内部に燃料通路を区画するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に設けられ、前記ハウジングの弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路の燃料の流れを断続するニードルと、
    前記ハウジングの内部に設けられ、前記ニードルとともに軸方向へ往復移動する可動コアと、
    一端が前記可動コアに接触し、前記可動コアを前記ニードルの側に押し付けるコイルスプリングと、
    前記ハウジングに固定され、前記コイルスプリングの他端と接触する係止部を有し、前記燃料通路へ流入する燃料に含まれる異物を除去するフィルタ部材と、を備え、
    前記フィルタ部材は、前記コイルスプリングの外周側に前記係止部から軸方向に延びる外壁部を有し、
    前記外壁部の外面は、前記ハウジングに接触し、前記ハウジングに対して前記フィルタ部材を軸方向に位置決めする燃料噴射弁。
  2. 前記フィルタ部材は、前記コイルスプリングの内周側に前記係止部から軸方向に延びる内壁部を有する請求項1記載の燃料噴射弁。
  3. 前記フィルタ部材は、メッシュを一定形状に保持するケーシングを有し、
    前記内壁部は、前記ケーシングのうち前記ニードルと反対側の端部、または前記ケーシングの外周面を保持する請求項2記載の燃料噴射弁。
  4. 前記内壁部は金属製であって、前記ケーシングは樹脂製であり、
    前記内壁部は、インサート成形により前記ケーシングと一体に形成されている請求項3記載の燃料噴射弁。
  5. 前記フィルタ部材は、前記異物を捕捉するメッシュを有し、
    前記メッシュは、前記コイルスプリングの内部に位置して軸方向に延びる袋形状である請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  6. 前記外壁部は、前記ニードルの側の端部に、径方向内側に向けて屈曲して前記コイルスプリングと係合する係合部を有する請求項1から5のいずれか一項記載の燃料噴射弁。



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