JP2011127486A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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典嗣 加藤
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Abstract

【課題】噴霧長、噴射方向及び微粒化状態のバラツキ抑制。
【解決手段】燃料下流側へ向かって縮径するテーパ面状の弁座面151で燃料通路17を形成する弁座部150と、燃料上流側の燃料通路17へ向かって開口する凹部153でサック室154を形成し、サック室154と連通する噴孔155が凹部153に開口し、弁座面151に沿った仮想テーパ面159の中心軸線18側にて噴孔155の内周面155aが当該テーパ面159と交差するサック部152とが設けられる。凹部153は、弁座面151に着座した弁部材40との間にサック室154を確保する底面156と、底面156へ向かって縮径するテーパ面状に形成され、噴孔155が開口する噴孔開口面157と、仮想テーパ面159よりも燃料下流側へ向かって凹む凹形曲面状に形成され、弁座面151と噴孔開口面157の間を接続する接続面158とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、噴孔から内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、燃料下流側へ向かって縮径するテーパ面状の弁座面により燃料通路を形成する弁座部と、当該弁座面に対して離着座することにより噴孔からの燃料噴射を断続する弁部材と、を備えた燃料噴射弁が知られている。
こうした燃料噴射弁の一種として特許文献1に開示のものでは、図6に拡大して示すように、サック部1が弁座部2の燃料下流側に設けられている。具体的にサック部1は、弁座部2の弁座面3が燃料上流側にて形成する燃料通路4へ向かって、サック室5を形成する凹部6が開口し、当該凹部6に開口する噴孔7がサック室5と連通する構成を有している。そして、かかる構成下においてサック部1は、弁座面3に沿った仮想テーパ面8の中心軸線8a側にて、噴孔7の内周面7aが当該テーパ面8と交差する形態となっている。これによれば、弁部材9が離座した弁座面3に沿って燃料通路4を下流側へと案内される燃料は、図6に矢印で示すように、サック室5へ流入した後に噴孔7の内周面7aと衝突することで、微粒化された状態にて当該噴孔7から噴射され得る。このような噴射燃料の微粒化は、内燃機関からの未燃炭化水素の排出量を低減可能にすることから、広く望まれている。
特開2008−248844号公報
さて、特許文献1に開示の燃料噴射弁では、図6に示すサック部1において、サック室5を形成する凹部6の平坦面状の底面6aに、噴孔7が開口している。ここで凹部6の底面6aについては、弁座面3に着座した弁部材9との間に燃料中の混入異物(コンタミネーション)を噛み込まないよう、当該着座状態の弁部材9から離間させることで、サック室5を大きく確保する必要がある。このように着座状態の弁部材9から底面6aが離間した凹部6では、当該底面6aと弁座面3との間を接続する接続面6bが上述の仮想テーパ面8よりも燃料下流側へ大きく凹んだ形状となる。そのため、弁座面3に沿って燃料通路4からサック室5へ流入した燃料流れは、図6に矢印で示すように、大きく凹んだ接続面6bから剥離することで、当該接続面6bとの間に渦状の乱流を発生させてしまう。その結果、サック室5への流入後に噴孔7の内周面7aと衝突する燃料の量が乱流の発生具合に応じて変動するので、当該噴孔7から噴射される燃料噴霧の噴霧長、噴射方向及び微粒化状態にバラツキを招来するおそれがあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、噴孔からの噴射燃料について燃料噴霧の噴霧長、噴射方向及び微粒化状態のバラツキを抑制する燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、燃料下流側へ向かって縮径するテーパ面状の弁座面により燃料通路を形成する弁座部と、燃料上流側の燃料通路へ向かって開口する凹部によりサック室を形成し、サック室と連通する噴孔が凹部に開口し、弁座面に沿った仮想テーパ面の中心軸線側において噴孔の内周面が当該仮想テーパ面と交差するサック部と、弁座面に対して離着座することにより、噴孔から内燃機関への燃料噴射を断続する弁部材と、を備える燃料噴射弁であって、サック室を形成する凹部は、弁座面に着座した弁部材との間にサック室を確保する底面と、燃料下流側の底面へ向かって縮径するテーパ面状に形成され、噴孔が開口する噴孔開口面と、仮想テーパ面よりも燃料下流側へ向かって凹む凹形曲面状に形成され、弁座面と噴孔開口面との間を接続する接続面と、を有することを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明によると、サック部は、弁座部の弁座面が燃料上流側にて形成する燃料通路へ向かってサック室の形成凹部が開口し、当該凹部に開口する噴孔がサック室と連通する構成を有している。そして、かかる構成下においてサック部は、燃料下流側へ向かって縮径するテーパ面状の弁座面に沿った仮想テーパ面の中心軸線側にて、噴孔の内周面が当該仮想テーパ面と交差する形態となっている。これによれば、弁部材が離座した弁座面に沿って燃料通路を下流側へと案内される燃料は、サック室へ流入した後に噴孔の内周面と衝突することで、微粒化された状態にて当該噴孔から噴射され得るのである。
しかも請求項1に記載の発明によると、サック室の形成凹部において、弁座面に沿った仮想テーパ面よりも燃料下流側へ向かって凹む凹形曲面状の接続面は、燃料下流側の底面へ向かって縮径して噴孔が開口するテーパ面状の噴孔開口面と、弁座面との間を接続する。これによれば、弁座面に着座した弁部材と凹部底面との間のサック室を、燃料中の混入異物(コンタミネーション)の噛み込みを抑制可能に大きく確保しても、当該底面に対して噴孔開口面を燃料上流側へと傾けて、仮想テーパ面に対する接続面の燃料下流側への凹み量を小さくできる。故に、弁部材が離座した弁座面に沿って燃料通路からサック室へと流入した燃料流れは、小さく凹んだ接続面から剥離し難くなるので、当該接続面との間において渦状の乱流を発生し難い。したがって、サック室への流入後に噴孔の内周面と衝突する燃料の量が安定するので、当該噴孔から噴射される燃料について燃料噴霧の噴霧長、噴射方向及び微粒化状態のバラツキを抑制可能である。
請求項2に記載の発明によると、接続面は、燃料下流側へ向かって縮径し且つその縮径率が燃料下流側ほど大きい凹形曲面状に、形成される。このように、燃料下流側へ向かって縮径する縮径率が当該下流側ほど大きい凹形曲面状の接続面は、仮想テーパ面に可及的に近付けたとしても、当該仮想テーパ面が沿う弁座面と、当該仮想テーパ面と交差するように噴孔が開口する噴孔開口面との間を接続可能である。故に、仮想テーパ面に対する接続面の凹み量を小さくしながらも、安定した量の燃料を噴孔の内周面と確実に衝突させることができるので、燃料噴霧の噴霧長、噴射方向及び微粒化状態のバラツキ抑制効果を確固たる効果として発揮し得るのである。
尚、「縮径率」とは、燃料下流側へ向かうに従って縮小する径につき、当該下流側へ向かう方向の単位距離に対する径変化量を意味している。
請求項3に記載の発明によると、噴孔開口面のテーパ角度は、弁座面のテーパ角度よりも大きい。このように、テーパ角度について弁座面よりも大きい噴孔開口面は、当該弁座面に沿った仮想テーパ面と交差する噴孔の開口形態を実現し易い。故に、弁座面に沿って下流側へと案内された燃料の安定量を噴孔の内周面に衝突させて、燃料噴霧の噴霧長、噴射方向及び微粒化状態のバラツキ抑制効果を発揮することができるのである。
本発明の一実施形態による燃料噴射弁を示す断面図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2とは別の作動状態を示す断面図である。 図2の燃料噴射弁における開弁作動時の燃料流れを説明するための模式図である。 従来技術について説明するための模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態による燃料噴射弁10を示している。燃料噴射弁10は、内燃機関としてのガソリンエンジンに設置され、当該ガソリンエンジンの燃焼室(図示しない)へ燃料を噴射する。尚、かかる適用形態以外にも、例えば燃料噴射弁10は、ガソリンエンジンの燃焼室に連通する吸気通路へ燃料を噴射するものであってもよいし、内燃機関としてのディーゼルエンジンの燃焼室へ燃料を噴射するものであってもよい。
(基本部分)
以下、燃料噴射弁10の基本部分について、詳細に説明する。燃料噴射弁10は、弁ボディ11、固定コア20、可動コア30、弁部材40、弾性部材50、並びに駆動部60を備えている。
弁ボディ11は、コアハウジング12、入口部材13、ノズルホルダ14及びノズルボディ15等から構成されている。コアハウジング12は円筒状に形成されており、軸方向の一端部側から他端部側へ向かって順に第一磁性部12a、非磁性部12b及び第二磁性部12cを有している。磁性からなる各磁性部12a,12cと、非磁性材からなる非磁性部12bとは、レーザ溶接等によって結合されている。かかる結合構造によって非磁性部12bは、第一磁性部12aと第二磁性部12cの間において磁束が短絡するのを防止している。
第二磁性部12cにおいて非磁性部12bとは反対側の軸方向端部には、円筒状の入口部材13が固定されている。入口部材13は、燃料ポンプ(図示しない)から燃料が供給される燃料入口13aを形成している。燃料入口13aへの供給燃料を濾過して下流側のコアハウジング12内へ導くために本実施形態では、入口部材13の内周側に燃料フィルタ16が固定されている。
第一磁性部12aにおいて非磁性部12bとは反対側の軸方向端部には、磁性材によって円筒状に形成されたノズルホルダ14を介して、ノズルボディ15が固定されている。ノズルボディ15は有底円筒状に形成されており、コアハウジング12及びノズルホルダ14と共同して燃料通路17を内周側に形成している。図2に示すようにノズルボディ15は、弁座部150及びサック部152を有している。
弁座部150は、軸方向のうち燃料下流側へ向かうに従って一定の縮径率で縮径するテーパ面状の内周面によって、弁座面151を形成している。サック部152は、弁座面151によって燃料通路17を形成する弁座部150の燃料下流側に、隣接している。サック部152は、燃料上流側の燃料通路17へ向かって開口する凹部153を、カップ状に形成している。この凹部153においてサック室154を形成する内面には、当該サック室154と連通する噴孔155が開口している。図2,3に示すように本実施形態の噴孔155は、ノズルボディ15の中心軸線18周りに等間隔をあけて複数設けられ、それぞれ円筒孔状に形成されている。各噴孔155は、中心軸線18周りの同一仮想円19上に燃料入口側が位置し、且つ燃料出口側(燃料下流側)へ向かうに従って凹部153の外周側に傾斜している。
図1に示すように固定コア20は、磁性材によって円筒状に形成されており、コアハウジング12のうち非磁性部12b及び第二磁性部12cの内周面に同軸上に固定されている。固定コア20には、その径方向中央部を軸方向に貫通する貫通孔20aが設けられている。燃料入口13aから燃料フィルタ16を経て貫通孔20aへ流入する燃料は、その下流側となる可動コア30側へ向かって当該貫通孔20aから流出することとなる。
可動コア30は、磁性材によって段付円筒状に形成されており、コアハウジング12の内周側に同軸上に配置されて燃料上流側の固定コア20と軸方向に対向している。可動コア30は、コアハウジング12のうち非磁性部12bの内周壁によって案内されることで、軸方向両側への正確な往復移動が可能となっている。可動コア30には、その径方向中央部を軸方向に貫通する第一貫通孔30aと、軸方向中間部を径方向に貫通して第一貫通孔30aに連通する第二貫通孔30bとが、設けられている。固定コア20の貫通孔20aから流出した燃料は、その下流側において可動コア30の第一貫通孔30aへ流入し、第二貫通孔30bからコアハウジング12内の燃料通路17へと流出することになる。
弁部材40は、非磁性材によって横断面が円形のニードル状に形成されており、弁ボディ11のうち要素12,14,15が内周側に形成する燃料通路17内に同軸上に配置されている。弁部材40において燃料上流側の軸方向端部は、可動コア30の第一貫通孔30aの内周面に同軸上に固定されている。また図1,2に示すように、弁部材40において燃料下流側の軸方向端部は、軸方向のうち燃料下流側へ向かうに従って縮径する当接部41を形成しており、弁座面151に対して当該当接部41を当接可能に対向させている。弁部材40が当接部41を弁座面151から離座させる開弁作動時には、燃料が燃料通路17からサック室154へ流入して各噴孔155から燃焼室へ噴射される。また一方、弁部材40が当接部41を弁座面151に着座させる閉弁作動時には、各噴孔155から燃焼室への燃料噴射が遮断されるのである。
図1に示すように、弾性部材50は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、固定コア20に設けられた貫通孔20aの内周側に同軸上に収容されている。弾性部材50の一端部は、貫通孔20aの内周面に固定されたアジャスティングパイプ22の軸方向端部に係止されている。弾性部材50の他端部は、可動コア30のうち第一貫通孔30aの内面に係止されている。かかる係止構造によって弾性部材50は、それを挟む要素22,30間にて圧縮されることによって弾性変形する。したがって、弾性部材50が弾性変形によって発生する復原力は、弁部材40と共に可動コア30を燃料下流側へ付勢する付勢力となる。尚、弾性部材50のセット荷重は、貫通孔20aへのアジャスティングパイプ22の圧入量に応じて調整されている。
駆動部60は、コイル61、樹脂ボビン62、磁性ヨーク63、コネクタ64等から構成されている。コイル61は、樹脂ボビン62に金属線材を巻回してなり、その外周側に磁性ヨーク63が配置されている。コイル61は、コアハウジング12のうち固定コア20の外周側となる非磁性部12b及び第二磁性部12cの外周面に、樹脂ボビン62を介して同軸上に固定されている。コイル61は、コネクタ64に設けられたターミナル64aを介して外部の制御回路(図示しない)と電気接続されており、当該制御回路によって通電制御されるようになっている。
ここで、コイル61が通電によって励磁するときには、磁性ヨーク63、ノズルホルダ14、第一磁性部12a、可動コア30、固定コア20及び第二磁性部12cが共同して形成する磁気回路に、磁束が流れる。その結果、可動コア30と固定コア20との間に、可動コア30を燃料上流側の固定コア20へ向かって吸引する磁気吸引力が発生する。また一方、通電の停止によってコイル61が消磁するときには、上述の磁気回路に磁束が流れなくなるため、可動コア30と固定コア20との間において磁気吸引力が消失するのである。
このように構成された燃料噴射弁10の開弁作動では、コイル61への通電が開始されることで、磁気吸引力が可動コア30に作用する。すると、弁部材40と共に可動コア30は、弾性部材50の復原力に抗して固定コア20側へと移動することで、当該固定コア20と当接して停止する。その結果、弁座面151から当接部41が離座した状態となるので、各噴孔155から燃料が噴射されることとなる。
こうした開弁作動後における燃料噴射弁10の閉弁作動では、コイル61への通電が停止されることで、可動コア30に作用する磁気吸引力が消失する。すると、弁部材40と共に可動コア30は、弾性部材50の復原力による付勢側へと移動することで、当該弁部材40を弁座部150と当接させて停止する。その結果、弁座面151に当接部41が着座した状態となるので、各噴孔155からの燃料噴射が停止することとなる。
(特徴部分)
以下、燃料噴射弁10の特徴部分である図2のサック部152につき、詳細に説明する。サック部152は、サック室154を形成する凹部153の内面として、底面156、噴孔開口面157及び接続面158を有している。
凹部153の底面156は、ノズルボディ15の中心軸線18に対して略垂直な平坦面状であって、当該中心軸線18周りの円形に形成されている。図4に示すように底面156は、弁座面151に当接部41を着座させた弁部材40のうち平坦な先端面42に対して、距離をあけて略平行に対向する。かかる対向構造によって本実施形態では、当接部41が弁座面151に着座したときの弁部材40の先端面42と底面156との間にて、燃料中の混入異物(コンタミネーション)の噛み込みを抑制可能な大きさに、サック室154が確保されるようになっている。
図2に示すように、凹部153において各噴孔155が開口する噴孔開口面157は、底面156の外周側に隣接している。噴孔開口面157は、軸方向のうち燃料下流側の底面156へ向かうに従って一定の縮径率で縮径するテーパ面状の内周面である。ノズルボディ15において、凹部153及び弁座部150に共通の中心軸線18を挟んだ噴孔開口面157のテーパ角度θは、当該中心軸線18を挟んだ弁座面151のテーパ角度φよりも、大きく設定されている。
このような噴孔開口面157に燃料入口が開口している各噴孔155は、弁座面151に沿って凹部153側へと延長させた仮想テーパ面159上に、位置している。ここで仮想テーパ面159は、中心軸線18を挟んで弁座面151と同一のテーパ角度φを形成するように、想定される。したがって、上述の如く弁座面151のテーパ角度φよりも噴孔開口面157のテーパ角度θが大きい本実施形態では、仮想テーパ面159にも共通の中心軸線18側において各噴孔155の内周面155aが当該テーパ面159と確実に交差しているのである(図2の黒丸部分を参照)。
凹部153において接続面158は、噴孔開口面157の外周側且つ弁座面151の内周側にそれぞれ隣接することで、それら噴孔開口面157と弁座面151との間を接続している。接続面158は、軸方向のうち燃料下流側へ向かうに従って縮径し且つ縮径率が当該下流側ほど大きくなる凹形曲面状に形成されることで、上述の仮想テーパ面159よりも当該下流側へ向かって凹んでいる。
以上説明したサック部152を備える燃料噴射弁10の開弁作動において燃料は、図5に矢印で示すように、弁部材40が離座した弁座面151に沿って、燃料通路17から下流側のサック室154へと案内される。ここで、テーパ面状の弁座面151に沿って想定される仮想テーパ面159がその中心軸線18側にて交差している各噴孔155の内周面155aには、当該弁座面151に沿った燃料流れが衝突し易い。このように各噴孔155の内周面155aに衝突した燃料は、それら噴孔155内にて流れの速度勾配を形成することで、外部の燃焼室へ噴射されるときに微粒化されることとなる。
しかも、本実施形態の凹部153において、仮想テーパ面159よりも燃料下流側へ向かって凹む凹形曲面状の接続面158は、当該下流側の底面156へ向かって縮径するテーパ面状の噴孔開口面157と、弁座面151との間を接続する形となっている。ここで特に、燃料下流側への縮径率が当該下流側ほど大きい接続面158は、仮想テーパ面159に可及的に近付けたとしても、当該面159が沿う弁座面151と、開口する各噴孔155が当該面159と交差する噴孔開口面157との間を接続可能である。これらによれば、弁部材40と凹部底面156との間にサック室154を大きく確保しつつ、当該底面156に対して噴孔開口面157を燃料上流側へ傾けて、仮想テーパ面159に対する接続面158の燃料下流側への凹み量を可及的に小さくできる。故に、弁部材40が離座した弁座面151に沿って燃料通路17からサック室154へ流入した燃料流れは、図5の如く小さく凹んだ接続面158からは剥離し難くなるので、当該接続面158との間において渦状の乱流を発生し難い。したがって、サック室154への流入後に各噴孔155の内周面155aと衝突する燃料の量が安定するので、それら噴孔155から噴射される燃料噴霧の噴霧長、噴射方向及び微粒化状態のバラツキを抑制可能となるのである。
(他の実施形態)
ここまで、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に噴孔155については、サック部152の凹部153に設けられたテーパ面状の噴孔開口面157に開口し且つ中心軸線18側にて内周面155aが仮想テーパ面159と交差する限りで、例えば形成数や形状、傾斜角度等の形成形態を適宜設定してもよい。また、噴孔155を複数設ける場合には、サック部152の凹部153に設けられたテーパ面状の噴孔開口面157に開口し且つ中心軸線18側にて内周面155aが仮想テーパ面159と交差する限りで、例えば中心軸線18に対する傾斜角度といった形成形態等を互いに異ならせてもよい。
10 燃料噴射弁、11 弁ボディ、14 ノズルホルダ、15 ノズルボディ、17 燃料通路、18 中心軸線、20 固定コア、30 可動コア、30a 第一貫通孔、30b 第二貫通孔、40 弁部材、41 当接部、42 先端面、50 弾性部材、60 駆動部、61 コイル、150 弁座部、151 弁座面、152 サック部、153 凹部、154 サック室、155 噴孔、155a 内周面、156 底面、157 噴孔開口面、158 接続面、159 仮想テーパ面、θ,φ テーパ角度

Claims (3)

  1. 燃料下流側へ向かって縮径するテーパ面状の弁座面により燃料通路を形成する弁座部と、
    燃料上流側の前記燃料通路へ向かって開口する凹部によりサック室を形成し、前記サック室と連通する噴孔が前記凹部に開口し、前記弁座面に沿った仮想テーパ面の中心軸線側において前記噴孔の内周面が当該仮想テーパ面と交差するサック部と、
    前記弁座面に対して離着座することにより、前記噴孔から内燃機関への燃料噴射を断続する弁部材と、
    を備える燃料噴射弁であって、
    前記サック室を形成する前記凹部は、
    前記弁座面に着座した前記弁部材との間に前記サック室を確保する底面と、
    燃料下流側の前記底面へ向かって縮径するテーパ面状に形成され、前記噴孔が開口する噴孔開口面と、
    前記仮想テーパ面よりも燃料下流側へ向かって凹む凹形曲面状に形成され、前記弁座面と前記噴孔開口面との間を接続する接続面と、
    を有することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記接続面は、燃料下流側へ向かって縮径し且つその縮径率が燃料下流側ほど大きい凹形曲面状に、形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記噴孔開口面のテーパ角度は、前記弁座面のテーパ角度よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
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