JP4310402B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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本発明は、内燃機関(以下、内燃機関を「エンジン」という。)に用いられる燃料噴射弁に関する。
燃料噴射弁においては、例えば排気中の有害物質の低減および燃費の向上などの観点から噴射される燃料の微粒化が重要な要素である。特に、エンジン始動時のようにエンジンが冷えているとき、燃料の微粒化を促進することにより炭化水素(以下、HC)の排出が低減される。燃料の微粒化を図る従来技術として、特許文献1に開示されているノズルが公知である。
米国US2003/0127540A1公開公報
特許文献1に開示されているノズルでは、複数の噴孔を有する噴孔部材の上流側に扁平な空間を形成している。弁座を通過し円錐面状の壁面に沿って流れた燃料は、弁ボディの端部で絞り込まれる。端部で絞り込まれた燃料を扁平な空間に導くことにより、燃料の流れに微小な乱れを誘起し、燃料の微粒化を図っている。
しかしながら、扁平な空間は軸に垂直な断面が円形状である。そのため、噴孔には、周囲から均等に燃料が流入する。周囲から均等に噴孔へ燃料が流入する結果、噴孔からは液柱状の噴霧が噴射される。液柱状の噴霧の場合は、低燃圧での微粒化が不十分で、さらに、燃料の噴射方向の制御が困難であるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、微粒化を促進するとともに、燃料の噴射方向の制御が容易な燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1記載の発明では、弁ボディと噴孔部材との間には燃料室が形成されている。燃料室は、長軸および短軸を有する形状であり、長軸が弁ボディの開口部よりも長く、短軸が弁ボディの開口部よりも短い。そのため、燃料室の弁ボディに垂直な断面は略帯状となる。これにより、弁座を通過し開口部から燃料室へ流入する燃料は、弁ボディの中心軸側から径方向外側へ向けて長軸に沿った方向へ流れる。また、燃料室における燃料は、燃料室の短軸方向において中心側ほど大きな速度を有し、中心から遠ざかるほど小さな速度となる。これにより、燃料室から噴孔へ流れる燃料には速度分布が形成される。この速度分布のある流れの中に噴孔が存在すると、噴孔両端の速度差のために、燃料は旋回しながら噴孔へ流入する。燃料が旋回しながら噴孔へ流入することにより、燃料はその旋回力によって噴孔を形成する噴孔部材の内壁に沿って液膜を形成する。その結果、噴孔からは液膜状の燃料が噴射される。液膜状の燃料は液膜の分離が促進される。したがって、さらなる微粒化を促進することができる。また、液膜状の燃料は、噴孔を形成する噴孔部材の内壁に沿って流れるため、噴孔から噴射される燃料は噴孔の中心軸の延長線上に噴霧を形成する。したがって、燃料の噴射方向を容易に制御することができる。
請求項記載の発明では、具体的に、噴孔が、燃料室の長軸の中心線を挟んで両側に配置され、かつ、燃料室の短軸の中心線を挟んで両側に配置されている。
請求項記載の発明では、燃料室は弁ボディの凹部によって形成される。そのため、既存の噴孔部材を設計の変更をすることなく用いることができる。したがって、構造の複雑化および部品点数の増大を招くことなく、燃料の微粒化を促進し、燃料の噴射方向を容易に制御することができる。
請求項記載の発明では、燃料室は噴孔部材の凹部によって形成される。そのため、既存の弁ボディを設計の変更をすることなく用いることができる。したがって、構造の複雑化および部品点数の増大を招くことなく、燃料の微粒化を促進し、燃料の噴射方向を容易に制御することができる。
請求項記載の発明では、燃料室は弁ボディと噴孔部材との間に設置される燃料室形成部材によって形成される。そのため、既存の弁ボディおよび噴孔部材を設計の変更をすることなく用いることができる。また、要求される燃料の噴射特性に合わせて燃料室の形状を容易に変更することができる。
請求項5または6記載の発明では、燃料室は矩形状または長円形状である。これにより、燃料室は簡単な形状となる。したがって、燃料室を形成するための加工を容易にすることができる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁(以下、燃料噴射弁を「インジェクタ」という。)を図2に示す。第1実施形態によるインジェクタ10は、ガソリンエンジンの燃焼室に吸入される吸気が流れる図示しない吸入ポートに設置され、吸入ポートを流れる吸気に燃料を噴射する。なお、インジェクタ10は、直噴式のエンジンに適用してもよい。インジェクタ10を直噴式のエンジンに適用する場合、インジェクタ10はエンジンのシリンダヘッドに搭載される。また、インジェクタ10は、ディーゼルエンジンのインジェクタとして適用してもよい。
インジェクタ10のハウジング11は筒状に形成されている。ハウジング11は、第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14を有している。非磁性部13は、第一磁性部12と第二磁性部14との磁気的な短絡を防止する。第一磁性部12、非磁性部13および第二磁性部14は、例えばレーザ溶接などにより一体に接続されている。なお、ハウジング11を磁性部材により筒状に一体物に成形し、熱加工することにより非磁性部13に対応する部分を非磁性化してもよい。
ハウジング11の軸方向の一方の端部には入口部材15が設置されている。入口部材15はハウジング11の内周側に圧入されている。入口部材15は燃料入口16を有している。燃料入口16には、図示しない燃料ポンプから燃料が供給される。燃料入口16に供給された燃料は、燃料フィルタ17を経由してハウジング11の内周側に流入する。燃料フィルタ17は、燃料に含まれる異物を除去する。
ハウジング11の他方の端部には、ノズルホルダ20が設置されている。ノズルホルダ20は、筒状に形成され、内側に弁ボディ21が設置されている。弁ボディ21は、筒状に形成され、軸方向において燃料入口16とは反対側の端部に図1に示すように開口部22を有している。なお、図1では、ノズルホルダ20の記載は省略している。弁ボディ21は、例えば圧入あるいは溶接などによりノズルホルダ20に固定されている。弁ボディ21は、先端の開口部22に近づくにつれて内径が小さくなる円錐状の内壁21aを有している。弁ボディ21は、円錐状の内壁21aに弁座23を有している。弁ボディ21の開口部22側の端部には、噴孔部材としての噴孔プレート30が設置されている。噴孔プレート30は、弁ボディ21の先端部を覆っている。噴孔プレート30が形成する噴孔31は、噴孔プレート30を軸方向に貫いて弁ボディ21側の面と弁ボディ21とは反対側の面とを接続している。
弁部材としてのニードル24は、図2に示すようにハウジング11、ノズルホルダ20および弁ボディ21の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。ニードル24は、弁ボディ21と概ね同軸上に配置されている。ニードル24は、軸方向の一方の端部側すなわち燃料入口16とは反対側の端部にシール部25を有している。シール部25は、弁ボディ21に形成されている弁座23と接触可能である。ニードル24は、弁ボディ21との間に燃料が流れる燃料通路26を形成する。
インジェクタ10は、ニードル24を駆動する駆動部40を有している。駆動部40は、スプール41、コイル42、固定コア43、プレートハウジング44および可動コア45を有している。スプール41は、ハウジング11の外周側に設置されている。スプール41は、樹脂で筒状に形成され、外周側にコイル42が巻かれている。コイル42は、コネクタ46の端子部47に接続している。固定コア43は、ハウジング11を挟んでコイル42の内周側に設置されている。固定コア43は、例えば鉄などの磁性材料から筒状に形成され、ハウジング11の内周側に例えば圧入などにより固定されている。磁性部材であるプレートハウジング44は、コイル42の外周側を覆っている。スプール41およびコイル42の外周側は、コネクタ46を一体に形成する樹脂モールド48により覆われている。
可動コア45は、ハウジング11の内周側に軸方向へ往復移動可能に設置されている。可動コア45は、例えば鉄などの磁性材料から筒状に形成されている。可動コア45は、固定コア43とは反対側の端部においてニードル24と一体に接続している。可動コア45は、固定コア43側の端部において付勢手段であるスプリング18と接触している。スプリング18は、一方の端部が可動コア45に接しており、他方の端部が固定コア43に圧入されているアジャスティングパイプ19に接している。スプリング18は、軸方向へ伸びる力を有している。そのため、可動コア45およびニードル24は、スプリング18により弁座23に着座する方向へ押し付けられる。固定コア43に圧入されているアジャスティングパイプ19の圧入量を調整することにより、スプリング18の荷重は調整される。コイル42に通電していないとき、可動コア45およびニードル24は弁座23方向へ押し付けられ、シール部25は弁座23に着座する。
次に、噴孔プレート30の近傍について詳細に説明する。
噴孔プレート30は、図1、図3および図4に示すように弁ボディ21の先端側すなわちハウジング11と反対側に取り付けられている。なお、図1、図3および図4では、ノズルホルダ20の記載は省略している。噴孔プレート30は、筒部32および底部33を有する円筒状に形成されている。噴孔プレート30は、筒部32が弁ボディ21の外周壁とノズルホルダ20の内周壁との間に挟まれており、底部33が弁ボディ21の外底面とノズルホルダ20の内底面との間に挟まれている。噴孔31は底部33を貫いている。
弁ボディ21は、燃料入口16とは反対側の端部すなわち噴孔プレート30側の端部に略円形状の開口部22を有している。弁座23が形成されている内壁21aは、ハウジング11とは反対側の端部が開口部22に接続している。弁ボディ21は、噴孔プレート30側の端部に噴孔プレート30とは反対側すなわち弁座23側へ窪む凹部27を有している。すなわち、弁ボディ21は、噴孔プレート30側の端部に段差を有している。これにより、弁ボディ21の先端に噴孔プレート30を取り付けると、弁ボディ21と噴孔プレート30との間には燃料室50が形成される。
燃料室50は、弁ボディ21側が開口部22に接続している。また、燃料室50には、噴孔31の燃料入口側の端部が開口している。これにより、ニードル24が図2の上方へ移動したとき、燃料通路26から弁座23とシール部25との間を通過した燃料は、開口部22を経由して燃料室50に流入する。そして、燃料室50に流入した燃料は、燃料室50の内部において弁ボディ21の中心軸から径方向外側へ流れ噴孔31へ流入する。
燃料室50は、図3に示すように弁ボディ21の軸に垂直な断面が長軸および短軸を有する長円形状である。また、燃料室50は、弁ボディ21の軸方向の長さすなわち厚みが小さく、扁平な形状を有している。燃料室50の長軸の長さは、弁ボディ21の開口部22の内径よりも長く設定されている。これに対し、燃料室50の短軸の長さは、弁ボディ21の開口部22の内径よりも短く設定されている。これにより、開口部22から燃料室50へ流入した燃料は、図3の矢印に示すように燃料室50の長軸方向に沿って流れる。
噴孔プレート30は、複数の噴孔31を有している。本実施形態の場合、噴孔プレート30は四つの噴孔31を有している。複数の噴孔31は、燃料室50の長軸方向の中心線C1を挟んで両側に配置されている。一方、噴孔31は、燃料室50の短軸方向の中心線C2を挟んで両側に配置されている。なお、噴孔31は、中心軸C2を対称軸として非対称に配置してもよい。
弁座23とシール部25との間を通過した燃料は、弁ボディ21の円錐状の内壁21aに沿って流れる。そのため、燃料は弁ボディ21の内壁21aによって絞り込まれながら開口部22へ流れる。燃料は、開口部22を通過して燃料室50へ流入することにより、弁ボディ21の中心軸側から径方向外側へ長軸方向の流れを形成する。このとき、燃料室50を流れる燃料は、開口部22によって絞り込まれ後に燃料室50へ流入するため、燃料室50の短軸方向の中心部すなわち中心軸C2に近い側ほど流速が大きくなる。一方、燃料室50を流れる燃料は、燃料室50の短軸方向の中心から遠いすなわち燃料室50を形成する側壁51側ほど流速が小さくなる。その結果、燃料室50を流れる燃料には、速度分布が形成される。図3に示す矢印の長さは、燃料室50を流れる燃料の向きおよび流速を模式的に示したものである。
燃料に速度分布が形成されることにより、噴孔31の入口すなわち燃料室50側の開口部の周辺では燃料室50の中心軸C2側から側壁51へ向かって旋回する燃料の流れが形成される。そのため、燃料は、旋回しながら噴孔31へ流入する。燃料が旋回しながら噴孔31へ流入することにより、燃料は噴孔31の内部において噴孔31を形成する噴孔プレート30の内壁に沿った液膜状の流れとなる。その結果、噴孔31から噴射される燃料は、中空の略円錐形の液膜状の噴霧を形成する。
また、旋回する燃料は噴孔31を形成する噴孔プレート30の内壁に沿って流れるため、噴孔31から噴射される燃料は噴孔31の中心軸の延長線上に噴霧を形成する。そのため、噴孔31の角度を調整することにより、噴霧の形成位置が制御される。また、噴孔31から噴射する燃料は液膜状の噴霧を形成するため、噴霧は容易に分裂する。その結果、噴射される燃料の微粒化が促進される。
次に、上記構成によるインジェクタ10の作動について説明する。
コイル42への通電が停止されているとき、固定コア43と可動コア45との間には磁気吸引力が発生しない。そのため、可動コア45は、スプリング18の押し付け力によりニードル24とともに固定コア43と反対側へ移動している。その結果、コイル42への通電が停止されているとき、ニードル24のシール部25は弁座23に着座している。したがって、燃料は噴孔31から噴射されない。
コイル42に通電されると、コイル42に発生した磁界によりプレートハウジング44、ノズルホルダ20、第一磁性部12、可動コア45、固定コア43および第二磁性部14には磁束が流れ、磁気回路が形成される。これにより、固定コア43と可動コア45との間には磁気吸引力が発生する。固定コア43と可動コア45との間に発生する磁気吸引力がスプリング18の押し付け力よりも大きくなると、可動コア45および可動コア45と一体のニードル24は固定コア43側へ移動する。その結果、ニードル24のシール部25は弁座23から離座する。
燃料入口16からインジェクタ10の内部へ流入した燃料は、燃料フィルタ17、入口部材15の内周側、アジャスティングパイプ19の内周側、可動コア45の内周側、可動コア45の内側と外側とを接続する接続孔49、ハウジング11と可動コア45との間、ニードル24とノズルホルダ20との間を経由して燃料通路26へ流入する。燃料通路26の燃料は、弁座23とシール部25との間から燃料室50を経由して噴孔31へ流入する。これにより、噴孔31から燃料が噴射される。
コイル42への通電を停止すると、固定コア43と可動コア45との間の磁気吸引力は消滅する。これにより、可動コア45および可動コア45と一体のニードル24はスプリング18の押し付け力により固定コア43とは反対側へ移動する。そのため、シール部25は再び弁座23に着座し、燃料通路26と燃料室50との間の燃料の流れは遮断される。したがって、燃料の噴射は終了する。
以上、説明した本発明の第1実施形態では、弁座23と噴孔31との間に燃料室50を形成している。燃料室50は、弁ボディ21の軸に垂直な断面が長円形状に形成されている。そのため、開口部22で絞られた後に燃料室50へ流入する燃料は、燃料室50において長軸方向に沿って流れる。このとき、燃料室50の短軸方向における中心すなわち中心軸C2側ほど燃料の流速が大きくなる。これにより、燃料室50から噴孔31へ流入する燃料は旋回流を形成する。その結果、噴孔31から噴射される燃料は、液膜状の噴霧を形成する。したがって、燃料の微粒化を促進することができる。特に、本実施形態のように、インジェクタ10から吸気ポートを流れる吸気に燃料を噴射する場合、燃料の圧力を高めることなく燃料の微粒化を促進することができる。また、直噴式のガソリンエンジンにインジェクタ10を適用する場合、エンジン始動時のように燃料の圧力が低いときでも、燃料の微粒化が促進される。その結果、エンジンからの排気に含まれるHCおよびスモークの発生を低減することができる。
また、旋回する燃料は噴孔31を形成する噴孔プレート30の内壁に沿って流れる。そのため、噴孔31から噴射される燃料は、噴孔31の中心軸の延長線上に噴霧を形成する。これにより、噴孔31の角度を調整することにより、噴霧の形成位置が調整される。したがって、燃料噴霧の形成位置を容易に制御することができる。
第1実施形態では、燃料室50は弁ボディ21の凹部27によって形成されている。これにより、噴孔プレート30の設計を変更することなく、弁座23と噴孔31との間に燃料室50が形成される。したがって、既存の噴孔プレート30を用いることができ、構造の複雑化および部品点数の増大を招くことがない。また、燃料室50を長円形状とすることにより、燃料室50を形成する弁ボディ21の凹部27を容易に加工することができる。
(第2、第3実施形態)
本発明の第2実施形態および第3実施形態によるインジェクタの噴孔の近傍をそれぞれ図5または図6に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態では、図5に示すように噴孔プレート30は燃料室50を形成する凹部34を有している。凹部34は、噴孔プレート30の弁ボディ21側の端部に設置されている。これにより、弁ボディ21と噴孔プレート30との間には燃料室50が形成される。
第2実施形態では、弁ボディ21の設計を変更することなく、弁座23と噴孔31との間に燃料室50が形成される。したがって、既存の弁ボディ21を用いることができ、構造の複雑化および部品点数の増大を招くことがない。
第3実施形態では、図6に示すように弁ボディ21と噴孔プレート30との間に燃料室形成部材60が設置されている。燃料室形成部材60は、燃料室50に対応する開口部61を有している。弁ボディ21と噴孔プレート30との間に燃料室形成部材60を設置することにより、弁座23と噴孔31との間に燃料室50が形成される。
第3実施形態では、燃料室形成部材60を追加する必要があるものの、弁ボディ21および噴孔プレート30の設計を変更する必要がない。したがって、既存の弁ボディ21および噴孔プレート30を用いることができる。また、開口部61の形状を変更することにより、燃料室50の形状は容易に変更される。これにより、インジェクタ10を適用するエンジンの要求にあわせて、燃料室50の形状を容易に変更することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるインジェクタの噴孔の近傍を図7に示す。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態では、図7に示すように燃料室50の形状が第1実施例と異なる。第4実施形態では、燃料室50は矩形状に形成されている。矩形状の燃料室50は、長軸および短軸を有する帯状である。第4実施形態では、第1実施形態と同様に、燃料室50における燃料の流れには速度の分布が生じる。これにより、噴孔31に流入する燃料は旋回流を形成する。
第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態では長円形状の燃料室について、第4実施形態では矩形状の燃料室について説明した。しかし、長軸および短軸を有する帯状の形状であれば、燃料室50は長円形状または矩形状である必要はない。
また、本発明の複数の実施形態では、噴孔プレート30に噴孔31を四つ形成する場合について説明した。しかし、噴孔プレート30に形成する噴孔31は四つに限らずそれ以外でもよい。噴孔31の数は、インジェクタ10を適用するエンジンに応じて適宜選択可能である。
図3のI−I線で切断した断面図である。 本発明の第1実施形態によるインジェクタを示す断面図である。 図1の矢印III方向から見た矢視図である。 図3のIV−IV線で切断した断面図である。 本発明の第2実施形態によるインジェクタの要部を示す図であって、図1に対応する位置における断面図である。 本発明の第3実施形態によるインジェクタの要部を示す図であって、図1に対応する位置における断面図である。 本発明の第4実施形態によるインジェクタの要部を示す図であって、図3に対応する矢視図である。
符号の説明
10 インジェクタ(燃料噴射弁)、21a 内壁、21 弁ボディ、22 開口部、23 弁座、27 凹部、30 噴孔プレート(噴孔部材)、31 噴孔、34 凹部、50 燃料室、60 燃料室形成部材

Claims (6)

  1. 軸方向の一方の端部に設置される開口部、および前記開口部に接続する円錐状の内壁に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁ボディの前記開口部側の端部に設置され、燃料が噴射される噴孔を形成し、前記噴孔の入口側において前記弁ボディとの間に長軸および前記長軸よりも短く前記長軸に対し垂直に交差する短軸を有する形状であって前記長軸が前記開口部の内径よりも長く前記短軸が前記開口部の内径よりも短い燃料室を形成する噴孔部材とを備え、
    前記噴孔部材は、前記円錐状の内壁によって絞り込まれまがら前記燃料室へ燃料が流入することで前記長軸方向外側へ向かう流れに速度分布を生じ、当該速度分布によって旋回しながら前記噴孔へ燃料が流入するように、前記燃料室の長軸の中心線を挟んで両側に配置され、かつ、前記燃料室の短軸の中心線を挟んで両側に配置される噴孔を形成することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記弁ボディは、前記噴孔部材側の端部に前記噴孔部材とは反対側へ窪んで前記燃料室を形成する凹部を有することを特徴とする請求項記載の燃料噴射弁。
  3. 前記噴孔部材は、前記弁ボディ側の端部に前記弁ボディとは反対側へ窪んで前記燃料室を形成する凹部を有することを特徴とする請求項記載の燃料噴射弁。
  4. 前記弁ボディと前記噴孔部材との間に設置され、前記弁ボディの前記噴孔側の端部と、前記噴孔部材の前記弁ボディ側の端部とともに前記燃料室を形成する燃料室形成部材をさらに備えることを特徴とする請求項記載の燃料噴射弁。
  5. 前記燃料室は、矩形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
  6. 前記燃料室は、長円形であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
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